懐かしき故郷に戻って~これからの日々(作者 白鳥美鳥
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#吸血ロマノフ王朝  #シベリア少数民族の里へ 

●時先案内人より
「みんな、大農場からシベリア鉄道を使って少数民族の人達を助けてくれて有難うなの!」
 アーリア・ティスティリア(微笑みを絶やさぬ少女・g03232)は、嬉しそうな笑顔で皆に話しかける。
「それでね、とっても素敵な提案が攻略旅団から提案されて……大農場から解放して故郷に戻った少数民の人達の支援を行う事になったの! とっても素敵で優しい事よね? 特に農奴の人達のその後を気になってた人達もいると思うから……」

「とりあえず、シベリア鉄道に乗った時に大農場の食料を持ち帰っているから、当面の食料の心配は一先ずは無いの。だけど、不在の間に畑が荒れてたり、住居が崩れたり、近隣の森に危険な動物が住み着いてしまった! なんていう事もありえるし、生活の再建に苦労しているかもしれないの。住人の人達と交流しながら、必要な手助けをしてあげて欲しいの!」

「今回向かってもらいたいのは、農奴から解放された少数民族が暮らしている、シベリアの集落なの。少数民族たちは排斥力によって、ディアボロス……みんなの事を忘れて生活しているけれど、みんなと出会えば記憶を思い出して、友好的に接してくれる筈なの! 全てを支援する事は出来ないと思うけれど、みんなならば簡単に行えるけれど、現地の人々には危険だったり難しい事も一杯あると思うの。そういう事を優先して行えば、住人の人達の為になるのよ! 後、もし余裕があれば、集落の防衛についても強化できると良いかもしれないの。危険な動物さんとかいると思うから……」

「みんなが助けた人達が元の生活に戻れるように支援するのはとっても素晴らしい事なの! 余裕がある範囲で良いから、是非、住人の人達の様子を見にいって欲しいの。もしかしたら、いざ、何か事件があった場合に事件を早期に察知出来るかもしれない、なんて事もあったりするかもなの! みんな、宜しくお願いしますの!」

●頑張る少数民族の人々
「うーん、畑が完全に凍り付いてしまってるな。前に植えていた作物も全部駄目になってる」
「そう考えると、捕まってたあそこの畑はどうなってたんだろうね。とはいえ、栄養が足りなくてろくなものが育ってなかったけど」
「でも俺達は自由になったんだ! それに、この土地の使い方もしっている。また畑を開墾して頑張ろう!」
「ああ、土づくりもしっかりやって、美味しい作物を育てような!」


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【悲劇感知】
1
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【動物の友】
2
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【修復加速】
1
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【植物活性】
2
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【土壌改良】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【ハウスキーパー】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【寒冷適応】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、摂氏マイナス80度までの寒さならば快適に過ごせる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV4 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV3 / 【反撃アップ】LV1 / 【ドレイン】LV2 / 【ダブル】LV2 / 【ロストエナジー】LV3

●マスターより

白鳥美鳥
 白鳥美鳥です。農奴で捕まっていた人々の帰郷先での支援のシナリオになります。アーリアがご案内したシナリオは「食料は全てを救う~農奴を助けよう!」になりますが、参加されていない方でも大歓迎です。凍り付いた村の復興に力を貸してください。
 ①村の復興の支援を行ってください。畑、住居、狩り等、色々な事があると思います。人々は自由になれたので、非常に前向きに取り組んでいます。声をかければ、お手伝いもしてくれるでしょう。
 ②住民の人達と交流します。上記の様に前向きです。農奴だった頃の話を混ぜても、思い出という形で笑い話で済ませてくれるでしょう。後は、思い出して欲しい事があったりする場合は、色々と話しかけてあげると良いかもしれません。

 基本的には、達成度に関係なく頂いたプレイングは余程の事が無い限り採用予定です。
 希望の有る村の復興にお力をお貸しください。宜しくお願い致します。
20

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


平良・明
シベリアの染みる寒さにも慣れてきました

やっぱり一度崩れた生活を立て直すのは難しいです
シベリア送りにした身として、やれる事やっていきます

この辺で危ない動物と言えばなんでしょう、狼とか、森に近いなら熊?
まずは【動物の友】で各種のモフモフな動物さん達に退避してもらい
柵や目印を集落や畑に設置していきます

私たちが去った後で、どれくらい効き目があるかはわかりませんが
よくよく動物たちに集落の人たちに危ない事をしないようお願いしてみます


括毘・漸
どうも、皆さんお久しぶりです。
故郷での生活はどうです……か?
ほうほう、何やら問題があると。
ならば、ボクらに任せてください、乗り掛かった舟です。ならば最後まで手伝いますとも。


ここがこの集落の畑ですか。見事なまでにカチコチですね。
ですが、カチコチでも何でも砕いてしまえばいいのです。

鍬をお借りして、凍った土を砕き解していきます。
………砕きはしましたが、畑の耕し方はわからないんですよね。
教えてもらってもいいですか?

