リプレイ
吉祥天・華瑞月
・心情
ほう?
中々見どころのある少年ではないかえ?
それに比べ…嘆かわしいのぉ
見本とならねばならぬ、世の武士や陰陽師どもは!
・戦闘乱入
通行人のフリをして少年と敵が戦っているところへ介入じゃ
「きゃあーっ!」とか悲鳴をあげて腰を抜かしたフリを
(自分は動けません、と演出)
少年に自分を守らせるように仕向ける
ガタガタ震えて怯える素振りをし
「お、陰陽師様…助けて、助けて下さいまし!」
「あ、足が、竦んでしまって…うご…けません…」
などと言いながら実は、少年を守るために
オーラ操作で魔力障壁を使い結界を少年と自分に掛けていたりする
こちらの細やかな動きがバレないように衣被を被っている。
アドリブ連携可
黒猫・オミコ
一刃郎をディフェンス
妖刀の返す刀から、飛翔で一刃郎に抱き着くように庇いながら
妖刀との距離を取る
「ミコの名前は黒猫・オミコ!陰陽師殿の叫びを聞いて、いてもたってもいられなくなったにゃ!」
くろねこ親分のキセルを握りしめつつ(キセルに火はついていない)
一刃郎を背に、妖刀の前に両手を広げつつ立ちはだかる
「このままにしておけないにゃ!憧れの人の形見が汚されているにゃんて、絶対に!」
「ミコにお手伝いさせてほしいにゃ!形見だけじゃにゃい、陰陽師殿のおじいさまを、そして何よりも、陰陽師殿をこれ以上悲しませにゃい為に!」
仲間との絡み、連携、アドリブ大歓迎
緋影・夕姫
妖刀...。少なくとも思うことが無いといえば噓になる。
人を守るために刃が、今度は人を傷つける刃になるなんて、見過ごせないわ。
【悲劇感知】で現場の状況を聞いておけば、一郎さんに危険が及ばずに戦いに割って入ることができないかしら。
一郎さんに迫る「妖刀・縁切り」の返す刃を受けさせてもらうわね。
その後、一刃郎さんと「妖刀・縁切り」の距離と取ることは出来ないか試すわ。
距離を取ることができたら、少し話す時間を作れるでしょう。
「もう目を開けても大丈夫よ。」
手を差し伸べながら
「私、妖刀の扱いには少し心得があるの。あなたの戦いに私も混ぜてもらってもいい?」
廃墟となった集落で、少年は目を閉じてしまっていながらも術を放った。コントロールの悪いその攻撃を難なく避けた妖刀は少年を切り伏せようとしたが。
「きゃあーっ!!」
いつのまにそこに居たのか、腰を抜かしてへたり込む衣被をかぶった女の姿。強烈に惹きつけるその悲鳴に妖刀の意識がそれる。
ガキィン!!
少年に迫っていた刃を妖刀・黒百合で受け止めたのは緋影・夕姫(蒼炎妖刀ノ少女・g00571)。白から黒にグラデーションを描く長い髪が舞い上がる。同時に横合いから飛び出し少年を抱き着くようにかばいながら、黒猫・オミコ(育ての親は猫又・g01797)が妖刀から距離をとる。黒い耳がぴこぴこと動いた。
「もう目を開けても大丈夫よ」
「あ、あなたたちは……」
突然現れた三人の少女たちに驚く少年。
「間に合ってよかった。私、妖刀の扱いには少し心得があるの。あなたの戦いに私も混ぜてもらってもいい?」
手を差し伸べる夕姫の手を取り立ち上がる少年に、弱弱しい通行人を装っていた吉祥天・華瑞月(ヒメガミ・g02230)がすがりつく。
「お、陰陽師様……助けて、助けて下さいまし! あ、足が、竦んでしまって……うご……けません……」
「だ、大丈夫ですか。守らなきゃ。やるぞ、僕は陰陽師だぞ……」
(ほう? 中々見どころのある少年ではないかえ? それに比べ……嘆かわしいのぉ、見本とならねばならぬ、世の武士や陰陽師どもは!)
ガタガタ震えて怯える素振りで助けを乞いながらも、華瑞月はちゃっかりしっかり自分と少年の周りに結界を張っている。衣被の中で少年の姿を眇める華瑞月。彼の心に勇気の芽が生えつつあるのを感じた。普段無口で表情に乏しい彼女だが、庇護欲を擽る弱きものをうまく演じてその芽生えを後押しする。
自分に勇壮な台詞を言い聞かせて心を奮いたてつつある少年の前に、オミコはくろねこ親分の煙管を握りしめながら守るように手を広げ、振り向きざまに声をかけた。
「ミコの名前は黒猫・オミコ! 陰陽師殿の叫びを聞いて、いてもたってもいられなくなったにゃ! このままにしておけないにゃ! 憧れの人の形見が汚されているにゃんて、絶対に! ミコにお手伝いさせてほしいにゃ! 形見だけじゃにゃい、陰陽師殿のおじいさまを、そして何よりも、陰陽師殿をこれ以上悲しませにゃい為に!」
「あなたたち……どうしてそのことを?」
「歌が聞こえたの。だから駆け付けてこれた。妖刀……。少なくとも思うことが無いといえば噓になる。人を守るために刃が、今度は人を傷つける刃になるなんて、見過ごせないわ。」
夕姫の言うことを全部理解することは少年にはできなかったが、ただひとつ理解できることはあった。それは彼女たちが少年の味方だということだった。
「ありがとうございます、あなたたちがいてくれたら……僕も心強いです!」
恐怖に目を閉じてすらいた少年の両の目は、いまやしっかりと見開いていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
シャナオウ・ナラシャ
しっかし、世も末だな
話には聞いていたが、物に魂が宿るとは
だが、この魂はいけねーや
ヤバい感ぷんぷん感じるぜ
少年、俺も助太刀しよう
お前も、心に誓うものがあるんだろ?
