リプレイ
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
アドリブ歓迎
……俺の、俺の街
時代は違えど……様変わりしてしまったのだな
……放っておける訳がない
そこでも、俺は絵を描き続けているだろう
絵を描く事に少年の日々を捧げた
手抜き?
それを誰より許さないのは観客ではない
他ならぬ俺自身だよ
他者の評価など気にせずやってきた……そうだろう?
俺自身の求める、崇高なものを描くんだ
絵筆を執り、描き続ける
天使と、悪魔めいた何者かを
一筋まで神経の通い詰めた絵画を……
己の納得のいくものに辿りつける日なんて来るのかな
……芸術は、飽くなき追及
ただストイックに、画布に向きあい続ける
生ぬるい賞賛に、耳など貸すまい
何より、罵倒を受けた事を忘れないから
俺の方が取り憑かれているみたいか?
吉音・宮美
アドリブ・連携歓迎
称賛されたい、とは誰しも思うことですよね。私もそうですから
でも、称賛は本当にほしいものを隠してしまうんですよね
堕落世界では『魔楽器』を【演奏】して、【歌唱】していましょう。集まるオーディエンスに沸き上がる歓声、大変嬉しい光景ですね
以前の私ならコロッと調子にのってましたが……今はちょっと違います
私が一番歌を届けたいのはクロノヴェーダ、昔見たアニメの主人公みたいに……私は相手を傷付けずその歌一つで戦いを終わらせたい!
そんな想いを改めて認識し堕落から抜け出しましょう
我ながら大層なこと考えてますが、目標は大きい方が良いと言いますしね
●賞賛される堕落の世界
時代は違えど、様変わりしてしまったウィーンを放ってはおけない。
『淫魔大樹』を通じて『堕落世界』へ入る直前、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は過去を思う。まだ少年だった頃、彼は絵を描くことに日々を捧げていた。
そして現在、彼はウィーンの街角で絵を描いている己に気がつく。
「素晴らしい絵だ!」
「この躍動感、生き生きとしている!」
周囲には見物人、彼らは口々にエトヴァの絵を称賛していた。
エトヴァがキャンバスに目を向けると、絵はまだ下絵も下絵、完成には程遠い。
「君はウィーンで一番の画家だ!」
「君の言い値で買おう、私に売ってくれ!」
見物人たちは惜しみない称賛をエトヴァに送り、売ってほしいという者まで現れる。
(描きかけの絵を買いたい? それで絵が売れるなら楽なものだが、これでは手抜きの作品……手抜き?)
くくっ、とエトヴァの口から微かな笑い声が漏れる。
「なるほど確かに『堕落世界』の催眠は強烈だ」
エトヴァの頭の中が、靄が晴れたように澄み渡っていく。
「他者の評価など気にせずやってきた……そうだろう?」
手抜きの絵を世に残すことなどできない、それを誰より許さないのは他ならぬ自分自身だ。
「俺自身の求める、崇高なものを描くんだ」
パラドクス、リアライズペイント。
描くのは、天使と、悪魔めいた何者か。一筋まで神経の通い詰めた絵画を描く。
(己の納得のいくものに辿りつける日なんて来るのかな?)
キャンバスに絵筆を走らせるエトヴァは、ふと思う。
芸術は飽くなき追及、ただストイックに画布に向きあい続ける。
(生ぬるい賞賛に、耳など貸すまい。何より、罵倒を受けた事を忘れないから……俺の方が取り憑かれているみたいか?)
周囲の見物人たちが、もう充分だ、今すぐ買わせてくれ、と叫んでいたが、エトヴァは一瞥もしない。一瞬たりとも気を抜かずに絵筆を走らせる。
「……完成だ。『言い値で買う』と言っていたのは誰だ?」
天使と悪魔、光と闇の相克、完成した荘厳な絵を前に見物人たちは驚きの声を上げ、そして体が霧散していく。
「どうやら誘惑を跳ね除けたようだな」
仲間と合流するべくエトヴァは歩き出す。
「あー、あー♪ あ~♪」
吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)は広場のような場所で発声練習をしていた。
(おや? どうしてこんな場所で発声練習を? 確か『淫魔大樹』に触れ……)
宮美が疑問に思った時、彼女を群衆が輪になって囲んでいた。
「なんて素敵な歌声なの!」
「私の耳が魅了されてしまったぞ!」
矢継ぎ早に降り注ぐ、群衆たちの称賛の雨あられ。
「今の歌をもっと聴かせてはくれまいか!」
「どうせならオペラホールで、もっと大勢の人々に聞かせようじゃないか!」
歌声を褒められて宮美も悪い気はしない。
これで良ければいくらでも聴かせましょう、そんな気持ちも湧いてくる。
でも、それは違う、と彼女の中で何かが主張した。
ドクン、と胸が鳴った。
「……ここは賞賛される堕落の世界でしたね。相変わらず『淫魔大樹』の催眠は強力です」
魔楽器の弦を宮美は爪弾き、思いっきり歌い出す。
(集まるオーディエンスに沸き上がる歓声、大変嬉しい光景ですね。以前ならコロッと調子にのってましたが……今はちょっと違います)
称賛されたい、とは誰しも思うこと。
でも称賛は本当に欲しいものを隠してしまうもの。
(私が一番歌を届けたいのはクロノヴェーダ、昔見たアニメの主人公みたいに……私は相手を傷付けずその歌ひとつで戦いを終わらせたい!)
