リプレイ
鳩目・サンダー
差っすが観光地として整備されてるだけあって、ディアボロスとして漂着した浜とは全然違うねえ。
人間のままでこの景色を見たかったもんだが……。
あたしはディアボロスになってからと言うもの人間の頃よりずっと運動神経が良くなったので、折角の魔改造肉体を思いっきり動かそう。
エグい競泳水着を着て泳いで泳いで泳ぎまくるぜ。
どうせ作りもんの体だしってことで見せびらかすの楽しくなってきたんだよね。
あ、でも溺れる者は決まって水練の達者と相場が決まっているし、適度に浜に戻って寝ます。
アドリブ、連携歓迎です。
一騎塚・喜一
新宿島に着くまで、海を見たことが無かったんです
折角ですから心ゆくまで海を眺めに行こうと思います
水着は持っておりませんので、いつものTシャツとツナギ姿で
他の皆様のお邪魔にならないようにいたしますね
【アイスクラフト】が使えるなら、かき氷なども作れますでしょうか?
平安の頃には高貴な方々しか食べられなかったものですがこの時代には誰でも楽しめるとか
以前より気になっていたブルーハワイのシロップで作ってみますね
一般的に青色って食欲を減退させるものですが
この青いかき氷だけは思わず手に取りたくなってしまう魅力があります
では一口……うん。冷たくて、甘い
食べ終えたらゴミはゴミ箱へ
アドリブ歓迎です
●青い夏
夏の海水浴場はやはりにぎわっていた。
「さっすが観光地として整備されてるだけあって、ディアボロスとして漂着した浜とは全然違うねえ」
かなりきわどい競泳水着姿の鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)が浜辺の様子を眺めながら言う。
「人間のままでこの景色を見たかったもんだが……」
サンダーが気づいた時にはすでに彼女の身体はサイボーグだったのだ。
「そうですね」
一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)はいつも通り白いTシャツに緑のツナギという格好で微笑んだ。
「私も新宿島に着くまで、海を見たことが無かったんです。せっかくですから心ゆくまで海を眺めようと思います。サンダーさんはどうなさるんですか?」
するとサンダーも笑顔になる。
「あたしはディアボロスになってからと言うもの人間の頃よりずっと運動神経が良くなったから、思いっきり体を動かそうと思ってさ。泳いで泳いで泳ぎまくるぜ。喜一さんは泳がないのか?」
「私は水着を持っていないので、ここで見ています」
「そっか。じゃあ行ってくるぜ!」
「はい。行ってらっしゃい」
サンダーは人目も気にせず豪快に海へと飛び込んだ。彼女の身体は豊満だがその言動は無邪気な子どものようである。
喜一はその様子を微笑ましく見送ると砂浜にパラソルを突き立てレジャーシートを敷いた。
(「新宿島ではすべての残留効果が使えるんだよね。それなら――」)
レジャーシートの上にアイスクラフトで氷の立方体を生み出す。それを刀で細かく削り器に盛る。その上に青いシロップをかければブルーハワイかき氷の完成だ。
平安鬼妖地獄変出身の彼はかき氷を食べたことがなかった。平安時代にはすでにかき氷はあったが当時は現代とは違い氷は貴重である。そのためかき氷は庶民が食べられる物ではなかった。だからこそ食べてみたかったのだ。
(「一般的に青色って食欲を減退させるものだけど、この青いかき氷だけは思わず手に取りたくなってしまう魅力があるなあ」)
かき氷をスプーンですくって口へと運ぶ。
「……うん。冷たくて、甘い」
喜一がゆっくりとかき氷を味わっているとサンダーが男性の注目を集めながら帰ってきた。
「あー、体動かすの楽しい! でも溺れる者は決まって水練の達者と相場が決まっているし、適度に休むぜ」
「そうですね、休息は大事です。サンダーさんもかき氷、食べますか?」
「食べる!」
喜一の作ってくれたブルーハワイかき氷をサンダーも一口食べる。
「うん、うまい」
青い空に青い海。そして青いかき氷。それらを見てサンダーがニカッと笑う。
「夏だな」
喜一もくすりと笑ってうなずく。
「夏ですね」
二人が海遊びを満喫し終えた頃。新宿駅グランドターミナルではTOKYOエゼキエル戦争へのパラドクストレインが現れた。復讐者たちはこれに運ばれ豊島区へとたどり着いたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
鳩目・サンダー
この説得に敢えて乳のでかい側であるあたしが行くのは自滅行為ではある。
が、海で遊ばせてもらった分は役に立たないとな。
