リプレイ
アタランテ・フォードブルー
太陽を操作するパラドクスのディアボロス、か…
まさに神のような力を持つそのようなディアボロスでさえ、敗れているのだな…
ディヴィジョンから最終人類史に集ったディアボロスは敗残兵
けれども、命脈は途絶えていない
ならば…次がある
…しかし太陽、天を照らす炎のパラドクス
そんな存在と対になることを我らスノウメイジは求めているのかもしれんな
熱中症対策に我らスノウメイジはお手の物だ
冷所を氷と冷気を操る事で作り出し、持ち込んだスポーツドリンクで脱水を回復させる
それとこのディヴィジョンで入手できる素材で作ったレシピだ
脱水の時にはこれを作って回復させてやれ
島江・菜芽
アドリブ・連携歓迎
わたしに出来ることっていったら、料理くらいなんだけど
せめて復興支援中は元気の出る食事して貰いたいな
ってことで、ちょっと反則かも知れないけれど
新宿からできるだけ食材持ち込むよ
マロさんも手伝ってね
(と、犬ぞり引かせて電車に乗せる)
老人が多いって聞いて
やらかくて、飲み込みやすくて栄養取れる…(考え込み)
あ、モロヘイヤスープ!
これ、鶏肉団子とか入れたら絶対おいしいやつ
たっぷり作って仲間と【幸福の伝道者】で増やして皆に配る
あと、できる限りの保存食作ってふやすよ
現地調達で作れるモノもありったけ
元気出して、復興がんばろう♪
お料理、子供達に手伝って貰おうかな
そうすれば覚えてまた作れるでしょ?
ラウム・マルファス
「ラウムだヨ。よろしくネ」
まずはぐるっと町の様子を観察しながら、何が足りないか聞いてみよウ。怪我人がいたら薬品で治療するヨ。
即時の対応は他の人に任せて、畑を直そうカナ。場所に案内してもらって、パラドクス発動。
「悪いけど作付は任せるヨ、ボク、ドジだからサ、真っ直ぐ植えれないんだよネ。あ、荷物持ちは任せテ」
手持ちの汎用ドローンを荷物運搬用に換装して、種や水を運んだりしながら、祭殿の話も聞いてみようカナ。
「良ければそっちの復旧もお手伝いしようかと思ってサ。どーいう建物なのかとか、お話とか聞かせてヨ」
お話聞くのは好きだからネ。相槌打ちながら色々聞くヨ。
フルルズン・イスルーン
開拓地、というか復興地だね。
住めた実績がある土地は色々と手間が省けて助かるのだ。
な・な・な・なにがいるかな~。
まずは土地を肥やせ、プロト・ゴーレム!
当座の食料はなんとかなるなら、とりあえず将来的な見方で動いても良さげかな?
んじゃゴーレムくん。農地整備は任せるのだ。
んー、暑いー。ボクは日陰で涼んでサボ……。
はいはい、働くってば。
そうだねぇ。うん、観察した限り、道を整備したほうが良いと見た。
日時計もだけど、どこにどう繋がってるか怪しい感じだし。
拠点構築でゴーレムくんと一緒に均してもらおう。
結局ボク働いてないって?
仕方ないなぁ、早業アートで街の地図作ったげるから。
紙かな? 粘土板か石版の方がいい?
