リプレイ
秋津島・光希
※連携、アドリブOK
採用されたら最後
クロノヴェーダに永久就職ってか
いや、ブラックってレベルじゃねーぞ…
何にせよ、うまいこと紛れ込むとこからだな
就職希望者を装って、巡回の兵士に声を掛けてみるか
「すいませーん。求人の貼り紙見たんすけど、質問したいことがあって」
武装工場で働いた経験ありって設定で
航空突撃兵としての武装に関する
『機械知識』を織り交ぜた自己アピールで押して
「でも俺、実戦経験は無いんすよ。それでも国のお役に立てますかね?」
迷ってるふりして引いてみる
兵士が歓迎してくれるなら
喜んでみせてついてくぞ
さーて、就職…もとい潜り込めるかな
パラドクスは【無鍵空間】付与できる物を
一般人脱出に役立てば何より
(「採用されたら最後、クロノヴェーダに永久就職ってか。いや、ブラックってレベルじゃねーぞ……」)
美味しい求人、その実態はゾルダートへの改造手術。
時代や国、そして○○○○○○が違っても、詐欺の種は似たようなものらしい。
秋津島・光希(Dragonfly・g01409)はそんな内心をそっとしまい込み、一休みしてる兵士たちに声をかけた。
「すいませーん。求人の貼り紙見たんすけど、質問したいことがあって」
「あ、志願者の方ですか? はい、何でもどうぞ!」
兵士は光希を見て、快活に応える。
「あー、はい。俺、武装工場で働いたことはあるんすけど……」
「おお、いいですね。どんな仕事をしてたんですか?」
「っす。エンジンや翼の組み立てとかで、揚力をより良く得られる翼型(よくがた)の理屈? とか教わってたっす」
兵士の問いに、光希はディアボロスとして得た航空突撃兵の機械知識を活かし、なかなかそれらしい自己アピールを組み立てる。
「なるほど、自分はその方面は詳しくありませんが、機械や航空の知識はこの仕事に役立つと思いますよ」
「でも俺、実戦経験は無いんすよ。それでも国のお役に立てますかね?」
兵士が食いついたところで、光希はあえて迷ってる空気を出し、自信なさげに引いてみせた。
「ああ、それなら大丈夫! そのための訓練だからね」
「トルナード・ヘクセ隊は、国のために働きたい有望な若者を歓迎するよ」
どうやら面接とは言いつつ、やる気を見せればだいたい通るぐらいのゆるい基準らしい。
兵士たちは光希を歓迎し、早速嬉しそうに先輩風を吹かせる。
「マジっすか! ありがとうございます、頑張るっす!」
ことさらに喜んでみせ、その影ではひっそりと潜入のためのパラドクスを仕掛けておく。
続くディアボロスへのバトンを渡し、光希は兵士の脇に控えるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
天夜・理星
よし、シンプルに正面から行くか。
なーに、家来の真似事も王様の務めだよ♪
予定としては求人に乗っかる形で。
長いフード付きの古いボロボロのパーカーでも着てさ、演技もお付けしてちょっとボーイッシュな現地人になってさ。
「病気の家族がいて、家族を守る為に強くなりたい。立派になれるのなら、どんな厳しい訓練も超えてみせる」っていう風に伝えたらうまくいくのかな?
…ま、家族も友達も例の刻逆で全員いなくなっちゃってるんだけどね。その時までに会ってる人全員の顔も名前も思い出せないし。
…実は、もう戻らないんじゃないかって、思うこともある…。
ま、全力で頑張るよ。世界救っていれば、きっといいことあるある♪
(「よし、シンプルに正面から行くか。なーに、家来の真似事も王様の務めだよ♪」)
光希が話し終えたタイミングを見て、天夜・理星(復讐の王・g02264)は兵士に近づいた。
「あの……そのチラシの話、アタシも詳しく聞かせてくれないかな……?」
本来の『堂々とした雰囲気の女子校でモテる上級生』的な佇まいは、ひとまず奥に押し込んで。
理星は長いフード付きの古いボロボロのパーカーをまとい、現地の貧しい市民になりきって話を切り出す。
「もちろんです。我が軍は男女不問、年齢不問ですから!」
「……ありがとう。アタシ、病気の家族がいて、家族を守る為に強くなりたいし、支えるために仕事とお金が必要なんだ。特別に軍隊で役に立ちそうな経験はあるかどうか分からないけど、立派になれるのなら、どんな厳しい訓練も超えてみせる。何とか、採用して貰えないかな……?」
快く応じる兵士に、理星は準備してきた志望動機や自己アピールを適宜ふくらませつつ、真摯な様子で頼み込んだ。
「ああ、ご家族のために働くとは、立派なことです」
「見たところ健康にも問題は無さそうですし、何より一番大事なのはやる気です。歓迎しますよ」
