リプレイ
乱獅子・焔
【零(g07135)と】アドリブ歓迎
黒系の甚平着用
祭りの雰囲気ってなんかいいよなー!
皆楽しそうに笑ってるし、そして何より…美味そうな店がいっぱい!
さーて、何から食べよっかなー!目指せ、全制覇!
まずは祭りの定番、かき氷!俺はイチゴシロップ!
最近よく見かけるふわっふわ系のかき氷もいいけど
こういう昔ながらのシャリシャリ系も食べたくなるんだよな―
零のも一口貰いっと!んー、メロン味も美味い!
えっ、それマジで!?
次は何食おうかなーと見回したら、射的の店が目に留まる
腹ごなしに勝負しようぜ零!
俺が勝ったら、零が明太マヨたこ焼きを俺に奢るってことで!
ちょっ、それ同等!? 俺のより量多くね!?
乱獅子・零
【焔(g07134)と】アドリブ歓迎
青系の浴衣着用
お前の思考が行き着く先はいつもそれだな<美味そうな
だが、こういった祭りでしか食べられない物が色々あるのも事実
焔ほど前面には出さないが、自分もあれこれ食べる気満々
自分はメロンシロップのかき氷を注文
ああ、分かるぞ。これはこれで良さがある
この「氷」と書かれたカップとか、ストローのスプーンとかも風情があっていいな
…焔、知っているか
かき氷シロップは香りと色で区別しているだけで、ベースの味は全部同じらしい
ほほーう。いいだろう、乗ってやる
だが、自分も同等のリスクを背負う覚悟は出来ているな?
僕が勝ったら、メガ盛りオム焼きそばを奢ってもらうぞ
※勝敗お任せ
●勝負の行方は
今宵は特別な時間。
日が暮れ始めれば、期間を祝しての秋祭りが始まっていく。
乱獅子・焔(幼き炎帝・g07134)と乱獅子・零(氷晶の歌姫・g07135)は行き交う人々や屋台で賑わう通り歩き、辺りをじっくりと見渡していった。
「祭りの雰囲気ってなんかいいよなー!」
「そうだな、悪くない」
楽しげに口元を緩める焔の隣では、零が興味深そうに双眸を細めている。元気いっぱいな姿と静かな雰囲気の二人は正反対だが、並んで歩く様は傍から見ても何だか仲が良さげだ。
「皆楽しそうに笑ってるし、そして何より……美味そうな店がいっぱい!」
「お前の思考が行き着く先はいつもそれだな」
美味そうな、という焔の言葉を聞いた零は軽く肩を竦める。少し特別な日だというのにいつもと変わらない焔。だが、こういった祭りでしか食べられない物が色々あるのも事実だ。
「さーて、何から食べよっかなー!」
「端から見ていくか」
「目指せ、全制覇!」
「腹が持つか否かの勝負だな」
零は食べ物屋台に向かっていく焔を追いかけながら、まずはどれから食べようかと考えていった。そう、焔ほど前面には出さないが、零もあれこれと食べる気満々なのだ。
そして、二人はまず祭りの定番でもあるかき氷屋台に向かった。現代からみると昔ながらの削り器から落ちてくる氷の粒は祭の提燈の光を反射して薄く光っている。
焔と零は屋台の店主にかき氷が欲しいと願い、暫し氷が出来ていく様子を見つめていた。
「あいよ、ふたつだな。シロップはどうする?」
「俺はイチゴシロップ!」
「メロンシロップで」
それぞれに好みの味をつけてもらった氷の器を受け取り、二人は歩き出す。先がスプーン型になっているストローでしゃくしゃくと氷を崩しながら、焔は嬉しげに語った。
「最近よく見かけるふわっふわ系のかき氷もいいけど、こういう昔ながらのシャリシャリ系も食べたくなるんだよな―」
「ああ、分かるぞ。これはこれで良さがある」
零も頷きを返し、氷と書かれたカップを軽く掲げてみる。ストローのスプーンも風情があっていいと改めて感じていると、横から焔が手を伸ばしてきた。
「零のも一口貰いっと! んー、メロン味も美味い!」
「あ……」
「こっちのイチゴも食うか?」
あっという間に一口が取られてしまったが、焔は自分のカップを差し出してきた。どうやら彼は味の違いを楽しみたいらしいが、零にはシロップについての知識がある。
「……焔、知っているか。かき氷シロップは香りと色で区別しているだけで、ベースの味は全部同じらしい」
「えっ、それマジで!?」
驚く焔に対し、零は嘘などついていないと告げた。
色だけでこんなにも違って感じられることが不思議でならず、焔は結局そのまま何度も交互にイチゴとメロンを食べ比べていった。そんなこんなで二人は様々な屋台を巡る。
「次は何食おうかなー」
まだまだ食べられると示しつつ、焔は辺りを見回した。すると射的の店がふと目に留まる。
零も丁度同じ屋台を眺めていたらしく、焔は名案を思いついた。
「腹ごなしに勝負しようぜ零!」
「勝負?」
「俺が勝ったら、零が明太マヨたこ焼きを俺に奢るってことで!」
「ほほーう。いいだろう、乗ってやる。だが、自分も同等のリスクを背負う覚悟は出来ているな?」
「望むところだ!」
その提案に同意した零は対抗心を見せる。されど勝負や賭けは互いに条件を乗せた上で行うものだ。それゆえに零は挑戦的に問いかけた。焔が自信満々に受けて立ったことで、零は自分の条件を告げる。
「僕が勝ったら、メガ盛りオム焼きそばを奢ってもらうぞ」
「ちょっ、それ同等!? 俺のより量多くね!?」
「いいから勝負だ。勝てば問題ないだろ」
「そりゃそうだな、それじゃ始めるぜ!」
ということで上手く乗せられた焔は意気揚々と射的の屋台に向かっていった。
それから暫し後。
力なく項垂れる焔の隣では、メガ盛りの屋台飯を抱えて満足そうに食べる零の姿が見られたとか。
賑わう祭りはまだまだ続いていく。これからの季節を、より楽しいものにしてくために――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV2が発生!
効果2【反撃アップ】LV2が発生!
古鷹・絢鸞
アドリブ&絡み歓迎
・奈良の自然公園の秋祭りに参加
「やぁ、大将!景気はどうだい?このリンゴ飴、おひとつ頼めるかな?」
生憎浴衣の類いは持ち合わせていなくてこの軍服の一張羅だけど、秋祭りの自然公園を散策している。
平城京の人々の帰還に立ち会った身として、その後の奈良の様子は気になっていたしね。
「祭りはいいねぇ。この上なく文化的だ。『待つのが祭』なんて諺もあるけれど、やはりお祭りは参加してナンボだな」
屋台を見てまわっていたら、くじ引き屋が目に留まる。
…そう言えば今年の元旦はおみくじを引いてなかったな。
代わりと言うとなんだが、どれ、ひとつ運試しといこう。
●秋色の運試し
「やぁ、大将! 景気はどうだい?」
賑わい始める秋祭りの最中、古鷹・絢鸞(自由と文化を愛する道楽者・g07624)は屋台の店主に呼びかける。
絢鸞の顔を見た店主は人のいい笑顔を返し、どうも、と頭を下げた。どうやらこの地を奪還したディアボロスだと理解してくれているらしく、彼からは感謝の意が見える。
「ぼちぼちってところだね。祭りはまだこれからでもあるからさ」
「そうか。ではこのリンゴ飴、おひとつ頼めるかな?」
「ありがたいねぇ。まいどあり!」
絢鸞は店主からリンゴ飴を受け取り、軽く手を振った。その後にも一般客が店に訪れる姿が見えたので、きっと繁盛することだろう。絢鸞は気分良く縁日通りを歩き、穏やかな秋風を感じる。
生憎、浴衣の類いは持ち合わせていないため、普段から着こなす軍服姿だ。しかしこの一張羅で散策するのもまた良い季節になってきている。近くには自然も感じられ、とても心地が良い。
平城京の人々の帰還に立ち会った身として、その後の様子は気になっていた。こうして現代に生きる人々の姿を間近で見られるならば、此処まで戦ってきた甲斐もあるというものだ。
「祭りはいいねぇ。この上なく文化的だ」
絢鸞は賑やかさと心地良さを感じ取りながら、行き交う人々を見つめた。
「そういえば『待つのが祭』なんて諺もあるけれど、やはりお祭りは参加してナンボだな」
そうして、屋台を見て回る絢鸞。
「……そう言えば今年の元旦はおみくじを引いてなかったな」
ふと彼が気に留めたのは一件のくじ引き屋だ。ハズレ無しということで少しばかり期待も高まる。おみくじの代わりとして引いてみるのも良いかもしれないと考え、絢鸞は屋台に歩み寄っていく。
「どれ、ひとつ運試しといこう」
店主に断り、くじ引きの箱に手を伸ばす。その結果は――。
それから少し後。祭り通りでは、大きなウサギのぬいぐるみを抱いて歩く青年の姿が見られたらしい。
大成功🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
奉利・聖
……季節の移り変わりは目まぐるしいですねぇ
気付いたらもうすっかり秋になってしまった
新宿島に来て一年……実に色々あった
あ、しまったなぁ…浴衣用意しておけばよかった
普段と装いを変えることが少ないから、こういうのもついつい忘れてしまう
賑やかだなぁ
こうしていると、ちゃんと人の営みの中に居ることを実感する
これが無いと…生きている実感がどうも薄くて 死人が何言ってんだって感じなんですけど
お、くじ引き……運任せというのは好きじゃないですが、試しに引いてみましょうか
結果は────あらま、これは
なるほど…これはまた一年、面白くはなるかも…しれないですねぇ
●運命と縁の日
目の前を風に乗った紅葉が流れていった。
その様子を眺めた奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)は、過ぎ去っていった季節を思う。
「……季節の移り変わりは目まぐるしいですねぇ」
引き締まった空気が満ちていた冬、桜の花弁が舞う春を越え、暑さの厳しい夏が終わった。そうして今、復讐者として迎える二度目の秋が訪れている。
気付いたらもうすっかり秋になってしまったと感じた聖は祭りの縁日通りをゆっくりと歩いていく。
「新宿島に来て一年……実に色々あった」
たったひとつの区だった新宿島は徐々に奪還されていき、今や京都や奈良にまで飛び地を増やした。そして、こうして復興の祭りが開かれるほどまで文化も回復してきている。縁日を楽しむために訪れた人々の中には浴衣姿の者もいた。彼や彼女達が風情ある格好をしている様子を見て、聖はそっと呟く。
「あ、しまったなぁ……浴衣を用意しておけばよかった」
思えば普段と装いを変えることなど少ない。祭りがあるからと出向いてきたはいいものの、こういう装いのことについてはついつい忘れてしまう。しかし、これから平穏を取り戻していった先ではいつか装いに凝ることも出来るはず。
「賑やかだなぁ」
聖は秋祭りの光景を瞳に映し、穏やかな気持を抱く。
厳しく激しい戦いばかりの日々だが、こうしてのんびりしていることで実感できた。自分もまた、ちゃんと人の営みの中に居ることを。これが無いと生きている実感がどうにも薄い。
(……死人が何言ってんだって感じなんですけど)
浮かんだ思いは言葉にせず、聖は自分の掌を祭りの提燈に透かしてみる。そのとき、向こう側に屋台の灯が見えた。
「お、くじ引き……」
正直、運任せは好きではない。だが、こんな祭の時くらいは試しに引いてみてもいいだろう。
そう考えた聖は屋台へと進んでいく。その結果はというと。
「あらま、これは」
聖が当てたのは子供用の『すいすいパタパタお掃除セット』という玩具だった。これもまた縁と運が引き寄せた暗示的なものなのかもしれない。
「なるほど……これはまた一年、面白くはなるかも……しれないですねぇ」
静かに笑った聖は再び祭り通りを歩き出した。
この先に続いていく道の向こうに、どのような未来が待っているのか考えながら――。
大成功🔵🔵🔵
効果1【建物復元】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
赤上・イズル
■ツキ(g04892)と一緒
■アドリブ歓迎
ツキとお揃いの浴衣で秋祭りに参加
普段あまり感情の起伏を見せないが大好きな友達と
一緒にお祭りに行けるとなると流石のイズルも頬が緩む
ツキ、ツキ!ツキはどこへ行きたいですか?
とツキにくっついて歩く
ヨーヨー釣りに射的…いろいろありますよ!
全部回りますか?いいですよ!え、食べ物屋も全部ですか!?
う、受けて立ちましょう!
二人で年相応の少年のように全屋台廻りを決行!
ツ、ツキ…見かけによらず大食いだったのですね…
とイズルは早くもダウン。しかしノリはもはやDK
次へ行こうとするツキに笑顔でついて行く
え?そ、そうですね…
ツキがいっぱい食べるところ…見てるのが楽しいです!
ツキシロ・フェルドスパー
アドリブ・連携歓迎
イズル君(g04960)と一緒!
イズル君とおそろいの浴衣着て秋祭りに参加。
ぴょんこぴょんこ跳ねるようなウキウキ気分で参加してるので表情は緩みっぱなし。
よーーし!屋台全部回るでイズル君!
と連れまわります。
年相応の少年の様に二人で全屋台廻決行!(食べ物系はいける限り全部!)
疲れも見せずにけろっとしてる。
楽しかったなーイズル君!どこが一番楽しかった?
ほな最後にたこ焼き食べよー!
●秋のひととき
揃いの浴衣に身を包み、共に歩む道は賑わいに満ちていた。
奪還した土地で行われる秋祭りは実に喜ばしいもの。道の先には楽しげに笑いあう人々の表情が見え、たくさんの話し声が聞こえてきている。赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)とツキシロ・フェルドスパー(非日常に迷い込んだ漂流者・g04892)は秋祭りの雰囲気を味わっていた。
隣を見れば、自分と同じ柄の浴衣を来た友人の姿が見える。そのことが何だか嬉しく思えた。
「ツキ、ツキ!」
「うん、イズル君」
弾んだ声で自分を呼ぶイズルに頷きを返した後、ツキシロは周囲を見渡した。
普段はあまり感情の起伏を見せないが、大好きな友達と一緒に祭りを回っている。この状況では流石のイズルも頬が緩むらしく、本当に楽しげだ。
「いろいろなお店がありますね。ツキはどこへ行きたいですか?」
ツキシロにくっついて歩くイズルはそっと問いかける。
彼もまたぴょんこぴょんとこ跳ねるようなウキウキ気分を抱いていた。その表情は緩みっぱなしで、イズルも更に嬉しさを感じているようだ。
イズルは視界に入った屋台を指差し、ひとつずつ確かめていく。
「ヨーヨー釣りに射的……あっちは輪投げも!」
その声があまりにも楽しげなので、ツキシロもとても嬉しくなっていた。ツキシロも同じように遊戯屋台をしっかりと見ていき、意気込みを言葉にする。
「よーーし! 屋台全部回るでイズル君!」
「全部回りますか? いいですよ!」
ツキシロが随分とやる気なのでイズルも真っ直ぐに応えた。だが、ツキシロの全部とは遊戯だけではなかったようだ。
「遊びだけやなくて、本当に全部な」
「え、食べ物屋も全部ですか!? う、受けて立ちましょう!」
一度は驚いたイズルだったが、いいですよ、と答えた以上は付き合うつもりだ。そうして二人で年相応の少年らしく、全ての屋台廻りを決行していく。
ツキシロはイズルの手を引き、次はあっちや、と先導していく。
まずは手始めに射的で景品を狙い、次に輪投げでリベンジを誓う。ヨーヨー釣りでは色違いのヨーヨーを手にして、スーパーボールすくいはすくえた数を競ってみた。
それから二人は飴屋台でりんごやブドウの飴を選び、次に寄った屋台で買ったかき氷を食べながら通りを巡る。
「ん、美味い」
「おいしいですね、とっても」
二人はにこやかに視線を交わす。先に甘いものを味わった後はガッツリ系にも挑んでみたい。そう感じたツキシロはボリュームのある焼きそばやお好み焼き屋台にイズルを誘った。
それらに付き合っていくイズルは再び驚いている。
「ツ、ツキ……見かけによらず大食いだったのですね……」
既にお腹がいっぱいなイズルは早くもダウンしているようだ。しかし、二人のノリは楽しげなまま。男子高生が二人で祭りに遊びにいったらこうなるだろうという雰囲気だ。
イズルはこの時間の楽しさを再確認しながら、次へ行こうとするツキシロに笑顔でついていった。
対するツキシロは疲れも満腹な様子も見せずに祭りを満喫している。あれだけ遊んで食べてもけろっとしているツキシロは、隣のイズルに問いかけてみた。
「楽しかったなーイズル君! どこが一番楽しかった?」
「え? そ、そうですね……」
もう随分といろいろな所を巡ったが、イズルは何が良かったか聞いてみたかったからだ。するとイズルは少しばかり考えてから目の前のイズルを見つめた。
「ツキがいっぱい食べるところ……見てるのが楽しいです!」
「楽しかったとこって、そこ? ほな……」
「ツキ?」
不意にツキシロが薄く笑ったことに気付き、イズルが首を傾げる。
そして、屋台通りの少し先に進んでいったツキシロはまだ寄っていなかった屋台を示した。
「最後にたこ焼き食べよー!」
「は、はい!」
意気揚々と歩き出すツキシロの後にイズルがついていく。その横顔はとても満足そうなもので――。
どうやら、二人の楽しい時間はまだまだ終わらないようだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
レイ・シャルダン
穂垂ちゃんと参加です。(g00006)
アドリブ連携歓迎です。
浴衣を着て参加です。
11月には学校で文化祭がありますから
その調査も兼ねて色んな屋台を周りましょう。
タッコ焼き♪タッコ焼きー♪
こゆ時にしか食べれない物一杯ですからね。
リンゴ飴とか…、カステラ焼きとか…お土産含めて色々…。
(じゅるり)
ごうんごうん…??
あれはね…わた…あめ…?(ドイツ人なので知りません)
ちょっと行ってみましょうか。
わっ、本当だ、口に入れると溶けていくね?
でも、ふわふわだし甘くて美味しいかも。
濡れティッシュで後で拭きふきしましょう。
お腹っ!!??
いやあの、全然スリムなんですけどーーー????
これ持って帰る用なんですけどーー。
火撫・穂垂
レイ(g00999)と
(穂垂は普段から和装)
あきまつり。
ボクの里も、秋には、収穫を祝って、お祭りしてたけど。
ボクは、祭司の家だったから、奉納とか、お祈りとかで、忙しかったから、みんなに混ざって、参加するのは、初めて。
こういうのも、覚えていかないと、だね。
いっぱい、食べるね。
ねぇねぇ。あの、ごうんごうん、って音、何?
……わたあめ?綿なのに、これも食べれるの?
うん、うん。食べてみる。
わわ、ふわふわで、手にくっつく。
うん、うん。でも、おいしい。不思議な感じ。
服、くっつけないように、気をつけなきゃ。
……レイ、まだ、食べるの?
