リプレイ
赤上・イズル
■アドリブ絡み歓迎
あの時見たアヴァタールの本体が来ているのですね
今その前にルィツァーリさんが一人で対峙している…
早く合流しなくては…!
ええ、分かってますマリコさん
その前に途中にある村の住民達を避難させなくてはですね
また奴隷として連れて行かれてしまう
…ルィツァーリさんなら大丈夫…
彼を信じてこちらはこちらで出来うる事をいたしましょう!
逸る気持ちを抑え村へ行き避難を呼びかける
この村へ農奴狩りが来る事、しかも村の人達を吸血鬼に変え連れて行こうとしている事、
【プラチナチケット】を使い少しでも話を聞き入れて貰えるようにする
フルルズン・イスルーン
おやま、なにやらどこかで見たようなデザインの服と民族と思ったら。
時代が違うかな? ま、とりあえずこれも縁だ。手を貸そうではないか。
ふむん、村を一時的に出たくなるような驚異が必要かな?
これなるは恐ろしげなる幻像。ブロッケン・ゴーレム!
村人への説得力を高める為には、分かりやすい驚異だ。
ということで、大きさだけはある巨大な霜のゴーレムくんをドーン!
ズオンズオンと威嚇的にジワジワと村に近づいてもらおう。
ついでに吹雪を起こせば自然を操る怪物っぽく見えるかな?
ま、実際は寒空の下に逃げても大丈夫なように【寒冷適応】使うんだけどね。
さて、ボクも避難誘導に混ざろう。
いい感じに怯えさせておくれよゴーレムくん。
リューロボロス・リンドラゴ
ふん。よりによって我が友、ルィを……ややこしいな。
ルィ(友)を襲うか。
しかもルィ(友)が日頃から口にしておった妹……む、そやつとは別か。
だがルィ(友)ならば受け継いだ記憶であっても、兄として妹を護ろうとするであろうな。
良い。友として、幼子の守護者として。我も駆けつけようぞ。待っておれ!
組長(娑婆蔵)が感知した悲劇の場所を避けるよう、誘導よ!
フルルズンと協力して、【寒冷適応】よ!
自然と村人達もこちらを通りたくなるよう、快適に整えてくれようぞ!
《風を操り》逃げる村人達を追い風でサポートよ!
逆に邪魔する敵や障害は《吹き飛ばし》てくれようぞ!
我も《氷雪は操れる》しの!
ゴーレム演出にも力を貸すぞ!
奴崎・娑婆蔵
ルィツァーリのがクロノス級と鉢合わせだァ?
よござんす、助太刀致しやすぜ
まずは周囲一帯の地理を押さえやしょう
敵方が寄せて来る方角の類推、ならびに、避難誘導をするとしてそれに向いた道筋の把握――村の地図の類でもどこかにあるとよござんすが(一応探す)
さて、何やらよろしくねえことが起きるってんならそいつが特に色濃そうな所から先んじて押さえて回りゃァよろしい
こういう時こそ【悲劇感知】の出番でさァ
事が起きそうな界隈のアタリを速やかに付け、リンドラゴのお嬢をはじめ、この件の対処に同道する面々へ逐次情報を伝えると致しやす
●サーミ族の村にて
村に四人のディアボロスが降り立った。
「あの時見たアヴァタールの本体が来ているのですね。今、その前にルィツァーリさんが一人で対峙している……早く合流しなくては……!」
焦る赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)を落ち着かせるように、ぺぺぺと、小さな手でイズルの肩を叩くのは、モーラット・コミュのマリコさんだ。
「きゅぴぴっ」
マリコさんが指し示すのは、まだ無事な村人達。村人達はまだ、村の異変には気づいていない様子。
「ええ、分かってますマリコさん。その前にこの村の住民達を避難させなくてはですね」
楽しそうに荷物を運んでいる村人達の笑顔、それを守らなくてはならないのだ。
「また奴隷として連れて行かれてしまう……ルィツァーリさんなら大丈夫。彼を信じて、こちらはこちらで出来うる事をいたしましょう!」
「きゅぴっ!」
そうだと言わんばかりに、マリコさんも頷き、村人達へと声をかけ始める。
「皆さん、聞いてください! この村に農奴狩りが来ます! しかも、村の人達を吸血鬼に変え連れて行こうとしているのです!!」
そのイズルの言葉に、村人達は顔を見合わせ、足を止めるのだった。
「おやま、なにやらどこかで見たようなデザインの服と民族と思ったら。時代が違うかな? ま、とりあえずこれも縁だ。手を貸そうではないか。ふむん、村を一時的に出たくなるような驚異が必要かな?」
なかなかイズルの声掛けが進まなそうなのを見て、フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)は、ある策を思い付いた。
「これなるは恐ろしげなる幻像。ブロッケン・ゴーレム!」
フルルズンが呼び出したのは、巨大な霜のゴーレムくん!
