リプレイ
レイラ・イグラーナ
易きに流すのは感心できませんね。簡単な計算を行うよりも、根本から断ち切るべきでしょう。
例えば、人民を従属させる吸血貴族の支配を破壊するなどいかがでしょうか?
両手に「銀の針」を携え、ブルートファングたちが標的をこちらに変更し、間合いを詰めてきたところを迎え撃ちます。
【手製奉仕・爪】を使用。銀の針で鋭い爪でのひっかきを受け止め、噛み付こうとしたブルートファングを鉤爪のように持った銀の針で切り裂きます。
今回の襲撃がここで終わらないよう、ラスプーチンの策謀もこれで終わりはしないでしょう。ですが、この地の人民を解放するためであれば、何度だろうと撃ち砕いてみせます。
ナイン・スカーレット
アドリブ・連携歓迎
第二波が本番か、まずは民草の安全を確保しないといけないな・・・
「背後から襲撃とは卑怯、何て言わないよね?」
「血解・串刺しの君主」
背後から自前のスピードを活かして、血の杭を手の平、肩、肘から生やし、心臓へ直接突き立てる。
生き残っている民草を助ける為にも、確実に倒していく。
【肉体改造】で膂力を底上げ、杭を突き立てる瞬間深く心臓を貫く勢いで【強打】で突き立て、内部に入った血の杭で【破壊】をして確実性を上げます。
距離がある敵、距離を取ろうとする敵には自前のスピードで接敵して片づけていきます。
無時終われば、「民草」に声を掛けます。
これから起こる事を、その上で提案をします。
助ける為に。
御門・風花
連携やアドリブ歓迎します。
わたし達を苦しめるために、罪なき人を殺めるというのなら、その思い上がりを後悔させます。
私は、クロノヴェーダを絶対に許さない。
【呼吸法】で闘気を高めると同時にパラドクスを発動。
「ミセリコルデ、戦闘を開始します」
高速で近づいてくる敵の攻撃に対して【グラップル】の掌底や蹴りのカウンターを叩きつけて【衝撃波】と共に吹き飛ばします。
「格闘戦をご所望なら、受けて立ちますよ?」
闘気を両手両足に【オーラ操作】で集中させ、接近する敵を掌底や蹴りで【粉砕】していきます。
敵の爪や牙が回避できない場合は、片手の裏拳(グローブの手甲部分)でガードして、空いているほうの手で掌底を放ち吹き飛ばす。
アレクサンドラ・リーヴェン
連携・アドリブ歓迎
ふん、無力な平民を守るのは貴族の務め。仕方ないわ、働くとしましょう。
それにしても主人に捨て石にされるなんて、哀れなクロノヴェーダね。
けど、同情で手加減してあげるほど私は優しくないの。せめていい声で鳴いて逝きなさい。
アナタみたいな肉だるま相手に、私がわざわざ近づいてあげるとでも?
『氷精の吐息』で生成した無数の小さな氷の矢を散発的に撃ち込んで牽制。
敵が接近をしてきたところで…背後に隠し生成した特大の氷の矢を撃ち込んでやるわ。
アナタみたいのが吸血鬼の品位を貶めるのよ。ハラワタをぶちまけて懺悔なさい。
ノイン・クリーガー
[心境とか]
ラスプーチンめ、厄介な策を使う。
だが何度来ようが無駄だ。
[行動]
まず発煙弾を投げて煙幕を張り、【完全視界】で敵を捕捉してG45Sによる【制圧射撃】を行い、【一撃離脱】で爪や牙による攻撃を避ける。
避けられないなら【忍耐力】で耐える。
そしめ煙に紛れて位置を変え、再度奇襲を仕掛ける。
獣の頭部や物体を飛ばしてくる攻撃は【弾幕】で撃ち落とす。
「そう怯えるな。口減らしを手伝ってやろうというのだ」
どこか捨て鉢な様子で言葉を吐き出したトループス級のブルートファングが長い爪先を振りかざす。
先陣を切って飛び出したナイン・スカーレット(CathPalug・g07595)は自身の血液を杭に変え、無防備な背中を串刺しにした。
「なっ……き、貴様ァ……!」
「背後から襲撃とは卑怯、何て言わないよね?」
滴り落ちる鮮血にも顔色ひとつ変えずに獲物をうつ伏せに押し倒す。
胸を貫く杭を両手で掴み、そこに自身がイメージする吸血鬼の怪力を込めた。
「この血に宿るは串刺し公、この杭は全てを串刺す吸血鬼の祖」
ブルートファングは悲痛な叫びを上げながら身じろぎするが、手のひらから、肩から、そして肘から、ナインの腕部から伸びる数多の杭が手足を貫き、身動きを阻害する。
「こうなるのが役目だって、わかってるんだよね?」
渾身の膂力で押し込まれた杭は地中深くにまで押し込まれ、ブルートファングの心臓を修復不能なまでに破壊した。
「このまま終わってなるものか……ここでディアボロスを片付けてしまえば、策など不要!」
虚を衝かれて戸惑っていた別の個体がようやく反応を示し、仲間の死体に覆い被さるナインに手を伸ばす。
「捉えた、とでも思ったのならお生憎様ね」
後頭部に差し迫るブルートファングの右腕を狙って、アレクサンドラ・リーヴェン(吸血姫・g09048)が小さな氷の矢を放った。
次々と命中した氷の矢が刺傷を与えるとともに体温を奪う。凍えるほどの冷気によって動きの鈍った爪先が虚しく空を切った。
「グッ……つまらん小細工を……」
「いい声で鳴いてくれるじゃない。アナタにはお似合いよ」
獲物を逃したブルートファングは憎々しげにアレクサンドラを睨みつける。
「貴様もディアボロスか。吸血鬼でありながら人間に与するとは」
「無力な平民を守るのは貴族の務め。いたずらに数を減らすだけのアナタとはそもそもの格が違うのよ」
「小娘が……ならば貴様から相手をしてくれるわ!」
身体を拘束する氷を振り払ったブルートファングが雪道を滑るように駆け出す。
「控えなさい。捨て石にされるようなクロノヴェーダに私が遅れを取るなんてこと、ありえないのよ?」
敵の接近を予見していたアレクサンドラが八重歯を覗かせて笑う。
背後で生成した特大の氷の矢を差し向け、胴体を狙って撃ち出した。
「アナタみたいのが吸血鬼の品位を貶めるのよ。ハラワタをぶちまけて懺悔なさい」
あっ、と気づいたときには遅く、氷の矢は容赦なく腹部を貫いた。
