リプレイ
狭間・ならく
ふむ。文字通りの烏合の衆って感じだな?
まァ、わらわらと……。
ひひひ、いいだろう。嘘つきナラクさん、推して参る。
(灼刀を抜く)(燃える緋色の刀身に、重く暗い【呪詛】を込めて)墨染よりも濃い呪い、受けてみろよ。
(地を蹴り、刀を閃かせる)さァ、
──綴れ、地獄花
獅子堂・崇
長岡京に攻め込んできた奴らはやる気がある敵だったんだな。そういう奴らから倒せていたのは僥倖だな。この辺りの敵が状況を理解する前に畳み掛ける!
【ジャンプ】で敵の只中に飛び込んで、【グラップル】殴り蹴り投げ飛ばす。
強敵の前の肩慣らしだ。暴れさせてもらうぞ。
大崎・朔太郎
一つの区切りに本体じゃなくて露払いに行くのは僕らしいというか何と言いますか。でもやれる事はやりますよ。
とりあえず皆さんが暴れていく中で全力の【歌唱】で敵をよりパニックにさせつつ誘い込みますか。普通戦場に歌が聞こえたら驚くはずですし。
こちらに気づいて墨の線になってもそれから何を描かないと攻撃できないんですよね。ならば【風使い】で風を起こして墨の軌道を逸らしつつ【ハートフルハミング】を思いっきり響かせ、戦闘意欲を失わせつつ弱めていきますか。
鳥獣戯画は人の世の日常を獣の形にして描いたもの、だったら世の人々の日常を思い浮かべて共感を誘うこのパラドクスならその姿を取った怪異にも効果はあるはずと信じて。
ディゼラータ・ネイディアラ
アドリブ歓迎
ふふふ…悩め悩め、自分たちが如何言う行動をとれば良いのかも解らず混乱したまま我らに狩られろ…
と、言うわけだ…奴らに立て直す時間は与えず確りと始末していこうか…
其れに、だ…この場で援軍に出られるのも困るが、此奴らはクロノヴェーダだ…唯の一匹たりとも見逃す道などありはしない…
妹骸を構えて戦闘開始
長柄の間合いで刈り取るように薙いでいき、端から削る
混乱を助長するように足は止めず、一体の相手も固執せず
最後は「涯より」を展開してフィニッシュ
ラウム・マルファス
絵が襲って来るのカ。色んな妖怪がいるんだネ。なんにせよ、ジェネラル級の増援には行かせないサ。
飛び散るのも攻撃なら、爆破はしない方がいいカナ。カラス型ドローンに水を搭載。コッソリ霧吹きみたいに噴き出して、墨を流して攻撃しよウ。今は混乱してるから気づかれにくいし、ちょっとずつ水分が増えるから気づいたら結構なダメージになってるハズ。
物質化した墨の攻撃は、魔導ナイフで切り払うヨ。薄くなってるなら攻撃も弱ってるカナ?でも油断しないようにしよウ。
なるべく気づかれないように攻撃するケド、囲まれそうなら早めに逃げて他の場所で攻撃再開するヨ。決戦は長期戦になりそうだからネ、長く戦い続けられることが優先サ。
松中・誠
連携アドリブ歓迎
鳥獣戯画…だったっけ?なんだかそんな感じの敵なんだぜぃ。
遠くから見ればかわいいのかな……。
とりあえず、奇襲攻撃を仕掛けるんだぜぃ。
ちょっと離れた場所からやるんだぜぃ。
混乱しているところ悪いけれど、さらに混乱するために毒の霧を使うんだぜぃ。
御森・白露
【連携・アドリブ歓迎】
あちらへぴょこぴょこ、こちらへちょこちょこ。
くく、一見可愛らしくも見えるものよな。実に隙だらけで……反吐が出る。
まき散らされる墨なぞ全て斬り裂き飛ばしてくれるわ。
【七ノ刻】、我が残影と共に【斬撃】を放ちながら突撃じゃ。
【早業】で刀を振るい【臨機応変】に墨を回避・迎撃。
絵物語の獣も纏めて斬り刻み、散り散りに引き裂いて終いじゃのう。
幾ら頭数があろうと、困惑の最中にあるトループス級ならこんなものか。
所詮前座、今更苦戦なぞしてやれぬのは確かじゃが……もう少し歯応えが欲しいものよな。くくく。
アシュレイ・ランドル
連携・アドリブ歓迎。
技能や効果、翼による飛行なんかは最大限利用させてもらうね。
使用する剣はお任せだよ。
ヤマタノオロチ討伐に向けた、雑魚処理だね。
決戦の助けになれるよう、頑張りたいところだ。
それにしても敵の群れか……ちょっとわくわくしちゃうね。
大丈夫、仕事はしっかりやらせてもらうよ。
さぁ、一暴れしようか!
