リプレイ
ラウム・マルファス
飛行機……そういえば空軍機とか大丈夫カナ?心配だから全知の魔法書で場所調べて見に行くヨ
ココで凱歌使うつもりはないから、日本との航空経路上を飛んでないかだけ確認しよウ
無鍵空間を併用しつつハッキングして、飛行経路を確認
……バレたら凄くヤバイことをしてる気がすル
飛んでる機体があればフライトドローンで向かうヨ
ナノマシン巻き付けてフライトドローンで引っ張れば下ろせるカナ?上手く出来たら念動力でエンジン停止させておこウ
上手くできたら、帰還して貰う人がいる方へ移動すル
海流と気流の分析できる人にしよウ
他の大地が戻るまでは最短経路で海路と空路を引き直したいからネ
目についた自動車を路肩停止させつつ向かおうカナ
●空に停まった戦闘機
最終人類史に帰還したドイツ。
そこに降り立ったラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は、空を見上げた。
「飛行機……そういえば空軍機とか大丈夫カナ?」
眼鏡の奥から空を見上げて、ラウムは呟く。
全知の魔法書は、彼が手を触れることなく見やすい高さまで浮き上がり、ひとりでに開いた。
羽田空港と、ブランデンブルク国際空港の間の航路上に、空軍機が飛んでいないかラウムは魔法署で調べていく。
悪魔の魔法が宿った眼鏡を用い、万物を解析するパラドクスでパスワードを解析して、ラウムは空軍の航空管制をハッキング。
「……バレたら凄くヤバイことをしてる気がすル」
とはいえ、その空軍にしたところで今は無人のはずだ。
「――飛んでるナ」
案の定、邪魔になりそうな空軍機が存在していることを確認して、ラウムはフライトドローンを操ってそこへ移動する。
その戦闘機はただ空中に浮いていた。
空を飛ぶ戦闘機を写真に撮れば、今ラウムが見ているような光景になるだろう。
「ナノマシン巻き付けてフライトドローンで引っ張れば下ろせるカナ?」
ドローンと戦闘機を結び付け、航路から地上まで高度を下げていく。妙な態勢になっても、落下しないのがありがたい。
それなりに時間をかけて、彼は無人の戦闘機を安全な高度まで下ろした。
念動力を用いてエンジンも停止しておく。
「さて、それじゃ凱歌を歌いに行こうカ」
相手は海流と気流の分析ができる人がいい。
「他の大地が戻るまでは最短経路で海路と空路を引き直したいからネ」
路上の自動車を、念動力で路肩に移動させつつ、ラウムは歩いて行った。
成功🔵🔵🔴
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
珠洲代・ユウ
アドリブ&連携歓迎です
帰還者の人達が安全に来られるようにしないとね。
とにかく空港施設が使えるようになるのが大事!
まずは【フライトドローン】を使用して空港付近の状況を確認。危険がありそうな場所をピックアップして地図上に書き込み、その情報を仲間たちと共有するよ。
飛行機が壊れていたり、管制塔などの施設が壊れていたら【修復加速】でそれらを修復を試みようかな。
修復ができたら試しに施設を使ってみるよ。動くこと、安全が確認できたらそれを仲間に連絡するよ!
