リプレイ
雨下・葛実
断頭台で処刑することが重要ならいきなり殺しにかかられたりはしないかね
ナポレオンや大陸軍の旗や徽章など象徴的な物を燃やしながら叫ぶ
意図せず不満を言ってしまったり本人にも分からない程度の事で処刑とは
処刑が日常茶飯事なのは異常だとは考えずとも分かる
俺達は生きるという当たり前の気高い権利を持っている
ただ生活をしているだけなのに処刑されて良い筈がない
こんな理不尽に振り回されて良いのか
明日は自分か大切な人が処刑されるかもしれない
ナポレオンも大陸軍も権力をかさに処刑するなら貴族達と変わらない、いや規模が小さい分貴族達の方がまだマシだ
【過去視の道案内】を使用し仲間が脱出路地図の作成等に利用できるようにする
アスワド・カマル
無実の者ですら処刑するのであれば、それはただの虐殺です
相手が罪人だと決め付けられたら言葉さえも聞き入れられない
……どの世界でもクロノヴェーダというものは理不尽なものですね
敵に誘拐されましょう
装いは農民のように労働に適しており、地味なものに
子供の言葉であれ、真偽も確かめることもなく処刑する
軍の者達も随分と余裕が無くなってしまわれたようですね
……私は事実を言ったまでですが、それとも事実ではないのですか?
人々の言葉を聞き入れようともしないのに、耳を塞いでも口は動くのですね
処刑という言葉を屈することはありません
貴方の言葉が脅しではないということを、私に証明してください
……後悔しないのならば、ですが
●扇動
正史フランスの事はおろか――ましてや、当時の街並みなど知らぬアスワド・カマル(黒風のアヌビス・g01068)なれど、市中の息詰まりのような空気は異常であるように感じた。
営みの中に窺える淀んだ空気は決して――不衛生などといった類いではなく。
むしろ、よく知る感覚に似ているがゆえの違和感。そう、クロノヴェーダの圧政から生じる緊張感だ。
下手なことを言えば、その時、警邏のひとりでも傍にいれば、監獄に入れられて、弁解の余地もなく首を落とされる。
「無実の者ですら処刑するのであれば、それはただの虐殺です」
彼女は眉をひそめたか。
仮面の下で、ぽつり呟く。
「相手が罪人だと決め付けられたら言葉さえも聞き入れられない……どの世界でもクロノヴェーダというものは理不尽なものですね」
そして、いま、彼女は農民のような地味な服装を身にまとい、ゆっくりと街を歩いていた。人通りの多い、大通り。行き交う人々は決して暗い顔をしているわけではない。彼方貴族の処刑について語り合う商人達。昼餉か、間食か、わからぬが食事をする者達。
そして、そんな賑わう通りだからこそ、警邏の役人の姿も見える。
周辺をじっと観察するアスワドの、その視線――アヌビスを模した仮面の先には。
男がいた。
天使の翼を持つ男。大陸軍の旗を手に、皮肉めいた青の眼差しを送っていた。
(「断頭台で処刑することが重要ならいきなり殺しにかかられたりはしないかね」)
雨下・葛実(勿忘草を直視できない・g01795)は、そっと息を吐き、肩を竦める。
処刑されるために、監獄にぶちこまれるために、敢えて罪を犯す。
切り抜ける能力があるからこそ実行するとはいえ、ちょっとしたスリルがあるともいえるし、狂気の沙汰とも思える。
――今更、何を守るものがあるのか。
薄く笑った葛実は、自分を見つめるアスワドに気づき、頷き返す。
手にした旗を、炎にかけて。其れを見せつけるように広げて、大通りの中心で声をあげる。
「大陸軍、ナポレオンが聞いて呆れる――」
彼はゆっくり息を吸い、行き交う人々に言葉を向ける。
「意図せず不満を言ってしまったり本人にも分からない程度の事で処刑とは」
処刑が日常茶飯事なのは異常だとは考えずとも分かる、が、葛実は強く告げる。
「俺達は生きるという当たり前の気高い権利を持っている――ただ生活をしているだけなのに処刑されて良い筈がない」
高らかに、当たり前の権利を主張する。
「貴様! 何をやっておるか!」
当然、警邏達が真っ赤な顔をして駆け寄ってきた。
葛実は涼しい貌で、剣を突きつけてくる相手を見つめる。その、傍らで。
「子供の言葉であれ、真偽も確かめることもなく処刑する――軍の者達も随分と余裕が無くなってしまわれたようですね」
仮面の女が、静かに咎める。
何の話だ、と怪訝な顔をした警邏であるが。小首を傾げて、アスワドが静かに詰った。
「……私は事実を言ったまでですが、それとも事実ではないのですか?」
逆に、思い当たる節しか無い。
ぶっきらぼうに警邏は二人へ、ぐいと鋒を近づけ脅す。
「ええい、自由と繁栄をもたらすのは、我ら軍の功績! 侮辱するなどおこがましい」
「人々の言葉を聞き入れようともしないのに、耳を塞いでも口は動くのですね」
されど、アスワドの涼やかな声がさらりと煽る。
周囲がにわかに騒がしくなってきた。取り巻きの人々の感情はそれぞれだ。不安そうな表情、戸惑いの表情――同意の声はあげられぬが、二人を批難するような雰囲気はなかった。
「こんな理不尽に振り回されて良いのか、明日は自分か大切な人が処刑されるかもしれない」
燃える旗を掲げ、葛実が再び声を発す。肌に触れそうな剣の刃を臆さずに、前へと進む。
「ナポレオンも大陸軍も権力をかさに処刑するなら貴族達と変わらない、いや規模が小さい分貴族達の方がまだマシだ」
「貴様!」
元より許すつもりはなかったであろうが、貴族の方がマシ、と放言されては大陸軍としても放置はできぬ。
「引っ捕らえろ! バスチーユ送り――いいや、即処刑の手続きをしてくれる!」
ぞろぞろと多くの警邏が集まってくる。
怒号をあげ、民衆を乱暴に掻き分けて、駆けつけてくる者達を一瞥したアスワドは。
「処刑という言葉を屈することはありません。貴方の言葉が脅しではないということを、私に証明してください」
処刑だ、と最初に吼えた警邏へ、最後に彼女はそう告げた。
「……後悔しないのならば、ですが」
最後の囁きは、果たして届いたか。葛実の手元で燃えた旗は灰と化し、その残骸は他ならぬ捕獲劇の間に、様々な人の足で踏みしめられていた。
斯くして、葛実とアスワドは――罪人として捕らわれた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【過去視の道案内】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
藤塚・蜜
蜜は看守に近付いてみようかな。
胸を強調したドレス、コルセットで締め上げたウエスト。長い髪を下ろして、ファンデは白め、赤いリップ。【モブオーラ】で高級すぎない「街のお店のコ」を装って。
「可愛い」を研究するのは得意なんだよ。
看守に近付いたら、にっこり微笑んで自分の胸元を指さす。「いつも頑張ってるあなたに、贈り物だって…誰から?分かるでしょ?」
相手が釣られたら、物陰まで誘い込んでアサシネイトキリング、もしくはピンヒールで蹴り倒して無力化。
口輪を咬ました上で手足縛って転がしておくね。
鍵を持ってるようなら取り上げて囚人たちの元へ。「この後、騒ぎが起きるから、あなた達はその隙を突いて逃げて。」と伝えるね
塞河・みやび
なんてひどい事をするのじゃー!
