リプレイ
神山・刹那
へぇ。騎馬武者ねぇ
騎馬に乗ってるってことは確かにそれだけででかいアドバンテージだ
が、騎馬には弱点もあってな。槍を使うと反対側から攻撃されたらどうしようもないとか、森みたいな障害物の中とか、まぁ、俺はそんな面倒なことはしない
来い。正面から斬り捨ててやる
鬼馬蹂躙で馬を走らせてこちらに突進してくるなら勇気で恐怖を飲み込み、残像を見せて攻撃を避けながら、正面から騎馬武者を斬り捨てる
「関羽の赤兎馬に比べたらあくびが出るほど遅い。あぁ、比べる相手が悪すぎたか。じゃあな」
杏・紅花
鬼馬四天王って名前はかっこいいけど…なんか、ちょっと、ガラ悪そ。
まずは1匹も村まで行かせない!
村の近くに出てきてる人がいたら、【避難勧告】の光が見えれば逃げてくれるかな
向かってくる敵は、伸ばした絹糸で動きを察知して先制攻撃を狙いたい
微細な動きも繊細にキャッチして、刀、槍、弓の攻撃も素早く察知できるかな
飛んでくる武器はワイヤーソーか鉤爪でなぎ払い
馬を狙って次々切り裂いていく
そうすれば敵も馬から落ちるか、バランス崩すかな
足元覚束無いやつなんか敵じゃない
あんたたちは村にいれないんだからっ!
アドリブ、連携歓迎
神刀・総二
報復とはいえ、ただ俺達と関係があるというだけで村を襲うとはな。
馬とぶつかり合うなんてそうそうないからな、丁度いい機会だと思っておくか。
騎馬突撃を【早業】で素早く横へ滑り込みそのまま側面へ闘気を込めた拳を叩きこむ。回避が難しいと判断したら【エアライド】で飛び越えざまに蹴撃。突撃の勢いもあるからな、普通の蹴りだが効くだろう?
あくまでも直線的に圧し潰すのが騎馬の強みだが、ただ単純に突撃するだけではな……避けることなく【強打】して馬を正面から【粉砕】して。
悪いな、真っ向からやり合うのが本当は一番慣れているんだ。
陣・頼人
そんな八つ当たりみたいな理由で、せっかく取り戻した村人の平和な暮らしを壊させてたまるものか!
相手の移動手段は馬だからある程度進軍ルートは絞り込めるはず
地図を見ながら【戦闘知識】でルートを割り出し、防衛ラインを設けてそこで敵を食い止める。
崖の近くで待ち構え、【罠使い】と【地形の利用】で崖を【砲撃】【破壊】で崩してその足を鈍らせ、そこへ【突撃】して竜骸剣の【屠龍撃】で仕留めていく。
敵の攻撃は【臨機応変】に【フェイント】で回避。
野本・裕樹
今回の襲撃は鬼馬軍団が勝手に報復だと騒いでいるだけの事。
無関係な村の人達には指一本触れさせません。
あの兵は初めて見ますが今までの兵よりも重武装ですね。
これまでの軽装の剣兵や鉞兵に比べると明らかに戦闘向けに見えます。
鬼馬軍団も訓練や強化をされているという事でしょうか。
鬼馬の機動力に距離不問の武装、厄介な相手です。
まずはあの脚、機動力を削がせてもらいましょう。
《走地刃》で放つ衝撃波に妖刀の呪詛も乗せて、衝撃波の通った地面周囲を【泥濘の地】で沼地に変化させていきます。
効果はそこまで大きくないかもしれませんがこれなら確実に機動力を削げるでしょう。
その脚、村へは届かせません。
ここで止まってもらいます。
●その道行を止める
どどどど……と地面が微弱に揺れるほどの地響きと土煙をあげて、馬の大軍が押し寄せてきている。
馬の上にはクロノヴェーダ。彼らは鬼馬軍団と称される一団である。
「へぇ。騎馬武者ねぇ」
その軍団の真正面に仁王立ちし、神山・刹那(梟雄・g00162)はつぶやいた。
騎馬というのは戦において有利だ。が、弱点もある。刹那は騎馬の弱点を知っている。
例えば、先頭を陣取る鬼馬武者の得物は槍のようなので、持ち手の逆側から攻めれば守らせづらい。森の中など障害物の多い場所では逆に小回りがきかずに持ち前の機動力が無駄になる。などなど刹那は知っているが、弱点を利用するつもりはない。
