リプレイ
リゼット・ノア
…こう、自動人形は何を考えているんだろう、と悩みますが…。
次のような噂話を流します。
現在、フランスの各地の街で、ナポレオン配下の特殊部隊「毛狩り隊」が暗躍し、無実の罪の人間の丸坊主にし、ハゲの罪で断頭台送りにしているそうです。
首都パリでは「毛狩り隊」のせいで貴族の一族がまだ年端もない娘までも丸坊主にされ、ハゲの罪で断頭台の露と消えたとか…。
このような噂を流していけば、若い男性や女性も「自分はハゲることはないから安心だ」というような他人事ではなく今の状況を考えるようになり、ハゲだから死刑というのはおかしいと思うようになるはずです。
【精神攻撃】で聞く人の心を揺さぶれば信ぴょう性が増す…かな…?
リーディア・カンコフスカ
落ち着いてください。
頭髪の量でどうこう言うようになったら、男性諸氏はまず不利ではありませんか?(自分の髪をさりげなくかきあげてみせる)
法は確かに大切です(やや棒読み)
誰もが同じ基準で理解できるのも良いことです
でも、流石にこれは、ねえ?
理解できませんか?
「それっぽい理由で都合の悪い相手を殺そうとしている」ということに
あなた達は「正義の側にいたい」のでしょ?
何も考えないでやってると、メッキがハゲて・・・今度は断頭台に登るわよ?
あ、申し遅れました、私は通りすがりの商人ですので。
皆さんがお望みなら、そこら辺の殿方の頭を剃って、この狂乱騒ぎを続けるお手伝いで稼いでもいいですが・・・そうしますか?
獅子城・羽鳥
現地の市民らしい格好で人の集まる酒場を回る
情報収集しつつ
愛想良く気前よく奢ったり
彼等の好みそうな曲を奏でながら囁く
気付いてるか市民?
最近ハゲの罪人が増えてるのは
大陸軍が密かに刈ったり抜いたりしてるんだってよ
こないだ淫魔のお目に止まって……の時に聞いたんだ
何故人の髪を集めてるのかって?
それは鉄爪貴婦人のカツラを作るためだ
自動人形の内あいつらばっか髪フサフサっておかしいだろ!?
しかも髪を奪った後は口封じに罪をでっち上げて断頭台行きだぜ
いくら自分がハゲだと思われたくないからって酷い話だ
ツッコまれる前にモブオーラでおさらば、次の店へ行く
ハゲを虐げてる奴がハゲと思われるのって屈辱的でちょっと面白いかもな
到着前から微妙な空気のパラドクストレイン、死んだ目をして……失礼、リターナーだから実際死んでいる目なのは仕方ないリゼット・ノア(Cortège funèbre・g02975)が疑念を抱いて一言呟く。
「……こう、自動人形は何を考えているんだろう、と悩みますが……」
大丈夫、こんな罪状で処刑しようとしてる時点で誰もわからん。
「ま、気にしたら負けだろ? 色々やってりゃその内わかるんじゃねえか?」
「そうですね、一先ずは正義の側に立っている、と思い込んでいる方々を揺さぶることから始めましょう」
そんなリゼットの様子を見つつ獅子城・羽鳥(メタリックトルバドゥール・g02965)と リーディア・カンコフスカ(Mafie・g04611)が声をかけ。
処刑が日常的に行われる不安定な情勢、故に揺さぶりは仕掛けやすいと三人の意見は纏まり、各々が人々を不安に、かつハゲの処刑に疑念を抱くような噂話を広めるべく行動を開始していた。
●
「気付いてるか市民? 最近ハゲの罪人が増えてるのは大陸軍が密かに刈ったり抜いたりしてるんだってよ」
現地市民に溶け込んで酒場で一杯引っ掛けながら、酔っ払いに絡む羽鳥。
いや吟遊詩人でちょっと楽器を演奏したり、物語れるのはわかるけど溶け込みすぎてないかなぁ!? まあいいけど。
「な、なんだって!? そんなわけないだろう!」
おっと、市民が軍を信じて否定しているが慌てている、やっぱりハゲが死刑とされる状況には何か思う事があったのか。
だがそっちの方が好都合、より揺さぶる言葉をかけやすいと羽鳥がさらに続けていく。
「この間色々あって聞いたんだけどよ……何故人の髪を集めてるのかって? それは鉄爪貴婦人のカツラを作るためだ」
「えぇっ!? あの方がなんでそんな!?」
ナンテコッタイ、自動人形な方々がカツラを作る為に毛を刈っているなんて恐ろしい!
でもめっちゃ長い髪の毛でフサフサ、今まさに処刑される為に捕まってる人々とは正反対、ちょっと信憑性が増してきた気がする。
「……その話、聞いたことがあります。フランス各地の街で特殊部隊「毛狩り隊」が暗躍し、無実の罪の人間の丸坊主にし、ハゲの罪で断頭台送りにしているそうです」
そこにすかさず割り込むリゼット。従業員に扮してお客が言っていた噂話の中にこんな話があった、みたいに情報の上乗せ。
「首都パリでは「毛狩り隊」のせいで貴族の一族がまだ年端もない娘までも丸坊主にされ、ハゲの罪で断頭台の露と消えたとか……」
「いや、でも貴族連中なら処刑されても」
より具体的に、首都で発生したむごたらしい毛狩りの内容を語ってみれば、貴族ならばいいじゃないかと返ってくる言葉。
しかし貴族だけで自動人形のカツラを全員分用意できるのか、なんて誰かが疑問を口にして。
「そうだ、ちょっと無理があるだろ? あと自動人形なあいつらばっか髪フサフサっておかしいだろ!?
貴族だけじゃ髪の毛が足りない、そして今は髪の毛が無い奴が死刑って言われてる……髪の毛を奪った後は口封じにハゲは罪、ってでっち上げて断頭台行き……そうするためにハゲは罪って皆に思い込ませている、って考えれば話は繋がらないか?」
な、なんということでしょう! これこそ恐るべき深謀遠慮、毛狩り隊が人々をハゲにし、そして処刑するのを自然と思わせる為にハゲ=罪と認識させていたなんて!
人々がハゲは罪、死刑が当然と認識すれば、貴族以外の人々が毛狩りされてもその死を当然と考える、それ即ち犠牲になるのは貴族だけでなく一般市民も対象になり得る訳で。
「ええ、ですから。若い皆さんも。「自分はハゲることはないから安心だ」というような他人事ではないという事です」
見えた市民の揺らぎ、口に出していなかった現実を認識させるようにリゼットが語ることで人々の中にハゲていない自分たちも髪の毛を失い、ハゲ認定され命を奪われてしまう可能性がある事。
それをイメージさせるように、精神的に揺さぶれば酒場のどよめきは大きくなって、時折禿げというだけで死刑、というのはおかしいのではといった様な言葉が出てきた。
「落ち着いてください。頭髪の量でどうこう言うようになったら、男性諸氏はまず不利ではありませんか?」
そこに追い討ちをかけるように、酒場の主要客である男性をターゲットに言葉をかけるはリーディア。
さり気に自分は関係ない、けど毛狩り隊の標的にはされそうと見せ付けるように豊かな髪の毛かきあげながら周囲を見渡して。
「法は確かに大切です、誰もが同じ基準で理解できるのも良いことです」
うん? いい感じに語ってますけどちょっと棒読みじゃないかなぁ!? だんだんと胡散臭くなってきたぞ。
でも先の話で動揺してるし、お酒も入ってるし身振り手振りも重なってるんで酒場の客には棒読みな不自然さが伝わっていない、有利な状況ってステキ!
「でも、流石にこれは、ねえ? 理解できませんか? 「それっぽい理由で都合の悪い相手を殺そうとしている」ということに」
どよめく飲み客、その心に染み渡るように語られるは処刑の真実(多分捏造)
そして先の話と重なれば、全ての事案は一本の糸で繋がってる気がする!
「あなた達は「正義の側にいたい」のでしょ? 何も考えないでやってると、メッキがハゲて……今度は断頭台に登るわよ」
ハゲって言葉、頭髪とは関係ないけど思わず何人かの客が自分の頭に手を伸ばし、まだ髪の毛があると安心し。
だがこのままの行いでは『正義の側』には居られない、と否応無く認識させられて。
「あ、申し遅れました、私は通りすがりの商人ですので。
皆さんがお望みなら、そこら辺の殿方の頭を剃って、この狂乱騒ぎを続けるお手伝いで稼いでもいいですが……そうしますか?」
動揺広がる酔っ払いを前にしてリーディアが唐突に取り出すは剃刀と鋏。
シャキンと良い音立てながら鋏が動き、剃刀の刃が煌めき容赦なく髪を奪って処刑対象を増やすことも可能……商人は商機を逃さず、稼げそうなら稼ぐ手を打つだなんて見せ付けて。
酒を飲まずにシラフならば金に汚い、コイツを処刑だなんて言っただろうが、今は酔って判断力も低下してるし今までの話で恐怖も感じているだろうから反論も出来ぬまま、不安を口にする人々の恐怖は最高潮に。
「まったくそうだ、髪を奪った後は口封じに罪をでっち上げて断頭台行きだぜ。いくら自分がハゲだと思われたくないからって酷い話だ、許していいわけないよなぁ!?」
そのタイミングで煽る様に羽鳥が叫び、感情をぶつける先を貴族ではなく髪の毛を奪う自動人形に向けさせる。
ちなみに本人は叫んで人々が興奮した瞬間にコッソリ店を出ていた模様、なんて卑怯な奴だっ!
