リプレイ
赤上・イズル
■アドリブ・絡み歓迎
どんな誘惑が待ち構えようとも打ち破る意気込みで堕落世界へ侵入
現れたのは最近仲良くしてる友人の姿(同性)
思わず顔がぱっと綻びそして気づく
い、いえ、何故あなたがここに?
ここは初恋の催眠がかかる空間なのに…
たしかに彼といる時はこの上なく心地よいし
本当の自分を曝け出せる、そんな感じがする
現に今も幻と分かっていても顔が綻ぶのを止められない
このままここで彼と一緒にいられるのなら…それでもいいのかな…
なんてぽや~っと思ってしまう
そこにモーラットのマリコさんのハリセンと電撃が飛ぶ
はっとなり、そうです!幻のツキと居たのでは本物に顔向けできません!
マリコさんありがとうございます!と正気に戻る
●このまま一緒にいられるのならば
「どしたん? 自分の顔になにかついとる?」
堕落世界に入り込んだ赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)。
微睡む彼を目覚めさせたのは、長身で金髪の男性だった。
「い、いえ」
その姿をみた、イズルの顔はぱっと綻び、
「何故ツキがここに?」
自分は何かをしていた気がするが、そこに彼は居ないはずではなかったかと問いかける。
「ん? 君と話をしたかったから自分も来たんやけど……迷惑やろか?」
そんな男性の言葉に心を許し、イズルと彼は2人でいつものようにおしゃべりを始めた。
(「……あ、れ?」)
そんな中、意識を取り戻し、堕落世界の催眠にかけられた状態だと気づいたイズル。
「そっかそっか。君と話してると楽しいなぁ」
隣で楽しく話しているのは、最近仲良くしてる友人だ。
イズルはそれが幻だとわかってもなお楽しくて、顔が綻ぶのを止められないでいた。
(「このままここで彼と一緒にいられるのなら……それでもいいのかな……」)
誘惑を振り切ることを躊躇っていたイズルはそう思い、再び強まる堕落世界の催眠に飲み込まれようとして……。
スパーン!
「痛っ!」
そんなイズルの頬を、モーラット・コミュのマリコさんがハリセンで叩き、電撃を飛ばす。
「はっ……。そうです! 幻のツキと居たのでは本物に顔向けできません!」
ようやく正気に戻ったイズルは男性から離れ、マリコさんに頭を下げてお礼を言って立ち上がる。
(「ここは初恋の催眠がかかる空間なのに……どうしてだろう?」)
そして、最後に一つだけ疑問の種を頭に残しながら、イズルは頬を擦ってその場を離れた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
逆叉・オルカ
記憶がなくともこの手の誘惑は現れるのか?
…念の為お守りに指輪をはめておこう
堕落世界で会ったのは、二十歳くらいの女性だった
体が弱いのに、明るく笑って無茶をするから放っておけない人で…つい、手を貸してしまう
触れられたら嬉しいし、暖かくなるこの気持ちは…多分…
待て、俺の顔を見るなって、やめろよ。顔赤いとか言わなくていいからっ
彼女となら一緒にいてもいい気がしてる
でも、肝心の名前が思い出せない
なぁ、もう一度名前を教えてくれないか?
微笑む彼女に「私は逆叉…」と名前を言われて思わず見たのは自分の結婚指輪
妻の記憶を一部思い出した事で正気に戻る
彼女が病死した際の約束も思い出して
うん、…立ち止まってはいられないな
●取り戻した約束
「だから、無理するなって」
逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)はそう言って、目の前の女性が無理して動こうとするのを制し、優しく手を貸した。
「ありがとう」
そんな言葉と微笑みはオルカの心を暖かくし、触れ合う手の感触は幸せな気分にしてくれる。
(「この気持ちは……多分……」)
そんな事を考えながら、ぼーっと女性を見ていると、
「顔、赤いよー? 風邪でも引いた?」
彼女もオルカのことを見つめ、悪戯っぽく笑みを向けてきた。
「俺の顔を見るなって、やめろよ。顔赤いとか言わなくていいからっ」
そう言いながら目を逸らし、逃げようとするオルカの顔に女性は手を触れ、
「ふふっ♪」
楽しそうに笑顔を浮かべる。
オルカは、彼女となら一緒にいてもいいと思う。
しかし、彼の頭の中で、どうしても思い出せないことがあった。
「なぁ」
だから、顔を彼女に掴まれたオルカは問いかける。
「もう一度名前を教えてくれないか?」
そんな彼の願いに、彼女は困った人ねと苦笑いして、
「私は、逆叉……」
自分の名前を告げた瞬間、オルカはハッとして左手に視線を向けた。
「……そうか」
お守りにと付けてきた自分の結婚指輪。
それをじっと見つめながら、オルカは『彼女』のことを思い出していく。
(「そう、彼女は俺が愛した女性だ」)
彼女……妻との記憶を少しだけ思い出していくオルカは、
「うん、……立ち止まってはいられないな」
現実で妻とかわした最後の約束も取り戻し、過去の彼女に別れを告げて先へと進むのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
吉音・宮美
アドリブ・連携歓迎
初恋、覚えがないですね
となると理想の恋愛が現れるそうですが……特にいつもと変わらない日常風景ですね
弄られてツッコミ入れて目の前でカップル共に惚気られて…ああいや分かった
本来なら出会うはずのなかった、時代が滅茶苦茶になった今でないとありえない恋人達。その関係に私は恋をして、それが全ての戦いが終わっても続くことを私は理想としているのでしょう
歴史が正しく修正されたのなら、彼女達が出会ったことすら無くなるかもしえないから
とは言え、その恐怖から逃げないために…そして今の時代を目に焼き付けるために私は戦場に立つことを決めたんです
初心を思い出させてくれてありがとうございました
●今だからこその平凡な日々
「……これは、どういう状況なのでしょう?」
意識を取り戻し、目の前に広がるはずの初恋の光景。
だが、そこには吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)に寄り添う相手の姿は見当たらなかった。
(「初恋は覚えがないですから、理想の恋愛が現れるそうですが……」)
彼女の前の光景は、特にいつもと変わらない日常そのものだった。
そこでは、時代が滅茶苦茶になったことでめぐり逢い、恋仲になったカップルたちが思い思いにデートする。
弄られて、ツッコミ入れて、目の前でカップル共に惚気られて……。
「ああ。いや、分かった」
宮美は、こんな時代になったからこそ巡り会えた恋人たちが、全ての戦いが終わったとしてもその関係が続くことを望んでいるのだと自覚する。
……歴史が正しく修正された時、彼女達が出会ったことすら無くなるかもしれないのだから。
「とは言え、その恐怖から逃げないために……そして今の時代を目に焼き付けるために、私は戦場に立つことを決めたんです」
今の関係も大切だが、歴史の修正も絶対に行わなくてはならない。
そんな、初心を思い出した宮美は、彼女たちに深々と一礼して、戦場へと向かうのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
シャルロット・アミ
――ずっと、好きだよ
そう言われたのは新宿に来る、ずっとずっと前
まだ幼い私の手を取って笑ってくれた人
あれが、たぶん私の初恋
――シャルロットの歌声が好きだよ
そう言って、私に歌を強請った人
私はその人のために何度も歌ったっけ
恋の歌を何度も、何度も
おぼろげな記憶が歪む
恋の歌の中に溺れそうな私の手を掴むのは……モラさん?
