悪の組織の改造ゾルダートによる襲撃事件

 機械化ドイツ帝国で暗躍する悪の組織が開発した、新兵装(クロノオブジェクト)を装備したクロノヴェーダが、ドイツの街を襲撃し多くの被害が発生します。
 この襲撃を行うクロノヴェーダを撃破し、街の被害を防いでください。
 クロノオブジェクトによってパワーアップされたクロノヴェーダは、強敵ですが、新兵装の設計を思いついた『博士(一般人)』の身柄を確保し、その秘密を聞き出す事で、新兵装を無効化する事が可能であるようです。
(悪の組織は、クロノヴェーダがドイツ国民を対象とした非合法な実験や作戦を行う為に組織した、機械化ドイツ帝国とは表向き無関係な、下部組織の一つです)

突貫要塞破壊指令!(作者 雪見進
3


#機械化ドイツ帝国  #悪の組織の改造ゾルダートによる襲撃事件  #悪の組織 


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#機械化ドイツ帝国
🔒
#悪の組織の改造ゾルダートによる襲撃事件
🔒
#悪の組織


0



「ははは、敵を殺せ、滅ぼせ、蹂躙せよ!」
 恍惚とした表情を浮かべながら、声を上げるのはアヴァタール級クロノヴェーダ・フェストゥング・リーゼ。この機械化ドイツ帝国のディヴィジョンで暗躍する多数ある悪の組織の一つ『フレッサーファルケ』が戦場の指揮官として派遣した機械の身体を持つゾルダートだ。
「ガルルゥ!!」
 そのフェストゥング・リーゼが指揮するのは、トループス級・クロノヴェーダ・アイゼンヴォルフ。
「さあ、行け! アイゼンヴォルフよ!」
 鉄狼に指示を出すフェストゥング・リーゼ。部下を市街へと放ち、罪も無い市民の虐殺を命じる。しかし、市民とて無抵抗ではない。バリケードを作り何とか街を守ろうと奮戦する。
 それを見て、不気味な雰囲気を漂わせるフェストゥング・リーゼ。
「さて、この装備を試してみるか……」
 その重装な身体を動かすと、背負った装備から凄まじい衝撃が生まれる。そのまま、衝撃を推進力へと変換し要塞の如き身体で突撃し、市民が必死の想いで作ったバリケードを一瞬で粉砕してしまう。
「ば、ばかな!」
 それなりに防衛能力を持っていたバリケードが一瞬で粉砕される光景に心が折れる市民。
「ガルルゥゥ!」
 そこへ吠え声を上げ、襲い掛かるアイゼンヴォルフ。人々を蹂躙していく。
「ははは、いいぞ。この改造は有効のようだ! あの博士の研究は役に立つようだ!」
 追加された装備は、とある博士が発明した物。それを悪の組織フレッサーファルケによって、戦いの為の装備へと魔改造されクロノオブジェクトになってしまったのだ。
 従来の発明としては、圧縮した蒸気を噴き出し、洗浄を行う清掃道具だった。それを蒸気ではなく、謎のエネルギーを圧縮し、指向性に放出する事でゾルダートしか耐えられないような推進力を得る装置になっていた。
「この推進力ならば、我の重量であっても高速機動が可能だ!」
 それをフェストゥング・リーゼが機動力へと変え戦いへと利用している。その装備が唸りを上げる度に、人々が弾き飛ばされ建物が破壊されていくのだった……。

「機械化ドイツ帝国の、とある小さな町に、悪の組織フレッサーファルケ(大食らいの鷹)の襲撃が行われる事が分かったのよ」
 説明をしているのは、グレーテル・ベッカー(人間のレジスタンス諜報員・g01436)。その悪の組織のゾルダートにより、小さな町が襲撃され、罪もない多くの市民が死傷してしまうのだ。
「それに、通常のゾルダートとは違う様子なの」
 以前に確認されたアヴァタール級『フェストゥング・リーゼ』と様子が違う。どうやら、特殊な装置(クロノオブジェクト)によって強化されているようなのだ。今回の襲撃は、この特別な強化装備の実験の為に行われている様子なのだ。
「この特別な装備の実験が成功してしまうと、機械化ドイツ帝国の戦闘力が上昇してしまうのよ」
 悪の組織・フレッサーファルケは、実際には機械化ドイツ帝国の秘密部隊。『ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世』は帝国を様々な方法で強化している。その実験に、市民を犠牲にしようとしている。それを許す事は出来ない。
「それじゃ、詳細なお仕事の話をしましょ!」
 そう言って、グレーテルは詳細な説明へと移るのだった……。

「まず、最初の状況だけどパラドクストレインは事件の発生する数日前に到着するわ」
 最初に説明した惨劇はまだ発生していない。ディアボロスたちなら、それを防ぐ事が出来るのだ。
「それを防ぐためには、まずは装置を作成した博士を救出する必要があるのよ」
 その博士がフェストゥング・リーゼを強化する装置を開発したのだ。正確に言うならば、博士が作った清掃道具の失敗作を利用し、クロノヴェーダが魔改造した装備だ。
 ちなみに博士は、ディアボロスでもクロノヴェーダでもなく、発想力を狙われた一般人である。
 クロノヴェーダは博士の発想力をエネルギーとして利用する事で、博士の考えた発明を兵器へと魔改造したのだ。
「ちょっと分かりにくいと思うのだけどね……」
 もっと簡単に言うなら、博士の発想力(感情)をエネルギーに強化されたクロノヴェーダの超常的な結果であり、今回は特に博士の研究そのものはあまり意味がなかったりする。
「クロノヴェーダにとって必要だったのは『一般人が発明した研究成果』というイメージっぽいの」
 とはいえ、実際に強化されたフェストゥング・リーゼはとても厄介な相手。
「それを防ぐ為に、まずは博士の救出が必要なの」
 そして、その博士が知っている情報が必要なのだ。博士の救出方法だが、それは大きな問題は無い。見張りのクロノヴェーダ配下の一般人がいる程度だ。ただ、博士がかなり衰弱している。休ませるなどして回復させて、話を聞く必要がある。幸い、事件まで数日ある。博士の安全を確保し、装備についての話を聞くのが最初の目標となる。

「特殊装備の対処方法なんだけどね」
 そして、次の説明に移るグレーテル。魔改造装備には充填する謎のエネルギーが必要だ。その充填する装置を破壊すれば、使用できなくなる。実際、パラドクストレインは事件の数日前に到着するので、その充填装置を破壊してしまえば、フェストゥング・リーゼは充填装置が無ければ装備を使用できない。
 その装置の場所は博士に聞くしかないが、少しだけ分かっている事がある。それは特殊な破壊方法だ。
「パラドクスを使うしかないの。それも複数」
 簡単な物理的衝撃では破壊出来ないらしい。さらに、複数名によるパラドクスでの攻撃が必要らしい。とはいえ、威力などは問わない様子なので、パラドクスで形成した物などの打撃でも大丈夫らしい。

「特殊な充填装置を破壊すれば、後はクロノヴェーダを倒すだけよ!」
 アイゼンヴォルフはフェストゥング・リーゼの命令を受け、市民をバリケードの中へ隠れるように誘導しながら攻撃を行う。その間ならフェストゥング・リーゼとは別に戦う事が出来るだろう。
 無論、予知の場所に先回りしてフェストゥング・リーゼを先に倒す事も出来るが、指揮官を失ったアイゼンヴォルフが野放しになってしまうから、先に倒す方がいいだろう。
 その後、エネルギーの充填が出来なかったフェストゥング・リーゼを倒す事でこの事件は解決する。

