リプレイ
真紅堂・乎乎那
アドリブ連携歓迎にて。
トループスが邪魔なら排除のために爆破するが、ベクターへの攻撃は考えない。
やあ。
キミの情報収集は不完全だというのに。
帰ってしまうのか。残念だね。
「窮鼠猫を噛む」という言葉を知っているかい?
追いつめられた獣の力は測り知れない。という事だ。
今のキミでは追いつめられた私達の力を予測できない。
何せ、自分でもコントロールし難いものだからね。
ディアボロスの感情が生み出す力ってヤツは。
私達を追いつめてみな。
そうすれば、私達の死力という情報をくれてやるよ。
それでこそ、キミの任務は完璧に完了したと言える。違うかい?
私自身、興味がある。付き合いなよ……データ収集にさ。
●ただ振り向いただけ
豊島区に向かう『線形代魔』ベクターに追いすがり、真紅堂・乎乎那(埋火の魔創剣士・g02399)は声を張った。
「やあ。キミの情報収集は不完全だというのに。帰ってしまうのか。残念だね」
ベクターはディアボロスを一瞥したが、さほど興味を示す様子はない。
乎乎那はベクターに並走しながら言葉を重ねる。
「『窮鼠猫を噛む』という言葉を知っているかい? 追いつめられた獣の力は測り知れない。という事だ」
ベクターの歩みは止まらない。
「今のキミでは追いつめられた私達の力を予測できない。何せ、自分でもコントロールし難いものだからね。ディアボロスの感情が生み出す力ってヤツは」
ベクターはようやく首だけを乎乎那に向けた。
「汝らの情報は十分手に入れた」
と切り捨てようとするベクターに、乎乎那はたじろがずに反駁した。
「いいや。不完全だ。試しに私達を追いつめてみな。そうすれば、私達の死力という情報をくれてやるよ」
乎乎那はまっすぐにベクターを見つめる。
「それでこそ、キミの任務は完璧に完了したと言える。違うかい? 私自身、興味がある。付き合いなよ……データ収集にさ」
ベクターの速度が緩む。
「データ、か……」
何やら考え込む様子のベクターを見て、
(「挑発はできた、か」)
話を聞こうという態度には出来たことに乎乎那は内心安堵する。
ベクターが取り付く島もないのでは、舌戦もできないからだ。
しかし、挑発だけではベクターは戦おうとはしないだろう。
ベクターに『ディアボロスの戦闘能力や作戦能力以外の興味を引く情報』を与えることを示唆しなければ、ベクターはそのまま帰ってしまいそうだ。
ベクターが興味を示している間に次の舌戦のネタが必要だと、乎乎那は痛感するのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
シル・ウィンディア
ベクター、逃がしはしないよっ!
どいてっ!!
あなた達が邪魔するなら…
纏めて落とすから、覚悟してっ!!
飛翔で上空に跳びあがってから、空中戦機動を開始するよ
今回は、出し惜しみなしで最初っから行かせてもらうからねっ!!
残像を生み出しつつ、フェイントを入れて攪乱機動。
少しでもごまかせたらいいんだけどね
機動を行いつつ、高速詠唱で天翔光撃破っ!
ターゲット、ロック…
纏めて切り刻んであげるからっ!!
敵の反撃の砲撃は、上空に逃れつつ、致命箇所を光の翼で防御(ガードアップ)して、ダメージを抑えていくね。
敵攻撃には積極的に反撃を行って、少しでもダメージを蓄積していくよ
…さぁ、道は開けたなら、あとはぶつかるだけっ!!
山本・一郎
※アドリブ・連携歓迎
逃げるヤツを逃げないように、か……随分ややっこい注文だねぇ。
そういうのは弁の立つヤツに任せるよぅ。俺は何も考えず刀振ってるのが性に合わなぁ。
開始と同時に「呪喰い」を発動して敵に突撃をかける。
敵の中に飛び込んですり抜け様に片っ端から斬っていく。
主に狙うのは羽、続いて足。
敵さんの機動力を殺して身動き取れなくしたら、トドメは味方に任せるよぅ。
片っ端から動けなくしていきゃ、逃げられない味方を救うために奴さんの逃げ足も鈍るかもしれねぇしな。
ま、上手く行きゃ御の字くらいなもんさ。
ほぅれ、次、次、次だ! どんどん行くぜ!
……奴さんが逃げ打つ前に、どいつもこいつも動けなくしてやるよぅ!
アンゼリカ・レンブラント
お話するためにはまず邪魔なのを片付けようかな
さぁ今日も張り切るよ!
勇気と共に仲間と踏み込むタイミングを合わせ、
パラドクスの突撃攻撃で強打するよっ!
敵の陣形が崩れるまでは一撃離脱を心がけ、
囲まれないようにして動くね
仲間とは連携を心がけ死角をカバーし合おう
相手からの反撃も手痛いと思うけど、
身を覆う光のパラドクスで防ぎ、気合いを入れて耐えるよ
止まらず再度動いて突撃だっ!
まだまだ、このくらいじゃへっちゃらだよ
エンジェル達よりも技能は私が上
生かせるなら積極的に生かすよ
呼吸を整え、グラップルの経験で体勢を崩して、
全力の《光輝勇突撃》で粉砕するよ。
これで、どうだーっ!
あとは、ベクターをなんとかするだけかな!
ライカ・ネイバー
連携アドリブ大歓迎
(戦闘中はダッシュ、ジャンプ、空中戦、地形の利用で常に走り回ります)
はろはろ〜
気がついたらお手伝いに来てました〜
ので、まずは護衛からやっちまいますかぁ
防御固めてますねぇ
なんとかして切り崩していきましょか
『戦技:屠殺場』を発動、喚び出した骸骨剣士と波状攻撃!
あちらを立てればなんとやら
同時に二方向から【突撃】してぶった斬っちゃいますか
私は空中から跳び掛かって【撹乱】しますね
反撃のタイミングを乱して躱し易くするために【フェイント】を織り交ぜていきまーす
味方もいますし、こっちから目を逸らした奴は容赦無く【不意打ち】かまして落としてしまいましょ
どけどけ〜!
ディアボロス様のお通りじゃい!