「俺はそんな面倒なことはしない」
刹那は背負う日本刀『覇龍』を鞘から抜き放ち、大上段に構える。
「来い」
もちろん、鬼馬軍団も行く手を阻む男に気づいている。
「しゃらくせええええっ! 轢き潰してやらああああああああッッ」
鬼馬武者は馬の腹を蹴り、速度をグンとあげた。
そのまま前に立ちはだかる刹那を撥ねるつもりだ。
並の人間であれば恐れをなして逃げるか、避けるだろう。だが、刹那は微動だにしない。
彼の流派は示現流。曰く、二の太刀いらず――ただ初太刀に全身全霊を賭け、次の策に心を揺らがせない。ただこの一刀の元に両断する。その一念のみで戦う剣術の流派である。
裂帛の気合とともに、刹那は分身すら見えるほどの速度で『覇龍』を思い切り振り切った。実体を持つ残像が多重に武者を切り刻む。
ドッと重く鈍い音が響き、むんと唸って武者が落馬した。
「関羽の赤兎馬に比べたらあくびが出るほど遅い。あぁ、比べる相手が悪すぎたか。じゃあな」
「なんだぁ!? ナメやがって!」
もう一体、鬼馬武者が突出する。
「報復とはいえ、ただ俺達と関係があるというだけで村を襲うとはな。馬とぶつかり合うなんてそうそうないからな、丁度いい機会だと思っておくか」
「どいつもこいつもビビらねえたぁいい度胸だ、踏み殺されなぁっ!」
神刀・総二(闘神・g06384)は、わめきながら飛び込んでくる騎馬を紙一重でスッと避け、側面の馬の太い首めがけて、
「この技、見切れるか!!」
闘気を込め会心の拳を叩き込んだ。
ぼぎり。と嫌な音がして、馬の首がぐんにゃりと曲がり、足から崩れる。どうやら馬と乗り手は一心同体のようで、馬が死ぬと同時に武者も死んだ。
先陣を切った鬼馬武者が二体も斃れたのを見て、ただ事ではないとようやく悟ったか軍団が速度を落とす。
前列の馬達の蹄が地に這う絹糸を踏んだ。
「一匹も村まで行かせない! そこだぁーっ!」
杏・紅花(藤袴と浅葱斑・g00365)が弾丸のように、糸を踏んだ武者に突進する。
「何奴だ!」
と言いながらも鬼馬武者は紅花を落とそうと槍を薙ぐ。
紅花が手に構えた鋭い爪『切裂花』が鋭い金属音を響かせながら槍を弾き、ワイヤーソー『搦』が二頭の馬の首を裂く。
「どうどうどうっ」
馬が驚き暴れるのを必死になだめながら、更に武者らは槍を突き出した。
「あんたたちは村にいれないんだからっ!」
紅花の服と皮膚が刃で傷つくが、彼女はひるまない。すかさず爪で反撃していく。
「ここが防衛ラインだ。絶対に此処から先には行かせないよ。立烏帽子がディアボロスにやられたからなんて八つ当たりみたいな理由で、せっかく取り戻した村人の平和な暮らしを壊させてたまるものか!」
軍団の横手にある丘の上で、陣・頼人(武装騎士ヴィクトレオン・g00838)はそう言うと、丘を破壊して砕けた土砂で軍団の行く先に長い小山、つまりバリケードめいたものを作った。
ついに軍団は足を止めた。そこに頼人は竜骸剣を構えて突っ込んだ。
「こざかしい!」
刀を抜き放った武者らと頼人は何合も切り結んだ。丁々発止の末、結果は拮抗、膠着する。
「あの兵は初めて見ますが今までの兵よりも重武装ですね」
鬼馬軍団の鬼馬武者の装備を見て、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は今まで戦ってきた鬼馬軍団の呪術兵に比べて戦闘向けだと評する。
「鬼馬軍団も訓練や強化をされているという事でしょうか」
厄介な相手と認識し、裕樹はまず馬の機動力を殺すことにした。
翡翠鞘『天蓋』から妖刀『鐵喰』を解放し、思い切り大地に突き立てる。
「走れ!」
妖気ごと地面に走った衝撃波は、鬼馬軍団の鬼馬武者を尽く屠った。
反撃の矢が彼女に次々と突き立つが、裕樹はまだ戦える。
