リプレイ
宇都宮・行
(サポート)
◇行動指針
最優先:一般人の生命や財産を可能な限り守る行動
次点:味方の損害を減らす行動・クロノヴェータとの戦闘行動
◇使用パラドクス
戦闘以外:状況に最も適した効果1を発動するもの
集団戦:2~4体対象で、不足している効果2のもの
ボス戦:1体対象で、最も命中率の高いもの
◇主な行動
公務員として公序良俗に反する行動はせず、仲間や一般人に対しては礼儀正しく応答します
戦闘では竜骸剣『日光』や小型拳銃『鬼怒』を用いて、相手の戦い方を【情報収集】し、時には【不意打ち】や【時間稼ぎ】などの搦手を使いながらも、堅実に痛手を与えていく戦法を取ります
弱った味方や一般人は『ディフェンス』し、味方に迷惑をかける行為はしません
●工場に隠された陰謀を叩き潰せ
「ここがその工場ですか」
パリ市民が志願し、過酷な労働を課せられているという巨大な建物を前にして、宇都宮・行(一般的な地方公務員・g03895)はメガネに手をかけその全貌をしっかりと焼き付ける。
「以前視察した、真岡や壬生の工場とは似ても似つきません」
巨大ながらも効率を追求し、最小限の力でたくさんの製品を作っていた組織と比べると、管理も運営も非常に杜撰で粗が多いと感じながら、
「では、監査とまいりましょう」
行はその内部へと踏み込み、小型拳銃『鬼怒』の引き金に指をかけながら、内部で労働者たちを監視し、時には得物を用いて虐待するどたま割り人形たちに警告する。
「この工場は操業停止とします。市民たちから離れなさい」
もちろん、そう指示されて止めるようなクロノヴェーダではない。
彼らは行に吶喊、密着すると、口から胸部にかけての万力で彼の体と拳銃を噛み砕こうとした。
「抵抗は無駄です」
だが、行はその攻撃を受け流すと、源平屋島の戦いで扇の的を射抜いた那須与一のような集中力を発揮して、小型拳銃『鬼怒』による銃弾が彼らの口を貫き破壊していく。
そして、栃木県に縁のある歌や楽曲を思い浮かべながら、稼働するコンベアの軸を的確に銃撃するのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
ソラス・マルファス
さて、まずは工場を壊さねぇとな。
「ディアボロスだ!助けに来たぜ!」
注意を引きつつ、風を纏った大剣で手近な敵を斬り付ける。
反撃は剣で捌きつつ、手近な機械を怪力無双で引っこ抜いて敵に投げるぜ。近くの一般人は工場の隅で身を守ってるよう促し、巻き込まねぇよう立ち回ろう。敵にとっても労働力なら、むやみに狙ったりはせんだろうが、もし狙うようなら身を盾にしてでも守ろう。一般人の安全が最優先だ。
大型兵器が来たら好都合だ。リストバンドのワイヤーを機械や梁に引っ掻けて広域を逃げ回れば、それだけ工場も壊れるだろう。
流れ弾が一般人に向かいそうなら、空輝石を投げて突風を起こし弾き飛ばす。
「ディアボロスだ! 助けに来たぜ!」
ソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)のその言葉は、残念ながら市民たちには届かなかった。
「……!」
だが、周囲を警備するどたま割り人形は侵入者に気づき、彼のもとへ殺到する。
「へっ、好都合だ!」
1人の侵入者に対し、多数のクロノヴェーダたち。
そして彼らが持ち出した巨大な兵器を前にして、ソラスは不敵な笑みを浮かべると、
「そらよっ!」
手近な機械を引っこ抜き、その剛腕で敵に投げつけた。
「!!」
派手に衝突するも無傷のどたま割り人形たちは、巨大な兵器を全面に押し出し、ソラスを串刺しにしようとする。
「このほうが、手っ取り早く終わるってもんだ!」
だが、ソラスはその攻撃での多少のダメージを気にせず、リストバンドのワイヤーを巨大兵器や建物に引っ掛け、そこらじゅうを逃げ回ることで工場を破壊させていく。
「風纏い、旋風!」
さらに、近づいてくるどたま割り人形には大剣で旋風を巻き起こし、周囲の機械ごと薙ぎ払うのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
ベーダの目的を考えたんだけど
ラインなだけで効率は良くないから
部品を生産したい訳じゃないよね
むしろ逃げた作業員さんを罰せずにラインに戻すんだから
ずっと働かせることが目的…?
