リプレイ
無・為
先ずは情報収集であるな
我々もインセクティアでもある上モブオーラで一般兵にも怪しまれまい
「…鬼灯、分かっていると思うが…情報をより多く質良く持つものが、戦場では勝つのだ…」
例え地味でも積み重ねた勝利への努力は実を結ぶ
人形達もインセクティアに似せてある
「…鬼灯、梔子、手分けして情報収集だ…くれぐれも深入りはするな…」
あまり詮索すれば怪しまれる可能性が上がる
では散開して2時間ほどで、仲間の所へ集まるとしようか…
「…すまぬ徴兵されたばかりの、見てくれで分かる僧兵なのだが…戦況は如何程なのだ?」
僧兵つまり俗世に疎いという印象も利用し相手を信用させる
神仏に仕えるものを怪しむ者もその仲間を怪しむものも居ない
嵐柴・暁翔
先に【飛翔】で許昌へ向かい呂氏の家人か本人に改めて脱走兵達の追加の受け入れをお願いします
新宿島から直行しているんだし陳のおやっさんの饅頭や菓子類を土産にして、兵達分の食料を【口福の伝道者】で増やして用意するのと合わせてそれらも増やして渡しておきます
お互いに利益のあるお付き合いというのは素晴らしいねぇ
……俺は便利使いされているような気もしなくもないけど…
食べ過ぎで気持ち悪い…
意地でも食べたものを戻したりはしないけどな…
平原に戻り他の方々と合流して、改めて部隊の陣地に潜り込みます
また裏に回って後方拠点を探して、上空からの監視を避けつつ交代等で警備が手薄になった隙を突くか夜陰に乗じて潜り込む、かな?
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
陳留へ向かう道は、まだ目の前の大軍勢の壁に阻まれたまま
(少しずつ、崩していくしかないよな)
焦りを自覚して逸る気持ちを抑える
逆に言えば、それだけ魏軍が巨大だということか
「戦場でなら民の無事を確認できるというのは、なんとも皮肉だな」
未だ沈黙を貫く『曹操』の動きが気になるが
足りない脳で考えても答えも出ないだろうとすぐに思考を止める
<地形の利用>で軍の編成を<情報収集>
潜入に良さそうな部隊に目星をつける
あらかじめ【口福の伝道者】で干し肉を増やしておき
マントで身を覆って行商人に扮して
蟲将らが遠ざかった時を見計らって一団に近づく
許昌から流れてきたと言えば、興味をもって匿ってくれるかな?
長月・夜永
※連携アドリブ歓迎
上手く紛れ込んで「流言飛語」を流す任務だけど
事前工作が出来るようなコネが在るわけではないし
暁翔さんに「負んぶに抱っこ」精神で参加しようかな?
「便利扱い」?
アハハ…気のせい気のせい
(視線を逸らし)
機動力必要でしょ?【飛翔】準備しておくね?
まぁそういいながらも
斥候としての仕事はキチンとこなしますよ
何事も千里の道も一歩からだよね
『偵察』&『看破』で、布陣や軍の編成等、必要な情報収集を行い
仲間と情報を共有します
「それなりに訓練された精兵」って毎回思うけど、中々めんどう
うーん…部隊の交代時間は大体この時間見たいかな?