ああ、そうだわ
この記憶が本当のものだとしても
「あの人」は刻逆で、時の中に消えてしまった
この気持ちは憎しみ?悲しみ?
どちらにしても私は思い出に浸っているわけにいかない
助けなくちゃ 悲しい思いをしている人たちを
●恋の歌に溺れて
――ずっと、好きだよ。
最初に、彼からそう言われたのはいつの頃だっただろう?
まだ幼い頃の彼女の手を取ったその人の笑顔が、シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)は大好きだった。
「シャルロットの歌声が好きだよ」
ことある事にそう言って歌を強請る彼のために、シャルロットは色んな歌を歌った。
「この歌いいね」
いつしか、彼のそんな言葉に請われるまま、恋の歌を何度も、何度も繰り返すようになり、
「大好き」
シャルロットは、彼に初めての恋をした。
美しい声で恋の歌を響かせ、まるでその歌の主人公になったかのように、恋心に溺れていく。
優しい彼はそんな歌に聞き惚れながら顔を近づけ、笑顔を彼女の視界いっぱいに広げ……。
「……? モラさん?」
おぼろげな記憶が歪み、恋の歌に溺れていたシャルロットの眼前に広がっていたのは、彼の顔ではなく、モーラット・コミュのモラさんのドヤ顔。
「ああ、そうだわ」
意識を取り戻したシャルロットは、幼い頃の素敵な記憶を噛みしめるように思い出す。
(「だけど、「あの人」は刻逆で、時の中に消えてしまった……」)
幸せな気持ちが抜け落ちた彼女の心に残るのは、憎しみだろうか? それとも悲しみなのか?
「助けなくちゃ。悲しい思いをしている人たちを」
どちらにしても、思い出に浸っている訳にはいかない。
あの人を助けるためにも、シャルロットは前へと進むのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
君と手を繋いで、丘を駆け上がり
高みから見下ろす、海辺の街……
眩い陽射しに、照り映える屋根瓦
眺めは最高、秘密の場所へ連れていこう
練習をサボって昼寝をしたり
秘密基地のような、居場所だった
君と一緒にいるだけで、世界がとびきり輝いて見えたろう
しかし、腕が引っ張られるな
身長の差もだが……
いや、すまない
いくら何でもな……歳の差
相手は街で出会った女の子
商人の娘だった
歳は一桁……
俺もかつてはそうだったけど
笑顔は鮮やかに覚えている
幼く、無邪気で、可愛い恋だった
もうあんまり覚えてないけど
……
昔から押しに弱かった
君の手をとれば、まだあの街にいたのだろうか、なんて
想いを馳せることもなく……
俺は今の幸福と共に生きるよ
●小さなはじまりの恋
「はやくはやくー」
2人手を繋き、丘を駆け上がって、海辺の街を高みから見下ろす。
いつもの秘密の場所にたどり着いたエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、彼女と2人きりのその場所で、楽しく過ごしていた。
「今日は一緒にお昼寝しようね」
そんな言葉に引っ張られるように、練習をサボって昼寝をしたり、あちこち駆け回ったり……。
その時彼らには、世界がとびきり輝いて見えていた。
「……いや、すまない」
だが、エトヴァが彼女に腕を引かれる度、彼女との差を気にし続けることになる。
街で出会った彼女は商人の娘で、彼よりもかなり年下だ。
だが、そんな彼女の笑顔は鮮やかで……ディアボロスとなった今でも覚えている。
(「幼く、無邪気で、可愛い恋だった」)
彼女は幼いながらに押しが強く、エトヴァはそんな彼女に弱かった。
(「君の手をとれば、まだあの街にいたのだろうか、なんて」)
そんな想いを馳せることもなく、今の幸福を大切にしよう。
エトヴァは彼女の手をそっと離し、歩き出すのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
神刀・総二
莉緒(g04388)と同伴
目を覚ませば見知った景色
いつもの道、いつもの店へ足を向け
いつものコーヒーを頼み
それを前に誰かを待ち続け
しばらくそのままで
「総二さん」と名前を呼ばれれば
顔を向けて何気なく手を振って挨拶をして
……
………
ふと前に座る金色の髪に碧い瞳の彼女と目があわせ
一目惚れだった、初めて好きになった女性だった
そして目の前にいる彼女はそれを受け入れてくれたはず……
なのに、紡がれる言葉はどこか遠く聞こえて
途端に全身に怖気が走り
何かが違うと無意識に口が開いて
「莉緒‥…じゃない、誰だお前……」
催眠から醒めれば
真っ先に莉緒を探して彼女の元へ
まだ醒めずに泣いている莉緒の手を取り
何度も名前を呼んで
如月・莉緒
総二さん(g06384)と
初恋とか覚えてないかも…
って言葉を交わしたのもつかの間、催眠にかかってしまって
莉緒、二度寝するならデート行けないけど?
聞き慣れた、でも懐かしい声で起きる
あれ?久し…ぶり?
幼馴染で男友達
そして初恋相手
まだ寝惚けてんの?ほら、行くよ
手を繋ぐ。向かう先は新宿。夏の日
てか、デート?えっ…?
首を傾げる
付き合ってなかった。片想いだった
彼氏とデートするのそんなに嫌なの?
