リプレイ
菅原・小梅
◆行動
いよいよ、平安の御代を真に平安とすべく大戦の時で御座いますね。
平安は私が生まれ育った時と場所なのです。更には新宿島にまで攻め込もうとは許せません。此度ばかりは荒事は好かぬ己の信条を曲げて戦に赴きましょう。
さて、如何に鬼馬軍隊が統率されて疾風迅雷の如く動こうとも音より速く立ち回る事は出来ないでしょう。
皆様の士気を高めるべく愛用の龍笛を【演奏】して【飛梅奇譚『東風』】を発動し
【伝承知識】でも伝わる壮麗な雅楽の音色で鬼馬武者を翻弄しましょう。
こう見えても歌曲の腕前には覚えがあるのです、武辺者が相手でも聞き惚れてしまうかもしれませんね。
※アドリブ&連携歓迎
ハニエル・フェニックス
ディヴィジョンって売り買い出来るもんなんだ……。
なんかスケール大きくてよく分かんないけど、ヤバいのは良くないよね!
私も頑張るよ!
あの槍は長さ以上に遠くまで届くみたい。
ならここは空中戦だ!
全速力で飛翔して、あっちこっち動き回れば狙いを付けづらいよね。
ついでに時々光使いの力で強く光って見せれば目くらましにもなるかも。
ある程度かく乱したら、後はびゅーんって近付いてリングスラッシャー!
なんかことわざにもあることだし、馬の方を狙っちゃおうかな。
そっちの方が的が大きいから当てやすそうだしね。
上手く命中させたら一撃離脱。
早業の一発で数を減らして行こう!
花塚・夜壱
集団戦に優れた敵か…なるほど
しかし、俺のやる事は変わらない
気を引き締めて行こうか
敵が3種の武器を使い分けるなら、俺も如意棒と常夜刀、そして己の武をもって相手をしよう
3種を使い分け、『我猛鬼』で攻撃する
一対多はなるべく避ける
遠距離から、敵に囲まれる前に【衝撃波】を食らわせ足並みを乱す
または如意棒で【薙ぎ払い】をかける
いざとなれば、如意棒空高く伸ばし、高跳び棒代わりにその場を脱出しよう
地上へ降りる時も【衝撃波】を忘れずに
慢心せず【一撃離脱】を心がける
ソラス・マルファス
集団戦に秀でてるたぁ厄介だね。少しでも数を減らしたいが……少数を狙い撃つのは厳しそうか。
空輝石を投げ、空気を圧縮して敵の近くで破裂音を出すぜ。鬼馬とはいえ馬は音に敏感だからな。ビビるか挑発と取るかはわからねぇが、数騎突出してくるはずだ。向かってきた相手を、呪詛を纏った大剣で横なぎに一閃して、すぐに退く。囲まれねぇ立ち回りを心がけよう。
艦内なら身を隠す場所には困らんだろう。常に退路を意識しつつ、3回ほど繰り返すか退路を断たれそうになったら帰還しよう。その頃には手の内もバレているだろうからな。
伏見・しろがね
「伏見の鬼斬り稲荷とはわらわのことじゃ」
クダギツネ『くろがね』を連れた老獪な女狐の鬼狩人です。
刀術(【斬撃】)の腕前は一般人の達人並みですが、刀を使う復讐者と比べると少しだけ見劣りするレベルですので、戦闘は刀(小狐丸白銀)、狐火(幻術)、クダギツネ、九尾(【貫通撃】)、ハッタリ(【挑発】)、騙し討ち(【フェイント】)を組み合わせた、狐らしい戦い方(【不意討ち】)をします。
狐火七度錯の術を使い、敵を同士討ちする烏合の衆に変えてやるわい。
脳筋どもめ。
おぬしが得物を向けておる者は本当に敵か?
おぬしが背を預けている者は本当に味方か?
桜之宮・春風
んー、獲物を横取りされそうって感じなんですかね?
