湖水地方と竜の花嫁

 氷のベディヴィア卿を撃破したディアボロスは、グレートブリテン島の湖水地方に上陸する事に成功しました。
 風光明媚な湖水地方は、富裕層の保養地として有名であり、ジェネラル級ドラゴン『氷将竜サグラモール』によって守護されているようです。

 湖水地方には、竜の花嫁の湖と呼ばれる湖が多く存在しており、イギリス各地から集められた『竜の花嫁』達が、最後の時を穏やかに迎える為に滞在する別荘地になっています。

 ドラゴンの生贄である『竜の花嫁』は、命を捧げることで竜鱗兵の『卵』を出現させるのです。
『竜の花嫁』となることは、幻想竜域キングアーサーでは非常に名誉とされており、花嫁の親族はそうして生まれた竜鱗兵を大切に扱うようです。

 別荘地では『竜の花嫁』を楽しませる為に、芸人や料理人などが常に募集されています。
 この芸人や料理人に紛れて『竜の花嫁』と接触して、情報を集めていきましょう。

花嫁に微笑みを(作者 水綺蒼猫
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#幻想竜域キングアーサー  #湖水地方と竜の花嫁  #湖水地方 


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●父母の想い
「まさか、あの子が竜の花嫁に選ばれるだなんて……」
 とある屋敷の一室。
 小綺麗に身なりを整えた中年女性が、深いため息をついて項垂れる。
 その肩に、女性の夫であるグレイは手を添えて。
「これは、あの子にとって大変名誉なことなのだ。そのように悲しげな顔をしてはいけないよ」
「あなたは、本当にこれがあの子……ミラベルにとって、真に名誉で幸せなことだとおっしゃるのですか!?」
 夫の慰めを振り払い、すっかり取り乱して立ち上がる夫人。
「わたくしはそうは思いません。娘が生贄にされるというのに、どうして笑顔で送り出せるでしょう」
「笑顔か……」
 しくしくと泣き出した妻を、グレイは困惑と同情の目で眺めた。
(「ミラベルも、この妻のようにもっと感情豊かであったなら……」)
 今年十七になる娘のミラベルは、夫妻自慢の美しい娘だ。
 刺繍と詩作を好み、飼い猫のジェマを友とし、大切にしている。
 わがままを言うこともなく、何ごとにも控えめで大人しい娘は、不思議と子供の頃から笑ったことがない。
 その他の感情にも乏しく、竜の花嫁に選ばれたとの報せにも泣くでも怯えるでもなく、ただ「そう……」と小さく答えただけであった。
 ミラベルと笑いたかった。
 一緒にいろいろなものを見て、食べて、語り合って──。
「もっともっと一緒に……」
 このままでは自分まで感傷的になってしまいそうだと首を振り、グレイは妻に提案する。
「ミラベルのために宴を開き、せめて私たちだけでも笑って送り出してやろうではないか。あの子がいるゴースの館に領民や友人も大勢呼んで……そうだ、芸人たちが何か面白い余興のひとつも披露出来るよう、庭に舞台を設えるとしよう」
 ゴース……ハリエニシダとも呼ばれる大輪の花が咲き乱れる庭で、皆で笑い、歌い、楽しげに声を上げる。
 披露する芸を持たない者には、ミラベルの興味を惹くおいしい料理や菓子を作ってもらうというのもいいだろう。
 憂いを忘れて騒ぐことでミラベルの心が動けば、何かが変わる……かもしれない。

●花嫁の住まう町
 アイリッシュ海の戦いにおいて氷のベディヴィア卿を撃破したことで、ドラゴンの本拠地であるグレートブリテン島への道が開かれた。
 新たな行き先を示すパラドクストレインとともに、ヴィクター・リントヴルム(ドラゴニアンのレジェンドウィザード・g01290)がディアボロスたちを出迎える。
「今回向かってもらうのは円卓の騎士の一人、ジェネラル級のドラゴン『氷将竜サグラモール』が支配する湖水地方。島内でも指折りの景勝地として知られる、非常に美しい場所だよ」
 ドラゴンの生贄となり、自らの命を捧げることで竜鱗兵の『卵』を出現させる竜の花嫁。
 風光明媚な湖沼地帯には、『竜の花嫁の湖』と呼ばれる湖がいくつも点在する。
「湖のほとりにある別荘地は花嫁に選ばれた娘たちのために用意されたもので、それぞれ個別の屋敷を与えられ、残された時間を過ごすことになっている」
 楽しく悔いなく、心穏やかに。
 最期を迎えるまでの日々がそうであるようにと、配慮されてのことなのだろう。
 竜の花嫁を喜ばせるべく、別荘地のある町には優れた大道芸人や腕のいい料理人が大勢集められている。
「町ではコンテストが開かれ、選ばれた者だけが竜の花嫁のいる別荘に招かれるそうだよ。運よく花嫁と接触することが出来れば……」
 幻想竜域キングアーサーの中核、隠された謎への糸口を見つけるきっかけにもなり得るとヴィクターは告げた。

 ゴースの館と名づけられた、黄色の花咲く高台の別荘。
 そこから見下ろす湖畔の町で開かれるのは、笑わない竜の花嫁──ミラベル・グレイを笑顔にするためのコンテストだ。
「ミラベルを笑わせる方法は、なんでも構わない。ただし、力ずくで無理やり……というのは、あまりスマートではないね」
 あくまでも、ミラベルが自然と心から笑えるように工夫する必要がある。
「そのための方法やヒントを得るべく、まずは町を歩いていろいろな人に話を聞いてみるというのはどうだろう?」
 町は富裕層向けの観光地にもなっていて、人通りが多く賑わっている。
 情報収集がてら、観光客を装ってカフェやみやげもの屋を訪ねてみるのも手かもしれない。
「ああ、それから……」
 コンテストには、ミラベルの両親であるグレイ夫妻が審査員として参加することになっている。
 表向きはミラベルが竜の花嫁に選ばれたことを喜んでいるものの、夫妻……特に母親であるグレイ夫人は、娘が生贄となることを快く思っていないようだ。
「夫妻と接触して上手く話を聞き出すことで、何かしらためになる情報が得られるのではないかな」
 それもまた君たちの努力次第だと、ヴィクター。
 コンテストの後、ゴースの館に招かれれば、直接ミラベルとも対面するチャンスが得られる。
「ミラベルは他の花嫁たちと同様、生贄となって自らの命を捧げることに何ひとつ疑問を抱いていないらしい」
 そもそも口数が少なく、表情にも乏しいというから、とにかく腹を割って話を聞いてみないことには彼女の本心までは知りようがない。
 館の庭に設けられた小さな舞台で、とっておきの芸や料理を披露することでミラベルの心を動かすことが出来たなら──。
「何かが変わる……かもしれないな」
 ヴィクターは、グレイが抱いたのと同じ想いを口にした。

