リプレイ
ニア・マシュマリー
ピンク色の……。かわいい晴れ着を着せてもらった……。
あと……。髪も晴れ着に合わせてアレンジしてもらえた……。
おかげで服はばっちり……。すごくお洒落できたから……。リアーヌとセヴランにも見てほしいな……。
神社……。お参りする場所にもお店がいっぱい……。
あのお店……。楽しそうな人がいっぱい……。あれはおみくじ……?
せっかくだから……。ニアも引いてみようかな……。どんな結果が出るか……。わくわく……。
パルマに行く前にお参りも……。
こっちの世界で会えたみんなと……。違うディビジョンで出会ったみんな……。元気で素敵な1年を過ごせますように……。
そうお願いするの……。
(アドリブ・連携大歓迎です)
●願いは強く
新年の訪れは喜ばしいもの。
神社に参拝をして、今年一年の抱負や思いをあらたにするのが、この国に古くから伝わる習わしだ。
ニア・マシュマリー(いつの間にか吸血鬼・g07451)はピンク色の可愛らしい雰囲気の晴れ着に身を包み、朱塗りの鳥居をそっと潜る。何だか辺りが神聖さに満ちているように思えるのは、空気がしんと冷えているからだろうか。
「晴れ着……。かわいい……」
歩く度に柔らかく揺れる振り袖はニアのお気に入りだ。
ニアは楽しげに、興味津々に境内の中を進んでいく。結い上げた髪は今日のためにアレンジしてもらったもので、いつもと違う気分であることもニアの気持ちを浮き立たせていた。
晴れ着は桃や梅、桜などのこれから巡る季節を思わせる綺麗な色合い。まさに新春に着るのにぴったりな色彩であることもまた、ニアにとって嬉しいことのひとつだ。
「おかげで服はばっちり……。すごくお洒落できたから……。リアーヌとセヴランにも見てほしいな……」
ニアが思い描いているのはグランダルメにいる友達のこと。
パルマ公国に向かうときのことも楽しみにしながら、ニアは神社の雰囲気を味わっていく。
「お参りする場所と……。あっちにはお店がいっぱい……。楽しそうな人も……」
甘酒を振る舞っている店からはあたたかな湯気が漂っている。どこかで食べ物を焼いているのか、香ばしい香りや甘い香りもしていた。どれも興味をひかれるものだが、ニアが一番気になったのは木に結ばれた紙の数々。どうやらおみくじを引ける場所が近くにあるらしい。
「あれはおみくじ……?」
せっかくだから引いていこうと決めたニアは、わくわくしながら御神籤処に向かっていった。
そうして、選んだおみくじは――。
『大吉』
願い事:強く望めば叶う。
争い事:一人で立ち向かうことなかれ。
対人運:良好。今の関係を大切に。
「大吉……」
やった、と言葉にして双眸を細めたニアは、おみくじを大切に握り締めた。悪い結果であれば木などに結んで置いて帰ってもいいのだが、良い結果ならば持ち帰っても構わないという。どちらにしようか考えつつ、ニアはもう一度おみくじに目を通してみる。やはり嬉しくて、自然に笑みが浮かんだ。
それからニアは願いを掛けに拝殿に向かう。
「こっちの世界で会えたみんなと……。それから違うディヴィジョンで出会ったみんなも……」
作法に則って両手を合わせたニアは、何よりも大切な思いを胸に抱く。
――みんなが元気で素敵な一年を過ごせますように、と。
大成功🔵🔵🔵
効果1【水面歩行】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
夜明・瑠奈
黒い布地×赤い椿柄の晴れ着で参加だよっ☆
これが初詣なんだ~。人いっぱ~い。
しかもみんな楽しそうで瑠奈の心まで弾んじゃうねっ☆
それになんだかいい匂いも……。
お参りの前にまずは何か食べにいこっと!
はっ……!あのうにょ~んってなってるのはもしかしてお餅……!
お餅ってこんな風に作るんだ~、おもしろ~い♪
つきたて食べてもいいみたいだから瑠奈も遠慮なくいただいちゃお☆
ほわっ……!なにも付けなくてもすっごく美味しい……!これがつきたての魔力……。
お腹もいっぱいになった~。
あとはお世話になってるお姉さんのためにお守り買って帰ろうかな。
内容は~……商売繁盛。よし、これにしよっと☆
(アドリブ・絡み大歓迎です)
●お餅とお守り
新年を彩る華々しき装い。それは黒を貴重とした布地と赤い椿柄が印象的な晴れ着。
夜明・瑠奈(うそつきキャットウォーク・g09029)は人々で賑わう神社に訪れ、わくわくした気持ちを抱いていた。
「これが初詣なんだ~。人いっぱ~い」
門出を祝うため、或いは今年の抱負を宣言したり、願い事を持って祈ったりするのが初詣。
無事に新年を迎えられたことを喜んでいるのか、周囲の人々は笑顔だ。みんなとっても楽しそう、と感じた瑠奈は境内へと駆けていく。その際に風を受けた椿柄の晴れ着は優雅に揺れている。
「瑠奈の心まで弾んじゃうねっ☆」
晴れ着の着心地と初詣の雰囲気。そして――。
新年といえば、様々な振る舞いを行っている場所や、屋台が出ている一角もある。
「それになんだかいい匂いも……」
瑠奈は辺りに満ちる香りに心を惹かれている。お参りの前にまずは何かを食べにいくのも良い楽しみ方だ。瑠奈は良い匂いがする方へ歩いていき、何があるのか確かめていく。
「はっ……!」
杵と臼が目に入ったことで瑠奈の胸が高鳴る。あれこそが話に聞いていたものだ。
「あのうにょ~んってなってるのは、もしかしてお餅……!」
どうやら其処ではつきたて餅の振る舞いをしているらしく、今も臼で餅が作られている。見物人も幾人もおり、瑠奈もその輪に加わっていった。
「お餅ってこんな風に作るんだ~、おもしろ~い♪」
「お嬢ちゃん、食べていくかい?」
「いいの? 瑠奈も欲しいな。遠慮なくいただいちゃお☆」
「あはは! じゃあそのまま食べてごらん」
名人らしき雰囲気を持つ老人に声を掛けられた瑠奈は、紙皿に分けられた餅と割り箸を受け取る。言われた通りに何もしないまま口に運んでみると、程よい弾力と一緒に餅ならではの味が広がっていった。
「ほわっ……! なにも付けなくてもすっごく美味しい……!」
これがつきたての魔力だと感動する瑠奈の様子が気に入ったのか、老人は黄粉や餡、醤油砂糖などの様々な食べ方でお餅を渡してくれた。瑠奈が笑顔で餅を食べていく様子は周囲の人達にも和みを与えたようだ。
そうして、暫し後。
「お腹もいっぱいになった~。あとは……」
いつもお世話になっているお姉さんのためにお守りを買って帰るのがいいだろう。
瑠奈は授与所へと向かい、たくさん並んでいる中からひとつを選んだ。
「内容は~……商売繁盛。よし、これにしよっと☆」
今年も良い年になるように。
新年へ馳せる思いはこうして、楽しい時間と共に願われていった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【猫変身】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
有栖川宮・永久
弟分のミシェル(g03437)と参加
いつの間にか背が伸びて頼もしくなったミシェルの紺の羽織袴姿のかっこよさに感心しつつ、水色+牡丹の振袖に、牡丹の花飾りで後ろで纏めた髪を飾るよ。ふふ、張り切っておめかし。
今年は京都の方へ行けるみたいだから北野天満宮行こう。うん、天神様だね。ミシェルも作法は知ってるだろうから、きちんと並んでお参り。願うのは家族5人の幸せかな。
ミシェルは何を願った?(ミシェルの真剣な目で手を握ってきたのに目を丸くして)うん、頼りにしてるよ。・・・随分手が大きくなったなあ。これだけ一年で成長したんだから、今年はどれだけ変わってるんだろ。うん。
ミシェル・ラークリーズ
姉貴分の永久お姉さん(g01120)と参加
紺の羽織袴をきっちり着て、いつもと違う永久お姉さんの振袖姿にドキドキしつつ、初詣に行くね。(今年こそは永久お姉さんの背を越えるんだ・・・)
あ、京都行けるんだよね。北野天満宮。天神様か。うん、一緒にお参りに行こう。作法は大丈夫。願いは家族の幸せと・・・隣の人を守れるような男になれるようにと。
永久お姉さんが話しかけてきたら、真剣な目で永久お姉さんの片手を握って、僕、お姉さんを守れるような男になるから、と誓う。
まだ想いを告げるのは尚早だ。まだ未熟だし。いつかきっと。この一年、精進しよう。
●誓いを胸に
姉貴分と弟分。
そんな関係の二人、有栖川宮・永久(燦爛のアンフィニ・g01120)とミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)は現在、去年に奪還されたばかりの地域である京都に訪れていた。
ミシェルは紺の羽織袴をきっちりと着こなしており、ゆっくりと歩いていく。
永久はいつの間にか背が伸び、頼もしくなったミシェルの羽織袴姿を見つめていた。そのかっこよさに感心した永久は、水色を基調にした牡丹柄の振り袖を身に纏っている。
後ろで纏めた髪には牡丹の花飾りが飾られており、彼女が歩く度に可憐に揺れていた。
「永久お姉さん、可愛いね」
「ふふ、張り切っておめかししたんだよ」
ミシェルはいつもと違う永久の振袖姿にドキドキしながらも、しっかりと褒めた。
嬉しそうに笑った永久は初詣だから気合いを入れたのだと答える。そうして、柔らかく微笑みあった二人は天神様と呼ばれる宮へと踏み出していく。
「さっそく行ってみようか」
「うん、一緒にお参りに行こう」
並び立った二人の身長差は一センチもないが、まだミシェルの方が僅かに低い。
境内を歩きながらミシェルが思うのは今年の抱負にも似た誓いだ。
(「今年こそは永久お姉さんの背を越えるんだ……」)
ミシェルがぐっと拳を握っていると、少し先を歩いていた永久が振り帰った。
「手水舎があるよ。ミシェルはもう作法は知ってるよね?」
「うん、作法は大丈夫」
頷いたミシェルは笑っている永久を見つめ返してから、一緒に手水舎で清めの作法を行っていく。そうして次は初詣の本番、お参りをするときだ。
永久はミシェルと共にきちんと並んでお参りを始めた。
そうして、願うのは家族五人の幸せ。
両手をしかと合わせた永久は暫し心の中で宣言と願いを唱え、ゆっくりと顔をあげた。
「ミシェルは何を願った?」
「あ……ちょっと待ってね」
そっと答えたミシェルはまだ願いを告げている途中だったようだ。待つよ、と答えて双眸を細めた永久の隣で、ミシェルが願っていったのは同じく家族の幸せ。
そして――隣の人を守れるような男になれるように、ということ。
願い事と宣言を終え、顔を上げたミシェルは永久に向き直る。そのままミシェルは静かに手を伸ばした。
「永久お姉さん」
「ミシェル?」
永久はミシェルから向けられる真剣な眼差しを受け止める。手を握ってきたミシェルに目を丸くした永久は彼が言葉を発するのをじっと待った。一呼吸を置き、口をひらいたミシェルは先程に誓ったことを実際に声にしていく。
「僕、お姉さんを守れるような男になるから」
誓うよ、と告げたミシェルの視線は真っ直ぐだ。
どき、と胸が高鳴る。永久はミシェルが本気で語ってくれているのだと感じ取り、静かに頷いた。
「うん、頼りにしてるよ」
その言葉を聞いたミシェルは淡く笑む。
今、彼女に告げるのは誓いだけでいい。まだこの想いを告げるのは尚早であるとミシェル本人が判断したからだ。
まだ未熟で、背も追い越せていないけれど。
いつか、きっと。
この一年で更に精進していこうと決めたミシェルは暫し、永久の手を握り続けていた。
そんな中で永久はミシェルの手を見つめている。
(「……随分手が大きくなったなあ」)
頼りにしたいと自分からも思うほど、ミシェルは男の子らしくなっている。永久はその変化の早さと時の流れを実感しながら、感慨深い思いを抱いていた。
(「これだけ一年で成長したんだから、今年はどれだけ変わってくんだろ。うん」)
楽しみがまたひとつ、増えていく。
そうして、二人は新年の境内を一緒に歩いていった。次は何をしようか、と和やかに語り合いながら――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
ミカエラ・ドゥラメンテ
【黒荊】
貴方が選ぶ場所だったら、きっと間違いはないのでしょう
振袖に銀狐の襟巻
この地のこの日らしい装いで伺うわ
縁日の屋台も、冬の花が彩る手水鉢も、全部目新しい
参拝のお作法を教えてくれる?
わたし、貴方が言った通りにするわ
二礼、二拍…一礼
よくわからないけれど、それでこの地の神様に失礼がないのね?
お願いごとは内緒だけれどなにか貴方のことにしたい
貴方がずっと一緒に居てくれるように…これはわたしのお願いかしら
貴方が無茶をしないように、貴方が怪我をしないように
今年も貴方と一緒に過ごせますように
ねぇ、ルキウス、何のお願いをしたの?
内緒?
わたし…やっぱり内緒
でも、神様が叶えてくれなかったら貴方が叶えてね
あのね…
ルキウス・ドゥラメンテ
【黒荊】
神田明神に行こう
勝運祈願に良いと聞く
装いは黒紋付、この地の風習の尊重と祈る神への礼儀を兼ねて
屋台も手水鉢も、貴女が興味を持つのなら説明を添えて共に見よう
俺も知らなかった文化だが多少調べた
参拝は二礼二拍手一礼と聞く
ほら、こんな風にするんだよ
さて、俺の傍らで俺よりも長く目を閉じる貴女の願い事は何だろう
俺は神に祈らなくとも貴女を幸せにすると決めている
故に祈ることも無い
とは言え貴女はおそらくは何か俺のことを願ってくれているのだろうか
祈る横顔を眺めながら口元が綻ぶ
願いごと?
内緒だ
貴女が教えてくれるなら考えないでもないが、と、正直に話す貴女に笑みが零れる
…神も仏も居なくとも、貴女の願いは俺が叶える
●想いを誓い、願いを約する
参拝に訪れた神社には、新年らしい厳かな雰囲気が満ちている。
新たなひととせの巡りの最中。ルキウス・ドゥラメンテ(荊棘卿・g07728)とミカエラ・ドゥラメンテ(純血の黒薔薇・g07684)は隣り合い、境内をゆっくりと進んでいた。
「ここは勝運祈願に良いと聞く」
「貴方が選ぶ場所だったら、きっと間違いはないのでしょう」
是非に参拝を、と語る彼に信頼の瞳を向け、ミカエラはしずしずと歩く。
ルキウスの装いは黒紋付姿。今日はこの地の風習を尊重し、祈る神への礼儀を兼ねての様相だ。ミカエラもまた、優雅な振袖に銀狐の襟巻を合わせた新春の装いでいる。
この地のこの日らしい装いは気を引き締め、めでたさを感じさせるもの。
ミカエラは周囲を見渡してみる。
縁日の屋台も、冬の花が彩る手水鉢。行き交う人々の装い。全てが目新しく思えているのだとミカエラが語れば、ルキウスはひとつずつを丁寧に説明していった。
貴女が興味を持つのなら、と告げて双眸を細めたルキウスはミカエラと同じものを見つめた。
そうして、手水舎での清めを終えた二人は参拝に向かう。
「参拝のお作法を教えてくれる?」
「ああ、俺も知らなかった文化だが多少は調べたからな。任せておくといい」
「わたし、貴方が言った通りにするわ」
ルキウスの隣に立ったミカエラは彼の仕草に注視している。言葉でもしかと聞き、目でも学ぶ姿勢だ。参拝は二礼二拍手一礼だと答えたルキウスは、まずは自分が手本として参拝を行っていった。
「ほら、こんな風にするんだよ」
「二礼、二拍……一礼」
「そう、上手」
「よくわからないけれど、それでこの地の神様に失礼がないのね?」
こく、と頷いたミカエラはルキウスに倣って手を合わせた。それから神様に挨拶や願い、誓いを心の中で告げるのだと聞き、ミカエラはまぶたを閉じる。
お願いごとは内緒。だけれど、なにか――彼のことにしたい。
そのように思い至ったミカエラは手を重ねたまま、思いをそうっと巡らせてゆく。
(「貴方がずっと一緒に居てくれるように……これはわたしのお願いかしら」)
貴方が無茶をしないように。
貴方が怪我をしないように。
今年も貴方と一緒に過ごせますように。
ルキウスはその途中で参拝を終えており、ミカエラの横顔を見つめていた。自分の傍らでより長く目を閉じる彼女の願い事は何なのだろうか。気になりはしたがまだ問いかけることはしない。
ルキウスは神に祈らなくとも、ミカエラを幸せにすると決めている。故に祈ることも無いが、そのことだけは誓った。
心を決めているからこそ宣誓も短く済んだというわけだ。
とはいえ――彼女はおそらくルキウスのことを願ってくれているのだろう。
口元が綻ぶことを感じながら、彼はミカエラを待った。そうして、彼女は顔を上げる。
視線が合ったことで、ミカエラはルキウスに問いを投げかけてみた。
「ねぇ、ルキウス、何のお願いをしたの?」
「願いごと?」
ミカエラが問うと、ルキウスは軽く首を傾げた。語ってもいいものではあるが、こういうことは秘めておくことが功を奏する場合もある。ルキウスは敢えてそうしてみてもいいと考えつつ、そっと答える。
「……内緒だ」
「内緒? わたし……やっぱり内緒」
「貴女が教えてくれるなら考えないでもないが」
ミカエラの様子を見たルキウスは、彼女もまた秘密にするのだと知り、少し悪戯めいた言葉を返した。
「それなら……神様が叶えてくれなかったら貴方が叶えてね」
――あのね。
耳を擽る声は甘やかな響きを孕んでいる。
最初こそ秘密だと答えたものの、正直に話すミカエラの声は何だか心地良い。思わず零れた笑みを隠すことなく、ルキウスは静かに頷きを返した。願いの秘め事は、彼女と自分が知っているだけで構わない。
「ああ……神も仏も居なくとも、貴女の願いは俺が叶える」
そして、願いと誓いは約束に変わる。
二人だけの特別な思いとして巡るのは、きっと――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
南雲・葵
ミレイ(g01550)と一緒に参加
初詣って久し振りだな
神様に挨拶行くから、服装はビシッとね
着衣始、俺は渋茶の色紋付、姉貴(オラトリオ)は薄桃色の生地に橘柄の振袖
…え、姉貴めっちゃ可愛くない?
お、ミレイも着物着てきた?
なんか、いつもと違う雰囲気だ……
何時ものスポーティーなのも良いけど、お淑やかな感じも似合ってるよ!
神社によって参拝方法ちがうけど、ここは二礼二拍手一礼で良いかな?
姉貴と一緒に賽銭を入れてから、お礼と挨拶の後、チラっと隣で手を併せてる姉貴を見る
今年は実家のある千葉方面も奪還して、おかんにも姉貴を合わせてやらないと、決意
なあ、折角だからパルマ行く前に暖かい物でも食べて一息付けない?
ミレイ・ドリムータ
葵(g03227)と参加
初詣は去年も行ったけど、着物着ていくのは初めてだよ。
アタシは水色に桜模様の振袖、デュークは黒の羽織風ケープ
着物って動きづらいね、レンタルだし汚さないよう気を付けなきゃ。
葵、着物似合ってるね。いつもよりキリッとした感じ。
梓も今日は一段とキュート!そうだ、後で皆で一緒に写真撮ろ!
参拝方法は去年覚えた作法と同じで良さそうかな。
願い事は……そうだね、『七曜の戦』、クロノヴェーダ共はアタシらディアボロスが倒すから、戦う力のない人々を守って欲しい、かな。
あ、良いね。屋台も色々出てるみたいだし、何食べよっか?
