海に潜むもの~千葉方面外周調査(作者 坂本ピエロギ
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#TOKYOエゼキエル戦争  #TOKYOエゼキエル戦争外周調査(千葉方面)  #TOKYOエゼキエル戦争外周調査 

●新宿駅グランドターミナル
「皆さん、お疲れ様です。早速ですけど作戦の説明を始めますね!」
 集合した復讐者たちを見回して、時先案内人の涯辺・こより(人間のガジェッティア・g03387)は口を開いた。
「今回の作戦はTOKYOエゼキエル戦争の外周調査です。攻略旅団の提案で採用された方針に従い、千葉方面の海域を探索して、そこで得られた情報を持ち帰って下さいっ!」
 前回行われた神奈川方面の調査では海上ルートで移動を行い、未知の敵勢力から襲撃を受けている。
 そこで今回は移動中の襲撃を防ぐため、海中ルートで調査を行うことが決まった。
 出発地点は江戸川区の南側。東京湾の海底から水中適応を駆使しつつ千葉方面へ向かい、県境の海底で情報収集を行う。
「海中ルートを使えば千葉の境界までは安全に移動できます。ここ最近は暑い日も続いてますし、気分転換に海中散歩を楽しむのも良いかもしれないですね!」
 千葉側の境界付近で戦闘が発生している様子はないが、何らかの脅威が存在する可能性は非常に高い。
 調査エリア到着後は、十分な警戒が必要となるだろう。

 今回の作戦はTOKYOエゼキエル戦争の周辺状況の調査が目的であり、大規模な戦闘は想定されていない。
 未知の脅威に遭遇した場合は交戦を極力避けつつ、情報を持ち帰ることを優先して欲しいと、こよりは告げた。
「千葉の県境は、クロノヴェーダが支配するディヴィジョンの境界線……潜んでいる脅威は非常に強力と思われます」
 実際、神奈川方面の調査では、未知の敵勢力からの侵略に加え、ジェネラル級アークデーモンの存在も確認されている。
 アークデーモン――『黙示録の大悪魔マスターテリオン』が境界を防衛していたことを考えれば、千葉の県境にも同様の敵が配置されている可能性は否定できない。もしもジェネラル級クラスの敵であれば、調査隊規模の戦力しかない状態で戦闘を仕掛けても、まず勝ち目はないだろう。
「千葉側の戦況や、新しい敵の情報が分かれば、それだけでも大きな収穫です。くれぐれも無茶はしないで下さいねっ!」
 そう言って話を締めくくると、こよりはパラドクストレインの乗車口を開放した。
 果たして、東京と千葉を隔てる境界線に待つものは何か。
 未知の脅威と、境界を守るクロノヴェーダ――隠された謎に迫るため、復讐者たちは今一度、戦場へと向かっていく。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【飛翔】
3
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【スーパーGPS】
1
周囲のディアボロスが見るあらゆる「地図」に、現在位置を表示する機能が追加される。効果LVが高ければ高い程、より詳細な位置を特定できる。
【完全視界】
2
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【水中適応】
12
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV4 / 【ガードアップ】LV8 / 【フィニッシュ】LV1 / 【ドレイン】LV2 / 【アヴォイド】LV2 / 【ダブル】LV5

●マスターより

坂本ピエロギ
 坂本です。TOKYOエゼキエル戦争の外周エリア調査を行うシナリオをお送りします。
 江戸川区の東京湾海底を進み、千葉県の県境で情報を収集して下さい。
 成功条件は②の達成。リプレイ執筆は①→②の順で行います。

【選択肢の詳細】
①海底を千葉方面に向かう
 江戸川区の海底を進みながら、千葉の県境へ向かいます。
 水中での行動となるため、残留効果【水中適応】の発動が必須です。
 本選択肢で戦闘が発生することはありませんので、海底探索を楽しみつつ進んでいきましょう。

②千葉の海の脅威
 東京と千葉の県境に到着すると、未知の敵と遭遇します。
 この敵は『非常に強力』ですので、状況を判断しつつ適切な対応を行って下さい。
 なお、極めて低い可能性ではありますが、対応次第では何らかの新情報を直接得られる可能性もゼロではありません。

【補足】
1.『技能』は各種行動の演出として利用可能です。
 パラドクスのような効果を得ることは出来ませんので、ご注意下さい。
2.神奈川方面の調査シナリオ『TOKYOエゼキエル戦争外周調査』については、下記が参照可能です。
 https://tw7.t-walker.jp/scenario/show?scenario_id=2715

 それでは、皆様のご参加をお待ちしています。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


●水底を行く
 TOKYOエゼキエル戦争、江戸川区の南端。
 東京湾を臨む寂れた区画の片隅に、一両のパラドクストレインが停まった。
 開放されたドアから下車した復讐者たちは、周辺に敵影がないことを確認し、次々と東京湾の底へと潜っていく。
 東京の外周区域、千葉境界に潜む未知なる脅威を探るために――。
冰室・冷桜
ドイツのことを考えればいくら守りを固めてるのがいるっても、本気で攻めに来てるなら侵入くらいはされそうなもんだけれど
なんかカラクリがあるのかしらねーっと、ま、実際に見てみればなんかわかるかもか

だいふくを【召喚】しながら【水中適応】を発動、と
夏で海ーってことで、水着姿でダイブしてきますか
今んとこは居ない、とはいえ水中までガチガチに警戒してるヤツらも居るかもですし、警戒は怠らず
海の上の気配や動きにも注意しながら先を目指していきましょう


松中・誠
海の底を歩いて渡る…川底は歩いたし湖の底も歩いたけど、海底はまだだったかな。

千葉県…って、確か国際空港があるから早めに奪還できるとドイツとの移動も楽になるんじゃないかなーと思ったり思わなかったり。

まぁ、とりあえずは海底散策を楽しむんだぜぃ。

パラドクス通信は使っておくから何かあったら連絡するんだぜぃ。
近くに居ればいいけど、見える範囲でちょっと遠くを見たりもしておくんだぜぃ。


フラン・ベルジュ
海の中をこっそりと進むんですね
そういうことなら、僕の魔法の出番!
水の精霊さん達にお願いして、水中でも自在に行動出来るようにしてもらうよ!

ニールと一緒に海の底をすいすいーっと泳いでいって
色んなお魚さん達に、思わず目を惹かれちゃうけれど…
てしてし、とニールに腕を叩かれてることに気付いて
だ、大丈夫!やることはちゃーんと理解してるよ
お魚さん達と遊ぶのはー、また今度!
ちょっと名残惜しいけど、先へ先へと進んでいきます!


「やっぱ夏の海は最高ねー。ほらこっちおいで、だいふく」
 先陣を切って海へ飛び込んだ冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)は、お供のメーラーデーモンを手招きで呼び寄せた。
 彼女たちの周囲には、今、透き通った紺碧の眺めがどこまでも広がっている。最終人類史の汚れた海とは、まるで似つかぬ美しい眺めだ。
 海中での行動は快適で、発動しておいた水中適応の効果もあって呼吸に苦労することもない。
(「水着で来たのは大正解だったわね。ま、このままバカンスとシャレこめれば最高なんですが……」)
 海の心地よい冷たさを全身に感じながら、冷桜はだいふくに警戒を怠らぬよう合図を送った。
 たとえ平和な景色でも、ここは敵地の真っただ中。周囲に気配を張り巡らせることを、冷桜はけして怠らない。
「今んとこ、付近に敵は居ないみてーですわね。そっちはどうです?」
 胸元に浮かぶ通信機を手に、冷桜が告げれば、
「おう、静かなもんだぜぃ!」
 通信機の主――パラドクス通信を発動した松中・誠(ヤンキードラゴニアン・g03037)が豪快に笑う。
 水中適応があるとはいえ、音の響かぬ水中で地上と同じ会話は難しい。そこに通信機があれば、仲間同士の連携を取るにも大きな助けとなってくれるだろう。
「まあ、今からピリピリしてても仕方ない。楽しめる時に楽しむぜぃ!」
 不測の事態に対応する準備を整えつつ、誠は海底散策に没頭することにした。
 踏みしめる砂の感触、体を包む潮の流れ、海中を舞い踊るように泳ぐ魚たち。五感の捉えるすべてが未知のものだ。
「川底は歩いたし湖の底も歩いたけど、海底はまだだったかな。新鮮だぜぃ!」
 警戒は忘れず、楽しめる時には楽しむ――そんな誠の想いは、他の仲間も同じ。
 陽光を浴びて煌めく銀色の魚群れに目を奪われたように、フラン・ベルジュ(揺らめく焔のように・g06262)が簡単の吐息を漏らす。海の底で目にする光景は、東京の海とは思えないほどに幻想的だった。
「わああ、綺麗……!」
 行動の範囲を広げようと、フランは水の精霊を呼び出した。
 水中適応の残留効果は、重なる程に効果を発揮する。こちらの人数は20名という大勢、効果が強ければそれだけ自分も仲間も自由に動けるようになる。
「お願い、精霊さん! 深く、深く。何処までも!」
 『アビス・ダイバー』のパラドクスで現れた精霊たちから水中適応の力を得ながら、フランはさらに先へと進んでいく。
 時折周囲に目を向ければ、そこに見えるのは海中を泳ぐ魚の群れ。地上の争いを知らず、クロノヴェーダの搾取を受けない姿は、どこまでも悠然としたものだ。
「平和な海の眺め……もう暫く、ここで眺めていたいけど……」
 空想に遊ぶフランの心が、ふいに現実へと引き戻される。彼の腕をミニドラゴンの『ニール』がそっと叩いたのだ。
 大事な仕事を忘れるな――そう訴えかけるような視線に、フランは慌てて頭を振ると、
「だ、大丈夫! やることはちゃーんと理解してるよ!」
 気を取り直したように、目的地に向けて歩き出す。
 大天使もアークデーモンも支配の及ばぬ地。まだ見ぬ脅威が待つ、未踏の境界を目指して。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】LV2が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダブル】LV2が発生!