一部始終を貯蔵庫の陰から見守っていたノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)が足を止めたブルートファングにG45Sの照準を定める。正確無比な射撃が深手を負ったクロノヴェーダを討ち取った。
「(誘導は効果的のようだ。ならばこちらも……)」
即座に向き直った先では、別の個体がノインに気づき、走り寄ろうとしていた。
「(奇襲を受けておきながら不用意に飛びかかるとは、迂闊なやつだ)」
あわや衝突という瞬間、ノインは足元に発煙筒を転がす。
立ち上る煙に包まれたブルートファングは足を止め、警戒するように周囲を見回した。
「(進むでもなく退避するでもなく、選んだのは無様な思考停止か。これまでの戦いではよほど相手に恵まれていたと見える)」
完全視界を得たノインは煙幕による視界不良を物ともせず、貯蔵庫の陰から敵を撃ち抜いた。
「おのれ……そこかディアボロス!」
ブルートファングが回り込んだ貯蔵庫の裏にノインの姿はなく、すでに新たな射撃ポイントへの移動を終えていた。
「(あまりにも場当たり的な動き。これでは捨て駒にされるのも無理はないな)」
二度目の射撃はブルートファングの脳にまで達し、完全に命を奪い取った。
「適材適所。そう言って差し支えないかもしれんな。敵を褒めるのは癪だが……ラスプーチンめ、厄介な策を使う」
ぼやき声を上げたノインが視線の先に新たな個体を捉える。
迫り来るヴァンパイアノーブルを前にノインはあえて動かず、その場にとどまった。
鋭利な爪先が振りかざされようかという刹那、待ち構えていた御門・風花(静謐の凶鳥/ミセリコルデ・g01985)が両者のあいだに割って入った。
「格闘戦をご所望なら、受けて立ちますよ?」
「人間ごときが! 後悔させてくれる!」
構わず振り抜かれた右手の爪を、風花は左手の裏拳で受け止める。
バトルグローブを通して伝わる痛みにも怯まず、反撃の掌底を叩き込んだ。
「グオッ!?」
がら空きの腹部を打たれたブルートファングは後退を余儀なくされる。その隙にノインは別の射撃ポイントへと移動した。
「誘い出したつもりか? まさかそれで勝ったと思っているのではあるまいな」
「それがラスプーチンの策略なのでしょう? わたし達を苦しめるために罪なき人を殺めるなんて、絶対に許せません」
「思い上がるなよディアボロス。泣きわめいて許しを請うのは貴様らの役目だ!」
いきり立つブルートファングが地面を蹴って飛びかかる。
「ミセリコルデ、戦闘を開始します」
真っ直ぐに敵を見据えた風花がすうっと呼吸を整える。独自の呼吸法と精神集中によって引き出された闘気が体全体を包み込んだ。
突き出された右爪を左手で、左爪を右手で払う。両者ともに腕を封じられた状態から、ブルートファングは大きく口を開き、種族の特徴である牙を剥き出しにした。
「全身、全霊!」
風花は瞬時にオーラを右足に集め、上段蹴りで相手の顎を砕く。身を仰け反らせたブルートファングに自ら接近し、追撃の掌底で止めを刺した。
「何度でも言います。わたしはクロノヴェーダを許さない。許しを請われたとしても、慈悲を与えることはありません」
敵が動かなくなったことを確認した風花は、腰を抜かして動けなくなった村人たちに意識を向ける。
すっかり煙幕の晴れた貯蔵庫前では、レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)が最後に残るブルートファングと対峙していた。
「こんな寒村までわざわざ御苦労なことだが、余計なお節介と言うものだ。収穫量に合わせて人員を整理する。それは為政者の務めだ」
「易きに流すのは感心できませんね」
利己的な主張はレイラの心に届かず、けんもほろろに突き放す。
「簡単な計算を行うよりも、根本から断ち切るべきでしょう。例えば、人民を従属させる吸血貴族の支配を破壊するなどいかがでしょうか?」
「それこそ愚問」
人民に主眼を置くレイラの理念を悪しきヴァンパイアノーブルは一蹴した。
「脆弱な人間など、我らヴァンパイアノーブルの庇護下で生き延びているに過ぎん。貴様も吸血鬼の端くれであれば理解できるはずだ」
「思い上がりも甚だしいことです。人間と共存しなければ力を維持することもできない、それがクロノヴェーダの宿命なのでしょう?」
「減らず口だけは達者なようだな!」
言葉を吐き捨てたブルートファングが実力行使に打って出る。
迎え撃つレイラの手には、指間腔に挟まれた銀の針が握られていた。
「それが爪の代わりか!? 笑わせてくれる!」
繰り出される刺突が握り込んだ針と鍔迫り合う。
力比べはレイラに軍配が上がり、爪を弾き返されたブルートファングは大きく態勢を崩した。
「明月の龍、貪食の蛇。忿怒の腕が虎狼を削ぐ」
好機と見たレイラは銀の針を鉤爪のように振るう。右手を、続けて左手を。怒涛の連撃によって物言わぬ躯となった頃には、個人を識別できないほどに顔の肉が抉り取られていた。
最後の一体が倒れたことで、先発隊として現れたクロノヴェーダは残らず片付いた。呆然と戦いの経過を見守っていた村人たちもようやく冷静さを取り戻し、ディアボロスたちに感謝の言葉を伝えた。
「あ、ありがとう。何処の誰だか知らないが、おかげで助かったよ」
「安心するのはまだ早いよ」
返り血に手を染めたナインの半眼に見つめられた村人たちは、得も言われぬ威圧感にびくりと身体を震わせる。
「これから、この村で起こることを伝えに来たの。でも心配しないで。わたしたちが必ず助けてあげるから」
村は、二度襲われる。
絶望的な結末を聞かされた村人たちは、半ば縋り付くようにディアボロスたちを村長宅に迎え入れた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV2が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
レイラ・イグラーナ
全員ご無事でしょうか?
