クロノス級の事件に挑め

 クロノス級クロノヴェーダが行っている悪辣な事件を阻止する為、特別なパラドクストレインで過去に遡り、クロノス級と決着をつけます。
 宿敵が引き起こしている事件の一つに介入し、事件を引き起こしているクロノス級クロノヴェーダを撃破して、因縁に決着をつけます。

 クロノス級は、宿敵の性質に沿った事件を引き起こします。
 この事件を完遂させる事で、クロノス級クロノヴェーダは、新たな『アヴァタール級』を生み出し、戦力として基準時間軸に送り届けているようです。

食い物おいてけ、でなけりゃ食おか、人喰おか(作者 塩田多弾砲
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#宿縁邂逅  #クロノス級の事件に挑め 


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#クロノス級の事件に挑め


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 平安の時代。
 その場所は、『綿貫沼』と呼ばれていた。
 山奥に存在する沼……というより、小さめの湖。そこは水神信仰があり、かつては沼の主、『わたぬき様』が棲んでいた、と言われている。
 そしてここ最近。わたぬき様……を名乗る何者かが、供物を催促していた。
 平安の時代。
 その場所は、『綿貫沼』と呼ばれていた。
 山奥に存在する沼……というより、小さめの湖。そこは水神信仰があり、かつては沼の主、『わたぬき様』が棲んでいた、と言われている。
 そしてここ最近。わたぬき様……を名乗る何者かが、供物を催促していた。

 その日……神社に骸骨の群れが現れた。沼のほとりに建つ神社へ、水中から現れた骸骨が……神社の境内に入り込む。
「……くっ! こ、この骸骨たちが、わたぬき様のお使い、なんですか……?」
 そして、この神社唯一の巫女……小雨へと、骸骨は襲い掛かる。
「いやああああっ!」
 骸骨の武器が、小雨を貫き、屍と化した。
 そのまま彼女の死体を引きずり……骸骨たちは、沼の中へと姿を消した。
 今日もまた。
 近くの村の、村人が。夜中に、『もっと食い物を寄こせ』という何者かの声を聞いたと言ってきた。
 そして、今夜もまた。
『もっと、もっとや……もっと喰いもんを寄こすんや……』
 夜中。池のほとりにて、『ウチは水神のわたぬき様や! 水神として命令する! 喰いもん、もっと寄越せ!』
 謎の声が、響いてきた。

「え、ええと……ですね……」
 多少わたわたしつつも、妖怪研究家の少女・清原・小雛(人間の妖怪博士・g01264)が、今回の内容について語り出した。
「新宿駅のグランドターミナルですが、特別なパラドクストレインが現れました。これは、ええと……『クロノス級が活動していた、過去の時代』に、向かう事ができるようです」
 つまり、これに乗れば『クロノス級との決着』を付けることができる。決着……すなわち、撃破できれば。新たなアヴァタール級出現の抑制、そして、敵ディヴィジョンの弱体化、それらに期待できる。
 向かう場所と時代は、日本の平安時代。すなわち、ディヴィジョン『平安鬼妖地獄変』。
「歴史改竄の進行度は、まだそれほど進んでいない状況のようです。そして現場も、都からはそれなりに離れている位置です。歴史に対しては、それほど大きな影響がある場所と出来事ではないかと」
 だがそれでも、過去の時代で事件が起こる事は必至。この敵と戦い、撃破する事が必要と、小雛は付け加えた。

「そ、それで、文献によりますと……」
 小雛は続けて、『わたぬき様』に関して説明し始める。
『わたぬき様』とは、かつてはこの沼に潜み、不用意に入った動物や人間のはらわたを食らう魔物として恐れられていた。『わたぬき』とは、『はらわた』を『ぬきとる』者というところからそう呼ばれるように。
 当初は生贄を捧げられていたが、後に食べ物を代わりに供えられ、この沼と周辺の村々、その住民たちの守り神として信仰されるようになったとの事。
 そうして、幾年月が経過。しかし……、
 ある時期から、この沼の周辺に住む農民が、襲われるようになっていった。

 綿貫神社では、供物の団子……ヒエやアワといった雑穀から作る団子を一月に一度、わたぬき様へと、沼へと供えている。団子の他には、山の幸や周辺の川の幸……山鳥や猪の肉、木の実や茸、川魚や沢蟹などをともに供える。
 しかし、ここ最近になって、
 ある月の夜中。供える予定だった食べ物が、供える前に盗まれるという事件が頻発。
 誰かが盗んだのかと思い、再び用意したら、それも盗まれる。
 そしてそれ以降、『もっと寄こせ』という声が、昼夜を問わずに聞こえてくるように。
 当初は誰かのいたずらかと放置していたら、今度は神社に骸骨が出現し、巫女を襲い殺したというのだ。
「それで、ですね。伝承ではこの『わたぬき様』。空腹になったら、いきなりその姿を現して襲い掛かるそうです。その際に、『自ら』の姿を見せる事は間違いありません」
 そして、少なくとも……と、小雛は付け加える。
「少なくとも、供物の催促はしていないはずです。『もっと寄こせ』と、姿を見せずに催促したり、使いをやって催促したりする事は、ありえないのです」
 つまり、敵は『わたぬき様』を装い、村人から食料をたかり、それがうまく行かなかったために骸骨を差し向けた、と、こういう状況らしい。
「パラドクストレインは、骸骨が巫女さんを襲う直前に到着できるようです。まずは、巫女の小雨さんを助けるため、骸骨の群れ……『白骨夜行』を殲滅して下さい」
 それを倒した後、今回の黒幕たるクロノス級が出現するはず。それを倒せば……この任務は完了する。

「……このクロノス級を倒せば、平安鬼妖地獄変ディヴィジョンを攻略する上で、小さくとも重要な一歩となると思います。この好機を逃さないように、皆さんのお力をお貸し下さい」
 そして、もう一つ……。小雛は、重要な点を述べた。
「それで、今回。敵を撃破すると、その敵の支配する歴史が『崩壊』しますので……、終わったらすぐに脱出するように心がけて下さい」
 要は、敵を倒したら、周囲の世界がすぐに壊れて消滅してしまうという事。ディアボロスたちは、仕事を終えたらすぐに撤退する必要があるというわけだ。
「皆さん、もしこの仕事を引き受けて下さるなら……どうか、宜しくお願いします」
 小雛が君たちへと、頭を下げた。
 君たちの返答は、言うまでもない。賛同の意を表した者達は、さっそくパラドクストレインへと向かうのだった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【飛翔】
3
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【現の夢】
1
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【泥濘の地】
2
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、「効果LV×10度」まで低下可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「18+効果LV」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【無鍵空間】
3
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【植物活性】
1
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。

効果2

【能力値アップ】LV6 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV4 / 【リザレクション】LV1 / 【ドレイン】LV2 / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV3

●マスターより

塩田多弾砲
 こんにちは、塩田です。
 今回は、
 1:まず、『白骨夜行』の群れと戦う事になります。
『白骨夜行』は、沼から現れ、沼に隣接する『綿貫神社』へと迫っています。一部はすでに神社境内に入り込み、巫女の小雨に向かっています。到着後にすぐに交戦状態になると思われますので、即座に動き、攻撃できるように用意しておいてください。
 骸骨はかなり多く出現するので、広域に複数を攻撃できる手段を用意しておくと良いかと思われます。
 続き、
 2:『お堀端の置いてけさん』と交戦し、これを討伐して下さい。
 ただしこちらも、一筋縄ではいかない相手なので、注意して事に当たって下さい。根は臆病で、常に飢えているため、食べ物で誘き出し、逃走できないように逃げ道を阻んだ上で、攻撃するのが良いと思われます。
 そして、倒したらすぐに撤退する事も忘れずにおいて下さい。皆様のご参加をお待ちしています。
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


ウィレイニア・アルクィスト
月虹寮で優先連携

臨戦態勢を整えたら現地に降り立つよ。
うぅ……戦闘は苦手なんだけどなぁ。

まずは敵の数を大まかに確認。
境内にはどれくらい侵入しているのかなぁ。小雨さんの安否も気になるし、出来るだけ時間を掛けずに片付けたいかな。

コミュ障の陰キャでも出来る所を見せちゃうんだから。
私は狐狛くんの援護をする形で動くね。
狙いは敵集団の中央。一塊になっている所にパラドクスを放つね。
小雨さんに被害が及ばないように、細心の注意を払って戦うよ。
それじゃ、まとめてどかーん、と。飛んで行っちゃえー!

