リプレイ
シューニャ・シフル
アドリブ連携歓迎
パリで助けて一緒に戦った革命淫魔のところに向かう。
よぉ、お前らまだ生きてたか。ちょっとはましな顔つきになったみてぇだな。今のお前らになら背中を預けられる。後ろは任せたぜ。
実力を認めて激励してやれば多少やる気も出るだろ。少なくともあの時逃げた革命淫魔達よりは信用できる。
俺が言ったことを忘れずに戦えば生き残れる。気合入れていけ。帰ったらパーティーだ。楽しみにしてな。
どんなパーティーになるかはその時次第だけどな。
鳩目・サンダー
ども、新参ながらお味方させていただくことになったディアボロス、鳩目と申します。よろしくお願いします。
若輩なれど革命淫魔皆様の為微力を尽くさせていただきます。
とは言えあたしは若輩。
皆様の意気軒高たる戦いぶりがあってこそでございますれば、どうぞ今まで通り熱烈な攻撃を続けてくださりますようお願いいたします。
的な。
へりくだった上で「手を抜かれたら困るぞ」と言い置いておきたい。
どれ、早描きの荒い仕上がりにはなりますが、ポートレートなど如何です?
……まあ、今はいい気分にさせとくのがいいだろう。
信頼は篤いほど裏切りの効果は高くなる。いずれクロノヴェーダは区別なく平らげるのだから。
アドリブ、連携歓迎します。
一蝶・信志
救援戦で会ったあの子、来てるかしら~?
探して声をかけてみましょ
広く浅く縁を繋いでおいて、好機を逃さず繋がった縁を深めていくの
一人ずつでもいい、「ディアボロス、嫌いじゃないかも…✨」って思ってくれたらしめたもの
長年磨いた営業テクは伊達じゃないわよ💖
今日は目一杯いい子いい子してあげる
自分でも何言ってんのかしらってくらい、すっごく大袈裟に
やあ、調子はどう?
無事でよかった😊
いよいよダブーを追い詰めたね
革命軍の皆の勇気、不屈の精神あってこそだよ
君と俺との出会いが運命を切り拓く
美しい革命の花をパリに咲かせるんだ
勝利の暁には、今度こそワインに溺れよう
君のこと、もっとよく知りたいし、ね?
※会話:男性口調
エトワール・ライトハウス
アドリブ連携◎
そんな、あの脳天気な淫魔たちがこんな健気なこと言うように……(ホロリ)(無駄『演技』)
いやほんと、クロノヴェーダとここまで同盟が成立するとは思わなかったよ
さて、それじゃあ革命淫魔たちに挨拶していこうか
既に激しい戦いになってるし俺だって死ぬ可能性はあるし、今生の別れになるかもだからね
敵同士とはいえ、一応肩を並べて戦った以上、さらばという挨拶くらいはしても許されるでしょう
……そうでなかった時のために、ロベスピエールへの会談希望の伝言を頼んでおこう
この共闘の終わり方も、考えなくてはね
●
鳴りやまない銃声と歌声が歪に混ざり合い、激しさを増していく。
シテ島に渡る橋はいまだ通る事はできなかったが、革命淫魔たちが優勢であることは揺らがなかった。
そんな激戦の中、包囲網を作り上げた革命淫魔たちに近寄る人影があった。
「よぉ、お前らまだ生きてたか」
パリ市街での革命淫魔救援戦に臨んだシューニャ・シフル(廃棄個体 No00・g07807)が、片手をあげて現場にいたであろう見知った革命淫魔へと声をかけたのだ。
「貴女はあの時の!」
パリ市街の時は多数の逃げた革命淫魔もいた、それでもシューニャに守られ叱咤され残った革命淫魔の顔をシューニャはしっかりと覚えていた。
「ちょっとはましな顔つきになったみてぇだな」
「ええ! あの時は助けていただいて、尚且つ戦線も立て直させてくれたこと、忘れていないわ!」
怯えていた革命淫魔を背に庇い、自動人形と戦っていたシューニャの姿が目に焼き付いて離れなかった、と革命淫魔は顔を綻ばせる。
そんな革命淫魔にシューニャもまた笑みを見せた。
「今のお前らになら背中を預けられる。後ろは任せたぜ」
旗を振り、歌を歌う革命淫魔たちにシューニャはそう告げる。
彼女のその言葉に革命淫魔は真剣な表情を浮かべて頷いた。
実力を認めて激励すれば革命淫魔も多少はやる気が出るはずだと思ったのはあながち間違いではなかったのだろう。
少なくともパリ市街での戦いで逃げた革命淫魔たちよりも信用は出来るとシューニャは思っていた。
「俺が言ったことを忘れずに戦えば生き残れる。気合入れていけ。帰ったらパーティーだ、楽しみにしてな」
シューニャはニヒルな笑みを浮かべて革命淫魔たちの方には振り向かず、ノートルダム大聖堂の方へと足を進める。
背後からは革命淫魔たちが嬉しそうに、そしてシューニャの言葉にしっかりと返事をする声が聞こえていた。
(「どんなパーティーになるかはその時次第だけどな」)
そんなシューニャの心中の呟きなど知る由もない革命淫魔たちは、再び自動人形へと向き直り攻撃を続けていくのだった。
(「救援戦で会ったあの子、来てるかしら~?」)
キョロキョロと周囲を見回していたのは一蝶・信志(シンディ・g04443)だ。
パリ市街で指揮を執っていた革命淫魔がもしかしたらこの場所――シテ島とパリ市街を結ぶ橋の近くにいるのではないかと信志は周囲に目を走らせていく。
広く浅く縁を繋ぎ、好機を逃さず繋がった縁を深めていく……一時の共闘であったとしても、革命淫魔が一人でも多く「ディアボロス、嫌いじゃないかも」なんて思ってくれれば十分である。
信志が長年磨いてきた営業テク、それを惜しみなく使う時が来たという事なのだ。
「やあ、調子はどう? 無事でよかった」
朗らかな笑みを浮かべ、信志は片手をあげて件の指揮官であった革命淫魔に優しく声をかけた。
救援戦で会話を交わした革命淫魔が無事に市街から脱け出して、今こうしてシテ島を包囲してくれているとはなんだか感慨深いものがある。
信志はゆるりと目を細めると、そんな革命淫魔の頭を撫でた。まるで子どもにするような、いい子いい子と目一杯……信志は自分でも何言っているのかしらと思いながらも大袈裟に革命淫魔の士気が高まるように言葉をかけた。
「いよいよダブーを追い詰めたね。革命軍の皆の勇気、不屈の精神があってこそだよ」
「そこまで言ってもらえるなんて……これも全て貴方があの時声をかけてくれたからだ」
信志は革命淫魔の言葉に首を横に振った。君たちが頑張ったおかげだよ、と信志は言ったのだ。
「君と俺との出会いが運命を切り拓く。そして美しい革命の花をパリに咲かせるんだ」
「ああ! 必ず革命の花を咲かせる!」
信志の言葉に革命淫魔は嬉しそうに破顔しながら大きく頷く。
これで革命淫魔たちも更にがんばってくれることだろう。
「ああ、勝利の暁にはワインに溺れよう。君のこと、もっとよく知りたいし、ね?」
笑顔を崩すことなく信志は革命淫魔に向けてそう口にする。そうすると革命淫魔は少し頬を赤く染め、「勿論」と悩む事なく返事をしたのだった。
先に進んだシューニャと信志の後を追うように、また二人のディアボロスもシテ島を包囲している革命淫魔の元に向かっていた。
「こちらが優勢だ! 気を抜かずに自動人形を倒していけ!」
