巨大東大寺突破作戦

 ヤマタノオロチを撃破した事で、平安鬼妖地獄変のクロノヴェーダの拠点である奈良の『平城京』への道が切り開かれました。
 ですが、『平城京』は強大な結界によって封鎖されています。結界外から徒歩や河川を通じて侵入するのは勿論、【飛翔】での空からの侵入や、【完全視界】を用いた観測さえ行えません。

 ですがパラドクストレインが、唯一侵入可能な入り口となりうる平城京の東に位置する『巨大東大寺』へディアボロスを導きました。
 本来の歴史における大きさの十倍以上の規模を持ち、さらに『大仏化』したクロノヴェーダが守る『巨大東大寺』を突破できれば、城京内部の探索が可能になります。
 ですが巨大東大寺の突破に手間取れば、平城京内でディアボロスへの対抗策が準備されてしまうでしょう。可能な限り早く、突破を行ってください。

東大寺の中は、でっかいぞう?(作者 相原きさ
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#平安鬼妖地獄変  #巨大東大寺突破作戦  #平城京  #大仏 


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「この世界を侵略する全ての敵から、平城京を守る力をお授けくだされ。与えて頂いた、全ての敵を踏みつぶす加護により、この東大寺をお守りいたしたく候。決戦の時は近し……強大な敵に立ち向かう、勇気と力を我にっ!!」
 そう、巨大化した東大寺で、廬舎那仏……いや、分かりやすく言えば、奈良の大仏というべきか。
 アヴァタール級『鬼馬軍団』合成獄卒・牛頭騎は、その仏像に祈りを捧げ、巨大化を果たした。
 この力で、平安京を襲う者達から、都を守らなくてはならないだろう。
 祈りを捧げ終わった、合成獄卒・牛頭騎は、ゆっくりと立ち上がり、後ろを振り向いた。
「牛頭騎様!! 何者かが攻めてきましたっ!!」
 と、そこに侵入者を知らせる声が響いた。
「来たか……」
 いよいよ始まる戦いに、牛頭騎はにやりと笑みを浮かべたのだった。

「皆さん、お疲れ様です! 大妖怪ヤマタノオロチと2体の副将のジェネラル級を撃破した事で、攻略旅団の方針にあった、平城京の調査が行えるようになりましたよ!」
 そう嬉しそうに報告するのは、ユーク・エメラブリント(サイボーグのガジェッティア・g03498)だ。
「平城京は強大なクロノ・オブジェクト『廬舎那仏』結界に阻まれており、通常の方法で侵入は不可能です。結界の唯一の出入り口である『東大寺』は、史実の東大寺の十倍近くまで巨大化させられており、中にいるクロノヴェーダも、廬舎那仏の加護による大仏化で、十倍程度の大きさになっているようです」
 大きくなっているというのは、その分、危険があるということでもある。
「そこで、皆さんには、巨大化した東大寺南大門の扉を開き、内部に突入。東大寺内部のクロノヴェーダの撃破を行ってください。クロノ・オブジェクト『廬舎那仏』は直接破壊する事は不可能ですが、その加護を受けて大仏化したクロノヴェーダを撃破する事で、平城京の結界を打ち破り、内部に潜入する事ができるようになるようです」
 敵の数を減らすのも、大事な仕事の一つだ。

「改めて、詳しい内容をお話しますね。まず、巨大化した東大寺は、建築物型のクロノ・オブジェクトであり、直接的な破壊は不可能です。その一部である南大門も例外ではありません。また、門は全高250mの巨大さで、扉も大きく重いため、力自慢のディアボロスでも苦戦するでしょう。押しても引いても、どちらでも開く事ができるようなので、そのあたりで何か工夫ができると良いかもしれませんね」
 その辺のアイディアは、ディアボロスに頼みたいところだ。
「南大門を通過すれば、東大寺の大仏殿に向かい、大仏化したアヴァタール級を撃破できれば作戦成功となります。ですが……南大門から東大寺の間には、巨大化した無数の鹿が生息しており、侵入者に攻撃してくるようなんですよね。あ、そうそう」
 そういって、ユークが取り出したのは、奈良のお土産で有名な鹿せんべい。
「こういうのを使うのも手かもしれませんね。鹿は、巨大化しただけの普通の動物であるので対処は難しくないと思いますが、体が巨大で数も多いので、無視する事は難しいと思います。なにかしらの対処を行って、進むのが良いと思います。それと、大仏殿も10倍の大きさになっているので、巨大化した敵と戦う戦場として十分な広さがあります。その点は気にせずに戦えると思いますよ」
 走り回ると疲れてしまいそうだが、敵を倒すためには必要なことだ。

「平城京の結界を破り、内部に潜入する事が出来れば、正体が確認されていない断片の王の情報も得る事が出来るかもしれません。巨大な敵相手に、油断せず向かってくださいね」
 そういって、ユークは現地へと向かうパラドクストレインへと案内するのだった。

●巨大な門と巨大な鹿さん
 南大門は、250m以上の高さに巨大化していた。
 その内側では、体高7mくらいの巨大な鹿達が、のんびりと日向ぼっこしている。
 寝ている鹿が多く見えるが……ぐるぐるとお腹を鳴らしている所を見ると、お腹を空かしているのかもしれない。
 大きくもあるが、愛嬌のある可愛らしい鹿達。
 さて、どうやって、これらの障害を乗り越えて、巨大な敵へと向かおうか……。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【狐変身】
1
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【託されし願い】
2
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「効果LV×6+18」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【土壌改良】
3
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【操作会得】
4
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【寒冷適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、摂氏マイナス80度までの寒さならば快適に過ごせる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV4 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【リザレクション】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【アヴォイド】LV2 / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV3

●マスターより

相原きさ
 どうも、こんにちは。相原きさです。
 今回の舞台は、奈良の大仏さんのおひざ元となります。……って、みんな巨大化してるじゃん!!
 少々大変なことになっていますが、皆さんの奮闘を期待していますね。

 まずは、①東大寺南大門を開けで、門を開くところから始まります。力自慢のディアボロス達が力を合わせて開くというのでもかまいませんが、せっかくですから、他にもいろいろと考えるのも良いかもしれません。押したり、引いたりすれば開くようですので、良い方法を編み出して、門を突破してくださいね。