おなか、きつくなっちゃうよ?(あと25文字)
●おいしい思い出
賑わいと楽しさが入り混じり、人々の笑顔が咲く場所。
少しだけ特別で、記憶に残るひととき。そんな時間と催しの名前は――。
「あきまつり」
火撫・穂垂(奉火・g00006)は周囲を眺め、ぱちぱちと瞼を瞬かせた。普段通りの和装に身を包む彼女の隣には浴衣姿のレイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)が立っている。
「十一月には学校で文化祭がありますから、その調査も兼ねて色んな屋台を周りましょう」
「ん。そうするのがいい」
「準備をしてくださった方が頑張ったんですね。本当にたくさんの夜店がありますね」
レイは穂垂と並び歩き、並ぶ屋台をひとつずつ見ていった。そんな中でふと思い立ったレイは、穂垂がこういった祭りを経験したことがあるか問いかけてみる。
「穂垂ちゃんはお祭りに参加したことってありますか?」
「ボクの里も、秋には、収穫を祝って、お祭りしてたけど」
そっと話し出した穂垂は過去を思い返す。火撫の里でも祭り事はあった。しかし、現代のような屋台があったわけではなかった。それゆえに殆ど初と言ってもいい。
「ボクは、祭司の家だったから、奉納とか、お祈りとかで、忙しかったから、みんなに混ざって、参加するのは、初めて」
「なるほど……でしたら! まずはタッコ焼き♪タッコ焼きー♪」
「たこやき」
「そうです、こゆ時にしか食べられない物一杯ですからね。リンゴ飴とか、カステラ焼きとか……」
お土産を含めて色々あるのだと語ったレイは、魅惑の屋台飯に思いを馳せる。実際に少し先からはソースのいい香りが漂ってきていた。レイの反応からして、穂垂はあれがタコ焼きの屋台だと判断した。
「こういうのも、覚えていかないと、だね」
「それじゃあさっそく買いに行っちゃいましょう! 味のリサーチも大事ですからね」
「いっぱい、食べるね。」
それから二人は様々な屋台で買い物をしていく。
飴屋台ではリンゴ飴をお揃いで買い、手に持ちながら祭り通りを歩いた。カステラが目の前で焼かれていく様を穂垂が興味深そうに眺めている様子をレイが微笑ましく見つめたり、味見として小さな焼き立てカステラを貰ったりとお祭りならではの出来事が起きていく。
楽しく過ごす中、穂垂は気になるものを見つけた。
「ねぇねぇ。あの、ごうんごうん、って音、何?」
「ごうんごうん
……??」
レイが屋台を見てみると其処は綿飴を作っている屋台だった。ドイツ出身ながらもある程度は日本文化もわかるレイだったが、日本式の綿飴器となると少し答えに自信が持てない。それなので屋台に書いてある文字をそのまま読んでみた。
「あれはね……わた……あめ……? ちょっと行ってみましょうか」
「いらっしゃい、ひとつどうだい?」
「これ、なに?」
向かってみると屋台の店主が快く迎えてくれた。穂垂が問うと店主は「綿飴だよ」と丁寧に答えて説明してくれる。
「……わたあめ? 綿なのに、これも食べれるの?」
「このふわふわさは食べてみればわかるさ。お嬢ちゃん達にはひとつずつサービスだ!」
店主は此方がディアボロスだと理解してくれたらしく、ふわふわの作りたて綿飴を渡してくれた。それを受け取ったレイと穂垂は言われるがまま、そっと綿飴を口に含んでみた。
「うん、うん。食べてみる」
「わっ、本当だ、口に入れると溶けていくね?」
「わわ、ふわふわで、手にくっつく。だけど、あまい」
「うん! ふわふわだし甘くて美味しいかも」
「うん、うん。でも、おいしい。不思議な感じ。服、くっつけないように、気をつけなきゃ」
二人はそれぞれに驚きながらも綿飴の食感と味を楽しんだ。もし汚れてしまってもレイには濡れティッシュの準備もあったので安心して食べられた。
そして、初めてのものを知った二人は満足そうに通りを進んでいく。
次は何を味わってみようかと考えながら、レイは食べ物屋台に視線を巡らせた。すると、ぽつりと穂垂が呟く。
「……レイ、まだ、食べるの?」
「え? 食べたいです、けれど……」
どきっとしたレイはおそるおそる言葉を紡いだ。お祭りだからと頭の隅に封じていたことを指摘されたと感じたからだ。そして、穂垂は無慈悲ながらも心配からくることを告げた。
「おなか、きつくなっちゃうよ?」
「お腹っ!!?? いやあの、全然スリムなんですけどーーー
????」
「おなかぽんぽんに、なる」
「え、あの、その……こっ、これから買うのは持って帰る用なんですけどーー」
純粋であるがゆえに容赦のない穂垂に対し、レイはしどろもどろになりながら言い訳を口にする。そんな彼女の様子が何だか可愛らしく思え、穂垂は静かに双眸を細めた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
来栖・禊
妹の珠(g05713)と
今年の浴衣とお面をつけて参加
射的で苦戦するたまに忍び足でこっそり近付いて、不意打ちで驚かせてやろう
「祭りで一人なんて可哀想だね、たま。僕が一緒に回ってあげよっか?」
たまのスフィンクスに似たぬいぐるみに気付けば、僕もやってみよっと
あっさり獲得できれば、たまを見て態とらしく
「あれだけ頑張ったのに、簡単に取れちゃったね。僕に取られちゃって今どんな気持ち?」
たまの悔しがる顔、笑えるー
ぬいぐるみを押し付けた後はナンパでもしよっかな
お祭りにデートとか愉しいよね、なんて聞こえるように言えば
自分の浴衣を引く姿に素直じゃないなぁと笑って
はいはい
可愛い妹とお祭りデートするとしようか
百瀬・珠
禊(g01033)兄さん
水色に淡い桃色の花が咲く浴衣を着てお祭りに
ししゃもに似た三毛猫のぬいぐるみが欲しくて射的に挑戦するけど、難しくて…ひゃあ!
技能使ってまで驚かすとか、本当に性格悪ッ!
お面がなかったら、そんな余裕もないくせに…!
ぬいぐるみがこんなにあっさり取れるなんて…
兄さんにこんな特技があったなんて知らなかった
……うぐぐ悔しい……!
ま、待ってよ!
うちを置いて行ってまですることが、ナンパとかふざけるな!
慌てて兄さんの浴衣を掴んで
「うちだって…お祭りデートしたいもん…」
誰とと、なんて絶対言わないけど…もう!
ニヤニヤ笑うの止めて!
勘違いしないでね!
うちが兄さんと一緒に回ってあげるんだから!
●一緒に居たいから
人々で賑わう遊戯屋台の前。
少女が身に纏った浴衣の裾が秋風に吹かれてかすかに揺れる。淡い桃色の花が咲く水色の浴衣がよく似合う少女の名は、百瀬・珠(replica・g05713)。彼女は今、射的屋台で景品を狙っている。
「あ、また外れた。当たると思ったのに」
次こそは、と意気込んで再チャレンジ用の弾を買う珠は真剣そのもの。
其処まで熱心になる理由は、屋台に並べられている三毛猫ぬいぐるみがスフィンクスのししゃもに似ているからだ。それから何発かコルク弾が撃ち出されたが、ぬいぐるみはなかなか落ちない。
「んー、難しい」
珠は肩を竦めて残念がっている。もう少しすれば獲得できる気もするのだが、既にそれなりの時間を費やしていた。
その背中を暫し見つめていたのは来栖・禊(error・g01033)だ。
彼は今年に仕立てた浴衣に猫めいた面を付けたスタイルで秋祭りに訪れていた。射的で苦戦する妹の後ろ姿は実に面白く、少し見守りたくなったのだ。しかし、どうやら上手くいく様子はない。
禊は忍び足の技を駆使して彼女に気付かれぬよう近付いていく。無論、それは不意打ちで驚かせるためだ。
「祭りで一人なんて可哀想だね、たま。僕が一緒に回ってあげよっか?」
「……ひゃあ!」
兄の到来に気付けなかった珠からすれば耳元で急に囁かれたようなもの。身体を震わせて驚いた珠は急いで振り向き、悪趣味な彼の声の掛け方を非難した。
「そんな風に驚かすとか、本当に性格悪ッ!」
「そう?」
「お面がなかったら、そんな余裕もないくせに……!」
思わず悪態をついてしまうのはいつものこと。浴衣に合わせて髪を結い上げているので今の珠が耳元まで真っ赤なのがよく分かる。禊は軽くはぐらかしつつ、手早く屋台の店主からコルク弾と銃を受け取った。
「それよりも、あれいいね。僕もやってみよっと」
「え……ちょっと!」
珠が何かを言う前に禊は銃を構え、三毛猫のぬいぐるみを狙い始める。ぽすん、と軽い音が響いたかと思うとそれまで珠が狙っていたぬいぐるみが棚から落ちた。つまりは禊があれを獲得したということだ。
「こんなにあっさり取れるなんて……」
珠は絶句していた。
軽い玩具がお菓子の類ならば兎も角、ぬいぐるみはかなりの難度であるはず。されど現に今、禊が軽々と手に入れてしまった。店主からぬいぐるみを受け取った禊は珠の目の前でそれを軽く抱く。
「兄さんにこんな特技があったなんて知らなかった」
「あれだけ頑張ったのに、簡単に取れちゃったね。僕に取られちゃって今どんな気持ち?」
問いかける禊の言葉は実に態とらしい。
其処ではっとした珠は自分の気持ちについて考えた。ふつふつと湧き上がってくるのはやはり悔しさだ。
「……うぐぐ悔しい……!」
「たまの悔しがる顔、笑えるー」
「うちのこになる予定だったのに……」
禊がからかいまじりに口元を緩めると、珠は次第にしょんぼりしはじめた。他の客に取られたとしたら何も思わなかったかもしれない。その子は別のお家に貰われていく運命だと諦められただろう。
だが、ぬいぐるみを手に入れたのは他ならぬ兄だ。
珠は自分でも言葉にできない思いを抱き、ふるふると拳を震わせた。すると禊は三毛猫を珠に手渡す。
「要らないからあげる」
「……え? 本当に?」
きょとんとした珠に対し、禊は半ば押し付けるようにぬいぐるみを抱かせた。そのままくるりと踵を返した禊は仮面の下で片目を閉じた。無論、今の状態では珠には見えないのだが――。
「後はこの辺でナンパでもしよっかな」
そう言って禊は賑わう通りに歩いていこうとする。呆気にとられそうだった珠はぬいぐるみを強く抱きしめながら、慌てて兄の後を追った。次は怒りが込み上げてきたので裡に巡る感情は滅茶苦茶だ。
「ま、待ってよ!」
「お祭りにデートとか愉しいよね」
「うちを置いて行ってまですることが、ナンパとかふざけるな!」
「ふざけてはないよ」
からかってはいるけどね、という言葉は敢えて言わずに禊は口の端をあげた。片手でぬいぐるみを落とさないように頑張って抱いている珠のもう片手は、禊の浴衣を掴んでいる。
「うちだって……お祭りデートしたいもん……」
「誰と?」
「絶対言わないけど……もう! なんで笑ってるの!」
「素直じゃないなぁ」
「勘違いしないでね! うちが兄さんと一緒に回ってあげるんだから!」
「はいはい」
禊はまだニヤニヤと笑っており、珠は精一杯の抵抗を試みた。
このまま浴衣を離さなければいいだけの話。これなら彼がナンパに向かったとしても相手に見向きもされないはず。だから、と握る手に力を込めた珠は懸命だ。
「じゃ、可愛い妹とお祭りデートするとしようか」
「……いこ」
禊と珠は秋祭りの屋台通りを歩いていく。
今という時間でしか楽しめない、少しだけ特別な空気を感じながら――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
シャイニー・ライン
わぁ、賑わってる! よーし、わたしも楽しんじゃおっと!
んー……カペルくんはどこかなぁ。
そうだ、ステージの上から探そう。たくさんの人に歌を届けられるし、カペルくんも探せちゃう。
ふふー、我ながら良い考え! そうと決まれば飛び入り参加! 子供たちが喜びそうな、アニメソングのメドレーを披露しちゃおうかな。
大人も子供もみんな楽しそう。やっぱり笑顔が一番だよね。
あ、カペルくんとトロイメライを発見! ねぇねぇ、わたしのパフォーマンス見てくれたかな?
良かったら、一緒にお祭りを見て回らない? まだまだ遊び足りないし、お腹も空いて来ちゃった!
アドリブ歓迎!
●楽しさを繋げて
様々な遊戯に美味しそうな食べ物。そして、華やかな舞台。
「わぁ、すごく賑わってる! よーし、わたしも楽しんじゃおっと!」
シャイニー・ライン(羨望と復讐の魔女・g00157)は瞳を輝かせ、秋祭りの会場を歩いていった。
その際に彼女は一緒に遊びたいと考えていた少年を探す。確か、彼は遊戯屋台に行きたいと言っていたが――。
「そうだ、ステージの上から探そう」
シャイニーは広場の中央にある舞台に向かった。此処ならたくさんの人に歌を届けられるうえ、探し人も見つかるはず。もしかすれば向こうが見つけてくれるかもしれないと考えたシャイニーは胸を張る。
「ふふー、我ながら良い考え! そうと決まれば!」
ディアボロスならば飛び入り参加も大歓迎だと聞いた。すぐに案内された舞台袖で順番待ちをするシャイニーは、披露する楽曲を思い浮かべる。子供達も多く行き交っているので、皆が喜びそうなアニメソングのメドレーがいい。
やがて、自分も楽しむ気満々で舞台に上がったシャイニーは音楽に合わせて歌い始める。
「――♪」
歌詞を声にした瞬間、ステージを見ていた子供の目が輝いたのがわかった。シャイニーは手を振り、歌声と仕草で楽しさをめいっぱいに表現する。
(「大人も子供もみんな楽しそう。やっぱり笑顔が一番だよね」)
「見て、トロイ! あそこにいるの、シャイニーちゃんだ!」
シャイニーが平穏の心地良さに浸っていると観覧席の方から聞き覚えのある声が届いた。其処で二人の視線が重なり、双方に明るい笑みが咲く。
それから暫し後、ステージを終えたシャイニーは舞台裏に回ってきていたカペルと合流した。
「カペルくんとトロイメライ、見つけた! ねぇねぇ、わたしのパフォーマンス見てくれたかな?」
「ずっと見てたよ! 聞いてた人、みんな嬉しそうだったね。ぼくもトロイも楽しませてもらったよ!」
「ぴきゅー!」
少年があの歌声が好きだと語ったのでシャイニーもまた嬉しさを噛み締めた。そして、少女は少年を誘う。
「良かったら、一緒にお祭りを見て回らない?」
「やった! 実はぼくもきみを誘おうと思ってたんだ。この前の本の話もじっくりしたくて……」
「本当? まだまだ遊び足りないし、お腹も空いて来ちゃった!」
「じゃあまずは美味しいものを探しに行こう!」
「きゅぴ!」
二人はモーラットを間に挟んで手を繋ぎ、楽しげに駆けていった。
少女達が過ごす楽しい時間はまだまだ、此処からも続いていく。
大成功🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】がLV2になった!
効果2【凌駕率アップ】がLV2になった!
咲樂・祇伐
🌸樂祇
◎
待って、お兄様!
花札浴衣を翻して握られた冷たい手に咲う
お兄様ったら過保護だわ
お兄様、何から食べましょう?
同じ事を聴くものだから思わず笑って
─甘い林檎飴をと手を伸ばす
私、林檎好きなの
お兄様は綿飴を?わぁ!可愛い!
だいふくちゃんに似てます!
分けて欲しいと甘えて──ふふ
お兄様ったら随分と可愛いお強請りですね?
望み通りに食べさせてあげる
まるで可愛い小鳥のよう
密かに心の中に秘めておく
秋彩の紅葉はまるで逢魔が時の空の様
ふと感じた冷たい熱に、思わず
彼の名を紡ぐ
迦楼羅、
お兄様は、お兄ちゃんじゃなくて、でも…
とんと弾む鼓動を隠すようぷいと顔を背ける
私の顔が赤いのではなくて
紅葉の赤が、移っただけですから
咲樂・神樂
⚰️樂祇
◎
祇伐、こっちよ!
浴衣を纏い、愛し妹の名を呼ぶ
今日の祇伐もいっとうに可愛らしくて、隣を歩むのも誇らしいくらい
周囲への牽制も忘れずに細い指先を拐う
祇伐、逸れないように手を繋ぎましょ
屋台巡りってわくわくするわ
綿飴に焼そばに林檎飴…祇伐はなにを食べる?
林檎飴…好きね
あたしは綿飴
ふわふわした兎型の!ほら、祇伐の兎みたいでしょ?
欲しいなら分けてあげる
…林檎飴を食べさせてくれるなら
給餌は、誉れだから
萌える紅葉の紅よりもあえかな君の眼差しが
どうか私だけをうつしていてと
つないだ手の甲に口付ける
…なぁに?
呼ばれた真名は私だけのもの
私を世につないでくれる
うれしくて
うれしくて──おや
紅葉のように真っ赤だね?
●愛し、戀し
「待って、お兄様!」
「祇伐、こっちよ!」
ひとひらの紅葉を運ぶ秋風と共に、咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)が駆けていく。その先で立ち止まり、手を振り返しているのは浴衣姿の咲樂・神樂(離一匁・g03059)だ。
同じく花札浴衣を翻し、彼の元に辿り着いた祇伐は指先を差し出した。まるで拐うように、ひやりとした冷たい手で握られたことで心地良さを感じた彼女はふわりと咲う。
愛しい妹の手の温度を確かめながら、神樂は周囲を牽制するように彼女を傍に寄せた。
「祇伐、逸れないように手を繋ぎましょ」
「お兄様ったら過保護だわ」
「そう?」
妹にそのように言われても神樂は手を離す心算などない。今日の祇伐もいっとうに可愛らしくて、隣を歩むのも誇らしいくらいであるからだ。
「それよりも、屋台巡りってわくわくするわ」
「そうですね。どれもとても美味しそうで、楽しそうでもあります」
「綿飴に焼そばに林檎飴……。祇伐はなにを食べる?」
「お兄様、何から食べましょう?」
言葉を交わす二人が互いに問いかけたのは殆ど同時。同じことを尋ねるものだから祇伐は思わず笑ってしまう。それじゃあ、と屋台を見渡した彼女はひとつの屋台を示した。
「甘い林檎飴を」
「林檎飴……好きね。あたしは綿飴」
「私、林檎好きなの。お兄様は綿飴を?」
二人は其々に好きなものを求めていき、お互いに見せあっていく。なかでも祇伐の興味を引いたのは可愛らしい形をしているふんわりとした綿飴だ。
「ふわふわした兎型の! ほら、祇伐の兎みたいでしょ?」
「わぁ! 可愛い! だいふくちゃんに似てます! 分けて欲しいです」
「欲しいなら分けてあげる。……林檎飴を食べさせてくれるなら」
そっと彼に甘えた祇伐は、その返答を聞いてちいさく笑った。つまりは交換こということなのだろう。それも手ずから食べさせて貰いたいという願いだ。
「お兄様ったら随分と可愛いお強請りですね? 望み通りに食べさせてあげる」
嬉しげに口をあけた神樂を見て、祇伐は或る思いを抱く。
何だか、今の彼はまるで可愛い小鳥のよう。されど言葉には出さず、密かに心の中に秘めておくだけにした。その思いを感じ取っているのか否か、祇伐を見つめる神樂は心地良さげに双眸を細めた。
(「給餌は、誉れだから」)
神樂もまた秘めた思いを声にはせず、愛しい少女から与えられる甘い味を愉しむ。
そのとき、秋の香りを宿した風が二人を包み込むように吹いてきた。もう時刻は宵を過ぎた頃だが、秋彩の紅葉は逢魔が時の空のようだとも思える。
祇伐が紅葉の色彩に目を奪われている最中、神樂は彼女だけを見つめ続けていた。
萌える紅葉の紅よりもあえかな君の眼差しが愛しい。
それでも、どうか――私だけをうつしていて。
神樂はつないだ手の甲に口付けを落とす。ふと感じた冷たい熱に対し、祇伐は思わず花唇をひらいた。
「迦楼羅、」
紡いだのは兄としてではない、彼の真の名。
その声すら甘やかさを宿していると感じつつ、迦楼羅はそうっと応えた。
「……なぁに?」
呼ばれた真名は己だけのもの。自分を世につないでくれる、たったひとつの響き。
うれしくて、うれしくてたまらない。
すると祇伐は緩く頭を振り、その名を紡ぎ直した。
「お兄様、」
そう呼んだお兄様は、お兄ちゃんじゃなくて。でも――。
とんと弾んだ鼓動を隠すように祇伐は顔を背ける。頬が熱くなっているのが自分でもわかっていた。その顔を覗き込んだ彼は、おや、と楽しげな声を紡ぐ。
「紅葉のように真っ赤だね?」
「私の顔が赤いのではなくて、紅葉の赤が、移っただけですから」
祇伐は彼から視線を逸したまま、逢魔が時めいた天上の景色を瞳に映し込んだ。告げた通りの色付いた葉のようでもあるが、彼女の頬は美味しそうな林檎飴にも似ているように見えた。
迦楼羅は祇伐の頬に手を伸ばし、まるで脆くて大切な壊れ物でも扱うかのような優しさで触れた。
噫、本当に彼女を喰らってしまうことなどないけれど。
食べてしまいたいくらいに可愛らしくて愛らしいというのは、このことを云うのだろう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【凌駕率アップ】がLV3(最大)になった!
