リプレイ
テクトラム・ギベリオ
極寒の地で空腹に耐えねばならんとは、どんなに辛いか。
私は砂の民ではあるが厳しい環境下で感じる絶望は同じだ。すぐに支援を行おう。
まずは新宿島から食料と保存食、それから今後必要になるだろう野菜の苗等を持ち込む。
町に到着してすぐ、人の多い場所で【寒冷適応】を使用し周囲の環境を変える。
これ以上すり減った体力を消費させる訳にはいかんからな。
寒い場所だし人は集まっているだろうが、もし範囲外に人が居るようなら即座に集める。
冷えた体が温まるよう料理で使うものとは別に火をおこし、食事が完成するまで休んでいてもらおう。
落ち着いたところで、料理をしていた仲間と合流して炊き出しの準備をする。
アドリブ連携歓迎
●レアザ救援
徴税部隊が町を荒らしに荒らし、根こそぎ何もかも持ち去った後も――レアザの人々は必死に生き抜こうとした。
極寒の只中、衣食住も儘ならぬ状況で2週間近く持ち堪えたのは、奇跡にも近いだろう。
そして、人々は、とうとう力尽きようとしている。
(「極寒の地で空腹に耐えねばならんとは、どんなに辛いか」)
テクトラム・ギベリオ(砂漠の少数民族・g01318)は獣神王朝エジプト出身であり、砂の民だ。厳しい環境下での絶望は、よくよく思い知っている。
まず、新宿島から持ち込んだのは、食料と保存食。それから、今後必要になるだろう野菜の苗だ。
だが、テクトラムの表情は芳しくない。
「全然、足りないな」
ディアボロスは、パラドクストレインに乗り込み、ディヴィジョンを訪れる。1人が持ち込める量は知れている。
レアザの救援にやって来たディアボロスは少なからずながら、残留効果『アイテムポケット』を用意した者はいないようだ。
取り敢えず、食糧の方は『口福の伝道者』で増やせようが。復興支援の段になれば、ある程度の物量を持ち込む段取りは組まねばなるまい。
ともあれ、テクトラムは、真っ先にやるべき事がある。
「……え」
凍え切った体を抱き、道端にへたり込んでいた老女は、俄かに寒さが和らいだ感覚に驚いた。
「もう大丈夫だ。救けに来た。歩けそうなら、広場に。火を熾している」
呆然と己の体を撫でさする人々に、声を掛けて回るテクトラム。
これ以上、すり減った体力を消費させる訳にはいかない。残留効果『寒冷適応』を発動した。これで、テクトラムから半径300m内が、寒さの中で快適に過ごせるようになった。
「今、広場で炊き出しを準備中だ。食事が出来上がるまで、そこで休んでいるといい」
事情は多く語らず、テクトラムは町に散らばる人々を広場に誘導していく。
動ける者が移動出来たら、料理中のディアボロス達と合流するとしよう。
大成功🔵🔵🔵
効果1【寒冷適応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
括毘・漸
被害が大きなところ、奴らが多くいるところに目がいきますが、被害を受けているのは彼らも同じです。
今は、武器から手を離し、救い手を差し伸べましょう。
現地についたら…近くの森に向かいます。食糧支援はどうしたのかって?
まぁ、建物の修復に必要な木材や生息している動物の確認です
この極寒の地に住むパワフルな動物の肉は滋養強壮栄養満点です
さぁ、狩りの時間です
そんなこんなで熊肉や猪肉を携えて町に入ります
この肉を手に入れるには、ハチミツを持った熊や巨体な猪との激闘が…今は関係ないですね
てな訳でお肉の美味しい焼き方~
肉を捌き、塩を揉み込み焼く!
こういう時はシンプルなのが一番です
そのままでもスープに入れてもよしです
ディアボロスが攻略中のディヴィジョンは多く、どうしても被害が大きい所、クロノヴェーダの動向に目が行きがちとなってしまう。
(「ですが……被害を受けているのは、地方に住まう彼らも同じです」)
故に、括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)は、ひと先ず武器を手放す。救いの手を差し伸べるべく。
とは言え、最初から町には向かわず、近くの森へ足を向けた。
建物の修復に必要な木材や、生息している動物の確認だ。
「それに……極寒の地に住むパワフルな動物の肉は、滋養強壮栄養満点ですからね」
さぁ、狩りの時間だ。
「猟犬の伍――吼え哮ろ」
漸の咽喉から迸る咆哮は、空気を震わせ衝撃を生む。轟く爆音が犬の顎を模り、慄く獣を呑み込んだ。
「大猟、大猟っと」
漸は力自慢というより、敏捷に長ける。早速捌いた熊肉やら猪肉やらを抱えるだけ抱えると、漸くレアザに向かった。貴重なたんぱく源だ。何度か往復すれば、全て運び込めるだろう。
「てな訳で、お肉の美味しい焼き方~」
こういう時は、シンプルなのが1番だ。肉に塩を揉み込み焼くべし、焼くべし!