宮美はそんな想いを改めて認識する。
(我ながら大層なこと考えているかもしれませんが、目標は大きい方が良いと言いますしね!)
だからこそ高らかに宮美は歌う。『堕落世界』の誘惑に乗る気は毛頭ない。
歌い終えた彼女は、パチパチパチ、と拍手の音を聞いた。
いつの間にか群衆と一緒に見物していた、エトヴァからの拍手だ。
詰めかけた群衆、見物人たちは姿が薄れてかき消えていく。
「さっきも同じ光景を見た。見物人たちは一般人を堕落させるための要員として『淫魔大樹』が造り出したものかもしれないな」
「堕落させることができなかったので、存在意義を喪失したが故の消失……ですかね」
人の姿をしているが、人ならざるもの。
この街の住人は幻のような存在、そう考えることもできる。
「自由に動けるようになったことですし。ジャグラーさんを捜しに行くとしましょう」
彼にも一曲聞かせなければ、と宮美は思う。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
マリシエル・ニルーファ
ワ、すごい芸なんデスね!
ボールがないのにあるように見えるって、まったく別の芸術かもしれマセん!
これはワタシも何か投げ銭を……今は持ってないんデシた。
代わりと言ってはなんデスが、お食事を作っちゃいマス!
これはカレー、異国の料理。
どうやって作るのかは秘密デスが、美味しさは保証しマスよー!
さあお兄サン、召し上がレ!
秘伝のスパイスの調合で、心の奥に沈み切った芸事への向上心と情熱を思い起こせればいいんデスが……流石にすぐ目覚めてはくれないでショウね。
デモ良いんデス。この一口がちょっとでもきっかけになってくれレバ、
そしてふとした時に思い出してくれれば、ワタシは十分満足デスよ!
吉音・宮美
アドリブ・連携歓迎
群衆は消えましたが、まだ堕落世界の中ですよね?ではここだからできる説得で行きましょう
ジャグラーさんを見つけたら、彼を取り囲む群衆の後ろで弾き語りをします
この世界の特性上を考えると群衆は私には目もくれないでジャグラーさんにのみ称賛を送っている……と、少なくとも彼には見えるでしょう
ですがそれで良いのです
誰も聴いていなくてもひたむきに【演奏】を、精一杯の【歌唱】を、大道芸なんて最初は皆そんなものだったということを私を通して思い出してもらいましょう
【アート】を始めたばかりの自分の方が才能がある、なんて良くある話ですしね。初心忘れるべからずです
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携、アドリブOK
めちゃくちゃ叱咤激励したい
芸事を志すのは、決して平坦な道ではないはずだ
思い描いた夢、見上げた高みを思い出させよう
ちょっと失礼、と
観客のなか、真正面に陣取って観察
友達催眠を発動しつつ、彼の視界に陣取ろう
気になって仕方ないほど、微動だにしない
他の観客の幻に邪魔もさせない
どうした? その程度か?
あなたならば、『もっとできる』だろう
腕が鈍ったか?
ジャグリングを始めたのはなぜだ
観客を喜ばせたいからか?
……ここに喜んでいない観客がいるぞ
芸が好きだからか?