さぁ、やるだけやりますかぁ~
「どうだ? 許昌の方の具合は?」
陳留防衛線を崩すにあたって、流言飛語で戦線から離脱させた『魏』の一般兵を受け入れてくれるよう、許昌の大商人に頼みに行った嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)と長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)が低空飛翔で戻ってきたところへ、夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)が声を掛ける。
すると暁翔は、複雑な表情で応じる。
「逃亡兵受け入れは、食料提供と引き換えで引き続き了承してもらえた。おかげさまで、二人でlv2の【口福の伝道者】を使えたから、楽に食料を増やせたしな。ただ、その話とは別に、『魏』軍が許昌を奪回に来たら、あなた方は許昌と我々住民を守ってくれるのですかと、真剣に詰め寄られた。見殺しにするような真似は絶対にしない、と答えてきたけどな」
「呂氏の人、迫力あったねー。まあ、冗談抜きで命懸けだから当たり前かもしれないけど」
夜永が肩をすくめ、暁翔は錬晏に訊ねる。
「それで、そっちはどうだ? 相変わらず、防衛線の部隊に直接近づくのは無理そうか?」
「ああ、無理だと思う。また、後方拠点に潜り込むことになると思うが…彼の話を聞いてもらえるか?」
錬晏が、こちらも複雑な表情で告げ、暁翔と夜永は、その場にいる魁偉なインセクティアのディアボロス、無・為(働くお坊さん、大家族・g05786)に目を向ける。
そして為は、重々しい口調で告げる。
「先ずは情報収集であるな。我々もインセクティアでもある上、モブオーラで一般兵にも怪しまれまい。更に、僧兵つまり俗世に疎いという印象も利用し、相手を信用させる。神仏に仕えるものを怪しむ者も、その仲間を怪しむものも居ない」
「ちょっと待ってくれ。まず、このディヴィジョンの一般兵にインセクティアはいない。少なくとも、俺は見たことがない。そして、僧や仏教徒もいない。史実でも、三国時代は仏教徒…当時は浮屠と言ったんだが、その存在が初めて記録された時代だ。しかも、指導者の笮融が呂布も顔負けの大悪党だったこともあって、西域渡りの怪しい神を拝む怪しい奴らと思われていたようだ。まあ、このディヴィジョンには西域がないから、道士の一種と思われるかもしれないが、それにしても怪しまれないわけがないと思う」
どこから突っ込めばいいんだ、と、内心唸りながら、暁翔は口早に告げる。
「一般兵は、まだ【友達催眠】とかがあれば誤魔化せるかもしれないが、飛行巡回してる蟲将を誤魔化すのは、かなり難しいと思う。それから、今回の任務は撹乱で、情報収集の必要はないぞ」
「…うーむ、つまり、それは、私では情報収集…ではないのか、敵に紛れて流言飛語をばらまくことはできないということか?」
心外そうに為が訊ねると、暁翔は首を横に振る。
「敵兵に紛れるのは難しいだろうが、後方拠点に潜入する事自体は、さほど難しくないと思う。そして、夜中に、敵の蟲将の飛行巡回に気をつけながら、宿舎に潜り込んで敵兵を脅して回るってのは、どうだろう? 我こそは『曹仁』の怨霊である、裏切り者の『楊懐』は断じて許さん、近く裁きが下るだろう、とか」
「…その作戦、どこかで聞いたような気がするな」
錬晏が唸り、為も少々憮然として唸る。
「…ううむ。怨霊を祓うべき僧たる私が、怨霊の演技をするのか?」
「怨霊を演出して人々を諭す方便にするのは、宗教者の常套手段だと思うけどな。まあ、あくまで一案だ。無理にやれとは言わないさ」
そう言って、暁翔は肩をすくめる。そこへ錬晏が訊ねる。
「後方拠点に入るのはいいが、兵士ではなく行商人に扮するのはどうだろうか。許昌から流れてきたと言えば、興味をもって匿ってくれるのではないか?」
「…あまりお勧めはできないな。普通の人間にとって、許昌側から防衛線を大迂回して後方拠点まで行き着くなんて、できないとは言わないが、命懸けの行動になると思うぞ」
思案顔で、暁翔は首を横に振る。
「それに、ここの兵士の食料補給は、陳留にいる誰か…係の蟲将か人間の商人かは知らんが、一手に取り仕切ってるようだ。そこへふらふら行商人がやってきて、許昌から流れてきたと言っても、怪しまれて蟲将に通報されるのがオチだろう」
「…うーむ、そうなるか」