それを確かめるため
先にラインに悪戯してみるの
ベーダが作業員さんを監視してるのなら
ラインへの配慮は少ないと思うから
隠れながら流れの上流に行って
新宿島から持ってきた粘土を部品とすり替えるよ
手は止まらないけど部品は出来上がらない状況を
ベーダがどうするか確認したら
パラドクスで
ラインをコンコンする度ベーダのお口に部品が転がり込む攻撃するの
アゴが外れてるからお喋りしてくれなそうだし
もっと外れさせたら効果覿面じゃないかなって
「ベーダはどうしてこの工場を作ったのかな?」
行とソラスによる破壊工作が続く中、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は内部で働く市民たち、そしてそれらを監視するクロノヴェーダの様子を見て、首を傾げていた。
「ラインなだけで効率は良くないから、部品を生産したい訳じゃないよね」
たくさんの製品を作りたいのなら、もっといい方法があることは、彼らもわかっているはず。
「むしろ逃げた作業員さんを罰せずにラインに戻すんだから、ずっと働かせることが目的……?」
製品を作ることよりも、労働者である市民たちを人形のように変えたいのだろうか?
そこまで考えを整理したマリアラーラは、まだ破壊が行き届いていないラインのそばに忍び寄り、
「部品を粘土に変えるの。部品を粘土に変えるの」
怪しまれないよう市民のふりをしてうわ言を言いながら、ラインの部品を小さな粘土に変えて流していった。
「ベーダが作業員さんを監視してるのなら、ラインへの配慮は少ないはずなの」
市民たちも流れてくる粘土に気づかず、淡々と作業を続け、下流は粘土で埋め尽くされていく。
しばらくすると、異変に気づいたどたま割り人形たちがやってきて、大きな口を開けて威嚇するように彼女へ迫る。
「え? 部品ならここにあるの」
しかし、マリアラーラはその部品を彼らの口に放り込み、
「アゴが外れたら、もうおしゃべりできないね」
にっこり笑顔で微笑んだ。
万力を無力化された彼らは、右往左往した挙げ句、他を粗方壊した行とソラスによって破壊され、
「ラインの破壊は完了なの」
まだ稼働しているラインも粘土で埋め尽くしたことで工場の機能は完全に停止し、人形のように無気力な市民たちが残されるのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
ソラス・マルファス
思った以上にひでぇ状態だな。
「おい、動けるかい?」
近くのヤツに声をかけよう。気付けが必要なら少しだけ白酒を飲ませてみるか。
意識が戻ったら周りのヤツも集めて貰う。
様子を見ながら話をしよう。
「機械化で生活が豊かになるって聞いたが、アンタらがそこまで疲弊して、本当に豊かな生活になるのかい?少なくとも作ってるものは生活に役立つとは思えねぇが。実は兵器とか作ってるんじゃねぇのか?」
「このままじゃアンタの家族や友人も、工場に来ちまうかも知れねぇだろ?同じ思いをさせて良いのか?」
「なぁ、ここでのことを町の連中に知らせてくれねぇか。翻した意見を人に伝えるのは辛いかも知れねぇが、頼む」
真摯に頭を下げるぜ
マリアラーラ・シルヴァ
連携アドリブ歓迎
作業員の想いは否定しないであげたいな
まず部品が粘土になっても
監督ベーダがすぐに異常に気付かなかった事を指摘するの
貴方達に作らせてた部品はどうでもいい物だったのって
続けてパラドクスで
その粘土をお人形さん達にして演劇させるよ
機械化自体は間違いじゃない
けど機械のお勉強して一歩一歩機械化しないと
ダメな改革に利用されちゃうんだよ
自分を犠牲にしてでも皆の暮らしを豊かにしたい
そんな熱意ある貴方達に歪んだ機械化を推し進めさせる
それがこの工場の目的
つまりパリの発展を邪魔する悪者に皆は騙されてたんだよ
そんな風に粘土人形達に肩を組ませたり
悪者人形を逃げ出したりさせて
可愛くて分かりやすい説明したげるね
シャルロット・アミ
演説なんて高尚なことはできないわ
【友達催眠】も利用して、同じ立場で語りかけるつもり
パリの機械化、それはとても便利になると思うの
それに志願したあなたたちはすごいと思うわ
でも、今のあなたたちを見て?