土師・結良
【暁星】
客として参加
浴衣を着用のこと
祭りの空気感は何度訪れても心躍ります。
それが特別な方と連れ立ってとあらば尚更に。
日本の祭りを初体験する彼には好奇心や楽しみを邪魔しない程度に解説なども挟み。
屋台の種類ですとか、祭りは元々神への感謝を捧げる意味合いもあったことなど。
くじ引きは何が出てもそれが楽しく、また面白くて。
もし奇妙な物が出ましたら譲り受けて家に持って帰りましょうか。
ヨーヨー釣りは彼の応援に回って。
大きな体で奮闘するその姿が微笑ましくて、くすくす笑いながら。
もし誘われたら挑戦しますが、この手では加減が上手く出来ず。……ですが、失敗もまた楽しいものですね。
来年もまた共に訪れられますように。
リズク・バウワーブ
【暁星】
客として参加
仕立ててもらった浴衣姿で参加
これが日本の祭りか
賑やかだな、紅葉もとても綺麗だ
結良の説明には耳をしっかりと傾けて聞き入る
彼女の話はとてもためになる
屋台も沢山あって目移りしてしまうな。はぐれないように、手を繋いで行こうか
くじ引きとヨーヨー釣りをしよう
くじは何が出るだろうか
可愛らしい物が当たったら結良にあげるとしよう
ヨーヨー釣りは……細かい作業だな
うまく針を通せるだろか……
む、難しいな
結良の応援に答えねばな
結良も共にしよう
しかし、もし取れたとしてもヨーヨーを壊してしまいそうだな
あぁ、来年もまた来よう
こうして結良と一緒に出かけられて良かった。また、出かけよう
●この手で絆ぐもの
見えない熱気を宿しているような祭りの独特な空気感。
この空気の快さを知っていても、訪れる度に何度も心が躍る。それが特別な相手と連れ立ってとあらば尚更に。
「素敵なお祭りですね」
土師・結良(思い出で花束を・g06244)は隣を歩くリズク・バウワーブ(探求者・g00193)を見上げた。ああ、と頷きを返したリズクも結良も、今宵は浴衣に身を包んでいる。
「これが日本の祭りか。賑やかだな、紅葉もとても綺麗だ」
「秋祭りは実りや収穫に感謝を捧げるために催されることが多かったようです」
「成程」
「今年は奪還への感謝も込められているのかもしれませんね」
結良は日本の祭りを初体験する彼に向け、好奇心や楽しみを邪魔しない程度に解説を挟んでいく。リズクは結良の説明にしっかりと耳を傾けて聞き入った。
「後は屋台の種類ですが――」
「随分と多くあるんだな、目移りしてしまいそうだ」
彼女の話はとてもためになると感じつつ、リズクは周囲を見渡してみる。結良はそれから祭りというものが元々神への感謝を捧げる意味合いもあったことなどを語り、彼に説明を続けた。
しかし、途中から人通りが多くなってきた。
「はぐれないように、手を繋いで行こうか」
腕を伸ばしたリズクは結良の手を優しく握る。結良も静かに頷いて、道を逸れてしまわないように努めた。互いに迷子になるとは思っていないが賑わいが増えてきたことも事実。
大切に想い合う二人だからこそ、こうして視線も気持ちも、思いも繋げる。
そんな中、リズクは遊戯屋台を発見した。
「あれは……?」
「さっき説明したゲームの屋台ですね。やっていきますか?」
リズクが首を傾げると結良が解説する。その中でもくじ引きとヨーヨー釣りに興味を抱いたリズクはひとつずつ挑戦してみることに決めた。結良はまずくじから始めようと告げる。
「何が出るだろうか」
「色々と景品がありますから、何が出ても楽しそうです」
リズクと結良は順番にくじを引き、今宵の運を試してみた。その結果は――。
デフォルメされたヒヨコの顔型がま口財布を持ち、リズクは可笑しげに笑っている。隣の結良はというと、ガトリング水鉄砲シューターと書かれた大きな玩具を抱えていた。
「その水鉄砲もいいが、こっちも可愛い。一緒に持って帰ってくれ」
「いいのですか?」
それぞれに当たった景品は予想外のもので、やはり楽しくなってくる。そのうえでリズクがヒヨコの財布を譲ってくれたので結良は上機嫌だ。
「それでは、次の屋台に行きましょう」
結良は巨大水鉄砲と財布を抱えなければならないので、まずリズクの応援係に回った。
こよりで結ばれた釣り針を手に取り、水槽の傍に屈み込むリズク。大きな体で小さなヨーヨーを釣るために奮闘するその姿はとても微笑ましかった。
「む、難しいな。なかなかに細かい作業だ」
ゴムの間にうまく針を通すのは容易ではなく、リズクはとても真剣に挑んでいた。あまりにも丁寧なので見兼ねた通りすがりの子供からレクチャーを受ける流れになるほどだ。
「でっかい兄ちゃん、がんばれー!」
「そっちのねーちゃんもやりなよ!」
すると応援の子供達が結良もヨーヨー釣りに誘ってきた。彼女の応援にも応えなければいけないと思ってたが、いっそ一緒にやってしまうのも楽しいだろう。そう考えたリズクは結良を手招く。
「結良も共にしよう。しかし、もし取れたとしてもヨーヨーを壊してしまいそうだな」
「壊れやすいですからね。……あ、失敗してしまいました」
誘われた結良も挑戦してみたが、その手では上手く加減が出来なかったようだ。されどこういった遊びは失敗もまた楽しいことのひとつ。先程の子供達もリズク達の先生になってくれている。
現地の子と仲良くなれたのも、二人が失敗コンビだったおかげだ。
そうして、店主のはからいでひとつずつ色違いのヨーヨーを貰った二人は夜道を歩いていた。あれから食べ物屋台を巡ったり、ステージの出し物を眺めたりして随分と遊んだ。
来たときと同じように手と手が繋がれている。
結良は楽しかった時間を思い返し、浮かんだ想いを言葉にした。
「来年もまた共に訪れられますように」
「あぁ、来年もまた来よう。こうして結良と一緒に出かけられて良かった」
同意を示したリズクは自分もとても楽しかったのだと語る。二人の視線が重なり、穏やかな笑みが咲いた。
また、出かけよう。
今宵のちいさな約束は、いずれ必ず訪れる未来となって巡りくるはず。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【植物活性】LV1が発生!
【口福の伝道者】がLV3になった!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
奈丹樫・ねむれす
希音ちゃん(g08275)とお祭りでーと!
アドリブ歓迎
濃紫の児子帯結んだ淡紫の浴衣姿
✨射的
あ、ほんとだ!
景品が駄菓子とあっては見逃せないな
勝負ももちろん受けて立ちましょう!
ねむが勝ったら飴細工の屋台がいいな
よぅく狙って…よしっ!雪崩れて結構いけた
9個は中々の結果だねぇ
ちょっとふふんと胸を張ってみたり
やった、行こ行こ!
✨飴屋台
うわぁ…!可愛いのがいっぱいあるっ
金魚に猫に…ふふっ、羊さんもいるね
ねむは白兎にしようっと
可愛い?ありがとう
希音ちゃんも浴衣とぴったりでかわいいよ
ねぇ、良かったら並んで写真撮ろっか
スマホ構えておねだり
それじゃあ次は…クレープ屋さんに行こ
ふふー、勝者の言うことは絶対!だもんね
愛崎・希音
ねむちゃん(g00303)とお祭りデート!
アドリブ大歓迎
羊柄の浴衣で参加
🔫射的
ねむちゃん駄菓子の射的があるよ~
そだ、これで沢山取った方がさ、次の目的地決めな~い?
ボクが勝ったらクレープの屋台ね~
結果は1個だけか~、や~難しいな~…
ねむちゃんはどうかな~って9個?!
身近にこんな強者が居たなんて…それじゃ、飴の屋台にいこっか~!
🍭飴屋台
どれもかっわいいね~
迷ったけどボクは羊にする~
ねむちゃんと白兎の可愛いの相乗効果すっごいね~
まるで可愛いお月様~♪
写真いいね~、撮ろ~!
ピタって密着
顔も近づけてからポーズも決めるよ~
そう言われると逆らえないね~♪
今日はとことんねむちゃんにお付き合いしちゃうよ~!
●二人で一緒に
今宵は楽しい楽しいお祭りデート!
わくわくした気持ちを抱く奈丹樫・ねむれす(夜の仔・g00303)と愛崎・希音(DREAM🎀GIRL・g08275)は可愛らしい浴衣に身に纏い、仲良く並んで歩いていた。
ねむれすは濃紫の児子帯結んだ淡紫の浴衣姿。希音は羊柄の浴衣を着ており、どちらも実によく似合っている。
祭りの雰囲気は心地よく、歩いているだけでも楽しさを感じられた。
「ねむちゃん駄菓子の射的があるよ~」
「あ、ほんとだ!」
賑わいの中で希音が見つけたのは、とある遊戯屋台。はっとしたねむれすは興味津々。何より景品が駄菓子とあっては見逃すわけにはいかない。希音も遊んでみたくなったらしく、ねむれすに提案を持ちかけた。
「そだ、これで沢山取った方がさ、次の目的地決めな~い?」
「勝負ってことかな。もちろん受けて立ちましょう!」
「ボクが勝ったらクレープの屋台ね~」
「ねむが勝ったら飴細工の屋台がいいな」
ということで、いざ勝負。
射的用の銃を店主から受け取った二人は銃口を的であるお菓子達に向ける。笛にもなるラムネの袋やボトル型の瓶入りお菓子。ヨーグルトのような味のお菓子やミニドーナツなど景品は様々。
「よぅく狙って……よしっ!」
ねむれすは次々とコルクの銃弾を的に当て、大きめのお菓子を雪崩れさせることで周囲を巻き込んだ。その妙技には店主も感心するほどであり、周囲の子供達からも拍手が送られている。
「九個は中々の結果だねぇ」
ふふんと胸を張ってみたねむれすの隣では、集中して狙いを定めている希音がいた。彼女は最後の一発で巨大チョコレートバーを当てたいらしく先程からずっと真剣だ。
そして、次の瞬間。少し大きな音が響いたと思えば、狙っていたチョコレート菓子が見事に倒れた。
「取れた。けど結果は一個だけか~、や~難しいな~……」
「大きさ勝負だったら希音ちゃんの勝ちだったねぇ」
「ねむちゃんはどうかな~って九個?!」
完全集中していた希音はねむれすが成し遂げた偉業に気付いて驚く。結果、次に行く屋台は飴細工の店になった。ねむれすはお菓子を観客の子供達にそっと分けてやった後、目当ての店に目を向ける。
「やった、行こ行こ!」
「身近にこんな強者が居たなんて……それじゃ、飴の屋台にいこっか~!」
希音もねむれすの強さを認め、次の屋台に踏み出していく。
そうして到着した飴細工屋にはふんわりとした甘い香りが漂っていた。ちょうど店の人が飴を溶かして形を作っているところだったらしい。
「うわぁ…! 可愛いのがいっぱいあるっ」
「どれもかっわいいね~」
ねむれすと希音は色とりどりで様々な飴に目を奪われた。人気のキャラクターものから可愛らしい動物の飴、定番のリンゴ飴やイチゴ飴なども置いてある。
「金魚に猫に……ふふっ、羊さんもいるね。ねむは白兎にしようっと」
「迷ったけどボクは羊にする~」
二人は好きな形を選び、その手に大切に飴を持つ。嬉しそうにくるくると棒ごと飴を回すねむれすの浴衣の裾がひらひらと揺れていた。その姿を見た希音は微笑ましさを覚える。
「ねむちゃんと白兎の可愛いの相乗効果すっごいね~。まるで可愛いお月様~♪」
「可愛い? ありがとう、希音ちゃんも浴衣とぴったりでかわいいよ」
明るく笑ったねむれすはそっと希音に近付いた。そうした理由は愛らしい飴と可愛いといってもらえた自分達を記念に残すため。スマートフォンを構えたねむれすは希音におねだりをする。
「ねぇ、良かったら並んで写真撮ろっか」
「写真いいね~、撮ろ~!」
希音もねむれすにピタっと密着して、飴と顔も近づけてからポーズを決めた。背景には賑やかな祭りの景色も映して、位置も調整して撮影具合もばっちり。最高の笑顔が飴と祭りのおかげで甘やかに飾られた気がする。
そうして、ねむれすは別の店の方に進路を変えた。
「それじゃあ次は……クレープ屋さんに行こ!」
「ねむちゃん、それって……」
彼女が目指そうとしているのは先程に希音が行きたいと言っていた屋台だ。希音が少し驚いた顔をすると、ねむれすはとても朗らかな笑顔を浮かべた。
「ふふー、勝者の言うことは絶対! だもんね」
「そう言われると逆らえないね~♪ 今日はとことんねむちゃんにお付き合いしちゃうよ~!」
希音はねむれすの粋な計らいを嬉しく思い、意気揚々と歩き始めた。
たくさんのお菓子に大きなチョコレート、可愛らしい飴細工。それから、これから食べるのはトッピングや生クリームがたっぷりのクレープ。きっと、もっともっと甘い時間になる予感がして――。
少女達が過ごす宵のひとときは、楽しさと嬉しさで彩られてゆく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【植物活性】がLV2になった!
【口福の伝道者】がLV4になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV4になった!
エリル・ウィスタリア
【ミント】浴衣JCの浴衣着用。
キラキラキラキラすごく綺麗。
お祭りってわくわくするのね。
ね、翠。…翠?
あ、私、あのぬいぐるみが欲しい!超特大モーラットぬいぐるみ!制圧射撃はして良いのかしら…。
射撃を頑張る翠を応援…けだま!?なんかすごい鳴き方よ!?
結局、巨大ぬいぐるみは取れないし翠がゲットしたのはけだまの機嫌取りに莱へ…。
むー。私も欲しかったのに。
翠にこっそり渡されたのは緑色の狐のぬいぐるみ。さっきの射的にあったもの。
いつ取ったの。
…どうしよう、もやもや吹き飛んじゃった。
約束守ってくれた。嬉しい。
あ、あら?なんだか顔が熱い。ま、麻緒!次は何で遊ぶの?
なんて照れ隠しに姉貴分を呼んだりしてみたり。
五百雀・翠
【ミント】アドリブ等歓迎
秋の祭りは豊穣を祈る意味もあったか。って、お前ら迷子になるんじゃねえぞ。
俺は動きやすい服装で。華やかなのは性に合わない。
物珍しそうなエリルや莱がはぐれないように見守っていると今はもう居ない兄弟達と祭りに行った事を思い出すけど今側にいるのは仲間達。
ん?あのぬいぐるみが欲しい?
制圧射撃ならエリルは得意だろ。
莱…は…分かった分かった。
頑張ってみるから。
麻緒と協力してよく狙って…うわ!?けだま!?なんだどうした!?
狙いは外れて隣のミニモラぬいぐるみゲット。
ほら、これやるから落ち着けって。
一騒動して、不貞腐れてるエリルにこっそり包みを渡す。
余った弾で取れたんだよ。機嫌直せって。
三苫・麻緒
【ミント】チョコミントコーデ浴衣着用
出店、めいっぱい楽しんじゃうぞー!
花より団子?夏祭りではみんなそうでしょ!
あ、迷子防止に手を繋いじゃう?
エリルさんも莱くんも景品のぬいぐるみに一目惚れしたみたいだし、射的屋で遊んでいこっか
巨大ぬいぐるみなんて大物狙いをするわけだし、気合いれないとだね
店によっては目玉景品は落ちにくくなっているとかなんとか
翠さんと協力してバランスを崩しに…って、けだま!?
いつもはいい子にしてるのに何でー!?
いやぁ、トラブル?もあったけど楽しかったねー
次どうするかって?じゃあ、冷たいものでも食べる?
…かわいい妹分が頼ってくれたからね
りんご飴みたいなお顔には突っ込まないでいてあげる
葉古森・莱
【ミント】紺色の縦縞しじらの浴衣着用
(麻緒さんの後ろに隠れながら)わ、すっごくにぎやか…!
あちこちからいい匂いもしてすごく楽しそう
翠さんが心配してるし、迷子にならないよう気をつけないとだね
エリルさんが見つけたのは…射的屋さん?
あ、けだまみたいなぬいぐるみがある…いいなぁ
あの銃でぬいぐるみを落とせばもらえるの?
じゃあ頑張らないと…(顔面にけだまがもっふり)うわっぷ、けだま!?
何をそんなに鳴いて…もしかして、「仲間を撃たないで」って?
あれはぬいぐるみだってばぁ!
大騒ぎしてたけど、翠さんがくれた小さいぬいぐるみのおかげでけだまも落ち着いたみたい
エリルさんの分はとか気になることもあるけど…ありがとう
●宵祭と約束
キラキラとわくわく。賑わいと楽しそうな雰囲気。
たくさんの気持ちと光景が広がっている秋祭りの様子を見て、エリル・ウィスタリア(雪を待つ花・g00912)は瞳を輝かせていた。奪還した地で過ごせる時間は何だか特別に思える。
「どこもかしこもキラキラですごく綺麗。お祭りってわくわくするのね」
「そうだな。特に秋の祭りは豊穣を祈る意味もあったか」
五百雀・翠(夕月夜・g03977)は先に進みすぎそうになるエリルを止めつつ、辺りを見渡した。浴衣姿の者も多いが今宵の翠は迷子防止係でもある。それに華やかな様相になるのは他の者に任せておけば良い。そのため彼は動きやすい服装で、しっかりと同行者を見守っていた。
「出店、めいっぱい楽しんじゃうぞー!」
「わ、すっごくにぎやか……!」
今日も今日とて色気より食い気、または花より団子なのは三苫・麻緒(ミント☆ソウル・g01206)。その後ろに隠れながら葉古森・莱(迷わし鳥・g04625)は秋祭りの様子を眺めている。
翠はその姿に少しだけ過去を重ねていた。今はもう居ない兄弟達と祭りに行ったことを思い返していたのだが、すぐに思い直す。昔はそうだったが、今の自分の側にいるのはこの仲間達だ。
「あちこちからいい匂いもしてすごく楽しそう」
「お前ら、迷子になるんじゃねえぞ」
物珍しそうな莱を微笑ましそうに見ている翠に、はーい、と良い返事をした麻緒。彼女も迷子にならないように名案を思いついたらしく、莱に手を伸ばした。
「あ、迷子防止に手を繋いじゃう?」
「うん、そうする。翠さんが心配してるし、迷子にならないよう気をつけないとだね」
保護者代わりの麻緒と手を繋いだ莱は気を引き締める。エリルも翠と一緒に少年を見守る眼差しを向けていたが、一番迷子の可能性があるのが自分だと自覚していなかった。
さておき、一行は屋台通りを進んでいく。その際にエリルは気になるものを見つけて立ち止まった。
「どうした?」
「ね、翠。……翠? 私、あのぬいぐるみが欲しい!」
「ぬいぐるみ? あれのことか」
翠の服の裾を引いたエリルが指差したのは超特大ぬいぐるみ。それも莱の頭の上にいるけだまによく似た雰囲気のものだ。制圧射撃はして良いのかしら、と呟いた彼女に対し、それは得意だろうと告げる翠。
その声に反応して夜店を見た莱も興味を示す。
「射的屋さん? あ、けだまみたいなぬいぐるみがある……いいなぁ」
「エリルさんも莱くんも景品のぬいぐるみに一目惚れしたみたいだし、射的屋で遊んでいこっか」
麻緒は皆を手招き、射的が何たるかを軽く説明した。
現代の文化や遊びを彼女が説明するこの流れも恒例であり、すっかり当たり前になっている。それだけ皆で一緒に過ごしてきたのだと思うと何だか感慨も深くなる。
そうして、射的用の銃とコルク弾を受け取った一行は大いなる挑戦を始めた。
「あの銃でぬいぐるみを落とせばもらえるなら、頑張らないと……!」
「超大物狙いだからね。気合い入れていこう!」
銃を構えた莱の隣には麻緒もいる。店によって目玉景品は落ちにくくなっていることもあるので、麻緒と翠はサポート要員だ。二人の一回目の次に莱が何度か挑戦してみたが、残念ながら何にも当てられず終了。
次はエリルの番だったが、制圧射撃ができるほどのコルク弾がない。それに加えて景品が欲しいあまりに緊張してしまい、惜しいところで外すという事態に陥った。
「とれなかった……」
「ぼくも……」
「エリルも莱も……分かった分かった。俺らが頑張ってみるから」
落ち込む二人を元気づけるべく翠は本気で特大ぬいぐるみを狙う。だが、次の瞬間。もふもふの感触が莱の顔面に当たった。けだまがもっふりアタックを仕掛けた後、協力しあおうとしていた麻緒と翠にも体当たりをくらわせた。
「もきゅーっ!!」
「うわっぷ、けだま!?」
「いつもはいい子にしてるのに何でー!?」
「うわ!? けだま!? なんだどうした!?」
「もきゅきゅきゅ、きゅー!!」
「なんかすごい鳴き方よ!?」
よろめく麻緒に驚く翠とエリル。一瞬にして大混乱状態になる中、莱がはっとしてけだまを捕まえる。両手でモーラットを抱きしめた莱はどうしてこんなことになったのかの理由に気付いた。
「何をそんなに鳴いて…もしかして、『仲間を撃たないで』って?」
「もきゅ!」
「違うよ、あれはぬいぐるみだってばぁ!」
何とかしてけだまを宥めようと莱が奮闘する中、エリルと麻緒もおろおろしている。
しかし、そんな中でひとりだけ冷静に動いていた者がいる。そう、翠だ。巨大ぬいぐるみへの狙いは外してしまったが、すぐに機転をきかせて隣のミニぬいぐるみに弾を当てていた。
「ほら、これやるから落ち着けって」
「もきゅ?」
「ありがとう……。よかったね、けだま」
翠が莱とけだまにちいさなぬいぐるみを差し出したことで大騒ぎの状態が収まる。きっと仲間が救出されたと思ったのだろう。けだまは嬉しそうに鳴き、莱もほっと胸を撫で下ろした。
そんなこんなで射的の時間は終わりを迎える。
しかし結局、巨大ぬいぐるみは取れなかったうえに翠がゲットした方はけだまの機嫌取りに莱へ渡された。そのように感じていたエリルは軽く頬を膨らませている。
「むー。私も欲しかったのに」
「いやぁ、トラブル? もあったけど楽しかったねー」
「楽しくなかったわけじゃないけど……」
明るく笑う麻緒に対してエリルはどうにも不服そうだ。莱はぬいぐるみが貰えたことは嬉しかったが、その様子が気になって仕方なかった。けだまを説得してぬいぐるみをエリルに渡そうかとも考えていたが、そうする前に翠が行動に出る。
「いつまでも不貞腐れてるなよ」
そうして、エリルにこっそりと渡されたのは――。
「いつ取ったの」
「余った弾で取れたんだよ。機嫌直せって」
渡されたのは緑色の狐のぬいぐるみだ。巨大ぬいぐるみよりも注目はしていなかったが、先程の射的屋台にあったものだと記憶していた。まだ不服か、と問う翠の傍らでエリルは首を横に振る。
「……どうしよう、もやもや吹き飛んじゃった」
「それなら良かった」
(「あ、あら? なんだか顔が熱い」)
翠にとっては何気ないことだったのかもしれない。それとも、騒動の横で頑張ってくれたのだろうか。
何よりエリルが嬉しかったのは約束を守ってくれたこと。その気持ち以上に言葉にできない思いが浮かんできたので、エリルは照れ隠しにぬいぐるみを抱きしめた。そして、彼女は姉貴分を呼ぶ。
「ま、麻緒! 次は何で遊ぶの?」
「じゃあ、冷たいものでも食べる?」
こっそりと二人のやりとりに気付いていた麻緒は意味深に笑ってみせた。リンゴ飴のように頬が真っ赤で、火照ったエリルを冷やすならこれしかないと思ってのこともある。何より、可愛い妹分が頼ってくれたのだから。
「けだまも冷たいものがほしいの?」
「もきゅ!」
「じゃ、行くか。ちょうどかき氷の屋台が見えたぜ」
「そうね、そうしましょ!」
莱とけだまも大賛成だと示し、翠は前方を指差した。エリルも片手で頬を押さえながら麻緒の計らいに感謝を抱く。
色々あったが、これで今宵の祭りも平穏に過ごせるはず。麻緒は心地良さを感じながら仲間を先導していく。
「次の屋台に出発! 今度も誰もはぐれちゃ駄目だよ」
お祭りはまだ始まったばかり。
元気な声が響き渡る宵の空には、ひとひらの色鮮やかな紅葉が舞っていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【託されし願い】がLV2になった!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
紫空・千景
【甘唄】
花札の藤に不如帰モチーフの浴衣で
待ち人の所へ足早に
白に咲く赤のゼラニウムを纏う彼女を映せば
見えたのは不安
迷子の彼女の手は攫ってしまおう
――お待たせ、ルリラ
赤もよく似合うよと咲って
気づいたらもう秋か
私は祭り、記憶する中では初めてでな
だから屋台がどれも宝の様に映っている
…ん、沢山教えてくれ
色んな甘味を半分ずつ分けての宝巡り
美味しいは極上の合言葉
遊びもすっかり忘れて舌鼓
ふと、目に止まったのは赤…林檎飴
林檎飴ふたつと、それから
店主にだけ聞こえるように追加したのは姫りんご
買った林檎飴を渡し、嬉しそうな彼女の名を呼ぶ
忍ばせた小さな姫を唇の近くへ
はい、あーんだ
夜明け色は楽しげで
つられて笑みの花が咲く
ルリラ・ラプソディア
【甘唄】
今年仕立てた赤いゼラニウムの浴衣を着て
手を繋ぎ、咲い逢う人眺め
そわり…心落ち着かない
きらきら楽しげな祭り、一人は不安
風景に置いていかれるような錯覚
きょろきょろ迷子の心、待ち人探す
気づかぬ内に攫われる手
驚きぱちり瞬くもホッと目許綻ぶ
千景さんも、藤、似あうの
おまつり、はじめて?