アマネ・モルゲンシュバルツ
【アドリブOK・他の人とも連絡を取り合う】
千葉県っていうとテーマパークに行けたりしないかなー?
って、色々探索しなきゃいけなかったね。
【水中適応】をうまく使って海の底を進んでいくことにするわ。

せめてのんびり出来たらいいんだけどね。
海底散歩なんて普通はできないし、出来ればあたりを見ておきたいわねー。

…一応当たりは警戒を続けていくことにするわ。
何かあった時は直ぐに連絡。


天城・美結
絡み・アドリブ歓迎。

まるで水族館みたいだね!
…とはいえ、これが完全なプライベートなら、もっといい気分でこの景色を楽しめたんだろうけどねー。

格好は歴史改竄前に通ってた学校のスク水を着ていくよ。
【水中適応】で万全の態勢を整えつつ進んでいく。
この幻想的な景色はもちろん楽しんでいくけど、ある程度の【情報収集】も欠かさないようにしていくよ。
具体的にはなんか変なものが水中を漂ってたりとか、変なものが落ちてたりしてないか、とか。
異変があれば即座に全員と共有するよ。


「すごい……まるで水族館みたいだね!」
 透き通った海底を進みながら、天城・美結(ワン・ガール・アーミー・g00169)は、周囲の景色に見入っていた。
 目を輝かせる美結が見上げた先には、見たこともない生物たちが泳ぐ姿が見える。
 銀色に輝く小魚の群れ。矢のような速さで海中を突き進む大魚。足下に目を向ければ、美結の気配を察知したタコが驚いたように逃げていく。歴史改竄前から美化活動によって美しさを取り戻しつつあったと言われる東京湾だが、この眺めはまるで別次元の美しさだ。
(「ふふっ。動きやすい恰好で来て良かった」)
 折角の海中散歩だからと、今日の美結はスクール水着での参加だった。
 穏やかな潮の流れをかき分けるように泳ぐ美結。歴史改竄前に通っていた学校のプールとはまるで違う、幻想的な景色の中を魚と泳ぎながら、周囲に違和感を覚えるものはないか、彼女はそれとなく探る。
「んー……怪しいものは、今のところ無さそうだね」
「そうみたいね。この分なら、千葉の境界に着くまでは安全と考えて良さそうねー」
 美結に頷きを返して、アマネ・モルゲンシュバルツ(憤怒のドラッヘリッター・g00313)がのんびりと海中を進む。
 目的地までの距離は、まだ半分にもさしかかっていない。元より急ぐ行程でもないので、この散策をアマネは存分に楽しむつもりでいた。
「折角だから、いろいろ見ておきたいわねー」
 静寂に包まれた海中は、地上の暑さとはまるで無縁だ。
 美結と同様、時おり周囲をそれとなく探るも、今のところ異変は無い。ひんやり冷たい青色の世界に浸かっていると、地上の騒乱が嘘のように思えて来る。
「地上、地上ね……千葉県で江戸川区と隣接する場所と言えば、浦安が思い浮かぶけど……」
 浦安と聞いて最初に思い浮かべた場所を、アマネはぽつりと口にする。
「……あのテーマパーク、いつか行けないかなー」
 境界の先にある千葉の地は、今どうなっているのだろう。そこに住む人々は、クロノヴェーダの正体は――。
 いずれ向かうであろう未知のディヴィジョンに想像を巡らせながら、アマネは海中を進んでいった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】がLV4になった!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!

ベアタ・アンシュッツ
江戸前の海を進んで、千葉方面の調査かー
寿司ネタも泳いでるのかな?

【水中適応】使う人は多そうだし、仲間の【水中適応】に便乗し、自身は【使い魔使役】使って、周りのお魚を使役しつつ、海底付近を進んでみようかな
かつての戦いの痕跡とか、あるかもしれないしねー

なるべく大きくて、他の魚に食べられにくそうな魚を選んで使役し、周辺や頭上を警戒して貰ったり、激しい戦いの痕跡や大型の沈没船等、怪しい場所があれば先行させて、様子を確認して貰ったりと慎重に行こう

東京湾なら……スズキ辺りが手頃かな?

もし、明らかに通常の生物とは違うモノや怪しいモノと遭遇したりしたら、見つからないように岩陰なんかに隠れて、様子を窺ってみよう


「わあ、すごく美味しそう……!!」
 ベアタ・アンシュッツ(天使のハラペコウィザード・g03109)は、眼前の光景に歓喜の声を上げた。
 太陽の光に煌めく海面の下、ちらほらと見える岩場の陰、さらには足元の砂地。そこに息づくのは、形も大きさも千差万別の海生生物たちの姿だ。
「凄い……見渡す限り寿司ネタの宝庫……!」
 躍動感あふれる生命の神秘も、ベアタの眼にはついつい今夜のおかずに映ってしまう。
 もっとも、彼女がいま探しているのは食材ではない。探索活動の助けとなる使い魔だ。
 小さな生物では活動範囲が限られ、他の魚に食べられるリスクもある。となれば必然、大型で動きが速い生物が望ましい。そのうえ美味しければ言うことなしだ。
「狙われる心配が無くて、大きな魚か。東京湾だと何が手頃かな……あっ!」
 頭を抱えた刹那、ベアタの眼は、適任の魚をすぐに捉えた。
 沿岸部に生息し、食物連鎖の上位に存在するフィッシュイーター。そう、スズキである。
 物々しく尖った背びれに、体調1メートルにも達しようかという立派な身体は、味の方も保証付き。骨から内蔵、皮に至るまで捨てる部位がどこにも無い、白身魚の中でも夏を旬とする数少ない大型魚なのだ。
「あの大きさ、身の厚さ。使い魔にするのが勿体ないね」
 ベアタの旺盛な食欲が、脳裏に美味なるスズキ料理を描き出した。
 何を置いても刺身は絶対欠かせない。皮や浮袋は熱湯に潜らせて一緒の大皿に添える。
 カマや腹身はアラ煮にして、内臓のきめ細かい脂が染みた大根に齧りついて、それから――。
「……いけない、仕事仕事」
 込み上げる食欲を抑えつつ、ベアタはスズキを難なく手懐けて、彼女の頭上から海底周辺を探るよう命じた。
 探索用の『目』が増えれば、怪しいものを発見できる可能性も多少は上がることだろう。
(「いざとなれば、怪しい場所に先行してもらえるしね。さてと、あたしも色々探しちゃおうかな」)
 自分たちが進む先、未知の脅威が潜んでいるという千葉との境界。
 そこは一体、どのような場所なのだろうかとベアタは想像を巡らせる。かつての戦いの痕跡か、あるいは大型の沈没船か、それとも、それとも――。
「うぅ、気になる……! よーし、頑張って探そうっと」
 いまだ見ぬ謎への期待を胸に、ベアタは海底探索を開始するのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

南雲・葵
【箱家】*アドリブ、連携可

千葉方面に行くってなら、乗り遅れるワケにゃいかないよね。
早いトコ、実家取り戻したいし
姉貴が戻ってきたこと、おかんにも教えてやんなきゃ。

【水中適応】でまずは海洋生物寄りになって、姉貴とフウガと一緒に海底へ
木更津の海から館山方面まで行ければいいけど。
まずは海底を楽しもう!
意外と魚多いよね
この時期なら黄金アジとか居るかな?