ご無事であればなにより。まずはお話をさせてください。
人民の皆様に落ち着いて頂けるよう、集まった方々にお話を。
ご安心ください。
確かに吸血貴族たちは再度の襲撃を企てています……ですが、それをさせないため、私たちはここへと参りました。
二度目の襲撃までは数日程度間があります。
その間に防衛の準備をするため、村へ滞在させて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?
許可を貰ったらその間の食事の準備はお引き受けします。
私たちがいなくなれば排斥力で弾かれるような食材や調理器具も私たちがいれば扱うことができる。
新宿島より持ち込んだ材料で温かいロシア料理を作り【口福の伝道者】で皆様に振る舞います。
アレクサンドラ・リーヴェン
連携・アドリブ歓迎
さて、雑兵は蹴散らかしてここからが本番ね。
ラスプーチンの稚拙な罠を噛み砕く。二度目の襲撃まで牙を研いでおきましょう。
愚民たちに施しを与えるのも貴族の務めかしら。
ふん。だからといって私と直接口が利けるとは思わないことね。
その辺りは他の復讐者を頼りなさい。
【熱波の支配者】で一時の温もりを与えてあげましょうか。喜びなさい。
ついでに蛇腹剣で適当な木材を【一刀両断】しておくから。即席の風避けにでもするといいわ。
「まずは村を代表してお礼を申し上げます。村の者たちを救っていただき、感謝の言葉もございません」
救出された村人から襲撃の事実とディアボロスの来訪を伝えられた村長は、恭しく頭を下げて感謝の意を示した。
「いいえ、どなた様もご無事のようで、何よりです」
穏やかな笑顔を返したレイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)が当事者である村人たちを一瞥する。
迅速に決着をつけたことで犠牲者が出る事態は避けられた。救出された村人たちは自身が味わった恐怖とディアボロスの活躍ぶりを、興奮冷めやらぬ様子で語り続ける。
区切りがついた頃を見計らって、お話をさせてくださいとレイラは本題を切り出した。
「吸血貴族たちは、再度の襲撃を企てています」
突如としてもたらされた凶報に、村長は愕然と言葉を失った。
「ご安心ください。それをさせないため、私たちはここへと参りました」
「し、しかし、ここは貴方がたにとっては縁もゆかりもない寒村のはず。どうしてそこまで……」
「気に入らないからよ。決まってるでしょう?」
ぐずぐずと話を引き伸ばす村長の煮え切らない態度に、しびれを切らしたアレクサンドラ・リーヴェン(吸血姫・g09048)が言葉を挟む。
「答えなさい。私たち吸血鬼がアナタにどう見えてるのか」
「そ、それは、高貴で、気高く……」
満足気にうなずいたアレクサンドラが続きを促す。
返答に窮する村長の姿に、ふんっと小さく鼻を鳴らした。
「恐怖で人民を支配しようだなんて、いかにも低俗なヴァンパイアノーブルが考えそうなことね。アナタたちは幸運よ。本物の貴族のあり方をその目で見られるんだから」
「そ、それでは、村の脅威を取り除いてくださると?」
「だからといって、誰もが私と直接口が利けるとは思わないことね。その辺りは他の復讐者を頼りなさい」
そっぽを向くアレクサンドラに代わって、レイラが話を引き継ぐ。
「幸い、と申し上げてよいものかわかりませんが、二度目の襲撃までには時間があります。防衛の準備をするため、村へ滞在させて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?」
「ええ、ええ、もちろんですとも! ぜひとも、ぜひとも村人たちをお救いください!」
ヴァンパイアノーブルから救出された村人たちも村長に倣って懇願する。
快諾を得たディアボロスたちは、さっそくそれぞれの準備に取り掛かった。
「ありがとうございます。滞在中の食事の準備は私がお引き受けします」
「そんな、恐れ多いことを! 食事のお世話こそ私たちが!」
「どうかお任せください。食材も色々と取り揃えてきました」
台所を借りたレイラは手伝いを申し出た村人とともに、新宿島から持ち込んだ食材の下ごしらえをはじめた。
「食事を楽しむためには快適な環境が不可欠ね。なら、こうしましょう」
アレクサンドラが熱波の支配者を発揮したことにより、肌寒い室内の気温が大きく上昇する。暖炉の傍に座る村人などは温かさのあまり汗ばむほどで、思い切って分厚い上着を脱ぎ捨てた。
「この時期にこれほど暖を取れるとは夢のようだ。ありがとうございます。これなら燃料に使う薪も、もっと節約することができそうです」
「備蓄に不安があるなら調達が必要ね。食事前の一働きよ。手が空いてる者は運搬を手伝いなさい」
馴れ合いは拒みながらも意欲的に働くアレクサンドラの呼び掛けに、村の若い衆は喜んで同行した。
「さあ、食事の準備ができました。お口に合えば良いのですが」
アレクサンドラが木材の調達を終えて戻ってきた頃にちょうど調理を終えたレイラが、ロシアの伝統料理であるシチーをテーブルに並べる。