じゃあ…わたし、いっぱいお宝教えるの
甘味や定番屋台を巡り
美味しい分かち合う花咲く時間
淋しさはもうないの
!…りんご飴
渡される飴、大好きで
屋台の燈に照らすときらきら…綺麗なあまい飴
不意に呼ばれる名と小さな紅すぐ近く
楽し気な夜明けが傍に添う
林檎飴色に薄紅の瞳を映し染め、ぱくり…
おいしい…
ほんのりあどけなく微笑が咲いた
●甘さと幸せ
夕暮れの色はすっかり宵の色彩に染まり、揺れる提燈があたたかな灯を燈してくれていた。
紅葉は風に揺れ、新しい季節の訪れを教えている。きっと今宵は良き日になる。そんな予感がしていた。
今宵の装いは花札の藤に不如帰の浴衣。
待ち人の所へ足早に急ぐ紫空・千景(暁の切り札・g01765)は、賑わいに満ちた通りを瞳に映す。
増え始めた人通りの向こう側、ふと目に留まったのは白に咲く赤のゼラニウム。愛らしい柄の浴衣を纏っているのは、千景が探していたそのひと――ルリラ・ラプソディア(Ⅻの子守歌・g00784)。
ルリラが見ていたのは、手を繋いで咲いあう人々。
(「……落ち着かない」)
まだ千景の到来に気付いていないルリラはそわりとしていた。その中には少しの不安も見える。
皆が楽しげなのは喜ばしいことだが、何せきらきらと輝くような景色の中でひとりきり。風景に置いていかれるような錯覚まで感じてしまい、ルリラはきょろきょろと辺りを見渡した。
すると、不意に横合いから手を握られる。
「――お待たせ、ルリラ」
「……千景さん」
互いに名を呼びあった二人は、不安であったことやそう見えたことは言わずに微笑みあう。
「赤もよく似合うよ」
「千景さんも、藤、似あうの」
ルリラは最初こそ驚いてぱちりと瞼を瞬かせたが、その目許は綻んでいた。寂しさもいつしか何処かに消えてしまい、二人は風を受けて舞う紅葉を見上げる。
そして、千景とルリラは連れ立って祭りの通りを歩いていった。
「気づいたらもう秋か」
「おまつり、はじめて?」
「私が記憶する中では初めてでな。だから屋台がどれも宝の様に映っている」
千景が何となく物珍しげにしているので、ルリラは問いかけてみる。返ってきた言葉を聞いたルリラはそっと決意した。先程に寂しさからすくいあげてくれたお礼に今日はめいっぱいお返しをしよう、と。
「じゃあ……わたし、いっぱいお宝教えるの」
「……ん、沢山教えてくれ」
互いの視線が再び重なり、快い気持ちが巡る。
そうと決まればまずは甘味や定番の屋台を楽しむべきだ。かき氷にチョコバナナ、わたあめやベビーカステラなど、幸せな味わいのものは多い。
二人は色んな甘味を半分ずつ分けていき、ちいさな宝巡りを満喫していく。
口にする度に、美味しい、と告げ合う言葉は極上の合言葉。同じ気持ちを分かち合う花咲く時間は心地よい。
いつしか遊びのこともすっかり忘れて、屋台甘味に舌鼓を打つ千景。咲うルリラの裡にも、最初に感じていたような淋しさはもうない。そんな中、ふと千景の視界に入ったのは鮮やかな色。
「赤い……林檎飴?」
屋台に書いてある文字を読んだ千景はあることを思いつく。店に向かった彼女は、林檎飴ふたつ、と頼む。それから――店主にだけ聞こえるように追加したのは姫りんご。
「ほら、一緒に食べよう」
「! ……りんご飴」
千景が買った林檎飴をルリラに渡す。受け取った飴は大好きなもので、ルリラの瞳が輝いた。屋台の燈に照らすときらきらと光って綺麗なところと、とてもあまいことが気に入っている。
嬉しそうな彼女を見つめた千景はそっとその名を呼ぶ。
「ルリラ」
「……?」
そして、千景は忍ばせたていた小さな姫を唇の近くへ運んだ。小さな紅がすぐ近くにあることに気付いたルリラは再び瞼をぱちぱちと開閉させる。
「はい、あーんだ」
そして、其処に楽し気な夜明けが傍に添う。林檎飴色に薄紅の瞳を映し染め、ぱくりと味わえば――。
夜明け色は楽しげで、つられて笑みの花が咲いた。
「おいしい……」
ルリラは千景に感謝の思いを向けて口を開く。其処には、ほんのりとあどけない微笑が咲き誇っていた。甘さと嬉しさを堪能した後には楽しい遊戯のひとときも待っている。
きっと二人が共に過ごす時間は此処からも、快く続いていく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【強運の加護】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【リザレクション】LV1が発生!
坂登・悠日理
惺音g03409と
今年の浴衣で
惺音、浴衣可愛いじゃん
おう似合う
この髪型どうなってるの?
ぐるりと背中に回りこほんと咳払い
人も多いし草履歩きにくいだろ?
手を差出し
こういう縁日って久しぶりだなぁ
何か買う?
わたあめとかユキミに似てるな
レオも何かいるか?
あ、たこ焼き買お
ほらみんなで食べよ
惺音達にも差出し
熱っ
な何か飲み物…
ラムネとか買いたい…
きょろきょろ探し渡して貰えば一息つき
ありがとう惺音
行こうよクレープ
俺も食う
あっちにくじ引き屋台あるぞ
運試しに引いてみない?
当たりが出たら面白いな
えー?
だって惺音、ユキミもいるし
ぬいぐるみ2匹?
あ、レオもいるから3匹?
引くのが楽しいから何でもいいかな
よーし開けるぞ
せーの
森瀧・惺音
ゆぅ君g04140と
今年の浴衣で
どう?
と一度くるりと回って
ね、髪型も凝ってるでしょ
咳払いに一度不思議そうにしてから
うん、と笑って手を取り
昨年は縁日どころじゃなかったし
最近あんまり行かなかったなぁ
そうだね、何か見て行きたい
わたあめとユキミの後ろ姿…両方白くてふわふわ
ユキミには代わりにチョコバナナを買い
レオも要る?
二名に買ってあげたら
わ、たこ焼きも美味しそう
って、ゆぅ君!?
ラムネの口をポンと落として開けて渡し
落ち着いてから一つ貰おう
私の分には後でクレープでも買おうかな
くじ引きかぁ
御神籤とは非なるもの…やりたい
何があるかな、ぬいぐるみだと良いな
えー…なら、ゆぅ君は何なら良いの
くじは一枚引いて…
せーの
●少しの特別
空に広がるのは穏やかな宵色。
今年に仕立てたばかりの浴衣を身に纏い、坂登・悠日理(叡智の眼・g04140)と森瀧・惺音(眠れる森の魔女・g03409)は祭り会場の入口に立っている。
「どう?」
「惺音、浴衣可愛いじゃん」
屋台通りに入る前に惺音は悠日理の前でくるりと回ってみせた。彼からの返答は上々で気分も良い。惺音はそのまま自分の髪を示して指で毛先をくるくると弄った。
「ね、髪型も凝ってるでしょ」
「おう似合う。この髪型どうなってるの?」
悠日理は惺音の背中側にぐるりと回り込んでから、こほんと咳払いをする。その音に対して不思議そうに首を傾げた惺音だったが、すぐに理由が解った。
「人も多いし草履歩きにくいだろ?」
「うん」
手を差し出してくれた悠日理に向けて微笑んだ惺音は、その手を握り返す。
彼の顔が浴衣に合わせたハットの影で少し隠れていたが、いつものように笑っているのがわかった。提燈の灯りに照らされる悠日理の横顔もまた良いと思いながら、惺音もそっと微笑んだ。
「こういう縁日って久しぶりだなぁ」
「昨年は縁日どころじゃなかったし、最近あんまり行かなかったなぁ」
「何か買う?」
「そうだね、何か見て行きたい」
二人は自然に手を繋いだまま賑わいに満ちた屋台通りをゆく。視界に入る屋台どれもが魅惑的で楽しげだ。
悠日理はふと見つけた店に目を向け、ほら、と指差す。
「わたあめとかユキミに似てるな」
「本当だね。わたあめとユキミの後ろ姿……両方白くてふわふわ」
モーラット・コミュとよく似た綿飴を見比べた惺音は、ユキミには代わりにチョコバナナを買ってやった。それをメーラーデーモンのレオがじっと見ていたので、惺音と悠日理は同時に問う。
「レオも要る?」
「レオも何かいるか?」
二人からの言葉に対し、レオはこくこくと頷いてから前方を示した。其処にはたこ焼きの屋台がある。それでピンときた悠日理はそちらに向かっていく。
「そうだな、たこ焼き買お。みんなで食べよ」
舟型の器に盛られたたこ焼きを持って帰ってきた悠日理は、惺音達にも差し出した。
爪楊枝もちゃんと人数分刺してもらってきたので準備は万端だ。レオにもチョコバナナを用意してやっていた惺音もたこ焼きに視線を向ける。
「わ、たこ焼きも美味しそう」
「熱っ! な、何か飲み物……!」
「って、ゆぅ君!?」
しかし、先にたこ焼きを口に入れた悠日理があまりの熱さに口元を押さえた。慌てた惺音は彼が願ったラムネを急いで買ってきて、すぐに口をポンと落としてやった。
開けた状態で渡されたラムネを受け取り、ぐいっと一気にあおった悠日理はやっと落ち着く。
「ありがとう惺音」
「どういたしまして。……もう冷めたかな?」
ほっとした惺音もたこ焼きに手を伸ばした。まだ少し熱かったが火傷をする温度ではなく、ユキミとレオも喜んでたこ焼きを頬張っていく。ひとここち付けば、次は甘いものが欲しくなってくる。
「私の分には後でクレープでも買おうかな」
「後で? すぐに行こうよクレープ、俺も食うから」
「それなら行こう」
惺音がぽつりと零した一言を拾い、悠日理は明るく笑った。彼の気遣いであり本音だと気付いた惺音も静かに笑み、二人と二匹はゆったりと縁日を楽しんでいく。
そうして暫くした後、悠日理の興味を引く夜店が見えた。
「あっちにくじ引き屋台あるぞ」
「くじ引きかぁ」
「運試しに引いてみない? 当たりが出たら面白いな」
「御神籤とは非なるもの……やりたい」
悠日理が誘うと惺音も乗り気な様子で答える。屋台に並べられた景品は様々で、ぬいぐるみから玩具、駄菓子や文具といったものまでたくさんだ。
「何があるかな、ぬいぐるみだと良いな」
「えー? だって惺音、ユキミもいるしぬいぐるみ二匹もいるか? あ、レオもいるから三匹?」
「ふわふわはいっぱいいてもいいと思うなぁ。……なら、ゆぅ君は何なら良いの」
「引くのが楽しいから何でもいいかな」
二人は三角くじをそれぞれに引き、当たり番号が書いてある紙を広げる前に手を止めた。二人で同時に結果を見るのが楽しいと思ったゆえだ。
「よーし開けるぞ、せーの」
「……それじゃあ、せーの」
そして、二人の声が重なって――。
それから少し後。惺音の手には撫でるとぴよぴよと鳴く瑠璃色の小鳥の玩具が、悠日理にはヒーロー変身セットが握られていた。大当たりではないが、互いに面白いものを引けたようだ。
「あとはどこ行く?」
「それなら次は――」
まだまだ続く祭りのひととき。悠日理と惺音は視線を重ね、楽しげに笑いあった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【飛翔】がLV4になった!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【グロリアス】がLV2になった!
神刀・総二
莉緒(g04388)と同伴
2022浴衣着用
浴衣を着て祭りなんて初めてだな……
人も多いし、手繋いでいくか
二人で紅葉を眺めながら軽く食べ歩きした後は
水風船を取って、綿あめも買って
射的の景品にペンギンを見つけて
莉緒に取ろうか?と聞く前にお強請りされ
手に持っていた綿菓子を莉緒に預け
何度か挑戦して、なんとかとれれば苦笑い気味に難しいな、と
それでも莉緒にありがとうと言われれば
頑張ったかいがあった、と笑顔で返し
思ったより大きいペンギンに莉緒が抱えれないからと
家に帰るまで預かって
夕暮れも過ぎて、あたりが徐々に屋台の灯りで照らされはじめ
まだまだ賑やかに人が行きかう様子に
取り返せてよかったなと二人で微笑みあって
如月・莉緒
総二さん(g06384)と
2022浴衣着用
やっぱ、浴衣着てお祭り行くっていいよねー
迷子になったら困るし、そうしよー
笹柄にパンダの帯留めと巾着
大好きなパンダモチーフの浴衣を着て
総二さんと手を繋いで歩いて行く
水風船取って、綿あめも二人分
次は何をしようかな?って考えてたところに
射的の景品になってるペンギンを発見
見てみてみて!!
総二さん、あのペンギン欲しい!!
とすぐにお強請り
パンダも好きだけどペンギンも大好きだから
取ってもらったらありがとうってお礼を言いつつ
意外と大きくて抱えられないので
家まで持っててもらってもいい?と聞いて
改めて賑やかなお祭りを見つめれば
取り返せてよかったなって
そんな気持ちで微笑んで
●パンダとペンギンと綿菓子と
浴衣を着て祭りに行くこと。
それはほんの少し特別でありながら、現代日本ではよくある日常の中のひとつ。
「やっぱ、浴衣着てお祭り行くっていいよねー」
「俺は浴衣を着て祭りなんて初めてだな……」
「そうなの? それなら今夜は初めてを楽しもう」
如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)と神刀・総二(闘神・g06384)はそれぞれに楽しい気持ちを抱いていた。浴衣や祭りにたしいて違う感覚や考えを持っていてもその思いは同じ。
「人も多いし、手繋いでいくか」
「迷子になったら困るし、そうしよー」
総二から差し出された手を握り、莉緒は快い笑みを浮かべた。そんな彼女が身に纏う浴衣は笹柄にパンダの帯留めをあしらったもの。巾着にも大好きなパンダモチーフを用いており、穏やかながらも楽しげな浴衣姿だ。
対する総二は落ち着いた紺を基調にした浴衣だ。白の帯にさり気なく入れられた紋も印象的で、手を繋ぎ合って歩く莉緒との対比も良い。ゆっくりと歩いて行く二人は暫し、祭りを彩る紅葉を眺めていた。
目に留まった屋台に寄って軽く食べ歩きをするひとときは穏やかだ。
そうして次に水風船を取って、色違いの彩りを楽しむ。更に次に買ったのはわたあめ二人分。ぱしゃぱしゃと鳴る水風船を手にして、ふわふわで甘いわたあめを味わう時間は心地よかった。
次は何をしようか。
総二と莉緒は微笑みを交わし、屋台通りを見渡してみる。そんなときに見つけたのは射的の景品にされていたペンギンのぬいぐるみだ。莉緒も同じものを見ているらしく、その瞳はきらきらと輝いていた。
「莉緒――」
取ろうか? と聞く前に莉緒の方が口を開き、めいっぱいのおねだりが紡がれる。
「見てみてみて!! 総二さん、あのペンギン欲しい!」
「わかった、取ろう」
同じことを考えていたのだと知った総二は自分がやるべきことをすぐに理解した。手に持っていた綿菓子を莉緒に預けた総二は相当な気合いを入れる。店主から銃とコルク弾を受け取った彼は、軽く腕まくりをした。
「頑張ってね、総二さん」
パンダも好きだが、ペンギンも大好きな莉緒は彼に期待の眼差しを向ける。莉緒が両手に持ったわたあめがふわふわと揺らされる様も可愛らしく、総二は更に気を引き締めた。
そして――。
一度目は失敗。二度目も失敗。三度目は惜しいところで外し、四度目は大成功。
何度も挑戦したことで何とか景品を取れたという結果だ。総二は苦笑い気味に、難しいな、と言葉にした。しかし、見事にペンギンを抱えて持ってきた総二は莉緒にとってはヒーローのようなもの。
「すごいすごい! 総二さん、ありがとう!」
「どういたしまして、かな」
莉緒がペンギンに抱きついたことで、総二まで一緒に抱きつかれているような感覚になった。心からの感謝の気持ちを乗せた、ありがとうという言葉は何より嬉しい。
「頑張ったかいがあった」
そういって莉緒に向けられた総二の笑顔は、とてもあたたかな雰囲気がした。
それから莉緒は自分でペンギンを持ちたいと申し出たが、意外に大きく、ひとりではよろめいてしまった。そのことに気付いた総二はそっと手を伸ばす。
「わ……!」
「大丈夫か、莉緒」
「ごめんね……。家まで持っててもらってもいい?」
「そうするのがいいな。預かろう」
それからペンギンのぬいぐるみは再び総二の腕の中に戻った。ペンギンと総二が並ぶ様を改めて見つめた莉緒は嬉しさでいっぱいになっている。きっと、今日という日はとても思い出深くなるだろうと感じていたからだ。
やがて、空の色がすっかり変わった。
夕暮れも過ぎて、宵の色で満たされはじめている。辺りが徐々に屋台の灯りで照らされはじめていく様子はまるで、これから巡っていく秋の訪れをあらわしているようにも思えた。
「平和だな」
「うん、本当だね」
総二がしみじみとした言葉を落とすと、莉緒がそっと頷く。
祭りはまだまだこれから。賑やかな声が響き、人々が楽しげに行きかう様子は心を穏やかにしてくれた。
「取り返せてよかったな」
「取り返せてよかったね」
「……ん?」
「同じこと、考えてたみたい」
不意に声が重なったことで二人はおかしそうに視線を交わした。同じ思いを抱いていたとわかったならば、楽しさも嬉しさも二倍以上になっていく。二人の間に再び微笑みが宿り、手が繋がれた。
この手のぬくもりを感じながら、進んでいく道の先。
其処にもっと、もっとたくさんの幸福が待っていることを願いながら――。
総二と莉緒は大切なひとときを満喫していく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV2になった!