みやびちゃんは怒っている、なのじゃ!
なんとか助けてあげるのじゃ~。
・みやびちゃんスマイルで看守を骨抜きにして突入。
・お願いするだけじゃ難しければ、びりびりオーラで気絶を狙う。
・気絶しなくても脅しにはなる?
なんやかんやで牢獄に乗り込み脱獄準備なのじゃ!
身体を悪くしてる者が多いと思うので、オーラ治療術で悪い所を治してあげるのじゃ~。
スマイルも振り撒いて信頼と親愛を勝ち取るー、なのじゃ!
あつあつ&ひえひえオーラで鎖や鉄格子とか破壊して逃げやすくしておくのじゃ。
どの手を利用するかは任せるのじゃ、計略ではいくつも手を用意しておくのが定石で~、と判断の仕方も教えておくのじゃ!
金刺・鞆
ここは……唐よりかなり西、ということは、わかります。
天上人、体制……不満抱く。是、民のさだめ。なれど、このゆがみの世に尊き御方、存在せず、です。ひとがた、ぐらんだるめ、なぽれおん。すべて、簒奪者。なれば、頭を垂れる理なし。
残留する【過去視の道案内】で監獄へ向かい、【トラップ生成】、駆使して、看守の足止め、図ります。
【怪力無双】で膂力、強化。監獄の扉、こわしてもちあげたり。壁、穴、あけたり。騒ぎ、おこす、です。
看守の耳目あつめる、なれば。うろちょろ、だっしゅ、走り回って、ひきつけます。
ともは、家族、うしなった……うばわれた。みなは、まだ間にあいます。
どうか、にげて。逃げおおせて、いきてください。
●脱獄サイドA
塞河・みやび(さいかわみやびちゃん・g04329)は怒った。
(「なんてひどい事をするのじゃー! みやびちゃんは怒っている、なのじゃ!」)
だが、監獄でそんなことを叫ぶわけにはゆかぬ。
そうやって騒いで誘き寄せる手はあるかもしれぬが、得策とは言えぬ。沢山看守に囲まれたら、さしものみやびちゃんも困難に陥るだろう。
ふわふわの尻尾をゆらゆら揺らし、てくてくとマイペースに歩いていたみやびであったが――不意に呼び止められる。
「おい、おまえ、何処から入った!」
ぴゃっ、と尾が逆立つ――かと思えば、ゆっくりとみやびは振り返り、にっこりと微笑んだ。
ただの笑顔ではない。
みやびちゃんのかわいい笑顔は人を虜にするに違いない、というみやび自身の願い……『こうあるべき』という思念を相手に植え付けるという、そういう力を送っているのだ。
人心を解きほぐし、場の雰囲気を支配しする、思念波による――つまりは洗脳。催眠である。
クロノヴェーダであるならば抵抗もできようが、相手はただの看守である。
「どうしてもお父さんに会いたくて……見逃して、なのじゃ~」
ぐだぐだな言い訳である。
しかし、親愛を抱いたところで、看守としては見逃すわけにはいかぬ――といった苦渋の表情で、
「駄目だ、見逃してやるから、家に帰れ」
頑なに立ち塞がる看守は――ある意味、不幸であった。
「仕方ない……実力行使、なのじゃ!」
急にみやびが正面から駆けて突っ込んできた――と思いきや、ビリッと途方もない刺激が全身を駆け抜け、看守は一撃で伸びた。
みやびは勝ち誇り、てくてくと奥を目指す、と。
とぼとぼと――そう見える――歩く少女が、いた。金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)は、昨日今日、外に出入りした看守の影を追って、慎重に監獄へと侵入していた。
彼女はじっと汚れた壁を見る。監獄そのものに馴染みなどないが、西国の建築物というだけで物珍しい。今は、未だ。
(「ここは……唐よりかなり西、ということは、わかります。天上人、体制……不満抱く。是、民のさだめ。なれど、」)
そっと息を吐く。立派な監獄も。宮殿も。作り上げたのは本来の歴史を歩んだ人間のはずだ。無論、本来の歴史においても、数多の嘆きを吸ってきた壁かもしれないが――。
「このゆがみの世に尊き御方、存在せず、です。ひとがた、ぐらんだるめ、なぽれおん。すべて、簒奪者。なれば、頭を垂れる理なし」
きっと、強い意志を見せたあどけない顔は――豊かな白髪に隠れて、あまり見えない。
彼女はある曲がり角から、空気の違いを察すると、身を隠すように屈んで、奥を覗き込む。
「このあたり」
「人の声がする、なのじゃ~」
心の声をトレースするような台詞とともに、ひょこっと横から一緒に顔をだしたみやびに、驚きの声をあげそうになりながら――。
「静かにしやがれ!」
怒号は、看守のもの。いいや黙らねぇ、などという文句が次から次へと飛び交うも、暫くすると殴打の音がして静かになる。
そんな聴覚情報に、沈痛そうに目を伏せて、鞆は静かに深い吐息を零す。
彼らとて、法を守っているだけなのだ。看守の仕事をしているだけ――そう考えて、心を落ち着かせる。
――果たして、新たな罪人が引っ立てられ、処刑の順番が変わったなどと知らぬ囚人たちは。否、いずれにせよ、処刑の日を迎えるより、解放の時は来ないと知る彼らは。
明日を嘆き、看守の脅し文句に震え、或いは悔しさに唇を噛みしめていた。
そんな看守に――ひとりの女が「ねぇ」と声を掛けた。牢の外、唐突に物陰から響くは蠱惑な声色。
怪しく思うも、色気由来の好奇心には勝てなかったか。
そこにはうら若き少女がいた。長い髪が縁取る貌は綺麗に白粉を刷き、唇の朱は濡れたような色。瑞々しい肌が眩しい、胸を強調したドレスは更にコルセットで締め上げた、『如何にも』な娘の姿である。