俺にもある。それは今でも、息づいている
けどな、無謀と無茶をはき違えるな
他の連中が見て見ぬふりをしている中
お前はよくやっている、お前の正義の心は確かなものだ
…無茶して勝てるなら、それもいいだろ
だが、お前もわかっているんだろ? 自分じゃ勝てない、て
なら、どうするか…
堪えるしかない、堪えて、堪えて、そして自分を鍛えるんだ
確実に、手ごたえを感じたら、改めてい挑めばいい
その前に、お前が死んしまっては、誰があの刀を止めるんだ?
アドリブ・連携お任せ
コロン・ルヴィン
※アドリブ&他の方との連携歓迎
自身と縁のある刀だからこそこの頑張り屋さんは頑張るんだろうね。
えぇ、こう言う子は大好きよ。
何処ぞの誰かさんと頑張り屋なのそっくりね。
まずは少年とクロノヴェーダとの間に割って入る。
敵、だよね。私にも手伝わせてくれないかな?
アレって貴方に何か縁がある物なのかな?
だったら尚更、君が何とかしたいだろうね。
刀の方は君に任せるから、その他の方は任せてくれないかな?
私もだけど私の仲間も結構強いよ。
だからね。
任せるとは言ったけどしっかりサポートはするんだからね。
頑張り屋さんは無茶と無謀が得意な子が多いからね。
スズも彼に力を貸してあげてね。
「しっかし、世も末だな。話には聞いていたが、物に魂が宿るとは。だが、この魂はいけねーや。ヤバい感ぷんぷん感じるぜ」
「自身と縁のある刀だからこそこの頑張り屋さんは頑張るんだろうね。えぇ、こう言う子は大好きよ。何処ぞの誰かさんと頑張り屋なのそっくりね」
三人の少女に守られている少年の前にさらに二人のディアボロスが現れる。コロン・ルヴィン(砂風鈴・g04379)とシャナオウ・ナラシャ(紗那皇・g02191)だ。コロンの傍らには黒柴パンツァーハウンドのスズが控えている。
「敵、だよね。私にも手伝わせてくれないかな? アレって貴方に何か縁がある物なのかな? だったら尚更、君が何とかしたいだろうね。刀の方は君に任せるから、その他の方は任せてくれないかな? 私もだけど私の仲間も結構強いよ。だからね。任せるとは言ったけどしっかりサポートはするんだからね」
少年の頑張るすがたを赤い瞳で眩しそうに見上げながらコロンは問いかける。
「は、はい! あれは僕の祖父の誇り高き刀。孫の僕がケリをつけたいんです! でも、来てみたら鬼もいて。正直に言うと多勢に無勢でかなり焦ってました……それでなんとなれって気持ちで……」
うつむく少年の頭に褐色の大きな手がポンと置かれる。
「少年、俺も助太刀しよう。お前には、心に誓うものがあるんだろ? 俺にもある。それは今でも、息づいている。けどな、無謀や無茶を勇気とはき違えるな。他の連中が見て見ぬふりをしている中お前はよくやっている、お前の正義の心は確かなものだ。……無茶して勝てるなら、それもいいだろ。だが、お前もわかっているんだろ? 自分じゃ勝てない、って。なら、どうするか……堪えるしかない、堪えて、堪えて、そして自分を鍛えるんだ。確実に、手ごたえを感じたら、改めて挑めばいい。その前に、お前が生き急いで死んでしまっては、誰があの刀を止めるんだ?」
言い聞かせるシャナオウの藍色の瞳はとても優しい。その色を映した少年の瞳が一瞬潤んで歪むが、狩衣の袖でぐいと拭われた。
「はい。はい! 僕、もっと鍛えて強くなります。だから、今は力を貸してください!」
「頑張り屋さんは無茶と無謀が得意な子が多いからね。スズも彼に力を貸してあげてね」
コロンのお願いに、スズがスンと鼻を鳴らした。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!