理星の演技は兵士たちにすんなり受け入れられ、どうやら無事に採用される流れらしい。
「……期待には応えるよ」
礼を言って軽く会釈する理星の脳裏には、でっち上げた志望動機へのチクリとした思いが浮かんでいた。
(「……ま、家族も友達も例の刻逆で全員いなくなっちゃってるんだけどね。その時までに会ってる人全員の顔も名前も思い出せないし」)
ディアボロスの例に漏れず、理星もまた家族を始めとした大切な人を失い、ここに来ている。
失ったものを取り戻すための戦いだが、その渦中には、もう戻らないのではないかと思うことも無くはない。
「はい、頑張ってください!」
(「ま、全力で頑張るよ。世界救っていれば、きっといいことあるある♪」)
彼女の思いなど知る由もなく無邪気に励ます兵士に力強くうなずき、理星は潜入後の動きに意識を向けるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
眉立・人鳥
悪魔ってモンはこの目で見て来てよく知ってるが……
同じレベルの奴らが居るとは思わなかったぜ
さて、まずは救出のために一手打つ必要がある訳だ
万全を期すために俺も同行する、工場の場所と内部の情報を
取れるだけ取りてぇところだ。二人と協力してあたるぜ
とにかくやる気のある青年としての姿勢を見せて求人にのれば
工場の場所はいけるだろ、俺の身体でけぇしな
次に救出対象の場所だが、これは友達催眠を使わせて貰うぜ
敬愛すべき先輩兵士どの達にご教授願うとしますかね
下級ゾルダートの配置とボスの待機場所なんかも知れたらなおよし
あとは工場の地図なんかも見つけたら記憶術で抑えてェ、後がやりやすくなりそうだ、仲間に情報共有しときてェ
メロネア・アーゲインスト
昇進も良いが給与に関することが何も書いていないな。
まぁいい。動きやすくするに越したことはない。
一般人を装うのであれば【モブオーラ】が役に立つだろう。
笑顔の演技も抜かりなく。
昇進対象として目をかけられれば後の行動も楽になるかもしれない。
精々有能な一般人であることをアピールしよう。
例えば…面接者の身辺調査を事前に済ませていることなどを語ろうか。
生まれから愛人の数まで、素人探偵でも出来ることなら造作もない。
愛国心を求められるならそのように振舞う。
私は資本主義者だからな。給与体系も聞いておこうか。
前金で貰えるなら貰っておいて損はない。むしろ得だ。
他のディアボロスになんと言われても、これは譲れん。
「邪魔するぜ。その話、俺にも聞かせてもらえるかい」
「失礼する。私も詳細を聞かせて貰いたい」
理星に続いて、眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)は人の好い青年然とした様子で、メロネア・アーゲインスト(白紙のメロネア・g02661)は演技の笑顔を貼り付けつつ真面目な雰囲気で、それぞれ兵士たちに接触する。
「おお、今日は志願者が多くて喜ばしい限りですね」
「では、そちらの青年から伺いましょう」
先に話を振られた人鳥は、メロネアとちょうど同じぐらいの高い背丈を持て余すように一礼し、兵士に語りかけた。
「ああ、そうだな……見ての通り、体力にゃァそこそこ自信がある。軍隊の仕事は未経験だが、しっかり付いて行けるよう頑張るつもりだ」
「なるほど、未経験はこれからの訓練で鍛えればいいし、体力はあるに越したことは無いですからね」
人鳥の人当たりの良さそうな雰囲気も相まって、特に疑われることもなくやる気ある志望者とみなされているようだ。
「そちらの方はいかがですか?」
続いて兵士はメロネアに話を促す。
「メロネア・アーゲインスト、特技は調査全般だ。肉体的な訓練でも、遅れをとるつもりはない。望むなら、貴殿の身辺調査もして見せるが」
「えっ、いや、自分は調べても何も面白い話なんて出てきやしない田舎者ですし……でも、調査任務などあれば頼りになりそうですね」
淡々と特技をアピールするメロネアに、兵士は少し怖気づきつつも有能そうな志願者との印象を持ったようだ。
「痛み入る。それと、一つ確認しておきたいのだが、いいだろうか」
「もちろんです、何でしょう?」
メロネアは兵士が持つチラシを指し、たとえかりそめの任務でも彼としては譲れないある一点について質問する。
「昇進も良いが、肝心の給与は幾らだろうか。『帝国のための立派な仕事』だからそう悪くないだろうとは思うが、念のためお聞かせ願いたい」
「ああ、お給金ならここに……あれ!?」