「そんな、あの能天気な淫魔たちがこんな健気なこと言うように……」
ホロリと涙を流したのはエトワール・ライトハウス(Le cabotin・g00223)だ。名演技とでも言うようなエトワールの涙に、革命淫魔はどこか気恥しそうにしていた。
「ども、新参ながらお味方させていただくことになったディアボロス、鳩目と申します。よろしくお願いします。若輩なれど革命淫魔皆様の為、微力を尽くさせていただきます」
ペコペコと頭をさげていたのは鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)。
二人とも、自動人形と戦い旗を振る革命淫魔に軽い挨拶をしにきたのだ。
もちろん、助けてくれたり叱咤激励をしてくれたディアボロスの仲間である彼らに、革命淫魔は嫌な顔をするはずもなく。
「既に激しい戦いになっているし俺だって死ぬ可能性はあるし、今生の別れになるかもだからね」
「そんなこと言わないで! 我らがいるのだ、同志ディアボロスを死なす事なぞ絶対にしないぞ!」
激しく旗を振っていた革命淫魔がエトワールの言葉にすぐに反応する。絶対にダブーを倒し、革命を成就させる為に革命淫魔は動いているのだ。それにはディアボロスも含まれている。この戦いを制し、必ず勝利を掴む為にと。
そんな意気軒高な革命淫魔に対しサンダーは目をぱちくりと瞬き、
「皆様の戦いぶりがあってこそでございますけれど、どうぞ今まで通り熱烈な攻撃を続けてくださりますようお願いいたします」
と、へりくだった物言いを革命淫魔に向ける。そこに籠められたる意味は「手を抜かれたら困るぞ」ということだ。
パリ市街のようなことにしないでくれ、という話なのだ。
まぁ、ここにいる革命淫魔たちはもうそんなミスはしない……はずだろう。
「この戦いが終わったらポートレートでも描かせてください。皆様の素敵な姿を残しておきたいですし」
「まあ、嬉しい! それなら猶更この戦いは勝たなくてはね!」
サンダーがペイントツールを見せながら革命淫魔にそう提案すれば、革命淫魔も満更ではない顔で頷いた。
これだけへりくだり、持ち上げれば、革命淫魔の気分もあがったことだろう。
信頼は篤くしとくに限るのだ。あちらからの信頼が強ければ強い程、裏切りの時の効果は高くなるのだから。
(「いずれクロノヴェーダは区別なく平らげる」)
革命淫魔に気付かれぬようサンダーは黒い瞳を細めると、エトワールがにこやかな笑みを浮かべ最後の挨拶を口にする。
敵同士とはいえ、一応は肩を並べて戦ったのだ。さらばという挨拶をしても罰は当たるまい。
「……ああ、そうだ。言伝を頼んでもいいでしょうか?」
「かまわない、何を伝えればいいんだ?」
「ロベスピエールへの会談を希望している、とお伝えしてもらえれば」
「わかった。必ず伝えよう」
エトワールに託された言伝を革命淫魔は受け取る。これで無事に会談ができればいい、とエトワールはお願いしますと革命淫魔に念を押し、サンダーと共にノートルダム大聖堂へと向かっていった。
(「この共闘の終わり方も、考えなくてはね」)
後方で自動人形と戦う革命淫魔の気配を背中で感じながら、エトワールは小さく息をこぼした。
これは一時的な協力関係なだけなのだ、ダブーとの戦いで決着がつけばそれ以降はどうなるか……。
こうして四人のディアボロスたちは革命淫魔との会話を終え、ノートルダム大聖堂があるシテ島へと向かっていったのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【未来予測】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV2が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
鳩目・サンダー
油断は禁物とは言え、力量は低いが数が多い、という相手に『慎重に戦う』ってのは難しい。
油断大敵、高を括れば足元を掬われるとはよく言うが、最近はそれも程度の問題だとわかって来たよ。
てなわけで今回オルタナティヴファクトで描くはバトル漫画、それもバトルロイヤルだ。時間経過とともにエリアが狭まっていくあのゲームやそのゲームだな。近現代の重火器、自動車の衝突、そしてエリア外ペナルティがダメージとなる。
頑張って生き延びようとするのは……無駄だなあ、何故ならあたしが生きている限り終わらないからだ。
一度にログインできるのは4人ずつ、パーティ組む自由だけはあるぜ?
アドリブ、連携歓迎です。
シューニャ・シフル
アドリブ連携歓迎
あの様子なら、この戦いの間くらいは後ろの心配をする必要はなさそうだな。今は前を蹴散らすことだけ考えるとするか。
誰よりも先に前に出て、曲芸じみた射撃と動きで人形共を翻弄する。
未来予測で2秒先を見ながら、大砲の射撃をかわし、撃ち落とす。
結局、お前ら自動人形に命はあるのか?わかんねぇから俺の中での扱い決めかねてんだよな。
●
歯車が回る。まるで運命を操作しているかのように。
シテ島にあるノートルダム大聖堂の前には、征服人形が歯車を回して銃を構えていた。
行く手を阻む人形から聞こえる音は、まるで笑っているかのようだった。
だが、そんな征服人形の大群を前にしてディアボロスが怯む事などありえなかった。
「油断は禁物とは言え、力量は低いが数が多い、という相手に『慎重に戦う』ってのは難しい」
「それでも大聖堂内部に行くには突っ込むしかねぇだろ」
シテ島を包囲している革命淫魔との会話を済ませた鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)とシューニャ・シフル(廃棄個体 No00・g07807)。
二人はノートルダム大聖堂前で隊列を組む大群の征服人形を見つめ、小さな声で言葉を交わす。
油断大敵、高をくくれば足元を掬われてしまう。力がなくても、数が多ければこちらが潰されてしまうのだ。
「足元を掬われるとはよく言うが、最近はそれも程度の問題だとわかって来たよ」
「救われないように、とっとと潰してしまえば問題ないだろ。それに……あの様子なら、この戦いの間くらいは後ろの心配をする必要はなさそうだな」
後ろというのはシテ島を包囲している革命淫魔のことだろう。シューニャは革命淫魔の微かな歌声を聞きながら、しっかりと征服人形を見つめていた。
「今は前を蹴散らすことだけ考えるとするか」
サンダーの返事を聞く前に、シューニャはそう口にして地面を蹴り出していく。
誰よりも先に、誰よりも前へ。
征服人形が大砲形態に変形すれば、シューニャはM92FS-Cの引き金に指を掛けて銃口を人形に向ける。
走り出した足を止めず、大聖堂前に隊列を作る征服人形に駆け出したシューニャ。そんな彼女に大砲が撃ち放たれた。
開幕の合図。戦いの火蓋が切って落とされたのだ。
「そんなところに突っ立ってると穴だらけになるぜ?」