巳波・空
少年が頑張るなら、俺が敵を錯乱するか。【斬撃】を【連撃】で繰り出し数で敵を邪魔するか。
なるべく動きが鈍る箇所に攻撃し、立ち回り危なくなれば追撃なしに後退。少年に牙が向くならば声をかけ彼が判断できる手助けをする。
無いと思うが、緊急時は【屠竜撃】で罠を展開し一撃いれて離脱だな。
ジンには裏で動きや回りの動きに連携できるように指示を出してもらうつもりだ。『俺俺!なかなか動けるようになってきたな、まだまだいくか?』
アリスティア・セラフィール
一刃郎さんの真っ直ぐな想い、途絶えさせたくはないですね。
一刃郎さんの未来のため、彼の背中を押せるように頑張りましょう。彼のように抗おうとする人々の力が、この世界に変化をもたらしてくれるはずです。
【高速詠唱】による【不意打ち】でパラドクスを発動、次々と放つ12本の魔剣と結界術で作り出した魔術結界で敵の動きを阻害してから13本目の魔剣で敵を牽制して攻撃が当てやすくなったところで、優しく導くように一刃郎さんに攻撃を促しましょう。
「お爺さまのようになるのでしょう?」
恐れを乗り越え、自信に変えてください。きっと、お爺さまもそうして強くなられたのだと思います。
無常・准耶
自分達で希望を作らせて甚振る。悪辣だが有効だね!
でもさぁ、『仮初』が『本物』になれば、種火が火炎になるが如くだ。止まりはしないぜ?
少年に説明。
君が彼奴を倒す鍵になる。なので一撃入れてほしくてね。
信じるか否かは任せるけど、俺達は君の邪魔はしない。
【飛翔】しながら『双翼魔弾』で翻弄だ。
俺自身は手が届くギリギリ外を飛び回り、余裕があれば突っ込み股下をスライディング!
敵さんこちら、手の鳴る方へ。短いおててで届くといいね!
魔弾には相手が回避できるか否かの軌道を描かせる。それが一番注意を削ぐ。
少年が斬りかかる瞬間、その時には視界外からぶつけて反応を鈍らせる。俺自身も蹴りで注意を逸らそう。
やっちまえ、少年!
那木・遠名
陰陽師さんとの会話の時間を稼ぐわね。
本来敵の足元をめくり上げて攻撃する技なのだけれど、今回は敵の目の前や周りの地面を捲りあげるわ。
直接的な攻撃ではないけれど、視界を奪い、降り注ぐ土石で足止めして、掘り返した地面で移動を阻害するのよ。
【高速詠唱】の要領でとにかく多くの地面を掘り上げて、
【砂使い】を駆使してより的確に土石を降り注がせたいわね。
神山・光
ったく、向こう見ずな子供がいたもんだ。あたしの弟を見てるみたいだよ
あの子はディアボロスで、闘う力も手段もあるけどね
見捨てるのも目覚めが悪い、手助けしてやるか
相手の足(膝、足の甲等)を狙って銃弾を撃ち込み、相手の機動力を落として自由に身動きができないようにして進行スピードを落とす
「膝と足の甲は体重を支えて移動するための要。此処を撃たれちゃ、移動もままならないだろう?もうちょっとしたら全力で遊んでやるから待ってな」
少年を説得するディアボロスたちがいる一方で、敵を止めてその時間を作り出しているディアボロスたちもまた存在していた。
「ったく、向こう見ずな子供がいたもんだ。あたしの弟を見てるみたいだよ。あの子はディアボロスで、闘う力も手段もあるけどね。見捨てるのも目覚めが悪い、手助けしてやるか」
サイハイブーツに理知的な眼鏡の神山・光(銃神・g00638)はひたむきな少年を見て、弟のことが頭をよぎった。あの子はめんどくさがりだけど、きっとこういう時、同じように駆けだすだろう……、危なっかしいったらありゃしない。そんなことを考えつつあたりを目で探ると、妖刀以外にも鬼たちがうろうろしている。敵を見つけて近づきだしている者に、光は二丁の改造銃、レッドアイズとブルーアイズを駆使して下向きに次々と銃弾を撃ち込んだ。
「膝と足の甲は体重を支えて移動するための要。此処を撃たれちゃ、移動もままならないだろう? もうちょっとしたら全力で遊んでやるから待ってな」
機動力を失った鬼たちで小さな集落の道は塞がれ、後から来る鬼が詰まっている。すぐに乗り越えてくるだろうが、軽めの時間稼ぎとしては上々だった。
「通せんぼ、いいかもねえ。それじゃあ私も、やらせてもらおうかしら」
民家の屋根の上で可憐な声がした。雪花を思わせる袖をはためかせる白銀の姿は那木・遠名(魑魅魍魎の主(再出発)・g01355)。軽やかに屋根から飛び降り、鬼たちの前に降り立った。
「よい、しょー!」
五本の尾を地面に突き立て、鬼たちの足元の地面をめくり上げる。何体かは地面ごとめくり上げられて吹っ飛ばされ後続の鬼に当たったりしていた。