彼の問いを受けた兵士は自信たっぷりにチラシの隅に視線をやるが、突如驚いて素っ頓狂な声を上げた。
「おい、金額、書き忘れてるぞ!」
「えっ、そんなはずが……ああっ、本当だ!」
どうやら、チラシに書き入れるべき給料の金額を忘れていたらしい。
「申し訳ない、こちらになります!」
チラシを書いたらしき兵士は、慌てて掲示板に貼られた広告に金額を書き足した。
近くに貼られた他の求人チラシ……飲食店や商店などの求人と見比べてみたところ、おおよそ相場の倍から3倍ぐらいというところだろう。
「……ふむ、それだけ貰えるなら文句はない。感謝する」
「いえいえ、むしろ聞いてくれて助かりました!」
「ああ、貼ったチラシを修正して回らないと……!」
とりあえず聞くべきことは聞いたと引くメロネアに、兵士たちは礼を言いつつがっくりとした様子で、自分たちのミスの尻拭いに思いを馳せているようだ。
「それなら、俺も手伝うぜ。手伝いがてら、これから働くことになる場所のことでもついでに教えてもらえりゃ、お互い有意義な時間になるってェもんだ」
落ち込む兵士たちに、人鳥はするっと懐に入り込むように手伝いを申し出る。
その親切な申し出には、【友達催眠】の下心がさり気なく混ぜられていた……むしろ、そちらが本題とも言える。
「志願して早々、済まないな。では、君は自分と一緒にチラシの修正に付いてきてくれ」
「ああ、お安い御用だ。これからの軍隊生活、知りたいことは沢山あるからなァ……ご教授よろしくお願いしますよ、敬愛すべき先輩兵士どの」
「……いやいや、素直な後輩というのはいいものだな! ではよろしく頼む」
兵士の片割れが慌ただしく人鳥を連れてチラシの修正に向かうのを送り出し、もう一人の兵士はディアボロスたちに告げる。
「では、他の志願者は自分に付いてきて下さい。訓練が行われる宿舎に案内します」
光希、理星、メロネアはうなずき、問題の秘密工場へと潜り込むのだった。
「それで、この辺りが訓練兵の宿舎で、この辺りが訓練場……ああ、あと、この辺りには近づくなよ。偉いさんが出入りする部屋で、『昇進試験』もここでやるらしい」
「なるほどなるほど……参考になりますねェ、先輩」
先輩兵士は、嬉々としてチラシの裏に簡単な地図まで書き起こし、人鳥に尋ねられるまま情報をじゃんじゃん垂れ流す。
遅れて合流する頃には、おおよその知りたい情報が集まっていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!
青葉・美宇
わたしも機械技師として志願して、しばらくは市民に紛れて大人しくしているよ。
その間に、お仕事しながら市民のまとめ役みたいな人と交流しておきたいな。
潜入してくれたみんなから情報がきたら、それもとに、捕まってるみんなを逃がすためのルートを見つけるね。
ルートを決めたら、注射の件とか、昇進試験の件、そしてそれを知っていることがなによりの証拠。
という感じで、まとめ役の人にお話をして事情を理解してもらおう。
脱出することになったら【Pieno trappole】を使ってルート状に罠を設置。
わたしたちが通り過ぎたら発動させて、ゾルダートの足止めをさせてもらうね。
後ろは見ないでいいから、全力で逃げてね!
ミレイ・ドリムータ
3流詐欺師みたいな言葉で都合のいい兵隊を作ろうとするなんてずいぶんセコイ真似するのね。
アタシ、そういうセコイ奴の邪魔するの大好きなのよね。
脱出してる人達が兵士に見つかりそうになったら、【復讐の刃】で発煙弾を出して敵へ【投擲】する。
視界が塞がってる間に他のメンバーと協力して人々を逃がし、アタシ自身は囮となって【地形の利用】や【フェイント】を利用しつつ逃げ回り、脱出の【時間稼ぎ】をする。
「小娘一人捕まえられないなんて、ここには無能な兵士しかいないワケ?」
絡み・アドリブ歓迎
鉄配管・ノナニカ
【スーパーGPS】があれば街の地図を使い、潜入/脱出ルートの選定に利用
工場に【モブオーラ】を用いて[忍び足]で潜入
人員配置や構造など[情報収集]
[臨機応変]に隠れ潜みつつ脱出に必要な経路を[看破]
[地形の利用]はお手の物です
【無鍵空間】と時間があれば要所のセキュリティも解除
中で仲間と接触できれば、互いに得た情報を交換
救出対象へ【友達催眠】で誠意と心配を込めた説得
「どうか、わたくし達を信じてください。
このままでは皆さんの心は葬られ、体は……機械の部品にされてしまいます」
情報があれば直近の改造手術の犠牲者の情報を交えて信憑性を増す
【トラップ生成】あれば後顧の憂いを断つために利用
アドリブ・連携歓迎