まず、体がどうこうという話は一切しない。そして嫉妬の罵倒は全部受け止める。
向こうから見れば胸についてこちらが何を言おうと上から目線に見えるのだから。
そうではなく、
「日頃ディアボロスの活動を支えていただきありがとうございます。」
という感謝の意を伝える。両手でしっかり握手。
要するにドブ板戦術だ。
喋る主体は向こう、こちらは「ディアボロスとしての支持と感謝」をひたすら訴える。罵倒されたり拒否されたりしても反論せず頭を下げる。
元いじめられっ子だ、耐えるのは慣れてら。
アドリブ、連携歓迎します。
●どぶ板戦術
鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)が嫉妬団の前に立ちはだかる。
すると彼女たちはサンダーを見て声を荒げた。
「ちょっとあなた、何のつもり!? わたしたちの調査を邪魔する気ならただじゃ置かないわよ?」
「胸が大きいからって調子に乗らないでよね!」
仮面を着けていてもわかる。嫉妬団は明らかにサンダーの豊満な胸を見ていた。
(「あえて乳のでかい側であるあたしが説得するのは自滅行為ではある。でも、海で遊ばせてもらった分は役に立たないとな」)
時先案内人から胸の大きな女性が説得をしても逆効果だと説明を受けた。だからサンダーは身体の話に触れるつもりはない。
「あんた聞いてるの!? 胸の大きな人には胸の小さい人の声は聞こえないのかしら!?」
剣呑な空気を放つ嫉妬団に対してサンダーは深々と頭を下げた。
「日頃ディアボロスの活動を支えていただきありがとうございます」
そして一番近くにいた女性の手を取って握手する。
(「一人一人に『復讐者としての支持と感謝』を訴える。元いじめられっ子だ、罵倒されたり拒否されたりするのは慣れてら」)
「……ふざけないでよ!」
しかしその手はあっさりと振り解かれた。
「復讐者はわたしたちの敵よ! それの活動を支えた覚えなんてないわ!」
「あんた復讐者なの!? 文京区を消滅させておいて、よくものこのこと……!」
「それは……!」
新宿島の人々と違い他ディヴィジョンの人々は復讐者の活動内容など知らない。当然文京区が消滅したのではなく最終人類史に奪還された事も知るはずがない。その事をすっかり失念していた。
「どれだけわたしたちを馬鹿にすれば気が済むの!? 胸が大きいのはそんなに偉いわけ!?」
「消えて! わたしたちの前から消えてよ!」
考えが甘かった。戦闘が始まるまでは大人しくしておくべきだったかもしれない。
「皆さん、待ってください!」
今にも攻撃を仕掛けてきそうな嫉妬団とサンダーの間に一人の少年が割って入った。
失敗🔴🔴🔴
一騎塚・喜一
こういうのって所謂「イケメン」が言った方が成功率が高いでしょうし
何より彼女達にも喜ばれると思うので非常に申し訳ないのですがダメ元で説得してみます
という訳で連携アドリブネタ歓迎です
私はその、胸元は控えめな女性の方が好き…です
清楚で可憐で、お洋服の着こなしも品があって美しいと思います
ですから魅力的な貴女がたが嫉妬に狂っている姿を見るのが悲しいんです
それに自分の体に100%の自信を持っている人なんてそうそう居ないはずです
みんな…そう、胸の大きい人だって悩みを抱えていると思います
だから悩んでも気にしても構わないと思います
ただ卑屈になって欲しくないのです
元の、そのままで十分素敵な皆さんに戻って欲しいです
●そのままの貴女が
「何よあんた! そいつを庇う気!?」
「大きい胸の味方って訳!?」
サンダーを指さして言う嫉妬団。
(「こういうのっていわゆる『イケメン』が言った方が成功率が高いだろうし、何より彼女たちにも喜ばれると思うので非常に申し訳ないのだけれどダメ元で説得しよう」)
一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)は深呼吸して自分の考えを口にした。
「私はその、胸元は控えめな女性の方が好き……です」
羞恥心で白い頬が赤くなる。けれども構わず続けた。
「清楚で可憐で、お洋服の着こなしも品があって美しいと思います。ですから魅力的な貴女がたが嫉妬に狂っている姿を見るのが悲しいんです」
彼女たちの様子をうかがえば顔を見合わせ戸惑っているようだ。褒められ慣れていないのかもしれない。少なくとも怒りは落ち着いたように見える。
喜一は手ごたえを感じて説得を続けた。
「それに自分の体に百パーセントの自信を持っている人なんてそうそう居ないはずです。みんな……そう、胸の大きい人だって悩みを抱えていると思います。だから悩んでも気にしても構わないと思います。ただ卑屈になって欲しくないのです。元の、そのままで十分素敵な皆さんに戻って欲しいです」