元千葉県民なので千葉方面に向かうのには積極的に行動
1人ウキウキで海底を探索
不安そうな姉貴(オラトリオ)とフウガの手を取ってお散歩
シュノーケルもゴーグルも要らない海底散歩を楽しむのに全力


フウガ・ミヤビ
【箱家】アドリブ、連携可能です。

パラドクスが有能なのは分かりますが、海の中で本当に呼吸が出来るんですか?
疑ってるわけじゃないけど…あ、待ってください、心の準備が……!

水の中で動きやすい様に服も新調したし、髪も纏めていざ海底へ。
葵さんの【水中適応】をお借りするけど始めは緊張してワタワタするかもしれません。

わあ、海の底なんて初めて見ました……!
水圧で動き辛かったけど、適応のお蔭でスムーズに動けます!
すごい、凄い!!
目の前を魚が泳いでますよ!
わぁ、この時代に流れ着いて良かったです
感動しました!


 紺碧の海底に広がるのは、地上とは別世界の眺めだった。
 澄んだ海を悠々と泳ぐ魚たち。視界の果てまで続く白い砂地。時折見える岩の隙間には大小様々な生物が身を潜め、復讐者という珍しい来客を遠目に眺めている。
 この素晴らしい景色を、どうやら『彼』も気に入ったらしい――南雲・葵(お気楽姉弟の弟の方。・g03227)は、水中適応を発動しつつそう思う。
「フウガ、初めての海中散歩はどうだ?」
「は、はい。すごく素敵です、葵さん……!」
 目を輝かせる『彼』――フウガ・ミヤビ(風来楽師・g06359)の返事に、葵は得たりと頷いた。
「良かった良かった。さ、姉貴も一緒に行こう。皆一緒のバカンスだ、楽しまなくちゃ損だからね」
 姉貴と呼ぶ白翼のオラトリオ『梓』を連れて、葵はフウガと並んで海底を歩く。
 シュノーケルもゴーグルもない海中散歩に、二人の足取りは軽い。フウガなど、つい少し前まで、海中で呼吸をするという経験に戸惑いを見せていたのが嘘のようだ。
「フウガ。その服、なかなか良いな」
「ほ、本当ですか? 動きやすいように新調してみたんです……!」
 葵の言葉に、小さな子供のように飛び跳ねるフウガ。水中の活動に邪魔にならぬよう、流れるような金髪も今日はひとつに纏めてあった。初めて見る景色に目を輝かせる楽師の少年。そんな彼に触発されたように、葵はニッと笑みを浮かべる。
「よし、行こうぜ。……フウガも姉貴も、みんな一緒に!」
「はい、喜んで!」
 葵が差し出した両手を、フウガは梓と揃ってそっと握り返す。
 冷たい海の中にあって掌を伝う温もりはいっそう鮮烈に、心の芯へと染み入った。
「すごい、凄い!! 目の前を魚が泳いでますよ!」
「意外と魚多いよね。この時期なら黄金アジとか居るかな?」
「何ですか、その眩しそうな名前……! あっ、葵さん! あの魚は何て言うんですか!?」
「ああ、あれはフグだな。近くで見てみるか?」
 使い魔使役で呼び寄せた魚をふたりで鑑賞しつつ、フウガはすっかり童心に返っていた。
 目に見るもの、肌で感じるもの、すべてが未知の世界。それを葵と一緒に過ごせたことが何よりも嬉しい。
「ボク、この時代に流れ着いて良かったです。感動しました!」
「ああ。中々どうして、俺も悪くない気分だぜ」
 葵はフウガに笑みを返しながら、ふと自分たちが進む先に目を向ける。
 千葉県――かつて自分の実家があった場所。今はクロノヴェーダの領土と化した、その土地を。
(「実家を取り戻したら、その時は……」)
 ――姉貴が戻ってきたこと、おかんにも教えてやんなきゃな。
 奪還の誓いを新たに、葵は歩き出す。
 楽師の少年フウガと、白翼のオラトリオと共に。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】がLV5になった!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV3になった!
【ドレイン】LV1が発生!

黄泉王・唯妃
娑婆蔵(g01933)さんと。
黒のハイネックビキニを装備。

【水中適応】を持ち込んでくださる方がいらっしゃるので【完全視界】で岩陰や雲の下の見えにくい場所を注視しながら、手を繋いで海底散歩と洒落込みましょう。

「まさかおだいばビーチに行く機会を逃してしまうとは……。折角娑婆蔵さんに泳ぎを教えてもらえる機会でしたのに」

「こうやって見ると海底もなかなか幻想的で美しいですね。え? どうして水着かって? ……だって折角の水着なのにお蔵入りになるのもったいないじゃないですか。見てほしくて、買ったんですよ?」

「しかし一体どんなクロノヴェーダがいるんですかねぇ。ちょっとぐらい威力偵察を――。うー、ダメですか?」


奴崎・娑婆蔵
【唯妃(g01618)と】
海底散歩。よござんす
【水中適応】の力に頼み、唯妃と共に海の下を巡りまさァ

ここいらの地図を準備して参りやした
アクリル材で挟んでおきゃ水ン中で扱うにも不足はあるめえ
こいつに【スーパーGPS】を掛ければ、例えば変わったモンを見掛けたのはどの辺りであったかなど、後々情報の一助になりやしょう

しかし唯妃、なんだって水着で……?
いやまあ悪かァありやせんが
水ン中ではむしろそれが正解やもしれやせんが

ははあ、あっしに見て欲しく……?
嬉しいこと言ってくれるじゃァありやせんか、カハハ


っとと、こらこら威力偵察なんぞと逸りなさんな
短気は損気
でけえ喧嘩は機を見ておッぱじめるのが作法ってなモンでさァ


 ひんやり冷たい淡青色の水中を、のんびりと漂うように進んでいく。
 スーパーGPSを発動した奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)は、防水処理を施した一枚の地図に目を落とした。
 パラドクストレインを降下し、水中散歩を始めてから十数分。復讐者の一行は、そろそろ道程の半分に達する頃だ。
「今んとこ、怪しいモンは特になし……何とも静かでやす」
 万が一、気になるものを見つけた時は記録を残そうと準備していた娑婆蔵だが、今のところ目立った異変はない。そんな彼の心を引くのは、美しい海の景色――ではなく、隣を歩く黄泉王・唯妃(灰色の織り手・g01618)の存在だった。
「こうやって見ると、海底もなかなか幻想的で美しいですね。娑婆蔵さん」
「全くでさァ。しかし唯妃、なんだって水着で……?」
「あら、いけませんか?」
 娑婆蔵の視線を感じつつ、唯妃は愉しそうに身をくねらせた。
 彼女が着ているのは黒色のハイネックビキニ。人前で着る機会には何だかんだで恵まれず、披露は今日が初めてだ。それを娑婆蔵も知ってか知らずか、向ける言葉はいくらか歯切れの悪い様子である。
「いやまあ悪かァありやせんが。水ン中ではむしろそれが正解やもしれやせんが」
「だって勿体ないじゃないですか、お蔵入りなんてあんまりですし。折角……」
 そう言って、唯妃はチラリと娑婆蔵を見る。
 娑婆蔵もまた、続く言葉を察したようで、
「ははあ、あっしに見て欲しく……? 嬉しいこと言ってくれるじゃァありやせんか、カハハ」
「じゃ、いい機会ですし……泳ぎ方、教えて貰えませんか?」
 しずしずと申し出る唯妃の提案に、娑婆蔵は得たりと頷いた。
 そうして手を取り合った二人は、どこまでも透き通った海の中を泳ぎ始める。見渡す限り、どこまでも続く美しい眺め。
 娑婆蔵と共にあるだけで、どんな脅威も怖くない――そんな思いを唯妃は感じていた。
「しかし、一体どんなクロノヴェーダがいるんですかねぇ。ちょっとぐらい抜け駆けを――」
 ふと湧き上がる好奇心に、泳ぐ速度を上げようとする唯妃。
 そんな彼女をたしなめるように、娑婆蔵は彼女の手をそっと引いた。
「こらこら、威力偵察なんぞと逸りなさんな」
「うー、ダメですか?」
「でけえ喧嘩は機を見ておッぱじめるのが作法ってなモンでさァ」
 子供のように頬を膨らませる唯妃に、そう言って頭を振った。
 戦場において短気は損気。戦う敵が強大な程、慎重にことを進める――それが彼の流儀なのだ。
「待つのも戦のうちでさァ。それに……いざって時、泳げねェんじゃ困りやせんか?」
「……そうですね。もう少し、この時間を楽しみましょうか」
 いずれ敵とは遭遇する、急ぐことは無い。
 死闘の火蓋が切られるまでのひと時を、娑婆蔵と唯妃は静かに過ごすのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!