「よいしょ、よいしょっ」
連続で突き立て、めくるを繰り返す遠名。舞い上がった砂や小石が鬼たちに降り注ぎ、もうもうと舞い上がる土煙が暴力的な邪魔ものたちの視界を妨げる。
「あなたたちは乱暴で、無理やりで、場違いで、およびじゃないわ。私の求める魑魅魍魎の軍にはふさわしくないみたい。砂でも噛んでちょっと大人しくしててね」
そう言い放つ可憐な印象の少女の目は、鬼たちを見定める山の主の目になっていた。
そんな中、少年への説得は成功しつつあるようだ。それを横目で確認し、巳波・空(幻双のコンビネーション・g04519)は抜刀しながら駆けまわる。少女に見えなくもない中性的な容姿だが、同じ少年として自分で何とかしたいと思う一刃郎の気持ちは痛いほどわかった。失踪した友人もこうやって困難に立ち向かったのだろうか。
「少年が頑張るなら、俺が敵をかく乱するか」
『刀野郎も動き出してるぜ!』
イヤーカフから鋭い声が響いた。中に控えていたジンがボワッと姿を現す。
「耳のそばで大声を出すな……だが、的確だ」
ジンの言う通り、妖刀が動き出している。剣豪をベースにしているだけあって、押っ取り刀である必要がない、相手をじっくり見定めてから動く余裕があるらしかった。空は連続で斬撃を繰り出し、妖刀はそれを受ける。斬り合うことで時間を稼ぐ空。
「きりがない、が目的は時間稼ぎだからなっ」
『近づきすぎじゃないか、ちょっと距離を稼げよ』
ジンの提案に、空は屠竜撃を放った。妖刀の足元に大きな穴が開く。それを確認して後ろに飛び退る空。
『俺俺! なかなか動けるようになってきたな、まだまだいくか?』
「はしゃぐなよ。だが、悪くない」
ディアボロスたちに説得された少年が、こちらに向かって駆けだしていた。大きな翼のアリスティア・セラフィール(シンフォニックウィザード・g02995)が琥珀色の髪をなびかせ、並走する。
「こんにちは、一刃郎さん」
「え!? あ、はい、こんにちはっ!!」
「わたしたちは、一刃郎さんのまっすぐな想いを途絶えさせたくなくてここに来ました。一刃郎さんのように抗おうとする人々の力が、この世界に変化をもたらしてくれるはずです。だからわたしたちにお手伝いをさせてください。恐れを乗り越え、自信に変えてください。きっと、お爺さまもそうして強くなられたのだと思います。お爺様のようになるのでしょう?」
アリスティアは少年に問いかけると、時を司る女神の伝承を歌にして紡ぐ。穏やかな旋律の中で12本の魔剣が時を刻むように次々と、バリケードを抜けてこちらに向かってきた鬼たちに突き立てられた。そして13本目の魔剣は妖刀への牽制となる。妖刀へ向かって一直線、魔剣で作られた道ができる。
「さあ、頑張ってください!」
「ありがとうございます! 行ってきます!」
アリスティアの激励に背中を押され、少年は開けられた道を駆ける。
無常・准耶(屋上住まいのアムネジア・g01207)は切り絵のような翼を広げ飛翔しながら妖刀を翻弄していた。刀を振り回している誰かのよすがの間合いが届くギリギリを飛び回り、死角を見つければ相手の股下をスライディングして通過する。おちょくるような動き。
「敵さんこちら、手の鳴る方へ。短いおててで届くといいね!」
パンパンと手を鳴らし、やかましく相手を煽る。その間にも先ほど放たれた魔弾は回避できるかどうかギリギリの軌道を描いて妖刀の気を逸らしていた。そこに少年が到着する。
「よお、君が彼奴を倒す鍵になる。なので一撃入れてほしくてね。信じるか否かは任せるけど、俺達は君の邪魔はしない」
「信じます! 僕と同じで、未来を開く勇気を持った人たちがこんなにいるって知って、僕、嬉しいんです!」
(自分達で希望を作らせて甚振る。悪辣だが有効だね! なかなか悪魔的だ。でもさぁ、『仮初』が『本物』になれば、種火が火炎になるが如くだ。止まりはしないぜ?)
少年の返事になんだか嬉しくなる准耶。この気持ちは本物なのか、その真偽は当の本人にもわからないが……。
「やっちまえ、少年!」
足元の砂利を蹴り上げ、妖刀の注意を自分にひきつけながら、騙りの悪魔は叫んだ。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【土壌改良】がLV2になった!
【壁歩き】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【命中アップ】LV2が発生!
【ロストエナジー】がLV3になった!
紀・雪名
物騒な話ですね?