……今は芸が好きなようには見えないな
思い出せ
本当の芸を見せてくれないか
俺が拍手を送るまで
快い技が見られたなら、笑み零し、惜しみない拍手を
●本当の芸
(ボールがないのにあるように見えるって、まったく別の芸術かもしれマセん。本当だったら、すごい芸デス)
『堕落世界』に囚われたジャグラーの青年の話を聞いた時、マリシエル・ニルーファ(カレー屋台のお姉さん・g02341)はそう思った。
エアギターという芸がある。
身振り手振りでギターを演奏する真似をして、あたかも実際に楽器を手にしているかのように見せる芸だ。
さしずめジャグラーの青年が見せるのはエアジャグリングだろうか。
今の彼が披露しているのが、それだ。
より多くの人が見えるように台の上に立ち、己の芸を披露している。
「ボールが無いのに、まるでボールが空中に存在しているかのように見える!」
「素晴らしい腕だ、彼のジャグリングは最高だ!」
橋の上の群衆は青年の芸に惜しみない称賛を送っている。
しかしマリシエルには、ボールが空中に存在しているようには見えなかった。
ただ左右の手でトスの動きを見せる青年が、そこにいるだけだった。
それでも群衆の絶賛は止まず、青年は自分に酔いしれていた。
(すぐ目覚めてはくれないでショウが、心の奥に沈み切った芸事への向上心と情熱を思い出させてあげたいデス……)
芸事を志すのは、決して平坦な道ではないはず。
思い描いた夢、見上げた高みを思い出せば、彼の目も覚めるだろう。
(この世界の特性を考えると、群衆は私には目もくれないでジャグラーさんにのみ称賛を送っている……と。少なくとも彼にはそう見えるでしょう)
吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)は群衆の後方、橋の反対側に立っていた。
「では、この世界だからできる説得で行くとしましょう」
そして彼女は手早く魔楽器のチューニングを行う。
「ちょっと失礼」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は群衆を掻き分けて前へと進み出ていた。
最前列まで来たが、群衆がエトヴァを気にする様子はない。
やはりこの世界の住人は、囚われの人間を堕落させ続けることを役目とし、他の役割は持たないのだろう。
そして友達催眠を発動しつつ、エトヴァは青年の視界に陣取る。
周囲の見物人が拍手喝采を送り、投げ銭を行う中、エトヴァは微動だにせず、ただ立ち続ける。
その姿が気になったか、青年がエトヴァをちらりと見た。
一度視線が交われば、二度と逸らすことは許さない。圧のある眼差しでエトヴァは青年を見つめる。
(どうした? その程度か? あなたならば、『もっとできる』だろう。腕が鈍ったか?)
不動の姿勢と視線で、エトヴァは自分が伝えたいことを表す。
同じタイミングで宮美が弾き語りを始めた。
魔楽器の音色と彼女の歌声が、群衆の歓声に紛れて青年の耳へ届く。
青年の手の動きに、かすかな乱れ。
(おかしいな、集中できない……あそこで僕を見つめている人と、誰かの歌声のせい、か……?)
視界と耳に入るものがあれば、青年は意識せざるを得ない。
(集中しろ、ボールを落としてしまうぞ……あ、今はボールを投げてはいないんだ……何で、ボールがないんだ?)
それは彼自身が川へ放り投げてしまったからだ。
(そうだ、それでも皆が拍手喝采をするから、僕の腕ならボールがなくても人を魅了できると……でも、これが僕のやりたかったことかな……?)
青年は混乱してくる。ますます手の動きが乱れる。
「ジャグリングを始めたのはなぜだ。観客を喜ばせたいからか? ……ここに喜んでいない観客がいるぞ」
群衆の歓声に紛れて聞こえてきたエトヴァの声が、青年の耳に突き刺さる。
「お兄サンには、あそこで歌っている人の姿が見えマスか? あの人は、何故あそこで歌っていると、思いマスか?」
マリシエルもエトヴァの隣に立ち、青年に声をかけた。
台の上に立ち、目線が高くなった青年の目には、もちろん宮美の姿も映っている。
誰に見向きもされずとも、弾き語りを続ける彼女が映っている。
(誰も聴いていなくてもひたむきの演奏と、精一杯の歌唱。私を通して思い出してもらいましょう、大道芸って、最初はどういうものでした? それでも続けてきたのはどうしてです?)