 アークデーモンの勢力下である江戸川区。その南方に広がる東京湾を復讐者はゆっくりと進んでいく。
 水中適応で呼吸を維持した彼らは、美しい海中散歩を思い思いに楽しんでいた。
 気心の知れた仲間たちと羽を伸ばす者がいれば、周囲の情報をそれとなく探る者もおり、過ごし方は十人十色。
 敵の気配は未だなく、穏やかな海中散歩はもうしばらく続くようだ。

 千葉の境界まで、あと半分ほど。
 目指す目的地には、果たして何が待っているのだろうか――。
エルフリーデ・ヴァッセルマン
【GD】
(GDは旅団:戦闘団グロースドイッチュラントの略)

以前から、神奈川方面の状況は気になっていたのよねぇ
「近~現代の技術による砲撃」
むむう、私の望む血と硝煙とオイルの匂いがする!
神奈川と言えば横須賀、横須賀と言えば横鎮。ならば黒鉄の艦隊が展開している予想なんだけど、これ如何に?

まあ、今回は気楽な海中散歩と言うことで。火照った頭と体を冷やすのも悪くないわねぇ。
旅団の仲間と楽しくレクリエーション! していいんじゃない?
千葉方面には何があるのだろう。たーのーしーみー。

セクシーな赤のボンデージ風ビキニを着用
サイボーグの両脚を、パラドクスで水中潜航モード(マブ〇の水中モーター的な)に変形させて挑む


ベルゼン・ウォンマー
【GD】
アドリブ◎
●心情・準備
以前砲撃があった地点とは別所だが、何が起こるか分からんな
水中適応ではないが念の為パラドクスを用意する
●行動
ふむ、東京湾にはこのような魚が…
プロイセンの内陸住まいだったので海魚は新鮮だな
違和感が無いか目を見やる、いずれ戦地に入るかもしれない
まぁ…嵐の前の静けさだ、少しは楽しもうか
水が綺麗だな

迷彩模様の水着パーカーを着用 羽は邪魔なので畳む


柳谷・凪
【GD】
アドリブ歓迎

神奈川とか横須賀とかよくわからないけど皆で一緒に行くんだよ。
海中散歩とか初めてだからすごくワクワクするんだよ。
「お~~、すっごく綺麗なのだ~~」
周りの景色に圧倒されながら進んで行くんだよ。
変なものを見つけたらエルフリーデちゃんに報告するのだ。

水着は黒地に金縁のホルタービキニに黒地のシースルーロングパレオを着用


エルマー・クライネルト
【GD】
アドリブ連携歓迎

先の調査ではアークデーモンと謎の勢力が戦っていたのだよな
未だ脅威がないとは言えこの先に何があるか分からん、気を引き締めていこう
(サーフパンツにラッシュガード、防水ポーチに軍手と日焼け止め完備)

海どころか水中を泳ぐ経験も殆どないのだが、パラドクスの効果は偉大だな…
【水中適応】の効果に調子を良くして軽く泳ぎながら先へ進む
皆の楽しげな声を聴きつつ足元や物陰を探って沈没品探しでもしよう
まさか宝が見つかるとは思ってはいない、大概ガラクタだろう
ーーそれが良いのだよ

拾った品々を選別して行動の邪魔にならない数に絞り、ポーチに突っ込んでおく


「お~~、すっごく綺麗なのだ~~」
 柳谷・凪(お気楽極楽あーぱー娘・g00667)が思わず呟いたのは、素直な称賛の言葉だった。
 初めての海中散歩に胸を弾ませ海中を進む彼女を、清涼な青色の世界が迎え入れる。普通ならば潜っていられる時間は短い間だが、水中適応を発動した今なら話は別だ。
「ふんふん♪ ふんふん♪」
 美しい眺めを独占するように、凪は水着姿で海底を歩く。
 黒地に金縁のホルタービキニに、黒地のシースルーロングパレオ。瑞々しい肉体をくっきり際立たせた姿は、青い海によく似合う。気心の知れた仲間たちが一緒ということもあって、その足取りは軽い。
「ほら見て。カニ捕まえたのだ!」
「おお、可愛らしいな。母国では見たことのない種類だ」
 凪が勲章のように掲げる小蟹に、ベルゼン・ウォンマー(元ドイツ軍精鋭・現悪魔・g06685)は興味の視線を向けた。
 凪たちと一緒に海中探索を楽しむ彼の興味は、もっぱら未知の生物に向いている。かつてプロイセンの内陸住まいであった彼にとって、海に生息する生物は見ているだけで好奇心を刺激される存在だ。水中の活動を考慮した迷彩模様の水着パーカーは、魚たちの警戒心を解くことにも一役買ってくれたらしい。
(「普通ならば、酸素を確保するだけでも一苦労だが……やはり水中適応の効果は絶大だな」)
 折り畳んだ翼の影に隠れようとする魚たちをそっと逃がしつつ、ベルゼンは周囲を見回した。
 今回、海中散策に参加した知己たちは、凪とベルゼンを含めて4名。うち一名は今、凪と一緒に宝物探しに興じている。
 エルマー・クライネルト(価値の残滓・g00074)だ。
「やはり海中は面白いな。地上にはない『宝物』で満ちている」
 仲間の声を聞きつつ海底を行く彼は、サーフパンツにラッシュガードというラフな出で立ち。
 時折、軽く水中を泳ぎながら、岩場や地面に見つけた品々を探しているのだ。
「そう……たとえば、こんなものだ」
 エルマーの眼が、ふいに宝物を発見する。
 軍手をはめた手で砂中から拾い上げたそれは、一個の小さな石ころ。値打ちで言うなら二束三文にもならない物だ。
(「だが――それが良いのだよ」)
 水と砂に削られて角の取れた、どことなく風情を感じるそれを、エルマーは携帯していたポーチに突っ込んだ。
 掌に収まりそうな大きさの、何の変哲もない物。そして、世界にただひとつ、この時代この場所にしかない物。
 値打ちものは端から探していない。彼が求めるのはありふれたガラクタであり、冒険という浪漫の欠片なのである。
「最終人類史では土地所有者の許可やら何やらが要るようだが、過去の時代なら問題ないだろう……ん?」
 そんなことを考えつつ宝探しを続けていると、頭上に白い気泡が二本、飛行機雲よろしく描かれるのが見えた。
 水中潜航モードに変形したサイボーグの両脚を駆使する仲間のひとりが、海底を探索しているのだ。
「エルフリーデか。周囲の様子はどうだ?」
「今のところは異常なし。静かなものねぇ」
 エルフリーデ・ヴァッセルマン(コールサイン『アドラーアイン』・g00556)が、微笑みながら手を振った。
 セクシーな赤のボンデージ風ビキニを着た航空突撃兵の彼女は、美しい金髪を靡かせて、飛ぶように水中を進んでいく。
 エルマーたちが海中散策を楽しむ中、その青い瞳が見据えるのは、千葉境界に待つという未知の脅威だ。
「『近~現代の技術による砲撃』……やっぱり黒鉄の艦隊が展開している感じかしらねぇ」
 かつて神奈川方面の境界で遭遇したという勢力の情報を反芻しながら、兵としての血が滾るのをエルフリーデは感じた。
「神奈川と言えば横須賀、横須賀と言えば横鎮。むむう、私の望む血と硝煙とオイルの匂いがする!」
 興奮に昂る血を静めるように、冷たい海中を泳ぐエルフリーデ。
 そんな彼女の言葉に、ベルゼンとエルマーがのってきた。話題は、日本国内の隣接ディヴィジョンに関するものだ。
「そういえば今、平安鬼妖地獄変も侵略を受けていたな。敵は武者姿の魔導機械生命体らしいが」
「ふむ。国内に、未知のディヴィジョンが複数存在している可能性も捨てきれないか……?」
「近現代の技術に、機械生命の武者に……んー謎がいっぱいなのだ!」
 未知の世界の話題に花を咲かせる仲間たちに、エルフリーデはふっと微笑んだ。
 この先に待つ脅威が、強敵であることは承知の上。
 だが、どんな恐るべき相手であっても、彼らと一緒なら恐れずに立ち向かえる――そう思えた。
「千葉方面には何があるのだろう。たーのーしーみー!」
 東京と千葉の境界線、そこに待つものは果たして何なのか。
 まだ見ぬ敵との戦に胸を弾ませながら、エルフリーデたちは東京湾の海底を進んでいく。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】がLV7になった!
【トラップ生成】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!
【ドレイン】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【ダブル】がLV4になった!