「フレッサーファルケは悪の組織とされているけど、実際は、機械化ドイツ帝国の特殊部隊なんだよね」
 だから、この事件で魔改造装備の有用性を証明できると、そのままドイツ帝国の戦力増加に繋がる。さらに、正規軍ではできない汚れ仕事をさせた上で、その正規軍が鎮圧する……という、マッチポンプな作戦を行っている。
「そもそも、博士だってそんな研究をしていた訳じゃないんだ。だから、博士と市民を救って欲しいよ」
 そう言ってグレーテルはディアボロスに後を託すのだった。

 装備の実験結果が、監禁された博士の元へと告げられていた……。
「止めてくれ! あの研究はそんな為にしていた訳ではない! ただ、少しでも人々が健やかに暮らせるように……それだけだったのに……」
 実際、博士が研究していたのは破壊の為ではない。しかし、その技術がフレッサーファルケという悪の組織によって奇怪な機械技術として魔改造され、罪の無い人々を蹂躙する為に使われようとしている。
 そんな博士の慟哭の涙が地面へと無慈悲に吸い込まれていくのだった……。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【強運の加護】
3
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【泥濘の地】
2
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【光学迷彩】
2
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【スーパーGPS】
1
周囲のディアボロスが見るあらゆる「地図」に、現在位置を表示する機能が追加される。効果LVが高ければ高い程、より詳細な位置を特定できる。
【無鍵空間】
1
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【植物活性】
1
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【操作会得】
3
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。

効果2

【能力値アップ】LV4 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV2 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【先行率アップ】LV3 / 【ドレイン】LV2 / 【アヴォイド】LV6

●マスターより

雪見進
 こんにちは雪見進です。機械化ドイツ帝国で暗躍する悪の組織フレッサーファルケが引き起こす事件です。なお、『悪の組織・フレッサーファルケ』は機械化ドイツ帝国に複数ある特殊部隊の一つである。

『博士の救出』
 博士(ライル・フィン・38歳・男性)はとあるグレーテルが教えてくれた建物の地下に監禁されています。見張りは一般人(クロノヴェーダではありません)が複数人います。博士は衰弱しているので、休ませて回復させてから話を聞いて下さい。
 この選択肢をクリアしないと、他の選択肢に挑戦する事が出来ませんのでご注意下さい。

『充填装置の破壊』
 博士が知っているとある施設の地下に、謎エネルギーを充填する装置があります。これが無いとフェストゥング・リーゼが装備している特殊装備が使用できません。しかし、かなり頑丈なクロノオブジェクトなので、複数人によるパラドクスでないと破壊できません。

『トループス級・アイゼンヴォルフ』
 集団敵で、市民を襲う為に移動中です。放置すると無関係な市民に被害が出てしまいます。
 また、先にフェストゥング・リーゼを倒すと、撤退してしまうのでご注意下さい。

『アヴァタール級・フェストゥング・リーゼ』
 もし、充填装置を破壊していない場合には、かなり強化された状態になります。要塞のような巨体が常識外れの突進力で襲い掛かってきますので、ご注意下さい。

 それでは、皆さんの参加をお待ちしております。
23

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


瀧夜盛・五月姫
博士、いる、場所、ここ?
【突撃】して、【薙ぎ払い】って、【気絶攻撃】。
救助は、そうそうに、させて、もらう。

安全な場所、なら、姫、用意、できる。
誰もが、迷う、不知森、召喚。
ここで、絶対安静。


飛鳥・遊里
力技でもいいけど、騒がれても厄介だし出来るだけスマートに行きたいところだな

まずは、【マイクロカメラドローン】を飛ばして、監禁区画のおおまかな見取り図、見張りの人員配置、それから施設の管制室か配電盤なんかの場所を偵察して調べる

次に、管制室か配電盤に細工して、施設内の電源を全部ダウンさせる。後は向こうが対処に走ってる間に速やかに博士を確保だな

会敵した場合は、手早く気絶させてやり過ごすか、複数人相手で手間取りそうだったら閃光弾使ってまとめて対処する。そのあとは全員拘束してどっかの部屋に全員押し込めとこう

博士から話を聞くなら博士を回復する手段がいるけど、それは他の仲間だよりかな


ヒース・クリフ
「敵地への潜入及び救出作戦か。上手く出来るかは分からないがやってみよう」
突入前に出来れば見張りの正確な数と建物の見取り図を確認し、博士へ食べさせる食料を手に入れる。

突入する時は【無限の武具】でなるべく敵兵に変装出来そうなものを作り出し、突入する。
突入後は敵兵が一人になったところを首を絞めて気絶させ、兵士の装備を取って変装を完璧にする。気絶させた兵士はバレないように隠せるような場所に置いておく。

博士を発見したら、必要であれば食料を渡し、上着を着てれば脱いでもらい、適当な人っぽいガラクタがあればそれに着せ、ぱっと見本人と分からないようにして博士の逃亡の発覚を遅らせつつ博士と脱出する。


無堂・理央
健やかに暮らせるように、と願って研究したのが兵器にされるって辛いと思う。
壊して止めるしかないけど、その為にも博士を救出しないとね。


救出すると言っても、ボクは見張りを排除して救出する人の後を追いかける形で行くよ。
ボクは衰弱してるらしい博士を【活性治癒】で少しでも癒してあげるのが目的だからね。

破壊すべき機械の場所はこの場で聞くより、安全な場所まで移動してからかな?
博士が自分の足で逃げれればいいけど、そうでないなら担いで逃げるとかしないとね。
馬に抵抗が無ければ、無双馬『クロフサ』を呼んで、クロフサに博士を乗せて移動しよう。
クロフサにボクと博士が一緒に乗っても大丈夫そうだったら、ボクも乗っちゃうよ。


ノイン・クリーガー
[行動]
99型ヘルメット、ガスマスク、特務隊員用コートを装備してゾルダートになりすまして博士が囚われているところまで向かう。
向かいながら【パラドクス通信】で道中の見張りの位置や人数を仲間に教える。
博士が囚われているところまで来たら一般人の見張りを追い払う。『博士の監視を引き継ぎに来た。休憩に行っていいぞ』

そして仲間が博士を逃がす間、何事もないかのように見張りに立ち続けて博士逃亡の発覚を防ぐ。

[心情とか]
結局のところ、技術とは扱う者次第といういい例だな。

[アドリブ・協力など]
歓迎


「力技でもいいけど、騒がれても厄介だし……」
 飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)は親指サイズの超小型カメラ付きドローンを飛ばし、周囲の状況を調査していた。
「出来るだけスマートに行きたいところだな」
 スマートに調査を進める遊里。やはりドローンは便利だ。上空からのカメラで監禁区域の見取り図と見張りの監視体制が簡単に把握できる。さらに配電盤を確認した。相応の管制室があるかとも思ったのだが、数人の見張りの詰所があるだけだ。その点から考えると悪の組織・フレッサーファルケにとっては、博士はそれほど重要な人物であると思っていないのだろう。
 実際、機械化ドイツ帝国にとっても『発想力』を奪った博士の使い道はもう無いのだろう。
 とはいえ、その『発想力』から市民を虐殺する装備を造られては、博士が辛すぎる。今は装置を破壊するのが最善だろう。ディアボロスたちは遊里の得た情報を共有し、救出作戦へと移るのだった……。

