大和国のヒルコ爆弾

 大和国を支配する『松永久秀』は、ディアボロスから国を護る為に、卑劣な策略を準備しているようです。
 その策略とは、トループス級に一般人の村を襲わせてディアボロスを誘き寄せた後、村ごと爆破して、ディアボロスに大打撃を与えて撃退するという非道なものです。

 この村を爆破する為に、ヒルコの生贄とする儀式も準備されており、村が爆破されてしまえば、生贄のヒルコも命を落としてしまいます。
 村人とヒルコの双方を助けるには、村に救援に向かう前に儀式場からヒルコを救出した後、村を爆破する儀式を中止させる必要があります。

 儀式場を警備するトループス級を排除して、ヒルコを救出し、儀式を中止させてください。
 その後、村を襲うクロノヴェーダを撃破すれば、事件を解決できます。

松永久秀

卑劣な儀式を破壊し、ヒルコらを助けよ!(作者 相原きさ
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 何の変哲もない、ごく普通の村だった。
 ささやかに畑を耕し、森の恵みを受けて、村は支え合いながらも生活することが出来た。
 そう、この村に最上家鉄砲隊と下間頼照が来るまでは。

「うわああああ!!」
「た、助けてくれぇーー!!」
 村人達は、クロノヴェーダ達に追われて、逃げ惑う。
「もっと泣いて叫んで、命乞いをするんだ!!」
「間抜けなディアボロスが、罠とも知らずに駆け付けて来るようになぁ!」
「はーっはっはっはっ!!」
 対する最上家鉄砲隊らと下間頼照は、狂ったように嗤いながら、村人達を追いかける。
 傷つけても、殺すようなことはしない。
 なぜなら……彼らはディアボロス達を呼び寄せるための、囮、なのだから。

「皆さん、今度は天正大戦国にある、大和国に向かってください」
 そう告げるのは、ユーク・エメラブリント(サイボーグのガジェッティア・g03498)だ。
「大和国は、平安鬼妖地獄変のディヴィジョンと隣接した……そうですね、現代でいう奈良県なんですけど、平安鬼妖地獄変の領域だった吉野山より北側は既に奪還済み。今回行くのは、残る南側となります。大和国は、平安鬼妖地獄変奪還戦でも戦った『松永久秀』が支配しているようですね。平安鬼妖地獄変奪還戦で、多くの戦力を失っている事もあり、松永久秀は卑劣な手段でディアボロスを撃退しようと策を巡らせているみたいです。その策略とは……村を襲う事でディアボロスを誘き寄せ、ディアボロスが村に入った所で、ヒルコを生贄にした儀式を発動! 村ごと爆発させてディアボロスにダメージを与えるというものなんです!  爆発でダメージを受けた所を攻撃する事で、ディアボロスを撃退しようと企んでいるようですね……ですが、こんな非道を許す事は出来ませんっ!! 敵を撃破するだけでなく、襲撃されている村人も、生贄にされるヒルコさん達も是非、助けてあげてください!!」
 こんなの酷すぎですよねと、ユークは言う。

「村を襲っている最上家鉄砲隊と下間頼照は、ディアボロスを誘き寄せようとしているので、すぐに村人を殺す事は無いようです。まずは、村に向かう前に、儀式の生贄にされようとしているヒルコさん達の救出に向かってください。ヒルコさん達の儀式場は、村の近くにある森の中にいるようですが、儀式場の周囲はトループス級が警戒しているので、まずは、その排除が必要だと思います」
 まずは護衛しているトループス級を倒すのが先とユークは告げる。
「ヒルコさん達の儀式を止める為には、ヒルコさん達に繋がれた『爆破儀式に繋がる配線』のうち、正しい1本を切断する必要があります。間違った配線を切断してしまうと、ヒルコさん達が死に、村も爆破されてしまうようなんです。ヒルコさん達は切断すべき配線を知っていますが、それを伝える事は禁じられているみたいです。でもっ! 『切断すべき配線を謎解きの形で』皆さんに伝えようとしてくれているみたいなんです。謎が難しければ、答えを伝えた事にはならない……という裏技のようなものなんでしょうね。ヒルコさん達が教えてくれる謎を解き、正しい配線を切断し、儀式を中断させればヒルコさん達も救出する事が出来ます!」
 謎解き、頑張ってくださいねとエールを送った後、ユークは説明を続ける。
「その後、襲われている村に向かって、敵を撃破してください。村のクロノヴェーダは、ディアボロスが侵入したのに村が爆破されない事に混乱するので、その混乱を利用すれば、有利に戦う事が出来るかもしれませんよ。大チャンスですから、めいっぱい、村人さんやヒルコさん達の分まで、ぎゃふんと言わせちゃってください!」
 遠慮なんていりませんよと、パンチをしゅっしゅと繰り出すユーク。

「とにかく、罪のない村人さんやヒルコさん達を利用して、爆破しちゃおうなんて、酷すぎます! この儀式を阻止して、皆を助けて、しっかり、クロノヴェーダ達にお灸をすえてくださいね!!」
 バリバリ応援していますと、ユークは告げて、現地へと向かうパラドクストレインへと案内するのであった。

●生贄のヒルコ達のささやかな抵抗
 村の近くにある森の中に、その小屋はあった。
 小屋の中には、爆弾儀式と連動した、色とりどりの配線につながれたヒルコ達が囚われている。
「村の人を爆発で殺すなんていや……」
「誰か助けて、この儀式を止めて……。『  』を切れば……」
「だ、だめだ……言えない」
 ヒルコ達は小声で何度も試すが、切るべき配線を教えることができなかった。
「それならば……」
 一人のヒルコがしゃべり始めた。

