みんな、ネコになる(作者 志稲愛海
18


#断頭革命グランダルメ  #大淫魔都市ウィーンの淫魔大樹  #大淫魔都市ウィーン 

 ぼくはレオン、とっても有能で真面目な、しごとにんげん……だったはずなのだけれど。
 今は、しごとじゃなくて、うにゃうにゃっと、ボール遊びにむちゅう。
『レオンちゃーん、ごはんですよぉ~』
 あ、ご主人様が、よんでいる。
 何だかよくわからないんだけど、知らない間に誘拐されて、宮廷につれてこられたぼく。
 豪華なごはんにおやつ付き、後はころころふにゃんとお昼寝したり、にゃにゃっとボールやおもちゃで遊んだり、同じように誘拐されてきたらしいおともだちと追いかけっこしたり、気ままにてくてくお散歩したり……もふもふなでなで、甘やかされてかわいがられる日々。
 しごとにんげんだった時には、考えられない生活だ。
 そんな今のぼくは……豪華な宮廷に誘拐されて飼われている、もっふもふな猫さんなのだから。
 猫の社会にだっていろいろと大変なことはあるのかもしれない。
 でも、宮廷にいるぼくには、そんなきびしい猫社会とかも関係ない。
 最初は、あのしごとどうなってるのかな……なんて、ちょっぴり思ったりもしたんだけど。
『レオンくーん、あーそぼ!』
 今では、キュートな猫さんのこいびともできたし、もふもふかわいいおともだちもいっぱい。
 豪勢な三食におやつにお昼寝付き、自由気ままにあまやかされる日々は、当たり前だけれど気楽でたのしくて。
 もう、ぼく……しごとにんげんになんて、戻れそうにないにゃあ。

●みんなネコになる堕落
「みんなは、猫さん好き? 俺はね、すっごくすごく大好き……猫って、本当に可愛いよね」
 猫さんグッズを集めているほど無類の猫好きな逢海・凪都(黒焔・g03331)は狐耳をぴこぴこさせながら、瞳をキラキラさせて言った後。気を取り直し、起こっている事件の概要を語り始める。
「今回のパラドクストレインの行き先は、断頭革命グランダルメだよ。淫魔学園を支配していた、ジェネラル級淫魔『極彩のバーバラ』の撃破に成功したんだけど。これを受けて、大淫魔都市ウィーンの探索が可能になったんだ」
 大淫魔都市ウィーンは、各地から芸術の才能のある者達が集められた芸術の都と言われていたが。
 実際は集められた芸術家達が淫魔学園で淫魔に覚醒させられていたことからも分かる通り、それは一面的な真実でしかない。
 そして探索が可能になったという、ウィーンの城壁の内側であるが。
「全体が『淫魔大樹』と呼ばれる樹木型クロノ・オブジェクトに侵食されていて……町全体が、淫魔大樹の触手に覆い尽くされているんだ。そしてウィーンに住んでいた一般人は、淫魔大樹の触手に繋がれて、淫魔大樹が創る異空間『堕落世界』に精神を囚われていて……永遠に続く堕落の中で、淫魔の為のエネルギーを生み出す装置とされているみたい」
 だが、淫魔大樹が創る異空間『堕落世界』には、淫魔絵画に入り込む要領で入り込めるのだという。
 なので『堕落世界』へと赴き、そこに巣食うクロノヴェーダを撃破し、精神を囚われた一般人を救出して欲しいというわけだ。

「淫魔大樹は、元は一本の木みたいなんだけど、それが街中に広がっているようだよ。一本の木が街中に広がる様子は、葡萄の木とかに似ているかもしれないね」
 凪都はそう言った後、入り込む『堕落世界』の概要について説明する。
「今回向かって欲しいのは、『みんな猫になっちゃう』堕落世界だよ。囚われた一般人は猫になって自由気ままに、すごく甘やかされて、堕落させられているよ」
 ふわふわでもふもふな毛並みに、ぷにぷにの肉球、愛らしい仕草や見目。
 その堕落世界では誰もが、よしよしなでなで甘やかされる猫になってしまうのだという。
 そんな『みんなネコになっちゃう』堕落世界への侵入に関しては、ディアボロスの皆にとって容易に可能なのであるが。
「ただ、『淫魔大樹』の力はとても強いから、みんなが堕落世界に入った時点で、強力な催眠にかけられて、囚われた一般人と同じように猫になったように思っちゃって、堕落させられてしまうみたい。この堕落は避けられないんだけど……でもディアボロスであれば、ちょっとしたきっかけで、意識を覚醒させる事ができるだろうから。うまく意識を覚醒させる事が出来れば、あとは自由に動けるようになるよ」
 その堕落から解放されれば、自由に行動が可能となるので。
 堕落世界のその区画を管理しているアヴァタール級を見つけ出して撃破すれば作戦は成功となる、というわけだ。
「でも、クロノヴェーダを撃破するだけでは、精神を囚われている一般人は死んでしまうか、生き延びたとしても廃人となってしまうから。できれば、クロノヴェーダを撃破する前に、彼らを堕落から救って正気にもどしてあげて欲しいよ」
 淫魔は『堕落』した時のエネルギーが大きい者を使うため、囚われている一般人は、元は堅物であったり真面目な人間が多いという。本来はそんなことをする人ではない、と言われそうな人が、にゃんにゃんと猫になっている傾向が強いようだ。

 そこまで説明を終えた後、改めて皆をくるりと見回して。
「淫魔大樹が、淫魔達にとって最も重要なクロノ・オブジェクトであるのは間違いないと思うし。淫魔は各地で、異空間を作り出すクロノ・オブジェクト『淫魔絵画』を活用してきたことも確認されているけど……どうやら、それらに使われていた、額縁や紙は淫魔大樹を元に作られていて、絵の具とかも、染み出た樹液を溶かして作られていたみたいだね。それに、淫魔大樹が生み出していたエネルギーは、淫魔だけでなく、自動人形の作戦行動にも利用されていたはずだけど……このエネルギー源を絶つ事で、これまで姿を見せなかった、ナポレオンや有力な元帥達も動かざるを得なくなるんじゃないかな」
 凪都はそれから、猫さん……とちょっぴりだけ羨ましそうに呟いた後、改めてぺこりと皆にお願いする。
「俺は、猫さん好きだけど……もしかしたら、猫になるのはちょっぴり恥ずかしいなって、思うみんなもいるだろうけど。でも、淫魔大樹に囚われた人を放っておけないし、ディアボロスとしてクロノヴェーダの力を強めるようなことは、打破したいから……割り切って、猫さんになってきてね」
 そして、みんなはどんな猫さんになるのかな……なんて、狐尻尾をちょっぴりそわりとさせながらも。
 凪都は復讐者の皆を案内する。淫魔大樹が蔓延る、大淫魔都市ウィーンへと向かうパラドクストレインへと。

●夢と現実
 猫になったレオンくんが、うにゃうにゃと堕落した猫ライフを送っている頃。
「……ふふ……にゃーん……」
 大淫魔都市ウィーンの街で、淫魔大樹の根本に触手で繋がれたひとりの男性の姿が。
 その男性の表情は恍惚としていて、満足気な笑みが宿っているけれど。
 体中を触手で巻かれた上、分泌される栄養素などによって生かされているという、悲惨な状況下にあった。
 その男性は『寝ずのレオン』と仕事仲間に呼ばれているほど、仕事に日々打ち込んできたキャリアのある男性であったが。
 堅物で真面目な仕事人間の彼の精神は今や、堕落した猫のレオンちゃんになってしまっている。
 そして……その堕落世界から力を得ているのは、自称芸術家の淫魔。
 天邪鬼で芸術肌ゆえに直球に性的なものではなくもっと個性的な感覚を好むこの淫魔にとって、猫の世界はうってつけ。
 己の芸術という名の欲求と力のために、猫な堕落世界を構築し続ける。
 ディアボロス達の手でそれを止めない限り、ずっと。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
3
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【飛翔】
4
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【狐変身】
1
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【強運の加護】
1
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【現の夢】
2
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【腐食】
2
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【託されし願い】
2
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【友達催眠】
6
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【無鍵空間】
2
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【液体錬成】
2
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【建造物分解】
2
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【ハウスキーパー】
3
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV5 / 【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV10(最大) / 【ガードアップ】LV1 / 【凌駕率アップ】LV2 / 【反撃アップ】LV2 / 【アクティベイト】LV3(最大) / 【リザレクション】LV1 / 【先行率アップ】LV2 / 【ドレイン】LV1 / 【アヴォイド】LV2 / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV2 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

志稲愛海
志稲愛海と申します。
よろしくお願いいたします!

●各選択肢について
 リプレイの進行は、②→①→③の予定です。
 ①③の選択肢は、シナリオ成功達成が見込める程度の人数の採用となります。

②敵に誘拐される囮作戦
 この選択肢に限り、採用数に制限はありません。
 OP通り強い催眠にかかり、皆様全員、猫になります。
 どのような猫になるかの拘りがある方は、種類や特徴など記していただければ。
 猫は猫でも堕落猫ライフなので、宮廷に誘拐された自由気ままに過ごしている甘やかされた猫、になります。
 猫になって、美味しいごはんやおやつを食べたり、玩具とうにゃうにゃ戯れたり。
 おともだちと遊んだり、猫かわいがりされたり、お散歩や冒険したり、もふもふすやぁとお昼寝したり等々。
 自由気ままな魅惑の猫ライフが待っておりますので。
 猫さんとして催眠にかかって堕落しつつも、頑張って意識を取り戻して下さい。
 とはいえディアボロスであれば意識を取り戻すのは難しくないので、猫ライフ行動中心でも構いません。
 サーヴァントは猫な皆様のお友達としてそのままでも大丈夫ですし、猫になっても勿論OKです。
 甘やかすご主人様や他のお友達な猫さんなども、ご自由に設定いただいて構いません。
 まるっと猫になっていても、ちょっぴり人間である意識があっても、程度などは個人差なのでお好みで。
 最初は必ず催眠にかかって猫になってしまう、ということは必須です。
 普段だと猫にならないようなキャラの方でも催眠にかかって、もれなく猫さんになります。
 それも催眠のせいなので、存分に猫さんになっていただければと!
 
①堕落している一般人を正気に戻す
 猫になって堕落している一般人を、説得や他の方法で正気に戻してあげてください。

③👿アヴァタール級との決戦『宮廷芸術家ヴィジェ』
 淫魔大樹から力を得ているアヴァタール級との戦闘です。
 堕落世界の外周部は触手が蔓延る不気味な空間で、敵はこれを利用して戦う事が出来るようです。
 ③の選択肢での戦闘に勝利すれば、シナリオ成功となります。


 進行や受付状況等はマスターページにてお知らせいたします。
 公序良俗に反する事、他人への迷惑行為等は厳禁です。
 そのような内容だと判断したものは、大幅なマスタリング及び返金とさせて頂きます。

 皆様のご参加を、心よりお待ちしております!
209

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


吉音・宮美
アドリブ・連携歓迎
恐怖しかないわ!!!?
ただでさえある日突然狐耳と尻尾生えてこれ以上人外にならないか恐怖の日々を過ごしてるのに猫になんかなりたくはないわ!!!?

とは言っても自由に過ごしたいという願いはあるので大樹の催眠効果も合わせて日がな一日ゴロゴロとする自堕落な日々を過ごしましょう
そうしてると優しい飼い主さんが私の健康に気をつけて散歩に連れていこうと首輪を……首輪…お前も私にリードを付けようとするのかぁぁ!!!?(旅団で人間の姿でリードをつけて散歩させられそうになった記憶と共に前述の人間でなくなる恐怖を思い出す)

はあ、はあ……昔受けた【精神攻撃】が役に立つとは……わからないですね世の中


 これから飛び込む先の世界で待っているのは、ゴロゴロウニャーンと好き勝手できる猫ライフだというが。
 それは一見、お気楽で快適な環境……のはずなのだけれど。
「恐怖しかないわ!!!?」
 狐耳をぺたり、ふるふると大きく首を横に振るのは、吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)。
 いや、へちょりとなっている狐耳もふわふわ尻尾も、本来の彼女にはなかったもので。
「ただでさえある日突然狐耳と尻尾生えてこれ以上人外にならないか恐怖の日々を過ごしてるのに猫になんかなりたくはないわ!!!?」
 息継ぎもせず一気にそう紡ぐのは、猫になることに対して恐怖を抱く理由。
 今は人の姿に狐耳と尻尾がひょこりと生えてしまっている状態であるが。
 堕落世界に入ってしまえば、問答無用で猫そのものになってしまうのだ。
 そんな完全に人ではない状況に陥ってしまうことに、憧れどころか恐れを感じている宮美。
 とはいえ、自由に過ごしたいという願いはあるから。
 これはディアボロスとしての依頼でもあるし、完全に人外になってしまうことはひとまず置いておくことにして。
 復讐者といえど暫くは抗えないという大樹の強い催眠効果も合わせて、猫になってみることにする。
 日がな一日ゴロゴロとする自堕落な猫ライフを満喫するために。
 ぽかぽかの日向にころん、ふかふかのベットでごろごろ、なでなでされながらふにゃーん。
 お気に入りの場所を見つけてはころころ、びよーんとのびのび。
 どんなことしても何も言われず、うにゃうにゃと贅沢三昧、自由気まま。
 そんな猫になる堕落をそれなりににゃんにゃん楽しんでいた宮美であったのだけれど。
 優しいご主人様にひょいっと抱っこされれば、思わず瞳を大きく見開いてしまう。
『健康のために、たまにはお散歩に行きましょうねー』
 飼い主の手に握られている、猫用の首輪を見つけて。
 勿論それは、現在猫である自分に嵌められるためのもので。
 首輪を……首輪……と呟きながらもぷるぷる震えた後、堪らずに叫ぶ宮美。
「お前も私にリードを付けようとするのかぁぁ!!!?」
 旅団で人間の姿でリードをつけて散歩させられそうになった記憶と共に、人間でなくなる恐怖を思い出して。
 そして催眠から解けると同時に、首輪でお散歩も間一髪で逃れられて。
「はあ、はあ……昔受けた精神攻撃が役に立つとは……」
 思い出した恐怖に涙目になりながらも、宮美はこう呟きを落とすのだった。
 ……わからないですね世の中、なんて。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!

ジェレミー・ルーベル
アドリブ連携OK,NG無し

何?猫になってしまうだと…?それは大変だ
猫はうちのミーティアが一番かわいいからな…

罪のない人々を巻き込むわけにもいかないし囮くらいいくらでもやるさ
意識をしっかり持っていれば猫にはならないだろう
俺は猫にはならない、絶対にな

しかし…猫になったら…か…
最近忙しかったしミーティアと一緒にのんびり昼寝でもしたいものだな、はは
猫が寝ている姿というのはとても幸せそうだもんな
それこそ夢の様に幸せな時間だろうな

夢というのはいつか終わりがくるものだ
この胸に空いた記憶が埋まることがいつかくるんだろうか…
さて、少し休ませてもらったことだしまた前に進んでいかないとな
いこうミーティア


 淫魔大樹の作り出す『堕落世界』は自堕落な生活が送れる、一見夢のような世界だというが。
 新たに見つかったその堕落世界に入り込んだ者は、問答無用で。
「何? 猫になってしまうだと……?」
 ジェレミー・ルーベル(流星の墓守・g01064)の言う様に、猫になってしまうのだという。
 そしてジェレミーはその話を聞いて、ふるりと首を振る……それは大変だ、と。
 だって、何て言ったって。
「猫はうちのミーティアが一番かわいいからな……」
 ちらり見遣れば、うにゃん? と。こてり首を傾げるミーティアの姿が。
 やはり一番かわいいです!
 けれど、これは復讐者としての任務。
「罪のない人々を巻き込むわけにもいかないし囮くらいいくらでもやるさ」
 だからジェレミーは、堕落世界へと躊躇なく身を投じる。
 けれどそこに入ってしまえば、猫になるという強い催眠にかかってしまうというが。
「俺は猫にはならない、絶対にな」
 きっぱりと強い意志を口にするジェレミー。
 とはいえこの催眠は、ディアボロスでも完全に抗うのが難しいほど強く。
 そんな中でも、絶対に猫にはならない、と心に思うジェレミーだけれど。
「しかし……猫になったら……か……」
 ふとそう呟きを落とせば……頭に浮かぶのは、てくてくぱたぱた、仲良しな二匹の猫の姿。
 そのうちの一匹は、ミーティアで。
 そして一緒にいるのは、ポニーテールの様な尻尾をゆらり揺らした、銀の毛並みに紫の瞳をした猫。
 猫にはならないけれど、でも、もしも猫になったら――。
「最近忙しかったしミーティアと一緒にのんびり昼寝でもしたいものだな、はは」
 ぽかぽかひなたぼっこをしながら、もふもふごろんと、ミーティアと寝転んで。
 すやすやうにゃんと、ゆっくり一緒にお昼寝タイム……なんて、いいかもしれない。
 だって、ジェレミーは思うから……猫が寝ている姿というのはとても幸せそうだもんな、って。
 現に、二匹でお昼寝している猫たちには、まさに。
(「それこそ夢の様に幸せな時間だろうな」)
 幸せいっぱい、夢のようなひとときだろうから。
 けれど、でも……ジェレミーはこうも知っている。
「夢というのはいつか終わりがくるものだ」
 それからふと、思うのだった。
(「この胸に空いた記憶が埋まることがいつかくるんだろうか……」)
 けれどすぐに気を取り直して。
「さて、少し休ませてもらったことだしまた前に進んでいかないとな」
 再びまた一歩、ジェレミーは踏み出す。
 ――いこうミーティア、って。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

新城・橙花
普段は猫じゃないけど今回は猫さんだにゃあ。
毛色が近い茶トラです。

尻尾ぴんっ(やけにもふもふ尻尾)
耳をぴこぴこ(やけに長い耳)
だけど猫さんっぽくごろごろ、時々のびーしてゆっくりうろうろ。
何かに猫パンチとかしたりして。
寝床とご飯と安全なら天国だにゃあー(魂が訴えています)

ただ、その内、本来の狐成分が強くなって我に返ります。
そして【狐変身】して行動開始…え、何かあまり変わっていない気配?
きっと気のせいです(しゅたっと動き始める狐)


 てくてくと豪華な宮殿を歩いて、慣れたようにお耳をぴこぴこ、尻尾をゆらゆら。
 けれど、新城・橙花(呪刀の裁定者・g01637)が揺らしているお耳や尻尾は、いつもの狐のものではなく。
(「普段は猫じゃないけど今回は猫さんだにゃあ」)
 ちょっぴり毛色は似ているのだけれど、茶トラな猫さんなのです!
 そして、ネコさんの尻尾ぴんっ。
 さらに、ネコさんの耳をぴこぴこっ。
 いえ、やけにもふもふ尻尾だったり、やけに長い耳だったりとかする気がするのだけれど。
 でもやっぱり今の橙花は、狐さんではなく猫さんなのだから。
 猫さんらしく、ぽかぽかしたひなたぽっこのベストポジションで、ごろごろー。
 たまにうにゃーんと、のびーっとしては、ゆっくりと宮殿内をうろうろ探検して。
「……!」
 ぴくりとお耳が反応すると同時に、うにゃっ!
 ゆらゆら揺れるお魚のオブジェを見つければ、ふわぷにな肉球で、てしてし猫パンチ!
 ねずみさんのおもちゃと追いかけっこしたり、ぴょんっと高い所に気紛れで飛び乗ってみたり。
 するりと隙間に入ってみたりして、自由気ままに、にゃんにゃん。
 遊びもお昼寝も、好きなように楽しんでいれば。
『美味しいごはんとおやつですよ~』
 飼い主のごはんの声に、とことこと元居た部屋に戻りつつも橙花は思う。
(「寝床とご飯と安全なら天国だにゃあー」)
 ええ、そう魂が訴えているのである。
 ふかふかなベッドに贅沢なごはん、何の危険もない、平和な自堕落猫ライフ。
 それを存分に楽しんでいたのだけれど。
 でも何だか時間が経つにつれて、猫っぽくなくなっているような気がして。
 ハッと刹那、橙花は我に返る。猫ではなく、本来の狐成分が強くなって。
 だから猫ではなく、今度は狐として……ぽふんっ。
 もふもふな狐さんへと変化してから、とことこと橙花は歩き出す。
 お耳をぴこぴこ、もふもふ尻尾をゆらゆら――。
(「……え、何かあまり変わっていない気配?」)
 いえ、猫さんではなく、やはり橙花は狐さんなのです。
 たとえ、見た感じほとんど変わっていないようにみえたとしても……!
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【狐変身】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!