明日河・理
零(g04477)と
彼のことは「レイ」呼び
アドリブ歓迎
_
どこに行きたいかと問われれば迷ってしまう
レイと一緒ならどこだって楽しい
俺は燃費が悪くすぐに腹が減ってしまう
屋台の食べ物に心奪われかけるも、レイに申し訳ない気もして
…というのも見抜かれているんだろうな
気付けば沢山の屋台飯が手に、フランクフルトを一口齧れば大変美味しく
レイも食べないかと差し出して
代わりに貰った焼き串もとても旨く
勝負?勿論受けて立つ
彼との勝負事は楽しくて大好きだ
けど俺の分まで奢ってもらってしまい、慌てて彼を見上げ
技量でも彼に負け
悔しいけれど納得だ
罰ゲームでも何でも受けるよと認めつつ
「…ありがと、レイ」
すげえ楽しいと心から笑って
夜乃・零
理(g06522)と
愛称:マー坊
アドリブ歓迎
・
食べ物、遊戯、歌に踊り
今の時代は何でもありだな
マー坊、どこ行きたい?
じゃあ折角だ、全部制覇しようか
イカ焼き、たこ焼き、唐揚げ棒
見つけた物を片っ端から買い漁り
時々横から一口掻っ払う
差し出されたフランクフルトも
同じ流れで、またぱくり
貰う代わりに都度己の分も差し出して
美味いだろう、しっかり食えよ
お、次、アレはどうだ?
近くにあった射的屋台
楽しそうだな、おっちゃん
二人分頼むよと彼の分も支払って
さあ、勝負でもしようか
負けたほうが罰ゲームつきな
なんて挑発めいた笑みを向けた
勝っても、負けても
今だけの時間を味わって
さあ、祭りはこれからだろう
まだまだ一緒に楽しもうか
●その笑顔の価値は
賑わう舞台や祭り囃子、それから様々な屋台。
楽しさで満たされた秋祭りの会場を眺めるだけで、心が浮き立つような感覚が巡った。
「今の時代は何でもありだな」
夜乃・零(常闇・g04477)はステージで披露されているダンスを軽く眺めながら、感慨深く頷いた。その反対側ではゲームに興じる子供達の姿もあり、どちらからも歓声が上がっている。
明日河・理(月影・g06522)は目を細め、奪還された土地に思いを馳せた。
そのとき、零の方から問いかけが投げかけられる。
「マー坊、どこ行きたい?」
「どこに……」
何処でも楽しそうだと思っていたゆえに、理はそう聞かれたことで迷ってしまう。それに零と一緒ならどこだって文句なしによい場所になるだろうからだ。暫し真剣に考えている理を見て、零はふっと笑ってみせる。
「じゃあ折角だ、全部制覇しようか」
「それはいい考えだ」
零の提案に理が快く同意する。そして此処から、二人の祭り巡りが始まっていった。
まずは最初に腹拵え。
はじめに見つけたイカ焼きの屋台の前で止まった理は香ばしい匂いに心を奪われる。理は燃費が悪い方ですぐに空腹になってしまう。それゆえにひとつずつ立ち止まってしまうのが零に申し訳ないと感じているらしい。
だが、今回は全制覇を目指す日。
気にすんなよ、と軽く告げた零は理の考えをよくわかっているようだ。
「ほら、次はあっちの屋台に行こうか」
たこ焼きに唐揚げ棒、焼き鳥にお好み焼き、焼きそば。焼き物だけでも数多く心が躍る。零に自分の思いが見抜かれており、何の問題もないと知った理は遠慮をやめることにした。
零が片っ端から買い漁っていったお陰で、気付けば理の手には屋台飯がたくさん抱えられている。ひとつずつを味わっていきながら、次はフランクフルトを一口。思いっきり齧れば口の中から美味さが巡っていった。
その嬉しげな表情を眺めるだけで零も嬉しくなってくる。
彼からの視線に気が付いた理は手にしていたフランクフルトを差し出した。
「レイも食べないか」
「じゃ遠慮なく」
それまでも時々横から一口貰っていたりはしたが、理から直接渡されるのはこれが最初。零はこれまでと同じように一口、ぱくりと同じ味わいを共有していく。その代わり、貰う都度に己の分も差し出していった。
「いいのか?」
「勿論」
貰った焼き串を受け取った理は零に微笑みかける。理は祭ならではの雰囲気の中、味わいを堪能していく。
「ん……」
「美味いだろう、しっかり食えよ」
理の実に良い食べっぷりを見守る零の眼差しは優しい。その視線を心地よく感じた理も秋祭りのひとときを存分に楽しんでいった。自分達が楽しめることも、通りを行き交う人々の元気な姿を見られることも喜ばしい。
そうして二人は屋台飯を堪能していった。
通りの奥に進んでいくことで次は遊戯屋台が視界に入る。どうやら射的屋台が賑わっているようだ。
「お、次、アレはどうだ? 勝負しよう」
「勝負? 勿論受けて立つ」
零からの誘いに乗った理は真っ直ぐに頷いた。彼との勝負事は楽しくて大好きだからだ。先に進んだ零の後を追っていくと、彼はすぐに店主に話しかける。
「楽しそうだな、おっちゃん。二人分頼むよ」
「あいよ!」
「あ……お代――」
零は気前よく奢ってくれたらしく、理の前にも射的の銃が置かれた。慌てて彼を見上げてみたが、理が何かを言う前に零が不敵な笑みを浮かべる。
「さあ、勝負の始まりだ。負けたほうが罰ゲームつきな」
「罰ゲーム?」
挑発まじりの言葉に押され、理は銃を構えるしかなかった。
まずは零が一発。軽々と駄菓子を倒したことで理も急いで引鉄に手をかける。されど得意気な零は更にコルク弾を景品に当てていき、次々とリードしていく。奢られてしまい、技量でも彼に負けたと感じつつも理も奮闘した。
そして、暫し後。
理はふたつ、零は四つの景品を撃ち落としたことで、勝敗は決した。
「悔しいけれど納得した」
「そっちもなかなか。しかし危なかったな、途中から追い上げられるかと思った」
「力及ばずだ。罰ゲームでも何でも受けるよ」
零と理は互いの力量を認め、互いに笑いあう。罰ゲームの内容はおいおい決めていけばいいだろう。零としてはそれを考える楽しみも出来たので上々。
「……ありがと、レイ。すげえ楽しい」
心から笑った理の笑顔は清々しい。零はそれだけでお釣りが来るほどだと感じ、先を示してみせる。
今だけの時間を味わえるのは彼のおかげ。
「さあ、祭りはこれからだろう。まだまだ一緒に楽しもうか」
「そうだな、行こう」
軽快な言葉と返事を響かせ、二人は一緒に歩き出した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV5になった!
【反撃アップ】がLV4になった!
レオナ・アマカワ
【ヴィラ遊戯】
射的…みんなと…お祭り…楽しみ…
射的勝負では大きな物を狙って、ぬいぐるみとか、玩具とか。
大事…なのは…ぱわー……
ギュッとコルクを詰めて、銃を振り回して遠心力を加えて撃つ。
上手く当たってくれると…いいな。
真狐とも…勝負だね…
たくさん取れたらもこやみんなと分ける。
もふもふ…ぬいぐるみ…しっぽも…もふもふ……もこも…もふもふ…ね
諷和・もこ
【ヴィラ遊戯】
(名前にさん付け、八千代さんのみやちよお兄さん呼び)
ヴィラのみんなと一緒にお祭り
お祭りの空気にそわそわしちゃうんだよ
美味しそうな匂いも気になりつつ、くじびきの景品の大きな羊さんのぬいぐるみが目に留まって
一回…一回だけ引いてみちゃうんだよ(ドキドキ)
(くじの結果はお任せします)
あれ、射的の方が賑やかなんだよ?
どうやらみんなで射的勝負してるみたい
わわ、すごく白熱してる!みんな頑張れなんだよー!
フレーフレーって応援しちゃう
もし景品をプレゼントしてもらったら、恥ずかしそうにはにかんでお礼を伝えるんだよ
大事に、大事にする、ね
途中で屋台巡りの人たちと合流して
皆でお嬢様たちのライブに向かおっか
宮武・玄
【ヴィライブ】
相手の呼び方は~さん
アレンジ歓迎
旅団の仲間と一緒にお祭りに来たよ
ボクは賑やかなステージに参加してみるの
わぁ、『お嬢様』ボクにも手伝わせて?
ボクは水無月(装備欄の二胡)で効果音入れたり曲を弾いたり
賑やかしを担当してみるの
即興で合わせるけど【演奏】うまくいくように頑張る
三回のアンコール
慣れてきたら燈子さんと燿さんから受け取る子どもたちに手を振る余裕もできたかも
たっくさん出来たね
ほかにも手伝えることがあったら手伝うよ
白尾・真狐
【ヴィラ遊戯】
同じ旅団のヴィラの仲間たちと一緒に遊ぶよ!
僕のチームは射的で勝負!
やちよんとかはもこちゃんにかっこいい所見せようとしてるみたいだけど
そううまくいくかな……?ふふふ、障害は大きい方が燃えるよね!
この射的マスター(自称)の僕に加えて、ロザちゃんやレオナちゃんといった
強者(多分)が立ちはだかる中で優勝することはできるかな……!(謎のオーラ
まあ?もし僕が優勝したらもこちゃんにぬいぐるみの一つくらいは
わたしてもいけどねー?(既に勝ったつもりのドヤ顔)
この戦いは数が取れた方が有利、ということで小さめの奴にばんばん【弾幕】みたいに
撃ち込んで落としてくよー!
勝敗はMS様におまかせ!
アドリブ歓迎!
ヒュー・ハルウェル
【ヴィライヴ】
それでは玄嬢、燈子嬢、燿様。手筈通りによろしくお願い致します。
スフィンクスの『お嬢様』が、ステージ中央に進み出て優雅にカーテシー(のようなポーズ)を取ります。
さぁ小さな紳士淑女の皆様、特等席へどうぞ。
それでは、玄嬢の二胡とお嬢様の歌をお楽しみください。
風雅な二胡に合わせてお嬢様が歌い出すと、【口福の伝道師】の効果で色とりどりのポップコーンが宙に弾けます。
燿様と燈子嬢と一緒に小さな籠に受け止めて、子供達へ。
子供達の歓声に気を良くしたお嬢様が3回アンコールして、後には大量に余ったポップコーン。
おや、皆様丁度いいところに!
……手伝っていただいても宜しいですか?
四十万・八千代
【ヴィラ遊戯】
記念に仲間と射的で勝負。
何個とれたか、同数ならより大きい物を落とした奴が勝ちってルールでどう?
優勝者は落とした景品総取りって事で。
提案したのは俺だけど、自信はあまりない。
自信満々の真狐や慣れてそうなロザーリヤ見てるとね……
レオナは未知数だがどう?
【未来予測】使って景品に当たる場所や撃つ角度を調整。
一発目の着弾点から弾道予測して微調整しつつ
可能なら可愛い動物のぬいぐるみを狙う。
優勝した奴、皆を応援してくれたもこにぬいぐるみ1つ渡してやってくれないか?
(勝敗はお任せします)
本気の遊びもなかなか面白かったな。
あ、向こうでヒュー達ライブやってるのか。
それも楽しそうだ。
ロザーリヤ・ユスポヴァ
【ヴィラ遊戯】
アドリブ歓迎
帰還によって混乱していた人々も、こうして祝祭を開くだけのゆとりを取り戻した
喜ばしいことだ……さて、ぼくも仲間たちと共に楽しむとしよう
実はこの頃、射的に凝っていてね
蒐集家の性か、目当ての品を見付けるとつい熱くなってしまう
ああ、買い被らないでくれ。魔術の弾ならいざ知らず、銃での狙撃は門外ゆえな
とはいえ──戦うからには、負けるつもりはないぞ
連射力を重んじる者もいるようだが、ぼくは精度を重視する
【観察】に基づき、標的のバランスを崩せる箇所を的確に【看破】して撃とう
この方が弾を込め直す手間も少なかろうよ
全力は尽くした。後は天命(MS様の判定)を待つのみだな
さて、誰が勝ったか……
斑鳩・燈子
【ヴィライブ】
ヴィラの人と、ミニドラゴンの「耀」と一緒に参加
事前にたくさんのビニール袋と、かごを持参
耀に、お嬢さまを手伝ってもらうよ
最初はステージに上がるみんなの邪魔にならない後方に
シュアンちゃんの音楽に合わせて跳ねたり、揺れたり。
「キャアー」と合いの手を入れたり
ポップコーンがはじけだしたら、空を飛び他所に飛びそうになったポップコーンを取りに行ってもらい、わたしのかごへ入れてもらうよ
上手くできたらじょうず、と撫でてあげるね
余ったポップコーンは袋の中へ
お嬢さまがたくさん、楽しんでいたから。お土産、たくさんできたね
耀も…たのしくて、よかったね
相手の呼び方:くん、ちゃん
天原・真人
【ヴィラ屋台】
ヴィラの皆さんと一緒に祭りへ
屋台を巡る面々にあわせ、おーと一声気合を入れます
ねーこさんに作戦があるそうです、聞きましょう
…なるほど天才の発想
いいですね、それでいきましょう
俺の担当は何でも大丈夫ですので
焼き鳥、焼きそば、チョコバナナ…屋台で食べ歩き、お土産分も忘れずに
歩きながら、ふと目にとまったのは「ハンバーグくじ」
なるほど、くじに出た数によってもらえるハンバーグの数が変わると…
屋台歩きのメンバー分ください(キリッ)
(くじの結果はお任せ)
ヒューさん達のライブがそろそろ始まるようです
射的に行った皆さんと合流して一緒にいきましょうか
【アレンジ歓迎】
エヴァ・フルトクヴィスト
【ヴィラ屋台】
ヴィラの皆さんとお祭りを楽しみますよ!
私は屋台料理に興味があったので食べ物屋台を中心に巡ります。
ご一緒される方々と「おー」と声を合わせて、いざ出発。
宮生さんの作戦には大きく頷いて。
シェアリングは今のトレンドでもありますし、大賛成ですよ!
私は甘いモノや飲み物を中心に行きましょうか。
わたあめやりんご飴、かき氷にスムージーと、
両手いっぱいに抱えながら、皆さんの物とも交換し合いますよ。
あれもこれも食べられるって幸せですね。皆さんの分も確保しましたし!
くじも屋台の醍醐味ですね!
射的組とも合流して食べ物を渡しながら。
お互いの話をしながら、
出し物のステージに参加するヴィラの仲間を見守りますよ!
宮生・寧琥
【ヴィラ屋台】
縁日ー!
みんなとお祭り回るの、めぇっちゃ楽しみぃ~
いっぱい食べるぞーっ、おーっ
とはいえ、一人ではそんなにいっぱいは食べれないので、ここは作戦を提案する!ます!
「わけっこしません、かっ!」
そう、一人では少ししか食べれなくても、いっぱい集まれば、それだけたくさんのごはんを制覇できるのだっ
ねーこは、できれば甘いもの担当がイイ~。あ、でも、お肉系担当でも…
う、うーん、やっぱ、食べたいもの食べよ!
そいで、手にはチョコバナナとトルネードポテトと肉巻きおにぎり!
ぇっへへ、ちょっと買い過ぎちゃったかもぉ
欲しぃ人いたら、分けたげるね!どぉぞっ!
ハンバーグもぐもぐしながら、うん、行こ行こ!
応援だーっ
日日日・らんか
【ヴィラ屋台】
射的もライブも興味めちゃくちゃあるけど、今日はなんか、こうしてヴィラの皆で遊ぶ雰囲気を、いっぱい楽しみたいかなっ。おー!
わけっこ作戦。乗った!
じゃああたしは、しょっぱいのと甘いの、かな?辛いのと、苦いの、あと酸っぱいのはNGで!(子供舌)
たこ焼きと、お好み焼きと……なにこれ、りんご、飴……?えっ、林檎がそのまま飴になってるの?へ〜、可愛い〜。
縁日っていうんだよね、こういうの。
向こう(NY)の屋台と似てるようでなんか違って、面白い。
もちろんあたし一人じゃこんなに食べきれないから、射的組含めたみんなとシェアシェア!