「『あめ』『かみ』『とし』『いど』
 『むら』『きり』『まる』『くり』

 怪奇の横にあるものは?」

 その言葉を聞き、他のヒルコ達も同じことを唱え始めた。どうやら、これは謎解きのようだ。
 この謎を解けば、切るべき正しい配線も分かるはずだ。
 と、乱暴な音を立てて、この儀式を守る鮫妖人が入って来た。
「ん、なんだなんだ?」
「ブツブツしゃべるだけで、壊れちまったみたいだな」
「まぁ構わん、ヒルコが狂っても、生きてさえいれば儀式には問題無いからな」
 そういって、鮫妖人は、がははと嗤って、ヒルコ達を見下ろすのであった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【現の夢】
1
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【壁歩き】
1
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「効果LV×6+18」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【ハウスキーパー】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【アイスクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が3mの「氷の立方体」を最大「効果LV×3個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。出現させた氷は通常の氷と同様に溶ける。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV3 / 【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV1 / 【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【リザレクション】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV3 / 【ダブル】LV4 / 【ロストエナジー】LV2

●マスターより

相原きさ
 どうも、こんにちは! 相原きさです。
 今回の舞台は、天正大戦国の大和国にある村となります。いやあ、本当に敵は嫌らしいことしてきますね!

 今回のシナリオの流れとしては、③👾施設を警備するトループス級『鮫妖人』で、儀式を守るトループス級をさくっと蹴散らして、①爆破儀式に囚われたヒルコを救出するにて、ヒルコさん達が出した謎解きを解いて、切るべき配線を切ってください。
 そうすれば、儀式は止まっちゃいます。
 その後、村に向かい、襲われている村人達を救うため、②👾一般人を襲うトループス級『最上家鉄砲隊』と④👿アヴァタール級との決戦『下間頼照』を倒すこととなります。
 村人はもちろん、囚われのヒルコさん達も助けてあげて、敵をぶっ倒してくださいね。

 皆さんの熱いプレイング、お待ちしています!!
51

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


鳩目・サンダー
謎解きも大事だが、こじ開けられるものはこじ開けた方が早い。

という訳で相手してもらうぜサメさんよ。

使うパラドクスは対象数の多さと威力のバランスが取れたエコーチェンバー。

竜巻か……天候弄りはあたしの宿敵の得意技でもある。トループス級の竜巻なんぞに押し負けたら、あたしに未来は無いな。

敢えて、ごり押す。
どうせ警戒が仕事の見張り相手に不意打ちは望めない。
出来る事は精々、断末魔もまとめてエコーチェンバーで相殺して騒ぎを少しでも抑え込むことぐらいかね。



アドリブ、連携歓迎です。


十野・樞
アドリブ連携歓迎

奴らのエネルギー回収方法は、確か圧政によって心を折る事だったか
ここもひたすらにえげつねえな

……これは奴らそのものの本性なのか
それとも成り代わるために『ヒト』の性質で一番効率的なものを模したのか、さて

何はともあれ救出だな
【風使い】と【忍び足】で極力足音と匂いを消し
【光使い】で光を屈折することでこちらの姿を視認し難くし敵【不意打ち】をはかる
【高速詠唱】にて叶う限り素早くパラドクス展開

茨の鎖縛を敵周囲全方向に召喚

敵を縛し行動を妨害
そのまま何処かにある深淵に引摺り堕として喰らい尽くす

刻逆によって穿たれた虚ろは、てめえらごときを喰らっても満たされねえよ

敵攻撃は結界術にて塞き止め軽減


野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎

爆破しようとしても無駄です、その儀式悉く阻止させてもらいます。
何度だってヒルコさんも村人たちも助けてみせますから。

早く儀式を止めたいけれど先に鮫妖人を倒さないといけませんね。
警戒はされているでしょうが【光学迷彩】でギリギリまで発見されにくいように接近しましょう。
気付かれる前に不意打ちの結界で動きを封じ、妖刀「鐵喰」による《結界断》で相手を結界ごと斬り裂きます。
攻撃後は一撃離脱し、反撃への備えを。
反撃には結界術で僅かでも放たれる水を押しとどめ回避する猶予を作りダッシュやダンスでの回避を試みます。

儀式の生贄にするなど許しません、ヒルコさんは救い出させてもらいますよ。


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

ヒルコも村人もまたこんな目に
ディアボロスを誘き寄せようと、懲りずに何人も何人も
だが裕樹の言う通りだ、何度だって解除して奴らの目論みを潰してやろう

物陰から素早く[観察・情報収集]、見張りの配置を[看破]して
短時間で効率的に倒すべく、仲間と連携し分担して対処する

しかしまた随分と筋肉隆々なサメだね
二本足で陸を歩く姿はなんとも奇妙だが
強烈な張り手、クダ吉の爪とどっちが強いかな?