エルス・シャティエル
種類:ラグドール

ねこ…ねこがいい…何も悩まずに気ままに過ごせるのがいい…
というわけで猫になって、楽しい怠ける生活へ

豪華なごはんを勢いで食べて、満足にゃーとゴロゴロ喉を鳴らせる
そういえば…世話は、誰がしているにゃ…?と一瞬考えてみたけど
まあいっにゃー、とまた堕落ライフにダイブ
片っ端からテーブルや棚の上のものをお手手で落としたり、ソファーやらなんやらに爪を研いだり、作業中の所にお構いなくお昼寝したりして
食べては遊んでは寝てて、猫だから許されることをいっぱいする
だって猫だもの

一通り満喫したら
ああ…だんだんつまらにゃく…なにかもっと楽しいことがにゃいか…
そうにゃ…人間になって…戻ってみにゃ!


 飼われている豪華な宮殿で、美味しいものをおなかいっぱい食べられて。
 自由に過ごせる自堕落猫ライフは、きっととても気楽だろうから。
「ねこ……ねこがいい……何も悩まずに気ままに過ごせるのがいい……」
 エルス・シャティエル(流離の月・g02510)は早速、猫になるべく足を運ぶ。
 淫魔大樹が作り出す堕落世界――みんな猫になる世界へと、いざ。
 念願の猫になって、楽しく怠けられる猫生活を満喫するべく。
 そしてふわふわ毛並みのラグドールになれば、お耳をぴくり。
 自分を呼ぶ、ご主人様の声が聞こえてきたから。
『エルスちゃーん、美味しいごはんですよ~』
 てくてくと飼い主の元へと歩いていけば、贅沢なごはんがたくさん。
 そんな豪華なごはんを、はむはむふにゃんっと勢いで食べれば。
 ゴロゴロ喉を鳴らして超ゴキゲン。満足にゃー、って。
 それからふと、こてりと首を傾けるエルス。
(「そういえば……世話は、誰がしているにゃ……?」)
 世話をしてくれる人は何だかいっぱいいる感じはするけれど。
 でもそう考えてみるのも、一瞬だけ。
 ……まあいっにゃー、とまた、ぽふんっと。堕落猫ライフにダイブ!
 おなかいっぱいになれば、今度はとことこ、豪勢な宮殿の部屋をうろうろしてみつつも。
 うにゃにゃにゃっと、片っ端からテーブルや棚の上のものをお手手で落としてみたり。
 げしげしげしっと、高級そうなソファーやら柱やらなんやらで、爪を研いだり。
 ころころにゃーんと、作業中の所にお構いなく転がっては、すやぁとお昼寝したりと。
 沢山好き放題した後はまた、美味しいおやつを好きなだけもぐもぐ。
 食べては遊び、遊んでは寝て、寝たらまた食べる。
 そう……これは宮廷に飼われている猫だからこそ、許されること。
 そしてふわふわ尻尾を揺らしながら、エルスはそんな猫の特権を大いに楽しむ――だって猫だもの、って。
 でも、沢山食べて遊んでお昼寝して、一通り楽しんだ後。
 何だか物足りなさそうに、眼前のオモチャをてしてしするエルス。
(「ああ……だんだんつまらにゃく……なにかもっと楽しいことがにゃいか……」)
 堕落した猫ライフにはない、刺激的で面白いことをやりたくて。
 それは今のまま猫であったら、できないことだと気付いたから。
 エルスはこくりと大きく頷いた後、自分を呼ぶご主人様の甘い声に背を向けて歩き出す。
 ――そうにゃ……人間になって……戻ってみにゃ! って。
 銀の髪を揺らしながら、ばさりと翼をはばたかせて。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

愛崎・希音
【相棒のアイちゃんはそのままで~】

■心情
猫ライフを体験なんて楽しそうだねぇ~。
意識を取り戻すのも難しくないなら気楽に参加してみようじゃないか~。
(堕落し過ぎて自力では戻れなくなります)

■行動
食べ足りない他の猫にご飯横取りされながらのんびりボク用のご飯食べるね~。
食べ終わったらグ~っと伸びをしてからお友達のアイちゃんと一緒に最高のお昼寝スポットを探しに宮廷の中を冒険だぁ~。
キラキラした物に目を奪われながら探索して、日当たり良い場所見つけたらそこで体を丸めてお昼寝モード~。

■起き方
お昼寝しようとした時に先に意識を取り戻したアイちゃんにフォークで軽く刺されて「いったぁ~!」って叫びながら起きるね~。


 淫魔大樹の堕落世界にかけられているという、強い催眠。
 でもディアボロスであれば、暫くは堕落してしまうとはいうものの。
 これは現実ではないと確りと意識すれば、元に戻ることは難しくないという。
 だから、ちょっぴりだけゲーム感覚のような気持ちで。
「猫ライフを体験なんて楽しそうだねぇ~」
 愛崎・希音(DREAM🎀GIRL・g08275)は、淫魔大樹の堕落世界……みんな猫になる世界へと、入ってみることにする。
 勿論、復讐者の仕事だと分かってはいるけれど。
「意識を取り戻すのも難しくないなら気楽に参加してみようじゃないか~」
 ちょっと気軽に猫になってみようと。
 早速、相棒のアイちゃんと一緒に、猫になる堕落世界へと足を踏み入れる。
 いえ……確かに、復讐者にとっては容易に解ける催眠だけれど。
 あくまで、確りと意識すれば、の話である。
 ということで、うにゃんと猫になった希音は、目の前の豪華なごはんをはむはむ。
 のんびりちまちま食べていたら、食べ足りない他の猫さんに横取りされたりもしちゃったけれど。
 でも、ここは堕落世界。奪われちゃっても、自分用のごはんは十分にあって。
 満腹になって御馳走様した後、グ~っと満足気に大きく伸びをしてから。
 ――最高のお昼寝スポットを探しに冒険だぁ~。
 今度は、仲良しヤギさんなお友達のアイちゃんと、豪華な宮殿の中をてくてく。
 すややかにころんと気持ち良く眠れる、ひみつの場所を探すために。
 そしてアイちゃんとじゃれながら楽しく歩いている最中、ぴこりと動く希音のお耳。
 それから、にゃーと尻尾をゆらゆら、てしてししてみる。
 宮殿を飾るキラキラした物に興味深々、目を奪われながらも。
 そうこう色々寄り道したりしているうちに、ぽかぽかと日当たりの良い場所を発見!
 早速、もふもふな体をくるりと丸めて、ごろん。
 ひなたぼっこしつつ、すやぁとお昼寝モードに。
 おなかもいっぱいで、沢山遊んで、好きなだけすややかにお昼寝まで。
 そんな猫ライフにすっかり堕落し過ぎて、人に戻ることなんて忘れちゃっています……?
 それからふにゃんと気持ち良く、ゆっくりお昼寝……しようとした、希音だけれど。
「!? いったぁ~!」
 瞬間、思わず声を上げて、がばっと勢いよく飛び起きてしまう。
 だって、自力で起きる気配がないことに見かねた、先に意識を取り戻したアイちゃんに。
 フォークで軽く刺されてぷすり、意識を引き戻されたのだから。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【土壌改良】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

シャトン・ヴォロンテ
【鳥猫】
ナーと鳴ケばゴハン
ニャアと促セばオヤツ
ニーと転がレばブラッシング
別に何モ言わなくてモ良いノは知ってル。ケド、コッチの命令でヤらせル方が良イ。
(ツーンとした態度でめっちゃ胸を張る。所謂飼い主を下僕と思ってそう系長毛の白い仔猫)
幼い頃は元々こうダった。lilial chatonとチヤホヤされテ。

ケド、一つ違和感。一緒に遊ぶ猫。仲良くしてくレル猫が居る。
…違う。同じじゃ無イ。
幼い頃はコウじゃ無かった。独りボッチだっタ。

ソレでヨウヤク気付く。コレは違う。
何か出来る様にナりたくテ。けど結局何も出来なくテ。
ノタウチ乍ら流れタ末に今のオレだ。
何でか独りでは無くなったオレだ。
もう白い猫じゃネエんだヨ。


一角・實生
【鳥猫】
※首に紺青色のリボンをつけた黒猫

フスフスフスフスフス
とりあえず慎重に周囲を窺い匂いを嗅ぎまくる
しばらくはイカ耳だ

身体に馴染んで来たら
ニンゲンの腕からしゅるりと抜けて隠れたり高いところにのぼったり、探索したり
撫でられたりオヤツを貰ったら喉がゴロゴロいうかも

おすまし顔の白い子猫にはおもちゃを咥えて近付いてみよう
これで一緒に遊ばない? 面白いんだよ、ほら
前足を器用に使って転がしながらお誘い

何だか見たことあるなあ、この子
名前を訊いても良いかい

ナッ、と鳴いて気付いた
俺はこの子の名前を知ってる
鳴いても鳴いてもうまく言えない
こんな音じゃない、もっと別の

そうだ、俺はヒトで
きみは――ヴォロンテさんだよね


 ゆらりと首につけた紺青色のリボンを揺らしながらも。
 とりあえず慎重に、緑金の瞳できょろりと周囲を窺ってみたり。
 ……フスフスフスフスフス。
 匂いを嗅ぎまくるのは、1匹の黒猫さん――いや、猫になった一角・實生(深潭鷲・g00995)である。
 そんな黒猫さんな實生のお耳は、横に寝かせるようにピン。しばらくは所謂、イカ耳であったのだけれど。
 ちょこりと収まるのは、優しく抱っこしてくれたニンゲンの腕の中。
 見回す豪華な宮殿の景色も、フスフス嗅いだ匂いも、そうこうしている間に随分と慣れてきて。
 最初は何だか勝手が違うと感じていた猫の身体にだって馴染んできたから。
 しゅるり、しゅたっと、ニンゲンの腕から抜け出して。
 そろりとかくれんぼしてみたり、ぴょんっと高いところにのぼってみたり、とことこお散歩したり。
 うにゃっとマイペースに好きなように遊ぶ姿は、自由気まま。
 そして伸ばされた手でなでなでされて、美味しいおやつも貰えば、ゴロゴロと鳴る喉。
 そんな、ほわほわゴキゲンな黒猫さんと同じ宮殿の中で。
 ナーとひと鳴きするのは、長毛の白い仔猫さん。その声と同時に、美味しいごはんが並べられて。
 当然のようにはむりと食べた後、今度はニャア。鳴いて促せば、おやつの時間。
 そして次は、ニーと。ころんと転がれば、ブラッシング。
 そんな、ツーンとした態度でめっちゃ胸を張っている白猫さん――シャトン・ヴォロンテ(enfant perdu・g04732)は、知っているから。
(「別に何モ言わなくてモ良いノは知ってル」)
 ――ケド、コッチの命令でヤらせル方が良イ、って。
 それに、やってもらう、やらせるということに、シャトンは慣れている。
(「幼い頃は元々こうダった」)
 そう……lilial chatonとチヤホヤされて。
 自分のことさえもしなくてよくて。してもらうこと、させることが当たり前で。
 様々なマナーに、高貴な振舞い、ダンスなどの教養……言われるがまま、こなす日々。
 思い通りにしているようで、でも大人の言うがままに――それこそ、lilial chatonとして。
 今だって同じだ。一見すると、所謂飼い主を下僕と思ってそう系の猫だけれど。
 でも実際は宮殿に飼われているだけ。ニンゲンの都合の良いように。
 ……けれど。
 もっふりとなった尻尾をゆうらり、おすまし顔で揺らすシャトンの傍に。
 おもちゃを咥えてとことこと近付いてきたのは、黒猫さん。
 ――これで一緒に遊ばない? 面白いんだよ、ほら、って。
 ころりと前足を器用に使って転がしながら、てしてし。
 シャトン猫さんに遊びのお誘いをするのは、實生猫さん。
 相変わらずツンとはしているけれど、ころころ動くオモチャにはそわりとしてしまって。
 おすまし顔のまま、はたくようにぺしっとつい手が出てしまうシャトンだけれど。
 オモチャにしれっとじゃれながらも感じるのは、一つの違和感。
 ちらりと見遣れば、自分と一緒に遊ぶ實生の姿。
(「……違う。同じじゃ無イ」)
 そう――仲良くしてくれる猫が居る。
 幼い頃は……lilial chatonであった時は、こうじゃ無かった。
 だって、あの時の自分は。
(「――独りボッチだっタ」)
 仲良くしてくれる子なんて、お友達なんて……ひとりもいなかったのだから。
 そして實生は白猫さんをじいと見つめ、首をこてり。
(「何だか見たことあるなあ、この子」)
 だから、尋ねてみることにする。
「ナッ」
 ……名前を訊いても良いかい、って。
 それでシャトンはようやく気付く。コレは違う、と。
 そして思い出すのだった。
(「何か出来る様にナりたくテ。けど結局何も出来なくテ」)
 ――ノタウチ乍ら流れタ末に今のオレだ、と。
 同時に、實生も気付いたのだ。
(「俺はこの子の名前を知ってる」)
 だから一生懸命、ナーナー鳴いてみるのだけれど。
 鳴いても鳴いても、うまく言えなくて。
(「こんな音じゃない、もっと別の」)
 そして實生も自覚する。そうだ、俺はヒトで……と。
 だから彼女の名を、黒猫ではない、一角・實生である自分は紡げるのだ。
「きみは――ヴォロンテさんだよね」
 何でか独りでは無くなったって、そう思い出した眼前の彼女に。
 lilial chatonでも、白い猫でもない――放ってなんておけないって思う、シャトン・ヴォロンテに。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!

レジーナ・ネイサン
【CANVAS】
ギィース……
今まで隠していたんだが、……実は

私は猫だったんだにゃ(きっちり催眠済

にゃんだ、ギィースも猫だったのかにゃ
じゃあ一緒に遊ぶにゃ
ブラシを抱っこしてもふもふ、ふみふみ
心が落ち着くにゃあ
ん?ブラシが何かを言いたげにゃ
トトは何処かに行っちゃったのかにゃ?
……ハッ、袋があく音がするのにゃ
ギィース、オヤツだにゃ、急がないとだにゃ!!

遊んでオヤツを食べて
お腹いっぱいになったらお昼寝もして
でも物足りない気分なのにゃ
見上げた先は真白な壁

描きたい放題の壁だな
ふと、そう呟いて

――嗚呼、そうだ
まだ描かないといけないものがあるんだった
ギィースも目覚めたか
……見た事は忘れようね?
忘れるの!!


ギィース・エレクレ
【CANVAS】

ん?レジーナちゃんが隠してた事?
何かな?何かな?

わぁー!可愛い猫ちゃん!
実は俺も猫ちゃんだよ!
同じだね!

あぁ、ブラシちゃんもふもふしてて気持ち良さそう
俺は管狐のトトを…アレ居ない?
ん?オヤツやったー!

ペシっと肉球が俺の頬を叩く
痛っ、酷いなトト何するの?
えっ?馬鹿やってないでしっかりしろ?
アレ?俺何してたっけ?
おぉ、猫ちゃんになってる人がいっぱい
なるほど、猫になってたんだね
レジーナちゃん…可愛い!

壁を見つめて何やら思い出したみたい
良かった
えぇー、忘れるの?はーい
渋々忘れる振りをして実はこっそり撮ってたのは内緒

にゃんこさんになってるの可愛いけどそのままじゃいけないよね
皆を起こそう!