●何れ訪れる未来を思って
今日は新年の始まりを祝い、初めて詣でる日。
冬らしい寒さもまた気を引き締めてくれるかのようで妙に心地が良い。
「初詣って久し振りだな」
南雲・葵(お気楽姉弟の弟の方。・g03227)はオラトリオの梓と共に境内前に立っていた。
これから神様に挨拶に行くゆえ、今日の服装はしっかりと着衣始らしく決めている。葵は渋茶の色紋付姿、梓は薄桃色の生地を基調とした橘柄の振袖姿だ。
「……え、改めて見て思ったけど、姉貴めっちゃ可愛くない?」
葵が問いかけると梓はふわりと舞い、振袖を静かにアピールしていった。
その近くを歩いてきているのはミレイ・ドリムータ(空虚と向き合う少女・g01550)スフィンクスのデュークだ。
「初詣は去年も行ったけど、そういえば着物を着ていくのは初めてだよ」
ミレイは水色に桜模様の振袖を身に纏っており、デュークは黒の羽織風ケープを着用している。翼をはためかせるデュークの傍ら、ミレイは葵がいる方に進んでいく。その際に零れ落ちたのは着物に対する素直な感想。
「着物って動きづらいね」
レンタルだし汚さないよう気を付けなきゃ、と呟いたミレイは気を引き締める。
そうして、ミレイは鳥居の下で待っていた葵に手を振った。
「お待たせ!」
「お、ミレイも着物着てきた?」
互いに普段とは違う装いをしているので、何だか新鮮な気持ちが巡っている。
ミレイは葵の隣に立ち、紋付姿をじっと見つめた。デュークと梓も互いの様相を確かめあっているようだ。
「葵、着物似合ってるね。いつもよりキリッとした感じ」
「なんか、いつもと違う雰囲気だ……」
「梓も今日は一段とキュート!」
「ミレイも何時ものスポーティーなのも良いけど、お淑やかな感じも似合ってるよ!」
「そうだ、後で皆で一緒に写真撮ろ!」
「いいな、そうしよう」
二人は感想を告げ合い、いい感じのスポットがあれば記念写真を撮ることを約束しあった。それから葵とミレイは境内をゆっくりと歩いていく。手水舎の清めは冷たかったが、これから神に参る気持ちが更に引き立った。
他愛ない会話を交わしつつ、ミレイ達は賽銭箱の前へと到着する。
「神社によって参拝方法はちがうけど、ここは二礼二拍手一礼で良いかな?」
「そうだね、参拝方法は去年覚えた作法と同じで良さそうかな」
頷きあった葵とミレイは参拝を始める。
葵は梓と一緒に賽銭を入れていき、神様へのお礼と挨拶をしていく。その後、葵はちらりと隣を見遣った。そこで手を合わせている梓もまた、何かを願っているようだ。
(「今年は実家のある千葉方面も奪還して、おかんにも姉貴を合わせてやらないと――」)
葵の裡に生まれたのは、新たな決意。
これから巡っていく戦いへの思いもより強くなっていくというもの。
また、ミレイも願いを胸に抱いていた。
「願い事は……そうだね」
ミレイが思うのは『七曜の戦』のこと。
今年は碑文に記された戦が行われる年だという。それがどのようなものかはまだ分からないが――。
(「クロノヴェーダ共はアタシらディアボロスが倒すから、戦う力のない人々を守って欲しい、かな」)
神頼みとは少し違う。
どうか罪なき人々に加護を、という願いだ。ミレイの隣ではデュークが静かに翼を揺らめかせていた。
それから二人は参拝を無事に終えた。
先程とは違う道を歩いていると、葵が或る一角に目を向ける。其処には多くの人々が行き交っている様子が見えた。
「なあ、折角だからパルマ行く前に暖かい物でも食べて一息付けない?」
「あ、良いね。屋台も色々出てるみたいだし、何食べよっか?」
「それじゃあ……」
まずはあれ、と行く先に指を向けた葵は満面の笑みを浮かべた。
その笑顔に応えるように目を細めたミレイもまた、屋台への期待を抱いている。見れば鳥居が上手く画角に入りそうなフォトスポットもあるようだ。
そうして――ミレイと葵達は、初詣のひとときをめいっぱいに楽しんでいった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
咲樂・神樂
⚰️樂祇
◎
初詣は愛しい妹が望む社へ
ここが東京大神宮
何のご利益があるの?
恋人同士っぽい人が多い…どうしたの?
早足で往く祇伐の手を掴んで首傾げ
あらかぁいい桜色
小さな声で告げられたご利益と
拗ねた様な尖り唇
あまりに可愛いからちょんとつつき笑ってしまう
はは!本当に可愛い
恋愛運と縁結び!私達は番なのに
……?
番では足りない?
私はこんなに君をあいしているのに
なぜ祇伐がむかぷんしているのか
乙女心は難しい
お参りしてから鈴蘭のお守り迎えて交換こ
神に願掛けも一興
変な気分だけど悪くない
絵馬も書いてみる?
どんな事があろうとも
ずっと結ばれていますようにと
実る?何が?
可愛いからつい揶揄う
もっとみせて
私にしか見せない、素の君を
咲樂・祇伐
🌸樂祇
◎
勇気を振り絞って
恋愛成就と縁結びが有名な東京大神宮に誘ったのに
お兄様ったら何にもわかってない
恥ずかしくなり早足でいけば直ぐにつかまる
そ、そんな純粋な瞳できかないでっ
小さな声でご利益を伝え
ほ、ほらそういうところ
…番、だから好きとか
そういうのではなくて
ちがくて
私がもしも番でなくても
すき、みたいな
そういう…もう!
楽しそうな笑顔を見る度に胸の裡に桜が咲いて堪らないから
あまりにも素直になれない
私って全然可愛くない
お父様にも話せぬ心を他の神様に願うのは
赦される?
鈴蘭のお守りを交換こ
私は今、倖よ
一つの絵馬に託す想い
それでは足りない
咲き結ばれたなら
何時か
実るように
何って…わ、私で遊んでいるでしょ?!
●願いの先
初詣に訪れた人々が行き交う境内、東京大神宮にて。
「ここは何のご利益があるの?」
「そ、それは……色々です!」
咲樂・神樂(離一匁・g03059)の問いかけに対し、咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)の返事は少しばかり曖昧だ。
(「お兄様ったら何にもわかってない」)
祇伐は勇気を振り絞って此処へ誘ったのだが、肝心の彼が気付いてくれていない様子。
恋人同士のような仲睦まじい通行人が多いと感じながら、神樂は首を傾げた。
「……どうしたの?」
早足で先を往く祇伐の手を掴んでみれば、妙に掌が熱い。彼女が緊張しているのだと感じた神樂は、其処に見えた祇伐の表情を見てくすりと笑んだ。
「あらかぁいい桜色」
「そんなことは……!」
あのような純粋な瞳で聞かないで欲しかったこと。照れて頬が熱いこと。色々な感情が綯い交ぜになっている祇伐はふるふると首を横に振った。最初の問いかけにちゃんと答えなければいけないと感じた祇伐は、そっと神樂に向き直る。
少し屈んで、と願われた神樂はその通りにする。
その耳許に口を寄せた祇伐は、彼にだけ聞こえる声でこの神社のご利益について告げていった。
「あのね――」
ご利益の内容と、拗ねたような尖り唇。
耳許から離れた祇伐の様子を見つめた神樂は笑みを深める。祇伐が頬を軽く膨らませていたので、神樂は自分の指先で祇伐をそっとつついた。それによって祇伐が慌てて両頬を押さえる。
「ほ、ほらそういうところ」
「はは! 本当に可愛い」
相変わらず笑っている神樂から、祇伐はふいっと視線を逸らす。それが照れからきている動作だと知っている神樂は、そのまま上機嫌に彼女の隣を歩いていった。
「それにしても、恋愛運と縁結びのご利益ね。私達は番なのに」
今更ではないかと感じた神樂は境内を見渡す。
対する祇伐は俯き、再び首を振った。
「……番、だから好きとか、そういうのではなくて」
「……? 番では足りない?」
「ちがくて、あの」
胸に秘めていた想いを言葉として絞り出そうとしている祇伐。その様子が妙に思えた神樂は疑問を浮かべる。
「私はこんなに君をあいしているのに」
「知って、る……。だけど、私がもしも番でなくても、すき、みたいな」
「好きだよ、祇伐」
「またそういう……もう!」
懸命な祇伐に向け、彼は真っ直ぐな思いを声にした。それでも祇伐にとって大事なことは上手く伝えられていない。彼女が抱く感情を理解しきれていない神樂は、乙女心は難しいのだと知る。
祇伐は彼の楽しそうな笑顔を見る度に、胸の裡に桜が咲いていくことを感じていた。
嬉しくて幸せで堪らないから、今のようにあまりにも素直になれない。私って全然可愛くない、と思っているというのに、彼は可愛い、愛らしいと言ってくれる。それがまた祇伐の胸を締め付けていく。それでもやはり嬉しくて――。
そうして、二人は参拝に向かった。
神樂としては神に願掛けも一興だ。変な気分ではあるが、祇伐と一緒ならば悪くはない。
祇伐はそっと両手を合わせ、瞼を閉じた。
(「お父様にも話せぬ心を他の神様に願うのは――赦される?」)
様々な思いを秘めた二人は静かにお参りを終え、授与所で迎えた鈴蘭のお守りを互いに交換した。祇伐は彼から受け取った御守りを握り締め、自分が幸いであることを確かめる。
其処へ声を掛けた神樂は或るものを指差した。
「絵馬も書いてみる?」
「そうしましょう。願いは勿論、」
――どんな事があろうとも、ずっと結ばれていますように。
ひとつの絵馬に託す想いは、それだけでは足りないけれど。想いが咲き結ばれたなら。
「何時か、実るように」
気付かぬ内に思いを声に出していた祇伐に向け、神樂が静かに笑む。
「実る? 何が?」
「何って……わ、私で遊んでいるでしょ?!」
神樂が問うと、祇伐が途端に慌てはじめる。解っていないわけではないのだが、神樂はつい揶揄ってしまう。
その理由は祇伐があまりにも可愛らしいから。
先程と同じように頬を桜の如く染めた祇伐を見つめ、神樂は静かに笑む。
もっとみせて。
私にしか見せない、素の君を――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】がLV2になった!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ドレイン】LV1が発生!
オリヴィエ・ルー
【ミント】
浅草寺に皆で初詣。青い着物も借りて、ちゃんと着せてもらったよ
去年教えてもらった作法を胸にいざ浅草――って、この参道は一体何だろう
ささっと参拝したらこっちの方に連れて行かれたけれど、今日は屋台にお参りするのかい?
三苫は本当によく食べ……ああ、良いことだと思うよ。元気がよくて
夏とはまた違った品揃えだね、興味深い。ところでウィスタリアは何故ボクの後ろに?殺気?こんなところで、一体誰が……?
あ、もつ焼き美味しそう。とりあえず3人分……3人分で本当にいい?(胃袋の容量的な意味で)
食べてからもう一周?なるほど、そういう楽しみ方もあるのか
それなら満足するまで屋台巡り。気が済むまで遊んで帰ろう
エリル・ウィスタリア
【ミント】
今回は浅草寺へ。
借りた晴れ着は桜色。
そういえば去年も三人でお参りしたのよね。
今年は大丈夫。…麻緒?
参拝もそこそこに屋台に連行されてきちゃった。
麻緒、あの、食べるものばかり…なんでもないわ。
確かに夏とは違うわね…あら、あまざけ?美味しそう。
あ、あっちは苺飴。美味しそうなものがたくさん。
すみません、5人分…ハッ!殺気!(ぴゃっとオリヴィエの背後に隠れる)
モツ焼きも食べりゅ!さ、三人前で大丈夫…よね?(ちらり)
もう一周するなら、さっき見かけた屋台行きたいな。
硝子細工を扱ってるの見えたの。食べながらゆっくり行こう?と二人の手を引こうかな。
来年も誰も欠ける事なく初詣に行けますように。
三苫・麻緒
【ミント】
ミント色の振り袖を着て今回は浅草寺へ
そういえば初詣のお作法は去年教えたけれど、初詣の屋台の味は教えてないね!?
それはいけないってことで、手早く参拝を済ませて屋台に突撃ー!
二人とも、早く早くぅ!
「屋台」と夏のお祭りと同じ言葉で表すけれど、出ているものは少し違うんだよね
王道の焼きそばみたいに被ってるのもあるけど、冬の寒さの中だとまたひと味違うし
焼き物系も色々攻めたい
あんず飴も食べたーい
…あ、また私のこと万年腹ぺこ女子扱いしてるねー?(にこぉ)
ん、もつ焼き?
3人前でいいんじゃないかなー?
だってほら、着物で締めてる分普段よりはいらないでしょ?
色々回って気に入ったものはもう一周すればいいんだよ
●初詣と新年屋台
今日の初詣の行き先。それは浅草寺。
奪還したばかりの場所としても記憶に新しく、今は人々が行き交っている。
其処に訪れたのはオリヴィエ・ルー(青を宿す・g01610)とエリル・ウィスタリア(雪を待つ花・g00912)、三苫・麻緒(ミント☆ソウル・g01206)の三人だ。
初詣にしっかりと挑むため、装いは今日のための特別なもの。
麻緒はミント色の振り袖、オリヴィエは青を基調とした着物、エリルは桜色の晴れ着を借りてきている。
去年に教えてもらった作法を胸に、いざ浅草へ。
「そういえば去年も三人でお参りしたのよね」
「懐かしいね。って、この参道は一体何だろう」
エリルとオリヴィエは着せてもらった着物をひらりと翻しながら、先へと進んでいった。今年はお作法も大丈夫、と意気込むエリルの傍ら、オリヴィエは軽く首を傾げる。その先には――。
「そうだ、そうだったね!」
オリヴィエの視線の先を辿った麻緒は嬉しげな声をあげた。
「……麻緒?」
エリルが不思議そうに問うと、瞳をきらきらと輝かせた麻緒が先を示す。
「そういえば初詣のお作法は去年教えたけれど、初詣の屋台の味は教えてないね!?」
「えっ……」
オリヴィエは麻緒の勢いに押され、自分が見つけたあれが初詣ならではの屋台だったのだと知る。二人の手を引いた麻緒は、善は急げとばかりにお参りの場に連れていく。
「それはいけない! ってことで、手早く参拝を済ませて屋台に突撃ー!」
「待って、麻緒」
「屋台が大事だということはわかったけど……」
「二人とも、早く早くぅ!」
そんなこんなでお作法もばっちりな参拝は早々に終わりを告げた。
そうして此処からが本番。きょろきょろと辺りを見渡すオリヴィエ達は今、屋台通りの真ん中にいる。
「今日は屋台にもお参りするのかい?」
「参拝はしないわよね、流石に」
屋台に連行されたと呼ぶに相応しい状況の中、エリルも不思議な思いを抱いていた。
それから始まったのは麻緒による屋台講座。
「説明するね! 屋台と夏のお祭りと同じ言葉で表すけれど、出ているものは少し違うんだよね」
「そうなの?」
「へぇ、また違うものなんだね」
ミント色の振り袖をふわふわと揺らしながら麻緒は力説する。たとえばすぐ近くに見える、良い香りが漂う屋台。
「ああいう王道の焼きそばみたいに被ってるのもあるけど、夏に食べるのと冬の寒さの中だとまたひと味違うよ。お好み焼きも店によって微妙に味わいが違うからチェックだね」
「なるほど、確かに夏とは違うわね」
「夏とはまた違った品揃えだね、興味深い」
生徒役のエリルとオリヴィエは麻緒先生の抗議を大人しく聞いている。視線を巡らせた麻緒は次々と屋台に目をつけていき、それぞれの良さを語った。
「焼き物系も色々攻めたいし、あ! 見て、あっちのあんず飴も食べたーい」
「くじを引いたら出た数だけあんず飴がもらえるのね」
「運試し要素もあるのかな」
興味を持ったエリルとオリヴィエは歩きはじめた麻緒についていく。その間も屋台飯について話している麻緒は元気いっぱいで、表情もずっと輝き続けていた。
「麻緒、あの、食べるものばかり……」
「三苫は本当によく食べ……」
「……あ、また私のこと万年腹ぺこ女子扱いしてるねー?」
途中で挟まれた二人の言葉を聞き、それを遮るように麻緒がにこぉっと笑った。猫に睨まれたハムスターのようになったエリルとオリヴィエはすぐに首を横に振る。
「なんでもないわ」
「ああ、良いことだと思うよ。元気がよくて」
「……あら、あまざけ? 美味しそう。あ、あっちは苺飴。美味しそうなものがたくさんね」
そんな中、エリルが振る舞い甘酒を見つけた。
三人はまずはご相伴に与ろうと決め、振る舞い屋台と通常の屋台を巡っていく。そうして、次に発見したのは香ばしい匂いが漂ってくる店だ。
「あ、もつ焼き美味しそう。とりあえず三人分……三人分で本当にいい?」
「モツ焼きも食べりゅ! すみません、五人分……」
胃袋の容量的な意味で、と付け加えたオリヴィエに続き、エリルがいつもの勢いで注文しようとした。すると麻緒が静かな笑みを浮かべながら止める。
「ん、もつ焼き? 三人前でいいんじゃないかなー?」
「ハッ! 殺気!」
「ところでウィスタリアは何故ボクの後ろに? 殺気? こんなところで、一体誰が……?」
「さ、三人前で大丈夫……よね?」
ぴゃっとオリヴィエの後ろに隠れたエリルは自ら危険を察知した。
しかし、麻緒は大丈夫だと告げた後に止めた理由を話す。
「だってほら、着物で締めてる分普段よりはいらないでしょ? 色々回って気に入ったものはもう一周すればいいんだよ」
「そうか、納得したよ。そういう楽しみ方もあるのか」
食べてからもう一周、という麻緒の案は実に良いものに思えた。オリヴィエは頷き、エリルはもう一周するなら、と自分が気になっていた店を指差す。
「さっき見かけた屋台行きたいな。硝子細工を扱ってるの見えたの」
「それなら満足するまで屋台巡り。気が済むまで遊んで帰ろう」
「それじゃあ出発!」
「食べながらゆっくり行こう?」
オリヴィエと麻緒はエリルの申し出に快く答え、笑みを交わし合う。これからもまだまだ初詣の時間が続くと思うと自然に頬も綻んでいく。二人の手を引くエリルはとても楽しみそうな顔で、目的の店へと歩いていった。
そして、エリルはそっと願う。
――来年も誰も欠ける事なく初詣に行けますように、と。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【過去視の道案内】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【グロリアス】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
エラ・パーカー
【カランコエ】
家族で初詣デート、嬉しいの♪
兄と妹と歩きながらご機嫌で足取り軽く
ついたら礼をして手を合わせて
慣れない作法でぎこちないけど一生懸命お祈りして
家族みんなが健康で幸せでありますように、これからの戦いもがんばれますように
お兄ちゃんと祝ちゃんは何をお願いしたのう?
エラはね、内緒ー!
くすくす3人で戯れながら
エラは御籤引きたくて向かうの
(恋愛系で結果はお任せ
お守りも買おうかな?
家族のってなにがありますか?
巫女さんに教えてもらいながら
エラのにお兄ちゃんと祝ちゃん…旦那さまにお土産も!
と、4つ購入
お腹空いてきちゃった…ふたりは何か食べる?
そう聞いて出発のお時間までもう少しデートを楽しむの
ゼグブレイド・ウェイバー
【カランコエ】
初詣…実は初めてなんだよな、去年は行かなかったし…だが今年は家族で行けて本当によかった
妹と娘と共に神社へ参拝、礼法はよくわからないがとりあえず他の人の見よう見まねで行って
今日は一緒に来れなかったが嫁さんとの夫婦円満と家族の幸せを神様にお願いして
妹からの問いに笑いながら家族の幸せを願ったよと答えながら御神籤を買いに(結果はお任せします)
お守りも色々と見て夫婦円満や子宝祈願などをこっそり買って妹と娘には家内安全のお守りを買って渡して
まだ時間もあるし後は屋台によって色々と買って食べたり飲んだりしようか
四十九院・祝
【カランコエ】
去年は結局行かなかったから、今年が初めての初詣なのー♪
神社っていうのも初めてかしら
お寺は家の都合で少し馴染みがあるのだけれど
ゼグ父さまとエラお姉ちゃんとご一緒するのよ
作法はよく知らないけれど、お金を入れて鐘を鳴らしてお祈りすればいいのよね?
今年も面白おかしく(クロノヴェーダが)凄惨的に過ごせるよう祈るのよ♪
わたしもおみくじ引くのよー
(総合的のでお任せ)
初詣っていろんな出店がでるのね
お祭りみたいなの
たこ焼きにお好み焼き、クレープに綿菓子、色々食べ歩くのよ♪
買ってもらったお守りを大事に大事に握りしめるの
●運勢と御守り
今日はずっと楽しみにしていた家族での初詣デート。
エラ・パーカー(cân serch o morganite・g03253)は兄と妹と歩きながら、ご機嫌な気持ちを抱いていた。
周囲は賑わいに満ちており、それだけでも実に楽しい気分になれる。
「初詣、嬉しいの♪」
足取りも軽く、先へ進んでいくエラの後にはゼグブレイド・ウェイバー(楽観的な傭兵・g01879)と四十九院・祝(還り来る恐怖/La Peur de Fortune・g05556)がいる。
「初詣……実は初めてなんだよな、去年は行かなかったし……」
「わたし去年は結局行かなかったから、今年が初めての初詣なのー♪」
「だが、今年は家族で行けて本当によかった」
「神社っていうのも初めてかしら。お寺は家の都合で少し馴染みがあるのだけれど……だから、ゼグ父さまとエラお姉ちゃん、どうぞよろしくね」
「うん、勿論♪」
初詣に思いを馳せているのはエラだけではなく、ゼグブレイドと祝も同じ。
二人の言葉を聞いたエラは明るく笑み、しっかりと頷いて答えた。それから三人は一緒に境内をゆっくりと歩いていき、冬らしい景色と厳かな神社の雰囲気を楽しみながら進む。新年を祝おうと訪れた一般人も多く、此処に平穏が巡っていると思うと気持ちも浮き立ってくる。
手水舎で清めを行い、進んでいった先。
参拝場所に辿り着いたエラはまず、一礼をしてから手を合わせた。
慣れない作法でぎこちないものだと自分では分かっていたが、エラは一生懸命に祈りを捧げていく。
(「家族みんなが健康で幸せでありますように、これからの戦いもがんばれますように」)
思いにするのはこれからのこと。
ゼグブレイドも他の人々が行っている作法に倣い、両手を重ねる。
今日は一緒に来れなかったが、彼は夫婦の円満と家族の幸せを神様にお願いしていった。
「お金を入れて鐘を鳴らしてお祈りすればいいのよね?」
祝もまた、そっと参拝する。
(「今年も面白おかしく、クロノヴェーダが凄惨的に過ごせるように♪」)
心の中で願い終えた祝が顔をあげると、エラが興味津々な様子で問いかけてくる。
「お兄ちゃんと祝ちゃんは何をお願いしたの?」
「家族の幸せを願ったよ」
「秘密なのよー」
「エラもね、内緒ー!」
くすくすと笑ったエラはゼグブレイドと同じ気持ちなのだと知り、嬉しくなった。三人で戯れながら次に向かっていくのは御神籤処。エラは恋愛みくじ、ゼグブレイドと祝は総合的な運勢が書かれたおみくじを引いてみることにした。
「エラは……大吉!」
「わたしもおみくじ引くのよー。えっと……中吉?」
「俺のは小吉か」
それぞれに引き当てた結果はこうだ。
【大吉】
恋愛運:あなたらしく過ごすことで良い巡りを迎えられる。
旅行運:早い旅立ちが幸運をもたらす。
縁:あなたの心が晴れやかならばすべてうまくいく。
【中吉】
総合運:気をつけていれば大事に至ることはない。
待ち人:嬉しい知らせがある。
争い事:避けましょう。どうしても避けられない場合は、負けを選ぶといい。
【小吉】
総合運:大切なものを見失わないようにすれば吉。
失し物:近くにいる者に聞いてみるのが近道。
争い事:あえて他人に頼ることで良き方向に進める。
互いの結果を報告し合った後、三人は御守りや破魔矢などが並べられた授与所に行くことに決めた。
「お守りも買おうかな? 家族のってなにがありますか?」
「でしたら此方はどうでしょうか」
「エラのにお兄ちゃんと祝ちゃん……それから旦那さまにお土産も!」
どんな種類があるのかを授与所にいた巫女さんに教えてもらいながら、エラは四つの御守りを購入した。ゼグブレイドもひとつずつ御守りを眺めていき、あるものをそれぞれに手に取る。
「これがいいな」
それは夫婦円満や子宝祈願などの御守り。それらをこっそりと買ったゼグブレイドは、妹と娘には家内安全のお守りを買って渡した。喜ぶ祝達の様子を見つめたゼグブレイドもまた、嬉しそうに双眸を細めた。
それから暫し後。
「お腹空いてきちゃった……ふたりは何か食べる?」
出発の時間までは、もう少し家族デートを楽しみたい。エラからの問いを聞き、思いを感じ取ったゼグブレイドと祝はそっと頷きを返した。
「そうだな、まだ時間もあるし後は屋台によって色々と買って食べたり飲んだりしようか」
「初詣っていろんな出店がでるのね。お祭りみたいなの」
たこ焼きにお好み焼き、クレープに綿菓子。目に入るものすべてが楽しげで美味しそうなものに見えてくる。
三人は仲睦まじく屋台の料理や甘いものを分け合い、一緒に食べ歩く時間を満喫していった。買ってもらったお守りを大事に大事に握りしめる祝は明るい笑みを浮かべており、エラとゼグブレイドも和やかな気持ちを抱いている。
こうして家族で過ごす時間は平和に過ぎていった。
いつかまた、一緒に楽しめることを願って――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【操作会得】がLV2になった!