「そのままでも、スープに入れてもよしです」
炊き出し会場となった町の広場に、逸早く焼き肉の芳ばしい匂いが漂い始めた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
リップ・ハップ
まだ出来ることがある。今はそこを喜ぶしかねいか
先ずは【熱波の支配者】で寒さ対策
人もそうだし、ちょっとでも料理冷めんの遅らせられるよーにね
料理はおろか食事も訳あってしてねいけど、インスタントの調理くらい出来らぁっ
でき……出来るっしょ……説明からはみ出さなきゃ……
チョイスはうどん。消化に良いしあったまる
野菜も刻んでどばどばIN
麵が駄目でも最悪汁物にはなるっしょ
……そいに煮過ぎてやわやわになったってより消化によくなるだろし
味付けは、これが問題だ
味見できんし
分量図って入れるだけでOK的な現代社会の利器に頼っちゃう
それか他の仲間にね
料理上手そな人が居んなら私は下働きでもオッケーよ、その辺【臨機応変】に
(「まだ出来ることがある……今はそこを喜ぶしかねいか」)
マスク越しに溜息が漏れる。リップ・ハップ(Reaper Harper・g00122)は、広場で残留効果『熱波の支配者』を発動した。ディアボロスが熱波を自在に操れるようになり、気温は最高10℃上昇可能になる。
先んじて『寒冷適応』が発動しているが、『熱波の支配者』の効果は半径1kmと広範囲だ。永久凍土の町とは言え、気温が10℃違えば体感はかなり違う。何より、ちょっとでも料理が冷めるのを遅らせたかった。
「……ま、私だって、インスタントの調理くらい出来らぁっ」
勇んで、麵を取り出しながら。ふと、リップは眉根を寄せる。
「でき……出来るっしょ……レシピからはみ出さなきゃ……」
残留効果にも『おいしくなあれ』という、字面そのままな効果があるけれど……無くたって、大丈夫、きっと。
チョイスはうどん。消化に良いし、あったまるから。
ちなみに、ロシアには「ラグマン」なる郷土料理がある。トマト風味の麵料理だ。
トマトペーストを加え、羊肉、野菜、唐辛子と一緒に煮込んだ牛スープを、太目の手延べ麺に掛けて食する。麵はうどんに似ており、出汁がよく効いたスープと麺のツルツル食感が絶妙だとか。
「麵が駄目になっても、最悪汁物にはなるっしょ」
じんわり滲む不安を振り払う。ぞんざいに野菜を刻み、大鍋にどばどばとINするリップ。
……ついでに、煮込み過ぎて色々やわやわになったとして、消化がより良くなるだけだ。大丈夫、多分。
寧ろ、問題は味付けの方だ。
「まあ、私が味見しなくても、ちゃんと分量を量って入れればOKだろし」
こんな時こそ、現代社会の利器に頼ればいい。それとも他の仲間か、いっそ、町の人々に味見を頼むか。
「そもそも、食べるのは、この町の人達だしなー……ま、臨機応変、臨機応変っと」
これだけ人の手があれば、少々の失敗だって、何とでもなるだろう。
というか、実際、何とかなった。幸いにして。
大成功🔵🔵🔵
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
レイラ・イグラーナ
……間に合い、ませんでしたか。
この過酷な環境と支配された土地で全てを救いたいと考えるのは傲慢なのでしょうが……
せめて、生き延びた彼らが吸血貴族たちの支配から逃れ、従属を脱せるよう、力を尽くさせて頂きます。
まずは自己紹介を。
私たちはこの国に暮らす人民たちの幸福のため、支配者である吸血貴族に抗う者です。
吸血貴族により皆様が襲われたと聞き、援助へと馳せ参じました。
貴方達をお救いしたい……それが私たちの望みです。
どうかお受け取り下さい。
新宿より持ち込んだ食材と調理器具を使用し、温かいスープをメインに炊き出しを行います。料理は他の復讐者の方と【口福の伝道者】で増やし、町の方全員に行き渡らせます。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
協力アドリブ歓迎
……酷い事をするものだ
ヴァンパイアノーブルが農地を耕したら、さぞや捗るだろうに
奪うことしか思いつかないのか……
焚き火をかまどがわりに街の広場に焚いて
寒冷適応もお借りし、人々が暖を取れる場所を作る
座って食事ができるように、椅子があれば出し
持参した防水断熱の敷物を敷こう
まずは落ち着いて、体力を回復させよう
新宿から持参の食材と調理器具用い
ジャガイモに馴染みがあるなら、ポトフだな
カブや人参、肉など具材を下ごしらえし、香辛料と煮込んで味を調え