 遊里の情報を手に次に動いたのはノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)と無堂・理央(人間のカースブレイド・g00846)。
「健やかに暮らせるように、と願って研究したのが兵器にされるって辛いと思う」
「結局のところ、技術とは扱う者次第といういい例だな」
 本来博士が発明しようとしていたのは、水蒸気を噴き出して掃除をする装備。いわゆる水圧洗浄機だ。泥汚れなどに大活躍する掃除道具。しかし、その噴き出す水蒸気を謎のエネルギーに変え、噴出する勢いを各段に上昇させると、金属の塊すら動くスラスターになる。同じ系統の技術で会っても、扱う者次第というノインの言葉はとても的確だ。
「それじゃあ、ボクは衰弱してるらしい博士を少しでも癒してあげるのが役割だからね」
 理央はすぐに別行動する。彼女の役割は必要に応じて救出組の後を追いかけてフォローするのと、博士の移動補助及び治療だ。
「敵地への潜入及び救出作戦か。上手く出来るかは分からないがやってみよう」
 最初の潜入を行うのはノインとヒース・クリフ(達人【生き方】・g00411)。実際に一人で潜入するなら多数の危険があっただろう。しかし、頼もしい仲間たちが力を合わせれば容易な作戦だ。
「さあ、やろうか」
 ヒースはパラドクスを使用し、遊里からの情報を元に見張りの兵士そっくりの装備を作りだし、身を包む。ノインは99型ヘルメット、ガスマスク、特務隊員用コートを装備してゾルダートになりすます。二人の姿は違和感の無い、悪の組織の兵士姿だ。
「パラドクスデータリンク開始」
 さらにノインがパラドクスを使用。ディアボロスたちの耳には小型の通信機が出現し、遊里からドローンの情報をリアルタイムで受け取り、同時に他のディアボロスへと連絡が可能になる。
「見張りは合計四名。一名は建物の影。これから追い払う」
 通信は盗聴される心配は無い。ヒースとノインは息の合った動きで左右を確認。安全に情報を仲間へと送り、二人は次の作戦へと移る。
「博士の監視を引き継ぎに来た。休憩に行っていいぞ」
「は、はい……」
 外見的要素を含めても、ゾルダートに見えるノインとその部下に見えるヒース。二人の言葉に、少しは不信に思ったかもしれないが、ゾルダートの気が変われば自身が危険だと理解している見張りの一般人は、そのまま見張りを引き継ぐ。四人の仕事を二人に押し付けるのも、本来はおかしいのだがそれでもノインの言葉に従い、全員が持ち場を離れ休憩所(詰所)へと向かう。
 そして、そのままノインは何事もなかったかのように見張りを交代し、静かに立ち続け、ヒースは監禁された博士の元へと向かう。
「あ……ぁ」
 かなり衰弱した様子の博士。食料を用意してきたヒースだが、固形物は無理だと判断し、水分だけ取らせて、脱出の準備を行う。周囲のガラクタを集め、博士が居なくなったと直ぐに分からないように仕掛けを行う。後は仲間たちがやってくれると信じるのだった……。

「なぁ……あれ、大丈夫かよ」
「知らねぇよ」
 見張りから強制的に開放されたフレッサーファルケの構成員であり、何も知らない一般人の彼ら。しかし、別の意味でこのまま放置しては彼らの身に危険が及ぶ。悪の組織が『無傷』で捕虜を逃がしたと分かれば処刑されかねない。
「博士、いる、場所、ここ? 救助は、そうそうに、させて、もらう」
 そこへ正面から現れたのは瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)。それは一瞬の出来事。八尺五寸に及ぶ大薙刀を一閃すると、兵士たちが一瞬で吹き飛びそして気絶する。絶妙な気絶攻撃だ。さらにヒースが単独の一名を拘束。さらに詰所に残っていた兵士は遊里が閃光弾を使い制圧させる。これもノインの用意した通信機があったからこそ出来た同時制圧だ。
「電撃端子ヨシ! コンデンサ充電確認ヨシ! 放電開始っ!」
 最後に遊里が配電盤に放電し、施設内の電源をダウンさせる。
「後は仲間だよりかな」
 そして、現場にはヒース、ノインと遊里が残る。ある程度時間稼ぎをして、少しでも博士の安全性を上げるのだった……。

「まずは、安全な場所まで移動してからかな?」
「安全な場所、なら、姫、用意、できる」
 博士の身柄は五月姫と理央に任せる事になった。
「博士が自分の足で逃げれればいいけど……」
「す……ない」
 簡単に博士の様子を診断すると、大きな外傷こそないものの、栄養失調だろうか体に力が入らない様子で自力で歩くのが厳しそうだ。
「馬に抵抗は無いよね?」
 その言葉に答える余裕は無さそうだ。そのまま、理央の相棒・無双馬『クロフサ』に乗せ、移動する。そして郊外に移動したところで五月姫がパラドクスを使用する。
「誰もが、迷う、不知森、召喚」
 五月姫の言葉と共に、ディアボロスと博士を包み込むように、禁足地の森が召喚させられた。この森では敵意ある者は生命力を吸い取られるが、そうでなければ森は植物に活力を与える。
「ここで、絶対安静」
「後はこれでっ!」
 そして理央がパラドクスで槍を作りだす。その槍から溢れる光が周囲を温かく照らし、周囲が生命力溢れる世界に変わっていく。その光に包まれ博士の身体はゆっくりと回復していく。この光の中であれば、24時間以内に回復するような負傷は完治するのだが、博士の衰弱は少し時間がかかりそうだ。
「……あの装備に、必要な……充填装置は……」
 しかし、少し体力が戻ったのか、かすれた声と共に博士は何処かに隠していたのか一枚の布を出した。それは汚れた赤黒い何かで描かれた地図だった。
「大丈夫、うん」
「うん、後はボクたちに任せてね」
 あまり多く語らなくても分かる。博士も何か自分に出来ないか考えていたのだろう。筆記用具も無い状況で必死に描いた地図。それが分からない二人ではない。
 博士が教えてくれた情報を手に、次の作戦へと移るディアボロスたちであった……。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【植物活性】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV2が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!

飛鳥・遊里
装置の場所が分かったとはいえ、そこまでなんの問題もなくたどり着けるって保証はないんだよな。備えはして向かおうか

まずは博士から受け取った手書きの地図をPCに取り込んで、画像処理とかで鮮明にしておこう。場所がずれてたり見間違えたら面倒だしな

次に、ドローンを先行させて目的地までの最短経路と安全確認だな。出来ればトラブルになり得る要素は避けていきたい

精査した情報をみんなに渡したのち、出発。目的地について、目標の装置を発見したら、仲間が集まるまで待機。仲間が集合したのち、装置破壊中に邪魔が入ったら面倒だから、破壊完了までその区画は閉鎖しておく。俺はみんなにあわせて【雷電掌】を装置にぶっぱなす


ノイン・クリーガー
[行動]
飛鳥のドローンによる偵察が終わるまで【光学迷彩】を使って身を潜めてまつ。
偵察が完了したらトラップなどに注意して慎重に目標物に接近した後、P218を撃ち込んで破壊する。

[心情とか]
少々もったいない気はするが、悪用を防ぐためだ。やむなし。
博士もそれを望むはず。


今城・姫愛
身を隠せそうな場所で待機してたっすけど、使用できるようになった【パラドクス通信】によると博士の救出は成功した見たいっすね!さっそく場所情報を送ってもらって移動を開始するっすよ!