 パラドクストレインを降り、足を踏み入れたのは――大淫魔都市ウィーン。
 そして、ふとレジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)はきりり真剣な表情を宿して。
「ギィース……今まで隠していたんだが」
 並んで歩くギィース・エレクレ(誘惑の道化師・g02447)に、あることを告白する決意をする。
「ん? レジーナちゃんが隠してた事? 何かな? 何かな?」
 隠し事とは一体何なのかと、わくわくする彼に……実は、とレジーナがカミングアウトした、衝撃の事実とは。
「にゃあ」
 ――実は、私は猫だったんだにゃ、って。
 気が付けば、何だか周囲も豪華な宮殿。ええ……きっちり淫魔大樹の催眠にかかっています。
 そんなレジーナから告げられた隠し事に。
 ……わぁー! 可愛い猫ちゃん! って、そうキャッキャするギィースだけれど。
「ふにゃーん!」
 ――実は俺も猫ちゃんだよ! 同じだね! って。
 ギィースもまた、猫になっちゃっています……!?
 それを聞いたレジーナは、にゃんだ、ギィースも猫だったのかにゃ、とお耳をぴこりとしてから。
 猫さんの尻尾をゆうらり、そわそわ。
 ――じゃあ一緒に遊ぶにゃ、って。
 そんな猫さんレジーナが早速、もふもふ、ふみふみとじゃれつくのは。
『もきゅっ』
 うにゃんとふにふに肉球のついた猫さんの手で抱っこされてひと鳴きした、モーラット・コミュのブラシ。 
 ――心が落ち着くにゃあ。
 そう、抱っこしているというよりぽふりと埋まっている感あるレジーナの姿を見て、ギィースも猫さん尻尾をふりふり。
 ――あぁ、ブラシちゃんもふもふしてて気持ち良さそう、って。
 でもレジーナはもふもふを満喫しながらも、向けられている視線に気づいて。
(「ん? ブラシが何かを言いたげにゃ」)
 うにゃん? とこてり首を傾ける。
 いや、不思議そうに首を傾げたのは、レジーナだけではなくて。
 俺は管狐のトトを……なんて、くるり周囲を見回したギィースもであった。
「……うにゃ?」
 ……アレ居ない? って。
「ふにゃん?」
 レジーナも彼の相棒のトトの姿が見えないことに、曇天の色を湛える瞳をぱちりと瞬かせるけれど。
 瞬間、お耳と尻尾が勢いよくぴこんっ。
 ……ハッ、袋があく音がするのにゃ、って。
 そして、ギィースをてしてし、こう続けるのだった。
「にゃあ!」
 ――ギィース、オヤツだにゃ、急がないとだにゃ!! って。
 それからギィースも……ん? オヤツやったー! と、おやつの気配を察知すれば。
 すたたたっと素早く、オヤツへまっしぐらです!
 豪華なオヤツをはむはむ、いただきます!
 そして満腹になれば、ころん、と。
 ふたりで仲良く、次はぽかぽかひなたぼっこをしながら、すやぁとお昼寝――しようとしたのだけれど。
 ペシっと、刹那ギィースの頬に見舞われたのは、肉球パンチ!
 けれど肉球は肉球でも、猫さんの肉球ではなく。
「痛っ、酷いなトト何するの?」
 いなくなっていると思ったクダギツネのトトの、狐さん肉球であった。
 そしてギィースはペチられた頬を押さえつつも。
「えっ? 馬鹿やってないでしっかりしろ?」
 黒いもふもふ尻尾をゆらりと揺らすトトの様子に、一瞬きょとりとしてしまうのだけれど。
 ハッとして、首を大きく傾ける――アレ? 俺何してたっけ? って。
 それからくるりと周囲を見回せば、すぐにギィースは状況を把握する。
「おぉ、猫ちゃんになってる人がいっぱい」
 ……なるほど、猫になってたんだね、って。
 事前に、強力な催眠が掛けられているという話も聞いていたから。
 そしてふと、すぐ傍にいる彼女を見遣った後。おもわず声を上げるギィース。
「レジーナちゃん……可愛い!」
 いっぱい遊んでオヤツを食べて、満腹な心地に微睡みながら、ふにゃぁ、と。
 猫になりきってすややかにお昼寝しているレジーナの姿を見て。
 けれど確かに、猫さんライフは悠々自適かもしれないけれど。
 ……でも物足りない気分なのにゃ、と。
 レジーナが不意に見上げた先のいろは、ひたすらの真白。
「描きたい放題の壁だな」
 ふと、そうレジーナは呟きを落として……そして、思い出す。
「――嗚呼、そうだ」
 ――まだ描かないといけないものがあるんだった、って。
 でも猫のままだったら、何かを描くどころか、眼前の白をたくさんのいろで彩ることさえできないから。
 だから、猫になるひとときは、もう終わり。
 そしてそんなレジーナの様子を見て、ギィースは呟きを零す。
(「壁を見つめて何やら思い出したみたい」
 ……良かった、って。
「ギィースも目覚めたか」
 それから催眠が解けたレジーナは、自分を微笑まし気ににこにこ見つめている彼に、ちらりと視線を移してから。
 帽子を深くぐっとかぶりつつも、こう続けるのだった。
「……見た事は忘れようね?」
「えぇー、忘れるの?」
「忘れるの!!」
 そう必死に口にする彼女に、はーい、と返事して肩を竦めてみせるけれど。
「にゃんこさんになってるの可愛いけどそのままじゃいけないよね」
 ギィースは改めて視線を巡らせて、いまだ猫のままになっている人たちを見遣りつつも紡ぐ。
 ――皆を起こそう! って。
 それからそっと浮かべるのは、ちょっぴり悪戯っぽい満足気な笑み。
 だって、レジーナは忘れるように言っていた、彼女の可愛い猫姿だけれど。
 渋々忘れる振りをして実はこっそり撮ってたのは、内緒。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV2になった!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

リヒト・アルカディオ
サファイアブルーの瞳が美しい、ブルートーティポイントのラグドール。

催眠にかかる前は人間だったこともすっかり忘れて。

周りの猫達と楽しくキャットタワーに登って遊んだり、ぬいぐるみを抱きしめて蹴りけりしたり。
おやつを食べたら、お腹いっぱいでちょっとお昼寝。
お日様がぽかぽかであったかい⋯。

――夢を見た。
狂気的な光を宿した目で自分を見下ろし取り囲む手術着の男達。異様ささえ感じる医療用とみられる機械群。身体を切り刻まれる恐怖や、理不尽への怒り⋯。
思い出した。自分が復讐者であったことを。

はっとして突然起き上がった私に近くにいた者が驚いたようだが、済まない。
私にはやらなくてはならないことがある。


 華やかで広い宮殿の中を、うにゃうにゃっと。
 ゴキゲンにとことこ歩くのは、2色の毛色がマーブルのように混ざり合った、ブルートーティポイントのラグドール。
 そんなふわふわな尻尾をゆうらりゆらりと揺らす猫さん……いや、リヒト・アルカディオ(サイボーグの殲滅機兵・g01368)であるが。
 どこからどう見ても、その仕草はもう完全に猫そのもの。
 催眠にかかる前はもふもふな猫さんではなく、人間だったことも、すっかり忘れて。
 ということで、うにゃんっと。
 リヒトがぴょこんと飛びついたのは、お友達の猫さんも楽しく遊んでいるキャットタワー。
 ぴょこりと跳ねたり、よじよじと登ってみたり、周りの猫たちと一緒に楽しく遊んで。
 再び宮殿内をてくてくお散歩すれば、ふいに美しいサファイアブルーの瞳に飛び込んできたのは、とても気になるもの。
 そしてぽふり、ぎゅうっと抱きしめてみるのは、そう――猫をダメにするふわもこぬいぐるみ。
 それから、てしてし蹴りけりと、ぬいぐるみのもふ感触をもふもふ猫ボディーで堪能した後。
 用意されたたくさんの美味しいおやつを、はむはむ。
 いっぱい食べて満腹になれば、今度はうとうと眠たくなっちゃったから。
(「お日様がぽかぽかであったかい……」)
 ひなたぼっこをしながらも、くるりとまんまるになって、みんなでくっついて。
 もふもふなおともだちと一緒にちょっぴりだけ、すやぁとお昼寝。
 そんな幸せな心地で、すややかに寝息を立てるリヒト猫さんであったが。
 無意識に、ぴくりと反応を示すお耳。
 だって――夢を見たから。
 華やかな宮殿なんかとは違う、全く対照的な光景。
 狂気的な光を宿した目で自分を見下ろし取り囲む手術着の男達。異様ささえ感じる医療用とみられる機械群。
 そして感情は気薄ではあるものの、彼のその心に湧き上がり渦巻く、消えることのないもの。
 それは、身体を切り刻まれる恐怖や、理不尽への怒り――。
「……思い出した」
 刹那、はっとして、リヒトはそう呟きつつも咄嗟に起き上がる。
 彼は思い出したのだ。自分は猫などではなく――復讐者であったということを。
 それから、がばっと突然起き上がった自分にびっくりしたように、ぴょこんと身を起こした猫のお友達に。
 済まない、と詫びを入れてから、リヒトはこう続けるのだった。
 ――私にはやらなくてはならないことがある、と。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!

如月・莉緒
【箱庭】
白い毛並みの短足長毛マンチカン
水色の瞳、水色の薔薇がついた首輪に金の鈴

んんー…よく寝た
何か周りに猫が多いような…
というか私も猫?猫だっけ?まぁいいか

深く考えることなく、てこてこ歩いて
近くにいたクリーム色のラガマフィンな猫さん(舞花さん)と灰アメショの猫さん(近衛さん)へ近付いて
あーそーぼー、と、前足でてしてし
ころん、と転がった時にぶつかった黒アメショの猫さん(総二さん)にもかまってー!とおいかけっこして

4匹(4人)でもみくちゃになりながら遊んで

あ、おやつあるー!

と駆け寄り、おやつを食べて
お腹いっぱいのまま、4匹でベッドに集まり、ぺろぺろと毛繕いしてたら一番最初にこてんと眠ってしまう


藤宮・舞花
【箱庭】
クリーム色のラガマフィン
右前脚に近衛せんせーとお揃いのブレスレット

ほんとに猫になってる…

自分の姿に驚きつつ、近衛せんせーを探す

あの灰アメショの猫さん、なんかせんせーっぽいかも!

じーっと見つめて、せんせー?って聞いてみるけど

みゃあ?

しか声が出なくて

お返事と共にブレスレットを見せられ
こちらもブレスレットを見せて

そんなタイミングで白いマンチカンの猫さんがやってきて
なんとなく莉緒さんっぽいって思ったり
黒アメショは総二さんっぽいかなって思いながら
いつの間にか4匹でころころ遊んで
灰アメショなせんせーにすりすりと甘えて

美味しいおやつ食べて、ふかふかベッドで4匹纏まって、せんせーにくっついて眠って…


神刀・総二
【箱庭】

黒のアメリカンショート
首輪にドッグタグ

猫の姿になって、あてなくうろうろ

日当たりのいい場所へ行くと妙に眠くなって
と、思わずその場でくるまりながら大きな欠伸をして

気付けば近くに、白い毛(莉緒)とクリーム色(舞花)と灰色(近衛)の猫たちが近くでころころと転がったり遊んでいるを眺めて

転がった拍子にぶつかってきた白い毛の猫(莉緒)の青い瞳を見ていると妙にざわついて
と思ったら突然追いかけて来るのに驚いて思わず逃げ出してしまい
気付けば4匹で一緒にわちゃわちゃ絡まったりして遊んで

疲れたころになぜか用意されていたおやつを食べて、
4人ベッドに集まれば莉緒の傍でくるまりのんびり昼寝を始めて


十束・近衛
【箱庭】
灰のアメリカンショート
左前脚に舞花とお揃いのブレスレット

猫の姿に違和感も感じずに
いつも傍にいる人(猫)を探す様にうろうろと

傍に寄ってきたクリーム色のラガマフィン(舞花)に
じっと見られて、じっと見返して

みゃあ?っと呼ばれれば

にゃぁ!っと返して左前脚のブレスレットを見せるように前足をてしてし
ブレスレットを見せられればすり寄って

なんてしていると、白いマンチカン(莉緒)が混じってきて
3匹で遊ぶうちに莉緒がぶつかった黒いアメショ(総二)と追いかけっこをしはじめて
気付けば4匹一緒に遊びつつ、なるべく舞花の傍から離れない様に

その後はおやつを食べてお腹一杯になれば、舞花のすぐ傍に並んでお昼寝を


 まだちょっぴり夢の中にいるような、ふわふわした心地を感じながら。
 ――んんー……よく寝た。
 くるり円らな水色の瞳を擦るように、短い前足でてしてしした後。
 周囲をきょろりと見回してみた、白い毛並みのマンチカン――如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)は、うにゃ? と首を傾げて。
 何か周りに猫が多いような……そう一瞬きょとりとするけれど。
 でも、そういえば。
(「というか私も猫? 猫だっけ?」)
 今の自分だって、猫さんなのだから。
 ……まぁいいか、と。
 首輪に咲いた水色の薔薇に寄り添う金の鈴をりんと微か鳴らしながら、てこてこお散歩してみることに。
 いや、話には聞いていたのだ。みんな、ネコになるということは。
 でも。
(「ほんとに猫になってる……」)
 艶やかで柔い手触りのもっふりクリーム色の毛並みに、丸みのあるマズル。
 大きなクルミ形の瞳を驚いたように瞬かせるのは、1匹のラガマフィン。
 いや、やはり猫になっている藤宮・舞花(花咲フルーティスト・g07548)である。
 それからちょっぴりだけ不安そうに、周囲をきょろきょろ。
 同じような猫さんはいっぱいいるのだけれど。
 探すのは、いつも隣にいる彼のこと。
 そんな舞花とは違って、灰アメリカンショートの猫さんは、自分の今のその姿に特に違和感を抱くことこそなかったが。
 でも舞花と同じように、十束・近衛(All Allowed・g07547)も、うろうろきょろり。
 いつも傍にいる彼女を探す様に。
 そして、先に相手の姿を見つけたのは。
(「あの灰アメショの猫さん、なんかせんせーっぽいかも!」)
 ラガマフィンな舞花であった。
 見つけた灰アメショの猫さんに、とてとて近づいて、じーっと見つめて。
「みゃあ?」
 ――せんせー? って、聞いたつもりだけれど。
 出せる声は、猫さんの鳴き声だけで。
 でも、じっと見られて、じっと見返して、みゃあ? って呼ばれれば。
「にゃぁ!」
 やっぱり近衛も猫さんの声しか返せないけれど。
 てしてしする左前脚で揺れるのは、ブレスレット。
 そんな灰アメショの猫さんの脚に煌めく円環を見て、舞花もてしてし。
 いつだって、猫になったって、肌身離さず身に着けているお揃いのブレスレットをはめた前脚で、お返事を。
 それを見れば、とことこと舞花猫さんへとさらに近づいて。
 もふもふぴたり、身をよせてすり寄る近衛猫さん。
 そして猫さんになったことなど特に深く考えることなくてこてこ歩いていた莉緒は、そんな近くにいた仲良しな猫さん達を見つけて。
 クリーム色のラガマフィンな猫さんと灰アメショの猫さんに、前足でてしてし。
 ――あーそーぼー、って。
 そんなほわほわ無邪気な白いマンチカンの猫さんを見て、舞花は思う。
 ……なんとなく莉緒さんっぽい、って。
 同じように、猫さんがいっぱいいる宮殿の部屋の中で。
 あてなくうろうろしているのは、黒のアメリカンショートの猫さん。
 その黒のアメショーな猫さん――神刀・総二(闘神・g06384)は、ぽかぽかあったかい日当たりのいい場所を見つければ。
 ほわり、妙に眠くなって、おめめがとろん。
 だから思わずちょこりとその場でまんまるくるまりながら、ふにゃあと大きな欠伸ひとつ。
 うとうとしながらも、ふと視線を向けたのは、気が付けば近くにいた子たち。
 ころころ転がったり遊んだりしている、白と灰とクリーム色の猫さんたちの様子をじいと眺めていれば。
 ――ころん、もふっ。
 ちょっぴりお転婆なマンチカンが転がってきて、その拍子にぶつかっちゃう。
 そして瞬間、総二はお耳をぴょこり。
 ぶつかってきた白猫さんの青い瞳を見ていると、妙にざわついて。
 そして、じっと彼女へと瞳を向けた……のだけれど。
「……!?」
 思わずびっくりしたようにぴょこんと起き上がってスタタッ、思わず逃げ出してしまう。
 かまってー! って突然白猫さんが追いかけて来るものだから、驚いてしまって。
 舞花は追いかけっこしはじめたふたりをとてとて、灰アメショなせんせーと追いながら。
 慌てて逃げる黒猫さんをじっと見て思う、総二さんっぽいかなって。
 けれどいつの間にか、みんなでわちゃわちゃ、きゃっきゃ。
 もみくちゃになりながらころころと遊んで、楽しく絡まったりしつつも。
 夢中でみんなと遊びながらも常に傍にいてくれる近衛猫さんに、舞花猫さんは甘えてすりすり。
 そして楽しく遊んでいた莉緒は、お耳と尻尾をぴこりっ。
 ――あ、おやつあるー!
 短い足でちょこちょこ、とっても美味しそうなおやつが並べられた場所に駆け寄って。
 今度は、はむはむもぐもぐ、みんなと一緒におやつタイム。
 そんなおやつをいっぱい食べてお腹いっぱいになれば、やっぱりふにゃん。
 もふもふみんなで纏まって猫だまりを作るのは、ふっかふかなベッド。
 莉緒は、すぐ傍にいる黒猫さんの首輪についている青虹のドッグタグに、てしっとじゃれたりしてみたけれど。
 ぺろぺろと毛繕いしてたら――こてん。
 一番最初にすやぁと眠ってしまう。
 そんな彼女の隣で、総二ももふもふくるり、のんびりとお昼寝を始めて。
 すぐ傍に並んでくれる近衛猫さんに、舞花猫さんもぴたりとくっつけば。
 ぽかぽかふわふわ、夢のように幸せで、あったかい心地。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV5になった!
【先行率アップ】LV1が発生!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
猫になったら……?
冒険心と悪戯心
そして寝るしかない……

空色の毛並みの猫になって
普段は入れない狭い所や、隙間をしなやかに駆け回る
部屋とか庭先とかも入り放題……
階段の手摺りを滑りたい
あ、そこどうなってるか気になってたんだ
ワクワクするよ
視点の変化もいい
石畳の近くから見上げる風景は、屋根から見下ろす風景はどんなだろう

身軽に柱を駆け上がって
屋根を渡り歩いて散歩
高いところも好きなんだ
とびきり陽当たりの良い場所を見つけて寝る

ぽかぽか陽気、ぬくもる毛並みが心地好い
見上げた空が青くて、憧れを抱く
空を飛べたらいいな……

じたばたと手を伸ばせば
背には両翼が広がる
そうだよ、もう飛べるのだった
俺には授かった天使の翼がある


 辿り着いた大淫魔都市ウィーンの内部を侵食していたのは『淫魔大樹』。
 そして大樹の触手が捕らえた者を堕落させるべく見せるというのが『堕落世界』。
 それに、そんな『堕落世界』のひとつに入り込めば、誰しもが抗えぬ催眠にかかるのだという。
(「猫になったら……? 冒険心と悪戯心」)
 そうふと考えてみるエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)の心の言葉通り。
 誰もが例外なく――そう、猫さんに。
 自由気ままな猫になれば、わくわく冒険心とそわり悪戯心と。
 エトヴァはこくりと青空映す髪を微か揺らしながら続ける。
 そして寝るしかない……、って。
 それから、みんなネコになる『堕落世界』へと足を踏み入れれば。
 空色の毛並みの猫さんは、とことこ豪華な宮殿内をお散歩してみつつ。
 するり、普段は入れない狭い所に入ってみたり。その隙間を、しゅたたっとしなやかに駆け回ってみたり。
(「部屋とか庭先とかも入り放題……」)
 どこに行ったって咎められることもなければ、人が入れないところにだって行けちゃうし。
 よじよじと登ってみた階段の手摺りの滑り台を、しゅしゅしゅーっ。
 すとんっと軽い身のこなしで着地すれば、エトヴァ猫さんはその足を止めてから。
 にゃーとひと鳴きしつつも、じいっと見上げてみる。
 ……あ、そこどうなってるか気になってたんだ、なんて。
 それからぴょこりと色々なものに飛び乗っては、より空に近い場所へと向かって。
 わくわく心躍らせながらくるりと、眼前に広がる光景を見て思う……視点の変化もいい、と。
 だから、もっと期待に胸膨らませてしまうのだ。
 ――石畳の近くから見上げる風景は、屋根から見下ろす風景はどんなだろう、って。
 そう好奇心と冒険心が、むくり。
 ぴょんぴょんタタッと身軽に柱を駆け上がった後、屋根を渡り歩いてゴキゲンにお散歩。
 ……高いところも好きなんだ、って。
 にゃんにゃん歩いていれば、刹那、猫さんのお耳と尻尾がぴこり。
 エトヴァが見つけたのは、とびきり陽当たりの良い場所。
 そんなあったかスポットへと、タタッと歩んだ後――ころんっ。
 寝転がって丸くなってみれば、すぐにすやぁとお昼寝モードに。
(「ぽかぽか陽気、ぬくもる毛並みが心地好い」)
 そしてほわりと眠気を感じながらも、ふいに天を仰げば。
 心の中に抱くのは、憧れの感情。だって、見上げた空がこんなにも青くて。
 だから、うにゃうにゃって、じたばたと手を伸ばしてみるエトヴァ。
 ――空を飛べたらいいな……、って。
 けれど、その手は空を切るばかりで、想いはちっとも届かなくて。
 空を飛ぶことなんて、夢……だなんて、思った瞬間。
 エトヴァは無意識のうちに、ばさりと広げる。その背にある青き両翼を。
 そして思い出すのだった。
「そうだよ、もう飛べるのだった」
 それは猫である限り、届かないいろ。でもエトヴァは、猫ではないのだから。
 銀の煌めき秘めた蒼穹のいろを天へと向け、そして紡ぐ――俺には授かった天使の翼がある、って。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!