平安はあんま来てないんで私が苦労したわけじゃないですけど
美味しいものを取られるのは許せないですよねー
ってことでパパっと調理して先に頂いちゃいましょー
突撃は上に逃げたりでいなしつつ、まずは懐に潜り込みますよ
騎馬って機動力はすごいですけど小回りはそんな利かないですし
纏わりついて上手く動かせないようにするのが肝心です☆
私にとっては馬も槍も、舞い散る砂だってぜーんぶ足場です
四方八方から来る攻撃を捌くのなんて朝ごはん前ですよ
集団戦は得意みたいですけど
跳び回る相手を捉える訓練はやりませんでしたー?
挑発しながらナイフとかで数を減らしつつ
頃合いを見て撤退しまーす
藤永・えみり
平安の地……京都は日本贔屓の母が愛した土地です。他のディビジョンになど渡させはしません!
そのためにも、まずはこの前哨戦。
騎馬軍団、機動力に長けた相手です。ならば、こちらはそれ以上の機動力をもって制圧するまでです!
AI搭載型武装戦闘用バイク型ガジェット【BLASSREITER】の全速・全火力を見せてあげます。全速力で鬼馬軍団を強襲、走行と内蔵火器の制御はAIに任せ、私は“Drachenklaue R/L”からの射撃を行い、周辺の敵を制圧します。
なるべく打撃を与えたいところですが、まだここは前哨戦ですから、深追いはせず、脱出可能な内に離脱します。
奴崎・娑婆蔵
●WIZ
手前、姓は奴崎名は娑婆蔵
人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』
掛かって来なせえ、巷で噂の鬼馬軍団さんよぅ
遠近問わず頼みの得物で斬って落とす手際と来りゃァ、あっしにも心得がありやすぜ?
・妖刀『トンカラ刀』抜刀、距離を挟んで敵勢の前に立つ
・間合い問わずの突きが高速で飛んで来るならば、抗するには動体視力ではなく「敵勢が槍を繰り出す出端、その呼吸」をこそ読み立ち向かう(呼吸法)
・刀身に【闇刃放出】を湛え、こちらも「遠近無視の太刀筋」を放つ
・相手の突きに先んじて撃つ、後手に回ったならばその突きを払うように撃つ!
・敵頭数を程度削れ次第、どす黒い殺気を撒く太刀筋を目くらまし目的で広く薙ぎ、引き下がる一助とする
青沢・屏
(アドリブ・連携大歓迎)
●目的
見事な前哨戦をするあと、みんなと一緒に無事に返します。
●行動
「軍師としては、その後の戦場で汝らに直面したらどんなに面倒なことだろうかと考えることができる。だから私はここで少し数を減らしましょう。」
彼らは団体戦が得意である以上、「光使い」で光の槍作れ、一つ一つ精確にヒットする。敵が多少鎧を着用していても、正面から「投擲」と「貫通撃」で、確実に撃破する。
もし【飛翔】あるなら、空から敵をねらう、鬼馬たちを爆撃しよう。
十分に効果的な打撃を確認すると後退したり離脱。
「長居無用、残されだモノは戦場で叩き潰しましょう!」
朔矢・董子
「馬上の不利を知れ!」
鬼馬兵の集団突撃にあわせて槍の死角となる持ち手の反対側(鬼馬兵の左手側)に回り込み、一番外側にいる鬼馬兵を首刈り一文字の超高速のスイングで首を狙わずに素直に横一文字に両断する。
「首を刈る価値すらないな・・・。一度退かせてもらう」
攻撃したのちにそのまま敵の突撃方向の後ろ側へ走り、戦域から離脱する。
百部・小太郎
【アドリブ歓迎】
京も取り戻す事なく戦国なる世に時代を奪われるなど冗談ではありませぬ。
それがしとて。或いは平安の鬼狩人とて譲れぬ一線が有りましょう。
最強の鬼馬軍団? 血を吐き死地を越え鍛え抜かれた兵共?