テクトラム・ギベリオ
我々の力無くとも逞しく生き抜いてくれることは承知済みだ。
しかし手伝える機会があるのなら放っておけんな。
さて畑や食料関連は他の仲間がやってくれているか…。なら単純だが力仕事をしよう。
クロのヴェーダの襲撃によって破壊された建物の瓦礫や邪魔な砂を【怪力無双】で撤去し整地する。
また今後の復興で必要になりそうな建材の調達もしておこう。
石材やレンガが残っていれば必要な場所に運ぶぞ。
あらかた居住周りの整備が終わったら、祭壇の下見をする。
日時計が目印と聞いたが…。昔の建物の事だ、休んでいるご老人方に話を聞いてみよう。
「ん、いいお味♪」
島江・菜芽(雪の妖精☆・g06056)は料理を味見してにっこり笑う。
鍋にはよく煮込んだ鶏肉団子の入った柔らかいモロヘイヤのスープがたっぷりと。寝たきりの老人たちは振る舞われた温かいスープをおおいに喜んだ。
「お、おぉ……こんなにうまいのを食ったのは初めてだ」
「あんたは女神さまだ、ありがとう」
口々に感謝する老人たちに、菜芽は嬉しくなってパンツァーハウンドの『歌麿』の頭を撫でる。
「マロさんが犬ぞりで材料運びを手伝ってくれたおかげだね。まだまだいっぱいあるから、街の人たちにも配ってあげて?」
瞬く間に料理が増えていくのを見た老人たちは魔法でも見たような顔になった。しかも、気づけばさっきから建物の中が涼しい気がするような。
「気付いたか? 我等はスノウメイジ、場を冷やすことなど朝飯前に等しい」
アタランテ・フォードブルー(氷理騎士団総長『氷聖』・g07418)が軽く氷剣を打ち鳴らすだけで空気は澄み渡り気温が低まる。特に脱水症状が見られる病人には手ずから持ち込んだスポーツドリンクを飲ませて体力の回復をうながした。
「ありがとう……だいぶ体が楽になったよ」
「礼には及ばん。そうだ、これを」
アタランテは子連れの母親に一枚のレシピを渡して告げる。
「脱水症状がみられる時にはこれを作ってやれ。回復の手助けになるはずだ」
「まあ、すごい。これなら私たちでも材料さえあれば作る事ができます。でも、肝心の材料が……」
「心配は無用だ」
その時――建物の外でずしんという地響きがした。
窓から外を見ると、フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)が召喚したゴーレムに日陰から指示を出している。
「いいかい、プロト・ゴーレム。まずは土地を肥やさねばなるものもならない。当座の食料は皆に任せて君は農地整備からやってみよう」
従順なゴーレムが整備するのはかつて農地だったはずの場所。いまは荒地だが、いちから開拓するよりは手間が省けてよい。
「こいつはやり甲斐がありそうだネ」
畑の場所に案内してもらったラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は街についてから一番最初にそうしたように、まずは全体の様子を観察する。
「どうですか、なんとかなりそうですかね……ええと……」
「ラウムだヨ。よろしくネ」
「はい、ラウムさん。必要なものがあれば集めてきますよ」
怪我人を治療してもらった恩を感じているのか、街人は好意的な態度でラウムに接する。では、とラウムは作付けのための人員確保を頼んだ。
「ボク、ドジだからサ、真っ直ぐ植えれないんだよネ。あ、荷物持ちは任せテ」
「わかりました。よろしくお願いします」
そうして畑の復興作業が始まった。
ラウムのかけている眼鏡はこういう時にも役立つ。物質としての在り方を変換し、植物の栄養になりそうな要素を増やして土壌を肥やした。そこへゴーレムが光の髪を投げ入れ、街人の手によって植えられた苗ごと急激に生育させる。