だというのに、何処か慎ましやかな印象にもとれる。
店の片隅で微笑む、スミレのような娘――まあ、看守にとって都合の良い解釈を翻訳するなら、斯くのごとし印象であった、ということである。
藤塚・蜜(最期まで可愛くね・g02287)は大きな瞳を潤ませた流し目をくれ、恥ずかしそうに手招く。
「いつも頑張ってるあなたに、贈り物だって……誰から? 分かるでしょ?」
全く身に覚えは無いが、そういう気を利かせた後輩などがいるやもしれぬ。毎日沢山の囚人が送られてきて、牢の限界まで詰め込まれている。
少しくらい、良い思いをしてもいいのではないか。
そんな考えがちらりと浮かんでも可笑しくは無い。蜜も愛らしく笑って誘い出す。
「人目につかないところで、ね?」
「ちょっと待ってな」
甘い声色に顔を緩めた看守が、周囲を確認するなり、蜜の元へとやってくる。
彼女は、物陰へと一足先に退きつつ、スカートの裾を曲がり角で翻す。
――それは決して、色仕掛け、ではなく。
長いスカートの裾を巻き上げながら、無防備に曲がり角へと誘われた看守を、ピンヒールで蹴り倒すためであった。
一撃の下に卒倒した看守を拘束するよう馬乗りに、布を咥えさせて後ろ手に縛り上げる。
これ見よがしに下げた鍵をベルトから外して、安堵の息を吐いた。
「鍵、入手、できましたか……?」
「お手柄なのじゃ~」
ひょっこりと顔を出した鞆とみやびに、わっと、蜜は驚いたが、それが仲間と気付いて優しく笑んだ。
「ええ、これから牢を開けてくる……けど、鍵が多いのよね。総当たりしてると時間がかかるかも」
蜜の思案に、こくりと鞆は頷いた。
「あちらの通路、トラップ生成、生成……足止め、準備、しています。ともは、別の場所で、うろちょろ、だっしゅ、走り回って、ひきつけてきます」
「わかったわ。適当に開けてくるね」
解放できる限りしても構わぬと言われている――蜜がウインクする。
彼女が看守が見張っている通りの牢にさっと近づくと。騒ぎを起こす、といっている鞆もついてきている。
「あ、あんた……!」
囚人たちは鍵を開けようとする蜜に、希望と不安の視線を向けた。
「大丈夫、みやびちゃん達にまかせるのじゃ~」
にっこりと笑顔と愛嬌を振りまいて、胸をとんと叩く。そして思い出したように、ぴんと耳を立てて声を掛ける。
「もし動けない人がいれば、悪い所を治してあげるのじゃ」
オーラで治してあげるのじゃ、と一見怪しいことを言い出したが、おずおずと腕を檻越しに差し出してきた少年の傷を、みやびは手当する。
(「スマイルも振り撒いて信頼と親愛を勝ち取るー、なのじゃ!」)
完璧だ、と思いつつ、それをおくびにも出さぬ。
みやびちゃんは絶好調であった。
蜜もみやびに倣って勇気づけるような笑みを囚人達に向けつつ、手元では、ひとつ目の鍵は違った。次を鍵穴に差し込む。
「この後、騒ぎが起きるから、あなた達はその隙を突いて逃げて」
奮闘する蜜の傍ら――鞆が囚人たちに、声を掛ける。
「ともは、家族、うしなった……うばわれた。みなは、まだ間にあいます。どうか、にげて。逃げおおせて、いきてください」
「お、お嬢ちゃん……」
真剣な声音に息を呑んだ囚人たちに、頷いて。鞆はだっと踵を返した。迷いの無い、全力の駆け足で、あっという間に姿が消えた。
「あ、これね」
蜜がカチッと合う鍵を見つけた時――、壁越しに、地響きが起こる。
それは鬼の血によって身体を強化した鞆が、恐るべき膂力で壁をぶち抜いた音、だった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
標葉・萱
悪口一つで首が落ちるとは恐ろしい
さぞや素晴らしい治世でいらっしゃるのでしょうね
無辜の人民を、脱する手引きを
看守の気を惹く方や物理で黙らせる方はいらっしゃるようなので
あとは彼らの脱するため、監視のない路の確保に
白いチョークを用意し別れ路に脱出のための印を地上まで
牢獄は破壊できるなら鍵の破壊を
沢山の牢を急ごしらえするのだから
さして堅牢なものでもないでしょう
怪我人がいれば止血や包帯をあてる程度の手当てを
……すみません、細かなことは地上へ出てからで
気の利いた言葉も、安心させるだけの愛想もありませんが
道に迷ったら白い印のあるほうへ
どうぞ、お気をつけて
獅子城・羽鳥
革命の必要はあっても正史の恐怖政治だってやり過ぎだったんだ
まして理想など一欠片もなく虐殺を楽しむ輩には言葉も出ない
さっさと助けるぞ
医療品や水と食料(弱った体でも食べやすい物)を持ち込む
【無鍵空間】や《忍び足》等で隠密行動を心掛け牢獄へ侵入
人間の見張りは背後からの当て身で気絶させたら
猿轡かけて縛り上げてどこかに隠しとく
囚人達は持ち込んだ救急箱で手当て
水と携帯食で体力も回復
こんな酷い事はすぐに終わると、言葉でも励ます
パラドクスで道中の鍵は外しておいたから道筋を教えて
騒ぎに便乗して脱出してもらおう
残留効果はお世話になる
絡み・アドリブ歓迎
花鶴・景臣
ったく、随分と騒がしい囚人だな
…諦めて死を待たれるよりはずっと良いが
とりあえず、ぶち込まれた牢にいる奴等を確認
危ねぇから無言で少し奥に寄らせる
ある程度安全が確保出来れば御の字
後は、俺が看守を挑発すれば良い
…おいおっさん
そろそろ帰りてぇんだけれど
囚人に安全な所から偉ぶってるだけのあんた等と違って俺は忙しいんだよ
怖くて面と向かって殴れねぇんだろ?