 次に②東大寺を守る巨大鹿を対処しなくてはなりません。おっきいです。でも、今のうちにもふもふしても問題はありませんよ(笑)。それはさておき、一応、パラドクスでぶっ飛ばすことも可能ですが……鹿達は敵ではありませんので、穏便に対処していただけると幸いです。かわいい鹿さんばかりなので。

 鹿さんをなんとかすると、いよいよバトル。③👾東大寺の大仏化トループス級『鎌鼬』と④👿東大寺の大仏化アヴァタール級『『鬼馬軍団』合成獄卒・牛頭騎』との戦いとなります。
 廬舎那仏の加護を得て大仏化した敵は、どれも『体長が20m』程度に巨大化していて、HPとPOW、攻撃命中時にディアボロスに与えるダメージが激増しています。ですが、SPDとWIZは従来通りとなります。
 SPD、WIZのパラドクスを使用して攻撃するのが有効ですので、そのようにお願いしますね。(POWで攻撃したら、反撃を食らってしまいます)

 少々、難しい内容となりますが、皆さんなら乗り越えてくださると信じています。
 皆さんからの「大仏なんかに負けない!」という熱いプレイング、お待ちしていますね!
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


四朱・雫
気分は和風不思議の国のアリスですねそれとも一寸法師でしょうか!とっても素敵です!

とっても大きいですね!修学旅行で見た時よりも新しく見えるのはやっぱり平安時代に見ているからでしょうか?

開けるのは他の人にお任せしちゃいましょう、そのためのお手伝いをします

先ずは【操作会得】で門に開きやすなってもらえるようにしましょう!
制作者さんはきっと門にはずっと閉じていて欲しいとは思っていないでしょうから!
それから復讐の刃で火計で使われる油を出現させて潤滑油にしましょう、【地形の利用】でどこが門さんが滑りにくいかを見極めてそこを重点的に開ける人の邪魔にならないように撒きますよ!

アレンジや他の方との共闘歓迎です!


音羽・華楠
……この巨大東大寺に来るのは二度目です。
本当に無駄に大きいですね……。

とにかく、あの巨大な南大門を突破しないと話になりません。
私は《雷幻想・閃耀》を南大門に向けて放ちます。
クロノ・オブジェクトであるあの門が、パラドクスをぶつけても壊せないのは承知の上。
ですが、攻撃をぶつけた衝撃で門を僅かなりとも動かせることも確認済みです。
普段よりも沢山の妖精たちを【召喚】し、万全の補助をしてもらった上で、私のパラドクスの中で最も威力が高い《閃耀》で、出来る限りの衝撃を南大門へと与えてやります。
……人一人でも通れる隙間が出来れば、そこを潜り抜ければ良いですし。

他の皆さんとも協力し合えることがあれば協力します。


●巨大な南大門をくぐって
 さて、ここにやってきたのは、二人のディアボロス達。
 目の前には、どーんと、侵入者を阻むように……いや、それを強調したかのようにめちゃくちゃ巨大化された門が立ちはだかっていた。
「とっても大きいですね! 修学旅行で見た時よりも新しく見えるのは、やっぱり、平安時代に見ているからでしょうか?」
 そう目を輝かせて、楽しげな声を上げるのは四朱・雫(改竄世界史漂流乙女・g00502)。
「……この巨大東大寺に来るのは、二度目です。それにしても、本当に無駄に大きいですね……」
 音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)が、この地に踏み入れるのは、実は二度目。
「はい、気分は和風不思議の国のアリスですね。それとも一寸法師でしょうか! とっても素敵です!」
 キラキラと輝く瞳で雫が門を見上げながら言うと。
「とにかく……あの巨大な南大門を突破しないと話になりません」
 華楠のいう通り、この門を突破しないといけないのだ。この先にいるでっかい敵を倒すのが、今回の役目なのだから……。
「あ、ちょっと待ってください! それならまず……」
「?」
 さっそく動き出したのは、雫だ。
「先ずは、門に開きやすくなって、もらえるようにしましょう! 制作者さんは、きっと、門にはずっと閉じていて欲しいとは、思っていないでしょうから!」
 持っているパラドクスを発動させ、門に製作者の残留思念が宿らせる。更に……。
「あっ!! どの辺を持って開けますか?」
 そういって、振り返る雫の手には、火計で使われる油壺が見えた。華楠は雫の意図を理解してか。
「好きなようにかけてかまいませんよ。私は手で開けるわけではなりませんから」
「了解しました! じゃあ……動かしやすくするために……こことここと……」
 そう答えて見せる。雫もその言葉を聞いてから、門扉の丁番に当たる部分と、門扉の下部で地面に接する個所を重点的に撒いていった。
 そうすることにより、門をより動きやすくしたのだ。
「ふう、これでいいですね!」
 これほどの大きな門に登り、それらの個所に油を流すだけでも、一苦労だ。次に華楠が前に出る。
「雫さん、恐らく門が開くのは、さほど長くはありません。開いたらすぐに入ってください」
「わかりましたっ!」
 前に開けたときは、もっと人数がいたから、しっかりと開くことが出来た。しかし、今回はたったの二人。けれど、門を開けるための準備は整った。
「では……まずは妖精さん!」
 普段よりもたくさんの妖精を呼び寄せ、万全の補助をしてもらった上で。
「ト ホ カ ミ エ ミ タ メ――汝、至高なる雷の神威を識れ……!!」
 雷幻想・閃耀(ファンタズム・ブリューナク)で、生成した多量の重金属粒子を帯電させ、集束。さらに超高電圧を掛けて亜光速まで加速させたビームを放った。壊すのではなく、その衝撃でもって、門を開こうという作戦だ。
「んんんんんっ!!!!」
「あ、開きましたっ!! 先に行きます!!」
 人一人が出入りできる隙間が開いた。それを見て、雫はすぐさま中へ飛び込む。華楠もゆっくりと、ビームを維持しながら、隙間の方へと移動し、そして。

 ――バターーン!!