狙い撃てそうな場所に付いたら他の仲間からの合図を待つっすよ!
たとえ建物内にあったとしても、建物自体はクロノオブジェクトじゃないんっすから、大丈夫っすよね?装置の傍まで潜入した仲間から注意をそらす為にもちょっと派手に行かせてもらうっすよ!

スピリットバスターで建物ごと撃ち貫いてやるっす!


伊藤・芳男
「目標の位置は……あれか、攻撃開始、爆弾投下!」
味方から聞いた充填装置の上空まで飛行し急降下、【一撃離脱】で航空爆弾を【投擲】、【爆破】する
攻撃の前と後に対象の周辺を【偵察】し、周辺状況や目標の数、攻撃の効果を味方に連絡する、敵の警備が隠れているなら可能な限り【看破】して、地上の味方に伝える
味方が戦闘を行うなら近接航空支援を行い、上空から機銃の【連射】で敵を攻撃する
「着弾、効果確認!」
「敵の警備の一団を確認、そちらから見て2時の方向、障害物の影」
「了解、敵歩兵を攻撃する、至近弾に注意」


「装置の場所が分かったとはいえ、そこまでなんの問題もなくたどり着けるって保証はないんだよな。備えはして向かおうか」
 飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)は博士が必死に描いてくれた地図をノートPCに取り込んで、画像処理。にじみ見にくい場所を鮮明にする。万が一にも博士の地図を読み間違えない為にだ。
「出来ればトラブルになり得る要素はさけていきたいな」
 さらに、マイクロカメラドローンを飛ばし、目的地周辺の安全確認を行う。同じタイミングで、地上からは伊藤・芳男(自称戦闘機乗り・g04524)が肉眼で周囲の偵察を行う。
「敵の警備、一切確認出来ず。2時の方向、障害物の影へ移動を行う」
しかし、遊里のドローンによる調査も、 芳男の偵察によっても敵兵の存在は確認出来ない。目標物は地下に隠されているようであり、地下への降下場所は発見された。
「敵の警備以前に、人影が一切無し」
 地下への降下場所を確認した芳男が一度離れ、他のディアボロスへと連絡する。周囲に潜伏しているディアボロスたちも感じているのだが、この区域には『嫌な雰囲気』が漂っていた。単純な腐敗集もあったし、嫌にネズミの数も多い。どうやら、なんらかの大規模な戦闘があった場所で、その後、放棄された場所なのだろう。
 これ以上は推測になるのだが、謎のエネルギーは戦場で発生した瘴気のようなモノではないだろうか。ここはその瘴気を蓄積充填する施設。そんなエネルギーを反応させ推進力へと変換する装備とするなど、正気とは思えない思考だ。ある意味、クロノヴェーダらしいとも言えるが……。
「最初は少々もったいないとも思っていたが、こんなものさっさと破壊してしまおう。博士もそれを望むはず」
 博士の望みを叶える為、最初に動いたのはノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)。遊里や芳男の偵察が終わりまで『光学迷彩』で隠れていた。とはいえ、トラップなどは残っている可能性がある。単純なブービートラップほど見つかりにくい。
「……」
 慎重に目標物に接近した後、サイレンサー装備の拳銃・P218を打ち込み、即座に離脱する。離脱するノインが視認した装置は、不気味な紫色の薄い光を放つ大型の硝子管群だった。
「目標確認。次の攻撃を頼む」
「了解、攻撃を開始するっすよ!」
 ノインからの連絡を受け動いたのは、事前に狙い撃てそうな場所で待機していた今城・姫愛(スピリットギア装者・g00800)。合図を受け、武器を構える。
「たとえ建物内にあったとしても、建物自体はクロノオブジェクトじゃないんっすから、大丈夫っすよね?」
 明確な場所、及び周囲に一般人がいないとなれば、遠距離からの攻撃が安全だろう。
「ちょっと派手に行かせてもらうっすよ!」
 建物ごと派手に打ち抜くつもりの姫愛。スピリットバスターを構え、大きく息を吸い込む。
「一撃必殺! 気合百発!」
 吸い込む息と共に、スピリットバスターへとエネルギーが収束していく。本来、こういった作戦には不向きかもしれないパラドクスだったが、仲間が調べた情報を元にすれば最適解だ。
「スピリット、バスタアァァァァァーッ!」
 姫愛の気合と共に放たれた極大のエネルギー波が建物ごと、クロノオブジェクトを貫く!
「……これで、風通しが良くなったっすか?」
 呟く姫愛。最初の情報通り、少々壊れてはいるものの、健在なクロノオブジェクトが現れる。複数のパラドクスで影響を与えないと完全に壊す事は出来ない装置なのだ。
「目標の位置は……あれか」
 芳男は姫愛のパラドクスで露わになったクロノオブジェクトへ上空より攻撃を繰り出す。
「攻撃開始、爆弾投下!」
 上空より急降下、そのまま航空爆弾を投擲し、即座に離脱する。
「着弾、効果確認!」
 次の瞬間に大きな爆発がクロノオブジェクトを包み込む。
「電撃端子ヨシ! コンデンサ充電確認ヨシ! 放電開始っ!」
 さらに攻撃を重ねる遊里。マルチツール・ガントレット『ヘパイストス』から一気に放電を叩き込み、追撃する。
「……目標オブジェクト撃破確認!」
 再び急降下し、機銃の連射を繰り出しながら状況を視認する芳男。装置は完全に壊れ、不気味な紫の光も消えている。装置が完全に破壊されたと思っていいだろう。
 これで、あの博士の発明が悪用される事は無いだろう。予定よりも早く進んでいる作戦。数日後には、ここにアヴァタール級クロノヴェーダが現れる予定だったが、さすがにこれだけ派手に動けば異常事態を察知するだろう。
「特殊装備の破壊は成功したよ」
 周辺区画を閉鎖していた遊里が警戒を解き、他のディアボロスたちへと作戦状況を連絡する。連絡を取り合い、同時に作戦を展開するディアボロスたち。クロノヴェーダを出し抜く速度で作戦は展開を見せるのだった……。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【操作会得】がLV2になった!
【光学迷彩】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【アヴォイド】がLV3になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!

ファビアン・グナイゼナウ
健やかな発想を悪用するとは、まさに悪鬼! 許し難い!

安心めされよ博士!
血文字の覚悟、同じドイツ民族として甚く感じ入った……
貴殿が健在ならば、この先いくらでも祖国に貢献できる!
後は任せるが良い!

さて、まずは民を脅かす駄犬どもの掃除だな。
私の役目は露払い…すなわち、後に続く仲間の道を切り拓くことである。

来たれ、同胞! 我が身の突撃を援けよ!
目標は前方、鉄の駄犬どもだ! フォイアーッ!!

砲撃の目的は、第一に敵の数を減らすこと。
第二に、敵の足を止めることだ。
市民への道を砲撃で立つ! そして「耕す」!
【泥濘の地】をもたらせ、我が砲火よ!