「でも……あたし全然清楚とかじゃないし……」
そう言いながらも嫉妬団は満更でもない様子だ。顔を見合わせたり手をもじもじさせたりしつつもその声色はどこか嬉しそうだった。
「何をしているんだお前たち! 邪魔者をさっさと排除しろ!」
しかしアヴァタール級の怒鳴り声にはっとして態度を硬化させた。
「わたしたちには大事な任務があるの。痛い目に遭いたくないでしょ? そこを退いて」
けれどもその声は明らかに優しい。あと一押しで説得は成功しそうだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
ポーリーン・フォレット
お胸の大きさは私も若い頃は小さくて悩んだものだわ
でもね、今こうしておばあちゃんになって「小さくて良かった!」って思うの
どうせ年をとったらみんなシワシワになっちゃうのよ
大きなお胸が年をとったらどうなるか想像がつくかしら?
それにね?若くて綺麗な時期なんて長い人生のうちでは短いものよ
その貴重な時間をそんなお面をつけて過ごすだなんてもったいないわ
良かったら小さいお胸でもスタイルが良く見えるお洋服を一緒に選びに行かない?
大事なのは自分の魅力を知ることと活かすことだわ
あなた達は自分の魅力をまだ知らないだけなの
もっと自分を知って、愛して、大事にして欲しいの
こんなことをしていたら後できっと後悔してしまうわ
●それぞれの魅力
最後の一押しをどうするべきか喜一が悩んでいた時。
「お胸の大きさは私も若い頃は小さくて悩んだものだわ」
ポーリーン・フォレット(「おばあちゃん」と呼んで・g06164)が穏やかに微笑んで一歩嫉妬団に近づいた。
「……あなたも?」
嫉妬団は同じ悩みを抱えていたというポーリーンに興味をそそられたようだ。こちらをじっと見つめてきた。
「ええ、そうよ。でもね、今こうしておばあちゃんになって『小さくて良かった!』って思うの」
「え? どうして?」
「だってどうせ年をとったらみんなシワシワになっちゃうのよ。大きなお胸が年をとったらどうなるか想像がつくかしら?」
「わたしのおばあちゃん、昔は胸が大きかったらしいけど……今は胸が垂れちゃって、あんまりきれいじゃない」
「でも、それは先の話だし……」
「あら、若くて綺麗な時期なんて長い人生のうちでは短いものよ。その貴重な時間をそんなお面をつけて過ごすだなんてもったいないわ」
「これは……ダサいけど」
彼女たちも嫉妬団の衣装が気に入っているわけではないようだ。
するとポーリーンは両手を合わせて微笑んだ。
「良かったら小さいお胸でもスタイルが良く見えるお洋服を一緒に選びに行かない?」
「スタイルよく見える? そんな服あるの?」
「ええ。大事なのは自分の魅力を知ることと活かすことだわ。あなた達は自分の魅力をまだ知らないだけなの。もっと自分を知って、愛して、大事にして欲しいの。こんなことをしていたら後できっと後悔してしまうわ」
嫉妬団はまた顔を見合わせた。
そこに再び怒声が響く。
「いつまでおしゃべりしているつもりだ!? 邪魔者共を排除しろと言っただろう!」
苛立ったアヴァタール級だ。
しかし嫉妬団は動かなかった。
「……わたし、おばあちゃんたちと戦いたくない。こんなことやめたい……!」
泣きそうな少女の声に他の嫉妬団もうなずいた。
説得は成功したようだ。後は彼女たちを倒せば元の普通の女性たちに戻るだろう。
大成功🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
鳩目・サンダー
ネメシスモードで。
依頼の前提すら理解せず大失敗した奴がどの面下げてって感じだが。
せめてぶん殴り合いぐらいはやらにゃこの申し訳なさを癒せない。
……元一般人か。悪いが楽に死なせてやれる技は持ってない。
そら、見ろ、さっきの連中が罵声を浴びせたありがたーい胸だ。
煽って引き寄せてエコーチェンバー。できるだけ多くを巻き込むように動く。
……お前らは悪くない。あたし達も正しくない。
全力で来いや。恨んで憎んで、そうして湧き出て来る黒い力をあたしも知ってる。
せめて倫理のタガを外すその喜びに酔ったまま、死んで行ってくれ。
アドリブ、連携歓迎です。
一騎塚・喜一
こうして見ると嫉妬団の皆様も普通の女の子ですよね
そんな彼女たちに説得の為とは言え思いっきり性癖暴露してしまったわけなんですが
どうしよう…今、人生で一番恥ずかしいかもしれない
早く、早く終わらせましょう!