翼による飛行【飛翔】【エアライド】<ダッシュ>なんかを利用して、戦場を縦横無尽駆け回り飛び回り、敵に<斬撃>をお見舞いしていくよ。
敵の攻撃は……触れてはいけない液体か。
飛んで避けるようにするけれど、間に合わなければ幅のある岩剣を盾のようにして受けようか。
●
湿原に集まった墨絵たちが、あっちへうろうろこっちへうろうろ。
遠目に映るその様子に、松中・誠(ヤンキードラゴニアン・g03037)はぼそりと呟いた。
「鳥獣戯画……だったっけ?」
確かに二足歩行の道具を持った動物たちが動き回る様は、かの有名な絵巻物によく似ているように見えなくもない。
「絵が襲って来るのカ。色んな妖怪がいるんだネ」
どことなく興味深げなラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)の脇、御森・白露(放浪する転寝狐・g05193)が微かに目を細めていた。
「あちらへぴょこぴょこ、こちらへちょこちょこ。くく、一見可愛らしくも見えるものよな」
「確かにここから見ればかわいい……のかな?」
疑問を含んだ誠の答えを聞いているのかいないのか。墨絵の動物に視線を向けたままの白露の口元が微かに歪む。
「まったく、実に隙だらけで……反吐が出る」
言い捨てるなり、白露は妖刀『荒魂・忌椿』を抜き放った。そしてそのまま、墨絵の動物たち――ヤマタノオロチ軍団のトループス級『丑三つ刻の怪異・『墨』色の妖かし』の群れの中へと飛び込んでいく。
「揺れ惑え、幽玄」
囁きと同時、実体を持った残像が現れ白露と共に墨絵たちに襲い掛かった。放たれた斬撃が墨絵の動物を切り刻み、鮮血代わりの墨汁があたりに飛び散る。
『!!!』
驚いた動物たちが自らの身体を爆ぜさせて呪の込められた墨色の液体をまき散らしたが、白露の動きは止まらない。
「墨なぞおぬしら諸共全て切り裂き飛ばしてくれるわ」
口元に笑みすら浮かべ、言葉通りにまき散らされる墨も墨絵の獣もまとめて切り刻み引き裂いていく白露。
(「幾ら頭数があろうと、困惑の最中にあるトループス級ならこんなものか」)
荒魂・忌椿を振るいながら、白露は思う。
(「所詮前座、今更苦戦なぞしてやれぬのは確かじゃが……もう少し歯応えが欲しいものよな」)
なんだなんだ?
何が起こっているんだ?