【口福の伝道者】で、食べては増やし配ろう
ハーブや香辛料がきっと食欲を誘い、身体を内側から温めてくれるだろう
彼等に灯火のごとき幸福がありますように……
「……酷い事をするものだ」
荒れ果てたレアザの光景に、憤りの表情を浮かべるエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)。
「ヴァンパイアノーブルが農地を耕したら、さぞや捗るだろうに。奪うことしか思いつかないのか……」
一方、レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)は沈痛な面持ちで俯いている。
(「……間に合い、ませんでしたか」)
この過酷な環境と支配された土地で、全てを救いたいと考えるのは……傲慢なのだろうか。
「レイラさん、やろう。俺達には、まだ出来る事がある」
「……はい。せめて、力を尽くさせて頂きます」
生き延びたレアザの人々がヴァンパイアノーブルの支配から逃れ、従属から脱せるように。
広場を見回せば、徐々に人々が集まってきている。焚火の数を更に増やすエトヴァ。炊き出しの竈代わりでもあるが、寒空の下で人々が暖を取る為に。
残留効果『寒冷適応』と『熱波の支配者』の温度上昇で、現状は永久凍土の町らしからぬ温かさだが、火に当たりかじかむ手を温めればホッとするものだ。
ちなみに、焚火の薪は、破壊された家々の木材の破片を利用している。
「まずは落ち着いて、体力を回復させよう」
更に座って食事出来るよう、エトヴァは薪集めのついでに無事な椅子を集めてきた。底冷えする地面の上には、持参した防水断熱の敷物を敷く。
「あ、あの……皆さんは?」
「まずは自己紹介を。私たちはこの国に暮らす人民たちの幸福の為、支配者であるヴァンパイアノーブルに抗う者です。皆様が襲われたと聞き、援助へと馳せ参じました」
ディアボロス達の献身に戸惑いを隠せないレアザの人々に、レイラは礼儀正しく挨拶する。
「貴方達をお救いしたい……それが私たちの望みです。どうかお受け取り下さい」
「は、はあ……」
「ヴァンパイアノーブルに抗う」という言葉に怯える者も若干いたが、ほんの少し前まで命すら風前の灯であった者ばかりだ。今は、思ってもみなかった救けに、安堵の方が先立っているようだ。
「では、私達も炊き出しを……温かいスープが良さそうです」
「ジャガイモに馴染みがあるなら、ポトフだな」
エトヴァの提案に、レイラも否やは無い。新宿島から持参した食材――ジャガイモに加えて、カブや人参、肉などの具材を下拵えし、香辛料と煮込んで味を調える。
「他の仕度も出来たら、『口福の伝道者』で増やして配ろう」
「そうですね」
エトヴァとレイラが丹精込めたポトフは、ハーブや香辛料の風味が食欲を誘い、きっと人々を身体の内側から温めてくれるだろう。
(「彼等に灯火のごとき幸福がありますように……」)
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】がLV3になった!
効果2【凌駕率アップ】LV2が発生!
南雲・葵
【安らぎの館】アドリブ、連携可
食糧支援なら俺等にも出来るね
大半の荷物をいぶきにまかせちゃってごめんね
その分、調理は任せといてよ!
食糧事情の救世主と言えばジャガイモ!
食べてよし、育ててよし!
持ってきた2割は種芋にして、残りは大型の蒸し器でどんどん蒸すよ
姉貴(オラトリオ)は使い捨ての食器用意お願いね
蒸した芋は半分に割って業務用バターの缶からたっぷりのバターを添えて完成
そそ、味変楽しめるようにマヨネーズとかも添えておかないと。
出来た物を【口福の伝道者】を持ってる仲間に1つ渡してから、後はひたすらテキ屋の兄ちゃんに徹するね。
遠原・いぶき
【安らぎの館】
アドリブ、他連携◎
荷物は任されたー…
ジャガイモや調味料を詰め込んだ袋を持ってレアザの地へと降り立とう
【怪力無双】のおかげとはいえ持ってきすぎたか?と思うが周囲の様子を見て納得だ
俺は料理苦手だから、料理をする仲間の指示通りに動いておこう
途中で町の人々を見つけたら、俺が着ているジャケットやカーディガンをかぶせてやるよ
…もう少し待ってな
今皆がいろいろ準備してるからさ
役者は【演技】で寒さも平気…なんだよ
しかしさ、ここの支配者さんは町の人達が自分に従ってくれるから元気なんだろ?
皆は自分達の力で生きていけるってのにさ、可哀想な奴
本当に立場が上なのはどっちなんだよ…って思うのは俺だけか?