歌声に込められた彼女のメッセージと視線が、青年に訴えかける。
(昔、チェロ弾きと組んで、演奏に合わせてのジャグリングをやったなあ……どっちも駆け出しの頃だったから、全然ウケなかったけど。でも小さな子供が拍手してくれたのは本当に嬉しかった……)
青年が過去の自分と、弾き語る宮美の姿を重ねて見る。
「どうした、腕が動いていないぞ!」
「空中に存在しているかのようなボールが、地面に落ちてしまうぞ!」
今度は群衆の声が青年の耳を打つ。
『堕落世界』の住人たちの役目は、あくまでも青年を堕落させ続けることだ。
「君は芸が好きか? ……今は好きなようには見えないな」
エトヴァの指摘に青年の顔が酷く歪んだ。
「思い出せ。本当の芸を見せてくれないか。俺が拍手を送るまで」
青年の両腕がだらりと垂れ下がり、首はただ空を見上げた。
そこには何もない。落ちてくるボールは存在しない。
だが自分自身は芸の道から外れて、地の底まで堕ちてしまっている。
青年は唇を噛み、拳を強く握り締めた。
「……弾き語りのお姉さん、明るく弾むような曲を頼む!」
そして力の限り叫ぶと、青年は新たなボールを空中へ投げた。
「お目覚めのようですね。ではリクエストにお応えしましょうっ」
宮美の奏でるポップなメロディーに合わせて、青年がジャグリングを再開する。
最初はボール2個、それが4個、6個、8個と演奏とともに増えていく。
「ははっ、やっぱりジャグラーは何かを投げてこそだ!」
青年の足もタップダンスのように軽やかに動き出す。
演奏の終盤、ボールは10個に。
演奏が終わると同時にボールをキャッチしていき、最後の1つを手にした後、彼は恭しく一礼した。
群衆は唖然としていた。
快い技を見られたことに、ディアボロスたちだけが笑みを零し、惜しみない拍手を送った。
「ワタシも何か投げ銭をと思いマシたが……今は持ってないんデシた。代わりと言ってはなんデスが、お食事を作っちゃいマシタ!」
マリシエルは青年にプレート皿を差し出した。
「これはカレー、異国の料理。どうやって作るのかは秘密デスが、美味しさは保証しマスよー!」
皿に乗っているのは大きなナンとスパイスの効いたカレー。
「さあお兄サン、召し上がレ!」
食べ方をマリシエルから教わりながら、青年は千切ったナンをカレーに浸し、口へと運ぶ。
「……美味しい! ピリっとした辛さの後に甘さがやってくる来る! こんな料理は始めて食べた……!」
作った料理で喜んでもらえることが、料理人の醍醐味。
「ふとした時、今日の一口を思い出してくれレバ、ワタシは十分満足デスよ!」
青年の感想にマリシエルの顔も綻ぶ。
「アートを始めたばかりの頃、自分の方が才能がある、なんて思うのは良くある話ですしね。初心忘れるべからずです。私も楽しく弾けましたよ」
魔楽器の弦を爪弾く宮美は、青年を囲んでいた群衆の姿が薄くなっていくのを見た。
しかし彼女は訝しむように目を細める。
眼前の光景に、別の異変が生じつつあった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【おいしくなあれ】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!
【アクティベイト】がLV2になった!
●敵出現
『堕落世界』の住人たちは役割を喪失して姿が薄くなっていく。
それとは正反対に、色が濃くなっていくものがある。
漆黒の修道服を纏った女たちが、急速にこの世界に像を結んでいく。
「この人たちの声を聞いてはなりません」
「誰からも称賛されるこの世界こそ、貴方の居場所なのです」
トループス級、淫魔修道女が姿を現した。
古田土・ひわ
(サポート)
無表情だけど中身はチャレンジャー
平面・立体・写真作品なんでも作る
常に斬新でいたい系アーティスト
小鳥と木の実が好きな森の人
無表情言葉少なで伝わりにくいけど孤高ではない
交流は歓迎ナンデスヨ?コワクナイヨー
アートは人の役に立つと信じているし
復讐者とは人類の無念を引き受ける存在と聞いたから
戦う時は自分の作風よりも現場の人々のための創作を心がける
リアライズペインターと戦闘工兵の能力があれば
大体のモノづくりと空間デザインなんて朝飯前
戦闘はアート作品が戦ってくれる
避難誘導的なサポートも実体化する絵が案内してくれて便利
アイデアこそチカラ
創作活動楽しすぎて口調が変わる事もある
アートにNGは無いのだ!カオス上等!
●アートは人の役に立つと信じている
「い、一体何が起きて……? この修道女さんたちは……?」
ジャグラーの青年は乗っていた台から転げ落ちそうになる。
目の前の見物人たち、それと山のような投げ銭が消えたと思ったら、突然修道女の集団が現れた。
彼女たちの妖しい雰囲気に、青年は不穏なものを感じていた。
「ジャンルは違えども、アーティストとして見過ごせないね」
青年と淫魔修道女の集団の間に、古田土・ひわ(雑食アーティスト・g03675)が割って入る。
「ここはね、なんでも称賛される堕落の世界。今の君は夢を見ているようなもので、体は【淫魔大樹】っていうバケモノみたいな樹木に囚われ、エネルギーの供給源にされている」
明かされた真実に青年は驚き、衝撃の大きさに声も出せない。
「で、あいつらは君をこの世界に繋ぎ止めておくために現れたのさ」
加えて、侵入者であるディアボロスたちの排除。
それが淫魔修道女たちの目的だ。
「アートは人の役に立つと信じている。そして復讐者は人類の無念を引き受ける存在……さて、ジャグラーくんを返してもらおうか」
ひわが空中に描き出したキュビズム絵画、美術史を狂わせた改竄世界史への怒り、それが敵の感覚を狂わせ攪乱する。
「あなたの芸術へ、称賛と祝福を与えましょう」
反撃に出る淫魔修道女、熱い抱擁と口づけがひわを狙う。
成功🔵🔵🔴
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
吉音・宮美
アドリブ・連携歓迎
ジャグラーさん、アンコールいいですか?