●天使殲滅
おっ始まったな、と山本・一郎(呪喰い・g04252)は少し前方のベクターと仲間を認めてつぶやいた。
「逃げるヤツを逃げないように、か……随分ややっこい注文だねぇ。そういうのは弁の立つヤツに任せるよぅ」
ならばこの場にいる一郎がやることといえば――妖刀を構え、一郎は不敵に口端を上げた。
「俺は何も考えず刀振ってるのが性に合わなぁ!」
妖刀から取り込む呪詛をまといながら、一郎は手近に居たガードエンジェルの羽めがけ一太刀浴びせる。
ベクターの方に気を取られていたか、無防備に切られたガードエンジェルが戦闘態勢を整える前に、今度は足へともう一太刀。
「山本流の神髄ってやつだ……ま、見るだけ見て死んでくれや!」
くずおれる天使をすり抜け、敵の群れへと切り込んでいく。
「ほぅれ、次、次、次だ! どんどん行くぜ!」
ずんばらり。ばっさばっさと敵を切り倒しながら一郎は軍勢の内部へと進軍していく。
しかし護衛のトループス級とてさるもの、油断をしたのも初撃のみ。ズンズンと進む一郎を、ガードエンジェル達は硬化した翼で殴打し刺突し突き飛ばして反撃を見舞っていく。
傷だらけになりつつも、一郎は足を止めない。
「奴さんが逃げ打つ前に、どいつもこいつも動けなくしてやるよぅ!」
「そうそう、お話するためにもまず邪魔なのを片付けよう。さぁ今日も張り切るよ!」
アンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)が一郎に並んだ。
気合十分あふれる勇気を胸に、黄金光に包まれたアンゼリカがガードエンジェルに突撃していく。
「勇気を胸に! めいっぱい叩き込むよ。さぁ、勝負だーっ!」
光剣を振り下ろすアンゼリカに、ガードエンジェルは己を巻き込むように硬化した翼で包んで剣から身を守り、アンゼリカを猛烈なタックルで押し返す。
「ッ……まだまだ、このくらいじゃへっちゃらだよ」
群れの外までふっとばされても、アンゼリカは平気な顔で背筋のバネを活かして立ち上がっては、勇猛果敢に再び光をまとってガードエンジェルへとまるでランスチャージのように突進していく。
「これで、どうだーっ!」
敵に組み付いたアンゼリカが、体勢を崩したガードエンジェルの腹部めがけて光る拳を叩き込む。防御の翼すら砕く文字通りの痛打にガードエンジェルは堪らず息絶えた。
「どけどけ~! ディアボロス様のお通りじゃい!」
ライカ・ネイバー(エクストリームお手伝い・g06433)がガードエンジェルの飛ぶすぐ下を疾走する。
「まずは護衛からやっちまいますかぁ。一気に攻めちゃいますよー!」
デジタルサマナーのライカが召喚するは、骸骨戦士。
「あちらを立てればなんとやら」
骸骨戦士が横一線に切り込むと、続いて鎖刃剣『クリムゾン・ハウンド』を使うライカが飛び上がって交差するようにガードエンジェルに切りつけ、合わせて十字に敵を切り裂いた。
ガードエンジェルも負けじと腰に佩いた剣を抜き放ち、骸骨戦士やライカと切り結ぶ。
ギギャギャギャギャ! とライカのチェーンソーとトループス級の剣がぶつかりあって金属の悲鳴が鳴り響き火花が飛び散った。
『戦技:屠殺場』はその名の通り、戦場を屠殺場のような凄惨なものに塗り替えるパラドクスだ。
ライカとガードエンジェルの剣戟の音が文京区に響き渡った。
「ベクター、逃がしはしないよっ!」
シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)が豊島区の軍勢を猛追する。
ベクターめがけて進む彼女の行く手を阻もうとするガードエンジェルたちに、シルは眉を寄せ、叫んだ。
「どいてっ!!」
しかし天使は人の話など聞かない。シルも言葉でどうにかできるとは思っていない。
「あなた達が邪魔するなら……纏めて落とすから、覚悟してっ!!」
ガードエンジェルよりも高く高度をとり、シルは世界樹の翼『ユグドラシル・ウィング』を構える。
「今回は、出し惜しみなしで最初っから行かせてもらうからねっ!!」
残像すら見える速度で飛び回ってガードエンジェルを翻弄し、シルはここぞという場所で『ユグドラシル・ウィング』の杖先をトループス級に向けた。
「ターゲット、ロック……纏めて切り刻んであげるからっ!!」
聞き取れぬ速度で叫んだ詠唱が、シルの背に光の翼を顕現させ、彼女の杖から斬撃波が四方へと放たれる。
切断されて成す術なく墜落していく者、オブジェクトクリエイトで斬撃波を防ぎ反撃する者、様々だがシルは構わない。
すべてが落ちるまで繰り返すだけのこと。
「光よ、我が手に集いて力となり、暗夜を斬り裂けっ!」
光翼をいただく少女が再び放つ、弾幕のような斬撃波がガードエンジェルを切り崩していく。
よろめきながら放ったガードエンジェルの翼の殴打を受け止め、反撃の拳で天使の顔を打ち砕いたアンゼリカは、周囲を見回してすでにベクターを守る者が居ないことに気づいた。
「よっし! あとは、ベクターをなんとかするだけかな!」
アンゼリカは、単騎となったベクターを見やり、腕組みすると大きくうなずいた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV2が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
積商・和沙
ホント、嫌になるわね。
ここまでの流れをあいつ見抜いていたんじゃないでしょうね。
【飛翔】でベクターに追い付くわよ。
ベクター、小手先抜きの本気で勝負よ。
どうせ、ここで戦う意味がないと言うのでしょうけど、あんたが私達と本気で戦ってなかったのと同じで私達もあんたから情報を得るため程度の戦いしかしてないのよ。
だけど、本気のあんたが相手で私達も手加減をする余裕なんてないわ。
どうせ、イマジネイラがどこかでここの様子を見ているんでしょ。
あいつの企みがここまでの流れを読んでのことなら、あんたがここで戦う意味があるんじゃないの?
ホント、イマジネイラ、ムカつく!!
●ベクターの欲するもの
少し前。すでに始まった追撃戦に、積商・和沙(四則演算の数秘術師・g02851)は全力飛翔で追いすがっていた。
トループス級とディアボロスの交戦を和沙は意に介さず突っ切って、ベクターへと到達する。
「ベクター! 小手先抜きの本気で勝負よ」
和沙の声掛けで、新手が次々とやってきていることに気づいたベクターは面倒そうに目を細めた。
ベクターの返答を待つことなく、和沙は続ける。
「どうせ、ここで戦う意味がないと言うのでしょうけど、あんたが私達と本気で戦ってなかったのと同じで私達もあんたから情報を得るため程度の戦いしかしてないのよ」
だが本気のベクター相手ならディアボロスも本気を出すしか無いのだと和沙は主張する。
「どうせ、イマジネイラがどこかでここの様子を見ているんでしょ。なら、あんたがここで戦う意味があるんじゃないの?」
ベクターは彼女の考察に呆れたような表情を見せる。
「イマジネイラに届けるべきはそれではない。汝らの本気など今は些事」
ベクターは涼しい顔で彼女の考えを言外に否定する。苛立ちをあらわにしている和沙を眺めるのだった。
苦戦🔵🔴🔴
ネリリ・ラヴラン
もう少し早く帰るべきだったかな。
わたし達も、渡すだけお渡ししてバイバイってできないんだよ。
単純に早く遠のかれて逃げられないように【高速詠唱】で”蠱惑の追走曲”を唱えるよ。護衛さんには陽動の爆弾を飛ばすけど、まだまだいるから簡単には当たらないかな。
ただ、当たった時の為に【未来予測】で反撃を予測して回避には動いておくわ。
もう、何回も見せて貰ったからね、簡単にはやり返されないよ。
でもそれも本懐じゃないよ、あくまで布石。
大事な事を伝えていないからね、散々投げた疑問の答えをこれから見せてあげるわ。
一応声はかけるけど、呼び掛けはまだだね。
威嚇をして追っ手がある事を伝えられれば御の字だよ
アドリブは歓迎だよ
「もう少し早く帰るべきだったかな。わたし達も、渡すだけお渡ししてバイバイってできないんだよ」
ベクターにまんまと情報を持ち帰ってもらう訳にはいかない。ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は魔力で自身の周囲に多数の蝙蝠を召喚する。
幸い邪魔な護衛のトループス級はすでに居ない上に、ベクターはディアボロスの声掛けで鈍足だ。
ネリリは、ベクターへ蝙蝠群を差し向ける。
陽動隊でベクターを翻弄し、攻撃隊の蝙蝠がベクターに取り付いて爆発する。
「む」
ベクターの蛍光グリーンに輝くベクトルウイングが続々と取り付かんとしている蝙蝠たちを難なく受け止めた。
ウイングの輝きが一瞬増す。
すると続いて爆ぜようとしていた残りの蝙蝠が、ベクトル情報を書き換えられてネリリへと転身するではないか。
「もう、何回も見せて貰ったからね、簡単にはやり返されないよ」
相手の反撃方法は知っている、と回避のために身を翻すネリリを蝙蝠が執拗に追いかける。ベクターのベクトル魔法が蝙蝠に都度方角修正を行っているのだ。
「っ!」
ついに避けきれずネリリは自分の魔力で傷ついてしまった。
(「……でも、これはあくまで布石」)
ネリリはベクターに告げる。追手が続々と集まっているということを。
「なるほど、では撤退をせねばなるまいな」
ベクターは目を笑みの形に曲げ、彼女に応えた。
苦戦🔵🔴🔴
エルカ・アルヴェアーレ
戦力以外の情報か
仲間が通信障害を入れてるから、ちょいと踏み込んだ情報を伝えてもすぐには漏れたりしないはずだよな
よっし、女は度胸だ!