はっ、とんだキチン野郎だ
逆上して牢の鍵を開ければ良し
手が届く範囲まで近付けばそれでも良い
この際、一発殴られようが文句なしだ
機を窺い、条件を揃えた時点で【罪縛りの鎖】を発動
動きを制限した看守から鍵を頂戴する
…ほら、早く出ろ
ぐずぐずすんなよ――生きたいなら、な
●脱獄サイドB
薄暗く、不衛生な空間に溜息一つ。
「悪口一つで首が落ちるとは恐ろしい――さぞや素晴らしい治世でいらっしゃるのでしょうね」
これも聴かれれば私も処刑されるのでしょうが、と標葉・萱(儘言・g01730)は琥珀の瞳を細めた。
皮肉を聞く相手は、肩を軽く竦めて、溜息を零す。
「革命の必要はあっても正史の恐怖政治だってやり過ぎだったんだ……まして理想など一欠片もなく虐殺を楽しむ輩など」
獅子城・羽鳥(サイボーグの吟遊詩人×バウンサー・g02965)の端正な顔を曇らせ、呟く。
それをひとたび終わらせたのが、ナポレオンではないのか、と。定かではない記憶の中、それなりに定かな知識を元に、思う。
今の世は、以前より酷いものではないか。無論、それが正史の某を騙る偽者の仕業であることは解っているが、無辜の人々が処刑されていく日々は事実。
「さっさと助けるぞ」
強い意志の籠もった羽鳥の言葉に、首肯で答えた萱は、淡々とチョークを壁や床に滑らせ印を刻んだ。
騒ぎが起こったのは、大体その頃か――通路の向こうで、地響きがし、走り回る足音が微かに聞こえる。
「何が起こってる! くそッ、出せ! 出しやがれ!」
鉄格子を揺らして騒ぐ、隣牢の男の怒声に、苛立ったように目を伏せて――。
「ったく、随分と騒がしい囚人だな……諦めて死を待たれるよりはずっと良いが」
此所まで黙っていた花鶴・景臣(灰に帰すまで・g04686)が、嘆息する。人を寄せ付けぬ空気を纏う若者であった。
そして、囚人と化しているのに、妙に余裕を滲ませている。
暇つぶしに周囲を見渡せば、顔を伏せる娘を見た。その背に、弟らしき相手を庇ってはいるが、彼からは怯えて震えているようにしか見えぬ。
(「こんな女に、何ができるっていうんだ……」)
首を落とされる程の罪人など、此所にはおらぬ。実際、怯えたように震えているものばかりだ。
駆け下りる足音が、聞こえる。かちゃかちゃと鍵がぶつかり合う音。身体は少々重そうだ――足取りのリズムは、素人だ。
景臣は気怠げに身を起こすと、鉄格子に向かって進み出て――同じ房の囚人達に声を掛ける。
「おい、……奥に寄っとけ」
まったく愛想の無い低い声音に不穏なものを感じ取った囚人達は、彼の言葉に従う。もしかしたら、ディアボロスとしての力が少し関与したやもしれぬ。
やがて、かちゃかちゃと鍵の音を鳴らした棒を手にした男が降りてきた。
「くそ、なんだ今日の勤務は終わったってのに――」
悪態を吐いた時。
「……おいおっさん。そろそろ帰りてぇんだけれど」
鉄格子を背にもたれかかった景臣が、そんな声を投げた。
「あ?」
看守は景臣の言葉を聞き咎め、寄ってくる。
肩越しに、じろりと睨めつける紫の双眸が、小さな灯火で、剣呑と輝く。
「囚人に安全な所から偉ぶってるだけのあんた等と違って俺は忙しいんだよ……怖くて面と向かって殴れねぇんだろ? ――はっ、とんだキチン野郎だ」
「な、なんだと!」
薄闇でも解る程、看守は顔を赤くした。景臣も鉄格子を狭間に男と対峙し、更に挑発する。
「ほら、またその棒でぶん殴るか? 囚人にビビって、情けない看守だ」
わざとらしい嘆息を零して見せれば、男は鼻息荒く、鍵を開ける。
「覚悟は出来てるんだろうなァ――」
ありきたりな脅し文句に、景臣は息を詰まらせるような嘲笑をして、一歩引く。相手の拳を誘って――それが、頬を掠めていく。
案外鋭い拳だった。昔は、そっちで鳴らしたのかもしれない。だが、景臣は身を引きダメージを殺しながら、己の足元に、鎖つきの枷を出現させる。
にゅるりと生き物のように蠢いた枷が、瞬く間に看守に巻き付き、拘束してしまうと。
「な、な!」
「うるせぇ。痛い目みたくなきゃ、黙ってろ」
景臣が脅しに一蹴り加え、鍵を奪い取る。いずれにせよ、この房は解錠されていた、が、役に立つだろう。
彼は牢の片隅に寄っていた人々に声を掛けた。
「……ほら、早く出ろ。ぐずぐずすんなよ――生きたいなら、な」
「えっ……」
娘が顔を驚きにあげた。囚人達は解放の喜びよりも、戸惑いと、そして――。
「無事かっ!」
その迷いを断ち切るように、救援がやってきた。案じるように問いかける声は、羽鳥。
後からやってきた萱は壁に矢印を書き込むと、振り返る。
「牢が開いていたので……なるほど」
既に制圧完了していたのか、と得心したように目を細めた。
その間に、羽鳥が――看守への猿轡を景臣に渡し、囚人達が負傷していないか、などを忙しく聞き回っている。
「ああ、こんな酷い事はすぐに終わる」
穏やかな声音で囚人を励まし、水を飲ませたりする羽鳥の人の良さを惜しげ無く発揮していた献身に、「彼がいてよかった」と寡黙がちな萱は手当を手伝いながら、密かに思う。
己は、気の利いた言葉をかけたり、安心させる愛想も持っていない自覚がある。
そしてもう一人、愛想を知らぬ景臣は知らん顔を決め込んで――いるようで、外に警戒して――いたが、不意に口を開く。
「モタモタしていていいのか」
「道中の鍵は外しておいたから、問題なく逃げられるはずだ」
彼の問いかけに、ああ、と羽鳥が得意げに言う。道中の鍵という鍵は、羽鳥が破壊してきたのだと――萱が頷いた。
その言葉が真実であるように、俄、周囲が騒がしくなる。外に出た囚人達が、移動し始めたのだ。
「……すみません、細かなことは地上へ出てからで」
萱は告げ、囚人達に動くように促す。最後まで同行はできませんが、と心の裡で囁きながら、壁に描いた印を示す。
「道に迷ったら白い印のあるほうへ。どうぞ、お気をつけて」
この矢印は、監視のいない通路を案内しています、と告げれば、解放された囚人達は口々に御礼を言いながら、飛び出していった。
足元で、芋虫のように転がされ、猿轡越しに騒ぐ看守を、しれっと踏みつけながら。
斯くて、非業の運命を辿るはずの姉弟も牢から解き放たれた。
しかし脱獄を成功させるべく、処刑場での戦いが、始まる――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【壁歩き】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
金刺・鞆
騒ぎ、起こす、です。御同輩のおかげ、逃走経路、ととのう。
……なにより、囮役、処刑されたらこまります。むむん。
全力、大騒ぎの計、です!
『青龍水計』、用いて。複数の敵、攻めると同時。【水源】、水流、周囲にはりめぐらせます。なにもないところより、突如水流現れば。周囲の者、多少はうろたえる……でしょうか。
貴族の処刑に非ずんば、観衆、いないやもしれませんが。いた場合に、水流でいくさに近寄らせずにする、したい、でした。
……仮に、此処に立つ者がこの世の貴族であったなら。熱狂、したのでしょうか。ひとの生死を、娯楽にしたのでしょうか。
ともには、この世の歴史、わからない。されど、それはあまりにも、
……おぞましい。
雨下・葛実
姉弟、家族、か
もう分からなくなっているが、俺にもいたはず
互いに想いあっているなら引き離されたくないだろう
…今は目の前のことだけ考えるか
・処刑台に引っ立てられて罪状言われたあたりでパラドクスを使用し、処刑人や拘束具を攻撃して仲間共拘束を解く
・一般人が巻き込まれないよう立ち回る
煽って攻撃が自分へ向くようにし、攻撃を避けると他に被害が出る場合は避けない
弱いと思っていたエサに攻撃される気分はどうかね
処刑の脳死周回してるから見誤るんじゃね?