見せてあげましょう、私達の芸を!
選択PDを発動
私の【演奏】とジャグラーさんの芸で相手の感情を強く動かし無力化しましょう、一種の【精神攻撃】です
必要な小道具があれば【氷雪使い】と【アート】で氷の道具を作ってジャグラーさんに渡し、私は『吉音式レコードシールド』を【念動力】で動かし芸を邪魔しようとする人を牽制しましょう。おさわりは禁止ですよ
相手を傷つけず、後はひたすら【演奏】に注力
ただしどうしても止まらないなら『吉音式グレイプニル』で【捕縛】するくらいはしましょう
殺しはしません、私は貴女達に歌を聴かせに来たんです
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携、アドリブ歓迎
……良かった
堕落を誘い、浸らせるとは、淫魔らしいやり口だ……
間に合うなら、この事態を止めなければ
無駄だよ
彼には意思があるじゃないか
自分で気づけて、取り戻せるほどの情熱が……
もうあなた方の声に、応える事はないだろう
さあ、俺達は研鑽に忙しいんだ。実践もしないとな?
邪魔はしないでもらうよ
音楽で対決したいなら、聴いてもらおうか
チェロを構え、奏でるのは舞曲
優雅に、華麗に、時に勇壮に
音色が描く仮面舞踏会姿の英雄に、修道女達を攻撃させよう
レイピアを揮い、踊るように、舞うように
戦況を観察しつつ、弱った相手から仕留める
反撃は魔力障壁で緩和しつつ演奏に集中
負けぬ情熱的な演奏で対抗
俺の街を取り戻す
●セッション
ジャグラーの青年が『淫魔大樹』のエネルギー供給源である以上、淫魔修道女たちも彼を傷つけるような真似はしないはず。だからこそ、できることがある。
「ジャグラーさん、アンコールいいですか? 見せてあげましょう、私たちの芸を!」
吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)が青年にクラブの束を投げた。
ボウリングのピンのようなそれは、【氷雪使い】と【アート】で宮美が作り出したクラブ。持ち手以外は氷でできたクラブだ。ジャグラーとしてのサガだろうか、青年はクラブをキャッチすると同時にジャグリングを始めてしまう。3本のクラブが空中を回転しながら、左右の手を行き来する。
「淫魔のお姉さんがた。芸人さんへのお触りは禁止ですよ」
ジャグリングに合わせて宮美も演奏開始、淫魔修道女たちに精神攻撃を仕掛ける。
「先程の芸を、私たちにも見せてくださらない?」
「物を投げずとも、貴方は手の動きだけで人を魅了できる。私たちは、貴方の手の虜になりたいの」
淫魔修道女たちは淫らな声と仕草で、しきりに青年を誘惑して堕落させようとする。
そして彼女たちの声は、邪悪で淫靡な聖歌となってディアボロスへの反撃になる。
「淫魔らしいやり口だ……」
だからこそ、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は淫魔修道女たちに教えてやる。
「無駄だよ。彼には意思があるじゃないか。自分で気づけて、取り戻せるほどの情熱が……もうあなた方の声に、応える事はないだろう」
エトヴァの指摘通り、青年は己のジャグリングに集中している。
淫魔修道女たちの声には耳を傾けず、一瞥すらしない。
「さあ、俺たちは研鑽に忙しいんだ。実践もしないとな? 邪魔はしないでもらうよ」
チェロを構えたエトヴァが奏でるのは、舞曲。
「音楽で対決したいなら、聴いてもらおうか」
優雅に、華麗に、時に勇壮に。
レイピアを揮い、踊るように、舞うように。
淫魔修道女たちとのダンスの相手を務めるのは、音色が描く仮面舞踏会姿の英雄だ。
聴こえてきた舞曲に宮美は笑みを見せると、演奏をそれに沿ったメロディーへ変化させた。
エトヴァと宮美、チェロと魔楽器、即興のセッション。
宮美はジャグラーの青年へジャグリング用に別の道具を投げた。
意図を察した青年が代わりに投げ渡された物をキャッチする。今度は刃が氷でできたナイフ。クラブのジャグリングから、舞曲に相応しくナイフのジャグリングへ。氷のナイフがセッションに合わせて軽快に宙を舞い、くるくると回る。
対する淫魔修道女側も声高らかに堕落と誘惑の聖歌を歌い上げる。
精神を汚染する淫靡な歌声は魔力障壁で緩和しつつ、エトヴァと宮美は情熱的な演奏で対抗する。
何であろうと称賛される堕落の世界が、パラドクスの音色で満ちていく。
(今はまだ叶わぬとも、いつか必ずウィーンを、俺の街を取り戻す)
やがてディボロスたちの演奏が淫魔修道女たちの歌声を圧していく。
1体、また1体と、淫魔修道女は弱った個体から行動不能に追い込まれる。
さらに歌声が小さくなり、今にも消え入りそうになった時、宮美は残る淫魔修道女へ吉音式グレイプニルを投擲した。
「殺しはしません、私は貴女たちに歌を聴かせに来たんです」
捕縛され身動きが取れなくなった淫魔修道女の体が、橋の上に転がった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【ハウスキーパー】がLV2になった!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】がLV3(最大)になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!