食べ慣れたスープながらもメイドとして優れた技術を持つレイラの味付けは評判を呼び、休む間もなく追加の準備に取り掛かることとなった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
ナイン・スカーレット
アドリブ・連携歓迎
民草の無時を確認したら、持てる限りいっぱいの支援物資を持って救援するよ。
炊き出しは、仲間がしてくれてるから。
それ以外の方法の支援を、寒い中でも作物を作って自給自足を促進させるように【土壌改良】をするよ、ジャガイモ、麦、その他にも食べれる物は作っていこう。
私達が居なくなっても、民草には幸せになって欲しいもの。
後保存食とかは、【口福の伝道者】を使わせて貰って増やしておこう。
土壌が良くなってもいきなり大量に収穫できるわけじゃないからね・・・
それ以外に困ってる事があれば、対応して何とかするよ。
一緒に食事を取ったり、話を聞いたり出来る事はは有るはずだもの。
村長から滞在の許可を得たナイン・スカーレット(CathPalug・g07595)は、自身が救い出した村人のひとりを連れて貯蔵庫に足を運んだ。
木造の貯蔵庫には野菜の塩漬けや干しキノコ、干し肉、果物のコンポートなど、瓶詰めの食材がぎっちりと並べられていた。
「ここにあるだけで全部なの?」
「これで一冬分ですね。夏のうちから準備していたもので」
一見したところでは十分な食料が詰め込まれているが、村人全員が冬を超すための備蓄と考えればあまりにも少ない。毎年のことだと笑う村人の顔も、空腹でやつれているように見えた。
「ひとつ、貰ってもいいかな」
「どうぞご遠慮なさらず。スカーレットさんには村を救っていただいたんですから、誰にも文句は言わせません」
「本格的な戦いはこれからだよ。そのことだけは忘れないでね」
コンポートの瓶を手に取ったナインがおもむろに蓋を開く。
中のプラムを食べ切ると、同じ瓶詰めのコンポートが大量に出現した。
「こ、これはっ……!」
「プラムばっかりでも飽きるよね。野菜や干し肉もたくさん用意するから、みんなの家まで運んでもらえるかな?」
「よっ、喜んで! これなら子どもたちにも腹いっぱい食わせてやれます!」
呼び集めた仲間とともに歓喜の声を上げた村人たちは、両手いっぱいに瓶を抱えて家々を回る。
満腹になるまで保存食を生み出したナインは、手を休めずに村の畑に移動した。
「滞在中はいくらでも用意してあげられるけど、ここを発った後にも幸せに暮らしてもらうためには、まずは生活基盤からだよね」
まばらに雪が積もる畑を土壌改良によって植物が育ちやすい土壌に変える。
そこにジャガイモを植え付けていると、保存食の配達を終えた村人たちが集まってきた。
「畑のことなら任せてください! 俺たちがやりますんで!」
「それなら、お願いしようかな。他に困ってることがあったらいつでも手伝うから、遠慮なく声をかけてね」
できる限りの悩みを解消するため、ナインはひとりでも多くの村人と会い、話を聞いて回った。
大成功🔵🔵🔵
効果1【土壌改良】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
御門・風花
連携やアドリブ歓迎します。
食料の確保は皆さんに任せて、わたしは村の防衛を強固にしておきましょう。
次の敵は明確に村人たちも狙ってきます。
アイスクラフトで氷の壁を……いえ、敵は全員、高熱や炎を使うようですね。
なら、罠を張りましょう。
パラドクス発動。【トラップ作成】で村の周囲、敵が来る方向に、表面に雪をかぶせて偽装した落とし穴を作ります。
続けて、ワイヤートラップを設置します。最後に、ワイヤーの端をそれぞれ魔刃双剣に繋げ、二つの魔剣を地面に突き刺します。
糸に触れた瞬間、魔剣の電撃で時間稼ぎはできるでしょう。
皆さんとトラップの位置を共有し、村の人たちにはトラップがあるので外を出歩かないように説明します。
村長宅を出た御門・風花(静謐の凶鳥/ミセリコルデ・g01985)は年配の村人から案内を受けならが、雪に覆われた村落をぐるりと見て回った。
吹きさらしの村落には野生動物から身を守るための防壁などは備え付けられておらず、ごく小さな柵で敷地と外部を隔てているのみである。それでも村人の出入りする場所は念入りに雪が取り払われているため、大まかな敵の侵入口を予測することができた。
「もちろん、クロノヴェーダに常識が通じるはずはありませんが」
予想外のルートから攻め込んでくることを考慮しながらも、風花はトラップ生成にて村の入口付近にいくつもの落とし穴を作り出した。
「これは見事なものですな。そこにあると聞かされていなければ、とても見つけられますまい」
ベテランの猟師である村人は感心しきった顔で罠の位置を覗き込む。雪をかぶせて偽装した落とし穴は降り積もる雪によってすっかり自然の風景に溶け込んでいた。
「これはあくまで気休めです。敵の侵攻を少しでも遅らせるための、時間稼ぎと考えてください」
「これだけ深い落とし穴なのに、ですかい?」
「だからこそ、皆さんのご協力が必要となります。有事の際にはわたしたちの指示に従ってください」