そのゴーレムくんは、ズオンズオンと威嚇的にジワジワと村に近づいていく。
「え、あ、あれは……!?」
その様子に村人達も驚いている。だが、まだ誰一人、動かずにいた。いや、動けずにいたというのが正しいか。
「ふん。よりによって我が友、ルィを……ややこしいな。ルィ(友)を襲うか。しかもルィ(友)が日頃から口にしておった妹……む、そやつとは別か。だがルィ(友)ならば受け継いだ記憶であっても、兄として妹を護ろうとするであろうな。良い。友として、幼子の守護者として。我も駆けつけようぞ。待っておれ!」
と、この地にやってきたのは、リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)だ。
「む……まだ一押し足りぬか。ならば……!!」
手加減しつつ、フルルズンの呼び寄せたゴーレムを見えない後ろから、自らの羽ばたきで持ち上げ、降ろした風を使って、村人達に分からせる。冷たい風と共にやってきた、恐ろしい敵を演出するために。
「きゃああああ!!!」
「逃げろおおお!!!」
やっと逃げ出した村人達に寄り添うように、フルルズンが寄り添う。
「逃げるのなら、こっちだよ」
そういって、逃げる村人達を誘導していく。
その後方からはゴーレムくんがたびたび、浮かんではズオンと落ちて、寒風を連れて村の方へと入って来る。
「ゴーレム演出にも力を貸すぞ!」
村人達が見えないところで、リューロボロスも演出していく。
「さあ、皆さん、こっちから逃げてください!!」
イズルも加わり、村人達の誘導は見事成功、村人達の避難を完了させたのだった。
一方その頃。
「ルィツァーリのがクロノス級と鉢合わせだァ? よござんす、助太刀致しやすぜ」
奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)がまず先に行ったのは、周囲一帯の地理を押さえること。残念ながら、こんな短期間で地図を用意するのは難しい。だが、家の屋根から村を把握するのは簡単だ。
「さて、何やらよろしくねえことが起きるってんなら、そいつが特に色濃そうな所から、先んじて押さえて回りゃァよろしい」
と、歌が聞こえてきた。遠くでは、仲間達がゴーレムを使って避難誘導しているのが見える。
いや、そうではなく……悲劇の歌の出所が分かった。その歌は避難誘導している仲間達の耳にも届いていく。
「あの家でござんすね」
誘導を終えた仲間達と共に、娑婆蔵は、その家に急いで向かうのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【寒冷適応】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV2が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
自分の物と思ってた記憶と別のルィの兄、仮称ヴォレスの記憶を思い出し多少混乱
恐らくルィツァーリかヴォレス何方かが遺志を託した復讐者で託された側に記憶が混ざった状態
自分が何方かは不明
が自分が何方であってもルィの兄なのは違わない
だから絶対に助け出す
ルィに穏やかに話しかける
なあルィ
北極に行くって言うのは本当にお前自身の願いか?
北極にはお前の大好きな花は全くないしお前がよく一緒に遊んでる山猫もいないんだぜ?
其れにお前言ってたじゃないか
図鑑の中でも一番のお気に入りの花、桃の花見てみたいって
大人になったら連れてくって約束したろ?
そんな奴に操られるな!
帰ってこい!!
ルィ俺はお前を喪いたくない!
●混濁する意識の中で再会する者と
「ねえ、お兄ちゃん……知ってる?」
幼い妹は、あどけなく声をかけてきた。
「ん? また新しい花を見つけたのか?」
「ううん、今日はね、面白い本を見つけたの……これよ」
そう言って見せたのは、一冊の本。
「冒険卿ロアール・アムンセン……北極点を踏破して、北極圏探査を行うの……凄いでしょ?」
少女には、似あわない、不釣り合いな本。
その言葉を聞きながら、ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)は、混濁する記憶の中で、妹を見つめていた。
自分の大切な記憶と、今の記憶が、嫌な感じで混ざり合ってきている。これもまた、パラドクストレインで来た影響なのだろうか?