水上・瑠璃青
【可惜夜】
紫掛かった黒い体躯
瑠璃色の瞳を持つ猫に

猫、とても可愛いよね。
シンジュクで見掛けた時には感動しちゃった
自分がなれるのは、不思議な心地がするね
一時の猫生活、何だかワクワクしちゃうな。

普段よりもずっと低い視界
成程……これが、猫の視線。
前足を持ち上げて見れば黒い毛に柔らかな肉球
にゃあ、とひと鳴きしてみようかな?

うふふ、猫ベガさんに猫こころさんだね
普段の御二人も可愛らしいけれど
今だけの姿を堪能してしまおう。

軽やかな肢体で駆けたり、跳び上がったり
なんて清々しいんだろう!
こうして跳ねるのは、とても楽しいな。

一時的な楽しみだとは分かっていても
いざ手放すのは、惜しいと思ってしまうね。
ああ、楽しかった!


雲母・ベガ
【可惜夜】
青い目の白猫姿

ネコ様の姿を眺めるのは好きですが
自らネコの姿になるとは想像すら出来ず…
厄介な催眠とはいえ楽しんで…しまいましょうか

動く耳よし、長い尻尾よし、肉球も確認できれば
立派にネコですね、にゃー
夜空のような黒猫の瑠璃青様と
垂れ耳グレー猫こころ様も愛らしく

今しかできない、自由気ままな魅惑の猫ライフですので
宮廷内お散歩や冒険をしましょう…!
高いところも身軽に動けるというのは
滅多に経験出来ませんので、木に登ってみたり
ボールやおもちゃで遊んでみたり
気に入りのお昼寝場所を探すのも良いですね

たっぷりと楽しんだ後には……
猫ライフから意識を現実へ戻すとしましょう
夢とは何れ覚めるもの、ですから


夜茨・こころ
【可惜夜】
グレーの毛並みの垂れ耳猫さん
瞳の色は人であった私と同じ二色で

瑠璃青にベガの猫さん姿確認して、
もの珍しくて周りを回ったり
お互いの肉球を見せ合ったり
…皆の揺れる尻尾が気になるけど
飛びかからんよに自制しなきゃ、にゃ

悪魔の翼で飛ぶ感覚とはまたちゃう感覚
あっちの枝までぴょんで飛べちゃいそう
ねえねえ、次はあっちに行ってみよ?
新しい世界に目移りして遊び回ったら
疲れて眠たくなっちゃう
毛布でも探して少しだけおやすみする?
お友達の猫さんがいつもしてるみたいに、
ふにふに毛布を触ってる間に寝ちゃいそう
目を覚ます時には復讐者として頑張るから
今は猫さんとしてこの時を楽しむの

ああ、あっという間の夢の一時やったなぁ


 パラドクストレインを降り、皆で並んで向かうのは、大淫魔都市ウィーンの内部。
 街を浸食している『淫魔大樹』は、捕らえた人々のエネルギーを奪いながらも創り上げるのだという。
 人々を堕落させるような世界――『堕落世界』を。
 そして今回向かう先、その堕落世界へと足を踏み入れてしまえば、誰しもが強い催眠にかかるようだ。
 そう――みんな、無条件で猫さんになってしまうという。
「猫、とても可愛いよね。シンジュクで見掛けた時には感動しちゃった」
 水上・瑠璃青(縹の疆界/・g00530)にとって、猫は可愛いと心ときめかせるような存在。
 でも今回向かう先では、猫とただ戯れるだけではなくて。
「自分がなれるのは、不思議な心地がするね」
 ……一時の猫生活、何だかワクワクしちゃうな、って。
 猫になって、猫と戯れる世界なのである。
「ネコ様の姿を眺めるのは好きですが、自らネコの姿になるとは想像すら出来ず……」
 雲母・ベガ(胡蝶の夢・g06232)も猫さんの愛らしい姿は好きなのだけれど。
 いざ自分が猫になると言われても、ピンとこないし。堕落世界の催眠は厄介には違いないものの。
 待っている暫しの猫ライフにわくわくしている瑠璃青を見遣りつつ、こくりと小さく頷いて紡ぐ。
 ――厄介な催眠とはいえ楽しんで……しまいましょうか、なんて。
 そしていざ、堕落世界へとその身を投じれば。
 きょろりと二色の瞳を巡らせながらも、とことこ宮殿の中を歩いているのは、グレーの毛並みの垂れ耳猫さん。
 その猫さん――夜茨・こころ(La nuit étoilée・g06390)は、うっかり方向音痴ゆえに迷子になるところだったけれど。
 すたたっと向かうのは、見つけたふたり……いや、二匹の猫さんの元。
 紫掛かった黒い毛並みに、瑠璃色の瞳を持つ瑠璃青猫さんと。青い目をした白猫さんな、ベガ猫さんのところへ。
 そして瑠璃青猫さんとベガ猫さんも、彼女がこころ猫さんだと分かって、にゃーと招き猫に。
 自分達に向けられた、夜を迎える夕焼けと夜を見送る朝焼けの色は、猫になっても彼女の湛えるいろだから。
 そしてこころは、ふたりの周りをくるくる、尻尾とお耳をぴこり。だって、ものめずらしくて。
 瑠璃青もくるりと瑠璃の色を興味深々、巡らせて。
(「成程……これが、猫の視線」)
 普段よりもずっと低い視界から見える風景を眺めつつも。
 前足をぴょこりと持ち上げて見れば、黒い毛に柔らかな肉球。
 そしてやっぱり、猫だから。
「にゃあ」
 試しにひと鳴きしてみれば、完璧に猫さんです!
(「うふふ、猫ベガさんに猫こころさんだね」)
 ……普段の御二人も可愛らしいけれど、今だけの姿を堪能してしまおう、なんて思いながら。
 そしてこころも、ふにゃん、と前脚を上げてみせて。お互いの肉球を、みんなでふにふに見せ合いっこ。
 ベガも、ぴこぴこゆうらり――動く耳よし、長い尻尾よし。
(「夜空のような黒猫の瑠璃青様と、垂れ耳グレー猫こころ様も愛らしく」)
 肉球もてしてし、みんなで確認してから。
 満を持して、ひと鳴き……立派にネコですね、にゃー、なんて。
 それからこころはそんなふたりを見つつも、ちょっぴり密かにそわり。
(「……皆の揺れる尻尾が気になるけど。飛びかからんよに自制しなきゃ、にゃ」)
 思わずてしてしとしたくなるようにぴこぴこ揺れる、ふたりのお耳や尻尾がとても気になっちゃって。
 でも、いきなりじゃれつかないよう心掛けながらも、身軽にぴょこん。
 軽やかに飛び上がって見つつ、こころは思う。
(「悪魔の翼で飛ぶ感覚とはまたちゃう感覚」)
 そしてきょろりと瞳を巡らせれば……あっちの枝までぴょんで飛べちゃいそう、ってそわそわしちゃうから。
 ふたりにも、あの枝まで飛んでみちゃうお誘いをしてみれば。
(「高いところも身軽に動けるというのは、滅多に経験出来ませんので」)
 木に登ってみたり、ボールやおもちゃで遊んでみたり……気に入りのお昼寝場所を探すのも良いですね、なんて。
 うにゃんとベガも大賛成。勿論、瑠璃青も尻尾をゆらゆら、頷いて。
 みんなで一緒に、あっちの枝まで――せーので、ぴょんっ。
 すたっと上手に着地して、さらに上の枝へとジャンプ!
 そんな、軽やかな肢体で駆けたり跳び上がったりする感覚に、瑠璃青は瞳をキラキラ。
(「なんて清々しいんだろう!」)
 ……こうして跳ねるのは、とても楽しいな、って。
 それもひとりではなくて、みんなと一緒だから、余計に。
 それから――ねえねえ、次はあっちに行ってみよ? って。
 こころは逸る様に、そうふたりへと再び、にゃーと鳴いて。
 これは今しかできない、自由気ままな魅惑の猫ライフだから。
 そんなこころに続いてとことこ、ベガと瑠璃青もみんな一緒に、宮廷内をお散歩したり冒険したりしてみる。
 そしていっぱい遊んで、たくさん一緒に大冒険したら。
 ちょっぴり疲れて、ふにゃんと眠くなっちゃったから……毛布でも探して少しだけおやすみする? って。
 こころは見つけたふかふか毛布を、お友達の猫さんがいつもしてるみたいに、ふにふに。
 ぺしぺしもふもふ触っている間に、ふたりとぴとりとくっついていることもあって、ぽかぽか心地良くなっちゃって。
 ほわほわ夢の世界に誘われつつ――目を覚ます時には復讐者として頑張るから、って。
 だから今は猫さんとしてこの時を、こころは楽しむことにする。
 夢は、起きたら覚めちゃうものだから……今だけでも、と。
 それからもふもふ、お昼寝タイムもすややかに楽しめば。
(「猫ライフから意識を現実へ戻すとしましょう」)
(「一時的な楽しみだとは分かっていても、いざ手放すのは、惜しいと思ってしまうね」)
(「ああ、あっという間の夢の一時やったなぁ」)
 少しだけ、後ろ髪を引かれる気もするけれど。
 でも、みんなで最後に一緒に猫らしく、のびーっとしてから。
 いつもの自分達に戻るべく、猫さんライフにお別れを。
 3人で顔を見合わせ、笑い合いながら――ああ、楽しかった! って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV6になった!

咲樂・祇伐
🌸祇雪
ふわふわな猫
その他お任せ

にゃ?!
普段と違う様子に、尻尾をピンとたてる
ふにゃ……にゃあ……
ころりと横になればふにふにと心地よくて……は!
雪璃さん!大丈夫ですが……どうやら私達はねこちゃんになっちゃったようですよ!
お耳がぴこり
お髭もぴょこん!と訴える

あら、雪璃にゃんこさんったら常よりもモフ度が増して……ふふふにゃん!可愛いのです!

美味しいおやつ探しですか?
猫のまま見る世界は如何なる彩に染まっているのかしら
好奇心の赴くままに
にゃんと飛び越えて
狭いところだってへっちゃらにゃん!
たまにモフりとじゃれるのだって楽しくて

ふにゃにゃ、日向ぼっこしましょ
背中を逸らして背伸びをひとつ
あ、お兄様には秘密よ?


茜來・雪璃
🦊祇雪
アドリブ歓迎
長毛猫でその他お任せ

猫になっちゃう、とは聞いてたけど…
ほんとになっちゃった!
くるくる回ったり、こしこし毛繕いしてみたり

あ、そうだ!祇伐、大丈夫ー?
わぉ!やっぱり祇伐にゃんこ可愛い!
ふすふす、と何故か満足げ

ね!狐の時よりもふ度が増した!
ぴこぴこぱたぱた

コロコロするだけじゃもったいないよなあ
よし!美味しいおやつ探しの冒険しよ!
いつもと視界が違うだけで、別世界に見える
駆けて転げて、じゃれついて
にゃふにゃふ笑って過ごすひととき

祇伐にゃんこと猫生活…これは気儘でいいかもー
うにゃうにゃ、ころころ
あともうちょっとだけ、日向ぼっこして行かない?
あはは、秘密秘密…にゃんこな私達だけの秘め事だ


 大淫魔都市ウィーンを覆う淫魔大樹と、その大樹が捕らえた人々を堕落させんと創り出した世界。
 そして、足を踏み入れたその世界で視せられる堕落とは。
(「猫になっちゃう、とは聞いてたけど……」)
 ――ほんとになっちゃった! って。
 くるくる回ったり、こしこし毛繕いしてみたりしているのは、まんまるふわっふわな金を薄っすら纏う白猫さん。
 いや、白猫さんになっちゃった、茜來・雪璃(朧夜ノ蝶華燈・g00793)である。
 そして、桜の彩りを纏うほわほわ尻尾がピンッ。
「にゃ!?」
 普段と違う様子に驚いてひと鳴きしたのは、深い紅の瞳をした桜猫さん。
 そして、その春色の猫さん――咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)は、思わずころり。
「ふにゃ……にゃあ……」
 寝転がってみれば、ふにふに心地良くて。
 このままもふもふぽかぽか、すややかに――。
(「……は!」)
 夢の中につい、誘われそうになった祇伐だけれど。
「にゃあ?」
 ――あ、そうだ! 祇伐、大丈夫ー? って。
 おともだちの声がして間一髪、ぴょこんっと起き上がれば。
「にゃー」
 ――雪璃さん! 大丈夫ですが……。
 祇伐猫さんは雪璃猫さんと一緒に、今起こっていることを再認識する。
 お耳をぴこり、お髭もぴょこん! と。
 ……どうやら私達はねこちゃんになっちゃったようですよ! って。
 そして、そうぴこぴこ訴える祇伐の姿に。
 雪璃猫さんは何故か満足げに、ふすふすと。一緒に猫さんになっちゃったおともだちのまわりをくるくる。
 ――わぉ! やっぱり祇伐にゃんこ可愛い! なんて。
 そんな雪璃の毛並みを、祇伐もそうっとてしてし。
 ――あら、雪璃にゃんこさんったら常よりもモフ度が増して……ふふふにゃん! 可愛いのです!
 そうもふもふされれば、ちょっぴりえっへん、ぴこぴこぱたぱた。
 ――ね! 狐の時よりもふ度が増した! って。
 でも、もふもふころしているのも、心地良いのだけれど。
(「コロコロするだけじゃもったいないよなあ」)
 雪璃はそわりと、もこもこ尻尾をゆうらゆら。
 それから、うにゃっと祇伐猫さんにこんな提案を。
 ――よし! 美味しいおやつ探しの冒険しよ! って。
 そんな食いしん坊なにゃんこさんに、美味しいおやつ探しですか? って瞳を瞬かせるけれど。
 ふたり並んで、オヤツ探しの旅に出発!
 とことこ歩きながらも、わくわくしてしまう。
(「猫のまま見る世界は如何なる彩に染まっているのかしら」)
(「いつもと視界が違うだけで、別世界に見える」)
 いつもよりも、ぐっと低い視線。
 普段なら行けないような場所にだって、するり。狭いところだってへっちゃらにゃん!
 好奇心の赴くままに、ふたり一緒ににゃんっと飛び越えて。
 タタッと掛けたり、うにゃうにゃお互いの尻尾にじゃれついたり、もふもふくっついてみたろ。
 にゃふにゃふ楽しく笑い合って過ごす、猫さんなひととき。
 そしてお目当てのおやつも見つけて、はむはむと食べれば、おなかもいっぱいになったから。
(「祇伐にゃんこと猫生活……これは気儘でいいかもー」)
 雪璃はそう、うにゃうにゃ、ころころ。
 ほんの少しだけ、そんなことを思ったりもしたけれど。
 でも……猫さんも楽しいけれど。
 ――あともうちょっとだけ、日向ぼっこして行かない?
 ――ふにゃにゃ、日向ぼっこしましょ。
 最後にふたりでぽかぽか、日向ぼっこを。
 そして祇伐は、ふにゃーと背中を逸らして、背伸びをひとつしてから。
 こう、雪璃にお願いを。
 ……あ、お兄様には秘密よ? って。
 そんな祇伐に雪璃も、あはは、秘密秘密……そう、笑って返してから。
 ふたりで笑み咲かせながら、ナイショナイショ――にゃんこな私達だけの秘め事だ、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV7になった!

白・小鳥
神喰・未々子(どらごねいたー・g00683)と一緒!

茶トラの日本ネコさんになっていて、
みみちゃんらしき猫さんと一緒に猫ライフー!

いえーい!と、みみちゃんに猫パンチ!!

やる気が全然ないみみちゃんの首根っこを齧りながら
引きずるように日向まで移動して、二人並んで日向ぼっこ!!

身体をくるくる丸めて毛づくろい!

にゃーって鳴いてスヤスヤお昼寝!

ずっとこんな風に生きていきたいけど、今はまだまだやること一杯!
ちゃんと戻ってお仕事しないとねー!


神喰・未々子
白・小鳥(鳥使いの空術師・g03246)と一緒で

鳥ちゃんに誘われてきてみれば……猫になってるし!