「町と別荘地には人やドラゴニアンが暮らしているものの、クロノヴェーダの姿は見当たらない」
 その一方、町の外では多くのドラゴンが上空から常に目を光らせている。
 彼らに不審に思われぬよう、派手な行動は極力慎む必要がありそうだ。
「逆に監視の目が届かない範囲であれば、かなり自由に動くことが出来るともいえるね」
 皆の成功を祈っているよと薄く笑み、ドラゴニアンの時先案内人は仲間たちを送り出した。

●湖畔の賑わい
 活気に満ちた別荘地の町に、人々の笑い声が響く。
 裕福な観光客。
 彼らを相手に商売に励む、町の住人たち。
「これはまた、なんと素晴らしい町だろう」
 観光客は美しい景色や珍しいみやげものに目を見張り、おいしい食事に舌鼓を打つ。
「お客さまがいらして下さったおかげですよ。あなたさまのように立派なお方には、これまでお目にかかったことがございません」
 商売人は金払いのいい客から一枚でも多く銅貨を出させようと、愛想よく褒めそやした。
 道端や広場で芸をする者たちには、拍手喝采。
 石畳の上に置かれた器に、次々と惜しみなくコインが投げ入れられる。
 そこで得られた報酬だけでは飽き足らず、ゴースの館へと招かれる日を夢見る者たちは、さらに自らの芸を磨くことに余念がない。
 道化師の少年、ティムもその一人だ。
「くそっ、オレだってきっと……」
 足を滑らせ、バランスを崩して落っこちた大玉を忌ま忌ましげに蹴飛ばす。
 自分こそがあの場所へ──。
 固い誓いを胸に、ティムは丘の上のお屋敷を遠く眺めた。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【強運の加護】
1
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【現の夢】
1
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【友達催眠】
5
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【エアライド】
3
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。

効果2

【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV2 / 【アクティベイト】LV3(最大) / 【ドレイン】LV1 / 【アヴォイド】LV1 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

水綺蒼猫
 こんにちは。水綺蒼猫です。

 生贄という悲しい運命を背負わされた、竜の花嫁。
 みなさまにはその中の一人、ミラベルを説得していただきます。
 笑わない娘ミラベルには何が必要で、どんな言葉が響くのか、よく考えて行動してみて下さい。

 シナリオの流れは、選択肢③→②→④→①となっております。
 町の人々、そしてミラベルの両親である裕福な商人、グレイ夫妻も基本的に友好的です。
 威嚇したり、明らかにおかしな行動をしたりしない限り、なんでも気さくに話してくれるでしょう。
 ただしその内容には、一般人の彼らが知り得るレベルの情報しかありません。
 中には間違っていること、勘違いしていることもあるかもしれません。

 コンテストでは、何か得意な一芸を披露していただきます。
 使用する道具や食材などは現地調達、もしくはパラドクストレインで運べるもの限定です。
 あまり派手にやり過ぎると町の外で見張っているクロノヴェーダに怪しまれる可能性がありますので、くれぐれも気をつけて。
 道化師のティム少年は、彼に関わるプレイングがなければ、リプレイには登場しない予定です。

 それでは。
 みなさまのご参加をお待ちしております。
37

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


●彼女の噂
 湖面を渡る、心地よい春風。
 岸辺には小さな草花が咲き、近くの木立ちで楽しげにさえずっているのはこまどりだろうか。
 緑に囲まれたのどかな田舎道をしばらく歩くと、たちまち辺りの景色が一変する。
「羊の肉串はいかがですかー?」
「こっちには、おいしい豆の煮込みがあるよ。さぁさぁ寄っといで!」
 道の両側にずらりと露店が並び、威勢のいい売り子たちの声が飛ぶ。
 大勢の客で賑わう湖畔の町は、人々の熱気と活気に満ち溢れていた。
山田・菜々
ミラベルさんのことを調べないとっすね。

まずは交流関係かな。飼い猫を友としているってことっすけど、他に友達とかはいないんすかね。
あとは好みとか、どんなことに興味を持っているかっすか。特に食べ物の好みとかは知っておきたいっすね。
飼い猫のジェマのことも一緒に調べておくっすかね。


「これはまた、すごい数っすね」
 通りを行き交う人の多さに、思わず目を丸くする山田・菜々(正義の味方の味方・g02130)。
「そこのお嬢ちゃん」
 ふいにかけられた声に振り返ると、でっぷりと肥えた揚げもの屋の店主と目が合った。
「揚げたてのカワヒメマスはどうだい? 竜の花嫁の湖で獲れた、新鮮でおいしい魚だよ」
「竜の花嫁……」
 この町で竜の花嫁といえば、あの『笑わない娘』ミラベル・グレイのことに違いない。
「その竜の花嫁、ミラベルさんについて教えてもらえないっすか?」
「ん? そりゃ構わないけど……」
 ちらり値踏みするような店主の視線に気づいて、菜々は魚の揚げものをひとつ注文した。
「ほい、まいどありー。んーと、そうだなぁ……まずは何から話そうか?」
「ミラベルさんは飼い猫を友としているってことっすけど、他に友達とかはいないんすかね」
「ああ……」
 確かに、猫が好きだとは聞いたことがあると店主。
 小さくて真っ白な子猫のために、ミラベルは湖の魚を毎日欠かさず取り寄せているのだという。
「友達は……どうかねぇ。恥ずかしがり屋で大人しい娘だそうだけど、人嫌いだとは聞いたことがないから、それなりにいるんじゃねーのかなぁ」
「おじさんは、ミラベルさんに会ったことがあるんすか?」
 菜々の問いに、直接はないとの素っ気ない声が返ってくる。
「じゃあ……」
 ダメ元でミラベルの食べものの好みについて聞けば、途端に店主は顔を輝かせて。
「好きなのはもちろん、うちのかみさんが作る蜂蜜と木の実の焼き菓子だよ。たまたま一度お屋敷に納めたら、すっかり気に入ってくれたみたいでねぇ。それからはちょくちょく注文が入るのさ」
 小麦粉と蜂蜜を練り、木の実をたっぷり乗せた焼き菓子。
 特別に分けてあげようと、店主が奥から持ってくる。
「あ、おいしいっすね」
 飾り気のないその菓子は、自然な甘さの素朴な味わいであった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!

シル・ウィンディア
ん-、ミラベルさんの事を知るには…
…ま、深く考えすぎても仕方ないし、出来ることをやるだけだね。

ぶらぶらと街を散策しながら、おいしそうなご飯があったら食べようか
なんとなく、おしゃべり好きっぽい人を狙ってと…

こんにちわ。
羊肉、いい匂いだね。一ついただけますか?
お金を払って一口食べてから…

竜の花嫁さんって、どんな人なの?街で結構噂になってるから、ちょっと気になっちゃって…
他愛のない事から始めていって

何が好きなんだろうね?やっぱり、花嫁さんに選ばれるってことは、何か特別なことが好きなのかな?