「もちろんですとも。むしろこちらからお頼み申します。自分たちの命、皆さんに預けさせてください」
確かに承りました。クールに対応しながらも少しおどけた印象を受ける風花の返答に、年配の村人は声を上げて笑った。
「もうひとつ、ワイヤートラップを設置します。たとえこれに気づかれたとしても、飛び越えた先が落とし穴になっているという仕掛けです」
「二段構えというやつですか。ううむ、これは参考になりますな」
ちょうど棺輸巨狼の足を絡め取る高さにワイヤーを仕掛け、両端を魔刃双剣と繋ぐ。これでクロノヴェーダの襲撃に対する備えは一通り完了した。
「後は共有ですね。非殺傷性ではありますが人間にとっては危険なトラップですので、可能な限り外を出歩かないようにしてください」
男性とともに村長宅に戻った風花は、食卓の席で全員にトラップの注意喚起を行った。
大成功🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
「うーん、まさかみんな居なくなっちゃった、なんてことないよね?」
しんしんと雪が降り積もる北欧の昼下がり。
『棺輸巨狼』の群れを引き連れた『深窓の令嬢フランツィースカ』が、静まり返った村落の様子を敷地外からぐっと背伸びをして覗き込む。
正午を過ぎたばかりの時間にもかかわらず外出する人の姿は見られない。この時期であれば常に煙を吐き出しているはずの煙突も、今は眠っているかのように沈黙していた。
フランツィースカに変わってひくひくと鼻を動かした棺輸巨狼の群れが、村落に向けて次々と吠え声を上げた。
「人間のお兄ちゃんお姉ちゃんたち、ちゃんといてくれるんだね。よかった。」
ぱっと明るい笑顔を浮かべたフランツィースカがいい子いい子と棺輸巨狼の頭を撫でる。
「それじゃあ、早い者勝ちだよ。お人形さんをたくさん捕まえた子が一等賞!」
主人の号令を受け、トループス級の群れが一斉に駆け出した。
ナイン・スカーレット
アドリブ・連携歓迎
ここからが本番、これで民草が犠牲に何てなったら目も当てられないから万全の為に家から出ない様に言っておく。
まずは護衛から倒してしまいましょう。
「民草を守るなら不意打ちでも何でもするかな」
『この血に宿る吸血鬼の力よ、全てを奪い尽くせ。』
「血解・死森の狩人」
夜の闇で敵を覆い、闇から伸びる血の杭で生命力や血を吸い尽します。
トラップに掛かってる個体よりは、トラップに掛からなかった個体を中心に狙って行きます。
敵が隙を見せた瞬間に闇で覆い、血の杭で吸い尽くす。
手数を増やすために【早業】の技能を上手く活用し、使える物は全て使って勝負します。
アレクサンドラ・リーヴェン
アドリブ・連携歓迎
面倒な平民の世話ともこれでおさらばね。
あとは作戦が上手くいっていると勘違いしている愚か者たちに制裁を。
ふぅん。まずはアヴァタール級の周りをうろちょろしている犬っころが相手なのね。
いいわ。主人に代わってしっかり躾けてあげる。
ほーら、遠くから眺めていないでこっちにいらっしゃい。
挑発するように手招きを。
挑発に乗って敵が突っ込んできたところで
『風精の抱擁』
風の結界で突撃を防ごうかしら。
ふふ、私に触れられるとでも思ったの?お生憎様。
反撃の風の刃と蛇腹剣で切り刻んでやりましょう。
もう私たちに逆らう気など起きないように。
御門・風花
連携やアドリブ歓迎します。
村を守るように、敵の前に立ちふさがります。
「あなた達の相手はわたし達です」
目を瞑り【精神集中】し、パラドクスを発動します。
周囲の気の流れを読み取り、敵の突撃に対して【神速反応】で動きます。
敵の攻撃に合わせ【残像】で回避し、隙だらけの敵に闘気を纏った掌底や蹴りを叩き込み【衝撃波】と共に【破壊】または【粉砕】します。
「ミセリコルデ、対象を殲滅します」
また、手足を闘気のオーラで覆うことで、敵が纏う高熱によるダメージを防いでいます。
トラップに引っかかっている相手には速やかに掌底や蹴りでトドメを。
「うまくいったようですね」
高みの見物を決めている相手に
「次はあなたの番ですよ」
「ついに、現れたみたいだね」
獣の咆哮を聞きつけたナイン・スカーレット(CathPalug・g07595)のつぶやきに、村長宅で待機する村人たちが小さな悲鳴を上げる。
「戻ってくるまで、誰もここを離れないでね」
村人と接しているときの、どこか気だるげな口調から一変して声に張りを持たせたナインが村長宅を飛び出す。
速やかに駆け付けた先では、真剣な面持ちの御門・風花(静謐の凶鳥/ミセリコルデ・g01985)がトラップを乗り越えた『棺輸巨狼』と対峙していた。
「この先に進むと言うのでしたら、わたし達が相手になります」
出鼻を挫かれた棺輸巨狼の群れは仲間と連携し、一定の距離を保ちながら風花を三方から取り囲む。
互いを牽制し合う張り詰めた空気の中、相手の出方をうかがっていたアレクサンドラ・リーヴェン(吸血姫・g09048)が自ら危険地帯に身をさらけ出した。
「ようやく面倒な平民の世話ともおさらばできたと思ったら」
歯をむき出しにする獣を相手に、くすりと笑いを漏らす。