集落の人と一緒に畑を耕します。
以前一緒に歌った歌を口ずさみながら、楽しくやりましょう。

前の時とは違うのです、彼らはあの場所から解放され、元の生活に戻れました。…彼らの笑顔が眩しいです。


「どうも、皆さんお久しぶりです。故郷での生活はどうです……か?」
「やっぱり一度崩れた生活を立て直すのは難しいですよね」
 そう人々に話しかけるのは、括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)と平良・明(嶺渡・g03461)。二人は、農奴として働いてきた彼らを救出し、シベリア鉄道を使って送った本人達である。
「えーと……?」
 排斥力で記憶を無くしている人々は、漸と明を不思議そうに見ていたが……暫くして誰かが声を上げた。
「あなた達は……私達をこの村に送ってくれた……!」
「ああ! あの酷い生活から助けてくれた上に、ここに連れ帰ってくれた……」
「……うーん? どうして、そんな大事な事を忘れていたんだろう?」
 人々は不思議そうな顔をしている。しかし、思い出してくれただけでも随分と話が違ってくる。話も伝わりやすいだろう。
「故郷に送った後、どうされていたのか気になっていたんです。何かボクらに出来る事はありますか?」
「……え? いや、助けて下さった上に、ここに連れ帰って下さって……流石にそれ以上に望む事は……」
 戸惑う人々。本当に、漸や明、そしてあの時共に戦ったディアボロス達に本当に感謝しているようで、これ以上、迷惑をかけてはいけないと思っている様だ。
 そんな彼らに漸と明は微笑みかける。
「一度、乗り掛かった舟です。ならば最後まで手伝いますよ」
「やれる事でしたら、やっていきますよ」
 その言葉に、人々は困っている事を少しずつ話し始めた。
 畑が凍り付いてしまっている事、柵等が壊れて動物が侵入してしまう事、雪や寒さで家などに損害が出ている事などを上げてくれた。出来る限りは自分達で頑張りたいが、手伝って貰えるならば、本当に嬉しいと喜んでくれている。そして、一緒に作業をしてくれるとも。
「では、私は動物の方を何とかしましょうか」
「ボクは畑の方をお手伝いします」
 そうして、明と漸は二手に分かれる。

「……そうですね、では私は動物の方を何とかしてみますので、皆さんは柵作りをお願いして良いでしょうか?」
「はい、分かりました。動物の方は宜しくお願いします」
 柵作りを人々にお願いしてから、明は近くをうろついている狼や熊の方に近寄って行った。
「ここは人間が住んでいる場所ですので、森の方へ戻って貰えないでしょうか」
 そう言いながら、明は狼や熊等を森に向かわせる。
「皆さん、暫く人間が留守にしていたので、集落まで下りて来たのだと思いますが、あそこの場所は人間の住む場所で、住んでいた人達も帰ってきました。少し前まで人間が住んでいたので、賢い皆さんならお分かりでしょう? お互い、食べるものに苦労するとは思いますが、集落の人達には近づかない様に、危ない事はしない様にして貰えませんでしょうか?」
 そう言って、動物達に明はお願いをするのだった。

 漸は畑の方に向かっていた。
「……確かに、見事なまでにカチコチですね。ですが、カチコチでも何でも砕いてしまえばいいのです」
 鍬を借りると、漸はカチコチの凍った土を砕き解していく。とはいえ、砕く事は出来るのだが……。
「……砕きはしましたが、畑の耕し方はわからないんですよね。教えてもらってもいいですか?」
「ええ、勿論」
 以前、一緒に歌った歌を口ずさみながら、人々と一緒に楽しく畑を耕していく。
 そして、漸は思う。前に会った時とは彼らの顔が違う事を。今は、あの場所から解放され、前向きに生きているのだ。
(「……彼らの笑顔が眩しいです」)
 心からそう思う漸だった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【動物の友】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

リップ・ハップ
前に接触した復讐者が居るよーなら一緒に行って転がりこーもおっと
誰も居なかったらどやって事情話そっか??
勝利の凱歌歌ったって報告書にはあったっけ
残留効果でも何でもなく、ただ口遊んで、その時のみんなの仲間だって言っとこ

私は畑、耕すぜ
鍬とか鋤とか、ほら農具って長柄ぢゃん?
長柄に力仕事ときたらリップちゃんの出番よ、鎌と同じ調子でへーきへーき。知らんけど
【熱波の支配者】使いながらでばっこんばっこん耕してく
凍り付きを【破壊】、固まっちまってんのを【粉砕】、土を解す

……つーて私が出来んのは土に対して位なもん
これを畑に復活さすには、ここに暮らすみんなの知恵が要んよね
色々教えてもらいながら労働力になってこよっと


イオナ・ガルバローゼ
アドリブや他参加者との連携歓迎です

最終人類史の記録では
シベリアの先住民は長いことロシアから攻撃を受けて居たそうです
文化も徹底的に破壊されたと聞きますね

ディヴィジョンといえまだ失われて居ない文化があるかも

シベリアはほぼ永久凍土
史実ではトナカイを飼育するなどして生活していたようですが
例の不思議なジャガイモみたいな作物がここで育つのでしょうか?

耕して頂いた土地に【植物活性】を使用して作物を育ててみます
植え方は教えていただきましょう
品種によるものだとしたらコレで最終人類史の環境も変わるでしょうか
それは彼らの文化を変えてしまうかもしれませんが
しかし、同時に文化を守る力も与えてくれるかもしれませんね……。


穂村・夏輝
何とか畑の復興を助けてあげたいところだね
「この残留効果は俺たちがいなくなってからも残るから便利だね」
【土壌改良】で畑が作物を育ちやすくする。後は【植物知識】で育て方をレクチャーしながら作物を育てるのを手伝うかな
例のジャガイモが育てばいいけど、うまく行かなそうなら自分の持ってきた『芋』を植えてが育つか試してみる
【植物活性】で収穫まで行かなくてもある程度丈夫になるまでは育てたいね
「こっちも早く育つけど、畑の栄養状態に関係なく育つから、向こうよりいいのが育つよ」

後は空いた時間で周辺の木を切ったりして獣除けの柵とかを作ることができればいいかな


月見山・伊吹
※連携、アドリブ歓迎
利用可能な残留効果は相互且つ出来るだけ活用!

皆の故郷を取り戻せたし
お次は生活の基礎を整えなきゃだね
よーし畑仕事は農家の娘の私にお任せあれ!

うーん、畑が凍ってるけどこの位ならパラドクス『陽光』を応用して温めるよ!
植物知識で現地の人に農業に関する知識を与えつつ
持ち込んだ堆肥と石灰を混ぜて畑の土壌を【土壌改良】しながらも多機能シャベルで耕して整えるよ!
寒冷地域だから落ち葉や藁を使いマルチング等して防寒もするね
更に持ち込んだ寒さにとても強いビーツとジャガ芋とカブとライ麦と玉葱などの種や苗を植えて【植物活性】!