●空港の安全を確保しよう
第1陣を運ぶための、空路の様子を気にしていた者は他にもいた。
「帰還者の人達が安全に来られるようにしないとね。とにかく空港施設が使えるようになるのが大事!」
珠洲代・ユウ(今を映す琥珀・g03805)はそう考えて、新宿島からの飛行機が来る予定の――あるいはもうすでに来ているのかもしれない――ブランデンブルク国際空港へ向かう。
銀色の髪をしたサキュバスの少女は、ガジェットを用いてドローンを操る。
フライトドローンはユウの意志に従い、空港の周囲を探っていく。
「うーん……やっぱり、障害物がいろいろまだあるみたいね。危ないから、みんなに伝えておかなくちゃ」
落下している途中の瓦礫や、走っているまま止まっている車など、移動の邪魔になりそうなものはまだいくらか残っている。
ユウは地図上に、その危険そうな場所を書き込んでいった。後で仲間たちに伝えておけば、きっと役に立つはずだ。
しばらくの間、空港の周囲を確認する作業を、彼女は続けた。
「これで、みんなが安全に帰れるかな。後は……空港の設備って、大丈夫なのかな」
飛行機自体は新宿島から来るはずなので問題ないとしても、管制設備はブランデンブルク空港にあるものを使うはずだ。
すでに設備の状況を確認したうえで、空港を利用する予定なのだろうか。
「もし調べてないんだったら、壊れてたら困るし、確認しないとね」
万一壊れているようなら、残留効果で修復することもできるはずだし、動くことを確認して仲間たちに伝えればきっと帰還者も安心できるだろう。
「そうしたら、みんな喜んでくれるよね。うん、行ってみよう!」
帰還する人たちの喜ぶ姿を、頭に浮かべながら……軽い足取りで、ユウはブランデンブルク空港へと向かっていった。
成功🔵🔵🔴
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
桐生・八重
では、ワタシは電脳方面から
サイバー関連の技術者はゾルダートの残骸を手に入れたグランダルメやエゼキエル等の解析に繋がる事でしょうし、最終人類史の生活向上にもつながる事でしょう
ベルリンは最終人類史でもシリコンバレーに次ぐエレクトロニクスに長けた街
そこで著名なサイバー系企業の本社に立ち寄り、帰還を実行
帰還する人は技術者だけでなく、彼らのサポートも担当する庶務の実力者も帰還させます
説明の通り、一度世界は滅びました
ですが、今こうして少人数ながら人々を帰還させる事が出来ますし……国土自体は奪還しています
これからの戦い、アナタ達の技術力が求められる日は来ます
どうか、ワタシ達最終人類史に力を貸してください
●電脳の海に凱歌を響かせて
空路の安全を確認している間にも、ディアボロスたちはそれぞれの目的地へ向かう。
桐生・八重(超中学級のホワイトハッカー兼電脳に聳える隠者・g03785)が目指した場所は、ドイツの首都ベルリンの一角だった。
電脳方面で役に立つ人物を帰還させる……それが彼女の選択だ。
「サイバー関連の技術者はゾルダートの残骸を手に入れたグランダルメやエゼキエル等の解析に繋がる事でしょうし、最終人類史の生活向上にもつながる事でしょう」
八重はそう考えて、ベルリンへ向かったのだ。
「ベルリンは最終人類史でもシリコンバレーに次ぐエレクトロニクスに長けた街ですから、技術者や、サポートを担当する庶務の実力者を見つければ役に立つはずです」
出社していた時間なら、本社で多くの優秀な人材を帰還させられただろうが、彼らの時間は深夜で止まっているという。
有名なIT企業の本社から、求める人材の居場所を感じ取って八重は再び歩き出す。
本社からさほど離れていないとある集合住宅で、彼女は凱歌を歌う。
「――説明の通り、一度世界は滅びました」
それからしばらくして、帰還したドイツ人たちを前に八重は事情を説明していた。
開いては技術者を中心にした数人の人材。
まだ幼い少女の説明を、大人の彼らが真剣な表情で聞いてくれているのは、八重が彼らを救ったことを理解しているからだろう。
