竜の花嫁へ旅立ちのドーナツを(作者 瀬和璃羽
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#幻想竜域キングアーサー  #竜の花嫁、ベルファストへ  #竜の花嫁  #ベルファスト  #輸送船グレイスブリンガー 

●放浪の竜の花嫁。
 キィンキィンと鋼鉄のぶつかる音が響く。
 竜の花嫁……エレナの持つサーベルが野盗を追い込んでいき、グッと身をかがめた彼女は放たれた弾丸のように踏み込むと相手の獲物を突き飛ばす。
「旅の女どもと聞いてたが……手に負えねぇ、引くぞ!」
 野盗のお頭だろう、男の号令で少女と修道女を取り囲んでいた彼らは反転し逃げ出していく。
「お姉ちゃん、大丈夫?」
「ええ、神様……ありがとうございます」
 神に祈る修道女を眺めながら少女は思う。何時までこの逃亡生活を続ければ良いのかと。
 『王妃竜グィネヴィア』の手の者が潜んでいるかも知れないので故郷の村へは帰れない。
 早く安住の地を見つけなければ、と。

「皆さん、竜の花嫁の対応について、攻略旅団の意見がまとまりました」
 新宿駅の何時もの本棚の前。時先案内人の月読・栞は集まったディアボロスたちに語り掛ける。
 キングアーサー攻略旅団の決定によると、先日就役したディアボロスたちの輸送船『グレイスブリンガー』を使用し竜の花嫁をアイルランドはベルファストへ移送。
 序にマンチェスターで余っている小麦も頂いて、食糧事情の改善と当面の竜の花嫁の生活費に充てようと言う計画だ。
 竜の花嫁は排斥力によりディアボロスたちの記憶を失っているが、長い付き合いという事もあり出逢えばすぐに記憶を取り戻すことだろう。
 彼女の信頼を得て、輸送船で新天地に旅立たせようと栞は言う。

「グレイスブリンガーは発見を避けるために沖合に停泊しています。そこまでの移動方法は考えないといけません」
 海を渡らねば船には乗れない……どう船に乗せるか考えなくては。
 それにマンチェスターの小麦だ。彼女が言うには倉庫に山のように積まれている小麦を持ち出したとしても、ドラゴン様が何かに使ったのだと認識するため問題はないと言うことだが……何度も往復するのは避けなくてはならない。
 【アイテムポケット】のパラドクスは必須だろう。収納できる分だけ収納し、あとは持てるだけ持って船に乗船すると言ったところか。
 竜の花嫁と船にさえ乗船してしまえばあとは自由だ。新天地での暮らし方などを話すのも良いかも知れない。

「皆さんの頑張りでここまで来ました。あと一息です、頑張りましょう!」
 そう言うと中にクリームが詰まったドーナツをお疲れ様ですと栞は差し出して来るのであった。
 それは甘くて、元気が出るドーナツであった。

●マンチェスターのとある集落。
「ドラゴン様はこの小麦をどうにかしてくれないかね……もう寝る場所もないじゃないか」
 小さな家の中……倉庫だけには収まらない小麦が住民の家屋をも占領している。
「ドラゴン様は何時も通りに暮らすよう命じている……小麦を棄てるなんてとんでもない」
「だけど倉庫では何か悪い臭いが発生してるんだよ? そんな状態で放っておくのはね」
 夫婦はどうにかならないかと大きくため息を漏らした。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【浮遊】
1
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「効果LV×6+18」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【アイテムポケット】
4
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【リザレクション】LV1 / 【先行率アップ】LV4 / 【アヴォイド】LV1

●マスターより

瀬和璃羽
 皆さんこんにちは、今回もよろしくお願いします。瀬和璃羽です。
 今回のお話は竜の花嫁シリーズの最終話となります。
 『王妃竜グィネヴィア』の追っ手を交わし、故郷の村へも戻ることの出来ない放浪の竜の花嫁。
 彼女を海を渡り安住の地であるベルファストへ移送するのが今回の作戦の主目的です。

 竜の花嫁たちですが、竜鱗兵たちに見つからないよう放浪の旅をしておりますが、パラドクストレインは最寄りに到着することになります。
 なので彼女たちを見つけるのに苦労はしないかと思います。
 輸送船『グレイスブリンガー』への乗船時はドラゴンたちに発見されないよう沖合に停泊しておりますので、なんらかの方法でそこまで彼女たちを安全に連れて行く必要があります。
 勿論ドラゴンたちに見つからないよう策を練る必要もあるでしょう。