大崎・朔太郎
【安らぎの館】
アドリブ連携可
ライブとかじゃないこういうガッツリした支援のお仕事は初めてですが頑張りますか。とりあえずまずは火かなと、火の付いた【アロマキャンドル】を町の人に渡していきますか、少しでも身体を温めないとご飯を食べる体力も無くなっちゃいますからね。今のこの場だけでも火種は僕等で賄えば少しは楽になるかなと。後は皆の食事に繋げていきましょう。
僕も食事の準備…と言っても【口福の伝道者】で【蜂蜜漬け】を増やすだけですが、蜂蜜漬けなら保存が効きますから瓶かなんかに詰めてもらえばすぐ食べて終わりにならないかなと。後は【料理】はちょっとできますから皆さんの補佐に回りますかね。
アルラトゥ・クリム
【安らぎの館】
アドリブ&絡み連携歓迎
下々の物資を徴発して、お偉いさん達は引き籠もり。
良くある話だけど…迷惑千万この上ないね。
流石に3t持てると色々運べるね…いぶきさん、お疲れ様
さて、私もやりますか
自分で持ち込んだ野外調理器具と大鍋で
バターとオリーブオイルで炒めた牛肉や根菜類、ビーツや馬鈴薯等を
コンソメと缶トマト、ローリエを加えて軟らかく煮て
パセリを振りサワークリームを添えて完成
新宿島風のボルシチだから、現地と細部は違うだろけど…
それでも土着の料理なら、心身共暖まるかなと
後は口福の伝道者で増やして貰い
友達催眠を使い、友好的で善良な笑顔で住民に行き渡らせる
「さあ皆。一杯食べてまずは元気を出そう!」
新宿島からディヴィジョンへ、パラドクストレインで移動するディアボロスが、通常、持ち込める物資は精々手荷物程度。量自体は知れている。
量的制限を払拭するのが残留効果『アイテムポケット』であるが、食糧支援に関しては、『口福の伝道者』が相当に積み上がってきている。ディアボロスの人数分の材料を用意すれば、レアザの人々の食事は十分賄えるだろう。
「いぶき、大半の荷物をまかせちゃってごめんね」
それでも、「4人分」ともなれば、荷物は多くなる。
「荷物は任されたー」
南雲・葵(お気楽姉弟の弟の方。・g03227)に気安く応じた遠原・いぶき(開幕ベルは鳴り響く・g01339)は、ジャガイモやら調味料やら詰め込んだ袋を両腕に抱えて、首を巡らせる。
(「持ってきすぎる、って事は無さそうだな」)
尽くが奪われた。支配者面するクロノヴェーダに。
(「下々の物資を徴発して、お偉いさん達は引き籠もり。よくある話だけど……迷惑千万この上ないね」)
内心で吐き捨て、アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)は腕まくり。
「いぶきさん、お疲れ様。流石に3トン持てると、色々運べるね」
いぶきの力自慢は、残留効果『怪力無双』の賜物だ。
「俺は料理苦手だから、その代わりだな。皆の指示通りに動くよ」
「頼りにしてる。……さて、私もやりますか」
野外調理器具と大鍋は、アルラトゥ自身が持ち込んだ。牛肉、根菜類、ビーツや馬鈴薯……即ちジャガイモ等々、食材をいぶきから受け取って――切り分けた食材を、バターとオリーブオイルで炒めていく。
大鍋に水を加え、お手軽なコンソメの粉末と缶トマト、ローリエを加えて煮込む事暫し――盛り付けた皿にパセリを振り、サワークリームを添えれば完成だ。
(「新宿島風のボルシチだから、現地と細かい所は違うだろけど……」)
それでも、土着の料理なら、心身共に暖まるかなと考えた。
「よし! 調理の方は、俺にも任せといてよ!」
食糧事情の救世主と言えば、ジャガイモ! 食べてよし、育ててよし!