敵の攻撃はダイレクトに効きそうな気がする…
(振り払うように頭を振り)
お前達に罪人認定されてたまるかよ
俺の罪も死も俺が決める
俺の人生を否定するな
十六夜・ブルーノ
こうして改竄世界で歴史侵略者に苦しめられている人々は多い
その人たちの助けになることも
俺達復讐者の為すべきことだと思う
精一杯やろう、ドゥー
人形に命を
命が紡いでいく歴史を断たせやしない
君たちをここで壊させてもらう
自我を持つ存在であればこそ
止めるにはそうするしかなさそうだ
奪われたものを取り戻すとの決意を込めて
ブズーキを演奏
旋律は轟く雷鳴を呼ぶ
収穫されるのは何方かな?
空間を裂く閃光
吹き荒れる稲妻の嵐が自動人形や断頭台を
黒焦げにしたり回線をショートさせたり
その動きを止める
もし無事な断頭台が襲ってきても
その動きのリズムの観察から攻撃動作を察知し回避
俺はサウンドSだからね
そんな音楽には当たってやれないな
花鶴・景臣
はっ、罪人ね
俺にとっちゃ、手前勝手で人々を苦しめる
…てめえ等こそ、断ずるべき『悪』だ
罪人認定したいなら好きにしろ
復讐者に注意が向く分には好都合だ
拾ってきた鉄パイプを手に処刑人共と対峙
挙動を観察し、振り下ろされる斧は極力回避
動作の隙を狙って死角に潜りこんだなら
パイプが折れんばかりに思い切りぶん殴ってやる
…それに、俺には悪運の女神がついている様でな
観衆でも居た時には落し物くらいあるだろ
殴れるもんなら何でも良い
何を拾おうと臨機応変に戦ってやるさ
手鏡なら咄嗟の目潰しに使える
…ああ、倒れた敵から斧を奪うのも手だな
怪力無双があれば持ち上げられんだろ
手にしたそれを、大きく振りかぶって
汝、罪ありき――ってな?
●断罪
木製の処刑台はこびりついた血の穢れでくすみ、その上から新しい血が重なり、ひどい有様だ。拭えど、拭えど次の処刑が続くのだから、結局おざなりになっている――という風情である。
処刑人たちはいずれも自動人形。サンソン式断頭人形が無駄のない動きで断頭台のセッティングを仕上げていく。
柵越しに見えるは、不安そうな眼差し――知り合いが処刑されぬかどうかを見守る人達……それも、数はさほどもおらぬ。
そしてそんな彼らも、今日これからの処刑において、先程引っ捕らえられた真新しい罪人が連れてこられたことに、罪悪感とともに安堵の色を浮かべつつ引き上げていく。
己が此所にいることで――あるひとつの悲劇は、覆った。
雨下・葛実(勿忘草を直視できない・g01795)はその事実に、軽く目を伏せる。このまま処刑されるつもりは毛頭ないが、さて、もし自分がこのままギロチンにかけられるとして、駆けつけてくれる――庇い、嘆いてくれる人は、いるのだろうか。
(「姉弟、家族、か――もう分からなくなっているが、俺にもいたはず……」)
喪われた記憶だ。
複数いたような気はする。でも、自分が兄か弟かすら思い出せぬのだ。
考えながら、思わず笑う。処刑台に載せられる寸前だというのに、暢気なものだ。
「……今は目の前のことだけ考えるか」
そう言ってしまえることが。やはり、自分は無自覚に異質なものになったように思える。
「――これが、度しがたき反逆者ですか」
姿を現した鉄爪貴婦人が冷たい眼差しを一瞥くれる。声音も無機質で、美しくはあるが非常に冷たい印象を与えた。血の通わぬ声だ。
だが、彼女たちは気付いているだろう。引っ捕らえた存在が、一般人ではなく、ディアボロスである、と――。
美貌に陰った思考の中身は察せられぬが、また出たか、といったような雰囲気だ。
さて、その処刑台を見る影や、三つ。
まず物陰より、ひょこっと顔を覗かせたのは、金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)――むむん、と唸って、周辺を見渡す。
「騒ぎ、起こす、です。御同輩のおかげ、逃走経路、ととのう。……なにより、囮役、処刑されたらこまります。むむん。全力、大騒ぎの計、です!」
周囲の地形、そして巻き込むわけにはいかぬ一般人たちの立ち位置などを確認した鞆は背後に続く仲間を振り返る。
「では、策を、講じる、です」
準備はいいかと尋ねると、
「いつでもいい」
花鶴・景臣(灰に帰すまで・g04686)は険しい眼差しで敵を見つめている。
愛想の欠片もないが、全身から放たれる敵意は、何とも心強いものがある。そして、もう一人、アイリッシュブズーキを携える、十六夜・ブルーノ(人間のサウンドソルジャー・g03956)は真摯な表情で、頷いた。
こうして処刑台という死を与える場所を前に、気が引き締まる――。
日々、監獄に囚われ、釈明の余地もないまま処刑台送り――いくら、現代と比較してもどうにもならぬ中世のこととはいえ、流石にそう受け止めるには、残虐すぎる。
(「こうして改竄世界で歴史侵略者に苦しめられている人々は多い――その人たちの助けになることも、俺達復讐者の為すべきことだと思う」)
ブルーノは緑の瞳で鋭く敵を見据えて、黒ヤギのメーラーデーモンに囁きかける。
「精一杯やろう、ドゥー」
果たして処刑台の前では、処刑の為の手筈が整えられようとしていた。
だが、まだ猶予はある。
処刑台の上にいる葛実の拘束は縄だけであり、処刑の最終準備を整える人形と、彼が逃走しないように見張る人形。葛実の動きを見るに、恐らく、縄は自力で抜けられる――今は、その機を待っていると、鞆は見た。
「……いざ、青龍水計、です」
ささやかな飾り羽を誂えた白木の扇を、しゃんと構えるや否や。
「……ッ!!」
突如として膨大な流水が、処刑台を囲むように押し寄せる。敵を巻き込み押し流し、水で取り囲んで逃さぬように――。
同時、葛実の翼が強く羽撃く。出現した回転する無数の光の輪が、縄を斬り裂き、更に見張りの人形に襲いかかる。
不気味な黒衣を切り裂いて、迸る光が処刑台で暴れ回る。硬質な音を響かせながら、サンソン式断頭人形の腕が落ち、膝を突き――踏鞴を踏んで処刑台から落下すれば、流水に浚われていく。
青の双眸を不敵と細め、彼は人形どもへ――奥に控える貴婦人にも聞こえるように、
「弱いと思っていたエサに攻撃される気分はどうかね――処刑の脳死周回してるから見誤るんじゃね?」
挑発する。万が一にも、周囲に害が及ばぬように。
そしてそれは、この水の陣を巡らせる鞆にも共通した思いであった。
(「いくさに、近寄らせぬ、よう」)
この処刑台の周辺に、ひとは、少ない。
一足で駆け上がってきたのは、景臣。その手には、何処から拾ってきたのか、鉄パイプが握られていた。