 激しい音を立てて、門は閉まった。幸いなことにしまったのは、ディアボロス達が門の中へ侵入した後。
「……ギリギリでしたね」
「ええ……でも、中には入れました」
 雫と華楠は、少々汗だくになりながらも、この成功を喜び合うのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【操作会得】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

●目の前にいるおっきな鹿さん
 と、中に入ったとたんに目に映るのは、道を阻むかのようにしゃがみ込んでいる鹿さんの群れ。
 その体は7メートルもある。
「やっぱり、鹿せんべい……でしょうか?」
 しかし、普通に撒いたのでは効果は薄いかもしれない。誰かが囮になったり、せんべいを撒く場所にも気を配るとよいのかもしれない。
「……それにしても、可愛いですね」
 しかも、もふもふしている。ちょっと乗っても、これほど大きな鹿さんだ。気にしないだろう。
 とにかく、この鹿をなんとかせねば、先へは進めないのだから。


●マスターより
 いよいよ、鹿さんとご対面です。可愛い鹿さんですので、穏便に対処していただけると幸いです。(一応、パラドクスでぶっ飛ばすことはできますが、鹿さんの命の保証はありません)
 鹿せんべいは、ユークから受け取ることが可能です。
 また、戯れたい方もいると思いますので、こちらは明日の朝(8:30)まで到着したプレイングで、問題ないものを全て採用したいと思います。もしよければ、どうぞ。
四朱・雫
大きい鹿さんですねしかもモフモフですよ!可愛いですね!

鹿さん達はお腹が空いているようですね!
鹿さん達がこちらに興味を持たないような地形を【地形の利用】で見つけ復讐の刃で出来る限り大きなカタパルトを出現させます!装填、射出まで【早業】を駆使しますよ!
大量の鹿煎餅を解け易く紙に包んだ状態で射出しましょう!もちろん運んでいる最中は匂いが漏れないようにきっちり包んで!空中で紙が解けて中から大量の鹿煎餅が降ってくるとなれば鹿さん達はそちらに夢中になるでしょう!そのうちに駆け抜けますよ!
……煎餅代経費とかで落ちるんデスカ?

鹿さん達に見つからないよう【幸運】を祈っています!

アレンジや他の方との共闘歓迎です!


音羽・華楠
…………。
確かに、巨大になってても大人しくしてる分には可愛いんですよね……鹿。
ですが、私は忘れてません――

前回この巨大東大寺に来た時、巨大鹿たちに舐められまくって唾液塗れにされたのを!

……いえ、使用するパラドクスの選択を誤ったことが一番の原因だったんですけど。
だからもう、私は誤りません。
《雷幻想・瞬動》を発動。
それによって得た雷速の体動を活かし、巨大鹿たちの領域を一気に走り抜けます。
如何に巨大になってたとしても、歴史侵略者ではない獣……。
稲妻と同等の速度で移動出来る《瞬動》発動中の私なら、追い付かれること無く振り切れる……はずです。

……いえ、もう、本当に――連続で唾液塗れは勘弁なんですよ!!


●おっきな鹿さんから逃げよう!
 ぱっと見、可愛らしい鹿さん達が、どっかと座り込むかのように、ディアボロス達の行く手を阻んでいた。
 普通の大きさであれば、すぐに何とかなるのだが、相手は7m。
「大きい鹿さんですね。しかも、モフモフですよ! 可愛いですね!」
 楽しそうにそう声を上げるのは、四朱・雫(改竄世界史漂流乙女・g00502)だ。
「…………。確かに、巨大になってても、大人しくしてる分には可愛いんですよね……鹿」
 なにやら、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)は、煮え切らないような、そんな物言いをしていた。
 ……というか。
(「ですが、私は忘れてません――前回、この巨大東大寺に来た時、巨大鹿たちに舐められまくって、唾液塗れにされたのを!」)
 どうやら前回、こちらに来た時にえらい目に遭っていたようだ。そのときのことを思い出し、華楠はぷるぷると顔を横に振る。
 同じ過ちを繰り返さないよう、今回は慎重に行うつもりだ。
「……いえ、使用するパラドクスの選択を誤ったことが、一番の原因だったんですけど。だからもう、私は誤りません」
 だが、雫を置いていくことになるかもしれない。なので。
「すみません、雫さん。私、走っていきますね」
 そう一声、華楠が雫に声をかけると。
「あ、それなら、ちょっと待ってください。私に良い案があるんデス!」
 きらーんと目を輝かせて、雫はさっそく……。
「え、カタパルト!?」
 出来る限り大きなカタパルトを出現させたのだ。そこに予めユークから預かってきた鹿せんべいを紙に包んで、カタパルトに装填。
 そして、すぐさま射出した。
 ひゅるるるる……っと、その包みは遠くの方へと飛んで行って、地面にぶつかり、紙が破れ、そこにせんべいが散らばった。
「「!!!」」
 その音と共に、ざっと鹿がその方へと向いた。
「さっ! そのうちに駆け抜けますよ!」
「了解です!!」
 二人がそう声を掛け合った瞬間、鹿達が鹿せんべいの方へと、勢いよく駆けていった。それと同時に、雫と華楠も、特に華楠は、雷幻想・瞬動(ファンタズム・レギンレイヴ)で、自身を強化して、物凄い勢いで駆け去っていった。
「わ、華楠さん、早いですね♪」
「……いえ、もう、本当に――連続で唾液塗れは勘弁なんですよ!!」
 そんな華楠の叫びは、雫の耳には届かなかったが……雫は雫で凄いなあーと見つめている。
 こうして、雫と華楠は、鹿がいっぱいいる通路を乗り越えて、無事、敵のいる広場へとたどり着いたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【操作会得】がLV2になった!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!

大和・恭弥
仲間が扉を開けてくれたおかげで、
すんなり中に入れたが……。
また大きい鹿か。しかもこの鹿は侵略者に攻撃的と聞いたな…。

そもそも、どうして全てをここまで巨大化する必要があるのか、それは
気になるけど……いまは、結界を破る最終目的を忘れず行動しよう。

それなら彼らの領域を侵さないことを印象付けた方がいいか。
藍雪花染を抜刀して沃雨を呼び、水場を作り彼らの環境を快適にしよう。そしてもらった鹿せんべいを盛った皿を晴彦に持っていってもらう