仲間が狩った獲物は捌いて肉は料理して保存食に骨は道具に皮は衣服と活用するよ


 畑のお手伝いを申し出たのは、リップ・ハップ(Reaper Harper・g00122)、イオナ・ガルバローゼ(空染めの一輪・g07485)、穂村・夏輝(天使喰らいの復讐者・g02109)、そして月見山・伊吹(小春日和・g04125)だ。
「私は畑、耕すぜ。鍬とか鋤とか、ほら農具って長柄ぢゃん? 長柄に力仕事ときたらリップちゃんの出番よ、鎌と同じ調子でへーきへーき。知らんけど」
 畑を耕す事を申し出たのは、リップ。愛用の大鎌、伯爵を振るう要領でいくつもりらしい。鎌は農業でも使うが、鍬を持ってみると力の入り方が違うので、村人に使い方を教えて貰ってから、熱波の支配者を使い、鍬を使って耕していく。寒さが寒さなので、10℃上がるだけでも随分違う。
「私も畑を温めるのを手伝うよ」
 伊吹はパラドクス『陽光』を使って、光の魔力を放って温めていく。
「お、ありがとー! これで、耕すのも捗るってもんよ。さあ、いくぜ!」
 凍り付いている所を破壊し、固まっている物を粉砕し、土を解しながら、リップはどんどん耕していく。
 リップと一緒に畑を耕している数人を除いて、イオナと夏輝と伊吹は畑に作物を植える事にする。
 伊吹が持ち込んだ堆肥や石灰、そして、土壌改良の力を使って土づくりをしていく事から始めた。
「寒さにとても強いビーツとジャガ芋とカブとライ麦と玉葱などの種や苗を持ってきたけど……どの位、この土地に馴染むかな?」
「今、使えそうな物は何があるのでございましょうか?」
「そうですね……手っ取り早く種芋になりそうなのは、あそこの農園で持ってきたじゃがいもでしょうか。まあ、痩せた土地で育ったのでどの位根付くのかはちょっと分かりませんが……」
 イオナの言葉に、何人かが一緒に持って帰って来たじゃがいもを、用意して来た。
 とても酷い環境で育ってきたじゃがいもだが、土壌改良も施したし、植物活性も生かせば根付いてある程度まで育てる事は可能だろう。
「念の為に俺が持ち込んだ芋も植えてみよう。食料があって困る事は無いからね」
 夏輝の持ち込んだ芋も一緒に植えてみる事にする。
 植物活性を使って育つかどうか試してみた所、一先ず根付く所までは確認出来た。作物によって育つ時間が異なるが、ある程度大きく丈夫になるまで様子を見る。
 急激に育ったので、人々は驚き、同時に働かされていた時の事も思い出した顔をしている。
「ご心配をかけてしまいました。大丈夫でございます。これは、わたくし達の力でございます。それに、わたくし達が去ってしまえば、今まで通りの育ち方に戻るのです」
「こっちも早く育つけど、畑の栄養状態に関係なく育つから、向こうよりいいのが育つよ。土壌の方は俺達がいなくなっても、植物が育ちやすくなるから随分違うと思う」
「そ、そうなんですか? それなら安心しました。成程……皆さんがいなくなられたら、普段の速度に変わるのですね。……それも考えていかないといけないですね。
 イオナと夏輝は、大丈夫だよと安心させるように話しかける。それに対して、人々は安心し、納得してくれた様だ。それに、三人も安堵の息を零す。
「後は……マルチングをやっても良いと思うよ。ほら、こんな感じに。寒さが随分変わるから」
 伊吹は落ち葉や藁を使って、土の上に敷いていき防寒が出来る事を説明する。それを、頷いたり、メモを取ったりしてくれている。
「おーい、耕し終わったよー!」
 耕し終わったリップ達も合流して、一緒に作物を植えていく。植物活性の力もあって、しっかり根付いた作物が無事に出来た。また、栽培方法も、ここの土地の話やそれに対応した育成方法も話し合う。
「まあ、収穫まではいかないけれど……ここまで育てば簡単には寒さに負けないかな」
「そうでございますね」
「うん。これから頑張ってほしいね」
「でも、きっと大丈夫だよ。ほら」
 作物が根付いた畑を見ながら、安堵と心配と半々といった感じの夏輝とイオナと息吹の言葉にリップが人々の方を見る。皆、前向きに笑みを浮かべていて、ディアボロス達にも自然に笑顔が零れたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
【植物活性】LV2が発生!
【土壌改良】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!

奴崎・娑婆蔵
成る程、土地の復興支援――

よござんす
カタギの衆の生活の一助を務めよってんなら、そりゃ侠客の専科でさァ
一肌脱がせて頂きやしょう


衣・食・住を整えるのに並行して、これもまた欠かせねえのが人の行き来の便をより円滑に致す方途

ってなわけで、あっしからは……これよ(チャリ『火車』に乗って来る)
ずばりこの『自転車』の智慧をこの土地に導入致しやしょう

日頃の移動に
荷車を曳く動力に
道を整えたり、ちと雪を掻いてやるも必要もあるやもしれやせんが、ハマれば諸々が便利になりやすぜェ~~~

乗り方も伝授致しやしょうとも
そら、あっしの真似をして下せえ

トンカラトン……
トンカラトンと言え……(なんか唱えながらチャリを漕いでみせる)