「ですが、今こうして少人数ながら人々を帰還させる事が出来ますし……国土自体は奪還しています」
「……事情は理解した。にわかには信じがたいが、おそらくそうなんだろう」
窓の外に広がる無人の風景を見て、技術者の1人が言う。
理解した彼らは、余計なことは聞かなかった。早さを重視する姿勢はIT技術者らしいというべきだろう。
「俺たちはなにをすればいい?」
「これからの戦い、アナタ達の技術力が求められる日が来ます。どうか、ワタシ達最終人類史に力を貸してください」
八重の頼みに不敵な表情で彼らは応じる。未知の技術に対する好奇心が、彼らの表情の中にうかがえた。
成功🔵🔵🔴
効果1【操作会得】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
前谷・有軌
どんなやつに帰還して欲しいか
それは決まってる
自分で考えて行動する実行力と行動力があるヤツだ
いざという時に強く、やさしさを忘れずに人のことを思って行動出来る人
出来れば一般市民の目線に立って行動出来る人
ふつうの人が何を欲しがって何に幸せを感じるかがわかっている人がいい
その行動力を持って人々の生活をよりよくしてくれる、日々の大変さを減らしてくれる人
そう言う人を帰還させたい
具体的にはNGOやボランティアのリーダーなど
見つけた人のところで勝利の凱歌を気持ちを込めて迷惑じゃないくらいの大きさで歌う
歌うのは希望とともに逆風の中を進む小さな勇気の歌
帰還させる人には丁寧に現状の説明をして納得してもらおうとする
●人のためになにかができる人
パラドクストレインでドイツの地に降り立ち、前谷・有軌(轟く声・g06406)は、無人の街をながめた。
(「どんなやつに帰還して欲しいか。それは決まってる。自分で考えて行動する実行力と行動力があるヤツだ」)
モヒカンの青年は、ただ前だけを見て歩き出す。
「いざという時に強く、やさしさを忘れずに人のことを思って行動出来る人。
出来れば一般市民の目線に立って行動出来る人。
ふつうの人が何を欲しがって何に幸せを感じるかがわかっている人がいい」
歌うように言って、有軌は前に進む。
ディアボロスはその力でクロノヴェーダと戦うことができるが、人々の普段の生活まで見ていられるわけではない。
「その行動力を持って人々の生活をよりよくしてくれる、日々の大変さを減らしてくれる人。そういう人を帰還させたい」
いずれドイツすべてを帰還させる時にも、そういう人は役に立つはずだ。
(「具体的には、NGOやボランティアのリーダーとか……だな」)
直感に導かれるままに進み、有軌はやがてとある家にたどり着いた。
おそらくは裕福な家だが、華美な様子はない。といって、機能性だけを考えたわけではなく、内装には彩りが見られる。
誠実そうな家主の人柄が感じられる家だ。
それを確かめてから、有軌は大きく息を吸った。
街には誰もいない。それでも、彼は迷惑にならない程度に声を抑えて、朗々と歌声を響かせる。
「何度だって立ち上がる。そこに意志のある限り。向かい風を受け。揺れる襟とともに」
パンクスである彼にとって歌は武器ではない。人の背を押し、助けるためのものだ。
そんな彼の信念を反映した、凛とした凱歌が静かに空気を震わせる。
やがて帰還したのは、生活困窮者への支援を行うNGO団体を運営している夫婦だった。
「あんたたちに、頼みたいことがあるんだ。まずは事情を説明させてくれ」
「わかった。ゆっくり話を聞かせてもらうよ。……なにか飲み物が用意できたらいいんだけど。大事な話をする時は、飲み物があったほうがいいから」
見つめる有軌の眼をまっすぐに見返して、彼は言う。
穏やかそうな微笑が彼の表情に浮かんでいた。
成功🔵🔵🔴
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
ハインツ・ゼーベック
連携・アドリブ可
ハインツは機械帝国の出身であって最終人類史のドイツ出身ではない。
「なので、帰還させるとすればドイツの復興に必要な人材、となるが」