もし可能なら彼らが気を取られた隙に大仏殿への道を示す何かがないか探してみる。仲間の策がうまくいけば鹿の足止めに徹しよう

もし打ち解けられたなら、晴彦と鹿に触れあってもいいかもな。


●そっと、出てきてこんにちは
「仲間が扉を開けてくれたおかげで、すんなり中に入れたが……」
 この地にやってきたのは、大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)。
「また大きい鹿か。しかもこの鹿は侵略者に攻撃的と聞いたな……」
 ちょっぴり、うんざり気味なのは、気のせいだろうか? 恭弥の呟きは続く。
「そもそも、どうして全てをここまで巨大化する必要があるのか……」
 言いたいことは分かるが、今は。
「それは気になるけど……今は、結界を破る最終目的を忘れず行動しよう」
 そう、この大きな鹿さん達のいる通りを乗り越えないといけないのだ。
「それなら、彼らの領域を侵さないことを、印象付けた方がいいか」
 恭弥はそう考え、妖刀『藍雪花染』(アイセツハナソメ)を抜刀する。すると、ばっとにわか雨が降り注ぎ、鹿達は心なしか気持ちよさそうに、可愛らしい目を細めているように感じられる。
 そして、クダギツネの『晴彦』に、ユークからもらった鹿せんべいをお皿に乗せて、進路を阻む鹿を誘導していく。
「……ちょっとだけ……」
 鹿せんべいを食べて、幸せそうにしている鹿さんをそっと撫でて、恭弥は、ちょっぴりほんわかとした気持ちを享受していく。
 そして、晴彦と鹿さんとのささやかな時を得た後は、鹿が戻ってくる前に、恭弥もまた、その通りを乗り越えていったのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【水源】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

プターハ・カデューシアス
【賽】
シャムス・ナディアさんと共に

初平安のエジプト人
戦闘前の大切な仕事と解っていながら
神社仏閣!
巨大鹿!
成る程、これが平安世界…!
つい心が躍っても、仕方の無い事
(若干平安世界を誤解)

シャムスの用意する落とし穴まで
鹿せんべいを囮に【飛翔】し誘導係

「ナディアさん、これは…?
そしてシャムス。その格好は?」

ナディアさんの圧力ある笑みに逆らう事など出来る筈も無く
シャムスの擬態に突っ込み
『鹿せんべいアーマー』を身につけて誘導を開始

なるべく多く鹿を引きつけ飛翔するも
「作戦成こ…!?」
すんでの所で囓られ鹿諸共落とし穴へ落下

「シャムス…助けて」
もしゃもしゃされながら涙目で仲間に助けを求め

コミカル・アドリブ大歓迎


ナディア・ベズヴィルド
【賽】
わぁ…なんて大きいのでしょう。なんて私達はちっぽけなのでしょう
壮観ですね、これが平安…!初めて見る動物ですね、触ったら気持ちよさそうです
この先に進みたいのですが大人しく退いてくれるでしょうか

成程、鹿さんを誘導して落とし穴に
それは良い案ですね、鹿ぐるみが可愛いらしいシャムスさん

ああ、良い物を頂いたのですよ。私もシャムスさんもたくさん用意いたしました
(さりげなくプターハさんの全身に鹿せんべいを張り付けていく)
これでプターハさんの魅力が激上がり!

ふう、完璧ですね!流石ですプターハさん、体を張っての囮!
その心意気に感涙しました!(主に笑いで)

私?ふかふかの鹿さんに乗って高みの見物をさせて頂きます


シャムス・ライラ
【賽】
プターハ、ナディア殿と情報共有、連携

鹿とも思えぬ巨体
形は確かに鹿ですが
動くたび地響きが…

こんな時擬態は大事
(鹿の着ぐるみを装着している)

では、参りましょうか
着ぐるみ保護色で潜みつつ、そっと鹿の背に乗り

作戦:落とし穴で鹿を足止め

ナディア殿、それは「鹿せんべいアーマー」?
防御力ではなく魅力をあげる装備ですね!
プターハ誘導をお願いします

そう、そこをまっすぐ!
今こそ渾身のトラップ生成!
力の限り巨大落とし穴
中はふんわりサラサラの砂で柔らかいけど登れない
さぁ、鹿さん達よ
ここでまったりするが良いのです!

プターハ!?
落とし穴のプターハに鞭の先を垂らし
さぁ、これに掴まって
救出し飛翔で離脱

アドリブ等歓迎


●やって楽しい! 落とし穴で鹿さんを足止め作戦♪
「神社仏閣! 巨大鹿! 成る程、これが平安世界……!」
 戦闘前の大事な仕事と分かっていながら、プターハ・カデューシアス(エジプトの龍人・g03560)のドキのムネムネ……いや、胸のドキドキは止まらない。金の瞳もキラキラと少年のように輝かせている。何せ彼は、この平安鬼妖地獄変の世界に来たのは、初めてなのだから。
「わぁ……なんて大きいのでしょう。なんて私達は、ちっぽけなのでしょう。壮観ですね、これが平安……! 初めて見る動物ですね、触ったら気持ちよさそうです。でも……この先に進みたいのですが、大人しく退いてくれるでしょうか」
 同じくナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)も、初めての平安京と巨大な鹿さんに、目がキラキラだ。
「鹿とも思えぬ巨体。形は確かに鹿ですが、動くたびに地響きが……こんな時は擬態が大事」
 そういって、シャムス・ライラ(極夜・g04075)は、颯爽と……この日のために用意したのか、可愛らしい鹿の着ぐるみを装着した。びしっとポーズも決めて。
「では、参りましょうか」
 更に近くにいた鹿さんの背に乗る始末。
「ちょ、ちょっと待ってください! 一体何を……」
 慌ててプターハが声をかけると。
「作戦ですよ。落とし穴で鹿を足止め大作戦!!」
 きらーんとシャムスは、満足げな笑みを浮かべた。
「成程、鹿さんを誘導して落とし穴に……それは良い案ですね、鹿ぐるみが可愛いらしいシャムスさん」
 当然のようにナディアは、ぽんと手を打つ。更に何か思いついたナディアはどこからともなく、何かを出してきた。
「ああ、良い物を頂いたのですよ。私もシャムスさんもたくさん用意いたしました。これでプターハさんの魅力が激上がり!」
「ナディア殿、それは、かの有名な『鹿せんべいアーマー』? 防御力ではなく魅力をあげる装備ですね!」
「ナディアさん、これは……? そしてシャムス。その格好は?」
 やっと我に返ったプターハ。気が付けば、シャムスは鹿の着ぐるみ着て、鹿に乗ってるし。ナディアから、ぺたぺたと鹿せんべいを体に張り付けられて、拒否できないところまで来ている。二人の『やれ』という強い視線がプターハを震え上がらせていた。
「プターハ、誘導をお願いします」
「は、はいっ!!」
 こうなったら、やるしかない。プターハは覚悟を決めて、飛び上がった。すると、鹿の視線に合ったのか、一斉に鹿達が美味しそうなプターハ……いや、鹿せんべいに釘付けになっている。
「う、うおおおおお!!!」
 急いで逃げ出す。それを追って鹿さん達も走り出した。
「そう、そこをまっすぐ! 今こそ渾身のトラップ生成!」
 ずどーーんん!! 大きな音を立てて、鹿達は次々とシャムスの作った落とし穴に落ちていった。ついでにいうと、下は砂になっており、落ちても痛くないよう工夫されている。鹿さんも怪我無く、バッチリだ!
「さぁ、鹿さん達よ。ここでまったりするが良いのです!」
 シャムスはいつになく、素晴らしいドヤ顔を見せていた。
 と、更にまた鹿さんを集めてきたプターハが落とし穴の方に飛んできた。
 これだけ誘導すれば、後はこのまま通り抜ければ、作戦は成功である。
「作戦成こ……!?」
 大事な仕事をやり切ったプターハは、うっかり気を抜いてしまった。すぐ近くまで鹿さんに迫られていることに。そして、がぶりとされてしまったことに。
「ほわあああああ!!!」
 せんべいを体に付けたプターハは、可愛そうに鹿さんにべろっべろにされてしまっていた。
「ふう、完璧ですね! 流石です、プターハさん!! 体を張っての囮! その心意気に感涙しました!」
 そういうナディアもまた、ふかふかの鹿さんに乗って、高みの見物をしていた。抜かりない。
「プターハ!?」
「シャムス……助けて」
 鹿さんにもしゃもしゃされながら、プターハは涙目で仲間に助けを求め。
「さぁ、これに掴まって」
 ちょっと予想していなかった状況に驚きながらも、シャムスは自分の鞭を垂らして、プターハを引き上げてあげたのだった。