先行したディアボロスたちが、問題の秘密工場に潜入して間もなく。
市民の脱出に、敵の排除に……さらなる任務に備え、続々と援軍のディアボロスたちが到着していた。
「お仕事しながら、ルートを探してみたの。こんな感じで大丈夫かな?」
「良いと思います。こちらとこちらは、あらかじめ【無鍵空間】を利用して解除しておきましょう」
「じゃあ、アタシは解除組に回ろうかな。ヘマはしないよう気をつけるけど、何かあったらすぐに連絡する」
新兵用に与えられたスペースの一角で作戦を詰めているのは、3人。
青葉・美宇(自称『すーぱーめかにっく』・g00445)、鉄配管・ノナニカ(ひょうひょう配管演舞・g01883)、ミレイ・ドリムータ(空虚と向き合う少女・g01550)だ。
いずれも先陣のディアボロスたちが残した残留効果をしっかりと活かし、人鳥が先輩兵士から貰った地図の情報を潜入後にあらためてアップデートし、万全の体勢で自分たちの戦術的目標……騙されて集められた一般人たちの脱出に向け、準備万端だ。
「見張りの巡回は、しばらく大丈夫なはずです。では、参りましょうか」
「うん、がんばろうね。まとめ役の人は、まだ食堂にいるはずだよ」
先に解錠に回ったミレイを見送り、美宇とノナニカは新兵たちのリーダー的存在のもとに向かう。
「おやミューちゃん、どうした? 何か悩みごとがあるなら、相談に乗るよ」
二人が食堂に入ると、すぐに一人の男が真剣な様子の美宇に気づき、声をかけてくる。
人懐っこく明るい態度で先輩に仕事を教わっていた彼女はすぐ年長者たちに可愛がられるようになり、それはこの兵士も例外ではなかった。
「班長さん……いえ、みなさん。大事なお話があるんです」
「どうか、わたくし達の話を聞いてくださいまし」
「おや、ノナニカさんまで……何か、事情がありそうだな。話してみてくれないか。皆もちょっと集まってくれ」
心を込めて語りかける二人に、班長さんと呼ばれた男は周りの新兵たちを集め、話を聞く準備を整える。
比較的素直に話を聞いてくれそうなのは、【友達催眠】の助けもあってのことだろう。
「ありがとうございます。にわかには信じられないかも知れませんが……この施設は、単なる軍の訓練場ではないのです」
「あのね、このままだと……みんな、機械に変えられちゃうの」
「何だって!?」
当然ながら、兵士たちにとっては青天の霹靂だ。
美宇とノナニカはありったけの誠意と心配を込め、この秘密工場の実態……嘘の求人で集められた市民を機械兵に改造する恐るべき計画と、そのための『昇進試験』について説明を重ねていった。
「信じられないのも無理はありません。ですが、『昇進試験』を受けた皆さんのかつての同僚に、その後お会いできましたか?」
「言われてみれば、『昇進』した奴らの顔は見てねえな……」
辛抱強く説得を重ねてゆくうちに、どうやら二人の言葉はゆっくりと、しかし確実に兵士たちの胸中に浸透しているのが伺える。
「『昇進試験』は、ぜんぶウソで……注射で眠らされてる間に、頭を機械に変えられちゃうの」
にわかには信じがたい話も、心を込め、時先案内人から聞いた詳細な様子を語って聞かせ、明らかにおかしな状況証拠を列挙することで、信じるに足るものになってゆく。
「どうか、わたくし達を信じてください。このままでは皆さんの心は葬られ、体は……機械の部品にされてしまいます」
そして真摯に語り、一礼するノナニカの言葉は、ついに最後のひと押しとなった。
「……わかった、二人を信じよう。それで、俺たちはどうすればいい」
「わたしたちのこと、信じてくれてありがとう……! あのね、ここから逃げる作戦は、もう立ててあるんだよ」
「後顧の憂いはわたくし達が断ちます。皆さんはこのルートですみやかに脱出し、できるだけ遠くに逃げてください」
脱出ルートの線が引かれた地図を確認した兵士はうなずき、二人に気遣わしげな視線を向ける。
「俺たちはそこから逃げるとして……ミューちゃんとノナニカさんは大丈夫なのか」
「はい、頼もしい仲間たちも居ますから」
「心配しなくて大丈夫だよ。後ろは見ないでいいから、全力で逃げてね!」
「よし、わかった。じゃあ皆、急いで脱出だ」
「はい!」
抑えた声で応えた兵士たちは、新兵たち全員に脱出を知らせるべく、それぞれの部屋に散ってゆく。
「いよいよだね……みんなを無事に逃がすため、がんばらなきゃ!」
「皆さんで力を合わせれば、きっと大丈夫です」
無事に説得を終えた美宇とノナニカは、この後予測される戦いに備え、さらなる準備を進めるのだった。
「……よし、できた。案外あっけなかったわね」
一方、その頃。