錬晏が唸り、夜永が実務的な口調で訊ねる。
「やっぱり、単純に忍び込むのがよさそうだね。兵士の交代時間はわかってるのかな?」
「ああ、夜番の兵士が日没前に出て行って、昼番の兵士が日没直後に戻ってくる。日没時には、防衛線には通常の二倍の兵士がいるが、その分、後方拠点には兵士はいなくなる、というわけだ。そして、夜明け前後に、その逆が行われる」
兵が逃げやすいように、最後の仕掛けの戦闘は昼間に行なうから、流言飛語を仕掛ける相手は昼番の兵士になる、と、暁翔は手慣れた口調で説明する。
「今まで、それでそこそこ巧く行ってるからな。敢えてパターンを破る必然性はないと思うぜ」
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV2が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
嵐柴・暁翔
まずは暫くは様子を見て東州蜂兵の監視がどの程度のものかを確認します
兵達と立ち話も難しい状況ならすれ違う際にでも、あの蟲将達は戦闘では周囲に毒を撒くから死にたくなければ絶対に近付くな、と警告しておきます
兵達とまともに話せる時間があれば次の戦闘のどさくさに紛れて脱走して許昌へ逃げ込むようにと勧めますが、難しければ蟲将達に警戒されないように、許昌へ行けば助かる、だのこのまま陣に留まるのは危ない等、相手によって内容をかえて一言程度の断片的な情報を伝えます
人間中途半端な情報程気になるものだし勝手に繋ぎ合わせて後で答え合わせで聞きに来るだろう
サクラ等他の方々との連携が必要なら【パラドクス通信】を活用します
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
仲間の助言に従って、日没に合わせて後方拠点に忍び込む
籠手や偃月刀は適当なところに置いて、服装を質素に
予備の防具があったら拝借しよう
【完全視界】で蟲将らの動きにも注意を払い
兵たちの話に聞き耳を立てて<情報収集>
強引にならないように会話に加わる隙を探す
「許昌の仙人の話、俺も聞いたぞ。復讐者っていうらしい。
蟲将に尋常ならざる怒りを抱いているから、人間には手出ししないんだと」
兵に調子を合わせて、半信半疑の様子で話す
戦い方は異次元のもの
もしそんなのに巻き込まれたらひとたまりもない
どうやら楊懐たちは『魏』に疑われていて処されるのも近いらしい
俺は死にたくない。その機を見て許昌に逃げるよ
長月・夜永
なんとか紛れ込めたね
服装を質素に、男装して予備の防具があったら拝借
まぁこんな感じかな?
さて動きますか
上空を飛んで通り過ぎるトループス級蟲将『東州蜂兵』に
【完全視界】と『偵察』でそれとなく気を配りながら
【流言飛語】を使用
(闘技場で習得できるようになったのはマジで便利)
&【友達催眠】を併用しつつ…
おぃ、聞いた?
やばい『楊懐様』は泥船だ…
聞きかじった話だと、近々粛清されるらしい、戦闘になったら急いで逃げないと、一味とみなされて巻き添えで殺されちまう
(『東州蜂兵』の位置を確認して小声で話し)
こんなとこで死ぬのはごめんだ
スキを見て噂の許昌へ逃げるよ…
と噂を流して回ります。
(「うっひょー! 流言飛語計、マジで便利ー!」)
まあ、一般兵相手に流言飛語を飛ばそうって時に、まさにそのパラドクスを(攻撃抜きで)使えば、そりゃうまくいくに決まってるよね、と、長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)は内心にまにまと笑う。
彼女のいでたちは、『魏』軍支給品の簡素な兵鎧が少々身体に合っていない、小柄で華奢な少年兵。しかし普通の長矛を軽々と扱い、身体の動きに妙なキレがあり、男色趣味のある奴でもヘタに手を出せない熟練兵の雰囲気がある。
そして夜永は、パラドクス「流言飛語計」を発動。発生する残留効果【友達催眠】も併せ、飛行巡回するトループス級蟲将『東州蜂兵』の動向に注意しながら、小声で不穏な噂を撒き散らす。
「おぃ、聞いた? やばい『楊懐』様は泥船だ…。聞きかじった話だと、近々粛清されるらしい。戦闘になったら急いで逃げないと、一味とみなされて巻き添えで殺されちまう」
「…ま、マジか?」
夜永の言葉を耳にしたすべての一般兵が、例外なく不安そうな表情になり唸る。上々、と内心呟きながら、夜永は言葉を続ける。