 こうして、いろいろ(?)あった鹿さんを足止め作戦で、この三人も無事、鹿さんのいる通りを抜けて先へと進むことができたのであった。
 ……プターハ、この先きっと、良いことあるだろう……たぶん。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

奴崎・娑婆蔵
●POW



彼奴等が噂の『大仏級』か
いっぺん斬ってみてえと思ってたんでさァ

妖怪界の辻斬り上手、鎌鼬が相手……是非もなし

――八ツ裂きにしてやりまさァ


・敵群の刃のストロークや体の下を掻い潜るように機動

・並行して【殺人領域「闇火暗天闇冥処」】発動、敵を責め苛む火力で周囲を満たしジワジワ削る構え
・へばるか隙を見せるかした個体は、黒い焔を絡めた『トンカラ刀』で直接叩き斬りに行く(斬撃+両断)


そういや鎌鼬は、切り傷に良く効く膏薬を持ちなんぞしているってェ触れ込みがあったか……?
肩に紐を掛けて持ち歩いているその壺かァ?
ディアボロスに効くモンかどうかはさておき、消えでもしなけりゃちょいと検めさせて頂きやしょうか


●でっかい鎌鼬は、強いぞーっ!!
 いよいよ、敵が潜む東大寺の前にたどり着いた。
 その東大寺の前にある広場に、まずは護衛の鎌鼬が待ち受けていた。
 ……その大きさ、マジの20m!!
「彼奴等が、噂の『大仏級』か。いっぺん、斬ってみてえと思ってたんでさァ」
 やる気に満ちた奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)は、口元をにやりと緩めると。
「妖怪界の辻斬り上手、鎌鼬が相手……是非もなし」
 そして愛刀の、娑婆蔵の魂に紐づいた妖刀、トンカラ刀を鮮やかに引き抜いた。
「――八ツ裂きにしてやりまさァ!!」
 鎌鼬達が、くるりと駆けて来る娑婆蔵を捕捉する。
 一方、娑婆蔵は、敵群の刃のストロークや体の下を掻い潜るように突き進み……。
「そういや鎌鼬は、切り傷に良く効く膏薬を持ち、なんぞしているってェ触れ込みがあったか……? 肩に紐を掛けて持ち歩いているその壺かァ? ディアボロスに効くモンかどうかはさておき、消えでもしなけりゃちょいと検めさせて頂きやしょうか! ――地獄道〝火途〟」
 そして、殺人領域「闇火暗天闇冥処」(アンカアンテンアンミョウショ)を発動させた。
 ここまでは、とても順調に攻撃をしていたかに見えたのだが……。
「キシャアアアアア!!!」
 対する鎌鼬は、巨大化した尾をより巨大化させて、振り下ろし対抗する。
「そんなデカい刃ごと……うォ!?」
 出現していた娑婆蔵の炎が、その風圧で消え去った。咄嗟に受けようとした敵の刃は、とてつもなく、想像以上の重量感に驚きを隠せずにいる。途中で察して、受け流したが……もし、そのまま受け続けていたら、刀が折れてしまったかもしれない……いや、折れることはないのだろうが、そんな気配を感じずにはいられなかった。
「くっ、こうなったら、連続でいきま……ぐあっ!!」
 しかも鎌鼬は一匹だけではない。横にいたもう一匹の尾の斬撃……いや、それによって生まれた風圧でもって、大きく飛ばされてしまった。
「……力技じゃあ……ちぃーとばかり、分が悪いでさァ?」
 柱に勢いよくぶつかってしまった娑婆蔵は、そう呟いて、しばし気を失ったのだった。
苦戦🔵​🔴​🔴​

音羽・華楠
鎌鼬もここまで大きくなると凶悪ですね……鎌が掠っただけで真っ二つにされそうです。
手段を選んではいられません。
大仏殿の外側の柱など、東大寺の建物の一部を盾に利用します。
それらも今はクロノ・オブジェクト、鎌鼬たちでも破壊は出来ないはずですから。

東大寺の建物の、出来れば巨大化した鎌鼬たちが入り込めない狭い隙間へ潜り込みつつ、そこから《奪魂尾獣穿》で攻撃。
伸縮自在の尾なら、東大寺の一部を盾にしたまま、それを回り込んで鎌鼬たちを攻撃出来ると思いますから。
巨大な複数体から一斉に反撃されるのも笑えませんし、一体ずつ地道に倒します。

移動時も、鎌鼬たちとの射線上に常に東大寺の建物の一部を入れるよう意識を。


四朱・雫
大きなフェレットさんですね!……え?鎌鼬さんですか?


すぐに身を潜ませられるかつ上に落とせる物がある場所を【地形の利用】【早業】【幸運】で見つけておきます、そこに【トラップ生成】でトリモチを最大に出現させ物陰から見つかる様に辺りを伺い鎌鼬さんをそこに誘導します!