文月・流火
ねーこ(g0205)と海中捜査
散歩じゃねーぞ
「始祖火」で水中適応の残留効果使用

地上より涼しいし、歩くのも楽かもだが
あんまり浸かりすぎるとふやけちまうぞ
海ねーこになっちまうな

など言いながら
ねーこの見つける物を一つ一つ確かめて説明していく
千葉に早く着くのを競っているワケじゃねえんだ
よく辺りの状況に気付いてもらった方が
敵に遭遇する前にヒントを見つけられるかもな
敵の骸無いし武器やそのディヴィジョンの文化が解かるブツがあるかも

できるだけ好きに歩いて貰うが
県境近くなってきたらねーこの隣に並んで歩く
確かに強い敵は居るだろーけど心配すんな
戦うのばっかりが仕事じゃねえし
終わったら休んで散歩の続きでもしようぜ


宮生・寧琥
リッキー(g02463)と水中さんp…じゃない。調査ちょーさ!
「Virginids」使って水中適応オン、ヨシ!
てっこてっこ千葉に向かう、ぞー。おーっ

水ん中って、歩いてもあんま疲れないし、涼しいし
ねーこさー、しばらく水の中いてもイイかもぉ
リッキー知らないのぉ?ウミネコは鳥だが~?
とか言いながら、のんきに歩いてく

途中、リッキーみてみて!あれなんだろぉ?あっちは?これは?
って、何にでもきょーみしんしん
ふらふらあちゃこちゃ行こうとするねーこだ

でも県境近くなったら怖くなってきちゃったぁ…そろそろ?そろそろ県境??
だいじょぉぶかなぁ…べそべそ
うぅ…がんばるぅ…危ないの出たら逃げよぉねぇ
約束だよぉ~…


 境界への道程も、すでに半ばを越えた頃。
 太陽の光がゆらゆらと揺蕩う水面の下を、宮生・寧琥(チェネレントラ・g02105)は弾む足取りで歩いていた。
「わーい! リッキーと水中さんp……」
「調査だ。散歩じゃねーぞ」
「うんうん、調査ちょーさ!」
 文月・流火(涸れ井戸の焔・g02463)の横槍に、寧琥はご機嫌で言い直す。
 水中適応の具合は上々だ。容赦なく降り注ぐ日差しも、めまいを覚えるような酷暑も、この世界にはまるで縁がない。
 爪先で少し地面を押せば、寧琥の体はふわりと海中を舞った。肌を包むひやりとした冷たさが、どこまでも心地よい。
「ねーこさー、しばらく水の中いてもイイかもぉ」
「あんまり浸かりすぎるとふやけちまうぞ。海ねーこになっちまうな」
 悪戯っぽく軽口を叩く流火だが、その意識が寧琥から離れることは無い。
 何しろ寧琥とくれば、水中適応を発動してからずっと、海中の景色に心を奪われっぱなしなのだ。初めて目にした景色を、生き物を、ひとつも見逃すまいと、好奇心に輝く瞳は右に左にと忙しい。
「リッキーみてみて! あれなんだろぉ?」
「イワシか何かの群れだな。デカい魚に食われねーように、ああやって群れるんだ」
「これは? あっちは?」
「硝子石だな、ビンとかの破片が摩耗したモンだ。あれは……巻貝の貝殻だ。あれだけデカけりゃ笛に使えるかもな」
 寧琥の好奇心に応えつつ、流火はそれとなく周囲に目を向けた。
 境界には着々と近づいている。敵の残骸などがあるかと思って周囲を見てみても、怪しいものは全く見当たらない。
 残骸や破片はなく、戦闘の跡も皆無。だがその事実は、脅威の危険性を否定するものではないことを流火は知っている。
(「排斥力で怪しいモンが排除されてるのか、あるいは、戦闘自体が起こってねーのか……」)
 いずれにしても、目的地へ到達するのは時間の問題だ。その時には、否が応でも敵のことは分かるだろう。
 緊張をはらんだ沈黙が、シンと場に降りる。寧琥はそれを感じ取って、そわそわと落ち着かない様子だ。
「そろそろ? そろそろ県境?? だいじょぉぶかなぁ……」
「大丈夫だ。強い敵は居るだろーけど心配すんな」
 不安そうな寧琥へ寄り添うように、流火は隣で頷いた。
「戦うのばっかりが仕事じゃねえし、終わったら休んで散歩の続きでもしようぜ」
「うん……でも、危ないの出たら逃げよぉねぇ。約束だよぉ~……」
「ああ、約束だ」
 べそをかく寧琥を励ますように、流火は肩を優しく叩いて歩き出す。
 どんな強敵が相手でも、どんな困難に直面しても、寧琥の涙で幕を下ろさせることはすまい――そう心に誓いながら。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】がLV9になった!
効果2【ガードアップ】がLV5になった!
【ダブル】がLV5になった!

逆叉・オルカ
千葉、か。どうなっているのだろう?
全く予想がつかないんだよな。
海や川に囲まれた平坦な地……とはデータで見たけれど、東京の様な近代以降の地なのだろうか?
エゼキエルから分離した世界とか…
…何にせよ、土地的に水に詳しい敵もいそうな所だなと思う。
ま、その前に境界線とその守護者を確認しないとだが。

パラドクスを使い鯱の姿へ
水中適応で海底をゆく
騒いで余計なトラブルを招くのは避けたい。静かに周囲を観察、情報収集しつつ素早く移動。仲間と逸れないように注意
それでも海の中は好きな場所なので、泳げばやはり気持ちいいな。
…調査でなければ、もっと悠々できるのだが。

何かあれば仲間に連絡、臨機応変に対応
絡み、アドリブ歓迎だ


呉守・晶
さーて、今度は千葉県の側か
今回は海底が途切れて無けりゃいいが……いや、文京区の奪還でまたTOKYOエゼキエル戦争の排斥力が弱まっただろうし、神奈川のような境界とは違ってる可能性もあるか
まぁともかく、魔導ダイビングスーツを着て【水中適応】を使うぜ
東京湾の海底を歩くのはこれで2度目だが、今回は千葉方面だから前回より距離は短くて済むな
問題は向こう側に何があるかだが、ちょっと想像が付かんな。神奈川方面と同じディヴィジョンってこともあり得なくはないか?
マスターテリオンのような番人がいる可能性も示唆されたし、油断はできないな
鬼が出るか蛇が出るか……おっと、この場合は大天使が出るかアークデーモンが出るかだな


八栄・玄才
さあて、行ってみますか千葉方面!
マスターテリオンのようなディヴィジョンの守護者に、TOKYO外の未知のクロノヴェーダ、どんなヤツ等に会えるか楽しみだ

《水中適応》は使えないんで仲間に便乗
俺は撤退時に備えて《飛翔》を残留させておこう

早く"脅威"をその目で見たいと海底ダッシュ
おー、《海中適応》は初めてだけど、ホントに海の底でもヘッチャラだ
でも、便利だけど、トレーニングするならフツーに泳いだ方が良さそうか?

