奪還した大地に勝利の凱歌を(ドイツ)
機械化ドイツ帝国奪還戦の勝利により、ドイツを中心としたヨーロッパの広い地域を奪還することに成功しました。
最終人類史に奪還されたばかりの地域は、クロノヴェーダに歴史を奪われた「2021年8月15日」の状況で時間を止められたように停止し、人間の姿は見当たりません。
この大地に人々を帰還させる為には、ディアボロスにより【勝利の凱歌】を響かせなければなりません。
残念ながら、機械化ドイツ帝国奪還戦で奪還した地域は、ディアボロスの本拠地である新宿島から遠く離れており、また広大かつ人口も膨大なため、残留効果で生活を支える事は困難です。
そこで投票の結果、安全な『帰還』が可能になるまでの間は、新宿島に移住が可能な程度の少人数のみの『帰還』に留める事となりました。
パラドクストレインでドイツに向かった後、第一陣で帰還する人々の為に【勝利の凱歌】を響かせてください。
第一陣で帰還した人々については、既に奪還している羽田空港から派遣したジェット機を利用して、新宿島に移動します。
ヴィルコメン ドイッツェ!(ドイツよ、おかえりなさい)(作者 のずみりん)
#最終人類史(新宿島)
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#機械化ドイツ帝国奪還戦
#『帰還』
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「機械化ドイツ帝国奪還戦、おつかれさま! さぁ、ドイツ地方が戻って来たよ」
世界地図を広げるシャーロット・アルシェピス(人間の撃竜騎士・g03299)は集まったディアボロスたちをねぎらいながら、次のお仕事だと笑う。
「世界史の奪還も二回目、経験者もいると思うけど今度の帰還作戦はちょっと面倒だ……なにせ、奪還された地域は新宿島の遥か彼方、地球を半周したヨーロッパの一端なんだからね」
新宿島に倣うなら、ドイツ島、ヨーロッパ諸島といったところか。最終人類史にある以上、パラドクスの残留効果の恩恵はあるが、それだけで生活を支えるのは新宿島の前例以上に苦しいだろう。
ではどうするか? シャーロットは投票の結果と作戦について説明する。
「決を採った結果、第一陣として少人数の『帰還』を行う……つまり、ひとまず復活した人たちには新宿島で生活してもらうって感じになった。最終人類史の復興に合わせて帰還を進め、生活基盤を整えていくって感じだね」
幸運なことに、今の新宿島には先の『TOKYOエゼキエル戦争』で奪還した大田区……つまり羽田空港がある。
ディアボロスでない一般人はパラドクストレインを使用できないが、移住用のジェット機で迎えにいく事はできるわけだ。
「おあつらえにベルリン……ドイツの首都にもブランデンブルク国際空港があるそうだしね。ヨーロッパの復興を進める起点にも、すごくよかったんじゃないかな?」
一部でもドイツの人々が帰還すれば復興を加速的に進められるだろう。
新宿島のインフラ整備の意見のようにドイツのインフラを整える手順やアイデアを出していけば、最終的な住人全員の帰還も早められるはずだ。
「奪還した地域の事も確認しておこうか。過去に取り戻した歴史と同じで、ドイツ地方も2021年8月15日の時点で時間が止まったように停止してて無人となっている。そこに『勝利の凱歌』を歌えば、時間が動き出して人々が最終人類史に『帰還』するって感じだ」
今回の帰還は少人数のため、何処に向かい、誰を復活させるかは現地で帰還作戦にあたるディアボロスの一存に任せられている。
ただ『新宿島の役に立つ人』のような、あまりにも具体性を欠く指定の場合、失敗する可能性もあるし、人数が多すぎるのも今回の趣旨にはそぐわない。
