赤壁、呉水軍強襲作戦

 許昌の戦いに敗れた呉は、三国志の激戦地で知られる『赤壁』に防衛線を築き、魏の大群の侵攻に備えようとしています。
 呉最強のジェネラル級『陸遜』を失い、正攻法での防衛は難しいと考えたのか、一般人を強制的に大量動員し、兵士として油を乗せた船に乗せています。
 魏の大軍が赤壁に攻め寄せれば、この一般人を満載した船をぶつけて火を放ち、自軍諸共魏の大群(こちらも以前の戦いと同様に一般人を動員します)を燃やし尽くそうという作戦のようです。
 これが成功すれば、火計によって焼き殺される魏と呉双方の大量の一般人の死を利用して、新たな蟲将を生み出し、呉の戦力を立て直せると考えているのでしょう。

 勿論、こんな非道な作戦を赦すことは出来ません。
 多くの一般人が囚われた船を強襲し、船を守る蟲将を撃破、囚われた人々を救出してあげましょう。

※期限延長
22/09/02 攻略旅団の『期限延長』により攻略期限が10/20朝に変更。

蝶のような物が舞い、蜂のような者が刺してくる(作者 残念矜持郎
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「陸遜様がいれば、このような作戦を行う必要は無かっただろうが……」
 ながーい紐で一つ繋ぎになった民間人を引っ張っていくクロノヴェーダ。その牽引風景を見守る、偉い気がするクロノヴェーダこと周泰さんはため息をつきました。
「こうなってしまった以上は仕方ない。巨大な砲弾としてぶつけて、戦力立て直しの礎とせねば……」
 民間人は国の犠牲になるのだ……戦争ってほんとやーね。

「夏季休暇……なんて物は我々にはないが、火急の件だ。対応願いたい」
 ダスク・ノーライズ(サイボーグの破軍拳士・g03370)の一言に、復讐者って、実はブラック?なんて疑念も湧くが、それどころじゃない事態らしいので思考は放棄しよう。
「攻略旅団の方針に従い、呉への侵攻作戦も開始する事になった事は把握しているだろうか。魏呉蜀の三国の中では、呉が最も戦力が低いと考えられており、まずは呉を滅ぼしてから残りを相手にするというのは、戦略としても妥当だろう」
 こういう前提条件が出てくる辺り、今回は呉でなんかあったなって事は察してください。
「呉軍は、襲い来る魏の大軍を迎え撃つべく、赤壁に水軍を集めているが、赤壁に集めた船に油を詰め込み、魏の軍勢が来たら自軍諸共火計で焼き尽くすという、船一隻を鉄砲玉にする策を用いるらしい。その船には呉の国内から集められた一万を越える民衆を押し込め、魏軍が動員してくる一般人と共に焼き殺す事で、戦死者を増やす狙いもあるようだ。多くの戦死者が出れば、そこから新たな蟲将が生まれる為、勢力を盛り返せると考えているのだろう」
 普通に戦ったら無駄死にするから、効率的に捨て駒にしてついでにクロノヴェーダの肥料にしようとしてるってことだね!実に合理的☆
「恐るべき策だが、敵が大軍で押し寄せなければ実行できないという欠点がある。魏軍が大軍で侵攻してくると思い込んでいる呉の水軍に、少数精鋭で水中から潜入してくれ。囚われた人々の脱出を支援しながら、船の指揮官であるアヴァタール級と、その護衛を撃破し、呉の水軍を削るのが今回の依頼だ」
 などと、ダスクは簡易的な地図に複数のマーカーを並べその一つを示す。それが今回狙う船らしい。

「呉軍は、魏の大軍が接近してくるのを最大限に警戒しているため、少数精鋭で水中から近づく敵への警戒は皆無だ。長江の北側から川に入り、水中から目的の船に向かって欲しい。潜水さえしていれば敵の警戒は緩いので、最低限の注意は必要だが、水中の移動を楽しむ余裕もあるだろう」
 何を楽しめっていうんだって顔をする復讐者もいたが、イルカっぽいものが泳いでいることがあるんだとか……探してみるのも楽しいかもしれない。
 それはさておき、依頼の話に戻っていくと。
「クロノヴェーダは船の甲板や、甲板の上につくられた建物部分におり、民衆は船底に押し込められている。船はクロノ・オブジェクトでは無いので、船の壁面に穴を開けるなどして内部に潜入すれば、クロノヴェーダに見つからずに、直接囚われた一般人の所に向かうことが出来る。が、破壊可能という事は、勢い余って沈没させる、なんて事にならないように気を付けて欲しい」
 船が沈めば民衆が巻き込まれて川の藻屑になるからね、仕方ないね。
「一般人の脱出の準備をした後は、甲板に出てクロノヴェーダを撃破するだけだが、普段通りに戦うと戦闘の余波で船を沈める可能性がある。そこは気をつけるように」
 大事な事なのか、二回注意された。復讐者は武器の取り回しについては問題ないバトルセンスを持っているが、じゃあそれが周りに影響しないかっていうと話が別だからだろう。

「諸君、敵は戦力増強の為に無辜の民を『消費』しようとしている……なんとしても阻止してきて欲しい」
 で、何故かCDを差し出す時先案内人。
「恐らく、これが君たちの力になるだろう……」

 ギィ……ギィ……木が軋む、船が揺れる、水の流れに運ばれていく。船底にある民衆に分かるのは、それだけだ。
 大人数を詰め込まれた空間はもはや窮屈な密室と変わらず、光源のないそこでは視覚も役には立たない。
 何も見えない中、押し込められた人々の息苦しい呼気が満ち、接触した皮膚から伝播する脈拍と不安は繋がれた爆導索。
 いつだ、いつ死ぬんだ。見えない最期を思い、火を放たれてもいないのに、肌が焼け焦げていく……。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【神速反応】
2
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【エアライド】
2
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【壁歩き】
1
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【無鍵空間】
1
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【操作会得】
1
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【建物復元】
1
周囲が破壊を拒む世界となり、ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の建造物が破壊されにくくなり、「効果LV日」以内に破壊された建物は家財なども含め破壊される前の状態に戻る。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【水中適応】
3
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【ドレイン】LV2 / 【ダブル】LV4 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

残念矜持郎
みんな元気かな!?

俺はもうダメらしい……

ふえぇ……夏季休暇が欲しいよぅ……

そんな欲望……もとい、願望から産まれましたのが今回の『ネタ依頼』です

ゆっくり少人数進行できたらいいな……


まずは潜水遊泳しましょう

イルカっぽい何かに会えるといいね、なんか違うのもいるみたいだけど(遠い目をしつつ)


船に潜り込んだらディアボロライブ⭐︎

……いやまって、違うんだよ救護班呼ばないで話を聞いて欲しい

極度の緊張状態の民衆を前に君らは突如湧き出す事になるんだよ?

どう足掻いたって敵だと思われるじゃん

だったら歌ったり芸したりして、とりあえず敵じゃないアピールしないと、民衆が恐怖から発狂して大惨事沈没大戦になってしまうわけだよ


そして民衆に脱出の手筈を整えたら虫捕りタイム……何が起こるのかは、現地でのお楽しみ……

ではでは、皆様の夏休みなプレイングをお待ちしております
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


シル・ウィンディア
水中活動も多くなってきたなぁ…。ええと、とりあえず、水着に着替えて…っと。
セパレートタイプの水着でパレオがついている方の水着ですっ!
…泳ぐとき邪魔とか言わない。女の子はおしゃれに命がけですっ!

水中活動でばれないように、船が見えるまでは川底を移動だね。
それまでは水中探索っ♪
イルカさん、いるかなー♪
警戒しつつも、イルカさんを探していこうっ♪
変なのが見えたら…

……

見なかったことにしようね。ほら、気のせい。
気のせいったら気のせい。

船に近づいたら、少しずつ浮上して、船底へたどり着いてから…
エレメンタルブレイドで、人が通れるくらいの穴をあけてからお邪魔しまーすっ!

…ところで、水着で戦闘かな、これ?