東京の海っていうと汚いイメージしかないが、元は大地のあった位置の海はスゲークリーンって噂も聞くし、どうなってんだろうな?
せっかくなんで海の様子を観察しておこう
あとは警戒も怠らずにな

絡み・アドリブ歓迎


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携、アドリブ歓迎

ウェットスーツ、マスクなどダイビング器材装備
【水中適応】は借り、俺は【完全視界】を共有して視界をクリアに

今度は千葉方面か
東京の外側……
この国にも数多のディヴィジョンがあるのかもしれないな……

水の味も確かめよう……
海水だろうな
境界へいけば……淡水だったが……今回はどうなるだろうな

防水地図と耐圧コンパスで、進路を確認
周囲を偵察、観察しつつ進む
なにか発見や危険がないか気を付けながら周囲の様子を情報収集し情報共有

海の底は平穏で……
頭上から差して揺らめく光に
水の感触
ひやりと涼しげな温度と視界

最近、本当に暑いからな……
こんな海底散歩は快いものだ
水中世界を楽しんだら
さあ、その先に何が出るか


「さて。もうすぐ目的地に到着だな」
 東京湾の美しい海中を散策し、千葉境界へと向かう復讐者たち。
 そんな彼らの先頭を行く一団の中に、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)はいた。
「最近、本当に暑いからな……戦いの前に、存分に楽しんでおこう」
 陽光ゆらめく海の底、静寂に包まれた世界で、エトヴァは深呼吸をひとつ。
 心地よい涼しさを肌身に感じながら、のんびりと海の中を泳いでいく。防水地図と耐圧コンパスを頼りに、完全視界を駆使して進む彼にとって、境界までの道中はハイキングと変わらない気楽なものだ。
「それにしても、東京の外側か。この国に、いったい幾つのディヴィジョンがあるんだろうな……」
「ああ。千葉はどうなっているのだろう? 全く予想がつかないんだよな」
 同意の言葉を返しつつ、小さな鯱がエトヴァの傍を泳ぐ。
 パラドクス『冥界の使者』で姿を変えた逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)だ。彼は今、水中活動に適した姿で海中散策を楽しみつつ、周囲にそれとなく警戒の目を光らせ敵襲に備えている。
「今のところ、怪しい影は見えない。そっちはどうだ、エトヴァ?」
「異常なしだ。とはいえ油断は出来ない、気をつけて行こう」
「ああ。神奈川のように、敵と鉢合わせなんて事態は避けたいからな」
 敵の奇襲にも即座に対応できる態勢を整えながら、オルカは慎重に千葉県の境界を目指して進んでいく。
 辺りの景色に、それらしい異変は未だない。どうやら神奈川のような戦闘は、千葉側では行われていないようだ――周囲を観察しつつ、オルカはそう推測する。
「千葉県は、海や川に囲まれた平坦な土地だ。俺の勘では、水に詳しい敵がいそうだと踏んでたんだが……」
「神奈川ではマスターテリオンが境界を守ってたけど、こっちはどうだろう。さすがに千葉と東京をあいつ一体で守れるとは思えないけどな」
 呉守・晶(TSデーモン・g04119)は慎重に周囲を索敵しつつ、思索を巡らせた。
 TOKYOエゼキエル戦争は復讐者の攻略が進んでいるディヴィジョンだ。かつて神奈川に向かった時とは違い、文京区は既に最終人類史に奪還された。東京湾に隣接している江戸川区も、このまま攻略が順調に進んだなら、それだけ奪還の可能性が上がっていく。それは同時に大天使やアークデーモンの領土、ひいては資源である現地住民の喪失と同義だ。
「『ディアボロスは死ね』……か。東京を防衛してるアークデーモンにしたら、そりゃ俺たち復讐者は敵だろうけどさ」
 神奈川の境界で浴びた呪詛の言葉を思い出しながら、晶は苦笑を浮かべる。
 TOKYOエゼキエル戦争のクロノヴェーダにとって、復讐者は紛れもない『敵』であり『侵略者』だ。今なお東京各区の攻略が続いている以上、その憎悪がより深まっていることは想像に難くない。願わくば、あのマスターテリオンのような番人と遭遇しないよう祈るばかりだった。
「向こう側に何があるか、ちょっと想像が付かんな。こればかりは、自分の目で確かめた方が早いか」
「そうとも。いざ、行ってみますか千葉方面!」
 晶の呟きに頷いて、八栄・玄才(井の中の雷魔・g00563)は水中を進んでいく。
 静まり返った海底に、いまだ怪しい影は見られない。もしも異変を察知したなら、彼は真っ先に動き出すつもりでいた。
 ディヴィジョンの守護者、未知のクロノヴェーダ……果たして、この先に待っているのはいかなる存在なのだろう。
「ああ、ドキドキするな。どんなヤツ等に会えるか楽しみだ」
「だな。鬼が出るか蛇が出るか……おっと、この場合は大天使が出るかアークデーモンが出るか――おや?」
 玄才が弾む足取りで先へ進もうとした直後、晶が仲間たちへ注意を促した。
「皆、見てみろ。目的地に着いたみたいだ」
 そう言って晶は、前方の景色をそっと指さした。
 指差した先、あるエリアを境に海底が断崖となって途切れている。
 なかば確信に近い思いを胸に、晶はスーパーGPSを発動した仲間を振り返った。
「エトヴァ。どうだ?」
「間違いない。……あそこが境界だ」
 地図に目を落としながら、エトヴァが肯定の頷きを返す。
 復讐者たちが目指す場所――千葉との境界に、彼らは辿り着いたのだ。
 あのどこかに、まだ見ぬ脅威が要る。好奇心に背を押されたように、玄才は境界めざして駆け出した。
(「戦闘が行われている気配はない。ということは、千葉方面の敵は、東京に侵攻を仕掛けていないのか……?」)
 玄才は若干拍子抜けした思いを抱きつつも、警戒を怠ることなく駆けていく。
 そうして一番乗りで辿り着いた場所の先に広がる光景を、彼はまじまじと凝視した。
 何かの力で切り取られたように、すっぱり途切れた海底。底の見えない断崖絶壁の先には、生命の気配がない青色の世界が視界の果てまで続いていた。
「静かなもんだな。どこにも敵は見えないぞ」
「やはり、ここが境界か。過去のケースと同じなら、この先は淡水の筈だが……」
 続いて辿り着いたエトヴァが、水の味を確かめようと境界に向けてそっと指を伸ばし、
「……!?」
 その矢先である。
 今まで平穏を保っていた境界に、突如として波紋めいた円が生じた。
 円の中から漂う気配に言い知れない悪寒を覚えたエトヴァはとっさに身を離し、仲間たちへ警戒を送る。
「気をつけろ。……来るぞ!」
「成程、直々にお出迎えってわけか……!」
 玄才は肌が泡立つのを感じながら、境界を凝視する。
 生じた波紋はいまや巨大な渦巻きへと姿を変えて、玄才たちの行く手を塞いでいた。
 外の世界へは出さない――そんな無言の意志を示すかのように、
「見ろ、何か出て来る!」
「間違いない……クロノヴェーダだ!!」
 晶とオルカが凝視する先、渦の中心から現れた『何か』は、その全身を海中へ露にする。
 漆黒の鮫を思わせる肉体。背鰭がある筈の部位には、角を生やした人間の上半身を持つもの。
 アークデーモンと思しき、それは一体の巨獣であった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】がLV11になった!
【飛翔】LV1が発生!
【完全視界】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV7になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!