「帰還させたい対象がいる場所は方向と距離が何となくわかるから、それに従えば大丈夫と思うよ。停止した当時は真夜中だから、起きたら真昼間ってなって説明してあげないとびっくりしちゃうかもよ?」
シャーロットは冗句を交えながら、そうならないよう人々には説明をお願いと呼びかける。
幸い、人々は無意識に『自分達の歴史を奪還してくれたディアボロスを信頼』してくれるため、説得や説明はそう難しくないだろう。
「あと……そうだね。奪われたタイミングが真夜中だから安全確保はそう気を使わなくても大丈夫だけど、往復に使うブランデンブルク国際空港や移動ルートはきっちりしておいた方がいいと思うよ」
今回の帰還者たちは新しく帰還する欧州の人々への説明や指導などを担う事にもなる。
日本側の受け入れ口となる羽田空港のように、ドイツ側も今後またヨーロッパ方面の帰還で重要な役割となっていくかもしれない。
「ドイツの言葉で『おかえり』は『ヴィルコメン』って言うらしい。まずはヴィルコメン・ドイッチェだ、最初の一歩、頑張っていこう」
動き出すパラドクストレインのなか、シャーロットは覚えたての言葉でディアボロスたちに呼びかけた。
リプレイ
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携、アドリブ歓迎
……ああ
これが現代ドイツの空気……なのか
ディヴィジョンの過去と変わらないものも、変わるものもきっと
現代ドイツ出身の仲間から聞いた話を思い出す
その為に戦って来たんだ
……力を尽くそう
ブランデンブルク国際空港の安全確保へ
【操作会得】【書物解読】【怪力無双】を駆使
マニュアル等を理解し、操作方法を身につけて
滑走路内の安全確保
味方と手分けし、今回は使わない飛行機を停機場所へ
搭乗予定の飛行機の整備が万全か、状態を確認しておく
飛行の際に必要となる車両を確保し安全待機
【悲劇感知】で何か引っかからないか注意し、妨げとなるものを取り除く
飛翔し偵察、観察
飛行機や移動ルート上に危険を発見したら取り除く
茶神・十愛
家に帰るまでが、遠足です。
……少しばかり長くなるかもしれないけれど、だからこそ、空港の安全確保に務めましょう。
というわけで滑走路上の作業車をどかしましょうか。
大きな声で安全確認。きっと世界共通のはずだから。
書物解読で戻す位置を確認してから、操作会得で動かし方を把握しましょう。
……車だけで10種類以上ありますので、根気よく。
どうしてもの場合だけ怪力無双を使って、壊さないように押してきます。
作業中の事故防止にスーパーGPSも見つつ。
……空の玄関、と言うけれど。
人が出入りするからの玄関という表現なんだなぁって。
物音一つしない空港からは、人々の生活は感じられないのです。
でもいつか、そう遠くないうちに。
ソフィー・ルロワ
(サポート)
「私でお役に立てるのでしたら、喜んで」
誰に対しても物腰柔らかく丁寧に接します。
クロノヴェーダの侵略に対して強い怒りを感じており、情熱的な内面をさらけ出すこともあります。
音楽や踊りに関わることだと積極的になります。人の演奏を聞くことも大好きです。
例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。他の参加者の迷惑になる行動もしません。パラドクスは状況に合うものを何でも使います。
人の名前を呼ぶときは同じディアボロスなら「名前+さん」、現地住民など一般人なら「名字+さん」で呼びます。相手が大人でも子どもでも変わりません。
あとはおまかせです。よろしくおねがいします!