・他の方との連携やアドリブも歓迎します


鋤・六郎兵衛
アドリブ、連携歓迎。

御下命、承ったでござる。
民を苦しめる妖怪変化を退治するも忍者の務め。
微力ながら助力致すでござる。

「忍び足」「地形の利用」で木陰等に隠れて待ち伏せる。
敵が現れたら連携し攻撃。
【忍法·微塵隠れの術】にて敵の足元を遠隔爆破。
「一撃離脱」の心得にて、一つ所に居着かず移動し続け、反撃を回避するでござる。
巫女殿に被害が及ばぬ様、敵の動きを警戒。襲おうとする敵を優先撃破し、必要なら自ら庇いに向かうでござる。


野本・裕樹
水神に神社…おそらくは関係無い筈だと理解しているのに貴船神社を思い浮かべてしまいますね。
何であれ信仰を悪用するクロノヴェーダを放置する訳にはいかないでしょう。
小雨さんでしたか、巫女さんも護らなければなりませんね。

水神は騙りでしょうけれど、ここは五行に倣いましょうか。
土剋水、すなわち土は水を吸い、濁らせる。
【泥濘の地】にて足止めを、本当に水神の使いかどうかなんて関係なくその歩みを止めてもらいます。

《走地刃・馬酔木》…巫女さんにその槍は届かせません。
本当の『わたぬき様』には神社を荒らす事になって申し訳ないですが、巫女さんを襲うモノ達から護る堤防となる事で許してもらいましょう。


草薙・美珠
●目的
神社の巫女を襲う妖魔を許すわけにはいきません。
同じ巫女として、小雨さんは必ず守ってみせましょう。
そして神を騙る偽物に天罰を下してあげます。

●手段
私の衣装も巫女服です。
これならば小雨さんと入れ替わることも可能かもしれません。
小雨さんの身代わりになるように動き、なるべく多くの骸骨たちの注意をひきつけましょう。

●戦闘
敵を引き付けたら退魔師として骸骨たちを祓ってあげます。
数が多いので、草薙流退魔術【神樹の蔦】で多くの敵をまとめて行動不能にしていきます。
小雨さんは植物の壁で骸骨の攻撃から守りましょう。

神社という聖域を侵すその行為、草薙神社の巫女として許すわけにはいきません。
滅してあげます!


セシリー・アーヴェンディル
【アドリブ/連携歓迎】
時代と場所が変わっても信ずるものがあるのは変わらないか。
信仰を偽り害を成す者を許してはおけんな。

到着後はすぐに戦闘に入り【光の剣滝】を放つぞ。
小雨に近づこうとする雑兵を吹き飛ばす。
その隙に彼女を守れるように陣を敷けると万全だな。
小雨には私達は味方だと語り掛けて落ち着かせよう。
彼奴等はわたぬき様ではなく、その名を語る不届き者だ。
私達はそれからあなたを守るために来た、とな。
落ち着てくれていれば守りやすい。

小雨を追おうとするのであれば、逃げ道に陣取るように立ちふさがる。
群れを巻き込むように斬撃で斬り飛ばしてやろう。


奈々瀬・桂 (サポート)
『ま、千里の道も一歩からだ。頑張っていこうぜ?』
 人間のワールドハッカー×時間神官、18歳の男です。
 普段の口調は「基本はタメ口(俺、お前、呼び捨て、ぜ、だぜ、じゃん、じゃねぇの? )」、真剣な時は「まじめなトーンで(俺、お前、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」です。

 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



中山・ネフ (サポート)
『続き、早く出ないかな』
 リターナーのカースブレイド×スフィンクス、14歳の女です。
 普段の口調は「淡白(私、あなた、~さん、ね、よ、なの、なの?)」、考え事中は「無口(私、あなた、~さん、言い捨て)」です。

 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



アルガ・ナスガ (サポート)
「ふふ、甘えたい子はいませんか?」
民衆であろうと敵であろうと辛い状況に遭っている子は甘えさせてあげたい、癒してあげたい。そんな感じで考えて行動します。
敵に対しても「今までよく頑張ってきわね。ほら、いい子いい子♪」とか労ってあげてからせめて引導を渡してあげたいなとか思っています。
母性を持て余しています。

 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


唯木・めぐる (サポート)
■ワールドハッカー✕デジタルサマナー
■一人称:俺
■二人称:年上→~さん、同い年・年下→~ちゃん、~くん
■口調:だね、だよ、だよね、なの?
 「オッケー、俺に任せてよ」「フェアじゃなくてもいいじゃん。有利な戦い方しなきゃ」
 「端末一つで、何処からでもハッキング出来るからね」
■性格等:マイペース、飄々としている雰囲気、ネット好きで機械やデジタルに強い。
■行動:慎重・頭脳派。正面から突っ込むことはしたがらない。ただ、誰かを護る為なら多少の怪我は厭わない。
■パラドクス:いずれも使用可能
上記を踏まえ、お任せ致します。


森部・灯 (サポート)
よーし!
おーえんがんばるぞー!


とは言っても私はそこまで頭良くないし器用でもないから、とりあえず当たって砕けちゃおう!
物相手なら力技で、人相手なら勢いで!
大切なものは心だよ! たぶん!
つまり心技体!

クロノヴェーダ?
もちろんこの私がぶっとばーす!
殴る蹴るの暴行パラドクスで戦うよ!

もし誰かと一緒に行動するなら、その人に合わせたり真似したりしてその場を切り抜けるよ!
必要なら残留効果も使っちゃう!
と言うより残留効果ないとできないこと多そうだしね!
大丈夫! きっとなんとかなるよ!


李・芳 (サポート)
あたしは李芳、好きに呼んでもらって構わないよ。
得意なのは殴る、蹴る、ぶち壊す、以上。
けどまぁ潜り込んで柄の悪い連中に話を聞いたり流したり。
足音殺して忍び込む、なんてのもわりと得意だよ。
あとは誰かが不当に踏み躙られるのは黙って見過ごせないね。
武器を持つ以上、持たねぇ連中を守るのは当然だよ。
大局的な動きにゃ詳しくないけど、個々の戦闘ならそれなりに場数は踏んでるつもりだよ。
他の連中もいるんなら、必要に応じて連携取りたいね。
それとパラドクスの使用は臨機応変に。
あとは退くなら迷わず退く、進むなら躊躇わないは鉄則。
それと相手が誰だろうと戦場に立つ以上は躊躇わないよ。

※アドリブ・連携歓迎


今咲・栄華 (サポート)
いっぱい使ってくれェ!
『こちとらデスマ週3だったし?』
戦列歩兵×航空突撃兵
口調は「ギャルを経た社会人」
所々語尾を伸ばす癖があってェ
カタカナ使ってコトバ崩し気味ー
ちょっと男勝り
気分でブレるから細かい事は気にしないよォ
でも語尾に「だぜ、ぜ」は使わねーし。

こー見えて社畜の鑑なので営業は超得意
スッ)…誠に恐縮ながらプライド等全て捨て遜る敬語口調に切り替えが可能でございます。
謹んで対応し営業スマイルで交渉致します。

どっかの時代の軍隊の一兵士の記憶を持ってェ
切り込み?ゲリラ?伏兵潜伏?衛生?役割分担は自己判断して個でなく全で動く。作戦遵守の連携派。
自由戦闘なら派手な泥くさい戦場が好き
大胆に頼むぞ☆


八雲・沙耶 (サポート)
『行きましょう。いつかの明日を取り戻すために!』
 人間のガジェッティア×レジスタンス諜報員、24歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、苦しい時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



アルマロス・サクリフィキウム (サポート)
 デーモンのデストロイヤー×サウンドソルジャー
少年です
 普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、異性の前では「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


風高・明 (サポート)
 他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。

 パラドクスは指定した物をどれでも使用しますが、『アイスエイジブリザード』(IB)と『絶技 火竜の舞』(RB)の二つを好んで使います。

 RBの時は、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
 IBの時は、手負いのいる敵群へ対して優先的に仕掛けます。


篁・リシア (サポート)
『つないだ手は…絶対に離しませんッ!!』
 少年的ヒロイズムをちょっと抱えている13歳の人間男?です。
本体は光の剣と突剣の二刀流で主に戦い、自機オプションに複数の妖精と勇気を司る筋骨隆々の魔人がいます。


 普段の口調は「丁寧(僕、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、友達には「少し砕けて(僕、~君、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」です。

パラドクスは状況に合わせて使い分け。
基本的に善良な少年?として振る舞います。
外見は小柄で女性的ですが。
勇気があり、機転も利きますが、器質的に腹の探りあい等は不向きです。