赤上・イズル
■アドリブ・絡み歓迎

多くの人が助けを求めていると思うと
潜水遊泳…とは気分が乗りませんね…。…俺は堅いでしょうか
少しは余裕をもっていた方が良いのでしょうね
まぁ、ともかく行きましょうマリコさん

とモーラットのマリコさんに声をかけ水中へ
簡易潜水器具と水陸両用のゴーグル着用(マリコさんも)
さらには【水中適応】の効果をお借りする
フラッシュライトで水中を照らしつつ音を立てないように静かに移動

船底についたら敵に見つからない水面ギリギリの場所に穴を開け中に侵入を試みる
その開けた穴は【修復復元】で修復する


白水・蛍
アドリブ・連携歓迎

さてと、人々を助けに参りましょう。
水着を着てまずは【水中適応】を借りて、水底を移動。
視界は【完全視界】でカバーします。
それで近づく事は可能でしょう。
船に近づいたらそうっと底を<コンダクタースピア>の穂先を出して穴開けて入ってきます。

水着で戦闘になっても何とかなりますわよ。きっと。
だって我々ディアボロス。出来ると思えば出来るんですよ。


一ノ瀬・綾音
しかしなんか水中活動も多くなってきたなぁ……1年前くらいに文京区の船へ泳いで向かうとか思い出したよ……

せっかくだし水着に着替えてから水中へ侵入しようかな。

敵の警戒は薄いみたいだね。イルカっぽいものが泳いでいたらちょっと手を振ってみたり。なんか怖いのとかがいたら?……今回は我慢だ綾音ちゃん……めっちゃ撃ちたいけど今回は我慢だぞ綾音ちゃん……!

船にたどり着いたら破竜剣を取り出して錆びないうちに船の壁面に突き刺して斬り破るようにして侵入口を作るよ。

……ところであのCDを出すってことは……
そういうことだよね……まぁシーズンだよね……はぁ、水着ライブは心構えしてないんだけどな……


ツキシロ・フェルドスパー
アドリブ・連携・絡み歓迎

ウェットスーツみたいなの着てってこっそり潜入だー!
【水中適応】・【完全視界】借りて水中散歩的な。
まあ、そこまでのんびりはでけへんからね。
あくまでこっそりこっそりよ。

侵入口は<霊銀の短剣>で穴開けて突入!
突入する時も目立たんようにこっそりやで、こっそりな!


天星・雲雀
ナイル川の続いて長江です!潜りますよ、絶無!

水中装備に換装した絶無にしがみ付いていれば、ある程度自由に遊泳できます。

水中適応は誰かが使ってるものと期待して、どぼ~んです!

大きな運河ですから、まんまるしっぽのマナティーさんとか居ますまね?

水中で物を掴んだり切ったりは、パラドクスの光の粒子の操り糸で行いますよ。
機雷系トラップで、水底の堆積物を巻き上げて、目くらましくらいはできます。

こっそり行くのが手堅いですかね?様子見様子見。でも、何が起こってもどうにか切り抜けます!


