リプレイ
ディアナ・レーヴェ
※アドリブ歓迎、連携希望
(一ヶ月も宴とか、正直この目で見るまで信じられなかったけどガチだったので吃驚)
えぇー嘘でしょ…?曹仁、大変ね。ごめんちょっと同情する
ま、でも容赦はしないわよっ!
物陰を利用し【忍び足】で侵入
暗ければ【完全視界】も
酷く油断し、かつできれば孤立した弓奏兵を探し、そのエリアから崩しにかかるわ!
防衛戦力…バリケードか、鳴子や銅鑼など警報機的なものか、そういう物があるのかしら?
脅威度高そうならまずそれらを極力静かに排除
それから兵の排除へ
【Rat】で喉から狙って、援軍を呼ばせず各個撃破を試みる
援軍を呼ばれまくるなら(そして私が先行組なら)開き直って陽動的に動いて後続に繋ぐ事も検討ね
エレナ・バークリー
城壁を【浮遊】で乗り越えて、許昌へ侵入します。
宴の声が聞こえてくる方へ向かえばいいはず。屋根の上を進みましょうか。
宴会場の近くまで来たら路地裏に降りて、宴の様子を「観察」します。
一般人をパラドクスに巻き込まないように攻撃するにはどうするのが適切か。それを計算してから、「不意打ち」の「全力魔法」で『氾濫の夜叉海嘯』を蟲将に仕掛け「蹂躙」します。
「大声」で、許昌への攻撃が始まったことを告げ、戦えぬ一般人は早々に去るよう勧告します。
これで遠慮無くパラドクスが使えます。矢の軌道を「看破」して蟲将の攻撃をかわしたら、駄目押しの『夜叉海嘯』でまとめて討滅です。
水に飲まれたら、その翅使えなくなりませんかね?
●許昌乱入
夏至を前に、日没の時刻も着々と遅くなってくる。
西日を浴びて、魏の都、許昌の街並を囲う城壁は、所によって長い影を落とす。
「この辺りが良さそうでしょうか」
その影に紛れるように城壁に近付いたエレナ・バークリー(アブソリュートウィッシュ/エレメンタルキャヴァリエ・g00090)は、周囲に蟲将がいないのを確認して、残留効果『浮遊』を発動する。
「えぇー、嘘でしょ……?」
「……賑やかですね」
城壁の上から見渡す街並は、夜を前に灯りが次々と灯っていく。蟲将や人々の歓声やら、楽の音色やら、場所の特定が難しい位に、至る所から聞こえてくる。
「1ヶ月も宴とか、正直信じられなかったけど……ガチだったのね」
タイミング同じくして、城壁に登ったディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)は、許昌全体の浮かれた様相に、吃驚眼というか、呆れ顔というか。
「……曹仁、大変ね」
その実、大戦乱群蟲三国志は今回が初めてのディアナだが、許昌で唯一防衛に苦慮している蟲将には、ちょっと同情を禁じ得ない。だからと言って、容赦する気も無いけれど。
「確か……都の外れの詰所、だったっけ?」
「折角ですので、屋根の上を行きましょうか」
幾ら浮かれていようと、ここは敵の本拠地の1つだ。慎重に迅速に、屋根の上を伝う2人。
果たして――城壁に程近い、詰所の1つから、雅やかな琵琶の音が聞こえてくる。
「あそこが、軍楽隊の」
ディアナの確認に肯き返し、エレナは路地裏に降り立つ。
恐らく、アヴァタール級の胡蝶婦人は、詰所にいるのだろう。酒と肴を求めてか、出入りする呉軍弓奏兵もひっきりなし。
(「他は……」)
目を凝らすエレナの視界が急速に晴れる。ディアナが持ち込んだ残留効果『完全視界』の賜物だ。
(「防衛戦力……詰所はそこそこ頑丈そう。中に銅鑼が有ったら面倒ね」)
ディアナも物陰から周囲を窺う。油断しきって、かつ孤立した呉軍弓奏兵は……。
「……いた」
大きな酒瓶にだらしなく寄り掛り、街娘を口説いている様子の蟲将が1体。ディアナとエレナは静かに顔を見合わせる。
「一般人を、戦いに巻き込む訳にはいきません」
大声出して、許昌への攻撃を告げ、戦えぬ一般人の退去を勧告しようか……。
「待って」
口を開こうとしたエレナを、ディアナは制する。
「……今から1分後、敵の側面はガラ空きになるわ」
格闘用ナイフを構えながら、断言するディアナ。それは当てずっぽうなどではなく、状況を俯瞰して敵味方の動きを計算する――神算軍師らしいパラドクスに由る慧眼だ。
――――!