【現の夢】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【凌駕率アップ】がLV2になった!
月見山・伊吹
【ファーム】
※連携、アドリブ歓迎だよ!
馬柄の振袖を着て帯は蹄鉄柄にして
京都市伏見区の藤森神社へ初詣へ行くよー!
ここの神社は馬の神様で勝運や学問の御利益があるし武神がいっぱい祀られてるから
旦那のような騎手や私のような競馬関係のお仕事する人がよく参拝するよ
5月の藤森神社は菖蒲の節句発祥の地らしいねぇ
お参りの作法を一通りちゃんとしてから
今年の夏に七曜の戦いもあるし
必勝祈願と家内安全のお祈りをするよ
不ニの水も汲んでこ!
飲める上に勝運を授けてくれるって
屋台も沢山あるねぇ!
折角だし寄り道していくかい?
牛串や唐揚げ、チョコバナナにりんご飴やベビーカステラ買って食べよっ
いいねぇシェアもしちゃおっか!
ファギー・ルヴァン
【ファーム】
※連携歓迎、アレンジお任せ
名前+さん呼び 途切れ気味の敬語
深い青色の晴れ着姿
日本には、いろんな神社があるのですね…伊吹さんに誘われて、京都の藤森神社で初詣、です
今年の夏には、大きな戦いもありますから、ここでしっかり勝利を祈願します 作法は周りに合わせます
私の願うことは…
みなさんが無事に勝利を掴んで帰ってくること…ですね
あぁ、もちろんコロロもだよ。まだまだ先ですけど…必ず勝ちましょう、ね
お祈りが終わったら、みなさんと一緒に散策。コロロがどこかに行かないようにしっかり抱っこします
屋台のものってあまり食べたことがないので…オススメを、教えてもらいま…あ、コロロまって…涎たらしすぎです…!
シル・ウィンディア
【ファーム】
※連携・アドリブ歓迎です!
淡い空色の振袖を着て初詣っ!
みんなの着物もきれいなのー♪眼福眼福っ♪
へぇ、お馬さんの神様かぁ…。
伊吹さん、詳しいね。さすが騎手の奥さんってところかな?
お参りの作法は、見様見真似…
ファギーさんはわかる?
わたし、あんまりわからなくて…。
と、とりあえず、お願い事は…
やっぱり、この先の戦いについてかなぁ。
あとは、みんなといつまでも楽しい時間を過ごせるように、だね。
かけがえない時間をいつまでも…。
あ、いいね。一杯食べたいっ♪
チョコバナナ、いいよねー♪
あと、たこやき食べたーい♪
ね、せっかくだからみんなでシェアしよ?
この何でもない時間が、わたしの宝物になるんだ。
●魅惑の眼福時間
馬柄の振袖に帯は蹄鉄柄。
月見山・伊吹(小春日和・g04125)は意気揚々と境内を進み、仲間達の方に振り返る。
「いざ、初詣へ行くよー!」
「日本には、いろんな神社があるのですね……」
「みんなの着物もきれいなのー♪ 眼福眼福っ♪」
ファギー・ルヴァン(明けぬ夜森の魔法つかい・g00880)は深い青を基調とした晴れ着姿。シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)は淡い空色の振り袖を着ている。
それぞれに似合っていると褒め合い、笑顔を交わした三人。その後ろにはファギーのモーラット・コミュ、コロロもふわふわとついてきている。
伊吹は二人と一匹を見つめ、今日ここに来た理由といわれを語っていった。
「ここの神社は馬の神様で勝運や学問の御利益があるし武神がいっぱい祀られてるから旦那のような騎手や私のような競馬関係のお仕事する人がよく参拝するよ。五月の藤森神社は菖蒲の節句発祥の地らしいねぇ」
「へぇ、お馬さんの神様かぁ……。伊吹さん、詳しいね。さすが騎手の奥さんってところかな?」
「とてもお詳しくて、すごいですね……」
シルとファギーは伊吹の説明を感心して聞いている。
その際、冬の風を受けた振り袖がふんわりと揺れた。視線を重ねた三人は新年ならではのしんと澄み渡った空気を感じ取り、快い気持ちを抱いて歩いていく。
手水舎で清めを行い、まずは初詣の参拝から。
「さぁ、ついたよ!」
「今年の夏には、大きな戦いもありますから、ここでしっかり勝利を祈願しましょう」
ファギーは周囲の人々や伊吹に倣い、作法を実践しようと決めた。
シルも参拝の作法は見様見真似。
「ファギーさんはわかる? わたし、あんまりわからなくて……」
「大丈夫です、伊吹さんの真似をすれば間違いないはずですから」
「うん、そうだね!」
シルとファギーは両手をしっかりと合わせ、伊吹は微笑ましそうに二人の姿を見守る。その傍ではコロロは楽しげに周囲を見て回っている。
そうして、伊吹お参りの作法を一通り仲間に見せてから、祈りと願いを言葉にする。
「今年の夏に七曜の戦いもあるし、必勝祈願と家内安全のお祈りをしよう」
平穏こそが一番だと語った伊吹はまぶたを閉じる。
暫しの祈りの時間が流れる中、厳かな雰囲気が巡っていく。
そして、ファギーの願うことは――。
「みなさんが無事に勝利を掴んで帰ってくること……ですね。あぁ、もちろんコロロもだよ。まだまだ先ですけど……必ず勝ちましょう、ね」
ファギーがコロロの名を呼ぶと、嬉しそうな鳴き声が返ってきた。
シルも二人に続き、今年の願いを声にする。
「と、とりあえず、お願い事は……やっぱり、この先の戦いについてかなぁ。あとは、みんなといつまでも楽しい時間を過ごせるように、だね」
かけがえない時間をいつまでも。
それから、顔を上げた伊吹はシルとファギーに次の誘いをかける。
「不ニの水も汲んでこ!」
「お水、ですか?」
「何か良いお水なのかな?」
「飲める上に勝運を授けてくれるって! 行こう!」
三人と一匹は更に進んでゆく。
無事に参拝が終わった後は、こうして皆で一緒に散策する時間。
ファギーはコロロがどこかに行ってしまわないよう、しっかりと抱いている。良い迷子対策だと笑った伊吹とシルは微笑ましい気持ちを抱いていた。
そうして――水を汲み終えた一行は次に、屋台通りの方へ進んでいった。
「屋台も沢山あるねぇ! 折角だし寄り道していくかい?」
「あ、いいね。一杯食べたいっ♪」
「屋台のものってあまり食べたことがないので……食べてみたいです……」
伊吹が問うと、シルとファギーが賛成する。
コロロも興味津々といった様子で手をぱたぱたと動かしていた。伊吹は周囲を見渡し、良さそうな店を何件か見繕ってから巡ることに決める。何処からも良い香りや、心を惹かれる様子が広がっていた。
「決まりだね! 牛串、唐揚げ……あっちはチョコバナナ! 向こうのりんご飴やベビーカステラも買って食べよっ」
「チョコバナナ、いいよねー♪ あと、たこやき食べたーい♪」
こうやって美味しいものを選ぶ楽しみもまた格別。
シルと伊吹が楽しげに色々と見ていく中、ファギーも関心を向ける。だが、彼女の腕の中から飛び出しそうな勢いのコロロは、これまで以上の興味を抱いているようだ。
「オススメを、教えてもらいま……あ、コロロまって……涎たらしすぎです……!」
「ね、せっかくだからみんなでシェアしよ?」
「いいねぇシェアもしちゃおっか!」
微笑みが咲いていき、楽しさが巡っていく。
戦いへ思いと同じくらいに日常も満喫するのがディアボロス流。なぜなら――。
この何でもない時間こそが、宝物になるのだから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
【口福の伝道者】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【凌駕率アップ】がLV3(最大)になった!
神刀・総二
莉緒(g04388)と同伴
お御籤の結果はお任せで
いつものように、でも今までと違う恋人繋ぎで手を握り
恋人同士になった二人で少し緊張しながらお参りへ
境内に並ぶ色々な屋台に目移りしながら二人で見て回り
何食べようかと悩みつつ
お肉系か、二人で分ければいいから他のを選ぶか
お互い好きな物を選んで、二人で半分こして
食べ終われば再び手を繋ぎ御籤を引きに行き
今年も良い年になりますようにと、御籤を引いて
俺の方は、と御籤の結果を莉緒と見せ合って
結果に一喜一憂しつつ良くも悪くも二人なら大丈夫と御籤を結びに
結び終えれば莉緒の方を向いて
新年と新たな関係に改めて
今年もよろしく……それと、今年からよろしく
と、莉緒の両手を握って
如月・莉緒
総二さん(g06384)と
御籤の内容お任せ
いつものように手を繋ぐも恋人になったということもあり
恋人繋ぎでちょっとドキドキしながらお参りを済ませて
屋台もけっこう出てるね
ちょっと寄ってから御籤引きに行こうか
何食べる?と相談しつつ、一緒なら何を食べても美味しいのは分かっていて
お肉系が食べたいな
半分こしよ!
と選んだ食べ物を半分こして
食べ終わったら手を繋いで御籤を引きに行く
今年一年、良い年になりますようにと願いながら御籤を引いて
総二さんはどうだった?
私のはねー…
とお互いの御籤を見せあう
結果が良くても悪くても二人一緒なら大丈夫、そんな気持ちで
隣同士で御籤を結び
こちらこそ、末永くよろしくね?
と手を握り返して
●恋人として、これからを
こうして二人で出掛けるのはいつも通り。
けれども今は、これまでとは違う気分が二人の間に満ちている。
神刀・総二(闘神・g06384)と如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)は恋人繋ぎで手を重ね合っていた。
「何だか緊張するな」
「そうだね、ドキドキしちゃうかも」
今までと変わっているのは、総二と莉緒が恋人同士になったということ。
初詣のお参りへ行くだけではあるが、これもまた二人にとって特別なことのひとつになる。視線を交わし、笑みを重ね合った莉緒と総二はそっと絡ませている指に視線を下ろした。ただ繋いでいるだけ、といえばそうなのだが――互いを想い合っていると知っている今、繋いだ部分があたたかな熱を宿しているように思えた。
しかし、この胸のときめきと緊張もまた快いものだ。
そうして、総二達は参拝を厳かに終えた。
それから二人は境内に並ぶ正月飾りや有志の人々が催している様々な屋台を眺めていく。出店はたくさんあり、目移りしながらも楽しい気持ちで見て回れている。
「屋台もけっこう出てるね」
「どれも美味そうだ」
「それじゃあ、ちょっと寄ってから御籤引きに行こうか。何食べる?」
総二は何を買うか悩みつつ、莉緒は楽しげに屋台を指差す。一緒なら何を食べても美味しいのは分かっているので、きっと目に入ったものを選ぶのも良いはず。さっそく良い香りが漂っている屋台を見つけた莉緒は総二の腕を引く。
向かっていく店は串焼きや鉄板焼を扱っている場所だ。
「お肉系が食べたいな。半分こしよ!」
「いいな、それなら俺は――」
莉緒の提案に乗った総二は頷いて答えた。触れ合っている手や腕、度々重なる眼差しが心地良い。デザートとして甘いものにするか、分け合いやすいものにするか、更に悩んで考える時間も楽しいものだ。
二人は互いに好きなものを選び、それぞれを半分ずつにして味わった。莉緒が思っていた通り、二人で同じものを分け合うのはとびきりの味わいを齎してくれる。
「ごちそうさま!」
「次は御神籤だな。向こうの方にあるみたいだ」
「行こう!」
屋台飯を大いに楽しんだ総二と莉緒は、最初に語っていた御神籤を引きに向かった。
再び繋いだ手の温もりを確かめていくように、二人は冬のひとときを満喫していく。そして――。
「今年も一年も、良い年になりますように。総二さんはどうだった?」
「俺の方は大吉だ。莉緒は?
「私のはねー……すごい、こっちも大吉!」
御神籤の結果を見せ合った二人の結果は、お揃いの大吉。対人運は良好、怪我に注意、争い事は勝つ、などの結果はどちらも少しずつ違っていたが或る一文が共通していた。
恋愛運:目の前にいる人が運命の相手となるでしょう。
「目の前の……」
「自分の前にいる人、か」
莉緒と総二は互いを見つめあい、運命という言葉に少しだけ照れた。
もし結果が悪かったとしても二人が一緒ならば大丈夫だとも思える。それから二人は御神籤を結びに向かった。
隣同士でしっかりと、結ばれた縁が解けないようにくっつけた莉緒は明るく笑う。その笑顔を見た総二は改めて莉緒の方に向き直り、その両手を握った。
「総二さん?」
どうしたの、というように軽く首を傾げる彼女に向け、総二は真っ直ぐな言葉を向ける。
「新年と新たな関係に改めて挨拶をしたくてな」
「うん……」
彼の真剣な眼差しを受け止め、莉緒はこくりと頷く。
「今年もよろしく……それと、今年からよろしく」
「こちらこそ、末永くよろしくね?」
優しく握られた手をそっと握り返した莉緒は淡く笑む。その表情には幸せが満ちていて――。
これまでと、これから。
変わらず一緒に歩いていける未来を信じた二人は、互いの存在を愛おしく想った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【壁歩き】LV1が発生!
【怪力無双】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
マティアス・シュトローマー
ラト(g00020)と愛宕神社へ
袴に詰襟のジャケット、学生帽を被れば——ふふん、今日の俺は日本の学生!
和装って気が引き締まるよな
一年振りに出世の坂を上りながら
御手をどうぞ、なんて笑いかける
そこはカッコいいの方が嬉しいんだけど……
そんな言葉も、隣の彼女を見れば頭から飛んでしまって
照れ隠しにそっと帽子を被り直す
ドイツを奪還し再び参拝できる事への感謝と、ラトの願いが叶うようお祈りを
秘密なのはお互い様だから今は目配せして微笑むだけ
それじゃ、今年もやってみようよ
これは絶対大吉!
豪語して引いたおみくじは……
可愛いお姉さんの可愛いリクエストには、くすりと笑って了解!
これからも一番に頼って貰える距離にいたいな
ラト・ラ
マティアス(g00097)と
裏柳色の小紋に鶴の帯、レースのショール
憧れていた和装――新年だから着付けをしてもらって
慣れない足取りで彼の横を歩く
可愛らしい学生さん、エスコートをお願いね
揶揄うように言ったのは
去年に比べて大人びた彼への照れ隠しみたいなもの
並ぶと背丈なんてほとんど同じ…
坂を上りながらそんなことをちょっとだけ意識する
手を合わせて願うのは
変わらず自分より隣の彼の幸いを――
でも、叶うなら…彼の笑顔を誰よりも傍で眺めていたい
もちろん口には出さないし教えてなんてあげない
去年は大当たりを引いたけれど、さて今年の運勢は…?
着物で動いたらいつもよりお腹が空きました
最後は笑い合って二人で屋台を目指して
●隣同士の願い事
向かう先は去年にも初詣に向かった神社。
マティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)の今日の装いは、袴に詰襟のジャケット。
そして、服装に合わせた学生帽を被れば――。
「ふふん、今日の俺は日本の学生!」
和装は気が引き締まると感じながら、マティアスは隣に視線を向けた。其処には裏柳色の小紋に鶴の帯、それにレースのショールを合わせた装いのラト・ラ(*☽・g00020)がいる。
「一年振りね」
ラトは憧れていた和装に身を包み、慣れない足取りながらもマティアスの横を歩いていた。
二人が次に差し掛かったのは出世の坂。ラトの語った通り、去年振りとなる道のりを歩くのもまた良い。
「御手をどうぞ」
「可愛らしい学生さん、エスコートをお願いね」
笑いかけて手を差し伸べたマティアスに向け、ラトも手を伸ばし返した。学生さん、と少しばかり揶揄うように語ったのは去年に比べて大人びた彼への照れ隠しのようなもの。
(「そこはカッコいいの方が嬉しいんだけど……俺も綺麗だって素直に言えないからなぁ」)
可愛いという言葉に対して言いたかったこともあるが、マティアスの頭からはそんな言葉が飛んでしまっていた。何故なら今のラトはいつもとは違う雰囲気であり、妙に照れてしまうからだ。
その思いを隠すため、マティアスは帽子を被り直す。
それにこうして並ぶと、背丈がほとんど同じになっていることがわかる。共に坂を上りながら、ラトはマティアスの横顔をそっと見遣った。ちょっとだけ意識してしまうのも少年の成長の早さを思ってのこと。
ひとつ、またひとつ。
石段を上っていくのと同じように、日々は進んでいる。
この先にどのような未来が待っているのかと考えてしまうのも、新年という特別な節目であるからかもしれない。
そうして、去年と同じルートで手水舎を通り、清めを行った二人は社殿へ向かった。
両手を合わせ、参拝を始めていくラト。彼女が願っていくのは隣の彼のこと。
(「どうか、幸いを。去年だけではなく、今年も」)
しかし、もしも叶うなら。
――彼の笑顔を誰よりも傍で眺めていたい。
もちろん、直接は口には出さず、彼に教えることもしない。秘密は此度も秘密のまま。
同様にマティアスも両手を重ねる。
神前にて、心の中で唱えるのはドイツを奪還して、再び参拝できることへの感謝。それから、隣で祈るラトの願いが叶うように、ということ。この願いが秘密であることはきっとお互い様。
「お祈り、終わった?」
「うん、ばっちり」
顔を上げた二人は視線を交わすだけに留め、参拝を厳かに終えた。
これから更に進むのは御神籤処。
マティアスはラトを誘い、今年の運勢を占いたいと語った。去年はラトが大吉を引いたので、今回のマティアスも大吉を狙いたいと考えている。意気揚々と進んだマティアスは気を引き締めた。
「それじゃ、今年もやってみようよ」
ラトも此度の運勢がどのように示されるか興味を抱き、そうっと手を伸ばしてみる。
「去年は大当たりを引いたけれど、さて今年の運勢は……?」
「どれにしようかな、っと……よし、これは絶対に大吉!」
そのように豪語してマティアスが引いたおみくじは――予想通り、大吉。ラトの御神籤は小吉だった。
『大吉』
願い事:望めば叶う。しかし油断だけは禁物。
失せ物:時間がかかるが、必ず出てくる。
学問:自信を持ち、あなたの方法で学ぶといい。
『小吉』
願い事:他人のため、という気持ちがあれば叶う。
待ち人:日頃の行いが反映される。
恋愛:気持ちを改め、再出発もいいかもしれない。
「やった、大吉だ!」
「他人……誰かの、ため?」
おおいに喜ぶマティアスの傍ら、ラトは願い事の欄を見て静かに笑む。それぞれの結果を胸に抱いた二人は微笑みを重ね、これから巡っていく年に思いを馳せた。
「着物で動いたらいつもよりお腹が空きました」
「お腹……了解!」
去年はまだ活気はなかったが、様々な土地を奪還したからか今年は屋台も出ている。
可愛いお姉さんの可愛いリクエストだと感じたマティアスはくすりと笑い、再びラトをエスコートしていく。
これからも、こうして一番に頼って貰える。
そんな距離にいたいと願ったマティアスは、ラトと共に賑わう通りへと進んでいった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV3になった!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV6になった!