「水中活動も多くなってきたなぁ……ええと、とりあえず、水着に着替えて……っと」

 ※開幕早々センシティブなシーンに突入しております。しばらくお待ちください。

「水中活動でばれないように、船が見えるまでは川底を移動だね」
 さぁ気を取り直して始まりました今回のネタ依頼。シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)の着替えシーンから始まった関係でノッケから待機画面を表示せざるを得ない事態になってしまい、まことに申し訳ございません。非公開部分の詳細は特典映像的なサムシングとして、後日シル本人に直談判してください。
「今、私の知らないところでとんでもない物を押し付けられた気がする!?」
 勘のいい小娘は嫌いだよ……。
「あはは……でも確かに、水中活動も多くなってきたね……一年前くらいに文京区の船へ泳いで向かうとか思い出したよ……」
 苦笑する一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)。過去の戦闘に想いを馳せながらウォーミングアップ。
「さてと、人々を助けに参りましょう」
 白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)はいかにも先陣を切って進みそうなセリフを口にするが、のそのそ……遅い!遅いぞ蛍ッ!!
「くっ……歩きにくいですね……」
 よーし今回の連中の作戦概要、ほとんど『お水の中を歩きます』しか書いてないからここらで水着の紹介しちゃうぞ!ついでになんで蛍がこんな歩く事に苦労してるかの解説もだ!!
「なんでしょう、何かのトップバッターにされてしまった気がします……」
 そういやトップにいたなお前、おめでとう。意味が分からない?分かる奴だけ分かればいいんだ、気にするな。
 さて、誰かに見られているのかとキョロキョロし始める蛍の水着は『和風』。この一言に尽きる。狩衣をベースにしたデザインに白一色という、雅な衣装に『ボーイッシュ』という単語が頭をよぎる水着に仕上がっているが、金色生地に花の刺繍と華やかな帯を巻き、その留め紐はクリア素材を用いて煌びやかに花を形作る。おしゃれに全力な和装トップスに対してボトムは左右から二本の帯を重ねたような意匠で脚を大きく見せ大胆に……と、ここまではいい。問題は色白の素肌が映える太腿、その下。腿から膝にかけてはニーハイソックスのようにピタッと肌に張り付いているが、膝下は十二単の裾のように広がっており、その丈は彼女自身の脚より長い。そのため爪先は見えず魚の尾鰭の如く伸ばされており、蛍の姿を人魚のように演出するアクセサリーとなる反面、地上の歩行においてはこれこのように、物理的苦労が垣間見えるデザインなのである……蛍まだー!?これ以上は解説だけで尺は伸ばせないよ!?サンゴと真珠と大幣っぽい髪飾りの解説まで行っとく!?
「水に入ってさえしまえば……」
 河原を歩く事には苦労した蛍であったが、泳ぎ始めてしまえば問題はない。それどころか揺らめく裾が水を捉えてゆったりと進んでいく……。
「女の子はおしゃれの為なら喜んで苦労するんだよっ!」
「シルちゃんどうしたの……?」
 対人性能は高め(に見える)綾音もびっくりのシルの絶叫。彼女は両手を腰に当てて胸を張り。
「言っておかないと、頭サイボーグな時先案内人が酷い記録をつけそうだったから。これで大丈夫だよね!!」
 これはアレか?私は遠回しに圧をかけられているのか……?何はともあれせっかくだ、このままシルの解説に入るとしよう。
 彼女の水着はシルの人間性がよく表れている意匠となっている。セパレートタイプの水着は、布面積そのものはあまり大きくなく、彼女の溌剌とした動きを阻害しない仕様。だが、肌を露出しすぎていやらしくならないよう、大きくフリルを被せたデザインになっている。どこか子どもらしさにも通ずるかわいらしさを取り入れながら、素材そのものは軽やかにして負担にならない工夫が見える。色とりどりのサンゴや貝殻をあしらった髪留めをまとめて、色彩に目を惹かれるシルであるが、最大の特徴はパレオかもしれない。小さなリボンで留められたそれは、腰元は透き通るマリンブルー。そこから裾へ向かうにつれて、紫を交えた深い青へと変わっていくグラデーションは海の深さのよう。しかし行きつく先は徐々に明るく、パールホワイトへ。オーロラを思わせる色彩が、シルに普段とは違う魅力を添えてくれる。
「……泳ぐとき邪魔とか言わない。女の子はおしゃれに命がけですっ!」
 両手を握り、身を乗り出して力説するシルだが、私はそんなに効率主義に見えるのだろうか……せっかくだ、近くにいた綾音のデザインもまとめておこう。
「……」
「綾音さんどうしたの?」
「今、見られてはいけない何かに、見られている気がして……」
 首を傾げるシルの前で、自らを隠すように抱きしめる綾音だが、割と手遅れな気がする。それはさておき、綾音のコンセプトはアイドル衣装だろうか。黒のトップスに緑のボトム。その両方が裾にフリルをあしらい、泳ぐことよりも、動きに華を持たせることに重きを置いている。その上にシースルーのサマードレスを纏い、ひらり、ふわふわと幻想的に魅せる水着となっていた……が、お気づきだろうか。綾音の腰元には編紐のようなものがあり、実は我々が水着だと思っているものはあくまでも衣装であり、実は結構な冒険(意味深)をした水着である可能性が……。
「撃つ!誰をとはいわないけど、帰ったら絶対撃つ!綾音ちゃんは謎の使命感に駆られているぞー!!」
 真っ赤になって川に飛び込んでいってしまったか……さて、残る水着枠は赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)なのだが。
「多くの人が助けを求めていると思うと、潜水遊泳……とは気分が乗りませんね……俺は堅いでしょうか」
 などと自問自答する彼は、本当に遊びがなかった。いやだって実際、ダイバースーツで説明が完結してしまうんだもの!!二つの生地を合わせて作られたイズルのスーツは胴体部分はメッシュのような模様が見える柔軟な素材で動きを阻害せず、逆に四肢を覆う部位は頑丈な素材で戦闘にも耐えうる仕様。ついでに普段は使わない水中銃も装備しちゃって水中戦は完璧!……いや遊べよぉ!?年に一度の夏休みのお遊び衣装だろう!?ネタ依頼に来る程度にはネタメンタルをしているはずなのに、何故そんなガチ路線に全力投球しちゃったんだよぉ!?
「……少しは余裕をもっていた方が良いのでしょうね」
 こちらの絶叫が届くわけもないが、感情の土石流を感じたのか、小さく唸ったイズルは額にかけていたゴーグルを目元におろし。
「まぁ、ともかく行きましょうマリコさん」
 ハリセン二刀流を翼のように振るって浮遊するモーラット、マリコさんにもお揃いのゴーグルをかけて、イズルも水の中へ……。
「よーしみんな着替え終わったな!ほんならこっそり侵入やー!」
 うるせー!?なんでこっそりって言ってるのに大声出してんだよツキシロ・フェルドスパー(非日常に迷い込んだ漂流者・g04892)はよぉ!?
「ええやんええやん、隠密行動が必要ゆーても、盛大なポカやらん限りはばれへんねやろ?」
 ……あれ、あいつ、私のツッコミを予測して喋ってる?
「そろそろ自分が時先案内人のツッコミを読んどるってツッコミが重なる頃かいな?」
 何コイツ、私の思考を先読みしてくる……普通に怖いんだけど……。
「ナイル川に続いて長江です!潜りますよ、絶無!」
 やべっ、もう一人の煩そうな復讐者、天星・雲雀(妖狐のシャーマン・g00400)が防水仕様の絶無の背にしがみついて。
「潜水に必要な残留効果は誰かが使っているものと期待して……」
 期待するなよ使ってなかったらどうするんだ、まぁ今回は使ってたけども。
「どぼ~んです!」
 飛んだー!?絶無諸共、川にドッボーン!!敵に気づかれないよう、静かに行けってあれほど言っておいたのに、盛大に水柱立てやがった!!
「ゆーて、このくらいなら気づかれないんやろ……?」
 気づかれないけどさぁ……!あとねフェルドスパーは私の思考に回り込むのやめて?映像記録を文章化してるだけのはずなのに、現在進行形で会話してるみたいで怖いよ?
「大きな運河ですから、まんまるしっぽのマナティーさんとか居ますかね?」
 さぁ、河原では色々ありましたが所変わって川の中。絶無に運んでもらいながら周りを見回す雲雀に、フェルドスパーは苦笑して。
「まあ、そこまでのんびりはでけへんからね。あくまでこっそりこっそりよ」
 川に入るまでが騒がしかったこの二名。色んな意味で信用できねぇ……。
「水中活動でばれないように、船が見えるまでは川底を移動だね。それまでは水中探索っ♪イルカさん、いるかなー♪警戒しつつも、イルカさんを探していこうっ♪」
「敵の警戒は薄いみたいだね。イルカっぽいものが泳いでいたらちょっと手を振ってみたいけど、なんか怖いのとかがいたら?……今回は我慢だ綾音ちゃん……めっちゃ撃ちたいけど今回は我慢だぞ綾音ちゃん……!」
 水棲哺乳類に想いを馳せるシルと、若干不穏だった前振り(?)にビビる綾音。真逆の様相を見せる二人だったのだが……シルが突然、ビクッ!
「……シルちゃん、どうしたの?」
「見なかったことにしようね。ほら、気のせい。気のせいったら気のせい」
「シルちゃん!?」
 壊れた玩具状態のシルの肩を綾音が掴むと、シルはぶんぶん首を振り。
「見てない!見てないよ!黒くて長くてにゅるっとしたモノなんて見てないよっ!!」
「絶対なんか見ちゃってるやつだコレー!?」
「むむ、敵ですか!?」
 伝言ゲーム状態で雲雀が光の糸を構えるのだが、シルが見たものは……!
「キャビアやん……」
「チョウザメですよ!?」
 フェルドスパーのあきれ顔に雲雀がツッコミ、シルが怪しいものではなかったと胸を撫でおろした瞬間、はみゅ。
「ぴゃいっ!?」
 シルはチョウザメに甘噛みされて、ビックゥ!?
「ふふ、シルちゃんは美味しそうな匂いでもしたのかな?」
「なんでー!?」
 まさかのエンカウントにしばし騒々しくなる復讐者であったが、綾音がふと上を見て。
「あ、イルカ……」
「どこどこ!?」
 綾音がゆっくり手を振る先を見上げるシルは、きょとん。
「イルカさん……?」
 視線の先でゆっくり泳ぐ生き物と、自分の中のイルカのイメージが合致しないシル。不思議そうな顔をする彼女へ、蛍は何かを察し。
「アレはスナメリですね。イルカと似てはいますが、別の生き物ですよ」
「あー、だからイルカっぽい何かって言われてたんだね……」
 とはいえ、人懐っこいらしく、手を振る綾音に釣られて段々近づいてくるスナメリを眺めていると。
「あ、絶無が言うことには、スナメリってクジラの一種みたいですよ」
「「クジラ!?」」
 雲雀のワンポイントに綾音とシルが目を見開くと、その最小サイズのクジラは二人の周りをぐーるぐーる。
「近づいてきた!近づいてきたよシルちゃん!」
「と、とりあえずなでなで!?」
 スナメリに囲まれる二人が騒ぎ立てている一方で、一人黙々と進んでいたイズルは、一足先に目的の船へ取り付いた。
「……あちらは楽しそうですね」
 マリコさんがスナメリを見てはわはわパタパタしている様を横目に、微かに笑うイズル。船の『下』に相当する船底に穴を開けると、船の空間目一杯に民衆が詰め込まれていた場合に落下する原因になるため、『横穴』を開けるべく、喫水線ギリギリを狙って刃を振るうイズル……そこは銃じゃないんかい!
「さて、本番はここからです……」
 侵入経路を確保したイズルに続き、綾音が乗り込むと、既に詰め込まれていた民衆の視線が一斉に向けられて。
「……あのCDを出すってことは……そういうことだよね……まぁシーズンだよね……はぁ、水着ライブは心構えしてないんだけどな……」
 恐怖、絶望、焦燥……混沌とした感情の矢を一身に受け、綾音はため息をついた。まずは民衆の警戒を解かなければ、救助もへったくれも無いのである……。
「……ところで、水着で戦闘かな、これ?」
「水着で戦闘になっても何とかなりますわよ。きっと。だって我々ディアボロス。出来ると思えば出来るんですよ」
 シルと蛍は待って、先に安全確保しよう?水着で戦いたいなら好きにしていいから。まずは目の前の民間人の警戒心を解いて暴走しないように脱出の手引きをしよう?そして、船室の隅っこにいる真っ赤な蝶について調べようか……。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】LV2が発生!
【建物復元】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV2が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!

赤上・イズル
■アドリブ・絡み歓迎

くっ、何やら変な声が聞こえるような気がします…
もう敵の攻撃を受けているのでしょうか
侮れませんね…今よりも気を引き締めて行きましょう…!

と、変な声のせいでさらに遊び心ゼロ、警戒心MAXで船内へ
船内ではフラッシュライトで照らしつつ中を確認
中にいる人達が怯えないようにまずは助けに来たことを説明

落ち着いたら脱出の手順を説明する
自分達が蟲将達を戦い気を引いてる間に脱出して欲しいと
泳げる方は泳いで貰ってあとは…とキョロキョロして
先ほどのスナメリの事を思い出す
マリコさんにお願いして【動物の友】でスナメリ達に
乗せて運んで貰えるようお願いして貰う
マリコさんもキュッキュと鳴くしきっと大丈夫


シル・ウィンディア
ん-、怯えたりしている人を落ち着かせるというか、緊張を解くならこれかなぁ。
マジカルアリアデバイス(インカムマイク)を装着して…
こんにちわーっ!
今日は、みんなへ笑顔をお届けに来ましたっ!

それじゃ、ミュージックスタートっ♪
音楽に合わせて、歌を歌うよ。
スペースがあるなら、ダンスもして元気いっぱいな感じを感じてほしいけどねっ!
場があったまってきたなーっておもったら、手拍子を求めようっ!
さぁ、みんな、リズムに乗って手拍子をっ♪みんなで楽しい雰囲気を一体感で感じてもらえたらっ♪

歌い終わったら、調査も一応しますか。
…うーん、なんだか怪しい雰囲気なものが?
魔術知識で何かわかったりしないかな?