今も昔も、踊らされてはもともこもないですから少年信念を貫きましょうね。
正義の為に力を使う難しさを知っているので、なるべく少年の手で戦いを学ばせる為にギリギリまで手は出さず【結界術】で援護。いろんな術を学ぶのも大事だからね。
鬼だけは力比べをしてみたいので潰しても問題はないだろうから…
「腕比べでもしないかい?圧倒するのが先か、圧死するのが先か」
パラドクス【鬼胡桃】で力の差を試します。
「まったく物騒な話ですね? 今も昔も、踊らされては元も子もないですから君は信念を貫きましょうね」
妖刀への道が時間を稼いでいたディアボロスたちによって示される直前。どこから湧いてくるのか横道から少年を手に駆けようとする鬼たちに対峙していたのは紀・雪名(鬼をも狩り尽くす鬼・g04376)。鬼人でありながらも鬼を狩ることに特化した白髪の陰陽師だ。少年は陰陽道を学ぶものとして共感するものがあるのか、その一言で雪名がその道の先輩であることを直感で理解し、目を輝かせる。そんな少年を、眩しいような目で見やる雪名。
「いろんな戦いを学ぶのも大事だからね。正義のために使おうと悪事に使おうと力は力だし、肌で感じておいで」
鬼の力で殺されてしまわないように少年を結界術で援護し、しばし戦わせておいて雪名は背後を護る。護りながらも、鬼狩人の血がややうずうずしていた。この鬼と力比べをしてみたい……潰してしまっても構わないだろうし……。
「腕比べでもしないかい? 君が僕を圧倒するのが先か、それとも圧死するのが先か!」
封印解除。全身全霊、鬼の血と膂力が籠められた両腕を巨大化し、鬼とがっぷり組み合う。鬼の腕もまた丸太のような太さを持ち、見た目では拮抗しているように見えたが、すぐに胡桃のようにはじけてしまった。
「なんだ。見かけ倒しだな」
そろそろ助けるか。雪名は振り返り、苦戦する少年の相手の鬼を同じように粉砕した。
成功🔵🔵🔴
効果1【建物復元】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
緋影・夕姫
例え、それが「仮初」だったとしても、誰かの救いにはなっているはず。それ、私たちが「本当」に変えてみせる。妖怪の思惑通りなんかには、させない。
先に護衛を排除させて貰うわ。敵を排除することも大切だけど、陰陽師さんとの共闘を優先するわ。
まずは、陰陽師さんに意図を伝えておくわ。
「一刃郎さん攻撃をお願い。私たちが鬼の動きを止めるわ。」
相棒のクダギツネに声をかけるわ。
「紅葉、行けるね?」
私が敵との距離を詰める。肉薄をした際に、私の身体を影に紅葉に出てもらい。一合交えている際に、鬼の影に牙を入れ、動きを止めてれないか試みる。
「一刃郎さん、あとはお願い。」
(一刃郎さんの戦いに横やりが入らないように、先に護衛を排除させてもらうわ。一刃郎さんとの共闘を優先させながら、ね)
「一刃郎さん攻撃をお願い。私たちが鬼の動きを止めるわ」
少年が先走らないように前もって意図を伝える緋影・夕姫(蒼炎妖刀ノ少女・g00571)。彼の力強いうなずきを確認して、鬼へと駆けだす。
「紅葉、行けるね?」
相棒のクダギツネ紅葉に声を掛けると、紅葉は竹筒から飛び出し、一度こちらを振り返り、鼻をフンと鳴らして返事をした。そのまま紅葉は夕姫の影に溶けて隠れる。紅葉を隠したまま鬼に肉薄する夕姫。
近づく夕姫に気が付いた鬼はウオオと恐ろしい声を上げながら金棒を振り回す。丸太のような金棒が夕姫に振り下ろされる刹那、飛び出した紅葉が鬼の影の喉笛に該当する部分に噛みつく!!
振り上げた金棒が振り下ろせず、鬼は困惑するが、困惑を怒りに変えても動かない体では吼えるしかできない。
「一刃郎さん、あとはお願い」
「やあぁああああっ!!」
少年は術ではなく脇差を抜き、鬼の太腿に刃を突き立てる。まだ目を瞑っているが、動かない的に当てるには充分な攻撃だった。
(例え、それが『仮初』だったとしても、誰かの救いにはなっているはず。それ、私たちが『本当』に変えてみせる。妖怪の思惑通りなんかには、させない)
わめく鬼の咆哮を頭上に聞きながら夕姫は思った。
成功🔵🔵🔴
効果1【傀儡】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
黒猫・オミコ
一刃郎殿が妖刀・縁切りに一撃を入れるのを見届けた後
くろねこモード起動
「良い、想いのこもった一撃じゃったのう!我輩もそれに答えるのじゃ!」
パラドクスを起動して、金棒鬼を式神で牽制
一刃郎殿が一旦敵群から距離を取れるようにサポート
その後一刃郎殿を背に金棒鬼の群れと相対
「(一刃郎殿に)道は我輩達が切り開く!今のうちに、心の熱を、勇気を生み出しておくのじゃ!」
殺気も放ちながら金棒鬼達を近づけないようにパラドクスで攻撃
光使いも駆使し、光線の光で金棒鬼達の視界も妨害
妖刀縁切りを足止めしにいった味方達も、一旦態勢を整えられるように
攻撃と攪乱を同時に狙う
仲間との絡み、連携、アドリブ大歓迎