そしてそのまま、ライブ組の皆の応援に行くよ。楽しみ〜。
【アレンジ歓迎】
●いざ、遊戯勝負へ
取り戻した世界には日常が戻りはじめている。
最終人類史への帰還によって混乱していた人々も、祝祭を開くだけのゆとりを取り戻した。
「喜ばしいことだ……さて、ぼくも仲間たちと共に楽しむとしよう」
ロザーリヤ・ユスポヴァ(“蒐集卿”・g07355)は不快感街を抱きながら、共に祭り通りを進む皆に目を向けた。今宵の祭りではそれぞれに好きな場所に向かい、遊戯や食べ物を楽しむ日。
「射的……みんなと……お祭り……楽しみ……」
レオナ・アマカワ(雪景色・g02085)は遊戯屋台を目指しながら、そっと期待の思いを馳せていた。
その近くでは諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)と四十万・八千代(悪食ハッカー・g00584)も並んで歩いており、皆と一緒に祭りを楽しめることを嬉しく感じていた。
「たくさんいろんなものがあって、どれも楽しそうなんだよ」
この雰囲気にそわそわしているもこは、美味しそうな匂いに気を取られかけている。そんな彼女の瞳に映ったのは賑わっているくじ引き屋台の様子だ。
もこがふらりとそちらへ歩いていくと、くじ引き屋の隣が目的の射的屋台だった。八千代はもこの様子を確かめつつ、仲間達に或る提案をする。記念に射的勝負をしようというものだ。
「何個とれたか、同数ならより大きい物を落とした奴が勝ちってルールでどう?」
優勝者は皆が落とした景品を総取り。
実にやりがいのある内容だと感じながらも、白尾・真狐(まったり狐娘・g05562)は別のことにも気付いていた。
(「やちよんとかはもこちゃんにかっこいい所見せようとしてるみたいだけど、そううまくいくかな
……?」)
そのことは言葉にせず、真狐はその勝負を承諾した。
「ふふふ、障害は大きい方が燃えるよね!」
「頑張る……」
「それはいいね。実はこの頃、射的に凝っていてね。蒐集家の性か、目当ての品を見付けるとつい熱くなってしまう」
真狐に続き、レオナとロザーリヤも同意する。
そして、真狐は射的勝負を盛り上げるための口上を語っていく。
「さぁ、やちよん。この射的マスターの僕に加えて、ロザちゃんやレオナちゃんといった強者が立ちはだかる中で優勝することはできるかな……!」
間に挟まる自称と多分という言葉は心の内にひそめられたが、真狐は謎のオーラを纏っている。
ロザーリヤは屋台の店主から射的用の銃を受け取りながら、首を横に振った。
「強者? ああ、買い被らないでくれ。魔術の弾ならいざ知らず、銃での狙撃は門外ゆえな。とはいえ――戦うからには、負けるつもりはないぞ」
真狐の言葉を聞いたロザーリヤは彼女なりに気合を入れているようだ。
皆の様子を確かめた八千代も気を引き締める。提案したのは自分だが自信はあまりない。自信満々の真狐や慣れていそうなロザーリヤを見ると勝利が遠そうに見えたからだ。
「レオナは未知数だがどう?」
「自信はない……けど……大事……なのは……ぱわー……」
「やる気も狙いもばっちりってことか」
八千代からの問いかけに対し、レオナは銃にコルク弾をギュッと詰め込んだ。八千代も気持ちで負けてはいけないと感じ、射的銃に手を伸ばす。そして、其処から仁義なき遊戯勝負が始まった。
そんな中、もこはくじ引きに挑戦しようとしている。
「一回……一回だけ引いてみちゃうんだよ」
ドキドキしながらくじの箱に手を伸ばしたもこ。手にしたくじの紙をそっと開いていくもこは緊張の面持ちだ。期待と共に目にしたくじの番号は――。
「お花の髪飾り?」
当たったのは可愛らしいヘアピン式のヘアアクセサリーだった。小さな景品だったが、もことしては可愛らしいものが当たったので満足。どうやって髪に飾ろうかと考えていると、隣から賑やかな声が聞こえてきた。
「あれ、射的の方が賑やかなんだよ?」
自分がくじを引いている間に皆が射的勝負を始めたようだと知り、もこはぱたぱたと駆けていく。そして、もこは応援にまわるために八千代の隣にちょこんと位置取った。
其処では試しに一発を撃ってみた真狐がひとつめの駄菓子景品を落としており、ドヤ顔をしている。
「まあ? もし僕が優勝したらもこちゃんにぬいぐるみの一つくらいはわたしてもいけどねー?」
既に勝ったつもりでいる真狐は更に狙いを定めた。
この戦いは数が取れた方が有利。それならば次からも小さめの景品を狙い続け、戦闘時の弾幕のように撃ち込んで落としていくのが勝利の秘訣のはず。
対するレオナは大きな物を狙っており、ぬいぐるみや玩具に狙いをつけていた。
どうせ取るならば豪華なものがいいと考えてのことだ。それにレオナにも作戦があった。
「上手く当たってくれると……いいな。真狐とも……勝負だね……」
密かな対抗心を抱いたレオナは一気に銃を振り回し、遠心力を加えて撃っていく。こうすることで威力の弱いコルク弾に十分な力を与えられた。あとは上手く命中するかどうかだ。
そして、ロザーリヤも銃爪に指をかける。
連射力を重んじる真狐。一発の威力を重視するレオナ。それぞれの戦法があるようだが、ロザーリヤが大切だと感じたのはそもそもの精度。暫し射的の様子を観察したロザーリヤは、その分析に基づいて行動していく。
「……こうか」
標的のバランスを崩せる箇所を的確に看破してからの射撃。この方が弾を込め直す手間も少なかろう。そのように考えたロザーリヤも集中していった。
全力は尽くす。後は天命を待ち、皆の結果を比べるだけだ。
ロザーリヤの隣で遊戯に興じる八千代はというと、己の力を駆使して景品に当たる場所や撃つ角度を調整している。
一発目の着弾点から弾道を予測できたならば、後は微調整のみ。
「あれがいいな」
もこが喜びそうだと感じた、可愛い羊やアルパカのぬいぐるみに目を向けた八千代。彼の瞳は真剣そのものだ。ぬいぐるみを狙い続ける八千代は的確に狙いを定め、銃を強く握った。
「わわ、すごく白熱してる! みんな頑張れなんだよー!」
フレーフレー、と応援するもこは先程に当たった髪飾りを握り締めている。無意識にそうしてしまうほどに皆が真剣かつ楽しんでおり、もこ自身もわくわくを抱いていたからだ。
そして、暫し後。
「さて、誰が勝ったか……」
ロザーリヤは皆を見渡し、景品数を披露する。彼女が手にしているのは駄菓子やミニフィギュアなどの景品四つ。
「こっちは……ふたつ……」
「俺はひとつだな」
次に数を示したのはレオナであり、彼女は猫と犬のぬいぐるみを二個持っていた。八千代は狙ったぬいぐるみを無事に当てており、羊の可愛らしいビーズの瞳が祭りの灯りを反射している。
「それなら優勝は僕だね!」
真狐は皆の結果を確認した後、五つの駄菓子を披露した。小物狙いであったことが功を奏し、今回は見事に勝者となったわけだ。こうして、景品は真狐の総取りとなった。
「おめでとう。見事だった」
ロザーリヤも惜しみない拍手を送り、勝者を称える。
駄菓子にフィギュア、ぬいぐるみと景品は様々。どうしようかな、と真狐が迷っていると八千代がそっと願う。
「悪い。皆を応援してくれたもこにぬいぐるみをひとつ渡してやってくれないか?」
「それがいいね。他の景品も皆で分け合おうか」
「わけっこ……?」
「勝者としての選択だからね。皆も遠慮しないで!」
真狐が快く頷くと、レオナが嬉しそうに目を細めた。特に羊のぬいぐるみは八千代がもこにあげたいと願って一点狙いをしていたものだろう。真狐から八千代へ、そして彼からもこへと可愛い羊が渡された。
「真狐さんも、やちよお兄さんもいいの?」
「もこのために取ったようなものだからな」
「大事に、大事にする、ね」
もこはプレゼントしてもらったぬいぐるみをぎゅっと抱き、恥ずかしそうにはにかんだ。そのお礼の言葉だけで頑張った甲斐があると感じ、八千代も静かに笑む。
その様子を見守っていたレオナとロザーリヤも快さを抱いた。
「もふもふ……ぬいぐるみ……しっぽも……もふもふ……もこも……もふもふ……ね」
「さて、次はどうするか」
「まだまだ楽しめそうだから迷っちゃうね」
「本気の遊びもなかなか面白かったな」
「見て、屋台巡りの人たちがいるんだよ。あっちはステージかな?」
真狐と八千代が周囲を見渡していると、もこが別の仲間達の姿を見つけた。屋台を楽しんだ者達が向かう先には広場の舞台があるようだ。どうやらもうすぐステージが始まるらしい。
「あ、向こうでヒュー達がライブやってるのか。それも楽しそうだ」
「お嬢様たちのライブに向かおっか」
八千代ともこが次の行き先を示したことで、真狐とロザーリヤ、レオナが賛同した。
そして、一行は更に賑やかな場所に踏み出していく。
●魅惑の屋台巡り
人々の活気に満ちた秋祭りは大いに賑わっている。
様々な場所から漂ってくるのは、屋台飯独特の食欲をそそる香りの数々。
「縁日ー!」
其処に響いた元気な声の主は宮生・寧琥(チェネレントラ・g02105)だ。彼女の近くには日日日・らんか(Raptor・g01210)とエヴァ・フルトクヴィスト(星鏡のヴォルヴァ・g01561)、天原・真人(Unknown Apollon・g03172)の姿もある。
「今日はめいっぱいお祭りを楽しみますよ!」
エヴァは以前から屋台料理に興味があった。それゆえに今宵は食べ物屋台を中心に巡る予定だ。
真人も周囲を見回しており、どの屋台に寄っていこうか考えているらしい。らんかも嬉しげに笑み、同行することになった仲間達の顔を見遣った。正直を言えば、射的やライブにも興味がある。しかし、今夜の気分は少しだけ違う。
「今日はいっぱい楽しんでいこ!」
「ねーこもみんなとお祭り回るの、めぇっちゃ楽しみぃ~」
「縁日っていうんだよね、こういうの。向こうの屋台と似てるようでなんか違って、面白い」
寧琥がわくわくした気持ちを巡らせていく中、らんかはニューヨークと此方を思い比べてみる。きっとこの祭りで楽しい思い出が出来るに違いない。そう感じながら、らんかは目を細めた。
「いっぱい食べるぞーっ、おーっ」
「おー!」
「おー」
寧琥の掛け声に合わせ、まずはらんかとエヴァが声を重ねる。其処へ更に真人が軽く腕を振り上げて続いた。
「おー」
気合を入れた一声はそのまま快い気持ちへと繋がっていく。
焼きそばにお好み焼き、ベビーカステラやたこ焼き、わたあめにリンゴ飴、その他たくさん。屋台の種類は色々で目移りしてしまうほどだ。それらを食べられると思うと心も躍る。
とはいえ、寧琥はちゃんと分かっていた。一人ではこれほどいっぱいは食べられないということを。
「ここは作戦を提案する! ます!」
「何ですか、ねーこさん。聞きましょう」
元気よく手を上げた寧琥の意見を聞く姿勢を見せた真人。エヴァとらんかも彼女の大提案に耳を傾けた。
寧琥の作戦は至極簡単かつ、一番良きものだ。
「わけっこしません、かっ!」
そう、たった一人では少ししか屋台飯を味わえない。だが、こうして皆で集まれば、その分だけたくさんのごはんを食べていき、最後には制覇が出来るというわけだ。
「わけっこ作戦。乗った!」
「シェアリングは今のトレンドでもありますし、大賛成ですよ!」
「……なるほど天才の発想。いいですね、それでいきましょう」
らんかが大きく頷き、エヴァも効率的だと感じて同意を示し、真人は深く感心した。つまりは皆が作戦に賛成してくれたということ。それならば後は屋台巡りの担当を決めるのがいい。
「私は甘いモノや飲み物を中心に行きましょうか」
「じゃああたしは、しょっぱいのと甘いの、かな? 辛いのと、苦いの、あと酸っぱいのはNGで!」
エヴァはわたあめやリンゴ飴、かき氷やスムージーなどの店を当たると語った。続けてらんかがそれ以外の屋台を見てみると告げ、自分が食べられないのものを話す。いわゆる子供舌なのはご愛敬だ。
「ねーこは、できれば甘いもの担当がイイ~。あ、でも、お肉系担当でも……」
「俺の担当は何でも大丈夫ですので」
「う、うーん、やっぱ、食べたいもの食べよ!」
迷う様子の寧琥の傍ら、真人はオールラウンダーの雰囲気で立っている。こうしてわいわいと作戦を練り、担当を決めていく時間も楽しいことのひとつ。
軽く敬礼のポーズを取った寧琥は近くの店に駆け出していく。
それを合図代わりにして他の者もそれぞれが食べたい、欲しいと思うものを買いに行った。
「焼き鳥、焼きそば、チョコバナナ……」
真人は存分に屋台で食べ歩きを楽しむつもりでいるが、此処にはいない皆への土産も忘れずにいる。エヴァも両手いっぱいに美味しいものを抱え、幸せな気分を味わった。勿論、すべて皆と交換しあうためだ。
「あれもこれも食べられるって幸せですね。皆さんの分も確保しましたし!」
「いっぱいあるね。たこ焼きと、お好み焼きと……エヴァのはなにこれ、りんご、飴……?」
「はい、まるごと林檎ですよ」
「えっ、林檎がそのまま飴になってるの? へ~、可愛い~」
らんかは初めて見るものに興味と感想を抱き、食べるときが楽しみだと笑った。其処に帰ってきた寧琥もまた、両腕に抱えきれないほど、もといギリギリ持てる量の屋台飯を持ってくる。
手にはチョコバナナとトルネードポテト、更に袋に提げているのは肉巻きおにぎりのパック。
「ぇっへへ、ちょっと買い過ぎちゃったかもぉ」
「それじゃ、あたしにも分けて貰おうかな」
「うん、分けたげるね! どぉぞっ!」
買い過ぎだと言いながらも、嬉しそうに双眸を細める寧琥の横へらんかが歩み寄る。寧琥は快く買ったものを差し出し、皆で同じ味わいを楽しんだ。
そのとき、真人がふと或る屋台を見つけた。
其処には串に刺さったちいさめのハンバーグが置かれている。
「ハンバーグくじ? なるほど、くじに出た数によってもらえるハンバーグの数が変わると……」
「くじも屋台の醍醐味ですね!」
少し変わった屋台だが、地域によってはこういったものもある。エヴァも興味を持ったらしく、どれだけ貰えるかわからないドキドキ感に思いを馳せた。それによって真人もやる気を見せる。
「このメンバー分ください」
キリッと表情を気分を引き締めた真人は店主にくじへの挑戦を願った。
その結果は――。
「うんうん、全部おいしぃ~。いっぱい食べたのにまだまだ、あるっ」
寧琥はハンバーグを存分味わいながら、真人に感謝を抱いている。彼が当てた数はそれなりに多く、まさに食べきれないほどの量が手に入っていた。
しかし、心配はない。エヴァが会場にいる別の仲間を発見していたからだ。
「見てください、皆さん射的を終えてきたみたいですよ」
「ほんとだ、射的組がいるね。まだ食べ物もたくさんあるし、あっちのみんなとシェアシェア!」
エヴァが指差す方向に目を向け、らんかも更に楽しい気持ちを感じる。見れば向こうも此方を見つけたらしく、向かう方向も一緒らしい。その先にあるのは中央広場に設置されたステージだ。
「ヒューさん達のライブもそろそろ始まるようです」
「うん、行こ行こ! 応援だーっ」
「ライブも楽しみぃ~」
「ヴィラの仲間を見守りましょう!」
真人の先導に続き、寧琥とらんか、更にエヴァが歩を進めていった。
きっとこれから祭りの盛り上がりは最高潮になるはず。確信にも近い予感を覚えながら――。
●Live! Live! Live!
「――それでは玄嬢、燈子嬢、燿様。手筈通りによろしくお願い致します」
いよいよステージが始まる少し前。
舞台裏で静かに響いたのはヒュー・ハルウェル(猫狂いの老執事・g04975)の声。その名を呼ばれた宮武・玄(冷光のシグナル・g00677)と斑鳩・燈子(行先照らすランタン・g01965)、そしてミニドラゴンの耀は深く頷いた。
先頭に立つのはヒューのスフィンクス、お嬢様。
彼や彼女達は今、会場の中央に位置するステージの盛り上げ役に回っている。
「一緒にお祭りに来て、賑やかなステージに参加できるってすごいよね」
観客席から伝わってくる高揚を感じながら、玄は舞台への思いを馳せた。燈子も用意してきたたくさんのビニール袋やかごに不足がないかを確かめ、自分たちの出番と舞台の始まりを待つ。
「耀、お嬢さまをしっかり手伝ってね」
そして――。
ヴィライブの始まりを告げるアナウンスが響き、ライトが一瞬だけ聞けて暗くなった。
しかし、次の瞬間。
目映いライトに照らされたお嬢様が、ステージ中央に進み出ていく。スフィンクスは尾を揺らし、優雅にカーテシーのようなポーズを取った。其処に続いたのはヒューの落ち着いた声だ。
「さぁ小さな紳士淑女の皆様、特等席へどうぞ」
観客席にヒューが手を伸ばせば、興味を持った子供達がステージ前に駆けてくる様子が見えた。
反応は上々だと感じたヒューは更に言葉を続ける。
「それでは、玄嬢の二胡とお嬢様の歌をお楽しみください」
「さぁ、お嬢様。ボクにも手伝わせて?」
その声に続けて玄が前に踏み出し、水無月の名を冠する二胡を弾き始めた。その間、燈子は後方でそっと控えていた。みんなの邪魔にならないように、そして最大のパフォーマンスができるように補助に回るためだ。
風雅な二胡の音楽は美しく響く。
前奏が終われば、音楽に合わせてお嬢様が歌うように鳴いた。そうしてヒューは色とりどりのポップコーンを宙に弾けさせ、美味しくて楽しい演出に入っていく。
勿論、食べ物を粗末にするようなことはない。燿と燈子と一緒に小さな籠にポップコーンを受け止め、子供達へ配って回るのもヒューの役目だ。燿もぱたぱたと懸命にステージを巡り、燈子は音楽に合わせて跳ねたり、揺れたり盛り上げる。
燈子は更に良いタイミングで効果音を入れたり、曲を弾いたり、合いの手を入れたりと大忙し。
「わー! すごーい!」
「ポップコーンだよ、みてみて!」
「あの猫ちゃんと竜ちゃん、とってもかわいい!」
子供達は大いに燥いでおり、ヴィライブを楽しんでくれている。
(「みんな楽しそうなの」)
玄は口元を緩め、即興で合わせた音楽を響かせていった。うまくいくように。それから、みんながもっともっと楽しんでくれるように。そう願って奏でられる音は実に良いものだ。
お嬢様とヒューが中心になっている中、燈子も引き続き懸命に頑張っている。
燿もポップコーンが大きくはじけだしたら、空を飛んでかごで受け止めた。くるりと宙を回って、燈子の方のかごにポップコーンを入れる様子も実に愛らしい。
「燿、じょうず」
燈子に撫でられて褒めてもらった燿も嬉しそうに、次のポップコーン演出に向けて身構えた。
それから、子供達の歓声に気を良くしたお嬢様がアンコールに応える。
その頃には玄もすっかりステージの雰囲気に慣れていた。応援の声を紡いでくれる子供達に向け、手を振った玄は心からの笑みを浮かべている。
いつしか、観客席の方には屋台や遊戯を楽しんでいた仲間も集まってきてた。
ヒューと燈子は皆の到来に気付き、両手を振る。
ロザーリヤはしっかりと見ていたと語るように頷き、真狐とレオナはひらひらと手を振り返す。もこはぬいぐるみを抱きしめており、その隣では八千代が穏やかな表情で舞台を見つめていた。
寧琥と真人が手にしているハンバーグ串はまだまだたくさんあるようだ。らんかは賑やかで楽しいステージに感心しており、エヴァも曲に聞き入っていたらしい。
そして、ヴィライブは無事に終わりを迎えた。
裏に戻って後片付けを行うライブ組は満足げな様子。お嬢様も得意気に椅子に座っていた。ヒューと燈子、玄は微笑ましい気持ちを抱き、視線を交わす。
「お嬢さまがたくさん、楽しんでいたから。お土産、たくさんできたね」
「たっくさん出来たね」
「耀も……たのしくて、よかったね」
ステージは大盛況かつ大成功。文句なしの大盛りあがりだった。
後は大量に余ったポップコーンをどうするか。燈子がポップコーンは袋の中に詰めていると、舞台裏の方に仲間達が来てくれた。それに気付いたヒューは笑みを浮かべる。
「おや、皆様丁度いいところに! ……舞台は終わりましたが、食べるのを手伝っていただいても宜しいですか?」
彼の両手にもたくさんのポップコーン袋があり――。
弾けるような笑顔と共に、仲間達それぞれの明るい返答がその場に響いた。
こうして秋祭りの一日は仲良く嬉しく、更には美味しく巡った。
取り戻した日々と、これから続いていく新たな未来を思いながら、皆は大いに楽しんでいく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】がLV4になった!
【水中適応】LV2が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【口福の伝道者】がLV5になった!
【モブオーラ】LV1が発生!
【託されし願い】がLV3になった!
【飛翔】がLV5になった!
【建造物分解】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV6になった!
【リザレクション】がLV2になった!
【先行率アップ】がLV2になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV5になった!
【グロリアス】がLV3になった!
【命中アップ】がLV3になった!
【ダブル】がLV2になった!
ベアストリア・ヴァイゼンホルン
【銀プロ】
和ロック……なるほど……?
とりあえずネリリさんのMCが終ったら皆と一緒に飛びだして、出来るだけ愛想を振りまくようにするわね。
【操作会得】があるから……皆に合わせて何か楽器を……三味線……なるほど?
上手くいくかは分からないけど、やってみなければ分からないよね?
タイミングを見計らってちょっと操作してみて、いけるならそのまま行くわね。
準備……よし……いつでもどうぞ……。
「平安地獄変」ということで、皆の活躍を歌う……まぁ、僕は暗躍する敵の動きとかを裏でこっそり歌わせてもらうわね……
お化けみたいな……声が聞こえた……?気のせいじゃないの……?
ちょっと……驚かせるのも……楽しいわね……ンフーフ♪
シル・ウィンディア
【銀プロ】のみんなとライブですっ!
衣装は、星と月の柄の浴衣のミニ浴衣バージョン
動きやすくしないとね。
MCのネリリさんのセリフが終わって
紹介をされたら、颯爽と登場するよっ!
さぁ、みんな、盛り上がって行こーっ!!
と、客席に向かってインカムマイク形態の
マジカル・アリア・デバイスを通した声で呼びかけるよ。
曲が開始されたら、みんなに合わせてギターで演奏を開始するよ。
和ロック、派手に行くからねっ!!
ギターを弾きながら、日本舞踊のような動きも取り入れるダンスを披露だね。
いつもの元気いっぱいなステップ系じゃなくて、少し雅な感じが出ればいいよね
歌い終わったらお礼を
わたし達の歌を聞いてくれてありがとーっ♪
ソラ・フルーリア
【銀プロ】の皆と一緒に!
ステージがあるなら乗らない訳には行かないのがアイドルの性ね!
さぁ、お祭りに来てくれてる全ての人達に元気を届けるために!
銀プロ、レッツゴーよ!
ネリリのMC、そして「平安地獄変」のイントロと同時にステージに上るわ!
肩から密かに練習してたショルダーキーボードを掛けて、派手に「演奏」&「歌唱」と行きましょ!
「平安地獄変」は、ディアボロスの戦いを想起させるカッコいい曲調よ!
楽しくも勇ましいフレーズで歌い上げるわ!
皆、アタシ達の歌はどうだったかしら!
帰還したばかりの人達も、この歌で元気になってくれれば幸いよ!