ヨルド・ミデン
まこと(g06522)と
アドリブ歓迎
おみくじ結果お任せ
晴れ着姿、帯には理に貰った桃色薔薇のコサージュを付けて
初めての着物。いつもより少しだけ伸びた背筋と大人の雰囲気
どこか落ち着かない様に彼と待ち合わせれば
綺麗だ、という言葉に一瞬きょとんとして、それから照れたようにはにかむ
「…ありがとう、まこと」
優しい彼の手を取れば参拝へ
この島では、こうやって1年の幸福を祝うのか、なんて
初詣のあれこれに興味津々
「おみくじ、まことは何が出た?」
と、見せあいっこ
そして彼から差し出されたお守りを受け取って大切そうに手の中へ
「かわいい。大切に、するね」
二対の兎に願いを込めて。これからもお互いに、皆に幸福がありますように
明日河・理
ヨルド(g06910)と
アドリブ歓迎
おみくじ結果お任せ
袴とヨルドから貰った濃紺のマフラーを纏う
晴れ着姿のヨルドの美しさに一瞬言葉が上手く出てこなくて
挨拶を交わしつつ
手を差し出して彼女をエスコート
「……綺麗だよ、ヨルド」
勿論彼女はいつだって綺麗だけれど
…面と向かって改めて口にすると、なんか照れるな
彼女と共に参拝をし
折角だからおみくじも引こうか
巡る屋台の中で見つけた白と黒一対のうさぎのお守り
その白兎が、なんだかヨルドに似ていて可愛らしい
これも何かの縁だろうかと瞳細め
お迎えした一対の黒い方をヨルドへ差し出して
「お守り。…ヨルドのことを護ってくれますように」
この兎に頼らずとも
俺が護る気概ではあるけれど
●兎の年の白と黒
めでたき新年、その訪れに合わせた装いは特別なもの。
晴れ着姿のヨルド・ミデン(その生に幸あれ・g06910)は神社の境内を歩く。
帯には理に貰った桃色薔薇のコサージュを付けたヨルドは、初めての着物に心を躍らせている。いつもより少しだけ伸びた背筋と大人の雰囲気は不思議な気分を運んでくれた。
今日は鳥居の下で待ち合わせ。
ヨルドはどこか落ち着かない様子で彼――明日河・理(月影・g06522)の姿を探す。
先程に来たばかりだが、待ち合わせの時間よりも少し早めに着いてしまった。しかし、理の方もすぐに鳥居の下に訪れる。どうやら自分達はお互いに早く来てしまっていたのだと知り、二人は静かに笑いあった。
理の装いは凛とした雰囲気の袴と、ヨルドから貰った濃紺のマフラー。
「その――あけましておめでとう」
理は晴れ着姿のヨルドを見つめたまま、一瞬だけ言葉に詰まった。その理由は美しいと感じたゆえ。ヨルドからも新年の挨拶が告げられた後、理は手を差し出した。
「……綺麗だよ、ヨルド」
自分をエスコートしてくれる彼の言葉に、ヨルドはきょとんとする。それからヨルドは照れたようにはにかみながら、その手に自分の手のひらを重ねた。
「ありがとう、まこと」
「面と向かって改めて口にすると、なんか照れるな」
ヨルドはいつも綺麗だけれど、と付け加えた理は言葉通りに照れくさそうな様子だ。優しい彼の手を取ったヨルドは、神社内へ参拝に向かおうと誘う。
新年を祝って詣でるため、人々が行き交う光景は見ているだけでも楽しい。
徐々に最終人類史にこのような活気が戻って来ていると思うと、自分達の戦いの成果を感じられる。
此処ではこうやって一年の幸福を祝うのか、なんてことを考えながらヨルドは初詣の様子に興味を示した。
理に倣って参拝を終えたヨルドは、行く先に御神籤処を見つける。
「あれはおみくじ?」
「折角だからおみくじも引こうか」
そうして、二人はそれぞれに御神籤を手に取る。ヨルドが自分の御神籤をゆっくりと開いてみると其処には『大吉』と書いてあった。嬉しい気分になったヨルドは理の手の中にあるものを覗き込んでみる。
「おみくじ、まことは何が出た?」
「俺は……ほら、吉だ」
見せあいっこをすれば、なかなかに興味深いことが書いてあった。
『大吉』
願い事:叶うでしょう。他人の言葉に惑わされないこと。
失し物:近くの男の人に聞いてみましょう。
恋愛:信頼に足る人が傍にいる。あとはあなた次第。
『吉』
願い事:叶います。しかし、争い事があれば運は逃げてしまう。
待ち人:いずれ嬉しい知らせがくる。
恋愛:正直で心を清く持つべし。あなただけでなく他者への気遣いを大切に。
それぞれの文言を眺めた後、二人は屋台通りの方に向かう。
その中で理が見つけたのは白と黒の一対になっているうさぎのお守り。その白兎がなんだかヨルドに似ていて可愛らしいと感じた理は目を細める。
これも何かの縁だろうと考えた理はそれを購入することにした。
そして、理は黒い方をヨルドへ差し出した。
「お守り。……ヨルドのことを護ってくれますように」
「かわいい。大切に、するね」
受け取った黒兎はとても愛らしい。彼の手の中にある白兎を見遣ったヨルドは、二対の兎に願いを込めてゆく
――これからもお互いに、皆に幸福がありますように、と。
願うヨルドの横顔を見つめながら、理は思いを胸に秘めた。形のあるものに願いと思いを込めると、より強い意思になるのだと感じた。けれども、もうひとつ思うことがある。
たとえこの兎に頼らずとも、自分が彼女を護り抜く気概であること。
ちいさな思いと確かな誓いはこうして、形になってゆく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【狐変身】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
ギィース・エレクレ
【CANVAS】
よし、レジーナちゃんお参りに行こう!
アレ?ブラシちゃんとトトどうしたのかな?
狛犬ってあの神社を守ってるアレ?
ふふっ、とっても似合うね!
二人ともキリッとしてる
あぁー、確かにトトはお稲荷そのまま
ブラシちゃんも狛犬に見えるよ!
どちらも可愛いね!
えっと、お参りだからお賽銭を投げて
あっこら、トトお賽銭を取ろうとしない
トトは首を傾げ取ったお賽銭をそのままチャリンと入れた
そうだね、二人と2匹でまたお参り出来たら嬉しい!
つきたて餅良いよね
正月と言えばって感じ
俺はきな粉かな?
ん?はいはい、トトは餅が入った油揚げだってさ
ブラシちゃんは?
餡子も美味しいよね!なるほど毛に!
お正月だもの!よしにしよう!
レジーナ・ネイサン
【CANVAS】
トトとブラシ、
参道の両脇でふよふよ浮いてどうしたの?
…あ、狛犬のつもり?カッコいいって思ったって?
トトならお稲荷さんにも見えるけどブラシは…
や、そんなキリっとしても
み、見えるかなあ??
先ずはお参り
はは、トトもお賽銭入れてごらんよ
ブラシもやりたい?いいよ、5円ね
投げて届くかな?
来年もこうして皆で
二人と二匹でお参りが出来ますように
さて、屋台でも行ってみない?
あっちでお餅振るまってるんだって
つきたてのお餅って食べてみたい
ギィースは何味派?私は大根おろし
きな粉も良いな
やっぱりトトは油揚げなんだ?
ブラシは餡子が好きなんだよね
毛に餡子がついて洗うの大変だけど…
ま、折角のお正月だものね
●稲荷とお餅
「よし、レジーナちゃんお参りに行こう!」
その呼びかけから始まったのは、新年が訪れたことを喜ぶための初詣。
ギィース・エレクレ(誘惑の道化師・g02447)の誘いに乗ったレジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)は今、神社の境内を歩いている。暫しギィースとレジーナ、クダギツネのトトとモーラット・コミュのブラシで並んで進んでいたのだが、不意に二匹が左右に分かれた。
「アレ? ブラシちゃんとトトどうしたのかな?」
「トトとブラシ、参道の両脇でふよふよ浮いてどうしたの?」
二人が首を傾げると、トト達は何かを言いたげな視線を向けてきた。
「……あ、狛犬のつもり?」
「狛犬ってあの神社を守ってるアレ?」
「もきゅきゅ」
「ふふっ、とっても似合うね! 二人ともキリッとしてる」
トトに続き、ブラシも凛とした雰囲気を纏っている。
レジーナは二匹を見比べながら小さく笑む。片方は狐なのでばっちりだが、もう一方はモーラットだ。
「カッコいいって思ったって? トトならお稲荷さんにも見えるけどブラシは……」
「あぁー、確かにトトはお稲荷そのままだ」
「きゅ」
「や、そんな更にキリっとしても」
「ブラシちゃんも狛犬に見えるよ! どちらも可愛いね!」
「み、見えるかなあ??」
ギィースはノリよく二匹を狛犬として認めている。レジーナは首を傾げながらも、楽しい気分を抱いていた。
何はともあれ、先ずはお参りから。
「えっと、お参りだからお賽銭を投げて……あっこら、トト。お賽銭を取ろうとしない」
「はは、トトもお賽銭入れてごらんよ」
ギィースが注意する中、レジーナは楽しげに笑った。するとトトは首を傾げ、賽銭をそのままチャリンと入れた。その様子に気付いたブラシも両手をぱたぱたする。
「ブラシもやりたい? いいよ、五円ね」
投げて届くかな、と語ったレジーナはブラシが奮闘している様を見守った。
賽銭役を二匹に任せたギィースとレジーナは、その隣で両手を合わせる。そして、願うのは――。
「来年もこうして皆で二人と二匹でお参りが出来ますように」
「そうだね、二人と二匹でまたお参り出来たら嬉しい!」
レジーナの願いにギィースが答え、二人の間に快い気持ちが咲いていった。
お参りを終えた後は近くの散策だ。
去年の年始めにはまだ屋台を出すような余裕は人々になかったが、今年は随分と活気が戻っている。それはとても喜ばしいことであり、レジーナは双眸を細めた。
「さて、屋台でも行ってみない? あっちでお餅振るまってるんだって」
「つきたて餅良いよね、正月と言えばって感じ」
是非に食べてみたいと語ったレジーナは屋台が並ぶ方に歩いていく。その後についていくギィースも餅に期待を馳せる。今も遠くから餅をつく音が聞こえてきており、それを楽しみにしている子供達の声も聞こえた。
これこそが平和の証だと感じたレジーナはギィースに質問を投げかけてみる。
「ギィースは何味派? 私は割とどれも好きだけど、大根おろし」
「俺はきな粉かな?」
「なるほど、きな粉も良いな」
二人が話していると、その会話にトトが入ってきた。どうやら自分の好みを主張しているらしい。
「ん? はいはい、トトは餅が入った油揚げだってさ」
「やっぱりトトは油揚げなんだ?」
「ブラシちゃんは?」
「もきゅ」
ギィースが問うと、ブラシはちいさな手で小豆を表現していき、それを餡にしていくジェスチャーを続けた。もちろんそれでは彼に伝わらないのでレジーナが注釈を入れる。
「ブラシは餡子が好きなんだよね。毛に餡子がついて洗うの大変だけど……」
「餡子も美味しいよね! なるほど毛に!」
「きゅ~……?」
毛に付くから自分は餡子餅を貰えないと思ったのか、ブラシは我慢する覚悟を決めた。しかし、レジーナはブラシの気持ちをしかと感じ取っていた。後が大変ではあるが、美味しいものを我慢するのは良くない。
「ま、折角のお正月だものね」
「お正月だもの! よしにしよう!」
ギィースも明るく笑み、トトと共に振る舞い餅への期待を抱いた。
そうして、皆と過ごす時間は巡っていく。
この平穏こそが守るべきものだと感じながら、二人と二匹はめいっぱいに初詣を楽しんでいった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】がLV3になった!
【アイテムポケット】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
花塚・夜壱
●Nox3人参加
2人とも願い事は何にしたんだ?
俺は、皆が心身ともに健康であります様に
錬晏は感謝を伝えたのか…!俺も伝えておけば良かった
錬晏を見習って、俺も強くなれる様に精進しよう
ルリラのお願いは穏やかで素敵だな
笑顔が溢れる様に、また一緒に出掛けよう
御守も売ってるのか
色鮮やかだったり形が可愛かったり…見惚れるな
Nox用に、商売繁盛でも買って行こう
他にも種類はあるが…
幸運御守?そんなのもあるのか、初めて知ったな
錬晏の旅行安全は納得だ、依頼に行く時に効果がありそう
俺個人は…いや、無くて大丈夫だ、ありがとう
後で籤引きもしてみたい
甘酒?良いな、俺も飲みたい
折角だから行ってみよう!
その次は屋台へ足を向けて
夏候・錬晏
【Nox】
神仏に願い事といっても神頼みというのはどうも苦手で…
でもそうだな、花塚殿を見習って、私も皆の健康と活躍を祈るよ
それから今得られた縁に感謝を伝えておこう
私は…もっと精進しないと、と感じることが多かったから
その反省と自己鍛錬を誓う
色とりどりの御守に目も楽しく笑顔がこぼれる
あ、旅行安全があるんだな。これにしよう
任務は旅行ではないが…いろんな地域に赴くからな
同義でいいだろう、うん
干支の兎と清らかな鈴の音はラプソディア殿にぴったりだ
花塚殿はご自身のは買わないのか?
(無病息災を後で渡そう)
御神籤の結果と米麹の甘酒で温まりつつ
ラプソディア殿のお目当てを探しつつ
己も片手で持てる鮎の塩焼きを堪能する
ルリラ・ラプソディア
【Nox】
お願い事…
今年もいっぱい音楽をしたい事や
みんなともっと笑顔あふれる日々が過ごせますように…お願いをしたの
2人も温かなお祈り
…もっと強くなっていけると思う、よ
2人はこんなにも優しく…頼もしいもの
おまもり…
鈴の御守もあるの
うさぎのチャームつきで
兎好きとしては嬉しい干支モチーフ
りんと綺麗な音
…これにする
幸運御守なの
旅行安全…いろんな歴史に足を運ぶから
旅路が安全であるように…
…商売繁盛も…色んなご縁があるようにお祈りを込めたい…ね?
初詣もお祭りみたいで賑やか
おみくじは何がでるかな?楽しみにしつつ
…あ…みて、みて?
甘酒、配ってるみたい
わたし…飲んでみたいの
屋台では
綿飴やりんご飴も見つけたい、な
●幸いを共に
今日は新年を祝い、今年一年の抱負を願い祈る日。
初詣に訪れた一行は既に参拝を終えており、境内をゆっくりと歩いていた。
「二人とも願い事は何にしたんだ?」
花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)は夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)とルリラ・ラプソディア(Ⅻの子守歌・g00784)に問う。こくりと頷いたルリラは先程に願ったことを語る。
「お願い事……今年もいっぱい音楽をしたいこと。それから……みんなともっと笑顔あふれる日々が過ごせますように……って、お願いをしたの」
「ルリラのお願いは穏やかで素敵だな」
「……ありがとう」
「笑顔が溢れるように、また一緒に出掛けよう。俺は、皆が心身ともに健康でありますように、だ」
ルリラと夜壱は視線を交わし合う。
そして、二人は次に錬晏が何を願ったのか耳を傾けた。すると錬晏は軽く頭を振る。
「神仏に願い事といっても神頼みというのはどうも苦手で……でもそうだな、願っている花塚殿を見習って、私は皆の健康と活躍を祈ったんだ。それから今得られた縁に感謝を伝えたよ」
「錬晏は感謝を伝えたのか……!」
自分も伝えておけば良かった、と感心した夜壱はぐっと拳を握り締めた。
「俺こそ錬晏を見習って、俺も強くなれる様に精進しよう」
「私は……もっと精進しないと、と感じることが多かったから……」
その反省と自己鍛錬も誓ったと話すルリラは、錬晏と夜壱を交互に見つめ、そっと微笑む。
皆が精進を願っているのならば、間違いなく言えることがある。
「……もっと強くなっていけると思う、よ。二人はこんなにも優しく……頼もしいもの」
「ふふ、ありがとう」
ルリラが告げてくれた言葉を受け、錬晏は静かに笑みを返した。夜壱も彼女の優しい思いを受け止め、快さを抱く。
そうして、三人は御守りや破魔矢などが並べられている授与所の横に差し掛かった。
「御守も売ってるのか」
色鮮やかだったり形が可愛かったり、どれも見惚れるものばかり。
夜壱と共にそちらへ目を向けた錬晏も色とりどりの御守りに興味を抱いた。それらは目にも楽しく、笑みがこぼれる。
「あ、旅行安全があるんだな。これにしよう」
「旅行安全……いろんな歴史に足を運ぶから……旅路が安全であるように……」
「任務は旅行ではないが……いろんな地域に赴くからな。同義でいいだろう、うん」
「錬晏の旅行安全は納得だ」
夜壱は錬晏が手に取ったものを覗き込み、ルリラもこくこくと首肯する。そして、夜壱も別の御守りを選んでいく。
「商売繁盛でも買って行こう。他にも種類はあるが……」
「……商売繁盛も……色んなご縁があるようにお祈りを込めたい……ね?」
三人は御守りを見比べ、何が自分や周囲に必要なものであるかを考えていった。
そんな中、ルリラが見つけたのは――。
「おまもり……鈴の御守もあるの」
ルリラが選んだのはうさぎのチャームつきの御守り。兎好きとしては嬉しい干支がモチーフになった品だ。手に取ってみれば、りんと綺麗な音が鳴った。
「……これにする。幸運御守なの」
「幸運御守? そんなのもあるのか、初めて知ったな」
「干支の兎と清らかな鈴の音はラプソディア殿にぴったりだ。花塚殿はご自身のは買わないのか?」
「俺個人は……いや、無くて大丈夫だ、ありがとう」
「そうか……」
錬晏は無病息災の御守りを後で夜壱に渡そうと決め、もうひとつを手に取った。
そうして、一行は御神籤処のにも足を運んでいく。
「あれもやっていくか」
「おみくじ……何がでるかな?」
「皆は何が出た?」
引いた御神籤は、夜壱が大吉、錬晏は中吉、ルリラは小吉という結果だった。大中小と揃ったことが不思議とおかしくて、三人は楽しげに笑いあう。
『大吉』
運勢:最高です。することすべてが幸いの種となる。
争い事:勝ちを悟ったらすぐに退くのがいい。
決断:もう一度、よく心を静めて見定めるべし。
『中吉』
運勢:今はあまりよくないが、機運は必ず訪れる。
待ち人:来るが、かなり遅い。堅実に待つと吉。
旅行:忘れ物に注意。
『小吉』
運勢:言葉を慎んで、あなたの運を見極めるべし。
失し物:手間取るかもしれないが見つかる。
縁:今の縁を手放さぬように。
それぞれの結果を確かめた三人は次に屋台通りへ歩いていく。
初詣はまるでお祭りみたいに賑やかだと感じたルリラは、楽しげに周囲を見渡した。どこも賑わいに満ちており、人々の活気や新年を無事に迎えられたことへの喜びが見える。
「あ……みて、みて? 甘酒、配ってるみたい。わたし……飲んでみたいの」
「甘酒? 良いな、俺も飲みたい。折角だから行ってみよう!」
「米麹のものか、いいな」
夜壱と錬晏はルリラの提案に同意を示し、其方へと保を向ける。屋台は様々であり、ルリラは綿飴やりんご飴がないかと探していき、錬晏も片手で持てる鮎の塩焼きを買って堪能していった。
共に過ごす時間は幸いに満ちている。
そうして此処からも、楽しくて賑やかな初詣の時間が流れてゆく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV6になった!
朔・彗藍
【雪星】
振袖をふうわり広げてみせて
久し振りの着物は背がしゃんとします
雪璃の晴れ着可愛いですよ
はい……!先ずは神様へご挨拶に伺って
参拝作法はもうばっちりですね?
はっ!おもち!それはもう是非頂きましょう
きな粉餅美味しそうです……(じっ
わたしはやっぱり磯辺焼きに!
甘酒も飲みますか? ふふ、身体が温まります
勿論なのです!沢山の広い景色が見れました
色々な出逢いも。全部掛け替えのない宝物みたいな一年で
うん、雪璃と今年もいっぱい遊びたいです
これ、お揃いで……貰ってくれますか?桜のお守りです
私たちの大事な繋がりの一つとして
御神籤引きましょう!
も、もう……!確かに当たってましたが……!
今年の結果はどうでしょう?
茜來・雪璃
【雪星】
晴れ着なんてすっごい久しぶり!
ほんと?やったね!彗も可愛いよ!
まずはお詣りして、その後色々やろう!
ん!ばっちり!
あっちでお餅配ってるって!
行こー?私はね、きな粉餅がいいな
あは、私も磯辺焼き食べたいから半分こしよ?
甘酒も飲む!ぽかぽかだねえ
去年も色々あったねえ
あ、そうだ!彗は色んな景色と世界、見れた?
ふふ、そっかそっか!それは良かった!
彗!去年は沢山遊んでくれてありがと
今年も去年と同じくらい…んーん、去年よりもたーくさん色んなとこ遊びに行こうね!
わお!いつの間に?彗とお揃い…嬉しい!
ね、今年もおみくじ引いていかない?
去年のは彗、大当たりだったねえ…なんてニヤニヤ
さてさて、今年の結果は…?