エルフリーデ・ヴァッセルマン
(サポート)
『敵さん、もう勝った気? よし、教育してやるわぁ』
サイボーグの航空突撃兵の女です。
普段の口調は「アンニュイ(私、あなた、~さん、ねぇ、ねぇん、でしょお、なのぉ?)」です。
敵の上空から急降下突撃して、機関砲を乱射したり航空爆弾をばら撒く戦法を好みます。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、任務達成のためなら汚れ役、エッチな役割も臆せず行います。どんとこい。
あとはおまかせ。どんどんサポートに参加させてほしいです。よろしくおねがいします!
●眼鏡っ娘淫魔・リュネット
ディアボロスたちはジャグラーの青年を連れ、橋から移動していた。
『堕落世界』から脱出するには、この区画を管理するアヴァタール級を倒す必要がある。
敵が潜んでいそうな場所を探して街の中まで来てみたが、『堕落世界』の住人たちの姿すらなく、不気味なほど静まり返っていた。まるでゴーストタウンだ。
ディアボロスたちが周囲を警戒しつつ、再び移動を開始しようとした、その時。
「こーらー! 待ちなさーい! 待てー!」
遠くから、怒鳴り声。
「淫魔修道女たちにヒドいことしたのは貴方たちですねーっ!」
明るく、甲高く、緊張感に欠けた、怒鳴り声だった。
まるで素行不良の生徒を注意する学級委員長、そんな感想を抱いたディアボロスたちが見たのは、眼鏡っ娘淫魔・リュネットの姿。
「エネルギー供給源の人間を奪い去ろうなんて、許しませんからねっ」
ローネット、セーラー服、フラジョレットという、最終人類史で言うところの眼鏡っ子女学生スタイルのアヴァタール級淫魔が、空を飛んで追いかけてきた。
この敵の姿を、エルフリーデ・ヴァッセルマン(コールサイン『アドラーアイン』・g00556)も高空から視認していた。
「あれが敵さんねぇ」
自分は相手より上方に位置しており、さらに相手は地上へ注意を向けているため背中が無防備……航空突撃兵には絶好の獲物だ。
「それじゃあ美味しく食べちゃいましょ」
敵へとパワーダイブしたエルフリーデは、すれ違いざまに航空爆弾を叩きつけ、反撃を避けて急速離脱する。
「あ痛たたた! いきなり何するんですか、もー!」
上空へ逃げるエルフリーデを、リュネットは頬を膨らませて睨みつけた。
直後、空に亀裂が走り、そこから無数の触手が地上へ垂れ下がってきた。
触手の隙間を縫って飛行するエルフリーデは、リュネットの体に分離した触手が絡みついていくのを見た。
「怒りましたよ、私、本っ当に怒りましたからね!」
リュネットが触手の鎧を纏った姿となる。
成功🔵🔵🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
●悪夢そのもの
亀裂の走った空からは簾の如く無数の触手が垂れ下がり、周囲が薄暗くなっていく。
その触手で覆われた空に、触手の鎧を纏った淫魔がいる。
「夢の世界どころか、これじゃあ悪夢そのものだ……」
空を見上げたジャグラーの青年の声は震え、表情は慄いていた。
「攻防一体の触手で手玉に取って差し上げましょう。それこそジャグリングみたいに」
リュネットの腕に絡みついた触手が、ジャグリングでもするような動きを見せた。
淫魔ならば狙った獲物を性的に手玉に取ることも容易いだろう。
だが、こちらはディアボロス。
人類の無念を請け負い、怒りを以ってクロノヴェーダを討つ存在だ。
吉音・宮美
アドリブ・連携歓迎
ふう、やりました……けどこれここのボスにやるべきだったかもしれませんね!?
いやでもさすがにジャグラーさんをこれ以上危険には晒せませんか、ここからはソロの【歌唱】で勝負です!