あなたたちが機械化されて歯車のように働いている
望んでいたのは、もとのあなたたちが住むパリの機械化じゃないかしら
(ちょっと声を潜めて)
しかも、工場長は口先ばかり…
この工場の機械化はここまでしか進んでいないじゃない
それってどういうことなのかしらね?
私に言えることはこのくらいかしら
少しでも目を覚ましてもらえればいいのだけど
アドリブ、連携歓迎です
●機械化で暮らしを明るくするために
「おい、動けるかい?」
破壊されたラインをただ見つめ、その場を動こうとしない市民たち。
ソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)は、大声で彼らに呼びかける。
「……ん? どうした?」
彼らは完全に反応しないわけではなく、ソラスの呼びかけにゆっくり首を動かした。
「機械化で生活が豊かになるって聞いたが、アンタらがそこまで疲弊して、本当に豊かな生活になるのかい?」
市民たちの反感を買わないように、言葉を選んで機械化に疑問をもたせようとソラスは試みる。
「よく分かんねぇけど、豊かになってるんじゃないのか?」
しかし、市民たちの反応は薄く、
「これだけ頑張ってるんだ。きっとそうに違いないさ」
自分たちが何を作っているのかも、それがなんの役に立っているのかも。
そして、自分たちが苦しいんだという感情すら、抜け落ちてしまっているようだった。
「思った以上にひでぇ状態だな」
このまま放っておけば、たとえ救い出したとしても、また労働に身を投じたり、最悪家族や友人を巻き込んで感情を奪われていくかもしれない。
ソラスは彼らを一箇所に集めて保護しつつ、次の言葉を思案した。
「パリの機械化ができれば、それはとても便利になると思うの」
集まる市民たちに紛れながら、言葉を発したシャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)。
「それに志願したあなたたちはすごいと思うわ」
彼女は僅かな沈黙の間を破ると、彼らが街の暮らしを向上させるため、必死に努力したことを称賛し、市民たちの顔に僅かに笑顔が戻る。
「でも、今のあなたたちを見て?」
しかし、それとは逆にシャルロットの表情は堅くなり、市民たちにお互いの姿を見るようにお願いすると、
「あなたたちが望んだような、街の機械化ではなくて、あなたたち自身が機械化されて歯車のように働いているんじゃないかしら?」
同僚がまるで自動人形のように見えないかと指摘した。
「……」
信じたくないのか、判断するだけの気力がないのか。
市民たちは彼女の言葉にも強い反応は示さない。
「しかも、そこの工場長は口先ばかり……」
そんな彼らのそばに近づいたシャルロットは、ちょっと声を潜めて囁きかけ、
「この工場の機械化はここまでしか進んでいないじゃない」
ラインとともに破壊された工場長らしき自動人形を一瞥して、無駄の多いラインにため息をついた。
「それってどういうことなのかしらね?」
そして、彼らに疑問を投げかける。この工場は本当に機械化に向かっていたのかと。
(「少しでも目を覚ましてもらえればいいのだけど」)
そう願うシャルロットだが、市民たちは彼女のヒントからも正解にたどり着くのはまだ難しかった。
「みんなは悪くないよ。監督ベーダが無能だったの」
そんな彼らに近づきながら、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)はラインを流れて完成した『製品』を彼らの前に突きつける。
「……粘土?」
それは、先程彼女がこっそりすり替えた粘土をいくつかくっつけただけの物。