シューニャは征服人形を挑発し、砲弾の射線を読みながら前進するとAround Kill(アラウンドキル)を発動する。
ばらまかれる銃弾、シューニャが適当に撃っているように見えるが、弾丸の跳弾までをも利用して征服人形を確実に撃ち抜いていた。
征服人形の硬い金属の体をシューニャが撃ち込んだ弾丸が抉るように貫いていき、内部の歯車が粉々になって大聖堂前に散っていく。
「先行するなんて無茶なことするな……」
揺らめくシューニャの赤茶の髪を見つめていたサンダーが思わずそう呟く。
劈くような砲撃の音が辺りに木霊している大聖堂前、隊列を乱さない征服人形たちはシューニャの攻撃によって次々とスクラップにされていった。
サンダーはスタイラスペンを器用にくるりと指先で回すと、すぐさまタブレットの液晶にペンを走らせていく。
(「今回オルタナティヴファクトで描くは……バトル漫画、それもバトルロイヤルだ」)
銃撃戦の最中、サンダーはオルタナティヴファクトを発動させる。描かれるサンダーの世界が現実世界に展開。
「時間経過とともにエリアが狭まっていくあのゲームやそのゲームだな……」
近現代の重火器、自動車の衝突、そしてエリア外ペナルティがダメージとなる……そんな世界を展開させ、サンダーは征服人形を屠っていく。
崩された隊列を直そうと慌てて征服人形たちは歯車を鳴らし集まるが、サンダーの攻撃は緩むことはない。
頑張って生き延びようとするのは無駄だなぁ、とサンダーは笑みを浮かべる。サンダーが生きている限り展開された領域は終わらないのだ。
「パーティを組む自由だけはあるぜ?」
足元に散らばるスクラップに征服人形の隊列が乱れていく。それでも人形は銃を向け大聖堂前を護り続ける。
(「結局、お前ら自動人形に命はあるのか? わかんねぇから俺の中での扱い決めかねてんだよな」)
大砲の砲撃をかわし、引き金を引き続けるシューニャの目には壊れた征服人形が映っていた。
無機物な物質である人形。その人形の手足を動かしているのは自分たちと同じ命なのか、それとも違うものなのか。
人形を壊し続けたとて答えは出ない。
それでもシューニャとサンダーは大聖堂内部に向かう為にパラドクスを発動させ続けていくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【迷宮化】LV1が発生!
【未来予測】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV3になった!
アルマース・ハーズィン
パリで救援要請を受けたときは失望したが、ひとまずはなんとかなりそうだな。
まずは大聖堂前の自動人形たちを片付けてしまおう。
大聖堂前に着いたら、《骸烏》を取り出して《精神集中》。
敵群目掛けて【呪刀魔術:呪群這行】を使用する。
蛇型の呪詛の群れを自動人形たちに放つ。
蛇たちが敵に襲い掛かるのに合わせて、私も敵群に攻め込む。
数だけが取り柄のようだからな。
『骸烏』による《斬撃》を浴びせながら、進軍していこう。
敵から投げつけられる銃は、気づき次第距離を取って《両断》だ。
近くで爆破させられれば怖いが、分かってしまっているなら問題ない。
……というか、銃もったいなくないか? この攻撃
征服人形がガラクタへと変わっていくノートルダム大聖堂前。シューニャとサンダーが先行しているその地に足を踏み入れたのはアルマース・ハーズィン(遺物使い・g04123)だ。
「パリで救援要請を受けたときは失望したが、ひとまずはなんとかなりそうだな」
軽薄な連中の尻拭いをさせられた時は本当に腹立たしく感じたが、今はちゃんとシテ島の包囲をしている革命淫魔たちにほんの少しだけアルマースは安堵の息をこぼす。
兎にも角にもまずは、大聖堂前の自動人形たちを片付けなけないと大聖堂内部やダブーの元に向かえないのだ。
アルマースは『骸烏』を取り出して、目を閉じゆっくりと深呼吸を繰り返す。抜き身の刀身が呪詛により黒く滲んだ骸烏、数多の呪詛が蓄積された証だろう。
精神を集中させるアルマースの耳には銃撃音と仲間の声、そして征服人形の歯車の音が聞こえていた。
歯車の落ちる音がアルマースの鼓膜を震わせた瞬間、骸烏を大きく振り抜いて征服人形目掛けてパラドクス――呪刀魔術:呪群這行(ウラエウスカース)を発動する。
「我が遺物よ。這い回る呪詛をもって、我に害なすものを締め落とせ」
征服人形目掛けて放たれた呪力魔術が蛇型の呪詛の群れとなり征服人形の体に纏わりつくと、アルマースもすかさず征服人形の隊列の中に飛び込んだ。
数だけが取り柄の征服人形にアルマースは斬撃と呪刀魔術:呪群這行(ウラエウスカース)の蛇の群れで攻撃を繰り返し、征服人形を破壊していく。
アルマースが骸烏で一閃していると、彼女の頭上には征服人形が投げた銃が回転しながら飛んできていた。
アルマースはすぐに後ろへ飛びのき、銃が爆破される前に骸烏で斬り裂く。
近くで爆破させられれば怖いがわかっているなら問題ない、とアルマースは再び征服人形へ攻撃する為に体を動かす。
「……というか、銃もったいなくないか? この攻撃」
武器である銃をわざわざ投げてそれを銃で撃って爆発させる……爆発の煙に目を細めたアルマースは思わずそう呟いてしまった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【温熱適応】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
エトワール・ライトハウス
アドリブ連携◎
俺は元々軍人でね、竜騎兵……銃を扱う騎馬兵科に属していた
だから、火器を扱う軍隊が何を嫌うかは、よく分かっているつもりだよ
さあ、一緒にろくでもない戦場に付き合ってもらうぞ!
PD発動、周りのクロノヴェーダを水中に引きずりこむ!
お前らの爆破のPD、この環境下でちゃんとした威力が出るとは思わない事だ
……あと、発動してから気づいたが、コイツ等身体の比重重くて上手く泳げないんじゃあ
俺はそこそこ泳ぎ得意なんだよ、港町の生まれだし(水中戦)
ついでに【水中適応】で息継ぎも必要無しだ
このまま敵の攻撃を減衰させながら、水中向けの貫通力重視の銃弾で攻め立てていくぞ!(貫通撃)
無堂・理央
大聖堂への道開き、お手伝いに参上!
どうやら大聖堂には地下空間があるらしいし、まずはそこ狙いになるかな?
無双馬『クロフサ』に騎乗して吶喊!ぅおー!
ボクとクロフサがパラドクスで雷を纏ったら、そのまま敵陣を中央突破!
邪魔する敵は馬上槍で貫き薙ぎ払い、クロフサが踏み潰して吹き飛ばして、纏う雷を放って灼いてと徹底的に暴れちゃえ!
優先事項は大聖堂への通路確保だけど、減らせれる敵は積極的に減らしておくね。
敵の反撃も投げられる銃を放電で先に爆発させて敵が狙う箇所より前で対応してくよ。
銃弾まで焼ければ万々歳だけど、それは欲張りかな?