●たくさんのことを、君と
ふうわり、広げた振袖が冬の風を受けて揺れる。
楽しげに境内を歩く朔・彗藍(ベガ・g00192)と茜來・雪璃(朧夜ノ蝶華燈・g00793)は、初詣を楽しみに此処に訪れていた。互いに新年の晴れ着を着ているため、心もふわふわと浮き立つ。
「晴れ着なんてすっごい久しぶり!」
「久し振りの着物は背がしゃんとしますね。雪璃、とっても可愛いですよ」
「ほんと? やったね! 彗も可愛いよ!」
「えへへ、ありがとうございます」
晴れ着姿を褒めあった二人は賑わっている神社内を見渡した。
最初はやはり初詣のメインとも言える参拝から。雪璃は手水舎の先を示し、彗藍を呼ぶ。
「まずはお詣りして、その後に色々やろう!」
「はい……! 先ずは神様へご挨拶に伺ってからですね」
彗藍達は賽銭箱に前へと向かっていき、参拝を始めていく。
「参拝作法はもうばっちりですね?」
「ん! ばっちり!」
彗藍に問われた雪璃は大きく頷き、作法に則ってお願いとお祈りをした。その際に感謝の念も込めた彗藍はそっと顔をあげる。そのときには雪璃はお祈りを終えており、人々が集まっている方に興味を向けていた。
「あっちでお餅配ってるって! 行こー?」
「はっ! おもち! それはもう是非頂きましょう」
彗藍も振る舞い餅に興味津々。
楽しげに歩を進めていった二人は、味が選べるという餅をじっと見つめた。
「私はね、きな粉餅がいいな」
「きな粉餅も美味しそうです……けれど、わたしはやっぱり磯辺焼きに!」
「あは、私も磯辺焼き食べたいから半分こしよ?」
彗藍が悩んでいた様子に気付き、雪璃は提案を投げかける。するとぱっと彗藍の表情が輝き、ぜひ、という明るい返答が聞こえた。そうしてお餅を二人で味わえば、幸せな笑みが咲く。
「甘酒も飲みますか?」
「甘酒も飲む!」
二人は次の出店の方へと向かい、湯気を立てる甘酒の器を受け取った。
寒い冬の最中、じんわりと身をあたためてくれるものは心地よい。視線を交わしあった彗藍達はほんのりとした甘さと独特の飲み心地を確かめ、嬉しげに笑いあった。
「ふふ、身体が温まります」
「ぽかぽかだねえ」
こうしていると笑顔が絶えず、楽しい気持ちもいっぱいになっていく。
そうして雪璃は、過ぎ去っていった去年に思いを馳せた。
「去年も色々あったねえ」
「ありましたねえ」
「あ、そうだ! 彗は色んな景色と世界、見れた?」
「勿論なのです! 沢山の広い景色が見れました」
「ふふ、そっかそっか! それは良かった!」
彗藍は雪璃からの問いかけに快く答えた。景色だけではなく、色々な出逢いもあった一年だった。それら全てが掛け替えのない宝物のようで、今年にも期待が満ちる。
雪璃も去年は良い年だったと語り、改めて彗藍にお礼を告げようと思い立った。
「彗! 去年は沢山遊んでくれてありがと」
「こちらこそ!」
「今年も去年と同じくらい……んーん、去年よりもたーくさん色んなとこ遊びに行こうね!」
「うん、雪璃と今年もいっぱい遊びたいです」
思いを重ね合った後、彗藍達はお守りなどを置いている授与所に向かう。其処で彗藍が手に取り、選んだのは愛らしい作りのお守りだ。
「これ、お揃いで………貰ってくれますか?」
「わお! いつの間に?」
「桜のお守りです。よければ――」
私たちの大事な繋がりのひとつとして。
そういって彗藍が差し出せば、雪璃はとても嬉しそうに受け取った。そうして更に二人は御神籤処にも向かう。
「彗とお揃い……嬉しい! ね、今年もおみくじ引いていかない?」
「いいですね、引きましょう!」
「去年のは彗、大当たりだったねえ……」
「も、もう……!確かに当たってましたが……!」
ニヤニヤと笑ってみせた雪璃に対し、彗藍は首を横に振ったが満更でもない様子だ。
「さてさて、今年の結果は……?」
「今年の結果はどうでしょう?」
そうして引き当てたのは、彗藍が大吉。雪璃が小吉で――。
『大吉』
運勢:朝日に雪が消えるように、いずれ問題は消えていく。
恋愛:いつもより積極的に出れば吉。
縁談:あなたの心の奥から響く声に従いましょう。
『小吉』
運勢:あなたの一言が解決を生み出す。
願い事:今日、明日中には叶わないが、思い続けていれば後にかならず叶う。
学問:まじめに勉強すれば道がひらける。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV7になった!
【ダメージアップ】がLV8になった!
獅堂・千陽
(サポート)
これがディアボロスの仕事なんだね
僕にどこまでできるか分からないけど、頑張るよ!
*
戦闘行動よりも怪我人の治療、一般人の避難誘導、調査など支援活動の方が得意
やむをえず戦う場合はワールドハッカーの能力をメインに行動するが、割とおっちょこちょい
スフィンクス「もふ」に引っ張り回されがち
作戦指示には協力的に従う
*
現代地球の新宿に生まれ育った医者の卵
戦いに赴く人を見送るだけの自分が嫌で悩んでいたら復讐者の力を授かった
喧嘩も苦労もろくにせずぬくぬく育ってきたため、争い事は苦手だが、人が傷つくのはもっと嫌なので、いつもおっかなびっくりパラドクストレインに乗り込んでいる
迷惑行為、公序良俗に反する行為はNG
●新たな年から巡る思い
初詣。それは新年の訪れを喜び、旧年中の感謝や巡る年への多幸を祈願すること。
「もふ、僕達も初詣に行こうか」
獅堂・千陽(Empathic Heart・g06760)はスフィンクスのもふを呼び、賑わう神社の境内を進む。周囲では新宿島の人々やディアボロスの仲間など、多くの人々がそれぞれに初詣を楽しんでいるようだ。
皆が楽しそうな様子を見ていると、千陽の気持ちも浮き立ってきた。
少しずつではあるが、新宿島――即ち、最終人類史の土地は奪還されている。去年の今頃と比べると各地にも随分と活気が戻ってきた。その証拠が、去年はなかった新年を祝う屋台だ。
有志の人々が用意した屋台や、餅や甘酒の振る舞いに人が集っている。
こうした特別が、徐々に当たり前になっていくことは喜ばしいこと。もふも千陽と同じように感じているらしく、辺りをゆっくりと見渡していた。
「屋台も振る舞いも気になるけど、まずは参拝だね」
あっちだよ、と社殿を指差した千陽はもふを連れ、穏やかな様子で歩を進める。
まずはこれまでの感謝を告げて、それから何を願おうか。
これまで以上に仲間達の力になりたいこと。パラドクストレインから送り出す皆の無事や健闘を祈ること。もふと共に戦って行きたいという抱負を宣言しても良い。
千陽はたくさんの思いを巡らせながら、参拝を始めてゆく。
新たに始まっていく年に彼が願い、祈るのは――。
成功🔵🔵🔴
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV8になった!
坂登・悠日理
惺音g03409と
おー!
振袖すっごい似合ってるー!
俺は?
紺の紬の着物+羽織の上にマフラー巻いてくるりと回り
最近は手水も花手水とか言って
綺麗に花飾ってたりしてる所も多いよなぁ…
まずはお参りしとく?
二礼二拍手して
去年無事に過ごせた礼と
今年も怪我無く過ごせるように
惺音も俺も相棒たちもな
最後に一礼
終わった?
惺音俺おみくじ引きたいな
あとお守りとかどうする?
七曜の戦?とかいってるし
…家内安全とかか?
えー?俺と惺音と相棒達だし家内で良くない?
厄年じゃなくても厄になるのかな
っていうか色んな種類あるんだなお守り…
おみくじは全てお任せ
あっ甘酒振る舞ってる!
貰いに行こ
手を引き
おっとそうだった
慌てて優しく手を引き直し
森瀧・惺音
ゆぅ君g04140と
明るい水色に桜の花模様があしらわれた着物に
髪はアップにして晴れ着スタイルに
去年が普段着だったし
奪還地域も増えたから今年はね
浴衣の時も思ったけど、ゆぅ君も似合うね
手水は挨拶の手順だけど
花は…咲いてる方が好きではあるけども
花手水だと手順も楽しくなるよね
うん、と同意してからお参りへ
二礼二拍手して昨年の感謝と
今年も無事で頑張ろうと心で思い、一礼
うん、終わり
あ、御神籤は私も引きたい
お守りは…少なくとも家内では無い気がする
家族とは違うでしょ
健康に厄除けとか諸願成就?
…厄除けにしとこう
※御神籤は全てお任せ
甘酒?
わ
手を引かれて少し吃驚
よく見付けたね…でも、少しゆっくり行こう?
私が転びそうで
●将来系家内安全
新春のめでたい雰囲気が満ちる境内にて。
初詣に訪れた人々が行き交う最中で、ふわりと揺れるのは振袖と羽織。
「おー! 振袖すっごい似合ってるー!」
坂登・悠日理(叡智の眼・g04140)は森瀧・惺音(眠れる森の魔女・g03409)の装いに称賛を送る。そうかな、と少し照れた様子で微笑んだ惺音。彼女の晴れ着は明るい水色に桜の花模様があしらわれたもの。
着物に合わせて髪はアップにしており、実に愛らしい新春スタイルだ。
「去年が普段着だったし、奪還地域も増えたから今年はね」
「俺は?」
悠日理は紺の紬の着物に羽織を合わせ、その上にマフラー巻いていた。くるりと回った彼を見て、惺音は思ったままの感想を告げていく。こういうときの彼は大人っぽさもあるが、その仕草から少年らしさも感じられた。
「浴衣の時も思ったけど、ゆぅ君は和装も似合うね」
「やった!」
喜ぶ彼を見つめ、惺音は快さを抱いた。
そして、二人は境内をゆったりと歩いていく。まずは何よりも手水舎で清めのひとときから。
「最近は手水も花手水とか言って、綺麗に花飾ってたりしてる所も多いよなぁ」
「花は……咲いてる方が好きではあるけども、花手水だと手順も楽しくなるよね」
「さて、まずはお参りしとく?」
「うん、色々見て回る前に参拝だね」
悠日理と惺音は頷きを交わし、先へと進んだ。
参拝の手順は二礼二拍手。
目を閉じた悠日理は去年も無事に過ごせた礼に加え、今年も怪我無く過ごせるように、と神前で願う。
(「惺音も俺も、相棒たちもな」)
途中でちらりと片目をあけて見れば、ユキミとレオも主に倣って両手を合わせていた。
惺音も悠日理と同じように二礼と二拍手をしてから、昨年の感謝を念じる。
(「今年も無事で頑張ろう」)
心で思い、願った後にしかと一礼した惺音は顔を上げた。
同じように悠日理も最後に礼で締めくくり、惺音に視線を向ける。
「終わった?」
「うん、終わり」
「惺音、俺おみくじ引きたいな」
「あ、御神籤は私も引きたい」
二人は御神籤処に向かおうと決め、どのような結果が出るのか期待を馳せた。その内容は――。
「お、俺は中吉」
「私は……小吉?」
『中吉』
願い事:今はあせらずじっと待つことが大切。
旅行:トラブルに注意しましょう。
学問:真剣に勉強すれば良縁が巡る。
『小吉』
願い事:近日には叶わず。されど希望の兆しあり。
待ち人:近くにいい便りがくるでしょう。
失し物:手間取るが出てくる。
悠日理と惺音は互いのおみくじを見せあった後、授与所の近くへと差し掛かった。
「あとお守りとかどうする?」
「見てみようか」
「七曜の戦? とかいってるし……家内安全とかか?」
「お守りは……少なくとも家内では無い気がするな。家族とは違うでしょ」
今年の夏に来たる大きな戦に向けての物を探す悠日理の傍ら、惺音は首を傾げる。しかし悠日理としては家内安全のお守りが一番しっくりときているようだ。
「えー? 俺と惺音と相棒達だし家内で良くない?」
「それって、将来的にも……ううん、健康に厄除けとか諸願成就?」
惺音は悠日理の言い方にどきっとしたが、すぐに彼に他意がないことを悟った。言いかけたことを誤魔化した惺音は真面目に、真剣に七曜の戦に向けてのお守りを探していく。
「厄年じゃなくても厄になるのかな」
「……厄除けにしとこう」
「っていうか色んな種類あるんだなお守り。あ、こっちは?」
そうしてお守り選びの時間が過ぎていき、二人はそれぞれに思うものを購入した。
再びのんびりと歩いていたそのとき、悠日理が或る出店を見つけた。
「あっ、向こうで甘酒振る舞ってる!」
「甘酒?」
貰いに行こ、と悠日理が手を引いたことで惺音が思わず驚いた声を上げた。ぐ、と彼の手を引き返した惺音は自分が振袖姿であることをそっと示す。
「よく見付けたね……でも、少しゆっくり行こう?」
「おっとそうだった」
はたとした悠日理は慌てながらも優しく手を引き直し、惺音をエスコートする形で歩き出した。
いつもと同じ、けれども少しだけ違う日。
初詣のひとときはこうやって、穏やかで楽しく続いていく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【アイスクラフト】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV4になった!
💐 💐 💐 💐 💐 💐 💐
●冬と花のパルマ公国へ
新しき年を迎え、過ぎ去った旧年に思いを馳せる。
これから巡っていく年月への希望を抱き、よりよい未来を願うのは、どの場所でも同じ。
パルマ公国では現在、新年を祝う花の催しが行われていた。定期的にディアボロスの支援が必要な状況ではあるが、こうして年を越して新年を穏やかに迎えられる余裕や活気がある。
街の人々は広場の噴水に花を持ち寄り、ささやかではあるが華やかな祝の場を作っていた。
たったそれだけでも人の心は癒える。
だが、ディアボロスならば此処に更なる嬉しさや楽しさ、華々しさを巡らせることが可能だ。
思い思いの晴れ着や羽織、和装で広場を巡ればパルマの人々は喜ぶだろう。
此処に訪れたディアボロスが、どのように過ごすかは自由。
花のファッションショーを行ってもよし、新年の食事の振る舞いをするもよし。はたまた、誰も思いつかないような楽しいことで広場を彩ってみてもいい。
新たな年を祝い、明るい未来を願う気持ちがあれば――きっと、パルマの街は幸福に満ちていく。
💐 💐 💐 💐 💐 💐 💐
花塚・夜壱
●Nox4人参加
黒の和服に赤の袴、黒地に月下美人の羽織で
錬晏の和服姿!初めて見たな、よく似合ってる
はは、まさに幸を纏う感じだな
ルリラも赤い牡丹が目を惹く
ストールなど小物遣いも上手いなぁ
おっとカフカ君、折角だからきっちり…いや、いいか
そっちの方がカフカ君らしいな
俺は和装を着慣れているが…皆は大丈夫か?
個人的に、和服は好きなんだ
だから皆で和服を着て出かけられるのは、とても嬉しい
写真も良いな!
折角だから、4人揃った所も撮って貰おう
一先ず、花の噴水周りを回ってみようか
ルリラの音に、カフカ君の舞に思わず手拍子しつつ
…はっ!そうだった錬晏!
折角だから、紅白饅頭を持ってきたんだ
集まって来た人に配って行こうか
ルリラ・ラプソディア
【Nox】
和服は白地に牡丹の赤花柄の着物
花色に合わせて赤い帯結び
白いストールを肩に緩く掛ける
着物…すこし、着るのむずかしかったけど
きれいな和服…こうして着れて…うれしい
みんなも、とても素敵ね
ふふ…幸をまとって街の人に幸運のおすそ分けね…
うん…。写真、とろう…
新年最初の想い出を1枚を
ファッションショー
わたしは…三日月の小さな竪琴を用い
道行く処に音を奏でてみんなと歩む
人々の新しい年が幸多くあれと花咲くような音
夏深さんの舞が始まるなら
仄かな笑みと踵鳴らしリズム取り
舞に合わせ快活に愉快に音染め
夜壱さんと錬晏さんの紅白饅頭で街の人達も嬉しそう…
すれ違う人達の賑わう姿と笑顔を見守り
音楽の合間に手を振った
本郷・夏深
●Nox
松竹梅の和服を着崩し、袴に丸下駄を履き
えだまめも正月飾りで盛ってあげます
素晴らしい、華やかな和装の美形が勢揃いですね!
私は和服も普段着なので余裕ですよ
たまに足首ぐねりそうになりますがね
なので足首を痛める前に写真を撮らせて下さい
皆さんの華美な姿は絶対に残しておかねば
まずは静かに、ルリラさんの音を堪能しましょう
そうすればこの魅惑的な音に惹かれた周囲の視線が賽銭の如く集まってくる訳ですよ
ほら今目が合った気がします!カフカに手を振ってもらいたいんですね、わかります
錬晏さんも手を振りましょう
いやこれは最高に良い気分です…!
なのでちょっと舞ってきますね、派手に!豪快に!
あ、兄ちゃん
私にも饅頭下さい
夏候・錬晏
●Nox
花塚殿に着付けを手伝ってもらい袖を通したのは
黒と藍の流水文様の着流しに亀甲文柄の帯、墨色の羽織
新宿島の文化の縁起物が随所にちりばめられた装い
3人とも色が違って見目麗しいから、場が華やかになっていいな
褒められ慣れてないから、少し赤面しつつ
写真…初めてだから、上手く写れるかな
漢服と似ているし、動きは問題ないよ
皆と一緒に噴水周りを周りつつ
民衆の反応に人気者になったと勘違いしてしまうな
え?手を振るのか?
ラプソディア殿の心地よい音色と
本郷殿の豪快な舞に笑みも零れる
花塚殿、俺達は何をしようか?
ん?紅白饅頭?ふふ、これも縁起物か
小さな子は怖がらせないように、目線を合わせて優しく渡して
仲間にも渡そう
●華やぐ始まり
新年を迎えたパルマの街には花が揺れている。
噴水に浮かべられた花々は、この国の人々が新たなる巡りを祝うためのもの。
それだけでも十分に尊く美しいものだが、ディアボロスは其処へ更なる彩りと幸いを与えにやってきた。
「皆、よく似合っているな」
花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)は共に訪れた仲間達の装いを改めて見つめる。
彼は黒の和服に赤の袴、黒地に月下美人の羽織を纏った姿。
「花塚殿に付けて貰えたお陰だ」
感謝を抱いた夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)が袖を通しているのは、黒と藍の流水文様の着流しに亀甲文柄の帯。墨色の羽織姿の彼の装いは、新宿島の文化の縁起物が随所にちりばめられている。
「はは、まさに幸を纏う感じだな」
「三人とも色が違って見目麗しいから、場が華やかになっていいな」
褒められ慣れていないこともあり、錬晏はわずかに赤面していた。こくりと頷いたルリラ・ラプソディア(Ⅻの子守歌・g00784)の様相は、白地に牡丹の赤花柄の着物。花の色に合わせて赤い帯を結んでおり、其処へ白いストールを肩に緩く掛けている着こなし方だ。
「ルリラも赤い牡丹が目を惹く。ストールなど小物遣いも上手いなぁ」
「みんなも、とても素敵ね。ふふ……幸をまとって街の人に幸運のおすそ分けね……」
「素晴らしい、華やかな和装の美形が勢揃いですね! しかし、ぜひともカフカ達のことも見て頂きたいものですね」
夜壱が皆の装いへの感想を告げていく中、本郷・夏深(逢魔が夏・g00583)が自分とパンツァーハウンドのえだまめを示して見せた。夏深は松竹梅の和服を着崩しており、袴に丸下駄を履いたスタイル。
その横にちょこんと控えているえだまめも、お正月飾りで盛りに盛った目立つ格好になっている。
「おっとカフカ君、折角だからきっちり……いや、いいか。そっちの方がカフカ君らしいな」
「でしょう?」
得意げな様子の夏深達が目指すのは噴水が目印の広場だ。
嘗て、此処では革命の歌が紡がれ、花の祭りや人々との交流が行われた場所でもあった。夜壱はすっかり平和になった光景を眺めながら、仲間達に問う。
「俺は和装を着慣れているが……皆は大丈夫か?」
「着物……すこし、着るのむずかしかったけど、きれいな和服……こうして着られて……うれしい」
最初に答えたのはルリラで、次に続いたのは錬晏と夏深だ。
「漢服と似ているし、動きは問題ないよ」
「私は和服も普段着なので余裕ですよ」
その答えに、よかった、と答えた夜壱は明るく笑む。
「個人的に、和服は好きなんだ。だから皆で和服を着て出かけられるのは、とても嬉しい」
「たまに足首ぐねりそうになりますがね」
「ぐね……?」
すると、夏深が下駄を軽く鳴らした。大丈夫かというようにルリラが足元を見遣る。
このことを夏深が正直に申告したのには理由があった。
「なので足首を痛める前に写真を撮らせて下さい。皆さんの華美な姿は絶対に残しておかねば!」
夏深の提案は尤もなものだ。
静かに笑った夜壱は首肯してから、いい案だと言葉にした。
「ああ、写真も良いな! 折角だから、四人揃った所も撮って貰おう」
「写真……初めてだから、上手く写れるかな」
「うん……。写真、とろう……」
新年最初の想い出の一枚を、此処で。
この街にはルリラ達と同じように新年の祝いに訪れているディアボロスも多くいる。きっと綺麗に撮ってくれるだろうと考えると、楽しみな気持ちが湧いてくる。
そして、夜壱達は華やかな装いでの記念写真を撮っていった。
「一先ず、花の噴水周りを回ってみようか」
「そうしよう」
錬晏は皆と一緒に噴水周りを巡りながら、自分達に向けられる眼差しを意識する。綺麗、素敵、といった声が民衆から聞こえてきていた。その反応はまるで人気者になったかのよう。
此処から始まるファッションショーは華やかに。
ルリラは三日月の小さな竪琴を用いて、道行く処に音を奏でてゆく。
皆と歩む道のりは喜ばしい。人々の新しい年に幸多くあれと願い、花咲くような音が響き渡っていった。
夏深は音に耳を澄ませ、まずは静かに音色を堪能する。それも彼女のすぐ隣で。そうすることによって魅惑的な音に惹かれた周囲の人々の視線が、まるで賽銭の如く夏深にも集まってくるというわけだ。
ちら、とルリラが視線を向けたことで夏深とえだまめが同時に頷く。そうして街の人々からも二人と一匹への視線が向けられた。あれほど演奏者の近くにいる少年と可愛い犬が何もしないわけがない、といった期待の眼差しだ。
「ほら、今あの人と……向こうのあの少女とも目が合った気がします! カフカに手を振ってもらいたいんですね、わかります。大いにわかりますよ」
「そうなのか?」
夏深の言葉を聞いた錬晏が首を傾げると、当たり前だというような視線が返ってきた。勿論、彼ほどルリラに近付いていない錬晏なのだが、夏深はいい意味でお構いなしだ。
「錬晏さんも街の人達に手を振りましょう。ついでに兄ちゃんも!」
「え? 俺も手を振るのか?」
声を掛けられた夜壱もとりあえず錬晏と一緒に手を振ってみせた。
夏深はというと、次々と向けられる視線に高揚しており、前に勢いよく踏み出す。
「いやこれは最高に良い気分です……! なのでちょっと舞ってきますね、派手に! 豪快に!」
「行ってくるといい」
「いってらっしゃい」
「……いらっしゃい」
夏深に対して三者三様の言葉が告げられ、其処から美しい舞と音楽の共演が始まっていった。
彼の舞とえだまめが尻尾を振る姿を見つめたルリラは仄かな笑みを浮かべ、踵を鳴らしリズムを取る。彼の舞に合わせて快活に、愉快に音を染めていくルリラは楽しげだ。
ルリラが響かせる心地よい音色と夏深の豪快かつ華麗な舞を見て、錬晏も静かに笑む。
「花塚殿、俺達は何をしようか?」
「……はっ! そうだった錬晏! 折角だから、紅白饅頭を持ってきたんだ」
その声にはたとした夜壱は或ることを思い出した。それまでルリラの音と夏深の舞に捧げていた拍手を止めた彼は、用意してきたものを錬晏に手渡す。
「ん? 紅白饅頭?」
「集まって来た人に配って行こうか」
「ふふ、これも縁起物か」
夜壱の提案に頷いた錬晏は穏やかな気持ちを抱いていた。小さな子を怖がらせないように目線を合わせ、優しく饅頭を渡していく二人。その様子に気付いた夏深はくるりと身を翻した。
「あ、兄ちゃん。私にも饅頭下さい」
「ああ、貰っていくといい」
戻ってきた夏深が夜壱に手を差し出した。どうやら遠慮がちにしている子供に手本を見せる結果にもなったようだ。おれも、ぼくも、と子供達が夏深に続いて夜壱と錬晏の方に集まっていく。
「夜壱さんと錬晏さんの紅白饅頭で街の人達も嬉しそう……」
ルリラはすれ違う人達の賑わう姿と笑顔を見守っていき、奏でる音楽の合間に手を振った。
後でルリラにも渡そうと決めた錬晏。零れる笑みはあたたかく、とても快い気分を運んでくるものだ。こうして、様々な色彩や音で飾られた街に笑顔が溢れていく。
この先も、これからも――良き時が巡っていくように。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】がLV3になった!