という訳で連携アドリブ歓迎です
出来るだけ痛みや苦しみがないようにしてあげたいです
【瞬華】の一太刀で手早く戦闘不能になってくれましたら
そもそも胸の大きさで人間の魅力を判断すること自体が愚かです
人間の魅力とはもっと多面的に見るべきであってそうすれば私だって人生で一度ぐらいモテたかもしれないじゃないですかー!
…洗脳されていたような
またしても恥ずかしい事を言ったような
どうか聞かなかったことにして下さい…
ポーリーン・フォレット
私たちと戦いたくない…
あんな恐ろしい相手に勇気を出して言ってくれたのね、偉いわ
その調子でこれからも自分の気持を大事にしてあげてね
やっぱりみんな素敵な子
安心して、元に戻してあげるから
でもせっかくだから嫉妬や恨み辛みもここに置いていっちゃいましょ
お胸の大きい子もいることだし
お互い言いたいこともあるでしょう?
本音をぶつけ合うのも時には必要よ
でも最後はちゃんと仲直りしてね
嫉妬エナジー諸共サントリナの光明で浄化しちゃいましょう
アイリーンと一緒にこの場にいる子たちの未来を祈らせてもらうわね
洗脳されちゃってる子はお手製のうちわで頭をバシッと叩いちゃいましょ
ほらほら、しっかりなさい!
●嫉妬団に救いを
(「依頼の前提すら理解せず大失敗した奴がどの面下げてって感じだが。せめてぶん殴り合いぐらいはやらにゃこの申し訳なさを癒せない」)
そう考えた鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)は説得での失敗を取り返そうと嫉妬団の前に出た。
彼女たちを一般人に戻すには倒すしかない。
(「悪いが楽に死なせてやれる技は持ってない」)
ならばせめて憎まれ役になろうと思った。少しでも彼女たちの心が軽くなれば上々だ。
だから豊満な胸をわざとらしく張って見せた。
「そら、見ろ、あんたらが妬んでるありがたーい胸だ」
すると嫉妬団はまた顔を見合わせる。そして先程サンダーに罵声を浴びせた者たちがうなずき合って前に出た。
「……胸のデカい女って本当に態度がデカくて嫌ね!」
彼女たちはサンダーへと嫉妬エネルギーで精神に異常をきたす念動力を放った。
「……お前らは悪くない。あたしたちも正しくない」
サンダーはつぶやくとパラドクスでその念動力ごと彼女たちを自らの結界の中へと閉じ込める。結界内に音波を放てばその中を反射して飛び回り閉じ込めた嫉妬団を倒した。
「ごめんなさい、有難う……」
倒れながらつぶやかれたその言葉でサンダーは全てを察した。
彼女たちはあおられたふりをしてサンダーの望み通りにわざと攻撃したのだ。最期だから罵声を浴びせた事への謝罪のつもりだったのだろう。心までクロノヴェーダ化していたわけではなかったのだ。
(「救うつもりだったのに……救われたのはあたしの方だったのかもしれないな」)
一方一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)は冷静に自分の言葉を思い出し羞恥心に駆られていた。
(「こうして見ると嫉妬団の皆様も普通の女の子で。そんな彼女たちに説得のためとは言え思いっきり性癖暴露してしまったわけで。どうしよう……今、人生で一番恥ずかしいかもしれない」)
「早く、早く終わらせましょう!」
「え、ええ。そうね」