順調だな、とテクトラム・ギベリオ(砂漠の少数民族・g01318)は瓦礫を撤去していた手を休めて額の汗をぬぐった。
「す、すげえ……ひとりで全部運んじまいやがった……」
「綺麗さっぱり片付いちまったなあ……」
テクトラムが一仕事を終えた後にはまっさらに整地された土地が広がっている。あんなにあった瓦礫も砂も、何もない。
「この程度、たいしたことはない」
「だが……」
「この地で生き抜く知恵を持つお前たちの方がよほど逞しい」
静かにテクトラムは言い、街人にたずねた。
「まだ使えそうな石材やレンガは残っているか? 復興にはたくさんの建材が必要なはずだ。指示があればそこへ運ぶ」
「あ、ああ。こっちだ。……感謝する」
呆けるようにテクトラムの働きを見ていたさっきまでとは違い、街人はすぐに自ら動いた。彼らに案内されたテクトラムが石切り場へ向かう一方、休んでいた日陰から引っ張り出されたフルルズンは道の整備を提案する。
畑のついでにゴーレムが均した土地に印をつけ、改めて街の各所を繋ぐための整地を行った。そのうちの一本はあの日時計がある祭殿跡地にも繋がっている。
「祭殿? ああ、あの日時計のある遺跡か」
ラウムは街人に頷いてみせた。
「ああ、良ければそっちの復旧もお手伝いしようかと思ってサ」
荷物運搬用に換装した汎用ドローンはこの熱気と日差しの中でも堅実に働いてくれた。一通りの種や水を運び終えた後で話を切り出したラウムは一緒に仕事をしていた男にたずねる。
「どーいう建物なのかとか、お話とか聞かせてヨ」
「なら、養老院のじいさんたちに聞くといい。いやってほど教えてくれるよ。なんでも太陽の英雄がどうとか、街の成り立ちがどうとかってな」
「養老院っていうト……」
ラウムは顎を擦りながら振り返った。
今ごろ、仲間のディアボロスが料理を振舞っているところだろう。ほどよく打ち解け、実のある話が聞ける頃合いかもしれない。
「できたー!」
菜芽は一緒に作った子どもたちと両手を打ち合わせて完成を喜んだ。日持ちのする保存食であることに加え、現地の材料を使うことでディアボロスが帰還した後にも彼らの手で作れるようにとの配慮がなされている。
「作り方は覚えてくれた?」
「うん!」
自分で作ったものが街人を喜ばせるのが嬉しいのか、子どもは菜芽に向かって満面の笑顔を浮かべた。
「なにからなにまで本当にありがとうございます」
「礼には及ばない。それに……聞きたいこともある。太陽の力を操るというまさに神のような英雄についての伝承があるのだとか?」
アタランテは慎重に話を切り出す。
かつて、それほどまでに強大な力を持つディアボロスでさえ敗れているという事実は自然とアタランテの表情を真剣にさせた。
現在、最終人類史に集ったディアボロスは敗残兵といっても過言ではない。けれどその命脈は絶えることなく続いているのだ。
次、へ繋ぐために。
(「……しかし太陽、しかし太陽、天を照らす炎のパラドクスか……そんな存在と対になることを我らスノウメイジは求めているのかもしれんな」)
昔話を求められた老人の中ではまだ若い、支えがあれば歩くことが可能な翁が詳しい話をしてくれることになった。
彼とその介助役を申し出たあの母親と一緒にテクトラムは祭壇の下見に出かける。子どもの方はフルルズンが街の入り口付近にあった岩壁を石板代わりに描いた地図の出来栄えにはしゃいでいた。
「すっごーい、街の地図だあ!」
「まだ大まかな道と畑の場所しか書いてないけどね。これからたくさん増やしていこう」
「うん!」
そんなやり取りに耳を傾けながら、砂に埋もれた祭殿跡地を目指す。
テクトラムがつぶやいた。