●遭遇
 千葉県の境界に辿り着いた復讐者たちの前に現れたのは、アークデーモンと思しき一体の巨獣であった。
 要塞のごとく頑健な鮫の下半身と、美しい人間の上半身。
 復讐者を見つめるその視線からは、いかなる感情も伺うことは出来ない。

『TOKYOエゼキエル戦争の民よ。速やかに此処より去れ』

 有無を言わさぬ圧力と共に、威厳を帯びた声で、半人半魚の悪魔は言外に告げる。
 ここより先へ進むならば排除する。逃げるならば見逃してやる――と。
 敵が強力なアークデーモンであることは一目で知れた。探索部隊で交戦しても勝利は不可能だろう。

 ――このまま留まっていても、攻撃してくるのは時間の問題だ。
 ――だけど、わずかであれば、話を試みることも出来そうだ。
 ――意味のない話には応じてくれないだろう。話の内容次第では、即座に攻撃してきてもおかしくない。

 復讐者たちは自分の置かれた状況を把握しつつ、瞬時に考えを巡らせ始めた。
 即座に退くなら、このまま安全に任務を完了できる。
 だが、それ以上を望むなら――ここから先は、知恵と機転をもって局面を打開しなければならない。
 もしも誤れば……残された選択肢は、ただひとつ。脱落者が出ることを覚悟して、撤退するのみだ。

『TOKYOエゼキエル戦争の民よ、速やかに去れ。此処より先の進入は許さぬ……』

 課された責務を果たし続ける、忠実な番人のように。
 半人半魚の悪魔は静かに、復讐者たちの答えを待っている――。
逆叉・オルカ
鮫の…悪魔、か。
正直とても興味深いし、千葉にも興味が出た。
しかし、それを正直に話しては攻撃が飛んできそうだ。
なるべく穏便に話をし、情報を持ち帰りたい。

相手は俺たちの事をエゼキエルの区民と思っているのだろうか。
なら少し会話を試みたい。
「わかった。これより先には進まない」
「あなたに伝言があってきた。名を確認して良いだろうか」
と声をかけて様子を伺う。
伝言は「大悪魔マスターテリオンより海に動きがあったと報告があったそうだ。千葉側の動きには変化はあったか教えて欲しい、とグレモリーからの伝言だ」と嘘を

無理はせず、いざと言う時は即座に撤退。パラドクス、残留効果、使えるものはなんでも使う。
アドリブ連携歓迎


松中・誠
鮫…鮫?でかくて頑丈そうで普通に強そうなんだぜぃ。
鮫と人間とどっちが本体なんだろう…気になる。

あ、はーい。帰るんだぜぃ。
でも、その前にちょっとだけお話したいんだぜぃ?

あなたはここの番人みたいだけど、エゼキエル戦争の方に誰かちょっかいかけてるのが居たとか知ってるんだぜぃ?

ぁ、ある程度は情報があるとこの海に来ないって選択を他の人に取らせられると思うからちょっとは情報欲しいんだぜぃ?
って、あまり思ってないけど。多分来ると思う。

攻撃してくる気配があったらすぐに撤退するけど、撤退時は殿を務めるんだぜぃ。


文月・流火
ねーこ(g0205)と参加

冷静そうな奴みてーだし大丈夫だろう
シュッとしたいい顔してんじゃねえか

それにアイツもできれば隙を作るような戦闘はなるべく避けてえ筈

聴きたい事は他の仲間がだいたい聞いてくれるようだし
後はやんわり鎌をかけるぐらいか

俺は向こう側から流れ着いたと言って居るヤツを陸で見て
向こう側があるのか気に成りこいつらについて来た。

自分は向こう側の事を知らないのでデタラメか確かめようがないが
仮に向こう側からた来たヤツはどう確かめればよいだろうか

相手が攻撃に動き次第【魯格】を撃ち出す
【光学迷彩】でねーこが巻き上げた砂の煙幕に隠れ二人で撤退する
【トラップ生成】でさっき拾った残骸も時間稼ぎの罠にする


宮生・寧琥
リッキー(g02463)と参加

んぇぇえ…やっぱちょぉコワイやつじゃん~…
サメとかアレだもん…絶対かむやつだもん…こわすぎるぅ
ねーこ、夏の海でも、サメは出てほしくなかったんだケドぉ

でも、ねーこもがんばってちょーさを…する!
他の人たちの足ひっぱらないよう、話を合わせて

・こちらの目的は哨戒で敵対する気はない
・なので、引き返す
・そちらの領域に異変はないか
みたいなこと、言葉どおり帰る体勢取りながらチラっと聞いてみるよぉ

何か相手が魚で、海の中警戒してるの、気になっちゃう
エゼキエルだと東京の外って、海に沈んでたりするのかなぁ?

相手が攻撃に動いたら、双翼魔弾を海底に
砂を煙幕替わりにしてダッシュで逃げるぅ


「……わかった。これより先には進まない」
 逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)は半人半魚のアークデーモンに向き合うと、第一声でそう告げた。
 悪魔の口ぶりから察するに、向こうは対峙しているオルカたちが復讐者だと気づいていない。
 ならば敵意がないことを示しつつ、身元を偽ることで情報を引き出せないか――そう考え、オルカは話を続ける。
「あなたに話があって来た。聞いて貰えないか」
『良かろう、要件のみ簡潔に伝えよ。そちらの問いには答えぬゆえ、そのつもりで申せ』
 重く冷たい声で語り掛ける悪魔の様子に、いまだ目立った変化はない。
 攻撃するか否かは、話の内容次第――といったところだろう。同時に、復讐者からの質問に答える意思がないことも、この悪魔は明確に示したのだ。
 状況から見て、この試みが失敗すれば撤退するしかない。オルカと悪魔のやり取りを伺いながら、文月・流火(涸れ井戸の焔・g02463)はそう結論付ける。
「引き返す代わりに情報を引き出す交渉は、端から無理そうだな。……ま、応じる理由も敵にはねーからな」
 オルカの試みが成功するよう願いつつ、流火はアークデーモンの姿をそれとなく観察する。
 人間の上半身と、鮫型の下半身を持つ悪魔。
 全身から放たれる尋常でない威圧感は、戦闘能力の高さを雄弁に物語る。
 階級はジェネラル級だろう。未知の相手との会話に応じる知性を持ち、それでいて主導権は手放さない。
 一言で言えば――非常に強力な敵ということだ。
(「もし仕掛けてきたら、全員で戻るってのはムリかもな……」)
 復讐者の本能が訴える警告に従い、流火は万一に備えての撤退準備を始めることにした。
 無論、失敗はない方が良い。だが、最悪の事態を想定せずに臨むには、今の状況は危険すぎた。
「ボーッとしてても仕方ねーな。ねーこ、帰る準備しとこうぜ」
 流火に声を掛けられ、宮生・寧琥(チェネレントラ・g02105)がビクッと肩を震わせた。
 恐ろしい悪魔を前に、寧琥は早くもべそべそと涙を滲ませている。その姿が鮫なのも悪かったようだ。
「んぇぇえ……やっぱちょぉコワイやつじゃん~……」
「冷静そうな奴みてーだし大丈夫だろ。シュッとしたいい顔してんじゃねえか、へーきへーき」
 寧琥を緊張させぬよう楽観的な口調を装いつつ、万一に備える流火。
 一方、敵との会話を続けるオルカは、用意していた偽情報を切り出した。
「俺たちは江戸川区のグレモリーから伝言を預かって来た。失礼だが、名を確認して良いだろうか」
『伝言の相手が我だと解っているなら、名を答える必要はあるまい。要件のみ申せ』
「……分かった。では伝えよう」
 悪魔からの返事に頷きつつ、オルカは本題を伝える。
「『神奈川方面に動きがあったとマスターテリオンより報告あり。千葉方面に変化はないか教えて欲しい』、と」
 江戸川区の支配者からの遣いなら、この悪魔が情報を出す可能性は高い――そう判断しての欺瞞情報だった。
 もし、この情報を悪魔が信じれば、何らかの情報を得られるだろう。
 逆に、もし偽りを見抜かれたなら、その時は問答無用で復讐者を排除にかかるだろう。
 成功を祈る気持ちと共にオルカの放った情報を、悪魔は表情を変えぬまま、静かに咀嚼する。
『成程、そうか……ふむ、良いだろう』
 時間にして、ほんの数秒の沈黙があった。
 妙に長く感じられる間の後、場に満ちる緊迫感が、潮の引くように退いていく。
 これで話し合い成立か――オルカを始め、復讐者の誰もが期待を抱いた、その直後だった。
『よく分かった。お前たちが我らの敵、復讐者であるとな!』
「――!?」
 復讐者たちが絶句する間もなく、周囲に押し寄せるのは、津波のごとき夥しい殺気であった。
 殺気の源であるアークデーモンは、今や巨大な鮫の口から牙を覗かせ、復讐者を殺さんと狙い定めている。
 同時にそれはひとつの事実を突きつける。この悪魔はオルカらの正体を見抜き、排除すると決めたのだと。
「……何故だ!?」
『我は大天使ヘルヴィムより外海の守りを任された者。一介の区の支配者が王を目指すでもなく、この我に伝言を寄越すなど笑止千万だ』
 敵意に満ちた声で告げる悪魔の言葉に、オルカは唇を噛んだ。
「グレモリーの名前と、その要求を聞いた時点で、俺たちの正体に勘づいたということか……!」
『姑息なだけの愚か者ではないようだな。せめてもの褒美だ、我の名前くらいは教えてやろう』
 話は終わりとばかり、悪魔の下半身を構成する大鮫が、鋭い歯列を剥きだして吼える。
 敵と分かった以上は生かしておく理由などない――そう告げるように。
『我は海魔将フォルネウス。断片の王を害する者どもよ、海の藻屑と消えるがいい!!』