「部品が粘土になっても、ベーダは気づかなかった。ううん。貴方達に作らせてた部品はどうでもいい物だったのかな」
そんなものを必死になって作っていたという現実を突きつけられた市民たち。
「な、なんてことだ……」
ここまで信じて来た僅かな希望を打ち砕かれたことで、彼らは目に涙を浮かべ、膝を折る人が続出した。
「落ち込まないで? あなたたちは悪くない。悪くないの」
慌てて彼らを励まそうとするシャルロットは、マリアラーラにちらっと視線を向け、
「その通りなの。機械化自体は間違いじゃない。けど、機械のお勉強して一歩一歩機械化しないと、ダメな改革に利用されちゃうんだよ」
「だから、身の回りのものを少しずつ、納得して機械化していくべきだな」
2人の言葉で、市民たちが正気を取り戻していくことに安堵した。
マリアラーラは手に持った粘土を人形に変え、彼らの前で演劇を披露しながら、
「自分を犠牲にしてでも皆の暮らしを豊かにしたい。そんな熱意ある貴方達に歪んだ機械化を推し進めさせる。それがこの工場の目的なの」
できる限りショックを受けないように、コミカルな劇で彼らの目を楽しませながら説明すると、
「つまりパリの発展を邪魔する悪者に皆は騙されてたんだよ」
その劇中で、機械化を進めるクロノヴェーダたちの真の目的を暴露した。
「……なぁ」
それでも、ショックの大きい市民たちにソラスはそっと手を載せ、
「ここでのことを町の連中に知らせてくれねぇか。翻した意見を人に伝えるのは辛いかも知れねぇが、頼む」
これ以上クロノヴェーダたちの陰謀に巻き込まれる犠牲者が増えないように、手伝って欲しいと頭を下げる。
「少しだけ、時間をくれないか?」
彼らが心の中を整理するには、時間がかかるのだろう。
そう言って申し訳無さそうにする市民たちに無理強いはせず、ディアボロスたちは彼らの安全を確保すべく、工場の異変に気づいてやってくるクロノヴェーダを待ち受けるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】がLV2になった!
【友達催眠】LV2が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【アクティベイト】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
フロレンツィア・フリーデンベルク
アドリブ連携歓迎です。
とりあえずまずは退路の確保を。邪魔者は掃除してしまいましょう。
…過重労働でシアワセになるとはとても思えませんしね。
【地形の利用】を加味し、挟撃・包囲を受けにくい所へ陣取ります。
その上で天井へ空砲を発射、音を立ててあちらを呼び寄せます。
後は忍耐強く待ち伏せ。顔を出したら【制圧射撃】で足を止めさせながら、指定パラドクスで攻撃を。
近距離まで近づいて来られたら天井や壁を用いて【空中戦】を駆使し、【怨嗟の嘆き】と【串刺し公】で粉砕し、破壊し、解体しましょう。
あちらの攻撃は【忍耐力】と【地形の利用】で耐え忍びましょう。
…あと、理性が減って表出するのは、憎しみなんですよね。ええ。死ね。
シャルロット・アミ
私ね、あなたたち、嫌いなの
…とは言ってもあなたたちにとっては初対面なんでしょうけど
でも、さっさと退場してもらうわ
まずは工場からの脱出口を調べるわ
見つけたら【プラチナチケット】をお借りして
「早くこっちへ逃げて!」と説得力をもって伝えて
モラさんには目印に脱出口で待機してもらうつもり
それが済んでから愛用のバイオリンを手に演奏を
さあ、おいで暗い雲
室内を覆い尽くすくらいの雲
あんな奴ら、風邪でも引いていればいいのよ
できるだけ逃げる人たちを背に庇いつつ
誰も被害にあわないように
無事に逃げてね?