巨大化させたクダ吉の背に乗り、低空飛行で共に急襲
勢い乗せたクダ吉の攻撃で敵を抉りつつ、咄嗟の反撃の張り手を防御の[結界術]で軽減し
パラドクスの力に込めた[氷雪使い]の氷の[呪詛]で、鮫妖人を水塊ごと凍らせて砕く


有栖川宮・永遠
幼馴染で従者の悠(g02300)と参加

全く、クロノヴェーダは罪無き人々の命を粗末に扱う事を躊躇わない。どの世界もそれは変わらないと言う事ですね。行きましょう、悠。悪意に積みと
られる命を減らす為に。

平安もそうでしたが、この世界は奇怪な魑魅魍魎が跋扈するのは変わらない様子。悠に前衛を任せ、波に乗ってくる敵の動きを【観察】で見極め、【高速詠唱】【全力魔法】で雷霆の一撃で攻撃します。もちろん、【精神集中】でしっかり狙います。

攻撃を掻い潜って接近してくる敵に備えて【結界術】での防御壁と【残像】でいつでも回避できる備えをしておきますね。


近衛・悠
幼馴染で主人である永遠(g00976)と参加

どんな性質を持ってたとて、平穏に暮らす権利があるはずだ。ヒルコの犠牲は絶対防ぐし、村の爆破も阻止する。ああ、行くぞ、永遠。

鮫の分際で動きが巧みで速いな。【観察】で敵の動きを読み、【残像】で回避。敵が更に攻撃してくる間に【早業】で【呪詛】【毒使い】【貫通撃】【気絶攻撃】を併せた三明の剣を投げて敵群を蹴散らす。

悪いが退いて貰うぞ。人命が掛かってるんだ。


●小屋とヒルコを守る鮫妖人達
 ここは、ヒルコが捕らえられ、今まさに爆弾へと変えられようとされている小屋の近く。
 その周囲には護衛の鮫妖人達がうろうろと見回っていた。
「謎解きも大事だが、こじ開けられるものはこじ開けた方が早い」
 その様子を木陰から見ているのは、鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)。
 さっそく、目の前に鮫妖人が通りかかった所へ。
「という訳で、相手してもらうぜ、サメさんよ!」
「まさか、ディアボロス!?」
 すぐさま、敵は暴水竜で生み出した竜巻をサンダーへと放った。
「竜巻か……」
 サンダーは思わず瞳を細める。そう、竜巻はサンダーの宿敵が得意技としているもの。
「トループス級の竜巻なんぞに押し負けたら、あたしに未来は無いな」
 敢えて、ゴリ押しするのことにした。
「聴きたいことだけ聴いているがいいさ!」
 敵の竜巻とサンダーが同時に放ったエコーチェンバーが炸裂。その結果、勝利したのはサンダーだったが。
「あー、気づかれちまったよな。やっぱり」
 激しい物音に気付いた他の敵も呼び寄せることになってしまったのだった。もちろん、その後は先手を取って、静かに始末したのは言うまでもない。

「奴らのエネルギー回収方法は、確か圧政によって心を折る事だったか? ここもひたすらに、えげつねえな」
 ため息交じりにそう呟くのは、十野・樞(division by zero・g03155)。
「……これは奴らそのものの本性なのか。それとも成り代わるために、『ヒト』の性質で一番効率的なものを模したのか、さて」
 顎に添えた手を放して、樞は外を警備する妖鮫人達へと目を移す。
「何はともあれ、救出だな」
 物音や匂いまでも消して、不意打ちを仕掛ける。
「!?」
 妖鮫人達が声を上げる前に。
「Multa docet fames――」
 樞のMulta docet fames.(ムルタ・ドケト・ファメース)でもって、一気に敵の複数を、己の魂の深淵に引摺り堕とし――その餓えのまま、すべてを、喰らい尽くす。
「刻逆によって穿たれた虚ろは、てめえらごときを喰らっても満たされねえよ」
 求めるままに樞は、更なる敵を探し、次々と魂の深淵に引摺り堕としていくのであった。

「ヒルコも村人もまたこんな目に……ディアボロスを誘き寄せようと、懲りずに何人も何人も」
 そう心を痛める文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)に、隣にいた野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が微笑む。
「大丈夫ですよ。何度だって、ヒルコさんも村人たちも助けてみせますから」
 裕樹は、颯爽と妖刀『鐵喰』を引き抜き。
「早く儀式を止めたいけれど、先に鮫妖人を倒さないといけませんね」
 焦ってはいけないことを、裕樹は十分に理解していた。だからこそ、しっかり敵に気づかれないよう近づき、そして。
「結界ごと――斬る!」
 その一撃で、一気に敵を仕留めていく。応戦してくる敵の攻撃には、結界術で僅かでも放たれる水を押しとどめ、その間に自身の身軽さを利用して致命傷にはならないよう避けていった。
「爆破しようとしても無駄です、その儀式、悉く阻止させてもらいます。それと、儀式の生贄にするなど許しません、ヒルコさんは救い出させてもらいますよ!」
 そう裕樹は勇ましく叫ぶ。
「……だが、裕樹の言う通りだ。何度だって解除して奴らの目論みを潰してやろう」
 戦う裕樹が追い詰められそうなところに、雪人が割入る形で。
「しかしまた随分と筋肉隆々なサメだね。二本足で陸を歩く姿はなんとも奇妙だが、強烈な張り手、クダ吉の爪とどっちが強いかな?」
 妖飛翔(アヤカシヒショウ)。巨大化したクダギツネ『クダ吉』の背に乗り、妖鮫人達を強襲。
「こっちは俺が何とかする。そっちは任せた!」
「了解しました。お任せあれ」
 二人は笑顔で頷くと、妖鮫人達の亡骸を積み重ねていったのだった。