彼女のパラドクス『走地刃・馬酔木』の呪詛で泥でぬかるむ大地。
泥に足を取られ、鬼馬軍団全員の速度が落ちることで、ダメ押しのように軍団は足を止めざるを得なくなる。
「女、やってくれたな」
奥で、自分の精鋭が倒されたのを見ていたアヴァタール級『鬼馬四天王』渡辺・景虎は静かに怒りをにじませ、低く響く声で威圧する。
しかし、その殺気に満ちた視線を裕樹はひるまずに真っ直ぐと受けた。
そして裕樹は、胸を張りながら凛と告げる。
「その脚、村へは届かせません。ここで止まってもらいます」
「言うたな。止めると言うのならば、我らは汝らを踏み越えよう」
『鬼馬四天王』渡辺・景虎は静かに手を上げた。『鬼馬軍団』呪術兵たちが動き出す。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【神速反応】LV1が発生!
【避難勧告】LV2が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
天城・美結
連携アドリブ歓迎。
八つ当たりはよくないね。
どうしてもっていうなら私が相手してあげる!
《地形の利用》で姿を隠し、《投擲/誘導弾/戦闘知識》+【復讐の刃】で手榴弾を生成して次々と投擲、爆発時に手榴弾が鬼馬達の足元に到達するように調整。
どんなすごい馬だろうと足にダメージを受けたらまともに走れないだろうしね。
うまくすれば騎手ごと倒せないかなーと。
残った騎手は遠距離ならば手榴弾を投擲、接近してきたなら一旦投擲を中断し《グラップル+連撃》で攻撃。
もし馬に乗ったまま来たなら《ジャンプ》して飛び蹴りするよ!
反撃は積極的に行って数を減らそうとしていく。
呪術系は《勇気》で強く心を保って耐えようとしてみる!
●泥地を鬼馬は征くか
動き出した呪術兵を見、天城・美結(ワン・ガール・アーミー・g00169)は先程出来たばかりの土のバリケードに身を隠す。
「どうしてもっていうなら私が相手してあげる!」
美結がパラドクスで作り出す人類史に実在した武器は手榴弾。狙った場所に着弾させる技量には自信がある。
「どんなすごい馬だろうと足にダメージを受けたらまともに走れないだろうしね」
と美結は腕を振り抜く。
平安時代にはあり得ない轟音と爆風が、呪術兵の集団中央に発生した。
「このっ!」
呪術兵が馬を駆って土のバリケードへと猛スピードで走ってくる。バリケードに怯まず走るあたり、よく調教された馬に見えるが、実は馬は呪術兵の一部。クロノヴェーダが怯まないのであれば馬も怯まない。
「わ、来た……」
美結が立ち上がって迎撃しようとしたところを、呪術兵の馬の前足がパカーンと痛烈に蹴った。
だが美結も負けてはいない。復讐の刃で作り出した手榴弾をジャンプして相手の頭上から顔面めがけてぶっつける。
大きな爆発音とともに呪術兵の顔が弾けた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【操作会得】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
エルカ・アルヴェアーレ
◇心情
「誰かを守る戦いは俄然気合が入るってもんだ!こっから先は絶対に通さねえぜ!」
◇戦闘
騎馬兵とやり合うのは初めてだね
確かこういう時に役立つコトワザがあったような
『将を射んとする者はまず』……なんだっけ?
まあいっか、アタイは弓は使えないから馬から叩き落して殴ればいいさね!
短刀はシャフトを高速回転させて防ぐ
ハイデンの馬力を活かした跳躍で鬼馬を飛び越え、頭上からバーナーアームから放つメタリックプロミネンスで攻撃
威力よりも見た目の派手さ重視して、馬を驚かせ騎乗者を落馬させることを狙って仲間を援護するぜ
落馬した鬼は仲間と一緒に囲んでボコボコにしてやる!