混乱を素早く収めるには情報の伝達が必須。マスコミとなるが……。
ドイツ公共放送連盟(ARD)かな。国営放送とかはないので。
ニュース番組のメインスタッフだけなら20名くらいで収まるはず。
プラチナチケット、士気高揚を使って説得しよう。
「いずれくるドイツ国民の全帰還、その時に起こりうる混乱をへらすため、協力して欲しい。情報の伝達が混乱を素早く収拾できるのだ」
完全に作れる人数ではないだろうが、新宿にも協力出来る人材はいるはずだ。
「どうか伏してお願い申し上げる」
●情報を電波に乗せて
最終人類史へと帰還したドイツ。
ただ、そこはハインツ・ゼーベック(好奇心は猫を殺す・g00405)にとっては故郷となるドイツではなかった。
彼が生まれ育った場所は機械化ドイツ帝国からだ。だからこの最終人類史のドイツに彼の友人や縁者はいない。いや、仮に機械化ドイツ帝国であっても――。
「……なので、帰還させるとすればドイツの復興に必要な人材、となるが」
その時が来た際に発生するであろう混乱を収めるには、情報の伝達が必須となる。
「つまり必要なのは、マスコミとなるが……」
ハインツが思い浮かべて、口に出したのはドイツに存在する放送局の名前だった。ドイツには国営放送がないため、公共放送を担っている局のうち1つだ。
「ニュース番組のメインスタッフだけなら20名くらいで収まるはずだな」
それに、深夜帯でも放送局ならばまだ仕事場に人が残っているだろう。目的とする場所を感じ取って、ハインツは局の建物を目指した。
たどり着いた場所は放送局の一室。
凱歌を歌い上げ、ハインツはそこで働いていた人々を帰還させる。
深夜まで働いていたスタッフたちは予想していたよりいくらか少なかった。
「無事に帰還したようだな。まずは私の話を落ち着いて聞いてもらいたい」
混乱で顔を見合わせる彼らへと、ハインツはまずそう呼びかけて説明を試みる。
素直に集まってくれたのは【プラチナチケット】のおかげだろうか。彼らには、最初ハインツを関係者だと思ったはずだ。
集まった者たちへハインツは静かに語り始める。
真剣な表情をしている者、マスコミらしい好奇心を見せている者が半々か。
「……そういうわけで、君たちに新宿島で準備をしてもらいたい」
「準備、か……」
「そうだ。いずれくるドイツ国民の全帰還、その時に起こりうる混乱をへらすため、協力して欲しい。情報の伝達が混乱を素早く収拾できるのだ」
放送局を作るほどの人数ではないが、おそらくは新宿島にもマスコミ関係者がいる。
帰還後のドイツで放送を行う準備をすることは、可能だろう。
「どうか伏してお願い申し上げる」
「頭を下げるのは、こっちの方さ。そうだろ?」
スタッフのうちリーダー格らしい男は、ハインツへとそう応じた。
成功🔵🔵🔴
効果1【おいしくなあれ】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
ラズロル・ロンド
エトヴァ(g05705)と行動
僕は必要な準備が出来る人材を探すよ
探すのは交通網の扱いに長けた人
食料・医療が整っても運搬出来なきゃ僻地に居る人達に物資が届かないだろ
食料基地から住居地を結ぶ計画を立てる専門家が居て欲しいな
航空網、鉄道網、道路網も網羅出来るといいけど。技術者も必要かな。
エトヴァの凱旋を真似て歌う
歌は自信無いけど気持ちは盛って
コホン…立ち上がろう、生活を取り戻す為に
帰還した人を集め
ディアボロスである事、これまでの経緯を説明
今後の話、必ずドイツ全ての人を帰還させる事
その為に協力して欲しいと誠意を込め説明を
不安を覚える人の話を聞き
共感し今後待つ希望を話す
大丈夫、必ずうまくやれるよ
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
ラズ(g01587)と共に行動
取り戻す為に、戦ってきた
今もまた、日常を取り戻す為に……
ラズと一緒に凱歌を響かせよう
・帰還させる人
国際機関のメンバー
支部の辺りや住居を探してみる
機械化ドイツ帝国圏には、様々な国がある……