兎も角、クロフサには脚を止めずに駆け巡って貰って速度による回避行動もしておこう。
「大聖堂前への道開き、お手伝いに参上!」
無双馬『クロフサ』に騎乗した無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)が馬上槍を構え、「うぉー!」と叫びながら吶喊していく。
その様子をエトワール・ライトハウス(Le cabotin・g00223)は真剣な面持ちで見つめると、すぐにマシンピストルを手にした。
エトワールは元々が軍人だった。その中でも竜騎兵……銃を使う騎馬兵科に属していたという。
それ故に火器を扱う軍隊――征服人形の部隊が何を嫌うかは、よく分かっているつもりだ、とエトワールは征服人形を睨みながらそう胸中にこぼす。
「さあ、一緒にろくでもない戦場に付き合ってもらうぞ!」
理央が駆け抜けていった先を見据えたエトワールは叫ぶや否や、エイハブの墓標(バレーヌ)を発動させた。
「あまねく仇を呑み込んで。復讐を続けよう!」
エトワールの高らかな宣言が周囲に響くと膨大な量の海水が出現した。その海水は向かってくる征服人形をあっと言う間に呑み込んでいく。
征服人形の内部に海水が侵入していくと、すぐにその内部の歯車や螺子が溶けて稼働がままならなくなっていった。
「お前らの爆破のパラドクス、この環境下でちゃんとした威力が出るとは思わない事だ」
エトワールは自身も海水に潜り込みながら、マシンピストルのトリガーを引いて銃弾を放つ。
その間にも征服人形は海水の中で爆発を起こそうと必死になるが、爆発が起こる前にアルマースやシューニャ、サンダーが征服人形を潰していく。
「俺はそこそこ泳ぎが得意なんだよ、港町の生まれだし。でもお前ら身体の比重が重くて上手く泳げなさそうだな」
エトワールはマシンピストルを撃ち込みながら、海水の中で溶けていく征服人形に冷ややかな視線を向ける。
止まない銃声が轟く中、理央は海水に呑み込まれた征服人形を横目に見ながら、いまだに大聖堂前を陣取る征服人形の群れへ吶喊。
理央は握っていた馬上槍とクロフサに雷を纏わせ、ものすごい速さで戦場を進み征服人形を蹴散らしていた。
(「優先事項は大聖堂への通路確保だけど、減らせる敵は積極的に減らしておくね」)
投げられた銃の爆発で煙が辺りに漂っていたが、ここにいるディアボロスは誰一人気に留める事も無かった。為すべきことがあるから、そんな煙如き気にならないのだ。
「駆け抜けるよ!」
馬上槍とクロフサに纏わせた雷がバチバチと爆ぜて光った。
眩しい光はまるで目に焼きつくかのようで、理央はその光の軌跡を残す様に馬上槍を振るい、クロフサで踏みつぶして吹き飛ばして征服人形を破壊していく。
理央の敵を蹴散らす様は疾風迅雷と称するに相応しいといっても過言ではなかった。
「エトワールさん! そっちは大丈夫?」
「問題ない、この調子で征服人形を叩いていこう」
「おっけー!」
海水に藻掻く征服人形を順調に潰していくエトワールの声に、理央は大きく頷いてさらに戦場を駆け巡ると最後の1体である征服人形をその馬上槍で容赦なく貫いたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
●
ノートルダム大聖堂前にいた征服人形は残らずディアボロスの手により駆逐された。
残るはこの先……大聖堂内部にいるヴォルティジュールドールと鉄爪貴婦人を倒すだけとなる。
だが、内部の通路を封鎖するヴォルティジュールドールは精鋭揃いという話だ。
大聖堂前にいた征服人形よりも上手であることは間違いないだろう。ここは油断せずに進んだ方がいいだろう。
ブレロー・ヴェール
敵は建物の中か……【迷宮化】で大聖堂の中を迷宮にしてしまおう。
【パラドクス通信】で味方との連携を取りつつ敵を分断したり挟み撃ちにしたりして各個撃破で敵戦力を削いでいく作戦はどうかな。
迷宮内では【トラップ生成】で各所に鏡や人間そっくりの人形を配置して
敵を攪乱、【未来予測】で敵との遭遇を先読みして不意打ちを仕掛ける。
倒した敵の残骸はそのまま吊るしておいてブービートラップを設置。
注意を引くことが出来れば次の獲物を狩るのもやり易くなるだろうからね。
奉利・聖
よし、僕もここから手を貸していきますよ
大聖堂内での戦いはかなり厄介なことになりそうですからね
少しでも戦力にならなくては
──清掃活動を始めましょう 大聖堂内を清潔にしなくては
まずは【未来予測】を使うとしましょう
一撃来るタイミングと位置を先んじて観測し、素早く移動
柱などの遮蔽にて身を隠し、パラドクスを発動
───『惑乱ノ業』
ステルスになり、デコイを遮蔽から向かわせる
そのまま飛び掛かって攻撃するといい…その瞬間、知覚を潰されることでしょう。たとえ機械人形であろうともね
あとはしっかり、確実に…腕の刃から破壊して
核となる部分を潰していくとしましょう
全員の撃滅を確認でき次第、次に行くとしましょうか。
鳩目・サンダー
【迷宮化】プランに乗っかるか。引き続きオルタナティヴファクトで残留効果をもレベルアップだ。
そしてあたしは「建物の奥」を目指す。拠点防衛の連中が迷宮を「探索や突破する」必要がある状況に持ち込む。
防衛戦力なんだから通すまいと必死こいて迷宮を踏破しようとするし、そうしたら足並みは乱れるわな。
その間に通り抜けられればそれでよし、遭遇したらパラドクスをぶつければよし。
オルタナティヴファクトで描くは昔懐かしセカイ系。
「キミさえいれば何も要らない」
はい、その選択の余波は得体のしれない異界の侵略者の容赦ない暴虐です。
恋も知らない見習い絵描きの、拙い愛の真似事をラフのままぶつけてやる。
アドリブ、連携歓迎です。
シューニャ・シフル
アドリブ連携歓迎
流石に数が多いな。まとめて相手するのも面倒だな。
迷宮化のプランに乗るか。
迷宮内に潜んでパラドクス通信で連携を取りながら、未来予測で出会う敵の位置を把握して分散した敵を潰していく。
ここを抜ければ敵の大将まですぐだな。手早く済ませるか。
*敵を貶すような発言はしません。
ノートルダム大聖堂前を護っていた征服人形たちの破片が物悲しく転がっている。
ディアボロスたちはその壊れた人形の破片を乗り越え、大聖堂の扉に手を掛けると互いに顔を見合わせていた。
この扉の先には精鋭であるヴォルティジュールドールが待ち構えているのだ。
「敵は建物の中か……【迷宮化】で大聖堂の中を迷宮にしてしまおう」
「迷宮化のプラン乗るか」
ブレロー・ヴェール(Misère tue à l'abattoir・g05009)は大聖堂の扉に手を掛け、ここを突破する為の提案を告げる。
シューニャ・シフル(廃棄個体 No00・g07807)が最初にその提案を肯定すると、鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)と奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)の二人も首を縦に振った。