すこしでも、印象的なものを聞けたらいいんだけどね
お話終わったら、もう一本串を買っていくね
しかし、おいしいねー。


 ミラベルについて知るには、どうしたらいいだろう。
 町の入り口で立ち止まったシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)は、道行く人々を眺めて思案顔。
 この中の誰がどんな情報を持っているのか、見当もつかない。
「片っ端から話を聞いて回るとか?」
 そんなの、考えただけで気が遠くなる。
 小さく嘆息したシルにとって、それは干し草の中の縫い針を探すのと同じように思えた。
「……ま、考えすぎても仕方ないか」
 為せば成る。
 とにかく自分に出来ることをやるだけだと決めたそのとき。
「んー……」
 肉を焼く香ばしい匂いが鼻をくすぐる。
「羊の肉串はいかがですかー?」
 肉串を売る売り子の声に誘われ、自然と足はそちらに向かって歩き出していた。
「あ、あそこだ」
 ジュウジュウと肉の焦げる音。
 売り子の少女が手際よく羊肉を串に刺し、忙しく立ち働いている。
「こんにちは、いい匂いだね」
 ひとついただけますか? と声を掛けたジルに、少女はにっこり頷いて。
「はい、あつあつのうちにどうぞ」
 なんだか話しやすそうな雰囲気。これならきっと……。
 受け取った肉をひと口味わってから、シルは何気ない風を装って尋ねてみる。
「ね、竜の花嫁さんってどんな人か知ってる?」
「え?」
「あ、いや、街で結構噂になってるから気になっちゃって……」
 そういうことかと、納得した様子の少女。
「よくは知らないけど、刺繍がとっても上手って聞いたことはあるかな」
 飼い猫や庭の花を刺繍して、親しい人に配ったりしているのだという。
「じゃあやっぱり好きなものは刺繍なんだね」
 自分の好きな猫や花を刺繍にして、大好きな人たちに託す。
 残された時間を、そうして静かに過ごしているであろうミラベルの姿が目に浮かぶようだ。
「そっか……しかしこれ、おいしいねー」
 なんだかしんみりとした気持ちになりつつも、シルは話の礼も兼ねて肉串をもう一本注文した。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

珠洲代・ユウ
連携、アドリブ歓迎です。

・心情
コンテストに参加する前に、色々と情報を集めておきたいよね。
それに、ティムさんのことも気になるし……ってことで街に潜入して探ってみよう!

・行動
自分も道化師としてコンテストの参加に参加しようと思っていると言って、ティムさんに接触してみます。
ただ自分の芸はまだまだだから、お互い練習して芸を高めあえないかと提案してみます。
ティムさんと一緒に練習ができたら、その最中にティムさんがコンテストを目指す理由などを聞いてみます。


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

■心情
父母の想いか…
大切な誰かを失う事の悲しみは
どの世界も同じなのだと改めて思う
少女が家族と、大切な人と、心から笑い合える様に
俺にも何か出来るだろうか

■行動
【友達催眠】も活用しつつ情報収集
平安京とも新宿島とも違う町の様子は実に興味深いね
ミラベル様は猫好きなのだっけ
飼い猫のジェマは白猫らしいけど、黒猫も好きかな?(自前の黒猫着ぐるみを思い浮かべつつ

練習するティムと仲間を見つけたら
俺も楽し気な動きに合わせて笛の演奏をしてみよう
音楽もあれば盛り上がると思うのだけど、一緒にどうかな?

ティムはミラベル様に会った事はあるのかい?
良かったら話を聞かせてよ
もしや初恋の人だったりして?なんてね


 湖畔の別荘地では、大道芸を披露する芸人たちを頻繁に見かける。
 優れた芸を持つ者の周りには人が集まり、町の賑わいを一層華やかなものにしていた。
「んーっと……」
 辺りを見回してきょろきょろ。
 人だかりに気づいた珠洲代・ユウ(今を映す琥珀・g03805)は、近づいてすぐがっかりと肩を落とす。
「残念、また違ったみたい」
 大道芸人の少年ティムはどこにいるのだろう。
 このままあてもなく歩き回っても、足が棒になるだけだ。
「ティムさんが行きそうなところって……」
 そこまで考えて、ハッと思い当たる。
「ゴースの館が見える広場! うん、きっとそう」
 町の人に道を尋ねながら、ユウはそれらしい場所を目指した。
「あ……」
 ひと気のない広場まで来たところで立ち止まる。
 ぽつんと一人きり、玉乗りの練習をする少年。
 確かにティムはそこにいた。
「やっ! とっ、ととと……」
 バランスを崩したティムが、足を滑らせて尻餅をつく。
 不貞腐れて地面に座り込んだ彼に、ユウは遠慮がちに声をかけた。
「あの……ティムさん?」
「なんだよ、おまえ」
 訝しげに見返したティムに、自分も道化師としてコンテストに参加するつもりなのだと打ち明ける。
「そっか、おまえもあのお屋敷を目指してるのか」
 ティムが振り返った先に、丘の上の大きな館が見える。
「だから、その……わたしも一緒に練習してもいいかな?」
「そういうことならまぁ、オレは構わないけどな」
 ぶっきらぼうに答えたティムだが、その顔はどこか嬉しそうだ。