ミレイは脱出の妨げとなる施錠された扉との格闘を終えて、小さく呟いていた。
(「鍵開けは専門じゃないんだけど……便利なものね」)
特に専門技術を持っていなくても時間をかければ鍵を自由に解除できる【無鍵空間】の残留効果は、もちろんミレイにももたらされている。
これを持ち込んだ光希に感謝しつつ、ミレイは辺りの様子をうかがい、次なる作戦行動に思いを巡らせる。
(「それにしても、三流詐欺師みたいな言葉で都合のいい兵隊を作ろうとするなんて、ずいぶんセコイ真似するのね。アタシ、そういうセコイ奴の邪魔するの大好きなのよね」)
表情は変えずに、臆さずそんな物騒なことを考えていられるのも、ここまで力を合わせた仲間たちへの信頼があればこそだ。
(「……っと。予定外の邪魔者が来たみたいね」)
視界の先に機械兵の姿を1体認め、ミレイは素早く物陰に隠れる。
そっと様子をうかがうと、幸い脱出する人々とかち合ってる様子はないようだ。
しかし、予期せぬトラブルの芽は摘んでおくに越したことはない。
ミレイはさっと物陰から飛び出し、機械兵にわざとその身を晒してみせた。
「……! 貴様、侵入者か……!」
ゾルダートはミレイの姿を認識して、すかさず砲門の照準を合わせてくる。
「そう聞かれて、答えると思う?」
「……!」
ミレイがことさらに生意気な態度で挑発してみせると、敵はあっさり頭に血を昇らせ、むきになってミレイに向かってきた。
「殺されたくなければ、止まれ!」
「止まるわけないでしょ。だいたい、ここに忍び込むのだってちょろいもんだったわよ。小娘一人見つけられないなんて、ここには無能な兵士しかいないワケ?」
「き、貴様、許さん……!」
挑発に挑発を重ね、それでいて冷静に脱出経路と反対側の行き止まりに誘導するように。
ミレイは仲間を信じ、しっかりと時間を稼ぐのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【モブオーラ】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
【フィニッシュ】がLV2になった!
マリア・アルビオン
※連携、アドリブ歓迎
・心情
人間を機械の兵士に変えるとは、まさに悪魔の所業。
騙された人々に罪はない。必ず救い出すぞ。
・行動
脱出する一般人に危害が及ばないよう、召喚した妖精と無双馬と共に、警備兵を倒しておこう。
相手も素早く動くことができるようだが、我が愛馬トニトルスの敵ではない。
パラドクスを使い、一撃離脱戦法を仕掛ける。
スーパーGPSの効果が、脱出に役立つ可能性もあるだろう。
「貴様らには、トニトルスの影さえ踏ません!」
囮役として、精々派手に暴れさせてもらうぞ。
ミレイと機械兵が追いかけっこをしていた、ちょうどその先に。
マリア・アルビオン(記憶の継承者・g02657)もまた、敵地への潜入を果たし、愛馬『トニトルス』と共に機械兵を討つべく駆けつけていた。
「グッドタイミングね。ここは任せてもいいかしら?」
「是非も無い」
マリアに気づいたミレイに短くうなずき、彼女は真鍮のような鈍い金色の鞘から無二の得物『聖剣アルビオン』を抜き放った。
ゾルダートが目標をマリアに定めたのを確かめ、ミレイはさらなる敵を求め通路をすり抜けてゆく。
「侵入者どもが次々と……いいだろう、まずは貴様から轢き潰してやろう」
「人間を機械の兵士に変えるとは、まさに悪魔の所業。容赦はしない」
マリアは正面から機械兵に剣を突きつけ、堂々と対峙して見せる。
抜き放たれた剣の刃は天井に光る洋燈の灯りを受け、翡翠色の刀身から渦を巻く星々が瞬いていた。
「トニトルス!」
一声呼ばわると、相棒の無双馬はマリアのもとに光陰のごとく駆け寄り、その背を主人に預ける。
マリアはひらりと馬上の人となり、人馬一体となって機械兵に向き直った。
「貴様には、トニトルスの影さえ踏ません!」
「スピード勝負か、機械化ドイツ帝国の科学力に生身で挑むとは笑止!」
シュプールフート・クリーガーもまた戦闘態勢を整え、無限軌道の転輪が重たげな駆動音を立てて動き出す。
「生身が機械に敵わないとは思わないことだ!」
気合もろともマリアが精神を集中させると、無双馬トニトルスは乗せた主もろとも雷をまとい、弓につがえられた矢のようにその脚をため渾身の一撃に備える。
「其は雷霆の具現なり!」
そして人馬は紫電の光に包まれ、雷光をたなびかせて一直線に突き進んでいった。
「突撃!!」
対する機械兵も、履板を最大速度に回転させて正面からマリアに突っ込んで来る。
「…………!!」