喜一の勢いにポーリーン・フォレット(「おばあちゃん」と呼んで・g06164)は少し困惑しつつうなずく。気を取り直して嫉妬団に向き直った。
「私たちと戦いたくない……。あんな恐ろしい相手に勇気を出して言ってくれたのね、偉いわ。その調子でこれからも自分の気持ちを大事にしてあげてね」
ポーリーンが微笑んでそう言った時には喜一は精神集中を終えていた。腰に差した父親から賜った日本刀『紫羅欄刀』の柄を握り嫉妬団との間合いを一気に詰める。刀を抜き放ち様の一太刀で二人を倒した。
そんな喜一にアヴァタール級の力で操られた嫉妬団が言葉を投げかける。
「どうせあんたも好きな人の前では緊張して、変な事を口走って引かれるんでしょ!?」
「うっ……!」
その挑発により喜一は洗脳されてしまう。
「――そもそも胸の大きさで人間の魅力を判断すること自体が愚かです。人間の魅力とはもっと多面的に見るべきであってそうすれば私だって人生で一度ぐらいモテたかもしれないじゃないですかー!」
「ほらほら、しっかりなさい!」
ポーリーンが苦笑しつつお手製の応援うちわで喜一の頭を遠慮なく叩く。
「はっ! 私は………洗脳されていたような。またしても恥ずかしい事を言ったような」
「少年、モテないんだね」
「どうか聞かなかったことにして下さい……」
嫉妬団の言葉に喜一は熱い顔を両手で覆った。
それを見かねたのか嫉妬団が声を上げる。
「……大丈夫よ。悪魔に逆らったあたしたちに『これから』なんてないから」
その声は穏やかでけれども震えていた。
ポーリーンはその彼女の手を取って言う。
「やっぱりみんな素敵な子ね。安心して、元に戻してあげるから」
「元に戻す……? そんなこと、できるの!?」
「ええ。一度倒さないといけないけど、みんな元の人間に戻れるわ。あの子たちも仲直りできたみたいだし」
ちらりとサンダーの方を見て続ける。
「嫉妬や恨み辛みも私たちが浄化しちゃいますからね」
ポーリーンがそう言うと彼女のかたわらに金色のおさげのオラトリオ『アイリーン』が現れた。
ポーリーンとアイリーンが手を組み祈りを捧げる。すると空から光の花が降り注ぐ。光の花が嫉妬団に触れると彼女たちを浄化した。
嫉妬団は全員が地に伏した。その姿は仮面に黒タイツだったのが水着姿へと変化する。程なく意識も戻った。
「あたしたち、本当に人間に戻れたの
……!?」
「貴様ら、よくもこんな事を……!」
人に戻った彼女たちを見てアヴァタール級クロノヴェーダ『宝石の悪魔デザイア』が醜悪に顔をゆがめて復讐者たちをにらんだ。
デザイアさえ倒せばこの依頼は完遂される。
復讐者たちは女性たちを守るように前に出てデザイアと対峙した。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
鳩目・サンダー
ネメシスモード発動。
……そうか、人間に戻れる変化だったのか。今回はつくづく自分の不勉強さに腹が立つ。
そんで?「よくもこんな事を」だあ?
ディアボロスの攻撃を想定してないお粗末さ
ヒトに戻れる程度の半端なクロノヴェーダ化
勢力争いバチバチのこのディヴィジョンで迂闊すぎだろう。
他にも言いたい事は色々あるが、迂闊さじゃどっこいどっこいだからこれから先は暴力で語ろうか……。
リアライズペイント。
あたしから見たてめえはこんな風だ。ご不満があればどうぞ批判してくれ。
もっと強力なお前自身を描いて差し上げる。
どうも今回は、「早とちりが多い」もんでなあ!?