「な?この手に限るだろ?」
アドリブ連携歓迎
神刀・総二
先駆けは抑えたから、次は後ろに控えているやつらだな。
先の戦闘の勢いままに敵陣へと駆け込んでいく。
馬を仕留めれば同時に騎手も倒せることが分かればやることは単純、的の大きい馬の急所を狙う!
駆け抜けざまに馬の首を狙いそのまま【粉砕】するような【強打】を叩きこむ。敵の飛刀は【早業】による回避で。喰らった際の毒や呪いは【忍耐力】でなんとか耐える。
今は有象無象を相手にしている暇はない!
杏・紅花
馬ばっかだなあ〜っ
すごくいい練習になりますうっ
同じ攻撃の仕方じゃつまらない
ねえ、折角だから踊り相手になって
ゆうるり構えて相手の油断を誘いギリギリまで引き付ける
残像残すほど素早く姿をかき消して、流れるように敵の死角を取り足技で連撃
足癖悪くてごめんなさあい
んでもそっちの馬さんもあたしを潰そうとしてきたんだし、仕方ないよねっ
強いほうだけが、生き残れるから
うらみっこなし!
アドリブ、共闘歓迎
押し寄せてくる鬼馬軍団呪術兵に、
「誰かを守る戦いは俄然気合が入るってもんだ! こっから先は絶対に通さねえぜ!」
とエルカ・アルヴェアーレ(赤熱のプライムムーバー・g07009)は至って意気軒昂。
隣で杏・紅花(藤袴と浅葱斑・g00365)は当たり前だが、馬ばっかだなあ~っと思うのだった。
「すごくいい練習になりますうっ」
紅花はにっこりと笑うと、ゆるりと構えた。
「ねえ、折角だから踊り相手になって」
まっすぐに土煙をあげながら突進してくる呪術兵を、紅花は笑顔で待っている。
「余裕ぶっこきやがってー! 死ねー!」
と眼前に迫ってくる呪術兵は、確かに紅花を轢いたと確信した。
が、それは残像。
「欢迎──見ててね」
本人は流水のごとく滑らかに腰を落とし、横にずれた後、神速で逆上がりの如く何度もクロノヴェーダを蹴り上げた。
インセクティアたる彼女の甲殻化した足裏には、金蹄という金属板がつま先と踵に装備されていて、並の蹴りより破壊力が高い。
――脳天毀すよたんたかたん♪
軽やかな破壊音をたてて、紅花は二体の呪術兵の頭を蹴り砕いた。
くるん、すたっと軽やかに地上に戻った紅花は、艶やかに微笑む。
「足癖悪くてごめんなさあい。んでもそっちの馬さんもあたしを潰そうとしてきたんだし、仕方ないよねっ」
「こ、ここ、こなくそーぉ!」
馬鹿の一つ覚えのように突進してくる呪術兵と、紅花の踊りが始まる。
「騎馬兵とやり合うのは初めてだね。確かこういう時に役立つコトワザがあったような」
えーととエルカは頭を掻く。
「『将を射んとする者はまず』……なんだっけ? まあいっか」
エルカに弓は使えない。使えるのはこの鋼鉄製の両腕アルヴェアーレ:サプレスドと鋼鉄棍のビルダーズシャフトだ。
「馬から叩き落して殴ればいいさね!」
サイボーグならではの高密度特殊カーボン製の脚部ハイデンの馬力を活かし、エルカはビョッと跳んだ。
「おおっ」
と頭上に浮かぶエルカに、呪術兵が声を上げる。
エルカはサイボーグの動力炉で作った高熱炎を、火炎放射器に変形させたアルヴェアーレ:バーナーで無防備な呪術兵の頭部めがけて吹き付ける。
悲鳴を上げながらも呪術兵は馬にしがみつき、短刀をエルカに投げ返した。呪術で操作された短刀は、重力と慣性以外の力で巧みに得るかのビルダーズシャフトを避け、彼女に突き刺さる。
毒による痺れを無視し、エルカはもう一度ハイデンに力を溜めた。
「なかなか落ちないね。もう一度!」
と、上からエルカが火炎放射を続ける中、馬群に単身突っ込んでいくのが神刀・総二(闘神・g06384)だ。
先程鬼馬武者と戦った際、馬を倒せば乗り手も死ぬと理解した総二が狙うのは、大きな的である鬼馬である。
「この拳で打ち砕く!!」
馬の首へと何度も撃震掌を打ち込んで、馬ごと粉砕していく総二。
くずおれながらも呪術兵は果敢に毒短刀を投げつけてくる。毒も呪いも決して痛くないわけはない。それでも総二は止まらない。
「今は有象無象を相手にしている暇はない!」
一体一体に的確に拳をぶち当てて破壊を繰り返し、総二は馬群の中で無双する。
ぱかんっ。最後の呪術兵の顎を蹴り砕いた紅花は、死屍累々の馬の山の上で、両手を合わせて笑顔で抱拳礼をしてみせた。
「強いほうだけが、生き残れるから。うらみっこなし!」
彼女が見つめる先、単騎の『鬼馬四天王』渡辺・景虎は苦々しい表情でディアボロスたちを睥睨している。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV2になった!