「全く……クロノヴェーダは罪無き人々の命を粗末に扱う事を躊躇わない。どの世界もそれは変わらないと言う事ですね」
 憂う瞳で敵を見据えながら、有栖川宮・永遠(玲瓏のエテルネル・g00976)は呟く。その隣には、永遠の従者でもある……。
「どんな性質を持ってたとて、平穏に暮らす権利があるはずだ。ヒルコの犠牲は絶対防ぐし、村の爆破も阻止する」
 近衛・悠(黄昏のフラメント・g02300)は、怒りを覚えている様子。強い意志で妖鮫人達を睨みつけていた。
 まずは、この敵を始末しなくては、この先にいるヒルコや村人達を助けることはできない。
「行きましょう、悠。悪意に摘み取られる命を減らす為に」
「ああ。行くぞ、永遠」
 息を合わせて頷くと、二人は一気に敵との距離を詰めていった。先に前に出るのは、悠。
「悪いが退いて貰うぞ……人命が掛かってるんだ!」
 三明の剣――通力自在の三振りの剣を具現化し、目の前にいる妖鮫人達へと投げ放つ。妖鮫人達も、負けじと強烈な張り手とともに、手から水の塊を勢いよく放ってきた。
「くっ……!!」
 悠が残像を伴って、敵の攻撃を避けている間に。
「出でよ雷霆!! 敵を滅せ!!」
 準備ができた永遠が雷霆の一撃(ライテイノイチゲキ)を放つ。進む道を邪魔するものは許さない、そんな強い使い手の意志を乗せて、容赦なく、敵が雷に蹂躙されていく。
「ぐあああああ!!」
「うわあああああ!!!」
 それでも立っている敵には、止めと言わんばかりの悠の三明の剣の刃が待っている。
 妖鮫人達は断末魔を上げながら、次々と永遠と悠の手によって、倒されていったのであった。

 気が付けば、小屋を護衛していた妖鮫人達は、綺麗さっぱり殲滅されていた。
 それもこれも、何人ものディアボロス達が分担して、一気に始末したからに他ならない。
 戦い終えたディアボロス達は、いよいよ、囚われのヒルコ達を救いに小屋の中へと入って行ったのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ダブル】LV2が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!

十野・樞
アドリブ連携歓迎

敵撃破後、急ぎ小屋のヒルコ達のもとへ

リドルなら昔散々やらされたが、
失敗の際のペナルティが自分にくるならともかく、
他人にいくってのは、いつまでも慣れねえ、胃が痛えぜ……
だが、弱ってるヒルコをさらに追い詰める訳にはいかねえ
胃痛な様子は見せねえよ

活性治癒でヒルコ達を治療しつつ
必ず助けると力付ける

怪奇の横……かいきの横、か
『かみ』『いど』『きり』の頭のそれぞれの横、と言うわけで、正解は「みどり」……緑色の配線かね
仲間とも答えをすり合わせ、配線を切断


野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎

間に合いましたね、でも最後まで焦らずに。
失敗はヒルコさんの命に関わりますからよく考えて正解を導き出しましょう。

もう大丈夫、必ず助けてみせます。

怪奇…「か」「い」「き」が含まれる句を見ていきましょう。
謎掛けで当てはまる句は『かみ』『いど』『きり』。
「かいき」の横の言葉は『 み』『 ど』『 り』、謎の答えは『みどり』…緑色の配線を切れば良いということだと思います。
念の為、他の方とも確認し切るべき配線を決めます。

切るべき配線が決まったら正解と信じて【一刀両断】。
儀式の解除後はひとまずの現状を説明し、村が安全になるまでここで待っていてもらうようにお願いしましょう。


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

急ぎ小屋へと入り、捕らわれたヒルコ達の状態を確認する
複数人いるようだけど、それだけ大規模にエネルギーを吸い上げられているのだろうか
怪我や体力の消耗が心配だけど、活性治癒を重ねて少しでも早く癒そう
問題はこの配線だね

『あめ』『かみ』『とし』『いど』『むら』『きり』『まる』『くり』
そして怪奇の横にあるものか
『か・い・き』の文字を含むのは『かみ』『いど』『きり』の三つ
その横に並ぶ文字を繋げれば『みどり』となる
仲間と答えを確認してから配線を切ろう

俺達は皆を助けに来たディアボロスという者だよ
見張りの鮫は倒してきたから安心して欲しい
大丈夫、村の皆も俺達が必ず助ける
落ち着いてここで待っていて


●ヒルコ達を救うために
 護衛であるトループス級を倒したディアボロス達は、すぐさま小屋へと入っていく。
 その中には大勢のヒルコ達がいくつもの線で繋がれ、縛られていた。
「複数人いるようだけど、それだけ大規模にエネルギーを吸い上げられているのだろうか。怪我や体力の消耗が心配だけど……」
 そう小さく呟きながらも、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は、さっそくパラドクスの力を開放し、ヒルコ達に付けられた傷を癒していく。
「間に合いましたね。……もう大丈夫、必ず助けてみせます」
 ヒルコ達にそういって、安心するよう笑顔を見せるのは、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)。その裕樹の言葉にヒルコの数人がホッとした表情を見せる。
「リドルなら昔散々やらされたが……失敗の際のペナルティが自分にくるならともかく、他人にいくってのは、いつまでも慣れねえ」
 十野・樞(division by zero・g03155)は、少々嫌そうな顔を浮かべながらも、雪人同様、パラドクスの力を使って、ヒルコ達の傷ついた体を癒していく。
「安心してくれ。必ず助ける」
 表ではそう格好いい樞なのだが……その内面は、これから解く謎解きのプレッシャーで胃痛を起こしている。けれど、それを微塵も感じさせない振る舞いは、見事としか言いようがないだろう。