「良い、想いのこもった一撃じゃったのう! 我輩もそれに答えるのじゃ!」
金の瞳を輝かせ、口調は敬愛する親分と同じものに。少年の一撃を見届けた黒猫・オミコ(育ての親は猫又・g01797)は様々な妖怪の姿を模した式神を廃墟の集落に放つ。
「すごい……こんなに大量の式神を一度に!」
それを見た少年は舌を巻くが、ぼやぼやしてはいられない。
「一度退けい! 巻き込まれるぞ!」
オミコの鋭い声に飛び退る少年。その背後に、オミコもまた降り立った。あふれ出る殺気に少年はぞくりと震える。その間にも照魔鏡を持たせた式神たちが各方向に散っていた。曇天が割れ、放たれた光線を乱反射させる式神たち。強い光と衝撃に目が眩み吹っ飛ぶ鬼たち。残った鬼たちが悪意を帯びた金棒で反撃しようとも、届くのには時間がかかる。これで仲間達も体制を整えられるだろう。
「僕も、いつかこんな陰陽師になるんだ……がんばるぞ……」
規模の大きい式神の使役術を目の当たりにした少年は、憧れで目を輝かせていた。
成功🔵🔵🔴
効果1【ハウスキーパー】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
シャナオウ・ナラシャ
んじゃ、再開だ「一刃郎!!」
(父親風体を装うように、その口調は厳しくも優しく)
(多少の攻撃を加えつつ、一刃郎に戦い方を教えるように指示をだしてみたりどうするべきか、ここはどうやるか…と言った手ほどきをする。これでも嘗ては王として戦場を駆けていたものだ。それに、恐らくだが…実戦は初心者なのだろ…、今後の手助けになればいと…思うぞ)
ガントレットと鉤爪による打撃と斬撃
サイキックオーラをによるエネルギー弾で遠距離攻撃
防御に闘気を纏うことでダメージを最小限に
連携・アドリブはお任せ
「一刃郎!!」
やや浮足立っていた少年に父親を思わせる重厚な声で呼びかけたのはシャナオウ・ナラシャ(紗那皇・g02191)だ。
「足を狙ったのは悪くない。体格の差があるしな。だが、目を瞑っていては次に相手がどう出るか見えないぞ。戦闘は読み合いだ。しっかりと両の目を開け、自分がこう行ったら相手はどうくるか。常に頭を回転させて駆け引きをする必要があるのだ。まずはその癖を直さなければならんな」
かつては王として戦場を駆けていたシャナオウは少年が実践は初心者であることを見抜き、今後の参考になるだろうと厳しくも優しくアドバイスをした。その間にも鉤爪で鬼を攻撃し、ガントレットで金棒の反撃を防ぎ、敵を捌く姿は力強く鮮やかだ。
「は、はい! ありがとうございます!」
「うむ、精進するのだぞ。しかし数が多いな」
シャナオウはスフィンクス『エニシェンラフィス』に何事か命じる。スフィンクスは両の翼を広げ、光を放った。それは敵の精神を惑わす光。判断を鈍らせた鬼は王の敵ではない。少年と二人駆けながら、シャナオウは鬼たちを蹴散らした。
成功🔵🔵🔴
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
無常・准耶
さーぁさぁさぁさぁ終幕のお時間だ、臍を噛んで悔しがるご準備は宜しいかい?
ここからは接近主体、蹴り技で敵を弱らせよう。
敵の動きは【観察】して読めてるはず。目晦ましに、魔力の【誘導弾】と飛翔で【攪乱】だ。
味方の位置や攻撃は逐一確認、射線を遮らない程度の心遣いは見せないとね。
敵さんが少年に攻撃するか、少年がトドメの一撃を放つときにパラドクス発動。
踏みつけるように足裏での蹴り技の応酬。足払い、膝裏、横腹、鳩尾、肘、手の指、こめかみ等々を蹴りつけて兎に角動きの阻害を行う。
ラストは背後から踵落としで右肩を思い切り下に押し付けて動かさない。
お膳立てはこれで十分かな? トドメは宜しく!
「さーぁさぁさぁさぁ終幕のお時間だ、臍を噛んで悔しがるご準備は宜しいかい?」
少年が鬼の囲いから解き放たれこちらに駆けてくる間、無常・准耶(屋上住まいのアムネジア・g01207)は妖刀・縁斬りと対峙していた。鬼たちとの闘いで跳ね上がった砂粒が妖刀を携えた有耶無耶な存在にぶつかり跳ね返るのを観察し、どうやらこの敵には実体があるらしいということが見て取れた。飛翔しながら魔力の誘導弾で妖刀をかく乱する准耶。
ぶぅん。有耶無耶な存在の構える刀は怨念が青い光の帯となって尾を引き、禍々しい血の油でギラリと輝いている。
「どこ見てるんだい? 目に物見せてやるよ……見えないだろうけど」
味方の動線を塞ぐ気はないが、このまま斬撃を放たれたら少年に当たってしまう恐れがあった。准耶は敵の膝を足掛かりに駆けあがり、踏みつけるように蹴る。バランスを崩した敵に足払い、膝裏、横腹、鳩尾、肘、手の指、こめかみへ蹴りの応酬を繰り出し、技を出すのを阻害した。見る者を翻弄する一瞬の動き。
「すごい……何やってるのか全然見えない……」
近づいていた少年の感嘆のつぶやき。
准耶に背後から踵落としで右肩を思い切り下に押し付けられた敵の放った斬撃は逸れて地面を割った。
(お膳立てはこれで十分かな? トドメは宜しく!)