神山・刹那
よう。大将
お前が大将首だろう?逆恨みで村を襲うとか、器が小せえにも程があるぞ
まぁ、そんな事はどうでもいい。大将首だってんなら少しは楽しめるんだろうな?俺をガッカリさせないでくれよ?
まぁ、楽しめようがなかろうが、斬ることに変わりはないが
鬼馬蹂躙で自分めがけて突進してきたら、勇気で恐れず、神速反応で先手を取り、相手のスピードが乗り切る前に頭上を取り、雲を裂き、大地よ砕けよと言わんばかりの、必殺の一太刀で斬り捨てる
「大将らしく部下よりは楽しめた。が、俺の腹は膨れそうにない。次はいつ、関羽との勝負みたいな感覚が楽しめるんだろうな。あのヒリヒリした緊張感と、いつまでも斬り合っていたいような昂揚を」
野本・裕樹
後はアナタだけです、言った通り止まってもらいます。
踏み越えるというならやってみせなさい。
ここまで優勢でしたが敵将が大軍での鬼馬運用に慣れてなかったのかも。
討ち漏らして本当にジェネラル級の四天王なんかになられでもしたら厄介です、ここで討たせてもらいます。
【泥濘の地】で動きを妨害、できるだけ動き回らせずに刀での勝負に持ち込みたいです。
距離を取ろうとするなら【エアライド】で逃がさないように相手の進路へ回り込みましょう。
大量の刀を使った攻撃、それが切り札ですか。
ならばこちらも《鉄蝕閃》です。
私が出せる最高の一振りでその量に対抗させてもらいます。
両手の指で数えられる位の刀に負けてられませんよ、『鐵喰』。
杏・紅花
四天王の〜…景虎サン?
名前に「虎」って入ってるう
いいなあ、あたし、大虎みたいに強くなりたいの
だから、負けないぞっ
大将のお馬さんなら、部下の比でなく厄介なんだろうなあ
【飛翔】して上から狙おう
敵の刀はたくさん出るみたい、【エアライド】も駆使して空を縦横無尽に飛んで避けたいな
敵の攻撃の間隙を突いて、くるりと回転して勢いつけた「金蹄」で思いっきり蹴る
お馬さんか大将の脳天、毀せるかなっ
虎穴に入らずんば…だっけ?