流石に1回の持ち込みでは、種芋にまで回す余裕は無さそうだが、まずは腹ごしらえが最優先だ。大型の蒸し器で、どんどんジャガイモを蒸し始める葵。
「姉貴は、使い捨ての食器の用意、お願いね」
オラトリオにも仕事を振りながら、蒸し上げた芋を半分に割っては、たっぷりバターを添えていく。
ホクホクじゃがバターの完成だ。味変も楽しめるように、マヨネーズ添えも抜かりなく。
「どっちも美味しそうですね!」
良い匂いが漂う中、大崎・朔太郎(若返りサキュバスアイドル・g04652)は愉しそうに目を輝かせる。
「僕も、食事の準備をしませんと……」
ライブではない、人道支援的な仕事は初めてだ。だから、頑張ろうと思ったものの。朔太郎が用意したのは、蜂蜜漬けだ。保存が利く蜂蜜漬けなら、瓶詰にすれば備蓄用の保存食になるだろう。
問題は、ここで『口福の伝道者』を使うと、朔太郎の『食事』が蜂蜜漬けだけとなってしまう事。
残留効果『口福の伝道者』は、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に出現する世界に変わる。肝心なのは、『ディアボロスが食事として摂る』必要がある事。1日3食程が限度で無限に増やせる訳では無いし、『つまみ食い』程度では発動しないのだ。
(「まあ、料理もちょっとは出来ますから……先に、皆さんのお手伝いに回りますかね」)
――広場の様子は、寒さと飢えに喘いでいた人々にとって、正しく夢のような光景だろう。
幾つもの料理が湯気を立て、美味しそうな匂いが、空きっ腹に直截訴え掛けてくる。
「……もう少し待ってな。今、皆がいろいろ準備してるからさ」
薪を抱えたいぶきは、広場に集まりつつある人々の中に、小さな子供の姿を見る。
広場で働くディアボロス達を中心に、残留効果『寒冷適応』と『熱波の支配者』が既に発動している。
子供達は薄着で永久凍土に放り出されたようなものだったが、今は凍える様子も無く安心出来た。上着を貸さずとも大丈夫。
(「まあ、役者なら、寒いのが平気な演技をすればいいだけだし」)
「どうぞ。もう少ししたら、暗くなりそうですし」
一方、朔太郎はアロマキャンドルを配って回る。
(「今この場だけでも、火種を僕等で賄えば……少しは楽になるかな」)
残留効果の有無に関係なく、身体を温めておかないと食事する為の体力も無くなってしまう。食料関係とはまた別の良い香りが、彼らを心身共にリラックスさせてくれるだろうし。
「さあ皆。一杯食べてまずは元気を出そう!」
並べられた料理は、焼肉にラグマン、ポトフ、ボルシチ。他にも、じゃがバターや蜂蜜漬けに至るまで――満を持して、ディアボロス達で食すると、すぐさま、どどんと食器付きで大増量。
「ゆっくりよく噛んで食べろよー」
テキ屋の兄ちゃん宜しく、次々とじゃがバターを町の人々に渡していく葵。
アルラトゥも友好的な笑みを浮かべ、ボルシチの皿を差し出している。
「それにしてもさ……」
今は、一気に増産された蜂蜜漬けの瓶の整理に勤しむ朔太郎を手伝いながら、いぶきは呟く。
「ここの支配者さんは、町の人達が自分に従ってくれるから元気なんだろ?」
「『従属』、というやつですね」
「皆、自分達の力で生きていけるってのにさ……可哀想な奴。立場が上なのは、本当はどっちなんだよって思うのは、俺だけか?」
いぶき自身、なりたいと思うものに、何にだってなれるのだから――生きる事こそが、『人間』の強さというもの、なのかもしれない。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【口福の伝道者】がLV4になった!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
【凌駕率アップ】がLV3(最大)になった!
イオナ・ガルバローゼ
食料の調達は充分な様子ですね
ではご飯の上手く食べられない人の介助をしてゆきますか。
人は弱り切ってしまうと自分でご飯も食べられなくなります。
胃腸も弱って直ぐには栄養も採れません。
【活性治癒】の力を使いつつ
一人一人見て回り、弱ってる人へご飯を配膳、介助する仕事をします。
食事の後でゆっくり身体を休める場所があるよう
火を起こして休憩所も用意しましょう
略奪を受けたショックで立ち直れない人も居るかもしれません
貴族たちの間で王朝に対する革命の機運が高まって居ると言う噂です
暴虐は赦されない。
身体は自由では無くても心まで服従してはいけません
そう力強く声を掛けて行きましょう。
●或いは、復興奮闘記
重ねられた『口福の伝道者』は、4段。複数のディアボロスで食事の度に発動すれば、当座の食糧の心配はないだろう。
「なら、僕は……ご飯が上手く食べられない人の介助をしてゆきますか」
独り言を呟いて、広場を後にするイオナ・ガルバローゼ(空染めの一輪・g07485)。
メニューのチョイスも色々と気遣ったディアボロス達だが、それ以前に、弱り切ってしまった者は自力で食事を摂れなくなる。
故に、イオナは『活性治癒』の残留効果を発動させた。胃腸が弱っていては、滋養も栄養も身につかない。まず、体調を回復させなければ。
(「休憩所も充実させましょうか」)
既に、広場には、座って焚火の暖を取れるスペースが用意されているが、食休み出来る場所があった方が、略奪を受けたショックも、より癒せるかもしれない。
「貴族たちの間で王朝に対する革命の機運が高まって居る……と言う噂です」
甲斐甲斐しく人々を世話しながら、メイド姿の少年は、柔和な表情に反して力強く声を掛けて回る。
「暴虐は赦されない。身体は自由では無くても心まで服従してはいけません」
何れ彼らの体力が戻った時――ヴァンパイアノーブルの従属から逃れ、自らの足でしっかり凍土を踏みしめていけるように。
大成功🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
リップ・ハップ
こっから。マジこっからだから
肉体労働なら任して
例え排斥力で忘れられちまうとしても、料理に不安の残りそな女って認識で終わらせられっかってのよ
私がやんのは材木調達
近くに仲間が狩りした森あんだよね?