 さて、ヒルコ達が落ち着いたところで。

「『あめ』『かみ』『とし』『いど』
 『むら』『きり』『まる』『くり』

 怪奇の横にあるものは?」

 ヒルコの一人がそう、ディアボロス達に問いかけてきた。
 三人は顔を見合わせ、さっそくその謎解きにかかる。
「含まれる言葉は8つ……『あめ』『かみ』『とし』『いど』『むら』『きり』『まる』『くり』だね」
「怪奇……「か」「い」「き」が含まれる句を見ていきましょう。謎掛けで当てはまる句は『かみ』『いど』『きり』の3つですね」
「ああ。そしてその隣にある言葉が……」
 三人は息を合わせた様に答えた。
「「みどり」」
 どうやら、三人とも答えは同じのようだ。樞が超安心した顔を浮かべているのは、たぶん、気のせいではないだろう。
 その答えを聞いて、ヒルコ達は嬉しそうに、こくこくと首を縦に振る。ヒルコ達も正解だと言わんばかりのようだ。

「一閃、紅――」
 代表して、裕樹が該当の線を切って、とたんに辺りの空気が変わったことに気づいた。
 さっそく、他の線に触れないようヒルコ達の縛られた綱を切って、一人、また一人と救出していく。
「俺達は皆を助けに来たディアボロスという者だよ。見張りの鮫は倒してきたから安心して欲しい。大丈夫、村の皆も俺達が必ず助ける。落ち着いてここで待っていて」
「ええ、村が安全になるまで、ここで待っていてください」
 雪人と裕樹の言葉に、ヒルコ達はこくりと頷いて。
「あ、あの……」
 村へ向かおうとする三人へ、数名のヒルコ達が声をかけた。
「その、助けて下さって、ありがとうございました!!」
 そう頭を下げるヒルコ達に、雪人は嬉しそうな笑顔で、裕樹は微笑みながら優しく手を振り、樞は分かったと言わんばかりに拳を高く掲げた。
 そんな三人をヒルコ達は見えなくなるまで、ずっと見送っていたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】LV2が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV2が発生!
【命中アップ】LV1が発生!

鳩目・サンダー
ヒルコ救出完了か、よっしゃよっしゃ。
これで遠慮なく罠にハマりに行けるね。
【未来予測】【光学迷彩】【平穏結界】に【パラドクス通信】。
ここまでそろってりゃトループス級相手に後れは取らねえ。

【光学迷彩】を纏って接近し、仲間と機を合わせて奇襲をかける。
相手が分散してるのなら【平穏結界】で増援を防ぐことも出来るだろう。
そしたら殲滅->移動の繰り返しで平らげていこう。

使うパラドクスはエコーチェンバー。威力と範囲のバランスが取れているお気に入りだ。


アドリブ、連携歓迎です。


十野・樞
アドリブ連携歓迎

胃痛の危機は去った
体調が万全でなけりゃ、酒は楽しめねえからな!

さてさて
では罠にかけるとか嘯いて好き勝手してやがる輩を潰しに行くか


【パラドクス通信】で仲間と連絡を密にし情報共有
【光学迷彩】で姿を隠し【不意打ち】を

【高速詠唱】で叶う限り高速にパラドクス展開
連携するにも自他の区別認識が必要だろう?
それを全部掻き乱し混乱させてやるさ
さあ、今撃ったのは本当に俺達に向けて、かね?それとも?
惑乱している間に殲滅するぜ

敵攻撃は【観察】【看破】で見極め【結界術】で軽減をはかる


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

準備は整った、急ぎ村へ乗り込もうか
ヒルコの皆とも約束したからね
これ以上村人達に手出しはさせないよ

【パラドクス通信】で仲間と連携
仲間が隠密行動で不意打ちを狙うなら
此方は敢えて前に出て陽動に回ろうか

仲間とタイミングを合わせつつ
【飛翔】使って敵と村人達の間に割り込む形で介入
村の建物の間を利用して【防衛ライン】を形成し
【活性治癒】も展開しつつ村人達を後方へと逃がす

刀を構えて敵を観察、情報収集
【未来予測】と【反撃アップ】で攻撃を看破して
銃の殴打を刀でいなして直撃を避けつつ
『七影斬』の残像とクダ吉で囲む様に敵の連携を断ち
【能力値・命中・ダメージアップ】な連撃を
【ダブル】で重ねて一気に倒す


有栖川宮・永遠
幼馴染で従者の悠(g02300)と参加

心強い仲間の皆様がヒルコの方を助けて下さったようですね。次は目の前の脅威を取り除けばいい。悠、行きますよ。敵の引き付けは任せます。私は後ろから援護します。

【飛翔】で上空へ。上空なら連携する陣容も見渡しやすいでしょう。【観察】【戦闘知識】で敵の動きを見定め、連携の陣を乱す事を狙って【高速詠唱】【全力魔法】で氷華の舞。【精神集中】でしっかり狙います。更に【連
続魔法】で【風使い】【吹き飛ばし】で敵の連携分断を狙って【吹き飛ばし】します。

敵の攻撃手段が銃なので【残像】【結界術】で防御壁を張ることで防御の備えを万全にしておきます。


近衛・悠
幼馴染で主人である永遠(g00976)と参加。

仲間がヒルコを助けてくれたか。次はこの目の前の物騒な集団を消すか。最上の鉄砲隊ね。手強いだろうが、退く理由はないな。ああ、行こう、永遠。


仲間の隠密攻撃を援護する為にあえて目立つ死天使の月を発動。【残像】【ダッシュ】で【毒使い】【呪詛】【貫通撃】【気絶攻撃】を併せた魔力の雨で攻撃する。逆にお前達を冥府へ案内するぜ。存分に食らいな!!