「はっ、罪人ね。俺にとっちゃ、手前勝手で人々を苦しめる……てめえ等こそ、断ずるべき『悪』だ」
振り下ろされたパイプは、鋭く唸って、人形の肩を打つ。無論、景臣は容赦なく頭を狙った。ぎろりと相手を睨み付けながら、相手の身体を蹴りつけ、距離を取る。ガタイが良い見た目通り頑丈だ。
「罪人認定したいなら好きにしろ」
ひゅんと手元で軽くパイプを回し、対峙する。
更に――柔らかさの中に、鋭い金属的なものを含む音色が、響く。
「人形に命を――命が紡いでいく歴史を断たせやしない」
ブズーキの弦に、ピックを当て。ブルーノは再び、爪弾いた。
「君たちをここで壊させてもらう……自我を持つ存在であればこそ、止めるにはそうするしかなさそうだ」
奪われたものを取り戻す、思いを胸に。彼の指は滑らかに、豊穣を喜ぶような旋律を奏でる。
「旋律は轟く雷鳴を呼ぶ。収穫されるのは何方かな?」
何処か独特の音階に呼ばれた雷が、天より落ち――人形を、焼く。
斧にせよ、断頭台にせよ、いい避雷針だ。ブルーノは演奏を止めること無く、相手の動きを見る。
処刑台や、周囲にいた人形達は、ディアボロスの攻撃に概ね一掃されたが――脇に控えていた、貴婦人の護衛が牙を剥く。
「汝らは罪人……その罪を、死で贖え……」
人形達の口から響くは、暗く陰鬱な歌。バス・バリトンといえば聞こえは良いが、亡者が呼びかけるような声だ。
唱和することで更に不快感が増す。明確な『死』のイメージが、真綿で喉を絞められるような、じっとりとした苦痛を与えてくる。
――お前達は、罪人だ。
身に覚えもないのに、葛実は嫌な汗が滲むのを感じ、頭を振った。音を振り払うように。
「お前達に罪人認定されてたまるかよ……俺の罪も死も俺が決める。俺の人生を否定するな」
怒りの儘、翼を更に大きく撃って、光の輪を放つ。
合わせて流水が、うねる。
「ともは……」
苦しみ喘ぐように、鞆が息を吐く。
罪。戦い、敵を破る事。世界を救うために、監獄を一部破壊し、看守を傷つけた――それも大義としては罪であろう。鞆は苦痛に負けぬよう、水流を維持、制御しながら、なれど、と敵を強く見据える。
「……仮に、此処に立つ者がこの世の貴族であったなら。熱狂、したのでしょうか。ひとの生死を、娯楽にしたのでしょうか――ともには、この世の歴史、わからない。されど、それはあまりにも、」
……おぞましい。そう、囁く。
そんな世界に、なぽれおんを偽称するものが、変えたのか。元の流れを捻じ変え。自分達の糧とするために。
ならば罪人でいい。
この世界は間違っていると、声高に叫ぶ。
歌う人形は次々と光に足を断たれ、流水に落ち――バラバラに砕かれた。
別の人形が背負った断頭台を、ブルーノへと無造作に放り投げると、刃が独立するように変形し、襲いかかってきた。
相手の動きこそ見定められたが――突如と姿を変えた刃が、その肩を裂いていく。間一髪、直撃は避けながらも、旋律は続く。
「そんな音楽には当たってやれないな」
ブルーノは浅く笑う。強く爪弾けは、雷霆が落ちる。身を守る手段も持たぬ人形は、雷に強か撃たれ、そのまま沈む。燻る臭いが遅れて届く。
「単調で陰鬱、もっと劇的に盛り上げて貰いたいものだ」
微笑み浮かべ、評したブルーノの視界では――景臣が正面から、屈強な人形へと躍りかかっていた。
相手が振り下ろした斬首斧を、危なげなく潜り抜け、その背後から、手にするパイプが折れるほどの強打を叩き込む。実際、半ばで折れたパイプの先は、何処かへ飛んでいき――後頭部を砕かれた人形が倒れ込むのを見送りながら、不意に覚えた嫌な予感に従い、景臣は横に跳ぶ。元いた彼の腹の位置を、強烈な斧の一閃が薙いでいった。
半分傷ついた身体は、先の先制の生き残りか。
景臣の手にあるパイプはもう使い物にはならぬ――だが、彼は平然とそれを手放し、地を駆ける。
ゴミでも、人形でも、手鏡の類いだろうと、殴れるもんなら何でも良い――どんなものでも、武器に見立てて反撃する自信が、あった。
そうして武器を探す景臣には、焼けた木くずや、砕けた刃の欠片など、様々なものが目についた、が。何故そんなモノが、などと考えるまでもない。
(「そうだったな」)
砕けていった人形達。それらが背負う断頭台に、首を落とすための、斧。
立派な武器が、無数にあるではないか。
「……俺には悪運の女神がついている様でな」
ゆっくりと追ってくる人形の方向へ、彼は急にとって返す。
先程、他ならぬ景臣の手で機能を消失し、斧を取り落とした人形の手を蹴り上げ、更に砕くと。彼の背に、斧をゆっくりと振り上げようとする人形の眼前に、いつしか握った砂を叩きつけ、膝の力で跳ね上がるや。
奪った斧を、膂力で――残留する力を借りて、景臣は高々と掲げる。蹲る人形には、仰ぎ見る事も出来なかったが。
彼が双眸に宿した光は、ひどく鋭く、冷たいものであった。
「汝、罪ありき――ってな?」
ダン、と小気味よい音がして――断頭は、執行された。
その惨状に――キィ、と。
貴婦人の爪が、嫌な音を立てた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【水源】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!
【アヴォイド】LV1が発生!
獅子城・羽鳥
ケバくて残虐な木偶人形など貴婦人として敬えるか
ダンスはお断りだし
まして接吻などおぞましくて鳥肌立つな
※気分的に氷の接吻だけは食らいたくない
多くの命を踏み躙るだけでは飽き足らず
正史の者達の理想や苦悩まで汚してきた報い、受けてもらう
敵は機械らしく正確な動きをしてくるだろうからしっかり観察
パターンを読めるといいが…
手足を狙って動きを止めドレインを狙う
周囲の物を盾代わりにしたり
使用可能な技能もフル活用
自分のパラドクスと敵の攻撃方法の特性を考慮して戦う
他のディアボロスと連携して戦える場合、可能ならば援護
勝利のためある程度のダメージはやむを得ないが
仲間を不利にするような行動はしない
連係・アドリブ歓迎
金刺・鞆
残るは将、ただひとり。『鬼神変』での破壊、強打、お見舞いする、ですよ。
機械のかいな、巧みに組み換えてくる、ならば。こちらも黒腕、変化、対応……とはいえど、劣勢、でしょうか。拘束を避け、掴まれたなら、力尽くでも抜け出なければ。……最悪は、急所だけでも、かばわなければ。
倒れること、できぬ、ゆえ。
敵討つ、いくさ、罪? 母上を、父上を、兄上を……家族、うばわれたもの、とりかえすと、ねがうこと、罪?