「確か、日時計が目印と聞いたが……」
「あそこじゃ」
震える指先が示すのは最も日が当たりのよい南の広場の先であった。
「本来は二階建ての祭殿じゃったと聞く……いまは地面に落ちて砕けているが、あの日時計は本来二階の最も高い場所にあったそうじゃ」
「なるほどネ」
ラウムは日時計の前にしゃがみ、表面の素直を手で落とす。朽ちた太陽の意匠がそこに表れた。これを修復できればよいのだが。
「ひとつやってみようカ。うまくいけば人々の信仰心の支えを取り戻せるかもしれないしネ」
「ああ、尽力しよう」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV2が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
海・ほろぶ
オード(g01759)と
オードの情報収集先の住民の話を一緒に聞く
英雄の逸話は特に取りこぼさぬよう
場所の整理と再建用資材の確保に充てていい部分があれば、確認の上【建造物分解】
この時代の宗教建築の様式について、頭の中の「伝承知識」を探りながら再建
物語の端々の描写、どうなってたっけな
手伝ってくれるひとにも訊く
形が整ったら、先程聞いた英雄の話の壁画を描く
壁に向き合い彩色してたら光の加減が変わって、振り向いたらオードの準備してくれた焚き火台
なら、光とその陰影で表現の幅を増やそうかな
ペン先感覚の棒で軽く壁を削り、凹凸での表現を混ぜる
そうだね、これがきっと『合作』だ
悪戯が成功したみたいに、作品の完成に笑った
オード・レヴニ
ほろぶ(g04272)と
英雄譚や祭殿に詳しそうな住民に『情報収集』
英雄の逸話や嘗ての祭殿がどんな形だったか聞いておこう
ポーラ、お話記録しといて。と、頭上の「P.L.S.T.R」に頼み
ほろぶが調達した資材も使って
聞いた話を元に【修復加速】して祭殿を修復してくよ
『拠点構築』の知識用いなるべく堅牢に
できたら現地住民にも手伝って貰おう
自分達が関わった方が愛着を持ち易いはずだしね
ほろぶが壁画を作るなら
わたしは壁画を照らす焚き火台と
それを囲む腰掛けを作ろうかな
自然と英雄譚が語られる憩いの場になるように
…『合作』っていうのかな、こういうの?
言葉は立派でも、一緒に悪戯を仕掛けた様な気分で
楽しげに笑みを重ねる
ラウム・マルファス
全知の魔法書で、太陽の意匠の日時計を探してみよウ
最終人類史の知識だから全く同じものはないと思うケド、修復の参考になるかもダ
修復加速を使いつつ、慎重に補修するヨ
全知の魔法書で修復作業を調べつつ、薬品でひび割れを埋めて、ナノマシンで工具を象れば大体の補修は出来るハズサ
ドジしないようにゆっくり丁寧に、町の人にも合ってるか聞きながら作業しよウ
砂漠の人は凄いネ、肌を焼く太陽でも敵じゃなくて信仰の対象に出来ル
それだけ夜も厳しいんだろうケド、東京にいて拝みたいと思ったことないナァ
完成したらフライトドローンに乗せて持ち上げて……取り付けは町の人にお願いしよウ
ボク、ドジだから絶対落とすからネ
フルルズン・イスルーン
ゴーレム間違えたよ、ぷえっぷえっぷえー。(不貞腐れ)
腐ってないで頑張るだー。はいはい再建するよー。
むえー……おや? もう大体再建できる人たち揃ってない?
おお、ちょっと感動なのだ。
んじゃ、補助に回ろうか。ヴァンガード・ゴーレムくん。
とりあえずゴーレムくんを建設用重機にしてと。
まずは砂使いで大まかに清掃。
祭殿の基材が足りないんなら【セルフクラフト】でコンクリだすよー。
困ってる人がいれば、拠点構築および伝承知識でアドバイスもしよう。
アート的な凝らし方したい?