「平安京とも新宿島とも違う町の様子は、実に興味深いね」
 石造りの建物の間を抜け、すれ違う人をさりげなく観察する。
 初めてこの地を訪れた文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)には、町も人も、そこに流れる空気までもが新鮮に感じられた。
「興味深いといえば……」
 猫好きだという、竜の花嫁ミラベル。
「飼い猫のジェマは白猫らしいけど、黒猫も好きかな?」
 自前の黒猫の着ぐるみを思い浮かべて、フッと笑む。
「ミラベル様に会えたら聞いてみよう」
 直接言葉を交わすことで、分かる事実もあるだろう。
 ミラベルや、その両親のために力になりたい。
 少女が家族や大切な人と、心から笑い合えるように──。
「俺にも何か出来るだろうか……」
 そんなことを考えていると、通りの向こうから声が聞こえてきた。
「ティムさん、がんばって! あ、あぁ~……」
 声援を送るサキュバスの少女の前で、派手に転ぶ金の髪の少年。
「あれが……」
 ティムという名に、雪人は彼が道化師の少年であると確信する。
 愛用の竜笛を取り出し、挨拶代わりにまずはひと節。
 澄んだ音色と軽快なメロディーは、聞いているだけで心が弾む。
「失礼。音楽もあれば盛り上がると思うのだけど、一緒にどうかな?」
「へぇ……」
 見知らぬ異国の笛の音は、ティムの気を引くには十分だった。
 雪人の提案を受け、三人は揃って芸の稽古に励むこととなった。
「ところで……」
 その前に話がしたいと、雪人。
「ティムは、ミラベル様に会った事はあるのかい?」
 よかったら話を聞かせてよと、答えを促す。
「もしや、初恋の人だったりして? ……なんてね」
「そ、そんな訳……」
 続きは、もごもごと言葉にならない。
「おや、図星だったかな」
 雪人としては軽くカマをかけたつもりだったのだが、反応は予想以上であった。
「別にそんなんじゃ……。ただ、前に一度町で見かけて、なんか寂しそうな子だなって」
 不思議と印象に残ったのだという。
 だがそのときはまだ、少女が竜の花嫁だとは思いもしなかった。
「この町でゴースの館に招かれるのは、芸人にとっては最高の栄誉。その上、あの子を笑わせられたらもっとスゲーだろ? だからオレは……」
 立派な芸人になりたいとティムは夢を語る。
 こうして雪人もユウも、彼がコンテストを目指す理由を知るのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】LV2が発生!
効果2【アクティベイト】LV2が発生!

●栄えある誉は誰の手に?
 コンテスト当日。
 仮設の舞台が設置された中央広場に、続々と参加者が集まってくる。
 そう、ここはまだ彼らにとって本当の『舞台』ではない。
 審査員席には竜の花嫁ミラベルの両親であるグレイ夫妻と町の有力者たちが座り、ミラベルに見せるための『芸』を吟味する。
 そして選ばれた者だけがゴースの館に招かれ、庭に設えられた特別な『舞台』に立つことが許されるのだ。
「ミラベルのために、人気の芸人たちが集まってくれているそうだよ」
 ほら、観客もあんなにいっぱいだと、満員の客席を指さすクレイ。
「どんな芸が見られるか、皆、楽しみにしているようだね」
「ええ、でも……」
 気楽に構えたグレイとは対照的に、夫人の顔色は優れない。
「こんなことで、本当にミラベルは笑ってくれるのかしら」
 娘の行く末を憂う母心が、彼女を一層憂鬱な気持ちにさせる。
駿河・渚
女の子が竜の生贄になるだなんて許されるわけないだろ!絶対止めなきゃ!
師匠!ワイファイスパークお願い!情報を仲間達から提供して貰おう!

仲間から情報を聞いてコンテストに参加する
しかし俺なんか芸出来るかな…
あ、あの道化師の男の子に声かけてみるかな

ティムに声をかけて一緒にコンテストに出る事を提案
OK貰ったらティムから道具借りて自分も道化になって
速攻練習してコンテストで道化パフォーマンス
芸の最後にゴースの花をパーッと舞わせる

ここは綺麗な花がたくさんございます!
これからも四季折々たくさんの花が咲く事でしょう
それを見てみたいとは思いませんか?

とミラベルに語り掛けるように芝居がかった口調で言う


「いそげ、いそげー!」
 コンテスト会場目指して一直線。
 師匠と呼び慕うモーラット・コミュの力を借り、直前まで仲間と連絡を取り合っていた駿河・渚(普通の高校生・g06945)は全力で町を駆ける。
「仲間と師匠のおかげで、ミラベルさんの情報はバッチリだ。女の子が竜の生贄になるなんて、許されるわけないだろ!」
 なんとしても止めないと!
 そのためにはコンテストに出場し、直接ミラベルに会うチャンスを得る必要がある。
「けど……」
 正直、自信はない。
「俺なんかに芸とか出来るのかな……」
 こんなとき、誰かが背中を押してくれたなら──。
「どうした、気分でも悪いのか?」
 突然かけられた声に振り返ると、そこには派手な衣装を着た少年が立っていた。
「道化師! もしかして、コンテストに出場する……」
 渚に頷いた少年は、自らをティムと名乗る。
「おまえも参加するのか?」
「あ、うん……そうだ!」
 一瞬の迷いの後、がしっとティムの腕を掴んで。
「俺と一緒にコンテストに出ようぜ!」
 そのまま、渚は会場に向かってふたたび駆け出した。
 エントリーの後、最初に名を呼ばれたのは渚であった。
 ティムから借りた衣装に着替え、審査員の前へと進み出る。
「よ、よろしくお願いしますっ!」
 小さな棍棒を使った、ジャグリングパフォーマンス。
 道具もすべて借りものだが、即興にしては手さばきもよく、なかなか堂に入っている。
 最後に、衣装の袖に仕込んでおいた黄色の花を舞い散らせると、客席からわっと歓声が上がった。
「ここには、このゴースの他にもたくさん花がございます! これからも、四季折々綺麗な花が咲く事でしょう」
 ──それを、この先もずっと見ていたいとは思いませんか?
 いずれ……いや、絶対に会うのだと信じて。
 この場にはいないミラベルに語りかけるよう、渚は芝居がかった調子で朗々と口上を述べる。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!

珠洲代・ユウ
※アドリブ・連携歓迎です

・心情
生贄なんて許せないよっ!
ミラベルさんを大事に思うティムさんのためにも、コンテストで頑張らなくっちゃ。

・行動
道化師の衣装を着てコンテストに参加。ティムさんと一緒に練習した芸を披露するよ。
でも芸の上手さを見せるんじゃなくて、わざと失敗したり、おどけて見せたりして笑われるような立ち回りを目指すの。
玉乗りでこけてみたり、お手玉で全部頭にぶつけてみたり!
そうすることによってティムさんと渚さんの芸がより目立って、コンテストで上位に行きやすくなるんじゃないかな?
とにかく、コンテスト会場や客席の熱を冷まさないようにしようと思うよ!


文月・雪人
※アドリブ連携大歓迎

密やかな恋の行方や如何に?
成程これは友として応援しない訳にはいかないね♪

緊張するティムに声をかけ、掌を見せて貰う
何度も何度も練習して擦り傷も沢山あるだろう
万全の態勢で本番へと臨めるように
緊張を解すお呪いとして【活性治癒】使用
励まし舞台へ送り出すよ

ミラベル様に会いに行くんだろう?
大丈夫、ティムなら出来るさ!