でも鉄砲隊だから射程は無限だよな。いざとなったら足を引っ張らないように回避に専念する。


●襲われている村を守れ!
 激しい銃撃音が町に鳴り響いている。ヒルコ達を救出している間に、村の被害は少しずつ大きくなっているようだ。
「ヒルコ救出完了か、よっしゃよっしゃ! これで遠慮なく罠にハマりに行けるね!」
 仲間からヒルコ救出の報を聞き、嬉しそうに村へと向かうのは、鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)だ。
「ええ、無事で何よりです。心強い仲間の皆様がヒルコの方を助けて下さって、安心いたしました」
 有栖川宮・永遠(玲瓏のエテルネル・g00976)もまた、嬉しそうに微笑む。隣にいる従者の近衛・悠(黄昏のフラメント・g02300)も。
「仲間がヒルコを助けてくれたか」
 彼もまた嬉しそうに笑みを浮かべていた。
「胃痛の危機は去った。体調が万全でなけりゃ、酒は楽しめねえからな!」
 十野・樞(division by zero・g03155)は、少し浮かれた様子で、煙を上げる村の方を見た。自然と表情が引き締まる思いだ。
「準備は整った。急ぎ、村へ乗り込もうか。ヒルコの皆とも約束したからね」
 そういう文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)の言葉に、ディアボロス達は力強く頷き、猛威を振るう最上家鉄砲隊らを殲滅しに向かうのであった。

「さてさて……では罠にかけるとか嘯いて、好き勝手してやがる輩を潰しに行くか」
 いち早く動いたのは、樞だ。姿を隠しながら、敵への不意を狙って。
「De omnibus dubitandum ――」
 De omnibus dubitandum(デー・オムニブス・ドゥビタンドゥム)を、伝の香と精神系魔導により心を侵食し、誤謬と惑乱・魅了をもたらし認識を操り、ひいては対象そのものの行動を制限・支配する禁呪を放つ。その無慈悲で致命的な一手でもって、華麗に2体の最上家鉄砲隊を仕留めて見せた。
「連携するにも自他の区別認識が必要だろう? それを全部掻き乱し、混乱させてやるさ。……さあ、今撃ったのは本当に俺達に向けて、かね? それとも……?」
 投げかけられた樞からの問いに。
「まさか……!?」
「いや、そんなわけ……」
 敵は焦り始めている。その隙を見逃さない者がいた。
「これ以上、村人達に手出しはさせないよ」
 更に陽動で動くのは、雪人だ。逃げる村人との間に割り入り、更に防衛ラインを構築させ、村人達を自身の後方へと逃がしていく。
「ディアボロス達が来たぞっ!!」
 そう叫ぶ最上家鉄砲隊に、雪人の七影斬が炸裂! 7つの残像が次々と敵を切り刻んでいった。
「ぐああああ!!」
 仕留められた敵を見て、村人が足を止める。
「た、助けて下さり……」
「それはまた今度でいいよ。まずはここから逃げるんだ」
 村人の感謝の言葉を遮り、雪人は避難を優先させる。救える者を救うことが、今は何よりも大事なのだ。村人はそれを察し、即座に頭を下げると、他の者と共に安全な場所へと逃げていったのだった。

「ここまでそろってりゃ、トループス級相手に後れは取らねえ」
 仲間達が戦い始めたタイミングで、サンダーも動き出す。サンダーが想定していた通り、敵は分散して襲っている様子。
「それなら……やっぱり」
 すぐさま敵へと展開されるのは、一時的な残響空間。
「こ、これはいったい……!?」
 困惑する3体の最上家鉄砲隊に向かって、放たれるのは。
「聴きたいことだけ聴いているがいいさ!」
 電磁波、音波などを反射増幅させ、一気に攻撃を与えるエコーチェンバーだ。
「あたしのお気に入りなんだ、しっかり聞いていけよ!」
 これでもかと、サンダーは、自身の生み出した残響空間に激しい音波を流したのだった。

「次は、目の前の脅威を取り除けばいいですね……」
 ネックになるようなものは、ここにはない。永遠は村人達の家を燃やそうとしている敵へと、そっと近づいていく。
「そうだな。この目の前の物騒な集団を消すとしよう。最上の鉄砲隊か。手強いだろうが、退く理由はないな」
 漆黒のククリを手に、悠も永遠よりも前へと進み出る。
「敵の引き付けは任せます。私は後ろから援護を……悠、行きますよ」
「ああ。行こう、永遠」
 二人は顔を見合わせ、敵の側へと一気に躍り出た。
「月よ!!」
 悠が放ったのは、死天使の月。敵群の頭上に月を思わせる巨大な魔力塊を出現させ、そこから魔力の雨を降り注いでいく。
「ぬおおお!?」
「逆にお前達を冥府へ案内するぜ。存分に食らいな!!」
 悠は更に力を込めて、敵を次々と殲滅していく。仕留めきれなかった敵は。
「氷の華よ舞え!! 悪しきものを滅ぼせ!!」
 飛翔で上空にいる永遠が、空から煌めく大量の氷の華を舞わせ、敵を凍り付かせていく。それが永遠の氷華の舞(ヒョウカノマイ)だ。
「このまま、この場にいる敵を倒していきましょう!」
「了解……行くぜ!」
 永遠の言葉に悠は頷き返し、次々と村人達を襲う最上家鉄砲隊を倒していったのだった。

 気が付けば、先ほどまで響いていた銃声の音は止み、辺りは静けさを取り戻していた。
 周りに残るのは、倒され、地面に伏した最上家鉄砲隊達だけ……。
「貴様ら……いったい、何をした? 爆破するはずの村が今、無事でいられるはずはないのだ!! 貴様らの仕業か……!!」
 そう叫びながら姿を現したのは、大きな薙刀を振るうアヴァタール級、下間頼照だった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【ハウスキーパー】がLV2になった!
【現の夢】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダブル】がLV3になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!