「今度は犬っころが相手なのね。いいわ、あの無責任な主人に代わって、しっかり躾けてあげる」
高らかに宣告したアレクサンドラが視線を移した先には、呑気に村へと歩み寄ってくる『深窓の令嬢フランツィースカ』の姿があった。
「あれっ、どうしてディアボロスのお姉ちゃんがいるの?」
向かい合う両者を交互に見つめたヴァンパイアノーブルの少女が小さく首を傾げる。
「あなたが、この獣達をけしかけた張本人ですね」
厳しい目を向ける風花に、フランツィースカは場違いな笑顔を返した。
「ま、いっか。お姉ちゃんたち、フランと遊んでくれる?」
「……いいでしょう。彼等の次は、あなたの番です」
明確な敵意を向けたことが合図となり、うろうろと攻め入るタイミングを見計らっていた棺輸巨狼の背中から水蒸気が立ち昇った。
「私は逃げない。真正面から打ち破る」
視覚を閉じた風花を狙って獣が走る。
直撃の寸前で目を見開いた風花は、水蒸気爆発を推進力に突撃する獣の鼻先を狙って腕を持ち上げた。
「ミセリコルデ、対象を殲滅します」
上段から打ち下ろした拳がカウンターとなり、棺輸巨狼は一撃のもとに地面に叩き付けられた。
「うまくいったようですね。次は」
他所に目を向けると、アレクサンドラが別の個体を手招きしていた。
「ほーら、ご主人様に褒めてもらいたいんでしょ。遠くから眺めていないで、こっちにいらっしゃい」
挑発に乗って吠え声を上げた棺輸巨狼の全身から水蒸気が立ち昇る。
体温操作によって引き起こされた水蒸気爆発の推進力を乗せ、アレクサンドラに襲い掛かった。
「なかなかの忠犬ぶりね。けれどしょせんは飼い犬。風よ、舞え」
柔らかな風に抱き締められるように、アレクサンドラの身が結界に包まれる。
穏やかな風の流れは敵対するクロノヴェーダにとっては強風へと変わり、棺輸巨狼の突進力を削ぎ落した。
「ふふ、私に触れられるとでも思ったの? お生憎様」
そっと身をひるがえしたアレクサンドラがすれ違いざまに蛇腹剣を振り抜く。複雑な軌道で動く刃と攻防一体の風に切り刻まれた棺輸巨狼はうめき声を上げながら横倒しとなった。
「格の違いが理解できたかしら。さあ、どうするの。ご主人さまに泣きつくのかしら」
傷を押して立ち上がった棺輸巨狼が主人に目を向ける。
「がんばれがんばれっ! お人形さんに負けないでっ!」
声援を後押しに、命懸けの特攻に打って出た。
「所詮は、下劣なヴァンパイアノーブルってことね」
初撃より勢いの衰えた突撃はアレクサンドラに近づくことすら許されず、反撃の刃を受けてあえなく絶命した。
騒乱が続く中、ひっそりと落とし穴から這い上がった個体が人知れず戦線を潜り抜ける。
戦況を広く見渡していたナインは村長宅の方面に向けて走る獣の動きに気づき、進路に回り込んだ。
「残念だけど、行き止まりだよ」
行く手を阻まれながらも棺輸巨狼は止まらない。より速度を上げた獣の全身からは多量の水蒸気が噴き出していた。
「この血に宿る吸血鬼の力よ、全てを奪い尽くせ」
迎え撃つナインは昼下がりの村落に夜の帳を下ろし、棺輸巨狼を闇の中に閉じ込めた。
「夜の闇こそ、吸血鬼のテリトリー。血解・死森の狩人」
闇の中で硬質化した血の杭が獲物の喉に突き刺さる。血液を吸い上げられたことで朦朧とした棺輸巨狼が目測を誤り、深い雪の中に埋もれた。
高熱で雪を溶かしながら起き上がった棺輸巨狼がナインに向き直るが、喉笛に突き立てられた杭は乾いた大地が水を吸収ように体内の血を奪い続ける。最後の一滴まで吸い尽くされた棺輸巨狼の亡骸が降り積もる雪によって覆い隠された。
「民草を守るためなら、不意打ちでも何でもするかな」
最後の一体が倒れ、静まり返った村落に拍手の音が響き渡る。
「うん、鬼ごっこはお姉ちゃんたちの勝ちだね。じゃあ次は、フランとお人形さんごっこだよ!」
ゲームの開始を宣言したフランツィースカは悠々と落とし穴を飛び越え、ディアボロスたちに歩み寄った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】がLV2になった!
【寒冷適応】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!
レイラ・イグラーナ
……一応、聞いておきましょうか。
人形とは、何を指して仰っていますか?
構いませんよ。お付き合いしましょう。どうぞ踊らせてみて下さい。
彼女もラスプーチンから人民の殺害を命じられているはず。
「お人形遊び」に夢中になってそちらを疎かにしてくれた方が助かります。
戦場を駆け、木や柵、フランツィースカが放つ吸血コウモリすらも足場にして跳び回り、吸血コウモリの襲撃を回避していきます。
十分に加速し、コウモリの群れとフランツィースカを撹乱したところで死角よりフランツィースカへと急接近。【手製奉仕・駆】を使用し、銀の針を心臓へと突き立てます。
咎めはしません。
省みることも理解することもなく死すのが貴女には似合いです。
アレクサンドラ・リーヴェン
人形ごっこ、ねぇ。さっきの犬っころへの応援を聞くに……私たちが人形、アンタがその人形で遊ぶってことかしら?