【友達催眠】で客席の空気を柔らかくし
皆でティムや仲間の演技を応援したい
客席と心繋がれば
きっとより良い演技に繋がるから

勿論俺も頑張るよ!
ゆるカッコいい黒猫の着ぐるみで
時に楽しくテンポよく
時にしっとり緩やかに
竜笛の澄んだ音色を響かせながら
得意の[演技]でくるりくるりと舞い踊る


 舞台袖の控え室。
「おはよう! 調子はどう?」
 遅れて入ってきたティムを見つけ、親しげに声をかける文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)。
「昨夜は、よく眠れた?」
「あ、ああ……」
 曖昧に頷いたティムは、なぜか浮かない表情。
「ティムさん、どうかしたの?」
 珠洲代・ユウ(今を映す琥珀・g03805)の問いにも答えず、ティムはそれきり黙り込んでしまった。
 明らかに様子がおかしい。
 異変を察した雪人が、ちょっと見せてよと右手を引き寄せる。
「俺たちと出会う前から、ティムはずっと一人で頑張ってたんだよね」
 毎日、繰り返し練習を重ねてきたのだろう。
 日に焼けた腕は痣や擦り傷だらけ、手のひらには潰れたマメの跡が残っている。
 痛々しいけれど、それは彼が真面目に努力してきた証でもあった。
「でも、やっぱりオレ……」
 なんかダメな気がすると、項垂れる。
 不安と緊張で押し潰されそうになっている友を、見捨ててはおけない。
「大丈夫、ティムならきっと出来るさ!」
 優しく握り締めた雪人の指先から、温かな癒しの力が流れ込む。
「なんか、した……の、か?」
「心配しないで。これは、緊張を解すための『おまじない』だよ」
 驚いて身を竦めたティムを安心させるべく、微笑んで。
「ミラベル様に会いに行くんだろう? だったら、元気出さないとね!」
「けど……」
 それでもまだうじうじしている少年の手を、今度はユウが取る番だ。
「行こう! ティムさん」
 道化師の衣装を身に纏い、ティムも早く着替えるよう促す。
 自分たちの出番が告げられると、二人揃って舞台に飛び出した。
「みなさま、ごきげんよう。本日はお日柄もよく……って、えーっと、なんだっけ?」
 膝を折って会釈した後、えへっとおどけて見せるユウ。
「と、ともあれ……ユウ&ティム、自慢の芸をとくとご覧あれ!」
 高く放り投げたお手玉が、円を描いて宙を舞う。
「ひとーつ、ふたーつ、みーっつ……」
 数が増えるたび、手つきが怪しくなっているのは気のせいだろうか。
「よーっ……んんっ、あれぇ?」
 最後の玉が手を離れたのと同時に、投げたものすべてを見失う。
 次の瞬間、四つのお手玉が一斉にユウのおでこ目がけて落ちてきた。
「あわわわ……」
 驚いて尻餅をついたユウに、観客たちがドッと沸く。
「おっかしいなぁ……」
 大袈裟に首を捻りながら、次にユウは自分の身長の半分はあろう大玉を舞台の中央まで転がしてくる。
「失敬失敬。今度は、こちらを見事に乗りこなしてみせるといたしましょう!」
 意気揚々と大玉に乗ってみたものの、またしても失敗。
 ユウのドジっぷりは客席の笑いを誘い、彼女は文字どおり道化を演じた。
「あーもう、変だなー。いつもはこんなんじゃないのに……」
 わざとらしくぼやきつつ、目配せする。
 それを合図に、ティムはユウと入れ替わるようにして大玉に飛び乗った。
「頑張れ……」
 祈りにも似たつぶやき。
 舞台袖から顔を覗かせた雪人が、エールを送る。
 歓声と冷やかしの声とが混じり合い、客席の期待と興奮は最高潮に達しようとしていた。
 当のティムはといえばそれまでの情けない姿とは一変、嘘のように落ち着いていて。
「わぁ……」
 思わず目を見張るユウの前で、足場の悪さをものともせずに逆立ちや素早いターンを決めてみせた。
「やるじゃん♪」
 会場の空気が一変したのを肌で感じる。
 ティムの芸をさらに盛り上げるべく、雪人もステージに加わった。
「俺も頑張らないとね!」
 今日の雪人のいで立ちは、一番のお気に入り。
 ゆるカッコいい黒猫の着ぐるみだ。
「ティム、行くよっ!」
「お、おう」
 大玉を操るティムの動きに合わせ、軽やかにステップを踏む。
 時に楽しく、テンポよく。
 時に、しっとり緩やかに──。
 竜笛の音色を響かせながらくるりくるりと舞い踊る雪人は、愛らしくも艶やかないろどりとなって舞台上に華を添えた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【現の夢】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!

山田・菜々
コンテストに勝たないと、ミラベルちゃんに会うこともできないっすもんね。

ゴースの花を意識した黄色の衣装を着て、歌とダンスを披露するっすよ。

これは新天地への希望と故郷への郷愁を歌った曲。
ミラベルちゃんが花嫁となることを喜ぶ人にも、悲しむ人にも、両方に響く曲だと思うっすよ。
踊りも喜びと哀愁を。
どう感じるかは受け取りて次第っす。


 ある者は美しい詩を吟じ、ある者は巧みな話術で観客の心を惹きつける。
 躍動感いっぱいに元気よく踊ってみせる者もいれば、舞台を調理場に見立てて得意の料理を振る舞う者もいて。
 入れ替わり立ち代わりさまざまな芸が繰り広げられてきたコンテストも、いよいよ終盤に差しかかる。
「……そろそろっすね」
 次なる出場者として袖に控えるのは、山田・菜々(正義の味方の味方・g02130)。
 手早く支度を済ませ、一人静かに気合いを入れる。
 これまで、芸事と呼べるものとはほぼ無縁で過ごしてきた菜々ではあるけれど。
「コンテストに勝たないと、ミラベルちゃんに会うこともできないっすもんね」
 ならば、全力で挑むまで。
 僅かに足の震えを感じつつも、意を決してステージに向かった。
「ミラベルちゃんが心から笑えるよう、そしてミラベルちゃんを想う人たちのためにも頑張るっす」
 菜々が登場した途端、舞台の上に鮮やかな黄色の花が咲く。
 ゴースの花をイメージしたドレスを纏うそのさまは、まるで愛らしい妖精のようであった。
「これからみなさんにお聞きいただくのは、新天地への希望と故郷への郷愁を歌った曲っす」
 どうか想いが届きますようにと胸の前で両手を組み、祈りを込める。
 清らかな歌声が辺りに響き、客席はしんと静まり返った。
 歌に合わせて自ら舞う姿は、優雅で可憐。
 動きにややぎこちなさはあるものの、そこは感情豊かな歌と表現力でカバーする。
 喜びを謳い、哀愁を舞う。
 菜々の魅せるパフォーマンスは、まさしくその表現がぴったりだ。
「どう感じるかは、受け取り手次第……っすけどね」
 うまく意図が伝わるかは分からない。
 だが、そんな菜々の心配も杞憂に終わる。
「……」
 ミラベルの母親、グレイ夫人が今にも泣き出しそうな顔になっている。
 他の者たちも感情を揺さぶられたのか、会場のあちらこちらからすすり泣く声が聞こえた。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