違う。そうじゃなくて、ただ、今日はーー
一年前の刻逆の日
恋人ではなかったけど
一緒に新宿に出かけた男友達
好きだった
でも今はーー
きっと夢から覚める時は泣いてる気がした
……総二さん
目覚めて、心配そうな相手に思わず抱きついて
●運命の糸は初恋より前に
「ん、あと5分……」
いつの間にか幸せな眠りについていた如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)は、彼女を起こそうとする男性の声にそう答える。
「莉緒、二度寝するならデート行けないけど?」
そんな彼の声に、眠い目をこすって起き上がる莉緒。
「あれ? 久し……ぶり?」
そんな聞き慣れた彼の声が、なぜかとても懐かしく聞こえて。
莉緒のそんな言葉に、
「まだ寝惚けてんの? ほら、行くよ」
彼は優しく手を取ってくれて、今日もデートに繰り出すのだった。
たどり着いたのは新宿の喫茶店。目の前には笑顔の彼氏。
「……」
幸せいっぱいのデートなはずなのに、なにかおかしいと、莉緒は首を傾げる。
(「てか、デート? えっ
……?」)
付き合ってなかった。片想いだった。そんな彼との関係が脳裏に浮かび、
「彼氏とデートするのそんなに嫌なの?」
それを否定するように、彼の言葉が莉緒を縛り付ける。
「違う。そうじゃなくて、ただ、今日は――」
一年前の刻逆の日。莉緒は彼とこの場所に居た。
恋人ではないけれど、そうなりたいくらい好きだった男友達の彼と……。
(「でも今は……」)
夢から覚めた彼女の目からは、とめどなく涙がこぼれ落ちようとしていた。
いつもの道、いつもの店へ足を向け、いつものコーヒーを頼み。
それを前に誰かを待ち続ける。
そんないつもの日常を過ごす神刀・総二(闘神・g06384)。
「総二さん」
そんな彼にいつものように声をかける彼女。
総二は顔を向け、何気なく手を振って挨拶をして。
そこからがいつものデートの始まりだった。
「ねえ、今日は何話そっか?」
そんな彼女の奥に見える、少し離れた席に座った、金色の髪に碧い瞳の女の子と目があって。
「どこ見てるの?」
一目惚れだった、初めて好きになった女性だった。
そして目の前にいる彼女は、それを受け入れてくれた。はず……。
「ねぇってば。総二さん」
だが、その言葉はどこか遠く聞こえ……。
「莉緒……」
思わず口にしたその言葉に、今にも泣きそうな顔をしていた女の子。莉緒が反応する。
「……総二さん」
いつの間にか、総二の彼女も莉緒の彼氏も視界の外に追いやられ、2人はお互いの名前を呼び合いながら、相手の感触を確かめるように抱き合うのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
マリアラーラ・シルヴァ
マリア恋愛が分からなくなっちゃった
白馬の王子様がマリアのコト迎えに来てくれたらなって思ってたけど
ディアボロスするようになってから
王子様は「かよわい」女の子のモノって気付いたの
だからさっきまでマリアを凄くフワフワした気持ちにさせてくれた
凄く立派な白馬に乗り百万人の従者の人を引き連れ
すっごくキラキラな服で背が高くて頭がよさそうな
スペシャルイケメンでウルトラ格好いいスーパー王子様も
マリアが守ってあげなきゃいけない一般の人なんだよね
矢面に立って貰わなくても良いし
横に立って一緒に戦ってほしいとも思わないけれど…マリアは…
屈んでもらった王子様の頭を優しく撫でてあげて
後はマリアにお任せなのって帰ってもらうね
●白馬の王子様にはもう守られない
「君のことは僕が守るよ」
マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)の傍らには、百万の従者を従え、立派な白馬に跨った王子様が侍り、愛を囁いていた。
そんな夢のような光景に、マリアラーラはフワフワとした気分で無邪気な笑みを浮かべ、手を差し出した。
「……?」
だが、その手に彼が触れた瞬間、彼女の脳裏に違和感が湧き上がる。
(「マリア、恋愛が分からなくなっちゃった……」)
かつて、彼女は他の女の子が思っていたように、白馬の王子様に憧れ、彼のような存在に守られることを期待していた。
だが……。
(「ディアボロスするようになってから、王子様は「かよわい」女の子のモノって気付いたの」)
今の自分は、たとえ彼のように、すっごくキラキラな服で背が高くて頭がよさそうなスペシャルイケメンでウルトラ格好いいスーパー王子様。だとしても、
「マリアが守ってあげなきゃいけない人。なんだよね……」
そう考えたら、彼女が憧れた恋とはかけ離れていって。
(「矢面に立って貰わなくても良いし、横に立って一緒に戦ってほしいとも思わないけれど……マリアは……」)
恋する相手ではなく、守るべき相手に変わった彼の頭を優しくなでたマリアラーラは、
「後はマリアにお任せなの」
少し寂しそうにそう言うと、彼との思い出をそっと閉じるのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
薬袋・明莉
初恋の相手というとあれか?高校ん時の元カノ
当時のように制服に身を包み手を繋いで放課後にデート
下らない冗談で笑い合って
価値観の微妙なズレやクロノヴェーダの襲撃、俺自身が素直になれなかったり……色々な原因が重なって段々と疎遠になったけど
それにお前はあの時…卒業の一月前に消息を絶っている、だから今ここにいるはずがないんだ
未練を断ち切る為に顔を近づけ
額に【祝福】のキスを
今どこでどうしてるか知らないけど。ただ元気でいてくれたら良いと、それだけを願う
●刻逆が残した未練
「それでねー?」
いつもと変わらない午後の帰り道。
高校の制服を着た薬袋・明莉(情熱のアーティスト・g02002)は、いつものように彼女と手をつないで歩いていた。
「はははっ」
くだらない冗談で笑いあい、近くのショッピングモールでウィンドウショッピングしたり、一緒におやつを食べたり。
なんてことのないそのひとときは、いつの間にか、明莉にとって大切な時間となっていた。
「……いや」
笑顔で先を歩く彼女を見ながら、ふっと意識を取り戻した明莉は、立ち止まって彼女を二度見する。
こんな風に楽しく過ごしていた明莉たちは、微妙な価値観のズレなどで少しずつすれ違い、
(「俺自身が素直になれなかった……こともだな」)
段々と疎遠になり、自然に離れていくことになった。
「それに……」
何より、彼女は刻逆によって消息を絶ってしまい、今現在ここにはいないはずなのだ。
「どうしたの?」
足を止めた彼を怪訝そうに見つめる彼女。
「いや、何でも……あるか」
明莉は彼女に近づいて、額に口づけする。
「えっ?」
突然の行為に驚いた偽物の彼女に、
「またな」
明莉は一言だけ告げ、背を向けて歩き出す。
(「今どこでどうしてるか知らないけど。元気でいてくれたら良い」)
ただ、それだけを願いながら。
大成功🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
大和・恭弥
これは夢なんだろうな。
俺には記憶がないから、初恋をしたことがあるかわからない。
だからおそらく、初恋というものがあるなら…。
――キョウちゃんどうしたの?