他、細かいことはお任せです


姫乃・葵 (サポート)
口調は基本幼く、ひらがなやカタカナを多用
滑舌もあまり良くないので
美術室→びじゅちゅしちゅ
のように言い難い単語は基本噛みます

敵味方関係無く歳上はおにーさんおねーさん呼び(○○おにーさん等)
長い名前は短く略す、歳下は君ちゃん呼び
動物はわんちゃん、猫ちゃん等
口調はとにかく幼さを重視していただけると嬉しいです

難しい話やシリアスな空気が苦手
戦い自体も好む方ではないので、敵にも甘えたり遊びに誘うような感覚でパラドクスを使用します
足止めや戦力低下、味方強化によるサポートが主体
シロとも上手く連携を取ります
怖い事されたら泣きます

有効な技能は自由に使用可
設定上常に黒猫ぬいぐるみを抱っこしています
その他全てお任せ


●腹が減った!
『綿貫神社』の周囲は、まさに千々髑髏……白骨が多数集まり、百鬼夜行を行っているかの様相だった。
 否。『白』骨と呼ぶのも正確ではない。その骸骨たちは、表面が赤黒く薄汚れていたのだ。あごの骨をカタカタさせる事すら、あまりしていない。やはり赤黒く汚れた武器……短槍と思しきものを手にして、蹂躙せんと振り回している。
 既に夜中の、この時間。神社境内には、すでに数十体の骸骨が入り込んでいた。
 巫女・小雨は、村人たちを陸の方へと逃がしていた。沼からできるだけ遠く、できるだけ離れた場所へ。
「……おそらく、この骸骨たちが、神主さんたちを……? わたぬき様のお使い?」
 神主たちは、もういない。長である宮司はこの件を都に報告に赴き、以後帰ってこない。元より少なかった他の神主も、『食わせろ』の声とともに襲われたり、行方不明になり、今この『綿貫神社』を仕切っているのは、小雨一人。
 そして、骸骨が沼から上陸してくるのを見て、村人のほとんどが逃げてしまった。
 血の気が多い、あるいは力自慢の村人数名が、残って戦力になってくれたが……、
 十数体の骸骨を倒した時点で、限界だった。彼らは豪胆な武士ではない、ただの農民、田舎に住む力自慢の若者というだけのこと。
 そして、相手は既に死んだ化け物ども。そんな連中が無限に出現してきたら、心折れて逃げてしまうのは当然だろう。
「なぜです、わたぬき様! なぜ、このような事を……」
 信心が低いため? もっと食べ物を供えろと?
 境内に入った骸骨は、ざっと見たところ五十体ほど。
 逃げる事はできない。既に内陸部の方からも回り込まれ、逃げ道を塞がれてしまった。あの骸骨がお使いなら……、
「……いいえ! お使いなら、村人を襲うわけがありません!」
 ならば、戦うのみ。壁に掛けていた薙刀を手に取ると、
 小雨は境内に躍り出て、骸骨たちに攻撃した。
「はーっ!」
 骨が砕かれ、骸骨の一体が無力化。
 しかし、一体が倒れると、三体が襲い掛かってくる。小雨はそれに対し、薙刀を振るいつつ……内陸部の方へと逃げようとした。
 だが、遅かった。陸の方には、骸骨の群れが思った以上に回り込んでいたのだ。
 骸骨の群れが、槍を突き出す。薙刀でなんとかそれを弾く小雨だったが、
「……ああっ!」
 逆に、薙刀を弾き飛ばされた。基本の扱いは学んだものの、小雨は戦いに長けているわけではない。むしろ……若干鈍くさい。
 懐刀を抜くも、肩を突かれそれも取り落とす。
 そして、
「……いやあああああっ!」
 骸骨の武器が、小雨を貫き、屍と化した……、
 となる直前。
「掛けまくも畏き草薙大神! 聖なる植物により敵を滅する事を、聞し食せと畏み畏み申す!」
『神樹の蔦(ヴァイン・バインド)』、草薙・美珠(退魔巫女・g03980)の放った蔦が、禍々しい骸骨たちへと巻きつき、がんじがらめに。
「……え? な、何が……?」
 戸惑った小雨は、自身の後方から襲い掛かる『白骨夜行』たちを認めたが、
「逆巻け……『光の剣滝(カタラクラ・ルーメン)』!」
 異国の聖職者らしき姿の女性が、やはり異国の剣から斬撃を放っていた。それは、小雨が仕える神のそれとは異なるが……同時に安堵を覚えるもの。
 聖気を変換した斬撃。骸骨共はその攻撃の前に倒れ、バラバラに砕け散った。
「……大丈夫か!?」
 セシリー・アーヴェンディル(ルクスリア・g02681)が、小雨の元へと駆けつける。
「……あ、あなた方は……」
「話は後です。私たちは、あの妖怪たちを倒すために来ました!」
「我々は味方だ。安心するがいい」
 その言葉に安堵するも、すぐに不安と絶望が戻る。
「助けはありがたいですが……たった二人では、歯が立ちません! この骸骨たちは……境内にはすでに50近くが入り込んでいます。沼の水面には、少なくとも百以上が……」
 だが、
「安心して下さい。あなたを助けに来たのは……」
「私達、二人だけではない」
 美珠とセシリーの言葉が、再び小雨の不安を払拭させた。

 境内に入り込んだ骸骨共が、短槍を構え、
 小雨、そして美珠にセシリーを見つけたと、突進してきた。
 が、途端に骸骨の群れ、その足元が、
『爆発』した。
 骸骨共の一群が、一瞬で全滅。立ち止まり、後続の骸骨たちが攻撃してきた者の姿を探すが、
「……『忍法・微塵隠れの術』!」
 彼らの真後ろに、黒装束の忍者……鋤・六郎兵衛(新宿忍者・g06539)に、迫られている事に気付いた。が、それが彼らの最後。
 再び地面が爆発し、爆発と衝撃波により、後続の骸骨たちも木っ端となり、果てていた。
 更にその後ろの骸骨たちが、忍者に攻撃しようとするが、
 その姿は、すでに消えていた。
 戸惑う暇も与えず、
「……『走れ!』」
 死角から現れた少女が、地面に妖刀を突き刺した。
 狐耳を持つその少女……野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)の妖刀『鐵喰』から放たれた衝撃波が、骸骨たちを吹き飛ばした。
『走地刃・馬酔木(ソウチジン・アセビ)』、妖刀が放った一撃は、その場にいた骸骨たちの半数以上を破壊していた。
 それでも、まだ生き残りが。そいつらは、裕樹へ迫らんとするが、
「……その槍、巫女さんにその槍は届かせません。そして……誰にもその槍で、殺させません」
 裕樹は、再び『走地刃・馬酔木』を放った。今度は衝撃波ではなく、地面の広い範囲を『泥濘』へと変化させている。
 それに足を取られ、転ぶ骸骨たち。攻撃どころか、立ち上がる事すらできない。
「……『リングスラッシャー』! まとめてどかーんと、飛んで行っちゃえー!」
 御神木の陰から、天使の翼を羽ばたかせつつ現れた、ウィレイニア・アルクィスト(シアワセ方程式・g00366)。
 彼女の放った、回転する無数の光輪が、境内に潜む骸骨たちを一掃していた。

●喰わせろ!
 ディアボロスたちを見て、小雨は安堵とともにへたり込んでいた。
「……あの、ありがとうございました。あなたたちは……」
「話は後で。私も巫女です、同じ巫女として、小雨さん。あなたは必ず守ってみせましょう」
 美珠が請け合い、
「ええ。あの骸骨たちは、あなたの仕える神様……『わたぬき様』のお使いを騙って、信仰を悪用しているんですよ」
 裕樹が続き言った。
「拙者たちは訳あって、あのような民を苦しめる妖怪変化を退治する事が努めでござる。微力ながら、助力致そう」
 六郎兵衛もまた、小雨を励ます。
「とはいえ、だ。境内の骸骨たちは倒せたが……」
 セシリーが、油断なく沼の方へと目を向け、
「さっき、空中から沼の方を見たら……、かなりの数の骸骨たちが、沼の水面に浮かんでたんだよね。百や二百どころじゃなかったんだよ」
 ウィレイニアが、不安げに呟く。
「正直、あれだけの数で、一気にここに攻め込まれたら……迎撃はちょっときついんだね。うう……それでなくても戦闘は苦手なんだけどなぁ」
 更に不安げな言葉に、小雨も不安げな表情に。
「……仕方がありません、逃げましょう。『わたぬき様』の神社を放置するのは心苦しいですが……」
「待ってください、小雨さん! 逃げる必要はありません!」
 と、今度は美珠が、小雨を励ます。
「私達に任せて下さい! この神社を、そして小雨さんを護ると言ったでしょう?」
「で、でも……皆さんが強いのはわかりましたが、たった五人では……」
「……五人? いいえ、そんな事はありませんよ」
 今度は裕樹が、そして、
「左様。拙者たちの仲間はまだいる。それに加え……やりようによっては、たとえ数で劣ろうが、戦に勝つ事は不可能ではないでござる」
 六郎兵衛が、励ましの言葉をかけた。
「で、でも……どうするのですか?」
「心配するな、小雨。まずは……」
 この周囲の地形を教えてくれ。セシリーは、小雨にそう問いかけた。