(「成る程、土地の復興支援――。よござんす。カタギの衆の生活の一助を務めよってんなら、そりゃ侠客の専科でさァ。一肌脱がせて頂きやしょう」)
 その思いと共に、この地に降り立ったのは、奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)。
 さて、衣・食・住を整えるのに並行して、これもまた欠かせないもの……それは人の行き来の便をより円滑にする方法である
 そこで、娑婆蔵が持ってきた……いや、乗って現れたのは自転車『火車』。……車輪が風火輪な辺り、物騒な代物だが、人々に渡したい物はこれではないので大丈夫だ。
 最初に大切なのは、インパクトである。
「ああっ、あれは一体!?」
「あれは……え? 乗り物?」
 人々が驚いている所に、娑婆蔵は火車から降りる。
「これは、『自転車』っていう物でさァ。これは便利な代物でして。日頃の移動に、荷車を曳く動力に、道を整えたり……ちと雪を掻いてやるも必要もあるやもしれやせんが、ハマれば諸々が便利になりやすぜェ~~~」
 ほおおお、と、皆が関心の声を上げている。とにかく珍しくて仕方が無い様だ。
 とはいえ、この火車は娑婆蔵の大事な自転車なので……別に用意して来た普通の自転車を持ってくる。
「乗り方は、まあ、さっき、あっしが乗って来た感じで……こう、ペダルを漕ぐ……いや、まあ、直接乗ってみた方が早いかもしれやせんね。それじゃあ、まずは、あっしの乗り方を見ていてくださえ」
 持ってきた自転車の方に娑婆蔵は乗ると、人々にその姿を見る様に伝えた。
 皆に見える様に、娑婆蔵はその自転車に乗って、ゆっくりと走ってみせる。その際小さな声で『トンカラトン……トンカラトンと言え……』と唱えた。それは呪詛。この自転車に乗れば、誰でもすぐに乗れるようになる為のものだ。
「さあ、やってみて下せえ。ちゃんとあっしが付いてますから心配せずに」
 促されて村人の一人が、自転車に乗ってみる。すると、前からこの乗り物に乗っていたかのように乗る事が出来た。少し力を入れれば、もう少し早く走れるかもしれない。
「……凄い乗り物だ」
「ね? 簡単でございやしょう? ほら、他の方も、どうぞどうぞ、遠慮なさらず」
 娑婆蔵は人々に自転車の乗り方、注意する点、ここの土地は凍り付きやすいので、そういう場所ではスピードを落とすように……等、色々と説明していったのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

大和・恭弥
土を耕すにも作業するにも快適な環境が必要だよな。
寒い気候に慣れているであろう彼らだって、動きやすいほうが何かと捗るはずだ。

畑が凍りついているなら少しでも溶けやすくなるよう、作物が育ちやすいように藍雪花染を解放して【寒冷適応】を発動しよう。
雪や氷の除去も多少手伝えると思うし、晴彦も呼び出して畑作業も手を貸すよ。
仲間で足りてそうなら役割分担して、住居や柵の修復に回る。
せっかくだから料理がわかる一般の人達と休憩時の軽食を作るのもいいかな。教えてもらいつつ、現代の知識も使えるかも。

もし畑に危険な動物の気配があれば、呼び起こした鴉で撃退しておく。晴彦も向かわせるよ。

連携アドリブ可


冰室・冷桜
こーゆー地道な仕事も大事ですわよねーっと
はろはろ、お手伝いに来ましたよーっと

専門知識やら技術はねーですし、小間使いみてーな感じにいろいろ畑を耕すのからなんか壊れてるもんの補修までとりま人手があれば助かるようなお仕事を手伝っていくわよー、だいふくを召喚してこれで効率は2倍!
まではいかなくても一人よか良いでしょ

イイ感じに働いて休憩しましょーって流れになったら新宿島から持ってきたクッキーとか配って、美味しいもの食べながら休憩タイム
建物の中で休むーとかになるなら【ハウスキーパー】を発動して更に快適さをアップ!
ま、偶にはこーゆー肉体労働も悪くはないと思う私なのでした


ロザーリヤ・ユスポヴァ
アドリブ連携歓迎

彼らが故郷を取り戻して、ぼくも自分のことのように喜びを感じる
だが、元の生活までもすぐに復元できるわけではあるまい
微力ながら、我々の手で力添えしよう

新宿島から資源を持ちこむことは可能だが、その量には限界がある
滞在する間、集落の倉庫などを貸していただき
そこで【液体錬成】を用い、飲料水・酒・油などを増やしておこう

畑には多くの支援が及んでいるようなので、ぼくは村の防備の強化に臨む
雪を用いた防塁を立てたり、村の境界に柵や案山子を立て、新宿島から持ちこんだ害獣忌避剤を塗るとしよう
更に熊のような強大な害獣の目撃情報や、痕跡を日々集め
もし村の近隣に出現するなら、手ずからパラドクスで狩猟するぞ


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
効果は相互活用

鉄道を運転したのはついこの間の事のように思えるが
希望にあふれた道中が印象的だったものだ

……彼らは、故郷の地で、宜しくやっているだろうか
お手伝いできるなら、喜ばしいな

【修復加速】し、道具や建物の修復に当たる
修復の資材は、周囲の森林へ
ちょっとズルいが高周波ブレードで、良質な木材を綺麗に斬りだしていく

続いて、村の周囲に獣除けの柵か壁を設置
木材を使い、背の高く、程よく目の細かい柵を作る
石材や岩があればブレードで斬って石積の壁もできるな
村人達と語らいながら、協力したいな