 副目標としてマンチェスターで余っている小麦をちょろまかし……住民には感謝されるでしょうから正当な行為です、ええ。
 竜の花嫁の当座の資金、兼ベルファストの食糧事情改善に役立てると言うのもあります。
 ちなみに1レベルの【アイテムポケット】で運べる小麦は1000人分のパンが焼ける量、ぐらいだと思ってください。

 出航すればあとはベルファストに到着するまでは自由時間です。
 船旅を楽しみつつ、竜の花嫁とその義姉である修道女と交流するのも良いでしょう。
 彼女たちに相応しい仕事を斡旋するのも良いかも知れませんね。何が良いでしょうか?

 それでは、竜の花嫁エピローグ、ご参加頂ければ幸いです。
 どうぞよろしくお願い致します。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


メルセデス・ヒジカタ
じゃあ、私はマンチェスターの倉庫に忍び込んで、小麦をいただいてきましょう
袋がないと大変そうですし……新宿から、穀物用の紙袋とか持ち込んで、倉庫の小麦の山から、スコップ等で小麦を袋に移し代えるように詰め込んで、【アイテムポケット】で収納しましょう

もちろん、往き来の際は地形の利用を活かし、周辺の建物や木々の陰に隠れつつ、偵察を行かして周囲を警戒
誰にも見つからない状況だと確認したうえで、忍び足で潜入するように

多少、麦が湿ってても……アイテムポケットに入れることで変質を回避できたりするならば
出港前の船の甲板で乾燥させたり、ベルファストの太陽と風に当てれば、十分乾いて保存できる状態にできるかも


魔破・克也
ちょろまかしが推奨される日が来るとは思ってなかったな
……この地域だと余らせ気味な事情を知っているから遠慮は必要ないが

倉庫には悪くなっている麦がある筈
麦の質を見極めて、悪い麦をすぐに村人が処分しやすいように軽く中身を出したり、良い麦とは別にする
悪い麦は処分しろ、邪魔だ的な怒った感じの置き手紙を残しておけば処分してくれるだろうか?

そして使える小麦を回収だな
その家の人が暮らすのに困らない量を計算してから、その余りを遠慮なくいただいていこう
収納出来る分は良いとして、俺達が持ち運び出来るように工夫……
ここが保存場所なら、持ち運ぶ量を増やせる袋とか、道具とか、そういうの現場にもあるんじゃないか?それ使うか


●深夜の盗人たち。
「ちょろまかしが推奨される日が来るとは思ってなかったな……まあ、この地域だと小麦を余らせ気味な事情を知ってるから、遠慮する必要ないがな」
 深夜のマンチェスター周辺の集落……相変わらずの鬱陶しい雨だが、侵入者に取っては身を隠すのに絶好の天気。
 村人たちが寝静まったのを見計らって魔破・克也(金欠守護者・g00588)が音もなく小麦倉庫へと忍び込む。
「痛んだ麦とそうでない麦を選別して、家人が必要な分を残したら……あとは全部頂くぞ」
 その声に、同行者であるメルセデス・ヒジカタ(冥腐魔道・g06800)が【アイテムポケット】から麻袋を大量に取り出す。
「袋がないと大変と思いまして……克也さんの分も用意してありますの。これを使いましょう」
「ナイスだメルセデス。俺が詰め込むからどんどん放り込んでくれ」
 麻袋を手にすると小麦の束を次から次へと選別しつつ詰め込む克也と、詰め込まれた麻袋を【アイテムポケット】の異空間へ放り込んでいくメルセデス。
 連係プレーで文字通り倉庫から溢れるほどあった小麦がどんどんとなくなっていく。
「この調子で次の倉庫も空にするぞ」
 『腐った小麦は破棄するように』と書置きを残した克也に、外を窺っていたメルセデスが頷く。
 雨は相変わらず降り続いており、誰も二人の侵入には気が付かない。
 それでも建物の影を選び走り、内部を確認しつつ進むメルセデスと克也の慎重さは流石である。
 翌朝、小麦が無くなったことを知ると大騒動になるだろう……だがドラゴン様が持って行ったと思い込みその騒ぎは収束するはずだ。
「これで……アイテムポケットに収納できる限界のようですね」
 異空間にギチギチに詰め込まれた麻袋に入った小麦。その姿を見たメルセデスは、残る数袋を背中に背負う。
「多少濡れても、グレイスブリンガーの甲板で乾燥させれば大丈夫よね」
 麻袋は多少の雨なら平気だが、マンチェスターの降り続く雨には耐えられないかも知れない……だがこの後は太陽の下で長い航海だ。
 その間に乾いてくれるだろうとメルセデスは気楽に考える。
「だな、俺も持てるだけ持つとするか……」
 メルセデスに習い、小麦が詰まった麻袋を背負い両手に抱えた克也は、空っぽになった倉庫を振り返る。
「この倉庫、またすぐいっぱいになるんだろうな」
「ええ……この恵みの雨の力で生育は早いですからね、捨てることも出来ずまた溜まるんでしょう」
 入り口のドアを薄く開け、外を眺めるメルセデス……降りしきる雨はドラゴンの力により小麦の生育を早める。
 そして行く先のない小麦は再び倉庫を満杯にすることだろう。
「なんとかしてあげれれば良いのだけどね」
 ふぅと色っぽくため息を漏らす彼女の肩を叩いた克也は、ドアを全開にすると雨の中を再び忍んで走り出す。
 メルセデスも倉庫のドアを閉めると、彼を追いかけるように走り出す……目的地は沖合に停泊している輸送船グレイスブリンガー。
 竜の花嫁を迎え、安住の地であるベルファストへと旅立つのだ。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV2が発生!
効果2【先行率アップ】LV2が発生!