そんなこんなで酒場の中では人々がああでもないこうでもない、と議論を始めここを起点に理不尽な毛狩りの噂が広がり始めるのは時間の問題。
しかもその毛狩りを行う連中こそがハゲている、なんて尾ひれも付いちゃったりしてどうしてこうなったのでしょう。
まあいいか、どうせ最後はハゲって部分が色々な意味でピックアップされる話だしこの程度の揺らぎや混沌、誤差だよ誤差誤差!
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
【モブオーラ】LV2が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV2が発生!
リナ・ターナー
ぬけぬけと鎮座するおおけなしに怒髪天つきそうですが我慢
不毛な戦は避け、平安京の禿(かむろ)の様に隠密行動
ひらりと雑草茂る路地を抜け、逢うべく方々へ
お名前は…ズラトコさん、アズラエルさん、ハーゲンさん
私もはらはらしました。間一髪でしたね、怪我はありませんか
季節も九月。神無月(十月)の様に寒い日もありましょう
新宿よりニット帽等の衣類や食事の提供を
マルガリータのピザもあります
栄養を取れば頭もスッキリし、ピカリと閃く発想もありましょう
彼らを励まします
失った物は多くともわずかに残された物もあります、と
決して貶しません
耳を傾けます。脱走者の集団、生活等
急性膵炎の方がいたなら毒使いを薬に転じ、フサンの注射を
ファビアン・グナイゼナウ
毛根さびしき者、彼らがまた迫害を受けているというのか……!
持てる者と持たざる者、そこに裁くべきどんな罪があるというのか!
以前救出した市民は無事だろうか
市民ピカール……
いや、そんな名前だったか?
色々と情報収集をしてみよう。
・同情的な人間はどれくらいいるのか?
・それらの人間が多く集まっている方向や場所は?
・彼らの毛根さびしき場所は?
(たとえば頭頂部とか)
これらを調べれば、あるいは……
演説する仲間にヒントを投げられるかもしれん。
声をかける方向を絞ったり、救出の退路を模索したりとかな。
私も機を見て必ず動く!!
その折りは、貴殿らもどうか力を貸してくれ!
一本の犠牲も出さず、世を良くしてゆこうではないか!
リゼット・ノア
以前、ディアボロスに救われたハゲの方たちを説得し、私たちが民衆を落ち着かせた後、彼らに話をしてもらいましょう。民衆に過ちを悟らせることができるはず。
そもそも、なぜハゲが罪なのでしょう?
所詮、髪など頭に生えた毛というだけ。
体の全ての毛を失ったというわけではないでしょう。
眉毛、鼻毛、ヒゲ。
胸毛やすね毛もあります。
ピー(放送禁止用語、視線は股間に)にも毛は生えてますよね?
髪だけを特別視し、ハゲを見下すのは、全ての毛に対する差別ではないですか?
人は平等というのがフランス革命の教えですよね?
毛も平等のはず。
だから、ハゲていても、胸を張っていきましょう。
代わりにヒゲを伸ばしましょう。
…こんな感じで。
なんだかんだで混乱している民衆はさておき、別の集団……そう、かつて頭髪の薄さを罪とされ、同罪な仲間が処刑されそうな光景を遠くに見遣る一団にも動きがあった。
「毛根さびしき者、彼らがまた迫害を受けているというのか……! 持てる者と持たざる者、そこに裁くべきどんな罪があるというのか!」
「いやいきなり何いってんですかあなた?」
集団の前に突然姿を見せたファビアン・グナイゼナウ(鉄血あるのみ・g03169)に冷静に返すハゲとか薄毛の人々。
まあ当然だ、っていうか義憤に駆られるのは結構だけどほら、ここ髪の毛が薄い人がいるから言葉を選んで!
「諸君らの中に以前救出した市民はおるか? 無事か? 市民ピカール……いや、そんな名前だったか?」
誰だよピカールって、勝手に名前をつけてやるなし!
ほら、そこで助けてもらった覚えのあるハゲた人が名乗り出れない感じでもぞもぞしてるじゃないか。
そんな中でひそやかに。ぬけぬけと鎮座するおおけなし、首領のハゲ疑惑な鉄爪貴婦人に怒髪天つきそうになりながらも我慢して。
不毛な戦を避け雑草茂る路地を抜け、逢うべく存在であるこの集団に合流するはリナ・ターナー(狂気と正気のはざまで・g04038)
「違いますよ、お名前は……ズラトコさん、アズラエルさん、ハーゲンさんです。私もはらはらしました。間一髪でしたね、怪我はありませんか」
「いやそんな名前では」
「季節も九月。神無月の様に寒い日もありましょう。マルガリータのピザもあります」
寒さ感じる秋の空、十月にも匹敵する寒さにと差し出すハゲ隠しのニット帽、そして心落ち尽かせる食料としてマルガリータ。
ああ、身に染み入る優しさであろうけどちょっと待って、不毛な戦を避けたりするのはいいし、雑草生い茂るって表現に加えてこの集団の面々を妙な名前で呼ぶのはやめて!
ついでに差し出した防寒のニット帽とマルガリータ、これって頭髪とか薄毛とか髪の毛が少ないとか連想させるやつだよね!?
やめて、リナさん! あなたがハゲまそうとすればするほど、精神的ダメージが加速しているわ!
「そんな顔をしてどうしました? 栄養を取れば頭もスッキリし、ピカリと閃く発想もありましょう。
失った物は多くともわずかに残された物もあります!」
あっ、駄目だ、お終いダァ。食事を勧めて頭スッキリ、ピカリに失った物とコンボが成立。
確かに会話には専念しているし、こう、苦しい思いとかぶちまけられてるけどさぁ!?
いや、時先案内人が、ハゲを含む単語を国語辞典を駆使して何度も言って、ハゲませっていってたからっ!
だからって、ハゲじゃなくハゲとか薄毛を連想させる言葉を駆使するなんて、出来る女でしょうけどこんな場面で出来る女なパワァを発揮してはいけない気がするっ!
「どうした、ピカール。それより聞きたいことがある。他に同胞の苦境を嘆くものはどれほど居るのだ?
ここ以外に集まっている場所は? そして、その者達の毛根寂しき場所は?」
やめーや、名前の誤認はまあいい、良くないけどまあいいとして、他に集まる者がいないか聞くのも情報収集としては当然だし、万一処刑推進派な連中に見つかってはいけないから、安全確保の為に居場所を聞くのは当然だけどさ、ファビアンや。
最後の毛根寂しき場所を聞くのはやめて差し上げろ、リナさんが言葉巧みに選び出した、ハゲとか薄毛を連想させる言葉に上乗せしてメンタルに大ダメージになっているぞっ!
だがしかし、以前救われた事があり。そしてまた仲間を救ってくれそうな面々を前にすれば言葉も出るというもので。
「いや、その、名前……いえ、何でもないです。と、とりあえず、街外れにあと5人ほど……全体的に薄いのと、全部無いのと、極端に真ん中から後退してるのが……ううっ」
いやあ、お話に注力して情報が引き出せてるけど! 逆に追い詰めてないかなぁ?
「その涙……それほど、脱走後の生活が苦しかったのですね、病にも悩める方にはフサンという注射もあります」
あっ、リナさん、それ以上はいけないっ。決して貶しません、なんて決意してましたけど、励ましの言葉による精神的ダメージでハゲ増しになってるぞっ! まあギャグな空気だし問題ねぇけど。
そんなこんなでとりあえず鉄爪貴婦人を倒した後に、今まさに処刑されそうな面々を救助した後に逃げるルートっていうか同胞と合流しながら逃げる方向が定まったわけだがなんていうか、空気が重い。
「大丈夫だ、私も機を見て必ず動く!! その折りは、貴殿らもどうか力を貸してくれ!」
いやだから! ファビアン、あなたがこう、励ます時に使った言葉とか名前の勘違いとかが起点になって空気が重いんだからね!?
いけない、このままでは対話はすっごく出来てるけど何かこう、雰囲気が悪いような気がしないでもない展開になってしまう。
この流れを変えてしまう何かはないのか、ってハゲた誰かの祈りが届いたのか。
「そもそも、なぜハゲが罪なのでしょう?」
罪と称されたハゲ、それに根本的な疑問を投げかける言葉を発したのはいつの間にかやって来たリゼット・ノア(Cortège funèbre・g02975)である。
何か微妙な空気だった一団がその方向を一斉に向けば、頷きリゼットは言葉を続ける。
「所詮、髪など頭に生えた毛というだけ。体の全ての毛を失ったというわけではないでしょう」
確かに彼女の言う通り、生えている部位によって名前が違うだけに過ぎない。
ならばそこに……生えている場所によって貴賤などあるのだろうか? いや、無い。みたいな空気になってきた。
「眉毛、鼻毛、ヒゲ。胸毛やすね毛もあります。ピー……にも毛は生えてますよね?」
事細かに、どういった毛があるのか。リゼットが実際に名前を出して、どこに生えているのかを語りだす。
ちょっと明確に、名前を出すのは憚られる部位の毛には合成音が差し込まれて名称は隠しつつ、視線はしっかりと股間を見ているあたりきちんと説明できている、えらいっ!
そんなこんなで髪の毛以外の毛はどうか、なんて問われれば。そこへ手を当て、部位の毛は残っていると安堵する一団を見て頷いて。
「髪だけを特別視し、ハゲを見下すのは、全ての毛に対する差別ではないですか?