●2021年、ドイツ
「……ああ」
パラドクストレインからブランデンブルク国際空港へと降り立ったエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は深呼吸を一つして、感慨深く空を見た。
「これが現代ドイツの空気……なのか」
緑が香り、空が青い。よく知った機械化ドイツ帝国と似ているようで、どこか違う世界。
現代のドイツ出身の仲間から聞いた話を思い出す。変わらないものも、変わったものもある。
だがその思いは同じ。
「家に帰るまでが、遠足です……少しばかり長くなるかもしれないけれど」
「その為に戦って来たんだ……力を尽くそう」
広大な滑走路を見回ってきた茶神・十愛(イニシャライズペインター・g00682)の声には、エトヴァも異論なかった。
「ドイツの方は、マメですね。マニュアルはいっぱい残っていました」
「変わらないね、そういうところは」
十愛から渡された書類の重量感とこと細かに記された手順と注釈へエトヴァは目を細めた。
「まずは滑走路上の作業車をどかしましょうか」
「手分けしてかかろう、俺は使わない飛行機を停機場所へ戻してくる」
その神経質なほどの細かさは時にノイズとなるが、ディアボロスにとってはむしろありがたい。
新宿島を離れてもここは最終人類史。【操作会得】【書物解読】の残留効果は込められた思念を逐一と伝えてくれるのだから。
「うん……そうか。ありがとう。あなた方も必ず帰れるから」
エトヴァは飛行機たちに宿った残留思念に礼を述べると、自分が知るよりだいぶ未来的な操縦桿を握る。
免許取得に数年を要する飛行機も、それ自体が教えてくれれば動かすのはたやすい。
「路面清掃車はここで、次のこれは……摩擦係数測定車? なるほど、天候による滑りやすさを確認するのですね」
南西方面を占める滑走路から【スーパーGPS】も駆使し、十愛は歴史を奪われた深夜に動いていたであろう作業車両を順に車庫へと戻していく。
都度重なる建設の遅れに『恐怖の建築現場』などと揶揄されてきたブランデンブルク国際空港だが、その造りは実に質実剛健で、動かしてみれば手になじむ。
「でも……静かです」
「そうですね……誰もいない、何も聞こえてこない」
開けた滑走路にエトヴァが状態の良い飛行機を運び出していくのを見ながら呟いた十愛に、建物内の安全確認を手伝っていたソフィー・ルロワ(人間のサウンドソルジャー・g03401)も同意する。
「中も、外も、舞台のように美しいのに……」
「二人ともどうした?」
「いえ……空の玄関、と言うけれど、人が出入りするからの玄関という表現なんだなぁって」
人影一つなく、物音一つしない空港からは、人々の生活は感じられない。
二人の感じたものにエトヴァは納得を覚える。そのもの寂しさがディアボロスの使命を意識させる。
「そうだな……だが、もうすぐ人で溢れかえる事になる」
「いつか、そう遠くないうちに……はい」
空港ビルのひさし状に飛び出た特徴的な屋根の影をかすめ、エトヴァの操る四発機は待ち侘びるように滑走路へと巨大な姿を覗かせた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
ハインツ・ゼーベック
連携・アドリブ可
ハインツは機械帝国の出身であって最終人類史のドイツ出身ではない。
「なので、帰還させるとすればドイツの復興に必要な人材、となるが」
必要なのは燃料。であるなら専門家だ。実地で数字を把握している官僚が必要だ。現場を稼働させる前にどう稼働させるかの計画を立ててもらわねば。
「たしか今のドイツだと連邦経済エネルギー省だったか」
トップではなく実務担当者を帰還させられてばいいのだが。
ベルリンで帰還を試み、成功すれば新宿で配られている手引書をわたして事情を説明しよう。
国民の全帰還の為の復興計画を策定してもらわねばならない。
「同じドイツ出身者として伏してお願いする。いつかの帰還の為に」
ノイン・クリーガー
『ヴィルコメン』か……
最近は聞くこともなくなった言葉だな。
…しかしそれはそれとして、現状の打開あるのみ。
化石燃料がアテにならんなら再生可能エネルギーだ。
ブレーマーハーフェンの風力エネルギーシステム研究所に行き、研究者を帰還させる。
残留効果が使えるんだったか?