食糧や医療、様々な面で国家間の協力が必要になるだろう
世界的で国際的な視野と、協力の知識と経験、そして熱意を持つ方
友達催眠も使い、穏やかな調子で納得するまで状況説明
刻逆、復讐者、新宿島、現状
……今、あなたの力が必要だ
どうか、この地の人々のために協力してほしい
日常を取り戻す為に
可能なら、帰還者の望む人を少数、共に帰還させたい
不可欠と感じる方(家族や配偶者)や協力者(専門家や識者)を想定
●取り戻したその地で
帰還したドイツの土地を、感慨深そうに見る青い髪をした青年。
パラドクストレインから降りたエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)はいまだ人気のないその風景を静かにながめる。
「ようやく取り戻せたんだね、エトヴァ。改めて、おめでとう」
「そうだね、ラズ。ずっと……取り戻すために戦ってきた」
青い髪をした青年は白い髪を持つ年下の青年へと答える。
「今もまた、日常を取り戻す為に……ラズと一緒に凱歌を響かせよう」
エトヴァの言葉に、ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)は頷いた。
ラズロルはドイツ奪還を望んでいたエトヴァの想いを、よく知っている。
「俺は国際機関のメンバーを帰還させようと思ってる。機械化ドイツ帝国圏には、様々な国がある……食糧や医療、様々な面で国家間の協力が必要になるだろう」
「いい考えだと思うな。僕は交通網の扱いに長けた人を帰還させてみるつもりなんだ。運べる人がいなかったら、僻地まで必要なものが届かないからね」
「そうだな。俺が帰還させた人と、うまく協力してくれるといいんだが」
2人が帰還させたい人のイメージを想起すると、いる方角と距離が分かる。
(「世界的で国際的な視野と、協力の知識と経験、そして熱意を持つ人――」)
(「食料基地から住居地を結ぶ計画を立てる専門家が居て欲しいな。航空網、鉄道網、道路網も網羅出来るといいけど。技術者も必要かな」)
歩き出し、やがて2人は目的の場所へとたどり着く。
「Ich hoffe, dass――」
エトヴァの透き通った歌声が、ドイツにあるとある町の一角に響く。
翼を静かに広げて、天使の歌声が希望を歌い上げる。
穏やかで、けして大きくはないのに、遠くまでよく響く声。
天使の横にラズロルが並ぶ。
(「歌は自信無いけど気持ちは盛って……」)
小さく咳ばらいをして、それからラズロルも息を吸った。エトヴァほど上手ではないけれど、できる限り真似て……彼も凱歌を歌う。
「コホン……立ち上がろう、生活を取り戻す為に」
無人の街に響くのは生命の賛歌。この地に人を呼び戻すのに、ふさわしい曲。
祈りを込めたその歌によって、人々が帰還する……。
さらにしばらくして、2人は帰還した人たちへと事情を説明していた。
2人が望む、国際的な知識を持つ人々や交通網整備の専門家と、それからその家族たち。
「僕たちは、ディアボロスって言うんだ」
「あなたがたに、いろいろ聞いてもらいたいことがある。時逆、復讐者、新宿島……今、あなたがたの力が必要なんだ」
「……我々に、何をしろと?」
不安げな声を発する相手に向かって、穏やかな声でエトヴァは話し始める。
すべての始まりから、ドイツの奪還に至るまでの経緯。
時折挟まれる質問にも、誠意をもって、できるだけ穏やかに丁寧に伝えていく。黙って聞いていてくれるのは、友達催眠の効果だろう。
「いずれ、必ずドイツ全ての人たちをを帰還させるよ。だから今は、その為に協力して欲しいんだ」
ラズロルは積極的に語りかけ、彼らを説得する。
「話は……すべて理解できたとは言えないが、わかった。だが、私たちにそんなことができるだろうか」
帰還させたドイツ人たちは、話を聞いてもまだ不安を感じているようだった。
「他に必要な人がいれば一緒に帰還させることができるだろう。あなたたちにとって不可欠な存在や、必要な協力者がいれば言ってくれ」
エトヴァが言った。