しかし、ルィツァーリは、ここにきた。自分が何者なのかよくわからない、困惑するような状況ではあるが。
一つだけ、分かっていることがある。
(「……自分が何者かであっても、ルィの兄なのは違わない。だから絶対に助け出す!!」)
その瞬間、ぱあっと開けたような感覚が戻り、目の前の状況がいつもの感覚を取り戻していく。
目の前には、いつの間にか姿を変えた、ルィ……いや、ロアールの姿があった。
「北極圏探査には、人手が必要なんですって。まずはお兄ちゃん、そして、村の人達をみんな、吸血鬼にして連れていくの。冒険はとっても危険だからね。でも吸血鬼になれば、そんなのへっちゃらよ」
だから、一緒に行こうと手を伸ばすロアールに、ルィツァーリは、穏やかに口を開いた。
「なあルィ。北極に行くって言うのは、本当にお前自身の願いか?」
「えっ……?」
ルィツァーリは続ける。
「北極には、お前の大好きな花は全くないし、お前がよく一緒に遊んでる、山猫もいないんだぜ?」
ゆっくりと立ち上がり、ルィツァーリはじっとロアールの目を見つめた。
「其れにお前言ってたじゃないか。図鑑の中でも一番のお気に入りの花、桃の花を見てみたいって。大人になったら連れてくって約束したろ?」「……うぅ」
「そんな奴に操られるな! 帰ってこい!! ルィ、俺は……お前を喪いたくない!」
「ああああっ!!」
そのルィツァーリの言葉にロアールは、明らかに動揺し、頭を押さえ始めたのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【動物の友】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
●守護する者と拒絶する者
「ああああああ!!! やめ、ろ……やめてぇ……!!」
頭を押さえながら、ロアールは苦しんでいるように見えた。と、同時にトループス級が姿を現した。
まるで、苦しむロアールを守るように。
「ルィ!!」
叫ぶ兄の言葉に、ロアールは……初めて涙を流した。
「たす……けて……おにい……」
しかし、それは一瞬のみ。
「貴様は殺す!! 最初に殺す!! 貴様は私にとっていらない者!!」
頭を押さえながらも、ロアールはそう叫び、トループス級に兄を殺すよう命じるのであった。
●マスターより
ここから戦いが始まります。突入するタイミングは、皆さんに任せます。
とにかく、ルィツァーリさんは、とても危険な状況となっていますので、それなりの対応をお願いします。
また、村人達は離れた場所に全員避難しているので、多少暴れても問題はありません。(家が壊れそうですけど)
戦いの場は整いました、皆さんの熱いプレイング、お待ちしています!!
赤上・イズル
■アドリブ・絡み歓迎
村人たち全員が無事に避難したのを確認したら
【飛翔】を使いルィツァーリさんがいる現場へ急行する
現場にてルィツァーリさんの姿を確認したら間に合ったと安心するも…
ロアール・アムンセン…いえ、あれがルィツァーリさんの妹さん…!
そしてその周囲に複数のトループス!まずはこれを対処せねばですね…!
ルィツァーリさんを想う仲間達も集まってくれている事を確認しつつ
その仲間達とも連携を取りつつまずはトループスの殲滅を開始
抜刀の構えを取りながら敵の数や状況を『観察』
敵の攻撃を『残像』と『フェイント』でかわしつつ翻弄する
敵の態勢が崩れたところを【神速反応】で一気に間合いを取りパラドクス【神速】を放つ
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
いらない、な
俺から言わせればお前の方がルィにとっていらない存在だ!
皆は必ず来てくれる
だから今は耐えるぞ相棒!
お前達が水蒸気爆発を利用して突進してくるなら其れすら起きない様に水と冷気を叩きつけてやるだけだ!
相棒の無双馬に〇騎乗し敵との距離を取りながら戦闘
〇高速詠唱でパラドクスを発動し水蒸気爆発すら起こせなくなる様に〇氷雪使いによって冷気を加えた暴風雨を叩きつける
更に間髪入れず〇氷雪使いでっ氷の〇誘導弾の〇弾幕を〇連続魔法で叩きつけ敵の熱を奪い続ける
兎に角時間を稼ぎ倒す事よりも仲間たちとの合流迄凌ぐ事を優先
其れでも近づいてくる敵は周囲の〇地形の利用をし雪を盾にしながらの〇雪中戦
リューロボロス・リンドラゴ
ふん、この程度の敵に遅れを取るルィツァーリではなかろうが。
多勢に無勢か。
ならば合流を最優先よ!
敵陣を突っ切る!
組長も最短距離狙いのようだしの。
我も【飛翔】し空から征こうではないか!
空中《ダッシュ》よ!
狼の突進?
向こうから来るのならちょうどよい!
轢き返してくれるわ!
《空中戦》でドラゴンとの《突撃》対決に勝てると思うな!
ドラゴン、《雪中戦》も得意だしの!
合流最優先故、無茶も《捨て身》もやってやろうぞ!
無論《風使い》での追い風による味方補助や、《吹き飛ばし》での障害排除も忘れぬよ!
待たせたな、友よ!
幼子を――ぬしの妹を!
共に助けようぞ!
合流後はルィツァーリをディフェンス!
邪魔な狼たちから一掃よ!
奴崎・娑婆蔵
●WIZ
【ルィツァーリをディフェンスする】
とにもかくにもルィツァーリのの所へ急ぎ駆け付けると致しやしょう
先に得た界隈の地理情報も【臨機応変】に活かして風火輪『火車』に搭乗、最短最速と踏んだ筋道をカッ飛ばしやすぜ
まずは敵群とルィツァーリのの位置取りを【両断】するよう【突撃】ざまに合流を
以降は【ダメージアップ】の威も頼みつつ、敵頭数を確実に落とすべく、鉄鞘『偽・四番ノ杖』を振るいブン殴る――【フォースブレイク】!