予め【復讐の刃】で再び油壷出現させ靴裏に油を塗って動けるようにしておきますね!
移動時は【飛翔】を使ってトリモチにつかないようにします
トリモチで動けなくった鎌鼬さんに【破壊】【強打】【粉砕】と使いスレッジハンマーで殴って落としていきますね!破壊は出来なくとも移動はできそうですから!鎌には十分注意していきます

アレンジや他の方との共闘歓迎です!


神刀・総二
大仏化か…トループス級でも一撃が油断はできないな。
ただ、こいつを大きくするのは失敗では。

敵の動きを【看破】して、【ダッシュ】で懐へ潜り込み。
大きくなって懐に入りやすいのは助かるな。
そのまま【強打】【貫通撃】で全力の【天破雷神槍】を打ち込む。

敵の攻撃も【看破】【戦闘知識】で回避

まあ大きくなったからといって、強くなれるわけではないからな。


●大量にいるおっきな鎌鼬を倒せ!
「大きなフェレットさんですね!」
「鎌鼬もここまで大きくなると凶悪ですね……鎌が掠っただけで真っ二つにされそうです」
「え? 鎌鼬さんですか!?」
 明るい四朱・雫(改竄世界史漂流乙女・g00502)の言葉に、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)が続く。
 そう、華楠のいう通り、フェレット……ではなく鎌鼬は、かなりの強敵だ。
「大仏化か……トループス級でも、一撃が油断はできないな」
 先ほど、娑婆蔵が受けた一撃を思い出しながら、神刀・総二(闘神・g06384)は焦茶色の瞳の瞳を細める。
 そう、相手は20mの敵なのだ、充分に気を付けなければならないだろう。
「手段を選んではいられませんね」
 さっそく、戦いへと駆けてゆくのは、華楠。
 建物の構造を瞬時に確認すると。
「東大寺の建物の一部を盾に利用しましょう」
 目についた柱でもって、鎌鼬の攻撃を盾にする。無理に受けてはいけないのだ。それに建物はクロノ・オブジェクト。壊れる心配もない。
「あとは……ここです!」
 華楠は見つけた。巨大な柱と壁の隙間。そこは華楠は入れても、鎌鼬達は入れない場所だ。華楠はそこに入り込み、そして。
「さんざん攻撃してくれましたね……反撃ですよ!」
 舞によって妖気を高め、伸縮自在の「狐の尾」を具現化すると、その尾でもって、敵を貫いて見せる。
「まだまだ……終わりません!!」
 時間はかかるが、その作戦は、徐々に複数いた鎌鼬の数を減らしていった。

「……ただ、こいつを大きくするのは失敗では」
 思わず、そう呟くのは総二。そのまま懐に突っ込もうとするのを。
「待ってください! 私に任せてくださいデス♪」
 きらーんと瞳を輝かせる雫に、総二の足が止まる。その遠くでは、華楠が鎌鼬達を連れて、何処かに誘導している。
「……あそこですね。私が合図するまで、逃げててください」
「ちょ、何をするかだけでも……って行ってしまった。うおっ!!」
 雫の言葉を信じて、総二は、鎌鼬の攻撃を避けつつ、その時を待つことにしたのだった。
 一方、雫はというと、東大寺の屋根の影になるところを見つけ、早々に準備を始めた。
「ええいっ!! トラップ生成ですよ!!」
 そういって、雫が生み出したのは、大量のトリモチ。準備ができた雫は、目立つところで姿を現し。
「こっちこっちですよー!!」
「キシャアアア!!」
 雫を追ってきた鎌鼬をそのまま誘導、そして。
「ギャギャ!?」
「大成功です!! 攻撃するなら、今ですよっ!!」
 トリモチに引っかかってしまった鎌鼬の懐に飛び込んでくるのは、さっきまで待機していた総二だ。
「なるほど……これなら、より懐に入りやすい」
 助かると呟きながら、早速、総二は。
「止めてみろっ!!」
 天破雷神槍(テンハライジンソウ)を、急所を捉える、紫電を纏った超高速の貫手突きを打ち込んで、1体の鎌鼬を倒すことに成功した。
「まあ、大きくなったからといって、強くなれるわけではない……から、な!!」
 そういって、次々と敵を葬っていく。
 雫も、鎌鼬を誘導しながら。
「とおおおおお!!!」
 身の丈ほどある柄なスレッジハンマーを、勢いよく投げつける勢いで、鎌鼬を撃退していくのであった。

 こうして、三人の活躍により、少々時間がかかってしまったものの、鎌鼬を殲滅するのに成功。
 後は……この奥にいるアヴァタール級を倒すのみだ。
「外が騒がしいと来てみれば……鎌鼬だけでは無理だったか」
 ドスンドスンと音を立てながら、姿を現したのは、これまた20mもの巨大な『鬼馬軍団』合成獄卒・牛頭騎の姿だった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【狐変身】LV1が発生!
【操作会得】がLV3になった!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!

●巨大な敵と
 いよいよ、アヴァタール級『鬼馬軍団』合成獄卒・牛頭騎との戦いが始まる。
 先ほどは、気絶で何とかなったが、恐らくこの敵では、気絶だけでは済まないだろう。
 正面切ってのパワー戦は、避けた方が無難だ。
「さて、貴様らのその力……見せてもらうとしよう」
 そういって牛頭騎は、にっと笑みを浮かべたのだった。
プターハ・カデューシアス
【賽】シャムス・ナディアさんと連携

大は小を兼ねると新宿島で聞きましたが
大きいから不利と言うこともある事を
その身で思い知ってもらいましょうか

…ナディアさん、コレ「馬」じゃ無いですよ「牛」です

P通信でシャムスに指示を仰ぎ地形利用した有利な位置取りを
その上で【飛翔】し頭部を攻撃して、視界を奪い
罠に誘う作戦

私は契約の楔でトーテムポールを呼び出し、敵の目めがけて追尾機能付きで投げつけます
向ってきた攻撃は、身代わりの術で躱す試み


しかし…祈れば巨大化?
厄介なクロノオブジェクトがあるのですね
壊す方法はないのでしょうか
尤も…巨大建造物ではエジプトも負けませんが

ナディアさんにディフェンスを

アドリブ・連携 歓迎


奴崎・娑婆蔵
●SPD



大仏級、大仏級……

よござんす
ぼちぼち斬り方が見えて来やしたぜ

手前、姓は奴崎名は娑婆蔵――人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』
八ツ裂きにしてやりまさァ、デカブツよぅ