【強運の加護】がLV3になった!
【口福の伝道者】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV2になった!
南雲・葵
ミレイ(g01550)と一緒に着物で参加
花手水、実際に見たことが無いからちょっと楽しみだ。
おー…噴水一面に花が揺れてるの壮観だね
こりゃ長い事見てても飽きないけど、そろそろやっちゃいますか?
ファッションショーが始まったら、姉貴(オラトリオ)に頼んで【聖花光臨】で光の花を降らす演出
ついでにオラトリオフラワーで出したオンシジウムの花束を姉貴とミレイに渡して自分達もショーに参加
ミレイをエスコートするように手を差し出し
祭りってイベントなら一緒に楽しまないと!
お、デュークも紳士だねー
んじゃぁ、姉貴の事ヨロシクな!
ショーを見てる子供たちに持参して袖に忍ばせた飴ちゃんを配ってお年玉のプレゼント!
ミレイ・ドリムータ
葵(g03227)と着物姿で参加
花手水って水に花を浮かべるやつだっけ?アタシも見たこと無いから楽しみ!
わぁ、スゴイね。水面が花畑になったみたい。
(デュークが噴水の花をちょいちょいと触ってる)
デューク、あんまり身を乗り出すと噴水に落ちるよ。
だね、デュークが落ちる前に晴れ着のお披露目に行かなきゃ。
ショーが始まったら、梓に合わせてデュークの【リドルウェーブ】で光の演出をする。
花束を受け取り、葵の手を取ってランウェイを歩く。
デュークも葵の真似をして梓に手を差し出す。
デューク、しっかり梓のエスコートしなよ!
初の着物でファッションショーなんて、きっとスゴイ体験だね。
●花に祝福を
パルマの街中に新年のお祝いムードが広がっている。
それはささやかなものだが、支配から解放された直後の困窮から比べれば随分と明るいものになっていた。
「たまに聞く花手水って、水に花を浮かべるやつだっけ?」
「花手水、実際に見たことが無いからちょっと楽しみだ」
「アタシも見たこと無いから楽しみ!」
南雲・葵(お気楽姉弟の弟の方。・g03227)とミレイ・ドリムータ(空虚と向き合う少女・g01550)はパルマの街にある広場の前まで歩いていく。
其処には街の人々が祝いのために集めた花々が浮かべられている噴水が見えた。
近年の日本文化を知っている者ならば、花手水のようにも思える光景が其処に広がっている。
「おー……噴水一面に花が揺れてるの壮観だね」
「わぁ、スゴイね。水面が花畑になったみたい」
二人は水に浮かぶ花を眺め、穏やかで楽しい気持ちを抱いた。するとスフィンクスのデュークが噴水の花に興味を示し、ちょいちょいと触りはじめた。ゆらゆらと揺らめく花は美しく、花弁が水面を滑っていく。
「デューク、あんまり身を乗り出すと噴水に落ちるよ」
「こりゃ長い事見ていても飽きないな」
ミレイはデュークの様子に注意を払い、葵はオラトリオの梓と共に和やかさを共有していった。
そうして、葵は周囲を見渡す。辺りには他のディアボロスも集まってきており、良い雰囲気になってきている。
「そろそろやっちゃいますか?」
「だね、デュークが落ちる前に晴れ着のお披露目に行かなきゃ」
頷いたミレイはデュークをそっと優しく抱き上げ、ひらりと晴れ着を翻した。
此処から始まるのは和装ファッションショー。
この時代のパルマの人々に和の装いは珍しいものだが、それこそが此度の狙いだ。排斥力がグランダルメに発生している以上、細かな記憶はディアボロスがこの地から離れれば薄れてしまう。
だが、こうして印象的かつ思い出に残る出来事があれば、『とてもめずらしいことがあった』『すごく楽しかった』という感覚だけはしかと残せる。
そして、またディアボロスがこの地に戻ってきた時にはしっかりとした思い出として蘇る。
葵とミレイは頷きを交わした。
他のディアボロスがファッションショーを始めたことを確かめた二人は、梓とデュークにも声を掛ける。
「姉貴、頼むよ」
「デューク、梓に続いて行って」
二人よりも先に前に出ていった梓とデュークはふわりと宙を進んだ。
其処から広がっていくのは華々しい光景。
葵が見守り、ミレイがその様子を見つめる中、梓はその場でくるりと回る。デュークも翼を広げることで優雅な仕草を見せ、早く来てといった様子を二人にみせた。
「俺達も行こう」
「うん、楽しもうね」
葵は花束を梓とミレイに渡し、エスコートするように手を差し出した。花を受け取ったミレイは葵の手を取り、ランウェイ状態になっている広場を歩いていく。
「祭りってイベントなら一緒に楽しまないと!」
葵が楽しげに笑うと、その先でデュークが先程の真似をしはじめた、梓に手を差し出すデュークを見た葵は更に笑みを深め、よりよい気分を抱く。
「お、デュークも紳士だねー。んじゃぁ、姉貴の事ヨロシクな!」
「デューク、しっかり梓のエスコートしなよ!」
ミレイも翼猫に快い視線を送り、次第に浮き立っていく気持ちをめいっぱいに感じた。
そんな様子を眺めているのは現地の子供達。
ショーを見てくれている子供に気が付いた葵は、持参してきたものを配るタイミングをはかる。そして、子供達の近くに歩いていった彼は、袖に忍ばせていた飴を大きく放り投げた。
わあっと嬉しげな声があがり、子供達は嬉しそうにそれを手にしていく。
「お年玉のプレゼントだ!」
「遠慮なくどうぞ。こうやって初の着物でファッションショーなんて、きっとスゴイ体験だね」
「ああ!」
ミレイも今という時間の楽しさを存分に堪能しており、二人の間に笑顔の花が咲いた。
其処から暫し、花と祝いの時間は続いていく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【植物活性】がLV2になった!
【照明】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【反撃アップ】がLV3になった!
捌碁・秋果
シエルちゃん(g01847)と参加
巫女さんっぽい服装で参加。
白衣に濃色の袴、髪は白い組紐でひとつに結って…。
紙に包まれた飴が、沢山入った篭を片手に。
人前に出るのって緊張する。
隣のシエルちゃんを見ると、落ち着いてる。
…シエルちゃんも妖精さんたちもいる。大丈夫。平常心、平常心。
シエルちゃん、巫女さんらしくお淑やかにいこう。
しずしずと噴水の前へ。
皆の前で、たおやかに一礼。
明けましておめでとうございます!
今年の運試し、受け取ってくださーい!
あ、大きな声でちゃった。
まあいいか!
お淑やかじゃないけど、いつもと同じ笑顔で!
篭の飴を皆に投げる。
包み紙はお手製の御神籤!
頑張って作ったけど、喜んでもらえるかな?
シエルシーシャ・クリスタ
秋果(g06403)と参加するよ。
巫女さん風で参加。ノースリーブにしても肩が通らないから、肩とか背中側の布地大きく取り払った改造巫女服だけど。
マンガとかにある分離した袖なら付けられるかな?
妖精さんたちにも出来るだけお洒落させてあげて……え、花びら撒くの?花は?何とかする?大丈夫?
少し緊張はするけど、新宿島の人の多さの方がビックリしたし、大丈夫。
でもどう動けばいいかな。秋果とかに聞いて同じようにしよう。
ファッションショーしたあとは甘酒、七草粥、ぜんざいあたり振る舞うつもりだから、最後はちょっと宣伝。
この後、あっちの方で色々振る舞うから、良かったら来てね。
遠い遠い東の国の、お正月の食べ物だよ。
●東の国より来たりて
断頭革命グランダルメにて、パルマ公国は無事に新年を迎えた。
花が浮かぶ水面はとても美しく、人々が祝いに向ける心がよく感じられる。
其処に訪れたのは捌碁・秋果(見果てぬ秋・g06403)とシエルシーシャ・クリスタ(水妖の巫・g01847)のふたり。彼女達は巫女風の和装に身を包んでおり、今日の祝いを更に盛り上げに来ている。
(「人前に出るのって緊張するなぁ……」)
秋果は周囲に集まってきている人々の視線に気付き、片手で自分の胸元を押さえた。
そんな秋果の装いは白衣に濃色の袴。髪は白い組紐でひとつに結っており、凛とした雰囲気だ。秋果の手には紙に包まれた飴がたくさん入った篭がある。
これで人々に祝いの施しを行おうと思っているのだが、秋果は何だか緊張してしまっていた。
その隣に立っているシエルシーシャは巫女風の衣装の着心地を確かめている。ノースリーブにしても肩が通らないので、肩とか背中側の布地を大きく取り払った改造巫女服だ。しかし、正式な服装ではなくともこの場では困らない。
この時代の人々は日本文化を知らない者ばかりであるため、変わった衣装だというだけで珍しいと感じてくれるだろう。
「マンガとかにある分離した袖なら付けられるかな? と思って着てみたんだけど……」
「うん、似合ってるよ」
シエルシーシャがその場でくるりと回ってみせると、秋果が微笑んだ。
周囲の街の人達も華やかな衣装だと思ってくれているらしく、期待の眼差しを向けてくれている。
「あとは妖精さんたちにも出来るだけお洒落させてあげて……え、花びら撒くの? 花は? 何とかする? 大丈夫?」
そっと話し込むシエルシーシャもまた、緊張していた。
しかし、新宿島の人の多さの方が驚きが大きかったのでこのパルマでは大丈夫そうだ。その様子を見ていた秋果は、シエルシーシャが随分と落ち着いているように思えていた。
(「……シエルちゃんも妖精さんたちもいる。大丈夫。平常心、平常心」)
自分が慌ててはいけないと考えた秋果は心の中で自分に言い聞かせ、落ち着きを取り戻していく。
シエルシーシャも秋果の様子が落ち着いているのだと感じているようだ。お互いに相手の心の支えになっていることを本人達は気が付いていないが、それもまたよし。
そして、シエルシーシャは秋果に問いかけてみる。
「秋果、これからどう動けばいいかな」
「シエルちゃん、巫女さんらしくお淑やかにいこう」
「わかったよ、秋果と同じにしてみる」
快く答えてくれた秋果に静かな視線を向け、シエルシーシャはこくりと頷いた。
それからふたりは、しずしずと噴水の前へ歩いていく。皆の前で立ち止まったシエルシーシャ達はまず、たおやかに一礼してみせた。そして――。
「明けましておめでとうございます! 今年の運試し、受け取ってくださーい!」
秋果は篭から紙に包まれた飴を振り撒いていく。
「おしとやか……?」
「あ、大きな声でちゃった。まあいいか!」
「秋果、元気いっぱいだね」
「お淑やかじゃないけど、いつもと同じようにいくのもいいよね!」
シエルシーシャが瞼をぱちぱちと瞬かせると、秋果は明るい笑顔を浮かべた。
篭の飴投げていく秋果は実に楽しげだ。包み紙の中身はお手製の御神籤であり、秋果が頑張って用意してきたものだ。シエルシーシャも妖精と花と共に秋果の隣を彩っていき、楽しそうに喜ぶ人々をそっと眺めた。
うまくファッションショーを終えた後は、パルマの人々への振る舞いの時間。
甘酒に七草粥、ぜんざい。
シエルシーシャは準備してきた食べ物を分け与えていく予定だ。
「最後に、ちょっと宣伝。この後、あっちの方で色々振る舞うから、良かったら来てね」
遠い遠い東の国のお正月の食べ物だと告げたことで、人々の興味がシエルシーシャに向けられていく。秋果もひらひらと手を振りながら人々に、ぜひ来てね、と声を掛けていった。
それから暫し後。
ふたりの周囲にはたくさんの人々が集い、とても幸せそうな笑みを浮かべていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】がLV4になった!
【操作会得】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV9になった!
【ダブル】がLV5になった!
四十九院・祝
【カランコエ】
家族と一緒に花の噴水を囲んでファッションショー、ただ着物を見せるだけじゃあないのよ
和装バンドで私達の音楽を魅せるの
みんなでお揃いの、紫の振袖を身に纏って、父さまの轟く音色に合わせてわたしは神楽笛を奏でて、エラお姉ちゃんのお歌に華を添えるの
音楽を奏でながら、使い魔である氷の魔蜂ベアトリクスちゃんを操って、氷の花弁をきらきらと辺りに舞わせて、振袖をたなびかせて美しく演出するの
父さま、お姉ちゃん、とっても楽しいね?
最後にお姉ちゃんと揃ってカーテシーするの
エラ・パーカー
【カランコエ】
白地に紫と瑠璃色の薔薇柄の着物に、紫の袴を合わせて
家族でテイストを揃えた和装
どうせなら『和』を思いっきり楽しんでほしいもんね!
今日に合わせて、白黒の着物に和楽器を持ったPDの楽団員達を呼び出し
兄と妹に笑いかけるの
ふたりの和太鼓と神楽笛に合わせて歌い出すのは、明るく元気を届けるようなロックナンバー
体中に響く和太鼓と、氷の花弁が降る綺麗な視界にテンションはどんどん最高潮へと
うん、とっても楽しいの!
祝ちゃんに応えお兄ちゃんと笑いながら、パルマの人達も楽しんでくれると嬉しいって考えるの
曲がクライマックスを迎えれば、聴いてくれた感謝と素晴らしい1年を過ごせるように願いを込めてカーテシーを
ゼグブレイド・ウェイバー
【カランコエ】
皆で色を合わせ紫色の男着物と袴を着てファッションショーへ
今回はただのファッションショーではなくパルマの人に和を楽しんでもらおうと和楽器でのバンドをやろうと
大きめの和太鼓を軽々と持ち上げて登場しよう、いつも大砲を持っているからこれくらいなら軽い軽い
撥を取り出してこちらを見て笑いかける妹にこちらからも笑い返し娘のほうも見て笑いかけ一息吸って和太鼓を力強く叩き始める
祝の笛とエラの歌声に合わせるように和太鼓を叩きながら聞いている人の腹に響くほどの情熱的な音色を響かせよう
あぁ、そうだな…とても楽しいと汗を流しながら祝やエラに笑って答え
クライマックスを迎えれば撥を回してポーズをとろう
●紫の和演奏
記念すべき今日、これから始まるのは楽しいファッションショー。
揺らめく水面に浮かぶ花々は愛らしく、新年の始まりを祝うに相応しい色彩だ。
家族と一緒に花の噴水を囲んだ四十九院・祝(還り来る恐怖/La Peur de Fortune・g05556)は辺りを見渡す。
「ファッションショーだけど、ただ着物を見せるだけじゃあないのよ」
「どうせなら『和』を思いっきり楽しんでほしいもんね!」
「皆、楽しんでいってくれ」
エラ・パーカー(cân serch o morganite・g03253)とゼグブレイド・ウェイバー(楽観的な傭兵・g01879)は祝の声に言葉を合わせ、観客となる人々に語りかけた。
三人の目的は和装バンドを組んで音楽を響かせていき、耳と目で魅せていくショーだ。
祝とエラはお揃いの紫の振袖を身に纏っており、ゼグブレイドは紫色の着物と袴を着ている。家族でテイストを揃えた和装は実によく似合っており、見ている人々も楽しげだ。
パルマの人には馴染みのない和。最初は物珍しさからでも良い。和という独特の雰囲気や和装そのもの楽しんでもらうことが出来れば万々歳。そう考えて訪れた三人は笑みを浮かべていく。
――オーケストラ・リリス。
エラは己の内に宿る力を巡らえていき、兄と妹に笑いかける。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「いつも大砲を持っているからこれくらいなら軽い軽い」
ゼグブレイドは大きめの和太鼓を軽々と持ち上げており、エラからの問いかけに明るく答えた。
太鼓を眺めているパルマの人々は興味津々だ。
これから何が始まるかの期待や、揃いの衣装を纏う三人への関心が強いらしい。わくわくした様子の子供もたくさんいるので、エラ達の心にも更なるやる気が巡っていた。
「祝ちゃんも、一緒に頑張ろうね」
「うん!」
エラと祝はしっかりと頷きあい、三人でバンド演奏を開始した。
(「父さまの轟く音色に合わせてわたしは神楽笛を奏でて、それから……エラお姉ちゃんのお歌に華を添える役!」)
自分の役割を確かめた祝は演奏を始めていく。
エラの楽団が賑やかな音を響かせるのに合わせ、ゼグブレイドは撥を取り出した。笑いかける妹に自分からも笑みを向け、更に娘の方にも視線を向ける。
そうして、呼吸を整えたゼグブレイドは和太鼓を力強く叩き始めた。
祝が奏でる音色。ゼグブレイドが響かせる強い音。それから――エラが紡いでいく歌声。ふたりの和太鼓と神楽笛に合わせて歌い出すのは、明るく元気を届けるようなロックナンバーだ。
「~♪」
エラは心を込めて、人々の気持ちを揺さぶるほどの歌声を響かせ続ける。
「まだまだいくの!」
――ランペラトゥリスヴェスピナエ。
祝は声に合わせる形で音楽を奏でながら、氷の花弁をきらきらと辺りに舞わせる。それだけではなく、祝が振袖をたなびかせて美しく演出する姿は実に美しい。
其処へ更に、ゼグブレイドが叩く太鼓の音が木霊していった。
祝の笛とエラの歌声に合わせるように和太鼓を叩くゼグブレイド。個の音を聞いてくれている人々の腹、ひいては心の奥に響くほどの情熱的な音色が演奏される。
エラは身体中に響く和太鼓の音と、氷の花弁が降る光景を瞳に映した。
視界に広がるのは綺麗な景色と人々が熱狂する楽しげな様子。エラはもちろん、ゼグブレイドと祝、更には人々のテンションはどんどん上がり――最高潮へと達する。
わあっと歓声が上がった。
響く音に合わせて身体を揺らし、リズムを取っている人もいる。まずは一曲が終わったが、観客はもっと聞きたいと願ってくれているようだ。アンコールの声が祝とエラ、ゼグブレイドに向けられていた。
「それじゃあもう一曲!」
エラはパルマの人達も大いに楽しんでくれると嬉しいと感じ、アンコールに応えていく。
祝とゼグブレイドも更なる演奏を続けていき、明るく元気なロックナンバーが再び紡がれていった。そうして時は巡り、和装が振り乱れるほどに楽しい時間が経過した。
祝は観客に手を振りながら、心からの思いをエラとゼグブレイドに告げる。
「父さま、お姉ちゃん、とっても楽しいね?」
「うん、とっても楽しいの!」
「あぁ、そうだな……」
エラは笑顔で頷き、ゼグブレイドも汗を流しながらとても楽しいと伝え返した。
それから演奏と歌はクライマックスに入り、そして――。
「みんな、ありがとう! 聴いてくれた感謝を贈るね。それから、みんなが素晴らしい一年を過ごせますように!」
「願いは演奏に込めたよ!」
「良き年になるように――」
エラと祝は同時にカーテシーで一礼していき、ゼグブレイドは撥を回してポーズを取る。
三人を包み込んだのは万雷の拍手。
華麗で美しい三人へ捧げられる感謝の拍手はいつまでも、いつまでも鳴り響いていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【使い魔使役】がLV2になった!