【友達催眠】と【プラチナチケット】を発動。
『ヴィルコメン、諸君。
帰還おめでとう』
『我らがドイツは取り戻したが世界は不完全だ』
『全てを取り戻すにはインフラの整備が不可欠だ。
しかし、旧来のシステムでは全てを賄えないのが現状だ』
『よって、諸君らの知識、技術が必要となる。
賛同する者は力を貸して欲しい』
●帰り着くための準備
「『ヴィルコメン』か。最近は聞くこともなくなった言葉だな」
「そうだな。だがきっとすぐありきたりになるだろう」
思い出すシャーロットの笑顔に口角を緩めたノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)に、ハインツ・ゼーベック(好奇心は猫を殺す・g00405)は参謀らしくはないなと希望的観測を口にした。
ヴィルコメン……英語で言えばウェルカムに相当するドイツ語を、実は言うほどドイツ人は口にしない。
それは多くの人に特別な、いわば祝いの言葉だから。
「そのためには現状の打開あるのみ。全てを取り戻すにはインフラの整備が不可欠ですが、閣下」
「老人をけしかけるのはやめてほしいんだがね、クリーガー君? だがとてもいい考えだ、帰還させるとすればドイツの復興に必要な人材……生活インフラは最も優先すべき事項だろう」
軍歴にかしこまるノインへ、ハインツは飄々と学者然の風貌を揺らして応じる。
壮年から初老に差し掛かる二人の軍人は機械化ドイツ帝国出身であり、最終人類史に親族はない。
ゆえに与えられた選択は全てこの最終人類史の祖国へと考えた。
「まず必要なのは燃料だな」
「はい、ですが周辺の産油国が帰還しないことには国産で賄うアテはできません……なら再生可能エネルギーだ。手近な所は……ブレーマーハーフェンに風力エネルギーシステム研究所があったな」
一致した二人の思惑は計画をすぐにも立ち上げていく。
ノインが上げたのは隣国デンマークを向かい見るドイツ北部の都市。洋上風力発電を実際に稼働している科の街は、国産の化石燃料に乏しいドイツでも役立つエネルギーを供給してくれるはずだ。
「風力か、当座はなんとかなるだろう。だが継続には実地で数字を把握している官僚が必要だ。現場を稼働させる前にどう稼働させるかの計画を立ててもらわねば……たしかのドイツだと連邦経済エネルギー省だったか」
帰還させるならトップではなく実務担当者だ。まず最低限を復旧し、将来的には国民の全帰還の為の復興計画を策定してもらう。
途方もなく思えるが、やりがいある年間計画だ。
「私はベルリンの本庁舎からボンの支所を回ってみる」
「ちょうど南北になりますな。では」
「うむ、ベルリンで」
二手に分かれ、機械化ドイツ帝国の元軍人たちはそれぞれの使命に向かう。
「ヴィルコメン、諸君。帰還おめでとう。我らがドイツは取り戻したが世界は不完全だ」
「我々は今、超常的な危機に立ち向かっている。歴史は違えど、同じドイツ出身者として伏してお願いする」
全てはいつかの帰還の為に。
『勝利の凱歌』に答えた人々を向かえ、二人はベルリンへと復興の旅路を進みだした。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【おいしくなあれ】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
レオアリア・フォルシオン
さて、時に抗い全てを取り戻す為に帰還の歌を謳いましょう
やはり政治家や官僚などを帰還させ、ドイツ全域での帰還の土台を整える方が早いわね
それと、家族と引き離すのは心苦しいからその政治家や官僚の家族も帰還させましょうか
帰還させた後、彼らに向かってカーテシーをしながら挨拶を
はじめまして、わたくしはレオアリア・フォン・フォルシオン
時に抗い全てを取り戻す者、復讐者の一人
禁忌の外法『刻逆』により一度世界は滅亡しました
しかしわたくし達が抗い、この年のイースターにドイツ周辺の国家を取り戻しました
ですが未だに問題は大きい
故にアナタ達の力を借りたいのです
用意したドイツ料理を振る舞いながらそう説明していく
コンスタンツ・トパロウル
今後の帰還を考えると、当時の人達の中から、民衆への発信力や影響力がある人に帰還して貰って、状況を把握して貰ったうえで、色々と意見を聞きたいと思ってるんだ
具体的には、マスコミって言うのかな
新聞記事とか書いてる記者さんとかに、先行して帰還して貰って、今の状況を分かって貰うのがいいんじゃないかな
うまく出会えたら、自分達の立場やドイツの状況を簡単に説明しよう
簡単に言うと……一度、世界は滅びたんだ
だけど、それに逆らい、世界を取り戻そうとしてるのがあたし達
一部を取り戻せた結果、時が動き出したんだよ
個人的には……居るなら、女性の記者さんも居ると理想的かな
男性だけじゃ気付きにくい視点でも、モノをみて貰えるしね
ナイナ・ヴィラネスティズム
アドリブ・絡み可
異国の方々を一部のみ帰還させるのであれば「日本の文化や知識に明るい方」がよろしいのかしら?
私以上に日本を知り尽くされている方が帰還者の中におられれば今の状況への理解も一層得られやすいでしょうし、何より日本で生活する上での助けになれればと思いましたの
それではドイツの方々へ勝利の凱歌(ただし相変わらず音痴)を披露いたしましょう
(アイスクラフトで作った氷の立方体の上に優雅に立ちながら)
ヴィルコメン!ドイツの方々!