アドリブ、連携、歓迎です
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
作業員さんを逃がすには
取締まりベーダ達の目を眩ませる必要もあると思うの
パラドクスで室内の真ん中に
数人しか入れなさそうな狭い温泉を湧きたたせるよ
そうすれば温泉の湯気とシャルロットの雲で視界は通らなくなるから
ベーダ達は作業員さんをすぐには見つけられなくなるし
罠にしか見えない温泉を警戒して勢いが止まっちゃうよね
でも様子見してると寂しさと孤独に追いやられるし
寂しさを癒そうと温泉に入ったら身動き取れなくて格好の的になるし
それでも温まろうとするならパラドクス解除されて湯冷めしちゃうしと
ベーダをどんどん追い詰める事が出来ると思うの
できれば窮地のベーダ達に詰問して
工場の真の目的を告白させたいな
●何も見えなければ……
「とりあえずまずは退路の確保を」
今のまま市民たちを逃がしてしまっては、巡回のクロノヴェーダたちに捕まってしまう。
フロレンツィア・フリーデンベルク(Völkermord Maschine・g01043)は、いざという時に彼らを逃がせるよう、工場内の複数の出入り口を確保して相手の出方を待つ。
「おやおやぁ。みんなで職場放棄?」
すると、騒ぎを聞きつけた多数の淫魔。そしてその隊長の晒し溺れる雌獣・ウルリケが、彼らを誘い出すように、熱っぽい吐息とともに囁きかけようとした。
そんな彼女たちの前に、無言で立ちはだかるのはシャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)。
「私ね、あなたたち、嫌いなの」
彼女は冷たい目線で淫魔たちを睨むように見つめ、その姿形で視線を誘うような姿を嫌悪する。
「……とは言っても、あなたたちにとっては初対面なんでしょうけど。でも、さっさと退場してもらうわ」
彼女たちの熱っぽい空気を振り払ったシャルロットは、その矛先を自分に向けさせながら、
「早くそっちへ逃げて!」
市民たちに大きな声で呼びかけ、離れた出入り口でぴょんぴょんと飛び跳ねるモーラット・コミュのモラさんの方へ走らせる。
「つれない人ね。でも、そんなあなたの瞳が本気になるところを見てみたいわ」
一方、淫魔たちはシャルロットが自分たちの術中に嵌る姿を期待して、気持ちが昂る空気を漂わせる。
「……さあ、おいで暗い雲」
だが、シャルロットはそんな雰囲気に付き合わず、愛用のバイオリンを肩に載せて独り音楽を奏で、孤独と寂しさを歌にする。
すると、淫魔たちの体は室内を覆いつくすような雨雲で覆われ、
「風邪でも引いていればいいのよ」
そんな想いとともに、周囲の熱を冷たい雨で流していった。
「作業員さんを逃がすには、取締まりベーダ達の目を眩ませる必要もあると思うの」
そう考えていたマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は、シャルロットの呼び寄せた雨雲の真下。淫魔たちの足元に小さな温泉を湧きたたせ、
「いくら見たくなるとは言っても、全身を隠してしまえば意味は無いの」
もくもくとあがる湯気が、雨雲とともに淫魔たちの姿を完全に覆い隠した。
「これで、ベーダ達は作業員さんをすぐには見つけられなくなるの」
マリアラーラの思惑通り、淫魔たちの視界が完全に遮られた隙に、
「誰も被害にあわないように、無事に逃げてね?」
シャルロットは市民たちを後押しし、工場の外へと向かわせた。
「だ、だれか私を見てっ!」
その間、淫魔たちはシャルロットの歌で孤独を感じ、誰かに見てもらおうと主張しながら心をおしつぶされ、
「温泉っ! だめ、入ってこないでっ!」
寂しさを癒すため、マリアラーラの作った小さな温泉に殺到し身動きが取れなくなり、
「凍れ凍れ、凍って砕けろ!」
彼女たちの隙を忍耐強く待ち続けたフロレンツィアの、特殊な化学樹脂を封入した弾頭によって強制的に湯冷めさせられ、凍り付く。
「どうしてこの工場で作業員さんにあんな働かせ方をしたの?」
体からどんどん熱を奪われ、パニックに陥る淫魔たち。
彼女たちの目の前にもう1つ温泉を作ったマリアラーラはそう問いかけて、答えてくれたら入っていいよとにっこり微笑んだ。
「そ、それは……」
だが、それに対する答えは言えないらしく、淫魔たちは目の前の温泉を羨まし気に見つめながら、マリアラーラの理性を溶かして温泉を奪おうとする。
「……理性が減って表出するのは、憎しみなんですよね。ええ。死ね」
その攻撃の流れ弾を受けたフロレンツィアは、理性の底に眠らせていた感情を表に出し、冷酷な射撃で彼女たち全員を氷漬けにした。
「……やってくれましたね?」
残されたのは、急速な気温の変化にも平然としているウルリケ1人。
「彼女たちのためにも、あなた方はここで終わりにするよ」
レイピアを抜き放った彼女は、素早い動きでディアボロスたちに飛び掛かってきた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
素早い剣捌きと精神攻撃で心を揺さぶるベーダなのかな?