コンスタンツ・トパロウル
さあて……エレナさん達を見つけたら、船にご招待といこうか
女だけの旅なら、よからぬ連中が狙ってるかもしれないね

じゃあ……チャンチャンバラバラ派手にやり合ってるところに、ふたりが居るかもね
というわけで、近くで戦闘が行われてるなら介入しよう

外れだったとしても、山賊を追い返す位はしておこう
破壊で武器を壊したり、気絶攻撃で無力化するかね

うまくエレナさん達に会えたら、
「久しぶりだね。約束通り、迎えに来たよ」
「向日葵の花を用意したかったけど、さすがに季節外れでね」

等と声掛け

船が待つ沖合が見える場所まで案内し、浜からは【浮遊】でエレナさん達の手を引き、海上を進もうか
一度で無理なら、手分けしたり数往復してもいい


魔破・克也
持ち出した小麦は邪魔にならないよう先に輸送艦へ納品
その際、忍び足を使った偵察も行って海上と海中、どちらがドラゴン達に見つかりにくい安全なルートか確かめ

それから花嫁達を迎えに
「すまない、待たせた。渡した資金だけでここまで頑張ってくれてありがとう」
「逃亡生活より安全に暮らせそうなあてが見つかった、一緒に来てくれ」
等とクリーム詰まったドーナツ渡しつつ事情説明

海中の方が安全な時、【水中適応】を使って海中を進んで輸送船まで行く
泳げないなら俺が抱っこして運んでも良い、水圧の影響は受けないから楽だ
船の近くまで行ったら海上に上がり、【浮遊】で船に乗り込むか引き上げてもらう

寒いから安全なら海上ルートの方が助かる


メルセデス・ヒジカタ
では、回収した麦は、先に船の倉庫や甲板に移しておきましょう
少し湿った麦は甲板に置いて、風と日差しで水分を飛ばせば保存できるかも

夏の日差しだったら、もっと効率がいいんでしょうが
季節ばかりはどうしようもないので

それが済んだら、一旦、海岸に戻って花嫁と関係者をお出迎え
冬の海に似た色合いの布を、【アイテムポケット】から取り出し、海上を【浮遊】したりして移動する際のカモフラージュに利用しましょう