果たして、きっかり1分後。街娘が立ち去った瞬間、飛び出したディアナは呉軍弓奏兵の咽喉を掻き切る。
「……っ」
逆説連鎖戦の攻撃と反撃は同時であれば、炎に包まれ灼熱を感じる暇こそあれ。
――さんざめく水面に隠れし、眠れる水魔よ。在りし日の如く、地にあるもの悉くを薙ぎ払い洗い流せ!
すかさず、大いなる洪水を引き起こしたエレナは、1体目のみならず、少し離れて酒盛りしていた3体までも激流で薙ぎ払う。
「お陰様で、遠慮無くパラドクスが使えます――!?」
流石に、トループス級でもクロノヴェーダだ。水に吞まれたからと言って飛べなくなる事は無かった。反撃全ては躱し切れず、エレナは不服そうに眉根を寄せる。
――敵襲、敵襲!!
「……うん、まあ仕方ない、か」
パラドクスの性能からして、各個撃破を狙いたかったディアナだが、エレナのパラドクスが目立ち過ぎた。押っ取り刀ならぬ、弓矢を手に駆け付けてくる援軍を遠目に、火砲を構える。
こうなったら開き直って、陽動として動く事にしよう。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【完全視界】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
陳・桂菓
連携、アドリブ歓迎。
使用武器は蚩尤旗矛。
味方への支援も兼ねて、自身は囮になるような立ち回りを行う。
「恐れおののけ、虫ケラども! 戦神蚩尤の末裔、陳桂菓が推参したぞ!」
【大声】で【挑発】しつつ真紅の旗を派手に振り回して、注意を引きつける。
味方が搦め手から攻めるなら、こちらに敵の注意が向いている状態ならば比較的やりやすかろう。
火矢が降り注ぐのを、旗矛の攻撃範囲を利して【薙ぎ払い】で打ち落として防御。次いで、敵中に【捨て身】で【突撃】してからの【戦覇横掃】
あとは、味方が搦め手から敵陣を食い破ってくれるまで耐え抜ければよかろう……なのだが、まあ、死にそうになったら死ぬ前に逃げるようにする。
モリオン・スモーキー
アドリブ/連携○
……勝利に酔う。良い事ですね。
しかし、『こういう』事もまた予測しておくべきでしたね。
味方からの連絡・情報共有を受け、機を見て<ダッシュ>で一気に敵の中へ突入。
そのまま敵の真ん中で【パラドクス】発動。
雷の一撃を周囲の敵に当てます。
その後は弓兵。ブレードを使って敵に攻撃していきますよ。
確実に倒していくのです。
……油断は禁物。まさにそれです。
あなた方の敗因はね。
俄かに殺伐と慌ただしくなる中、ディアボロスの方も、救援機動力を駆使して駆け付ける。
「……勝利に酔う。良い事ですね。しかし、『こういう』事もまた予測しておくべきでしたね」
慌てて集合する呉軍弓奏兵らの只中に、モリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)は、臆する事無く突入する。
「雷の宝石、解放。これより此処は我らの領域……」
モリオンのパラドクスは、宝石の魔力を操る。構える刀の護拳には、紫トルマリンの原石が嵌め込まれている。電気石はその名の通り、雷の疑似魔法の媒介となる。
「展開せよ。紫電の雷」
――――!!
奔る雷光が、3体もの呉軍弓奏兵を次々と貫く。
ギャァァァッ!
悲鳴が響き渡り、三方から反撃の矢がエルフの青年を襲う。
「所詮は寡兵だ、一斉に掛れ!」
敵に囲まれながらも、モリオンがクダギツネのケアンと身構えたその時。
ガキィィッ!