偵察、観察しつつ村の困り事を聞いて回って、できるだけ対処を
救急箱に医薬品も持込、必要なら薬を配り手当する


 住居や道具等の修復に当たるのは、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)。
 彼もまた、別の少数民族の人達を鉄道の運転して、故郷に連れ帰った経験の持ち主だ。あの時の道中も希望に溢れていたのが印象的で、今も心に残っている。
(「……彼らは、故郷の地で、宜しくやっているだろうか」)
 周囲にある森林で良い木材になりそうな物を探しながら、そう思いを馳せる。でも、きっとここの人々と同じように笑顔で前を向いて暮らしているのだろう。
 高周波ブレードに魔力を通わせて、木材を一つ一つ綺麗に切り出していく。同じように、森の木材を取りに来た人々と一緒に木材を村へと運んだ。
「お兄さん、凄いね。こんなに沢山の木材を一気に切り出せて」
「あ、いや……ちょっとズルいかなと思ったんだが、特殊な道具を使ったんだ」
「いえいえ、ズルくなんて無いですよ! こちらは大助かりです」
 そんな話を交わしながら木材を村に運び込むと、修復加速を使って、エトヴァは村人達と、どんどん建物を復興させていった。
 エトヴァ達が切り出してきた木材も使って、村の人々と動物から集落を守るための柵や案山子等を作るのは、ロザーリヤ・ユスポヴァ(“蒐集卿”・g07355)。危険な動物などは、追い払って貰っている為、後は再び入って来ない様にと、頑丈な柵や、雪を用いて防塁も立てたりしている。
「これだけ頑丈なら、そうそう入って来れないですよ。ありがとうございます」
「そうだな。でも、もう少し工夫をしておこうか」
 ロザーリヤが取り出したのは、新宿島から持ちこんだ害獣忌避剤。これを塗っておく。念には念を、入れて困る事等無いのだから。
「あ、そうだ。倉庫を貸して貰えるかな。飲料水・酒・油などを増やしておこうかと思うんだ」
「そんな事が出来るんですか!?」
「うん、ぼく達ならね」
「本当に凄い方々ですね……」
 そう微笑みかけると、飲料水等がある倉庫までロザーリヤは案内して貰ったのだった。
 大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)は寒冷適応の力を使い、人々が動きやすい環境を作った後は、クダキツネの晴彦を呼び出し、畑仕事の方を手伝っていた。他の所も手が足り無さそうだった時は出かけていく。
 冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)は、専門知識や技術は持っていないので、人手が足りない所に、畑や修復、柵の手伝いなどに恭弥と分担しながら、適時、手伝いに出掛けた。メーラーデーモンのだいふくにも手伝って貰って二人力……とまではいかなくても随分違う。
 畑を担当しているディアボロス達や建物修復をしているエトヴァ達、柵を作ったりしているロザーリヤの所を適時、二人は回っていく。そして、冷桜はロザーリヤが液体錬成をしようとしている事を知った。
「それなら私も手伝うわよ。一人より二人の方が早いでしょう?」
「うん、ありがとう。ぼくも助かるよ」
 そうして、倉庫での液体錬成は二人がかりで、飲料水や酒、油など必要な液体物を冷暗所に運んでいき、増やしていくのだった。
 その頃、休憩用に温かいスープを作っている村人の所へ、恭弥も合流していた。
「ええと、ここはこうすればいいのかな?」
「ええ、そんな感じでかき混ぜて下さい。こんな所までお手伝いして貰ってすいません」
「いや、こういう物も必要な事だからな。みんながゆっくりと出来ると良いな」
「はい」
 そう言って、微笑みあった。

 復興に手伝いに来たディアボロス達と、共に畑作業や修復などをしていた村人達が休憩を挟む事になった。村人達と恭弥は温かいスープを配り、冷桜はクッキーを配る。
「はい、どうぞ。ゆっくりと休んで」
「はい、有難うございます」
 暖かい物に甘い物。それが人々の心を温かくさせ、疲れを取ってくれる。冷桜がそっとハウスキーパーを発動しているので、より一層快適な時間を過ごせた。
 まだ、作業はあるけれど、今だけは……ゆっくりと体と心を休めるのだった――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【寒冷適応】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【ダブル】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!

括毘・漸
【アドリブ、絡み大歓迎】

ふぅ、こんなところですかね。
これで作物も育つでしょうね。

さて一休み一休み、働きっぱなしは身体に毒ですからね。


スープで身体を温めながら、お話しますか。

少し聞きづらいことなんですが、皆さんがここから連れされられた時の状況を覚えていますか?
今後、同じようなことが起きないように対策する必要がありますからね。

……ん、ボクらがどこから来たのかですか。
まぁ、遠く遠くの方からです。
奴ら、ヴァンパイアノーブルを倒しあなた方のような捕らわれた人々を解放しに来たのです。

本当は、このような温かい食事と楽しいお話をしに来たんですけどね。
日常を取り返す。これも目的と言えますね。


冰室・冷桜
いやー、偶には肉体労働もしてみるもんすねー、なんて労働後の休憩タイムみてーな感じで住民の皆さんとお話タイム
やっぱ畑とか作物の話のが盛り上がりそうですかね
そっち系のことをのんべんだらりと世間話してきましょうか

そいや、元々はどんな作物を育ててたんですかね、ここら辺は
どんな風に食べてたのかなーというのも合わせて気になるっすわー
てな感じで話しつつーの、今後のことも考えて集落の周りに柵とかそーゆーのも頑丈に作っておいた方がいいんじゃないっすかねーなんて提案をば

また連れ去るに奴さんらが来ねーとも限らねーですしね


月見山・伊吹
※連携、アドリブ歓迎だよ!


皆お疲れだよ!
よーし、農作業と生活の基礎作りはひと段落ついたねぇ
このくらいあれば一冬無事に越せて更に生活の軌道が整う筈!

沢山力仕事頑張った後は美味しいご飯食べよっか!

パラドクス『慈光御膳』で作った料理と他の人が作った料理と
新宿島から持ち込んだ料理とお菓子を【口福の伝道者】で増やしてお食事会した後はお喋りタイム!