「……来たよぉ? さて、巫女さん……小雨、だっけ? あんたを、アタシらは護るからねぇ?」
 五人に続き、現れた数名。
 うち一人、今咲・栄華(ゲットワイルド退職・g00910)が、小雨へと請け合う。
「ああ、俺たちに任せておけ。必ず、守って見せる」
 アルマロス・サクリフィキウム(堕天・g05234)も、栄華に続いた。
「あ、あの。この方たちは?」
 そんな彼らに、小雨は戸惑うばかり。
「心配はいりませんよ。皆、頼りになる方々です」
 美珠はそう言うが、やはり小雨から不安は消えない。
「……えいっ」
 そんな小雨を、
「……きゃっ!?」
アルガ・ナスガ(はみんなのママになりたい・g07567)が、後ろから抱きしめた。
「……あっ、あのっ?」
「今まで、独りでよく頑張って来たわね。ほーら、もう大丈夫……よしよし」
 彼女に抱きしめられ、頭をなでなでされ。張り詰めた気分がほぐれたのを、小雨は感じた。
「ええと、それじゃあ、ちゃくちぇん(作戦)かいぎ、はじめよ? 小雨おねーさん、だいじょうぶ? シロをもふもふする?」
 連れている猫のような動物……スフィンクスを差し出し、少女が甘えるように問うてくる。その少女……姫乃・葵(青の純真・g01627)が、実は少年である事を後になって知る事に。

「……作戦だけど、奴らの多くは、沼地の岸辺……おそらくは綿貫神社の近く、水中に潜んでると思う。奴らは差し向けた百体が戻ってこないのを知って、また手勢を送り込んでくるだろうね」
 唯木・めぐる(ガレージの野良猫・g05855)と、
「それを倒しても、敵は戦力逐次投入するだろうしな。雑魚とはいえ、百や二百の敵と戦いどおしじゃ、こちらは必ず息切れするだろうよ」
 奈々瀬・桂(人間のワールドハッカー・g03456)が、神社内の社殿を即席の作戦会議室にして、作戦内容を皆に伝えていた。
「例えるなら、あの骸骨たちは……本物の白骨を依り代……というか、媒体にして、呪術による簡単なプログラムを与えたようなものと言える。だから知性は無いけど……」
「……『命令』に従い、動く事は出来る。CPUによるNPC、もしくはそれ以下の、動くだけの雑魚だ」
 めぐると桂が、自身の見解を述べる。小雨はその単語に、全くついて行けない。
「時間が無い。ここからは『指示』を出していくから、それに逐次従ってほしい」
 めぐるの言葉に、皆がうなずく。
「それで、あの……私は?」
「ああ、小雨さん。あなたは……」
「とりあえず、俺たちの側にいればいい」
 さあ、作戦開始だ。小雨がそれ以上詳細を聞く前に、彼らは立ち上がった。

●もっと喰わせろ!
『白骨夜行』どもは、差し向けた自分たちの一陣が、戻ってこない事を知った。
 彼らには、『知性』は無い。より正確に言えば、『思考能力』そのものが無い。ただ命令された事を、行うのみ。
 命令続行、逐次戦力投入。
 水中から、新たな骸骨が再び姿を現した。その数は、先刻と同じくらい……否、先刻の倍はある。
 綿貫神社へと、その骸骨たちが進んでいった、その時。
「へっへーん! おーいバカガイコツたち、聞いてるかー!」
 綿貫神社の、沼に面した鳥居。そこに、巫女ととともに数名の人間が立っていた。
「神社の巫女さんは、この私、森部・灯(全力全開高気圧バール!・g03325)が守っちゃる! お前らみたいな動くだけの骨なんか、ぜーんぜん怖くないもんねー!」
 やたらと元気な少女が、装束を着た巫女を護るように立っていた。
「……にしても、この『骨』ども。改めて見ても辛気臭い連中だね。スフィンクス、そう思わない?」
 灯の隣りにいる中山・ネフ(NN・g03318)が、傍らのスフィンクスを撫でつつ、呟く。
「……お前たちに言っておく。この巫女には指一本触れさせない。さあ、追って来るがいい!」
 灯とネフに並び、セシリーが剣先を向け、宣言した。
「行くぞ!」
 そのまま、沼地の浜を右方向へ、四人は駆け出す。
 そして、上陸した骸骨たちは。巫女と、巫女の護衛をする三人を追い、
 綿貫神社の右側へと、群れを成して進んでいった。

 骸骨の一群が、巫女たち四人を追って、神社の右方向へと進んでいったあとで。
 内陸部の方へと進み、消えたのを見計らい。新たな骸骨の一群が、水中から姿を現した。
 やはり、先刻と同程度の数。そいつらも上陸すると、綿貫神社の鳥居をくぐり、境内へと足を踏み入れようとする。
 命令を下した者は、この神社を占拠しろとも言っていた。そうする事で、神社の氏子たち……周辺の村の連中から、供物を貢がせようという魂胆があったのだ。
『……!』
 だが、鳥居をくぐった二体の骸骨のうち、
 一体は、強烈な蹴りに頭部を砕かれ、果てた。
「あーっと、巫女さんが居なくなった神社に乗り込み、占拠しようってかい? そんな卑怯な真似は、あたし……李・芳(白波の徒・g05689)が許さないよ」
 戸惑うもう一体もまた、針のような刃を持つ細剣、ブレイブ・ビークの連突を受け、砕け散った。
「その通り、僕も許さない! まずは、この僕……篁・リシア(白金色の勇気・g01331)を倒すんだね」
 女性のようにも見える美少年が、誇り高き騎士のごとく立ちふさがる。
「……言っておくでござる、骸骨共。先刻に右側に逃げていった巫女は、囮の偽物でござるよ。本物は……こちらでござる!」
 六郎兵衛が、陰から進み出た。その横には、巫女装束を着た少女。
 途端に、骸骨たちはその少女へと注目する。
「はっ! 捕まえたきゃ、捕まえてみな! もっとも……あたしたちは強いよ!」
「お前達のような、地獄の悪魔には負けない!」
「左様!」
 巫女に従う忍者、そして騎士と拳士は、
 神社の左側へと駆けていった。
 その後を『白骨夜行』は、砂糖を求めるアリのように追っていった。

「……『右側』と、『左側』……それぞれ追っていった骸骨たちの数、思ったより、多いな」
 神社の社殿、その屋根に上っていた桂は、
 自体があまり楽観できない事を、認めざるを得なかった。
「だね。とはいえ……今のところは『作戦通り』。じゃあ、お三方……派手にお願いするね」
 同じく屋根の上で、めぐるは。
 隣に控えていた、三人に頼んでいた。
「……うぅ、うまくいくかなぁ」
 うち一人、ウィレイニアは、やはり不安を隠せない。
「『いくかなぁ』? なぁにいってるんだよぉ。うまく『いく』にきまってるっしょ。位置的に、こっちが絶対的に有利。そうじゃん? アルマロス」
「……ええ、俺たちの事は、敵は予想外だろうし。栄華さん、頼りにしてます」
 後の二人は、やる気……または『殺る気』まんまん。
「それじゃ、『航空戦力』……出撃、願います」
 めぐるの言葉を聞き、ウィレイニア、栄華、アルマロスは、
 空中に舞い上がり、沼の方へと向かっていった。
「……あ、あの……」
 社殿の陰から、その様子を見ていた小雨は、再び戸惑い、驚いている。
「大丈夫よ、今のところは思惑通り。たぶん私たちの所には、あの骸骨は来ないだろうから、このまま隠れていれば解決するわ」
「うんっ。僕とシロもまもってるし、しんぱいないよ」
 アルガと葵が、小雨を励ます。二人の言葉は、小雨を安心させてくれたが……それでも完全には不安は解消しなかった。

「……お二人とも、そろそろ出番です」
「頼むぜ、タイミングは任せる。あの三人から合図を受けたら、やってくれ」
 そして、めぐると桂は、
「わかったわ。『みんなの明日』、必ず取り戻して見せる!」
 八雲・沙耶(人間のガジェッティア・g03536)と、
「任せて! ……これが終わって戻ったら、豚骨スープのラーメンでも作って食べたいわね」
 風高・明(人間のトラディショナル魔導師・g05864)、二人の女性を、戦場へと送り出していた。