大成功🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV4になった!
黒猫・オミコ
悲劇感知をし、万が一にも一刃郎殿に危害が及ばないように注意
悲しみの歌が聞こえたら、一刃郎殿をディフェンス
ディフェンスする際には、また飛翔で抱きつくようにかばい
妖刀との距離を取らせる
可能なら形見の刀は失わせたくはないが
刀を破壊しなければ止められなさそうなら躊躇はしない
パラドクスを使い、大量の式神で妖刀の頭上を制圧し動きを制限
パラドクスの光線は光使いも駆使し
妖刀の周辺の邪気を払うように光線を通過させる
一刃郎殿の一撃の機会を紡ぎだせるように
仲間の攻撃や陽動にも合わせ牽制用式神を妖刀に突撃させる
「皆がお主(一刃郎)を支えておる!後ろは任せるのじゃ!」
仲間との絡み、連携、アドリブ大歓迎
妖刀が准耶に攻撃しようとした瞬間、黒猫・オミコ(育ての親は猫又・g01797)の耳に微かに聞こえた悲しみの歌。
「危ない! いったん止まるのじゃ!!」
これ以上近づいたら少年に斬撃が届いてしまう。地面を割る攻撃が放たれる刹那、オミコは少年を抱きかかえ飛び退る。
「オミコ……さん!」
「強い刀じゃな。おぬしに形見の刀を持ち帰って欲しいと思うたが、ちと贅沢な考えのようじゃ。破壊せねば止められないかもしれん。よいか?」
「か、覚悟の上です!」
「その意気やよし! さあ! 未来ある若者の道を妨げる者に容赦はせんのじゃ! 芥の如く吹っ飛べい!」
オミコがキセルを振り上げると大量の式神たちが再び現れ、空を奔るものは妖刀の頭上を制圧、地を駆けるものは照魔鏡の光で邪気を払う。あとからあとから妖刀へ突進していく式神たち。
おおおお……ん!!
妖刀の怨嗟の雄叫びが地を舐めオミコに迫るが、式神に阻まれオミコには届かなかった。
「皆がお主を支えておる! 後ろは任せるのじゃ!」
大成功🔵🔵🔵
効果1【ハウスキーパー】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
紀・雪名
今の鬼は歯ごたえがないですね。
うっかり握りつぶしてしまえるほどに、少年にはちと衝撃が強いかもしれないかい?
遠慮なくやりすぎたことを反省。
鬼の数が減り、妖刀までの道筋ができたら【結界術】で援護。
【不意打ち】で【阿修羅不動】を発動し、形代【水符】にて妖刀を氷柱へと変え動きを制限。
たった一撃、少年が一撃を加える隙だけでもたたき出せれば上等。
「少年、ここまでくればやれるかい?自信がなくとも此処まで来たならば真っ直ぐ前を見据えて叩き込むといい。遠慮はいらないよ」
まだまだ未熟だろうが、ここまで来た勇気と思いがこの先もっと強さを増すように背中をおそうか。
「遠慮なくやりすぎてしまった気がする……今の鬼に歯ごたえがないものだから、たやすく握りつぶしてしまった。駆け出しの少年にはちと刺激が強いかもしれないかい?」
鬼を駆逐し妖刀への道筋を作った紀・雪名(鬼をも狩り尽くす鬼・g04376)は、はしゃぎすぎをやや反省しつつ少年を結界術で護る。左手で所在なく頭を掻きながら、右手には形代『水符』を取り出した。
「阿修羅不動……!」
水符から飛び出す氷属性の攻撃。地面の少ない水分からなる氷がびきびきと小さい柱を発生させながら蛇のように妖刀へ近づき、次第に大きくなった氷柱がその有耶無耶な存在の動きを制限した。妖刀は怨嗟の唸りをあげるが、氷に阻まれる。
たった一撃、少年が一撃を加える隙だけでもたたき出せれば上等。
「少年、ここまでくればやれるかい? 自信がなくとも此処まで来たならば真っ直ぐ前を見据えて叩き込むといい。君はとても強い。此処までやってきたのは君だけだ。遠慮はいらないよ」
「はい!」
まだまだ未熟だろうが、ここまで来た勇気と思いがこの先もっと強さを増すように。雪名は言葉で少年の背中をそっと押した。
大成功🔵🔵🔵
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
神山・光
さて、殴り合いは苦手なんだよね
あの子供の援護もしなきゃならないし、あたしはそっちをメインにやらせてもらうか
盾破断煌刃で攻撃しようとして来たら、バスターランチャーで徹甲弾をばらまき、相手の体のどこか、あるいは刀の柄に当たってバランスを崩すことを目的とする
目的は倒すことではなく、少年のフォローなので、陰陽師の少年が射線に入らない位置から銃撃する
「家族の形見か。そいつを利用するなんて、随分悪趣味な黒幕だね。そのうち鉛弾をご馳走してやるよ」
吉祥天・華瑞月
妾は、あくまでも影に徹するのじゃ
なんせ一般人とし接触したからのう?