現地の人々に伝統的な料理やお菓子の作り方を教えてもらったり教えたり、
ロシア流に紅茶と苺ジャムを味わいながらお喋りしたり
サイベリアンのようにふわふわな長毛種スフィンクス・シフォンをもふったり子ども達の肩にのせて癒やしたりして楽しく異文化交流するよ


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

作業の疲れを癒そう
【活性治癒】を発動させておく

食事のあとは交流だな
……こちらで馴染みがあるかはわからないが
お湯を沸かし、持参のお茶を淹れてジャムを添え、談笑の場を

皆の間に伝わる、音楽や踊りを教えてもらえないか?
俺は、少数民族のことを聞いてみる
文字や文化……誇り、こだわり、歴史や、伝統の食べ物……そんな話も聞きたいな
……いろいろ知りたいんだ

曲を教えてもらえたら、チェロで伴奏して
皆で踊れるといいなって
弓を躍らせ、リズムにのって、皆で踊ろう
人々に、明るい笑顔が燈ればいいな
歌声を聴けたり、手拍子が飛び交うといい
その様子を描き留めたり、スケッチしていよう

もちろん、酒を飲むなら付き合うよ?


 活性治癒、ハウスキーパー、寒冷適応もあり、少数民族の人達もディアボロスにとっても過ごしやすい環境。何か大きな事がある時は皆で集まるという大きな建物に、人々とディアボロスは火を囲って、ゆっくりと寛ぐ。色々な作業をして、皆も疲れている所だけれど、だからこそ、こういうのんびりとした時間も過ごしたい。
 月見山・伊吹(小春日和・g04125)は、持ち込んだ様々な食材と調味料を用意すると、パラドクスを使って幾つもの美味しい料理とデザート、お菓子を作り上げる。これを、食事しながら増やしていって……あっという間に沢山の料理とデザートやお菓子が出来上がった。
「うん、お食事会の準備はこれでばっちりかな?」
「ばっちりです」
 それに、括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)が微笑んだ。
「皆お疲れだよ! 沢山力仕事頑張った後は美味しいご飯食べよっか!」
「さて一休み一休み、働きっぱなしは身体に毒ですからね」
 伊吹と漸の言葉を合図に、温かな沢山の料理等に囲まれて、のんびりとした時間を過ごす。
「これはどういう料理なんですか?」
「食べたら身体が温まるよ。スプーンで食べられるから、ゆっくりと食べてね。口に合うと良いんだけど」
 恐らく伊吹が作った料理は馴染みが無い物が多いだろう。ロシア料理として有名なボルシチ等もあるけれど、ここはシベリアで、暮らす人々は少数民族。そう考えると、どきどきしてくるが、美味しいという声が溢れ、伊吹も嬉しさで笑みを零した。
「そいや、元々はどんな作物を育ててたんですかね、ここら辺は。どんな風に食べてたのかなーというのも合わせて気になるっすわー」
 畑や作物の話題の方が盛り上がるだろうか、そんな考えの元、冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)は話題を振ってみる。
「あ、料理は私も気になるね。どんなものを普段は食べてるのかい?」
 伊吹も料理の話題に乗って来た。
「……畑だと、やっぱりじゃがいもがメインでしょうか。後は、寒さに強い作物……麦類とか」
「畑だけじゃなく、狩りにも行きますね。動物の肉とか、魚とかも食べます」
(「……この人達はじゃがいもを育てていたんすよね。ヴァンパイアノーブルってじゃがいもばっかり食べてるんすかね……」)
 狩りで肉等も食べると聞いて、冷桜はそんな事を考えてしまう。恐らくじゃがいもぎりとは考えにくいが、それでもじゃがいもを育てていた辺りからすると、食糧事情は厳しいのかもしれない。
「狩り、ですか……」
「ええ。戻った時に、動物が大きな顔をして住んでいたのには手を焼きましたけどね」
 狩り、そう聞いて漸は考える。この寒冷地での暮らしならば、狩りは必要不可欠だろう。とはいえ、それは出歩くことを意味する訳で……。
「少し聞きづらいことなんですが、皆さんがここから連れされられた時の状況を覚えていますか? 今後、同じようなことが起きないように対策する必要がありますからね」
「また連れ去るに奴さんらが来ねーとも限らねーですしね」
 聞き辛い話ではあるが、聞いておけば何か分かるかもしれないし、と漸と冷桜はその話を出す。それに、人々は少々困った顔をした。
「……それが、よく分からないんですよ。あっという間に連れ去られたというか……」
「何かきっかけがあったのかもしれないけれど、私達は普通に生活していただけですからね……」
 確かに相手はヴァンパイアノーブル……クロノヴェーダだ。何の力も持っていない人々にとっては、抑止力は無い。本当に、目を付けられて無慈悲に連れ去られたのだろう。前もって、何かしらの予兆があるのならば事件の前に防げるかもしれないけれど……それは、もっとこの人達と親しくなっていった方がもっと分かるのかもしれない。知らない事の方が圧倒的に多いのだから。
「それより不思議なのはあなた方ですよ」
「何の面識もない私達を助けてくれて……そして、村の復興まで手伝って下さって……」
 受けて来た苦しみよりも、今ある安堵の話を優先した方が良いかもしれない。それに、彼等にとって、自分達は不思議な存在だろうと思うのだ。
「……ん、ボクらがですか? まぁ、遠く遠くの方からです。奴ら、ヴァンパイアノーブルを倒しあなた方のような捕らわれた人々を解放しに来たのです」
「そんな遠くから、我々の様な者達の為に……?」
「あの恐ろしい相手と戦える方々だ。……それに、私達の事までその後気にかけて下さって、慈悲深い方々だ。本当に感謝しかありません」
 漸がぼかしながら話した内容に、人々は感銘を受けている様である。
「いえ、当たり前の事をしているだけですよ」
「そーです、そーです」
「そんな目で見られると……」
「ちょっと緊張してしまうな」
 純粋かつ素晴らしいものを見るような、神々しいものを見るような目で見られると、ちょっと恥ずかしい。漸も冷桜も伊吹もエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)も、照れるような却って緊張するような……何とも不思議な気持ちになった。