「みなさん、今日は娘ミラベルのためにありがとう」
 すべての演目が終わり、壇上に主催者のグレイが現れる。
 出場者たちの労をねぎらう言葉の後、ゴースの館へ招かれる者の名前が発表された。
「まずは、渚。君のジャグリングは華やかで、見る者を楽しい気持ちにさせてくれたね。きっと、ミラベルも同じ気持ちになるだろう。次に……」
 続けて、ユウとティムの名が呼ばれる。
「君たちのかけあいも、なかなかのものだった。ユウは道化の役割をよく理解していたし、ティムの優れた技は鍛錬の賜物だ。ああ、そして……」
 もちろん、雪人の存在も忘れてはならない。
「とても美しい舞を見せてもらった。笛の音もこの辺りにはない、珍しいものだね。素晴らしい」
 そう言って、グレイは手放しで賞賛した。
「最後に、菜々。君の歌とダンスには、魂が感じられた。我が妻は、感極まって思わず胸が熱くなったそうだよ。娘も、何か感じてくれるとよいのだが」

 この日の夜、ゴースの館で行われる宴には、コンテストで選ばれた五名とその関係者が招かれる。
 他にもミラベルの友人や町の住人たちも招待されることになっているので、彼らに紛れて屋敷に入ることは難しくない。
 と、その前に。
 コンテストの審査を終えたばかりのグレイ夫婦から、話を聞いてみてはどうだろう。
 時先案内人も言っていたように、何か思わぬ情報が得られるかもしれない。
珠洲代・ユウ
※連携&アドリブ歓迎です

・心情
なんとかコンテストを突破することができたね。これでミラベルさんには会えるわけだけど……今のうちに、ティムさんともう一度お話してみようかな。

・行動
宴の席では【友達催眠】の効果でティムさんを探して会いに行くよ。
ティムさんを見つけたらまずはコンテストのお礼をしなくちゃ。
一緒に出てくれてありがとう。それとさっきの演目、すごくよかったよ! って。
そしてミラベルさんと会えるけど、どうしたいのかを聞いてみなくちゃ。このままだとミラベルさんは竜の花嫁として生贄になってしまうことも念を押してね。
そのうえで、ティムさんがやりたいことをサポートできるようにしてあげたいな。


山田・菜々
さて、ここからが本番の情報収集っすかね。ミラベル夫妻に話を聞くっすよ。

挨拶して、夫人の気持ちを聞き出すっすよ。
そうっすよね。娘を生贄にするのに、悲しまない母親はいないっすよ。

おいらは余所からやってきたからよく知らないんすけど、龍の花嫁っていうのは具体的に何をするんすか?

龍の花嫁のことは聞いておかないとっすね。もしかしたら、この夫婦なら詳しいこともしってるかもしれないっすし。

おいらはミラベルさんに笑ってもらうために来たっす。ミラベルさんのことも教えてもらいたいっす。


文月・雪人
ミラベル様に心から笑って貰う為には
彼女の事をもっと知る必要があるのは確かで
グレイ夫妻には是非話を聞いてみたい

どんな小さな事でも構いません
ミラベル様が生まれてから今に至るまで
皆さんで紡いだ思い出を
お二人の言葉で語って下さいませんか?

【友達催眠】で緊張を解しつつ聞き役に回る
二人の抱えた想いを言葉として吐き出して貰う事で
押し込めていた気持ちに向き合い整理していく為の、切っ掛けになればとも思う

ミラベル様はあまり感情を表に出されないとの事ですが
何か理由があるのですか?

そういえば、旅の途中に聞いた話では
竜の花嫁の嫁入りが中止された地域もあるそうです
詳細は不明ですが
運命は今なお動き続けているのかもしれません


●残された希望
「あの……」
 コンテスト会場を離れ、ミラベルの待つゴースの館に戻ろうとしていたグレイ夫妻を、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)が呼び止める。
 黒猫の着ぐるみから普段の衣服に改めた雪人の傍らには、山田・菜々(正義の味方の味方・g02130)の姿も見える。
「おや、君たちはコンテストの……」
 すぐに入賞者だと気づいたらしい。
 グレイは人好きのする笑みを浮かべ、雪人と菜々に握手を求めた。
「館の宴でも、よろしく頼むよ。君たちの芸で、娘を存分に楽しませてやってくれ」
「ええ、もちろんっす。ですが、その前に……」
 ミラベルについて話を聞かせてもらえないかと、菜々が申し出る。
「おいらは、ミラベルさんに笑ってもらうために来たっす。ミラベルさんのこと、もっと教えてもらいたいっす」
「娘の話、ですか……」
 グレイ夫人の頬がわずかに強張る。
 顔色も優れず、不安げな表情の夫人とは対照的に、グレイはすっかり上機嫌で。
「いいじゃないか。大方、出し物の参考にでもするつもりなんだろう」
 ならば、協力は惜しまない。
 気乗りしない様子の夫人に構わず、菜々と雪人にも移動の馬車に同乗するよういざなった。

 雪人が施した『友達催眠』のおかげだろうか。
 馬車の中のグレイは雪人を昔からの友人のように扱い、夫人の態度も幾分和らいで見えた。
「どんな小さな事でも構いません。ミラベル様が生まれてから今に至るまで皆さんで紡いできた思い出を、お二人の言葉で語って下さいませんか?」
「ミラベルは……」
 昔から、一度も笑ったことのない娘だった。
 嬉しいときも、楽しいときも。
「それに、泣いた姿も見たことがない」
 もっとも、愛娘の泣き顔など見たいとも思わないが……と、グレイ。
 感情に乏しく少々引っ込み思案なところがある以外は、ミラベルはどこにでもいる普通の女の子だ。
「私は、娘の作る詩が好きだった。小さな頃から空想好きで、近くの森に行っては花や蝶、小さな動物たちともよく遊んでいてね。自分の好きなものを詩にしては、私にも聞かせてくれたものだよ」
 たとえ笑わなくても、そうしているときはなんだか楽しそうに見える。
 ならば、それでいいと思った。
 これが私たちの娘の個性なのだ、と。
「だが、ミラベルが竜の花嫁に選ばれてその気持ちが少し変わった」
 娘とともに過ごす、残された日々。
 決して長くはないその時間の中で、一度でいい、心の底から笑って欲しいと願うようになったのだという。
「なるほど……」
 雪人にも、グレイの切ない親心が痛いほど伝わってくる。
「おいらは余所からやってきたからよく知らないんすけど、そもそも竜の花嫁っていうのは具体的に何をするんすか?」
 菜々の素朴な疑問に、グレイも夫人も詳しいことはよく知らないと答える。
 ただはっきりしているのは、竜の花嫁に選ばれた娘は生贄となって命を捧げるのが最大の役目だということ。
「そして産まれた竜鱗兵様を慈しみ、大切にお育てするのが私たちがミラベルにしてやれる最後の……」
 そこまで言って、とうとうこらえ切れなくなった夫人が泣き崩れる。
 最後だなんて思いたくない。
 夫人は、正直な気持ちを吐露した。
「そうっすよね。娘を生贄にするのに、悲しまない母親はいないっすよ」
 思わず菜々が手を触れさせた、細い肩が震えている。
「私は……私は、ミラベルと一緒に涙を流したいのです」
 悲しみではなく、喜びの涙を。
「奥様、どうか落ち着いてお聞きになって下さい」
 真新しいハンカチを差し出し、雪人は続ける。
「私たちが旅の途中に聞いた話では、竜の花嫁の嫁入りが中止された地域もあるそうです」
「本当、ですか……?」
 驚いて顔を上げた夫人と、グレイが顔を見合わせる。
「詳細は不明ですが、運命は今なお動き続けているのかもしれません」
「まさか、そんなこと……」
 娘の命を助けられる望みがあるというのか──。
 そう言いたげなグレイの表情に、雪人も菜々も彼の本心を見た気がした。