人は平等というのがフランス革命の教えですよね? 毛も平等のはず」
「確かに、平等なら……髪の毛以外も平等に違いない! 俺達が間違っていた!」
平等を謳う革命ならば、毛も平等だ、というトンでもない主張だけどメンタルが弱ってたので、っていうかハゲでも問題ない、みたいな感じだったので受け入れられた。
妙な方向に向いてきたけど前向きにまあいい、のか?
「だから、ハゲていても、胸を張っていきましょう。代わりにヒゲを伸ばしましょう」
「なるほど、わかりました! ありがとうございます、ヒゲの聖女さま!」
えぇ……最後にヒゲを伸ばそう、って主張したからか自分達を導いてくれる聖女さま、の前にヒゲってついちゃったよ。
死んだ目でドン引きするリゼット、盛り上がる民衆、そしてダメ押しとばかりに上がる叫びはファビアンのもの。
「その意気だ、皆! 一本の犠牲も出さず、世を良くしてゆこうではないか!」
「うおぉおー!!」
テンションが急に上がったハゲや薄毛の群集団。
ま、まあいいか、結果よければ全てよし!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】がLV3になった!
【怪力無双】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】がLV3(最大)になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!
終夜・香宵
髪が無いだけで処刑されてしまうとは、ハゲしく理不尽ですねー。これはなんとしてでも状況を改善しないといけませんね。
ここはひとつ、皆さんを動揺させてみましょう。
まずは本当に髪が少ないだけで処刑していいのか確認します。
そのうえで、
では、この処刑に賛成の方たちは赤ちゃんが生まれたらすぐに処刑しましょう。赤ちゃんは髪がないですし、偉そうに大声で喚きます。これはもう処刑が妥当だと思います。
髪の減った紳士も、毛のない赤ちゃんもどんどん処刑していけば、いずれ誰もいなくなりますが、それがお望みならばしかたがないですねー。
とでも言っておきましょう。
これで何も感じないほどの人達ではないといいですね。
此花・りん
(先生を抱いて、自然な動きで光差す高所に立ち)
カミは死んだ(厳かに宣言する)
でも、嘆かなくていい。
りんは、皆の毛根……(先生と話し合った結果、言いなおす)
りんは、皆の心の隙間を埋めるために降臨した天使(プラチナチケットを発動)
カミを失ったなら、制帽をかぶればいい。
制帽は、りんのファングッズのひとつ。今なら握手券がついておとく。
りんの写真を買うのもおすすめ。写真をみていれば上を見ないですむ。
だから、すべての毛がない……(先生と話し合った結果、言いなおす)
すべての人は、りんのファンとして生きて心の平穏を取り戻すべき。
りんは正しい。りんのファンも正しい。だからこの処刑はまちがい。
パニックが広がり始めてたり、ハゲてたり薄毛集団が盛り上がってきた中で処刑場でも事態が動く。
「異議は無い様だな!?」
大声を張り上げる処刑人、そのまま殺せと民衆が声をあげる中、一人違う言葉を発するは終夜・香宵(人間のバウンサー・g00869)
「すいませーん、ひとつ聞きたいんですが」
疑問ありと挙手すれば、処刑人と民衆が一斉に香宵の方へと顔を向けつつ無言の圧力。
普通の人間ならば重圧にて黙ってしまいそうな状況だが彼女はディアボロス、この程度の圧力に屈するような存在ではない。
「本当に、髪が少ないだけで処刑していいんですね?」
「当たり前だ! 偉ぶるようなやつ、間違った事をいずれ言いふらすような奴らは処刑されて当然!」
「そうだそうだー!」
先ずは確認とばかりに問えば、処刑は当然との返答が。もちろん多くの民衆も同意を示す。
髪が無いだけで処刑されてしまうとは、ハゲしく理不尽とうんうん頷き、その考えに皆が疑問を抱いていない事を確認すれば次に発するは民衆の考えを揺さぶる問いかけ。
「では、この処刑に賛成の方たちは赤ちゃんが生まれたらすぐに処刑しましょう。赤ちゃんは髪がないですし、偉そうに大声で喚きます。これはもう処刑が妥当だと思います」
凛とした声が響き渡り、今まさに処刑されそうな面々の次に首を刎ねるべき存在を示唆する香宵。
確かに赤ん坊って髪も薄いし何を求めているかわからないが大声で喚いて不快感を訴えるし、処刑対象のハゲたちより条件を満たしている。
「えっ、いや、ほら、赤ちゃんは今から髪の毛が増えていくし……」
「大声で泣いて何かして欲しいって言うのは普通、だし」
歯切れ悪く香宵に反論する民衆、しかし先ほどまでのハゲや薄毛に禿げ散らかして首を切られろ、と叫んでいた頃の勢いは無く。
「いやいや、条件を満たしていますし? 髪の減った紳士も、毛のない赤ちゃんもどんどん処刑していけば、いずれ誰もいなくなりますが、それがお望みならばしかたがないですねー」
追加で揺さぶる言葉を続ける香宵、平等に薄毛紳士も毛なし赤子も処刑せねばならない、条件を満たしているのならば仕方ないと語れば動揺が加速する。
言われて見ればそうだ、いや、赤子は違う、対象外だとざわめく会場。
いとも容易く民衆を混乱させるえげつない問いかけをするとはとんでもないやつだ、だがこれで民衆に、そしてハゲで殺されそうな死刑囚に言葉を届けやすい環境は整った。
ならば更なる一手を、群集の考えを別方向へと向けさせるには今とばかりに降臨するは天使……じゃなく何故か勝手に断頭台の横に立ち、降り注ぐ光を浴びていた此花・りん(RINN・g04290)である。
「カミは死んだ」
モーラット・コミュの先生を抱きつつ厳かに宣言する。いきなり何言い出してるんだこの人は!?
「でも、嘆かなくていい。りんは、皆の毛根……」
「きゅっ、きゅっ!」
そのまま毛根と多くの者の心にダイレクトアタックするような単語が出掛かったが、それを押しとどめる先生、ファインプレー!
「りんは、皆の心の隙間を埋めるために降臨した天使」
毛根の隙間ではなく心の隙間と言い換え、更にアイドルな自分の関係者だと思い込ませる力が発動。
キラキラした光が広がれば民衆は断頭台の上に立つりんから視線が外せず次の言葉を待つだけになる。
「カミを失ったなら、制帽をかぶればいい。制帽は、りんのファングッズのひとつ。今なら握手券がついておとく」
あっ、せっかく良い雰囲気だったのにこれは世に言う悪徳な握手券商法じゃねーか!
心の隙間を埋めるように、それでいてちょっとお得だと思わせる恐ろしい人っ!
「りんの写真を買うのもおすすめ。写真をみていれば上を見ないですむ」
いやあの、写真を見てハゲてる部分から視線を逸らすのも効果的かもしれませんけど現実逃避って言わないかなそれ?
だがしかし光の中で語るアイドル、りんの言葉はそんなツッコミで止まることは無い。
「だから、すべての毛がない……」
「きゅきゅっ!」
再び飛び出したアイドルとして致命的な失言、それを遮る先生、再びのファインプレー。
違うだろ、それは違うだろ、って感じで言い直すように話し合いりんも一つ咳払い。
「すべての人は、りんのファンとして生きて心の平穏を取り戻すべき」
しっかりと言い直し、けれど影響を受けた民衆にはファンとして生きろと刷り込むことは忘れないアイドルらしからぬ狡猾さを発揮する。
全員ではないにしろ、結構な数のハゲとか薄毛とか普通の民衆が影響を受けている、ナンテコッタイ。
「りんは正しい。りんのファンも正しい。だからこの処刑はまちがい」
「そうだ、りんさまは正しい! だから処刑はまちがいだっ!」
「そうだそうだー!」
そして処刑は間違いだ、と語ればファン達も間違いだと連呼、全員では無いが謎のムーブメントが発生する。
いや、ホントにどうしてこうなったし……。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
獅子城・羽鳥
【強運の加護】に期待
情報収集、演技、計略、伝承知識活用
ハゲ達に「数年前の俺は僧侶。つまりハゲだったので他人事ではない」と親身に振る舞う
鉄マダム=ヅラ説を強調
僧侶は貴族と共に激しく弾圧されてきた身分だ
鉄マダムが執拗にハゲを狙うのは僧侶や宗教そのものに激しい憎しみを抱いてるから?
それに加え、噂通り彼女達がヅラなら
材料調達に髪の豊かな大物を集めたり
近親憎悪で僧侶以外のハゲも捕まえ
極秘で警備の厳重な所に投獄してるとか?
あちこちの僧院が牢獄にされてるらしいが心当たりはないか?
ハゲと豊かな髪の両極端が捕まってそうだ
両方憎い鉄マダムは
彼等を重罪人として効率よく元僧院を血で激しく汚したいのでは?
アドリブ歓迎
リゼット・ノア
処刑から救出された一般人の方たちに、重罪人が収監されている場所について話をしてみます。
ピカール、ズラトコ、アズラエル、ハーゲン…でしたっけ?