今しも、包囲網の一角が薙ぎ払われた。
「恐れおののけ、虫ケラども! 戦神蚩尤の末裔、陳桂菓が推参したぞ!」
勇気凛々、陳・桂菓(如蚩尤・g02534)が吼える。翻るは、蚩尤旗矛。真紅の旗の冠頭は、槍の穂先となっている。
(「先のパラドクスは……搦め手だな」)
ならば、桂菓が注意を引けば、色々やり易かろう。
ブン――ッ!
火矢が降る中、大仰に戦旗を振り回す。怯めば重畳、すかさず戦覇横掃を繰り出した。
「……っ」
尤も、捨て身で突撃すれば尚の事、火矢斉射の全ては落とせない。
(「まあ、死にそうになったら死ぬ前に逃げるようにする、が……」)
――――!!
「……ほら、油断は禁物」
今しも、桂菓へ矢を射掛けようとした敵目掛けて、雷が落ちる。
「まさにそれです。あなた方の敗因はね」
自らも電気を纏い、磁力を帯びながら、モリオンは冷ややかに灰の双眸を細める。
(「……よし、後は敵陣が食い破られるまで、耐え抜けばよかろう」)
刹那、視線を交わし、肯き合う2人。すれ違い様、雷鳴轟き、勇ましき鬨の声が響き渡った。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
杏・紅花
勝ちが嬉しいのは分かるけどお
勝って兜の緒を締めよって、昔の人も言ってるのに
まあ、あたし達にはラッキーだけどね!
管狐の「天」を偵察に、人の少ないところから詰所までは息を潜めて接近
できる限り近づいて敵の様子を観察
味方とも連携、情報共有する
ある程度近づいたところで
一気に【飛翔】して空から「飛火」をばら蒔いてフラッシュと爆発音で敵を混乱
その混乱に乗じてパラドクス発動
片手ほどの人数に分身
1人は空から敵の位置を伝達する役として空に残して、残りで強襲
ワイヤーソーで敵の動きを制限したり、足技で昏倒させたり、鉤爪でトドメ刺したり
先人の言葉はホントなんだぞお〜っ
クダギツネの天が、軽やかに戻ってくる。
「今がチャンス?」
トループス級の蟲将は、ディアボロス達の速攻で、どんどん数を減らしている。
ならば、ここで畳み掛けぬ手はない。
身軽に地を蹴った杏・紅花(金蚕蠱・g00365)は、薄暮の空を翔ける。
「勝ちが嬉しいのは分かるけどお……勝って兜の緒を締めよって、昔の人も言ってるのに」
そんな致命的な隙は、でぃぼあろすにとっては幸運以外の何物でもない。
「いっくよー!」
呉軍弓奏兵らが空中の紅花に気付く前に――まずは景気付け。ばら撒いた『飛火』は、ネズミ花火を改良した投弾。フラッシュも派手派手しく、爆裂音が響き渡る。
流石に、敵を混乱させるには至らないが、こちらを気にして、仲間のパラドクスの餌食になるも良し。
逆に、頑なに紅花の方を見ない敵であいれば。
「数はチカラだぞっ」
片手程の数、分身するや急降下! ワイヤーソーを振い、足技で体勢を崩し、鉤爪を勢いよく振り下ろす。花の累――分身と連携しての連続攻撃が、複数を巻き込んで炸裂する。
「ねねっ、先人の言葉はホントなんだぞお〜っ」
「何、の……話、だ……」
後頭部を強かに打った呉軍弓奏兵は、勿論、紅花の最初の独り言など知る由もない。
「それじゃ、おやすみ~」
ザックリ急所を抉られ、哀れにもアッサリ絶命した。
成功🔵🔵🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
●胡蝶の調べ
かつて呉軍であった弓奏兵らは――慌てて詰所から飛び出してきた兵も含め、ディアボロス達の速攻で瞬く間に制圧された。
残るは、軍楽隊の指揮官、まだ詰所にいるだろうアヴァタール級『胡蝶婦人』のみ。
ディアナ・レーヴェ
もう不意打ちとかそういう段じゃないわね!