 湖畔の町を抜け、緩やかに続く坂道を辿る。
 案内役を買って出たティムと連れ立ち、珠洲代・ユウ(今を映す琥珀・g03805)は丘の上にあるゴースの館に向けて出発した。
「なんとかコンテストを突破することができたね」
 一緒に出てくれてありがとうと礼を述べると、ティムは照れたように目を逸らして。
「べ、別に、礼を言われるほどのことじゃ……」
「そんなことないよ! わたし、本当に感謝してるもの。それにティムさんの演技、すごくよかったし」
 決してお世辞などではない。
 そう強調するユウの前で、顔を赤らめた。
 そんないじらしい反応を見ると、ますます応援したくなるというものだ。
「あのさ……」
 ミラベルの前で芸を披露し、彼女と面会出来る権利を得た今、ティムは何を考えているのだろう。
「ティムさんは、ミラベルさんに会ってどうしたい?」
「オレは……」
 自分にやれることを、全力でやってみたいとティム。
「今だってまだ自信あるとは言えねぇし、オレの芸であの子が笑ってくれるかどうかだって保証はないけどな」
「そっか……あ、竜の花嫁についてはどう思ってる?」
 このままでは、ミラベルは花嫁として竜の生贄にされてしまう。
 何もせず見過ごしてしまっていいのか、ユウはティムの本音を知りたかった。
「……分かんねぇよ、そんなの。オレが知ってるのは、竜の花嫁に選ばれるのは、オレがゴースの館に招かれるよりもずっとずっとスゲェってことだけだ」
「すごいから、生贄になってもいいの?」
「え……」
 虚を突かれたような表情。
 それきり、ティムは黙り込んでしまった。
「わたしはね、ティムさんと同じくらいミラベルさんにも幸せになって欲しいの」
 もしティムもそう願っているのであれば、協力させて欲しいと伝えるユウ。
「だから、ね? そのときは、ちゃんと言ってね」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】がLV4になった!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】がLV3(最大)になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!

●心からの笑顔
 ゴースの館では、今が見ごろの黄色い花が庭いっぱいに咲いている。
 いつもは竜の花嫁が静かに余生を過ごせるよう配慮されたこの別荘も、今日ばかりは様子が違った。
 屋敷の広間にはグレイ夫妻が招待したミラベルの友人や町の住人が集い、料理と会話を楽しんでいる。
 主賓であるはずのミラベル・グレイの姿は、そこにはない。
 パーティーが始まってすぐ両親と顔を出したものの、しばらくしてどこかに行ってしまった。
 だが、それでいいのだ。
 招待客たちは皆、知っている。
 たった一人、ミラベルが向かったその場所を。
珠洲代・ユウ
※連携&アドリブ歓迎です!

・心情
いよいよミラベルさんに会えるけど、直接話すためにも彼女に気に入られないとね!
ミラベルさんもグレイさんもティムさんも、みんな幸せになってもらいたいから頑張るよ!

・行動
コンテストと同じように道化師の衣装を着て、ティムさんと一緒に練習した芸を披露するよ。
ここでもやっぱり、わざと失敗したり、おどけて見せたりして笑われるような立ち回りを目指してミラベルさんの心を揺さぶろうと思うの。
無事、ミラベルさんとお話出来たら、わたしは簡単に挨拶だけをしてティムさんに任せようと思うの。
もしティムさんが迷うようであれば背中を押してあげるんだ。
協力が必要なら全力で手伝うよ!


 庭に設えられた天幕。
 中には小さな舞台があり、それと向かい合うように椅子が置かれている。
「お招きありがとう、ミラベルさん」
 足音も立てず現れた少女を、道化の衣装を纏った珠洲代・ユウ(今を映す琥珀・g03805)が出迎える。
 ユウは親しげに笑いかけながら、ミラベルに椅子を勧めた。
「私は父にここに来るよう言われただけで、あなたを招いたつもりはありません」
 ミラベルの声は淡々としていて、何の感情も見えない。
「そういえばそっか。んー、だったら……」
 取り敢えず座るだけ座ってみてと促したユウは、手に持った鐘を鳴らして。
「ようこそ、私たちのステージへ──!」
 舞台の幕が開き、道化師姿のティムが飛び出した。
 ティムはコンテストのときと同じ、得意の玉乗りを披露する。
 器用に大玉を操り、逆立ちして見せるその傍らで、ユウもお手玉を使ってボールジャグリング。
「ミラベルさん、いい? よーっく見ててね」
 言ったそばから肝心なところでわざと失敗し、てへへと頭を掻いてみせた。
「……」
 ミラベルの表情に変化はない。
 とはいえそのまなざしは真剣で、ステージから目が離せなくなっているようだ。
「あ、あのさ……」
 ひと通り芸を終えたティムが、おずおずと口を開く。
「ティムさん、頑張って」
 小声で応援するユウ。
 その励ましは、ティムに勇気を与えた。
「今のオレの実力じゃ、あんたを笑わせるのは難しいかもしれない。それに、今まで笑ったことがないのにいきなり笑おうたって無理な話だよな」
「笑う……?」
 なるほど、そういうことだったのか。
 自分が感情に乏しいのを両親は常々気にしていたと、ミラベルは思い出す。
「私は、笑わなくてはいけないのですか?」
「ううん、そうじゃない。そうじゃないんだけど……」
 黙って二人のやりとりを見守るつもりでいたユウが、思わず声を上げる。
「笑うとね、自然と心も楽しくなるの。そんな気持ち、みんなと一緒に味わってみたくない?」
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】がLV5になった!