今は真昼ですが日の流れは同じですから日本までお越しになられれば問題なくなりますわよ!
逆に考えますのよ
今から日本へ旅行に行けると!
とりあえずはそこで暮らしましょ!
●帰還のため、少し出掛けよう
「ノインたちは生活インフラの方か。なら、あたしは情報だね」
コンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)は二人の行先を確認し、ぱちんと指を鳴らす。
「具体的には、マスコミって言うのかな……新聞記事とか書いてる記者さんとかに、先行して帰還して貰って、今の状況を分かって貰うのがいいんじゃないかなって」
「ではわたくしは、それらを裏付ける権威に帰還してもらいましょう」
それらを受けたレオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)の提案は政治。
政治家や官僚などドイツ全域での帰還の土台を整える舵取りを任せられる人材がいれば、それぞれの復興の助けにもなるだろうと。
「それと家族と引き離すのは心苦しいから、その政治家や官僚の家族も帰還させましょうか」
「あぁ、そうだね……国も、家族もなくして一人は寂しいもんね」
そこにレオアリアが付け加えたのは、コンスタンツが賛同したのは、全てを失い新宿島に独り投げ出された過去あっての事だろうか。
「加えてあげるなら、日本の文化や知識に明るい方が望ましいですわ。一部でも構いませんけれど、今の状況への理解も一層得られやすいでしょうし、その伝播を助けてくれるはず」
「もっともね。私たちもいるといえ、知り合いかれ教えてもらえる安心感もあるでしょう」
それにナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)の意見を加え、三人は無人のベルリンを訪ねて回る。
「出掛けに聞いた話じゃコレがベルリンの一番売れてる新聞……って、これタブロイド誌じゃない! も、もうちょっと固めなのは……どれも本社が遠いしっ」
「も、もっと広く、出版社で見た方がいいかもしれませんわ。テレビ局は……情報インフラが復旧しないと厳しそうですけれど」
売店から抜き取った新聞の煽情的な記事に赤くなるコンスタンツ。ナイナは戸惑いながらも、どこか日本と縁のあるメディアはないかと物色する。
「当時は官僚も寝静まっていたようね。そうすると自宅は……」
一方のレオアリアは官庁街。有力そうな官僚を調査し、なにか手土産はできないかと考える。
そして、行動。
「ヴィルコメン!ドイツの方々!」
「うん……っうわ、何だ今の!? って、締切が! 原稿がーっ!」
「落ち着いて! それどころじゃない自体なのよ!」
アイスクラフトで作った氷の立方体からナイナの独特な……悪く言えば音程の外れた『勝利の凱歌』に叩き起こされた記者が跳ね起きる。開口一声、あわてて抑えに入るコンスタンツ。
どうやらドイツの地においても、メディアというのは締切と戦う不夜城らしい。
「いい? 簡単に言うと……一度、世界は滅びたんだ」
「世界が!? いや……しかしそうだ。今の街はなにかおかしい」
ちらと無人のビジネス街を除いた記者の一人が言えば、再びざわめくビル。
同刻のレオアリアもまた、混乱する官僚の一家を落ち着けつつ、用意したパンとチーズ、ハムの昼食を囲み説明を続けていた。
「禁忌の外法『刻逆』に一度は滅亡した世界にわたくし達は抗い、この年のイースターにドイツ周辺の国家を取り戻しました。ですが、未だに問題は大きい。故にアナタ達の力を借りたいのです」
「途方もない話だな……それで、私にできる事とは?」
説得し、頼むのは平たんな道ではない。
だがディアボロスたちの熱意は協力を取り付け、人々を集めていった。
「じゃあ日本は無事なのか」
「今の世界では一番発展しておりますわ。とりあえずはそこで暮らしましょ!」
今から日本へ旅行に行けると考えるのだとナイナに苦笑いながら、日系人らしい編集者はまんざらでもない顔で頷く。
「つまり我々が全ドイツ民のガイド役というわけだ。悪くない」
「お願いできる?」
出版社から、官僚の自宅から、それぞれのディアボロスに連れられた人々はブランデンブルク国際空港へと集まりつつあった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【アイスクラフト】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!