そして、これからもアタシ達……いえ、ディアボロスを応援してちょうだい!
ネリリ・ラヴラン
【銀プロ】で一緒だよ
広場のステージをお借りして
プロダクションメンバーで出張ライヴを開催してしまおうって予定!
この夜が、全ての人にとって
掛け替えない想い出になるよう、願いを込めて
シルバースカイ・プロダクションがお届けする最新ナンバー…『平安地獄変』!聞き逃さないでねっ
祭囃子の合間、僅かに静けさが訪れる中で、浴衣姿で舞台に上がるよ
丁寧にご挨拶MC…からの、
一気にボルテージを引き上げる和ロック・ミュージックが鳴り響く
(DCの)浴衣を颯爽と脱ぎ捨てて
同カラー同柄のアイドル風ミニ浴衣に早着替え
場を盛り上げて、メンバー達の出番を先導するわ!
可愛らしくも艶やかなダンスを見せながら
元気いっぱいに歌い上げるよっ
●歌え、平安地獄変
多くの人々やたくさんの屋台で賑わう祭りの最中。
最終人類史に帰還した一般人達は最初こそ戸惑っていたものの、今はこうして秋祭りが開けるまでに落ち着いている。恵みに感謝を捧げるのが秋祭りだという云われがあるが、今回は復讐者への感謝の意味合いも宿っているのだろう。
ステージの裏ではシルバースカイ・プロダクションの面々が集っていた。此度の目的は広場のステージを借りて、プロダクションメンバーで出張ライヴを開催すること。
「やろう、みんなでライブっ!」
「やっぱり今回の演目は和のテイストのロックで決まりだね」
「和ロック……なるほど……?」
「ステージがあるなら乗らない訳には行かないのがアイドルの性ね!」
元気に意気込むシル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)に、最終確認をするネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)。頷くベアストリア・ヴァイゼンホルン(復讐者は狂気を纏うのか?・g04239)に、アイドルとしての心を語るソラ・フルーリア(歌って踊れる銀の星・g00896)。
此処に訪れた四人の気持ちはひとつ。
ひとつ前のグループの出番が終わった今、後は舞台に上がるだけ。
「さぁ、お祭りに来てくれてる全ての人達に元気を届けるために! 銀プロ、レッツゴーよ!」
「準備……よし……いつでもどうぞ……」
「うんっ、全力で楽しもうね」
「それじゃあまずはわたしが行くね」
ソラの掛け声にまずはベアストリアが応え、シルとネリリが首を縦に振る。
そして、仲間達はステージへ向かっていった。
最初に舞台に立ったのはMC役のネリリだ。祭囃子の合間、僅かに静けさが訪れる中。今年に仕立てた浴衣姿で舞台に上がったネリリは笑顔を見せた。
「この夜が、全ての人にとって、掛け替えない想い出になるよう、願いを込めて――」
まずは丁寧な挨拶から。
そして、ネリリはマイクに向かって更に言葉を紡いでいった。
「シルバースカイ・プロダクションがお届けする最新ナンバー……『平安地獄変』! 聞き逃さないでねっ」
その瞬間、一気にボルテージを引き上げるような和ロック・ミュージックが鳴り響きはじめる。それと同時にネリリが颯爽と浴衣を脱ぎ捨て、飛び出してきた仲間と同じ格好に変わった。
「さぁ、みんな、盛り上がって行こーっ!!」
ステージ上でくるりと回ったシルは星と月の柄のミニ浴衣を翻す。ベアストリアも出来るだけ愛嬌を振りまくように振る舞っていき、観客の方に手を振った。
この奪還を祝って、『平安地獄変』と名付けられた曲のイントロは賑やかだ。
皆と一緒にステージに並んだソラはショルダーキーボードを派手に掻き鳴らす。実は以前から密かに練習していたので演奏はばっちりだ。其処から息を吸い込んだソラは、歌い出しの音を声にした。
「――♪」
この曲はディアボロスの戦いを想起させる格好いい曲調で構成されている。
ソラが楽しくも勇ましいフレーズで歌い上げていく中、シルもインカムマイク形態のマジカル・アリア・デバイスに通した声を響かせていった。
ソラの担当はギター。みんなに合わせて演奏するソラは歌詞の合間に言葉を挟む。
「これぞ和ロックってくらい、派手に行くからねっ!!」
だからみんなも一緒に、と呼び掛けたソラの声に呼応するように歓声が会場に木霊した。ベアストリアはというと三味線を手にしている。実を言うと未知数の楽器だが、まったく弾けない代物ではないだろう。
(「……なるほど。上手くいくかは分からないけど、やってみなければ分からないよね?」)
それまでは控えめにタイミングを見計らっていたベアストリアは仲間の演奏に合わせていく。いけそうだと感じたベアストリアはそのまま三味線を爪弾いていき、音楽を大いに盛り上げた。
皆の活躍を歌う曲は次第に進んでいく。
その間、ネリリは可愛くも艷やかなダンスを踊りながら、見た目の上でもステージを沸かせていた。
ネリリが両手を振れば、大きなお友達も懸命に手を振り返している。もちろん純粋な子供達もネリリのダンスを見てとても喜んでいるようだ。中にはネリリやシルの動きを真似て踊っている少女も見える。
そんな中、ベアストリアも声を響かせた。
(「……まぁ、僕は暗躍する敵の動きとかを裏でこっそり歌わせてもらうわね……」)
お化けみたいな声が聞こえた、と観客席から聞こえた気がしたがベアストリアは知らないふりをした。「気のせいじゃないの……?」という意味を込めたアイコンタクトを客席に送った彼女は何処か楽しげだ。
(「ちょっと……驚かせるのも……楽しいわね……」)
「まだまだいくよーっ!」
そういったやりとりもまたライブ感があるとして、シルは明るく笑う。いつもの元気いっぱいなステップ系もいいが今日のシルは一味違う。ダンスの合間には日本舞踊のような動きも取り入れられており、雅さが感じられた。
緩急をつけた踊りや、力強くも優しさを感じさせる歌唱。
それぞれのメンバーが見せるパフォーマンスは見事に調和していき、やがて曲にも終わりが訪れた。横一列に並び、最後のキメポーズで曲を締め括った四人は目映い笑みや、視線を客に向けていく。
「皆、アタシ達の歌はどうだったかしら! 帰還したばかりの人達も、この歌で元気になってくれれば幸いよ!」
「わたし達の歌を聞いてくれてありがとーっ♪」
「……ンフーフ♪」
「わたしたちも楽しかったよっ」
ひとりずつが思い思いの言葉を客席に投げていけば、「こちらこそありがとう!」「いい曲だった!」「もっと聞いていたかったなー!」という声が聞こえてきた。
続いて響き始めたのは会場いっぱいの拍手だ。
その声や音が何よりの報酬であり、喜ばしいこと。そのように感じたソラは満面の笑みで呼びかけていく。
「これからもアタシ達……いえ、ディアボロスを応援してちょうだい!」
こうして、シルバースカイ・プロダクションが披露した特別なステージは無事に幕を閉じる。
いつかまた祝の席や舞台で皆と歌えることを願って。舞台をおりた少女達はとびっきりの笑顔を交わしあった。
やっと取り戻した、今という時間。
皆が生きていくべき本当の世界は、此処から続いていく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【操作会得】がLV2になった!
【クリーニング】がLV2になった!
【照明】LV1が発生!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】がLV3になった!
【ドレイン】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV8になった!
スィーリ・ラウタヴァーラ
リュヌ様(g01655)と
お祭り、ということで浴衣姿で。せっかく新調いたしましたし。
リュヌ様はなんておっしゃってくださるでしょうか?褒めていただけると嬉しいですね。
屋台で美味しいものを食べるのもよいですが……やはりリュヌ様といえば勝負事。せっかくですし、何か賭けて勝負いたしませんか?
例えば「負けた人は勝った人の言うことをなんでも1つ聞く」とか。何を命令したいかって?それはまだ内緒です。
射的ですと私に有利すぎますから、輪投げあたりにしましょうか。
浴衣なのでだいぶ可動域が限られますが……全力を尽くすとしましょう。
勝敗の行方は神のみぞ知る、ですね。
リュヌ・ドゥートランキルテ
スィーリ(g01655)と遊びに
アドリブ歓迎
おぉー、よく似合ってるじゃん!浴衣!
動きやすそうで、かわいいなー!
黒い浴衣がお淑やかで〜オレは結構好きだなー
相変わらずメイドっぽいね、エプロンもあるや
オレと言えば勝負事だなっ
言うことを?
おー、いいのかー? またオレが勝ってスィーリに言うこと聞かせちゃうぜー!
ふふふ、何がいいかな。そろそろ冬だからな。走るとぽかぽかする季節だもんな。
(せっかくのお祭りだし、屋台巡りでもいいかも
撃つのは苦手だからなー、投擲なら得意だけど
そうかな? 袖を思いっきり捲れば動きやすいぜ。ほら!
ふっふーん、こんなところで早速差がついちゃとな
天のみぞ知るってところか!負けないけど!
●勝者の約束
今宵は奪還を祝い、未来を明るく彩っていくための秋祭り。
新調した浴衣姿で訪れたスィーリ・ラウタヴァーラ(銀翼の従者・g06897)は、賑わう通りを見渡す。すっかり平穏そのものである景色を嬉しく思うと同時に、スィーリには気になることがあった。
(「この浴衣姿、リュヌ様はなんておっしゃってくださるでしょうか?」)
褒めていただけたならばきっととても嬉しくなる。スィーリは彼を待ちながら、暫し人通りを眺めていた。すると後ろから待ち人のリュヌ・ドゥートランキルテ(歩み出す心・g01655)の声が聞こえてくる。
「おぉー、よく似合ってるじゃん! 浴衣!」
「リュヌ様、こんばんは」
「動きやすそうで、かわいいなー! 黒い浴衣がお淑やかで~オレは結構好きだなー」
会うやいなやすぐに褒めてくれるとは思っていなかったが、流石はリュヌだ。素直に思ったことを伝えてくれる彼に微笑みを返し、スィーリは礼を告げる。
「ありがとうございます」
「相変わらずメイドっぽいね、エプロンもあるや」
「お祭り、ということですがメイド道も貫いてみました」
「うんうん、最高!」
明るく笑ったリュヌは屋台が立ち並ぶ通りにも目を向けた。先程から美味しそうな香りや遊戯に興じる子供達の声が感じられていたからだ。彼の視線が遊戯屋台に向けられていることに気付き、スィーリは提案を投げかけた。
「屋台で美味しいものを食べるのもよいですが……やはりリュヌ様といえば勝負事」
「おー、オレと言えば勝負事だなっ」
「せっかくですし、何か賭けて勝負いたしませんか?」
スィーリが持ちかけたことに対してリュヌはかなり乗り気だ。食べ物は後で味わうことにしたリュヌの隣でスィーリは更に勝負の条件を告げていく。
「例えば『負けた人は勝った人の言うことをなんでもひとつ聞く』とか」
「言うことを?」
「はい、その方が楽しいと思われますから」
「いいのかー? またオレが勝ってスィーリに言うこと聞かせちゃうぜー!」
二人はどの遊戯屋台で勝負するかを考えながら、視界に入る店を見て回っていく。スィーリは軽く首を横に振り、勝算がないわけではないと主張した。
「わかりませんよ、次は私が勝つかもしれません」
「言ったなー? それにしても、オレに何か命令したいことがあるのか?」
「それはまだ内緒です」
「ふふふ、じゃあこっちは何がいいかな。秋に入ってきて、次は冬だからな。走るとぽかぽかする季節だもんな」
リュヌは自分が勝ったときの命令に思いを馳せつつ、せっかくのお祭りだから屋台巡りでもいいかも、といったことを考えていった。そして、スィーリが立ち止まったのは射的と輪投げの屋台の前だ。
「撃つのは苦手だからなー、投擲なら得意だけど」
「射的ですと私に有利すぎますから、こちらの輪投げあたりにしましょうか」
「よし、決まりだな」
そうして二人は屋台の店主から輪を受け取り、それぞれの位置につく。浴衣姿のスィーリは輪を投げようとして若干の不利さを感じていた。
「浴衣なのでだいぶ可動域が限られますが……全力を尽くすとしましょう」
「そうかな? 袖を思いっきり捲れば動きやすいぜ。ほら!」
リュヌは自分の服の袖を捲って手本を見せながら、一本目の輪を見事に入れてみせる。先手を取れたと感じた彼は無邪気な笑みを浮かべ、二本目の狙いを定めていった。
「ふっふーん、こんなところで早速差がついちゃったな」
「いいえ、まだこれからです。勝敗の行方は神のみぞ知る、ですね」
「天のみぞ知るってところか! 負けないけど!」
スィーリもそっと気合いを入れていき、リュヌに負けないよう努めていった。リュヌもまた彼女への明るい対抗心を燃やしながら輪を強く握り、そして――。
結果はスィーリの勝ち。
最初こそリュヌがリードしていたが、最後に二連続で惜しいところで外してしまったのだ。
反面、スィーリは最初こそ外したものの最後に三本連続で景品に輪を入れられた。命令を聞く側はリュヌの方になったというわけだ。
「あとちょっとだったのになー。悔しいけど楽しかった!」
「私も楽しかったです。では――」
スィーリはかなり白熱した勝負だったと語ってから、勝者の特権について思いを巡らせる。
その命令が何になるのかは、神ならぬ、スィーリのみぞ知ることだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】がLV2になった!
【飛翔】がLV6になった!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【ガードアップ】がLV9になった!
エレノア・グローア
🌞🌙
ライラ!次はあれがしたいわっ
あちこち彼女を連れ回しながら
くじ引きの屋台へ小走りで向かい
一回、わたしとこの子でお願いっ
結果はお任せ。どのような形でも満足!
あら?ねえ、向こうが賑やかね
パフォーマンス、歌や踊り…ライラ!
彼女の手を取り双眸輝かせ
一緒に出ましょう!
故郷にいたときみたいにライラの演奏でわたしが舞うの
ふふ、即興曲であろうと完璧に舞ってみせるわ
明るく軽やかに
くるり舞えば色付く葉がふわりと共に踊るように
彼女に目配せし微笑む
頭上に浮かぶ月に手を伸ばせど届かない
静かで優しい月光のような彼女に触れることはできる
ふふ、ライラの演奏が一等好き
自由に踊ることができるもの
わたしの導
いつまでもずっと…
ライラ・ロスクヴァ
🌞🌙
とても楽しそうなエレノア様に、頬を緩めて
ふふ、では一回分、ですね
エレノア様が好きそうな抱えきれないほどのぬいぐるみを狙います
心の中で念じながらいちまい
ハズレなんてありませんもの
どのような結果でも共に笑って
煌めく瞳に誰が否と言えますでしょうか
もちろん、参りましょう!
わたしもエレノア様の踊りが見たいですから
ラバーブは、あるでしょうか?
無ければ似たような弦楽器を
鼻歌からリズムをとって、“今“に相応しい音楽を
希望と楽しさを詰めたアップテンポな曲を奏でます
彼女の耳元で揺れる太陽を眩しそうに見つめて
笑みを受け止め、少しだけ頬を緩める
――いつまでも、おそばに
●奏で舞う想い
林檎飴や苺飴、綿菓子にベビーカステラ。
祭りならではの甘味や珍しい屋台を巡っているのは、エレノア・グローア(ソレイユ・g00058)とライラ・ロスクヴァ(セレーネ・g00843)のふたり。
「ライラ! 次はあれがしたいわっ」
無邪気な笑みを浮かべて行く先を示したエレノア。彼女が次に興味を持った屋台はくじ引きの店のようだ。
遠目からも大きなぬいぐるみが見えており、人々の賑やかな声も聞こえる。はやくはやく、と手招きながら駆けていくエレノアを追い、ライラも頬を緩めた。とても楽しそうな彼女を見ているだけで従者冥利に尽きると言える。
「ふふ、では一回分、ですね」
「一回ずつ、わたしとこの子でお願いっ」
ライラが同意したのとほぼ同時にエレノアが店主に挑戦を願った。花が咲くようにぱっと瞳を輝かせたエレノアは、さっそくくじ引きに挑戦していく。
その間にライラは景品を眺めていた。
狙うのはエレノアが好きそうなもの。つまり大目玉景品でもある、抱えきれないほどのぬいぐるみだ。
「これにしようかな。次はライラ!」
「はい、心して引きます」
最初に手に触れたくじを直感で選んだエレノアに続き、ライラは心の中で念じながら選ぶ。
こういった運勝負のものはイメージが大切だ。己で運を引き寄せ、幸運という名の景品を手にするエレノアの姿を想像したライラは慎重にくじを引いた。
そして、二人は同時にくじの紙を開いてみる。
「わ……!」
「なるほど」
結果は、エレノアは吹くとピヨっと鳴る小鳥の笛玩具。
ライラは大当たりの景品であるにゃんこぬいぐるみ――の、ミニバージョンが当たった。それぞれに鳥と猫を手にした二人は顔を見合わせた後、互いの景品を見つめた。
「ライラの、かわいい!」
「では、これはエレノア様に」
「だったらこの小鳥ちゃんはライラに!」
少し惜しかったがハズレなどない。手にした猫をそっとエレノアに手渡したライラは交換として貰った小鳥の笛を見つめ、穏やかに笑っていた。
そうして、彼女達は中央の舞台近くまで訪れた。
「あら? ねえ、向こうが賑やかね。ええと……パフォーマンスステージ、歌や踊り……」
「催しが行われているようですね。飛び入りも歓迎だとか」
「ライラ! 一緒に出ましょう!」
エレノアはライラの手を取って双眸を輝かせた。彼女曰く、故郷にいたときみたいにライラの演奏でエレノアが舞を披露したいらしい。奪還と帰還の祝いにもきっとぴったり。
煌めく瞳と主の心意気を見て、知って、に誰が否と言えるだろうか。
「もちろん、参りましょう! わたしもエレノア様の踊りが見たいですから」
快く出場を決めたふたりは再び笑みを交わし、舞台の受付へと踏み出していった。
そして――。
ライラが口遊む音から始まった、弦楽器の音色が響き渡っていく。音の波に乗ったエレノアは明るく軽やかに、くるりと舞っていった。色付いた葉がふわりと揺れる様と共に踊るようにステップが刻まれる。
エレノアはライラに目配せをして微笑んだ。
主の耳元で揺れる太陽を眩しそうに見つめたライラは、その笑みを受け止めながら少しだけ頬を緩める。
ライラの指先から紡がれているのは、今を祝すに相応しい音楽。希望と楽しさを詰めたアップテンポな曲に合わせて踊るエレノアは天に浮かぶ月にそっと腕を伸ばした。
今を奏で、踊り舞う。
手を伸ばせど月には届かない。けれども、静かで優しい月光のような彼女に触れることはできるから。
やがて演奏と舞は終わり、二人は賑わう舞台の裏に戻っていく。
観客席にいた人々はステージから彼女達がいなくなっても、喝采の声と拍手を送っていた。とても喜んでもらえたのだと感じたエレノアは明るい笑みを浮かべ続けている。
「ふふ、ライラの演奏が一等好き。だって、自由に踊ることができるもの」
「ありがとうございます、とても光栄です」
エレノアからの最大の称賛とも受け取れる言葉を聞き、ライラは心地良さを抱いていた。するとエレノアはお礼を言うのは自分の方だと告げ、双眸を柔らかく細める。
「こちらこそありがとう。……わたしの導、ライラ」
「はい、エレノア様」
――いつまでもずっと。
――いつまでも、おそばに
言葉にはしなくとも思いは同じで心は重なっているから。
これからも、二人で歩む道は繋がっていく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【命中アップ】がLV4になった!
ニア・マシュマリー
お祭り……。こうして歩いてるだけでも楽しい気持ちになれるの不思議……。
屋台とかにもいったら……。もっと楽しくなるのかな……。
まずは直感頼りで……。すぐ近くにある屋台にいく……。
いい匂いしてるから……。食べ物の屋台かな……?
あれ……。屋台に居るの……。カペル……?