「ちょいと待ちな。知りたくはないかい?アタイ達がどうやってここに来たか。そして今までどこに行ってきたか」
反応があったら更に続ける
なければ無駄に情報を晒す事は避けるよ
口が回らなくなりそうなら【託されし願い】で文京区の人々の平和の願いを思い返して勇気を振り絞る
「ドイツを落としたのはアタイらさ。そして他のディビジョンも切り崩し真っ最中。最近は活動範囲も増えて新しい調査も進んでる」
まあ確信は教えないがね
後は力づくで聞き出しなとばかりに臨戦態勢をとる
拳で語り合う方が得意なんだ
ベクターはディアボロスの戦闘能力にコレ以上の興味がない、ということはわかった。
「よっし、女は度胸だ!」
エルカ・アルヴェアーレ(赤熱のプライムムーバー・g07009)は自分に気合を入れ直し、ベクターに声をかける。
「ちょいと待ちな。知りたくはないかい? アタイ達がどうやってここに来たか。そして今までどこに行ってきたか」
ベクターは、ふむと呟き、エルカに向き直った。
「否とは言い切れぬ」
「そうかい。じゃあ、教えてやる。ドイツを落としたのはアタイらさ。そして他のディヴィジョンも切り崩し真っ最中。最近は活動範囲も増えて新しい調査も進んでる」
「なに、他のディヴィジョン……だと?」
かかった、とエルカは手応えを感じた。
しかし、それ以上は言わずにエルカは構える。
「後は力ずくで聞き出しな!」
しかしベクターは逆にがっかりした様子を見せた。
「単なるハッタリか。……真実を言わぬのであれば交渉ではない」
ハッタリではないことを示すため、正しい情報開示が必要なようだ。『線形代魔』ベクターは続く情報を待っている。
大成功🔵🔵🔵
効果1【託されし願い】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
レオニード・パヴリチェンコ
ん。折角の機会、だもの。逃がさない、とも
攻撃を跳ね返す翼、とても厄介だ。……それなら囮とかは効くのか、な
【腐食】を発動して周囲を霧で包む、よ
明らかに普通ではない現象、攻撃だと誤認してくれれば御の字、そうでなくとも動きを慎重にさせられれば少しは攻撃が当てやすくなるかも
霧に紛れて背後から魔弾で攻撃
攻撃が反射されたら【飛翔】を発動、狙う相手の速度が急に上がれば狙うのも難しいで、しょ
最高速度で飛行しながら、反射された攻撃に魔弾を撃ち込んでダメージを抑えよう
キミが見た引き出しはほんの一部だけだ、よ
戦い方も勿論それ以外も、ね
戦う力以外だってたくさんあるし、それは戦いにも活かせるん、だ
「ん。折角の機会、だもの。逃がさない、とも」
レオニード・パヴリチェンコ(“魔弾卿”・g07298)はベクターの背後に迫る。
「水の精よ、押し流せ」
狙撃用ライフルM1891/10"Freikugel"に込めた水の精を宿す魔弾を、ベクターの背へとレオニードが放つも、魔弾を受け止めたベクトルウイングは弾を捻じ曲げる。
ダメージは通っているが、自身の銃弾を反撃に使われたレオニードは眉をひそめた。
(「攻撃を跳ね返す翼、とても厄介だ」)
ならば、と空高く急速に上昇して銃弾を避けようとするが、クロノヴェーダとディアボロスの戦闘は時間・空間・世界法則を書き換える『逆説連鎖戦』。反撃に距離や高度は関係ない。
レオニードは魔弾で対抗しようと、迫る反撃のВодяно́йめがけて引き金を引くが、ベクターの魔法に寄る操作で魔弾を避けた銃弾は、更にレオニードへと肉薄する。
「っ!」
ベクトル魔法で強制的に主を追いかけさせられた銃弾はついにレオニードを害した。
パッと空中に赤が散る。
ベクターはその様子を一瞥もしない。背後からの狙撃にも余裕の表情であった。
苦戦🔵🔴🔴
ネリリ・ラヴラン
誰も嘘は言っていないんだよ、ベクターさん
単純な強さには興味が無いなら、もっと秘密に迫ったものを出すよ
目の前でネメシス形態に変化して”静寂ニ咲く華”を高速詠唱
残りの護衛がいるなら諸共、彼だけを避けて貫いて見せるね
私達はこの力で、アルケーさんと戦うつもりだよ
貴方達が戻る頃には文京区は海に還る
今までにも消え去った場所があるのを知らないわけじゃないよね
…って言うより、取りに行ってるんだよ、もう
貴方と同じようにあっちも逃げ腰だもの、どちらも文京区から消えるのだったら、行かない理由も無いものね。
ベクターさん本人じゃないと止められないってことと
止めないといけない状況をぶつけてみるわ
アドリブ・連携は歓迎
諷和・もこ
えと、えと…カマキリさん、豊島区に帰っちゃうの?
え、カマキリじゃない?
わわわ、ごめんなさいなんだよ!
カマキリ虫さんに似てたから、つい…
でもね、えと、豊島区って確か、すっごく強いジェネラル級の悪魔さんたちが沢山いるんでしょ?
そんなところに今真っ直ぐ帰っちゃったら、バカにされちゃわない?
大丈夫?
「くくく…ベクターは我々アークデーモンの中でも最弱…」
とか言われない?