「こんなとこで死ぬのはごめんだ。戦う相手が誰だろうと、もしも戦闘になったら、ボクは全力で噂の許昌へ逃げるよ…」
「許昌の仙人の話、俺も聞いたぞ。復讐者っていうらしい。蟲将に尋常ならざる怒りを抱いているから、人間には手出ししないんだと」
やはり平凡な『魏』軍一般兵の装束を身に着けた夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)が、夜永の言葉に乗る形で話を継ぐ。
「仙人の戦い方は異次元のもので、もしそんなのに巻き込まれたら、ひとたまりもない。その上、『楊懐』たちは『魏』に疑われていて処刑されるのも近いらしい。どっちに転んでも、巻き込まれたら命がないからな。生き延びたければ、機を見て許昌に逃げるしかないだろう」
「お前たち、根本的なことを忘れてるぜ」
そこへ嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が、ぶっきらぼうな口調で割って入る。
「あの蜂の蟲将どもは、戦闘の時に見境なく毒を撒く。周囲の兵のことなんか、毛ほども考えずにな。死にたくなければ、絶対に近付いちゃいけないんだ」
「うげ…」
夜永が、必ずしも演技ではなくげんなりした声を出す。
「逃げるが勝ち、かどうかはわからないけど、逃げなきゃ死ぬな」
「ああ、逃げなきゃ死ぬ」
暁翔が断言した時、空の方から特徴ある蜂の翅音が近づいてくるのが聞こえ、その場に集まっていた一般兵士たちは、それこそ蜘蛛の子を散らすように、ささっと散開する。ディアボロスたちはもちろんだが、『魏』の一般兵士たちも実に素早く散り、もたつく者は誰もいない。
(「…ある程度訓練された精兵ってことは、裏を返せば生き延びる達人揃いってことだからな。蟲将がヤバい技を使う時に、もたもたしていて巻き添えになるような間抜けは、とっくの昔に命を落としてるってことなんだろうな…」)
十万の精兵を使い物にするために、いったいどれだけの兵が訓練で死んでるんだか、と、暁翔は小さく肩をすくめる。しかし、既に失われた命を思ったところで始まらない。今、生きている者をどれだけ多く生き延びさせるか、それが考えるべきことだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
嵐柴・暁翔
さて、俺は一旦陣を抜けて防衛線の正面から仕掛けるとするか
兵達の中に裏切者がいると誤認されるのが厄介というのもあるけど、許昌側にいれば許昌へ向けて逃げ出す兵達と蟲将達の間に入れるから動き易いしな
【パラドクス通信】で他の方々と連絡を取り合い仕掛ける機会を窺います
浮屠を称していかにも胡散臭い装束と言動で蟲将達を挑発します
合わせて【防衛ライン】と【活性治癒】を発動
蟲将達が逃げ出す兵達を追撃するのを妨害しつつ、兵達が混乱の中で多少の怪我をしても問題無いようにしておきます
戦闘では御仏の法力と称して大天使姉妹の力を借りた魔法で攻撃します
クリスマスも正月も本来の意味を無視してイベントにしてしまう日本人の感性よ
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
さて、お膳立ては整ったか
いつもの戦装束を身にまとい
仕掛けると同時にネメシスモードに
黒い靄が佩楯や籠手を成形すれば士気は充分
「手出しさせるか!」
沛雨を叩きつけ<制圧射撃>うるさい蜂たちをその場に縫い付け<時間稼ぎ>をすれば
【飛翔】で一気に間合いを詰めて蜂兵らを強襲
【パラドクス通信】で仲間と連携を取りつつ
【防衛ライン】も併用し許昌へ向かう兵らの背を守れるよう
できるだけ広い範囲の蟲将を相手取るように立ち回る
許昌まで走れ。そなた達が生きるために
長月・夜永
※アドリブ連携大歓迎
『魏』軍支給品の兵鎧のまま
逃げようとする一般兵の間に割って入り
長矛を軽々と操り
『早業』『両断』『看破』を載せた【超重回旋撃】で迎撃。
直ぐさま【防衛ライン】を構築
一般兵が逃げきるまでの時間稼ぎを行います。
今のうちに、早く!!
自己犠牲?
はん、死ぬ気は無いよ
SPDベースの高速戦闘
視界を惑わす程度の毒霧は【完全視界】で無理やり突破
『戦闘知識』で軌道を『看破』
槍の一撃を反らすように長矛で受け、石突で追撃を叩き込みます。
たまらず空に逃げられたら
【飛翔】で空を掛けて『空中戦』で追撃
甘々だね、飛べないとでも?
スキ有り!!!