●もっともっと喰わせろ!
 綿貫沼の、水中。『白骨夜行』の残存兵力は、まだそこに潜んでいた。
 最初の一群は全滅。そして二群・三群は、左右に分かれていった。
 数は大分減ったが、戦力はまだ残っている。その数、全体の約半数。つまり……三百以上。
 神社を蹂躙し、占領するには十分。このまま、戦力を逐次投入し続けていけば、巫女を殺す事はできずとも、神社を手に入れる事は出来る。知性無き骸骨たちは、本能めいた濁った思考していたが、
 途端に、自分たちの潜む水中そのものに、強烈な爆発が起こった事に気付いた。
「へっへーっ、大胆に挑むぞ☆ 爆発と殺戮でデコるのどうよ、骸骨!」
 空中から、自分たちの潜む水域の『後方』へ、栄華が爆撃していた。
「『死して徒花咲かせて見せろ(ブルーム・オブ・ブレイム)』! ちっとは気に入ったっぽい!?」
 細長い棒状の爆弾が、空中から放たれ、骸骨に突き刺さり、爆発する。
 反撃せんとする骸骨たちだが、敵は空中、攻撃が届くわけが無い。水中に逃れようとするが、
「逃がさないぜ。俺の提供したステージだ……一曲踊っていけ」
 同じく、悪魔の翼で飛翔したアルマロス。彼が空中から放つ『双翼魔弾』が、骸骨たちに引導を渡していた。水中に逃れた程度では、魔弾の追跡から逃れる事は出来ない。
 悪魔に続き、天使も、
「ほーれ、もっかい飛んでいっちゃえー!」
 ウィレイニアの『リングスラッシャー』の斬撃が、容赦なく骸骨を地獄へ送り返していった。
 予想外の、『空中』『後方』からの攻撃。
 これらに、『白骨夜行』の水中残存戦力は、一気に減った。逃れるためには……、
 その全てが、陸へと向かっていった。

 セシリー、ネフ、灯。
 彼女らを追う、右に向かった骸骨の一群は、
「……聞し召せと、畏み畏み申す!」
 いきなり地上に発生した、大量の蔓草による不意打ちを食らった。
 もしも骸骨が、表情を浮かべる事ができたなら。『白骨夜行』たちは間違いなく、浮かべていたに違いない。
『驚愕』の表情を。
「……引っかかりましたね。私は巫女ですが、小雨さんではありません!」
 小雨ではなく、巫女は美珠だった。
 そして、触手めいた『神樹の蔦(ヴァイン・バインド)』が、先刻同様に骸骨たちを血祭りにあげ、その数を減らしていく。
「……逃がさんぞ、邪悪なスケルトン!」
 セシリーの聖剣が、更に襲い掛かり、骸骨たちへと引導を渡していく。
「……蠍の毒針の一撃、食らうがいい。『スコルピオンスティング』」
 猛毒を帯びたネフの妖刀が、骸骨を断ち切り、砕いた。
「おらおらおらおらっ! 私のバールはキクぞ! 食らってみるか!? 答えを聞く前にぶん殴るッけど!」
 ドガバギグシャといった、恐ろしくも小気味いい打撃音が響き渡る。
 灯のバールめいたものの連打の前に、『白骨夜行』は防御一辺倒。しかし、
「……開かないものは、私の前にはないんだよっ! 『サイコピッキング(ピッキングトハナバカリ)』!」
 その防御を、灯は無理やりこじ開けた。
 その開けられたところへ、セシリーとネフの刃が襲い掛かり、
 その場にいた骸骨は、全てが砕かれ、地に伏せた。

 左に逃げた、芳、リシア、六郎兵衛。
 それを追う、『白骨夜行』の一群は、
 とうとう彼らに追いついた。それどころか、
「……不覚! 回り込まれたでござる!」
 六郎兵衛の前に、骸骨を先行させていた。
 そのまま、短槍を投げつけ、巫女を六郎兵衛ごと串刺しに……、
 とは、いかなかった。
「あいにくですが、そんな攻撃は通用しません!」
 攻撃を回避したこちらの『巫女』も、美珠同様に偽物だった。小雨の巫女服、その予備を借りた裕樹だったのだ。
「……ここまで誘き出せば、あとは……」
 六郎兵衛は、骸骨を睨み返し、
「ああ、あたしらが大暴れして、こいつらをぶちのめすだけ、だな」
 芳は、両の拳を握りしめ、
「僕たちの戦いの技、とくと味わうがいい。骸骨たちよ!」
 突剣と、光の剣を両手に構えたリシアが、言い放つ。
 その言葉に引くわけが無く、骸骨たちは襲い掛かった。
「『忍法・微塵隠れの術』!」
 が、襲い掛かる事すら許さず、その足元が爆発。骨が木っ端となり、粉微塵に。
 爆発を逃れた骸骨には、
「知彼知己者、百戦不殆(敵を知り己を知れば、百戦危うからず)! お前らは敵であるあたしらどころか、己が何者かすら知らない! そんな……」
『達人撃』、腰を落とした拳の一撃が、骸骨たちの防御の方を破り、容赦のない一撃を次々に繰り出し、
「そんな無知蒙昧の骨如き、あたしらに勝てるわけなし!」
 蹴りと拳が、骸骨どもを砕き散らせた。
「そうとも! 骸骨は骸骨らしく、墓場に戻って眠るがいい!」
 リシアの両手に握られた剣……細剣『ブレイブ・ビーク』と、光の剣『気紛れ妖精の舞踏』の二刀流も、同様に骸骨たちを蹴散らしていく。
「……迷いを捨てて……疾く!鋭く!刺し穿て!『乱桜一閃(ランオウイッセン)』!」
 それは、舞い散る桜の花弁を発生させつつ、空間に漂う無数の花弁を全て刺し貫くが如き、鋭き刃の刺突。
 止めの一閃が、その場にいた骸骨の、最後の一体の眉間を穿ち、
「……フィナーレ(終わりだ)」
 呪われた骨の群れは、全てが土に還り、無害なものに変わっていった。
「……さて、他の皆はどうかしらね」
 沼の水面と、美珠の方へと視線を向け、裕樹は呟いた。

●喰わせろ!喰わせてくれ!
 第三陣の、『白骨夜行』。
 それらは、全てが水面にその上半身を露わにさせ、徐々に迫りつつあった。
『綿貫神社』の鳥居の向こうには、無数の骸骨が水面に顔を、身体を出して、近づいている。この様子はまさしく、悪夢そのもの、地獄を思わせるそれだった。
「……栄華さん、攻撃は?」
 鳥居から離れた、右側の方には、ガジェッティアの沙耶が、
「いつでも、いけます!」
 左側の方には、レジェンドウィザードの明が、それぞれ立っていた。
「いいわよォ、そのまま……もうチョイ近づくまで待つし……」
 そして、鳥居へと、骸骨たちは接近してくる。
『白骨夜行』の後方上空からは、変わらず、
 ウィレイニアとアロマロスが、攻撃を放ち、追い立てていた。
「そのまま、そのままァ……」
 やがて、骸骨たちの群れの、先頭の一群が。岸辺から上陸したその時。
「今! ぶちかませーっ!」
 栄華が叫び、
「了解! 『フリージングミサイル』発射!」
 沙耶はミサイルを、
「吹き荒れろ! 『アイスエイジブリザード』!」
 明は吹雪の魔術を、同時に放った。

 沙耶のガジェットウェポンから発射されたのは、数発のミサイル。それは骸骨たちに直撃せず、その群れの中に命中したが……、
 途端に、『凍った』。
 衝撃波と爆風とが、骸骨を吹き飛ばしダメージを与えたが、同時に放たれた冷気により、水面そのものを凍らせたのだ。
 そして、凍った水面は、骸骨そのものも一緒に凍らせ、その動きを止めさせた。
 明も引けを取らない。彼女が放ったのは、『敵群を、凍てつく吹雪で覆い尽くす』魔術。骸骨たちは、冷気により生じた『氷』の拘束具により、
 数百の軍勢そのものを、凍らせ、封じてしまったのだ。
「……終ったな。ここまで凍らせれば、水中に隠れていたところで、無傷とは言えないだろうよ」
 アルマロスが、凍った水面に降り立ち、骸骨の一体を蹴り飛ばした。
 後は凍ったこの骸骨たちを、氷ごと破壊すればいいだけ。
「……っはーっ、沙耶さん明さん、おっつー。終わったら打ち上げ行くカンジ?」
 栄華の言葉に、
「ええ、終わったら……」
 沙耶と、
「ぜひ、ご一緒に! 何かつまみを作りたいですね」
 明は、同意するのだった。