「僕もここから手を貸していきますよ」
大聖堂内での戦いは厄介なことになりそうですからね、と聖は大聖堂内から感じるヴォルティジュドールの気配を感じながらそう口にする。
少しでも戦力にならなくてはと意気込む聖と共に、サンダーもタブレットとスタイラスペンを手にして扉を見つめていた。
「では扉を開けるね、何かあれば【パラドクス通信】で適宜連絡を」
「了解! じゃあ、大聖堂の中へ行こうか」
甲高い悲鳴を上げて開かれた扉、最初に目に飛び込んだのは幾つもの太い柱と輝くステンドグラス。
そして更に進んだ場所には――歯車を左右に回した両腕の刃を打ち鳴らすヴォルティジュールドールが列をなす姿。
ヴォルティジュールドールが横一列に並ぶその後ろには鉄爪貴婦人もいるのだろう。
「おでましか」
「ああ、鉄爪貴婦人まで出迎えてくれると思わなかったね」
シューニャはククリを、ブレローは鋼糸を手にし、凶悪な刃を向けるドールを見つめるとすぐに走り出していく。
ディアボロスたちが走り出すと、ドールたちもすぐに両腕の刃を擦り合わせて列を崩さぬように走り出した……だが、残留効果【迷宮化】によって聖堂内は迷宮と化し、ドールたちの行く手を阻んでいた。
「【迷宮化】のおかげでヴォルティジュールドールは思うように進めない。今の内に得物を狩ってしまおう」
「清掃活動を始めましょう。大聖堂内を清潔にしなくては」
【パラドクス通信】でたえずやり取りをしながら連携を取り合う。ブレローの迷宮化の言葉に聖が通信で頷き、四人が武器を手にパラドクスを発動してドールの破壊を開始する。
「流石に数が多いな。まとめて相手するのも面倒だな」
シューニャは迷宮化し突破するのに手こずるドールの数に顔を顰めた。それでもここを抜ければ敵の大将である鉄爪貴婦人まですぐだ。シューニャはブレローに視線を向け合図を送ると、手早く済ませようと両手に持ったククリを構え、動揺しているドールたちへ飛び込んでいく。
ステンドグラスから零れる色鮮やかな光の海を突き進んでいくシューニャが、バラバラと迷宮を突破しようとするドールが分かれていることに気付きすぐに【パラドクス通信】で仲間に伝えた。
あとは【未来予測】を使い、2秒先の未来を見ればいい。たった2秒だが、それでも敵の隙をつくことに問題はないはずだから。
「お前らまとめて解体してやるよ」
右から数体のドールがやってくる。シューニャはQuattro spade(クアトロスパーダ)を発動させ、ククリとブーツに仕込んだ隠しナイフを使い、ドールを纏めて切り刻んでいく。
さすが精鋭と言われるだけのことはあるな、とシューニャはククリを振るいながら笑みを浮かべていた。
「右側は任せろ」
右側方面を潰しにかかるシューニャにブレローは「ああ」と短めの返事をし、鋼糸の調子を確かめていた。
大聖堂内ではドールが壊れる音に紛れて、鏡の割れる音が響いていた。【トラップ生成】で各所に置いた鏡や人間そっくりの人形にドールたちが騙されているのだろう。
ブレローもシューニャたちの遅れを取らないよう、通信でドールの動きを確認しながら攻撃に出る。
分断し、時には挟み撃ちにし、各個撃破で敵戦力を削いでいく――それがきっと今一番やりやすい作戦だ、と通信で仲間に伝えたボレローは攪乱した敵との遭遇を先読みして鋼糸をドールに絡ませた。
「君の最期の音聞かせておくれ」
ギチリ、と鋼糸が軋みドールをつるし上げる。完全に不意打ちを狙われたドールは抵抗するように藻掻くが、ボレローはドールの抵抗を物ともせず鋼糸を弾く。
絞首荊(ル・パンデュ)――。
ブレローの持つ鋼糸がドールの首に巻き付き、そのまま吊し上げるとボキリと重たい音が聞こえた。
力なく項垂れた宙ぶらりんのドールをブレローはそのままにし、最奥へと進んでいく。
倒したドールを吊るしておけばブービートラップにもなるだろう、とブレローは判断したのだ。殺傷能力はなくても、新手のドールに仲間がいると思って向かってくれば猶更狩りやすくもなるはずだと。
適宜罠を仕掛けるブレローと、ククリでドールを切り刻むシューニャからの通信を聞きながら、聖とサンダーもそれぞれ左側から最奥を目指す為にドールを破壊していた。
「防衛戦力なんだから通すまいと必死こいて迷宮を踏破しようとするし、そうしたら足並みは乱れるわな」
「ええ。乱れた所で僕たちがヴォルティジュールドールを襲ってしまえば、こちらが有利になります」
柱に身を潜めた聖とサンダーが足並みを乱したドールたちの様子を伺う。
文字通り残留効果のおかげでドールの統率は見事に崩れており、その間に通り抜ける事も容易だった。
遭遇したところで、統率を乱したドールを潰すことなど造作でもない、とサンダーはスタイラスペンをくるりと回す。
「それじゃあ、清掃を始めましょう」
聖は言うやいなや、柱を順に移動しながら前へと進んだ。【未来予測】で2秒先の未来を同時に見ながら素早く移動し、すぐにパラドクスを発動させる。
聖のパラドクス――錬結気功『惑乱ノ業』(ワクランノワザ)
「どうも、こちらです」
ドールたちが全身をバネのようにして勢いよく飛び上がりながら聖に向かい、両腕の刃を上から振り下ろした。
ドールの刃が何かを斬り裂いた手応えを感じて、顔の歯車を回転させた瞬間――激しい爆発が起こった。
聖の『分気功』により生み出されたデコイに引っ掛かったドールは、そのデコイを攻撃してしまい爆発を受けたのだ。
爆発に気を取られたドールの背後には『影気功』で姿を消した聖が現れ、ドールの両腕の刃を破壊しそのまま核となる部分――人間でいう心臓部分を破壊していく。
「機械人形であろうとも、知覚を潰されては困るでしょう」
「えげつないー……」
隠密をいかし、デコイの罠に嵌めていく聖の攻撃にサンダーは思わず呟いた。
それからすぐに爆発の煙を払い、サンダーはタブレット端末を見つめスタイラスペンを走らせる。
踊るように液晶をなぞるペン先、今回サンダーが描くのは――、
(「あたしが描くのは……昔懐かしセカイ系」)
描きあげたサンダーの作品が現実世界である大聖堂に展開されていく。
「キミさえいれば何も要らない」
選択の余波は得体のしれない異界の侵略者の容赦ない暴虐。サンダーのパラドクス、オルタナティヴファクトが発動し、急激に接近してきたドールを呑み込み襲う。
「恋も知らない見習い絵描きの、拙い愛の真似事をラフのままぶつけてやる」
サンダーはそう口にし、歯車と螺子をぶちまいて倒れていくドールに視線を向ける。残っているドールの刃がステンドグラスの光を反射させながらサンダーに迫ると、すぐに聖が惑乱ノ業でドールを潰していく。
「そっちの残りはまだいるかい?」
「だいぶ減ってきた!」
「了解。こっちももう少なくなってきたとこだ」
【パラドクス通信】でやり取りするディアボロスたちは、背後に散らばるドールの残骸を次から次へと増やし、1体も残すことなく殲滅していった。
「これで終わりですか?」
中身の歯車が剥き出しになったドールに視線を落とした聖は、皆に確認するようにそう口にする。