モリオン・スモーキー
アドリブ・連携歓迎
逃がすだけの時間が必要ですか。
承知いたしました。吶喊いたします。
【飛翔】を用いて敵の中へ。<残像>を使い撹乱したり、<爆破>を用いてより広い範囲の敵兵を巻き込みながら攻撃を仕掛けていきます。
パラドクスも同様に。多くの兵を巻き込めるタイミングで使用します。
多くの兵を引き付け、戦う事で一般兵が逃げ切るまでの時間稼ぎを。
<殺気>もばらまけば敵は怖気づくでしょうか。怖気づかない敵には敬意と共にその命をいただく事になりますがね。
後は<臨機応変>に行動する事にしましょう。
「いかんな。これは予定変更だ」
深夜、後方拠点の一角に集まり、蟲将を襲撃して一般兵を逃がすプランを練っていた嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が、長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)と夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)の顔を見やりながら、溜息混じりに唸った。
「俺は一旦陣を抜けて防衛線の正面から仕掛けるつもりだったが、お前さん方の話を聞いたら、とてもじゃないが怖くて後を任せられん。幸い、外から仕掛けてくれるという方と連絡がついたんで、仕掛けはそっちに任せる」
「…怖いって、何が?」
夜永がきょとんとした表情で訊ねると、暁翔は渋面で応じる。
「『魏』軍支給品の兵鎧のまま、蟲将と戦うと言ったろ。それは絶対にNGだ。兵達の中に裏切者がいると誤認されたら、最悪、今後の潜入作戦ができなくなる」
「…そうかな? 誤認されるも何も、蟲将は全部潰すんだから、情報漏れないんじゃない?」
釈然としない表情の夜永に、暁翔は半分うんざりした口調で、それでも熱心に説明する。
「あのな。蟲将は全滅させるからいいとしても、一般兵が全員許昌に逃げるわけじゃないんだぞ。どんなに煽って誘導しようが、敵地だと認識している場所に逃げるよりも、陳留や後方拠点や他の『魏』軍拠点に向かって逃げる一般兵は必ず出る。そいつらを無理矢理許昌に向かわせることはできないし、口止めで潰すことももちろんできない。だから、目立つ行動をすれば、目撃情報は『魏』側に漏れると考えなきゃダメだ」
「…ああ、そうか」
そこまでは考えなかった、と、夜永は唸り、暁翔は錬晏に目を向ける。
「夏候は装束を変える配慮をしてる分、長月よりも百倍マシだが、それでも変身するところを見られる恐れがあるし、そもそも一般兵を好き勝手な方向へ逃げるに任せてたんじゃダメだ。外から仕掛けてくれる方を迎え撃つために、蟲将たちが陣から飛び出した直後を見計らって、一人でも多くの一般兵が許昌の方へ逃げるよう、誘導する必要がある」
「…ああ、そうか。まず、一般兵のふりをしたまま誘導を行って、皆が許昌に逃げる流れを作らなねばならないのか」
納得した表情で応じる錬晏に、暁翔は苦笑してうなずく。
「その通りだ。そして、兵が許昌に逃げる流れに気づいて蟲将が追ってくるようなら、そこで初めて変身して阻止する流れになる。その状況なら、周囲の一般兵に気づかれても、許昌に向かって動いてる連中だからな。情報が『魏』側に漏れる危険は少ない」
「それで、蟲将が追ってこなかったら?」
訊ねる夜永に、暁翔は肩をすくめて応じる。
「その時は、許昌に向かう適当な場所まで一般兵の方々を誘導した上で、流れが確定したと判断できたら、こっそり抜けて、戦場に戻るさ。ただし、追跡を阻止するにしろ戦場に戻るにしろ、蟲将と戦う時は、必ず絶対に『魏』軍支給品の兵鎧とは別の姿になっていてくれ。見るからに仙女っぽい、ひらひら満載の装束とかがいいだろう」
「…はいはい、わかった、わかった」
面倒くさいけど仕方がない、と、今度は夜永が溜息をつく。
そして、翌日。暁翔が連絡をつけたモリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)が、それこそ飛天のようなひらひら満載の装束を身にまとい、見せつけるようにゆっくりと、ふわふわひらひら【飛翔】して『魏』軍防衛線の真正面に姿を現す。
もちろん、飛行巡回するトループス級蟲将『東州蜂兵』が、このあからさまな不審者に気づかないわけもなく、翅音を高らかに響かせて、四方八方から殺到する。
そして『東州蜂兵』たちが防衛線から前へ出た、微妙なタイミングを狙って、暁翔が大声で叫ぶ。
「危ない! 危険だ! 戦闘が始まる! もたもたしてると、巻き込まれて死ぬぞ! 死にたくなければ、逃げるんだ! 許昌へ!」
「走れ! 走れ! 生きるためには、許昌まで走るしかない!」