んー技能的には手伝えるけど、こういうのはそれぞれ個人個人がやるからこそ楽しいものだし。
一人一人がかつての誰かを思うからこそ意味があるのさ。
テクトラム・ギベリオ
二階建ての祭殿、日時計はその最も高い場所か。
ふむ、あえて高い位置に配置していたのか。
時計と聞いたから日常的にも使用すると思っていたが、やはり象徴としての意味合いが強いのだろうか。
【壁歩き】を使用して二階部分や天井など手の届きにくい箇所の修復を行う。
堅牢なものになるよう補強しつつ、詳しく話を聞きながら大まかな意匠は当時のものに近づけようか。
ある程度今いる人々の意見を取り入れるのも良いだろう。意向はまかせる。
建材が必要そうなら【怪力無双】も併用しよう。
同じ砂の民として、やはり太陽は特別だ。
人々の心の支えになり、遠くの街にも名が知られるような立派な祭殿にしたいものだ。
アドリブ連携歓迎
「ふむ、なるほど。だいたいわかったよ」
オード・レヴニ(頌歌・g01759)の頭上で『P.L.S.T.R』ことポーラが揺れる。知っている限りを話し終えた養老院の爺さんは満足そうだ。
「本当に祭殿を立て直してくれるのかい?」
「うん。まかせてちょうだい」
ひとつひとつ丁寧に頷きながら話を聞いていた海・ほろぶ(君の番だよ・g04272)はしっかりと頷いた。
「とても素敵な英雄だったんだね。この街の守護神みたいな」
「ああ、ああ、そうじゃ」
繰り返し、爺さんは語る。
「祭殿は街で最も日が当たる南にそびえ、頂上に掲げられた日時計は太陽のごとき意匠。入口には魔除けの柱が立ち、祭壇のある広間は街人全てが入れるほど広かった……そう伝わっておる」
「太陽の意匠の日時計ネ……」
全知の魔法書から似たような形状の日時計を探し出したラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は眼鏡に触れながら首を傾げる。
「こんな感じでいいんじゃないかと思うケド? 修復するにしても、まずは落っこちてる日時計を脇に片付けて祭殿修繕の邪魔にならないようにしないとネ」
横目でフルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)を窺うと、彼女は何やら不貞腐れているようだ。
「ぷえっぷえっぷえー。まさか持ってくるゴーレム間違えるとかやっちまっただー。まあ畑はちゃんと直せたからいいか。はいはい、建設用重機が必要ならうちのヴァンガードゴーレムくんを使ってどうぞー」
唇を尖らせて愚痴るフルルズンだが、ふと集まった面子と資材の山に気付いてぱちくりと目を瞬かせた。
「むえー……って、おや? 皆さんお揃いで。これなら祭殿の修復だろうが補修だろうがいけそうなのだ。ちょっと感動」
「頼もしいよネ。さ、掃除をお願いするヨ」
「あいあいさー」
ラウムのお願いを受け、ずしんずしんと足音を轟かせながらヴァンガード・ゴーレムがその本領を発揮する。
「おお
……!?」
装備した大盾を器用に使い、あっという間に残骸や砂を避けてしまったゴーレムを住民は驚きと期待の眼差しで見つめた。祭殿再興の噂を聞きつけ、見物にやってきたらしい。
「基材が足りないか?」
テクトラム・ギベリオ(砂漠の少数民族・g01318)は腕を組み、自らで運んだ建材の類を振り返る。さきほどかき集めた石材やレンガだ。修復には充分だが、より堅牢に補強するならもっと頑丈なものがほしい。
「これでどうだい? 排斥力の影響を受けないよう、この時代にあってもおかしくない感じでつくってみたよ」
ちょいちょいと、フルルズンはゴーレムに命じて礎となる土台部分をコンクリートで積み重ねる。形状についてはラウムの魔法書が役立った。
「うん、いい感じだネ」
分担は薬品やナノマシン製の工具を使えるラウムが日時計、壁歩きで身軽に高所を渡れるテクトラムが上階部分の修復を担当することに。
「そしたら、わたしたちは祭壇があったっていう一階部分の広間や外壁を直していこうか、オード?」
「了解。なにやら人も集まってきたみたいだし、彼らにも手伝ってもらおう。おーい」
ほろぶと一緒にオードが手を振ると、住民たちは興味津々で寄って来た。
「どうしたらいい?」
「ここにレンガを積み上げて。あとは、えっと……物語の端々の描写はどうなってたっけな……」
「おっきい柱だ!」
子どもが笑顔で言い、ほろぶが手を叩く。