●襲撃
「今だ、ねーこ! 行くぞ!!」
「う、うぅ、うえぇぇぇぇ……」
 流火が飛ばした檄に、寧琥が続いた。
 二人分のトラップ生成で生成された捕獲ネットの大群が、フォルネウスの巨体を一斉に取り囲む。
 同時、寧琥のハッキングツールで砂地が波打ち、灰色の砂煙が目くらましの煙幕となって立ち昇る。
「うぅ……リッキー、はやくぅ~……」
「上出来だ。皆、離脱するぜ!」
 もはや一刻の猶予もない。流火は寧琥とともに海上を目指しながら、あらん限りの大声で仲間たちへ叫んだ。
 小規模の人数に、戦闘には十分といえない準備……元より戦いにならないのは明らかだ。トラップと煙幕で稼げる時間など数秒にも満たないだろうが、今の復讐者たちには僅かな一刻さえ千金に等しい。先頭の流火に続くように、残る復讐者たちも一斉に水上へ浮上していく。
「俺が道を開く。ねーこ、皆、遅れんなよ!」
「おねがいサメさん、もう追って来ないでぇ……」
 流火の背中を追いかけながら、必死に祈る寧琥。
 だが、そんな彼女の思いを嘲笑うかのように、敵は恐るべき速度で復讐者たちへ迫って来た。
『逃がさぬ。此処がお前たちの墓場と知れ!』
「ちっ……! オルカ、フォルネウスは!?」
「駄目だ。このままでは追いつかれる!」
 仲間を逃がすため、足止めに残るしかないか――そう、オルカが覚悟を決めようとした刹那。
 敵の進路を塞ぐように、一人の復讐者が立ちはだかった。
 ドラゴニアンのバウンサー、松中・誠(ヤンキードラゴニアン・g03037)である。
「殿は引き受けた。……新宿島で合おうぜぃ、皆!」
 別れの挨拶さえ惜しいとばかりメリケンサックを装着すると、誠は迫りくるフォルネウスを睨みつけた。
 仲間たちの気配が遠ざかっていくのを、背中越しに感じる。同時に、身震いするような重圧が、暗い海底から触手のように誠の全身を絡め捕った。
「でかくて頑丈そうで強そうなんだぜぃ。鮫と人間、どっちが本体なんだろう……気になるぜぃ!」
『身を挺して仲間を逃がすか。健気だな』
 瞬く間に距離を詰めるフォルネウス。対する誠は、這い寄ってくる恐怖を勇気で振り払い、吼えた。
 ここで稼ぐ時間は、仲間たちの猶予に直結する。一秒でも長く、あの悪魔を相手に粘らねばならない。
「折角だ、ひとつ質問だぜぃ。千葉の方から来てる敵について、どのくらい知ってるんだぜぃ?」
『問いには答えぬと言ったであろう』
 半ば予想していた回答に、誠は肩を竦めた。
「じゃあ質問を変えるぜぃ。――おめぇ、どのくらい強いんだぜぃ?」
『問答は無用。幕引きだ』
 誠の問いに、もはやフォルネウスは答えることなく、速度を上げた。
 巨大な鮫が口を開きながら誠に迫る。食らえばお陀仏、防ぐ手立てはない。
 避けられぬ被弾を受け入れながら、誠は最後まで敗北を拒否するように、フォルネウスの鼻面を狙い定める。
「だったら。おめぇの体に、聞くまでだぜぃ!!」
 そして――誠のパラドクスが不意打ちの隙を生み出むより刹那早く、彼の肉体を鮫の牙が捉えた。
 鈍い衝撃。失われる体の感覚。
 鋭牙による噛みつきは反撃の余力さえ与えず、誠の肉体に一撃で致命傷を刻み込む。
『……時間を取られたか。やむを得ぬ、これ以上の追撃は止めとしよう』
「皆……後は頼んだぜぃ……!」
 次第に薄れる意識の中、遠ざかっていくフォルネウスを凝視したまま、青き鱗のドラゴニアンは東京湾に消えた。

●帰還
 海上へ浮上した復讐者たちは、息つく間もなく全速力で撤退を開始した。
 誠が身を挺して稼いだ時間を無駄にする訳にはいかない。流火は陸地の敵に発見されないよう高度を下げ、寧琥や仲間と共にパラドクストレイン目指して飛翔していく。
「うぅ。リッキー、あのコワいサメは?」
「……大丈夫だ。もう追って来てねえ」
 恐怖に涙を滲ませる寧琥を励ましながら、流火は後方の海を振り返る。
 戦場となった海域は静かに凪いでいた。フォルネウスが守る境界の一帯も、相変わらず静かなままだ。
「海上にも敵影はない。現状、千葉側は積極的な侵攻を受けていないようだな」
「神奈川よりは平和ってわけだ。フォルネウスが俺たちをすぐに発見できたのも、それが理由だったのかもな……」
 オルカと言葉を交わしながら飛翔を続けると、程なくして流火は沿岸の帰還ポイントを発見した。
 停車するパラドクストレインに滑り込むと同時、発車の警笛が鳴り響く。
 寧琥は座席に腰を落とすと、緊張の糸が切れたように、ぽろぽろと涙を零した。
「うえぇ~。こわかったよぉ、リッキー」
「援護助かったぜ、ねーこ。……ありがとな」
 寧琥にそっと寄り添いながら、遠ざかっていく東京湾を窓越しに見つめる流火。
 探索を終えた復讐者たちを載せて、パラドクストレインは最終人類史へと戻っていく。

 戦闘中に消息不明となった誠が新宿島に漂着したのは、復讐者の帰還から数時間後のことだった。
 誠と仲間たちが千葉方面探索によって得られた新情報――それは、新たな脅威の存在を告げるものであった。
 平穏な千葉境界と、境界を守る海魔将フォルネウス。
 強力なアークデーモンと、未知の敵勢力を相手に、今後どう動くのか。
 TOKYOエゼキエル戦争の勢力に関わる新情報と共に、復讐者たちの調査は幕を下ろすのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【水中適応】がLV12になった!
【飛翔】がLV3になった!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV8になった!
【アヴォイド】LV2が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2022年08月16日

TOKYOエゼキエル戦争外周調査(千葉方面)

 攻略旅団の提案による調査で、TOKYOエゼキエル戦争の神奈川方面では、ジェネラル級アークデーモン『黙示録の大悪魔マスターテリオン』が、正体不明のクロノヴェーダと戦闘を行っている事が判明しています。
 この情報を踏まえ、攻略旅団の提案に従い『TOKYOエゼキエル戦争の千葉方面』の調査を行います。
 今回は、【水中適応】を利用して、危険を避けて海底から千葉方面に向かう探索を行います。
 TOKYOエゼキエル戦争のディヴィジョンの千葉方面の境界まで移動し、そこにある脅威についての調査を行ってください。

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選択肢『海底を千葉方面に向かう』のルール

 攻略旅団の提案により、東京湾の海底を歩いて千葉県方面に向かいます。
【水中適応】を利用する事が前提ですので、最初のプレイングで一人以上が【水中適応】のパラドクス効果を発生させてください。
 海底には危険は無いようですので、脅威が発生するまでの間、海底散歩を楽しみつつ、千葉県方面に向かいましょう。
 詳しくは、オープニングやリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】この選択肢の🔵が👑に達しない限り、マスターは他の選択肢のリプレイを執筆できない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『千葉の海の脅威』のルール

 千葉県に向けて海底を移動していくと、なんらかの脅威に遭遇するようです。
 現時点で詳細は不明ですが、神奈川方面で遭遇したジェネラル級アークデーモン『マスターテリオン』では無いと予測されています。
 『海底を千葉方面に向かう』のリプレイの最後で、脅威と遭遇する事になりますので、その内容を確認した上で、適切なプレイングをかけていきましょう。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、シナリオは成功で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。