錬晏が叫びながら走り出し、周囲の兵も彼につられて、敵襲が生じた真正面は避けた左前面、許昌の方に向かって走り出す。
「逃げろ! 逃げろ! 許昌へ逃げろ! もたつくな! まごつくな! 生きるか死ぬかの瀬戸際だ!」
夜永も叫び、右前面から一般兵を率いるような状態で、許昌へ向けて逃走する。
一方モリオンは、迫ってくる蟲将に周囲を見る余裕を与えないよう、パラドクス「風の宝石・残刃舞踏(カゼノホウセキ・ザンジンブトウ)」を発動。そこまでの緩い動きとは一転して、真空波とダガーを素早く乱射し、『東州蜂兵』を斬り刻む。
「風の宝石。解放。風と共に我は舞う。刃は残り、共に舞う」
ひらひら衣装も相まって、華麗極まる動きでモリオンはトループス級を撃墜。墜落する『東州蜂兵』は、反撃のパラドクス「葭萌群蜂」を発動。毒蜂の群れに襲われたモリオンは、実際には小ダメージを受けただけだが、わざと派手な動きで苦戦しているように見せかけ、後続の『東州蜂兵』を引き付ける。
そして、少々早すぎやしないかと思われるタイミングで、しかしそれでもしっかり着替えた夜永と錬晏が取って返し、それぞれパラドクスを発動して『東州蜂兵』を容赦なく叩く。
「怒りに呑まれろ」
錬案が「龍暴沛雨(リュウボウハイウ)」を発動し、刃のような暴雨を飛行するトループス級に叩きつけて撃墜する。蟲将は墜ちながら「葭萌群蜂」で反撃するが、召喚された毒蜂も暴雨に叩かれ、そのまま砕け落ちる。
一方、夜永は、長矛を扱うつもりで用意していた「超重回旋撃」を発動して、促成した氷の大薙刀を振り回し『東州蜂兵』を両断する。反撃というよりは苦し紛れに噴かれた毒霧で小ダメージを受けたが、毒霧に紛れて投げられた槍はしっかりと躱す。
そして、少し遅れて戦場に到着した暁翔は、僧兵というか戦闘浮屠というか、弁慶のような奇妙な装束をまとってパラドクス「悪魔合体(フュージョン)」を発動。大天使姉妹の力を借りて魔法攻撃を放つ。
「法力招来!」
何だかよくわからない一撃を受けて、最後の一体の『東州蜂兵』は空中で四散。しかし、落下した槍が「涪江奔流」を発動して、地を割り水流を噴き上げ、暁翔を掠めてダメージを与える。
そして、ずぶ濡れになった暁翔の目に、陣営の奥から急迫してくるアヴァタール級蟲将『白水軍督・楊懐』の姿が映った。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【完全視界】がLV2になった!
【防衛ライン】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
レオネオレ・カルメラルメルカ
『卑怯だぁ?小鳥ちゃんがピヨピヨ鳴いてまちゅね~?』
一人称は「オレ」
二人称は年上・同年代「(名前)のダンナ(姐サン)」
年下「(名前)の坊っちゃん(お嬢ちゃん)」
他者との連携やアドリブOKです。
口調も行動も粗暴ですが、いざ戦闘になるとデブリパッチワークドール『ヴァリアント』を前に出します。
自身は何にでも隠れ、物陰や相手からの死角から操ります。
卑怯や姑息と言われると喜び、逆に相手を煽っていきます。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、積極的に行動します。卑怯者ですが、迷惑をかける行為はしません。例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
嵐柴殿の言とスモーキー殿の助力で何とか形になったか
兵たちの気配が遠ざかるのを背に感じながら
楊懐を迎え撃つべく油断なく構える
多少の戦場経験があれば
防衛戦といいつつ柵も塹壕もない
この陣形に違和感を感じなかったのか?
<挑発>して意識をこちらへ向ける
ネメシスモードを発動すれば
籠手、佩楯、脛当て、胸当てが黒い靄で生成されるのと引き換えに血の気が引いて行き
より戦いに没頭する思考回路に陥る
偃月刀にも朱殷の闘気が満ちて、士気は充分
龍頭を模した形に<武器改造>を施し、楊懐へ畳みかける
仲間と連携し、絶えず攻勢を緩めず攻め立てる
見事討ち取って見せよう
長月・夜永
※連携アドリブ歓迎
ネメシスモード発動
おっ『楊懐』が陣営の奥から出てきたか...
サッと仲間の状況を見渡し
(....時間を稼ぎを選択)
そんじゃ挨拶代わり
【完全視界】で視界を確保
『誘導弾』+氷の大薙刀ぶん投げて足止め
意識を誘導しつつ、『早業』で印を結んで戦場を包み込む【忍法・白霧】を発動
近接主体の敵には広範囲技ってね
虫躰には寒さは応えるでしょ?
さてと敵も頭回るだろうから
想定は突っ切って肉薄を選択かな?
様子を見つつ、念の為に【飛翔】を機動力に使い
バックステップの要領で瞬時にジグザグに移動して距離を稼ぎます
目くらましはコレでOKかな
後は任せたよー?