技能の多寡はこちらが上よ
被ダメージを押さえつつ押し切ってやりやしょう
敵方の技に捕らえられたなら、なんのむしろ近しく寄れたってんなら好都合、棺も敵の骨身もブチ砕いてやりまさァ
アンジェリーカ・リヴィンスキー
●アドリブ連携等歓迎
袖振り合うも他生の縁という言葉、素敵だと思わない?
ルィツァーリとは知り合って間もないけれど…この縁、絶やさせはしないわ!
戦う場所は家の中…でいいのよね?
時間帯が夜なら照明を破壊するだけで闇に紛れられそうだけど…、昼ならちょっと破壊して砂埃に紛れてパラドクスを使う事になるかしら?
ともかく【完全視界】を活用するためにも視界不良な状況を作れる様に立ち回りたいわね。
相手の反撃は視界不良な状況を作れているなら音や臭いでこちらの位置を推測して反撃を行ってくるはず、反撃に使用するパラドクスも直線的な動きみたいだし、反撃の予兆…今回は音になるかしら?を察知したら横に跳んで躱しましょう。
神雫・イカリ
「さァてと…。まずは前哨戦か。押し通らせてもらうぜェ!」
ルィツァーリの為に、その露払いとなる
参加メンバーと合流したら、まずは愛剣《ギガンティア》で近接戦に持ち込む
【薙ぎ払い】【貫通撃】【斬撃】によって集団を斬りまくる
棺の中に閉じ込めてくる攻撃を【飛翔】【残像】で避けながら、仲間の攻撃の隙を作る
「そんな攻撃は当たらねェよ!」
敵の動きが崩れ始めたタイミングで、パラドクス発動
「吹き飛びやがれ、天意無訪! エデン・パニッシャー!」
※アドリブ連携はお任せします
●友を救うために
依然、ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)の状況は、厳しいと言わざるを得ない。
ロアールはトループス級の棺輸巨狼を大量に呼び出し、対するルィツァーリはただ一人だけなのだから。
「いらない、な。……俺から言わせれば、お前の方がルィにとっていらない存在だ!」
ルィツァーリの叫びと共に、巨狼は襲ってきた。水蒸気爆発を推進力にした突進がルィツァーリに迫る。
もちろん、ルィツァーリも負けてはいない。
「皆は必ず来てくれる! だから今は、耐えるぞ相棒!!」
無双馬『スヴェルカーニエ』に飛び乗ると、最初の一撃を間一髪で避けることが出来た。
ドゴンッ!!
激しい爆発音と共に、家の壁が破壊される。
「くぅ……ここでは狭いわ。壁を取っ払ってしまって!」
ロアールの指示により、棺輸巨狼が、ルィツァーリを狙いながら突進。直撃は免れてはいるが、その分気は収まらない。
気が付けば、家の壁が全て取り払われていた。残るのは、天井を支える柱のみ。それもいつ落ちるか分からない状況だ。
「ふふふ……お兄ちゃん、追いかけっこは終わりよ……」
行きなさいというロアールの言葉に、多くの棺輸巨狼がルィツァーリに突進してくる……そのときだった。
「大焦熱、大紅蓮!!」
「天を仰ぎ見よ。影落とすは竜である!!」
黒塗りの高級自転車、火車で飛び込んできたのは、奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)。それと同時にルィツァーリを守るように捨て身の覚悟で飛び込んできたのは、リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)だ。
「間に合いましたかねェ?」
敵頭数を確実に落とすべく、鉄鞘『偽・四番ノ杖』を振るい、ブン殴る娑婆蔵に、思わずルィツァーリの顔に笑みが浮かぶ。
「待たせたな、友よ! 幼子を――ぬしの妹を! 共に助けようぞ!」
リューロボロスは、後ろにいるルィツァーリにそう叫ぶと。
「狼の突進? 向こうから来るのならちょうどよい! 轢き返してくれるわ!」
得意の空中戦と雪中戦でもって、応戦して見せる。
娑婆蔵もルィツァーリを守るように立ち回りながらも。
「なんの! むしろ近しく寄れたってんなら好都合、棺も敵の骨身もブチ砕いてやりまさァ!!」
敵の棺に閉じ込められたのを逆手にとって、更なるダメージを与えていく。もちろん、娑婆蔵も無事ではないが、まだまだ戦える。
「邪魔な狼たちから一掃よ!」
リューロボロスも負けじと舞い降りしは孤高の竜(エンカウント・リューロボロス)の突撃でもって、次々と敵を蹴散らしていく。
「袖振り合うも他生の縁という言葉、素敵だと思わない? ルィツァーリとは知り合って間もないけれど……この縁、絶やさせはしないわ!」
そういって、瓦礫に攻撃して当たりに砂塵を巻き起こすのは、後から合流した、アンジェリーカ・リヴィンスキー(吸血鬼のダークハンター・g07564)だ。
「戦う場所は家の中……でいいのよね?」
屋根だけの家を見つつ、アンジェリーカは、先ほどの砂塵を利用して暗夜の一撃でもって、近くにいた敵を急所への鋭い一撃により抹殺して見せる。
「そんな音を響かせたら、隠れていても分かるわよ。もっとも、ウチには完全視界があるから、すぐにわかっちゃうんだけどねっ!!」