・敵の機動力の多寡や、移動時の四本足を継ぐ順序を【観察】
・特に不意の直撃を受けぬよう、敵の平時の速度とタメ後の速度の落差に注意

・敵のパラドクス発動に対しては、それら観察成果に加え【アヴォイド】の力も頼み、獣脚の直下を掻い潜ることも視野に入れて回避に専心

・回避直前の己が居た地点を基点に【斬影刃】発動
・己の妖刀の影絵を巨大化させ、地に生やし、突っ込んで来る敵を射抜く向きで傾斜を持たせて――敵の突進力を逆手に取り深くブッ刺さん!(貫通撃)


無堂・理央
主役は遅れてやってくる!
と言う訳じゃないけど、最後の押し込みに押っ取り刀で駆けつけでーす。


無双馬『クロフサ』に騎乗して、クロフサはパラドクスの力と【飛翔】で空中を駆けて貰うよ。
ここまで巨大だと、胴体に突撃ー!じゃ倒せそうにないね。
幸い、空中を駆けれるし、普段は大きさ的に狙い難い敵の頭部狙ってガンガン攻めちゃおう!
東大寺内にある柱とか飾りを盾兼目眩ましとして利用しつつ、馬上槍を構えて一気に突撃ー!&突き抜け一撃離脱~を繰り返してくよ。

敵の反撃も突撃系だし、力を溜める動作を見たら直ぐに柱とかを盾にして攻撃を貰わないようにしよう。
空中だと狭い場所は無さそうだけど、あるなら狭い場所は積極活用だね。


シャムス・ライラ
【賽】
プターハ、ナディア殿とP通信で情報共有、連携

こんな時に何ですが、「馬」と「鹿」は揃わなかったのですね

地形の利用、情報収取で戦闘に有利な位置取りを仲間へ連絡

ともかく巨大
なら足元には目が行きにくいはず
トラップ生成で
敵の歩幅を計算に入れ、足元に落とし穴を多数作成し誘導
中にはトリモチ設置で、少しでも動きを阻害し隙を作る

巨大な敵は小回りが利く動きに対応し難い
なら仲間と連携し、ジャンプや飛翔で攪乱し隙をつく
タイミングを合わせ攻撃
暁の一片で不規則な軌道で隼を飛ばし
懐に飛込み貫通撃

敵の攻撃はジャンプと飛翔、一撃離脱で間合いを取り可能な限り損害を減らす

「力」は及ばずとも
策と連携で勝利を掴もう

アドリブ等歓迎


ナディア・ベズヴィルド
アドリブ・共闘可
【賽】
さっきの大きな鹿さんを連れてきたら「馬」と「鹿」は揃いますよ
すぐに鹿さん逃げてしまうでしょうけど
…牛っ!?(素で間違えていた)

PD通信で仲間と随時連絡を取り合いこちらが優位に立ち回れるように

何でもデカければいいというものではないぞ
一撃は大きいだろうが、細かな動きはできまい
【飛翔】を用いて、敵の視線をこちらに向けるように挑発をし乍ら陽動し
シャムスさんのトラップの方へ誘導する

地に足がつくもの全て、足元が揺らげば大きな隙になる
体勢が崩れたのを合図に一気に皆と攻撃を仕掛ける

大きい分、破壊し甲斐があるな!
その頭骨砕いてくれよう

己に出来る最大の砂嵐を、雷すら飲み込んで刻み込こんでやる


音羽・華楠
……ほぅ。
この牛頭騎とやら……雷撃を使うんですね。
――雷使いの端くれとして背は向けられない相手です。
勝負と参りましょう!!

普段より多くの妖精たちを【召喚】し、術式の補助も万全にして《雷幻想・閃耀》を放ちます。
牛頭騎が反撃の雷撃を放ってきても、むしろ望むところ。
《閃耀》を牛頭騎の雷撃へ真っ向からぶつけてやります。
相手の雷撃を呑み込み、押し返して、万物を原子まで崩壊させる灼熱を浴びせてあげましょう!!

私は、蘆屋道満さんと会談した一人です。
彼らが元々平城京を目指してたことを知ってます。
ここは道満さんたちが期待した場所ではありませんでしたが――彼らから【託されし願い】に応える為にも、負けるかぁっ!!


四朱・雫
ふと思ったのですがそのズボンの意味はあるのでしょうか、答えてくれますかね?

確か東大寺の床は石畳でしたよね!なら【早業】トラップ生成で油をこっそり牛頭騎さんの周りに生成します。蹄ですからとっても滑りやすくなってますよ!

【早業】で急いで【飛翔】で上空に行って復讐の刃で油壷を【投擲】で投げつけて油まみれにします、その後は火炎瓶を投げて牛頭騎さんを燃やしちゃいましょう!普通の建物だと絶対できませんが破壊されないなら問題はありませんね!……ナイデスヨネ?

アレンジや他の方との共闘歓迎です!共闘する場合は【パラドクス通信】で連絡をします!