これたぶん隣の茶トラが鳥ちゃんなんだろうけど
さっきから圧が凄い。痛い痛い、ガチの猫パンチ!?

私はもう移動せずにここダラダラと……
やだよ、猫らしくだらけるんだ私はー!
やめろー首を噛むんじゃない!親猫がするみたいな運び方をするなぁー!!

日向に放り出され、仕方なく並んで日向ぼっこしながら
毛づくろい中の鳥ちゃんを横目にダラダラと地べたに一体化して

あーもうこのまま猫でいたい……とか思いながら、
鳥ちゃんと二人並んでぐっすり。


 楽しそうだから一緒に行こうよ! って。
 そう誘われたから、来てみたのだけれど。
 淫魔大樹によって創られたその世界に足を踏み入れた瞬間。
 思わず、にゃっ!? と神喰・未々子(どらごねいたー・g00683)はびっくりしてしまう。
 お耳をぴこぴこ、もふもふな尻尾をゆらゆらさせながら――猫になってるし! って。
 そして、自分を誘った当の本人はといえば。
(「これたぶん隣の茶トラが鳥ちゃんなんだろうけど」)
 ちらりと未々子が見遣るのは、さっきから何だか圧が凄い、すぐ隣にいる茶トラの日本ネコさん。
 ――みみちゃん猫さんと一緒に猫ライフー!! って。
 そうめっちゃにゃんにゃん鳴いている、白・小鳥(鳥使いの空術師・g03246)だろう猫さんを。
 そして、小鳥猫さんは、いえーい! と。
 ……べしぃっ!!
(「痛い痛い、ガチの猫パンチ!?」)
 未々子へとキャッキャお見舞いしたのは、全力の猫パンチ!?
 とはいえ、猫になってしまったのならばもう仕方ないから。
 ――私はもう移動せずにここでダラダラと……。
 そうごろんとその場に転がって、ころころやる気が全然ない未々子であったが。
「!?」
 ……がじがじーっ。
 小鳥が齧るのは、未々子のもふもふな首根っこ。
 そして、はむりとそのままくわえて、ずるずるーと。
「うなー! なーなー!」
 ――やめろー首を噛むんじゃない! 親猫がするみたいな運び方をするなぁー!!
 そう、うにゃうにゃ訴える未々子の鳴き声を余所に。
 引きずるように一緒に、日向まで移動すれば。
「うにゃぁっ!」
 ――やだよ、猫らしくだらけるんだ私はー!
 小鳥は、そんなまだ往生際が悪い未々子猫さんを、ていっと日向に放り出してから。
 ぽかぽかなおひさまの下、ふたり並んで日向ぼっこします!!
 そしていかにも猫らしく、身体をくるくる丸めて毛づくろいをする小鳥を横目に。
 仕方なく並んで一緒に日向ぼっこしながらも、ダラダラ、ぺたーっと。
 地べたと一体化しつつ、ごろごろ堕落猫ライフを送る未々子。
 ――あーもうこのまま猫でいたい……。
 なんて、思いながらも。
 そして毛づくろいも終わって、にゃーっと鳴いた小鳥は。
 ころんと未々子の隣に寝転がって、スヤスヤお昼寝を。
 でも、こんな猫ライフも楽しいのだけれど。
(「ずっとこんな風に生きていきたいけど、今はまだまだやること一杯!」)
 小鳥はいっぱい、すややかにお昼寝した後。
 ――べし、べしっ。
「……!?」
「ちゃんと戻ってお仕事しないとねー!」
 ぐっすり寝ている未々子へと再び、いえーい! と。
 目覚めの猫パンチならぬ、小鳥パンチです……!?
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【ハウスキーパー】がLV2になった!
【飛翔】がLV4になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【グロリアス】LV1が発生!

天夜・理星
にゃ〜。
ねこは黒猫さんなのにゃ〜。
気まぐれにお散歩するのが大好きなのにゃ〜…♪

あっ。
トバリさん(g00064)ものんびり気分みたいなのにゃ!
ねこもゆったりした時間は好きにゃ。
一緒にお散歩、素敵なのにゃ〜♪

普段ならちょっと驚くような高いところも、猫の気分になった今なら気にならないのにゃ。
だって目指す先は日向だから…

お昼寝の時間には、
ねこもトバリさんと一緒に寝転がって、思いっきりリラックスなのにゃ〜…

ねこねこライフ、一度やってみたかったのにゃ。
心が和やかで何も気にせずのびっと出来るって、すごく幸せだから。
大丈夫、復讐者なのは思い出してるにゃ!

いつかは戦いが終わって、
これがマジの日常になるといいね。


トバリ・ナイトライト
理星さん(g02264)と参加

猫になって日向ぼっこをしたいですねぇ。
真っ黒でつやつやの毛並みの黒猫になります。

おや、これは……と、手足や耳をぴくぴく動かしてみますが、
次第に気にならなくなるので、大きくあくびしてのんびり気分です。

塀の上をてててと歩いてみたり、屋根伝いに高いところに登ってみたり、
理星さんと並んで散歩をして、暖かい日向を見つけたら丸まって昼寝をしましょう
並んで寝転がって、くぁっともう一度大きくあくびをして、ぐぅーっと伸びをしたりします。

あぁ、猫っていいですねぇ
こういう風に過ごすというのもいいですけれど
ちゃんと戦いの日常に戻らないとですよね。
ただ、今はもう少しだけ微睡んでましょう……


 豪華な宮殿の中を、ゴキゲンにてくてくと。
「にゃ〜」
 ――気まぐれにお散歩するのが大好きなのにゃ〜……♪ なんて。
 歩き回っているのは、黒猫さんな天夜・理星(復讐の王・g02264)である。
 そして、黒猫さんがもう1匹。
「にゃー」
(「猫になって日向ぼっこをしたいですねぇ」)
 真っ黒でつやつやな毛並みの黒猫さんは、トバリ・ナイトライト(透明の黄昏・g00064)。
 話には聞いていたけれど、やって来た『堕落世界』の催眠はとても強力だから。
 ――おや、これは……、なんて。
 初めこそ、もふもふな尻尾をゆうらりさせながらも。
 違和感がぬぐえない手足や耳をぴくぴく、感覚を試すべく動かしてみるトバリだけれど。
 復讐者であればそのうち意識が戻るらしいとはいえ、堕落世界に掛けられた催眠にほわりとかかって。
 感じていた違和感も、次第に気にならなくなるくらいに。
 そして、くぁりと大きくあくびをしてのんびり気分で、とことこ。
 そうゆったりとお散歩し始めた彼の姿を、理星は見つけて。
(「あっ。トバリさんものんびり気分みたいなのにゃ!」)
 ……ねこもゆったりした時間は好きにゃ、と。
 タタタッと同じ黒猫さんなトバリに駆け寄った後、理星はてしてしとお誘いを。
 ……一緒にお散歩、素敵なのにゃ〜♪ って。
 今度はトバリも一緒に、よりいっそうゴキゲンにお散歩再会です。
 そんなふたりは今、なんてったって猫さんなのだから。
 塀の上を軽快に、てててと歩いてみたり。
 ぴょんぴょこんっと、屋根伝いに高いところにも登ってみたりしつつ。
(「普段ならちょっと驚くような高いところも、猫の気分になった今なら気にならないのにゃ」)
 理星は猫さんの軽い身のこなしで、うにゃうにゃっと。
 目的の場所へと向けて、高い所へとぴょこんと飛び乗ったり、すたたっと駆けたりする。
 だって、目指す先は日向だから……。
 それからふたりで、暖かい日向がぽかぽかな場所を見つければ。
 早速、トバリ猫さんはころん。
 理星猫さんと並んで寝転がって、くぁっともう一度大きくあくびをした後。
 ぐぅーっと伸びをしたりしながらも、くるりと丸まって日向ぼっこをしつつお昼寝を。
 そして理星もそんなお昼寝タイムに、トバリと一緒に寝転がって。
 ――思っきりリラックスなのにゃ〜……。
 ぽかぽか日向で、ふわり眠気を感じながらも。
 ふいに聞こえたトバリの声に、そっと瞳を細める。
 ――あぁ、猫っていいですねぇ。
 ――ねこねこライフ、一度やってみたかったのにゃ。
 だって、理星は知っているから。
 心が和やかで何も気にせずのびっと出来るって、すごく幸せなことだと。
 でも同時に、忘れたりはしない。
 ……こういう風に過ごすというのもいいですけれど、ちゃんと戦いの日常に戻らないとですよね。
 ……大丈夫、復讐者なのは思い出してるにゃ! 
 ディアボロスとして自分達が在ることは、決して。
 でも、まだもうちょっと、二匹のふわふわ黒猫さんでいても大丈夫そうだから。 
(「ただ、今はもう少しだけ微睡んでましょう……」)
 そう、うとうとすやぁと、ぽかぽかやもふもふのあったかさにトバリは身を委ねて。
 理星もふわりと感じる眠気に抗わず、黒猫さん同士一緒に、ちょっぴりだけ夢の中へ。
 ――いつかは戦いが終わって、これがマジの日常になるといいね、って。
 淫魔大樹や堕落世界などが視せる夢幻などではなく……現実の平穏を、きっといつの日か。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】がLV2になった!
【現の夢】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV8になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!

エルマー・クライネルト
【Wertlos】
シュッとした短毛猫

本当に猫に…いや落ちるのが早すぎるぞジョン
しかも持ってきたそれ食いかけじゃないか、おやつなら●ゅ~るがいいぞ

ん?そうだな、おやつの時間まで暇つぶしするか

こんな所に魅惑的な紙袋が。今日はここをキャンプ地とする
頭は良い納まりだが身体が入らん…むっ、抜けなくなった。前が見えねえ痛っ
誰だ今ボールをぶつけたのは、楽しそうじゃないか待て待て

(誰かに持ち上げられて追いかけっこ中断。すごい伸びる)
にゃ、撫でるのは後にしてくれ
もしかして風呂?絶対に嫌だぞ姉さ…

……フルーフ、随分と大きく見えた。だが目が覚めたぞ

ジョンはいつか別のものに魅了されて堕落するんじゃないかと私は心配だよ


ジョン・エルバ
【Wertlos】
ツンツンの長毛猫

淫魔は不可思議なことばっかするな。淫魔大樹でネコに…

ネコに…なんだっけ?まあいいか!
おっこんなとこに食べ物が落ちてる!(チキンの身のない骨を咥える)
おーいエルマー!メシもってきたぞ〜
毛づくろいしてるから食べてもいいぜ
食べかけでもイケるさ多分
●ゅーるとかオレも食いてえなぁ
オヤツ待ちきれないぜ〜

その紙袋いい音すんじゃん!あっボールだ!ニャハ!(転がるボールを追いかけ、辺りに転がす)

見たかおっぱいのデカいねーちゃんいたぞ!
やっぱオレは綺麗なねーちゃんが好きだうわエルマーすっげえ伸びてる
伸び…いつの間にか魅入られてたか
いやーむしろアレには魅了されないと逆に失礼だろ!


 潜入が可能になった大淫魔都市ウィーン内部に広がるのは、侵食している淫魔大樹。
 エネルギーを吸われ続けている一般人がその触手に絡めとられているが。
 大樹に捕まっている人々は、何故か幸せそうに笑み宿している。
 でもそれは本当の幸せを得ているわけではなく、淫魔大樹が視せる堕落世界に惑わされているだけ。
 そして、そんな『堕落世界』のひとつに侵入をはかりながらも。
 ジョン・エルバ(ロックスター・g03373)はこてりと首を傾ける。
「淫魔は不可思議なことばっかするな。淫魔大樹でネコに……」
 そう……この『堕落世界』に満ちるのは、ディアボロスでも完全には抗えぬほどの強い催眠。
 確りと意識を取り戻さんとすれば、復讐者にとってはそれもじきに解けるようだとは聞いているけれど。
 確かに言われてみれば、何だかふわりと頭の中が――。
「にゃあ~」
 ――ネコに……なんだっけ? まあいいか! なんて。
 早速、秒で催眠にかかるジョン。
 この『堕落世界』にかけられている催眠とは、そう――誰もがネコになってしまうというものなのだ。
 そして、もうすっかりツンツンの長毛猫なジョンは、もふもふなお耳をぴこりっ。
 ――おっこんなとこに食べ物が落ちてる!
 それからしゅたたっと駆けて、はむりと咥えたのは落ちていたチキン……の、身のない骨。
 そんな骨を咥えて、ジョンはてくてく、シュッとした短毛猫さんの元へと歩み寄って。
 ――おーいエルマー! メシもってきたぞ〜。毛づくろいしてるから食べてもいいぜ。
 そう、ぽとりと短毛猫さんに骨をあげるのだけれど。
「本当に猫に……いや落ちるのが早すぎるぞジョン」
 ぺろぺろと毛づくろいしているその姿は、完全に猫さん。
 そんな即猫になったなったジョンの様子に、エルマー・クライネルト(価値の残滓・g00074)はそうツッコまずにはいられなかったのだが。
 ……しかも持ってきたそれ食いかけじゃないか、と。
 ジョンが持ってきた身のないチキンの骨を、ちらり。
 それから、こう続けるのだった。
「にゃあ」
 ――おやつなら、どんな猫も虜にするあのおやつがいいぞ、と。
 そうきりりとひと鳴きしたエルマーも、結構しっかり猫さんになっています。
 ジョンはメス猫のかわいこちゃんが振り向いてくれるように、引き続き毛づくろいをしながらも。
 ――食べかけでもイケるさ多分、と適当に返してから。
 どんな猫も虜にするあのおやつのことを耳にすれば。
 ――オレもアレ食いてえなぁ、オヤツ待ちきれないぜ〜。
 お耳も尻尾も、思わずぴこぴこそわそわ。
 けれどおやつまで、まだもうちょっと時間があるようだから。
 ――ん? そうだな、おやつの時間まで暇つぶしするか。
 そうきょろりと視線を巡らせたエルマー猫さんは、とてとてと、見つけたソレに近づいて。
 伸ばした前脚で、てしてし、がさがさっ。こんな所に魅惑的な紙袋が、と。
 ジョンも、うにゃうにゃとエルマーが音をがさがさ鳴らす袋に、テンションもあがって。
 ――その紙袋いい音すんじゃん!
 ――今日はここをキャンプ地とする。
 すぽっと、魅力的なキャンプ地にインしようとしたのだけれど。
 ――頭は良い納まりだが身体が入らん……むっ、抜けなくなった。
 ジャストフィットすぎて、抜けなくなっちゃいました!?
 そして、前が見えねえ、って、てしてししていれば。
 ――あっボールだ! ニャハ!
 ジョンは転がるボールをキャッキャ追いかけて、辺りにころころーっ。
 そして、袋をかぶったままのエルマーに、どしんっ。
 ――痛っ、誰だ今ボールをぶつけたのは。
 ぶつかったのは痛かったけれど、その拍子にようやく頭もすぽっと抜けて。
 にゃにゃっと夢中でボールとじゃれ合うジョンに、溜息ひとつ。
 ――楽しそうじゃないか待て待てー。
 ころころ転がるボールにそわり、一緒にうにゃあっと、てしてし遊びます!
 そんな、ボールと追いかけっこしていたふたりだけれど。
 ふいに、ひょいっと持ち上げられるエルマー猫さん。
 そしてその姿を見たジョンは、大きく瞳を見開いてガン見する。
「見たかおっぱいのデカいねーちゃんいたぞ! やっぱオレは綺麗なねーちゃんが好きだうわエルマーすっげえ伸びてる」
 豊満なねーちゃんの胸と、抱えられてやたらびよーんと伸びているエルマーの姿を。
 そして先に人としての意識を取り戻したジョンに遅れて、エルマーも。
「にゃ、うにゃあ」
 ――にゃ、撫でるのは後にしてくれ、と。
 めっちゃ伸びたまま、自分を抱えている彼女へと続ける。
「もしかして風呂? 絶対に嫌だぞ姉さ……」
 そして刹那、ハッと我に返れば。
「……フルーフ、随分と大きく見えた。だが目が覚めたぞ」
「伸び……いつの間にか魅入られてたか」
 別のモノに魅入られているジョンの視線に、エルマーは溜息をつくけれど。
「ジョンはいつか別のものに魅了されて堕落するんじゃないかと私は心配だよ」
「いやーむしろアレには魅了されないと逆に失礼だろ!」
 とりあえず、お風呂と催眠は回避できたから……良し、です?
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【士気高揚】がLV2になった!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!