布を広げて、その下に隠れれば、上空から発見しにくいかもですし
それに、花嫁さんや関係者が濡れ透けになっても、おっきな布で隠せば問題なしですよ

船に着いたら、甲板まで高さがあるでしょうし、縄梯子等を下ろして貰いましょう


●合流、竜の花嫁たち。
「遅くなった、すまない」
 イギリス南部のとある森の端……先行していたコンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)に魔破・克也(金欠守護者・g00588)が声を掛ける。
「レディを待たせるなんて失格だよ? ……で、小麦は搬入出来たのかな」
 マンチェスターで回収した小麦を輸送船グレイスブリンガーで竜の花嫁と共にベルファストへ運ぶ。
 克也とメルセデス・ヒジカタ(冥腐魔道・g06800)はその第一段階として盗んだ小麦を先に船へと運んでいたのだ。
「船の倉庫はパンパンですよ……これで暫くは小麦に困らない筈です」
 メルセデスが眼鏡の位置を直しながらふふふと笑みを浮かべる……どうやらかなりの量を持ち込めたみたいだ。
 集めた小麦は竜の花嫁の当座の生活費に変えられる。余裕があるに超したことはない。
「さて、栞の視たことが正しければチャンチャンバラバラと派手にやり合っているかも知れないからね……早めに合流したいところだね」
 コンスタンツは竜骸剣の握りを確かめると、先頭に立ち森へと分け入っていく。
 彼女が乗ったパラドクストレインがこの森の傍に到着したことから、森の中に竜の花嫁とその母親代わりの修道女の二人が居ることは間違いない筈だが……耳を澄ませ集中しながら一行は木立を抜け森の奥へ奥へと進んでいく。
「静かに! ……三時の方向、剣戟音!」
 その時、メルセデスが全体の動きを止めると手を耳に当て小さな物音を拾おうと探る……そして何かに気付いた彼女はその方向へ指を差し声をあげた。
「エレナさんたちかも知れない、急ごう!」
 声を発すると同時に剣を抜き駆け出すコンスタンツ。木立を掻き分け木の根を飛び越え走る彼女の目に、山賊と戦う竜の花嫁の姿があった。
「エレナ! 助太刀させて貰うよ!!」
 そのまま引き抜いた竜骸剣で山賊に切りかかるコンスタンツ。克也とメルセデスの援護もあり、普通の人間である山賊たちはあっという間に蹴散らされていく。
「あなた方は……ううっ」
 排斥力でディアボロスたちとの記憶を失っているエレナは何かを思い出そうと苦悶の声をあげながら頭を押さえる。
 そんな彼女に、コンスタンツは造花のヒマワリを差し出しながら話しかける。
「久しぶりだね、エレナさん……約束通り迎えに来たよ。本物のヒマワリの花を用意したかったけど、流石に季節外れでね……造り物だけど受け取ってくれるかな」
 その瞬間、全てを思い出したのか竜の花嫁……エレナの顔が破顔したのだった。

「すまないエレナ、それにお姉さんも……待たせた。渡した資金だけでここまで頑張ってくれてありがとう」
 克也が二人の方を向くと、彼女は腰の荷物から金貨が入った袋を取り出す。
「大丈夫、大事に使ったからあんまり減ってないよ……お金が必要なら山賊から取り上げれば良かったからね!」
 返そうか? そう尋ねるエレナに克也は首を振り、それは差し上げた物だと金貨が入った袋を彼女に握らせる。
「それより逃亡生活より安全に暮らせそうなあてが見つかった」
 【アイテムポケット】よりクリームがたっぷり詰まったドーナツを取り出しみんなに分けながら、克也は地面に木の棒で地図を描く。
 おおよその現在地、西の海までの道、そして海を渡り……アイルランド島のベルファスト港。
 イギリス本土を離れ、彼女たちにはまったく知らない土地にはなるが竜の花嫁として狙われることも無くなるだろう。
 自由に生きられるぞ、そう言う克也にエレナは冒険心で瞳を輝かせる。
「お姉ちゃん、海を渡るって! 海の向こう……どんな国なのかな、楽しみだね!」
「でも新しい場所で、生活の当てはあるかしら……」
 話に乗り気な竜の花嫁に対し、不安に思う修道女にメルセデスが声を掛ける。
「大丈夫です、当座の資金の当ては用意しました……あとはその蓄えが尽きる前にお仕事を探して頂ければ」
 何から何まで……神に感謝する修道女の姿にいっつもこれだと苦笑する竜の花嫁。
 ひとしきり笑顔が溢れたあと、輸送船グレイスブリンガーが待つ西の海岸線へと向け旅立つ。
 ちょっとした冒険もあったが無事辿り着いた海岸線。水平線を見ればドラゴンたちからの発見を避けるために遠くに一隻の船が見える。
 あとは船にまで行けば安全だ。だが問題はどうやって行くか、であった。