山田・菜々
笑った姿も泣いた姿も見たことないっすか。今までの情報だと、感情に乏しいってことはなさそうっすけどね。

エアライドで空中ダンスを見せて着地。お辞儀をして挨拶するっすよ。
「はじめまして、おいらは菜々っす。これはお近づきのしるしっすよ。」
町で好物と聞いた、蜂蜜と木の実の焼き菓子を渡すっすよ。そしてそのうち一個をつまみ食いっす。
「うん、美味しいっす。」

「ミラベルちゃんはすごいっすね。生け贄になること、恐くないんすか?」

歌とダンスを披露するっす。コンテストの時とは違う、戦地へ行く子どもを思う母の気持ちを歌った曲っす。

どう反応するっすかね。今の気持ちを話してくれるといいんすけど。


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

笑わないミラベル様
でも動物達とは仲良くなれて
詩も作ったりと、感情は寧ろ豊かに思える
表現するのが苦手なだけだったりするのかな
ならば彼女の方法を借り受けて
想いを伝え合う事は出来ないだろうか

グレイ夫妻にミラベル様の詩を見せて貰う
詩の中に両親への『大好き』の気持ちを感じたら
思い切って頼んでみよう
この詩を元に歌を作って、一緒に歌って貰えませんか?

ティムにもぜひ手伝って欲しい
歌は上手く無くて大丈夫
大好きの気持ちをいっぱい込めて
ミラベル様に届けよう

黒猫の着ぐるみ姿で軽快に踊り盛り上げてから
皆で一緒に歌を歌う

そしてミラベル様も、一緒に歌って下さいませんか?
貴女の中にある、心からの大好きの歌を


 山田・菜々(正義の味方の味方・g02130)の登場は、実にセンセーショナルだ。
 突然天幕の梁の上に現れたかと思うと、すぐさま別の梁へ。
 華麗に宙を舞いながら、息ひとつ切らすことなくミラベルの前に着地した。
「はじめまして、おいらは菜々っす」
 初めて対面した竜の花嫁は、色の白い可憐な娘であった。
 菜々に微笑み返すでもなく、かといって不機嫌になる訳でもなく、ただそこに座っている。
「これは、お近づきのしるしっすよ」
 菜々が差し出したのは、表面に木の実を散らした蜂蜜入りの焼き菓子。
 湖畔の町で屋台の主人から分けてもらったあの菓子を、ミラベルのために買い求めてきたのだ。
「あなたも、そのお菓子……好き、なの?」
「そうっすね、嫌いじゃないっすよ」
 遠慮がちに尋ねたミラベルに答えながら、ひょいとひとつ摘まむ。
「うん、美味しいっす」
「そう……」
 口に頬張ってニッと笑いかけてみたものの、やはり反応は薄い。
 このままでは、いつまで経っても埒が明かない。
「え、えーっと……」
 少し、話をさせてもらってもいいかと菜々。
 微かにミラベルが頷くのを確かめてから、先を続ける。
「ミラベルちゃんはすごいっすね。生贄になること、怖くないんすか?」
「……怖い?」
 なぜそんな風に思うのか、とでも言いたげな声。
 他の竜の花嫁たちと同様、生贄となって自らの命を捧げることに疑問を抱いていないらしいとの噂は本当のようだ。
(「今のミラベルちゃんには、言葉よりもっと強く訴えるものが必要かもしれないっすね」)
 そう思い至った菜々は、舞台へと戻る。
 次に菜々が演目に選んだのは、戦地へ赴く子を見送る母親の心情を歌った曲。
 子の無事を願う母の姿に、ミラベルとグレイ夫人を重ねる。
「悲しい歌、ね」
 なんだか胸のあたりが苦しい気がすると、ミラベル。
(「ミラベルちゃん、それが感情ってものっすよ」)
 ミラベルの心の扉が開きかけているのを感じつつ、菜々は歌い続けた。

「ごきげんよう、ミラベル様」
 菜々の美しくも切ない歌の後、ゆるカッコいい黒猫の着ぐるみ姿の文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)が舞台に現れる。
「ミラベル様は、詩を書くのがお好きだそうですね」
「なぜそれを? ……ああ」 
 どうせまた、父か誰かから聞いたのだろう。
 すぐにそう気づいた様子のミラベルは、小さく息をついて目を伏せた。
「失礼を承知で、あなたの書いた詩をいくつか見せていただきました」
 花や蝶、森の動物たち。
 蜂蜜と木の実の甘い焼き菓子には、目がなくて。
 雨の日は、一日じゅう刺繍に没頭することも。
 夜眠るときは、いつも子猫のジェマと一緒。
 そして何よりも大事な家族、父と母──。
「あなたの詩には、どれも『大好き』が溢れていました」
 ミラベルは感情がないのではなく、ただ表現するのが苦手なだけ。
「その気持ちを素直に出せたなら……」
 きっと何かが変わると、雪人。
「そこで、ちょっと考えてみたんです」
 愛用の竜笛を取り出し、ひと節奏でる。
 それは、美しい異国の音色。
「一緒に歌ってみませんか? ミラベル様の『大好き』の歌を」
「え、何……」 
 唐突に聞こえてきた歓声。
 いつの間にか、舞台上に町の人や友人たちが集まっている。
 そこにはグレイ夫妻、ユウや菜々、ティムの姿もあった。
 彼らはみな楽しげに肩を組んだり、手を繋いだり。
 雪人の演奏に合わせて声を出し、手を叩いて足を踏み鳴らした。
「あなた……」
 ミラベルの声が震えている。
「酷い人ね。人の心の中を勝手に盗み見るなんて……」
 雪人を責める言葉とは裏腹に、ミラベルの頬に流れる暖かなもの、それは──。
「なみ、だ……? 私、泣いてる……の?」
 ミラベルの顔に、ずっと表現することの出来なかった感情が浮かび上がる。
 嬉しい。
 大好き。
 楽しい。
「楽しい? ええ、私、とっても楽しいわ!」
 声を上げて笑う。
 ミラベルが流しているのは、怒りでも悲しみでもなく喜びの涙であった。

 素直に感情を出すのが怖かったのかもしれないと、ミラベル。
 無意識のうちに閉じ込めていたものをすべて解き放った今、彼女は──。
「竜の花嫁になることが本当の幸せなのか、家族や皆とよく話して考えてみます」
 ミラベルに残された時間は、決して多くない。
 だが彼女がよい方向に進めるよう、家族や友人が支え、助けてゆくのだろう。
 もちろん、自分たちも協力は惜しまない。
 改めて、ディアボロスの一行はそう誓うのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】がLV3になった!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2022年06月25日