エレノア・グローア
【陽唄】
白色の毛並み
両足や尻尾が桜色に染まった猫

片耳で光る太陽のピアスを揺らし
ぱっちり見つめた先は翡翠の猫さん
おいでと言うよりも先に
寂し気な眼差しに気付き自ら傍に寄って

いいこいいこ
いっしょだから寂しくないわ
尻尾で甘やかすように背を撫でて
擦り寄るルリラにふわふわ嬉しい気持ち

ええ、遊びましょう
あっちに面白そうなものがたくさんあるわ
美味しそうな匂いもするけれど
ボールを器用に前足でころり
ルリラの傍に転がした

にゃあ、にゃあ
嬉しそうに鳴けば再び戻ってくるボール
上手っ。ひとの身体であれば抱き着いて頭を撫でたのに

ころり転がして遊び疲れた後はお昼寝
優しくかわいい子の額にそっと頬を寄せて
夢の中でも守ってみせるわ


ルリラ・ラプソディア
【陽唄】

翡翠の毛色に尻尾が桜色
首にはピンクのリボンと金砂の砂時計のチャーム

ゆらり尻尾を花弁のように揺らし
寂しげな眼差しでそわそわ様子を窺う
甘えたいようなどうしようか…そんな仕草

一緒のエレおねえちゃんに擦り寄り
――あそぶ?…あそぼう?
って甘えるの

傍に寄る彼女に小さな鳴き声と共に
すりすり頬寄せる

おもしろそうなもの…?
耳をぴこりと立て
転がってきた玩具に興味津々につんと前足で触る
それがボールと分かれば
にゃぁ…
嬉しそうな聲響かせおねえちゃんの方に転がすの
尻尾を嬉し気に揺らす

いっぱいあそんで、お昼寝…
陽だまりのように温かいあなたと体を寄せ合う

おねえちゃんと一緒
どこにいても寂しくないの
わたしの大好きな”人”


 白の毛並みをふわりとそよがせ、桜色に染まった両足でてくてく。
 足を染める同じ春色の尻尾と片耳で光る太陽のピアスをゆうらり揺らしながらも。
 その桜色纏う白猫さん――エレノア・グローア(ソレイユ・g00058)は、見つめた先の翡翠の彩りにぱっちり。
 おいでって、そうにゃあっと鳴こうと思ったのだけれど。
 翡翠の毛色に、尻尾がお揃いの桜色である猫さんのその眼差しに気付けば。
 エレノアは、タタッと自ら彼女――ルリラ・ラプソディア(Ⅻの子守歌・g00784)の傍に寄う。
 首につけたピンクのリボンと金砂の砂時計のチャームも、ゆらり花弁のように揺らす尻尾も、そわそわ様子を窺うその視線も。
 ――甘えたいようなどうしようか……。
 そんな仕草をしていたルリラだけれど。
 ――いいこいいこ。いっしょだから寂しくないわ。
 尻尾で甘やかすように背を撫でて貰えば、ルリラも同じ猫さんなエレおねえちゃんに擦り寄って。
 ほっとしたように甘えてくれるルリラにエレノアは笑み咲かせる。擦り寄ってくれる彼女に、ふわふわ嬉しい気持ちだから。
 そしてルリラは、にゃあ、って。
 小さな鳴き声と共に頬を寄せてすりすり。
 ――あそぶ? ……あそぼう?
 そうおねえちゃんに、おねだりを。
 そんな可愛い甘えっ子に、エレノアも頬を寄せて返しながらも。
 ――ええ、遊びましょう。あっちに面白そうなものがたくさんあるわ、って。
 そう、ちょっぴり美味しそうな匂いにも惹かれるけれど……ころり、ころり。
 ルリラの傍へと、前足で器用に転がしたのは、魅力的なボール。
 ――おもしろそうなもの……?
 ルリラはそうふと首を傾けるけれど、ころころーっと自分の前に転がってきたものに気付いて、お耳をぴこり。
 それからそうっと、でも興味津々につんと前足で触れば。
「にゃぁ……」
 それがボールと分かれば、ほわほわと嬉しそうな聲響かせて。
 ちょん、とエレノアの方に転がして返す。尻尾を嬉し気に、ふりふり揺らしながら。
 でも嬉しいのは勿論、エレノアだって一緒。
「にゃあ、にゃあ」
 再び戻ってくるボールに、うにゃっとじゃれながらも。
 エレノアはこう思って仕方がないのだった。
 上手っ、そう言の葉でいっぱい褒めてあげて。ぎゅうっと抱き着いていっぱい頭を撫でたのに、と。
 そう――ひとの身体であれば、って。
 そして、にゃあにゃあ、うにゃん、といっぱい遊んだあとは、お昼寝の時間。
 ルリラは甘えるように体を寄せ合う。陽だまりのように温かいあなたと。
 そしてエレノアもそっと頬を寄せる。優しくかわいい子の額に。
「夢の中でも守ってみせるわ」
 そう、優しく頭を撫でてあげながら、子守唄のように告げて。
 ルリラもふわふわ優しいまどろみの中、そうっと言の葉にする。
「……おねえちゃんと一緒。どこにいても寂しくないの」
 ――わたしの大好きな”人”、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【士気高揚】がLV3になった!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!

朔・彗藍
【星明】

白い毛並みに
少し水縹色が混じるにゃんこ
ねこの世界というのは
こういう目線なのですね!にゃ!
しっぽぶんぶん

千景は…………美猫にゃあん……
きれいな艶々黒にゃんこ
ノルンのお姉さんになれそうにゃん
ふふ、わたしの?
嬉しいにゃーん千景おねーさん!

はっ…………本当です!
いつの間にか猫語に……!

折角だから冒険しましょうか?
狭い道も高いとこも沢山の景色が見れます!

どきどきわくわく
ドジっちゃっても傍らの黒猫が
支えてくれて
はい、気をつけます
感情は尻尾が語り
くるんと巻き付くのは貴女の尻尾へ

ふんわりいつもみたいに
微笑んで
返事はそれこそ、今は猫だから
にゃーん、なんて
猫撫で声で貴女の元へ


紫空・千景
【星明】

気づけば黒に紫混じる猫の姿
催眠は一瞬の違和感にて消え、隣の猫を見遣る
…ふふ、美猫か?
ノルンの姉は嬉しいが今はあんたの姉が良い、なんて
彗は可愛らしい白にゃんこだな
気を抜くと愛でたくなる
因みに猫語になってるのは気付いてるか?
まあ、私としては可愛いので其の侭でも良かったが

噫、猫の視界などそう経験は出来まい
冒険せねば損だろう
普段は登れない高い場所へ軽々と
普段は通れない細道を軽快に
細い塀を渡ってみたり
うっかり滑った彗を尻尾で寄せては
足元には気をつけろよ?
…ま、転ぶ前に私が護るがと咲う

感情は何時もより顔に出るだろう
猫の時くらいは、な
巻き付かれた尻尾に返し
まるで手を絆ぐ様に

――彗

一緒に居るのだと名を


 大淫魔都市ウィーンを覆う淫魔大樹が創り出しているという『堕落世界』。
 その中へと侵入を果たせば、微か違和感を覚えるけれど。
 それも一瞬――気づけば、黒に紫混じる猫になっていた紫空・千景(暁の切り札・g01765)。
 そして、隣にいる白猫を見遣る。
 いや、ただの白ではなく、ちょっぴり水縹色が混じるにゃんこ。
「にゃ!」
 ――ねこの世界というのは、こういう目線なのですね! にゃ! なんて。
 しっぽをぶんぶん振るのは、猫さんになった朔・彗藍(ベガ・g00192)であった。
 そして彗藍は、隣の宵のいろをした黒猫さんをじいと見つめて。
「ふにゃあ……」
 ――千景は…………美猫にゃあん……。
 きれいな艶々黒にゃんこをうっとり見つめながらも。
「にゃあ」
 ――ノルンのお姉さんになれそうにゃん。
 そう、ほわほわ微笑むけれど。
 ……ふふ、美猫か? なんて紡いだ後。
 千景は、彗藍へとこう返す。
 ――ノルンの姉は嬉しいが今はあんたの姉が良い、なんて。
 その言葉に、彗藍はぱちりと瞳を瞬かせるも。
 すぐに嬉し気に笑み咲かせれば。
「にゃーん」
 ――ふふ、わたしの? 嬉しいにゃーん、千景おねーさん!
 早速甘えるようにそうひと鳴き、呼んでみれば。
 千景は尻尾をゆうらり、こう続ける。
 ――彗は可愛らしい白にゃんこだな、気を抜くと愛でたくなる、と。
 そして、くすりと笑んでから告げる。
「にゃあ」
 ――因みに猫語になってるのは気付いてるか? なんて。
「うにゃ……!」
「にゃー」
 ――はっ…………本当です! いつの間にか猫語に……!
 ――まあ、私としては可愛いので其の侭でも良かったが。
 そう会話をにゃあにゃあ交わすふたりだけれど。
 かくいう千景も今はお揃いの、猫さん語。
 そんな仲良し猫さんたちは、ひととおりじゃれ合ってから。
「みゃあ」
「にゃ」
 ――折角だから冒険しましょうか?
 ――噫、猫の視界などそう経験は出来まい。
「ふにゃーん」
「にゃん」
 ――狭い道も高いとこも沢山の景色が見れます!
 ――冒険せねば損だろう。
 そうこくこく頷き合い、猫さん会話で作戦会議。
 これから始まるのは、どきどきわくわくの猫さんたちの大冒険!
 宮殿の中は広いし、それに何より……普段は登れない高い場所も、普段は通れない細道や細い塀だって、ひょいひょいっ。
 さすがは猫さん、軽快にするりと、何だって上手に避けちゃう。
 けれど、うきうきるんるん楽しくて、つい心も足取りも弾んじゃうから。
「にゃっ」
 うっかり滑ってしまった彗藍だけれど。
 でも、ドジっちゃっても大丈夫って、彗藍は知っているから。
 ――足元には気をつけろよ?
 ――はい、気をつけます。
 そう、うにゃんと頷きながらも、尻尾が雄弁に語る感情。
 くるんと彗藍が自分のものを巻き付けるのは、傍らの美猫さんの尻尾。
 ……ま、転ぶ前に私が護るがと。
 いつだって咲って、言ってくれるから。
 そして千景は、そっと瞳を細める――猫の時くらいは、な……なんて。
 巻き付かれた尻尾に、感情は何時もより顔に出るだろうって思うから。
 だから、まるで手を絆ぐ様に尻尾を絡め返しながらも、千景は返す。
「――彗」
 一緒に居るのだと、そう愛しい名を。
 そのこえに、彗藍はふんわりいつもみたいに微笑んで。
 返事はそれこそ――にゃーん、なんて。
 だって今は、猫なのだから。
 そう猫撫で声で、千景の元へ。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【ダブル】LV1が発生!

●にゃんにゃん救出大作戦!
 ディアボロスであっても、侵入した当初はみんなネコになってしまったほどの強い催眠。
 復讐者達は暫くすれば自力でそれを振り払えるけれど。
「ふふ……にゃ~ん」
 淫魔大樹に捕らわれてしまっている一般人達に、催眠を解く術はない。
 けれど、他の者からのアプローチがあれば、意識を取り戻すことは十分に可能だ。
 堕落世界の中では、声を掛けてくれるような存在がいないから……永遠と捕らわれたままであるのだけれど。
 催眠を振りほどいたディアボロス達は、この『堕落世界』の中でも、すでに自由に行動できるようになっているから。
 上手く対応できれば、一般人の精神は肉体に戻って意識を取り戻してくれるだろう。
 特に、人である時に真面目であったり堅物であったりするタイプが、どっぷりと催眠にかかっているようだ。
 例えば、猫のレオンくん。仕事一筋であった彼は、最初こそ仕事のことが気になっていたようだが。
『おやつの時間ですよぉ』
「うにゃぁあん」
 今ではすっかり、おなかをごろりとすぐにみせたり、ゴロゴロ喉を鳴らす、腑抜けた怠け猫さんになってしまっている。
 レオンの他にも、堕落した猫ライフを送っている人たちが老若男女いるというので、探して助け出してあげたいところ。
 そして先述通り、復讐者はこの堕落世界で思いのまま動くことができる。
 よって一般人と接触する際は、猫の姿でもいいし、本来の人姿であっても、どちらでも可能であるというので。
 それぞれが立てた作戦に合わせ、猫か人か、どのような言葉をかけたらいいか等は、赴く皆にお任せということだ。
 いつまでも気楽で自由な猫でいたい――そう惑わされ、堕落している人を、今こそ目覚めさせて欲しい。
吉音・宮美
アドリブ・連携歓迎
あー怖かった……やっぱり人間が一番ですよ
さて続いては被害者の皆さんの休日ですが…ここは人間らしい楽しみを思い出してもらいましょう

『魔楽器』と『吉音式レコードシールド』を使ってこの時代の代表的なジャンル、バロック音楽を【演奏】
【アート】の力で猫になってしまった人々の心を【捕縛】して人間としての心を取り戻させましょう

音楽を楽しむことができるのは人間が感性という無駄を楽しむ心があるからです
猫にしかない楽しみもあるかもしれませんが、人間にしかない楽しみもあるんですよ


リヒト・アルカディオ
人間の時のことを覚えている猫達も含め大勢集めて演説。

誘拐された時に、誘拐者の姿や所作を見て違和感を覚えた者はいないか?

たくさんの声が集まった方が今の異常な状況が浮き彫りになって、被害者同士の情報交換がし易くなるだろう。

誘拐者共に利用され、搾取され続けて良いのか?
現実世界に戻っても社会に搾取されていることは変わらない、か?
誘拐者はあなた達の命を奪うことも容易いぞ。私達でなければ奴等には対処出来ない。
(人間の姿に戻り、説得力を持たせる)
けれど、あなた達の戻りたくない『理由』はあなた達自身でなければ解決出来ない。
それぞれの戦場に赴こう。

私は慰めの言葉を掛けてやれない。贈るのは鼓舞だ。


新城・橙花
うーん、他の皆の邪魔にならないようにしたいけど、どうかなー。

猫さんは可愛いけど猫さんならではの困りごともあるよねっ。
ご飯食べられなかったりとか、ワンちゃんに追いかけられたりとか。
そこをちょっと思い出してもらおうかなー。

[呪詛]で悪夢のように意識に送り込む。
人間の方がまだいいやって思いだしてもらって。

そして人に戻ってきてくれたら触手は[一刀両断]だよっ。


シャトン・ヴォロンテ
【鳥猫】
ン、姿は戻っタ。

記憶を都合良く弄りもしネーし消しスラしナい…ソゆトコ本当アのバカのアヴァタールだナ…(溜息)
ナラ正攻法が一番ダロ

●説得
オイ、納期は大丈夫カ?
ガキの面倒は?
約束ニは間に合ウ?
仕事がダメにナル前に帰った方が良くネーカ?
一定迄は心配さレるガ、一定以上経つと信頼が削れるゾ?

…オレの父親も仕事人間でナ。
ムシロ働き過ぎダッタんで、休むノは賛成ダ。サボるノも良いサ。
ダガ『捨てて』良いのカ?
未だ間に合ウ。ダガこのママ最後マデだと捨てる事にナル。
良いノカ?
父様はニコリともシナいケド、ソレでも一仕事終えた時は嬉しソウだった。

責任は重いナ。デモ、ソレは『大切』だから重いンじゃネーノか?
ナア?


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
アドリブ歓迎
友達催眠も併用
人の姿で説得

えー……
気持ちはわかるとも

ごはんはいくらでももらえるし
好きなだけ寝て遊んでもよい
それから?
その先に何があるんだ
十年も、二十年もただ食う寝るを続けるのか?
いい加減暇を持て余すだろう

そこに、何かを成し遂げた喜びはあるか?
その後、満足して眠る心地よさは?
努力なくして味わえないものもあるさ

……あなたは加減を間違えただけなのだよな
仕事や何かが嫌いなら、そこまで打ち込まなかったろう
もし、休息と働きがうまく両立するならばどうだ
これからは、身体を大事にして
日常も大切に、生活の質を上げて、バランスを意識しよう
心地よく打ち込めるなら
何かに取り組むのも悪くないと……思わないか?


一角・實生
【鳥猫】
黒猫の姿のまま

説得を始めたヴォロンテさんの近くで堕落しお昼寝中の猫のしっぽを軽~く猫パンチ
起きて、起きて
おまけに直ぐそばの爪とぎバリバリ、派手な音を
――起きた?

ヴォロンテさんのことばに一緒に耳を傾けて貰おう
あなたも大丈夫?
小首をかしげて問いかけるよ
楽しみに指折り待っていたことはなかった? その手では指折りできないけれど、一日ごとに数える程待ち遠しい位のことが
好きな食べ物「本当は」なんだった? クリームたっぷり、滴る肉汁、びっくりするほど辛い――もう食べられなくていいのかい