「空からの発見を防ぐため、皆さんこれを持ってください……これで空からはそうそう見つからない筈ですよ」
 そう言って【アイテムポケット】から巨大な布を取り出すメルセデス。
 広げれば青、濃紺、水色と青系の色で斑に塗られた帆布……それを見た克也がなるほどと声を上げる。
「洋上迷彩か……考えたな」
「洋上……迷彩?」
 初めて聞く言葉にコンスタンツと竜の花嫁たちが首を捻る。そんな彼女たちにメルセデスが説明しましょうと眼鏡をくぃっと動かし輝かせた。
「洋上迷彩とは海面に溶け込むよう色を塗ることで海上から発見される確率を下げる迷彩です。主に航空機などに採用されており例えドラゴンが空から見ていても、私たちのことは波のうねりにしか見られないでしょう!」
 力説するメルセデスであったが、コンスタンツたちはちんぷんかんぷん……とりあえず海の上からは見つかりにくいと言うことだけは理解した。
「ではグレイスブリンガーまでは【浮遊】で行くんだね」
「それなら任せてね! パラドクスを使うよ!」
 克也の言葉にコンスタンツが大きく手を上げる。分からないけどとりあえずやってみよう、そう言う方向に結論を出したらしい。
 コンスタンツが【浮遊】のパラドクスを発動させるとゆっくりとその身体が浮上する。
 片手で布の端を持ち、もう反対の手で竜の花嫁の手を握る。花嫁の手はさらに修道女の手を握り、ゆっくりと海の上を歩きだす。
「迷彩の効果が本当なら、気付かれずに辿り着けるはずだが……最悪海中に避難することも考えないとだね」
 帆布の一辺を持つ克也は青い布を見上げつつ、いざとなれば【水中適応】のパラドクスで海中に飛び込むことも必要かと考える。
 だが洋上迷彩に自信を持つメルセデスはそんなこと考える必要はないと言い切られる。
 実際、洋上迷彩の効果はあったようで歩くような速度でグレイスブリンガーまで浮遊する間、ドラゴンたちの襲撃に逢うことはなく船側まで辿り着くことが出来た。
「メルセデスです、梯子を降ろしてください!」
 その声に乗組員たちから投網のような縄梯子が海へと投げ入れられ、それを伝い乗船することが出来た。
 あとは船が出航し、アイルランド島へむけイギリスを離れるだけ……小さく見える故郷の島に、竜の花嫁は別れを告げるのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【浮遊】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV3になった!

アンゼリカ・レンブラント
遅れちゃったけど、エレナの船旅には同乗するよ!
なんだか一連の事件での色々なことを思い出すかな
闘竜との闘いや、花嫁の入れ替わり……

ドレスって結構いいものだよね!
今度はエレナも幸せいっぱいにそれを着れますようにと
心中祈りつつ

アイルランドでの生活について、
知り得る限りで役立つことは仲間と情報を合わせ伝えたいな
エレナも腕っぷしはあるけど、
あまり危険なことはしてほしくないかも

輸送船の建造のお仕事とかあるかな
表に出るのはまずいけれど、資材の手配とか
あるいは剣を子ども達に教えるとか
エレナはどんなことをしてみたい?

そして別れの時が来たら
やっぱり涙が出るかもしれないけれど
達者でね!って一度抱擁してお別れをしよう


コンスタンツ・トパロウル
さて、船に着いたし甲板に上がろうか……って、下から見上げたりするなよ?
ああ、こういうときは……殿方に先を譲ればいいのか

花嫁さん達が、腰抜かして上がれないときには、殿方に引き上げて貰わないといけないしね

甲板に上がって出港したら……エレナさん達の逃避行のときの武勇伝を聞いてみようか
苦労もあっただろうし、話したいことも色々とあるかもしれないだろう

うん、次の行き先に希望があるのは……いいことだよね
エレナさん達が眩しく見えるよ(あたしの行き先には、結局は……復讐しかないしね)

まあ、落ち着いたら、新しい仕事を探すといい
向こうにだって……教会位要るだろう?

孤児も居るだろうし、色々とやれることはあるだろうさ


メルセデス・ヒジカタ
雨が降ったりしそうなら、甲板の麦を【アイテムポケット】に収納したりしつつ、船旅を楽しみましょうか

そういえば、今回、輸送してる麦は食用を想定してるんでしょうけど……一部は、種苗用
つまり、種に回したら如何かしら

当面は、この船で麦を運び込めるけど、いずれはベルファストで自給する必要がありますし
まあ、ベルファストでの荷下ろしの際に、輸送中に芽が出た分なんかが見つかるでしょうし、それを捨てずに畑に植えれば……後々に種を取れるかもしれませんよ

そうやって、種を増やしておけば、自給も夢ではないと思いますよ
小麦を粉に挽けば、いろんなお菓子やパンをたくさん作れますし……まあ、私はお料理は食べる方専門なんですが