……嗤わせまするな。
人が鬼を狩る為どれ程研鑽が必要か。何十何百何千の屍を積み上げねば到れぬか。
分からぬならば然と見よ。我が護国流が奥義で応えよう。
「さあ、参りましょうポチ公様。此度の戦は鬼狩りにございまする!!」
ならば相手にとって不足無し。秘奉「刀理劫目」にて斬り捨てるのみ。
或いは八百嶽丸なる敵将が現れようとも、せめて一刀報いて見せましょう!
我ら鬼狩人。鬼を前に退く道など、とうの昔に棄て申した!!
●強襲
「いよいよ、平安の御代を真に平安とすべく大戦の時で御座いますね」
菅原・小梅(紅姫・g00596)は敵の巨大な妖怪船を見下ろし、整然と並ぶ騎兵を視界に入れた。
「平安は私が生まれ育った時と場所なのです。更には新宿島にまで攻め込もうとは許せません。此度ばかりは荒事は好かぬ己の信条を曲げて戦に赴きましょう」
己の生まれ育った世界と今を仲間と過ごす世界を守る為なら信条を曲げて戦いに身を投じる。
「さて、如何に鬼馬軍隊が統率されて疾風迅雷の如く動こうとも音より速く立ち回る事は出来ないでしょう」
戦いの開始を告げるように、愛用の〈龍笛〉を吹き鳴らしてパラドクス『飛梅奇譚『東風』(トビウメキタン・コチ)』を発動する。
(「東風ふかば、匂ひおこせよ梅の花……梅の花だけではなく貴方達も盟約を交わした私を忘れてしまったというのですか」)
心の中で諳んじた菅公の歌を引き金として思考を加速し、壮麗な雅楽の音色で鬼馬武者を惑わす。
「龍笛の音色?」
「どこからだ?」
『『鬼馬軍団』鬼馬武者』達が辺りを見回すと、その視界に幻影の英雄が姿を見せる。
「敵か!!」
鬼馬武者が鋭く槍を突くと、幻影が消えて仲間の姿が見えた。
「がはっ……なにを?」
驚いた顔で鬼馬武者が血を吐き倒れる。すると武者の幻影が次々と現れては同士討ちを発生させて消える。
「なんだと!?」
鬼馬武者達は幻影に翻弄され、整然としていた部隊が乱れだした。
(「こう見えても歌曲の腕前には覚えがあるのです、武辺者が相手でも聞き惚れてしまうかもしれませんね」)
小梅は笛を鳴らし続け、幻影によって敵を惑わせる。
「貴様の仕業か!」
音の出所から小梅を見つけた鬼馬武者達が突撃陣形となり怒涛の勢いで突っ込んで来る。
「馬上の不利を知れ!」
〈首刈り道路標識〉を手にした朔矢・董子(首刈り女帝・g01698)は鬼馬武者の集団突撃に合わせ、槍を持たぬ左手側へと跳ぶように回り込む。
「蹴り殺してやろうぞ!」
鬼馬武者は馬の速度を上げて邪魔者を吹き飛ばそうとするが、董子は紙一重で躱して死角に入った。
「小回りが利かぬのが騎兵の欠点だ」
そして一番外側に居る鬼馬武者に向かってパラドクス『首刈り一文字(クビカリイチモンジ)』による超高速のスイングで、首を狙わずに胴を真っ二つに両断する。
「な、んという一撃か……」
上半身が後ろに落下した武者が即死し、下半身の乗った馬は暴れて近くの仲間とぶつかって転倒した。
「首を刈る価値すらないな……。一度退かせてもらう」
董子はそのまま敵と離れる方向へと駆け出し離脱を図る。
「舐めるなぁ! 騎馬から逃れられると思うな!!」
その行く手に新手の鬼馬武者が現れ道を塞ぎ槍を構えて突撃してくる。
「数が多く練度も高いか、厄介な相手だ」
それを董子は道路標識で弾きながら死角へ死角へと回避行動を取った。
「ディヴィジョンって売り買い出来るもんなんだ……」
ハニエル・フェニックス(第七の天使・g00897)はディヴィジョンってそんなものだったんだと今回の事態に驚いていた。