隣を見ると想い人がいる。
部屋の中で、隣の君が告げてきた言葉に頭が真っ白になって。
思わずらしくなく浮かれて、
抱きしめ返せば拒むこともなく。
他愛ないこの時間が続けばいいと願ってしまった。
俺は端役でって思ってたのに―…
シャラリ、と肌見離さず持っている藍雪花染の刀飾りの音で我に返る
消えていく幻影はもうあの人の原型もない。微か見えたのは微笑み。
俺はちゃんと微笑み返せていただろうか…あのときのように。
あれは夢じゃなく俺がこれから忘れちゃならない現実なんだ。
●主役になる瞬間
「……キョウちゃん。どうしたの?」
ふと気づくと、大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)の傍らには彼女が居た。
いつもと代わり映えしない部屋の中、隣で微笑む想い人が告げる言葉に、恭弥はらしくなく浮かれて、
「……いいよ。もっと抱きしめて?」
思わず抱きしめてしまったが、彼女は嬉しそうに、少し照れた声でその身を彼に任せる。
(「このまま、この時間が永遠に続けばいいのに」)
恭弥の心の中をそんな気持ちが支配していく。
俺は端役で。と思ってた彼だが、この時ばかりは紛れもなく、物語の主役だった。
シャラリ。
彼女の暖かさを感じていた恭弥の耳に、そんな音が聞こえる。
「……!」
それは、肌見離さず持っている藍雪花染の刀飾りの音色だ。
我に返った瞬間、身体を包み込んでいた温もりが消えていき、それと同時に彼女だったものもゆっくりと消えていく。
「……」
最後にわずかに見えた、彼女の微笑み。
(「俺は、ちゃんと微笑み返せていただろうか……」)
恭弥は、その思い出を夢ではなく、忘れちゃならない現実としてしっかりと記憶し、立ち上がって部屋を後にするのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【未来予測】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
薬袋・透
ふと顔をあげると隣にひょんなきっかけからご飯友達になっている片想い中の鬼人の彼
初めて本気になった恋を初恋というなら彼が出てくるのも頷けるわ
名前を呼ばれるだけで舞い上がりそう
現実と同じような眩しい笑顔を向けられ高鳴る胸
そのまま顔が近づくのを静かに受け入れようと……したところで
覚醒
素早く距離を取る
……待って待って!今色々とキャパオーバーしそうなの!
そりゃいつかはそういう仲になれたら良いなと思ってるわ、でもズルをしたい訳じゃないというか……魅了も誘惑も恋の妙薬も使いたくない、僕は僕自身の力で彼を夢中にさせたいの!だからこんな幻覚に惑わされてる場合じゃないのだわ!
●その想いは自分の力で
「透」
名前を彼に呼ばれただけで、薬袋・透(無彩の魔女の系譜・g02087)の心は跳ねて踊りだす。
彼女の目の前でその視界を占拠するのは、ひょんなきっかけからご飯友達になった鬼人の青年。
初めて本気の恋をしている相手にゆっくりと迫られ、透の胸は高鳴っていく。
「んっ……」
そのまま彼の顔が近づき、透はそれに合わせて目を閉じ、静かに受け入れようと……した。
「!!」
だがその瞬間目を覚まし、状況を一瞬で理解した彼女は、
(「……待って待って! 今色々とキャパオーバーしそうなの!」)
慌てて目を開き、顔を真っ赤にしたまま素早く距離をとる。
「透。どうかしたか?」
不思議そうに問いかけ、自分に近づいてくる彼を見て、透は気持ちを落ち着かせようと焦る。
(「そりゃいつかはそういう仲になれたら良いなと思ってるわ、でもズルをしたい訳じゃないというか……」)
夢の中で想いを叶えるのではなく、続きは現実で。魅了も誘惑も恋の妙薬も使わずに叶えたい。
「僕は僕自身の力であなたを夢中にさせたいの! だからこんな幻覚に惑わされてる場合じゃないのだわ!」
だから、その姿で優しく迫ってこないでと、彼の幻影を強く否定する。
すると、彼の姿は静かに消えていき、
「……はぁ、びっくりした……」
透はようやく一息ついて、その場にしばらく座り込むのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
初恋はステキだもん起きたくない気持ち分かるの
だから少しだけ初恋に身を焦がす夜を伸ばしてあげる
手加減パラドクスで数回分の夜をプレゼントするよ
そしたら皆気づくんじゃないかな…何か物足りないって
叶った人は勿論
叶わなかった人なら猶更のこと
初恋というキラキラの宝物が成就するというなら
その日々は理想を遥かに超えた輝きに満ちてるはずだもんね
けどこの夢は皆の記憶と願いから作られてる
だから皆の想像以上の進展もドラマも生まれないし
このままだと初恋に飽きちゃって輝きも曇っちゃうよ
さぁマリアと一緒に帰ろ?
つまりそれが大樹の限界なの
でも夢の先へ行動してみたくなる勇気を貰えるなら
悪くない大樹かもしれないね
●幸せな夢は幻のごとく
内容は違えど、初恋の夢の中に沈んでいく人たち。
仲間たちが起こそうと声を掛けても返事のない彼らに、
「起きないのなら、もう休んじゃって良いんだよ」
マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は、彼らにより深く眠ってもらい、その中で納得して、目を覚ましてもらおうと試みた。
「……」
夢の世界だと気づかず、早回しのそれを楽しみ続ける彼らは、
「んっ……?」
次第にその笑顔が曇りだしていく。
「そろそろ気づいたかな? ……何か物足りないって」
その様子に、マリアラーラは笑みを浮かべた。
「初恋はステキだもん。叶った人は勿論、叶わなかった人なら猶更のこと……理想を遥かに超えた輝きに満ちてるはずだもんね」
彼らが今いる世界はそんな、素晴らしいもののはずなのだ。
「けど、この夢は皆の記憶と願いから作られてる」
だからこそ、それは自分の理想以上のものにはなり得ない。
「このままだと初恋に飽きちゃって、輝きも曇っちゃうよ」
そして、それが淫魔大樹の限界だと、マリアラーラは指摘するのだった。
「さぁマリアと一緒に帰ろ?」
そんな彼女の予想通り、幸せに飽きた人々は次々に夢から覚め、堕落から抜け出していくのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
赤上・イズル
■アドリブ・絡み歓迎
俺には恋とかよく分かりませんが…
と、幻で見た友を思い出す
初めて仲良くなった友達…彼も自分を好いてくれたら…
それはとても嬉しい…。が、それが幻でも…?
―否
残酷だが今置かれている状況を知って貰う為に
囚われの人々に声をかける
あの…、お邪魔してすみません…
あなたの横にいる初恋の人は幻です。本物ではありません
あなたがそうであると嬉しいと思う事を…幻で見せられているだけです
そんなまやかしに騙されないでください
現実世界であなたを待っている人がいるはずです
思い出してください。ここへ来る前の自分自身を
あなたは何をしていましたか?大切な人の傍に居たのではないですか?