アドリブ、連携歓迎です。
一騎塚・喜一
(ネメシスモードで瞳が赤くなっております。少々顔も赤いですが)
皆様無事に人間に戻れましたね、良かったです
そして武士に恋愛は不要、私もこのままで良いのです
宝石の悪魔デザイア、これより成敗いたします
決して八つ当たりなどでは御座いません
人間に戻った皆様が安全な場所まで逃げるための時間を稼ぎたいので
先手必勝で飛び込みます
あの口で齧りつかれたら相当なダメージでしょうから頭部(?)の宝石付近を狙う感じで蹴りを当てていきます
当たったら【一撃離脱】を心掛け致命傷は避けるようにいたします
例え傷を負ったとしても嫉妬団にされてしまうほどの心の痛みに比べれば大したものではないはずです
一気に畳み掛けましょう!
ポーリーン・フォレット
あらあら、怖~いお顔!どうやら怒らせちゃったみたいね?
でもね?こう見えて私もアイリーンもカンカンなのよぉ?
可愛らしい素敵なお嬢さんたちに何てことをしてくれたのかしら!
きっちりお仕置きさせて貰うわよ
それにこれ以上あの子達に手出しはさせないんだから
パラドクスの光線に効果があるかわからないけど
フォースィスィアの恵慈で大量のお水をバンバン当てていくわよ
ほら、光ってお水に入ると屈折するじゃない?
相性的に有利だと嬉しいんだけど、どうかしらねぇ?
どこまでもついてくるなんて、それこそモテないわよ!
大きなお口にもどんどんお水を当てちゃいましょ
その小さなお手々じゃ歯磨きも難しいでしょ?うがいでもしておきなさぁい!
塞河・みやび
愛及屋烏という言葉がある。
だれかを愛すると、その家の屋根にいる烏すら可愛くなる。
その逆も然り、という言葉なのじゃ。
姿形はきっかけの一つにすぎないのじゃ。
見よ、この醜悪な悪魔の姿を。
これでも「意外にいい奴」とか「動きはカワイイ」とか、そういう評価になりうる可能性もあった。
なぜそうならなかったのか?
醜悪さを醜悪なままにしているのは、この者自身の行い。
醜悪な中身ゆえ、醜悪にしかならなかったのじゃ。
皆はこの悪魔のようになってはならぬ。
敵を悪く言って挑発して狙われるのじゃ。
すると一般人が巻き添えになりにくいはず。
みやびちゃんブラストのオーラの風で、敵とか敵の攻撃を吹き飛ばしたり浄化したりして戦うのじゃ!
●醜悪な者の末路
嫉妬団だった女性たちが人間に戻ったのを見て鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)は思わず呟いた。
「……そうか、人間に戻れる変化だったのか」
説得に必死で何故説得が必要なのかを忘れていたのだろう。そういったことはままあるものだ。
サンダーとは反対に一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)は女性たちを直視できずにいた。
(「水着イベントでクロノヴェーダ化されたと時先案内人から説明を受けていたのだから、彼女たちが水着になる事を想定しておくべきだった
……!」)
自分の後ろに水着姿の女性たちがいる。しかも彼女たちは自分好みの胸の控えめな女性たちだ。意識するなと言う方が無理である。
「皆様無事に人間に戻れましたね、良かったです。そして武士に恋愛は不要、私もこのままで良いのです」
振り返る事ができないまま先程の醜態の言い訳のようにそう言って緑の瞳を頬よりも赤く変える。これが喜一のネメシス形態だ。その瞳でデザイアをにらみ据える。
その隣に並び立つポーリーン・フォレット(「おばあちゃん」と呼んで・g06164)は相変わらず穏やかに微笑んだままその悪魔を見つめる。
「あらあら、怖~いお顔! どうやら怒らせちゃったみたいね? でもね? こう見えて私もアイリーンもカンカンなのよぉ?」
ポーリーンのかたわらで浮遊しているオラトリオのアイリーンがうんうんうなずきながら両手で拳を握りしめている。
「可愛らしい素敵なお嬢さんたちに何てことをしてくれたのかしら! きっちりお仕置きさせて貰うわよ。それにこれ以上あの子たちに手出しはさせないんだから」
眉を吊り上げて言うポーリーン。
対するデザイアは忌々し気に言葉を返す。
「それはこちらのセリフだ。よくも我が配下を垂らし込んでくれたな。たっぷりいたぶって、どうやって文京区を消滅させたのか洗いざらい吐かせてやろう!」