アンジェリーカも負けじと、砂塵を巻き上げながら、敵を排していく。
「さァてと……。まずは前哨戦か。押し通らせてもらうぜェ!」
同じく、仲間の危機を聞きつけて、神雫・イカリ(天魔の電霊・g03598)も戦いに加わった。
自身の棺の中に閉じ込めようとする棺輸巨狼の攻撃を、飛翔しながら、巧みに躱し。
「そんな攻撃は当たらねェよ!」
避けられ、態勢を崩す敵へと容赦なく、愛刀の《天魔境刀 ギガンティア》を振るう。
「吹き飛びやがれ、天意無訪! エデン・パニッシャー!」
その凄まじい一撃で、態勢を崩した棺輸巨狼は、あっという間にその姿を消し去ったのだった。
仲間が合流したことで、状況は一転。
ロアール側は、徐々に押されてきていた。
「間に合ってよかった……」
「きゅぴっ!」
そこに、村人達全員が無事に避難したのを確認してきた、赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)が、モーラット・コミュのマリコさんを伴って合流を果たした。
多くの仲間達がルィツァーリを守るように展開している。お陰で、ルィツァーリはもちろん、他の者達も、さほど怪我を受けずに済んでいるようだ。
皆がいち早く駆けつけ、しっかり対策していたお陰と言えよう。そのことにホッとしながらも……イズルはハッと気づく。そう、今は戦いのとき。ぼーっと見ているわけにはいかないのだ。
「ですが、ロアール・アムンセン……いえ、あれがルィツァーリさんの妹さん……! そして、その周囲に複数のトループス! まずはこれを対処せねばですね……!」
「きゅぴぴっ」
状況を把握したイズルの言葉にマリコさんも力強く頷く。
「九字切流・神速!」
すぐさまイズルは、神速(シンソク)を発動させ、目にも止まらぬ速さで、修験道の流れを汲む剣技の一つでもって、目の前の敵を滅して見せる。
次々と加わる仲間達の加勢にルィツァーリの胸も、更に熱くなるようだった。
だからこそ、自分もまた、守られるだけの立場でいられない。ルィツァーリも前に立ち、そして。
「雷鳴轟かせし、我が神よ! 空駆け、稲妻降ろせし御方よ! 御身が力を我等に!」
止めと言わんばかりの天空神の怒り(ペルーングニェーヴ)。冷気を加えた暴風雨でもって、最後の棺輸巨狼をも倒すことに成功したのだった。
後は……ただ一人、残った者。
「ロアール・アムンセン……いや、ルィ……」
ルィツァーリは静かに、ロアールへと、妹へと呼びかける。
「う、うるさい!! 私を、その名で……呼ぶなっ!!」
ロアールは、牽制するかのように、Blodhund jaktで、鮮血の如きオーラで構成された血の犬、ブラッドハウンドを大量に召喚するのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【神速反応】LV1が発生!
【完全視界】LV2が発生!
【飛翔】がLV3になった!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
●ロアール・アムンセン
とうとう、たった一人になってしまった。追いつめられてしまった。
どこから歯車は狂ってしまったのだろう?
いや、そうではなく……まずは、目の前の敵を倒さなければならない。
――お兄ちゃん。……助けて……。
「うるさい、うるさい、黙れ!!」
あの男……ルィと私を呼ぶ男を、先に倒さねば、私は殺される。
だから、まずは……。
――おにい……ちゃん……!!
●マスターより
これより、最後のバトルとなります。妹さんが戻ってくるかはルィツァーリさんの言葉に、皆さんの言葉にかかっています。また、ロアールはルィツァーリさんを狙って戦ってきます。それを念頭に入れて、悔いのない戦いをお願いします!!
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
相棒に〇騎乗
空を駆ける様に〇飛翔〇空中戦
〇光使いで幾多の〇残像をばら撒き〇攪乱
〇誘導弾〇弾幕を放ち血犬の動き牽制
本命の〇双翼魔弾〇貫通撃を叩き込む!
倒したら直ぐ妹の元へ
なあルィ
兄ちゃん、ちょっと色々な事経験したんだ
騎士物語なんて目じゃない位凄い事沢山
お前を助け出す為に協力してくれた皆と出会ったし
お前の大好きな花も沢山知った
桃の花だけじゃない
色々
図鑑にも載ってない花を沢山
……帰ってこいルィ!
俺の知った沢山の事教えてあげるから……帰って来てくれルィ!
戦後
少し話し頭を撫で
ルィみたいにされた人達助ける為兄ちゃん行ってくるな?
なにルィには多分一瞬さ
帰ったらもっと沢山の事教えてやるから、さ
赤上・イズル
■アドリブ・絡み歓迎
ルィツァーリさんとロアールが対峙しているのを臨戦態勢で注視
二人のやり取りが何故か胸に刺さる
胸の奥に今はまだ閉まってある自身の妹への想いと重なる
だが今はルィツァーリさんの為に…彼を助ける為にサポートに徹して動く
…あなたは彼の…妹なのでしょう?