カペルもお祭り……。楽しんでたんだね……。
そうだ……。いつも案内してくれてありがとうって……。声かけてみる……。
その後は……。カペルに甘い物が食べれるオススメの屋台とか色々と案内してもらいたいな……。
最後はお面屋の屋台に一緒にいって……。オフの時間にも案内してもらったお礼に犬のお面を……。プレゼントしたい……。
【アドリブ大歓迎です】
●ありがとうの言の葉
楽しそうな笑い声。駆けていく子供達。穏やかな表情の人々。
此処にあるのは平穏そのもの。最終人類史に帰還した人々の様子を眺めるニア・マシュマリー(いつの間にか吸血鬼・g07451)は、不思議な気持ちを抱いていた。
「お祭り……。こうして歩いてるだけでも楽しい気持ち……」
見れば子供達は屋台の遊戯や食べ物で燥いでいる。自分も屋台で何かしてみたらもっと楽しくなるかもしれない。そう感じたニアは勇気を出してみることにした。
こういうときはあれこれ悩むよりも直感頼りがいい。そんなわけでニアは近くにある屋台に歩を進めていく。
「いい匂いしてるから……。食べ物……?」
何があるのかと背伸びをすると、其処にはカペルとモーラットのトロイメライの姿があった。どうやら屋台のわたあめを買っている途中だったようだ。向こうもニアに気付いたらしく、明るく手を振った。
「あれ? こんばんは! たしかニアちゃんだったよね」
「うん……。ニアはニア……。カペルもお祭り……。楽しんでたんだね……」
「トロイがわたあめが欲しいっていうからね。そうだ、ちょっと待ってて!」
おいで、と手招いたカペルは店主にわたあめをもうひとつ頼み、ニアに手渡した。それを受け取ったニアは勧められるがままにわたあめを頬張ってみる。
「甘くておいしい……」
「よかった! いつも頑張ってくれてるから、ありがとうの気持ちだよ」
「こちらこそ……。いつも案内してくれてありがとう……」
「きゅぴ!」
ニアとカペルは歩きながらわたあめを味わっていく。普段会うのは戦いに赴く前であるため、いつもは話せない世間話をした少女達はにこやかに語り合っていた。
途中でニアがもっと甘いものを食べてみたいと話すと、カペルは林檎飴の屋台に案内していく。
おいしいね、と笑みを交わせばお祭りの時間が更に楽しくなった気がした。
そうして暫し後、ふとお面屋の屋台を見つけたニアは「少し待ってて……」と言って駆けていく。すぐに戻ってきたニアはそっと後ろに隠していた犬のお面を差し出した。
「これをぼくに?」
「ありがとうの気持ち……。受け取ってくれる……?」
「もちろんだよ。ありがとう、ニアちゃん!」
先程に少年にそうして貰ったように、ニアもお礼の心を形にしてプレゼントした。喜ぶカペルがお面を付けたくれたことでニアもふわふわとした気持ちを宿す。するとカペルはせっかくならお揃いにしようと言って、ニアをお面屋に誘った。
きっとまだまだ此処からも、楽しい時間は続いていく。
大成功🔵🔵🔵
効果1【水面歩行】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
朔・彗藍
【🐟】
新鮮な浴衣に身を包んで
皆と一緒に下駄音を弾ませる
皆さんの和装、とっても素敵ですね
カラの狐面も!
あっちも、あれも美味しそう……
はっ、目移りして迷子になっちゃいます
クレープ!是非食べたいのです!
私は南瓜のクレープに、クリームは多めを希望して
マティアスも甘党ですね?って微笑む
リビト、細、少し頂いて良いですか?
勿論私のもどうぞ!と差し出し
皆とシェア大歓迎です
何が出るかわからない……どきどきしますね
どれが当たっても想い出にはなりますが
……出来ればねこっぽいのがいいです
私も挑戦してみます!これです!じゃーん!(結果お任せ)
それぞれ当たったものを見せ合って
交換なんかしても良いかもですね
花柳・細
【🐟】
呼称
カラタチ:カラ
ノスリ:烏兎
他:名前呼捨て
折角だし
私もレンタル浴衣(お任せ)でカランコロン
あっは!皆の浴衣姿も新鮮ね
カラの狐面も似合ってるー!
祭屋台からの匂いって
吸い寄せられるトラップよね
逸れないよー気を付け…
リビト、彗藍!こっちこっち!(ぴょんぴょん)
クレープ賛成〜!
私はアレ、抹茶のやつ!
餡子と白玉〜
皆のも美味しそうよねー
他のも食べたくなっちゃう〜!
あ、私のもいるー?
籤引きもやるー!運試し〜っ!
あのおっきーぬいぐるみ、イーわね
狙ったとこで運次第なんだけどー
ま、ま、何が当たっても楽しーわよね
えーい、コレ!(結果お任せ)
皆の景品も興味津々で眺めつつ
秋の思い出も
バッチリ刻んでいきましょ!
マティアス・シュトローマー
【🐟】
呼称:名前呼び捨て、カラタチだけカラ呼び
わ、皆もばっちり決まってる!
カラもありがとう。黒い狐面が綺麗な銀の髪に映えててカッコいいなー!
見知った顔触れの和装に思わず指を鳴らして
褒められれば機嫌良く片目を瞑って応えてみる
クレープいいね、俺も賛成!
生クリームとキャラメルソースのクレープ。彗藍みたいにクリーム多めで!
ノスリのがすごく豪華!レックスはどんなのがきた?
ここは運を味方に付けて、あの最新ゲーム機を当てたいところ……!細はぬいぐるみ狙いかー
ふふ、リビトは応援ありがとう。俺はこれにするよ
やった!と喜んだのか、ちぇーと肩を落としたのか。結果はその時までのお楽しみで
ああ。また遊びに来よう!
津・リビト
【🐟】
下駄の音を鳴らせば自然と心が躍る
皆、浴衣似合っているぞ
あちこち漂う美味そうな匂いに
思わずふらりと立ち寄ってしまいそうだ
迷わないように見張ってもらおう
クレープ、食べよう
ばにらあいすとぶらうにーが乗ったクレープを頬張り
皆が頼んだのも美味そうだ
食べたそうにしている人がいれば差し出し
(食べる口実を作る)
俺も一口食べても良いか?
抹茶もカボチャも美味そうだ
くじ引き、か
運試しみたいで楽しそうだ
げーむ機当たると良いな
引いてみよう(結果はお任せ)
当たっても外れても
貰えた景品を手に持ち嬉しそうに微笑む
さかなに飾るのも良いな
ふふ、特等席にしておこうか
皆と祭りに来れて良かった
この特別な時間をもう少し堪能したい
レックス・ウェリタス
【🐟】
この国の浴衣という装いに
祖国の花、睡蓮を咲かせた浴衣を纏えば
不思議な心地
下駄の音は心躍らせる
佳い音だ
ふふ、皆似合うね
眼福、正にそれ
あ、カラ
僕もその狐面に似たの欲しいな
見つけたら買っちゃおうっと
迷子が出ないようにそっと見つつ
うん、此れは目移りしちゃうの解るな
クレープは…この店のイチオシをくれる?(中身お任せ)
ね、皆のシェアにまーぜて
なんて、紡ぐ音は屹度浮かれてる
籤はふふ、僕も運試し感覚で
こういうの挑戦が大切だもんね?
――さ、結果はどうだろ(結果お任せ)
可愛い物が当たったら交換を申し出ようかな
見せ合ったりするのも楽しいね
結果を聞くだけでも楽しいくらいだからさ
またと希う気持ちは抱えきれない程
ノスリ・アスターゼイン
【🐟】
※浴衣の色柄お任せ
此の国の文化に明るくないけれど
涼やかだったり
華やかだったり
やはり民族衣装は目を惹くね
皆の出で立ちへ賛辞
眼福!
こういうのを『風雅』と言うのデショ?
カラの狐面に「良いなぁソレ格好良い」と羨望の眼差し
出店で買える?
きょろきょろ見渡したところで
甘い香りに導かれるまま
クレープ屋にふらり
和栗を乗せたモンブラン
芋栗南瓜の秋の稔り
どちらにしようか、なんて迷ったのは極一瞬
だって
どっちも食べれば解決
交換、大歓迎!
皆と一緒だからこそ
シェアできる喜びを満喫
籤引きも勿論やるとも(結果お任せ)
大きなぬいぐるみが当たったらあげるよ
魚のクッションなら、カフェに置きたいね
俺専用の席確保!
なんて、駄目?
カラタチ・リッカ
【🐟7】
お店の皆とお祭りだぁ
俺様は普段着に以前屋台で買った
黒い狐面つけて気分盛りあげよぅ
マティ君の浴衣シックで大人な感じなのに帯が可愛いー
普段和装じゃない子も浴衣似合ってて
写真とか残せたらよかったねぇ
食べる屋台は色々選べそうな所に寄って
皆の個性でるクレープどんなだろ
アーモンドチョコカスタードもぐもぐし乍ら
他の味どれも美味しそう!
試したいのがいっぱい増えたなぁ
お裾分けし合うなら俺様もやるやる〜
遊びは何が出るかな運試し籤引きだー
手元で遊べそうなハズレ景品も
アタリは豪華な感じで気になるよね
おっきいヤツさかなのお店に飾ったら
思い出になりそうじゃない?だめ?
大勢で遊ぶ秋祭りの日も楽しかったねぇ
●分かち合う平穏
からから、ころり。カランコロン。
賑やかな秋祭りの会場に快く響き渡るのは、それぞれの浴衣に合わせた下駄の音。
朔・彗藍(ベガ・g00192)は濃青を基調にした星と彗星柄の浴衣に身を包み、皆と一緒に歩く。仲間と祭りを楽しめるのだと思うと、足音もめいっぱいに弾んでいった。
「皆さんの和装、とっても素敵ですね。カラの狐面も!」
彗藍は改めて皆の様相を眺める。
名を呼ばれたカラタチ・リッカ(空言・g05558)は普段着だが、以前に屋台で買った黒い狐面をつけている。祭り気分を盛りあげようと装着した狐面は仲間達に好評だ。
現にノスリ・アスターゼイン(共喰い・g01118)が羨望の眼差しを向けており、レックス・ウェリタス(Memento mori・g07184)が興味を持っている。
「良いなぁソレ格好良い」
「僕もその狐面に似たの欲しいな。見つけたら買っちゃおうっと」
「出店で買える? それなら俺も。皆の浴衣も華やかで……眼福! こういうのを『風雅』と言うのデショ?」
ノスリは此の国の文化に明るくはないが、民族衣装はやはり目を惹く。
そんなノスリも紺色のシンプルながらも凛とした雰囲気を持つ浴衣を身に纏っていた。カラタチをはじめとして、皆の出で立ちへ賛辞を送ったノスリの声を聞き、レックスも頷く。
「ふふ、皆似合うね。眼福、正にそれだ」
レックスが着ているのは祖国の花でもある、睡蓮を咲かせた浴衣。
不思議な心地の中、響き続ける下駄の音は心躍らせる。佳い音だ、とレックスが語れば、マティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)も同意を示した。
「皆もばっちり決まってる!」
「マティ君の浴衣シックで大人な感じなのに帯が可愛いー。皆それぞれに似合ってるから、後で写真も残したいねぇ」
「カラもありがとう。黒い狐面が綺麗な銀の髪に映えててカッコいいなー!」
皆の和装に思わず指を鳴らしたマティアスは、カラタチに褒められたことで更に笑みを深めた。機嫌良く片目を瞑って応えたマティアスは別の仲間にも目を向けてみる。
「あっは! 皆の浴衣姿も新鮮ね。私のもカラみたいな狐柄だよ」
花柳・細(非花・g07664)はその場でくるりと周り、レンタル浴衣の柄を示す。淡い色彩の上に狐と紅葉が並ぶ柄があしらわれた個性的な浴衣だ。カラコロと鳴る下駄の音は、なんだか狐の鳴き声のようにも聞こえた。
津・リビト(釣人・g00145)も軽快な足音に耳を澄ませ、穏やかに笑う。彼の浴衣の柄はもちろん魚柄。鱗模様の間にときおり覗いている小魚が印象的だ。
取り戻した平穏の中に訪れた楽しい宵のひととき。これこそまさに心躍るという心地なのだろうと思えた。
「皆、浴衣似合っているぞ。それにしても――」
リビトは行く先から漂う美味しそうな香りに意識を向ける。
あちこちから香ってくる匂いは魅惑的で、思わずふらりと立ち寄ってしまいそうだった。だが、今回は迷子になるわけにはいかない。リビトは皆に迷わないように見張ってもらおうと決め、気合いを入れた。
そんな中、彗藍もリビトのように迷い子になる可能性を見せている。
「あっちもあれも美味しそう……はっ、目移りして迷子になっちゃいます」
「そうだな、あのイカ焼きなんて特に……」
二人はいつの間にか意気投合しており、ふらっと店先に吸い寄せられていく。
その動きに気付いたのは細だ。
「祭屋台からの匂いって吸い寄せられるトラップよね。逸れないよー気を付け……リビト、彗藍! 皆と行く方向が違うよ、こっちこっち!」
ぴょんぴょんと跳ねて二人を呼ぶ細。
レックスも迷子が出ないよう注意していたのですぐにその様子に気付き、彗藍とリビトを連れ戻した。しかし、魅惑ばかりが集う祭りの様子を見れば彼らの気持ちもよく理解できる。
「うん、此れは目移りしちゃうの解るな」
「ね、クレープの店に寄ってかない?」
皆の個性が出るものだから、きっと違いを見るのも楽しい。カラタチが問いかけると皆が快く同意していく。
「クレープ! 是非食べたいのです!」
「賛成~! 私はアレ、抹茶のやつ!」
「クレープ、食べよう」
「いいね、俺も賛成!」
彗藍は南瓜にクリーム多めの注文。餡子と白玉~、と鼻歌を歌う細は和風クレープ。リビトはバニラアイスとブラウニーが乗ったクレープを受け取り、既に頬張っている。
食べるの早い、と驚くカラタチに対して彼は満足げな表情を浮かべていた。
マティアスは生クリームとキャラメルソースのクレープだ。彗藍みたいにクリーム多めで、と彼が頼んだことで彗藍がくすりと微笑む。甘党同士であることを確かめあったマティアス達はにこやかに視線を交わした。
ノスリも甘い香りに導かれるまま、レックスと一緒にクレープ屋の店主に注文を告げる。
「これとこれで」
「……この店のイチオシをくれる?」
そうして、レックスに渡されたのはトッピング増しの一品。ストロベリーバナナクリームレアチーズという贅沢かつなかなかのボリュームのものだ。そして、ノスリ選んだのは和栗を乗せたモンブランと、芋栗南瓜の秋の稔りで飾ったもの。どちらにしようか――と迷ったのは極一瞬で、ノスリが出した結論は単純かつ明快なもの。
どっちも食べれば解決、と静かに笑ったノスリ。それ加えて実に豪華なレックスのクレープに気付いたマティアスは楽しげに目を細める。
「ノスリのもレックスのもすごく豪華!」
カラタチもアーモンドチョコカスタードのクレープをもぐもぐしながら、興味津々の瞳を向ける。
「他の味どれも美味しそう!」
次に試したい味わいがいっぱい増えたとカラタチが語ると、細とリビトも頷いた。
「皆のも美味しそうよねー。他のも食べたくなっちゃう~!」
「どれも美味そうだ。俺のも食うか?」
リビトは食べたそうにしている仲間にクレープを差し出す。実はその行動は自分も皆のを一口食べる口実作りのためだったりしたのだが、その狙いは見事に功を奏していく。続いて細も皆に問いかけた。
「あ、私のもいるー?」
「リビト、細、少し頂いて良いですか? 勿論私のもどうぞ!」
「いいな、抹茶もカボチャも美味そうだ」
彗藍が二人の好意を受け取り、自分のクレープを差し出し返す。その様子を見ていたカラタチとレックスも輪に混ざり、明るい笑みを咲かせてゆく。
「お裾分けし合うなら俺様もやるやる~」
「ね、皆のシェアにまーぜて」
「交換、大歓迎!」
レックスが紡ぐ音は軽やかで浮かれた気分も混じっている。ノスリも同意していき、皆と一緒だからこそシェアできる喜び。この気持ちを満喫できるのも、こういった祭りの醍醐味だと感じらられる。カラタチも賑やかな雰囲気を楽しみ、違う味わいが楽しめることに嬉しさを抱いた。
それから、クレープを大いに味わった仲間達は次の夜店に向かっていく。
皆で楽しめて目を引く屋台といえば、そう――くじ引き。
「くじ引き、か。運試しみたいで楽しそうだ」
「何が出るかわからない……どきどきしますね」
リビトと彗藍がまず店先で立ち止まり、並べられた景品を見渡した。大きなぬいぐるみやミニぬいぐるみ、クッションや日用品。祭りならではの玩具もあれば、何かわからないキーホルダーもある。
「籤引きもやるー! 運試し~っ! あのおっきーぬいぐるみ、イーわね」
「どれが当たっても想い出にはなりますが……出来ればねこっぽいのがいいです」
「じゃあ狙ってみる? 狙ったところで運次第なんだけどー」
「細達はぬいぐるみ狙いかー。ここは運を味方に付けて、最新ゲーム機とか当たらないかな」
彗藍と細が欲しい物に目を向けていると、マティアスもそちらに視線を巡らせた。大目玉景品は超巨大ぬいぐるみらしく、まだ当たりが出ていないようだ。
「ふふ、僕も運試し感覚でやろう。こういうのは挑戦が大切だもんね?」
「何が出るかな、運試し籤引きだー。手元で遊べそうな景品もハズレじゃないけど、アタリは豪華な感じで気になるよね」
「大きなぬいぐるみが当たったら欲しい人にあげるよ」
レックスとカラタチ、ノスリもやる気は充分。
人数分の挑戦を屋台の店主に頼めば、あとは運を天に任せる、または運をこの手にするだけ。
「げーむ機当たると良いな。さて、引いてみよう」
「ふふ、リビトは応援ありがとう。俺はこれにするよ」
まずはマティアスとリビトがくじを手にする。開けるのは全員一緒にしようということで、メンバーが引くのを待つ時間もまた楽しいひとときだ。
「――さ、結果はどうだろ」
「ま、ま、何が当たっても楽しーわよね。えーい、コレ!」
「これです! じゃーん!」
「じゃあ俺様はこれ~」
「これが当たる気がする」
レックスに細、彗藍と続いてカラタチ、ノスリの順でくじの紙を手にする。そして、頷いて視線を交わしあった皆がそれぞれにくじの中身を確かめていった。
その結果は――。
「ちぇー、玩具の風車かぁ」
「けれどこれも風流かも。ほら、秋風を受けて回っているのは風流だ」
がっかりと肩を落としたのはマティアス。レックスも同じ景品だったらしく、二人は暫し風車がくるくる回る様を見つめていた。その隣では彗藍と細が猫とリボンが飾られたヘアゴムを持っている。
「おそろいの猫ちゃんですね」
「そうだ彗藍、それ交換しない?」
「いいですね!」
猫のヘアゴムはリボンが色違い。彗藍が薄紫、細が赤いリボンの猫を手にすることになり、二人は笑顔になった。
続いてノスリとカラタチ、リビトもほとんどお揃いのような景品だ。彼らはそれぞれマグロとサメ、クジラの大きなクッションを当てていた。
「この魚のクッション、カフェに置きたいね。俺専用の席確保! なんて、駄目?」
「さかなのお店に飾ったら思い出になりそうじゃない? だめ?」
二人して駄目かと聞いてくる姿がなんだか可愛らしく思え、リビトは可笑しそうに笑いながら応える。
「さかなに飾るのも良いな。ふふ、特等席にしておこうか」
貰えた景品を手に持ち、嬉しそうにしているリビトもまた、結果に満足しているらしい。
各々の結果が違ってもどれもが思い出のひとつになった。当たっても外れても嬉しいものだと感じながら、一行は賑わう祭り通りに踏み出していく。
途中で見えたステージを眺めてみたり、リンゴ飴やわたあめを買ってみたりと楽しみはたくさんある。
それから暫し後。
祭りを楽しみ終えた一行は少し静かな通りを歩いていた。
ひらひらと空に舞っている紅葉をふと見つけたリビトは、双眸をそっと細める。
「皆と祭りに来れて良かった」
「そうですねぇ、面白いことがたくさんでした」
「大勢で遊ぶ秋祭りの日も楽しかったねぇ。またお祭りがあったら皆で来よう」
「名案だ」
リビトの言葉を聞いた彗藍とカラタチが相槌を打ち、ノスリも首肯した。マティアスは灰色の瞳を眩そうに緩め、秋風に揺れる提燈を瞳に映す。きっと、皆の心にはあの光のようなあたたかさが巡っているはず。
「ああ。また遊びに来よう!」
「また、必ず」
レックスも同じ光景を眺め、抱えきれないほどの希う気持ちを裡に宿した。細も明るく笑み、これから始まっていく季節の巡りに思いを馳せる。
「秋の思い出もバッチリ刻んでいきましょ!」
「……ああ」
リビトは仲間達の笑みや言葉を受け、しみじみと頷いた。
この特別な時間をもう少し堪能したい。彼が願う思いと同様に皆もまた、一緒に過ごすひとときを大切に思っていた。
秋の始まりを報せる紅葉は淡く色付いている。
きっとそれはこの世界に帰還した人々の心の有様のようなもの。鮮やかに、そして――生を謳歌するように心は色を宿し、美しい彩に変わっていくのだろう。
どうか、世界に変わらぬ平穏を。
感謝と願い、祈りが込められた秋色の祭りはもう暫し、続いてゆく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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