1体もあますことなく駆逐したとシューニャが頷くと聖も無言で頷き返し、今度はステンドグラスの下に佇んでいた鉄爪貴婦人へと視線を移した。
鉄爪貴婦人は精鋭であるヴォルティジュールドールを潰されたことに酷く苛立ち、美しい顔を歪めていた。
「あとはあなただけ」
「覚悟はできているかい?」
サンダーとブレローも鉄爪貴婦人に鋭い視線を向けてそう言い、次の戦いへ向けて士気を上げていく。
鋭利な爪を震わせた鉄爪貴婦人、彼女を倒せば……このノートルダム大聖堂のどこかにいるダブーへと挑めるのだ。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
【迷宮化】がLV2になった!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV3になった!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携、アドリブ歓迎
残留効果を活用
パラドクス通信で仲間と連携を
ダブーが缶詰めなら、此方から出向くまで
歩みは決して止めない
この時代の可能性……パリの解放を掴み取ろう
対決まで、あと一歩だな
さあ、そこを通して頂こうか
偵察、観察し戦況把握
【飛翔】し空中戦
機動力を活かし、仲間と挟撃の位置取りを
未来予測しつつ敵の動きを観察し、絵筆で宙に敵の姿を描き出す
隙を看破し一撃を返そう
機械仕掛けの貴婦人……
さあ、汝自身と踊れ
反撃には魔力障壁を展開し防御しつつ
未来予測で観察し、飛翔の機動力で全速回避を
拘束されたぬよう構えておく
撃破が成れば、大聖堂の様子を一瞥
由緒ある地に陣を築いた訳も知れるだろう
……王手だ、不敗のダブー
奉利・聖
さてと、これでお終いといたしましょう
最後のゴミを確実に掃除して、我々が勝利する
失敗など……考えたことも無いな
それでは……清掃を開始しましょう
死よ、我が身に集え──『遍く死を紡ぐ者』
僕は総てに死を与える者…人形相手も当然例外ではない
ダンスとは足取りが重要、であれば…その足捌きに死を与える
次にその爪捌き……これだけで、殆ど使える手を捥がれたはずだ
あとはもう……ただ攻撃してしまえばいい
屍龍帝ノ魂で<強打>し続け、命中部位に死を与える
ダンスに律義に付き合ってやれるほど、僕も暇ではないのでね
人形だろうがなんだろうが、さっさと死んでもらう方が楽だ
そうは思いませんか?
●
煌めくステンドグラスの下で、豪奢なドレスを纏った鉄爪貴婦人が唇を噛みしめている。陽の光に透けた鮮やかな色彩が大聖堂を照らし、荘厳たる姿を現しているかのようだった。
「さてと、これでお終いといたしましょう」
「さあ、そこを通して頂こうか」
貴婦人の白い相貌がステンドグラスの彩に染まる姿を睨みつける奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)とエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、その手に武器を握っていた。
ダブーへの道を切り拓くため、今ここで忌々し気な表情を浮かべる貴婦人を討ち取る為に。
「……ここまで来るとは流石はディアボロスですね。ですが、これ以上先に進めるなど思わないことね」
ギラリ、と貴婦人は鋭い両手と背後から伸びる爪を二人に見せつけるように伸ばして、それからすぐにスカートを摘まんでお辞儀をする。
ここまでこれた敬意と勇気を称賛し、ここでその命を奪うことの挨拶を貴婦人はしたのだ。
貴婦人の動きを見つめていた聖はゆっくりと息を吐く。
最後の敵を確実に掃除して、我々が勝利する。失敗するなど考えた事もない。それはここまで共に戦ってきた仲間がいるからだ。
「それでは……清掃を開始しましょう」
貴婦人の鉄爪よりも鋭い眼光を向ける聖の宣言。大聖堂での最後の戦いがこうして幕を開けた。
地面を軽やかに蹴り、色彩溢れる大聖堂内で青空の様な翼を広げたエトヴァが【飛翔】すると、それに合わせるように聖が貴婦人に接近しようと床を強く蹴る。
「厄介なのはあの鋭利な鉄爪、拘束されぬよう構えておこう」
「ええ、気を付けましょう」
【パラドクス通信】を介し、エトヴァと聖は互いに貴婦人の動きを注視しつつ隙を見逃さないようにやり取りを行いながら、それぞれ攻撃へと出た。
【未来予測】で2秒先の未来を見ながら、エトヴァは飛翔の機動力を以て貴婦人の周囲を飛び回り隙を探す。勿論、聖も屍龍帝ノ魂を振り回し貴婦人の動きを制限する。
「機械仕掛けの貴婦人……さあ、汝自身と踊れ」
エトヴァが青水晶の柄を持つ絵筆で宙に描きあげるのは、今まさに凶悪な鉄爪を振り回し大聖堂内を荒らす貴婦人の姿だった。
描いた絵が実体を持つと、鋭い鉄爪は容赦なく貴婦人の体を衣服ごと斬り裂いていく。
貴婦人と貴婦人がスカートを翻し踊る姿は見る者に美しいという感情を芽生えさせるだろう。だが、鋭い鉄爪が衣服を、それこそ大聖堂内にある長椅子や壁を破壊していく様は恐ろしいものだった。
「わたくし、ダンスは得意なのよ」
貴婦人は冷たく嗤うと、すぐさまエトヴァを機械腕に閉じ込め、左右違う色の瞳をうっとりと細めてその唇を寄せていく。
唇からは微笑みと同じ冷たい空気が流れていた。
「その様な口づけで俺が落ちるとでもおもっているのか?」
魔力障壁を展開させたエトヴァが小さく笑うと、すぐにパラドクス通信で聖に「狙うなら今だ!」と叫ぶ。
「死よ、我が身に集え――『遍く死を紡ぐもの』」
聖の落ち着いた声が大聖堂に響いた。
全てに死を与える、例え人形相手でも例外はない。
四死縲壘/遍く死を紡ぐ者(デスサルベーション)を発動し、屍龍帝ノ魂を振り上げた聖が踊るような足取りで貴婦人の背後を取ると、まずはスカートに隠れている足を打つ。次に鋭い切っ先を持つ爪を叩き落とすように打ち付けていく。
その間に脱け出したエトヴァがさらなる貴婦人の隙を見出す為に視線を向けた。
「おのれ……甘く見ていてわ、だめね……。いいわ、本気でいかせてもらうわ」
幾多の戦いを乗り越えてきたディアボロスに、貴婦人は薄ら笑いを浮かべて壊れていない鉄爪と機械腕を振り上げる。
ステップを踏み、クルリと回ってスカートを膨らませる貴婦人。そんな彼女に聖は目を眇め、溜め息をこぼした。
「ダンスに律儀に付き合ってやれるほど、僕たちも暇ではないのでね。人形だろうがなんだろうが、さっさと死んでもらう方が楽だ」
そう思いませんか? と、聖は険しい目を貴婦人に向けた。
だが、貴婦人は聖のそんな視線に臆することなく、優雅で軽やかな足取りで聖に近付き、鉄爪を振り回す。
「鉄爪貴婦人……あの爪の高速で尚且つ連続となると、避けるのも一苦労だが……」
「挟みこんで死角を狙えば勝算はあるでしょう」
エトヴァと聖は、貴婦人の動きに注意しながら攻撃を続けていくのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!