だって、ほら…護衛の天使さん達もボク達に退治されてるし…
それならせめて、ドイツを解放したりして頑張ってるボク達からどうやってディヴィジョン解放したんですかーって聞き出してからにした方が、いいと思うんだよ
まぁ、普通には教えてあげないんだけど
ディアボロスの攻撃にも涼しい表情のベクターに、諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)が話しかける。
「えと、えと……カマキリさん、豊島区に帰っちゃうの?」
「ベクターさんはカマキリ……じゃないと思うよ」
ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)がもこに耳打ちして訂正する。
「え、カマキリじゃない? わわわ、ごめんなさいなんだよ! カマキリ虫さんに似てたから、つい……」
と慌てて謝りつつも、もこは続けた。
「でもね、えと、豊島区って確か、すっごく強いジェネラル級の悪魔さんたちが沢山いるんでしょ? そんなところに今真っ直ぐ帰っちゃったら、バカにされちゃわない? だって、ほら……護衛の天使さん達もボク達に退治されてるし……」
ベクターはゆっくりと周囲を見回し、自分の護衛だったガードエンジェルが全滅していることにため息を吐く。
「トループス級では所詮この程度か」
「それならせめて、ドイツを解放したりして頑張ってるボク達からどうやってディヴィジョン解放したんですかーって聞き出してからにした方が、いいと思うんだよ」
もこは言うも、
「では、ここで話すが良い」
とだけベクターは答える。力ずくで聞きだすほどの労力をかける気はないらしい。
ここで他ディヴィジョンの情報を正しく伝えなければ、ベクターはハッタリを言っているだけだと認識し、取り合う必要はないとして帰還を優先するだろう。
「誰も嘘は言っていないんだよ、ベクターさん」
と言いながら、ネリリはネメシス形態へと変化する。
自身の足元に巨大な魔法陣を浮かばせ、陣から鋭利な氷柱を串刺し刑のように飛び出させてみせた。
「私達はこの力で、アルケーさんと戦うつもりだよ。貴方達が戻る頃には文京区は海に還る。今までにも消え去った場所があるのを知らないわけじゃないよね」
ベクターは目を眇めた。
「って言うより、取りに行ってるんだよ、もう。ベクターさん本人じゃないと止められないよ」
ネリリが続けた言葉にベクターは肩をすくめる。
「ここで汝らを止めることと、文京区が海に還ることは関係がなかろう。今、取りに行っているという事が真実であれば、汝らではない者が動いているのだろうからな」
文京区の情勢は、豊島区のベクターにとってディアボロスと戦うメリットにならない。
ここで数人のディアボロスと戦うことは戦果にもならない些末なことだからだ。
苦戦🔵🔵🔴🔴🔴🔴
アンネローゼ・ディマンシュ
ドイツについてですね
第一次世界大戦を勝利したドイツで構成されたディヴィジョンであり、機械化による高度な技術文明を強みとしたディヴィジョンです
ですが既に我らが断片の王ヴィルヘルム2世を斃した事で破壊しました
我々は神奈川県方面のディヴィジョンについても知っています
こちらの詳細は分かりませんが砲撃を行うなど近代的な文明技術を持ったディヴィジョンとクロノヴェーダである事は確かです
その境界線を守護しているのは黙示録の大悪魔マスターテリオン
これらが神奈川方面の情報です
…我らが複数のディヴィジョンについて知っているのはお判りでしょう
他の情報について聞きたいなら…ここで、我らの口を割らしてみますか?
情報を待つベクターに、アンネローゼ・ディマンシュ(『楽士大公』ディマンシュ大公・g03631)が進み出る。
「ドイツについてですね。第一次世界大戦を勝利したドイツで構成されたディヴィジョンであり、機械化による高度な技術文明を強みとしたディヴィジョンです。ですが既に我らが断片の王ヴィルヘルム2世を斃した事で破壊しました」
滔々と語られる、既に消滅したディヴィジョンの話をベクターは特に表情も変えずに聞いていた。
しかし、アンネローゼが次の話に移った時、ベクターの表情は一変する。
「我々は神奈川県方面のディヴィジョンについても知っています」
「なに」
「こちらの詳細は分かりませんが砲撃を行うなど近代的な文明技術を持ったディヴィジョンとクロノヴェーダである事は確かです。その境界線を守護しているのは黙示録の大悪魔マスターテリオン。……これらが神奈川方面の情報です」
このように複数のディヴィジョンの情報を持っているのだ、と話を総括しようとしたアンネローゼより早く、ぬうっとベクターの手がアンネローゼに迫る。
とっさに回避したアンネローゼは、何事かとベクターを見やった。
「汝には共に豊島区に来てもらおう。汝は連行せねばなるまい」
「っ……!」
一緒に行く訳にはいかない。アンネローゼはキッとベクターを睨む。
ベクターを釣る情報はこれで十分に過ぎるだろう。
あとは別の何か――ダメ押しの何かが必要だ。
ジェネラル級クロノヴェーダたるベクターが『このままそう易易と帰還はさせてもらえないほどに追い詰められている。ここで本気で戦わねば豊島区には帰れない状況だ』と思うだけの何かが。
ベクターの決戦が叶うかも知れない、その機会は着実に近づいてきている。
ディアボロスの間に緊張が走る。
大成功🔵🔵🔵
効果1【通信障害】がLV2になった!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
一ノ瀬・綾音
おーおー、ついに手を出したねベクター?
何、そこまで焦るだけのものだった?
……悪いけど、ディアボロスは仲間意識が強いんでね。
もし連行しようものなら、ディアボロス達はどうにか取り戻そうと全力をつくしちゃうよ?
そうでなくても今手を出そうとしたんだ。もう、戦う理由はディアボロスの中には十分だ。
ディアボロスは大天使に敵対してる。でも、アークデーモンにも敵対してる。
そう、だから、二面作戦なんだよこれは。
本気で戦って突破しない限り、豊島区には帰れないよ?
それにもし連行するべき存在を易々と見逃して……イマジネイラはどう思うだろうね?もしかしたら君のことを価値なしと分析してしまい捨て駒にされるかもね?
アンネローゼを庇うように前に出た一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)は、煽るように声を張る。
「おーおー、ついに手を出したねベクター? 何、そこまで焦るだけのものだった?」
ベクターからは何の感情も感じられない。まるで木偶を相手にしているようだ。
怒り、焦り、何かをこぼしてくれればいいのにと内心歯噛みしつつ、綾音は続ける。
「……悪いけど、ディアボロスは仲間意識が強いんでね。もし連行しようものなら、ディアボロス達はどうにか取り戻そうと全力をつくしちゃうよ?」
「そうか。では止めておこう」
あっさりと言い返され、綾音は毒気が抜かれる。
「え?」
「今聞いたことを持ち帰るだけでも益になる」
予想外の反応だったが、綾音はならばと言葉を重ねる。
「そうでなくても今手を出そうとしたんだ。もう、戦う理由はディアボロスの中には十分だ」
「そうか。こちらには、ない」
ベクターにとって戦闘のメリットがないという状況は変わっていないのだろうか。
それとも今のベクターには、戦闘よりも撤退の方がメリットが多いだけか。
「ディアボロスは大天使に敵対してる。でも、アークデーモンにも敵対してる。そう、だから、二面作戦なんだよこれは。本気で戦って突破しない限り、豊島区には帰れないよ?」
「汝の言っていることはこの場に関係がない。こちらは数人のディアボロスを突破すればいいだけのこと。大天使は関係がなかろう」
今必要なのは、マクロで戦略的な撤退不可能な理由ではなく、ミクロで戦術的な理由だ。
現在のベクター自身にとって逃げられないと覚悟せねばならない状態であることを、ハッタリでも良いから提示することだ。
「……っ。それにもし連行するべき存在を易々と見逃して……イマジネイラはどう思うだろうね?」
「十分な情報を持ち帰るだけのこと。汝が心配するようなことは何一つない」
ベクターの声音からは僅かな嘲りすら感じられた。
「話はそれで終わりか」
失敗🔴🔴🔴
今、この瞬間においてのベクターにとって、どこかの区が海になろうが、大天使が壊滅しようが、自身のデータがディアボロスに漏洩しようが、豊島区での彼の評価がどうなろうが、全くもって『どうでもいい』のだ。
ベクターが五体満足で豊島区に帰還する――ただその一点のみが現在の彼の最大目的であり最大のメリットである。
ソラス・マルファス
舌戦なんてほど、口が回るわけじゃないがね。コイツは逃がすわけにもいかねぇからなぁ。ちょいと掩護射撃といきますか。
「おいおい、まだ帰れる気でいるのかい?周りを見てみろよ。護衛は全滅、こっちはアンタを倒そうと皆殺気立ってるぜ」
神速反応を使ってから、相手の様子を伺うぜ。少しでも動けば回り込む方向へ移動する。
「わかんねぇか?撤退の機はもう逃してんだよ。テメェに取れるのは実力行使って手だけだ。まさか覗き見ばっかで戦えねぇなんて言わねぇよな?」
武闘派って話のようだし、さっきまでの動きも本物だ。油断せず、呪詛を纏った大剣を突き付けるぜ。
山本・一郎
時間稼ぎに付き合ってくれてありがとうよぅ。
お陰で邪魔な護衛は全滅、逃がさねぇ工作も万全、追加の増援はもう間もなく、ってなもんだ。
後はてめぇをぶった斬りゃ万事解決だな。
……なんだ? まだ逃げれるとか思ってんのか?