●おかわりだ!
「……どうやら、終わったみたいですよ?」
 小雨は、アルガからそう聞いて……まだ信じられない気持ちでいっぱいだった。
「本当に? 本当に終わったんですか?」
「ん-、今は桂おにーさんとめぐるおにーさんが、かくにんさぎょうしてるけど……たぶんだいじょうぶだよ?」
 葵の言葉通り、しばらくが経過した後、
 社殿の方へと、桂とめぐるがやってきた。
「……小雨、もう安心していいぜ。骸骨は全滅した」
「ええ。小雨さんに変装した裕樹さんと美珠さんも戻って来たし、沼の中に隠れていた骸骨たちも、全部凍らせてやっつけたから……もう出てこないよ」
「…………」
 それでも、小雨は動かない。いや、『動けない』のだった。
「……安心して腰が抜けちゃった? よしよし」
 と、アルガが抱きしめて、頭を撫でる。
「……はい、本当は……私、心細くて……」
 無理もない。巫女とはいえ、普通の少女に過ぎない。そんな普通の少女が、大量の動く骸骨に囲まれ、襲われたのだから、心細くなって当然。
「……だが」
 だが、ここからが本番だ。骸骨どもは雑兵にすぎない。黒幕が、『わたぬき様』を装っている奴が存在しており、そいつを倒さない限りは、この事件は解決しない。
「ま、気楽に行こうじゃないか」
 めぐるは、来るべき敵との対決に、どこかワクワクしている自分が居る事を実感した。
 そして、彼らの様子を。
 遠くから覗く『何か』の姿があったが、ディアボロスたちは、それに気づくことは無かった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【飛翔】LV3が発生!
【泥濘の地】LV2が発生!
【植物活性】LV1が発生!
【無鍵空間】LV3が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV4が発生!
【能力値アップ】LV6が発生!
【ロストエナジー】LV3が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV3が発生!

ウィレイニア・アルクィスト
残すは黒幕だけだね。

話では臆病でいつも空腹だって聞いたから、沼のほとりでお弁当を広げよう。
一人で食べるのもちょっと寂しい気がするけど、警戒されずに済むかな?
お弁当のおにぎりを食べながら沼を眺めていると、つい手を滑らせておにぎりが沼にポチャリ。
美味しい食べ物がある事をアピール。
上手に黒幕が釣れたらお仕置きタイム。お仕置きの定番って何だろう……お尻ぺんぺん?
反省を促す事が目的で、無暗に傷付けないように注意。

反省が見られたら、お願いを切り出すよ。
綿貫沼の守り神になって欲しいと。
あなたも『わたぬき様』と共に周囲の人を守ってくれないかな?

世界の崩壊の兆しが見えたら速やかに脱出。

アドリブ、連携歓迎


フェミルダ・フォーゼル
クロノス級、相手にとって不足はありません。
私の技が通用するか、試させて頂きます。

用意しておいた食料を囮に誘きだします。
物陰に隠れて待機。【平穏結界】の効果を借ります。
敵を誘きだし、十分引き付けて からタイミングを合わせて強襲。包囲し逃走阻止。【泥濘の地】で足止めします。

【月輪の太刀】で攻撃します。「ダッシュ」して一気に距離を詰め、妖刀で「薙ぎ払い」、「両断」します。
ダッシュした勢いのまま「一撃離脱」。走り抜けて距離を取ります。
敵の挙動に「精神集中」し油断せず反撃に対処。刀で受け流し防御します。


セシリー・アーヴェンディル
【アドリブ/連携歓迎】
誘き出すには、ここで食事をとればいいのか?
骸骨と戦った場所でというのは食欲がわきづらいが、策というなら仕方がないな。

そして上手く誘い出せたら退路を断つように囲んで戦いを挑むわけだが。
話に聞いていた以上に雰囲気がゆるくないか?
とりあえず空腹なら弁当はくれてやろう。ゆっくり食え。
いや、骸骨を操り人を殺めていた以上油断ならないはずだ。
仲間に目配せして、高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応していく。

立ち去る前に小雨に声をかけておく。
これでわたぬき様は守り神だった頃に戻った。
今まで通りに、安心して暮らすといい。達者でな。


草薙・美珠
●目的
神を騙る妖魔は、退魔師として許すわけにはいきません。
とはいえ、反省するようならお仕置き程度で済ませてもいいかもしれませんね。

●準備
黒幕をおびき出すために、お弁当を作っていきます。

●手段
仲間たちと一緒にお弁当を食べて、黒幕をおびき出しましょう。
多めに作ったお弁当の残りを、お供物として捧げておけば、黒幕が姿を現すに違いありません。

敵が現れたら、味方と連携して包囲し、逃げられないようにして【退魔の聖光】で浄化してあげましょう。

敵は狸の式神を使ってくるようです。
うっかり憑依されて操られてしまわないように注意を払いながら戦います。

敵を倒したら、小雨さんにお別れを言って立ち去りましょう。


野本・裕樹
正直に言えばクロノヴェーダは例外なく斬るべきと今でも思っています。

一般人がトループス級に覚醒した直後、誰かに手を掛ける前に説得する事で人に戻れた光景を平安で見た事はあります。
ですが相手はクロノス級、それも恐らくは既に何人か…

被害を受けた小雨さん達は黒幕を赦せるでしょうか?
考えはとても素敵な事と思うのです、でもどうするかは当事者である小雨さんの意見を聞いてからにしたいです。
黒幕が本当に反省をしていたら赦せるのか。

【光学迷彩】で隠れ小雨さんの護衛兼逃げ道を塞ぐ手伝いを。
この場で小雨さんに謝ってくれるなら。
彼女が真に反省をしているのならクロノヴェーダの部分だけを倒す事も出来るかもしれません。


●あんたがたどこさ、肥後さ、肥後どこさ、熊本さ、
「……『試させて』頂きます。私の技が、技術が通用するかを」
 夜。月と星の光が、沼とそのほとりを照らしている最中。
 綿貫神社の、水辺を臨むその場所。大き目のゴザを敷き、そこに食料……山の幸、海の幸、その他色々と盛ったフェミルダ・フォーゼル(人間のカースブレイド・g04514)は、
 その近くの木の藪に隠れ、待機していた。
『平穏結界』の効果も借りている。こうして敵を……今回の黒幕を誘き出し、引き付けるには十分だろう。
 敵がどこに潜み、隠れているかは分からない。ならば誘き出し、出てきたところを捕まえる、もしくは……倒す。シンプルだが、確実な方法。
「…………」
 だが、小一時間ほど経過するものの、未だ近づく様子は無し。
 離れた場所へと目を転じると、同じような作戦を立て、実行している仲間たちの姿があった。