「なんかスケール大きくてよく分かんないけど、ヤバいのは良くないよね! 私も頑張るよ!」
ヤバいなら何とかしなくてはならないと張り切り、列車から飛び降りると騎兵を見下ろす。
「あの槍は長さ以上に遠くまで届くみたい。ならここは空中戦だ!」
翼を羽ばたかせて【飛翔】すると加速し、あっちこっちに動き回りながら眩い光を放って目晦ましを仕掛ける。
「愚か、そんなものが効くと思ったか!」
僅かに目を細めた鬼馬武者が見上げ弓を構えて狙い定める。
「こっちに注意が向いたらチャンスだよ!」
ハニエルへと意識が向けられた一瞬の隙に仲間が仕掛ける。
「集団戦に優れた敵か……なるほど」
花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)は連携の取れた動きをする騎兵を見て納得する。
「しかし、俺のやる事は変わらない。気を引き締めて行こうか」
相手がどのような能力を持っていようとも倒す事に変わりはしないと敵陣に向かって駆け出した。
「ここまで攻めて来るとは! だがその蛮勇を後悔しろ!」
鬼馬武者が馬上から弓の狙いを変えて迎撃せんとする。
「敵が3種の武器を使い分けるなら、俺も如意棒と常夜刀、そして己の武をもって相手をしよう」
夜壱がパラドクス『我猛鬼(ガモウキ)』を使い、愛用の〈如意棒〉を伸ばすと弓を構えようとしていた敵の胸を打ち抜き落馬させる。
「ぐはっ」
「射よ!」
周囲の鬼馬武者達が攻撃しようと弓を引く。
「射させん」
夜壱は伸びた如意棒を振るって衝撃波を放ち、弓を射ようと動きを止めた敵を薙ぎ払うと、すぐさま如意棒を縮めながら駆け出す。
「おのれ!?」
起き上がった鬼馬武者の目の前には夜壱の姿があった。
「そのまま寝ていろ」
勢いをつけた夜壱は飛び蹴りを叩き込み、さらには踏み抜きアイオライトの鉱石ナイフ〈常夜刀〉を突き刺して仕留め、一時も留まることない流れるような動作で敵を倒していった。
「狼藉は許さん!」
「数で押される前に脱出しよう」
鬼馬武者が突進を始めると、夜壱は地面に如意棒を突き立てて伸ばし己が身体を空へと移動させた。
「逃れたつもりか! そこならば矢の的よ!」
鬼馬武者は夜壱を見上げて弓で狙い定める。
「軍師としては、その後の戦場で汝らに直面したらどんなに面倒なことだろうかと考えることができる。だから私はここで少し数を減らしましょう」
冷静に戦況を窺う青沢・屏(コーヒーアーティスト・g00202)はここだとタイミングを見図り手にした羽扇を敵に向ける。
「彼らは団体戦が得意である以上、確実に数を減らしていくことが肝要です」
パラドクス『CODE・レジェンド(コート・レジェンド)』を発動し、光の槍を作ってそれぞれの穂先をピタリと敵に向け、次々と射出して貫いて射撃を妨害した。その間に夜壱は離れた位置に着地する。
「我等に槍で挑むか!」
鬼馬武者が槍を突き出し光の槍を弾く。だがすぐに次の槍が襲い掛かって胴を貫通した。
「ぐふっ……まだだ……」
致命傷を負いながらも仲間の盾となるべく鬼馬武者は馬を前進させる。
「射線を塞ごうというのでしょうが、残念ですがそれでは止められません」
屏は【飛翔】して空から槍を放って光の槍による爆撃を行う。先頭の瀕死の武者が倒れると、後続もまた巻き込まれるように降り注ぐ光の槍を受けてなぎ倒された。
「集団戦に秀でてるたぁ厄介だね。少しでも数を減らしたいが……少数を狙い撃つのは厳しそうか」
ソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)は敵の数が多く、このまま攻撃すれば多くの敵を一度に相手にすることになると考えた。
「それなら誘き出すとするか」
ならばと〈空輝石〉を投げつけ空気を圧縮して敵の近くで解放しパンッと激しい破裂音を出す。
「ヒヒィーーーーッ!!」
「攻撃か?!」
「落ち着け!」
音に反応して鬼馬武者達の乗る馬の動きが乱れる。それを鬼馬武者達は手綱を引いて抑え込む。そしてそれがただ音を出しただけだと気付いた。
「くだらない真似を!」
数騎の鬼馬武者達が悪戯のような真似を仕掛けて来たソラスに馬を向けて駆けさせる。
「釣れたな……一網打尽といくぜ」
待ち構えるソラスがぐっと大剣の柄を持つ手に力を込めてパラドクス『戦覇横掃』を発動し、〈呪詛の大剣〉を横薙ぎに一閃して鬼馬武者達の胴を上下に両断した。
「な?」
驚いた顔で命を絶たれた鬼馬武者の上半身が落下し、下半身は馬に乗ったまま走り去っていった。
「囲まれねぇ内に退くか」
敵が数で攻めて来る前にソラスは移動して物陰に身を隠した。
「逃がすか! 追え!」
鬼馬武者が追撃しようとすると、その行く手を人影が遮る。
「伏見の鬼斬り稲荷とはわらわのことじゃ」
伏見・しろがね(鬼斬り稲荷🦊・g01292)がクダギツネ『くろがね』を連れて戦場に姿を見せる。
「派手にやっておるのう。わらわも仲間に入れてもらうとするのじゃ」
そう言って敵に近付くと太刀〈小狐丸白銀〉を抜き放って斬り掛かる。
「そんな刃が我等に通じると思ったか!」
パラドクスでない攻撃を簡単に鬼馬武者が槍で弾き攻撃を加えようとする。だが狐火によって一瞬その姿を見失った。
「どこだ!?」
「狐火七度錯の術を使い、敵を同士討ちする烏合の衆に変えてやるわい」
しろがねがパラドクス『狐火七度錯(キツネビナナタビサク)』を発動し、幻術によって敵に幻を見せる。
「そこか!」
鬼馬武者が槍を突き出すと、それが幻のしろがねを貫く。
「がふっ……俺は味方……」
幻が消えるとそこには腹を貫かれた鬼馬武者の姿が現れた。
「なにぃ!?」
「どうなっている!」
鬼馬武者達が槍を振るう度に同士討ちが起こって倒れていく。
「脳筋どもめ。おぬしが得物を向けておる者は本当に敵か? おぬしが背を預けている者は本当に味方か? せいぜい無い頭を悩ませるがよいわ」
敵が狐に騙されたように混乱している間に、距離を取ったしろがねはそんな惨状を見物していた。
「京も取り戻す事なく戦国なる世に時代を奪われるなど冗談ではありませぬ。それがしとて。或いは平安の鬼狩人とて譲れぬ一線が有りましょう」
百部・小太郎(犬侍・g02146)はディビジョンを売り渡すという許せぬ暴挙に怒りを覚える。
「最強の鬼馬軍団? 血を吐き死地を越え鍛え抜かれた兵共? ……嗤わせまするな」
嘲笑を口元に浮かべ、小太郎が騎兵軍団の前に立つ。
「蹴散らすぞ!」
「鍛え抜かれた我ら鬼馬軍団の力を見せてやろうぞ!」
鬼馬武者達は馬の腹を蹴り一斉に駆け出した。
「人が鬼を狩る為どれ程研鑽が必要か。何十何百何千の屍を積み上げねば到れぬか――分からぬならば然と見よ。我が護国流が奥義で応えよう」
小太郎は〈無銘の太刀〉を抜き放ちながら隣に立つパンツァーハウンド『ポチ公様』に視線を向けて声をかける。
「さあ、参りましょうポチ公様。此度の戦は鬼狩りにございまする!!」
返事をするようにポチ公様が一つ咆えて檄を飛ばす。小太郎は相手にとって不足無しと上段に構えるとパラドクス『護国流秘奉「刀理劫目」(ゴコクリュウヒマツリ・トリゴモク)』を発動し、「背理」の力を宿した刃を振り下ろし鬼馬武者を馬ごと一刀両断に断ち切った。