魔破・克也
……見上げるつもりは無かったが、そう言われたらコンスタンツ相手だけ、見上げたくなるな
よし、折角なら【完全視界】で覗いてやる!
って全力で見に行ったら、女性陣にボコられて、簀巻きにされて、船の上を転がっているのが今の俺
思春期の興味に負けてしまった……

まあ、転がったまま話すか
一応、今から行く所では勇士が尊敬されやすい所だ。大英雄、クーフーリンって知ってるか?
そ、それの故郷
腕っぷしのあるエレナはその腕っぷしを活用出来る道、衛兵とか色々とは多いだろう
勿論、メルセデスと一緒に農業をやって、のんびり過ごしながら教会をやってもいい
君達は自由になった、将来の事も二人で自由に話し合って、納得出来る道を進めば良いさ


●幕間……甲板のミノムシ。
「でだ。そろそろ降ろしてくれないだろうか?」
 輸送船グレイスブリンガーの甲板では……見張り台から降ろされたロープの先端に簀巻きにされた魔破・克也(金欠守護者・g00588)がミノムシのように吊るされ女性陣に取り囲まれている。
「見苦しいんだよ! 私たちのスカートの中を覗こうとしたくせに」
「いや、お前スカートじゃないじゃんそもそもお子様に興味ないって物を投げるな、危なっ!?」
 アンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)が罪状を読み上げると冷静な突っ込みを返す克也。
 それに切れたのかアンゼリカはそこらにある物を持ち上げると簀巻きミノムシの克也に向け放り投げ、克也は克也で腹筋を動かしそれを器用に気持ち悪く交わす。
 ……事の発端はと言うと船に乗船する時に遡る。
 縄梯子で登っていく女性陣を眺めていた克也は……若さからかふと魔が差し、ひらひらと揺れるスカートの中を覗いてしまったのだ。
「二人とも何か言ってよ!」
 アンゼリカが振り返ると、そこではスカートの中を覗かれた被害者であるコンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)がメルセデス・ヒジカタ(冥腐魔道・g06800)に慰められている。
「だから陸地以外は嫌いなんだ……」
「元気出してください、今度見られてもいい下着を一緒に探しましょう? あとは見られたらお金を要求するとか……」
 慰めになっていない慰めをするメルセデス。のの字を書いていたコンスタンツはあることを思い出す。
「そうだ、栞にも気を付けるように言わないとだな……彼女、よく短いスカート履いてるし」
「ヤメテクダサイオレノタノシミガシンデシマイマス」
 コンスタンツの呟きにそれだけは勘弁してくれと懇願する克也。
 その言葉にうわぁ……と女性陣の顔が汚い物を見る表情に変わる。
 なお裁判の結果有罪を突き付けられた被告は、アイルランド島に到着するまでミノムシの刑で何とか許して貰えたのであった。

●竜の花嫁の行方。
「ベルファストに着いたら……いや着く前に、エレナに向こうで出来ることを考えて伝えたいと思うんだ」
 アンゼリカは初めての航海を楽しむ竜の花嫁たちの姿を見ながら呟く。
 女二人での旅路は過酷だったのだろう……服はところどころが擦り切れ、エレナが持つ剣の刀身にも傷が入っている。
「戦いはもう必要ないと思うけど……お姉さんも教会くらいはあるだろうし、困らないんじゃないかな?」
「いい方法があるかも知れませんよ」
 コンスタンツが眩しそうに二人の姿を眺めていると、倉庫の様子を調べに行っていたメルセデスがニッコリと笑い戻って来る。
 彼女が手にしたのは芽が出た小麦。食用には適さないが……これを種にし畑を作るのはどうだろうかと提案する。
「繰り返し小麦が収穫出来るようになれば自活出来ますよ。もう戦わなくていい生活が送れるでしょう」
 メルセデスの案に皆が頷く……簀巻きの男を除いて。
「そうと決まればエレナに伝えて来ようよ! ついでに冒険の話も聞きたいし」
「そうだな、再会するまでどんな旅をして来たのか……武勇伝にはあたしも興味ある」
 アンゼリカの声にコンスタンツが賛同し、彼女たちはメルセデスも連れ竜の花嫁たちの元へと向かう。
 一人残された吊るされミノムシの克也は「本当にそれでいいのか……?」そう呟きながら風に揺られていた。