森の環境崩れん程度に、【怪力無双で】運べる分の樹ぃ伐ってレアザに運ぶ
食糧は大丈夫だろけど獣も狩ってくか
一般の人らの手にゃ余るよな危険なのが居たらね
毛皮や骨、油だって立派な資材よ
狩るからには余すことなく大事に使わせてもらう
帰ったら伐ってきた樹と併せて【解体】だ
何をどうしたいかってのはレアザの人たちに指示もらいながらかな
鎌を握りゃー千切り乱切りお手の物よ、桂剥きだってやってみせらぁ
要望通りに一次加工してやんぜ
「よし、肉体労働なら任して」
木材調達の為、リップ・ハップ(Reaper Harper・g00122)はレアザ郊外の森へ向かう。
(「こっから。マジこっからだから」)
喩え排斥力で忘れられてしまうとしても。料理女子力に不安があるという認識で終わらせるのは……リップは、断じて許容出来ない!
まずは大鎌を振って、木々の伐採。何かカースブレイドらしく大いに抗議してきた感じがしたので、蹴っ飛ばして黙らせた。
「そいや、ここ……仲間が狩りした森だよね?」
伐採した木をレアザに運ぶ前に……獣も狩って行こうか。
現状、食糧の心配はないが、飢えから逃れて漸く動けるようになった人々の手に余る猛獣は見過ごせない。
何より、獣の毛皮や骨、油だって立派な資材なのだ。
「おやすみ、怪物」
閃いたのは、絶死確殺の一撃。深々と獰猛なる命に大鎌の刃を突き立て、リップは速やかに引導を渡す。
(「狩ったからには、余すことなく大事に使わせてもらわんとね」)
怪力に任せて、木やら獣やらをレアザに運び込めば、早速、諸々解体の時間だ。
「鎌を握りゃー千切り乱切りお手の物よ、桂剥きだってやってみせらぁ。要望通りに一次加工してやんぜ」
さぁどうする? とリップに問われ、レアザの人々は互いに顔を見合わせる。
「そ、それなら……」
彼らの希望通り、木は木材となり、端材は薪に。獣も無駄を出さないよう、皮に肉に骨に、丹念に解体した。内臓だって立派な栄養源となる。
どうよと大いに胸を張るリップが、感謝されたのは言うまでもない。
大成功🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
レイラ・イグラーナ
さて、続いては……破壊された建物や畑の修繕を。
【怪力無双】を使い、特に力仕事を引き受け復元しやすい建物の修理を。
ヴァンパイアノーブルに抗おうとするのです。これくらいであれば。
簡易的でも一つ建物を復元したら、復元した建物を拠点とし、破損が激しい建物や畑の修繕を行っていきましょう。
修繕終了後も【活性治癒】と食事で元気を取り戻したレアザの方々と一緒に畑の開墾と【土壌改良】を地道に行って参ります。
こうなればもう、ヴァンパイアノーブルに従うことで生きる道はございません。皆様が直接ヴァンパイアノーブルに抗う力はなくとも、従わずとも生きることができるようになって頂ければ……そう思います。
――さて、破壊された建物や畑は、どうすれば良いか。
「力仕事は引き受けます」
楚々とメイド服の裾を翻し、レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)は、廃材の撤去に取り掛かる。
(「ヴァンパイアノーブルに抗おうとするのです。これくらいであれば」)
廃材やら瓦礫やらで散らかってはいるが、レイラの目利きでは、この建物が1番『マシ』だ。周囲を片付け、壁や屋根の大穴を塞げば、雪風は凌げるようになるだろう。資材は……ある程度なら、廃材の再利用で賄えそうか。
簡単にでも家屋を1軒修繕出来れば、そこを拠点として、次の修繕に取り掛かる。後は、その連鎖を続けていけば良い。
流石に、レイ単独では時間も掛かるが、しっかり食事が摂れたレアザの人々も、動けるようになっていた。残留効果の『寒冷適応』や『熱波の支配者』が稼働している今ならば、作業もやり易かろう。
「建物の修理は、お任せします……そちらの皆様は、私に付いて来て下さい」
そうして、レイラが町の青年らと向かったのは、耕作地。まずは、残留効果『土壌改良』を以て、半径600m程の土地を植物が育ち易い土壌に変えた。
「では、この辺り一帯を開墾しましょう」
折角、肥沃な土地が得られたならば、これを利用しない手はない。尤も、眼前の荒涼とした大地が実り豊かとなるという実感は、レアザの人々にも湧き難いだろうが。
「皆様の町は、事もあろうにヴァンパイアノーブルに破壊されました。こうなればもう、諾々と従う事で生きる道はございません」
戸惑った表情の彼らに、レイラは粛々と説く。
「何も、武器を手に反抗せずとも良いのです。皆様に、直截ヴァンパイアノーブルに抗う力はなくとも……連中に従わず生きてゆけるようになって頂ければ。私は、そう思います」
人々の与り知らぬ事であろうが、ヴァンパイアノーブルは『従属』を糧としている。永久凍土という厳しい環境に在って、人々が自立出来れば、クロノヴェーダの力を削げるのだ。
その為には、衣食住の充足を。そして、人々が己が足で起つ気概を。
人々の手による建物の修繕と畑の開墾は、レアザ再興の始まりとなるに違いない。
大成功🔵🔵🔵
効果1【土壌改良】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
南雲・葵
【安らぎの館】アドリブ、連携歓迎
お腹が膨れたら次は復興の手伝いだね!