ルィツァーリさんは必ずあなたを助け出すと言っていました…
だからあなたも…諦めないでください…!
ロアール・アムンセン…いえ、ルィさん!
ブラッドハウンドを殲滅させる為にパラドクス【緋天】を振いつつロアールに斬撃を繰り出す
ロアールへの最後の留めは彼に
しかし妹の姿をした者を彼が討てるのか
いや、これは彼がやらねばならない戦い
それをしっかり見届ける
奴崎・娑婆蔵
●SPD
【ルィツァーリをディフェンスする】
そう癇癪を起こしなさんなよ、お嬢
身内が親身になってくれているんでさァ、ゆっくり話せばよろしいじゃァありやせんか
マア何はともあれ、まずは禊の時間だ
始めやしょうぜ『妹御』
お前さんに言葉を通すのに、邪魔が多くて仕方ねえッてんなら――
その手勢、その犬共
いっぺん八ツ裂きにしてやりまさァ
・ブラッドハウンドらの展開と各個体の機動速度を観察しつつ、敵攻撃が特に不意の緩急や死角伝いでルィツァーリへ及ばぬよう留意
・妖刀『トンカラ刀』抜刀――【トンカラ斬り】発動
・血の犬共に包帯が生える【呪詛】を掛け、動作阻害/締め上げての圧殺/包帯で血を吸い上げることによる枯死を狙う
アンジェリーカ・リヴィンスキー
ここはルィツァーリに任せるべきかもしれないけど…どうしても一つだけ言わせもらうわ。
貴女、たしかルィって言ったわね、どうやらお兄ちゃんに助けを求めているみたいだけど…甘えるんじゃないわ!
いい?このままじゃお兄ちゃんはそのローアルに殺されるかもしれない、だから…貴女もお兄ちゃんを助けるのよ。
そんなクロノヴェーダなんか振り切って、貴女がお兄ちゃんを助けるの!
その為の手伝いなら、ウチらがいくらでもしてあげるわ!
今のウチだとクロノス級とはまともに戦えないでしょうけど…でも、残留効果で機動力を殺す位はできるはずよ!
さぁ、行きなさいルィツァーリ!貴方の手で、妹さんを救って来なさい!
神雫・イカリ
基本方針:ルィツァーリをディフェンス
「妹か…。俺も思うところがねェでもねーが、悔いの残らん決着を付けてくれよな」
【飛翔】【残像】で移動、愛剣《ギガンティア》での【斬撃】【薙ぎ払い】で、ブラッドハウンドを撹乱・撃破しながら動く
「お前さんの憧れた冒険はそんなモンだったのか? 思い出せよ、本当にワクワクした時に隣に誰がいてくれたのかを!」
タイミングを見て、ルィツァーリに最後の一撃を託すべく、その隙を作るために【勇気】【情熱】でもってパラドクスを放つ
「受け取りやがれ…!凱蹴一燭、ヒロイック・イグニスマッシュ!」
※アドリブ連携お任せします
リューロボロス・リンドラゴ
ふん……。
気に食わん、気に食わんよ、何もかも。
兄妹を引き裂き、名も姿も奪い、あまつさえ幼子の夢も願いも塗りつぶすか。
我は龍、我こそはドラゴン!
幼子達の夢の守り人なり!
ルィよ、思い出せ!
ぬしの夢はなんであった!?
ルィツァーリと桃の花を見にゆくのであろう!
その行き先は北極であったか!?
ルィツァーリをディフェンスしつつ、引き続き《雪中戦》よ!
冷気の弾丸、何するものぞ!
我が歌は幼子に安寧をもたらす。
貴様の中のルィに必ずや届き、《勇気》と希望を与えるであろう。
どけ、ロアール・アムンセン!
その旅路は貴様のものではない。
ルィ自身のものである!
ルィツァーリ、そしてルィよ。
決着はぬしら兄妹がつけるがよい!