ははは、耕せ耕せ! 芋が採れるほどにな!


無堂・理央
装置の破壊は他の人達にお任せできそう。
それなら、ボクは市民を狙う鉄の猟犬達を叩き潰しちゃおう。
市民には爪一本たりとも触れさせないよ。


無双馬『クロフサ』に乗って戦場に参上ー!
クロフサが戦場を縦横無尽に駆け巡って、撒き散らす衝撃波で敵集団を蹴散らかすよ。
砲撃をしてる人が居るようだし、敵が釣れたら誘導したり、逆に衝撃波を叩き込んで追い立てたりして、砲撃の範囲内に敵をどんどん持ってけば効果的かな?

【泥濘の地】の利用は主に3種類。
一つ、市民を追い込む敵へ純粋に足を遅らせる。
二つ、四肢を固定するタイミングで発動させて、踏ん張りを効かなくさせる。
三つ、砲撃範囲内に追い込んだ敵に展開して、砲撃から逃がさない。


「健やかな発想を悪用するとは、まさに悪鬼! 許し難い!」
 激情を迸らせながら叫ぶのはファビアン・グナイゼナウ(鉄血あるのみ・g03169)。
「装置の破壊は、他の人達が成功させたみたい」
 そんなファビアンの隣で無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)が他のディアボロスから連絡を受け、状況を報告する。
「そうかそれは朗報。安心めされよ博士! 貴殿が健在ならば、この先いくらでも祖国に貢献できる! 後は任せるが良い!」
 どうやら、ファビアンは博士に甚く感じ入った様子。それも、博士が残してくれた地図だろう。あの赤黒い文字は、博士が自身の血で描いた地図だったのだ。痛みに耐えて描いた地図が悪の組織・フレッサーファルケの野望を挫くのだ。
「それなら、ボク達は市民を狙う鉄の猟犬を叩き潰しちゃおう」
「そうだな。まずは民を脅かす駄犬どもの掃除だな」
 その言葉を博士へと託し、今は別の作戦へと動く二人。特殊装備実験の為に襲われる市民を守りに向かうのだ……。

「ガルルゥゥ!!」
 唸り声を上げながら進軍するアイゼンヴォルフの敵集団を捕捉した二人。
「私の役目は露払い……すなわち、後に続く仲間の道を切り拓くことである。来れ同朋! 我が身の突撃を援けよ!」
 ファビアンが鬨の声を上げると、出現するのは砲兵隊の幻影。幻影とはいえ、それが戦力を持つのがパラドクスの脅威。
「目標は前方の鉄の駄犬どもだ! ファイアーッ!!」
 出現した砲兵隊が一斉射撃。情け無用の砲撃がアイゼンウルフに襲いかかる。
「市民には爪一本たりとも触れさせないよ」
 ファビアンの砲撃に合わせて、無双馬『クロフサ』に乗って登場する理央。
「これでっ、どうっ?」
 ファビアンの砲撃で乱れたアイゼンヴォルフの群れを真ん中から駆け抜ける理央。地面を踏み締める衝撃で、アイゼンヴォルフを弾き飛ばし、さらに地面が泥濘と化し、敵にとって動きにくい地形へと変化していく。
「ほら、こっちだよ!」
 一度敵の陣形を分断してしまえば、集団敵は戦闘力を大きく落とす。数こそ多いものの個体としては弱いアイゼンヴォルフ。群れによる行動が最大の攻撃力だろう。
 それを理解しているから、理央は『クロフサ』を駆け抜け、敵を分断すると同時に、無作為に拡散してしまわぬように、範囲外に逃げ出さぬように動く。
「ガウガウ! ガルルゥゥ!!」
 乱れた陣形でも混乱しないのはゾルダートだからだろう。砲撃や衝撃波に身を晒しながら、動きを止める砲撃を行う個体が現れた。泥濘で四肢の動きが阻害されながらも無理矢理反撃を繰り出す。
「ガウゥウ!!」
 無論、四肢を固定させて砲弾など放てば、ファビアンの砲兵隊の的だ。次の瞬間に破壊されるが、放たれた砲弾は高威力の誘導弾。放ったアイゼンヴォルフはすでに破壊されても誘導性は失わずファビアンや理央へと飛来する。
「ははは、耕せ耕せ! 芋が採れるほどにな!」
 アイゼンヴォルフの高威力砲撃を受けても一切、苦しそうな様子を見せず声を上げ、砲撃を続けさせるファビアン。
「市民への道を砲撃で断つ! そして『耕す』! よろしい、教育してやれ!!」
「この程度で怯むボクじゃないよ!」
 さらに砲撃の指示を出すファビアンと『クロフサ』を駆る理央。多少の反撃で怯む様子など見せない。戦いはディアボロス側に有利に進んでいくのだった……。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【泥濘の地】LV2が発生!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!

ヒース・クリフ
【無限の武具】で火薬を作り出し、両肘と両踵に装備した爆式加速装置【起重進撃】に充填。これで【起重進撃】は無限に爆ぜる事が出来るぜ。

今回の依頼に参加した理由が俺の【起重進撃】と予知に出てきた敵の新兵器が似てたからなんだよな。と言うわけでこんな事を言わせてもらっちゃうぜ
「さて、この装備を試してみるか……」
と言って、両肘両踵の4点を爆ぜさせて敵に突撃。流石にこのまま突撃しても要塞のような体は再現できないので、左腕に装着した展開式装甲【無貌】を展開させ、盾のようにして疑似的に要塞のような突撃を再現する。

後は接近戦になったら、爆ぜる足で敵にサッカーボールキックを食らわせたり、爆ぜる腕で敵を殴りつけるぜ。


茶神・十愛
市民のみなさんを襲うワンちゃんの相手ですね。
ここは通しませんよー!

ご一緒する皆さんと連携して数を減らしましょう。

わたしは技量が低いので、先行して囮になるのです。
一般人っぽそうな格好をして、見つかったら悲鳴を上げて、こちらに気を引きつけます!
そのときは、バリケードのある方向とは反対に逃げますね。

そのうち囲まれますので、イグジストハッキングで片っ端から片付けちゃいますよー!
技能では負けてますが、威力重視です。
噛みつかれたときに逆ハッキングをして、気持ちダメージを軽減しつつ、下がっていきます。
残留効果の【パラドクス通信】が使えるのでしたっけ?
わたしが囲まれてるうちに砲撃のお願いができるなら、是非!