武を交えること、血を流すこと、遠きさき、安寧の世では、罪たり得ても。
それは、いま、この世では、ない! なれば、いまこのとき、わたくしは罪人として抗いましょう。きさまらが積み上げ、踏みつける骸のひとかどとして。
アスワド・カマル
皆様のおかげで農民として紛れるのも、そろそろ終わりですね
さあ、往きましょうか
彼等の自由を取り戻す為に
鞭とオーブを使い、まずは敵の動きを確認
機械ながらも踊るような滑らかな動きをするようですね
パラドクスを見せないのは、自分なりの作戦
機械腕に拘束された時こそ敵が最も近く、隙のある瞬間
捨て身の一撃にてサンドストームを発動
風と砂使いにて砂嵐を呼び出して敵を包み込む
相手は氷、此方は砂と風を以て
岩であろうとも、鉄であろうとも砂が貴女を蝕む
機械は精密なものだからこそ小さな砂が命取りにもなる
……捕らえられたのは、どちらなのでしょうね
花鶴・景臣
さあ――て、残るはてめえだけだ
最期に懺悔くらいは聞いてやるぜ?
携えた無銘を抜刀
…傀儡だけじゃない
奴の背後、機械腕の挙動も注意深く観察
接近したそれを刃でいなす、叩き斬る等して対処
死角を補い合うよう復讐者との連携を密に行動
危機が迫れば警告を惜しまず
忍耐力だけは自信がある
盾にくらいはなれるだろうよ
万一機械腕に捉えられる様な事があっても焦ったりはしない
――その時は、俺の炎で腕ごと燃やし尽くすだけだ
全身が焼かれていくって、どんな気分だ?
第一、人形にも分かる感覚なのかも分らんが
…興味なんぞも、一片もない
――罪人ね
手袋の下、火傷痕が疼く度に頭が痛む
…ったく、こんな傷を残すなんぞ
とんだ極悪人かもな、過去の俺は
標葉・萱
なれば謀叛と、いきましょう
首が落ちるのはどちらかと
行く方々の援護も兼ねて
誰か一人へ攻撃が集中するようなら
死角より割入って狙いを散らしましょう
ガードアップの加護もあれば幾分もつかと
貴婦人の円舞に応じるのは骨の人形
ダンスマカブルの自動人形で爪に対応を
手数を稼げれば上等で
首が落ちるのに比べれば、傷のいくらかはかわいいものでしょう
エスコートは得意でなくて
円舞の最後に、もう断頭台の落ちる音が鳴らぬように
●悲劇ならざる結末
「さあ――て、残るはてめえだけだ。最期に懺悔くらいは聞いてやるぜ?」
鍔に指かけ、花鶴・景臣(灰に帰すまで・g04686)が睨めつければ、
「うぬら」
鉄爪貴婦人の元より血の気などない白い貌が、冷ややかな蔑視をディアボロスに投げ。
しかしその手元、長い爪はカチカチと音を立てている――怒りによる戦きを隠そうともせず、人形は告げる。
「おお、許せぬ。罪を裁く処刑台で――このような暴挙。罪状を読み上げるまでもない」
暴挙はどちらだ、と獅子城・羽鳥(メタリックトルバドゥール・g02965)が鼻白む。
「多くの命を踏み躙るだけでは飽き足らず、正史の者達の理想や苦悩まで汚してきた報い、受けてもらう」
通る声で高らかに反論し、剣を構える。
「ぬけぬけと……罪人の言葉に、誰が耳を傾けようか!」
「聴けなどとは、思っていませんが――さて、それでよろしいのでしょうか」
女の声が横より響く。
農民のふりはお終いと、アスワド・カマル(黒風のアヌビス・g01068)は、鞭で足元に散らばる残骸を薙いだ。
「さあ、往きましょうか――彼等の自由を取り戻す為に」
告げて、地を蹴る。
アスワドの鞭は容赦なく、人形のドレスを引き裂く――が、流れるような足取りで、人形はそれを躱して、爪を薙いだ。
するり抜き撃つ景臣の一刀を、爪が止めて、続けざまに斬り込んだ羽鳥の剣も、柔らかに受け止められてしまう。
無論、互いに――パラドクスを発動していない、相手の動きを見るための初動ではあったが、為す術も無く距離を取り直す彼らへ、人形が面白そうに双眸を細めた。
「口だけか?」
「――いいえ、」
微笑む人形目掛け、駆けてくるは金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)――小さい身体で、弾丸の如く、真っ直ぐに飛び込む。
「残るは将、ただひとり……ならば、臆す、由はなし」
振り上げた黒腕は、覚醒した鬼の血でみるみるうちに巨大化し――その屈強な双腕で、加速をつけて、人形を殴りつける。
「ッが」
人形は思わず声を出した。爪を立てて押さえ込もうとしたが、叶わず。鈍く重い音と共に、美しい貌から鎖骨の辺りをひとまとめに殴打され、ずるずると後ろに下がった。
その頬に、うっすらとひびが入ったと、鞆は気付いたか。
「……この!」
怒りの儘に、人形の背後に伸びる複数の機械腕が、鞆の身体を掴みに掛かる。
黒腕で身を庇いながら、その大きさを変形させつつ、その拘束を避ける、が。髪の一房をむんずと掴まれた。
「子供といえ、許さぬぞ! 罪人めが!」
罪人、という言葉は――思いの外、鞆の心の中に楔のように打ち込まれた。
「敵討つ、いくさ、罪? 母上を、父上を、兄上を……家族、うばわれたもの、とりかえすと、ねがうこと、罪?」
前髪の奥、鞆は相手から目を逸らさぬように、問う。
確かに、牢を破るも、処刑を台無しにするのも、誰かを傷つけるのも……法に逆らうという意味であれば、疑うこと無き悪行であろう。
(「武を交えること、血を流すこと、遠きさき、安寧の世では、罪たり得ても――」)
相手の腕が動く。爪がぎちりと鞆に狙いを定め、鋭利に尖る。
「それは、いま、この世では、ない! なれば、いまこのとき、わたくしは罪人として抗いましょう。きさまらが積み上げ、踏みつける骸のひとかどとして」
叫ぶなり、鞆は両腕を、爪が振り下ろされるタイミングと同時に叩き込む。
無防備な腹部を強か打たれた衝撃に、人形の狙いがぶれ――ぷつりと彼女の髪の一房が断たれ、自由になる。
そこへ、骨の人形が滑り込んできた。
貴婦人の腕をとるように、しかし乱暴に、軋むほどの力で握りしめる。
「なれば謀叛と、いきましょう。首が落ちるのはどちらかと」
涼やかな標葉・萱(儘言・g01730)の声が戦場に落ちた。彼が指を引けば、操る骨の人形が、相手の身体を動かす。
萱が一歩引けば、人形達は大きく振り回される。黒髪の狭間、琥珀の瞳は、何処までも穏やかに。
処刑場でくるくると、人形達と共に踊る。無論、鞆の与えた負傷を深めるように、腕を捻り上げるようにして、相手にリードを譲らぬように。
戦場として荒れ果てた処刑場を舞台とした、退廃の円舞。
生憎と――萱は告げる。
「エスコートは得意でなくて」