俺たちがそんな生易しい奴じゃねぇってのは、とっくにご存じだと思ってたがねぇ……まぁいいさ。
刀を抜いて呪喰いを発動。
殺気をぶつけて威圧する。
そんなに逃げてぇなら俺ら全員瞬殺でもしてみやがれよぅ。
戦うメリットはてめぇの命。戦わないメリットはてめぇの死。
単純明快、簡単な話しだ。そうだろう?
ま、大体ハッタリなんだがな。
敵の思考を「全力で逃げる」から「倒せば逃げれる」に誘導できりゃめっけもんだな。
今にも帰還の途につこうとするベクターをにらみ、ソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)はぐうっと拳を握り込む。
(「コイツは逃がすわけにはいかねぇ」)
ソラスは地を蹴ると、ベクターの眼前に回り込んだ。
「おいおい、まだ帰れる気でいるのかい? 周りを見てみろよ。護衛は全滅、こっちはアンタを倒そうと皆殺気立ってるぜ」
ベクターは、ぬ……と声を漏らし、そして殺気に気づき後ろを振り返った。
彼の後ろには、山本・一郎(呪喰い・g04252)が立つ。
「時間稼ぎに付き合ってくれてありがとうよぅ。お陰で邪魔な護衛は全滅、逃がさねぇ工作も万全、追加の増援はもう間もなく、ってなもんだ」
「なに、増援だと?」
一郎は口端を上げ、納刀した鞘をベクターに突きつけてから、抜刀した。
斬殺したガードエンジェルの体液で汚れた刃、その呪詛と殺気がベクターを威圧する。
「後はてめぇをぶった斬りゃ万事解決だな」
ベクターは横へとずれようとするも、ソラスが神速で回り込む。
「わかんねぇか? 撤退の機はもう逃してんだよ」
再びベクターがソラスの横をすり抜けようとするも、ソラスは必死に食らいついた。
(「動きは本物だ。油断せず……」)
あくまで表情は涼しげに、しかし内心冷や汗をかきながら、
「テメェに取れるのは実力行使って手だけだ。まさか覗き見ばっかで戦えねぇなんて言わねぇよな?」
ソラスは呪詛を纏う大剣を突きつける。
ベクターが眉をひそめる。
「児戯に付き合う暇はない」
ソラスを押しのけ進もうとするベクターの前に、今度は一郎が立ちはだかる。
「まだ逃げれるとか思ってんのか? 俺たちがそんな生易しい奴じゃねぇってのは、とっくにご存じだと思ってたがねぇ」
ベクターは周囲を見回す。ディアボロスが多い。
「そんなに逃げてぇなら俺ら全員瞬殺でもしてみやがれよぅ。戦うメリットはてめぇの命。戦わないメリットはてめぇの死。単純明快、簡単な話しだ。そうだろう?」
一郎の言葉に、ベクターはため息を長く吐いた。
「冷静であろうとするのも限界だな」
そういうなり、ベクターは戦意をあらわにした。
「汝の言う通り、簡単な話だ。汝らを轢き潰し、帰還する!」
「そうこなくっちゃな……」
びりびりと震えるほどの闘気を目の当たりにし、一郎とソラスは生唾を飲み込んだ。
――決闘が、始まるのだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【神速反応】LV1が発生!
【腐食】がLV2になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
エレナ・バークリー
ようやく戦う覚悟を決めましたか、ベクター。
あなたはここで討滅します。
「結界術」で八枚の石板を生み出し「捕縛」。
結界内で「全力魔法」の『大地裂く地龍の爪牙』を発動。
「火炎使い」で溶岩を噴き上げ、ベクターの身体を焼いていきます。
さあ、これを防ぎきれますか?
反撃するにも、パラドクスで作った石壁を抜く必要があります。
それでも念を入れて、立ち位置は変えていきます。
火山の噴火口の中で、どれだけ反撃に力を割くか分かりませんからね。
貫通力が高いようですから、油断は出来ません。
ともかく、溶岩を制御しベクターを逃がさないよう。
そのための隔離空間です。
露払いとしてはこんなものですか。石壁が限界に達したら退却します。
ソラス・マルファス
「流石の闘気だ。だがそう簡単に引き潰されやしねぇよ」
懐から空輝石を取り出し、敵を中心とした広範囲にばらまくぜ。石の1つ1つを中心とした空気の渦を起こしてみよう。攻撃にゃならねぇが、ベクトルがややこしくなりゃ少しでも妨害になるかも知れねぇ。味方の攻撃の援護になりゃ僥倖だ。
右手に大剣、左手に1つだけ空輝石を持って敵へ向け飛翔する。敵の直前で石から突風を起こして無理やり進路を変えるぜ。
石を捨てて大剣を両手持ちにし、横凪に薙ぎ払う。勢いを殺さねぇようそのまま離脱しよう。
レーザーは直進起動とみて、進路を変えつつ距離を取るが、逃げきれねぇなら大剣を盾にして致命傷は防ぐさ。
ラウム・マルファス
遠くからベクターの様子を観察
背中のアレ、リサイクルマークじゃなかったんダ……
反射能力は厄介だネ
鏡みたいに単純でもなさそうダ
背中の羽と魔力で実現してるのカナ
ちょっとでも弱体化させたいナ
ナノマシンを霧状に飛ばして、敵の周辺に展開
ある程度ランダム移動させておけば嫌がらせくらいにはなるカナ?
ボクの魔力で動いてるからジャミングにもなるカモ
パラドクス起動
ボクの力は視線が媒介、攻撃はピンポイント
そう簡単には反射されないけど、もし視線が反射するなら攻撃中止して飛翔で移動
ボクに返ってくるのはイイけどネ、味方を巻き込むのは絶対に嫌ダ
上手くいきそうなら、魔力の放出器官を狙って、抉り取るように空気に変換するヨ
野本・裕樹
舌戦お見事でした、ならば後は先人の言葉通り増援として働かせていただきます。
一番の問題はやはり反射でしょうか。
狙うのは反射しきれない状況を作り出す事にします。
見た限り反射する際にはあの矢印のような翼で一度受け止める必要があるようです。
受け止めるという事は物理的干渉が可能だと思われます。
ならば、斬れる。
もし不可能でもそれが情報として後に繋がる筈。
もし翼が欠けて死角ができれば今よりも攻撃の機会が生まれるでしょう。
――起きなさい「鐵喰」、征きますよ。
【飛翔】でベクターへ突撃、翼を妖刀の射程へ捉えます。
《鉄蝕閃》、一意専心…次へと繋がる一撃を。
届くのならば1本でも2本でもその矢印を斬らせてもらいます!