でも懐に入るのは危険なこと
一撃離脱して仲間と連携していきたい
神刀・総二
あとは大将を残すのみだが。
あれだけの軍勢を率いてこの程度とは大将も底が見えるな。
今まで同様正面から迎え撃ち、虚空から現れる刀を拳で打ち払い回避しつつ懐へ入り込み勢いのまま拳を打ち込む。
そのまま敵の攻撃に注意を払いつつ自身の間合いを保ち攻め続ける。
所詮、報復に村を襲う程度ならこんなものか……
エルカ・アルヴェアーレ
「ちぇっ、馬から落とすのは失敗か。あんたはさっきの奴より強そうだし余計に無理そうだ」
敵との距離を見計らいながらパイルアームを展開
鬼馬蹂躙を引きつけて【神速反応】で真横に回避
更に【エアライド】で空中を蹴って、回避から間を置かずに横っ面からAAAで攻撃だ
「だったら馬ごと射落としてやるぜ!」
一撃で吹っ飛ばせたら御の字
無理ならそのまま張り付いて、強化心臓の保つ限りAAAを連続使用して威力を高めていく
「アタイから目をそらしたら痛い目みるぜ!」
アタイに対応してる間は隙ができるはず
仲間にアイコンタクトを送って連携攻撃を叩き込んでもらうよ
「アタイの無茶で村を守れるなら安いもんよ。体張った価値はあったかい?」
●世は並べて事もなし
「後はアナタだけです、言った通り止まってもらいます。踏み越えるというならやってみせなさい」
野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は、鬼馬武者を全滅せしめたときの『鬼馬四天王』渡辺・景虎の台詞をまるごと返した。
「応よ」
先程までの怒気はいずこやら、否、怒りを通り越してもはや明鏡止水の心なのか、景虎は極めて冷静沈着とした様子で腰の打刀をずらりと抜いた。
(「ここまで優勢でしたが敵将が大軍での鬼馬運用に慣れてなかったのかも」)
ただならぬ殺気を感じ、裕樹は気を引き締める。
――ここで打ち漏らしては厄介だ。ここで是が非でも討ち取らねば。
冷や汗を垂らす裕樹の隣で、神山・刹那(梟雄・g00162)はトントンと覇龍の鞘で肩を叩きつつ、渡辺・景虎に声をかける。
「よう。大将。お前が大将首だろう? 逆恨みで村を襲うとか、器が小せえにも程があるぞ」
「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」
刹那の挑発に『鬼馬四天王』渡辺・景虎は首だけを彼に向けて静かに言い返す。
「まぁ、そんな事はどうでもいい。大将首だってんなら少しは楽しめるんだろうな?」
覇龍抜刀――刹那は八相の構えを取る。
「俺をガッカリさせないでくれよ?」
『鬼馬四天王』は仕掛けてこず、ただじっと刹那を見定めている。向こうの攻撃を誘って反撃に出ようという、刹那の考えが見えているのだろうか。
「四天王の~……景虎サン? 名前に『虎』って入ってるう。いいなあ」
杏・紅花(藤袴と浅葱斑・g00365)は張り詰めた空気をわざと崩すように朗らかに微笑んでみせた。
「あたし、大虎みたいに強くなりたいの。だから、負けないぞっ」
気合を込めて、インセクティアの蚕翅を大きく広げた紅花は大空へと舞い上がった。
紅花は景虎を翻弄するかのように縦横斜めと自由気ままのように空を飛び回り、ここぞというところで宙返り、景虎の脳天めがけて踵の金蹄を勢いよく叩き下ろさんと迫る。
「ぬん!」
景虎の虚空から喚んだ八振りの刀が目にも留まらぬ速度で紅花を迎撃する。
全身を切りつけられつつも、紅花は初志貫徹。
「たん、たか、たんっ!」
勢いをつけて、景虎に強蹴を浴びせた。ぐわんと景虎は揺れたが、流石に毀すには至らず。
「虎穴に入らずんば……だっけ? でも」
このまま、相手の間合いにいるのは危険すぎる。紅花は切り傷の痛みに耐えつつ、再び大空へと戻る。
「ちぇっ、馬から落とすのは失敗だったか。あんたはさっきの奴より強そうだし余計に無理そうだ」
と言いながら、大地を蹴り、高速で景虎めがけて疾走するエルカ・アルヴェアーレ(赤熱のプライムムーバー・g07009)の機械腕は杭打ち型に変形している。
「ハイーッ」
掛け声とともに馬の腹を蹴って走り出した景虎の眼前で、エルカは宙を蹴る。二段ジャンプで馬上の景虎と視線のレベルを合わせ、
「だったら馬ごと射落としてやるぜ! 機動コードAAA! もってくれよ、アタイの心臓!」
強化心臓からエネルギーを与えられたアルヴェアーレ:パイルが鉄杭を景虎の胸めがけて射出する。
その鉄杭を大袖で受け、景虎は突進の勢いを落とさずにエルカを捉えた。
「ぐあっ」
張り付こうとしたエルカを、文字通り馬力が押しのけた。
そのままの勢いで景虎は突進を継続、刹那へと迫る。
刹那はおもむろに刀を大上段に振りかぶった。
「この切っ先に一擲を成して乾坤を賭せん!」
示現流が二の太刀いらずと言われた所以、あらん限りの力を込めた必殺の一太刀。
其はまさに雲耀! 並のクロノヴェーダならば、有無を言わさず左右に分かたれる。
しかし、相手は『鬼馬四天王』を冠するアヴァタール級であった。
「デアアアアアアアアアアアッ
!!!!」
雲を裂き、大地よ砕けよといわんばかりの一刀を、空間すら断裂しそうな裂帛の気合で、景虎は間髪を入れずに抜いた脇差にて受けた!