緊張がほぐれたら


「くっ、何やら変な声が聞こえるような気がします……もう敵の攻撃を受けているのでしょうか?侮れませんね……今よりも気を引き締めて行きましょう……!」
 赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)はありもしない声を聞くという症状に苛まれ、漆黒の帳に包まれた船内で腰を落とし、ベルトに挿した照明器具に手を伸ばす。敵が常駐している可能性も視野に入れて、まずは比較的目立たないよう床に近づけて光を灯し、周囲を警戒しながら掲げていくと、ギッチリと詰め込まれた民衆が……。
「こんにちはーっ!」
「ッ!?」
 おぉっとこれは想定外!イズルは慎重に事を進めるつもりだったのに、真後ろでシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)が大声で挨拶!なんならインカムマイクまでつけて音響効果もアップ☆
「ここでそんな大声を出したら……!」
 シルの声量×音響効果×船内という密室空間=めっちゃうるさい。
 そんな等式が脳内をシュババッと走り抜けたイズルが苦虫を噛んだ顔で振り向けば、シルはウィンクを投げ返し。
「大丈夫!この手の依頼は逆説連鎖戦以上に物理法則とか一般常識が無視される気がするから!」
「気がするから!?」
 そんな曖昧なモノに基づいて、こんなリスキーな真似をする意味がどこにあるというのだろうか。イズルは眩暈すら覚えたが。
「いや、もしかしたらシルさんは手遅れなのかもしれない……やはり、俺たちは既に何者かの精神攻撃を……!」
 論理の破綻した思考回路を見せるシルに対して、どこまでもロジカルにあろうとするイズル……うーん、コミカル。
「今日は、みんなへ笑顔をお届けに来ましたっ!」
 真面目ちゃんなイズルきゅんをほっぽって、シルたんはライブをスタートしてしまうお!
「地の文も壊れ始めた!?……待て、地の文ってなんだ?俺は一体何を認識している……!?」
 さて、イズルのSAN値が持たなそうだからからかうのはこのくらいにして……シルはイズルに向けて、掌をカムカム。
「ごめん、ライト貸して!上から照らしてくれると嬉しいな!」
「上……?」
 何かを察したマリコさんがイズルのライトを借り受けて、シルの頭上から照らす。その様は暗闇に浮かぶマーメイド。そう、復讐者達は【完全視界】の影響で暗闇をものともしないが、その恩恵が及ばない民間人側からすると、なんかぶっ壊れた音がして、やたらぺカーッとする照明と妙に威勢のいい小娘の声が突如湧き出したという恐怖感マックス待ったなしなシチュエーション。いやこれネタ依頼じゃなかったら割と本当に危なかったのでは?
「それじゃ、ミュージックスタートっ♪」
 こちらの心配など露知らず、シルは流れる音楽に合わせて歌いだす。本来であればダンスも披露したかったところであるが、いかんせん踊れるだけの面積がない。
(「でも……ステップは刻める……!」)
 その場から動く事はなく、大袈裟な動きもできはしない。それでも足音でリズムを刻み、手を差し伸べるように虚空を撫ぜればその指先に視線が集う。恐怖、焦燥から、困惑へと感情がシフトしたことを察したシルは両手を広げて。
「さぁ、みんな、リズムに乗って手拍子をっ♪みんなで楽しい雰囲気を一体感で感じてもらえたらっ♪」
「えっ、あっ……」
 急に呼びかけられて、無意識に手を叩いてしまう者が数名。一瞬、呆けた顔をしたがすぐに諦観の表情へと変わり、つられて周りも手を叩き始める。
 どうせ死ぬ。ならば最期に、祭囃子でも奏でよう。楽しいライブのはずなのに、漂う気配は悲壮。それでも、シルは歌う。少女は踊る。それが運命と決めつけられた絶望を踏み砕くために……。
「みんなありがとー!!」
 歌い終わったシルが両手を振れば、手拍子は拍手に変わり、イズルが一礼。
「とりあえず、俺たちが敵でない事はご理解いただけたと思います。いきなり現れて信用ならないのは百も承知ですが、それならそれで結構。皆さんをここから逃がす為に潜り込んだ間者のようなものだとでも思ってください」
 都合のいい味方だとは名乗らない。それが、中途半端な疑念を残さないコツというものだ。それに、どっかのスパイだと名乗られた民衆としては、逃げた後に呉の軍人に見つかったとして、『敵に川に放り出されてしまった』と言い訳ができる。
「まずは俺たちが上に奇襲をかけ、騒ぎを起こして蟲将達の気を引きます。その間に皆さんは川に潜って脱出を……」
 などと、イズルが船底に再び穴を開けるタイミングについて相談している時だった。
「マリコさん、伝令役をお願いできますか?彼らが川に潜ったあと、スナメリ達に泳ぎが苦手な人を引っ張ってくれるよう頼んで欲しいんです」
 了解!と言わんばかりにマリコさんが敬礼。逃げ出す手筈も整ったところで。
「……うーん、なんだか怪しい雰囲気なものが?」
 シルが船室の隅に留まっている真っ赤な蝶に気が付いた。顔を近づけ、ジーっと見つめていると。
「……あっ」
 察してしまった。それは毒物の応用で熱を発する鱗粉を持った蝶であり、魔力の回線を感じる……つまり。
「このチョウチョ。リモコン爆弾だ……!?」
 ご丁寧に蝶が留まっているのは油たっぷりの樽の上。下手に刺激したらデアボロ・プロシュート(意味深)の出来上がりである。
 ちらと後ろを振り向けば、未だ震える民間人もいる。この状況で下手に話を進めて彼らの耳にこの危険性が入ることは避けたい。
「まずはこのチョウチョを樽から離さないと……でも、動くにしても、皆の緊張がほぐれてからかな……」
 復讐者達の虫捕りタイムが始まる……!

 ※もちろん蝶を排除する以外の対処法も可。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【動物の友】LV1が発生!
【エアライド】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!

ラウム・マルファス
カラス除け配ってると聞いて来たヨ
ボクはカラスじゃないから除けられないヨ

え、違うノ?ライブ?もう終わっタ?
ところでダスク、さっき映像記録をからかってなかっタ?

蝶々を観察して、薬品で解毒薬作って鱗粉にかけよウ
複数いるなら汎用ドローンにセットして一気に対応

油壺の油をアイテムポケットの中のタンクに移しておこウ
ダスクにお土産、直接船に来たからこれしか無いヤ

敵が上にいるなら船を甲板のすぐ下で水平にスパーンってしよウ
綺麗に切れば船壊れないし、少し斜めにすれば勢いで下半分だけ流せル
万物解析の射程と能力なら実現も……パラドクスは選択肢で1つだからダメ?何それ怖イ

泳げない人は空の油壺を逆さにして抱えるといいヨ


「カラス除け配ってると聞いて来たヨ」
 帰れー!現場は非戦闘員多数の密室、及びその進行方向には敵性反応多数の危機的状況だぞ分かってるのか!?
「ボクはカラスじゃないから除けられないヨ」
 そういう意味じゃねー!!……と、ボケ倒しから始まったラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)。周りを見回して。
「え、違うノ?ライブ?もう終わっタ?ところでダスク、さっき映像記録をからかってなかっタ?」
 状況分かってないのに戦場に出ただと……?私の記録技量もまだまだか……あと、そういう雑談はトレインを降りる前にしようか。現場で質問されても、こっちの声は君達に届かないだろう。
「さーて、それじゃお仕事しますかネ……」
 眼鏡を直し、改めて蝶を観察するラウムは角度を変えてぐるぐる。鱗粉の毒物は毒性そのものではなく、その毒性を発揮する化学成分が発する熱反応が問題なわけで。
「だったら、熱以外の反応を起こさせるカ、反応しないように別の化合物にしちゃえばいいヨネ」
 手持ちの薬品を織り交ぜて、水分を飛ばして特製の粉末を作成するとドローンに搭載。部屋を囲むように配置された樽の上に展開して。
「普通は噴霧するんだケド、刺激で反応されても困るからネ……」
 重さを感じさせない粉末を散らし、雷管に相当する蝶を無力化すると樽に手を伸ばしたラウム。
「油をアイテムポケットの中のタンクに移しておこウ。ダスクにお土産、直接船に来たからこれしか無いヤ」
 何故土産にする!?
「敵が上にいるなら船を甲板のすぐ下で水平にスパーンってしよウ。綺麗に切れば船壊れないし、少し斜めにすれば勢いで下半分だけ流せル」
 一立方の油を溜め込みながら名案、と言わんばかりに構えるのだが。
「万物解析の射程と能力なら実現も……パラドクスは選択肢で一つだからダメ?何それ怖イ」
 おいバカやめろ、メタ発言は場合によっては怒られるんだから……ではなく、パラドクスは目の前の事象を捻じ曲げるモノであり、戦闘中に使えば敵の攻撃、対応する事象改竄を誘発し、非戦闘中に短時間に複数回使えば、捻じ曲げられ過ぎた歴史がどんな不具合を起こすか分からない……って事にしておこう。深く踏み込むと本当に大変だから、コレ。
「そっかー……ア、泳げない人は空の樽を逆さにして抱えるといいヨ」
 先着一名限定の浮き輪(浮き樽?)が完成した!
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!