休みを満喫したらそろそろ起きよう
人間であるあなたの大切なこと、果たしに行こうか

最後は元の姿に戻り手を差し出すよ


 捕らえた人々の心も身体も縛り付け、甘言を囁き、延々とエネルギーを搾取し続ける。
 それが、淫魔大樹が創り出す堕落世界。
 ディアボロスでさえも、足を踏み入れた当初は抗えなかったほどの強い催眠が施されているけれど。
 猫になる時間も、もう終わり。
 催眠を振り払うことができた復讐者達も、そして心身共に囚われている一般の人達も、みんな。
「あー怖かった……やっぱり人間が一番ですよ」
 人ではなくなることへの恐怖から元の姿に戻った吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)は、そうホッとしながらも。
 くるりと周囲を見回せばそこには、ごろごろだらだらしている沢山の猫たちの姿が。
 それは催眠から自力で覚めることができない一般人達であり、その姿は一見楽しそうに見えるけれども。
 実際は、淫魔大樹が都合良く見せている、ただの幻でしかないから。
「さて続いては被害者の皆さんの休日ですが……」
 ……ここは人間らしい楽しみを思い出してもらいましょう、と。
 猫になっている人達が堕落している宮殿内に宮美が響かせるのは、優雅で古典的な音楽。
「うにゃぁん?」
「にゃー」
 今までだらだらしていた猫たちが、その旋律に反応を示して。
 とことこと、宮美の周囲に集まり始める。
 演奏することで魔術的な力を発揮する『魔楽器』と、溝を調整して自在に音楽を流す事ことができる『吉音式レコードシールド』を使って。
 宮美が演奏するのは、この時代の代表的なジャンルであるバロック音楽。
 アートの力も駆使し、淫魔大樹の催眠で猫になってしまった人々の心を捕縛して。
 音楽を愛でるという人間としての心を取り戻させようという作戦である。
 そして演奏が一息つき、次の一曲が始まるタイミングで。
 タタタッとやって来たのは、サファイアブルーの瞳が美しい、ブルートーティポイントのラグドール。
 その猫は、集まった猫たちへと演説を試みんとするリヒト・アルカディオ(サイボーグの殲滅機兵・g01368)である。
 集まった猫たちは、完全に猫になっている者もいれば、人間の時のことを覚えている猫達もそこそこいるようだから。
 ――誘拐された時に、誘拐者の姿や所作を見て違和感を覚えた者はいないか?
 まずはそう訊ねてみれば、顔を見合わせてうにゃっと鳴き声を上げる、元は人間である猫たち。
(「たくさんの声が集まった方が今の異常な状況が浮き彫りになって、被害者同士の情報交換がし易くなるだろう」)
 そしてその思惑通り、記憶があるらしき猫が、にゃにゃっと完全に催眠にかかっている猫たちともお喋りし始めて。
 ――誘拐者共に利用され、搾取され続けて良いのか?
 そうリヒトが告げれば、お耳をぺたりと寝かせつつも、物言いたげににゃーんと鳴く猫たち。
 そんな様子からリヒトは、彼らが言いたいことを汲み取りつつ。
 ――現実世界に戻っても社会に搾取されていることは変わらない、か?
 言えば、こくこくと頷く猫たち。
 彼らは元は真面目で責任感の強い者が多いようであるため、人間世界の厳しさはよく分かっているのだろう。
 堅物な性格の人ほど、堕落すれば、元の生活に戻ることに躊躇するかもしれない。
 けれど、そんな彼らだからこそ、リヒトははっきりと『現実』を告げるのだ。
「誘拐者はあなた達の命を奪うことも容易いぞ。私達でなければ奴等には対処出来ない」
「! にゃっ!?」
 ぽふんっと、説得力を持たせるべく人間の姿に戻って。
 そしてバロック音楽が響く中、演説している仲間の話を聞いている猫たちの様子を窺いながらも。
(「うーん、他の皆の邪魔にならないようにしたいけど、どうかなー」)
 新城・橙花(呪刀の裁定者・g01637)はそう小さく首を傾けるも。
 音楽鑑賞にも演説にも参加していない猫たちへと、また全く別のアプローチを試みる。
「猫さんは可愛いけど猫さんならではの困りごともあるよねっ」
 あくまでこの猫になる世界は、淫魔大樹が作り出した夢のような幻影。
 実際の猫の世界は、こんなに堕落したものではないから。
「!? うにゃっ!」
 橙花は呪詛を用い、のんきに堕落している猫たちの意識に悪夢のように送り込む。
 今までおなかいっぱい食べていた美味しいごはんが忽然となくなったりだとか。
『ワンワン!』
「!!」
 自分達よりも身体の大きなこわい犬に吠えられて、追いかけられたりだとか。
(「そこをちょっと思い出してもらおうかなー」)
 人間の方がまだいいや、ってそう思って貰うために。
 それから、うにゃにゃーっと逃げてきた猫たちを撫でてあげながらも。
「えー……気持ちはわかるとも。ごはんはいくらでももらえるし、好きなだけ寝て遊んでもよい」
 人の姿に戻ったエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、友達催眠も使いつつ。
 この堕落世界つい身を委ねてしまうその気持ちに理解は示すけれど。
 だが、その後続ける――それから? と。
「その先に何があるんだ。十年も、二十年もただ食う寝るを続けるのか? いい加減暇を持て余すだろう」
 今はいいかもしれない。けれどこのままでは一生、彼らはこのままなのだ。
 淫魔大樹にエネルギーを吸われ、淫魔の良いように生殺しにされながら。
 それに元の彼らは、真面目にこれまで人間社会で生きてきた人達だというから。
 猫になって堕落してしまうほど、辛いことや厳しいこと、大変なことだって、これまで多々あっただろうけれど。
 でも、そんな彼らだからこそ。
「そこに、何かを成し遂げた喜びはあるか? その後、満足して眠る心地よさは?」
 ……努力なくして味わえないものもあるさ、と。
 エトヴァはきっと思い出してくれると、そう思うから。
(「ン、姿は戻っタ」)
 シャトン・ヴォロンテ(enfant perdu・g04732)も堕落世界の催眠から解放されて、元に戻ったことを確認しながらも。
 くるりとこの『堕落世界』を一度見回した後、溜息をつく。
「記憶を都合良く弄りもしネーし消しスラしナい……ソゆトコ本当アのバカのアヴァタールだナ……」
 個性的な感覚を好むけれど、かといって己に都合良いように強引に手を加えたりなどはしない天邪鬼。
 あくまで別個体ではあるものの、この世界を構築したアヴァタール級は、あの自称芸術家らしいものであると。
 シャトンはそう思うからこそ――ナラ正攻法が一番ダロ、と一歩踏み出す。
 彼女が創り出すこの世界を、壊すために。
 そんなシャトンの傍にいるのは、1匹の黒猫さん。
 そしてその黒猫……一角・實生(深潭鷲・g00995)は、ぺしぺしっと。
 ――起きて、起きて。
 だらだら堕落しお昼寝中の猫たちのしっぽを、軽~く猫パンチ。
 でも、うにゃあと二度寝しようとすれば、おまけにすぐ傍にある爪とぎをバリバリッ。
「にゃっ!?」
 派手な音にさすがに飛び起きた猫さんたちに、ナーッとひと鳴き。
 ――起きた? って。
 そして、呑気にのびーっとしている實生が起こした猫たちを見回して。
 シャトンは猫たちに……いや、元は真面目で堅物であった人達に、こう訊ねる。
「オイ、納期は大丈夫カ? ガキの面倒は? 約束ニは間に合ウ?」
 その言葉に、ぴこりとお耳を立てて、何だか尻尾をそわそわさせ始める猫たち。
 すっかり堕落に身を委ね、現実逃避してしまっているが。
 きっと心のどこかでは、すごく気にしているだろうから。
「仕事がダメにナル前に帰った方が良くネーカ? 一定迄は心配さレるガ、一定以上経つと信頼が削れるゾ?」
 シャトンはその心情を的確につき、自覚してもらうべくたたみかける。
 自分達は猫ではなく、人であるのだということを。
 そして誤魔化すようにボールをてしてししようとする猫さんに、實生はこてんと小首をかしげて問いかける。
 ……あなたも大丈夫? って。
 それから、そわそわしはじめた周囲の猫さんたちに、にゃーと訊ねる。
 ――楽しみに指折り待っていたことはなかった?
 その手では指折りできないけれど、一日ごとに数える程待ち遠しい位のことが、と。
 ――好きな食べ物「本当は」なんだった?
 クリームたっぷり、滴る肉汁、びっくりするほど辛い……もう食べられなくていいのかい、って。
 そして、お耳をぺたりとさせる猫たちを前に、シャトンは紡ぐ。
「……オレの父親も仕事人間でナ。ムシロ働き過ぎダッタんで、休むノは賛成ダ。サボるノも良いサ」
 ふと思い出すのは、仕事に明け暮れ、いつも忙しそうにしているその姿。
 猫にされた彼らもきっと同じような仕事人間だったのだろう。父親のように。
 休むことは大事だし、これまで必死にやってきたからこそ、この堕落世界に囚われてしまったのかもしれないけれど。
「ダガ『捨てて』良いのカ? 未だ間に合ウ。ダガこのママ最後マデだと捨てる事にナル」
 シャトンは改めて彼らへと問う――良いノカ? と。
 それで寂しい想いをしていた人だって周囲にいたかもしれない。
 仕事に打ち込む本人も成功ばかりでは決してなく、厳しいこと理不尽なこと、沢山あっただろう。
 ……でも。
「父様はニコリともシナいケド、ソレでも一仕事終えた時は嬉しソウだった」
 だらだら堕落しているだけでは決して味わえないことだって、あったはずだ。
 そんなシャトンの言葉に、にゃーと顔を上げる猫たち。
 そしてとことこと近寄ってきた猫たちに、シャトンは小さく頷いて続ける。
「責任は重いナ。デモ、ソレは『大切』だから重いンじゃネーノか?」 
 そっと瞳を細めて……ナア? と。
 實生も、先程まで堕落していた時とは明らかに変わった猫たちの……いや、人たちの、その表情をくるりと見回してから。
「休みを満喫したらそろそろ起きよう」
 ぽんっと人の姿に戻って、手を差し出す。
「人間であるあなたの大切なこと、果たしに行こうか」
 猫になる世界は、もう終わり。本当にやるべきことを、彼らが悔いなくやれるように。
 そして演説していたリヒトも、こう告げる。
 この世界から、そして誘拐者から、逃れるために手を差し伸べることは、自分達は出来る。
「けれど、あなた達の戻りたくない『理由』はあなた達自身でなければ解決出来ない」
 淫魔大樹が視せていた様な心地良さや甘言なんてものは与えてはやれない。
 でも、リヒトは彼らへと紡ぐ――それぞれの戦場に赴こう、と。
(「私は慰めの言葉を掛けてやれない。贈るのは鼓舞だ」)
 彼らの心の中にある、一歩を踏み出す勇気と力を、再び奮い立たせるために。
「……あなたは加減を間違えただけなのだよな。仕事や何かが嫌いなら、そこまで打ち込まなかったろう」
 ぽふっと次々と元の姿へと戻りはじめた人たちを見つめ、エトヴァも改めてそう口にしてから。
 真面目ゆえに頑張りすぎてしまうのだろう彼らに、こんな提案をしてみる。
「もし、休息と働きがうまく両立するならばどうだ。これからは、身体を大事にして。日常も大切に、生活の質を上げて、バランスを意識しよう」
 休むということの楽しさを、少し極端だったとはいえ、今回のことで彼らも知っただろうから。
 その意識を仕事だけでなく、別のことにも向けられたら、と。
「心地よく打ち込めるなら、何かに取り組むのも悪くないと……思わないか?」
 そう、例えば……リラックスできるような、好きな音楽を見つける、とか。
「音楽を楽しむことができるのは人間が感性という無駄を楽しむ心があるからです」
 宮美は人に戻っていく彼らにそう、音楽と言の葉を届ける。
 ……猫にしかない楽しみもあるかもしれませんが、人間にしかない楽しみもあるんですよ、って。
「そうだな。仕事は大変なことも多いが、やりがいもあるし楽しい」
「昔は音楽もよく聴いていたが……そういえば言われてみれば、最近は遠ざかっていたな」
「早く戻ろう、あの仕事の案件は私がいないと回らない」
 それから橙花は、猫から元の姿へと戻ってきてくれた人々の姿を確認した後、一刀両断する。
 身も心も縛り付けていた淫魔大樹の禍々しい触手から、彼らを解き放つために。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【ハウスキーパー】がLV3になった!
【無鍵空間】がLV2になった!
【一刀両断】LV1が発生!
【友達催眠】がLV4になった!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】がLV3(最大)になった!
【能力値アップ】がLV5になった!
【命中アップ】LV2が発生!

●夢のあとさき
 猫たちが自由気ままに遊んでいた豪華な宮殿も、美味しいおやつも、楽しいオモチャも、もうここにはない。
 つい身を委ねてしまうような堕落など、夢や幻でしかないのだ。
 眼前にあるのは、そう……現実。
 禍々しい淫魔大樹に覆われた大淫魔都市ウィーン、これが真の有様なのだ。
 それに市民が溺れていた夢幻の堕落世界が創られたのは、決して創作者の善意などではない。
 エネルギーを搾取するべく、人々を無抵抗のまま縛り付けるためのもの。
 ――それに。
『折角いい『素材』が揃っていたから、満足できる『作品』ができるかと思ったのに』
 ……ボクはもっと個性的な作品を作りたいんだ、と。
 堕落世界が破られたことにふるりと首を振るのは、自称芸術家。
 この堕落世界が創られたのは、人々のエネルギーの搾取と、そして何より彼女のエゴである。
 だから、このまま彼女を……アヴァタール級のクロノヴェーダ『宮廷芸術家ヴィジェ』を放っておくわけにはいかない。
 またきっと同じように、見初めた『素材』で『作品』を作ろうとするだろうから。
 ディアボロス達は各々の得物を手に、アヴァタール級との戦いに臨む。
 もう猫ではなく、自分達にはまだ人としてやるべきことややりたいことが、あるのだから。
吉音・宮美
アドリブ・連携歓迎
貴女がどんな作品を作ろうとしていたかは知りませんが、人を傷付けて作って良い作品はありません
そんなものよりも良い【アート】を私が聞かせてあげます!

選択PDを【歌唱】
周囲の触手から『吉音式レコードシールド』で身を守りつつ『魔楽器』と合わせて安らぎと癒しの旋律を【演奏】、相手の心を【捕縛】して戦闘を中止させましょう

中止までいかなくても相手が私を【追跡】するように意識すればその分他の人に向かう攻撃の手が緩まるはず
他の人の攻撃を邪魔はしませんが、可能なら殺さずに決着をつけたいですね


新城・橙花
「後は貴方だけです…にゃ」
最後の戦いですので口調は冷酷冷静…やや後遺症あり、になります。

他の皆さんと協力。
まずは接近するために[光使い]+[残像]+残留効果【光学迷彩】で、自分の位置をずらして敵に認識させます。
そして突撃、触手が邪魔なら残留効果【飛翔】【エアライド】で跳躍突破。

そして大剣型呪刀【譲葉】で攻撃からのパラドクス呪剣【金剛豪閃】。
「貴方を終わりの旅へと誘いましょう…我纏うは金剛力士が剛力…吹き飛べっ!」
【怪力無双】付きの[両断][粉砕]で大上段から斬り飛ばします。


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
アドリブ、連携歓迎
完全視界で視界を確保

……ようやく目覚めた彼らを、放っておけば同じ目に遭わせかねない
何より、新しい被害者は出させないよ
ここで止めよう
彼女を倒さねば脱出できない事を確認し戦闘

【飛翔】し空中戦
戦場を偵察し、敵の動きを観察、常に戦況把握
飛翔の機動力とエアライドで、触手を避けながら戦う
味方と連携しつつ
相手の姿を観察、絵筆で宙に描き出し
隙を看破し、得意技を返そう
死角を取りつつ、相手に余裕を持たせない

楽器の波動を魔力障壁で緩和しつつ誘惑に対処
同じ手は通じないと思って頂きたい

意志は固く
ウィーンに解放を

この街の人々と生活を取り戻す
猫から戻った皆へ、穏やかな日常がありますよう
必ず、取り戻そう


リヒト・アルカディオ
【POW】

奇妙な旋律に目眩がする⋯

機械の腕が、人間のものに戻っている?
一瞬の隙をつかれて攻撃を受け負傷するが、脳内でアラートが鳴り、音声が告げる。
「―部―%破損。修復してください」

この腕はアヴァタール級の能力の所為か。
いつもは喧しいだけの機械音声に助けられるとはな。
私にとっては忌まわしい過去の象徴であるこの身だが、歴史をあるべき姿に戻すまでは必要な力だ。

誘惑を打ち破って、【指定パラドクス】で攻撃。
フライトデバイスの機銃掃射(【制圧射撃】)で触手をあしらい、アームキャノンの【砲撃】でヴィジェに攻撃する。
「――殲滅する」

囚われていた皆は全員無事に逃げ出せただろうか。
互いに良き未来を歩めるよう祈る。


 豪華な宮殿の風景も、猫たちが遊ぶ光景も、跡形もなく消え去って。
 眼前に今あるのは、夥しい淫魔大樹の触手と。
『折角いい『素材』が揃っていたから、満足できる『作品』ができるかと思ったのに』
 猫になる世界を構築した自称芸術家――アヴァタール級『宮廷芸術家ヴィジェ』の姿が。
 そんな彼女へと、新城・橙花(呪刀の裁定者・g01637)は言い放つ。
 この任務も目の前の敵を倒せば完遂。そんな最後の戦いを目前に、先程とは変化した冷酷冷静な口調で。
「後は貴方だけです……にゃ」
 ……やや猫化の後遺症あり、なのはご愛敬。
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)も確りと敵の姿を捉えられるよう、完全視界で視界を確保しながらも。
「……ようやく目覚めた彼らを、放っておけば同じ目に遭わせかねない。何より、新しい被害者は出させないよ」
 ――ここで止めよう、と。
 そう、立ちはだかるアヴァタール級へと銀の煌めき秘めた蒼穹のいろを向ける。
 淫魔大樹に囚われていた人々はもう猫ではなく、人としての己の在り方を再び取り戻した。
 だがこの自称芸術家を野放しにしておけば、きっとまた同じことが繰り返されるだろうし、新しい犠牲も出かねない。
 それに……エトヴァはぐるりと一通り、周囲に視線を巡らせる。
 強い催眠は解けたが、しかしまだここは、堕落世界の中なのだ。
 つまり、彼女を……『宮廷芸術家ヴィジェ』を倒さねば、ここから脱出は出来ないようであるから。
 それを改めて確認すれば、後はもう皆と協力合いつつもやるべきことはひとつだ。
『ボクはもっと個性的な作品を作りたいんだ。だから、邪魔しないでくれないかな』
 ……もっともキミたちにはボクの芸術が分からないかもしれないけれど、なんて。
 そう大きく肩を竦めてみせるヴィジェに、吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)はふるりと首を横に振る。
「貴女がどんな作品を作ろうとしていたかは知りませんが、人を傷付けて作って良い作品はありません」
 だって、宮美も音楽を、芸術を嗜む身なのだから。
 ディアボロスになった事で超常の域に至った音楽の才を以って、眼前の自称芸術家へと知らしめるべく。
 ――そんなものよりも良いアートを私が聞かせてあげます!
 刹那、戦場に響かせる。相手を無力化するような、自らの信念と想いを込めた歌を。
 けれどヴィジェも体鳴楽器の旋律と魔力を紡ぎ、反撃の演奏を奏でる。
 キミにとってもっと幸せなココロ……そう、聴く者たちを誘惑するように。
 いや、彼女が作る『作品』は、誘惑が浸食し変容した『素材』の、そのココロだけではない。
 もっと相応しいカタチにだって、芸術的に作ってあげるのだ。
 そして――くらりと。
(「奇妙な旋律に目眩がする……」)
 一瞬陥ったのは、世界が回ったような感覚。
 それからふと、リヒト・アルカディオ(サイボーグの殲滅機兵・g01368)は、己に起こった変容に気が付くのだった。
(「機械の腕が、人間のものに戻っている?」)
 機械化されているはずの腕が、生身のものになっていることに。
 だが同時に脳内でアラートが鳴り、音声が告げる。
『―部―%破損。修復してください』
「この腕はアヴァタール級の能力の所為か」
 リヒトの身体に起こった変容。そしてそれを鎹とした誘惑の浸食。
『ふふ、どう? それが、キミにとってもっと相応しいカタチ』
 自称芸術家が齎したそれは、願望や欲望に沿った物であるほど抗い難いというが。
「いつもは喧しいだけの機械音声に助けられるとはな」
 リヒトは全く動じることなどなく、あくまで冷静に、現実を見据える。
「私にとっては忌まわしい過去の象徴であるこの身だが、歴史をあるべき姿に戻すまでは必要な力だ」
 捕縛され強制的に与えられた忌々しい力。
 けれど、成すべき任務を果たすためにその力を使うことに、躊躇は無い。
 だからリヒトは、ヴィジェの誘惑を打ち破る。
 ――殲滅する。
 機械と化したこの腕で、敵軍を殲滅するために開発された火砲を以って。
『……!』
 刹那伸びる触手も、黒き三角翼機による機銃掃射であしらいながら。
 その冠する名の通り敵を火葬するかの如く、アームキャノンの砲撃を自称芸術家へとお見舞いする。
 そして淫魔大樹の不気味な触手は、宮美にも迫るけれど。
 レコードの形をした氷の盾『吉音式レコードシールド』で身を守りつつ『魔楽器』と合わせ、宮美は戦場にさらに響かせる。
 ――殺しで終わらない未来のために、私は歌う!
 相手の心を捕縛するような、安らぎと癒しの旋律を。
 できれば、心を込めて歌い上げるこの歌で敵を無効化し、戦闘を止めさせたいとは思うのだけれど。
『ボクが素敵に改造してあげる。キミのココロを幸せに、もっと芸術的にね』
 相手はアヴァタール級の強敵、そして彼女を倒さなければこの堕落世界からは脱出できないから。
(「中止までいかなくても相手が私を追跡するように意識すれば、その分他の人に向かう攻撃の手が緩まるはず」)
 衝撃と誘惑を奏でる歪んだ芸術家の気を引くべく、歌うのを宮美は決してやめない。
 そんな、敵の意識が仲間に向いた一瞬を決して見逃さずに。
 一気に距離を詰め、接近をはかるのは橙花。
 己の位置を正確に相手に視認させぬよう光の効果を使い残像を駆使し、戦場に溶け込むかの如く光学迷彩を纏えば。
 自分から意識が逸れているヴィジェへと突撃、せんとするも。
「……!」
 そうはさせぬと言わんばかりに、しゅるっと伸びてくるのは数多の触手。
 だが瞬間、冷静に反応した橙花は大きく上空へと跳んで。
 天を翔け跳躍突破、そして振るうは、身の丈ほどもある大剣型の呪剣『譲葉』。
 そんな己に迫る橙花に、アヴァタール級も咄嗟に気付くも。
「貴方を終わりの旅へと誘いましょう……我纏うは金剛力士が剛力……吹き飛べっ!」
『! なっ、ぐぅっ』
 それにも構わず、仏法の剛力を纏い、上段から豪打で斬り飛ばしにかかる。
 粉砕するほどの怪力無双を以って、振り下ろす『譲葉』の刃で両断するように。
 そんな仲間達と連携をはかるべく、戦場を偵察し敵の動きを観察し、常に戦況を把握しながらも。
 空を翔ける青の羽搏きは、うねり迫る触手に決して捕らわれなどしない。
 そしてすかさず死角から攻勢へと転じるエトヴァ。
 仲間達が見舞う衝撃に揺らぎ生じた敵の隙を看破し、相手に余裕など持たせないと。
 青水晶の柄をもつ絵筆を振るえば、魂に共鳴し開いた記憶の扉から溢れ出る色彩。
 自称芸術家の姿形を宙に描き出し、彼女の言う芸術に対して、芸術の力を以って返す。
「同じ手は通じないと思って頂きたい」
 ココロを強引に変容させんとする楽器の波動も、甘言を囁くかの如く浸食してくる誘惑も。
 細き円環の魔力から成した、黄金の荊の障壁で対処する。身も心も完全に捉われぬように。
 それに戦場に響くのは、何も歪んだ敵の旋律だけではないのだ。
 宮美の歌声が、リヒトの砲撃が、橙花の斬撃が、そしてエトヴァの色彩が……眼前の敵を討つべく織り重なり、途切れぬ衝撃を展開すれば。
 堪らず顔を顰めて身を揺らがせる、自称芸術家であるけれど。
『く……ボクはもっと個性的な作品を作りたいんだ。安易なものなんて、つまんないじゃないか』
 その行動原理はあくまでも、お眼鏡に叶った『素材』で己の『作品』を作り上げるという歪んだ創作意欲。
 だが、そんなヴィジェの素材としてエネルギーを搾取され続けてきた人々も、もう彼女が好きにできる飼い猫ではもうないから。
(「囚われていた皆は全員無事に逃げ出せただろうか」)
 一般人に被害が及ばぬよう、頑丈なサイボーグの身を呈しつつもリヒトはその心に思う。
 ……互いに良き未来を歩めるよう祈る、と。
 そして――ウィーンに解放を、と。
 エトヴァも固いその意思を貫くべく、戦場の空を自由に翔ける。
(「この街の人々と生活を取り戻す。猫から戻った皆へ、穏やかな日常がありますよう」)
 ……必ず、取り戻そう。
 そう、大事なものを取り返すべく――もうこれ以上、何も奪わせないために。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【液体錬成】がLV2になった!
【建造物分解】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【反撃アップ】がLV2になった!