火砲を構え、詰所の扉を真正面から蹴破り胡蝶婦人の元へ
あなたも浮かれたクチかしら?…違うか、上の命令には逆らえないのね
お互い難儀ね、軍って奴は!
(笑って軽口。私は「元」だけど)
夢に誘うって言うなら、意思の力で打ち勝って一撃入れるのが王道でしょ?――なんて、今回はそんな計ともいえない【王道の計】
私は理想的に狙い澄ました砲撃を目指し、相手は最高の楽曲を奏でようとする、そんな勝負
こちらが膝を折って構えを崩すのと、撃たれた敵が音を外すの、どちらが先かしら?
気が遠くなれば、先の戦いで使ったナイフの刃を握り耐えようとする
…夢なんて、とっくにずっと見てるわよ
ただ呟いて
一騎塚・喜一
(サポート)
加勢に参りました
皆様が憂いなくその力を奮えるよう、虎嘯風生の一助となれましたら幸いです
平安鬼妖地獄変出身の武士見習い
不要な争いは好みませんが必要とあらば敵戦力を削ぐことに注力し、
どなたかの指示があればそれに従います
些末な事はこちらにお任せ下さい
戦闘では刀か体術での接近戦を挑みます
一般の方々や家屋への被害は可能な限り無しに、若しくは最小限に抑えるよう努めます
パラドクスは指定したものをどれでも使用し、
負傷は皆様の足を引っ張らない限りは気にしません
他の人に迷惑をかける行いはせず、公序良俗に反する行為も致しません
連携アドリブ等その他全てお任せ致します
「加勢に参りました」
「ありがとう。よろしくね!」
駆け付けて来た一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)に軽く手を振り、ディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)は詰所の方に向き直る。
「……もう、不意打ちとか、そういう段じゃないわね!」
ディアナが火砲を担げば、喜一も詰所の戸を見据えて身構える。
「判りました。憂いなくその力を奮えるよう、虎嘯風生の一助となれましたら幸いです」
「……えっと。こ、こしょうが何?」
虎嘯風生(こしょうふうしょう)――或いは、虎嘯けば風生ず(とらうそぶけばかぜしょうず)。虎が吠えれば風が吹き荒れるように、優れた人物が時を得て活躍する様を表す。
「も、勿論、知ってたわよ! 軍師なんだから!」
「はい、頼りにしています」
まあ、機械化ドイツ帝国出身なのだから、仕方ないよね! 頬がほんのちょっぴり赤いお姉さんの主張に、少年は礼儀正しく頷いている。
ドガァッ!
心機一転、思い切り詰所の戸を蹴破るディアナ。
「あなたも、浮かれたクチかしら?」
だが、胡蝶婦人は荒事に慌てた様子もなく、琵琶の弦に撥を添え、今にも奏でそうな体勢だ。
「……違うか、上の命令には逆らえないのね」
そう言えば、配下の蟲将達も、緩んでいたとは言え警戒していた。恐らくは……曹仁の配下であるのだろう。
「お互い難儀ね、軍って奴は!」
「……」
軽口を叩くディアナだが、胡蝶婦人の方は笑みの欠片も零さない。
(「ま、私は『元』だけど
……!」)
先に動いたのは、ディアナでも、胡蝶婦人でもなく――鬼狩人であり、破軍拳士の少年。
「些末事は、こちらにお任せ下さい!」
ディアナの脇を駆け抜け、一気に間合いを詰める。
平安鬼妖地獄変では武士見習いであった喜一だが、不要な争いは好まない。だからこそ、必要と判断すれば、敵戦力を削ぐ事に躊躇いはない。
「……当たれっ……!」
組んだ両手を、黒髪結い上げた頭上へ振り下ろす。滝壺に叩き落とすかの如く、強烈な一撃で敵の意識を断ち切らんと。
――――♪
同時、喜一の耳を刺すような鋭い音色が、勇猛を謳う。
「見ーつけたっ」
――これまで、分からないなりに、一生懸命戦術書を読み進めてきた。そして今、正に例示されたパターンそのままの場面に遭遇する。
火砲を構える。愚直にも、基本に忠実に。客観的には、計とも言えないそれこそが、ディアナにとっての『王道の計』。
(「夢に誘うって言うなら、意思の力で打ち勝って一撃入れるのが王道でしょ?」)
逆説連鎖戦の、パラドクスによる攻撃と反撃は同時に起こる。喜一が聞いたのが勇猛歌『破軍』であれば、ディアナを夢へと誘うのは幻想曲『胡蝶の夢』。
狙い澄ました砲撃対最高の演奏――共に理想を目指す、そんな勝負。
果たして、ディアナが膝を折って構えを崩すのと、胡蝶婦人が撃たれて音を外すのと、どちらが先か……。
「……夢なんて、とっくにずっと見てるわよ」
ギリギリ携行可能なサイズの重キャノンの砲口を下げぬよう、ディアナは必死に踏ん張る。
――――!