【友達催眠】がLV4になった!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV9になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
ニア・マシュマリー
今は食料に困ってないみたいだから……。
今日は2人に楽しんでもらいたいな……。
リアーヌ……。セヴラン……。久しぶり……。
今日ね……。噴水のある広場でファッションショーがあって……。それにニアも参加するから……。2人に見にきてほしいなってお誘いにきたの……。
ファッションショーでは晴れ着がよく見えるように動いたり……。振袖のところをひらひらってさせて暖かな春風を表現してみたいな……。
その時に……。リアーヌとセヴランが居る場所に向かって手を振ったりもしてみるね……。
ニアにとって大切な2人の気持ちが晴れやかになって……。楽しい気持ちで新年を歩んでいけるようにニア頑張るよ……。
(アドリブ・絡み大歓迎です)
夜明・瑠奈
ここがパルマなんだ~!新宿島とは違った魅力がこの街にはあるねっ♪
さてさて、噴水のお花もすっごく綺麗だけど、それに負けないくらい瑠奈も輝いちゃっおっかな☆
ファッションショーでは最初は晴れ着をアピールするためにかっこよく優雅に歩いてみるよ!
でも、それだけじゃ瑠奈らしくないからあざとく可愛いポーズも混ぜて会場を瑠奈の可愛さで盛り上げちゃう♪
周囲が盛り上がってきたらその場に居る人をしっかり観察して、瞳をきらきらさせてる女の子が居たらステージに招待しちゃおっ☆
その子の手を取って瑠奈がしっかりリードしながらダンスを一緒に楽しく踊って楽しい思い出を作ってあげたいな~♪
(アドリブ・絡み歓迎です)
●華やぐ時と共に
「――ニアちゃん!」
「リアーヌ……。あけましておめでとう……」
パルマの街に訪れたニア・マシュマリー(温かな光に包まれて・g07451)が最初に会いに行ったのは、アルシェ食堂を営む親子のもと。リアーヌはニアの装いを見て、ぱっと表情を輝かせた。
「ニアちゃん、とっても綺麗だね」
「普段も可愛いけれど、今日は華やかさが増しているね」
「ありがとうリアーヌ……。セヴランも……。久しぶり……」
セヴランとも挨拶を交わしたニアは、振袖をひらりと揺らして見せた。
パルマの住民にとって和装は不思議な雰囲気がする服装だ。見たことのない様相にリアーヌは興味津々。娘とニアを見守るセヴランも笑みを浮かべている。
そして、ニアはディアボロスが此処に訪れている理由と、二人への誘いを言葉にした。
「今日ね……。噴水のある広場でファッションショーがあって……。それにニアも参加するから……。二人に見にきてほしいなってお誘いにきたの……」
「ファッションショー?」
「それはいいね、リアーヌと一緒に見に行くよ」
「うん……。お願い……」
二人からの返事は快いもので、ニアは自分の気持ちが浮き立っていくことを感じていた。
絶対に素敵なショーにすると心に決めたニアはリアーヌ達に手を振り、広場の方へと向かっていく。
同じ頃、噴水広場にて。
夜明・瑠奈(うそつきキャットウォーク・g09029)は初めてのパルマの景色を眺めていた。
「ここがパルマなんだ~! 新宿島とは違った魅力がこの街にはあるねっ♪」
楽しげに周辺を歩く瑠奈は花手水のようになっている噴水を覗き込む。辺りに集まってきている人々もディアボロスの様相が気になっているらしく、素敵ね、綺麗、といった声が聞こえてきていた。
「さてさて、噴水のお花もすっごく綺麗だけど、それに負けないくらい瑠奈も輝いちゃおっかな☆」
瑠奈は気合いを入れ、元気いっぱいに前へと踏み出した。他のディアボロス達もそれぞれの衣装で着飾って来ており、広場はとても華々しい雰囲気になっている。
そして、其処から和のファッションショーが始まってゆく。
「皆、今日はいっぱい楽しんでね!」
「ひらひら……。綺麗に見えるように……」
瑠奈が振袖を披露していく中、隣に訪れたのはニアだ。自分よりも年下の子も頑張っていると感じた瑠奈はニアに合わせて優雅に歩いてみせる。最初は何よりも先ず、晴れ着をアピールすること。
普段と歩き方を変えていけば、周囲から拍手が沸き起こった。
「わぁ、あの子すごく可愛い」
「そうだね、リアーヌ。ニアちゃんも頑張っていて愛らしいな」
瑠奈を見つめるリアーヌはとても嬉しげであり、セヴランもニアを見て微笑ましい気持ちを抱いている。
ニアも晴れ着の色や柄がよく見えるように意識して動き、袖を翻す様で春風を表現するように歩いた。ニアはセヴラン達の視線を感じ取り、くるりと振り向いてから手を振った。
「可愛いよ、ニアちゃーん!」
リアーヌは手を振り返し、セヴランはにこにこした様子で見守ってくれている。
観客の反応が上々だと感じた瑠奈は華麗に胸を張った。しかし、これだけではな瑠奈らしくない。更なるスペシャルアピールが必要だと考えた瑠奈は、あざとく可愛いポーズも織り交ぜていく。
「もっともっと、会場を瑠奈の可愛さで盛り上げちゃおう♪」
瑠奈がパフォーマンスの型を変えたことで次は男性中心に歓声が上がった。それだけではなく瑠奈と同い年くらいの少女達も憧れの目を向けてくれている。
盛り上がってきた会場を見渡した瑠奈は、その中でも特に瞳を輝かせている少女――リアーヌに目をつけた。隣で和装を披露しているニアと友達であるのならば、彼女が相応しい。
「リアーヌちゃん、だっけ? 特別にステージにご招待っ☆」
「わ……!」
「リアーヌもおいで……」
瑠奈が手を取ったことでリアーヌが引き寄せられる。ニアは瑠奈の演出をすぐに理解したらしく、リアーヌのもう片手をそっと握ってやった。
少女を挟む形で瑠奈とニアがしっかりとリードしてやり、其処から楽しいダンスのひとときが始まる。
「えへへ、ニアちゃんもお姉さんもありがとう!」
「一緒なら楽しいから……。ニアも嬉しい……」
「それならもっと楽しく踊って、思い出を最高に彩っていこ~♪」
ニアと瑠奈、リアーヌは何にも代え難い時を過ごしている。その様子を見つめているセヴランも娘に新たな友達が出来たことを喜び、感慨深さを宿していた。
大切な二人、それから町の人々の気持ちが晴れやかになっていくように。そして、皆が楽しい気持ちで新年を歩んでいけることを願って――。
花と笑顔が咲く祝祭はこうして、華やかに続いていく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面歩行】がLV2になった!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
シル・ウィンディア
【ファーム】で参加。
初詣で着た水色の振袖を着ていくよ。
足元は草履だから、いつもと違って歩幅が取れない…。
伊吹さん、ファギーさん、どうやって動いているんだろ…。
ちょっと気になって、二人を見てみるよ。
え、手をつないでくれるの?
せっかくだから、お言葉に甘えようかな?
二人の手を取って一緒に歩くよ。
噴水のあたりまで歩いていって
到着したらちょっとポーズしてみようかな?
ちょ、ちょっと恥ずかしくて慣れないの
一通り終わったら、新宿島から持ってきた和菓子を振舞うよ。
きんつばとか大福とか、その辺だね。
せっかくだから、いっぱい食べようか?
口福の伝導者でこっそり増やしてから、みんなに配るねっ♪
さ、いっぱい召し上がれー♪
月見山・伊吹
【ファーム】
※連携、アドリブ歓迎だよ!
初詣の時に着てた馬柄の振袖に蹄鉄柄の帯を付けて参戦しちゃうよシルさんファギーさん可愛い!
着物の時の歩き方はこうコツがあって、後は慣れかな?
シルさん大丈夫かい?手を繋いであげるよ!
ファッションショー会場の噴水前まで歩いてその後ひらりと一回りからの決めポーズっ
猫用振袖姿の長毛種スフィンクス(♀)のシフォンを飛ばせて会場を盛り上げるねぇ!
ファッションショー後は新宿島から【アイテムポケット】に詰め込んで持ち込んだ和菓子を配っていくよ!
京飴に苺大福にカステラにお団子にお饅頭に桜餅に練り切りに八つ橋!
足りなくなったら【口服の伝道者】で増やすよ
沢山あるからたんとお食べ♪
ファギー・ルヴァン
【ファーム】で参加
※アレンジOK
初詣の時に着た、深い青色の着物で行きます
草履…慣れていないと歩くのも、大変ですね…シルさん、大丈夫ですか?もしよかったら…手でも、つなぎましょうか…
街のみなさんは、着物なんて見たことないでしょうから…手を振り返しながら、袖の柄を見せてあげよう、かな。コロロ、手伝ってくれる?
お披露目が終わったら、シルさんや伊吹さんと一緒にお菓子を配ります
これが…和菓子…。本で見ましたが、本物はもっとカラフルでかわいい…ですね
みなさん、お菓子はいっぱいありますから焦らないで…せっかくのお祭り、一緒に楽しんでいきましょう
●甘くて優雅な祝いの日
深い青色の着物に水色の振袖、そして馬柄の振袖と蹄鉄柄の帯。
初詣と同じ装いでパルマ公国に訪れたのは、ファギー・ルヴァン(明けぬ夜森の魔法つかい・g00880)とシル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)、月見山・伊吹(小春日和・g04125)の三人だ。
「シルさん、ファギーさんも可愛い!」
伊吹は改めて二人の装いを褒めていく。
本心からの言葉はとても嬉しく、シルも笑顔を返したのだが――。
「うーん……足元は草履だから、いつもと違ってうまく歩幅が取れないかも……」
パルマの人々に美しい着物を披露しに向かう中、シルは少しばかり悩ましげな様子を見せていた。
「草履……慣れていないと歩くのも、大変ですね……」
そのことに気付いたファギーは、しずしずと歩くシルの方に振り返る。
「伊吹さん、ファギーさん、どうやって動いているんだろ……」
シルは心配に感謝を伝えた後、二人の歩き方を見つめてみた。どちらも優雅に履きこなしているように思え、シルは少しの不安を感じてしまう。しかし、伊吹はそんな思いを吹き飛ばすためにお手本を見せてゆく。
「着物の時の歩き方はこうコツがあって、後は慣れかな?」
「シルさん、大丈夫ですか? もしよかったら……手でも、つなぎましょうか……」
「え、手をつないでくれるの?」
その中でファギーは手を伸ばし、シルの支えになりたいと申し出た。続いて伊吹も反対側の手をしっかりと握ってやり、シルに問いかける。
「シルさん大丈夫かい? こっちからも手を繋いであげるよ!」
「それなら、お言葉に甘えようかな?」
シルもすっかり安堵しており、先程の不安は何処かに消えてしまったようだ。
そして、此処から楽しく賑やかな時間が始まった。
ファギーは着物姿の自分達が注目を浴びていることを感じ取りつつ、静かな決意を胸に抱く。
「街のみなさんは、着物なんて見たことないでしょうから……」
此処はめいっぱいにアピールするところだ。
そのように考えたファギーは街の人々に手を振り返しながら、袖の柄を優雅に披露した。
「コロロ、手伝ってくれる?」
ファギーがモーラット・コミュに問いかければ、良い返事が返ってきた。コロロもふわふわと浮き、両手をぱたぱたと動かすことで街の人々の視線を集める。
仲間の手を取って一緒に歩いていくシルも気を引き締め、皆で噴水の辺りまで進んでいった。
「到着したらちょっとポーズしてみようかな?」
「そうしよう!」
シルの言葉に頷いた伊吹は双眸を細めた。
優雅に歩いていく三人は懸命にアピールを続ける。其処から暫し振袖の披露の時間が巡って――花で溢れた噴水の傍まで行き、その後にひらりと回転。其処から一気に決めポーズ。
「どうかな、楽しんでくれたかい?」
伊吹はポーズをしっかりと取ったまま、観客に問いかけた。
其処へ返ってきたのは歓声と共に送られる拍手の嵐。皆に明るく笑ってみせた伊吹の隣で、シルとファギーは手を振っている。また、猫用の振袖姿になっている長毛種スフィンクス、シフォンもふわふわと噴水の上を飛ぶことで会場を盛り上げる一員になってくれていた。
「ちょ、ちょっと恥ずかしくて慣れないけど……見てくれてありがとう!」
「どうもありがとうございました……」
シルは少し照れながら、ファギーはコロロと一緒に深くお辞儀をしてファッションショーを締め括った。
お披露目が終わった後はお楽しみの時間。
ファギーはシルと伊吹と一緒にお菓子を配り歩く予定を立てていた。
伊吹は新宿島から準備してきた和菓子をアイテムポケットに詰め込んでいた。都度取り出していき、街の人々に配っていけば喜ばれると考えてのことだ。
実を言えばファギーは和菓子をじっくりと眺めるの初めて。
「これが……和菓子……」
「京飴に苺大福にカステラにお団子にお饅頭に桜餅に練り切りに八つ橋!」
「それからきんつばとか大福とか、その辺もあるよ」
「本で見ましたが、本物はもっとカラフルでかわいい……ですね」
伊吹とシルはファギーに和菓子を披露していった。それらをじっと見つめたファギーは、きっとパルマの人々も喜んでくれるはずだと感じる。
「せっかくだから、いっぱい食べようか?」
「それがいい……です」
シルの提案にファギーが頷き、口福の伝導者が発動されていく。
「こっそり増やしたから、もっとみんなに配れるねっ♪」
「沢山あるからたんとお食べ♪」
もしこれで足りなくなれば、更に伊吹が口福の伝道者を使うことを決めた。そうして伊吹達は街の者達に和菓子を渡していった。ファギーの傍ら、コロロは子供達に大人気だ。
僕にも、私にも、と和菓子に手が伸びてくる様子を優しく見つめ、ファギーは静かに告げる。
「みなさん、お菓子はいっぱいありますから焦らないで……せっかくのお祭り、一緒に楽しんでいきましょう」
「さ、いっぱい召し上がれー♪」
同様にシルも子供達やご老人、青年や女性などに分け隔てなく和菓子を配る。
其処に巡るのは感謝の気持ちと嬉しい笑顔。
伊吹とシル、ファギーとコロロも明るい笑みと視線を交わしあい、楽しいひとときを満喫していった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】がLV5になった!
【アイテムポケット】がLV4になった!
【パラドクス通信】がLV4になった!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
【命中アップ】がLV3になった!
ラト・ラ
マティアス(g00097)と
初詣で着ていたレースのショールは畳み
同じく襷掛けで身支度整えて
材料は【アイテムポケット】で持ち込み
調理器具は現地で借りた物を使いましょう
新宿島から持ち込んだお抹茶
此処の皆も気に入ってくれたら嬉しい
まずは作り置きの白玉を茹でてくれる?
料理長補佐を自負する彼へ頼み事
満月みたいなまんまるの白玉を浮かべ
風に舞う花々を演出したエディブルフラワーをトッピング
あなたは何色の花が好き?
そんなリクエストも聞いたりして
あら、調理中につまみ食い?なんて
注意しようとしたら―― なるほどね
程よい甘味が広くみんなへ行き渡りますように
お疲れさま、とても立派でしたよ
華やかなショーを遠目に微笑んだ
マティアス・シュトローマー
ラト(g00020)と
新年のお祝いに温かくて縁起の良いスイーツはどうかな
味は勿論、目で見ても楽しめる事請け合いだよ
初詣で着ていた帽子と外套を脱ぎ、着物はしっかりと襷掛け
ラト、何か手伝える事はある?
了解!この優秀な料理長補佐に任せてよ
頼もしい料理長に聞きながら集まった人達の前で調理開始!出来上がる過程もショーとして楽しんで貰えたら
抹茶のほろ苦さと小豆の甘さが合うんだよなー
……つまみ食いじゃないってば
完成した抹茶ぜんざいは【口福の伝導者】で全員に行き渡るよう増やす
喜んで貰えたなら何より!
俺達もファッションショーを見ながら一息つこうか
ちぇー、また子供扱い
晴れやかな表情とは裏腹に、ついそんな憎まれ口を
●甘味と関係
パルマの街に訪れ、感じたのは祝祭の雰囲気。
ささやかながらも花が浮かべられた噴水の広場には人々の活気がある。
ラト・ラ(*☽・g00020)は辺りを見渡しながら、初詣で着ていたレースのショールを畳む。今、彼女がいる場所は広場を臨むことが出来る簡易屋台の中だ。
――新年のお祝いに温かくて縁起の良いスイーツはどうかな。
此処に来る前、マティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)はそのように提案していた。それに同意したラトはこうして、調理の準備を整えているというわけだ。
「始めましょうか」
「いざ開始だね。味は勿論、目で見ても楽しめる事請け合いだよ」
マティアスも初詣で着ていた帽子と外套を脱ぎ、着物はしっかりと襷掛けしている。同じくしてラトも身支度を整え終わっており、後は調理に入るだけだ。
材料はアイテムポケットで持ち込んでおり、調理器具は近隣の酒場の物を借りてきた。
新宿島から持ち込んだ抹茶はこの地の人々の口にあうだろうか。此処の皆も気に入ってくれたら嬉しいと思いながら、ラトは材料を並べていく。
「ラト、何か手伝える事はある?」
「まずは作り置きの白玉を茹でてくれる?」
「了解! この優秀な料理長補佐に任せてよ」
料理長補佐を自負するマティアスに頼み事を告げたラトは、改めて周囲に目を向けた。何が始まるのかと興味を持ったパルマの人々が集まってきている。
マティアスも頼もしい料理長に手順を聞きながら、集まった人達の前で調理を始める。
出来上がる過程もショーとして楽しんで貰えたらいい、というのが彼の案だった。それからラトは満月のようにも見える、まんまるの白玉を浮かべていった。
そして次は、風に舞う花々を演出したエディブルフラワーをトッピングする。
「あなたは何色の花が好き?」
「白!」
「僕は赤!」
まずは興味津々の子供達に問いかけたラトは答えてもらった花が乗った椀を手渡した。
そんな中、マティアスが出来上がったばかりの抹茶ぜんざいに手を伸ばす。
「抹茶のほろ苦さと小豆の甘さが合うんだよなー」
「あら、調理中につまみ食い?」
マティアスの行動に気付いたラトが注意しようとした。しかし、マティアスは手に取った抹茶ぜんざいをそのまま一食として平らげていく。
「……つまみ食いじゃないってば。ちゃんと食事として摂って、ほら」
「なるほどね」
彼が発動させたのは口福の伝導者。
これはディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に出現する能力。つまみ食いではなくきちんと食することで増えるのだとマティアスが示せば、ラトもこくりと頷いた。
程よい甘味が、広くみんなへ行き渡りますように。
そう願ったラトの思いを感じ取り、マティアスは改めて店の前に立つ。
抹茶ぜんざいを配っていけば、老若男女が喜んでくれた。特に味わいを気に入ったらしい子供がマティアスとラトのもとに掛けてきて、嬉しそうな笑顔を見せてくれた。
「おにいさん、おねえさん、どうもありがとうございました!」
「おいしかったー!」
「喜んで貰えたなら何より!」
マティアスは子供達に笑みを向け、彼らが駆けていく背に手を振った。ファッションショーを見に行くであろう子供達を見送ったマティアスは、ラトの方に振り返る。
「俺達もファッションショーを見ながら一息つこうか」
ラトは皆へ甘味を配ったマティアスを見つめ、これまでの労いの言葉を掛けた。
「お疲れさま、とても立派でしたよ」
華やかで喜ばしい光景が広がるファッションショーを遠目に眺め、ラトはマティアスを褒める。
微笑んだラトが紡いだ言の葉は本心からのものだったが、マティアスにとっては少しだけ不服なもの。もちろん今のような言葉を貰えたことも嬉しいのだが――。
「ちぇー、また子供扱い」
晴れやかな表情とは裏腹に、ついそんな憎まれ口を叩いてしまうマティアス。
されどラトも少年の気持ちをある程度は理解しており、これこそが今の自分達らしさだと感じていた。
そして、マティアスとラトはパルマの街を眺める。
此処に満ちている祝祭への気持ちと、幸福がずっと続くように願って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】がLV5になった!
【アイテムポケット】がLV5になった!
咲樂・祇伐
🌸樂祇
◎
なっ、何言って……え?
あなたがくれた何時もの白い着物ドレス、白無垢だったの?!
通りで皆、微妙な反応を……むーー!!鈍くないんだから!いじわる!
ぽこすかするも、撫でられれば嬉しくて
…あなたはいじわるではなく狡い
ゆるせてしまうからずるい
あなたからお兄様に切り替わるのもずるい
私が纏うのは桜重の振袖
凛と歌う鈴飾りもお気に入り
お兄様も梅重の袴が良くお似合いです
梅にも思い入れが?
皆を楽しませましょう!
花風と共に裾を翻し浮遊で共に舞い降り
光魔法と風魔法で光花弁のシャワーを降らせ
空を踊るように広場をおどる
新たに巡るひととせが倖であるように祈りを込めて
それに
あなたと手を取り踊ることは
こんなにも嬉しいの
咲樂・神樂
⚰️樂祇
◎
私が贈った白無垢…倖咲白桜だって似合うのに振袖に着替えるなんて
しかも今気がつくなんて
君の鈍さには何時も驚かされる
私の番はこんなにも可愛くて愛おしいのだ
今日の振袖もよく似合うよ
つつけばいつも通り
吉祥に咲く初桜のように可憐よ!
ぽこすか戯れる祇伐を撫で笑う
あたしはね、梅重の和袴
梅はね
高潔で凛として怯まないところが気に入ってる
ショーのはじまり!