嵐柴・暁翔
水も滴るいい男、ってね
……蟲将より美女に迫られたいんだけどな…
トループス級は全滅させた筈だし逃げ出した兵達の安全を確保する為にもさっさと指揮官を仕留めるとしますか
槍相手に刀でやり合うなら三倍の力量が…とかいう話もあったような気もするけど…
腕が六本あったり空を飛んだりするような相手だとそれ以前に別の問題があるわな…
『風牙』を手にして《天元突破冒険者》を発動
自前の翅があり空中戦には一日の長がある蟲将相手に【飛翔】で空中戦を挑むよりはしっかりと大地を蹴れる地上戦に活路を求めます
後は肉を切らせて骨を断つ、何回攻撃を受けようが外そうが関係ない
先に必殺の一撃を叩き込んだ方が勝つというだけだな
……痛いけどな
モリオン・スモーキー
アドリブ・連携歓迎
さてと……出てきましたね。
倒していきますよ。
相手の攻撃を≪ブレード・ショートソード≫を使用し、<ダンス・両断・グラップル>で捌きつつ、こちらの攻撃を通していきます。
多少強引にでも前に出て戦います。その方が味方も戦いやすいでしょう。
そして、温度が低くなったところで一気に火のプレゼントと参りましょう。
パラドクス発動します。
相手を燃やし尽くす炎。そして、その炎は身の内から蝕み、焼き尽くす。
悶えている間に他の方にトドメさしていただきましょうかね。
リュウ・ターレン
アドリブ/連携歓迎
使える残留効果は全部使用。
さてと、助太刀にきたで。
とっとと倒れてもらおか。
POWで味方をかばいつつ、隙見てパラドクス使うわ。
・パラドクス演出
<魔晶筆>を取り出して空中に字を書く。書く字は「斬」・「光」。
どんなに隠れ回ったところでな。光が届くんなら問題ないんやわ。
その光が刃となる。その刃がその身を切断する。
さて、諦めてとっとといねや。
庇った時とか反撃・道中攻撃は<観察・グラップル>で捌いたり、<粉砕>で相手の攻撃ぼこれんかな。
(「…来たか」)
飛来してくるアヴァタール級蟲将『白水軍督・楊懐』を見据え、弁慶のような妙な衣装をまとった嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は、敢えて泥まみれの地面に降りて敵を待ち受ける。
そして、槍をかざして急降下してくる『楊懐』に向かって、地面を蹴って跳躍。パラドクス「天元突破冒険者(ランディ)」を発動し、カウンター気味に斬りつける。
「……俺の太刀に、斬れぬもの無し。……全てを斬れ……雷光烈斬牙…!」
「小癪な!」
腕を斬り飛ばされた『楊懐』は、屈することなく地面に降り立ち、反撃のパラドクス「白水千変槍」を発動する。猛烈な勢いで蟲将の槍が突き出され、暁翔は巧みに回避、防御をして串刺しは免れるが、何度か穂先を掠められてダメージを負う。
しかし、暁翔が敢えて回避のしにくい地上戦を選んだのは、それなりに目論見あってのことだった。地面に立って戦っている分には、途中で『楊懐』の気がどう変わろうと、逃げた一般兵を追うことは事実上できない。
(「【防衛ライン】はLV1しかないからな…空中戦でフェイントかけられて行き違ったりしたら、そのまま突破されかねん」)
声には出さずに呟く暁翔の思いを察したか、続いて飛来してきた夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)が、ネメシスモードを発動しながら地上に降り立ち、大声で呼ばわる。
「『楊懐』とやら。貴様、多少なりとも戦場経験がある将と聞くが、防衛戦といいつつ柵も塹壕もない、この陣形に違和感を感じなかったのか?」
「何ぃ?」
ぎらり、と複眼を光らせ、蟲将は錬晏をねめつける。錬晏は、籠手、佩楯、脛当て、胸当てが黒い靄で生成されるのと引き換えに血の気が引いて行き、より戦いに没頭する思考回路に陥る。
「こんな陣形で敵を迎え撃てば、一般兵は防衛どころか、一目散に逃げるに決まっている。なぜ『曹丕』は、そんな陣形を組ませている?」
「くくく…俺たちが捨石だと言いたいのか? そんなことは、貴様らに言われなくてもわかっている」
意外にもというべきか、『楊懐』は自嘲的な笑い声をあげる。
「もともと、一般兵どもは捨石だ。トループス級もな。『魏』王陛下は、合肥にはアヴァタール級すら出さなかった。樊城も、許昌すらも、惜しげもなく捨てた。そして、陳留だ。戦を知らない『曹丕』殿はともかく、『魏』王陛下に、この陣で陳留を守る気はない。しかしそれでも、俺たちはここで戦わねばならん。『魏』王陛下の御命令は、絶対だからな」