「最初に山賊に出会ったときはびっくりしたんですけど……こう、身体が勝手に動いて、相手の剣を弾き飛ばして……」
 竜の花嫁が剣を片手にその時のことを思い出しながら演技をする。
 相手役をコンスタンツが務めながら剣戟が起こりさながら剣舞の様子を呈していた。
「凄い凄い、そこらの山賊程度なら……いや、騎士相手でも良い線行けるんじゃないかな?」
 コンスタンツが竜の花嫁の剣を受けながらしながら褒めると、嬉しくなったのか彼女の剣に力が入ったのが分かった。
 次の瞬間、パキーンと音が響き、竜の花嫁……エレナの手にした剣が折れる。
「オーラム様から頂いた剣が……もう限界だったのね」
 王都キャメロット、そこに居を構え竜の花嫁であるエレナに卵を産ませようとしていた雷光竜オーラム。
 彼が竜の花嫁として迎え入れても剣の道に励むエレナへと渡した剣は普通の物より一段も二段も上質な物。
 そのおかげでここまで辿り着けたのだから、敵ながら感謝せざるを得まい。
「剣もなくなってしまいましたし……新天地では畑を作るのはどうですか? 土いじり、きっと楽しいですよ」
 切り出すならこのタイミングだろう。そう判断したメルセデスが呆然とする竜の花嫁たちに【アイテムポケット】から芽が出た小麦を取り出して見せる。
「そう……だよね、もう戦わなくても安全なんだもんね」
 竜の花嫁は小麦の束を受け取りながら何とも言えない表情をしていた。
 それに気付かないフリをしつつ、アンゼリカは今度は平和な場所で竜の花嫁のドレス姿を見てみたいと告げる。
「幸せいっぱいになったエレナが、本当の意味で幸せになった時……またドレスを着て見せて欲しいな」
 そう……ですね、そう歯切れ悪く竜の花嫁は答える。
 それに対し母親代わりの修道女はもうこれでお転婆なことをしなくて済むと一安心の様子。
「アナタは剣があるとお転婆になるのですから、これで落ち着いて暮らせます……教会もあるでしょうし、畑と祈りとで暮らしていきましょう?」
「そ、そうだね……そうしようか、お姉ちゃん」
 ボク、船室に戻るね……そう言ってエレナはふらふらと甲板を後にする。
 残された者たちはこれでいいんだ、これが彼女の為なんだと思い口を閉ざした。

 深夜の海……折れた剣の柄を持ちこっそりと甲板に出てきた竜の花嫁は、船側から真っ暗な海を眺める。
 そして大きく振りかぶり……折れた剣を海へと投げ捨てようとした瞬間、背後から降って来た気配に柄だけの剣を構え振り返る。
「ミノーン、まだ闘志は失われていないようだな……」
「君はお金をくれた……何をしてるの?」
 そこには逆さまになった克也が吊るされたロープを巧みに操り竜の花嫁の前でぶら下がる。
 まあ理由があってだな……と吊るされた理由は詳しく語らず本題へと切り出した。
「今から行く島は勇士が尊敬されやすい場所だ。大英雄であるクーフーリンって知っているか? まあ隣の島の英雄だから知らなくてもしかないが、その英雄の故郷でもある」
 ぶらぶらと揺れながら克也は話す……腕っぷしに自信があるなら街を護る衛兵とかの道もあること。
 農業をするにしても野生動物とは対処しないといけないだろうから武器はあっても損はないこと。
 または完全に武器を捨て、お姉さんとのんびり街で教会をやっても良いだろう……君たちは自由になった、自由だからこそ選ばなくてはならない。そう告げる。
「自由か……自由って難しいね」
「そうだ、自由が一番難しい……目の前に決められた道は無く、自分で切り開かないといけない。そしてその責任も自分で背負わなくてはならないんだ」
 ぶらんぶらん、揺れながら話す克也を見て……それも自由の代償? と尋ねられると、そうだと答える。
「……あーっ、分からない! ボクが剣を棄てるなんて想像もしてなかったから……本当に農家でやっていけるかな?」
「それは分からないな……将来のことも含め二人で話し合って、納得出来る道を進めばいいさ」
 それじゃあな、そう言って足だけでロープを昇り克也は見張り台へと消える……その姿を見送りながら、折れた剣を抱きしめ竜の花嫁は部屋へと戻る。