生身の体と機械の体はぶつかり合い、激しい衝突音を立てる。
互いの全力は拮抗した力となって、それぞれに衝撃が跳ね返っていた。
「このぐらいで倒れる私だとでも思ったか。まだまだ、派手に暴れさせてもらうぞ」
半壊した敵の装甲を一瞥し、マリアは傷など気にしてないかのように立ち上がる。
戦いの物音が引き寄せたか、警告のシステムが作動したか……迫りくる増援の気配はあれど、マリアはひるまず再び剣を構えるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
レイン・ナンバーナイン
ミッションの受領確認、これより作戦を開始します
今回のミッションは施設を警護する敵の排除…ということで
大体いつものパターンになるのですがイマジナリキャノン発動後歩兵たちの砲撃とともにこちらも砲撃を開始
…するのですがこちらも砲撃にさらされるリスクがありますから【建造物分解】【隔離眼】を活用させていただきましょう。
資源のリソースを有効活用して相手側の遮蔽物を排除しつつこちらの遮蔽物を増やすことで長期的に戦線をある程度維持できるようにして後続が来るのを待ちます。
本作戦の最優先課題は倒すことじゃなくて時間を稼ぐことですから。
マリアが戦端を開き、さらなる機械兵が戦場に到着し、いよいよ戦いはこれからというところで。
「戦況を確認、これより作戦を開始します」
レイン・ナンバーナイン(コード:№9・g00199)はすぐにでも発射可能なアームキャノンを構え、マリアと挟撃する形で数体のゾルダートを照準に収めた。
「援護に感謝する。ゆくぞ!」
「友軍を確認、共同して作戦行動に当たります……」
レインはパラドクスに集中して、正しき歴史と共に消えた砲兵達の幻影を展開する。
「新手が来たぞ! 炸裂弾、てーっ!」
彼女と幻影の兵士たちが放つ一斉射撃に反応して、シュプールフート・クリーガーの小隊は大げさでこれ見よがしな背中の砲門を開き、重たげな砲弾を次々に放つ。
(「やはり、数的優位に基づいたカバーリングに対応する必要がありますね」)
炸裂弾の衝撃をどうにか受け流しつつ、レインは事前に予測していた戦術の必要性を再確認する。
想定していた通り数に任せた反撃は激しく、それは戦況が長引くほどにダメージがかさむことを意味していた。
また機械兵たちは勝手知ったる戦場で、遮蔽物などを利用してこちらの斜線を遮ったりもしている。
(「……現時点の【建造物分解】は難しいようですが、それならそれで方法はいくらでも」)
壁が壊せないなら、その場にあるものを最大限に活用すればいい。
レインは敵が身を隠している用具入れに【隔離眼】の焦点を合わせ、異空間の彼方に放り込んだ。
「!?」
何の予告もなく遮蔽物が突然姿を消して慌てる機械兵に、ディアボロスたちは次の一撃をたたみかける。
「トニトルスと共に!」
「一斉砲撃、全弾発射用意……!」
マリアとレインはタイミングを合わせて再びパラドクスを放ち、そして一撃離脱で攻撃した地点から素早く飛びのいた。
「……こ、の!」
機械兵たちの喉から、くぐもった悲鳴が漏れる。
戦闘不能に追い込まれた者もまだ多少は動ける者も、二人に反撃を繰り出してはいるが、その威力は先ほどよりも明らかに減衰している。
「……あなた方が利用できるものは、こちらも利用できるのです」
レインが飛び退いた先にあったのは、資材が詰め込まれた大きな箱。
足を止めずに動き回り、戦場となった廊下の遮蔽物を渡り歩くことで、数的不利は多少なりとも軽減されていた。
(「どうにかもう少し、頑張りましょう」)
時間稼ぎと殲滅のバランスを考えつつ、レインは戦いを続けるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【隔離眼】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
天夜・理星
さて…ご期待に添えちゃいますか。
そういえば目の前のこの人たち、もう昇進してるんだっけ…?
不幸な目に遭うのが昇進だなんて、やっぱり赦せないんだよ…♬
幸い潜入には成功してるし、脱出は別の人たちに任せて、アタシはこの警備集団を片付ける!
…お、人鳥さん手伝ってくれるの? いいね、ありがと♪
んじゃ、よろしく未来の家来さんたち。
今日も復讐復讐…♬
砲弾は流石に当たったらまずいし、着弾後に煙とか舞って視界が遮られちゃうかも。
ならそう予想を立てた上で、ダッシュで砲撃を避けてからパラドクスを発動、集団纏めて叩き斬る。
これならよく見えるでしょ?