身を翻した喜一が飛び退いた瞬間。砲撃音が轟き、詰所の壁が吹き飛んだ。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【書物解読】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
エレナ・バークリー
アヴァタール級胡蝶婦人ですね。この場を閉じるために、そのそっ首をいただきます。
蟲の忠誠心なんてそんなものですよねと「挑発」しつつ、「殺気」を放って牽制。
その間に「精神集中」し、精霊剣を軸に「全力魔法」を逆転稼働、「結界術」展開。『森羅を断ちし幽冥の剣』。
ああ、今の私に精神攻撃は無駄ですよ。『幽冥の剣』が身体にかけてくる負担が半端じゃなくて、痛み以外の感覚が鈍ってますから。
「忍耐力」で意思を維持している状態です。
『幽冥の剣』を構えて「突撃」からの「貫通撃」。そのまま横に振るって、水平に大きく「薙ぎ払い」「斬撃」で胴体を真っ二つにしたいですが……。
全力を使い切ったら、術式を解除して安全圏へ避難。
「……っ」
爆風に煽られ、外へ放り出され、美麗なる薄紅の衣装が土で汚れる。それでも、黒蝶の翅を広げながら、蟲将は琵琶を大切そうに抱えて立ち上がる。
「あなたが、胡蝶婦人ですね」
その退路を断つように立ち塞がったのは、エレナ・バークリー(アブソリュートウィッシュ/エレメンタルキャヴァリエ・g00090)。
「この場を閉じる為に、そっ首いただきます」
「……」
無言のままの胡蝶婦人に、エレナは敢えて好戦的に言い放つ。
「そう言えば……呉軍から下ったとか? 蟲の忠誠心なんて、そんなものですよね」
挑発を口にしながら、エレナは微かに眉根を寄せる。確かに、彼女はアヴァタール級であり、軍楽隊の指揮官だ。それが、エレナの殺気も柳に風の儚い気配は、何と形容すれば良いだろう?
――世界に節理在り。地水火風氷雷光闇、万象の交わるところ数多にして世界の綻びなり。
敵を注視しながら、スピリットソード『キー・オブ・ゲート』を構えるエレナ。
「……我、虚剣を翳し、万物の繋がりを断ち切るものなり」
招霊術を逆転稼働させる要領で、手中の小剣を精霊宿らぬ虚無の剣に変化させる。虚無の剣はあらゆる防御を無視して、敵を切り裂くのだ。
「ああ、今の私に、精神攻撃は無駄ですよ」
強気を口にするエレナだが、彼女自身、よく判っている。
パラドクスにはそれぞれ『使用技能』があり、その鬩ぎ合いは、攻防を制する上で重要な要素だ。
エレナがアヴァタール級を圧倒するには……単純に、その技量が足りない。
(「まあ、『幽冥の剣』の負荷が半端じゃなくて、痛み以外の感覚も鈍ってますから」)
使い手の魂魄を削る禁呪だ。長くは使えまい。
――――!