 食事の後はお湯を沸かし、伊吹やエトヴァが持参した紅茶やジャムを添えて、皆に渡していく。
「……こちらで馴染みがあるかはわからないが」
「いえ、温まりますし、何だか元気の出る味がします」
 一番珍しい可能性が高いのはジャムだろう。嗜好品だし、その日の暮らしを精一杯生きている人達にとっては珍しいだろう。それに、あのじゃがいも畑の事を考えれば、ヴァンパイアノーブルの方も、こういったものに縁があるのか、ちょっと疑問ではある。無い事は無いだろうと思うけれども。
 でも、そうであれば、このジャムが入ったお茶を喜んでもらえるのであれば、それはとても嬉しい事だ。
「ほら、シフォン。みんなと遊んでおいで」
 伊吹はスフィンクスのシフォンを子供達の所に向かわせる。サイベリアンの様にふわふわな毛並みに翼の生えた猫であるシフォンは、あっと言う間に子供達の中で人気者になった。
「話途中になっちゃったけど、肉とか魚とかも料理するんだよね」
「伝統の食べ物とか、そういうのもあるのか?」
「大きな祝い事がある時は、狩りで大物を狙いますよ。鹿とかトナカイとか使った料理はありますね」
 他にも、と、この地伝統の食べ方、保管の仕方等。
「後、うちの民族だけ、とは限らないかもしれませんが、酒とか。増やして頂いたので、宜しければ後で如何ですか?」
「ああ、是非」
 お酒の提案にエトヴァは微笑む。寒い地方に住む彼等の身を温める術の一つはお酒だ。きっとこの民族だけしかないものもあるかもしれない。それも楽しみである。
「他に……音楽や踊りとか……誇りにしている事とか教えて貰えると嬉しい」
「音楽なら、動物の骨を使ったものがありますよ」
 取りに行ってくれて見せてくれたものは、動物の骨に弦を張っている物たった。竪琴に似ているが、それともまた違う、武骨な作り。……撥弦楽器の仲間だろう。音も独特で、メロディも素朴であり強さも感じるものだ。
「これの歌もあるんですよ。祝いの歌なんですけれど」
「それは聞いてみたいな。もし良かったら皆で歌うのはどうだろうか? 俺もチェロで伴奏しよう」
「はい!」
 夜に響くのは祝いの歌。歌う人々の顔は笑顔で溢れていて、チェロを奏でるエトヴァも、聞いている伊吹や漸、冷桜も自然と笑顔になる。
 その後も、一夜の談笑は続くのだった――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【動物の友】がLV2になった!
【ハウスキーパー】がLV2になった!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【ダブル】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV2になった!

イオナ・ガルバローゼ
ロシア地図、地図アプリを入れた端末などを持って来て
最終人類史におけるこの辺りの様子を調べ村の人達と確かめましょうか
山や森や川の位置、シベリア鉄道からの距離を考えて大体の位置を調べます
そうする事で他の村と交流したり
クロノヴェーダの襲撃から身を護るのに役立つでしょう

このディヴィジョンが攻略された場合
最終人類史で生きていくのにも役立つと思います

トナカイや馬や乗り物に仕える動物などはあるでしょうか
【動物の友】でトナカイなど手懐けられるといいですね
自転車? ――ううん街に出てからは、役に立つかもしれませんね……?
わたくしも【飛翔】などして辺りの様子に気を付けてみましょう


「それは、何ですか?」
 イオナ・ガルバローゼ(空染めの一輪・g07485)が広げている地図を見て、住民達が不思議そうな顔をしている。イオナが広げている地図は……最終人類史におけるロシアの地図だ。
「この近くの地図でございます。わたくし達の使っている物でございますので、皆様が使われている物とはまた違うとは思うのですが……」
「へえ、地図ですか……細かいなあ」
 興味深そうに人々が見ている。先程まで、山や森や川の位置、シベリア鉄道からの距離を考えて大体のこの村の位置は大まかに把握でき、そこには丸をしていて、その事も伝えた。それに位置さえ把握していれば自分達も、もし、今後、ここに何かあっても直ぐに来られるだろう。
「他の村との交流とかはございますでしょうか? 位置関係が分かればその地図でどの辺りか確認できますし、便利だと思いますよ」
「隣の集落はどちらだったっけ?」
「あの山の向こうで……うーん、道を行けば分かるんだけど」
「どんな感じの道なのでございますか?」
 人々の話に耳を傾けながら、交流のある集落の位置関係も大まかに割り出していく。
「そう言えば今まで、移動などの乗り物に使う動物とかは、どうされていたのでございましょうか?」
「ああ、トナカイを飼っていたけれど……留守の間に逃げてしまったから、また新しいトナカイを探すしかなさそうですね」
「成程……」
 動物の友でトナカイを連れてくること自体はイオナであれば出来るが、懐いて貰うのは自分達ではなくこの村の人々だから、ここは彼らに任せた方が良さそうだ。
「あ、でも自転車も教わったな!」
「自転車? ――ううん街に出てからは、役に立つかもしれませんね……?」
 首を傾げつつ、イオナは頷く。人々が普通に直ぐに乗りこなしていたので、何らかの仕掛けがされているのではないのかとは思うのだけれど……。
「……では、わたくしは先程教えて頂いた方角に村があるか、後、危ない物は無いか見てまいりますね」
 一度、地図を返してもらい、イオナは飛翔する。
 少しでも、この人達がこの先も暮らしやすく、平穏に生きられるように、そう願いながら……。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!