構わず、ぐううっと押し込まれる刹那の覇龍を、無銘の脇差は受けきれず砕ける。しかし確実に必殺の勢いは殺した。脇差を貫通して通った刃にて、景虎から血は噴き出したが両断には及ばず。
刹那も鬼馬の勢いを殺しきれず、たまらず後方に跳ね飛ばされた。
「大将らしく部下よりは楽しめた。楽しめようがなかろうが、斬ることに変わりはないが」
受け身を取り、即座に立ち上がった刹那は、相手への評価をわずかに上げつつ、再び構える。
流石に関羽に比べれば相手は弱い。だが、刹那が『腹が膨れそうもない』と打ち捨てるほどの雑魚でもなかった。
(「まぁ、あのヒリヒリした緊張感と、いつまでも斬り合っていたいような昂揚には、まるで足りないが……」)
「単騎でどれだけ強かろうが、あれだけの軍勢を率いてこの程度とは大将としての才は底が見えるな」
と言いながら、神刀・総二(闘神・g06384)は景虎の眼前に割り込む。
「結果が同じであれば良し。我のみであろうと汝らを踏み越えん!」
先程の刹那との攻防で明鏡止水ではいられなくなったらしい景虎は獰猛に吠え、総二へと八振りの刀を後光のように控えさせつつ馬で迫る。
闘神らしく怯まず、迎撃の構えを取る総二。
四方八方から責め苛まんとする多数の刀を総二は拳でいなし、打ち払い、フットワークで避け、巧みに景虎へと迫ると、
「この拳で打ち砕く!」
掌底を馬に叩きつけた。
「どうどうっ」
ぐらりっと馬は傾ぐが、景虎の巧みな手綱さばきで立て直す。
「大量の刀を使った攻撃、それが切り札ですか」
ならばこちらも、と裕樹は妖刀『鐵喰』の力を解放した。
「私が出せる最高の一振りでその量に対抗させてもらいます」
ただでさえ六尺と長刀な『鐵喰』が、更に超巨大な刀『曼殊沙華』と化した。
「両手の指で数えられる位の刀に負けてられませんよ、『鐵喰』」
巨刀を扱えるような体格ではないはずの裕樹が一瞬、刀にふさわしい体格に変わる。
八振りの刀を薙ぎ払い、景虎が握る打刀すら意に介さず、覚醒した『鐵喰』は景虎を斬り伏せる。
「ぐ、がぁっ」
敵がよろめくのを、好機と捉え、空から可憐な蚕が迫る。
「気合いだーっ!!!」
ぐるんっと回って、紅花は踵を落とす。鬼の鉢金が割れる。
「攻め続けるっ」
総二の拳が、頭を押さえて苦しむ景虎に立て直しの時間を与えない。
「アタイから目をそらしたら痛い目みるぜ!」
全身から熱気を噴き出しながら、エルカが飛び込んでくる。
「アタイの無茶で村を守れるなら安いもんよ!!」
景虎に組み付き、エルカの機械腕は杭をゼロ距離で打ち込んだ。
もんどり打って景虎が落馬するなり、彼の力で作られていた馬が掻き消える。
「……」
オーバーヒート寸前の強化心臓に肩で息をしながら、エルカは空を見上げた。
チチチと小鳥が鳴き、空にはひつじ雲がぷかりぷかり。お天道様はぽかぽかとした陽光を地上に降らせている。
「体張った価値はあったかい?」
もう遠雷は聞こえない。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【怪力無双】がLV2になった!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【リザレクション】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV5になった!