白露が齎した混乱の最中、一体の『墨』色の妖かしがソレから逃れるかのように駈け出した……しかし。
(「混乱しているところ悪いけれど、さらに混乱してもらうんだぜぃ」)
敢えて白露から離れ妖かしたちの動きを一歩引いた場所で見定めていた誠が、逃げ出した妖かしに魔術で発生させた毒の霧を吹きかける。
腐食の力を持つ毒霧に纏わりつかれ、その妖かしは数歩と行かぬうちにぱたりとその場に倒れ込んだ。妖かしはそのまま事切れ、それを見た周囲の『墨』色の妖かしたちは誠の狙い通りより一層の混乱へと陥った。
(「派手に動いてくれるおかげで奇襲がしやすいんだぜぃ」)
白露の動きに紛れるようにして、誠は毒の霧をまき散らしていく。
パニックに逃げまどい右往左往する『墨』色の妖かし――仕える主の危機を悟ってか、あるいはただただ救いを求めてか。一部の者たちが、決戦が行われているであろう一帯にむけてくるりと身を翻す。
「よくもまァ、わらわらと……」
彼らの前に立ちふさがったのは、狭間・ならく(【嘘】・g03437)だった。強行突破を図ろうとでもいうのだろうか、闇雲に飛び掛かってくる妖かしたちを前に、ならくが灼刀を抜き放つ。
「ひひひ、いいだろう。嘘つきナラクさん、推して参る」
とん、と地を蹴り向かってくる妖かしたちの只中へ。
「墨染よりも濃い呪い、受けてみろよ」
重く暗い呪詛を込められた緋色の刀身が、振り上げられた拍子に昏く煌めく。
「さァ、――綴れ、地獄花」
『神蝕呪華(ノロイ)』。向けられた「敵意」にその「呪い」に耐えきれなかった妖かしたちが霧散する。ならくの攻撃から逃れた妖かしたちの頭上では、ラウムのカラス型のドローンが旋回していた。
「ジェネラル級の増援には行かせないサ」
カラス型ドローンが、妖かし目掛けて散水を開始する。霧吹きで噴霧したかのような細かい水滴が、妖かしたちの身体に沁みこんでいく。
(「墨を飛び散らせるのも攻撃なら、念のため爆破はしない方がいいカナ」)
そんなラウムの配慮もあってドローンが散布しているのはただの水に過ぎなかった。しかし、『薬災運ぶ自律機構』というパラドクスで生み出されたその水は、墨絵のような妖かしの輪郭を薄め、溶かし……洗い流していく。
『?!?!!?』
慌てた妖かしが一筋の筆跡となり、宙に恐ろし気な獣を描き出す。物質化した獣はラウムに襲い掛かるも、その威力は微々たるもの。
飛び掛かってきた獣を魔導ナイフでいとも簡単に切り払い、ラウムはちらと考える。
(「墨が薄くなったから攻撃も弱ってるのカナ?」)
とはいえ、油断大敵。サッと周囲に目を配り、長居は無用とばかりにその場を後にするラウム。
(「決戦は長期戦になりそうだからネ、長く戦い続けられることが優先サ」)
次なる標的を発見したラウムが、再びカラス型のドローンを飛ばす――。
●
(「ふふふ……悩め悩め、自分たちが如何言う行動をとれば良いのかも解らず混乱したまま我らに狩られろ……」)
その口元に愉悦に満ちた笑みを浮かべ、ディゼラータ・ネイディアラ(存在悪:揺らめく星を喰らうモノ・g00054)は『墨』色の妖かしの中を走る。その手に携えたギサルメ「妹骸:嬌声血語」の長柄の間合いを利用し、墨絵の妖かしの身体をまるで草でも刈るかのように横に薙いでいくディゼラータ。
混乱のせいもあるのだろうか、何の力も込められていないその一薙ぎをまともに喰らった妖かしが吹っ飛んだ。とはいえ、それだけではクロノヴェーダである妖かしを傷つけることは叶わない。
ディゼラータとてそれは承知のこと、妹骸を手に『墨』色の妖かしの混乱を助長するかのように動き回ったディゼラータはトドメとばかりにその白魚の如き手を薙ぎ払ってきた妖かしたちに向けた。
(「立て直す時間は与えぬ、確りと始末してくれよう……」)