まずは『吉音式レコードシールド』でいくつかの曲をミックスしたセットリストを流し相手の反応を【情報収集】
そこから相手が最も感情を揺さぶられる音楽を割り出しそれを選択PDで【演奏】
溢れ出す感情で相手の心を【浄化】し戦闘不能にしましょう
どれくらいまで動けないかわかりませんが避難するまでの【時間稼ぎ】ができればそれで充分
殺しは嫌なのでさっさとジャグラーさんを連れて脱出しましょう
陳・桂菓
地味娘や眼鏡娘というのは、そういう界隈では大きなシェアを持つ人気ジャンルと聞いたことがあるが……認識できなくなるほど目立たなくなるものなのか?
まあいい。
【ダリア・フィーユ】の肝が視線なら、こちらは【娥影幻攻刃】の幻惑の光によってその目を惑わせるとしよう。
使用武器は双短戟『騰蛟昇竜』
リュネットを見失った場合、オーラの光を狙って当て込むのは困難かもしれないが、両手の得物を揺らめかせていれば彼女が至近距離に至るまでに当たる可能性は高い。
そして、近距離戦になってしまえば私の土俵。彼女の視線が幻惑から脱する前に、双刃を振るって斬り捨てる。
よく考えれば、そんな扇情的なデザインの服装で地味娘もないものだ。
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
委員長ベーダが触手委員長になっちゃった!?
そういう制服改造ってダメなんでしょ?マリア知ってるよ
校則違反した委員長のために学級会(パラドクス)を始めるよ!
委員長は
「地味だけどメガネを外すと実は美人な女の子大好き神」から告訴されてるの
・可愛いメガネセーラーの模範的委員長だと思ったのに残念
・天然だとしても触手を鎧にする女の子はちょっと
・なんとなくマリアとキャラが被ってていかがなものか
ジャグラー先生に訴えてもダメだよ
あえてジャグリング一筋で頑張ってた先生が
安易な触手属性なんて許すわけないもの
むしろ巻き込んじゃった触手君に謝りなさいなの!
そんな風に触手制服を全否定して
精神的に追い詰めるね
●悪夢の終わり
「これ以上危険には晒せませんね。あなたは後ろに下がっていてください」
吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)はジャグラーの青年に離れているよう促した。救援に来たディアボロスが護衛に付き、彼を後方へ下がらせていく。
「ジャグリングとのセッションは楽しかったですよ……さて、ここからはソロの歌唱で勝負です!」
宮美は吉音式レコードシールドを展開、いくつかの曲をミックスしたセットリストを流す。どの曲ならば相手の感情が最も揺さぶられるか。自分の歌声も交えて反応を見る。
「お歌のお上手な復讐者ですね。ですが私には及ばないでしょうっ」
対するリュネットもフラジョレットを奏でる。
宮美の脳内に流れる甘酸っぱい青春を感じさせる曲、さらに眼前に広がる『青春の情景』のイメージを反映した光景。
相手を幻覚空間に陥れて誘惑・洗脳する、それがリュネットのパラドクス。
「誰にでもある青春、あの頃の記憶。今になって思う、ああいう青春もあったんじゃないか、どうしてこういう青春じゃなかったのか。でもそういうのって……他者が土足で踏み込んでいいものじゃないですよねっ」
折しも吉音式レコードシールドから流れる曲はハードなロックナンバー。
溢れ出す感情は歌声となって宮美から迸り、幻覚空間を破壊する。
「やかましい歌ですっ、だけど不思議と心が躍り出……ダメ、ダメよリュネット、復讐者の音楽なんかに心を動かされちゃダメなんだからっ」
激しいメロディーに衝き動かされるものがあったのだろう。
リュネットは内に生じた衝動に耐えるように、己を鼓舞する。
「ではもっと聴かせてあげましょう。案外気に入って、浄化されちゃうかもですよ?」
甘酸っぱくなどない、時に呼吸をするのも辛くなる逼塞感も青春には付き物。
それを打ち破るような疾走感溢れるナンバーを演奏し、歌う。
歌で押し切れば敵を行動不能にできるはず、こちらが避難するまでの時間稼ぎができれば充分、宮美はそう考える。
「殺しは嫌なんですよね。ここからジャグラーさんを連れ出したいだけなので、貴女は引いてくれませんか?」
「私はここの管理を任されているんです。ディアボロスのお願いなんて聞いてあげません!」
あくまでもリュネットの意思は徹底抗戦か。
「音楽には音楽を、ってわけか。じゃあ私もその流儀に倣おうか」
宮美たちとの合流を果たした陳・桂菓(如蚩尤・g02534)が、双短戟『騰蛟昇竜』を振りかざした。
「ところで地味娘や眼鏡娘というのは、そういう界隈では大きなシェアを持つ人気ジャンルと聞いたことがあるが……認識できなくなるほど目立たなくなるものなのか?」
「新手の復讐者ですか。知りたいのなら、貴女の体に教えて上げましょう」