「ここは通しませんよー!」
「さて、この装備を試してみるか……」
 ファビアンや理央の二人より市民側で待っていたのは茶神・十愛(イニシャライズペインター・g00682)とヒース・クリフ(達人【生き方】・g00411)。
 ヒースが突撃し、十愛が残りを引きつける形になりそうだ。
「いくぜ!」
 ヒースの両肘両踵の四点が爆ぜる。その衝撃を推進力にアイゼンヴォルフへと突撃する。
(「今回の依頼に参加した理由が俺の『起重進撃』と似ていたからなんだよな」)
 確かに予知で見た『フェストゥング・リーゼ』の装備と似ている点があるが、ヒースはゾルダートではない。突撃しても、フェストゥング・リーゼと同じ攻撃は出来ない。しかし、それを別の装備で補うヒース。左腕に装着している展開式装甲【無貌】を盾のように展開させた!
「ガガゥア!」
 ヒースの繰り出した突撃に、見事の吹き飛ばされるアイゼンヴォルフ。そのまま、突撃を繰り返しアイゼンヴォルフの群れをさらに混乱させる。

「市民のみなさんを襲うワンちゃんの相手ですね」
 ディアボロスの攻撃で混乱する敵群を誘導するように動く十愛。服装をあえて、一般人っぽそうな恰好にして、扇動する。
「ガルルゥゥ!」
 市民を攻撃するように命令されているからか、他のディアボロスよりも一般市民っぽい十愛を狙い攻撃しようとするアイゼンヴォルフ。
「きゃー囲まれた~」
 そのまま一般人っぽい雰囲気で悲鳴を上げ、引き付ける。しかし、彼女は無力な一般人ではない。パラドクス・イグジストハッキングで、ゾルダートの存在情報を書き換える事で個々に迎撃する……が、少々多勢に無勢。
「ガウゥゥ!」
 一体のアイゼンヴォルフが十愛の腕に噛みつき、その牙から情報を流し込み、情報を奪い取ろうとする。それに対抗し、逆ハッキングを試み対抗する。
 多少のダメージは覚悟の上。アイゼンヴォルフが集団で攻撃するのを想定した作戦。彼女は一人で戦っている訳ではない。
「砲撃のお願いができるなら、是非!」
「駄犬どのも掃除は任せよ!」
「ボクも行くよ!」
 十愛はファビアンと理央に『パラドクス通信』で援護を要請。それに勇ましく答える二人。十愛に誘い出されたアイゼンヴォルフの群れへと砲撃が降り注ぎ、理央の駆る『クロフサ』が突撃していく。
 連携が出来る事こそ、ディアボロスの強みだ。

 敵の数も残り少ない。しかし、ボスである『フェストゥング・リーゼ』が倒されるまで撤退する事などない。アイゼンヴォルフはヒースへと攻撃を仕掛ける。
「ガルガルガゥ!」
 四肢を固定し、砲撃を繰り出すが、それを爆式加速で避け、そのまま距離を詰める。
「この攻撃はどうだ!」
 そのまま、爆ぜる足でアイゼンヴォルフを蹴り飛ばし、その加速を乗せたまま拳を叩き込む。
 連続で攻撃を繰り出すヒース。ここに敵の装備を超える点がある。ヒースの攻撃は火薬による爆式加速。その火薬を『無限の武具』によって作っているのだ。魔力による限界はあるが特殊な充填装置など必要無い。
「これで最後ですよー」
 最後に残ったアイゼンヴォルフを十愛が存在情報を書き換え、動きが鈍ったところへヒースが爆ぜる腕で殴りつけ破壊する。
 これで市民の安全を確保出来た。後はフェストゥング・リーゼを倒すだけだ!
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【強運の加護】がLV2になった!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV3になった!

飛鳥・遊里
『どうも、リサイクル屋です。スクラップ回収の仕事を請け負いに来たんだけど、責任者はあんたでいいのかな?』

ところで、フェストゥング・リーゼって博士の造った特殊装備を付けてるんだったよな?なら、博士にも、というか博士の残留思念にも協力願えないかな?。博士もヤツには恨み骨髄だろうし

【操作会得】で、ヤツの特殊装備に干渉して、妨害なりしてみよう
上手くいけば、動きを止めるぐらいは出来るかもしれない

で、首尾よくいったら、【雷電掌】を叩き込む
上手くいかなかったら、仲間の攻撃の合間に敵の動きの癖を読んで、それから【雷電掌】だな

最後は、特殊装備ともども念入りにスクラップにして仕事完了だな


ヒース・クリフ
【光学迷彩】を使用し隠れながらボスに接近。【無限の武具】で爆式加速装置【起重進撃】に火を灯し、奇襲の一撃を放つ。

「お前の相手はこの俺だ」
握りしめた拳をポキポキと鳴らしながらボスの前に立ちはだかる。
後は、ひたすら【起重進撃】で加速した拳を敵の拳にぶつけ相殺を狙いつつ、加速した足で相手と同じくひたすら前に出る。

相手に(こいつも同じ戦闘スタイルならこちらが有利)と思い込ませる。
それを意識させる時間を十分与えたらこちらが倒れる前に、敵の攻撃に合わせて身を引き、両足で頭を挟むと、そのままバク宙のような形で回転しつつ【起重進撃】で全力で加速し、相手の脳天を地面に叩きつける。
「どうだ!これが俺の戦略だ!」


ノイン・クリーガー
[行動]
【光学迷彩】を使い、【地形の利用】により身を隠しながら【忍び足】でフェストゥングリーゼに死角から忍び寄る。
そして射程内に入ったら、ワイヤーショットの【不意打ち】で脚にワイヤーを絡ませて【捕縛】して引っ張り、【泥寧の地】に倒すことで隙をつくる。
敵が倒れたら【パラドクス通信】で仲間に教える。