レオネオレ・カルメラルメルカ
『イヒヒヒ。あっしは単なるウィザードでさぁ……』
『あ? バレた? イイネェ、たまんねぇなぁ!』
一人称は「あっし」
二人称は年上・同年代「(名前)のダンナ(姐サン)」
年下「(名前)の坊っちゃん(お嬢ちゃん)」

他者との連携やアドリブOKです。
状況に応じて三下の演技で騙せそうであれば油断させ隙をついて攻撃します。
はなっから相手に演技が通じない時やバレたりしたら、好戦的になり一人称も「オレ」になります。


パラドクスは指定した物をどれでも使用し、積極的に行動します。卑怯者ですが、迷惑をかける行為はしません。例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。

あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


「イヒヒヒ。あっしは単なるウィザードでさぁ……」
 おててすりすり。今日も今日とて三下ロールに余念がないレオネオレ・カルメラルメルカ(陰竜・g03846)……この早口言葉みたいな名前、何とかならないかなぁ……。
「さーて今回は民間人の救出依頼。となれば、あっしの三下芝居と凡人臭が役に立つってもんでさぁ」
 などと、意気揚々と現場に到着したレオネオレ。早速遭遇したのは……。
「なんだ貴様は……さては曲者か!」
「アィエェエエエ!?ナンデ!?敵兵ナンデ!?」
 蜂っぽい敵兵と曲がり角でバッタリ☆ラブコメなら物語が始まるところだが、生憎この物語は冒険譚……現実はハチミツのように甘くはないのだ。
「我等蜂エイトに遭遇したのが運の尽きだ……此処で死ねぇ!」
「『八』エイトって、意味被ってやせんかね……?」
 半眼になるレオネオレだが、状況は割とピンチ。目の前には八人の呉軍鋭蜂兵が腰を落とし、上半身で8の字を描いて残像っぽいダンスなう。つまり、一対八。
「いや数が多すぎやしませんかね!?」
 仕方ないね、集団戦だもの。しかもボス戦手前の前哨戦とあって、レオネオレが遭遇したのは幸か不幸か甲板に上がり切る少し前の通路……直接交戦するのは一人だろうが、彼自身にも退路がない。
「くっそぅ!こんな戦場にいられるか!あっしは逃げさせてもらう!!」
「逃げるな卑怯者ォ!!」
「数の暴力が『卑怯者』言うもんじゃありやせんぜ!?」
 ドタバタギャイギャイブンブンカルカルメラル。騒々しい鬼ごっこの最中、船底に向かう階段の途中で不意にレオネオレが回れ右。
「潔く死を選ぶか……くたばれェ!!」
「……お前がな」
 にやり、三下の口角が歪に上がる。突如響く落下音に先頭を走っていた蜂壱号が振り向けば、最後尾を走っていた八号が左腕を右肩に生やし、二本の右腕を持つ奇怪な人形に武器を持った腕と胴体を押さえられていた。拘束された同胞は、奇妙な人形と共にワルツよろしく回転しながら、幾度となく頭部を壁に強打されているではないか。
「テメェの船の中だから油断したなぁ!上に登る前にオレの人形を天井に隠しておいたのさァ!!」
 フィニッシュに掴んでいた兵士を後方からぶん投げ、隊列をドミノ倒しにすると奇怪な人形、ヴァリアントでスタンプ!
「くまばちっ!?」
「ひゃっははは!ざーまー!!」
 けたたましい嘲笑を残して、レオネオレは敵から逃げ切って見せたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

赤上・イズル
■アドリブ・絡み歓迎

む、上が騒がしいですね。もう戦闘が始まっているようです

自分達は上にいる敵を相手にしてくるのでその間に脱出して欲しいと人々に告げる
樽の事(先着1名だけど)と泳ぎを手伝ってくれるスナメリ達の事を伝え
皆が無事に岸に辿りつく事を祈り甲板へと向かう

甲板に出てすぐに【飛翔】で飛ぶ
『空中戦』を駆使し飛びつつ敵の動きを観察
なるほど…形態は蜂でしょうか。虫捕りにしても蜂は…嫌ですね
それに如何にも毒がありそうな槍…気を付けましょう

それにしても数が多い…ならば…!

と悪魔の翼から『誘導弾』を射出し敵を翻弄
そこからこちらが本命とばかりに【双翼魔弾】を生成し敵へ放つ
それを『連続魔法』にて立て続けに攻撃


シル・ウィンディア
さて、本格的な戦闘かぁ。
問題は…。
魔砲、撃ったらダメっぽい、これ?まぁ、トループス戦だから使わないけど…。

ともあれ、残像を生みつつ、ダッシュで移動してから通常斬撃っ!
もちろん、これはフェイントで、本命は高速詠唱してからの光精瞬殺剣ッ!
瞬間移動からの光の斬撃で落としていくよっ!

頭に気をつけつつ、エアライドでぴょんぴょんとんで撹乱しまくっていくよ。
パレオがふわふわ舞っている感じにもなるから、結構面白いのっ!
風に舞うわたしを止められるとは思わないでっ!

反撃も積極的に、そして、他の人に気を取られているなら、ざっくりザクザク斬っちゃうからね。

…さて、そろそろシリアスモード?まだ大丈夫??


一ノ瀬・綾音
仕方ない、水着ライブのやり方をイメトレし終わったし覚悟して…あ、もうライブ終わったの?マ?

ま、まあいいや…とりあえずこの虫をどうにかしないと…
流石に船がさようならするから魔砲とか派手なのはできないよね…じゃあ…渦潮でも出すか…

相手が放つ炎ごと巻き込むように高速詠唱から【無情なる渦潮】を発動、なるべく多くの敵を巻き込んでいくよ。
せっかく水着いいの手に入れたんだから焼かれるわけにはいかないしね!
みんなが天を舞っているから綾音ちゃんは地上をキープしておくよ。ターゲッティングされるかもしれないけど飛翔はかわしきれない時に高速移動用に使う程度で。

というかやっぱ恥ずかしいから着替えていい?ダメ?だよねー。


ラウム・マルファス
もしかしてボク、ダスクに爆弾魔だと思われてル?
まぁ大体合ってるネ
でも流石に人巻き込んだりは滅多に……自分を巻き込むのはたまに……ウッカリ
危ないから違う攻撃手段使おうネ

敵の羽の表面を、ケミカルライトの薬品に変換
凹凸も減らして発火しないようにしつつ、こすり合わせると光るヨ

後の対応は任せて、ボクはこっそり視線を建物ヘ
ボスはまだ建物部分にいるだろうから、今度こそ万物解析でスパンと切り落とすヨ
動物にガイドを頼んで、ボスと一般人が船を挟んで逆方向に行くように誘導
ついでに船尾にトラップ生成で、沈まない程度の巨大扇風機設置して船を岸へ移動させル
これで全力出しても船は沈まないし、人も巻き込まないよネ