●想い重ねて、得るものは
ロアールの周りにいる大量のブラッドハウンド。ロアールに近づくには、その犬らを蹴散らさなくてはならない。
「そう、癇癪を起こしなさんなよ、お嬢。身内が親身になってくれているんでさァ、ゆっくり話せば、よろしいじゃァありやせんか」
奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)は、落ち着いた口調で続ける。その手には、奴崎・娑婆蔵の魂に紐づいた妖刀を携えて。
「マア……何はともあれ、まずは禊の時間だ。始めやしょうぜ『妹御』」
姿勢を低くして、刀の柄に手を駆ける。見据えるのはロアール……ではなく。
「お前さんに言葉を通すのに、邪魔が多くて仕方ねえッてんなら――」
その周りにいるブラッドハウンドだ。娑婆蔵の赤い瞳が燃えるように光る。
「その手勢、その犬共! いっぺん八ツ裂きにしてやりまさァ!!」
トンカラ刀を引き抜き、宿す呪詛の真骨頂は、感染拡大と侵食汚染。発するは、トンカラ斬り(トンカラギリ)。斬り付けたモノに対し、その刃傷や流血を『呪いの包帯』に変換、対象を物理的・呪的に束縛する力で、まずは2体を拘束して見せた。
ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)と、ロアールの今までのやり取りを、臨戦態勢で注視するのは、赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)。
「……くうぅぅ」
何かが、イズルの胸に突き刺さるような想いが溢れそうになる。
『あのとき』失ったものの大きさを感じてか。それとも『痛み』、『悲しみ』、『苦しみ』なのか。
胸の奥にしまい込んである、大切な『妹』への『想い』。
だからこそ、ここに来た……のだろうか。
ルィツァーリと、ロアール……いや、彼の妹との対峙。それが何かを、イズルの中にある何かを呼び起こそうとしているのだろうか。
だが――今は。
胸を押さえていた手を解き、再度、彼らを見据える。
「違う……今は……ルィツァーリさんを……!!」
改めて、イズルはそのまま、まだ生き残っているブラッドハウンドらの群れの前に立ちはだかった。
ハウンドらの後方にいるロアールへと向けて、イズルは声をかけた。
「……あなたは彼の……妹なのでしょう? ルィツァーリさんは、必ずあなたを助け出すと言っていました……」
「だから……なんだっていうのよ!」
ロアールは嫌そうに声を張り上げる。
「だからあなたも……諦めないでください……! ロアール・アムンセン……いえ、ルィさん!」
「うるさいっ!!」
ハウンドの一匹が、イズルへと牙を向けた。が、イズルもそれは理解していた。
「九字切流二刀式奥義……緋天!」
デーモンの飛翔の力で一気に敵に近接、そのスピードを力に乗せて、ハウンドへと斬撃を放つ渾身の技だ。炎のように燃え上がらせた魔力の翼で、空が緋色に染まるかのよう。
その斬撃は向かってきたハウンドを一刀両断し、そして。
「……!!」
ロアールの頬に一筋の傷を入れた。あまりダメージは入っていないようではあるが、これでいい。止めはやはり、彼がすべきものだから。
(「しかし、妹の姿をした者を彼が討てるのか……いや、これは彼がやらねばならない戦い」)
「俺は、それをしっかり見届けましょう」
「きゅぴ!」
そのイズルの言葉にマリコさんも、勇ましく頷いた。
一方のルィツァーリは、無双馬『スヴェルカーニエ』に乗って、ロアールの攻撃を必死に掻い潜っていた。
と、その間に割り込むのが、神雫・イカリ(天魔の電霊・g03598)。
「妹か……。俺も思うところがねェでもねーが、悔いの残らん決着を付けてくれよな」
思い浮かぶのは、インセクティアの恋人の姿。《天魔境刀 ギガンティア》を振るいながら、イカリはロアールの出したハウンドを1体、ぶっ潰した。
「お前さんの憧れた冒険はそんなモンだったのか? 思い出せよ、本当にワクワクした時に、隣に誰がいてくれたのかを!」
「お兄ちゃんに決まってるじゃない!! お前達なんか、消えてしまえばいいのよ!!」
本音かそれとも……そのロアールの言葉に、イカリは思わず笑みを浮かべた。
「受け取りやがれ……! 凱蹴一燭、ヒロイック・イグニスマッシュ!」
燃えるような勇気を込めて、宙に放った錨の紋章を通り抜けて放たれた一撃が、ロアールへと届いた。
「ああああっ!!」
激しい一撃を食らいながら、ロアールはすぐさま後退を試みる。けれど、逃げる素振りは見せていない。
「ふん……。気に食わん、気に食わんよ、何もかも。兄妹を引き裂き、名も姿も奪い、あまつさえ幼子の夢も願いも塗りつぶすか」
ロアールよりも苛立っているのは、リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)。
「我は龍、我こそはドラゴン! 幼子達の夢の守り人なり! ルィよ、思い出せ! ぬしの夢はなんであった!?