●武闘派『線形代魔』ベクター
エレナ・バークリー(アブソリュートウィッシュ/エレメンタルキャヴァリエ・g00090)は、闘気をあらわにする『線形代魔』ベクターに対峙し、凛々しく告げた。
「ようやく戦う覚悟を決めましたか、ベクター。あなたはここで討滅します」
エレナが放つは全力のパラドクス。
「地の底巡る熱き龍脈よ。地上を這いずる哀れな愚者に、真の滅びを見せつけよ」
ベクターの周囲を囲うように八枚の石版が突き立ち、内部に生じた噴火口からの溶岩がアークデーモンを焼き尽くさんと灼熱を与える。
「ふむ。それが汝らの露払いか」
蛮勇、とベクターはエレナを冷静に断じた。
そしてエレナの方角へのベクトルを強めたレーザー『蛮勇殺しの魔線』が放たれる。
「反撃するつもりですね。しかし、パラドクスで作った石壁を抜く必要がありますよ」
エレナの言う通り、ベクターとエレナの間にはパラドクス製の石版がある。その継ぎ目を目指したベクトル魔法で増強されたレーザーは果たして防壁を貫通し、念には念を入れて移動していたエレナを正確に突いた。
時間・空間・世界法則を書き換えるチェインパラドクスの戦闘での反撃は、石版や立ち位置の変更では防げない。
「! ……っ退却します」
彼の言う通り『露払い』としてはこんなものだ。エレナは無理せず一旦退いた。
「流石の闘気だ。だがそう簡単に引き潰されやしねぇよ」
ソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)はベクターを見上げて、ぐっと唇を引き締めた。
ソラスが懐から取り出した空輝石は、風を生じる手榴弾だ。しかしチェインパラドクスは物理法則を無視して攻撃と反撃を繰り返す戦闘。いくつ放とうが、物理的に起こした風ではベクトル魔法の妨害にはなるまい。
思い直して、ソラスは一つだけ空輝石を握ると、大剣を携えて天使の羽を一打ちして飛翔する。
ベクターの近くで空輝石を放れば突風が巻き起こる。
その突風で推進力を得たソラスは、両手で柄を握った大剣を全力で横に薙ぐ。
「おらあああっ!」
風圧ごと切り裂く一撃!
ぐうっと唸って体勢を崩しつつもベクターは、一撃離脱を試みるソラスにレーザーを放つ。
大剣を盾にしようとするソラスだが、レーザーは過たず天使の翼を灼いた。
野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は、ベクターの隙を見逃さない。
「――起きなさい「鐵喰」、征きますよ」
裕樹は六尺の妖刀を携え、ベクターめがけて飛び上がる。
見事な舌戦を見たからには、裕樹がすべきは増援としての攻撃のみ。
「嚙み砕け、「鐵喰」」
妖刀覚醒・鉄蝕閃――妖刀が大刀と姿を変え、一瞬使い手が成長する。ふさわしい使い手の技で、大刀はベクターの翼を切り落とさんとギロチンのごとく落ちた。
しかし裕樹に伝わる手応えは光を斬るが如く。一瞬霧散した翼が元に戻る。本体にダメージは与えているが、翼の形状に損傷はなく、反撃のペネトレイト・レーザーが裕樹を追いかけて、貫いた。
その様子を遠くから観察している眼鏡のデーモン、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)。
「背中のアレ、リサイクルマークじゃなかったんダ……」
ベクトル魔法は厄介だ、とラウムは眉をひそめる。
ラウムは霧状にナノマシンを撒いているが、チェインパラドクスでの戦闘とはあらゆる物理法則や魔法を無視して攻撃者にのみ反撃が届く。自身の周辺時空のみをより強力に歪めて行われる反撃が周囲を巻き込むことはありえないが、パラドクスに干渉できるのはパラドクスだけ。ナノマシンは気休めにもならないだろう。
「視えてるヨ」
ベクターの翼を空気に変換しようとラウムは魔力障壁の眼鏡『Rewriter』越しに、敵を視た。
翼の一部が霧散し、次の瞬間復元される。ベクターが生きている限り、翼は損傷しないのだろう。
さきほどの裕樹の攻撃の様子も合わせて分析すると、どれだけ翼を攻撃してもベクトル魔法は弱まらず、反作用の壁翼が無効化されることはないということがわかった。だが、翼を復元するのは回復行為ではないため、復元のために彼の体力を削っている。ダメージを与えていれば、このジェネラル級はいずれ殺せる。
ベクターの反撃として、ラウムが放った力だけがラウムに還ってきた。ラウムの何かが空気に変換されることはなかったが、痛みだけが返される。
「いっつつ……でも、ベクターに確実にダメージは入ったネ」
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV2が発生!
【リザレクション】がLV2になった!
シル・ウィンディア
やっとその気になってくれたね。
せっかくつかんだこのチャンス…
逃すわけにはいかないっ!!
飛翔で上空に跳んでからの空中戦機動っ!
今まで、ベクターから攻撃はしてこなかったけど、反撃のギミックはわかってる…。伊達に何回もあなたにあったわけじゃないんだよっ!!
世界樹の翼type.Cからの誘導弾を当てないように撃っていくよ
あくまで、牽制攻撃。牽制しつつ、高速詠唱の六芒星精霊収束砲を撃っていくよ
反射で来た砲撃は、引き付けるだけ引き付けて…
上空から一気に降下っ!地面にあたる寸前まで下りて、水平に急速移動!
これでダメなら、魔力砲撃時の光の翼で防御(ガードアップ)
いたた…
でも、防いだからね。
まだまだ、ここからっ!
エルカ・アルヴェアーレ
「そんじゃ見せてやるか、アタイ達の本当の力。逆説連鎖戦の神髄を!」
全ての残留効果をフル活用
仲間と連携して戦うよ
【神速反応】で全ての攻撃を両腕のバックラーで受け止める
手の届く範囲なら仲間への攻撃も肩代わりして、衝撃を蓄積し続ける
「その攻撃はアタイの技に似てるね。だったら…」
蓄積・増幅した衝撃を右腕に集約し、渾身のシールドバッシュで攻撃
翼で反射された衝撃は、更に盾で吸収し今度は脚に集約
吹っ飛ばされた勢いで壁を蹴って二度目の≪D・D・D≫!
「痛みも、力も、この戦いに挑んだ仲間達の想いも、全て繋いでこの一撃に宿す!勝負だ!」
【託されし願い】で仲間の幻影を背負った必殺の飛び蹴り
「ちゃんと記録したかい?」
飛鳥・遊里
闘ってくれる気になってくれたようで何よりだ。面白いだろう?心ってのは。数字とか計算では測れないものがあるってことはさ
さあ、真っ向勝負と行こうか
【ギガントマキア・オーバーパワー】起動
鋼鉄の巨人がお相手だ。俺が挑むのは、戦術も計算もまったく必要ない、シンプルな殴り合いだ
避ける?必要ないな。【バスタービームシールド】を構え、味方を守る遮蔽物となりながら正面突撃し、鉄拳制裁だ!