同じように投獄された人たちを助けたいという思いはあったようなので、収監されている場所の情報を調べているかも。
また、一度、投獄されていたようなので、投獄中に重罪人が専用の場所に連れていかれた…みたいな噂話なんかを耳にしたこともあったかも。
まあ、ハゲ以上の重罪となるといったい…とは思いますが。
一般的には眉毛がない方がやばい気もします。
あと、ハゲる人は男らしい人(女性はハゲないので)とか、東方では宗教に帰依した人は頭を剃るとか、元気の出る話をしましょう。
なんやかんやで熱狂し、湿った重苦しい空気が吹き飛んだハゲな集団。
ならば今こそ問うべきことがあると獅子城・羽鳥(メタリックトルバドゥール・g02965)とリゼット・ノア(Cortège funèbre・g02975)が質問するは当然のことであった。
「数年前の俺は僧侶。つまりハゲだったので他人事ではない」
「いや、私は禿げてないし、ちょっと薄毛なだけだし!」
自分もハゲてたので人事ではない、同胞だと羽鳥が言うもハゲてない、薄毛と主張する男。
いやまあ、ハゲ、薄毛の罪で死刑を宣告されてた面々の同胞ってだけで禿げ仲間なのは確定なんだがこう、頭髪の事を言われて否定するのは人の性ってものだろう、多くの人がきっとそう。
「……落ち着いてください、ハゲかどうかは主観ではなく見る者が決める、というのは悲しい現実です。
それよりも聞きたいことがあるのです、ピカール、ズラトコ、アズラエル、ハーゲン……でしたっけ?」
「いやそんな名前じゃないですよ聖女さま!?」
ならばとリゼットの言葉、先ほどの会話で判明した元死刑囚達の名前を呼びかけ……ってそんな名前じゃなかっただろ! あなたまで適当に名づけられたハゲしく禿げを連想させる名前を刷り込まれてどうするんですか!?
当然のごとく違うって返されてますよ聖女さま。
ま、まあ、先ほどの聖女補正も残っているしきっと質問したら知り得る情報を洗いざらい話してくれるけどなんだかなぁ。
「ハゲの罪で収監され、辛い思いをしたのに思い出させてしまって申し訳ありません、が……他に罪人が収監されている場所や、重罪人が特別に連れていかれた場所、などの話は聞いたことがありませんか?」
ハゲ以上の重罪は何かと疑念を抱き、眉毛無き方がヤバイと思いながらリゼットが重罪人は別扱いされてはいなかったか、他の収監場所は知らぬかと問いかけて。
「そうだな、鉄マダム……あそこで処刑を仕切ってるヤツもハゲでヅラを被ってる、って噂もある。
執拗にハゲを狙うのは僧侶や宗教そのものに激しい憎しみを抱いてるから、って考えられるけど何か聞いたり見たことは無いか? あちこちの僧院が牢獄にされてるらしいがそういった場所に心当たりはないか?」
羽鳥は鉄爪貴婦人=ハゲ=毛狩りの方程式を事実っぽく語りつつ、僧院が収監場所にされている話があるので何か見聞きしたことが無いか、と問いかける。
両者の問いを聞き集団の中である者はあそこはどうだった、いや、あっちは何も無かったと情報が錯綜し、暫しの時が流れていって。
恐る恐る、一人のハゲだけど薄毛と主張していた男がリゼットの前に進み出て話し始めた。
「あのー、聖女さま……申し訳ないですがそんなヤツが特別に連れていかれた、なんてことは聞いたことが。
だってほら、私はハゲてないけどハゲてるだけで死刑にされるんですよ? 重罪人なんてとっくの昔に処刑されてる筈ですし」
元囚人たち曰く、ハゲてる、薄毛というだけで死刑になるご時世。犯罪者は断頭台送りなのだから特別扱いなんてされず重罪人が生きている事なんて無いという返答。
断頭して革命な世界なので、まあ当然といえば当然であろう。
「ならば髪の豊かな大物を集めたり、近親憎悪で僧侶以外のハゲも捕まえ極秘で警備の厳重な所に投獄してるとか聞いたことは?
ハゲと豊かな髪の両極端が捕まってて、改造した元僧院を血で激しく汚したいのでは?」
目ぼしい情報が得られなかった、ではこういう話は聞いていないかと羽鳥が具体的に僧院が重罪人の施設にされていないか、と問う。
顔を見合す元囚人、その中でちょっと心当たりというか、話だけなら聞いたことがあると頭頂部が輝く男が進み出て。
「いや、そういう話もまったく。死刑囚を閉じ込める場所として普通の家より大きい建物が利用されてその中に僧院が入ってる、ってだけだとは。
それに、あの方がハゲで毛狩りだなんて聞いたのは今日が初耳だしなぁ」
羽鳥の問いにもそういう話は聞いたことが無い、僧院と限定せず利用できそうな建物が収容所として使われている、という話ぐらいなもの。
ついでに言うと、鉄爪貴婦人&自動人形=ハゲ説は、今回やってきたディアボロスの皆様が広めた噂ですからね!?
それが事実なわけないし、流言飛語でパニックを引き起こす為に今日話したばかりの噂が広まってるなんてありえないですから!
そんなこんなで目ぼしい情報は手に入らず、されど再びハゲを思い出して凹んだ元囚人。
「気に病まないで下さい……ハゲる人は男らしい人、つまり皆さんは同胞を救おうとする男の中の男と言える勇気ある人です」
そんな面々をハゲ増すようにリゼットがハゲは男らしい人の特徴と、女性はハゲないからと理由をつけて語りつつ。
重罪人については得られる情報は無さそうだ、という事がわかったのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】がLV2になった!
【罪縛りの鎖】がLV2になった!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【ロストエナジー】がLV3になった!
リナ・ターナー
他任務より帰還された方々の報告書よりダブー将軍の存在が確認されました
確か史実での彼は……
街を歩き【モブ】に紛れ《撹乱》せし噂の流布を
…私、ダブー将軍の御姿を遠目に拝見したことが
天よりキラキラと降り注ぐ陽光が、テカテカと頭に反射し、大変神々しいお姿でございました。髪はなくとも神はございました
み、みなさまも絵姿で将軍の御姿は知ってらっしゃ…
はっ…!
まさかダブー将軍こそ毛狩り隊の頭領なのでは
毛狩り隊はハゲの集団との噂…
…信じられませんが…
こ、この話はタブーとしましょう…!
そもそも絵姿は出回っているのか?
自動人形の彼らは人間の姿なのか?
という懸念はありますが「無い」ならその情報もまた収穫でありましょう
妙に盛り上がってたり情報が無い事がわかったり、動揺や謎の噂が広まりつつある街中で、更に暗躍するディアボロスの姿が!
「ったく、髪の毛が狙われるなんてどうなってるんだ」
「いや、大陸軍さまがそんなことをするはずが……」
広められた毛狩り隊とか自動人形ハゲ頭説について話し合う市民にそっと近づくのはリナ・ターナー(狂気と正気のはざまで・g04038)
どうやら他の任務地で得た最新情報まで利用して混乱を加速させようという腹積もりのようである、これを出来る女と呼ぶかどんな手段でも使う汚い女と呼ぶかは読者に委ねることにしよう。
「大陸軍さま? ……私、その中でダブー将軍の御姿を遠目に拝見したことが。
天よりキラキラと降り注ぐ陽光が、テカテカと頭に反射し、大変神々しいお姿でございました。髪はなくとも神はございました」
唐突に市民の噂に割り込んで、大陸軍の将軍名を出して見る。
それを聞き市民の間では将軍さまがハゲ、じゃあ何で罪に問われぬと疑問の声が上がってきて。
「み、みなさまも絵姿で将軍の御姿は知ってらっしゃ……」
「いや、見た事は無いが……とても男らしくまた優雅だという噂は聞いてるぞ」
どんな姿だったかを絵姿などで見たことは無いか、とリナが問えば見た事は無いが男らしく優雅=ハゲではない、という返答。
まあ自分の美化したイメージを広めるのは良くあるし詳細情報がわからないのも普通だからこんなものであろう。
「なるほど……はっ……!? ではまさかダブー将軍こそ毛狩り隊の頭領なのでは? 毛狩り隊はハゲの集団との噂もありますし」
そこに無理矢理ハゲと結びつけるリナのぶっ飛び方程式。
将軍=ハゲ=毛狩り隊はハゲ=大陸軍は毛狩り、と導き出される、って感じで指を立て。
「な、なんだってー!?」
謎のお約束な空気で市民が驚きどよめく中、落ち着くように立てた人差し指を口元運ぶリナ。
「シーッ、声が大きいです。……信じられませんが……こ、この話はタブーとしましょう……!」
「そ、そうだな、そうしよう」
よくわからないがそれっぽい結論付けをして、あとダブー将軍だし話題に出してはいけないって意味のタブーととっても似ている名前だし。
これ以上話してはいけない、されど市民は十分に不信と混乱を植え付けられて。
鉄爪貴婦人が倒れれば、統率失い処刑される囚人を逃がすに何の苦労も無い事をリナは確信していた。
成功🔵🔵🔴
効果1【腐食】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
獅子城・羽鳥
トンスラなヅラを被り清貧な修道士の扮装
《光使い》で後光を作り
十字架を掲げ聖人らしい《演技》で鉄爪貴婦人ハゲ説を強調
ナポレオンにもハゲ疑惑を被せて混沌を狙う
ハゲと群衆は【勝利の凱歌】で励ます
貴女は民衆を無知蒙昧な状況に置きたいが為
何より『近親憎悪』が為
我々ハゲの英知とカミ……神の栄光を恐れている
ハゲが賢く尊いのは真実である
それは我々聖職者の様に神の恩寵を受けているからだ
貴女も恐れる必要はない
ハゲは民衆の敵ではなく
寧ろ民衆に寄り添い知恵を活かす為に存在するのだ
貴女も己のハゲを披露し
共に暴虐たるナポレオンに抗って贖罪と神の栄光を成すのだ
……ナポレオンも同じく隠れハゲなのか
神は全てお見通しであられる!