決戦の場に向かわれるのは都合が悪い。何より彼らはクロノヴェーダ、例え一匹であっても見逃す道などあり得ない――。
「Occasio aegre offertur, facile amittitur」
ディゼラータの唇が異国の言葉を紡ぐ。遥か昔にいずこかの星で数多の命を奪い去ったという魔の災害が再現され、妖かしたちの身体を魂ごと凍り付かせその命を刈り取っていく。
どうしよう、どうしよう。
『墨』色の妖かしが一方的に混迷を深める戦場に、突如として誰かの歌声が響き渡った。
突然のことに一瞬身をビクリと震わせた妖かしたちが、歌声の主を探して振り返る。
そこに立っていたのは大崎・朔太郎(若返りサキュバスアイドル・g04652)――その存在に気付いた妖かしたちが、彼を倒さんと殺到する。
朔太郎の歌声には何の力も込められていなかった。それ故に彼を侮ったのか、極限状態でやけくそになったのか……ともあれ、相手を誘い込むことには成功した。
(「一つの区切りに本体じゃなくて露払いに行くのは僕らしいというか何と言いますか」)
内心で苦笑しつつ身構えた朔太郎の頭上を、エアライドを利用したジャンプでアシュレイ・ランドル(十星連・拾彩『豪佳剣嵐』・g06991)と獅子堂・崇(破界拳・g06749)が飛び越えていった。二人はそのまま妖かしの群れの中へと身を躍らせながら落下する。
(「数が多いな……ちょっとわくわくしちゃうね」)
着地の体制に入ったアシュレイの手元に、炎を思わせる剣が現れた。着地と同時に上段に構えた剣を振り下ろし一体の妖かしを両断、そしてそのまま刃を横に薙ぐ。
手にする得物を次々と切り替え、アシュレイはまるで剣舞でも舞っているかのように妖かしたちを斬り伏せる。
一方の崇は、地面に着地するなり上段回し蹴りを放っていた。アシュレイとは対照的な、荒々しい力業――凄まじい勢いで放たれた蹴りによって起こった旋風が、浮足立つ妖かしたちを巻き込み蹴られた妖かし諸共吹き飛ばす。
そのあまりの手応えのなさに、一瞬拍子抜けしたような顔をする崇。
(「長岡京に攻め込んできた奴らはやる気がある敵だったんだな」)
この『墨』色の妖かしの集団がやる気のある敵であったなら、ここまでのパニックは起こさなかったかもしれない。そう言う意味でも長岡京に攻め込む敵をキッチリ倒せていたのは僥倖だったといえるかもしれない。
「……まあ、強敵の前の肩慣らしだ。暴れさせてもらうぞ」
誰にともなく告げる崇の言葉に、アシュレイがほんの僅かに微笑んだ。
「俺も仕事はしっかりやらせてもらうよ」
自分たちの当面の役目は、ヤマタノオロチ討伐に向けた雑魚処理。決戦の助けになれるよう頑張らなければ。
『墨』色の妖かしたちの中で、拳士が暴れ剣士が舞う。戦場に響くのは、朔太郎の『ハートフルハミング』。
響く旋律に明確な歌詞はない。朔太郎がその旋律に乗せるのは言葉ではなく、ささやかでも幸せだった在りし日の平和な日常への思い。
(「鳥獣戯画は人の世の日常を獣の形にして描いたもの、だったら」)
世の人々の日常に共感を誘うこのパラドクスならば、その姿を模した怪異にも効果はあるはず。
朔太郎の思惑が通じたのかはわからない。しかしそれでも、ハートフルハミングに晒された妖たちは地面にパタリと倒れ込みその動きを止める。
「さぁ、もうひと暴れしようか!」
アシュレイの言葉通り……ディアボロスたちの独壇場は、『墨』色の妖かしが壊滅するまで続いたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【腐食】LV2が発生!
【エアライド】LV2が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV4が発生!