「そうだ、柱だ。そういうのは伝承によると、たいてい2本セットになって立ってるんだよね」
破壊されて使い物にならなくなった建物の残骸を分解し、それを元に柱を建設。フルルズンとも伝承知識を交えて相談しながら梯子を借りて積み上げれば、やがて立派なものができあがる。歓声を上げて喜ぶ住民らを見ているとオードも嬉しくなった。ここは彼らの街なのだから、愛着を持ってもらえたらなおのことよい。
「ふゥ……」
炎天下の中、日時計のひび割れを埋めきったラウムは額の汗をぬぐう。ゆっくり丁寧にやっていたので時間がかかった分、なんとかミスなくできたようだ。
「これで間違いないかナ?」
「すごい、まるで元通りですね」
住民のつくってくれた日陰から燦々と照る太陽を見上げ、ラウムは「凄いネ」と感嘆する。痛いほどの日差し、肌を焼く灼熱の。
「これを敵じゃなくて信仰の対象に出来ル、か……それだけ夜も厳しいんだろうケド」
思わず、東京での生活と比べてしまう。不夜城とも呼ばれる都会ではついぞ太陽の恵みについて思いを馳せることはなかったので。
「新鮮な気分だネ」
いつの間にか、さっきまではなかった祭殿の壁が砂漠に濃い影を落としている。テクトラムは住民から受け取った石材を嵌め込み、その強度を確かめた。
「高さはこの程度でいいか?」
「大丈夫だと思います」
あっという間に修復されてゆく祭殿の姿に住民たちがわき立ち始める。オードを中心に加速する作業は彼らの手伝いもあって順調に進んだ。
「こっち、建材が足りません!」
「任せろ」
肩に何メートルも積み上げた石を担ぎ、テクトラムは悠々とそれを届ける。外壁はこれでほぼ完成といっていいだろう。軽く手をはたき、埃を落とす。
「あとは内部か」
一階の広間ではほろぶが壁に絵を描いている最中だ。
太陽の力を宿した剣を武器に英雄は侵略者をこの地から追い出し、攫われた人々を救い出して街を立て直す中心的役割を果たしたのだという。
この街に伝わるそんな英雄譚を、絵で残す。
「あ……」
ほろぶが顔を上げたのは、揺らめく炎に照らされた色彩がその印象を変えたのがきっかけだった。
「焚き火台、できたんだね」
「これがあれば壁画がよく見えるだろう?」
あとは腰掛けだ、とオードは余った木材を組み立て始める。
「自然と英雄譚が語られる憩いの場になってほしいからね」
「なら、こうしよう」
ほろぶは棒の先でカリカリと壁を削った。色使いに加え、立体的な凹凸を交えることで絶妙な陰影が浮かび上がる仕組みだ。
「できた」
絵具を頬につけたほろぶが言った。
「……『合作』っていうのかな、こういうの?」
「そうだね、まさしく」
ふたりはまるで悪戯が成功したみたいに同じタイミングで吹き出して、肩を寄せ合いそれを見上げる。炎の加減で壁画の色彩はいかようにも見映えが変わった。飽きないだろう、不可思議だろう。気が付けば両手を合わせて祈りを捧げる住民たちの姿もあった。
「アートだねぃ」
フルルズンは感慨深そうに呟き、伸びをする。
「さーて、あとはあれを掲げれば完成かな」
無事に修復が済んだ日時計だが、フライトドローンに乗せて飛ばすには重すぎるようだ。ならばと力自慢のテクトラムが代わりに運び、二階部分の最も高い屋上で待機していた住民に手渡す。
「ふむ、あえて高い位置に置いていたのだな。象徴としてはその方が相応しい、か……」
まるで巡礼のように階段を上って日時計を拝みにやってくる住民を見ていると、彼らがどれだけ心の支えを必要としているかが伝わって来るようだ。
「砂の民にはやはり、太陽は特別だ。これだけ立派な祭殿であれば近隣に噂が広まるのもそう遠くはあるまい」
「そうだネ」
オクトラムとラウムは並んで祭殿の完成を喜ぶ住民らを見守る。日陰では子どもたちが遊び、老人は焚き火台を囲んで昔話に精を出す。日時計は太陽を受け、神々しくも輝いて見えた。
「ドジしなくてよかったヨ」
最後の最後で日時計を落っことして割ったりなどしたら目も当てられない。ラウムはひらひらと手を振り、無事に完成した祭殿を再び眺めたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【セルフクラフト】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV2が発生!
【ガードアップ】がLV3になった!