「む、上が騒がしいですね。もう戦闘が始まっているようです」
 赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)は上方から聞こえてくる爬虫類と昆虫の大喧嘩めいた騒音に少しだけ目を細めて、伝えるべきことを民衆に伝え、階段を駆け上がっていく。船底から一気に甲板まで駆け上がった彼を待ち構えていたものは……。
「また出やがったな曲者め!今度という今度は許さんぞ貴様ァ!!」
 なんか既にブチギレモードの赤蜂八人衆。
「なるほど……形態は蜂でしょうか。虫捕りにしても蜂は……嫌ですね。それに如何にも毒がありそうな槍……気を付けましょう」
 接敵と同時に地上戦は不利と判断。腰裏から伸びる紫から薄紅へグラデーションを描く、曲剣のような独特の形状の翼を広げて、イズルが飛翔。飛び上がった彼に敵の視線が引っ張られている間に一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)が長い溜息と共に上がってきて。
「仕方ない、水着ライブのやり方をイメトレし終わったし覚悟して……あ、もうライブ終わったの?マ?」
 気づいてなかったのか……?きょとん顔の綾音に、敵の方も「え、あれ、奇襲しちゃいけないやつ?」と空気読んで綾音が事態を把握するのを待ってくれている。
「いやだってほら、水着だよ?こう、ね?隠せてないわけだよ?恥ずかしいじゃん?」
 誰にともなく言い訳する綾音。その焦燥っぷりを前にしてクロノヴェーダ側がこそこそ……代表者一名が前に出て。
「恥ずかしいんであれば、殺し合いになる前に一旦お色直しの時間を……」
 仮にも軍人。殺す相手に尊厳って意味では情けをかけてくれたようだが。
「ま、まあいいや……とりあえずこの虫をどうにかしないと……」
 自己完結した綾音からのこの仕打ちッ!
「敵同士だし?あっちは割と綾音ちゃん達基準の人道を踏み外しているし?細かい事は気にしない方向で!」
 戦場に出た瞬間にはコスモ綾音状態だったのに、思考がまとまった途端にコレである。実は結構歴戦の復讐者なのかもしれない……。
「流石に船がさようならするから魔砲とか派手なのはできないよね……じゃあ……渦潮でも出すか……」
 水辺の戦場で渦潮って単語が出てくるあたり、地雷臭しかしないのだが、大丈夫だろうか……。
「もしかしてボク、ダスクに爆弾魔だと思われてル?」
 安心しろラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)、地雷臭ってのはそういう意味じゃねぇ。
「まぁ大体合ってるネ」
 いやあってちゃダメだろ、爆弾魔は否定しろよ。やってること爆撃機だと思ってはいるけども。
「でも流石に人巻き込んだりは滅多に……自分を巻き込むのはたまに……ウッカリ。危ないから違う攻撃手段使おうネ」
 爆発しないラウム……だと?
「さて、本格的な戦闘かぁ」
 最後にひょっこり顔を出したのは、シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)。船内の戦闘を想定していたため、頭上に気を配りながら進んできたためにちょっと出遅れたようだ。
「問題は……魔砲、撃ったらダメっぽい、これ?まぁ、トループス戦だから使わないけど……」
 ボス戦でもどうかなぁ……?
「何はともあれ……」
 言の葉と、己の影を置き去りに、シルは敵後方にて蒼穹の輝きを放つ剣を振りかざす。
「え……は?」
 前方と後方、二つの少女の姿に敵が気づいた時にはもう遅い。ふわり、降下と共に揺れるパレオの向こう、迫る刺突は三つ。
「チィ!」
 咄嗟に身構えた鋭蜂兵。槍を回転させて点の刺突に対して面の防御で切先を弾くが、軽い。その剣戟がフェイクと気づき攻勢に出ようとすれば、シルは弾かれた勢いに乗って刃を後方にて構え。
「光の精霊よ……我が身に宿りて、すべてを斬り裂けっ!」
 反撃に繰り出される大柄な穂先をすり抜けて、視線の真横を滑らせ後方に見送りながら、突き出す一閃が蟲将の心臓を穿つ。すぐさまその胸を蹴り、刃を引き抜きながら後方宙返り。頭上にして眼下には、同胞の亡骸に突っこむことになったもう一体のクロノヴェーダ。
「えぇい、曲芸師め!」
 シルの身軽さに悪態をつく鋭蜂兵だが、追い付こうと翅を広げた瞬間にシルはふわりと更に後方へ跳んで。
「パレオがふわふわ舞っている感じにもなるから、結構面白いのっ!風に舞うわたしを止められるとは思わないでっ!」
 再びの跳躍。先ほどは距離を取って体勢を整える為に、此度は青く光を放つ剣を突き立てる為に。
 突き出される穂先を剣の切っ先で受け、いなすと同時に自身も弾き飛ばされながら身を捻り、刺突から薙ぎへ切り替えた紺碧の剣閃が、蟲の首を甲板へと転がした。
「壱号と参号がやられた!」
「おのれ曲者共!もはや許さん!!」
「一体一体は脅威ではなさそうですが……数が多い……ならば!」
 上空で見下ろしていたイズルが三本一対、都合六枚の翼から火球を放つ。六発の火球は続けざまに鋭蜂兵を囲むように甲板へ落ち、その周囲に焦げ跡を残すが鋭蜂兵は鼻で笑い。
「おいおいその程度の火力で床を抜くつもりか?」
「足場を崩されたところで我々に影響はないがな!」
 上空にて控えているイズル目掛けて飛び掛かろうとして、ドンッ。
「……は?」
 突如、巨大な獣に食いつかれたような激痛が鋭蜂兵を襲う。その正体は、牽制に撃たれた火球の焦げ跡から撃ちだされた『本命』。一つの魔弾にただの攻撃魔法とパラドクス、二つが時間差で作動する連続術式が組まれていたのである。そんな事を理解する間もなく、腹に開けられた風穴から、自重で真っ二つに引きちぎれた死骸が二つ、転がった。
「九号……七号……!」
「こいつら……!」
 ちなみに、八号は船内で肉団子になりました。身構え、後退るクロノヴェーダへ、綾音がにこーっと微笑んで。
「せっかく水着いいの手に入れたんだから、焼かれるわけにはいかないしね!」
 何が来る。何をしてくる。警戒して微笑む綾音を睨んでいたクロノヴェーダだったが、脅威はこういう時に限って死角にあるものである。
「我が術にて顕現せよ、全てを等しく飲み込む大渦!」
 来る!と鋭蜂兵が思った瞬間にすってんころりん。何ということでしょう、綾音本人を警戒しているうちに、彼女の魔力によって二人の足元に魔法陣が描かれていたのでした。
「待って待ってさすがにこれはずるくない!?」
「せめて真っ向から戦えやぁあああ!?」
 何を叫んだ所で是非もなし。突如現れた水流に飲まれてぐるんぐるんぐるん、ジャー……蜂さん達は川の藻屑になりました。
「もはや残ったのは我々のみ……」
「ならばせめて、道連れにしてくれる!!」
 と、鋭蜂兵達が羽をすり合わせ摩擦熱で業火を生み出そうとすれば。

 ――リーン……リーン……。

「なんか綺麗な音がすりゅぅううう!?」
「ちょちょちょ虹色に光ってるんだけど!?」
 己の翅の惨状にビックゥ!?する鋭蜂兵へ、ラウムがへらへら。
「ボク、ノーマークっぽかったカラ、翅をケミカルライトにしておいたヨ」
「「何してくれてんだ貴様ァーッ!?」」
 とはいえ、敵も時間操作能力を持っている。己の翅の変容をなかったことにして、改めて摩擦熱を起こすが。
「あ、そうそう、言い忘れてたんだケド……」

 チュドォオオオンッ!!

「……下で作った爆破性可燃物も塗っておいたヨって、言おうと思ったノニ……」
 まぁ、普通の爆発ならなんともないんですよ。問題は、その塗布がパラドクスによって行われたからダメージが発生するって事なだけで。
「さて、後は船をスパーンするだけなんだケド……」
 と、敵がいるんだろうなって建造物部分を見遣るラウムだったが、これぶった斬ったら滑り落ちるまでにバランス崩して、沈没するんですよねー。
「しかし、これで護衛は全て片付けました。後顧の憂いは……無いとは言えませんが」
 この後、人々は無事に岸までたどり着けるだろうか。一抹の不安を抱きながら、イズルが甲板に降りてくる。その視線の先には、復讐者を見下ろす女の影……。
「……さて、そろそろシリアスモード?まだ大丈夫?」
 え、シリアスしたいの?救いの『求』の部分もないデッドエンドストーリーになるけど大丈夫?
「というかやっぱ恥ずかしいから着替えていい?ダメ?」
 おずおずと綾音が手を挙げると、シルはにこっと笑って、殺意の視線を向けてくる本日のラスボスを示す。
「だよねー」
 果たして、綾音は羞恥心とクロノヴェーダに勝てるのか!?
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV2になった!
【神速反応】LV1が発生!
【水中適応】がLV3になった!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV3になった!
【ダブル】がLV3になった!
【能力値アップ】LV1が発生!

ラウム・マルファス
結局爆破しちゃっタ
やっぱりウッカリ
引火しなくて良かっタ

早業でカラス型ドローンに爆薬を搭載

トラップ生成でワイヤートラップを設置
スイッチを押すとワイヤーに敵を引っ掻けて上空へ飛ばスヨ
敵をビシッと指差して、指先に注意を向けたら反対の手でスイッチポチリ

わずかにでも浮き上がったらカラス型ドローンを突撃させてそのまま上空へ吹き飛ばス
指向性にして船を巻き込まないよう気を付け、ダメージよりも吹き飛ばしを重視

これで船は巻き込まないハズ
飛翔すれば反動も大丈夫デショ
最近のライブは花火が上がるって聞くシ
アイドル手ずからなんて素敵だネ

あとは水上ギリギリに沢山フライトドローンを静止させて、脱出した人が掴まれるようにしよウ


フロッシュ・ギルアダー
ハンミョウ、さんじょう!助太刀にきたじゃん……がっつりと1撃を入れられるよう、このスピードで、引っかき回してやらないと。
しかし綺麗な蟲将だなー……とはいえ敵だ、気を引き締めて、かかる!

残留効果【能力値アップ】、【命中アップ】、そして【ダブル】……これがあるなら、頼もしいぜ!
でもパラドクスはどうしようもない。だからこそ来いよ、【トラモンタナ】!こいつのパラドクス、引き裂いてやれ!
相手の踊りは、アタシが早業で、撹乱するからさっ!

一撃離脱ならぬ、連撃離脱戦法で、突撃を繰り返し、つかず離れずを維持して削るじゃん!
ダッシュは、いつもと違い小刻みに行い、残像を使ったフェイントと、そこから繋げる不意打ちだ!