機関砲に対しては【地形の利用】を行うことでできるだけ被弾率を抑えるようにする。

[心情とか]
時にその大きさと重さが命取りになる。
……もう死ね。


「どうなっているんだ! 博士が行方不明だ? 充填装置が破壊されただ? 情報が錯綜しすぎているぞ! もっと、情報を整理せよ!」
 目的地へ移動中のフェストゥング・リーゼだが、入る連絡がどれも不幸の知らせで苛立ちを隠せない。
「どうも、リサイクル屋です。スクラップ回収の仕事を請け負いに来たんだけど、責任者はあんたでいいのかな?」
 そんなフェストゥング・リーゼに大胆不敵に声をかけたのは飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)。
「ああ、なんだお前は?」
 フェストゥング・リーゼは、あまりに堂々と現れた遊里に訝しげな態度で応対する。さきほどまで、秘密裏に行動していた謎の敵。それに対して情報収集に追われていたフェストゥング・リーゼは、目の前に現れた謎の存在に思考のリソースを割くのを怠った。それが大きなな隙となった。
「……」
「……」
 そんな遊里に注意を向ける瞬間、死角から二つの影が現れた。ノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)とヒース・クリフ(達人【生き方】・g00411)だ。
 次の瞬間、ノインがワイヤーを放ち、フェストゥング・リーゼの脚部を拘束し、三日月状に湾曲したブレードで斬撃を繰り出す。
「さぁ、やろうか」
 さらに、ノインの攻撃に重ね、爆式加速装置を全開にした全力の一撃を叩き込むヒース。
「クソがぁ!」
 三人の連携した奇襲は綺麗に入った。動く要塞のごときフェストゥング・リーゼの身体の各所に大きな破損が見られる。しかし、それでも動きを止める様子は無い。
 一瞬でノインのワイヤーを引き千切ると両腕の機関砲を展開。出鱈目な砲撃で反撃を繰り出そうとする。
「電撃端子ヨシ! コンデンサ充電確認ヨシ! 放電開始っ!」
 そこへタイミングを重ね、カウンター気味に雷電掌を放つ遊里。
「……ふむぅ!」
 遊里の放電とフェストゥング・リーゼの機関砲。従来なら干渉しない可能性の高い現象がパラドクスだから故に反発を引き起こす。
「動きを止めるぐらいは出来るかもしれないと思ってね」
 相殺反応を引き起こしたタイミングで『操作会得』で干渉を試みるも、アヴァタール級相手には厳しそう。しかし、仲間の動きから敵の癖を読んでいた為、フェストゥング・リーゼの攻撃からディアボロスたちのダメージを軽減させることができた。
「むっ……」
 その瞬間を逃すノインではない。戦場に残る残留効果を利用して、フェストゥング・リーゼの設置地面を泥濘化。足が泥に沈む。
「時にその大きさと重さが命取りになる」
 再びワイヤーを放ち、敵を拘束。ファイティングカランビットを構える。
「同じ攻撃がぁ!」
 先ほどの攻撃と同じだと理解したフェストゥング・リーゼ。しかし、それは注意を引く為。ワイヤーを無視して斉射された機銃は一瞬遅い。カランビットはフェイント。
「あぁ!?」
「……もう死ね」
 両腕の機関砲を構える事で出来た死角から、抜き打ちで放たれたP218の弾丸が頭部へと命中する。
「くそがぁ!」
 しかし、動く要塞巨人は伊達ではない。
「次の相手はこの俺だ」
 握りしめた拳をポキポキと鳴らしながらノインに代わり真正面に立つヒース。
「ほう……」
 そんなヒースに腕の機関砲を収納し拳を握るフェストゥング・リーゼ。その巨体から繰り出される凄まじい攻撃に、正面から拳をぶつけ合うヒース。その威力は同等。その威力の為に一撃ごとに爆式加速で威力を上げるが、それもヒースの魔力が尽きるまで。
「何か仕掛けがあるようだが、所詮は矮小な人間がぁ!」
 次第に力で押し始めるフェストゥング・リーゼ。しかし、そこに生まれるのは慢心。
「くっ……」
 フェストゥング・リーゼの鉄拳制裁がヒースの頭部を捉えると、ゆっくりとヒースの身体が前に倒れる。
「……ふっ」
 とどめの一撃にと、大振りに拳を振り上げる。その一瞬を待っていたヒース。そのまま身体を旋回させ、両足で敵の頭部を挟み、爆式加速を利用して一回転。
「ぐふぅ!」
 両足での首投げを、爆式加速装置を利用して要塞巨人を宙に浮かべ地面へと叩きつけた!
「どうだ! これが俺の戦略だ!」
 敵の超重量を利用した超絶な戦い方だ。
「……」
 一瞬、地面に突き刺さったフェストゥング・リーゼが動きを止める……。
「ガァァァアアアア!!」
 次の瞬間、全身の兵装を展開させ、自身が傷付くのさえ恐れず、機銃を乱射、火炎を放射する。
「……これじゃあ、スクラップというよりは可燃ごみだね」
 一度距離をとるディアボロスたち。かなりダメージを与えたはずだが、要塞の名は伊達ではないのか。まだ、立ち上がり戦闘継続の様子を見せるフェストゥング・リーゼ。
「面白いなぁ。これがお前の戦略だと言うのか!」
 何故か嬉しそうな様子のフェストゥング・リーゼ。ヒースを指差し笑う。
 戦い決着はまだ先になりそうだ……。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【操作会得】がLV3になった!
【強運の加護】がLV3になった!
【光学迷彩】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】がLV3になった!
【アヴォイド】がLV6になった!

無堂・理央
さぁて、それじゃ、指揮官の所に突撃してここの戦いを終わらせよう!


引き続き無双馬『クロフサ』に跨って戦うよ。
【泥濘の地】は常に展開、特殊装備が使えなくなった指揮官なら飛翔能力はないだろうし、そのまま足場の悪い戦いをして貰うよ。

やる事は馬上槍で一撃を見舞ったらすぐに駆け抜ける【一撃離脱】。
駆け抜ける際には【ダッシュ】で直ぐに距離を取るよ。
距離を取れば、機関砲に対して回避行動を取りやすいし、次の斬り込みの助走距離も確保出来るからね。

攻撃しないタイミングなら、機関砲掃射の直撃を受けないように斬り込む隙を伺いつつ、常に戦場を駆けまわるよ。
ボクとクロフサの機動力、その腕のもので捉えられるかな?


今城・姫愛
最初に教えておいてやるっす、お前の敗因、それはッ!他人の感情に、奪って得た物に頼り過ぎた事っすッ!行くっすよ、スピリットアクセルッ!

ここまで来れば小細工は無用ッ!スーパースピリットキックで真正面から打ち砕いてやるっす!
その身をもって思い知るが良いっすよ…、これがッ!感情を力に変えるって事だああああああッ!

敵から反撃がある場合は…気合と根性で耐えるっすよ!
【泥濘の地】の効果でスピードに乗り切れず、踏み込みも効きにくくなっている拳撃なら耐えられる…はずっす!

クロノヴェーダを撃破できたら拳を突き上げて報告してあげるっすかね、博士、やったっすよ!って!


ファビアン・グナイゼナウ
ふっ、はっはっは!
力がみなぎってきたわい!
わしも本気でゆくとするかのう!

良く聞け、ドイツ民族の面汚しども!
我らこそディアボロス!
貴様らに奪われたものを、取り返しにきた!
今こそ受けよ、応報の時だ!!

ここまで来たら小細工は要らぬ。
貴族らしく最先頭に飛び出し、突撃するのみ!
武器はこの拳! すなわち鉄拳!

仲間のワイヤー攻撃や一撃離脱にタイミングを合わせ、一気に殴りかかる!
倒れた瞬間にインパクトを合わせれば、よりダメージを狙えるかもしれん。
まあ狙えずとも良い! 打撃を与えた後は、その四肢を頂く!
力任せに引き千切ってくれる! おぼえたか、外道ども!!


茶神・十愛
……痛かったのです。
さっきワンちゃんに噛まれたのすっごい痛かったんです!!
これが本当にいたいけな一般人だったら死んでるじゃねーかにゃろおおおおお!

……はっ! なんか言っちゃいけない言葉がわたしの口から一瞬出てしまいました!
ちょっとネメシス形態出かかってましたね!
落ち着きましょうわたし。でもこの怒りをちゃんとぶつけましょうわたし!
【託されし願い】で博士の様子を確認しつつ、その分までぶつけます!

細かいことは考えずに後ろから援護射撃です。
リアライズ……ガトリングガン!
皆さんが反撃されてるときや、離脱タイミングに合わせてガンガン撃って撃ちまくりますよー!

最後は全部BOOMB! していいんですよよね?