…あれ、言ってなかったっけ。
アタシの将来の夢、王様だよ♪
眉立・人鳥
大体ほしい情報はいただいたってところか、地図付きとは先輩方も
サービスいいぜ。必ず、守らなきゃなんねえな。
脱出組が上手くやってくれる事を信じて、警備を叩く
せっかく情報を握ってるんだ、有効活用して奇襲してェ
んじゃまぁ、未来の王様と合わせて行きますか
室内じゃ流石に派手に飛び回る事は出来ないが、機動力の底上げには
使えるはずだ、遮蔽物はレインちゃんが対処してくれそうだしな
俺は横合いから装備の魔力糸で狙いを定めてるやつの捕縛を早業で狙ってくぜ、そうすれば理星もやりやすいだろ
数が減ってきたら俺も理星の聖剣と合わせて光翼衝で攻撃に参加するのも有りだな
あまり時間はかけられない、手早く行きたいところだぜ
「地図まで提供してくれた先輩方のおかげで、こうして絶妙なタイミングと場所から加勢できるってぇもんだ。有り難いねェ」
「さて……ご期待に添って頑張っちゃいますか。あの時の先輩たちが想定してたのとは違う方向性だけどね♪」
レインらが機械兵と交戦しているさなか、駆けつけてきたのは二人。
事前潜入組から、眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)と天夜・理星(復讐の王・g02264)だ。
「クソっ、新手か……戦力を分散させるな、集中して当たれ!」
(「目の前のこの人たち、もう昇進してるんだっけ……?」)
応戦しようとするゾルダートたちは、『昇進試験』を信じて人ならぬものに改造された犠牲者なのだろう。
(「不幸な目に遭うのが昇進だなんて、やっぱり赦せないんだよ……♬」)
「何か思うところがありそうだねェ、まぁ何となく分かるけどな」
シュプールフート・クリーガーを見つめる理星の視線から察せられる思いは、人鳥もまた同じなのかも知れなかった。
「……まあね。家来を使い捨てるような王様は、見習いたくはないかな」
「王様か……俺にゃよく分からねぇが、理星流の帝王学、ってやつか?」
魔力糸を構えつつ問う人鳥に、理星も剣を構えながら、少しいたずらっぽく応えを返す。
「……あれ、言ってなかったっけ。アタシの将来の夢、王様だよ♪」
「そうか。んじゃまぁ、未来の王様と合わせて行きますか」
口を動かしている間に、手もしっかり動かして。
人鳥と理星は、万全に整えた体勢から正反対の方向に飛び退き、機械兵たちの集団を囲むように得物を構える。
「ん、よろしく、未来の家来さん♬……!」
理星は身を低くして勢いよく床を蹴ると、敵たちを翻弄するように軽やかなステップで敵陣に飛び込んでゆく。
「ああ、せいぜい理星もやりやすいように援護するぜ」
人鳥は細く強靭に練り上げられた魔力糸を両手にするりと伸ばし、理星に狙いを定めた機械兵をくるりと取り囲んだ。
「チッ、邪魔くさい……!」
「うん、人鳥さんナイス、よく見えるよ♪」
敵が糸に気を取られた隙は、ほんの一瞬。
だが、その一瞬を見極めて発動されたパラドクスは、凛とした自然体の剣技となってシュプールフート・クリーガーたちに突き刺さった。
「……!」
途切れた機械音を残して、2体の機械兵がくずおれる。反射的に撃ち出された炸裂弾はあさっての方向にへろへろと打ち上がり、廊下の天井からパラパラと破片を降らせるのみだ。
「一気にたたみかけるぞ!」
「戦況を確認、第一目標を殲滅に切り替えます」
「レインちゃんありがとな、おかげで俺も動きやすいぜ」
大きな体も楽にカバーできるような遮蔽物を活かしつつ、人鳥は的確な援護を積み重ねる。
すでに機械兵たちと交戦していたマリアとレインも加勢し、ディアボロスたちは着実に敵兵を仕留めてゆく。
さほど時間をかけることもなく、残る敵は片手の指で足りる数よりも少なくなっていった。
(「……よし、合わせていきますかね」)
理星が『聖剣』を流れるように引いたのを確認し、人鳥は取り込んだ天使の力に己の精神を集中する。
彼の意思に呼応して現れた光の翼は内に光の塊を生み出し、その輝きは次第に強く大きく練り上げられてゆく。
「迸るは浄化の光明、裂破光翼衝!」
そして魔力の塊がその質量を最大にした時、人鳥のパラドクスは光の流れとなり、残されたゾルダートたちに向けて迸った。
「トルナード様……っ!」
一瞬、視界が失われるほどの強烈な光が爆ぜる。
激しい輝きは機械兵の装甲を包み、呑み込み、やがて何も無かったかのようにその存在をかき消した。
「……片付いたみたいだね。お疲れ♬」
しばしの静寂を経て、理星はディアボロスたちに軽く微笑む。
「あまり時間を食わなくて何よりだったな。さぁて、後は親玉を叩くだけか」