あわい微笑と声音に、詫びる色は一切ない。
さて、鉄爪貴婦人とて、そのまま甘んじるはずもない。彼女は全身に力を籠めて、ダンスパートナーに牙を剥く。後ろに退くタイミングで、体当たりするように距離を詰めながら、甘く緩んだ腕を振り切ると、高速の爪撃を繰り出す。
萱は人形を盾に――それでも苛烈な旋風が膚を浅く裂いていくことに、眉宇を刹那曇らせたが、
(「首が落ちるのに比べれば、傷のいくらかはかわいいものでしょう」)
人形は萱に向かい、背後はおろそかだ。
ゆえに、羽鳥の身に降り注ぐ、光――彼の頭上にふわり浮かんだ戦乙女の姿をも、見ていなかった。
「何者かは知らないが、力を借りるぞ」
彼の手に落ちた一条の光は、槍となりて。
それを羽鳥は全身を使って、放った。
投擲は弧を描くこと無く一直線に、人形の背を、割る。
ゆえに、突如と腹に生えた光の槍を、鉄爪貴婦人は本当の驚愕を浮かべて見下ろした。
「ケバくて残虐な木偶人形など貴婦人として敬えるか、ダンスはお断りだし――まして接吻などおぞましくて鳥肌立つ」
ぎ、ぎぎ、と音がしそうな様子で振り返った人形に、羽鳥はきっぱり言い切る。
その美しい貌は大きな亀裂が走っていた――鞆が殴り、萱が痛めつけ、羽鳥の一槍で、愈々、致命的な軋みが生じた。
「ならば、その不遜なる望み、身を以て知るがよい」
「げ」
羽鳥は端麗な貌を明らかに嫌悪に歪めた。対し、表情を変えず怒る人形は、とって返し――機械腕を彼へと伸ばした。
その細く鋭い腕が、羽鳥に触れるより、先に。
両者の間で、キンと甲高い音が響き、小さな火花が弾ける。
「面白い事を言うな――確かに、貴婦人にはほど遠い」
庇うように機械腕の前へと滑り込み、白刃で抑え込みながら――しみじみ感心するような声音で囁くは、景臣だ。
「ならば――うぬが、我が抱擁、味わうがよい!」
ひび割れた貌で吼えるように叫ぶ人形は、控えめに言って、人外の怪物であった。
複数の腕が目にも留まらぬ速さで奔る。影の鞭のように打ち寄せる鋭利な爪を、呼吸を止めて景臣は剣で捌く。
それでも、明らかに、追いつかぬ。朱が時折爆ぜて、緋色の霞みが散る。だが不思議と――彼の唇は、笑みを描いた。
「――燃え尽きろ」
低く、小さな囁きは、人形に届いただろうか。
彼の剣先、否、全身より深く紅い炎が揺らめいたかと思えば、一瞬で機械腕を包み込む業火となる。
「全身が焼かれていくって、どんな気分だ?」
「ああああ!」
声音こそ、嘲りを含んでいたが。
己が紡いだ猛り狂う紅き地獄を見つめる景臣の瞳は、細められたのか――伏せられたのか。
ぎゅっと強く剣の柄を握る。
(「……興味なんぞも、一片もない」)
炎に包まれたことで、鉄爪貴婦人は景臣から離れ、後退していく。火勢は自然と弱まるが、それをディアボロスが見逃すはずがない。
「考えていたよりも……冷静さを欠いているようですね」
冷ややかな声が、人形の耳朶を打つ。
弱りながら前の敵から距離を取った結果、別の敵に接近してしまった――或いは接近を許したか。
今にもその鞭が届く範囲にて、黒き獣の面が、炎に包まれた人形を見つめていた。
「あああ!」
破れかぶれといっていい様子で、彼女は立ち塞がるアスワドに襲いかかってくる。焦げたボロボロの機械腕が、アスワドの腕や足を刺し貫こうとするのを、躱そうともせぬ。
氷の口づけを送ろうと、それが顔を寄せた時。
「火を招くも、火を消すも、風……しかし」
アスワドの手の内にあった風の宝珠から――二人の中央で、砂嵐が放たれた。
「岩であろうとも、鉄であろうとも砂が貴女を蝕む」
機械は精密なものだからこそ、小さな砂が命取りにもなる――アスワドのささめきは、冷厳と響き、それはどこか、最終勧告に似ていた。
細かな砂塵を含んだ颯は、瞬く間に人形を包み込むと、確かに炎を吹き消した、が。代償に、その身体ごと、削り取られていく。
既に大きな疵を負い、全身を焼かれ脆くなった身体が、それに耐えられるはずもない。
穿たれた腹、脆くなった貌、腕――崩壊し始めれば、後は早い。美しかった貴婦人の形は無慈悲に喪われていく。
「……捕らえられたのは、どちらなのでしょうね」
「ぁあああ!」
人形はこれ以上崩れていかぬよう、貌を覆う。崩壊した身体では、この砂嵐を止めるべく――砂嵐を越えて、アスワドに触れる事すら、最早不可能であった。
出来たことといえば、ただひとつ。
ぎょろり、ガラス玉のようになった人形の隻眼が、ディアボロス達をにらみ据え。
「この罪人どもがぁぁァ……!」
断末魔は怨嗟に塗れ――後は、風塵の果て、影も残さず人形は消失したのであった。
「――罪人ね」
ずきりと、幻想なのか本物なのか――手袋に隠した火傷痕が疼き。呼応するように生じる刺すような頭痛が、景臣を苛んだ。
「……ったく、こんな傷を残すなんぞ、とんだ極悪人かもな、過去の俺は」
忘れ去った曾ての記憶は、痛みだけを彼に残している。果たして取り戻すべきなのだろうか、そんな躊躇いすら、不機嫌の中に覆い隠し、彼は振り返る。
羽鳥が息を吐く。このバスチーユ――否、グランダルメが元の名前を取り戻すまで、彼の知識の中にある歴史は取り戻せぬであろう。
長き道程の一歩を、踏み出したに過ぎぬ。
「されど……運命を、変えた、です」
鞆がいう。見届けてはいないが、きっと囚人達は無事に逃げ――家族と再会できたであろう。
無辜の人々を、救えた。
たとえ遠き時代の、遙かなる異国の出来事でも、それだけは変わらない。
アスワドは自然と流れていった一陣の風に顔を上げる。頬を撫でるそれは、仮面をつけていても、解る。
風が心地よく通り抜けるほど、無残と破壊された処刑台であるが、これも無数ある処刑場のひとつが、ひととき破壊されたに過ぎぬ。
されど――祈らずにはおられぬ。
これから起こりうる悲劇がすべて、阻止できるように――萱は誰にも聞こえぬように、願う。
「もう断頭台の落ちる音が鳴らぬように」
舞台は幕を下ろし。円舞の時間は終わったのだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【怪力無双】がLV2になった!
【土壌改良】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【壁歩き】がLV2になった!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV3になった!
【命中アップ】がLV3になった!