「……全員で、囲みたかったですね」
 沼のほとりにて、草薙・美珠(退魔巫女・g03980)が広げているのは、自前で用意した重箱三段の弁当。
 一段目には、おにぎりといなり寿司が並んでいた。おにぎりの中身は、梅にオカカ、鮭。
 二段目に入れられているのは、肉・魚系のおかず……鶏肉ゴボウ巻、ブリの照焼き、鯖の塩焼き、厚焼き玉子など。
 三段目には、野菜系。豆とひじきとれんこん入り筑前煮、ほうれん草のごま汚し、切り干し大根の煮物、ニンジンとタケノコの煮物、きんぴらごぼうなどが詰められていた。
 脇に添えられた魔法瓶には、熱い緑茶が。
「あの……これは? こんな豪華な食事を、一体いつの間に……」
 同席した小雨が、目を丸くしている。
「皆さんと一緒に食べるものと思ったので、多めに作ってきました」
 その重箱を見つつ、美珠の隣に座るは、
「美珠さんのお弁当……豪華だね」
 ウィレイニア・アルクィスト(シアワセ方程式・g00366)。彼女もまた、自作の弁当を広げていた。とはいえ、器はタッパーの簡素なものだが。
 大きめタッパー二個のうち、一つにはツナマヨ、チーズおかか、煮卵、スパムの各種おにぎりを詰め、二個目には唐揚げ、卵焼き、ウインナーにミートボールなど、これまた様々なおかずが。ペットボトルの水も、隣に並べられている。
「ごめんねー、私のはかなり粗末というか、手抜きで」
 ウィレイニアの言葉にも、小雨は驚きの様子を。
「いえ! こちらも、とても豪華な料理です! 見た事も無いものばかりですが……」
 彼女からすれば、遙か未来から来たごちそうにも等しい。
 そんな彼女を見つつ、セシリー・アーヴェンディル(ルクスリア・g02681)は、バスケットを置き、その中身を並べた。
「……しかし……骸骨と戦った場所で食事……というのは、いささか食欲がわきづらいな」
 彼女もまた、弁当を持参していた。とはいっても、それらはやや簡素なもの。
 数個のパンと、チーズの塊に干し肉の塊。その他には、魚のオイルサーディンの缶詰に、リンゴやオレンジが2~3個。それにペリエ(炭酸水)の入った瓶。
 丸パンの一個を手に取ったセシリーは、ナイフで切れ目を入れると、これまた干し肉やチーズを一切れ切り取っては挟み、即席のサンドイッチを作った。開けた缶詰のサーディンも、同様にパンに挟む。
「何を持って行けばいいか分からず、思いつかなかったから、バスケットに適当に詰めてきた」
 しかし、セシリーのバスケットの中身にも、小雨は驚きを隠せない。
「……こちらは、西の国の食べ物? 『ちいず』とは、醍醐のようですが……」
「それはおいしいものですよ。さ、小雨さん。どうぞ」
 と、自分の重箱からおにぎりとおかずを更に乗せ、美珠は差し出す。
「それじゃあ……」
「「「いただきます」」」と、四人は手を合わせ、弁当を食べ始めた。
 近くで隠れて待機しているフェミルダ、そして、同じく『光学迷彩』を用い隠れている野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は、
「……(ごくり)」
 その様子に、思わず唾を飲み込んでいた。
「……私も、あっちの方に混ざってた方が良かったでしょうか?」
 見ていると、食欲がわいてくる。だが、それは後回し。
 今自分たちがすべきことは、この弁当を用いて、敵……クロノス級の黒幕を誘き出し、然るべき行動をする事。裕樹はその事を思い起こし、今後の事をどうするのかを考えていた。
 敵は臆病な性格で、食い物欲しさに様々な事を行ってきたらしい事は聞いている。過去にはおそらく、何人かの犠牲者も居るに違いない。そして、小雨自身も間接的に骸骨を通し、その命を狙われた。
 誘き出し、捕まえたとしたら。どうするか? その命を奪うか、あるいは……赦すのか。
 仮に赦すとしたら、それはとても素敵な事。しかし、人の命を奪っておいて、反省の意を示したら赦す……というのも、いささか気になるところ。謝って済む問題でもないし、謝ったからそれで解決というのも違う気がする。
「……どうするかは、小雨さんの問題、ですね」
 部外者である自分があれこれ言うのもまた、違うだろう。当事者の小雨が何というか。まずその点をはっきりさせたうえで、自分たちは行動すべき。
 そう腹を決めた裕樹は、そのまま待った。

●熊本どこさ、天羽さ。天羽山には狸がおってさ、
「…………」
 ウィレイニアがツナマヨおにぎりを一個、沼のほとりから水中へと落とす。
『つい手を滑らせて、おにぎりを落とした』感を装ったが、今のところ水面には変化なし。
(「……一人で食べる方が、よかったかな?」)
 警戒しつつ、美珠からもらったおかずを、スパムおにぎりとともに口に運んだ。
 当初は、寂しいが『一人で』食べるほうが、警戒されずに済むかと考えていた。が、食べ物の量や、不自然さなどを鑑みた結果、『皆で集まって』弁当を広げる事にした。
 しかし……姿は見えずとも、どこか近くに、何かが居るような。そんな『気配』はどことなく感じられる。
「これは……卵? それに、鳥に、獣の肉ですか?」
 小雨は、見た事のない料理に驚きつつ、舌鼓を。
 時代が変わると、料理の嗜好もまた変わる。現代の日本では普通でも、過去の日本では味付けが濃すぎたり、油が強くて受け付けないかもしれないと、美珠は危惧していた。
 が、小雨の様子を見たら、それは杞憂に済みそうだと実感した。実感しつつ自分は、セシリーからもらったパンに、ウィレイニアからもらった唐揚げやウインナーを挟み、齧る。
「……さて……」
 セシリーも同様。いなりずしにミートボールを口にしつつ、周囲に油断なく視線を向ける。
(「今のところ、何も……ん?」)
 見付けた。
『違和感』を。
 フェミルダが用意し、供物を装い盛られていた食料の一部が、崩されていた。
 人影らしきものが、そこに現れていた。がりがりという咀嚼音から、供えられていた大根または山芋を齧っている様子。
 セシリーは視線で、美珠とウィレイニアへと合図を送り、
「……しっ」
 小雨にも、『静かに』と、声に出さず伝える。
 美珠は、口に残っていたサンドイッチを飲み込み、そっと立ち上がる体勢を。
 ウィレイニアも、齧りかけの干し肉を置き、セシリーはお茶をぐっと飲み下す。
「……行けっ!」
 刹那、三人は立ち上がり、
 供物の方へと、突撃した。

 ディアボロスたちの動きを認め、魚の干物にかじりついていた『彼女』……、『狸』のような少女の姿をしたクロノス級『お堀端の置いてけさん』は、逃げようとした。
「逃がさない……!」
 が、陸路の方に逃げようとしたら、フェミルダが切りかかった。妖刀「月喰」の刃が、月明かりを反射し怪しく光る。
 すぐに踵を返し、沼の方へと逃げようとしたが、
「逃がさないですよっ!」
 光学迷彩で姿を隠していた裕樹が、『置いてけさん』の目前に姿を現した。
 そこからも逃げようとした『置いてけさん』だが、
「……逃がしません!」
「ああ、逃げ場はないぞ!」
 美珠が、セシリーが、
「……逃がさない、よ」
 そしてウィレイニアが、『置いてけさん』を囲んだ。
 囲まれた少女は、周囲を何度も落ち着きなく見回したが、
 逃げ道がない事を悟ると……、
『……ううーっ!』
 唸り始めた。

 唸った『置いてけさん』は、やけになったのか。
 走り出した。
 その先に居るのは、フェミルダ。だが彼女は、
「伸びる剣先、限りなきなり……!」
 剣を構え、神速で踏み込み、
「……『月輪の太刀(モーナトシュトライテン)』!」
 月輪の軌跡の斬撃を、叩き込んだ。
『!』
 それを寸前で気付いたのか。『置いてけさん』は立ち止まり、裕樹へと方向を変えて突撃した。
 背中に斬撃が当たったが、浅い。そのまま裕樹の方へ、沼の中、水中へと逃れんとしたが、
「逃がさないと、言ったでしょう!?」
 既に、『結界団・鉄仙』の結界が展開していたのだ。狐の少女の放った蔦の結界が、狸のクロノス級の逃げ道をふさぎ、
「……結界ごと――斬る!」
 蛇腹刀『蛇花』の刃が、『置いてけさん』を切り裂いた。
 逃げた時の事を考え、リーチのある剣で切り付けたが……、それは功を奏し、『置いてけさん』の肩に、袈裟懸けに切り付けられる。
『うあああああーっ!』
 苦痛の叫びと、鮮血とが、月の光の中に飛び散った。
 そのまま、『置いてけさん』は倒れ、動かない。
「…………まだ生きている、注意しろ」
「はい!」
 セシリーはルクスリアを構え、いつでも『光の剣戟』を放てるようにしている。
 仮にそれが外れたとしても、美珠は八咫鏡を構えており、そこから『退魔の聖光』で攻撃できるように……注意深く見守っていた。
「……これが……供物を盗んでいた、妖怪?」
 そして、美珠の後ろから。
 小雨が、進み出てきた。

●それを猟師が弓矢で撃ってさ、煮てさ、焼いてさ、喰ってさ、
 地面にうずくまっていた『置いてけさん』は、顔を上げ、ディアボロスたちを、そして小雨を、睨み付けた。
「……小雨さん。これが今回の事件の元凶です」
 裕樹が、剣を手にしつつ小雨にそう言った。
「あなたを殺そうと企み、村から供物の食べ物をだまし取り、おそらくはここにくる以前に、何人かが犠牲にしていると思われます。彼女を……どうしますか? すぐに止めをさすか、それとも……」
 小雨は、しばし考え込むと、
「……少し、話をさせて下さい」
 そう答えた。