●東大寺での巨大牛頭騎vsディアボロス!!
 巨大な牛頭騎の前に立ちはだかったのは、三人のディアボロス達。
「大は小を兼ねると新宿島で聞きましたが……大きいから不利と言うこともある事を、その身で思い知ってもらいましょうか」
 にっと笑みを浮かべるのは、プターハ・カデューシアス(エジプトの龍人・g03560)。
「こんな時に何ですが、『馬』と『鹿』は揃わなかったのですね」
 分析した結果……と言わんばかりに、残念そうに告げるのは、シャムス・ライラ(極夜・g04075)だ。
「シャムスさん、さっきの大きな鹿さんを連れてきたら『馬』と『鹿』は揃いますよ。すぐに鹿さん逃げてしまうでしょうけど」
 そう告げるナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)に、プターハが冷静に突っ込んだ。
「……ナディアさん、コレ『馬』じゃ無いですよ『牛』です」
「……牛っ!?」
 素で間違えていたナディアは、思わず大きな声を上げた。
「……牛で悪かったなあ、ディアボロス……!!」
 さっそく、牛頭騎が頭部の角で雷を生み出し、ディアボロス達に向かって放電していく。
「トーテムポールは鈍器!」
 雷を受けながらも、プターハは約束の楔(ヤクソクノクサビ)を発動させ、大量のトーテムポールを敵の頭へと大量に降らせた。
「ぬおっ!!」
 油断する敵にナディアは果敢にも攻めていく。
「何でも、デカければいいというものではないぞ! 一撃は大きいだろうが、細かな動きはできまい!」
 飛翔で飛び上がりながら、陽動しているようだ。
「もがれた手足よ、我が前に! 流れた血潮よ、我が前に! 歌うように空を裂き、奏でるように地を揺らす……砂礫は刃となり、骸に刻まん!」
 砂礫の終止符(サンドストーム)だ。砂嵐で敵を包み込むものだったが、牛頭騎が電撃を力いっぱい電撃を放つと、それらも吹き飛ぶように消えてしまった。が、ダメージが入らなかったわけではなさそうだ。敵は、やや険しい顔を浮かべているようだ。
 それに……牛頭騎は気づいていない。
「ともかく巨大。なら足元には目が行きにくいはず……!!」
 仕掛けたのは、シャムス。
「ぬおっ!?」
 トリモチな落とし穴を作り、トリモチのねばねばに狼狽える牛頭騎に。
「来たれ、日の隼!!」
 更に暁の一片(アカツキノヒトカケラ)を使って、隼の姿をとった闇を吹き払う暁の白光が、牛頭騎の胸を貫く。
「ぐおおお!! お、おのれ……!!」
 そこに勢いよく飛び込んでくる影が見えた。
「主役は遅れてやってくる! と言う訳じゃないけど、最後の押し込みに押っ取り刀で駆けつけでーす」
  無双馬『クロフサ』に乗ってやってきたのは、無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)だ。
「ここまで巨大だと、胴体に突撃ー! じゃ、倒せそうにないね」
 馬上槍を構えて理央は、ちょっと考えた。
「それなら……こっちっ!!」
「小さい馬が何をしても……ぐあっ!!」
 理央が狙ったのは、その頭。
「はい、もう一度……天を駆けるよ!」
 戦騎天駆(エアリアル・チャージ)でもって、空中を駆け上がりながら、敵の頭目掛けて、愛用の槍で突き抜けていく。
「ぐぬぬ、ちょこまかと……!!」
 その槍で頭を切り裂かれながら、苛つく牛頭騎の足元にゆらりと立つ男の影が見えた。
「大仏級、大仏級……よござんす。ぼちぼち斬り方が見えて来やしたぜ」
 先ほど、大仏級と戦って負傷した奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)だ。お陰で戦い方が見えたらしく、先ほどとは打って変わった気配を感じる。
「手前、姓は奴崎名は娑婆蔵――人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』。八ツ裂きにしてやりまさァ、デカブツよぅ」
「わざわざ名乗ってくるなんざ、たいしたことないと言っているもんだぞ!!」
 突撃してくる牛頭騎の一撃を、敵の足元をくぐることで見事に避けると、そのまま。
「八ツ裂きにしてやりまさァ!!」
 ――斬影刃(ザンエイジン)。己の妖刀の影絵を巨大化させ、地に生やし、回り込んで突っ込んで来る敵を、射抜く向きで傾斜を持たせ、敵の突進力を逆手に取った攻撃で、深く深くブッ刺さった。
「ぐああああああああ!!!」
 すぐさま抜き去ったが、かなりの血が噴き出している。

「ふと思ったのですが……そのズボンの意味はあるのでしょうか、答えてくれますかね?」
 どうなのか分からないが……今の状況では答えてはくれないだろう。四朱・雫(改竄世界史漂流乙女・g00502)は、首を傾げつつも、なにやらまた、策を考えている様子。
「……ほぅ。この牛頭騎とやら……雷撃を使うんですね。――雷使いの端くれとして背は向けられない相手です。勝負と参りましょう!!」
 そう意気込むのは、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)だ。
 さっそく、妖精達を大量に呼び出し、大技の準備に入った。
 その間に、策を思いついた雫が動き出した。
「今度は何をするつもりだっ!!」
「確か東大寺の床は石畳でしたよね! それなら……こうです!」
 トラップ生成で床に油を生み出した。
「ぐぬぬぬっ!!」
「蹄ですから、とっても滑りやすくなってますよ! もちろん、これだけでやれるとは思ってません」
 蹄で少し滑るが、牛頭騎は自らの重量を使って、何とか踏ん張って見せる。その間に軽やかに飛び上がった雫が取り出したのは、扉を開くときに使ったあの、油壷。
「ええいっ!!」
 それを牛頭騎にぶっかけ、最後に止めと言わんばかりに火炎瓶を投げつけた。
 ――ゴウッ!!
「普通の建物だと絶対できませんが、破壊されないなら、問題はありませんね! ……ナイデスヨネ?」
 勢いよく燃え上がる牛頭騎にちょっぴり心配そうになりながらも、様子を伺う雫。しかし。
「おのれおのれぇーーー!!! 貴様ら、ディアボロスの分際で!!」
 怒り心頭の牛頭騎は、またもや、自分に向けられている殺意に気づかなかった。
「私は、蘆屋道満さんと会談した一人です。彼らが元々、平城京を目指してたことを知ってます。ここは道満さんたちが期待した場所ではありませんでしたが――彼らから【託されし願い】に応える為にも……負けるかぁっ!!」
 華楠だ。彼女が放つは雷幻想・閃耀(ファンタズム・ブリューナク)。生成した多量の重金属粒子を帯電させ、集束し、超高電圧を掛けて亜光速まで加速させた強烈なビームを発射したのだ。
「こ、こんなもの……跳ね返して……ぬおおおおおおお!?」
「うおおおおおおお!!!」
 牛頭騎と華楠の力が激しくぶつかり合い、そして、勝ったのは。
「ぐあああああ!!!」
 激しいビームが牛頭騎を打ち貫いた。そのまま飛ばされ、光に飲み込まれるかのように消え去ったのだった。


 こうして、激しい戦いの末、東大寺にいた巨大なトループス級、アヴァタール級を倒すことができた。
 大きな鹿達も穏便に対応してくれたお陰で、怪我することなく、今だに通路を阻むように鎮座しているようである。
 役目を終えたディアボロス達は、それらを確認した後、敵の援軍が来る前に帰還したのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【寒冷適応】LV1が発生!
【託されし願い】がLV2になった!
【飛翔】がLV2になった!
【活性治癒】LV1が発生!
【土壌改良】がLV3になった!
【操作会得】がLV4になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【アヴォイド】がLV2になった!
【ドレイン】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2022年06月21日