建物の修復と、今後の食糧確保は必須だよね
俺達は農業支援に参加するよ
ジャガイモはほとんど使っちゃったから、ホームセンターで買ってきたビーツを始め各種野菜の種の袋を姉貴の梓(オラトリオ)に渡す
足りないようならオラトリオフラワーで食料になる植物を姉貴に出してもらうね
【土壌改良】で手が入った場所にバールのようなもので土に穴を開けて歩き、梓に種を蒔いて貰う
いぶきは水まきと水源確保あんがとー!
これで俺等が居なくなっても畑の維持は出来るね
後は成長の一押し!
効果が切れるまで【植物活性】で少しでも種子を成長させておくよ
遠原・いぶき
【安らぎの館】
アドリブ、他連携◎
他の復讐者や俺達が持ってきた物を再確認
鍬や必要な道具は揃ってるか?
って葵、バールを代わりに使って…
元々農業をやっていたなら道具は残っているだろうと探す
壊れているなら【修復加速】で出来る範囲内で修復
綺麗な資材は無くても建物が壊された時の廃材や石があれば即席農具は出来るだろう
種蒔きが終われば【水源】からジョウロで水を汲んで水やり
水を打ち上げた方が早いようなと思いつつ、町の人々の方法に倣って地道に進めよう
雪の下で育つ野菜は美味しいんだ
立派に育ってくれよ
成長を待つ間は朔太郎の手伝いで水で雪を固めていく
天然の冷蔵庫にまるでかまくらだな
上手く利用すれば暮らしやすくなるわけだ
アルラトゥ・クリム
【安らぎの館】
アドリブ&他との絡み連携歓迎
うーん。この時代の農業は牛馬の助けが欲しいけど
どーせ連れてかれてるよね…
でも逆に言うと、今は人力の農具だけメンテすればいい訳か
農具の修理は私も手伝うよ
貧乏国の寒村育ちは、足りない道具は自力で作ってたからね
修復加速を使いつつ早業で農具や伐採具を修繕
木製部は建造物の廃材で修理或いは新造し
鉄部分は本格的な鋳造が要る破損なら
伝承知識で農具が木と石だった時代を思い出し
知識を頼りに廃材で部品を作り、鉄部品と置き換えて応急修理する
修繕が一段落したら畑仕事を手伝い
他にも手伝う人が居れば、作業に応じた農具を渡す
精が出るねー葵さん。こっちは目処付いたから手伝うよ!
大崎・朔太郎
【安らぎの館】アドリブ、連携可
皆が畑に行くなら僕は別の事を考えてみますか。
いぶきさん達と【修復加速】で農具や物を雪を運べそうな物を協力して直し、それでかまくらを【怪力】で雪を圧縮したりして沢山運んで作っていきますか。更に【水源】の水を掛けながら作れば瞬時に凍って、【風使い】で更に冷やせばより強固な雪塊の建造物になるはず。壊れかけの家屋の廃材等を壁や土台にすればもっと丈夫や過ごしやすくなるかもですが。
これでさっきの狩猟の毛皮とかも併用すれば一時的にでも保存庫や人の寒さ凌ぎは出来るはず。ここに住む皆さんの助言やノウハウがあればもっと早く何とか出来そうなのでそこら辺は協力で。
ディアボロス達が持ち込んだ物資を、遠原・いぶき(開幕ベルは鳴り響く・g01339)は改めて確認する。
「鍬とか、必要な道具は揃ってるか?」
何をするにしても、迅速に事を進めるのに『道具』は不可欠だ。
だが、残留効果『アイテムポケット』が無い現状では、持参した物資の種類も量も知れている。
「うーん。この時代の農業だと、牛馬の助けが欲しいけど。どーせ、連れてかれてるよね……」
眉根を寄せるアルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)。確かに、これまで動物の鳴き声など聞こえてこなかったから、彼女の推測は正しいだろう。
だが、悲観する事ばかりではない。
「元々農業をやっていたなら、道具は残っているよな」
「なら、人力の農具だけメンテすればいい訳だし。農具の修理、私も手伝うよ」
その為の残留効果『修復加速』だ。
足りない道具は自力で作っていたと言うアルラトゥは、早速、壊れた農具やら、修理用の資材を集め始める。
木製部分は、建造物の廃材を再利用。
鉄の部分は、継ぎ接ぎも難しいだろうが……木材や石の置き換えが可能なら、これらで応急修理だ。
「どう?」
「いいんじゃないか。綺麗な資材で無くても、周りの物を上手く使えば、即席農具も作れるだろ」
先んじて、森から運んできて貰った木材もある事だし。