確かに私は人形のように美しいでしょうけど。
残念だけど、遊ばれるのはアンタの方よ。
フランツィースカが放つ無数の吸血コウモリ。
いいわ、そのことごとくを砕いてあげる。
『刻命魔術【氷精の吐息】』で極小の矢を無数に生成。
コウモリごときを落とすなら、この程度で十分でしょう。
私が作り出せる矢の威力や大きさがこれで限界と誤認させて、特大かつ高速の一矢をフランツィースカにお見舞いしてやりましょうか。
遠慮はいらないわ。お人形からのせめてもの返礼品よ、存分に受け取りなさい。
「……一応、聞いておきましょうか。人形とは、何を指して仰っていますか?」
無警戒に近づく深窓の令嬢フランツィースカを、レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)は銀の針を手に牽制する。
「ふふっ、そんなの決まってるよ。いくら吸血鬼とは言ってもお姉ちゃんたちは劣等種。そう教えてもらったんだもん。フランたちの足元にも及ばない、とっても弱い生き物だって」
「それがご自身のお考えなのか、植え付けられた思想によるものかは、測りかねるところではありますが……」
屈託のない笑顔を浮かべるヴァンパイアノーブルを相手に、レイラは冷たい視線を返す。
「さっきの犬っころへの応援を聞くに……私たちが人形、アンタがその人形で遊ぶってことでいいのかしら?」
「うんっ! お姉ちゃんたちはとっても可愛くて、すごく綺麗で、だけどちょっと遊んだだけで壊れちゃう、フランの大好きなお人形さん!」
「確かに、私は人形のように美しいでしょうけど」
言葉の一部を肯定したアレクサンドラ・リーヴェン(吸血姫・g09048)が得意げに後ろ髪をかき上げる。
「誰にでも好き放題が通用するなんて思わないことね。残念だけど、遊ばれるのはアンタの方よ」
啖呵を切ったアレクサンドラはごく小さな氷の矢を無数に生み出す。
圧倒的な手数をゆうに上回る数の吸血コウモリが、フランツィースカによって深い闇の中から呼び出された。
「お待ちかねだよ。みんなで仲良く分け合ってね」
広げた手のひらが真っ直ぐ突き出されるのを合図に、コウモリの群れは一斉にディアボロスたちへと飛び掛かった。
「お付き合いしましょう。どうぞ踊らせてみて下さい」
自身に迫るコウモリの群れを引き付けたレイラが広く戦場を駆け回る。
落とし穴を飛び越え、コウモリの群れを足場にさらに高く跳躍する。首を上げるフランツィースカを眼下に見据えながらもその場では手を出さず、敷地外を目指して走り続けた。
「逃げ回ってるだけじゃすぐに追いつかれちゃうよ。鬼ごっこだったら、わんちゃんよりフランのほうが得意なんだから」
視線を逸らしたフランツィースカの肩に極小の矢が突き刺さる。
反射的に振り返ったフランツィースカは次々に放たれる氷の矢を召喚したコウモリの群れで受け止めた。
「笑わせるわね。矮小なコウモリごときが鬼だなんて、役者不足もいいところだわ」
「ふーんだ。イジワル言ってもやっぱりお人形さんだね。さっきの、ぜんぜん痛くなかったよ」
無傷で攻撃を乗り越えたフランツィースカがさらなるコウモリをけしかける。
アレクサンドラを狙う無防備なその背に、敷地外から切り返してきたレイラが迫る。
「軋む節足、唸る灰猫。石火の鉤爪が瑕疵を劈く」
急接近から突き出された銀の針が、ヴァンパイアノーブルの心臓を貫いた。
「えっ……?」
現状を理解できずに硬直するフランツィースカは、自身の胸から突き出た針を唖然とした表情で見下ろす。
「先程のお答えも、これまでの所業も、咎めはしません。省みることも理解することもなく死すのが貴女には似合いです」
そっと針を引き抜いたレイラが素早くその場を離れる。
「な、なんで……」
ぶつぶつと声にならない声を発するフランツィースカを、アレクサンドラによって解き放たれた特大級の氷精の吐息が撃ち抜いた。
「遠慮はいらないわ。お人形からのせめてもの返礼品よ、存分に受け取りなさい」
冷気を纏った矢によって凍結したフランツィースカは倒れることもできず、その場に立ち尽くしたまま血を吐き出す。
「なんで、フランが刺されたの。なんで、フランが傷ついてるの。そんなはずない。フランは、フランは強い子なんだから。お人形さんなんかに、負けるはずないんだから!」
駄々っ子のように声を上げたフランツィースカの身体から氷の結晶が剥がれ落ちる。
怒りに満ちたその表情には、ヴァンパイアノーブルの醜い本性が映し出されていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【壁歩き】LV1が発生!
【冷気の支配者】がLV2になった!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!