天夜・理星
そこの芸術家さん!
人のこと素材とか言うの止めるにゃ!
ちょっと口がよろしくないから、この王様とトバリさん(g00064)がどうにかするにゃ!

…あらま本当じゃん。
これ治りますかね?

ま、治らなくていっか。
能力値アップとダメージアップを活かして、力にものを言わせて聖剣を強打させるよ。
敵パラドクスへは…心を強く持つことで音を聴き流して抗おう。
うまくトバリさんの攻撃と絡み合って、連携が完成すると尚良し。

そして託されし願いと一刀両断を込めて、このパラドクスで一緒にぶちかます!

…でもま、
アタシもトバリさんと一緒に猫になるの、悪くなかったよ。
この世界がエゴの塊じゃなかったら、偶にはこう堕ちてみるのも良いかもね。


トバリ・ナイトライト
【理星さん(g02264)と】

理星さん、口調が猫のままですよ。
そんな風に突っ込みをいれつつ、ヴィジェに立ち向かいます。

しかし、楽しい夢を見させていただきました。
とはいえ、それが人々の心や命を脅かすというのなら倒す他はありません。
さぁ、行きましょう。

力いっぱいに攻撃をする理星さんの影で、僕もさりげなく近付きます。
エアライドや飛翔も織り交ぜて相手の意識の外へと立ち、すかさずMoonReversを放ちます。
連携によって相乗効果が生み出されれば幸いです。

彼女の演奏による誘惑は、戦いながら奏でる音を知っておく【情報収集】によって備え、逆に誘惑し返すくらいの所作で奏でる力を弱めさせ、音に耐えつつ戦います。


 ディアボロス達の猛攻を浴び続けても、その身を大きく揺らがせても。
 彼女の興味や思考は変わらない。 
『キミたち『素材』は、むしろ光栄に思うべきじゃないか。だって、ボクの『作品』になれるんだから』
 天邪鬼な自称芸術家にとっては、あくまでも他者は『素材』。
 ココロもカタチもカンカクも、自分勝手に改造し、己の満足いく『作品』を作り上げんとしているのだ。
 けれど勿論、そんな彼女――『宮廷芸術家ヴィジェ』の思い通りになどさせやしないから。
「そこの芸術家さん! 人のこと素材とか言うの止めるにゃ!」
 天夜・理星(復讐の王・g02264)は、びしっと言い放つ。
「ちょっと口がよろしくないから、この王様とトバリさんがどうにかするにゃ!」
「理星さん、口調が猫のままですよ」
 そんな語尾に猫の名残が残っている王様に、トバリ・ナイトライト(透明の黄昏・g00064)は柔和な笑み湛えた金の瞳を細めつつ、そう突っ込みを入れながらも。
「……あらま本当じゃん。これ治りますかにゃ?」
 ぱちりと瞳を瞬かせ、こてりと首を傾ける理星にもう一度笑んだ後、ヴィジェへと向き直って紡ぐ。
「しかし、楽しい夢を見させていただきました」
 猫になって過ごしたひとときは、確かに楽しいものであったけれど。
「とはいえ、それが人々の心や命を脅かすというのなら倒す他はありません」
 これは決して幸せな夢ではないのだ。ならば、打ち砕くのみ。
 もう同じようなことが起きないように元凶を討って、この堕落世界を終わらせるために。
 夜明けがくれば、夢は覚めるものだから。
「さぁ、行きましょう」
「ま、治らなくていっか」
 トバリの声と同時に大きく地を蹴るのは、燃えるような激情の彩りをしたオレンジ色のスニーカー。
 理星は己の能力を高め活かしながらも、力にものを言わせ、敵へと強く打ち下ろす。その手に握る、さらに紅く彩られた聖剣を。
『ボクは何でも、安易なのは好みじゃないんだ』
 ヴィジェは全力で刃を振るう理星の攻撃にそうふるりと首を振るって、衝撃をいなさんとするけれど。
 ひたすら攻勢に出る彼女の影で、まるで夜の帳に身を隠すかのように。
 ばさりと天を翔け、空を征き、さりげなく相手の意識の外から近付いた刹那。
 ――絶技! 爆想!!
 ――こんにちは、そして、さようなら。
 トバリは理星と共にぶちかます。
 派手に立ち回る彼女が生み出す激情の紅い夜空に、ただ静かに殺気や敵意をひた隠し反転させた月の衝撃を重ねて。
 そんな絶妙な連携で繰り出された、託されし想いを乗せた一刀両断の斬撃と、知らぬ間に潜り込まれた懐から放たれた急所への衝撃を浴びれば。
『……! ぐっ!?』
 堪らずぐらりと、大きくその身を揺らすヴィジェ。
 けれど大きな相乗効果が生み出された、その激しくも静かな紅月の夜に揺らぎながらも。
『キミたちにとってもっと相応しいカタチや幸せなココロ、ボクが作ってあげる』
 眼前の『素材』を『作品』にすることに、いまだ執着する自称芸術家。
 満身創痍でも、アヴァタール級の繰り出す反撃の演奏は強烈に戦場に響き渡るけれど。
 でも、完全に誘惑や衝撃に屈することなどないように。
 戦いながらも相手が奏でる音を知っておくことで備えておいたトバリは音に耐えつつも、奏でる力を弱めさせるべく立ち回る。逆に誘惑し返すくらいの所作で。
 そして理星も、心を強く持つことで音を聴き流し抗いながらも。
 決して堕ちなどしないという気持ちが強いからこそ、笑んでみせる。
「……でもま、アタシもトバリさんと一緒に猫になるの、悪くなかったよ」
 ふたりで猫になるのも実際、なかなか楽しかったから。
 ……この世界がエゴの塊じゃなかったら、偶にはこう堕ちてみるのも良いかもね、なんて。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【託されし願い】がLV2になった!
【友達催眠】がLV5になった!
効果2【凌駕率アップ】がLV2になった!

一角・實生
体鳴楽器で作り変えられ生み出されるのは暗闇だろう
「思い出さなければ良かった」記憶をつい先日思い出したから
五感の失われた常闇の世界なら何も感じなくて済む……さっきまで自分を覆っていた黒い毛並みのようだ

だめだなあ
これじゃまた猫に戻ったようなもので、それどころか悪化したと頭では分かっているのだけれど

――そう、分かっている
何も感じない筈なのに心地良いのは慣れ親しんだ黒鷲たちの色だから
白い子猫にいちばん気付きやすい色だから
パラドクスを発動しあの体鳴楽器を中心に触手も破壊しよう

ヴォロンテさんはあのクロノヴェーダと縁が深いようだった
ならば彼女が望むことをできるよう力を尽くすだけ
もう、ひとりではないんだよ


シャトン・ヴォロンテ
本物のアイツにゃとっくに全部余す事ナく散々イジられてンダ。
今更怯ンでられネー。

後、アイツのアヴァタールが何を言わレて一番嫌カは簡単だしナ。


(人に甘え寄り掛かれる心にされ)
…本当は簡単な事なのですわ。
望みを求め望みに応える…幸せな事だって本当は知ってますの。
それでヴィジェさん、貴女はこうなったアタシにどんな欲望を向けて、どんな欲望を叶えてくれますの?
(媚びすら浮かんだ笑顔でうっとりと)

…でもダメ。ダメですわ?
どうしてですって?
だってアナタ、オリジナルのヴィジェさんよりヘタクソ何ですもの。
技術も質も目利きも弄り方も明かに劣ってます。
劣化コピーですわね?
(煽声口撃を使用。動揺を突いて首をサクリと)


 シャトン・ヴォロンテ(enfant perdu・g04732)は、『彼女』を知っている。
 正確に言えば、『本物の彼女』ではあるが。
 知っている……どころか、琥珀の瞳がふいに向けられれば、どうしても掘り起こされてしまう記憶もあって。
 思わず複雑な心境にはなってしまうけれど。
(「本物のアイツにゃとっくに全部余す事ナく散々イジられてンダ。今更怯ンでられネー」)
 本物の彼女……ヴィジェに弄られていた時とは、今の自分は違う。もうあの頃の、lilial chatonではないのだ。
 それに、本物の彼女を知っているからこそ、シャトンには分かる。
(「アイツのアヴァタールが何を言わレて一番嫌カは簡単だしナ」)
 眼前のアヴァタール級『宮廷芸術家ヴィジェ』の性質が。
 それにしても、本物ではなくアヴァタール級とはいえども。
『安易なのはつまらないじゃないか。だから、ボクが変えてあげる』
 ……キミたちとってもっと幸せなココロ、もっと心地よいカンカクに、って。
 甘やかに聞こえる囁きは相変わらずであるし、この堕落世界を見れば彼女の天邪鬼さがよく分かるし。
 リンと鳴り響く音色の誘惑は、無遠慮に心に浸食してくる。じわりと少しずつ、いたぶるように。
 そして、響く体鳴楽器の旋律と魔力が侵そうとしているのは、何もシャトンだけではない。
 一瞬にして暗闇に包まれた一角・實生(深潭鷲・g00995)だって、彼女の『作品』の『素材』であるのだから。
 けれど、實生には分かっていた。己が作り変えられ生み出されるのは暗闇だろう、ということを。
 だって、つい先日思い出したから――「思い出さなければ良かった」記憶を。
 だから抗わず、委ねてしまいたくなる。
(「五感の失われた常闇の世界なら何も感じなくて済む……」)
 ……さっきまで自分を覆っていた黒い毛並みのようだ、なんて。
 そしてぽつりと、その口からは零れ落とすのだ……だめだなあ、って。
 ――でも。
(「これじゃまた猫に戻ったようなもので、それどころか悪化してる」)
 そう、頭では分かっているし。
 それに、この常闇の世界では何も感じない、なんてさっきは思ったけれど……それは違うことに、實生は気付く。
 ――そう、分かっている。
 己を覆っている黒、その色は。
(「慣れ親しんだ黒鷲たちの色だから。白い子猫にいちばん気付きやすい色だから」)
 何も感じない筈なのに心地良い理由が、抱くこのカンカクが、分かるのだ。
 そして自称芸術家の誘惑の浸食はシャトンにも及び、好き勝手に弄って改造せんとする。
 響く旋律と魔力によって、人に甘え寄り掛かれるココロへと。
 ギリギリで逃亡するまでの、あの頃と同じように――。
「……本当は簡単な事なのですわ。望みを求め望みに応える……幸せな事だって本当は知ってますの」 
『ふふ、じゃあ作り変えようじゃないか。だって、ボクはもっと個性的な作品を……』
「それでヴィジェさん、貴女はこうなったアタシにどんな欲望を向けて、どんな欲望を叶えてくれますの?」
『……え?』
 いや――あの頃とは、違う。
 だから、シャトンはそう彼女へと問う。媚びすら浮かんだ笑顔でうっとりと。
 そんな向けられた言葉にも、ヴィジェは答えるけれど。
『それは安易なんかじゃない、キミにとってもっと幸せなココロに……』
「……でもダメ。ダメですわ?」
『ダメ? どうして?』
 ふるりと横に振られた首にそう訊き返せば。
「どうしてですって?」
 シャトンはふっと笑みを宿して――こう、彼女へと告げるのだった。
「だってアナタ、オリジナルのヴィジェさんよりヘタクソ何ですもの。技術も質も目利きも弄り方も明かに劣ってます」
 ――劣化コピーですわね? って。
『……ッ!』
 眼前のアヴァタール級が、言われたら一番嫌な言葉を。
 そして、實生も。
(「ヴォロンテさんはあのクロノヴェーダと縁が深いようだった」)
 ……ならば彼女が望むことをできるよう力を尽くすだけ、と。
 紺青の呪いを――暗澹たる福音を以って。
 具現化させた黒い大鷲を解き放ち、自称芸術家の体鳴楽器も大樹の触手も破壊すれば。
『なっ、ボクだって安易じゃない個性的な芸術を……、っ!』
 刹那、仕向けた煽声口撃によって生じた動揺を突いたシャトンは、サクリと掻っ切る。
 所詮は劣化コピーである、彼女のアヴァタール級の首を。
 だって今のシャトンは、本物の彼女に心身ともに弄られていた、あの頃とは違うのだ。
 ――もう、ひとりではないんだよ、って。
 そう迷子に手を伸ばしてくれる人が、いるのだから。
 だからもう、一方的に与えられた堕落世界で、猫になる必要なんてない。
 シャトンも實生もディアボロスたちも、そして囚われていた人々も、みんな。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【腐食】がLV2になった!
【友達催眠】がLV6になった!

最終結果:成功

完成日2022年09月27日

大淫魔都市ウィーンの淫魔大樹

 獄彩のバーバラを撃破した事で、潜入が不可能であった『大淫魔都市ウィーン』の探索が可能となりました。
 ですが、大淫魔都市ウィーンの市街は静まり返り、人々の生活の気配はありません。

 市街には建物を覆い尽くすかのように、おぞましき触手をもった樹木が生い茂り、その根元には触手に繋がれた数多くの一般人の男女が、堕落しきった恍惚とした表情で繋がれています。
 彼らが繋がれている樹木こそ、淫魔が生み出したクロノ・オブジェクト『淫魔大樹』です。
 このクロノ・オブジェクトに繋がれた人間は、生命活動を保たれたままで異空間『堕落世界』に精神だけを囚われ、永遠に『堕落』し続けることで淫魔に大量のエネルギーを供給し続けるのです。
 この『淫魔大樹』を滅ぼすことが出来れば、エネルギー源を失った淫魔達は、その戦力が低下し、大規模な作戦を実行できなくなるでしょう。

 しかし、『淫魔大樹』を外部からの攻撃で破壊した場合、精神を囚われている一般人の命が失われてしまいます。
 彼らの命を救うには、『堕落世界』に侵入し、囚われた精神を解放しなければなりません。
『堕落世界』の内部にいるアヴァタール級を撃破すれば、その区画の『淫魔大樹』と『堕落世界』をまとめて破壊できます。
 攻略期限までに規定数を破壊する事で、『淫魔大樹』を滅ぼすことが可能です。


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#断頭革命グランダルメ
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#大淫魔都市ウィーンの淫魔大樹
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#大淫魔都市ウィーン


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選択肢『堕落している一般人を正気に戻す』のルール

『淫魔大樹』が発生させている異空間『堕落世界』内で堕落させられている一般人の精神を正気に戻します。
 堕落の原因を力づくで破壊する、正気を取り戻すように呼び掛ける、など、堕落の状況に合わせて対応してください。

 この選択肢を成功させておくと、アヴァタール級を撃破し『淫魔大樹』の一部を破壊した後、一般人の精神は肉体に戻って意識を取り戻してくれます。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『👿をクリアするまでに、この選択肢の🔵が👑に達すると、捕らえられた対象の救出は成功する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『敵に誘拐される囮作戦』のルール

 一般人が誘拐される事件に介入し、代わりにディアボロスが誘拐されます。
 ディアボロスの外見や装備で疑われる事は無いので、外見や装備以外の行動部分で、いかに誘拐対象に成り代われるかが重要となるでしょう。
(外見を偽装しなくても失敗要因にはなりませんが、外見を偽装する事で成功する可能性が高まる事はありえます)
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『宮廷芸術家ヴィジェ』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「シャトン・ヴォロンテ」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。