きっと剣が敵わなかったら精神をって戦い方だよね
ならマリアも真似っこするね
パラドクスの戦闘AI任せでベーダの剣を迎え撃ちつつ
マリアはテンポ良く挑発するような質問したり
シャルロットを気にしてそっぽ向いたりして
揺さぶり返ししちゃうよ
そんな事されたらベーダはマリアに躍起になって
周りが見えなくなるだろうから
きっと他の皆に攻撃チャンスができると思うの
どうして作業員さんにあんな働かせ方をしたの?
宰相ルドヴィカや皇妃ジョゼフィーヌという
後ろ盾を失った淫魔の立場が分からないの?
彼女たちのためとか言いながら
機械化進めるなんてソルダートの手先なの?
シャルロット・アミ
剣を使ってくるのね
ちょうどいいわ、私の練習相手になって頂戴?
刀【響風】を抜き放って、さあ、勝負よ
貴女は剣に欲望を乗せる
私は剣に歌声を乗せる
どこまでも届く歌声を
マリアさんがかけてくれる揺さぶりに合わせて
歌いながら斬り込むわ
さあさあ、舞いなさい
きりきり舞いに舞いなさい
偽物の欲望なんて通用しない
ふふ、だってマリアさんのほうが可愛いもの!
ステップ踏んで、すらりと斬りつけ
少しは様になってきたかしら
反省も後悔もさせてあげない
罪の重さに押しつぶされて、死ぬといいのよ?
アドリブ、連携歓迎です
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
人の情念に訴えかける淫魔さえ、機械化の使いになるか
人を人形扱いしても面白くない事は、よく知っているだろうにな?
脱出の邪魔はさせない。こちらが相手だ
戦況を把握し味方と連携
敵味方の動きを観察しつつ立ち回り
パラドクスの二挺拳銃を交えた体術で近接攻撃
踊りを舞わせる間合いを与えず、攻撃を仕掛ける
隙を看破し、重い一撃を撃ち込もう
周囲に氷盾のEis-Spiegelを撒いて
反撃の乱射は近距離の立ちまわりで牽制し、動きそのものを阻害
舞の動きを観察し回避
剣風は氷盾にぶつけ相殺しつつ、避けられぬものは魔力障壁で弾いて防御
パリまで機械化ドイツ帝国のようにはさせない
忌まわしい工場も計画も、ここで止める
フロレンツィア・フリーデンベルク
アドリブ連携歓迎
生憎そういう趣味はないので普通に戦うわけですが。
【地形の利用】をし、【誘導弾、制圧射撃】で回避し辛い位置に相手を誘導しつつ、【解体】すべく指定パラドクスで攻撃を加えます。
懐に飛び込んでくるまでは普通に予測出来ますので、密着された時対策に【武器改造】で足回りの【串刺し公】の蹴り機能を強化しておきましょう。
詰められたら蹴るなりバンカー打つなりします。
近接系の味方がいるならそちらへ追い込みをかけるのも手ですね。
うまく立ち位置を入れ替えながらやり合いましょう。
防御面はバリアと装甲と【忍耐力】頼みになりますが、そこはうまく立ち回りましょうか。こちらでなくあちらが脱ぐ分には問題ないですし。
●剣に想いと歌をのせて
フロレンツィア・フリーデンベルク(Völkermord Maschine・g01043)に飛びかかる晒し溺れる雌獣・ウルリケは、
「んー。ちゅっ」
間合いを極端に詰め、強烈な情欲に身を任せ、唇を重ねて相手の感情を昂ぶらせようとする。
「生憎そういう趣味はないので」
しかし、フロレンツィアは勝手に興奮しそうになる自らを律しながら淫魔から離れ、仲間の立ち位置を確認して、追ってくる敵を誘導する。
「もうっ」
残念そうな声で気を惹こうとし、少しずつフロレンツィアを追い詰めるウルリケ。
「離れろ!」
だが、フロレンツィアは脚部の複合兵装"串刺し公"による蹴りで淫魔を引き剥がすと、パイルバンカーを足元に打ち込み、
「バラバラになれぇえぇええぇぇ!!!」
足が止まった瞬間を狙って、H.a.t.r.e.d.の大型多連チェーンソーを左腕に換装し、勢いよく振り回すことで淫魔の衣服ごと切り刻み、同時に仲間たちが待ち受けるところへと蹴り飛ばした。
「人の情念に訴えかける淫魔さえ、機械化の使いになるか」
フロレンツィアの攻撃によって自分の方へと飛んでくるウルリケを見ながら、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、