その人達の元へお帰りください
半数程度の人々は、マリアラーラの目論見通り目を覚ましたが、
「夢の先へ行動してみたくなる勇気を貰えるなら、悪くない大樹かもしれないね」
そう考える事ができ、夢の先を想像する人は、相変わらず夢を見続けていた。
「あの……、お邪魔してすみません……」
そんな彼らの耳元で、赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)は囁き、夢の中に潜り込む。
「あなたの横にいる初恋の人は幻です。本物ではありません」
彼が紡ぐ現実を知らせる言葉は、彼らの耳には届かない。
「たしかに、今の状況が嬉しいことはわかります。ですが」
恋を良くは知らないイズルでも、自分が好意をよせる相手が同じように思ってくれているなら嬉しいと感じる。
「あなたがそうであると嬉しいと思う事を……幻で見せられているだけです。そんなまやかしに騙されないでください」
だが、それが夢が見せる幻であるのならば。
それを嬉しいと思うのは違うと、イズルは確信していた。
「思い出してください。ここへ来る前の自分自身を」
もしかしたら、これは残酷なことをしているのかもしれない。
それでも、彼らがこれからも生きていくためには、現実を思い出し、元いた場所へと帰らなくてはならないと、イズルは言葉を繰り返し、彼らを夢から叩き起こそうとするのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
シャルロット・アミ
……初恋の記憶は、あれ以上思い出せないのだけど
恋のことなら少しは話せると思うの
好きな人と結ばれたい
それは誰しも思うことだし、当然のことだわ
でも、それが幻だとしても、いいのかしら
幻は、自分の作り出した体の良い理想
本物とはまったく違うと思うの
理想を愛することは自分を愛することと似てるわ
相手のことを見ないということ、ね
真実を見て
それは辛いと思うけれど
現実は、理想ほど優しくない
いっぱい泣いてもいいの
愚痴ったって嘆いたっていい
でも最後には笑ってね
あなたは精一杯好きだったんだもの
それは胸を張っていいことだと思うのよ
「あなたのことを、現実世界で待っている人がいるはずです」
イズルの説得は続いていたが、彼らはなかなか目を覚まさない。
「……初恋の記憶は、あれ以上思い出せないのだけど」
説得に加勢するため、シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)は彼のそばに寄り、恋のことなら少しは話せるはずだと、囁きかける。
「好きな人と結ばれたい。それは誰しも思うことだし、当然のことだわ」
その想いがかなったにせよ、そうでないにせよ、望む未来を手放したくないのは、彼女も十分に理解していたが、
「でも、それが幻だとしても、いいのかしら」
それは本当に望む未来なのか、彼らにそう問いかけた。
「理想を愛することは、自分を愛することと似てるわ」
理想という名の幻は、本物とはまったく違う。
「相手のことを見ないということ、ね」
シャルロットは彼らを挑発するように、それに縋るのを否定する。
「真実を見て? ……それは辛いと思うけれど」
現実は、理想とはかけ離れていて。
とても辛く、優しくはない。泣きたくなることもあるだろう。
「いっぱい泣いてもいいの。愚痴ったって嘆いたっていい」
そんな気持ちを彼女は肯定し、
「でも最後には笑ってね。あなたは精一杯好きだったんだもの」
それが、自分が好きだった相手に対する最後の、最大限の愛情の示し方だと主張する。
「それは、胸を張っていいことだと思うのよ」
だから、初めてじゃなくても、何度でも恋に泣こう。
シャルロットの言葉に引き上げられ、眠っていた人々はそれぞれ涙を流しながらも笑顔で、理想の相手に別れを告げる。
「新しい恋がお望みのようだな」
そんなしんみりとした場へ、彼らが目覚めたことに気づいたのか、レ・コルプションたちが集まり、女性たちを狙って口説き落とそうと、襲いかかってきた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
吉音・宮美
アドリブ・連携歓迎
おっとすみません、少し感傷に浸りすぎていたようです
ここから取り返していきますよ
『吉音式レコードシールド』で敵と被害者の間に壁を作り近づけさせないようにします
続けてレコードシールドの音楽をBGMに選択PDを【歌唱】
他者を【誘惑】する『魔楽器』の【演奏】で相手の心を【捕縛】し私のファンにしましょう
口説くのは得意なようですが、口説かれるのはいかがです?
可能ならこのまま退散してほしいとお願いしますが、それが無理でも相手が私に集中してもらえれば被害者の皆さんに危険は届かない
そんな【時間稼ぎ】をして戦いは他の皆さんにお任せしましょう、殺しは好きではないので
●心、惑わされ
「おっとすみません、みなさんはこのままあちらへ」
疑似的な失恋を経験し、悲しい気持ちになっている人々に向け、気持ちを切り替えることができるような音楽で勇気づけていた吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)。
彼女は『吉音式レコードシールド』を掲げて、レ・コルプションたちが彼らに向かわないようけん制する。
「無駄だよ。大人しく私のモノになるがいい。子猫……いや、子狐ちゃん」
だが、宮美と対峙するレ・コルプションは、彼女の守りをものともせず、強気の命令で心を奪い、その行動を操ってしまう。
「むぅ……」
心の中に彼への想いが募ってくる宮美は、そんな気持ちを曲にのせて相手を誘惑しようとした。
「素敵なあなたには、私のファンにもなってほしいです」
熱っぽい言葉とともに情熱的な歌を歌い、相手を誘うようなダンスで彼とその周りの男性たちを魅了する。
「口説くのは得意なようですが、口説かれるのはいかがです?」
ふふっ。と蠱惑的な笑みを浮かべ、いつもより高いテンションと恋心を前面に押し出してスカートをひらひら。
その初々しい演技にレ・コルプションたちの目尻は下がり、彼女の声と踊りの虜になっていく。
「そのまま見ていてくださいね。殺しは好きではないので、大人しくしていればずっと歌ってあげます」
そして、そんな宮美のやんわりとした命令に、レ・コルプションたちは逆らえずに従ってしまうのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
赤上・イズル
■アドリブ・絡み歓迎
そうはさせませんよ
と割って入り、レ・コルプションから女性達を守ろうとする
人々の心を弄ぶ所業、全くもって許し難しです!
相手に戦意を向け、自身も魅了の魔眼に惑わされないよう警戒
動きを封じられた場合、抗うももし魅了の術にはまりそうになったら
た、たしかにメガネはいいものですよね…メガネ…
い、いやそういうことではなく…!…くっ!
なんだか友人に申し訳ないという一念で抗い、そして
マリコさん!お願いします!
と、サーヴァントのマリコさんに助けを求める
マリコさんの【マリコさんアタック】で敵を攻撃して貰う
強烈な電撃にて敵が怯んだ隙に拘束から逃れる
マリコさんありがとうございます!とすりすりする
宮美の歌声に惑うレ・コルプション。
彼らは大人しくしていたが、しばらくすると、その心を魅了されすぎたためか、彼女に向けて近づこうとしていた。
「そうはさせませんよ。アイドルへのお触りは禁止です」
だが、その行く手を阻むように、赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)が立ちはだかり、敵意を向ける。
「むっ……キミもなかなか素敵じゃないか。どうだい?」
すると、視線が彼に移ったレ・コルプションは宮美の魅了から逃れ、メガネをクイッと掛け直しながら、イズルの後ろにある壁に手をかけ、強引に迫る。
「た、たしかにメガネはいいものですよね……メガネ……」
魅了の魔眼に見つめられ、ぼうっとした気分になりながら、イズルは彼の虜になっていく。
(「い、いやそういうことではなく……! ……くっ!」)
心のなかでは違う。これでは友人に申し訳ないと思いながらも、口や手足は言うことを聞かず。
必死に堕ちていくのを堪え、いろいろなものに縋ろうとする。
バチィッ!