突撃する。胡蝶婦人を貫き、水平に大きく薙ぎ払い、その胴体を真っ二つに……。
(「嗚呼、そうか……夢現を斬るよう、ですね、この手応え」)
分身であるアヴァタール級だから、でもないだろう。実際、ダメージは通っている。
――――♪
構わず奏でられた、幻想曲『胡蝶の夢』に蝕まれる前に。
敵の体力を削れるだけ削ったら、後続に任せるとしよう。
成功🔵🔵🔴
効果1【クリーニング】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
陳・桂菓
使用武器は蚩尤旗矛。
勇猛果敢な歌を利して攻勢を仕掛けてくるなら、こちらは【戦覇横掃】で大いに勇壮ぶりを発揮し、戦場の空気を押し返そう。
「我が蚩尤旗を刮目して見よ! 戦神の末裔が、この戦場にまかり越したぞ!」
真紅の旗を誇示するように振り回しつつ、【薙ぎ払い】で胡蝶夫人を叩きに行く。
敵の攻撃の性質が今一つわからんが、音楽に魔力を混ぜ込んでこちらの精神を破壊するといった類か?
私には【呪詛】――戦神の怨念めいた力がある。これを用いて、魔力の干渉を弱めることはできるはず。
あとは肉弾戦。油断はできないが、力勝負の得意なタイプには見えない。
「油断大敵の意味を知る曹仁は流石だが、まともな将が一人だけではな!」
「我が蚩尤旗を刮目して見よ! 戦神の末裔が、この戦場にまかり越したぞ!」
陳・桂菓(如蚩尤・g02534)の勇ましき声音が響き渡る。
構えるは蚩尤旗矛。真紅の旗を誇示しての大立ち回り、我こそが覇者と言わんばかりに、胡蝶婦人を薙ぎ払わんと打ち振う。
ブン――ッ!!
長き黒髪が幾許か斬り払われて、宙を舞う。黒蝶の翅がゆうらりと、佳人が宙を浮くのも束の間。
――――♪
半ば壊れた詰所の屋根上で、胡蝶婦人は琵琶に撥を叩き付けん勢いで奏でる――行軍を鼓舞する勇猛歌を。
(「敵の攻撃の性質が今ひとつわからんが……音楽に魔力を混ぜ込んで、こちらの精神を破壊するといった類か?」)
怪訝に思う桂菓だが、琵琶の音と思えぬ大音量が耳を聾し、思わず顔を顰めた。
桂菓には、戦神の怨念めいた力が具わっている。魔力の干渉であれば、ある程度は弱められると見ていたが。
「……っ」
正に、音の暴力。パラドクスとして奏でられた『歌』は、不可視の音圧を以て桂菓を捻じ伏せんとする。
「……力勝負の得意なタイプには、見えなかったのだがな」
油断大敵。ディアボロスのサウンドソルジャーは、魂の音楽で生物無機物問わず、その根源を揺さぶるが……胡蝶婦人の勇猛歌は、軍全体に轟くであろう大音量を以て物理的に圧するのだ。正に、力業だ。
だが、無双武人である桂菓とて、肉弾戦で負ける気など無い。
「流石は、油断大敵の意味を知る曹仁の麾下のようだが、まともな将が1人だけではな!」
喩え単独であろうと、胡蝶婦人が勇猛果敢を謳い続ける限り。桂菓も又、戦場の空気を押し返す気概で蚩尤旗矛を振り回し、大いに勇壮ぶりを発揮する。
成功🔵🔵🔴
効果1【士気高揚】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
杏・紅花
琵琶の音、ぽろろん
楽が聴こえればからだが勝手に動き出すよねえ
蝶の小姐、お相手どうぞよろしく
凍てつくような歌は、凍てつく前に素早く対処したい
戦場に建物があるなら【壁歩き】を利用して、さらに【飛翔】して敵の攻撃をかわしながら、空中から攻撃を仕掛ける
楽器があなたの武器なら、それ、ぶっ壊す!