「人を人形扱いしても面白くない事は、よく知っているだろうにな?」
クロノヴェーダの力関係によって彼女たちが十分な力を発揮できていないのでは。と感じていた。
「むぅ……それでも、みんなを堕落させるくらいならできるはずですから」
ウルリケとしても思うところはあるのかもしれないが、それでも命令に従い、任務を遂行することが彼女たちにとっては何よりも大切のようだ。
チェーンソーで切られ、解れて落ち始める衣服の隙間をうまく利用し、艶やかな舞いを披露するように剣戟を放つ。
「――Tanz mit mir.」
それに対し、エトヴァは二挺拳銃を交えた体術で応戦し、踊る隙を与えないように飽和攻撃を続けた。
「脱出の邪魔はさせない」
さらに、互角の戦いを続ける間に市民たちへ脱出するように強く呼びかけ、
「このまま逃しちゃうわけにはいきません」
そう言いながらなんとかしようと足掻くウルリケを、Eis-Spiegelで取り囲み、彼らの下へ駆けつけられないようにブロックする。
「パリまで機械化ドイツ帝国のようにはさせない。忌まわしい工場も計画も、ここで止める」
続くエトヴァの言葉に、ウルリケは焦りを隠せなくなっていった。
「むぅぅ……」
剣戟が届かないことを察した淫魔は、色気を全面に押し出しつつディアボロスたちの隙をつこうとする。
「こっちへおいで?」
誘うように囁きかけ、注意を惹こうとする彼女に、
「剣が敵わなかったら精神をって戦い方だね。ならマリアも真似っこするの」
マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は近づいていき、体の動きを戦闘AIに任せ、適当に鍔迫り合いを始める。
「どうして作業員さんにあんな働かせ方をしたの?」
体の動きを気にしなくて良いぶん、マリアラーラは口を動かしてウルリケに問いかける。
「宰相ルドヴィカや皇妃ジョゼフィーヌという後ろ盾を失った淫魔の立場が問題なの?」「淫魔のためとか言いながら、機械化進めるなんて、ゾルダートの手先なの?」
こちらから囁きかけようとしたところへ、反対に耳に痛い言葉を囁かれた淫魔は剣を握る手を強めて押し込もうとした。
「ちょうどいいわ、私の練習相手になって頂戴?」
だが、そこに割って入ったシャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)の剣が、淫魔のそれをガッチリと受け止め、
「金糸雀は飛び立つ。どこまでも届く歌声となってね」
彼女は優しい歌声を剣にのせ、それに対して淫魔は欲望と劣情を剣にのせる。
両者の剣は最初だけは拮抗していたが、
「ベーダは作業員さんたちを捕まえにいかなくていいの?」
「もっと媚びなきゃ勝てないよ? シャルロットのほうが綺麗なの」
タイミングよく紡がれるマリアラーラの囁きにつられた隙をついて、シャルロットが大きく踏み込み斬り込んでいく。
「さあさあ、舞いなさい。きりきり舞いに舞いなさい」
響風という名の刀を、笑顔で歌いながら振るうシャルロット。
練習。と言っていたように、最初はぎこちなかった動きが、次第にステップ踏み、剣閃も鋭くなっていく。
「いやっ……やだぁ……」
ウルリケは悶えた顔をして、まるで命乞いをするかのように上目遣いでシャルロットを見つめる。
「……偽物の欲望なんて通用しないよ」
だが、その行動が見え見えの罠だと看破した彼女は、
「ふふ、だってマリアさんのほうが可愛いもの!」
絶望する淫魔にはっきりと答え、
「反省も後悔もさせてあげない。罪の重さに押しつぶされて、死ぬといいのよ?」
悪戯っぽく微笑みながら、淫魔の体を断ち斬るのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【冷気の支配者】がLV2になった!
【未来予測】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
【ドレイン】LV2が発生!
【命中アップ】がLV2になった!