「……あなた、『置いてけさん』というの? なぜ、こんな事を?」
『……腹が、減ったからや』
 憎々しげに、彼女は小雨に言った。しかしその目からは、涙が流れている。
『ウチは……腹いっぱいになれた事なんてなかった! 覚えてる限り、生まれてこの方、喰いもんをかすめ取る事しか出来へんかった!……最初に覚えとるんは、目の前で死んだ……かか様を、食らった事や!』
「!」
 その独白は、さすがに……ディアボロスたちも言葉を失った。
『喰いもんが欲しけりゃ、誰かから盗む、奪う。うちが出来るんは、それだけや。獣や魚の取り方も、木の実の見分け方もわからへん。誰も教えてくれへん……それで、気が付いたら……人の、この姿になって、骸骨を操れるようになったり、色んな術を使えるようになったんや』
「……誰かから、食べ物の取り方を教えてもらったり、働いて食べ物を得たりとか、そうは考えなかったのか?」
 セシリーがたずねるが、
『……最初、うちが村に入ったら、村のやつらはうちを「よそ者は来るな」って追い返したんや。だから骸骨を連れていったら、お侍さんに殺されかけた。なんでそんなやつらに、お願いせなあかんのや?』
 その答えに、呆れたようにかぶりを振る裕樹。
「あの骸骨を連れて、人間と会おうとしたんですか!? 当たり前です! 警戒されて当然じゃないですか!」
『で、でも! そうでもしないと、みんなうちの事いじめるんや!』
 そのまま、号泣し始めた。
『うち、どうすればよかったんや! 腹減ったのに、どうやって喰いもん手に入れればいいかわからへんねん! うち、ただ喰いもんをむしゃむしゃもぐもぐして、腹いっぱいになりたいだけやのに…………』
 まるで、小さな子供のように、あーんあーんと泣き続ける『置いてけさん』。
 そして、ひとしきり泣くと、
『……でも、それ、悪い事なんやろ? うち……喰いもんを横取りした、悪い子なんやろ? なら……なら……殺してや』
 呟くように、そう言った。
「ちょ、ちょっと待って。どうしてそんな事を……」
 ウィレイニアが、慌てる口調で問うが、
『……ええんや。うち、良い事って何か、わからへんねん。このままなら、うちは腹減ったまま、悪い事しかできへんねん。なら……死んだほうがええんや。そうやろ?』
 自暴自棄気味に、『置いてけさん』が答える。
「……そうですね。あなたのせいで、村にも犠牲者が出ましたし、食べ物もたくさん横取りされました」
 それまで、話を聞いていた小雨が、『置いてけさん』に近づく。
 彼女は腰に下げていた小太刀を抜くと、その切っ先を『置いてけさん』へと向けた。
「それに、あなたの操った骸骨は、犠牲者も出しましたし、私を殺そうともしました。私があなたを殺し、始末をつけていい理由はあります」
 小雨の小太刀の切っ先を、『置いてけさん』は見つめ、
『……そうやな。早う……楽にしてや』
 覚悟を決めたかのように、目を閉じた。
「なっ……ちょっと!」
 美珠は止めようとしたが、ウィレイニアは何かを悟ったかのように、小雨を見つめる。
 小雨は小太刀を振り上げ、
 裕樹、フェミルダ、セシリー、美珠、そしてウィレイニアが見守る中。
『置いてけさん』へと振り下ろした。
『……え?』
「……楽にする、それで許されるとでも思ってますか?」
 小雨は、小太刀の刃を、
『置いてけさん』の頭、その寸前で止めていた。

●それを木の葉でちょいと隠す
「あなたは骸骨を操り、人を殺めていた。それは事実です」
『な、なら! 殺してや!』
 しかし小雨は、かぶりを振った。
「いいえ。死んで、殺されて終わりだなんて、甘えないで下さい! 死ぬのなら、犯した罪を償ってから死になさい!」
『そ、そんなん、うち、分からへん!』
「なら、教えます! ……いいですか? あなたは『自分は悪い事をした』と言いましたね? 本当に悪いのなら、自分の事をそうは言いません。少なくとも、あなたは『反省』することが出来ます。ならば……今まで犯した罪を償ってから死になさい! 怠けるんじゃないです!」
「……そうだね。少なくとも、自分が悪い事したって自覚があるんだし、いっぱい食べて満腹になりたいだけなら……反省させて、罪を償わせる道もあるかと」
 ウィレイニアの言葉に、小雨も頷いた。
「ちょっと待っててください……はい、まずはこれを」
 と、美珠は持参した弁当の一部を、『置いてけさん』の前に運んだ。
「ほら、これも食べるといい」
 セシリーも、バスケットを置く。
『……う、ウマい! ウマい!』
 それら弁当に、がつがつと食らいつく『置いてけさん』。小雨はその横にしゃがみ込み、
「……私の死んだ親が、生前に言っていました。『人は生きてたら、必ず対立したり、喧嘩したりする。でも、自分が正しいと思うならそのまま進め。間違ってたら詫びを入れ謝れ。生きるって事はその繰り返しだ』。あなたはまず、この言葉を学び、実践しなさい」
 諭すように、そう言った。
『……う、ウチ……ええのか? 生きて、喰いもん食って、腹いっぱいになっても……ええんか?』
 弁当を貪った『置いてけさん』に、小雨は頷く。
「ええ。……今この瞬間から、あなたは……悪いものでなく、良いものになって、生きるんです。私がその生き方を、教えてあげます」
『置いてけさん』は、それを聞き……再び涙を、今度は嬉し涙を流していた。
「……小雨さん、あの……これは『提案』というか、『お願い』なんだけど……」
 と、ウィレイニアが切り出す。
「『置いてけさん』、あなた……『綿貫沼』の、守り神になってくれませんか?」
『え? う、うちが?』
「ええ。この沼に住む『わたぬき様』って神様と一緒に、周囲の人を守ってくれないかなと思って」
『で、でも! うちは悪いことしたんや! そんな悪ものが、守り神なんて……』
「ああ。責任重大だな。だからこそ……今まで殺めた人々への謝罪も込め、正しい守り神として働かねばな」
 セシリーと、
「そうですね。守り神として働き、その報酬として食べ物を貰う。そうすれば、悪い事を今後しなくても済む。合理的です」
 裕樹が、『置いてけさん』の言葉を遮る。
『で、でも……うちに、できるやろうか……』
 それでもまだ戸惑う彼女に、フェミルダは、
「そういえば、私は聞いたことがあります。元は悪の鬼神だったのが、母と子の守り神になったという話を」
 そう、告げた。
『え? そんなんがおったんか?』
「ええ。その鬼神は、かつては500人の子を持ち、人間の子供を攫って食べていたのです。それを見かねた仏様が、子供の一人を隠しました。鬼神は子供を必死で探すも見つからず、悲しんでいたところに、その仏様が現れ、こう言いました。『沢山の子がいるのに、一人いなくなっただけでお前は嘆き悲しんでいる。たった一人の子供をお前に取られた親は、もっと苦しいだろう』と」
『そ、それで……どうなったんや?』
 頷き、続きを語るフェミルダ。
「鬼神は心から反省し、以後は子供を攫って食べる事を辞め、母と子供の守護神になった、との事です」
『……うちも、なれるやろうか。その神さんみたいに……』
 それを聞き、弱気になった『置いてけさん』に対し、
「なれるか、じゃなく、なるんです。まずは強く、そう考えなさい。……あなた次第で、何でもできるし、何にでもなれる。良いものにも、悪いものにも」
 フェミルナは、そう言った。
「……あとは、あなた次第です。さあ、どうします?」
 小雨は手を伸ばし、
『置いてけさん』は、しばらくその手を見つめ、
 おずおずと、その手を取った。

「……これで、この『綿貫沼』は、わたぬき様が居る頃に戻った」
 事態が終了したと判断したセシリーは、小雨へと声をかける。
「……今まで通りに、安心して暮らすといい。達者でな」
 そう言って、ぽんっと小雨の肩を叩くセシリー。
「え? 皆さん、もうお帰りに?」
「はい。私たちの役目も……どうやら終わったようですからね」
 裕樹が頷き、
「同じ巫女として、どうかお元気で」
 美珠もまた、別れの挨拶を。
「……私たちも、応援している。もう会う事も無いだろうが……彼女の信頼を裏切らないように」
 フェミルダは、『置いてけさん』に別れの言葉を。
『う、うち……頑張ってみるよ!』
「その意気です。守り神……頑張ってくださいね」
 ウィレイニアもまた、別れの言葉をかけた。
 やがて……、東の方から太陽が昇り始める。夜明けだ。
 しかし、それとともに……空が少しずつ、『歪んでいる』ように見えた。
「崩壊の兆し? こんなに早く?」
 急ぎ、パラドクストレインへと向かうウィレイニア。他のディアボロスたちも、それに続く。
 小雨と、『置いてけさん』。あの二人がどうなったのか、ちょっと見てみたいと思った皆だが……、
 きっとうまく行くだろう。そうなったと信じたい。
 そう思いつつ、ディアボロスたちは帰還するのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【書物解読】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
【活性治癒】がLV2になった!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!
【ダブル】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2022年07月08日
宿敵 『お堀端の置いてけさん』を撃破!