「馬ごと斬るとは何という剛剣か!」
「怯むな! 囲んで仕留めよ!」
鬼馬武者が槍を手に包囲して全方向から仕掛けて来る。それに対して一歩も引かずに小太郎は太刀を振るって迎撃し、ポチ公様も動き回って狙いを分散させる。
「んー、獲物を横取りされそうって感じなんですかね?」
桜之宮・春風(明日も春の風が吹く・g00839)はディアボロスが獲ろうとしていた平安鬼妖地獄変を他のディヴィジョンに奪われそうな状況だと認識する。
「平安はあんま来てないんで私が苦労したわけじゃないですけど、美味しいものを取られるのは許せないですよねー」
他のディアボロス達が苦労して追い詰めた状況を、他のディヴィジョンにかっさらわれるのは癪だと船に飛び出る。
「ってことでパパっと調理して先に頂いちゃいましょー」
乱戦になっているところへ接近し小太郎を狙う敵の死角に入るように立ち回って懐に潜り込む。
「蹴り飛ばしてやるわ!」
遅れて接近に気付いた鬼馬武者は手綱を操り馬の後ろ脚を跳ね上げて蹴ろうとする。だが春風はパラドクス『万一身流『落葉渡り』(ヨロズイッシンリュウ・ラクヨウワタリ)』を発動してその脚に乗るようにして衝撃を殺し綿毛のように宙に浮かんだ。
「騎馬って機動力はすごいですけど小回りはそんな利かないですし、纏わりついて上手く動かせないようにするのが肝心です☆」
頭上を取ると銀製の〈投げナイフ〉を投げて敵の顔に突き立てた。
「ぐぁっ!」
体勢を崩し落馬して空いた馬の上に春風が体重を感じさせない身軽さで着地すると、近くの鬼馬武者達が一斉に槍を突き入れる。
「死ねぇ!!」
だがその一撃を跳躍して躱した春風が穂先の上に立った。
「私にとっては馬も槍も、舞い散る砂だってぜーんぶ足場です。四方八方から来る攻撃を捌くのなんて朝ごはん前ですよ」
相手が槍を引く前に次々とナイフを投げつけて騎兵を倒していく。
「ちょこまかと!」
激高した鬼馬武者が取り囲もうとするが、すぐに頭上を越えて逃れてしまう。
「集団戦は得意みたいですけど、跳び回る相手を捉える訓練はやりませんでしたー?」
軽やかに跳ぶ春風は敵を翻弄し陣形を乱していった。
「手前、姓は奴崎名は娑婆蔵。人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』」
奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)が堂々と鬼馬武者に向かって名乗りを上げる。
「掛かって来なせえ、巷で噂の鬼馬軍団さんよぅ。遠近問わず頼みの得物で斬って落とす手際と来りゃァ、あっしにも心得がありやすぜ?」
「舐めるなぁ!!」
妖刀〈トンカラ刀〉を抜刀して挑発すると、激高した鬼馬武者が一斉に馬を走らせる。槍を構えた馬群の突撃。槍に突かれるか馬に蹴られるか、その前に立てば恐怖が湧き上がり逃げたくなるもの……。だが娑婆蔵は心乱さずトンカラ刀を構え、じっと相手と呼吸を合わすように自然体となる。
(「間合い問わずの突きが高速で飛んで来るならば、抗するには動体視力ではなく「敵勢が槍を繰り出す出端、その呼吸」をこそ読む――」)
雑念を一切捨てて相手の槍が動く前に殺気が放たれるのを感じ取った。
「ここでさぁ!」
娑婆蔵がパラドクス『闇刃放出(アンジンホウシュツ)』を発動して刃に黒い殺気を宿して横一閃する。互いに槍と刀の間合いの外。だが放たれた遠近無視の太刀筋は槍を放とうとした鬼馬武者の首を刎ねた。