一旦射程距離に入ったらもう逃がす気はない。つかみ合いの取っ組み合いも辞さない。どんな泥くさくてカッコ悪い戦い方でも構わない
お前さんもしっかり勉強していけよ。世の中には理屈だとか理論だとかに縛られないやつらが大勢いるってことをな!
アンゼリカ・レンブラント
やっと戦意をあらわにしたな
私たちは絶対に勝つ!
仕掛けるタイミングを仲間と合わせ、
遠距離の間合いよりパラドクスの砲撃
衝撃波を浴びせダメージを与えたら
反撃を自身の周囲に構築された障壁で
懸命に凌いで一撃離脱
勇気を燃やして、致命を防ぐ
消耗させるまでは踏み込まないよ
敵の仲間への攻撃後のタイミングを突いて砲撃し、
こちらに注意が向いている時は砲撃にフェイントも交え
仲間に隙を突いてもらう
冷静にダメージを重ねていく
1人じゃなくみんなと一緒だ、必ず勝つ!
ベクターの消耗が見えたら
呼吸を整え力を集めて踏み込み
全力の《終光収束砲》を叩きこむっ!
まだ多分仕留められないよね
でもこちらもこれからさ、
死んでいきなよ、ベクター!
碧が飛ぶ。
「せっかくつかんだこのチャンス……逃すわけにはいかないっ!!」
空を駆けるシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)の背には青白い魔力翼が生成されている。
魔力銃モードである世界樹の翼type.Cで魔力弾を弾幕のように撃ちながら、シルはベクターに迫った。
高速で編んでいた超高出力砲撃系精霊魔術を世界樹の翼type.Cの銃口がベクターの目前でぶっ放す。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ…。六芒星に集いて全てを撃ち抜きし力となれっ!」
ベクターの半身を吹き飛ばすような勢いで、放たれた六芒星精霊収束砲にベクターは堪らず後退した。
次の瞬間、砲撃はシルめがけて反転してくる。
直角に下へと逃げたシルに追いすがってくる反撃をシルは光の翼を盾に受けつつも、今積んでいるガードアップの効果では足りない。
「きゃあっ!」
自身の肉を爆ぜさせた砲撃の痛みにシルは思わず叫ぶ。
「いたた……」
だがシルの目に諦めも絶望もない。
「でも、防いだからね。まだまだ、ここからっ!」
シルの戦意を継ぐように、エルカ・アルヴェアーレ(赤熱のプライムムーバー・g07009)はガチンと己の両の拳を打ち付ける。
「ああ! そんじゃ見せてやるか、アタイ達の本当の力。逆説連鎖戦の神髄を!」
ベクターが放ったベクトル魔法をエルカは円形の盾を展開した機械腕を縦に揃えて受け止める。
「その攻撃はアタイの技に似てるね。だったら……」
受け止めたベクトル魔法をエネルギーに変えて貯め、エルカは全てを右腕に集約して、カーボン製の脚『ハイデン』をバネに跳ね上がる。
「起動コードDDD! 防御こそ最大の攻撃だぜ!」
圧縮した時空で一瞬でベクターへと肉薄したバックルがベクターに痛烈に反撃する。
反作用をそのまま受けて、エルカは近くのビルの壁を蹴る。
「痛みも、力も、この戦いに挑んだ仲間達の想いも、全て繋いでこの一撃に宿す! 勝負だ!」
今度は力を『ハイデン』に溜めたエルカの蹴りがベクターの顔面にクリティカルヒットした。
「ぐ、あああっ」
「ちゃんと記録したかい?」
エルカのニッとした笑顔がベクターの視界に写ったかと思った瞬間、次に見えたのは青空。
ベクターは地に背から落ちていた。
「来たな、ベクター!」
地上ならこちらのものだ、とアンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)は黄金の闘気を纏いながらベクターに駆け寄る。
「私たちは絶対に勝つ!」
即座に立ち上がろうとするベクターに、アンゼリカは呼吸を整えて、一歩踏み込み、
「裁きの光と共に輝け、六芒星に集いた精霊よ! 邪悪なる者全てを……撃ち抜けぇーっ!」
シルから教わった六芒星増幅術を応用した光の砲撃を放った。
「ぐおあああっ」
圧倒的な黄金色の光に押し付けられて、反撃も出来ずに再び地に転がるベクターへと、赤き鋼鉄の巨人が進み出た。
「なに……これは、なんだ?」
呆然と巨人を見上げるベクターに、
「ギガントマキアさ」
飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)の声が巨人から答えた。
「プラズマ動力炉搭載のパワードアーマー可変装甲『ギガント』。こいつは大型装甲バイク形態への相互変形が可能なんだが、今はそれは置いておいて。ギガントをコアとして、異相次元より呼び出した追加パーツと合体、五メートル級人型パワーローダーの『ギガントマキア』に俺が合身しているわけだ」
「…………」
懇切丁寧に遊里が説明してあげたというのに、ベクターはあっけにとられているらしい。
「さあ、真っ向勝負と行こうか。お前さんもしっかり勉強していけよ。世の中には理屈だとか理論だとかに縛られないやつらが大勢いるってことをな!」
のっしのっしと緑に目を光らせバスタービームシールドを構えながらギガントマキアがベクターに迫る。
我に返ったベクターが空に舞い上がる。
「逃がすつもりはないぜ! ギガントマキア・オーバーパワー!!」
がっしとギガントマキアの腕がベクターをつかむ。
「鉄拳制裁だ!」
「小癪なァ!」
しばし揉み合った後、ギガントマキアの拳がベクターを殴りつける。同時にベクターから放たれたレーザーがギガントマキアを射つ。
その間も、アンゼリカやシル、エルカが援護射撃とばかりにベクターを止めどなく攻撃を重ねていく。
もちろん、その攻撃もベクターは反射やレーザーで抵抗して、ディアボロスを苛んだ。
泥仕合のような攻防だが、確実にベクターは消耗していった。
「まだ仕留められないよね。でもこちらもこれからさ、死んでいきなよ、ベクター!」
ぜいぜいと肩で息をしながら、アンゼリカはニッと微笑む。
「汝らも死にかけのくせに、ようも言う……! なぜだ!?」
ベクターは傷つきながらもまだ食いついてくるディアボロスに、恐れらしき表情を浮かべた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV2が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV2になった!
積商・和沙
ベクター、あんたには勝利の方程式の事とか、いろいろ聞きたかったけどいいわ。
あんたのベクトル魔法は三角関数が打ち破るわ!!
これは逆説連鎖戦。
なら、どんなに吹き飛ばされても私が動ける限り、三角蹴撃はあんたに届くのよ。
ベクターに吹き飛ばされたら、地面への激突は【落下耐性】と魔導障壁で衝撃を抑えるわ。
吹き飛ばされてる間は【飛翔】で軌道をずらし、【隔離眼】で致命傷を負いかねない危険物を一時的排除して大ダメージは受けないように注意するわよ。
そういえば、アルケーからあんた達倒すことを期待していると言われたけど、ジェネラル級大天使からの【託されし願い】はどれほどかしらね?
どうせ社交辞令でしょうけどね。
月下部・小雪
みんなが追い詰めたベクター、今こそやっつける時、です!
モーラットの、コダマの底力を見せつけてやります!!