グレイ・ナイトジャー
アドリブ連携◎
やっぱり大聖堂っていいよね。ステンドグラスもフラスコ画も建築も美しい!
なにより荘厳とした空気が私は好きなんだけど……
Bonjour、マダム。ご機嫌いかが?
その装いも佇まいも品があって素敵だけど、残念ながらここはダンスホールじゃないんだよね。
▼行動
リュー弾砲の大砲を振り回して白兵戦をするよ。ダンスなら付き合うから出てってほしいんだよ!
スキを見て大砲からリューくんを至近距離発射!頭突きだよリューくん!(強打/気絶攻撃)
ひるんだら間合いを取って、所持する砲を11機ぜんぶ召喚した上で砲撃したいかな。
砲撃なら他の人の援護もできるし、臨機応変に対応していきたいんだよ!
鳩目・サンダー
ネメシスモード発動。
よし、後はあいつだけか。
鉄爪貴婦人、初対面だが話だけは結構前から何度も聴いてる。
それだけ安定した性能なんだろうな。
デザインも凝ってるし作成者とは一晩話し込みたいと思ってるんだが……。
ま、お互い外見は戦果に関係ないやな。
というわけで放つは拒絶の化身フィルターバブル。
……逆説連鎖戦の特徴の関係上、小細工効かないんだよなあ。
殴れば殴り返され、力比べをさせられる。
くくっ、恐らく古株の自動人形さんよ、お互いこんな正念場に出張ることになるとは思ってもみなかったよなあ。
恨みはねえ。何ならスケッチも描きたいくらいだ。
でも、お互い務めがあるもんな。
やろうぜ。根限り。
アドリブ、連携歓迎です。
ダンスホールと化した大聖堂はまるで何者かに襲撃されたかのような惨状になっていく。
貴婦人の鋭い鉄爪が空を切ると同時にディアボロスたちもパラドクスで応戦すれば、必然的に大聖堂にある長椅子なども破壊されてしまうのだ。
ゴシック建築の最高傑作とも言われるノートルダム大聖堂の内部の荒れようは、まさしく戦場が苛烈なものだということを示している。
「Bonjour、マダム。ご機嫌いかが?」
ノートルダム大聖堂の持つ荘厳とした空気が僅かに残る空間で、グレイ・ナイトジャー(名もなき砲兵・g00981)が貴婦人に挨拶を向けた。
聖とエトヴァの二人の攻撃を受けながらもまだ、彼女は優雅な姿で豪奢なドレスを揺らしグレイに双眸を向けると静かに眉根を寄せる。
「やっぱり大聖堂っていいよね。ステンドグラスもフラスコ画も建築も美しい!」
グレイはそう言って、大砲を構えながら貴婦人の頭から足の先まで見つめて笑みを浮かべた。
「その装いも佇まいも品があって素敵だけど、残念ながらここはダンスホールじゃないんだよね」
そうここは大聖堂だ。神に祈りを捧げる場所。
煌びやかなドレスを纏い、音楽を奏で踊るところではないのだ。
「鉄爪貴婦人、初対面だが話は結構前から何度も聴いてる」
大砲を構えるグレイの横に並ぶのは鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)。
ダブーへ向かうディアボロスたちを邪魔する最後の壁である貴婦人に、サンダーはにやりと笑いながら話しかけていた。
貴婦人は紅を塗った唇を閉じたまま、左右色の違うガラス玉の瞳をグレイとサンダーに向けて鉄爪をゆっくりと開く。
「デザインも凝っているし作成者とは一晩話し込みたいと思ってるんだが……。ま、お互い外見は戦果に関係ないやな」
数多のディアボロスが戦った相手である鉄爪貴婦人。仲間から彼女がどういう敵であるかをサンダーは聴いていたのだろう。
安定した性能であり、凝ったデザインの自動人形。この人形を作った人物がいるのであれば、デザインについて語り合いたいと思うのはサンダーにとっては自然なことなのかもしれない。
だがここは戦場で、貴婦人は自分たちディアボロスの敵。ここで倒さないとダブーのもとへ向かえない。
「称賛の言葉はいつ聴いても嬉しいもの。ですが、ディアボロスであるアナタ方をこれ以上進ませるわけにはいきませんの」
だから、どうぞお帰りください――貴婦人はふわりと笑いスカートを摘まんでカーテシーを見せた。
「まぁまぁ! そんなこと言わずにさ、ダンスなら付き合うから……あなたこそ、ここから出てってほしいんだよ!」
タン、と大聖堂の床を蹴ったグレイが大砲を振り回してカーテシーをしていた貴婦人へ突撃する。
人がひとり入れる程の大砲――これはグレイのパラドクスであるリュー弾砲(リュークンインパクト)だった。
貴婦人はグレイの大砲を機械腕でいなしたのを合図に、大聖堂でのダンスが再び始まった。
ひらりと舞う貴婦人のドレスに、グレイのヨダカの翼が合わせるように羽ばたく。
ブラウンの羽根がゆらゆらと降り注ぎ、ステンドグラスの色鮮やかな光が照らしだす空間は美しい絵画の世界にも思える。
「右よし左よし前方よーし! それじゃあいくよ! アン、ドゥ、トヮ!!」
貴婦人の機械腕を大砲でいなしていたグレイは片足を後ろに引いて衝撃に備えると、すぐに大砲を貴婦人の至近距離で撃ち込んでいく。
砲弾はグレイのサーヴァントであるミニドラゴン『リューくん』だった。グレイが「頭突きだよリューくん!」と叫ぶと、リューくんはその指示に従って貴婦人の頭……というより顔面に向かって特攻。
ガツン! という激しい音と共に貴婦人は顔を抑えながらよろめくが、それでもなんとか耐えて背後の機械腕をグレイに伸ばしたその時だった。
大きな泡が集まって出来た障壁が貴婦人の機械腕をはじき、その上ネメシスモードになったサンダーが大砲の死角から飛び込んできたのだ。
「くくっ、恐らく古株の自動人形さんよ、お互いこんな正念場に出張ることになるとは思ってもみなかったよなあ」
フィルターバブルを発動し、尚且つネメシスモードになっているサンダーは貴婦人の鉄爪と機械腕を掴んでそう口にした。
大きな泡の集まりは貴婦人を拒絶し、サンダー自身の力にもなる。そうして殴り殴られ、繰り返される力比べが始まった。
逆説連鎖戦の特徴の関係上、小細工は効かない。効くのは純粋なパラドクスによる攻撃と反撃だ。
「恨みはねえ。何ならスケッチも描きたいくらいだ。でも、お互い務めがあるもんな」
泡が溢れ、色彩豊かなステンドグラスの光を反射させる大聖堂。鳴りやまない鐘のように、グレイは所持する11機の砲を全て召喚しサンダーを援護するように砲撃する。
疲労の色が見え始める貴婦人の機械腕と鉄爪を繋ぐ体が軋んでいた。内部の歯車がギチギチと悲鳴をあげていくのを貴婦人は感じていたが、ダブーがいる場所へディアボロスを向かわせてはいけないとその体に鞭を振るう。
だけれども、サンダーとグレイの攻撃は容赦なく貴婦人を襲い、白磁の肌が次第に割れていくのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【動物の友】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ドレイン】がLV2になった!