「な!?」
驚いた顔で自身の身体を見下ろした鬼馬武者が絶命して、首から下を乗せた馬がすれ違って走り去る。
「こやつ! かなりの遣い手だぞ!!」
それを見た鬼馬武者達が警戒し、左右に分かれ包囲するように馬を走らせる。
「互いに距離に意味なんてありやせん。間合いを取っても無駄でさァ」
娑婆蔵はさらに機を図り黒い殺気を乗せた刃を振るって武者を斬り倒した。
「後手に回るな! 一斉に仕掛ける!」
「「おお!!」」
鬼馬武者達は反抗に出ようと槍を構えて馬を走らせた。
「平安の地……京都は日本贔屓の母が愛した土地です。他のディビジョンになど渡させはしません!」
藤永・えみり(ヴンダー・カンマー・g01322)は大切な場所をこれ以上弄ばせはしないと意気込んで前哨戦に勝とうと戦場に飛び出す。
「騎馬軍団、機動力に長けた相手です。ならば、こちらはそれ以上の機動力をもって制圧するまでです!」
パラドクス『T.M.P-C015“Sturm”(ティーエムピー・シーザロイチゴ・シュトゥルム)』を発動し、ガジェット群と全身義体の身体を完全同期させてAI搭載型武装戦闘用バイク型ガジェット〈BLASSREITER〉に跨ると自動操縦で突撃させ、最大加速で接近しながら内蔵火器を発砲して鬼馬武者を撃ち倒していく。
「鋼の馬だと! そんな騎馬に負けるものか!」
BLASSREITERを迎撃しようと相対する鬼馬武者が槍を構えて馬を走らせカウンターを決めようとする。
「人馬一体でもこちらが上です」
えみりが二丁一対の遠近両用ガジェット〈Drachenklaue R/L〉を同時に発砲して武者の胸を撃ち抜いた。
「ぐふっ……」
血を吐いた鬼馬武者の身体が傾き落馬する。その上をBLASSREITERが走って轢き殺して止めを刺し、さらにはえみりは走り回りながら銃を乱射して敵陣の混乱を増大する。
●地獄教官・八百嶽丸
(「相手は混乱している様子。畳み掛けましょう」)
小梅が龍笛を吹き続け、仲間を鼓舞するように勇ましい音色を響かせた。
「こっちもいくよ!」
混乱に乗じてハニエルがびゅーんっと飛んで接近しながらパラドクス『リングスラッシャー』を発動して無数の光の輪を降らせた。
「空からだ! 回避!」
鬼馬武者は馬を駆って散開する。
「なんかことわざにもあることだし、馬の方を狙っちゃおうかな」
放たれた光の輪は狙いを変えて誘導し馬を切り裂いた。
「ヒヒーーーンッ!!」
悲鳴のように声を上げた馬が倒れ、鬼馬武者が投げ出される。
「この程度……ぐぁあああああっ!!」
起き上がろうとしたところへ光の輪が殺到して武者の全身を切り裂き、血塗れになって倒れた。
「おのれよくも!」
仲間がやられて鬼馬武者が反撃しようと駆け寄るが、ハニエルはスピードを下げずに一撃離脱で距離を取っていた。
「ええい! 態勢を立て直――がはっ」
鬼馬武者が叫び混乱を収集しようとする。だがそこへ戦場をBLASSREITERで駆けるえみりが銃弾をお見舞いした。
「なるべく打撃を与えたいところですが、まだここは前哨戦ですから、深追いはせず脱出しましょう」
そろそろ敵が混乱から立ち直りつつあるとえみりは判断し、撤退しようとバイクをターンさせて逃走経路を切り拓こうと両手の銃から弾丸をばら撒いた。
「訓練を思い出せ! こんな時こそ慌てずに陣を固めるのだ!」
鬼馬武者は槍を構えて守りを固めていく。
「もう一度だ」
だがそれを許さぬようにソラスが飛び出して大剣を振るい敵を薙ぎ倒す。