ベクターに逃げられないようにボクも通せんぼ、です。
今までの経験からみ、見た目で油断せずに逆に警戒してくれるはず、です。
ディアボロスの力はほ、本人だけじゃありません。
一心同体のサーヴァントもボク達の大事な仲間、です!
【コダマ・ギガブレイク】で雷を纏った剣を構えたコダマが突撃です。
コダマを狙ったペネトレイト・レーザーはボクが飛び込んで「ピンポイント魔力障壁」でガ、ガードです。
コダマの攻撃の邪魔はさせま、せん!
ひ、必殺の一撃をお見舞いしちゃってください!
※アドリブ連携大歓迎
山本・一郎
さて、啖呵切ったからには身体張らにゃいかんよなぁ。
先ずは見。いかんせんこいつとは初見だしな。
パラドクスは使わず防御に徹して相手の攻撃パターンを確認する。
出来るだけ無傷で凌ぎたいが、まぁ無理だろうから行動に支障が出ないレベルの傷は許容。
攻撃パターンが把握できて、味方の攻撃で奴さんが消耗してきたら攻勢にでる。
狙いは一点。ペネトレイト・レーザーに合わせてのカウンター。
攻撃の兆候に合わせて呪喰いを発動。増加した身体能力に物言わせて一気に間合いを詰める。
奴さんが急加速に反応するよりも速く踏み込み、捨て身で首を斬り落としにかかるぜ。
ベクトルだかなんだか知らねぇがよぅ。
書き換えられるならやってみろってんだ。
一里塚・燐寧
ベクターくん、幕引きの時間だよぉ
きみの技が「蛮勇を殺す」としても──限界突破の蛮勇で叩き折るまでさっ!
【飛翔】で敵の頭上を取って『絶技:万象喰らいの刃』を発動
生み出されるは超巨大鎖鋸剣≪テンペスト・レイザー・メガトンモード≫
振り回すことすら困難なそれを、位置エネルギーを威力に乗せ地形ごと貫く落下突きで、無理やり「ブチ当て」に行くよぉ!
突き付けた超巨大な得物を盾代わりにし、【肉体改造】で得た頑健さで反撃にも限界まで動じない
迷わない【捨て身の一撃】で、狙うは【両断】ただひとつだよぉ!
復讐者の進む道は、どんな計算で予測したって止められないよぉ
ほら、生き残る解を導き出してごらん。出来るもんならねぇ!
「ベクター!」
彼のことを呼ぶ声に、ベクターが振り返ると、積商・和沙(四則演算の数秘術師・g02851)が仁王立ちになっていた。
「あんたには勝利の方程式の事とか、いろいろ聞きたかったけどいいわ。あんたのベクトル魔法は三角関数が打ち破るわ!!」
そう宣言するなり和沙はベクターへと時空を歪めて一瞬で到達する。
これは逆説連鎖戦。いかなる場合であっても彼女のパラドクス『三角蹴撃』はベクターに届くのだ。
「サイン!」
和沙はベクターの顎を蹴り上げ、
「コサイン! そして」
頬めがけて回し蹴り、
「とどめのタンジェント!!」
そして脳天へと踵を落とす。三連撃が見事に決まったが、ベクターの翼が一瞬輝いたかと思うなり、和沙は真上へと打ち上がった。
和沙のベクトルが書き換えられたのだ。
「くっ! そうやすやすとやられないわよ!」
デーモンの翼を打ち鳴らし、和沙はベクターに与えられた速度を緩める。
「そういえば、アルケーからあんた達倒すことを期待していると言われたわ」
「……それはそうだろうな」
ベクターは僅かに笑った。敵対する大天使がアークデーモンの死を望むのは当然のことだろう。
「今こそやっつける時、です!」
月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)が豊島区の方角に立ちふさがる。
彼女の連れるモーラット『コダマ』も意気軒昂、ふんすふんすとやる気満々だ。
「コダマの底力を見せつけてやります!!」
そう言って小雪は手を合わせて天に祈る。
すると局所的に一瞬にわかにかき曇り、雷鳴を轟かせて黒い雲が現れた。
コダマは心得たりと長剣を大上段に構えて待っている。
避雷針のごとく雄々しく天を指す刃に、雷雲が大音声と共に稲妻を落とした。
「雷さんの力を借りて、ひ、必殺のコダマ・ギガブレイクです!」
小雪が指示するなり帯電した剣ごとコダマが光の速さでベクターへ吶喊する。
膨大な電気エネルギーを伴うコダマの斬撃がベクターを切り裂いた。
「ぐ、あああっ」
「お、奴さん、消耗してきたな」
ベクターの悲鳴を聞いて、山本・一郎(呪喰い・g04252)は口端を上げる。
「さて、啖呵切ったからには身体張らにゃいかんよなぁ」
ずらりと半分に折れた妖刀『産屋切』を抜くと、一郎は禁忌――山本流・呪喰い外法に手を伸ばす。
刃の断面から滲み出る血が欠けた刀身を補い、一郎に驚異的な力を与える。
「こいつでケリだ……どっちに転んでも、な。ベクトルだかなんだか知らねぇがよぅ。書き換えられるならやってみろってんだ!」
踏み込む――捨て身の一閃!
再び地に落ちるベクターと共に、一郎もべちゃんと地に落ちた。一郎もパラドクスの反動でぶっ倒れたのだ。
大の字に転がる一郎の視界に、ローファーが見えた。
「一郎くんギブ?」
覗き込んできたのは一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)だった。
「あー……そうさな、ちーっと動けねえな」
「そ。んじゃあ、引き継ぐねぇ。ベクターくん、幕引きの時間だよぉ」
そう言うと、燐寧は手にした巨大鎖鋸剣『テンペスト・レイザー』を吹かす。回転していく鋸刃を確認し、燐寧はニヤと笑って空へと舞い上がった。
「舐めるなよ……ここからが! あたしの!! 復讐の時間だぁぁぁぁぁーーッッ!!!」
彼女が吠えるなり、空中で『テンペスト・レイザー』は大量の怨念を吸い上げ、巨大な巨大な『テンペスト・レイザー・メガトンモード』へと姿を変える。その長さ、なんと十五メートル。
一介の少女では取り回すことすら不可能なはずの超巨大鎖鋸剣を燐寧は地上のベクターへと向けた。
「狙うは、両断ただひとつだよぉ!」
リターナーは飛翔をやめる。
瞬間、重力が燐寧を地上へと引き戻す。巨大過ぎる得物が落下速度をいや増す。
「ブチ当てるよぉ!!! ほら、生き残る解を導き出してごらん。出来るもんならねぇ!」
「死ね! 墜ちろ!」
「望み通り落ちてあげてるよぉ!」
ベクターが撃ち込んでくる無数のレーザーを物ともせず、燐寧は回転刃をベクターの脳天へとぶちこんだ。
ギャギャギャギャギャと神をも殺す武器が残虐な唸りを上げ、アークデーモンの肉体を削り取り、ついには左右を分けた。
しゅう、ともとの大きさに戻った『テンペスト・レイザー』を握る、全身穴だらけの燐寧は、ほっとしたように膝をつく。
「……ジェネラル級、ぶった切ってやったよぉ」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【落下耐性】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
【腐食】がLV3になった!
【断末魔動画】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【グロリアス】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV5になった!
【ドレイン】がLV3になった!
最終結果:成功 |
完成日 | 2022年07月18日 |
宿敵 |
『『線形代魔』ベクター』を撃破!
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