「…そうか。蟲将とは哀れなものだな」
いや、断片の王やその候補には誰も逆らえない、クロノヴェーダという存在が哀れなのか、と、呟き、錬晏はパラドクス「鋭鋒噛砕(エイホウゴウサイ)」を発動する。
「ならば捨石は捨石らしく『魏』王に義理を立てて死ぬがいい。それで『魏』王が称賛してくれるかどうかは知らんがな」
「ぬかせ!」
吠える『楊懐』に、錬晏は黒竜偃月刀に朱殷の闘気を満たして斬りかかる。斬るというより噛み潰す刃が『楊懐』の腕を肩から砕き潰す。
「ぐおっ!」
呻きながらも『楊懐』は反撃のパラドクス「白水璧守」を発動。転がるような動きで岩陰へ身を避け、トリッキーに槍を突き出す。しかし、その瞬間、高速飛翔で駆けつけてきた長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)がパラドクス「忍法・白霧(ハクム)」を、モリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)がパラドクス「炎の宝石・残刃埋火(ホノオノホウセキ・ザンジンウズメビ)」を同時発動する。
「白い夢に堕ちろ」
「炎の宝石、解放。刃は残り、火は汝の内に埋まる」
「ぐわあああああああああっ!」
骨身を凍らせる極冷の白霧と、呪いのように食い込む火炎の刃を同時に受けてしまい、さしもの『楊懐』も棒立ちになって絶叫する。
しかし、そこはアヴァタール級の意地だろうか。倒れることなく反撃のパラドクス「白水千変槍」を発動し、猛烈な勢いで槍を振るう。距離を取って霧を放った夜永には届かなかったが、至近で火炎の刃を振るったモリオンは、すれすれで身を躱したものの、掠められてダメージを受ける。
ところが、更に追い討ちと踏み込もうとした『楊懐』の前に、異形としか言いようのない存在が、ぬっと立って阻む。むき出しの頭蓋、機械仕掛けの身体。種を明かせばレオネオレ・カルメラルメルカ(陰竜・g03846)が操るデブリパッチワークドール『ヴァリアント』なのだが、機械文明と接した経験のない『楊懐』は、一瞬、度肝を抜かれてしまったらしく、無防備な棒立ちになってしまう。
「ヘーイ! 驚いたか、ベイベエ! ヨーカイとか名乗りながら、化物には弱いか! どこもかしこも隙だらけだぜ!」
エンターテイメントにはサプライズが付き物ってね、と嘲笑しながら、レオネオレはパラドクス「サプライズダンス」を発動。デブリパッチワークドール『ヴァリアント』を操り、不気味な踊りを思わせる動きで、無防備な『楊懐』の身体に連続攻撃を叩き込む。
「ぐぬっ…化物め…」
呻きながら『楊懐』は、反撃のパラドクス「白水璧守」を発動しようとするが、もはや物陰に飛び込もうにも満足に脚が動かない。がくっと膝をついたところへ、『ヴァリアント』が容赦なく攻撃を入れる。
そして、そこへ駆けつけてきたリュウ・ターレン(奪われた者。奪い返す者。・g07612)が、更に容赦なく言い放つ。
「さてと、助太刀にきたで。とっとと倒れてもらおか。
隙見て…って、もうとっくに、傷だらけ隙だらけやないか」
さっさと決めるで、と、リュウはパラドクス「字曰「斬」・「光」(ジイワクザントコウナリ)」を発動する。
「我空にえがく。その字は斬と光。即ち、切り裂きて光放つモノ。なんやろな」
ま、わからんやろな、と嘯きながら、リュウは<魔晶筆>を取り出して空中に字を書き、四方八方から光の刃を『楊懐』に叩き込む。
「ぐわあああああああああっ!」
絶叫する『楊懐』の首が落ち、槍を握ったままの腕が落ち、更に胴が裂けて砕ける。もちろん反撃などできないまま、アヴァタール級蟲将は文字通り八つ裂きにされて絶命。同時に、作戦に参加したディアボロス全員が、強大な排斥力によってパラドクストレインへ強制移送された。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【飛翔】がLV3になった!
【断末魔動画】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
【温熱適応】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV3になった!
【命中アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!