混乱広がりまたディアボロスの演説にてどよめく群集。
その様子を黙ってお立ち台の上から眺めていた鉄爪貴婦人であったが、梯子が揺れて近づく者の存在がある。
「来たか。面白い話を、弁明を期待するぞ?」
攻撃する素振りも見せず、椅子に深く腰掛けて待ち構える鉄爪貴婦人の前に出るは一人の聖職者……に扮した獅子城・羽鳥(メタリックトルバドゥール・g02965)である。
鉢巻状に頭髪残した聖職者な髪型、トンスラのカツラを被り何か後光を背負っちゃったりして、無駄に聖人を装って。
「貴女は民衆を無知蒙昧な状況に置きたいが為、何より『近親憎悪』が為。我々ハゲの英知とカミ……神の栄光を恐れている」
十字架を掲げてそれっぽい事を語る羽鳥、両者の対話に気づいたか市民たちもお立ち台を見上げつつ。
注目集まったと感じた羽鳥は手にした十字架を鉄爪貴婦人に向け語りを続ける。
「近親憎悪、即ち貴女もハゲであり、それゆえに毛狩りと称し民の髪狩り、ハゲを処刑しているのだろう。
ハゲが賢く尊いのは真実である。それは我々聖職者の様に神の恩寵を受けているからだ」
何言ってんですかこの人は!?
いやまあ、自動人形ハゲ説を広めたしそれに乗っかるのは良いと思うんですが鉄爪貴婦人も市民も困惑した感じで止まってますよ!
「貴女も恐れる必要はない。ハゲは民衆の敵ではなく、寧ろ民衆に寄り添い知恵を活かす為に存在するのだ」
あっ、はい、そうですね、ハゲ=知識人ならその知識を消し去ることなく、活用するべきですものね。
その点は正しいと感じたのか市民達の中でウンウン、と頷き同意する者もいるしここは正解か。
「貴女も己のハゲを披露し、共に暴虐たるナポレオンに抗って贖罪と神の栄光を成すのだ。
……ナポレオンも同じく隠れハゲなのか、神は全てお見通しであられる!」
民衆が賛同した、流れが来ているとばかりに鉄爪貴婦人ハゲ晒しを推奨しつつ、ナポレオンもハゲ疑惑をぶつけていく羽鳥。
その言葉を黙って聴いていた鉄爪貴婦人が口元に手を当てて。
「ホホ、面白い事を言うのう。一部の者は信じておるようじゃが……演者のように振舞うだけでは皆が信じぬぞ?
次の者はどういった事を語ってくれるか楽しみじゃ」
それっぽく指摘するだけでは民全てを動かせぬ、と余裕を見せる鉄爪貴婦人。
次なるディアボロスが梯子を上り近づく気配を感じたのだろう、どういった言葉を用いるか笑いながら待ち構えるのであった。
成功🔵🔵🔴
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
リナ・ターナー
【モブ】になり獅子城さんと連携し《撹乱》です
皇帝も将軍も信者は多い土地です
彼らをハゲ扱いして混乱させましょう
鉄爪貴婦人への信用が落ちればそれでよし
なんとナポレオン様も隠れハゲ…!
あのような立派な方々さえハゲでいらっしゃるのです
ハ、ハゲこそ精強の証
ハゲ素晴らしい!ハゲ最高!み、みなさんご一緒に…!
ハーゲ💗ハーゲ💗
ジョゼフィーヌ様と別れたのも髪だけにカミさんに逃げられたとか
あ、あははー…っ!
史実ナポレオンが生涯愛した女の名を出して確認
ここでもその名は在る?
断片の王がかの皇帝の名で人々に知られるなら
その振る舞いは史実と似るのでしょうか
加えて、彼女と別れたという噂
鉄爪の女や民衆の顔色を伺いましょう
鉄爪貴婦人の視線の先、お立ち台の上へ通じる梯子を上りきって姿を見せたはリナ・ターナー(狂気と正気のはざまで・g04038)
「少々遅れました、が……まさかナポレオン様も隠れハゲ……! あのような立派な方々さえハゲでいらっしゃるのです、ハ、ハゲこそ精強の証!」
あっ、こやつ、先の羽鳥に便乗してこの世界の上位な面々が皆ハゲてるって印象付けをやりやがった。
ベルサイユ宮殿に集まる群衆ってことは今の為政者に対して熱狂しているって部分もあるだろうから、その辺の面々に対するイメージ操作って奴ですね。
「ハゲ素晴らしい! ハゲ最高! み、みなさんご一緒に……!」
「お、お主、何を唐突に」
こうなったら勢いだ、とばかりにハゲを賞賛し始めるリナ、ハゲって事にしてけなし、誹謗中傷しようとするんだろうなと身構えてた鉄爪貴婦人、まさかの展開に困惑。
だがツッコミなんてさせるものか、勢いで押し切るとばかりに再びリナが声を張り上げ群集に訴えかける。
「ハーゲ💗 ハーゲ💗 ジョゼフィーヌ様と別れたのも髪だけにカミさんに逃げられたとか……あ、あははー……っ!」
ハゲって連呼、民衆を盛り上げるように両手を上げて、史実のナポレオンが愛したとされる女性の名前を口にして。
発狂したふりをして、断片の王に関して何か反応が引き出せないかと民衆を、そして鉄爪貴婦人の様子を伺うリナ。
だがしかし、民衆はナポレオンさまをハゲ、なんて罵る姿を見られたらヤバイと思ったか。
叫びたい衝動を押さえ込みつつお立ち台の上を見て。
ならばと鉄爪貴婦人を見てみるも、何か考え込むように顎を撫でるのみであり。
「ふむ、命知らずな小娘じゃな。それにその戯言、事実か虚構かわからぬが。お主らが街で触れ回った事と同じく我らも嘘で返すやも知れんぞ?」
市民を乱す為に語った大陸軍こそハゲである説、だがそんな嘘をディアボロスが語ったように、自分たちも嘘で答えてみせてやろうか、と示す鉄爪貴婦人。
互いに事実を、証拠を示せぬ状況ならば。言葉で揺さぶり様子を見たとて真実が見えるはずもない。
ディアボロスの問いかけを戯言と切って捨て、自分たちの言葉を聞けとばかりに両手を挙げて罪状読み上げを続けよと指示を出し。
異論唱える者はもう居らぬな、と周囲を見渡したその時、異議ありとの叫びが木霊していた。
成功🔵🔵🔴
効果1【エアライド】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
リゼット・ノア
異議あり!
と、高らかに宣言し、民衆へと向き演説します。
聞いてほしい。
なぜ、ハゲだけが罪に問われ、髪の毛だけが神聖視されるのでしょう?
人には髪以外にも多くの場所に毛が生えています。
男の人に問います。
あなたは毎朝、ヒゲを剃りませんか?
ハゲは罪で、ヒゲが生えていないことは許されるのか?
女の人に問います。
あなたは美しさのために、ムダ毛を処理しませんか?
ハゲは罪で、ムダ毛が生えてない美しさは許されるのか?
市民よ、革命の意味をもう1度思い出してください。
人は貴族も市民も平等。生まれで貴賤は決まらないはず。
ならば、なぜ。
生えてる場所の違いで、毛は差別されるのか!
頭に毛が生えていないことだけが罪とされるのか!
ディアボロスの作った流れ、それを鉄爪貴婦人が引き戻そうとしたその時。
「異議あり!」
と高らかに宣言し、引き戻しを阻止せんと飛び出したのはリゼット・ノア(Cortège funèbre・g02975)
「聞いてほしい。なぜ、ハゲだけが罪に問われ、髪の毛だけが神聖視されるのでしょう?」
突然の問いかけ、それによってざわめく民衆の動きを感じリゼットは演説を続ける。
「人には髪以外にも多くの場所に毛が生えています。
男の人に問います。あなたは毎朝、ヒゲを剃りませんか? ハゲは罪で、ヒゲが生えていないことは許されるのか?」
あっ、やっぱりここでもヒゲが出るのか、ヒゲの聖女さま、って言われてたしまあ当然か。
さておき、ヒゲとハゲを問われ、男性諸氏は自らの顎と頭頂部に手を伸ばす。
「女の人に問います。あなたは美しさのために、ムダ毛を処理しませんか? ハゲは罪で、ムダ毛が生えてない美しさは許されるのか?」
今度は女性に対し、髪の毛以外のムダ毛……まあぱっと見だと腕とか露出する部位ですね。
そういった部分から剛毛が見えるとイメージが損なわれるし、絹のような肌、って表現しにくいから、綺麗に剃る事もあるだろう。
頭頂部が無くなっているのと、腕などの毛が無い事、部位が違うだけで同じではなかろうか、っていう強引な理論だが。
「市民よ、革命の意味をもう1度思い出してください。人は貴族も市民も平等。生まれで貴賤は決まらないはず」
ここで革命の意味を語るリゼット、平等であるという点を強調し。
「ならば、なぜ。生えてる場所の違いで、毛は差別されるのか! 頭に毛が生えていないことだけが罪とされるのか!」
平等、ならば毛も生えている部位によって差別されず平等であるべき、なんてぶっ飛び理論が展開される。
ちょっとまって、毛って生えてる部位によって機能が違うし平等ってわけじゃないかもしれないんですけど!?