シル・ウィンディア
まぁ、戦闘モードのシリアス系ということで?多分、おそらく。
さて、相手も飛べるなら、わたしも飛んでいいよね?
空を飛ぶの、わたし大好きだからっ!

世界樹の翼をtype.Bモードチェンジしてから、誘導弾で敵の回避する機動を邪魔していくよ
ラウムさんがいろいろ考えているみたいだから。

砲撃撃ちたいけど、普通に撃てば…
……そうか、普通に撃たなければいいんだっ♪

杖をおさめて、創世の光剣を両手に握ってから…
空中に吹き飛ばされた敵に向かって一直線っ!光の速度(になればいいな)のわたしの攻撃を受けてみてっ!
吶喊しつつ、高速詠唱からの全力魔法準備
敵に剣を突き刺して、空に向かって…
六芒星精霊収束砲っ!
たーまやーーっ!!


赤上・イズル
■アドリブ・絡み・弄り(←NEW)歓迎

さきほどのは蜂ではなく鈴虫だったのでしょうか。それは失礼いたしました
さて次は…蝶ですか
何やら派手に花火が打ちあがっているようなので眺めていたい気持ちになりますが…
最後まできっちり任務を遂行させて頂きます


最後までクソ真面目モードを貫く(本人意思)
しかし、味方の花火に巻き込まれたくはありませんからね
重々気を付けて…と【飛翔】の効果で飛びつつ
【神速反応】にて『空中戦』を駆使し戦場の上空を行き交う
『フェイント』と『残像』にて敵を翻弄しつつ間合いを図り
一瞬の隙を逃さすパラドクス【神速】を放つ

最後は敵が打ち上がるのマリコさんと見ましょうか
ほらマリコさん綺麗な花火ですね


一ノ瀬・綾音
ですよねー。だめですよねー。
仕方ない、恥ずかしいけど水着でやるか。

すっごい魔砲撃ちたいけど絶対やったら船ぶっ壊れるし、第一……(シルちゃんチラ見)役割被っちゃうよねー。クロスファイアしてもいいけど……

仕方ないから今回は足止めに徹しよう。
【綺羅星の星光】を高速詠唱で使用、相手の反撃の蝶ごと相手を貫かせていくよ。こいつは空中に逃げようがどこまでも追尾する!
やられてくれれば御の字だけど絶対この程度じゃやられないよね……まぁ、そしたら後は任せよう!
あ、船が壊れなさそうなら最後タイミング合わせて綺羅星の星光を束ねて突撃させ疑似的魔砲にしてもいいかも?

おお……残暑の季節にいい花火だ……


天星・雲雀
せっかくですから残留効果を使って行きますよ!
【壁歩き】で船の側面を走り回りながら、現状整理と状況確認と乗船してた方々の安全確保のためにできそうな事を色々やってきます。

船内で迷子の人も脱出経路はこっちです!スナメリさんに預けます。

【トラップ生成】長江に岸へ向かうの水流トラップを生成。脱出した方とスナメリさんの移動の助けにします。
【動物の友】
船に戻る往復中のスナメリさんは、戻り用の水流トラップゾーンを使ってください!

【戦闘】絶無!船が沈まない程度に穴だらけにして良いので、奇襲攻撃です!
全員脱出してたら、沈めちゃっていいですよ。
魏軍の乗員さんに被害を出させないために、長江に沈めて花火の後始末です。


「さきほどのは蜂ではなく鈴虫だったのでしょうか。それは失礼いたしました」
 赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)の見当違いな謝罪から始まってしまいました最終章!本日のラスボスを遠目に見つめて、緋色の鞘に収まる刀剣へ手を伸ばし。
「さて次は……蝶ですか。何やら派手に花火が打ちあがっているようなので眺めていたい気持ちになりますが……最後まできっちり任務を遂行させて頂きます」
 花火じゃねぇよ、もはや火災系の事故だよ。なんであんな事になるんだよおかしいだろ!?
「しかし、味方の花火に巻き込まれたくはありませんからね。重々気を付けて……」
 巻き込まれるんじゃなく、お前が花火になるんだよぉ!!……と、言いたいところだが、イズルは最後までクソ真面目モードを指定してくるフルメタルメンタルの持ち主。セリフの中身が爆散フラグにしか聞こえないが、誤爆は上手く避けてくれることでしょう。
「まぁ、戦闘モードのシリアス系ということで?多分、おそらく」
 シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)の微笑みに対して、歪めたい、この笑顔……とか思ってしまう辺り、私は結構メンタルが追い詰められている気がする。どうしてこうフリーダムなメンツが集まってしまうのか……。
「さて、相手も飛べるなら、わたしも飛んでいいよね?空を飛ぶの、わたし大好きだからっ!」
 跳躍、滞空。一足で建造物の二階位置から見下ろしていた敵を、逆に見下ろす形になったシル。その斜め後方には居合の構えでイズルが控えている。数の利は復讐者にある上に、自身より高空に敵が展開している。こうなってはクロノヴェーダ側に地の利はない。優位性を失っているはずだが、それでもなお、本日のラスボスこと猩紅妃は地を這う虫を見下すような目を向けて、艶やかに吐息を溢した。
「目障りな虫けら共め。自らが置かれた状況も分かっておら」
「ハンミョウ、さんじょう!」
「もんきっ!?」
 決まった!敵がシリアスな会話してる最中にフロッシュ・ギルアダー(ソニック・ホリック・g00750)の強烈な跳び蹴りが炸裂ッ!実は仕込まれていたトラップ系のギミックの話をしようとしてたのに、アドベンチャーパートが強制終了!!シナリオライターが存在したなら虚ろ目か涙目待ったなしのシナリオブレイクが発生!!
「助太刀にきたじゃん!しかし綺麗な蟲将だなー……とはいえ敵だ、気を引き締めて、かかる!」
 吹き飛ばして壁尻状態にした敵を前に、フロッシュは拳を鳴らす。顔面を蹴りつけて、敵の尻を見ながら綺麗な奴とか言う辺り、やっぱハンミョウらしく(?)背中の甲殻の美しさとかでモノを判断しているのだろうか……。
「結局爆破しちゃっタ……やっぱりウッカリ。引火しなくて良かっタ」
 一応ノーダメな関係で、突き刺さった上半身を引っこ抜こうと敵さんが頑張ってる間に、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は鴉型浮遊機に爆薬を搭載。その悪だくみを何となく汲み取ったシルは魔杖を魔銃に変えて(意味が分からない?シルの装備品見てくれ、それっぽい事書いてあるから)、後方へ飛び退きながら発砲。ようやく壁から頭を引っこ抜いたクロノヴェーダめがけて魔弾が迫るが、咄嗟に弾丸を叩き落とされる。
 しかし下がったシルと入れ替わりにイズルが肉薄、真正面から斬りかかろうと見せかけ、抜刀の瞬間に斜めに飛びすれ違いざまに袈裟斬りを放つ。されどただの斬撃では威力が足りず、切り開いたはずの肉体は縫い合わせるように元の形を取り戻して、肩越しに仕留め損ねた様子に目を細めるイズルへ手を伸ばした。
 だが、クロノヴェーダが仕掛けるより先にシルの魔弾が手首を吹き飛ばし、再生する前にフロッシュがその腕を掴むと。
「どっりゃぁあああ!!」
 思いっきりぶん投げる!背中から強打させた敵の腹を高速で三発ストンピングして追撃を重ねてから飛び退き、右へ一旦身を振り視線を引っ張ってから左方へ離脱。死角へ回り込んで敵が起き上がったタイミングで脇腹に肘鉄を叩き込み吹き飛ばせば、逆方向で待ち構えたいたイズルが首を鞘で打ち、叩き落とした顔面を膝で打ち上げ、軽い脳震盪を引き起こして反応を鈍らせてから断頭の居合。だが、鮮血の返り血を浴びてなお落ちぬ頭はイズルをギロリと見つめ、何かを指示しようとした指先をシルの魔弾が消し飛ばして事なきを得る……。
「んー、やっぱり銃だけじゃ威力が足りない……砲撃撃ちたいけど、普通に撃てば……そうか、普通に撃たなければいいんだっ♪」

▼シルは悪い顔をしている!