御門・風花
連携やアドリブ歓迎します。
肩に乗る琥珀に声がけ、パラドクス発動。
「行きますよ。琥珀」
銀髪青目に変化すると同時に、召喚された大鎌を手に構えます。
「ミセリコルデ。全身全霊を以て、お相手します」
敵の蝙蝠たちに片手で「凍結の波動」を放ち、凍結させてバラバラに【破壊】します。
「数が多いですね」
近づいてきた蝙蝠たちに対し、手慣れた様子で「破壊の氷牙」を振り回し、氷の斬撃で纏めて【両断】したり、【グラップル】の回し蹴りで【衝撃波】を放ち【破壊】します。
「ですが、問題ありません」
相手が着地、または味方に叩き落されて地面に降りた時を狙い『凍結の波動』を放ち【地形の利用】して、地面ごと足を凍らせます。
「今です」
ナイン・スカーレット
アドリブ・連携歓迎
アヴァタール級である以上本気で獲りに行く。
お人形遊びは一人でやって居なさい、あの世で貴方一人でね。
『この幻想に宿るはドヴェルグの遺産、我が手にありし剣に宿れ、因果に囚われし魔剣よ目覚めよ』
「幻解・一抜一殺ノ魔剣」
【武器改造】でフランベルジュや二連刀の様な傷を与えると致命傷になる形状にし、相手を切ったり血の武器と切り結んだりした際には【吸血】を用いて相手の生命力・力の元を奪い取って強化を図る。
一抜一殺、名前が表す魔剣で敵を切り捨てたら・・・
「民草を苦しめ、それを遊戯と呼ぶのであれば貴方は民草には要らない存在なんだよ」
貴方達を苦しめた存在は居なくなったよ、民草、幸せに過ごしてね。
「せっかく楽しく遊んであげようと思ったのに……もう怒った! 手足を引きちぎって、首をもいで、ばらばらにしてやるんだから!」
地団駄を踏む深窓の令嬢フランツィースカの影から、さらなるコウモリの軍勢が呼び出される。
「先ほどより数は増しているようですが、問題はありません。行きますよ琥珀」
御門・風花(静謐の凶鳥/ミセリコルデ・g01985)の肩口で鳴き声を上げたクダギツネの琥珀が内に秘めた魔力を解放する。
サーヴァントの魔力を同化させた風花の身が氷狼形態へと変化する。新緑を思わせる緑髪は神秘的な銀髪に染まり、髪と同じ緑色の瞳は凍りつくような青色に変容した。
「ミセリコルデ。全身全霊を以て、お相手します」
究極形態となった風花は迫り来るコウモリの群れに凍結の波動を放つ。
間髪入れずに破壊の氷牙を振るうことで、凍結したコウモリの群れをまとめて破壊した。
「コウモリさんならいくらでも呼び出せるんだから!」
コウモリの牙こそ届かないものの物量で圧倒するフランツィースカは風花に攻め入る隙を与えず、中距離での激しい攻防が続いた。
「いくら強がってても、コウモリさんの相手が精一杯みたいだね」
「あなたには、そう見えているんですね」
勝ち誇った笑みを浮かべるフランツィースカに、風花は冷静な言葉を返す。
「わたしにとっては必要十分。あなたはこれで満足していますか?」
「さっきはちょっと油断しちゃったけど、こうやって離れてれば、お姉ちゃんの動きもよく見えるんだから」
気がつけばフランツィースカから憤怒が消え、楽しげな笑みが浮かんでいる。
無表情に見つめ返した風花は片手を地面に向けた。
「近づかれるのが恐ろしいのでしたら、お約束しましょう。わたしは絶対に、この場所を動きません」
「またまた強がっちゃって。動かないんじゃなくて、動けないんじゃ」
手のひらから放たれた凍結の波動が地面を伝ってフランツィースカの足元を縛る。
「そう、風花は近づかないよ。その必要がないからね」
身動きを封じられたフランツィースカがまごついている隙に、ナイン・スカーレット(CathPalug・g07595)が真正面に迫った。
「遊びに付き合わされるのはもう、うんざりだよ。お人形遊びなら一人でやって居なさい。あの世で、貴方一人でね」
フランツィースカは憎々しげにナインを見上げる。
「フランは誇り高いヴァンパイアノーブルだよ。吸血鬼なんかに負けるはず無いじゃない」
「それを聞いて安心したかな。これで遠慮なく、貴方を獲りに行けるから」
戦闘態勢に入ったナインは握り締めた妖刀に魔力を込める。
「この幻想に宿るはドヴェルグの遺産、我が手にありし剣に宿れ、因果に囚われし魔剣よ目覚めよ」
詠唱により直刀の忍刀が波打つ刃のフランベルジュに変化した。
「面白い形のおもちゃだね。それ、フランにちょうだい!」
伸ばされた腕を左手で払い除けたナインは、フランツィースカの頭部に向けて魔剣を振り下ろした。
「や、やだっ……!」
あと一歩のところで凍結から解放されたフランツィースカが地面を蹴って飛び退く。
それでもナインの剣撃を避けきることはできず、少女の頬には深々と魔剣の傷跡が残されていた。
「あ、ああ……いたい、いたい、よ……」
顔をうつむかせたフランツィースカが止めどなく血が流れ続ける傷口を必死の形相で押さえる。
「こんなことして、ただで済むと思ってるの……フランは、フランはヴァンパイアノーブルなんだよ!」
「それももう、聞き飽きたよ」
再び振るわれた魔剣がヴァンパイアノーブルの心臓を貫く。
致命傷を負ったフランツィースカは身体を震わせながらナインを見上げ、ぱくぱくと口を動かした。
「おねがい……たす、けて……」
「それはちょっと、できない相談かな」
波打つ刃は全身の血液を吸い上げ、命の灯を消し去った。
「民草を苦しめ、それを遊戯と呼ぶのであれば、貴方は民草には要らない存在なんだよ」
魔剣を引き抜いたナインはクロノヴェーダから背を向け、仲間とともに勝利を分かち合った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【壁歩き】がLV2になった!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】がLV2になった!
【先行率アップ】がLV3になった!