丸腰になってしまえばあとは儚い小姐のこと、鉤爪でざっくりざくざく、さようなら
故郷を裏切るのも止められない、蟲の哀しさ
ねえ、そういうのも、音楽にできるのかな
ソフィー・ルロワ
(サポート)
「私でお役に立てるのでしたら、喜んで」
誰に対しても物腰柔らかく丁寧に接します。
クロノヴェーダの侵略に対して強い怒りを感じており、情熱的な内面をさらけ出すこともあります。
音楽や踊りに関わることだと積極的になります。人の演奏を聞くことも大好きです。
例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。他の参加者の迷惑になる行動もしません。パラドクスは状況に合うものを何でも使います。
人の名前を呼ぶときは同じディアボロスなら「名前+さん」、現地住民など一般人なら「名字+さん」で呼びます。相手が大人でも子どもでも変わりません。
あとはおまかせです。よろしくおねがいします!
「うわぁ……儚い小姐と侮っていたら、危なかったねえ」
碧眼をシパシパ瞬かせる杏・紅花(金蚕蠱・g00365)。
「これが、三国志の軍楽隊、ですか……」
今しも、許昌に駆け付けたばかりのソフィー・ルロワ(人間のサウンドソルジャー・g03401)も、小さく息を呑む。
本来、軍楽隊とは文字通り『軍隊に属する音楽隊』であり、吹奏楽団の形態の1つであり、マーチングバンドの前身とも言える。
だが、胡蝶婦人にしろ既に蹴散らされた呉軍弓奏兵にしろ、音楽そのものをパラドクスとしているのは、クロノヴェーダらしいと言えようか。
「でも……クロノヴェーダの侵略は、許せません」
マーチングバンドでドラムメジャーを務めるソフィーも、サウンドソルジャーとして音楽を武器に戦う。
喩え、手段が似通っていたとして……だからこそ、大切なものを奪ったクロノヴェーダを、ソフィーは赦さない。
「音楽家は、人に笑顔と勇気を与えるのが仕事です!」
「うんうん、琵琶の音ぽろろん……楽が聴こえれば、からだが勝手に動き出すよねえ」
胡蝶婦人の調べが一区切りつくや、紅花は軽やかに壁を蹴る。
流石に、戦闘時の移動は『歩行』の範疇に入らない。故に、残留効果の発動には至らなかったが、すかさずカイコガの翅を広げて宙を飛んだ。
「楽器があなたの武器なら、それ、ぶっ壊す!」
ゆるりと舞うような動きも束の間、残像が幾重にも重なり、紅花の軌道が揺らぐ。
――――!!
狙うは、胡蝶婦人が抱える琵琶。何度も踏みつけるように蹴打を叩き付ける。
ドシャァァッ!
小柄諸共吹き飛ばされ、胡蝶婦人は屋根上から地面に落下する。
「あ……」
地面に撥ねた小柄に追撃するべく、鉤爪を構え飛ぶ紅花は、胡蝶婦人の歌声を聞く――。
それは、比翼連理を誓った恋人に裏切られ、心を凍てつかせた公主の悲壮恋歌。
黒蝶の得物は、琵琶ばかりに非ず。先刻の勇猛と打って変わった悲痛の歌声は、パラドクスであるが故に、紅花を芯から凍てつかせんと。
――奏でましょう。希望の未来を願って。
雄々しき楽曲が、英雄の幻を描く。ソフィーが奏でるヒロイックシンフォニーに、胡蝶婦人が咄嗟に曲調を変えた瞬間。
「欢迎──それから、さようなら」
眩の躍が再度閃く。紅花の甲殻化した足裏に合わせた『金蹄』が、蟲将の脳天毀すよたんたかたん――。
「故郷を裏切るのも止められない……それが、蟲の哀しさ」
最期まで、歌と楽しか紡がなかった胡蝶の亡骸を見下ろし、次いで、紅花は肩越しに声を掛ける。
「……ねえ、そういうのも、音楽にできるのかな」
「どうでしょうか……」
大切な家族の面影が脳裏を過り、ソフィーは複雑な表情を浮かべる。
「ま、いっか!」
クルリと振り返った紅花は、もう快活な笑顔だ。
「ここの戦いは終わり! お疲れ様!」
「……はい、お疲れ様でした」
――斯くて、許昌に浮つく軍楽は、黄昏の風に紛れて消えた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【壁歩き】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!