穂村・夏輝
ひとまず、落ち着いた感じかな
「せっかくだし、ジャガイモの変わった使い道でも教えようか」
ジャガイモを摩り下ろす、または磨り潰したものを布で包んで絞り、出た絞り汁を乾燥させる。そうすればジャガイモのデンプンを取ることができる。いわゆる片栗粉。スープやソースにとろみをつけさせたり、色々な使い道がある

「で、この粉を使った料理を教えるよ」
茹でて潰したジャガイモにデンプンを混ぜて、丸く成形したものを焼く。これで『芋餅』の完成だ
デンプンを取るのに時間かかるしたくさんは作れないかもだけど、【口福の伝道者】を持ってきている人がいるからね。その辺りの問題は大丈夫そうかな
美味しい者を食べて笑顔になってもらいたいね


「せっかくだし、ジャガイモの変わった使い道でも教えようか」
 人々にジャガイモの活用方法を教えるのは、穂村・夏輝(天使喰らいの復讐者・g02109)。
「いいかい、こんな感じで、じゃがいもを摩り下ろす。摩り下ろすのが難しい場合は磨り潰したものでも大丈夫だよ」
 夏輝は実際にじゃがいもを摩り下ろして見せながら、人々に教えていく。
「で、これを布で包んで絞り、出た絞り汁を乾燥させる……こんな感じにね」
 そう、これは片栗粉の作り方だ。皆、夏輝の真似をしながら作業をしていく。絞り汁を器に薄く流し、それを天日で乾かし乾燥させる。
「……粉になってきている?」
「うん、それはじゃがいものデンプンなんだ。僕達は『片栗粉』って呼んでる。スープやソースにとろみをつけさせたり、色々な使い道があるよ」
 そして、その中の一つの色々な使い道……それも教える事にする。
「この粉を使った料理を一つ、教えるよ」
 今度はじゃがいもを茹でて、潰す。そこに先程作ったデンプンを混ぜ、丸く成形したものを焼いて完成。
「これで『芋餅』の完成だ」
 香ばしく美味しそうな匂いが広がって、わっと声が上がる。やはり、見た事が無い物だったようだ。
 作ったデンプンを取るにも時間がかかるし、芋餅もそんなに沢山は出来ない。ここで、口福の伝道者の出番だ。夏輝が食べる事で、一気に芋餅が沢山現れる。
「よし、みんなで一緒に食べよう?」
「有難うございます!」
 笑顔で芋餅を頬張る人々の姿に、夏輝も笑みを零すのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【寒冷適応】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!

リップ・ハップ
とりまひと段落ついてよかった
万全にはまだかかっても、軌道に乗っちまえばきっとすぐよね

少数の中の子供ったら更に少数よな
同世代で遊ぶのも苦労するっしょ
大人が暮らし安定させんのに注力してんなら面倒見る時間も無いだろし、子供も子供で手伝いやってるだろし
でも今日は作業捗った分遊ぶ余裕もあんよね

てことで子供集めて雪遊びだ
雪合戦して雪だるま作って、ソリ引くトナカイにもなってやらあ

怪物どもに支配されてねい暮らしがどんなに楽しいもんか、そいつをちゃんと覚えててもらいていし、望んでも欲しい
何が良くて何が嫌か、そいをしっかり持つのは支配を跳ね除けんのに重要でしょ

だーかーらー
全力で遊ぶぞっ
リップちゃんについてこーーい


(「とりまひと段落ついてよかった。万全にはまだかかっても、軌道に乗っちまえばきっとすぐよね」)
 安心するリップ・ハップ(Reaper Harper・g00122)の視界に、子供達の姿が見えた。
(「少数の中の子供ったら更に少数よな。同世代で遊ぶのも苦労するっしょ」)
 大人が暮らし安定させんのに注力しているのであれば、子供達の面倒見る時間も無いだろし、子供達も子供達で大人の手伝いをしているのだろう。
 ……だから、遊ぶ事も滅多にないだろうから。子供が一番楽しいのは遊びで、遊びで色んなものを学んでいくものだから……。
「みんな、集まれー! リップちゃんと雪遊びだー!」
 集落の子供達を集めて、リップ対子供達に分かれて雪合戦をしたり、雪だるまをみんなで作ったり。更にはリップ自身がトナカイの代わりになってソリを引いたり……。子供達の楽しむ声が、リップの耳にも嬉しい。
(「怪物どもに支配されてねい暮らしがどんなに楽しいもんか、そいつをちゃんと覚えててもらいていし、望んでも欲しい。何が良くて何が嫌か、そいをしっかり持つのは支配を跳ね除けんのに重要でしょ」)
 それに、子供達は希望だ。この先を生き抜くためにもそれはとても大切な事。そして、子供の笑顔は何より誰もの活力になる。
「だーかーらー、全力で遊ぶぞっ! リップちゃんについてこーーい!」
「きゃー、リップちゃん好きー!」
「リップちゃんも、みんなが大好きだー!」
 リップと子供達が遊びまわる姿は、集落の大人達の心も癒すとても温かいものだ。集落の皆の笑顔に囲まれて、リップと子供達は遊んで回る。
 この先の未来の子供達の笑顔も変わらない事を願いながら……。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2022年10月21日

シベリア少数民族の里へ

 攻略旅団の提案に従い、農奴から解放して故郷に戻った少数民族の人達の生活再建のお手伝いをします。
 少数民族たちは、生まれ故郷に戻る事は出来ましたが、荒れた畑を耕したり破損した住居を再建する等、苦労をしているので、その手助けをしてあげてください。
(当座の食料については、大農場から持ち出している為、不足していないようです)

 住民達は、排斥力によってディアボロスの事を忘れていますが、ディアボロスが目の前に現れて事情を説明すれば、ディアボロスの事を思い出してくれるでしょう。

 可能ならば、再び襲われないように、集落の防衛を強化できる設備を用意できればより良いでしょう。

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#吸血ロマノフ王朝
🔒
#シベリア少数民族の里へ


30




選択肢『復興支援』のルール

 クロノヴェーダの襲撃などで困窮している人々を救う、復興支援を行います。
 事件で破壊された直後の建物の修復はパラドクスで行う事ができるので、事件以前から壊れていた建物の修復、食料の支援、農地の開墾などの支援を行ってください。  どのような支援が必要であるかは、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『住民との交流』のルール

 ディアボロスに対して友好的な住民との交流を行います。
 特別な情報を得る事はできませんが、住民と親交を深める事が出来るでしょう。

 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。