その瞬間、電撃が破裂する音とともに、両者は後ろに弾き飛ばされ、イズルは淫魔の束縛から逃れた。
「マリコさん、ありがとうございます!」
彼の願いを受けて飛び出したモーラット・コミュのマリコさんが、イズルと淫魔の中間点に降り立ち、強力な電撃を放って、その電圧でお互いを弾き飛ばしたのだ。
「人々の心を弄ぶ所業、全くもって許し難しです!」
そして、体勢を立て直したイズルの言葉とともに、マリコさんは再び宙を舞い、おいたをしたレ・コルプションに、ズドンとお仕置きの電撃を食らわせるのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【動物の友】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携、アドリブ歓迎
や、もう……自信満々だな。淫魔らしいが
誰でもいいのか?
そういうやり口は感心しないな
感傷に浸る間くらい待ってやってはいかがかな
人々に危害が及ばぬよう注意し、離れて戦闘
目覚めた人々を、魔の手から守り抜こう
偵察、観察を続け
未来予測で敵の動きを看破し、要を打ち崩す
味方と連携取り、狙いを合わせる
チェロを演奏
奏でるは、白鳥の優雅に舞うがごとき曲
甘い感傷を秘めた音色
青い恋心に似た、たゆたうような旋律
具現化した白鳥の化身たる騎士が、淫魔達と剣を交わす
反撃の言葉には己の音色を被せて浸食に抗し
魅了は冷静に対処
えー……モノ呼ばわりは失礼だな
すまないが、好みじゃない
俺にはもう決まった相手がいるからな
宮美の音楽の虜になった半数のレ・コルプションたち。
それ以外の彼らは、思い思いに獲物をロックオンして迫っていく。
「や、もう……自信満々だな」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、彼に向けて視線を送る淫魔に、
「誰でもいいのか? そういうやり口は感心しないな」
冷静を保ちながらそう言うと、Vc:Nachtigallを抱えて弦を弾き、奏でる。
甘い感傷を秘めた白鳥が優雅に舞うようなその曲に合わせ、白鳥の化身たる騎士が姿を現し、淫魔を退けんと剣を振るう。
「全く。少し大人しくしてくれたまえ」
その攻撃に服と翼を斬られた淫魔だったが、彼もまた冷静にそう言うと、騎士の動きを止めてエトヴァとの間合いを詰める。
「俺が用のあるのは君だ……早く俺のモノになれよ?」
そして紡がれた言葉に、エトヴァは従いたいという気持ちが湧き出そうになる。
「……む」
だが、彼はその気持ちに抵抗しながら己の音色を被せ、落ち着きを取り戻すと、
「……モノ呼ばわりは失礼だな」
冷静に言葉を返し、それと同時に動き出した白鳥の騎士が淫魔を斬り伏せた。
「すまないが、好みじゃない。俺にはもう決まった相手がいるからな」
エトヴァはその言葉を自分に言い聞かせるようにして、淫魔の誘惑から心を守るのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】がLV4になった!
効果2【ダメージアップ】がLV8になった!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
マリアは大好きなお兄ちゃん達の為に
手作りお菓子をふるまうよ!
演技もついでに盛りつつお兄ちゃん達だーいすき!しながら【マジカルキッチン】を展開して
【アイテムポケット】から準備してきたホットケーキミックスや卵とかの材料を取り出し
マリア特性ホットケーキをいっぱい作っちゃうよ
お料理中は危ないから近寄っちゃだめだよ?
出来上がったらあーんってしてあげるから待っててね
ところでマリアはお料理禁止って言われてるの
こうやって卵を割るとなぜかお兄ちゃん達の足元が爆発したり
泡立て器でかちゃかちゃする度にお兄ちゃん達が爆炎に焦がされたりするの
でもお兄ちゃん達なら愛の力で耐えてくれるよね?
マリア頑張るよ!
「マリアね。お兄ちゃん達だーいすき!」
彼らの魅了の魔眼にあっさりと引っかかった。
……ふりをした、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)。
彼女は満面の笑みで淫魔たちに好きと連呼する。
「大好きなお兄ちゃん達の為に、手作りお菓子をふるまうよ!」
そして、小麦粉や卵などを取り出して、それらを使って生地を作ろうとかき混ぜ始めた。
そんな健気な彼女の行為に惹かれ、手伝おうかと近寄る淫魔たち。
「お料理中は危ないから近寄っちゃだめだよ?」
だが、マリアラーラはそう言って牽制してから、一生懸命泡立て器を動かし、
「出来上がったらあーんってしてあげるから、待っててね」
可愛い笑顔で逆に彼らを魅了するのだった。
唐突に始まった料理の時間。
近寄らないでと言われた淫魔たちだったが、彼女に近づきたくて、手伝いたくて気づけばそばに近づいてきていた。
「ところで、マリアはお料理禁止って言われてるの」
マリアラーラの突然の告白に、もしや料理の味に問題があるのだろうかと考える淫魔たち。
大丈夫。そんなことは些細な事だと彼女を励まそうと口を開きかけるが、
「こうやって卵を割ると、なぜかお兄ちゃん達の口元が爆発したり」
その口が突然爆発し、淫魔の舌は火傷したかのようにヒリヒリと痛みだす。
「泡立て器でかちゃかちゃする度に、お兄ちゃん達が爆炎に焦がされたりするの」
さらにその言葉と同時に、淫魔たちの服が焦げ、炎が襲いかかった。
「でも、お兄ちゃん達なら愛の力で耐えてくれるよね?」
逃げようとするお兄ちゃん達だったが、マリアラーラのそんな言葉に思わず足を止めてしまい、
「マリア頑張るよ!」
彼女の作るホットケーキを焼き上げる炎に焼かれて力尽きるのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】がLV2になった!
シャルロット・アミ
メガネも強引なところも正直言って嫌いじゃないわ
でも、ごめんなさい、浮気性な人は苦手なの
お引取り願えるかしら?
愛用のバイオリンでメロディを奏でるわ
輝く花であなたのトラウマを刺激してあげる
その澄ました顔の下にどんなトラウマが眠っているのかしら
トラウマに狂って、消えるといいわ
好意を抱いたとしても、言ったでしょう?
あなたが他の人を攻撃した途端、好意は消えるわ
浮気なんてしないで、私だけを見て頂戴?