するとサンダーは鼻で笑った。
「『よくもこんな事を』だあ? ディアボロスの攻撃を想定してないお粗末さ、ヒトに戻れる程度の半端なクロノヴェーダ化。勢力争いバチバチのこのディヴィジョンで迂闊すぎだろう」
「想定していたからそやつらを護衛につけていたのだ! まさか中野区から送られてきた戦力がこんなにも脆弱だとは……! やはり人間は無能、我らが恐怖で支配してやらねば何もできぬクズ共め!」
悪魔の怒鳴り声に女性たちは身を震わせる。
「まったく。悪魔とは醜悪じゃのう」
そう言って彼女たちの前に遅れて現れたのは塞河・みやび(さいかわみやびちゃん・g04329)だった。みやびは顔だけを女性たちの方へと向けた。
「愛及屋烏という言葉がある。だれかを愛すると、その家の屋根にいる烏すら可愛くなる。その逆も然り、という言葉なのじゃ。姿形はきっかけの一つにすぎないのじゃ」
みやびは腕を振ってデザイアを示す。
「見よ、この醜悪な悪魔の姿を。これでも『意外にいい奴』とか『動きはカワイイ』とか、そういう評価になりうる可能性もあった。何故そうならなかったのか?」
憎悪の目でこちらをにらむ悪魔をみやびも琥珀の瞳でにらみ返した。
「醜悪さを醜悪なままにしているのは、この者自身の行い。醜悪な中身ゆえ、醜悪にしかならなかったのじゃ。皆はこの悪魔のようになってはならぬ」
自身のコンプレックスを気にするがあまり心が醜くなってしまっては周囲から好かれることはないだろう。悪魔を反面教師にしろということである。
引き合いに出されたデザイア自身は特に動揺した様子もなく鼻で笑った。
「醜悪なのは当然だ。我は天使ではなく悪魔なのだから。人間に恐れられず、忌み嫌われない悪魔などただの出来損ないだ!」
しかし敵の気を引くには十分だった。
その間に喜一が敵に肉薄。悪魔の頭上に跳び上がる。そのまま脳天にかかと落としを食らわせるように見せかけて体を反転。回転の勢いで相手の額にある宝石を狙って後ろ回し蹴りを放つ。
「宝石の悪魔デザイア、成敗いたします!」
パラドクスの力が込められた足が狙い通りに宝石に当たった。
「っ……この程度!」
わずかにひびが入った宝石が怪しく光る。
すると地面に着地した瞬間に喜一の体は動かなくなった。
動けない彼にデザイアは鋭い牙で噛みつこうと飛びかかる。
「その小さなお手々じゃ歯磨きも難しいでしょ? うがいでもしておきなさぁい!」
ポーリーンのパラドクスにより突然天から大量の水が流れ落ちる。流水は噛みつこうと大口を開けていた悪魔の口へと流れ込んだ。
「むごっ!? ……ゲホッゴホッ!」
デザイアが溺れかけたおかげで宝石の輝きが消えた。
体の自由が戻った喜一は後方に回避しながら叫ぶ。
「一気に畳み掛けましょう!」
「うむ!」
みやびがオーラを具現化させて作ったオーラ羽扇子を振るう。すると浄化の気流が発生し敵を吹き飛ばした。
「おのれぇ!」
吹き飛ばされながらもデザイアは額の宝石を輝かせる。その光は光線型誘導弾となりみやびへと向かおうとした。
しかしその頃にはサンダーの絵が完成していた。ネメシス化したサンダーは愛用のペイントツールで空中にデザイアの絵を描いていたのだ。
「あたしから見たてめえはこんな風だ。ご不満があればどうぞ批判してくれ。どうも今回は、『早とちりが多い』もんでなあ!?」
完成した絵は実体化し額の宝石が輝く。するとみやびに向かっていた誘導弾が方向を変えて敵へと向かう。
「バカな!? やめ……ぎゃぁあああ!」
デザイアは自らの欲望を追尾され爆発の餌食となる。それがとどめだった。
こうして復讐者たちはクロノヴェーダ化した一般人を全員元に戻し宝石の悪魔デザイアを討伐したのだった。自分の魅力を生かす服を見繕ってもらい自己を肯定できた彼女たちがもうクロノヴェーダ化することはないだろう。そう確信しながら復讐者たちは再びパラドクストレインへと乗り込んだのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV2が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
【先行率アップ】LV1が発生!