物陰から少年の援護するぞ
陰陽符で使い魔を【召喚】式神じゃな、模るのは仔ギツネ
まぁ、同じ陰陽師の妖狐も居るからのう?
あやつの式神だと思ってくれればよい
仔キツネは尾を振り【風使い】でのかまいたちを放つぞ
その際にはパラドクスを使い敵を封じ込め
少年が止めを刺すと同時に発動するのじゃ
細やかな【オーラ操作】でタイミングを合わせればよいかのう
アドリブ・連携お任せ
巳波・空
奔走する少年の援護は任せな。
ジンとの連携も問題なくなってきた頃に、パラドクス【精霊舞技】発動。
『ひとりよりふたり…出番だ』
【契約】により、二人の繋がりは強固に
黒の己、白のジン 双子の様な姿を撮って連撃で道を切り開く。
俺にできなくてもジンになら出来る事もあるはずと分担も大事だな。
「ひとりじゃない、今なら君にもできるはずだよな?」
少年の傍に並び立ち一時ではあるが、仲間として微笑みかけて後押しするか。
「さて、殴り合いは苦手なんだよね。あの子供の援護もしなきゃならないし、あたしはそっちをメインにやらせてもらうか」
「妾も、あくまでも影に徹するのじゃ。なんせ一般人として接触したからのう? 物陰から少年の援護をするぞ」
「お、じゃあ少年を励ますのは俺に任せな」
物陰で話し合う神山・光(銃神・g00638)と吉祥天・華瑞月(ヒメガミ・g02230)に一声かけて、巳波・空(幻双のコンビネーション・g04519)は少年を追いかける。
『ひとりよりふたり……出番だ』
空の姿がぶん、と二重に分裂する。黒の空と白のジン。双子のようにそっくりな姿を取っており、双方とも黒風白雷を手にしている。左右対称の動きで妖刀の元まで駆け、連携攻撃を駆使して剣戟を鳴らす。
(ジンとの連携も馴染んで来たな。俺の苦手なことでもジンならできるってこともあるから、分担も大事だな。やりやすいぜ)
地を断つ反撃に飛び上がり両側に飛び退る黒白の姿の間を、ダダダと通過する銃撃。光がデス・ホーラーに搭載された徹甲弾をガトリング射撃しているのだ。倒すことは目的ではなく少年のフォローのためなので急所に当たらないように撃っているが、クロノヴェーダのやり方に内心ムカムカしていた。こんなときにこそ煙草が吸いたい。
(家族の形見か。そいつを利用するなんて、随分悪趣味な黒幕だね。そのうち鉛弾をご馳走してやるよ)
徹甲弾は妖刀の柄や、それを掴んでいる有耶無耶な存在の膝や肘の部分などに当たり、バランスを崩す。崩したバランスから放たれる妖刀の斬撃。そのとき空間がひゅぱりと切れた。
「ちょうど同じ狐がたくさん式神を放ってくれたからのう。まぎれて動きやすいわえ。あやつの式神だと思ってくれれば妾は一般人の振りをし続けられるという寸法よ」
華瑞月の放った式神は小狐。結界を作りその中に式神を放つ華瑞月の攻性式神結界が発動したのだ。式神が振る尾から発生していたのはかまいたち。空気の割れ目であった。それらは隠れての援護だが、誰かが援護してくれているというのはさすがに少年にもわかっていた。
「僕、ひとりぼっちだと思ってた。陰陽師の仲間も、師も、何か諦めたようなことばかり言っていて。でも僕は弱いから、何もできないと思ってた。でも違うんですね。僕を助けてくれる人たちがこんなにいたなんて」
「そうだ。ひとりじゃない、君一人でいた時は弱くても、俺たちがいる。今なら君にもできるはずだよな?」
「はい! うおおおおおおお!!」
少年は一時だけでも仲間として微笑んでくれた空に元気よく返事をすると勇壮な雄たけびを上げながら両手に符を展開し、式神を放つ。今度は両の目をしっかり見開いて、目をそらさずに。
「縁の下の力持ち、というところじゃのう、今回はもともとそういう仕事よ」
少年の攻撃が当たった瞬間。華瑞月がはかっていたタイミングで式神の術が発動した。あたりが光り輝き、妖刀に宿っていた怨念が天に昇っていく。あとには、折れた刀だけが残されていた。
「勝った……おじい様……」
折れた刀を少年は布に包んでうやうやしく抱える。
「皆さん、ありがとうございました。僕は都に報告しに行かなければなりませんが、皆さんのことは忘れません」
少年、陰陽師一刃郎がディアボロスたちを覚えておけるということはない。都には彼が一人で妖刀・縁切りを討ったという報告がなされるだろう。だがディアボロスたちが守った希望の芽は彼の心に息づいているのだ。それを信じて、ディアボロスたちは廃墟を後にした。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【ハウスキーパー】がLV4になった!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV6になった!