それでも恋慕が消えない場合は
たぶんモラさんが正気に戻してくれる……と思うわ
モラさんの可愛さには敵わないもの
アドリブ、共闘歓迎です
(「メガネも、強引なところも……正直言って嫌いじゃないわ」)
魅了の魔眼を受けたシャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)は、彼らのことを好意的に思い、迫られること自体はまんざらでもなかった。
「でも……」
だが、彼女はシャコンヌを肩に載せ、メロディを奏で、
「ごめんなさい、誰でもいいっていう、浮気性な人は苦手なの」
そんな拒絶の言葉とともに光の花吹雪が舞い降りてきて、淫魔たちに強烈なトラウマを思い出させる。
「あぁ!!!」
彼らがどんな光景を見ているのか。
シャルロットもそこまではわからなかったが、澄ました顔の下に眠った恐怖は、彼らの顔を歪め、狂わせる強烈なものらしい。
「き、君……」
そんな中、縋るように、近くに残っていた一般人の女性に手を伸ばす淫魔。
「言ったでしょう?」
ばしっ。
だが、その動きを察知したシャルロットは彼の手を叩いて目を醒まさせ、
「浮気なんてしないで、私だけを見て頂戴?」
恋に落ちた乙女の目で淫魔をじっと見つめる。
「あ……助け、て」
すると、淫魔は彼女の顔に手を伸ばそうとするが、それよりも早く演奏が再開され、
「ぎゃああああああ!」
脳裏に映り込んだトラウマが再び彼を襲い、発狂してその場に崩れ落ちた。
「大丈夫よ」
残っていた淫魔たちを全員倒したシャルロットは、心配そうに彼女を見つめるモラさんに笑顔を向け、
「モラさんの可愛さには敵わないもの」
その頭をなでてから、奥の方に見えるこの堕落世界の守護者。俗悪の死奏家・キャンディードが何かに拘束される姿を見つめるのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
吉音・宮美
アドリブ連携歓迎
さて、この辺りの仕切るボスの登場ですね
人の心を弄んだ罰です、普段よりキツめにやらせてもらいますよ
選択PDを【演奏】
堕落こそ最善というなら自らも堕落し面倒な戦闘など止めてしまおうという【誘惑】を込めた【歌唱】を行い相手を【精神攻撃】、そのまま無力化を狙いましょう
戦いたくないは私の本心でもあるので敵の攻撃で多少精神が堕落よりになっても問題ないはず……
命を奪うつもりも完全に心を壊すつもりもないので無力化に成功したら演奏は止めますが、駄目だったら相手が戦闘に集中できない程度に演奏を続けましょう
逆叉・オルカ
淫魔大樹が力を与えるとは聞いていたが……
甘い思い出を見せる割に、その正体はなかなかの悪趣味なようだ
……しかし、それでも
泡沫の思い出を取り返すきっかけをくれた事だけは感謝しよう
そして、サヨナラだ。あんたにも、幻にもな
氷冥弾で敵を撃つ
寿命を削る弾丸だ、アンタはあの世を見るといい
その淫魔大樹と共に冥界へと誘おう
冷静に状況把握
仲間とも連携、柔軟に対応
反撃で蘇るトラウマは妻の死
あまりにも若くしての病死は…記憶を思い出した今も乗り越える事はないだろう
現実はトラウマよりも辛く、痛い
だから、俺はこの傷跡と生きていく
どんな悪夢を見せようと
全てを受け入れて歩みは止めない
妻との約束を果たすまで
俺の心を壊させはしない
赤上・イズル
■アドリブ・絡み歓迎
さて…この堕落世界もそろそろお仕舞いにしましょうか
幕引きのお手伝いをいたします
口調は丁寧だが明らかな戦意を向け刀を構える
このアヴァタールを倒し淫魔大樹を滅ぼせば…
淫魔たちへのエネルギー供給源を断ち切る事が出来る!
【未来予測】にてキャンディードの動きを予測しつつ行動
そして力を送ろうとしている大樹の触手を断ち切りつつ
確実な攻撃への間合いを図る
もう…、精神攻撃にはまどわされたりしません…!
触手ごと紅蓮の炎で焼き斬って差し上げましょう…!
敵の精神攻撃に抗いつつもパラドクス【紅蓮雀】を放つ
自分が精神を保つ事が出来たのは友人の存在が強いと感じにはいられない
最後に大樹が滅びるのを見届ける
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携、アドリブ歓迎
えっ……ちょっと、俺、拘束服の趣味はないんで………
動きにくくない?
軽く引きつつ戦闘開始
堕落の果てがその姿なのか
パラドクスの一環だが
反応を伺って上々ならもう一回引いとく
話術に巻き込もう
堕落したいなら、まず自分がやってみせればいいよ
どれだけいいんだろ? ほらほら実演は大事だろ
これだけ見てる人もいるんだから
乗せていって隙を作らせ
相手が堕落しきった辺りで銃で撃ち抜こう
相手を観察しつつ
反撃は
うん、やっぱり趣味じゃないやと拒絶
魔力障壁も展開し声を追い出す
さて、どこまでが冗談だろうな?
……初恋は、きっと
誰もが一度は通る道なんじゃないかなあ
戻ったら、淫魔大樹の根をナイフで断ち
人々を解放する
シャルロット・アミ
悪趣味な淫魔大樹もこれでおしまいにしましょう?
絡みつく様も醜悪ね
一緒に滅ぼしてあげる
歌を歌うわ そうね、恋の歌はいかがかしら
精神破壊勝負ね
脳内に語りかけられてもサキュバスとしての矜持がある
淫魔なんかに負けてはいられないわ
青い鳥とともに恋の希望を歌うの
堕落なんて望んではいけないわ
望むのは、愛する人と歩く未来
真っ向からの、勝負
その精神を破壊してあげる
敵が倒れたら、淫魔大樹が機能しなくなったことを確認
初恋を思い出せたこと、感謝はしてるのよ
アドリブ、共闘歓迎です
マリアラーラ・シルヴァ
ベーダは堕落…初恋に浸るのがこの世の最善って言うんだね
ならマリアはより最善な世界を教えてあげる
パラドクスでしっぽフリフリ(誘惑)しながら
ベーダの最善説が破綻するよう言葉を紡ぐよ
もし初恋が最善なら皆が一生その影を追ってるはずなの
でも現実はそうじゃない
ましてや大樹の物足りない初恋じゃ最善には遠いよね
だから皆マリア大好きになればいいの
そしたらマリアも大好きだよって相思相愛になれるよ
各々独りで完結するしかない初恋より
皆で共有する相思相愛の方がより最善でしょ?
そんなの破綻するに決まってる?