ルィツァーリと桃の花を見にゆくのであろう! その行き先は北極であったか!?」
激しい口調でリューロボロスは叫ぶ。ロアールの、いや、その中に沈むルィの心を呼び起こすために。
「邪魔よ、なにもかもっ!!」
苛立ちながら放つのは、ロアールの愛用の銃から圧倒的な凍気を放つ、特別製の銃弾。
「冷気の弾丸、何するものぞ!」
得意の空中戦、いや雪中戦でもって、その銃弾を躱して見せる。
(「我が歌は、幼子に安寧をもたらす。貴様の中のルィに必ずや届き、《勇気》と希望を与えるであろう」)
その想いを込めて、とある竜の子守唄(リューロボロス・ララバイ)を歌い上げる。幼い身体には不釣り合いであり、龍の巨躯にも似合わない優しい歌声は、相手の戦意を削ぎ落としていく。
「どけ、ロアール・アムンセン! その旅路は貴様のものではない。ルィ自身のものである!」
「ぐぐぐ……忌々しい歌め……」
苦しみながらも、ロアールは徐々に追いつめられているようにも見えた。
「ここはルィツァーリに任せるべきかもしれないけど……どうしても一つだけ言わせもらうわ」
静かにアンジェリーカ・リヴィンスキー(吸血鬼のダークハンター・g07564)が告げる。
「……言いたいこと、ですって? 私にそんなもの、ありはしないわよ!」
ムキになっているようで、ロアールは叫んだ。
「貴女、たしかルィって言ったわね。どうやら、お兄ちゃんに助けを求めているみたいだけど……甘えるんじゃないわ!」
アンジェリーカがそう叱咤する。
「いい? このままじゃ、お兄ちゃんはそのローアルに殺されるかもしれない。だから……貴女『も』お兄ちゃんを助けるのよ。そんなクロノヴェーダなんか振り切って、貴女がお兄ちゃんを助けるの! その為の手伝いなら、ウチらがいくらでもしてあげるわ!」
そして、アンジェリーカは。
「憤慨せし、大地の咆哮!」
ガイアブレイクで、魔力を宿した剣を地面に叩きつける事で破砕する、大地の衝撃波で敵を攻撃する魔法剣を放った。
「くっ……地面がっ!!」
地面が抉られ、動きづらくなるロアールにアンジェリーカは声を上げた。
「さぁ、行きなさいルィツァーリ! 貴方の手で、妹さんを救って来なさい!」
「そうだ、ルィツァーリ、そしてルィよ。決着はぬしら兄妹がつけるがよい!」
敵の弾丸を避けながら、リューロボロスも声を張り上げた。
その背に仲間達の言葉を受けて。いや、ロアールへの道を切り開いてくれた仲間達の想いを受けて。
ルィツァーリは、相棒の馬と共に、ロアールへと迫る。
「なあルィ。兄ちゃん、ちょっと色々な事経験したんだ。騎士物語なんて目じゃない位、凄い事沢山」
ハウンドがまた放たれた。
「う、うるさい……!!」
「お前を助け出す為に協力してくれた皆と出会ったし、お前の大好きな花も沢山知った」
ハウンドを蹴散らし、更に迫る。
「桃の花だけじゃない! 色々……図鑑にも載ってない花を沢山……!!」
「おにい……ちゃん……ううう、止めろ、止めろっ!!」
ハウンドも大量に放たれる。そのたびに仲間達が次々とルィツァーリの盾となり、刃となって、ハウンド達を沈めていく。
「……帰ってこい、ルィ!」
そして、ルィツァーリの翼が、電のような翼が背中から広がっていく。
「俺の知った沢山の事教えてあげるから……帰って来てくれ、ルィ!」
「いやあああああああああ!!!」
渾身の力で放った双翼魔弾が、ロアールの体を、心臓を貫いたのだった。
ぱちぱちと、瞼が開いた。
「ルィ、大丈夫か!?」
そこには、心配そうに見下ろすルィツァーリの顔が間近にあった。
「……おにい、ちゃん……」
そこにはもう、ロアールの姿はない。元の妹の姿にルィに戻っていた。
しかし、先ほどの戦いの負担があるのだろう、なかなか起き上がれないようだ。
けれど、もう少しすれば、起き上がることができるだろう。
無事、戻ってきたのだ。数々の想いを込めた声掛け。仲間達の優しい言葉に、叱咤する言葉が、そして、強い兄の想いが、妹をこの世界に戻してくれたのだ。
「……でさ、ルィみたいにされた人達を助ける為に、兄ちゃん行ってくるな? なに、ルィには多分一瞬さ。帰ったら、もっと沢山の事教えてやるから、さ」
そういって、ルィツァーリがルィの、妹の頭を撫でる。
「……いや」
「えっ?」
「わたしも行く……もうお留守番は嫌なの。ねえ……私も連れてって、お兄ちゃんと一緒にいっぱい……見に行きたい」
そうぽろぽろと涙するルィにルィツァーリも焦る。
「お兄ちゃんと、桃の花……見に行きたいよ」
そう差し出す手をルィツァーリの視線が惑う。
「連れて行ったら?」
「お嬢のたっての願い、叶えるってぇのが漢でさァ」
「いいんじゃないのか」
「決めるのはぬしらだぞ……だが、幼子の願いは叶えてやらなければな」
「観念したらどうですか? ルィツァーリさん」
「きゅぴっ!」
その仲間達の言葉に、ルィツァーリは観念したような、憑き物が落ちたようなそんな笑顔で。
「仕方ないな。苦労するかもしれないぞ、それでもいいのか?」
そういって、小さな妹の手を握ったのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV5になった!
【腐食】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【反撃アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
最終結果:成功 |
完成日 | 2022年06月13日 |
宿敵 |
『冒険卿ロアール・アムンセン』を撃破!
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