でもそれっぽい理論でごり押し&平等を謳った革命に重ねられた言葉は民衆の心に響いちゃったのだろう、謎の熱狂が広がって。
「そうだ、そうだよな……俺たちは平等なんだ、なら毛も平等であってしかるべき」
「間違っていた、のかもしれないな。だったら、この処刑にはオレも異議ありだ!」
今までの演説も相まって、民衆は死刑に反対と声を上げ、その熱狂がうねりのように広まって。
処刑を行う革命派の市民は熱狂を抑える事はできず、オロオロしながら鉄爪貴婦人の方を見るのであった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】がLV3になった!
効果2【ロストエナジー】がLV4になった!
「ほほう、民衆を熱狂させたか。見事じゃな。さてどうする? まだ何か語らうかえ?」
酒場などで広まる毛狩り隊の噂、自動人形や将軍がハゲている疑惑などで混乱し、また処刑場で市民を熱狂させたディアボロス。
処刑に対し、また罪の在り方について疑念を抱かせ処刑に対し、反論が出る状況を見て楽しそうに笑いつつ、鉄爪貴婦人はまだ何か語るのか、はたまたそろそろ実力で黙らせようか。
どちらが好みかとばかりにディアボロス達に問いかける。
自身の目論見から外れた展開、されどそれを押し返せる自信がある故の余裕であろうか。
さあ、まだ語り合うのか。はたまた武威を示すのか、その選択はディアボロス達に委ねられている。
リゼット・ノア
まだ話ができそうなら質問を。
「……で、実際のところ、貴女はハゲてるのですか?」
あくまで好奇心での質問です。
そもそも人形を作るときに髪はウィッグをかぶせて作ります。
ウィッグ=かつら。
つまり、人形はハゲなのが当然。自動人形もハゲで当たり前では?
それと、先ほどから気になるのですが、あれこれ言うんですが、帽子は取りませんよね?
百の嘘より一の真実。
貴女がここでハゲでないことを示せば、嘘もデマも霧散し、自動人形の名誉は大いに守られると思うのですが。
その辺が気になります。
大丈夫。私たちはハゲを差別しません。
天は髪の上に毛を生やさず、髪の下にも毛を生やさずと言いますし。
貴女がハゲでも心安らかに受け入れますよ。
まだ余裕を見せる鉄爪貴婦人、そのお立ち台の上に別のディアボロスが姿を見せた。
「……で、実際のところ、貴女はハゲてるのですか?」
挑発する意味もあるかも知れぬが、あくまで好奇心で聞くはリゼット・ノア(Cortège funèbre・g02975)
「そもそも人形を作るときに髪はウィッグをかぶせて作ります。ウィッグ=かつら。
つまり、人形はハゲなのが当然。自動人形もハゲで当たり前では?」
あっ、ちょっと効いてるかも。人形における頭髪とハゲの関係性を説明し、自動人形も人形だからハゲていて当然という主張。
先に鉄爪貴婦人が事実と虚構について語ったならば、それを逆に利用してしまえばよい。
「な、確かに、そうじゃがお主は何を言いたいのだ?」
これから言われる事を察してか、鉄爪貴婦人が言い返すも叩き潰すクリティカルな発言が飛び出すのはこの直後。
「先ほどから気になるのですが、あれこれ言うんですが、帽子は取りませんよね?
百の嘘より一の真実。貴女がここでハゲでないことを示せば、嘘もデマも霧散し、自動人形の名誉は大いに守られると思うのですが」
自分たちの言う自動人形=ハゲ説が虚偽と言い張るなら帽子を取って見せればよいという主張。
無駄に言葉を重ねるよりも効果的だと尋ねるが。
「ホホ、人形がハゲ、か。しかし多くの人形兵を見るがよい、あやつらの頭部には何もない、つまりハゲで間違いではあらぬよ。
じゃが我らがハゲかどうか、は秘匿される方が神秘的じゃろ?」
あっ、鉄爪貴婦人、ぱっと見でハゲな征服人形を例に出してハゲなのは間違ってないと認めつつ、一部の上位な自動人形に関しての明言は避けている。
アレだね、ここで帽子を取ってハゲてないって示しても、元からハゲの有力な自動人形が姿を見せたらやっぱりハゲてたじゃないかとかなって余計に混乱しそうだと思ったのか、知らんけど。
何だかんだでうやむやにしようとしているが、ならばとリゼットが更に一言。
「大丈夫。私たちはハゲを差別しません。
天は髪の上に毛を生やさず、髪の下にも毛を生やさずと言いますし。貴女がハゲでも心安らかに受け入れますよ」
いやちょっと待て、上にも下にも生やさずって無毛じゃねーか!?
ツルッパゲより色々とやべえ状態な、人形の素体って言わないかそれ!? ほらみろ、鉄爪貴婦人もポカーンとした顔になってるぞ。
自動人形との対話だったのに、どうしてこんなことになってしまったんだっ!
大成功🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV5になった!
噂を広めたり色々と市民から話を聞いたり、演説して扇動したり。最後には戯れと称する鉄爪貴婦人と話た結果、ハゲを処刑するはずだったのに謎の混沌空間が出来ていた。
だってほら、自動人形=ハゲ=近親憎悪=ゆえにハゲ処刑、な方程式に加えて。
毛狩り隊とか結成して人々の髪の毛を奪ってウィッグにしつつ、奪われた人はハゲ扱いで処刑とかわけわからん噂が広まってるし。
何故か唐突に握手券商法をぶっこむアイドルが現れて、とりあえずファンが増えてその一角だけ盛り上がったり。
聖女様(髭)って持ち上げられる人が出たりでワケガワカラナイヨ。
そんな中で鉄爪貴婦人もぶっ飛んだ意見で困惑させるディアボロスが一番恐ろしい、のかもしれない。
「ゲフンゲフン、なんとも面倒な……まあよい、存分に楽しませてもろうたわ。
ああも処刑に異議が出ておるが問題など無いわい、お主らを始末した上で反抗的な連中も同罪とし、纏めて処刑してくれるわ!」
あっ、流れが変な方向に向かっていたからか鉄爪貴婦人が無駄にシリアスな空気を出して、両腕どころか背中とか衣装の下に隠した数多の鉄爪を展開し。
力任せにお立ち台に叩き付ければその膂力と鋭さが相まって、物見の為に作られた木製のお立ち台がバラバラに切り裂かれて崩壊。
そのまま地上に降り立ちながら、ひしゃげ飛び散る残骸を機械腕で跳ね飛ばし、自らの実力を誇示するように立つ鉄爪貴婦人。
突然のシリアス展開、だがハゲとかそれっぽい言葉を連呼しながら攻撃しても一向に構わない。
何せ今回の主役ってかキーになってるのはハゲたり薄毛な面々だからね、仕方ないね。
リゼット・ノア
アドリブ・連携歓迎
やはり最後は力と力の命の奪い合いですか。
この場合は、髪の剃りあいでしょうか?いかにも髪を斬りそうな爪ですし。
自分の扱える最大数の人形と妖精を召喚・操作し、【統率】による緻密な連携で攻撃しましょう。人形は死神のような鎌、花飾りのついた槍で、妖精は【呪詛】の満ちた歌声での攻撃。
……ハゲが悪なら髪は多い方が善。つまり戦いは数が多い方が強い!
相手のハゲしい攻撃にも【忍耐力】で耐えつつ(食べると髪にいい卵とかも良く食べてます。ワカメは食べてません)、【捨て身の一撃】でカウンターを狙いましょう。
あとは隙を見てパラドクスによる一撃を。
……さあ、髪に、じゃなくて神に祈りなさい……!
終夜・香宵
ようやく殺る気になってくれましたね。はじめからそうやって実力行使にでてくださればはやかったのですが、お楽しみは後にとっておきたかったのでしょうか?
まずは婦人がハゲかどうかを確かめるために、間合いをとりながら臨銃衝唸で牽制射撃しつつ様子を伺い、好機がきたら靜絶断鞭での帽子の奪取を試みます。
その後は殺壊狂斧と疾黒戦拐に持ち替え接近戦で殺しにいきましょう。
敵の攻撃は左右の武器の【連撃】で腕を弾くことで防ぎ、死刑失光といきます。
私は処刑は観るよりも、クロノヴェーダ相手に自らの手で行うほうが爽快感があって良いと思います。他人を処刑するつもりの者が、自分が処刑される時にどんな姿を見せるのか、楽しみですね。
獅子城・羽鳥
(史実人物の様に誇りだの信念だのを抱いて粛々と逝くならまだしも
コンプレックスを嘲られながら惨めに死ぬのはあんまり過ぎだろ
その悲哀を味わってみるか?)
神は虐げられしハゲを救う為我々を遣わされた!
この剣により汝の偽りの髪に裁きを下す!
残留効果活用
連係・アドリブ歓迎
自分のパラドクスと敵の攻撃方法の特性を考慮して戦う
可能なら味方を援護
仲間を不利にする行動はしない
《光使い》の後光で目眩まし+《演技》
機械だが翼を拡げ天使らしく飛び回って《一撃離脱》
《フェイント》《不意打ち》取り混ぜて
他の部位狙いと思わせ頭を狙う
※戦闘中にトンスラなヅラが外れても「実は天使だった」で通す
僧衣の下に白い長衣着ててよかった!
リナ・ターナー
アドリブ連携歓迎
狂い、挑発的に嗤って
敵も負けなし生え抜きのエリート
激しい戦になりましょう
根負けせずニーベルンゲンの英雄ハゲネの様な戦いを!
今より最終決戦(ハルマゲドン
狂気の雪洞に灯りをつけましょう
ああ愉しい!今日が貴女の葬式です
毒針を携え…っ
あっ、弾数(たま)が一本もありません
部屋に忘れました…妖刀を抜き
あははっ!とーう!はぁーつ!