シューニャ・シフル
アドリブ連携歓迎
ずいぶん腕が多いんだな。なんかに使えるかもしれねぇし、何本かもらっていってもいいか?
軽く挑発して、鉄爪貴婦人の反応を見る。苛立っているようなら隙も作りやすいだろ。
多少の傷は気にしない。未来予測で軌道を読んで、敵の腕の一本を左腕で掴んで体ごと引き寄せる。体勢を崩したところを顔面に膝蹴りを叩き込んで、爆破粉砕してやる。
ブレロー・ヴェール
木偶人形でもそんな顔をするんだね。でも僕が見たいのはそんな顔じゃないんだ。後悔して、恐怖して、絶望して……もっと良い表情になってもらわないと。
さあ、君にふさわしい化け物をあてがってあげようじゃないか。
蟷螂乙女、ネメシス形態発動……!
四つの鎌の連続攻撃、どこまで受けることができるかな?
相手が攻撃をしのぐのに注意を向けている隙に【トラップ生成】で
足元を粘着床にして動きを鈍らせるよ。
一瞬でも止まる瞬間を【未来予測】で見切って必殺の一撃をお見舞いしてあげよう、僕の殺意と憎悪を込めた呪毒と一緒にね。
こんな所で止まっている場合じゃない。
本命のダブーが待っているんだ、先を急ごう。
大聖堂に至るまでの戦いを経てきたディアボロスの攻撃の手は、緩むどころかますます激しさを増していき、鉄爪貴婦人の陶器で出来た美しい身体はひび割れていた。
砲撃の音が鳴り響き、いくつもの泡が貴婦人を拒絶する。最早、貴婦人に勝機は微塵もない。
「木偶人形でもそんな顔をするんだね」
操り人形『蟷螂乙女』を自在に操るブレロー・ヴェール(Misère tue à l'abattoir・g05009)が赤い瞳をゆるりと細めて貴婦人を見下ろしていた。
貴婦人が思わず息を飲んでガラス球の瞳を見開くと、ブレローはそうじゃないと首を横に振り、ネメシス形態を発動させた蟷螂乙女に鎌を振り下ろさせる。
「後悔して、恐怖して、絶望して……もっと良い表情になってもらわないと」
ブレローが零す言葉を聞いた貴婦人の背筋には冷たいものが走っていた。蟷螂乙女の鋭い鎌は獲物を引き裂かんとばかりに何度も振り下ろされる。
貴婦人の白い陶器の肌がまるで青白く染まっているようにブレローは感じていた。ここまでディアボロスに圧されてしまっているのだから、無理もないのかもしれないが。
踊るように優雅で軽やかな足取りだった貴婦人は、今やフラフラと優雅さの欠片もなくなっていた。
豪華なドレスは斬り裂かれ、露出した肌がひび割れて内部の歯車が覗いている。
鉄爪を振り回し空間ごとブレローを斬り裂こうとするが、今度は鉄爪の死角から飛び出す影があった。
「ずいぶん腕が多いんだな。なんかに使えるかもしれねぇし、何本かもらってもいいか?」
「差し上げるわけが、ないでしょう?!」
ブレローの攻撃から逃れようと機械腕を振るっていた貴婦人に声を掛けたのはシューニャ・シフル(廃棄個体 No00・g07807)だった。
【未来予測】を駆使しながら攻撃と軽い挑発を重ねていく。思うように動けない身体と自分の一部を奪おうとするシューニャに貴婦人は苛立ちを見せた。
そうなれば無駄な動きが増え、隙も生まれる。それを見逃すほどディアボロスは甘くないというのに。
シューニャはตี เข่า ระเบิด(ティ・カウ・ラブート)を発動して貴婦人を追い込んでいく。隙を見せてしまったが最後、貴婦人は反撃すらできなくなってしまった。
「四つの鎌の連続攻撃、どこまで受けることができるかな?」
追い込まれ、顔を強張らせた貴婦人に更なる追い打ちをかけるようにブレローが蟷螂乙女を操る。
君にふさわしい化け物をあてがってあげようじゃないか、とブレローが貴婦人に囁くやいなや、蟷螂乙女の四本の鎌が貴婦人を斬り裂いた。極限まで高められた殺意と憎悪は呪毒となって鎌に宿り、貴婦人を斬り裂けば斬り裂くほど、彼女の身体を呪毒が蝕んでいく。
「こんな、鎌……わたくしの爪の方が鋭くってよ!」
ブレローが操る蟷螂乙女の鎌をしのぎながら貴婦人はそう叫んだ――その瞬間、貴婦人は足元に違和感を覚え、視線を下に落とす。
「攻撃を凌ぐのに夢中で気付かなかったのかい?」
「こ、これは……」
貴婦人の足下に【トラップ生成】で粘着床が設置されており、まんまとその罠に貴婦人は捕らわれてしまったのだ。
粘着床に捕らわれた貴婦人が言葉にならない悲鳴をあげ、機械腕と鉄爪を大きく振りまわすが、時すでに遅し。
ブレローは再び蟷螂乙女に鎌を振るわせると、呪胎刻魑(フルール・ド・マレディクシオン)を発動し、貴婦人の体を斬り裂くと呪毒を注ぎ込んだ。
「あ、ああ、こんな!!」
貴婦人の体からは次々とベラドンナの花が咲き、鉄爪も機械腕も、体中の至る所に咲いた紫で覆われていく刹那、貴婦人はただ我武者羅に己の鉄爪と機械腕を振り回した。
紫の花が飛び散り、ステンドグラスが粉々に砕かれる中、シューニャが【未来予測】を使い貴婦人の元へ飛び込んだ。
肌を抉る痛みが鋭く走る。それでもシューニャは顔色一つ変えず、貴婦人の腕を左腕で掴んで引き寄せていく。
「キレイに吹き飛ばしてやるよ」
引き寄せた貴婦人がバランスを崩したところに、シューニャが全力の膝蹴りを顔面に叩き込んだ。そして膝蹴りが直撃するのと同時に、シューニャは膝当てに仕込んだ指向性爆弾を炸裂させ、貴婦人を吹き飛ばす。
シューニャは自分の足に火傷を負うことになるが、そんなことは気にも留めず貴婦人が吹き飛んで行った方向に目を向ける。
砕けたステンドグラスの破片をベッドにして横たわる貴婦人は、ゆらりと鉄爪を大聖堂の高い天井へと向けた。我らが貴婦人、聖母マリアを指す大聖堂で、鉄爪貴婦人は歯車が飛び出した顔で上を見上げたまま、伸ばした腕が糸の切られた操り人形の如く落ちていった。
「これで終いか……」
シューニャは息絶えた貴婦人を見つめてそう呟くと、転がっていたガラス玉を拾い上げた。
「本命のダブーへようやく挑める……先を急ごう」
「ああ、ようやく不敗のダブーの顔が拝めるのか」
ブレローが蟷螂乙女と共に大聖堂を後にしようと歩を進めると、シューニャは手にしていたガラス球を貴婦人の顔――瞳があったであろう部分にそっと置き、次の戦いに向かう為、自動人形の破片が散在する物悲しい大聖堂に背を向けたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV3になった!