「どうか、この地の人々のために協力してほしい。日常を取り戻す為に」
彼らはすぐには答えなかった。
「……今までいろいろなプロジェクトに関わってきたが……大きすぎるほどの問題だな」
「不安になるのはわかるよ。僕たちだって、先々のことが全部わかってるわけじゃないし。でも……」
共感して、その上で希望を伝える。そうすることで、希望を伝える。
「大丈夫、必ずうまくやれるよ」
2人から説得を受けて、彼らは立ち上がった。
飛行機に乗り込み、新宿島へ向かうために。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
ラウム・マルファス
さて、海流と気流の分析できる人……気象とか自然環境の研究者になるのカナ?起きて貰うとしようカ。ドローンのスピーカーから凱歌を鳴らすヨ。
「やァ、ラウムだヨ。気分はどウ?」
少し落ち着いて貰ってから説明をしよウ
「細かい話は後からだけど、今世界には日本のごく一部とこのドイツ周辺しか無いんダ。皆に帰ってきて欲しいんだけどサ、環境考えるといきなり全員は難しくてネ。準備するための力を貸して欲しいんダ」
物資を運ぶ最短経路の設定と、ドイツの気象関係の災害予測をお願いしたいナ。
「当面は日本に来て貰うことになるヨ。必要な資料やデータを集めて欲しイ。慣れない環境でゴメンネ」
荷物はアイテムポケットに入れて運ぶヨ
●いずれ来る未来のために
空路の安全を確保した後、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は帰還させるべき相手のもとへと移動していた。
「さて、海流と気流の分析できる人……気象とか自然環境の研究者になるのカナ? 起きて貰うとしようカ」
対象をイメージすれば、場所は感じ取れる。
そして、たどり着いたその場所で、ラウムはドローンを飛ばした。
ドローンのスピーカーも利用し、勝利の凱歌を響かせる。
帰還した研究者は、なにが起こったのかと周囲を見回している。
「やァ、ラウムだヨ。気分はどウ?」
「気分……は、大丈夫だけど……」
帰還させた研究者は、混乱している様子だった。
「なにがなんだかわからないだろうが、ボクの話を聞いてくれるかナ? 安心できるように、ちゃんと説明するからネ」
まずは声をかけて、研究者を落ち着かせる。無意識にディアボロスを信用するという話のとおり、やがて相手はおとなしくなった。
「それで……今、なにが起きてるの?」
「細かい話は後からだけど、今世界には日本のごく一部とこのドイツ周辺しか無いんダ」
「日本と……ドイツだけ?」
「そうなんダ。皆に帰ってきて欲しいんだけどサ、環境考えるといきなり全員は難しくてネ。準備するための力を貸して欲しいんダ」
驚いた表情で、研究者はラウムを見た。
いつも通りうさん臭い笑みを、研究者へと向ける。
「信じられないよネ? でも、嘘だったら、もっとマシな嘘をつくだロ?」
研究者が頷く。
「私に……なにが……できるの?」
「そうだね。今考えてるのは、日本からドイツに物資を運ぶ最短経路の設定と、ドイツの気象関係の災害予測をお願いしたいナ」
もちろんそれは、ドイツの全員を帰還させた後になるだろう。その前にも、新宿島でもいろいろできることはあるはずだ。
「当面は日本に来て貰うことになるヨ。必要な資料やデータを集めて欲しイ。慣れない環境でゴメンネ」
研究者はしばらく迷っていたが、やがてラウムへと頷いた。
「わかり……ました。日本で、その日を待つことにします」
「うん、頼むヨ。なにか必要なものがあったら、ボクが運んでおくから言ってネ。大きいものでも平気だヨ」
アイテムポケットを使えばたいていのものは運べる。
出発の準備をして、ラウムは研究者をともなって家を出る。
ディアボロスたちは無事にドイツの帰還者第一陣を新宿島へ向かう飛行機へ連れていく。
彼らの存在が、いずれドイツの希望となることを、誰もが願っていた。
成功🔵🔵🔴
効果1【無鍵空間】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!