懐に潜り共に《ダンス》
装甲が薄い!刈り取る!と叫び《撹乱》
髪狙いと思わせ別の所!あはは!
傷は受けましょう、頭はギャグ化しない程度で
床石を腐食、泥化し踊りを阻害、泥を滑り前線後退
集いしハゲの方々の光反射を使い目潰しを《地形の利用+天候予測》
今こそピカピカが役に立つ時!
九十九・静梨
飛び入りで失礼しますわ!
首魁撃破の為に助力させて頂きますわね!
って、なんだか妙な雰囲気ですわね……髪がどうかしましたの?
まあよいですけれど
では肉体変異で筋肉隆起形態に変化(◆肉体改造)
む、鋭い攻撃ですわね!
筋肉がなくてもこれほどの斬撃!
敵ながら見事!
所でさっきからそこかしこで髪がどうのと仰ってますわね
自動人形の方の髪は人工物ですの?
ということは、カツラと同じなのですか?
とつい質問を
おや、なんだかやっと引き戻した空気をよくも、という顔ですわね
ともあれパラドクス発動
腕に闘気を◆オーラ操作で充填
敵の爪を斬られない方向から叩き◆粉砕◆破壊
その隙に敵の身体を◆強打し流し込んだ闘気で内部から粉砕しますわ
「ようやく殺る気になってくれましたね。はじめからそうやって実力行使にでてくださればはやかったのですが、お楽しみは後にとっておきたかったのでしょうか?」
戦力としては自分一人、そして民衆の動きをまるで一つの観劇を楽しむかのように眺めていた鉄爪貴婦人に問いかける終夜・香宵(人間のバウンサー・g00869)
や、違うからね!? いきなり殴りかかってっていうか、殺る気にさせる事もできたけどしっかりとトンでもない状況を今まで作り出してきたディアボロスな貴女方が言う台詞じゃないと思うな!
「やはり最後は力と力の命の奪い合いですか。この場合は、髪の剃りあいでしょうか? いかにも髪を斬りそうな爪ですし」
そこに言葉の追撃というか便乗するリゼット・ノア(Cortège funèbre・g02975)
いやだから、力と力でぶつかり合うのはいいけど髪の剃り合いっていうかそういう敵って認定したのはもう一度言うけど貴方達の流した噂だからな!?
「な、何を言っておるのじゃ? 我は命は取るが髪を狙ってなど」
ほらみろ、鉄爪貴婦人も困惑を隠さなくなったじゃないか。
せっかく対決、って感じの空気だったのに問いかけとかでまーた空気が妙な方向に振り戻されちゃったその時に。
「神は虐げられしハゲを救う為我々を遣わされた! この剣により汝の偽りの髪に裁きを下す!」
「敵も負けなし生え抜きのエリート。激しい戦になりましょう、根負けせずニーベルンゲンの英雄ハゲネの様な戦いを!」
完全に空気をギャグ方向に確定させる開幕の合図、それを告げたのは獅子城・羽鳥(メタリックトルバドゥール・g02965)とリナ・ターナー(狂気と正気のはざまで・g04038)の二人。
明らかに最初の二人よりぶっ飛んだ、っていうかハゲとか髪とかに関連した発言を突きつければもうこの戦いは、純粋な力勝負からかけ離れ。
謎のギャグい発言が飛び交うシリアスキャラほど困惑する戦場になってしまうのは避けられないじゃないか。
「飛び入りで失礼しますわ! 首魁撃破の為に助力させて頂きますわね!」
つまりはこのタイミングで、とってもまともというか普通にシリアス戦場な感じに割り込んだ九十九・静梨(魔闘筋嬢・g01741)が声をあげてみても。
「って、なんだか妙な雰囲気ですわね……髪がどうかしましたの?」
飛び交っていた髪とかハゲとかそれっぽい単語、ついでに鉄爪貴婦人の引きつった顔と漂う空気を察し、ふと疑念を零すがまあそういう状況である。
こうなってしまえばもうシリアスな発言とハゲしい攻撃による最終決戦、なんてものは不可能。
地の文まで侵食されつつある戦いの展開と結末は一体どうなってしまうのか、それはもう酷くなる事が確定で。
「ええい、ままよ。如何なる戦いであろうが勝てば良いのじゃ!」
鉄爪貴婦人が吼え、数多の腕と装備された鉄爪を振り回し、一気に勝負をつけるべく飛び出したのはその時であった。
●
「ホホ、如何に言葉で乱そうとも力は裏切らぬ」
展開した数多の機械腕、そこから伸びた鉄爪が音を立てて振り回されて地表を切り裂き爪痕を残していく。
如何にディアボロスとはいえ捕まりあの一撃を受ければひとたまりもない攻撃を繰り出しその力を示していく鉄爪貴婦人の攻撃を何とか避けて、反撃にと飛び出すは静梨。
「む、鋭い攻撃ですわね! 筋肉がなくてもこれほどの斬撃! 敵ながら見事!」
「褒めても何も出ぬぞ、出るのはお主の鮮血のみよ」
振り回される機械腕、風切る刃の一撃を手甲で受け止め、変異した肉体から溢れる膂力で弾きつつ賞賛すればこの勝負を楽しむかのように。
命のやりとりという極限状態、ハゲとか髪とか剃るとかいう単語などは似つかわしくないのだ、と示すように鉄爪貴婦人がなんとか空気を戻そうとしていたのだが。
「所でさっきからそこかしこで髪がどうのと仰ってますわね。自動人形の方の髪は人工物ですの? ということは、カツラと同じなのですか?」
「ちょ、あなっ! 何で戻しますのよ!」
シリアスな雰囲気に戻していた、空気を変えるって意味では仲間だと感じてた静梨による見事な梯子外し。
唐突な髪とかカツラとかの単語に思わずツッコミが入ってしまった、もうだめだ、空気は戻せないんだぁ……。
「おや、なんだかやっと引き戻した空気をよくも、という顔ですわね」
おうそうだよ、折角シリアスな空気にもどってきたのによくも、って相手側の立場なら誰だって思うよ。
そんな空気の変化ってか付け入るチャンスを逃しては怒りによって力を得た復讐者なんてやってられないからね、攻撃するのも仕方ないね。
ツッコミをすべきかどうか、引きつった顔になって生じた隙を逃さずに静梨は体を巡るオーラを両腕に送り込むようにイメージすれば、右は紫、左は黄金に輝いて。
悪魔の魔力と己が闘気、二つの力が宿った刹那、体を回転させながら鉄爪貴婦人の側面へと回りこみ拳を突き出す。
右の悪魔は機械腕、左の闘気は鉄爪貴婦人の胴部に触れれば流れ込む気に耐え切れず、一本の機械腕がへし折れ鉄爪貴婦人は大きく吹き飛ぶ。
「九十九家家訓、『事はさり気なく為すべし』。時には静かに、それでいて激しく、ですわ。
つまりは隙を晒した今こそ、激しくカツラかどうかを確かめる時でしょう、皆様!」
「ちょ、何勝手な事を……っ!?
まともな戦闘、そして決め台詞の直後に出された空気を引き戻す発言に思わず突っ込む鉄爪貴婦人、そりゃあこんなハゲしくシリアスとギャグに振れる展開になったら突っ込むさ。
だがこうなってしまっては手遅れ、ギャグい空気に敏感な羽鳥がキラキラ輝く後光を背負い、まるで聖者って感じで突っ込んできてるし香宵は大型の回転拳銃、臨銃衝唸を構えリモコンでチャンネル操作をするような手軽さでバンバン発砲していたのだ。
ついでにいうと羽鳥は空を飛んでいた、それも機械の翼を展開して。
白い衣服にハゲたってか剃りあげた聖職者な髪型、そして光って空を飛ぶ、これはもう天使だね、機械だけど。
「ああもう、なんですの、こいつらは!」
一撃いいのを貰って余裕がなくなってきたのか鉄爪貴婦人が声をあらげ、自身の移動を妨げるように放たれた銃弾を機械腕で受け止め空を仰げば、急降下する羽鳥の姿。
戦う天使、ある意味奇跡の体現者みたく振舞って突っ込んでくる羽鳥の剣と鉄爪貴婦人の振るう鉄爪が交錯し、火花と共に金属音が鳴り響く。
互いに致命の一撃にはならぬぶつかり合い、鉄爪貴婦人は一本の爪に刃こぼれ生じ、対する羽鳥は……あっ、頭が!