「さてさて、互いにパラドクスなしの牽制対決……そろそろ幕引きと行きたいところですが……」
 チラと、イズルが視線を投げればラウムがゲス顔でサムズアップ。支度が整ったらしい。
「遊びは仕舞い、でよろしいか」
 あきれ返った様子で猩紅妃が手を翳せば、船中から無数の蝶が舞い上がる。真っ赤な渦を描くそれは復讐者達を取り囲み……。
「そっちが虫を使うなら、こっちだって蟲を使ってやるじゃん!」
 フロッシュが腰を落として拳を握り、型の演舞を披露。全身を用いた挙動を術式に変えて、拳に乗せた召喚指令を放つ。
「来いよ、トラモンタナ!蝶の群れなんざ引き裂いてやれ!!」
 一陣、風が駆ける。ふわりと抜けたそよ風に続き、吹き荒れるは暴風。
「これは……!」
「ちょ、ちょちょちょ、待ってー!?」
 咄嗟に急降下したイズルが両脚で踏ん張り、高空に位置取っていたシルが吹き飛ばされていったほどの強風の中、飲まれた蝶は寸分違わず真っ二つに割られ、死骸となって消えていく。深紅の風が凪ぐ刹那、鉤爪を持つ甲殻のようなものが見えた気がしたが、その存在すら定かではない。
「こっちで派手に動いてるんです。そちらは任せましたよ……」
 どこか遠くで微笑むシルの幻影を横目に、イズルが呟く。その宛先は……。
「みなさん、お待たせしました!!」
 船体側面を走り、フロッシュのパラドクスに紛れて大穴をぶち抜いた天星・雲雀(妖狐のシャーマン・g00400)である。船底にギッチリ詰め込まれていた分、壁一枚を破壊すれば後は流れで、誘導せずとも脱出を図ってもらえる。
「脱出経路はこっちです!押さず走らず、落ち着いて落ちてください!!」
 落ち着くのはお前だよ、川に落ちてどうすんだ。
「飛び込むって表現したら、どっぽーん!って水飛沫が上がる気がしません?」
 振り向いた雲雀に、後ろで控えていた絶無が首を傾げる。
「あれ?絶無が話しかけて来たんじゃないんですか?」
 機械人形は反対側に首を傾げ、「私ではない」のアピール。
「うむむ、雲雀ちゃんイヤーが声なき者の声を拾ってしまったようですね……」
 などと、頭の上で両手を揃えてピコピコやっていたら、その頭頂部に乗っかっていたマリコさんがハリセンをブンブン、ピッピ、水面に向かってサインを送る。
「おぉ、スナメリさんが!」
 モラ語と水棲哺乳類語の交渉の結果、運んでは貰えるようだが。
「みんなの呼吸がもたない、と……」
 まぁ、そうよね。敵さんは船の上。スナメリに運んでもらって大移動してたら見つかる可能性は大いにあるよね。
「では、こちらで!」
 で、雲雀が川に向かって指先をぐーるぐーる……川底から石柱が生え始めて。
「川の流れを少しだけ調整して、船から岸まで流れが速くなるようにしておきました!逆に反対側は流れが緩やかになるので、往復してくれるスナメリさんはこっちを使ってください!」
「あの、ここに飛び込めと……?」
 が、もはや静かなる激流と化した川を前に民衆がおじけづき……絶無が首根っこを、むんず。
「え、ちょ……」
「大丈夫!スナメリさんが運んでくれるから一瞬です!」
「いやあの、これ絶対溺れ……」
「絶無!ゴー!!」
「なんでー!?」
 惨い!怯える民間人を機械人形が川に向かってシュー!スナメリが頭突きでキャッチ&ダイブ!!問答無用の人間流しそうめんINリバーがスタート!!……新手の拷問だろうか?
 戦闘と脱出が同時に行われていた一方、姿が見えない一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)は……。
「ですよねー。だめですよねー。仕方ない、恥ずかしいけど水着でやるか」
 まだ隠れてたんかーい!!
「水着のデザインは気に入ってても、この格好で戦うのは恥ずかしいんだよ……」
 総合四十三位まで上り詰めて、相当な人数に肌を晒した女のセリフとは思えないな……。
「ちょっと!?」
 綾音がツッコミを放とうとするが、そこには誰もいない。
「ぐぬぬ~……とりあえずお仕事しなきゃ……すっごい魔砲撃ちたいけど絶対やったら船ぶっ壊れるし、第一……」
 ちらと、空を見上げればどこか遠くで微笑んでいるシルの幻影。
「役割被っちゃうよねー。クロスファイアしてもいいけど……」
 と、立ち回りに悩んでいると。
「お待たせしました!!」
 ドッゴォ!!あれほど壊すなって言っておいたのに、絶無が甲板を粉砕して戦場のど真ん中に出現!その背中にくっついた雲雀がドヤァ!更にその頭に乗っかったマリコさんがおめめぐるぐる……これどう見ても振り回されてるよね。
「下で一体何が……?」
 頭痛を覚えたイズルに対して、雲雀がニコォ……ラウムが何かを察したようだ。
「OK、確実に当てないとネ」
「絶無!」
 雲雀が両腕を大きく開き、呼応する絶無が甲板に建てられた建造物部分に手をかければ。
「せーのっ!」
 上に乗った敵もろとも投げ捨てた!追撃するように自ら投げ捨てた建造物に突っこむ絶無は木製の壁を粉砕して貫通、木端を散らしながら体勢を崩した蹴り上げる。トーキックで打ち上げた反動で、落下していく建造部位の床に手をつき、回転しながら連続蹴り。ブレイクダンスのリズムで踏みつけて、ドロップキックのフィニッシュ!吹き飛ばされていく敵の視界の端、赤い閃光が走る。
「ようやく隙を見せましたね」
 それなるは鞘から零れる緋色の輝き。鯉口斬られた刀身の殺意。距離にして接近戦とはかけ離れた甲板の上、イズルは目蓋を降ろし。
「九字切流……」
 鞘走る居合。腕力に速度を乗せて運動エネルギーを強化した斬撃は、腕一本で全身を運び、振り抜いた刃を敵の背後……遠く離れた中空にて、鞘へ納め始め。
「神速!」
 鍔が鞘を叩く小さな金属音。止まった時が動き出すように、一瞬遅れて猩紅妃の胸から鮮血の花が開く。
「ようやくの有効打、ですね」
 片目をつむり、あきれ顔で落下していくイズルと入れ替わりに、ラウムの悪人面がクロノヴェーダを射抜く。来るなら周りに控えた鴉だろうと、猩紅妃が視線を外した瞬間、投げ飛ばされていた建造物部分から鉄線が跳ね起きてクロノヴェーダを捕縛。更に……。
「さぁ、フィナーレは派手にいこうカ!」
 ラウムが上空を示すように指を突きつけ、逆手でスイッチをポチッ。鴉型浮遊機が一斉に飛翔して建造物を爆破ァ!!燃え上がりながら爆風で打ち上げられていき。
「やられてくれれば御の字だけど絶対この程度じゃやられないよね……まぁ、そしたら後は任せよう!」
 綾音は両手を燃え盛る敵に向け、多重魔法陣を同時展開し、それらを一回り小さい魔法陣へ集約、それを増殖、拡散の二枚の魔法陣へ重ねて。
「この光は全ての穢れし存在を消し去る極光……あ、エンディングロールお願いしまーす」
 ないよ!?なんてツッコミを入れている間に、無数の光が炎塊と敵をまとめて飲み込み遥か上空へと吹き飛ばせば……。
「いらっしゃーい☆」
 すっごい笑顔のシルがいた。
「光の速度(になればいいな)のわたしの攻撃を受けてみてっ!」
 そこは願望じゃなくて本当にそのくらい速く……あ、ダメだ、本当に光速になられたら認識できないから記録がとれないじゃないか。
 こっちの事情など全く関係なく、シルは虚空を蹴って吶喊。銃を納め、蒼穹を抜き取ったような剣を突き立てれば、切先に収束された魔力が大爆発を起こし。
「たーまやーーっ!!」
 六大元素を司る色彩が大空に咲き誇る……。
「最近のライブは花火が上がるって聞くシ、アイドル手ずからなんて素敵だネ」
「ほらマリコさん綺麗な花火ですね」
「おお……残暑の季節にいい花火だ……」
 ラウムが『爆撃機』って書かれたうちわを仰ぎ、イズルが肩に乗せたマリコさんと花火を眺める一方、綾音は周りを見回して。
「そういえばシルちゃんは?」
「花火と一緒に爆発したじゃんよ?」
 フロッシュ!物騒な事言わないの!多分帰ってくるから!!
「皆さん、そろそろ撤収しないとお迎えのトレインが来てしまいますよ!!」
 などと、絶無に自分を運ばせながら綿菓子食べてお祭り気分だった雲雀に誘導され、復讐者達は帰路につくのだった……ちなみに。
「って、置いてかれてる!?皆待ってー!?」
 途中から高空にいたシルは大慌てで降りて来たとか……。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【神速反応】がLV2になった!
【操作会得】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV2になった!
【ダブル】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2022年09月04日