「えーっ!? 本当に全部やるの!?」
「うん。ボクは農業もやるし、お姉ちゃんと教会も手伝うし……街を護る衛兵にもなる!」
 翌朝、もう間もなくベルファストへと入港しようとする船の中、竜の花嫁の言葉は皆を驚かせる。
「だって、ボクたちはもう自由なんだ。竜の花嫁じゃない、なんだって出来る自由な未来がある……なら、どんな未来でも挑戦してみないと!」
 昨夜とはうって変わった堂々とした姿に驚くディアボロスと修道女。
 折れた剣を片手に凛々しく立つ彼女の姿は、これまでで一番輝いて見えた。
 ……この心が、彼女が竜の花嫁として選ばれた理由なのかも知れない。
 そうこうしていると輸送船グレイスブリンガーが銅鑼を鳴らしながらベルファストの港へ入港する。
 デッキでは接岸の準備が忙しく進むなか……アンゼリカはこれまでのことを思い出したのか、彼女に泣きながら抱き着いていた。
「元気でね! ベルファストに来たら会いに行くから!」
「アンゼリカさんこそお元気で……本当にありがとうございました」
 抱きしめ合う二人はまるで姉妹のよう。だが様々な戦いを供にした二人の絆は血よりも濃いのかも知れない。
「エレナが本当に眩しく見えるようになるとはな……」
 コンスタンツは自分の未来には復讐と言う黒い影しかなく、迷いを捨て朝日よりも輝く彼女の姿を心底羨ましく思う。
 そして同時に祝福したいと思っていた。
 その気持ちを込め……エレナの手を力強く握る。彼女も理解したのか力一杯握り返してくれた。
「美味しいパンやお菓子が出来るようになったら教えてくださいね? 私は食べる専門なので」
 最後にメルセデスがリボンで結んだ小麦の束を渡す。
 一面の小麦畑に芽吹いた黄金の穂が作り出す景色。そして収穫した小麦で作るパンやお菓子……その第一歩がこの小さな束。
 頑張りますと受け取ったエレナは、タラップを渡りベルファストの地へと降り立つ。
「……旦那、見送らなくていいんで?」
「ああ……伝えることは伝えたからな」
 見張り台のクルーの前で、簀巻きにされていたロープを内側から切った克也は自由の身になると眼下を眺める。
 そこでは折れた剣を抱きしめ楽しそうに走るエレナの姿が……恐らく剣を直すため鍛冶屋にでも向かってるのだろう。
 これでいい。少女よ自由に羽撃たけ、世界は自由だ。
 今日は太陽が眩しい……きっといい一日になる。そう克也は青空と太陽に願うのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エイティーン】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV4になった!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV4になった!
【能力値アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2022年12月06日

竜の花嫁、ベルファストへ

 攻略旅団の方針により、竜の花嫁を輸送船グレイスブリンガーを使い、アイルランドのベルファストへと避難させます。
 アイルランドまで避難させれば、ドラゴンに見つかって掴まる危険はほぼ無くなるでしょう。
 また、竜の花嫁を狙ってドラゴンがベルファストを襲撃しようとした場合は大掛かりな作戦になる為、事前に察知するのは難しくありません。

 この作戦と同時に、マンチェスター地域で余っている小麦をベルファストに輸送すれば、ベルファストの食糧事情の改善も可能となるでしょう。
 運んだ小麦については、竜の花嫁と関係者の当座の生活資金にもなる予定です。


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#輸送船グレイスブリンガー


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選択肢『マンチェスターの小麦の回収』のルール

 攻略旅団の方針により、マンチェスターで余っている小麦を、グレースブリンガーを利用してベルファストに輸送します。
 輸送できる量は、ディアボロスが持てる範囲となりますが、アイテムポケットなどがあれば、それなりの量を運ぶことが出来るかもしれません。

 持ち運べる量は多くはありませんが、ベルファスト周辺の人々の食料支援としては、充分な量になるかもしれません。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『花嫁関係者を連れて』のルール

 攻略旅団の方針により、竜の花嫁とその関係者をアイルランドへの避難を行います。
(既に一部の関係者はアイルランドへの避難が行われています)
 関係者と接触して、状況を説明した上で、沖合に停泊する、輸送船『グレースブリンガー』に、乗り込ませましょう。
 詳しくは、オープニグやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『ベルファストへの船旅』のルール

 グレースブリンガーでベルファストに向けて航海を行います。
 船旅を楽しみつつ、アイルランドでの生活についてのレクチャーなどをしてあげても良いかもしれません。
 移住させる花嫁と関係者の当面の滞在費については、今回運び込む小麦で賄う事が出来ますが、ベルファストで暮らすのならば、なんらかの仕事を見つける必要があるかもしれません。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、シナリオは成功で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。