いぶきとアルラトゥの作業を、大崎・朔太郎(若返りサキュバスアイドル・g04652)も手伝った。
「修繕が一段落したら、私は畑仕事を手伝うけど……2人は?」
「俺も畑の方だな」
「畑は、葵さんの手伝いですよね……皆がそちらに行くなら、僕は別の事を考えてみますか」
――程なく。
「精が出るねー、葵さん。こっちは目処付いたから手伝うよ!」
幾つもの農具を抱えて、アルラトゥが声を張れば、南雲・葵(お気楽姉弟の弟の方。・g03227)はオラトリオの梓と並んで、ブンブンと手を振って来る。
「って、葵……バールを使うって……」
ちょっぴり呆れ顔のいぶき。
お腹が膨れたら次は復興の手伝いとばかり、葵は農業支援に勤しんでいた。
(「やっぱり、今後の食糧確保は必須だよね」)
持参したジャガイモは、ほとんど当座の食糧となってしまったが、まだ、新宿島で仕入れてきた各種野菜の種がある。ビーツを始め、寒冷に強い作物ばかりだ。
『土壌改良』した耕作地に、葵が『バール』で穴を開け、梓が次々と種を蒔いていく。
……まあ、それでも、農作業するなら、農具を使う方が効率は良い訳で。早速、アルラトゥから農具を受け取ったけれど。
「じゃ、水やりは俺がやろうか」
畑の周囲に、清らかな川の流れを出現させるいぶき。残留効果『水源』の賜物だ。綺麗な水を汲み上げ、如雨露で地道に水やりだ。
「雪の下で育つ野菜は美味しいんだ……立派に育ってくれよ」
「俺等が居なくなっても、畑の維持が出来るようにしないとな」
その実、『水源』の川の流れは、ディアボロスが去れば喪われてしまうが、汲み上げた水はなくならない。溜め池でも造っておけば、暫くは保つだろう。とはいえ、オーバーテクノロジーは排斥力によって瓦解してしまう為、その土地のやり方に倣うのが最も着実だ。
「よし、成長の一押しっと!」
葵は満を持して残留効果『植物活性』を発動する。早生のビーツであっても、初段の『植物活性』では収穫までに3日は要するけれど。植物の成長に光や栄養を必要としないようになるのは、大いなる恵みだ。やはりディアボロスが去れば効果は切れるが、その辺りは葵も承知の上。
「少しでも、成長させておかないとね」
「朔太郎、手伝おうか」
農作業も一段落ついて――町中でせっせとスコップを振う朔太郎の背中に、いぶきは声を掛ける。
「これって……かまくら?」
「はい」
家屋を破壊された人々は雪洞ビバークで、辛うじて凍死から免れていたようだが、如何せん狭いし寒過ぎる。かまくらの方が、断然快適だ。
木枠の桶に雪を詰め込み、力一杯、叩いて固めて、雪のブロックを量産していく。そのブロックの表面を均して積み重ね、隙間に雪を詰めて叩いて固めた後に、中の雪を掻き出して空洞と出入り口を拵える。4~5人が入れる大型ならば、直径3.5mが目安だ。壁は十分な厚さを持たせる方が安全だろう。家屋の壁に空いた大穴を塞ぐように設えれば、応急処置の一環にもなるだろうか。
この辺りの気温は氷点下10℃程。『熱波の支配者』を解除すれば、それなりに保つ筈だ。
「確か、狩猟に出たディアボロスもいましたよね。獲物の毛皮とかも併用すれば、一時的にでも保存庫や寒さ凌ぎに利用出来るでしょう」
「なるほど、天然の冷蔵庫だな。上手く利用すれば、暮らしやすくなるわけだ」
「このかまくらは我流ですけど、現地の皆さんの助言やノウハウがあれば、もっと早く何とか出来そうです。次のかまくらは協力を仰ぐつもりです」
永久凍土は酷く厳しい世界だが、どんな環境にも適応して生き抜く底力が、人間には具わっている。
『従属』の頸木から逃れた人間は、強い。永久凍土に生きる人々こそが、何れ『吸血ロマノフ王朝』というディヴィジョンを揺るがす礎となるだろう――その『強さ』を信じて、ディアボロスは今日も奮闘する。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【植物活性】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
【土壌改良】がLV3になった!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV4になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!