淫魔の尻尾で保持したローネットのレンズの向こうで、リュネットの目が妖しく輝く。
「やれるものなら……やってみるがいいっ」
桂菓のパラドクスが放つ光は敵の視覚を阻害する。音楽には音楽を、迷彩効果には迷彩効果を。リュネットのパラドクスの肝が視線なら、こちらはパラドクスの幻惑の光によってその目を惑わせるまで。
(たとえ敵を見失っても、オーラの光を狙って当て込むのは困難だろうが両手の得物を揺らめかせていれば……当たる可能性は高いっ)
空から垂れ下がってきた無数の触手が桂菓の行く手を阻む。
彼女はこれを掻い潜り、リュネットへ迫る。
「今の私は『地味な私』、だから簡単に密着できるんですっ」
『地味な私』と念じ、リュネットは認識阻害の魔力で全身を覆い尽くす。
一瞬の間に無数の攻防が繰り広げられ、先に間合いへ踏み込んだのは、桂菓。
「お前には不運だろうが、近距離戦は私の土俵だ」
「痛ったーい……やーりーまーしーたーねー!」
だが斬撃を浴びても、リュネットは桂菓を捕捉している。
「私の虜になりなさい!」
至近距離から魅了の視線を浴びせた、とリュネットは確信した。
そのはずだった。
「委員長ベーダが触手委員長になっちゃった?」
しかし様子がおかしい。
今、リュネットの前にいるのは彼女が戦っていたインセクティアの武人ではない。
いるのは幼いサキュバス、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)だ。
「そういう制服改造ってダメなんでしょ? マリア知ってるよ。だから校則違反した委員長のために学級会を始めるよ!」
「何を言ってるんですか、このお子さまは……おや?」
リュネットが周囲を見回すと、ウィーンを模したはずの街並みが、いつしか学校の教室のような場所と化していた。
席に座るのはディアボロスたちと、マリアがパラドクスで生徒役として甦らせた神々。
それとリュネット自身。
「委員長は『地味だけどメガネを外すと実は美人な女の子大好き神』君から告訴されてるの。ひとつ、可愛いメガネセーラーの模範的委員長だと思ったのに残念。ひとつ、天然だとしても触手を鎧にする女の子はちょっと。ひとつ、なんとなくマリアとキャラが被ってていかがなものか」
教壇に立つマリアが告訴の内容を諳んじた。
「異議あり! 淫魔が淫魔としての魅力を追求して何が悪いんですか!」
リュネットが机を叩いて立ち上がる。
「ていうか最後のは何なんですか、貴女の方が私とキャラ被りしているのではないですか!」
しかしリュネットの反論に、室内の反応は薄い。
「確かに、そんな扇情的なデザインの服装で地味娘もないものだ」
「ですよねぇ」
桂菓と宮美がマリアに同意し、他の生徒役も賛同するように頷いた。
「くっ……先生はどう思われるんですかっ」
孤立無援のリュネットが教師役に顔を向ければ、教室の端にいるのはジャグラーの青年だ。彼は学級会そっちのけでジャグリングをやっており、リュネットは呆気にとられるが、そこで彼女は気がついた。
これでは復讐者の術中にハマったも同然、と。
「ジャグラー先生に訴えてもダメだよ。あえてジャグリング一筋で頑張ってた先生が、安易な触手属性なんて許すわけないもの。むしろ巻き込んじゃった触手君に謝りなさいなの!」
己の存在の全否定、それは衝撃となってリュネットに叩きつけられた。
直後に教室の風景も消え失せ、周囲は再びウィーンの街並みに戻っていた。
「復讐者を手玉に取るはずが、これではこちらが手玉に取られ……きゃあ!」
精神的に追い詰められたリュネットへ、青年の護衛についていたディアボロスたちからの一斉射撃が着弾した。
リュネットの触手の鎧が弾け飛び、ローネットのレンズにヒビが走る。
なおも反撃を繰り出すリュネットだが、能力を強化する触手の鎧は失われた。
「ここで一気に押し切らせてもらう……!」
パラドクス、娥影幻攻刃。
幻惑の輝きを放つ斬撃、その軌道を相手が読むのは困難。
反撃の暇を与えることなく、桂菓が双刃を振るって淫魔を斬り捨てる。
「淫魔としての魅力が通用しなかった、なんて……」
リュネットが崩れ落ちて、同時に『堕落世界』が終わりを迎え……そして。
「……あれ、ここは?」
『淫魔大樹』の幹の下でジャグラーの青年が目覚め、起き上がった。
彼の周囲にはディアボロスたち。
「お帰りなさい。悪い夢が終わったのですよ」
青年へ、宮美がジャグリング用のボールをそっと手渡した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【ハウスキーパー】がLV3になった!
【温熱適応】LV1が発生!
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効果2【命中アップ】LV1が発生!
【リザレクション】がLV2になった!