「曲者が!」
無事な鬼馬武者が槍を振るうと、ソラスは大剣で受け止めて後方に跳ぶ。
「ここらが潮時か」
これ以上は手に内がバレて不利になると、間合いが離れたのをいいことに後退する。
「逃がすか!」
それを追って鬼馬武者が馬を走らせる。
「そろそろ仕舞いでさァ」
大立ち回りをしていた娑婆蔵がどす黒い殺気を撒くようにトンカラ刀を振るい、目晦ましをして仲間の撤退を手助けする。
「十分に打撃を与えられたようです。長居無用、残されたモノは戦場で叩き潰しましょう!」
これ以上は危険だと屏も残った光の槍を牽制に放ちながら後退する。だがその光が突然地面から湧き上がった炎によって掻き消された。
「晴明様の策は正しかったのですな。これほどの軍が襲撃に来るという事は、我らが鬼馬軍団を恐れているという事」
戦場によく通る快闊な声が響く。ゆっくりと軍団の後方より現れたのはジェネラル級『地獄教官・八百嶽丸』だった。
「ならば、お前達を駆逐し、我が鬼馬軍団の精鋭が、決戦でお前達の仲間も葬ってくれる」
ディアボロス達を見て自分達が役立つ時が来たと喜びの表情を浮かべた八百嶽丸は、地獄の炎を戦場に生み出し、燃え上がる炎は瞬く間に広がって逃げ道を塞いでいく。
地獄の炎は逃走経路を奪い、ディアボロス達の姿をはっきりと映し出した。
「教官殿が支援してくれている! 我らも続けぇえええ!!」
「「おう
!!!」」
それによって混乱から立ち直った鬼馬武者達もまた馬を並べて突撃を開始する。
「我ら鬼狩人。鬼を前に退く道など、とうの昔に棄て申した!!」
怯まず小太郎が太刀を振るって騎馬集団に一当てして勢いを阻害する。
「炎に包まれましたね。追い詰められる前に撤退しましょう」
春風がナイフを投げて牽制しながら炎の上昇気流に巻き上げられるように飛び越える。
「敵将が出て来たか、一刻の猶予も無い。すぐに戦域を離脱する!」
董子が道路標識を叩きつけ、少しでも炎の勢いを弱めて道を抉じ開けた。
「見つかってしもうたのう。ここらが引き時じゃ」
しろがねは狐火で目を眩ませながら炎の弱いところを通って引くと、他の仲間達も次々と脱出していく。
「軍団に打撃は与えた。決戦の前にこちらが戦力を削られる訳にはいかん。ジェネラル級の攻撃を受ける前にこの場を離れよう」
「せめて敵将に一太刀浴びせておきたかったでございまするが……仕方ありませぬ、本番に取っておきましょう」
夜壱が呼びかけ殿を務めていた小太郎を連れて地面に突き立てた如意棒空高く伸ばし、上昇すると炎に向かって倒れ込みその上を越えた。
「次に見える時が決着の時で御座います。その時まで首を洗って待たれるが善いでしょう」
龍笛を一際大きく響かせた小梅が最後に立ち去り、多くの鬼馬軍団を打ち倒したディアボロス達は前哨戦に勝利して帰還した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【士気高揚】LV2が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV2が発生!
【狐変身】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV2が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
【反撃アップ】LV2が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!