でも昔それを成した人が居るの…かみさまって言うんだけどね
さぁマリアに堕落して愛し子になるといいの
それが最善なのだから
●束縛される淫魔
「……ぐっ、がっ!」
自らの身体を拘束具で包み、さらに淫魔大樹の触手が絡みついて全身を束縛された俗悪の死奏家・キャンディード。
「あなたは人々の心を弄び、初恋に何を感じさせたかったのでしょうか?」
吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)は、壊れた精神で堕落するのが最善だと誘ってくる淫魔に、
「ならば一緒に堕ちてしまいましょう。私も戦いたくはないので、途中まではお付き合いしますよ」
魂をこめた歌声と演奏で、さらなる堕落へ誘おうとする。
「ふごっ! がっ!」
相手を堕落させながらも、反撃によって自分もまた急速に堕落していくのを感じる宮美。
「流石に、私一人では無力化までは無理ですがっ」
自分が堕落してしまってもかまわない。という気持ちで全力を相手に振り向けた結果、彼の心もまた、束縛されていくのだった。
「絡みつく様も醜悪ね」
様々なものに絡みつかれた淫魔。
その姿を気持ち悪いと、シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)は一蹴し、
「一緒に滅ぼしてあげる」
希望に満ち溢れた恋の歌を、青い鳥たちとともに歌い出す。
堕落なんて望んではいけない。望むのは、愛する人と歩く未来。
彼女の強い思いは、淫魔の甘言を跳ね除け、彼の心に希望を注ぎ込んでいく。
「ぐっ……あっ!」
苦しそうにうめくキャンディード。
だが、心の中を壊されながらも、それすらも快感と感じているのか、むしろ勢いが増していく淫魔に、シャルロットは次第に焦りを感じ、
「私にも、サキュバスとしての矜持があるの。淫魔なんかに負けてはいられないわ」
そう言って、強気に歌い続ける。
だが、それでも淫魔の心を壊し切るには至らない。
「どうすればいいかしら……」
シャルロットは困り顔で、隣に視線を向けた。
「えっ……ちょっと、俺、拘束服の趣味はないんで
…………」
唐突に視線を向けられたエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、困惑しながら淫魔から距離を取る。
「第一、動きにくくない?」
それを快楽だと思っているキャンディードには良いのかもしれないが、とても真似したいとは思えなかった。
「そんなに堕落したいなら、自分がやってみせてくれよ」
気を取り直し、淫魔に語りかけるエトヴァは、彼がより自分を束縛し、堕落するように促す。
そんな言葉に従うように、キャンディードへ絡みつく淫魔大樹の触手が更に締め付けを強くして、彼は恍惚の表情を浮かべながら拘束されていく。
「さて、そろそろ終わりにしようか」
エトヴァは素早く銃を取り出し、その体を貫く弾丸を放つ。
いくら力を増していても、隙だらけのところに受けた一撃に、少なからずダメージを受ける淫魔。
「ぐぁっ!」
だが、彼の声がエトヴァの頭をかき乱し、堕落に引きずり込もうとする。
「うん…………やっぱり趣味じゃないや」
なんとか拒絶しようと強く念じるエトヴァだが、その身をじわじわと締め付けられ、苦痛と快楽の間で苦しみを覚え、
「どこまでが……冗談だろうな?」
全力で意思を込め、距離を取ることでなんとか逃れ、ようやく一息つくのだった。
「ベーダは堕落……初恋に縛られるのがこの世の最善って言うんだね」
少し離れたところで戦いを眺めていたマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)。
彼女は淫魔の考え方や攻撃パターンを把握すると、
「なら、マリアはもっと最善な世界を教えてあげる」
あまい香りをフワフワと漂わせる傾国狐に変化し、しっぽをフリフリと振って誘惑する。
「ふごっ! ふがっ!」
興奮気味に叫びながら、マリアラーラも堕落の道に誘おうとするキャンディード。
「もし初恋が最善なら、皆が一生その影を追ってるはずなの。でも現実はそうじゃない」
そんな彼に、マリアラーラは新しい恋へ誘うように囁きかけ、
「ましてや大樹の物足りない初恋じゃ最善には遠いよね」
恋はこうやって作るのだと、モフモフおなかダンスを見せつけて迫っていく。
「だからね? 皆マリア大好きになればいいの。そしたらマリアも大好きだよって相思相愛になれるよ」
そして、自分を愛することで、みんなで相思相愛になったほうが良いと主張した。
「そんなの破綻するに決まってる?」
淫魔は心の声でマリアラーラにそう語りかけたが、彼女はにっこり微笑んで、
「でも昔それを成した人が居るの……かみさまって言うんだけどね」
自分が神様になると宣言し、彼が自分を愛するために不要なしがらみを次々と取っ払っていく。
「さぁ、マリアに堕落して愛し子になるといいの」
彼が膝をつくのを待つ女神様は、彼の束縛をすべて奪い去り、笑顔で迎えようとするのだった。
マリアラーラの攻撃で、まとわりつく触手をすべて取り払われたキャンディード。
彼は彼女に屈することはなかったが、その力は大きく減じることになった。
「さて……この堕落世界もそろそろお仕舞いにしましょうか」
このチャンスを逃すまいと、赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)は、この夢の幕引きをすべく淫魔に迫る。
「もう……、精神攻撃にはまどわされたりしません……!」
淫魔の見せる強烈な妖気を、イズルは大切な友人のことを強く思いながら跳ね除け、手に持つ刃、陽炎一文字は赤みを増していく。
「触手ごと、紅蓮の炎で焼き斬って差し上げましょう……!」
そして、マリアラーラによって解き放たれたものの、再び淫魔に絡みつこうとするそれらを薙ぎ払いながら、
「九字切流奥義・紅蓮雀!」
摩利支天の加護により炎を刃に纏わせ、炎の鳥のように形を変えた刀で彼の拘束具を袈裟懸けに斬り裂いた。
「アンタは、夢の先のあの世を見るといい」
身体が燃え上がるキャンディードに、逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)は凍てつくような氷の銃弾を撃ち込む。
彼の作り上げたその銃弾、氷冥弾は、炎とともに、淫魔の寿命をも削り、存在を消し去ろうとした。
「……!」
しかし、一気に押し切ろうとするオルカの脳裏には、不意に彼の妻が亡くなったときの姿がフラッシュバックし、その手が一瞬止まる。
若くして病に倒れた最愛の彼女の姿に、オルカの心は傷ついていった。
「……俺は、妻との約束を果たすまで歩みは止めない。俺の心を壊させはしない」
だが、彼はその想像が、現実よりも辛いものではないのだと、トラウマを受け入れて自我を強く持つ。
かつての傷跡と共に生きることに迷いがなくなったオルカは、再び氷冥弾を彼の身体に打ち込み、今度こそ残る寿命とともに、この悪夢を終わらせるのだった。
「淫魔大樹が力を与えるとは聞いていたが……甘い思い出を見せる割に、その正体はなかなかの悪趣味だったな」
淫魔が倒れ、堕落世界が淫魔大樹の崩壊に巻き込まれる中、オルカはその様子を見つめ、
「……しかし、それでも、泡沫の思い出を取り返すきっかけをくれた事だけは感謝しよう」
淫魔の罠ではあったが、それによって自分にも得られるものがあったと笑みを浮かべ、
「そして、サヨナラだ。あんたにも、幻にもな」
仲間たちや一般人を連れて安全な場所へと避難を始める。
「初恋を思い出せたこと、感謝はしてるのよ」
崩れていく淫魔大樹を眺めながら、シャルロットは小さくつぶやき、その点だけは良かったと笑顔を浮かべ、
「誰もが一度は通る道だからな」
その想いを、敵の作戦とは言え思い出せたことは良かったと、エトヴァも彼女の気持ちに同意する。
苦しくも楽しかった夢は終わり、厳しくも色褪せない現実へ。
彼らは明日への一歩を踏み出すのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【友達催眠】がLV2になった!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】がLV3(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!
【ドレイン】LV1が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!