ハゲてた頭ってかヅラが接触の衝撃で外れ、フサフサの金髪が見えていた。これはいけない、聖職者と偽っていた事がばれてしまう。
まあ普通に機械の翼で空を飛んでいる時点でもう聖職者じゃないと思うんだけどなんていうかこう、雰囲気で押し切っていた感があったがこうなってはもう言い逃れできないが。
「おお、なんということ。主よ、申し訳ありません。民を導くに相応しき姿が破られ、本来の姿を見せてしまいました。
ですが民を思い、偽りの果てに髪を狩り命を奪う悪魔を止める意志にゆらぎはありません」
こ、コイツ……僧衣を脱ぎ捨て下に着ていた白い長衣を晒し、ついでに光をより強くして天使が人の姿になって、民衆を救おうとしていた、って話に無理矢理繋げやがった。
心の中では『史実人物の様に誇りだの信念だのを抱いて粛々と逝くならまだしも、コンプレックスを嘲られながら惨めに死ぬのはあんまり過ぎだろ。その悲哀を味わってみるか?』なーんて思ってシリアスな事を考えてたくせに。
行動はなんていうかぶっ飛び、そしてそれがちょっと崩れたら別件で誤魔化そうとするとはとんでもない奴だ。
「いや貴方、そもそも天使はそんな事をしないでしょうに」
呆れたように呟く鉄爪貴婦人、もういちいちディアボロスにツッコミを入れるのは辛くなってきたのだろうか。
折角普通の戦いっぽかったのにやっぱりギャグになる空間には普通のクロノヴェーダでは耐えられないんだろう、きっと。
「お取り込み中の所悪いですが、確認です」
そんな中で容赦なく攻めるは香宵、左手から伸びる黒い影は相手を打ち据え痛みを与える鞭である靜絶断鞭だが此度の狙いは傷つけることにあらず。
的確に鉄爪貴婦人の頭部を、っていうか帽子を狙って先端が繰り出され、見事に帽子を打ち据え弾き飛ばしていたのであった。
「ちょ、何の確認よ!」
帽子が吹き飛ばされつつも追撃はさせぬと機械腕を振り回す鉄爪貴婦人を眺めつつ、冷静に動きを、特に頭部の髪の毛を凝視する香宵。
「帽子と髪が一緒になっている、つまりは髪は帽子の付属品と思いましたが……違いましたね、それに頭にしっかりとついている」
「だから我がハゲとは一度も言っておらぬじゃろう!」
てっきり相手がハゲていると思っていたが普通に髪の毛が生えている、っていうか頭部についている現状を意外だ、みたいなリアクションを示していけば、ハゲてるなんて言ってなかったと反論する鉄爪貴婦人。
やめて差し上げて、これ以上ツッコミにエネルギーを使ってしまうと彼女のメンタルなポイントは無くなってしまう!
そんなこんなで攻撃に加えて言葉でかき乱し、動きに精細を欠いた今こそ一気に戦況を決めてしまう好機と見たか。
言ってる事、やってることはコミカルだけど手にした武器は殺意マシマシ、左手には大振りな斧である殺壊狂斧を、右手にはグルグル回転、風切る音を響かせるトンファーの疾黒戦拐を持って香宵が突撃。
接近させまいと咄嗟に振り回された機械腕の猛攻をいなしつつ懐へと飛び込めば、左手の殺壊狂斧を一閃。
黒き闇が軌跡を描けば、鉄爪貴婦人の体には真一文字に傷が刻まれ衣服が破け、痛打となったことを示していたのだ。
「うぬぅう、おのれぇ!」
想定以上のダメージ、これ以上の追撃は避けるべしと数多の機械腕を振り回し、香宵を引き裂き吹き飛ばそうとする鉄爪貴婦人であったのだが。
「遅いな、そこだ!」
空中から飛び込む羽鳥が光り輝き剣を打ち据え、香宵を狙った機械腕を跳ね上げてその間に彼女は軽やかにバックステップ。
「私は処刑は観るよりも、クロノヴェーダ相手に自らの手で行うほうが爽快感があって良いと思います。他人を処刑するつもりの者が、自分が処刑される時にどんな姿を見せるのか、楽しみですね」
今の一撃は挨拶がわり、これから本腰を入れて処刑をしても良いとばかりに見下した発言で挑発。
苦痛と怒りで歪んだ表情、そこからどんな抵抗を見せるのかと煽り、さらに冷静な判断力を失わせるという追撃まで入れるだなんて、恐ろしい。
それでいて戦う前はギャグ方面に、ハゲとかカツラとかそういう単語でかき乱していたのだから性質の悪い、雰囲気を大きく振り動かす行動なんだよなぁ。
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「おのれ……」
「……ハゲが悪なら髪は多い方が善。つまり戦いは数が多い方が強い!」
追い込まれた鉄爪貴婦人が膝をつき、怨嗟の声を絞り出したが手遅れだった。
リゼットが戦いは数、だなんて正論を髪の毛に絡めて発言し、大量の自動人形と妖精を出現させていたのだから。
「今より最終決戦(ハルマゲドン)狂気の雪洞に灯りをつけましょう、ああ愉しい! 今日が貴女の葬式です」
そこに便乗するように、歌劇のように言葉を発するリナが加わり何か叫んでいた、こわひ。
「毒針を携え……っ、あっ、弾数(たま)が一本もありません」
もしもーし、リナさん、あなた毒針な武器なんて、攻撃手段なんて持ってないでしょ!
毒を宿した攻撃はできるとはいえ、それは毒を纏った攻撃であり決して毒針ではない。
「あははっ! とーう! はぁーつ! 装甲が薄い! 刈り取る!」
あっ、錯乱した!? 脈絡なく叫んで妖刀を抜刀して飛び込んでいくリナ。
もうこの人にはツッコミを入れてもまともに反応が返ってこないと察したのか、鉄爪貴婦人もうわぁ、って顔になりつつ何も言わないでおこう、って感じの雰囲気で鉄爪を構え攻撃を受け止めていた。
対話とかして、処刑とかを楽しんで、あと色々と戯言も言うクロノヴェーダを黙らせるまで困惑させるとはとんでもない奴である、色々な意味で。
そんなこんなで錯乱し、リナが注意を引き付けているならリゼットの攻撃準備も進むというもの。
「私は司祭。私は喪主。私は参列者。あなたの死に祈りを捧げましょう。聖歌を歌いましょう。別れに涙しましょう。だから――」
右手の指を素早く動かせば、鎌と槍を携えた自動人形が武器を振り上げ。
左手の指をガラス細工に振れるかのように優しく動かせば、妖精たちが祈り、賛美の歌唱をするかのように胸の前に手を組んで。
それはピアノ演奏のフォルティッシモとピアニッシモを切り替えるかのようなものであり、リゼットは演奏者、人形は演者、妖精たちは歌唱隊。
漂う空気の違いを察したのか、鉄爪貴婦人はこのまま呆れたままにリナを相手取っていてはまずいとばかりに数多の鉄爪を振り回し、跳ね除けた勢いのままにリゼット狙い急接近。
踊るように飛び跳ね数多の爪を繰り出すも、黒き喪服の自動人形がリゼットを庇うように前面に飛び出し身を挺して多くの刃を受け止めて。
回りこむように繰り出した幾本かの爪がリゼットの体を引き裂くも耐え抜き、人形を操る金属糸を展開。
ちなみに彼女は、食べると髪にいい卵とかも良く食べてます。ワカメは食べてません、とこの時強く思ったようだがそれは関係ないんじゃないかなぁ!?
さておき金属糸に絡まり動きが鈍った鉄爪貴婦人、強引に振り切り、またそこから反撃でリゼットを引き裂こうとした刹那。
「いやいや、それ以上の狼藉は許されません、そして今こそ! ピカピカが役に立つ時!」
突破されたリナが叫び、何やかんやで開放されてたハゲてる死刑囚を指出せば上空で光っていた羽鳥が察したとばかりに光を増して死刑囚を照らせば、煌々とハゲ頭が輝いて。
ほんの一瞬目を晦ませればそれで十分、踏み込みと同時に妖刀・短を抜刀、地表すれすれから繰り出されたそれは地面を傷つけ、また生じた霧が地表を腐食させ鉄爪貴婦人の足元を沼のように変えていき。
そしてそのまま体を切り裂く刃はその体内に膨大な呪詛を流し込み、内部から蝕んで。
「ごふぁっ……なぜ、我がっ! このような、侮辱を!」
ぬかるむ地面から速やかに下がり距離を取るリナを忌々しげに睨みつつ、シリアスとギャグのハゲしい展開変更についていけなかった鉄爪貴婦人が言葉を紡ぐも最早手遅れ。
「……さあ、髪に、じゃなくて神に祈りなさい……!」
戦闘前の発言はギャグに、攻撃前の準備はシリアスに、そして最後の台詞はギャグとシリアスが入り混じったリゼット。
この事件を象徴するような、空気がコロコロ変わる様子を見せ付けて両手の指を動かせば。
体を芯から震わせる、呪詛の篭った妖精の歌声が響き渡ってそれと同時に多数の自動人形が大鎌を、槍を構え鉄爪貴婦人に急接近。
幾本の機械腕で凌ごうとするもこれまでの戦いで機能不全になった物も多く、また蓄積したダメージや金属糸で動きの鈍った鉄爪貴婦人にはそれを防ぐ手立て無く、槍が、鎌が突き立てられればそのまま絶命。
威嚇するように数多の機械腕を振り上げた姿勢のままに、その鉄爪の先端から黒ずみ崩れ、そして最初からそこに存在などしなかったように鉄爪貴婦人は消滅、ここに理不尽なハゲへの処刑は防がれて。
「や、やった、のか、俺たちは助かった、のか?」
「にげろーっ! 何も見てないぞ、俺たちは!」
助かった事に安堵する死刑囚、熱狂し処刑しようとしていた革命派の民衆は後ろ盾を失って恐ろしくなったのか一目散に逃走を始め、広場は混乱に包まれて。
その騒動に紛れるように死刑囚を逃がしつつ、事件に関与したディアボロス達も速やかに撤退を完了。
言いがかりにしか聞こえぬ理不尽な処刑はディアボロスの広めた謎の噂と共に潰え、根絶やしになったというか元から存在しなかったものとして忘れられていくのだろう。
だがしかし、ハゲしく噛み合った様々な事象を見てきたディアボロス達はきっと、忘れず覚えているに違いない。
ハゲはそれだけでは罪でない、という事を……そして、大切なのはそれじゃない、という感想を。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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