始まりは笛の音を響かせ
祇伐と共にふわり
アイテムポケットから桜花梅花の花吹雪を撒き散らして
祇伐をエスコートするように
和装の袖振り踊る
私の番はこんなにも美しい
愛しい笑顔が咲いたら
誰かが歓びに笑ってくれたら
こんなふうにひとを喜ばせることだって
悪くないと思うの
●花の記憶と人への懐い
花と祝いの気持ちが巡るパルマ公国。
二人揃って街に訪れた咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)と咲樂・神樂(離一匁・g03059)は、新年を祝う人々やディアボロス達の様子を暫し眺めた。
仲間の誰もが華やかな衣装を纏い、街の人々は噴水の花を飾り付けたりして楽しんでいる。
しかし、神樂は少しばかり不服そうな雰囲気を纏っていた。
それを不思議に思った祇伐はどうしたのかと問いかけてみた。すると――。
「私が贈った白無垢だって似合うのに、振袖に着替えるなんて」
「なっ、何言って……え?」
倖咲白桜のことを神樂が語れば祇伐が驚いた顔をした。白無垢とは、つまり白無垢のことだ。言葉にするまでもない当たり前のことだが、祇伐は情報が整理しきれないでいる。
普段も袖を通しているものがまさか婚姻の際の衣装であるとは知らず、祇伐は混乱しはじめた。
「あなたがくれた何時もの白い着物ドレス、白無垢だったの?!」
「しかも今気がつくなんて」
君の鈍さには何時も驚かされる、と言葉にした神樂は何も悪びれてなどいなかった。祇伐はこれまでのことを思い返しつつ、頬が熱くなっていく感覚をおぼえる。
「通りで皆、微妙な反応を……むーー!! 鈍くないんだから! いじわる!」
年相応の少女のような言葉と仕草で以て、祇伐は神樂をぽこすかと叩いた。けれどもすぐに神樂はその手を受け止め、祇伐を優しく撫でた。
「私の番はこんなにも可愛くて愛おしいのだ。今日の振袖もよく似合うよ」
「わかった……あなたはいじわるではなく、狡い」
「吉祥に咲く初桜のように可憐よ!」
何をされてもゆるせてしまう。だからずるい、と祇伐が思っているところで神樂は兄として振る舞う。それから神樂は祇伐の頬を優しくつつき、いつも通りに戻って、と静かに笑った。
あなたから、お兄様へ。
そうやって切り替わるのもずるいと思いながら、祇伐は熱くなっている頬を両手で押さえた。彼が兄の役ままであったなら感じなかった想いは、今日も祇伐の胸を高鳴らせる。
そんな祇伐が纏っているのは、桜重の振袖。凛と歌う鈴飾りがとてもお気に入りのものだ。
「お兄様も梅重の袴が良くお似合いです。梅にも思い入れが?」
「梅はね、高潔で凛として怯まないところが気に入ってる」
祇伐が示した神樂の様相は梅重の和袴。
問われたことに答えた神樂は、過去の何かを思い返すように双眸を細めた。花見に行ったことを懐かしむようなものだが、その過去がどんなものであるのかは今の祇伐は何も知らない。
それ以上を問われる前に踵を返した神樂は、行こう、と告げて祇伐をいざなった。
そして、次はいよいよショーのはじまり。
「皆を楽しませましょう!」
祇伐は花風と共に裾を翻し、浮遊しつつ共に舞い降りる。光花弁のシャワーを降らせていく彼女はまるで空を踊るように広場を巡っていく。神樂も笛の音を響かせ、祇伐と共にふわりと舞った。桜花と梅花の花吹雪を散らす神樂は祇伐をエスコートするように、和装の袖を振って踊る。
その様子に周囲の人々が拍手を送り、神樂は辺りを見渡した。
(「私の番はこんなにも美しい」)
傍で愛しい笑顔が咲いたことで神樂は静かに笑む。
このような気持ちは嘗てには抱いたことがなかった。誰かが歓びに笑ってくれたら、こうして幸いを感じてくれるのならば、こんなふうにひとを喜ばせることだって悪くないと思う。
そう感じることによって、神樂の表情は普段よりも幾分も柔らかなものになっている。そのことに気付いたのはすぐ傍にいる祇伐だけだが、今はこれでいい。祇伐は更に笑みを深め、そっと祈り願う。
――新たに巡るひととせが倖であるように。
それに、と繋いだ手を見つめた祇伐は何にも代えがたい心地好さを抱いていた。
あなたと手を取り踊ることは、こんなにも嬉しいから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【浮遊】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV6になった!
効果2【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
ギィース・エレクレ
【CANVAS】
艶やかな着物を継ぎ接ぎしたちょい変わった着物
トトには着物風の上着を着せている
わぁ、レジーナちゃん着物にブーツ!大正ロマン風で綺麗!
ブラシちゃん可愛いね!
伊達男なの!?ありがとう!
噴水に浮かべる花って飽きないね!
ファションショーでもしてみる?
和紙?
わぁ、墨絵ショー!蓮やトト、墨で描くとカッコ良いね!
じゃ、レジーナちゃんとブラシちゃん描くね!
どうかな?
トトが肉球に墨をぺちぺちして和紙にポーン
手形ならぬ肉球形だね!
ブラシちゃんの毛並みが汚れたらいけないので、筆で肉球に塗り塗り
はい、どうぞと和紙を持って構える
お礼に手品を!
ぽんと花を出して、その花の一つをレジーナの髪に
ふふっ、可愛い
レジーナ・ネイサン
【CANVAS】
矢絣の着物に紺の袴
ブーツを合わせて
ブラシにもつまみ細工の花飾り
ふっふっふ、そうだろ
ブラシを最高に可愛くできて満足だよ…!
私にもありがと
ギィースの姿は…ははあ
これぞ伊達男
いい色の組み合わせの衣だね、似合ってる
トトも可愛いぞ!ブラシと並んでみてくれる?
噴水に浮かぶ花々
気持ちも華やかになる
大きな和紙を壁に貼り初めて
ファッションショーは見る専だし
墨絵パフォーマンスをしようかなって
蓮やトトを描いたり
ギィースもどう?
ブラシと、私?結構にてる
貴方から見た私達ってこうなんだ、面白いな
トトの肉球小さい…可愛い…
ブラシもだって
墨を塗って貰った手でぺシ!
手品とは器用だなあ
ん?髪?
ははっ、ありがと
●墨で描く未来
矢絣の着物に紺の袴。
そして、艶やかな着物を継ぎ接ぎした形の一風変わった着物。
それぞれの衣装に身を包んだレジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)とギィース・エレクレ(誘惑の道化師・g02447)はパルマの街を歩いていく。
ギィースの隣にいるトトには着物風の上着が着せられており、しずしずと歩く様が愛らしい。
レジーナは袴にブーツを合わせており、ブラシにもつまみ細工の花飾りを装着させていた。その様相を改めて眺めたギィースは彼女達への感想を言葉にする。
「わぁ、レジーナちゃん着物にブーツ! 大正ロマン風で綺麗!」
「ふっふっふ、そうだろ。ブラシを最高に可愛くできて満足だよ……!」
「ブラシちゃんも可愛いね!」
レジーナの隣でふわふわしているブラシにも賛辞を送ったギィースは明るく笑む。対するレジーナも彼の装いを間近で観察していき、楽しげに双眸を細めた。
「ギィースの姿は……ははあ、これぞ伊達男」
「伊達男なの!?」
「いい色の組み合わせの衣だね、似合ってる」
「ありがとう!」
「こちらこそ、私への褒め言葉もありがと」
互いに礼を告げあった二人はゆったりとした歩調で広場へと向かっていく。その際にレジーナはトトの様相にも目を向け、ブラシを抱いて差し出した。
「トトも可愛いぞ! ブラシと並んでみてくれる?」
「もきゅ」
そんなやりとりをしつつ、レジーナ達は噴水の近くに到着する。
ゆらゆらと揺らめきながら噴水に浮かぶ花々を見ていると気持ちも華やかになっていく。ギィースは水面に揺れる花を眺め、楽しげに口元を緩めた。
「噴水に浮かべる花って見ていて飽きないね!」
「本当だね」
これが街の人々が懸命に用意したものだと思うとレジーナの心も和む。
そうしていると、ギィースがこれからどうするか質問を投げかけた。辺りには和の装いを披露する者達が多い。
「ファションショーでもしてみる?」
「うーん、こっちでいこうと思ってるんだ」
「和紙?」
ギィースが問いかけるとレジーナは近くの壁に大きな和紙を貼りはじめる。実は考えてきたことがあるのだと話したレジーナは手早く準備を整えていった。
「ファッションショーは見る専だし、墨絵パフォーマンスをしようかなって」
「わぁ、墨絵ショー!」
「蓮やトトを描いたりしてさ。ギィースもどう?」
「墨で描くとカッコ良いね! じゃ、レジーナちゃんとブラシちゃん描くね!」
「どうかな?」
「ブラシと、私? 結構にてるね。貴方から見た私達ってこうなんだ、面白いな」
墨絵を広げていく中、パフォーマンスが広がっていく。トトが肉球に墨をぺちぺちと塗っていき、和紙に軽く手を乗せる。ギィースはその様子を見守り、完成、と言葉にした。
「手形ならぬ肉球形だね!」
「トトの肉球小さい……可愛い。ブラシもだって!」
ギィースはブラシの毛並みが汚れてはいけないと察し、筆を用意した。初詣のお餅でも苦労していたので今度は綺麗に決めたいと思ってのことだ。
「はい、どうぞ」
「もきゅきゅ」
和紙を持って構えたギィースの方にブラシが寄っていき、小さな点がぽぽんと押された。
その様子はとても愛らしく、墨絵ショーを見ていた街の人々も大いに喜んでくれたようだ。拍手を受けたギィースは楽しい気持ちを抱きつつ次の準備をしていく。
「お礼に手品を!」
「手品とは器用だなあ」
宣言通りに手の中にぽんと花を出したギィースは更なる華やかさを披露してみせた。そして、その花のひとつをレジーナの方に差し出す。
「レジーナちゃん、ちょっと髪に触れさせてね」
「ん? 髪?」
「ふふっ、可愛い」
「ははっ、ありがと」
首を傾げたレジーナがじっとしていると、ギィースは器用に花を髪に飾っていった。彼がしたことを知ったレジーナは明るく笑み、ギィースもまた嬉しげに笑う。ブラシとトトも楽しそうにじゃれあっていた。
そうして、平穏で長閑なひとときが流れていく。
願わくはこの光景が長く続いていくように。パルマの街を眺める二人の瞳には幸いが映っていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】がLV5になった!
【士気高揚】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV10(最大)になった!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
恋人のラズ(g01587)と参加
アドリブ歓迎
羽織袴でお披露目しよう
藍のグラデの羽織、翻る裏地には金入りの花柄
着物は藍、袴は深緑の亀甲紋様
襷をかけて、羽子板は浮世絵柄
広場の一角で、羽根突きだ
真剣勝負、受けて立とう
俺達の来た国の、新年の遊びなんだ――さあ、御覧あれ
そーれ、と
ラリーを繰り返そう
あ、意外と難しいな
よし、慣れてきたぞ
全力で打ち上げて
時にはふわっと飛翔で宙返り
大道芸な見せ場も作り、観客を盛り上げていこう
あっ、しまっ……
羽根を落とせば、墨で頬に落書き
周囲の反応に首を傾げ
もしかして狐さんになってる?と笑う
ラズには何描こうかな……ふふ
頬に、額に花の絵を描いて笑い合おう
寿ぎの雰囲気が満ちるといいな
ラズロル・ロンド
アドリブ歓迎
恋人のエトヴァ(g05705)と参加
赤銅色の羽織に白灰のアーガイル柄の着物に黒袴に
派手な跳ね襷を巻いて煌びやかに動きやすく
手には歌舞伎柄の羽子板を持ちエトヴァと登場だ
羽子板パフォーマンスで人目を惹こう
もちろん、ミスしたら顔に墨で落書きだよ
真剣勝負だエトヴァ!
と遊びには無駄に全力な狐は尻尾をユラユラさせて楽しそう
カーン!コーン!と羽を打上げて
ここだっ、スマーッシュ!!
勝てば喜び、負ければわーんと言いいつつ大人しく落書きされます
エトヴァには…頬に狐髭っと
両頬に三本つづ描いちゃおう
勝負の行方はお任せ
楽しく、見てる人達が物珍しさと
自然に笑えてくるような雰囲気になったらいいな~
元気になって!
●羽根突きと墨の花
賑わいと活気、ささやかな幸福が満ちるパルマ公国。
新年の祝いを行う街の最中、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)とラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)は隣り合って歩いている。
「まずは羽織袴でお披露目しよう」
エトヴァの装いは藍のグラデーションが美しい羽織。翻る裏地には金入りの花柄があしらわれていた。そのしたの着物は藍色で、袴は深緑の亀甲紋様になっている。
今日の彼は襷をかけており、手にした羽子板には浮世絵の装飾が施されていた。
「噴水を一周したら、次は勝負だ」
頷いたラズロル。彼の服装は赤銅色の羽織に白灰のアーガイル柄の着物、そして黒袴。
エトヴァと同様に派手な跳ね襷を巻いており、煌びやかかつ動きやすく纏めた装いだ。ラズロルの手にも歌舞伎柄の羽子板があり、堂々とした振る舞いで噴水を巡っていく。
今日の二人が行うのは羽子板パフォーマンス。これで人目を惹き、楽しさを巡らせる計画だ。
「もちろん、ミスしたら顔に墨で落書きだよ」
「ああ、分かっている」
「真剣勝負だエトヴァ!」
「真剣勝負、受けて立とう」
広場の一角、ラズロルとエトヴァは向かい合って距離を取る。その様子を見ている人々は何が始まるのか首を傾げていた。遊びにも全力なラズロルは尻尾をゆらゆらさせており、とても楽しげだ。
エトヴァは周囲の人々に説明しつつ、しかと構える。
「俺達の来た国の、新年の遊びなんだ――さあ、御覧あれ。そーれ」
「それ!」
二人は羽根を打ち合い、幾度もラリーを繰り返す。
「あ、意外と難しいな。……よし、慣れてきたぞ」
「それならもっと強く行こうか!」
二人は羽根を全力で打ち上げ、時にはふわりと飛翔することで宙返りのパフォーマンスを見せた。その度に観客がわっと声を上げ、手を叩いて喜んでいる。
大道芸のような見せ場も作りながら、エトヴァは更に盛り上げていくことを決めた。
そんな中、ラズロルが好機を見出す。
「ここだっ、スマーッシュ!!」
「あっ、しまっ……」
僅かに油断してしまったのか、エトヴァが羽根を落としてしまう。落とした方には墨で頬に落書きされるのが羽根突きのルールだ。筆を取り出したラズロルは彼の頬に三本ずつヒゲの線を描いていく。
「エトヴァには……頬に狐髭っと」
「?」
その際、周囲の人々がくすくすと笑い出した。その反応に首を傾げたエトヴァはラズロルの言葉を思い返し、納得する。
「もしかして狐さんになってる?」
「そう、あたり!」
ラズロルは正解だと語って筆をおさめた。
笑われているゆえに恥ずかしいといった気持ちはなく、エトヴァは皆が楽しく感じてくれていることを嬉しく感じる。そうして次は自分の番だとして、エトヴァは身構えた。
飛ぶ羽根。
小気味よい音が響き、幾つかのラリーが続いた。しかし、次の瞬間。
「今だ!」
「打ち返せ……ない! わーん!」
エトヴァの猛攻によってラズロルがお手付きをしてしまう。
宣言通りに自分が描く番だと告げたエトヴァはラズロルの傍に歩み寄っていく。ラズロルは覚悟を決めているらしく、大人しく墨が使われるのを待っていた。
「ラズには何を描こうかな……ふふ、よし出来た」
エトヴァは彼の頬や額に花の絵を描き、その愛らしさを可愛さに笑みを浮かべる。ラズロルも彼につられて笑みを深め、筆のくすぐったさに頬を綻ばせた。
そして――今のところ、勝敗は一勝一敗の模様。
まだまだこれでは終われないと感じている二人は、観客が見守る中で更なる勝負に移っていく。こうやってお互いが楽しく、見物人が物珍しさを覚えてくれるのならば大成功。
人々が自然に笑えてくるような雰囲気になればいいと願い、ラズロルは更に楽しく動き回る。
「皆、元気になって!」
「寿ぎの雰囲気が満ちるといいな」
エトヴァも静かに笑み、頷く。ラズロルの元気の良さが周囲にも良い影響を与えていると感じたエトヴァもまた、これからの勝負に力を入れていって――。
そうして暫し、面白くて楽しいひとときが続いていった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
【水面歩行】がLV3になった!
効果2【グロリアス】がLV2になった!
【ダブル】がLV6になった!
有栖川宮・永久
弟分のミシェル(g03431)と参加
◎
さあ、次はパルマの人達に元気を届ける番だね。エ、エスコート!?(ミシェルの優雅な仕草にドキッとしつつ)うん、お願いするね。(差し出された手を取る)
引き続き水色の牡丹柄の振袖で行くね。ミシェルのエスコートでファッションショーのように歩いた後、ミシェルのリードで【ダンス】するね。ダンスは二人とも得意だからね。私のダンスのステップはミシェルも良く知ってるし、私もミシェルの動きは手に取るように分かる。袖を翻して優雅な舞を披露するよ。
新年おめでとう、パルマの皆さん。皆さんの幸せは私達の幸せだから。良い年を過ごして欲しいな。
ミシェル・ラークリーズ
姉貴分の永久お姉さん(g01120)と参加
またパルマの皆さんに会えて嬉しいな。永久お姉さん、手を。僕がエスコートするよ。
引き続き紺の羽織袴を着て参加。お姉さんをエスコートしてファッションショーの様に歩いた後、リーリエに【聖花光臨】で百合の花を降らせてもらいながら、お姉さんをリードして一緒に【ダンス】を披露するよ。二人ともダンスは得意だし、お互いの動きは良くわかる。息を併せて華麗な舞を披露してパルマの皆さんを楽しませるよ。
パルマ公国が新年を迎えられて良かった。この国の皆さんが笑顔だと僕も笑顔になる。この年も幸せに暮らせるよう、祈らせて貰うよ。
●これからの時に祝福を
初詣に引き続き、装いは和装のまま。
水色の生地に牡丹が美しい振袖を翻し、有栖川宮・永久(燦爛のアンフィニ・g01120)はパルマの街を行く。
ささやかだった祝いの日の様子はディアボロスの手によって華やかになっており、街の人々も穏やかで幸せそうな時間を過ごすことが出来ているようだ。同じく紺の羽織袴のミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)も街の様子を眺めており、この場に満ちている雰囲気を確かめる。
「またパルマの皆さんに会えて嬉しいな」
「さあ、次はパルマの人達に元気を届ける番だね」
ミシェルの言葉に頷いた永久はファッションショーへの思いを抱いた。
するとミシェルが優雅に手を差し出し、此処は任せて欲しいと告げる。
「永久お姉さん、手を。僕がエスコートするよ」
「エ、エスコート!?」
まるで紳士のようなミシェルの仕草を見て、永久は胸の高鳴りを感じた。初詣の時からとてもきりりとしていた様子のミシェルが何だかいつもと違うように思える。
和装の雰囲気がそう感じさせるのかと思いつつ、永久はミシェルに手を伸ばし返す。
「うん、お願いするね」
差し出された手を取った永久は淡く笑んだ。
ミシェルもにこやかな表情を浮かべ、彼女の手をそっと握り締める。
次に向かったのは花が浮かべられた噴水。
既に多くのディアボロスが和装やパフォーマンスを披露しており、楽しい時間が始まっていく。
永久はミシェルのエスコートに身を任せ、まずは噴水の周りをぐるりと回った。ペアで行うファッションショーの如く、二人は優雅かつ穏やかに歩む。
一周したところでミシェルは永久のもう片手を取り、二人で輪を作るようにして向かい合った。
「ミシェル?」
「任せて、永久お姉さん」
其処から始まったのは、ミシェルのリードによるダンス。
元々二人はダンスが得意であり、人前で披露することも苦ではない。ミシェルはオラトリオのリーリエに願い、自分達の周囲の華やかさが増すように振る舞って貰った。
噴水に浮かべられた花もゆらゆらと美しく揺らめいており、二人のダンスの良い背景となっている。
「お姉さん、大丈夫?」
「もちろんだよ、ミシェル。私のダンスのステップはミシェルもよく知ってるし、私もミシェルの動きは手に取るように分かるからね。ほら、こんな風に!」
着物で踊ることに対して心配していたミシェルだが、永久は袖を翻してみせた。
優雅な舞が披露されたことでミシェルは安堵を抱き、お互いの動きに合わせながらダンスを続けていく。息をあわせて華麗な舞を披露していけば、観客のパルマの人々もきっと楽しんでくれるだろう。
「新年おめでとう、パルマの皆さん」
「パルマ公国が新年を迎えられて良かった」
ダンスを行いながら、永久とミシェルは人々に呼びかけていく。
ありがとう、こちらこそ、といった声があがるなかで二人は微笑みを交わした。くるり、くるりと回るダンスはまるで其処にステージがあるかのように、美しく優雅に巡る。
そして、ダンスが終わった後。
「皆さんの幸せは私達の幸せだから。良い年を過ごして欲しいな」
「この国の皆さんが笑顔だと僕も笑顔になる。この年も幸せに暮らせるよう、祈らせて貰うよ」
一礼した永久とミシェルは自分達の願いを言葉にした。
どうか、これからもずっと――。
この国に平和と笑顔が満ち溢れているように。祈りと願いは今、確かに此処にある。
そうして、新たなる年の一日は華やかな時間になってゆく。
あたたかな感情と優しい気持ち、それから平穏を願う心。それらが繋がり、巡る先には何が待っているのか。
いつかの未来に幸福が訪れていることを信じ、ディアボロス達はそれぞれの思いを馳せていった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】がLV3になった!
【植物活性】がLV3になった!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!