 対面と同時に茶神・十愛(イニシャライズペインター・g00682)が肩をわなわなと震わせえながらフェストゥング・リーゼに魂の叫びを放つ。
「……痛かったのです。さっきワンちゃんに噛まれたのすっごい痛かったんです!!」
 さっきのワンちゃんというのは、さきほど戦ったアイゼンヴォルフの事だろう。まあ、ディアボロスである以上、避けて通れない道だ。
「これが本当にいたいけな一般人だったら死んでるじゃねーかにゃろおおおおお!」
 とはいっても本当に痛かったのだろう。魂の叫びを響かせる十愛。だけど、叫んだ後ちょっと後悔している様子。とはいえ、見ている側としてはちょっとギャップがあって可愛いとも思える光景。
「……はっ! なんか言っちゃいけない言葉がわたしの口から一瞬出てしまいました!」
 そんな後悔な十愛に笑顔を見せるのはファビアン・グナイゼナウ(鉄血あるのみ・g03169)。
「ふっ、はっはっは!」
 それも覚悟の形だと力強い笑顔を十愛に見せる。
「その心意気やよし! 力がみなぎってきたわい! わしも本気でゆくとするかのう!」
 そう言うと、堂々と真正面からゆっくりと歩いて行く。
「良く聞け、ドイツ民族の面汚しども!」
 そして、天にも響きそうな威風堂々とした態度で声を上げる。
「我らこそディアボロス! 貴様らに奪われたものを、取り返しにきた! 今こそ受けよ、応報の時だ!!」
 その堂々とした名乗りに、思わず感嘆とした表情を見せるフェストゥング・リーゼ。
「一度敗北した者が、再び立ち上がったというのか! 素晴らしい。ならば、再び叩き潰すのみ!」
 何となく似た雰囲気のある二人。そんな二人に一瞬見とれる十愛。
(「落ち着きましょうわたし。でもこの怒りをちゃんとぶつけましょうわたし!」)
 改めて、ここまで来た自分の足跡を思い出す。そして、戦場に漂う残留効果の力を借りる。それはこれまでにディアボロスたちが戦ってきた軌跡。そして、被害を受け今だに昏睡状態から回復していない博士の姿。
「さぁて、それじゃ、指揮官の所に突撃してここの戦いを終わらせよう!」
 そんな覚悟の応酬を終えたところで動くのは無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)。
「うし、そのまま足場の悪い戦いをして貰うよ」
 泥濘化した地面を力強く踏み締める『クロフサ』。理央の作戦は一撃離脱。『クロフサ』の機動力を生かした戦闘。
「厳しい……」
 その機動力に加えて、地面の泥濘化。フェストゥング・リーゼにとっては最悪に近い相手。疾走と共に繰り出される馬上槍が、一撃ごとに装甲を削り、反撃に繰り出す機関砲の斉射は空を切るだけだ。
「ならば!」
 理央の完璧な戦いに、対処が無理だと理解したからか、大胆な行動に出るフェストゥング・リーゼ。
「我が敗北は必至。ならば、一人でも道づれに……一太刀でも反撃する!」
 覚悟が決まると敵とて厄介。理央の攻撃は確実にフェストゥング・リーゼの攻撃を回避し、ダメージを蓄積させていくが、それに無理矢理耐え、覚悟を決めた反撃を繰り出す。
「リアライズ……ガトリングガン!」
 そんな最後の足掻きを見せるクロノヴェーダに攻撃を集中する十愛。ペイントツールを使用して空中に絵を描くと、それが実態化するパラドクス。今回はガトリングガンを描き実体化させる。
「ガンガン撃って撃ちまくりますよー!」
 一回の攻撃で倒れないなら、攻撃を集中させるだけだ。連続で放たれた弾丸がフェストゥング・リーゼを捕らえる。

「さっきは良いモノを見せて貰った。その返礼だ!」
 フェストゥング・リーゼは、機銃を展開。それを地面に向けて斉射。同時に胸部の火炎放射器をパージし、燃料を撒き散らす。
「こうだったかなぁ!」
 同時に燃料に引火し、大爆発を引き起こす。その威力を推進力へと変化させ、ファビアンへと突撃した。
「その覚悟、潔し!」
 それを真正面から受け止めるファビアン。
「ここまで来たら小細工など要らぬ。突撃するのみ!」
 自分で引き起こした大爆発に乗り、突撃してくるなど正気の沙汰ではない。しかし、それを潔いと受け止める。受け止めたのは、なんと鉄拳。
「武器はこの拳! すなわち鉄拳!」
 背負う黒鷲の旗でもマスケットでもなく、真正面から拳で対抗するファビアン。それが、フェストゥング・リーゼの鉄拳と激しくぶつかり合い、火花を散らす。
「突貫!」
「ただ先を征くのみ!!」
 突撃してきた要塞を正面から受け止め続けるファビアン。要塞鉄拳と祖国の想いを乗せた鉄拳が激しく衝突する。そんなファビアンの姿に、他の者も奮い立つ。
「最後に教えておいてやるっす、お前の敗因、それはッ! 他人の感情に、奪って得た物に頼り過ぎた事っすッ!」
 フェストゥング・リーゼの突撃が停止したタイミングを狙う今城・姫愛(スピリットギア装者・g00800)。
「ここまで来れば小細工は無用ッ! スーパースピリットキックで真正面から打ち砕いてやるっす!」
 真正面から迎え撃つファビアンに攻撃を重ねるべく、スピリットブースターを点火!
「行くっすよ、スピリットアクセルッ!」
 全力で空中に飛び上がり、気合と根性を全身に込める姫愛。
「その身をもって思い知るが良いっすよ……!」
 そんまま、全身全霊を込め、フェストゥング・リーゼに飛び蹴りを繰り出す姫愛。
「ゴホゥ……!」
 姫愛の飛び蹴りをまともに受け、胸部が大きく破損するフェストゥング・リーゼ。足は泥濘で動かず、武装の大半は壊れた。しかし、それでも動きを止めない。
「見事だ……が、せめて一撃くれてやる!」
 ファビアンの鉄拳を顔面に受けながらも、『クロフサ』を駆る理央の突撃を受けながらも、十愛のガトリングガンの砲撃を受けながらも、姫愛の必殺とも言える蹴りをまともに受けながらも、反撃するフェストゥング・リーゼ。
「……気合と根性で耐えるっすよ!」
 その一撃を受けるも、足を踏みしめ耐える姫愛。そんな動きを止めないクロノヴェーダに攻撃を繰り出すディアボロスたち。
「その四肢を頂く!」
 ファビアンの拳がフェストゥング・リーゼの左腕を完全に破壊すると同時に、再びノインのワイヤーが脚部の自由を奪う。さらに遊里の電撃がクロノヴェーダの身体に走ると共に、ヒースの爆式加速による蹴りが左腕を破壊する。
「最後は全部BOOMB! していいんですよよね?」
「そこだよ!」
 一瞬のタイミングに接敵しているディアボロスたちが距離を取り、そこへ十愛が銃撃の雨を降らせ、理央の戦騎疾駆が蹂躙する。
「これがッ! 感情を力に変えるって事だああああああッ!」
 再び飛翔し、小細工無用のスーパースピリットキックを放つ姫愛。その一撃がフェストゥング・リーゼを貫く!
 その直後、一瞬の沈黙が訪れる。
「……無念」
 次の瞬間、不沈かと思われた要塞が沈黙、崩れ落ちた。
「おぼえたか、外道ども!!」
「博士、やったっすよ!」
 沈黙したクロノヴェーダを見て鬨の声を上げるファビアンと、勝利の拳を突き上げる姫愛。ディアボロスたちの勝利だ!

「仕事完了だな」
 最後にフェストゥング・リーゼが装備していた、特殊装備を念入りに破壊する遊里。それを少し残念そうな表情で見る者もいるが、まあディアボロスたちには厳しい戦いが待っている。新しい装備が気になる物もいるだろう。
「博士、ありがとう、だって」
 まだ元気とはとても言えない様子の博士。様子を見てくれている五月姫から、一言だけ、感謝の言葉が届いた。
 ともかく、作戦は無事に成功した。しかし、機械化ドイツ帝国との戦いは始まったばかりだ。今は一つの成功を胸に、次の作戦へと備えるディアボロスたちであった……。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV2が発生!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2021年09月13日