有栖川宮・永遠
幼馴染で従者の悠(g02300)と参加

アドリブ・連携歓迎

彼の名を冠したアヴァタールは本願寺縁とか。だから僧兵の格好をしてるんですね。ええ、私達が爆破を阻止させてもらいました。後は貴方を倒すだけです。

敵の大きさと得物の長さから攻撃をまともに受ける前に迎撃したいですね。引き続き【飛翔】し、【戦闘知識】【観察】で敵の動きを見て隙を【看破】【高速詠唱】【全力魔法】で式神「六花」で攻撃。勿論、【精神集中】でしっかり狙います。

たとえ空にいても関係なく敵の攻撃は届きますので、【残像】と【結界術】の防御壁で防御の備えはしっかりしますね。


近衛・悠
幼馴染で主人の永遠(g00976)と参加

アドリブ・連携歓迎

下間頼照は本願寺に縁が深いみたいだな。まあ、前にいる奴の主人が実際に寺関係とか限らないが。その名を冠した天魔武者に過ぎないし。何おどろいてんだか。あんな大掛かりな事するなら邪魔が入る可能性は考えなかったか?

俺は【光学迷彩】を発動して【忍び足】【ダッシュ】で敵に気づかれないように接近。攻撃した時点で迷彩は解けるので、魔影分身術を発動した状態で【切断】【毒使い】【呪詛】【貫通撃】【気絶攻撃】を分身と共に繰り出す。

勿論反撃は受けるだろうから危なくなったら【罠使い】【光使い】で閃光弾を投擲しながら後ろに下がるなど【臨機応変】に行動する。


鳩目・サンダー
親玉のお出ましかい。何だ文句でもあるのか。
可愛そうなヒルコちゃん達を助けて弱っちい手下どもを撫でてやっただけじゃないか。
そんなに村を爆発させたきゃ、もう一回仕込み直すがいい。

使用するのはフィルターバブル。
無影三段を受けきれるかどうかだな。できなくてもやるっきゃないんだが。
パラドクスは現実の改変。柔らかくて儚そうに見えても、実はそうとは限らない。
気に入らない物は通さない、都合よく受け止める、それがフィルターバブルだ。

アヴァタール級にも刺さるように調整はしてきた。あとは仕上げを御覧じろだな。

アドリブ、連携歓迎です。


十野・樞
アドリブ連携歓迎

最上家の鉄砲衆の次は下間頼照かよ
今更ながらかも知れねえが、上下関係無茶苦茶だな……或いは、わざとバラバラにされてんのかね?

平常心崩すべく【精神攻撃】
いったい何をした、って見てわかるだろ?
そんな頓珍漢なことほざいてるようじゃ、越州やら大坂本願寺がこの有り様になるのも、時間の問題だぜ?

【高速詠唱】で叶う限り高速にパラドクス展開
狂奔する颶風と砂晶の複合攻性結界にとらえ封じ、視界と動きを奪い、そのまま結界に穿ち喰い荒らさせる
一気に加速するのはいいが、無数の刃と化した結界に、高速で自らぶつかりに行くことになるが、さて

敵攻撃は【観察】【看破】で見極め【結界術】で軽減


野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎

何をなんて、ヒルコさんも村人も助けたいから儀式を止めたに決まっています。
それにしても名前からして僧侶と見受けますが。
僧侶のやることが人々の救済どころか村の爆破とは残念です。
罪なき人を傷つけ、更に生贄を使い村を爆破しようとするその悪業、ここで報いを受けてもらいます。

ダッシュで接近し、妖刀『鐵喰』にて近距離で薙刀と勝負します。
【未来予測】で躱す、薙刀を振り抜く前に受けるなどして対応。
受ける際に薙刀を両断する程の一撃で弾いて隙を作れないか試しましょう。
隙が出来たら『鐵喰』を巨刀『曼殊沙華』に変化させ《鉄蝕閃》。
僧侶に相応しくない悪しき業、この一刀で払わせてもらいます。


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

さてどうしてだろうね、まあ教えてあげる義理も無いのだけど
残るは下間頼照お前だけ、大人しく首を出すといい

引き続き【防衛ライン】を維持しつつ
ディアボロス側に注意を引いて、敵の注意を村人達から逸らす

仲間と【パラドクス通信】で連携しつつ
油断なく観察して情報収集
『真理の矢』と【未来予測】【反撃アップ】で攻撃を看破する

巨体に見合わぬ加速力、威力は増すがタイミングをずらせば諸刃の刃
此方も【飛翔】の加速力を利用して回避あるいはぶつかる事で
攻撃をいなして隙を誘い
真理の矢のパラドクスの力に[火炎使い][浄化]の力を込めた浄化の炎と共に
【ダメージアップ】な斬撃で滅しよう


●そして滅ぶは下間頼照だけ
 とうとう姿を現したトループス級下間頼照の姿にディアボロス達は小さく呟く。
「最上家の鉄砲衆の次は下間頼照かよ。今更ながらかも知れねえが、上下関係無茶苦茶だな……或いは、わざとバラバラにされてんのかね?」
 十野・樞(division by zero・g03155)がそう指摘すれば。
「下間頼照は本願寺に縁が深いみたいだな。まあ、前にいる奴の主人が実際に寺関係とか限らないが、その名を冠した天魔武者に過ぎないし」
 と、近衛・悠(黄昏のフラメント・g02300)が軽く考察し。
「彼の名を冠したアヴァタールは本願寺縁とか。だから僧兵の格好をしてるんですね」
 納得したかのように、有栖川宮・永遠(玲瓏のエテルネル・g00976)もまた頷く。
「うるさい、なにをごちゃごちゃと!! 全て貴様らが仕組んだことなのだろう!! いったい、何をした!!」
 ディアボロス達の言葉に怒っているのか、下間頼照は叫んだ。

「やっと、親玉のお出ましかい。何だ文句でもあるのか。可愛そうなヒルコちゃん達を助けて、弱っちい手下どもを撫でてやっただけじゃないか」
 そう面倒くさそうに応えるのは、鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)だ。
「いったい何をした、って見てわかるだろ? そんな頓珍漢なことほざいてるようじゃ、越州やら大坂本願寺がこの有り様になるのも、時間の問題だぜ?」
 先ほど呟いていた樞も仲間に加わる。
「何をなんて、ヒルコさんも村人も助けたいから儀式を止めたに決まっています」
 野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)もまた、刀を手に下間頼照を睨みつけた。
「何おどろいてんだか。あんな大掛かりな事するなら邪魔が入る可能性は考えなかったか?」
 悠がそう指摘し。
「ええ、私達が爆破を阻止させてもらいました。後は貴方を倒すだけです」
 その悠の言葉に隣にいた永遠が頷いてみせる。
「さてどうしてだろうね? まあ、教えてあげる義理も無いのだけど。残るは下間頼照お前だけ、大人しく首を出すといい」
 そう文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)が告げると。
「ええい、纏めて始末してくれるわ!!」
 無影三段を使って、雪人との距離を詰め、矢継ぎ早に薙刀を振るってきた。
「正鵠を」
 雪人は咄嗟に真理の矢(シンリノヤ)を発動。白銀の刃が、雪月花の月の様に鋭く、雪の様に静かに、花の様に穏かに、揺らがぬ雪人の意志を体現するかのように、敵の攻撃をいなしながら、そのままカウンターで、鋭い斬撃を放った。
「なにっ!?」
「浄化の炎と共にこの斬撃で!」
「ぐおっ!!」
 放った刃はしっかりと敵を抉って、雪人は更に防衛ラインを築いていく。これも逃げている村人を守るためだ。

 その間に姿を隠し、下間頼照へと迫る影が見えた。
「そこだっ!!」
「なぬっ!?」
 驚く下間頼照へと、影の分身……いや、悠の魔影分身術で分身した悠と共に連続攻撃を当ててきたのだ。敵も天地二段で反撃をしようとするが。
「そうはさせません!!」
 上空から放たれるのは、永遠の式神「六花」(シキガミロッカ)。
「さあ、行っておいで!!」
 雪のように白い着物を着た、氷の式神達が吹雪を纏って攻撃を重ねていく。その隙に悠は敵の間合いから逃れることに成功した。
(「無影三段を受けきれるかどうかだな。できなくてもやるっきゃないんだが……」)
 覚悟を決めて、サンダーが戦いに加わる。
「今度こそ貴様を……うおっ!?」
「お前の話は聴きたくない、お前の価値観を受け入れない!」
 サンダーのフィルターバブルが炸裂! 大きな泡が集まって出来た障壁を作り出し、敵を拒絶する力でもって攻撃を重ねていく。
「ぐおっ!!」
 お陰で何とか敵の攻撃を受けることなく、後退することができた。サンダーはちょっとホッとした表情を浮かべている。
 次に前に出てきたのは、樞だ。
「Omnes una manet nox――」
 放つは、Omnes una manet nox(オムネース・ウーナ・マネト・ノクス)だ。狂奔する颶風と砂晶の複合攻性結界を構築し、その中に下間頼照を閉じ込める。敵をとらえ封じ視界と動きを奪い、無数の刃と化してその身体と魔力を穿ち喰い荒らす力に、下間頼照は翻弄されていた。
「うぐあああああ!!!」
 これで終わりではない。
「それにしても名前からして僧侶と見受けますが。僧侶のやることが人々の救済どころか村の爆破とは残念です」
 一気に距離を詰め、妖刀『鐵喰』で、裕樹は敵の薙刀と勝負を挑む。
「罪なき人を傷つけ、更に生贄を使い村を爆破しようとするその悪業、ここで報いを受けてもらいます」
「うるさい! やれるものならやってみろ!!」
 繰り出される敵の烈風一段は、仲間が重ねてくれた攻撃で鈍っているらしく、いなすことができた。少々、裕樹の金髪が切られたくらいだろうか。ぱっとひと房、散っていく。敵の攻撃をいなすことで、僅かな隙が生まれる。それを見逃す裕樹ではない。
 すぐさま、『鐵喰』を巨刀『曼殊沙華』に変化させると。
「僧侶に相応しくない悪しき業、この一刀で払わせてもらいます――嚙み砕け、「鐵喰」!!」
 妖刀覚醒・鉄蝕閃(ヨウトウカクセイ・テッショクセン)。裕樹の全身のばねを利用した鋭い振り下ろしの一撃が。
「ぐあああああああ!!!」
 下間頼照を真っ二つに切り裂いた。その血が彼岸花に似た狐の剃刀、鉄色箭のように散っていく。
 裕樹は元の『鐵喰』へと戻し、血を払った後、ぱちんと良い音を響かせながら、刀を鞘へと戻したのだった。

 こうして、ディアボロス達は村の人々を守り、トループス級はもちろん、アヴァタール級の下間頼照を滅ぼすことが出来た。
 消え去った下間頼照を確認した後、ディアボロス達はヒルコや村人達に安全を知らせていく。
 任務を終えたディアボロス達は、人々の感謝の声をその背に感じながら、足早にその場を後にしたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイスクラフト】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV4になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!
【命中アップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2022年11月30日