件の『昇進試験』が行われる部屋の方角を見つめ、人鳥はそちらに向かってるであろう仲間の無事を祈るのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】がLV3(最大)になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
ミレイ・ドリムータ
一般の連中は脱出できたみたいね。良かった。
さて、後はここのリーダーをぶっ倒すだけね。
「背中には飛行機の翼があるのに、両手はドリルって……なんだかコンセプトがチグハグだし、アンタ設計ミスられてんじゃないの?」
どんだけ強かろうが、精神がグラついてりゃ敵じゃないわ。
仲間と連携しつつ【時間稼ぎ】しつつ、隙が出来たらデュークに命じて【リドルウェーブ】で攻撃よ。
「デューク、出番よ!」
惑わされた敵の攻撃は【地形の利用】しながら凌ぎつつ、攻撃の止んだタイミングでバールを思いっきり【投擲】よ。
連携、アドリブ歓迎
施設の警備兵たちは、仲間のディアボロスたちが順調に対処しているのが気配で分かる。
通路を身軽に駆け抜けながらミレイ・ドリムータ(空虚と向き合う少女・g01550)が向かっていたのは、施設の最奥……問題の『昇進試験』が行われているという、立入禁止の区画だ。
(「……鍵をかけるまでもない、ってわけ。随分と余裕ね」)
頑丈そうな扉のノブが抵抗なく回るのを確認し、ミレイは遠慮なく勢いよく、無造作にドアを開け放った。
「……あら。今日は予定がない筈だけど、道にでも迷ったのかしら」
部屋の奥に居たのは、全身を機械の装甲に覆ったゾルダートが1体。
機械的で性別を感じさせる要素はほぼ皆無の外見だが、その声と口調は意外なほど女性らしく、生身の人間に近い響きだ。
「別に迷ったわけじゃなくて、アンタに用事があって来たの」
「あら? この美しい機械の体が羨ましいなら、準備があるから悪いけど後日に改めて頂戴」
機械兵の女は腕のドリルを軽く回転させてミレイの前に見せびらかし、誇らしげに胸を張る。
「羨ましい? いえ全然」
そんな敵にミレイが返したのは、シンプルを極めた塩対応だ。
「むしろ背中には飛行機の翼があるのに、両手はドリルって……なんだかコンセプトがチグハグだし、アンタ設計ミスられてんじゃないの?」
「……!! どうやら、とんだ無礼者の侵入者だったようね!」
そこに重ねられたのは、控える気など微塵もない悪口。
機械兵はまるで物理的に湯気が立って見えるかのような激怒ぶりで、背部のバーニアをふかし飛び上がった。
(「どんだけ強かろうが、精神がグラついてりゃ敵じゃないわ」)
まんまと挑発に乗った敵の動きを見据え、ミレイは一歩飛び退いて素早く相手との距離を見極める。
「デューク、出番よ!」
主人の召喚に応え、ミレイのスフィンクス『デューク』が傍らに姿を表した。
「……!」
デュークはシャッと牙を向いて翼を広げ、敵の精神を惑わす光をまっすぐ打ち上げた。
「ドイツの科学力と美しい機械を侮辱したこと、すぐに後悔させてあげるわ……!」
トルナード・ヘクセもミレイとデュークをまっすぐ正面に捉え、両腕のドリルを激しく回転させて一陣の突風を巻き起こす。
一瞬の後、光と風は互いをかすめて交錯し、それぞれの相手にしかるべき衝撃をもたらした。
「悪いけど、後悔なんかお呼びじゃないの」
風が切り裂いた生傷を気にする様子もなく、ミレイは立ち上がりさらなる攻撃に備えるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
秋津島・光希
※連携、アドリブOK
一般人の脱出は成功か
一つ、肩の荷が降りた気分だが
最後まで油断はしねえよ
…なあ、責任者さんよお?
敵は空戦能力持ち
俺の得意な戦法でもあるが
真正面からやり合うのは厳しそうだな
慎重に行くか
仲間が付与してくれた【飛翔】を駆使
主な目的は速度を上げる為
爆撃槌での攻撃&『一撃離脱』を繰り返し
敵の注意を引きつつ様子見
本命の大技を繰り出す隙を伺う
俺が地面スレスレの位置かつ
敵が上空から接近してきた時が好機
パラドクス発動
『ジャンプ』で敵の上方に回り込み
蹴り付けて地を這わせてやらあ!
おい、敵さんよ
踏み躙られる気分はどうだ?
これが、お前らが人間に対してしてることだよ
理解してくれるなんざ思ってねえけどな
鉄配管・ノナニカ
恙無く市民の皆様を逃がすこともできました
後は首魁を討つのみ
我々ならではの最短脱出経路(飛ぶとか)を頭に入れておきます
効果2の残留効果全て使用
重ねた【モブオーラ】に可能なら【飛翔】も加え、[戦闘知識]で敵の軌道を読み、[忍び足][暗殺][地形の利用]などを駆使して密かに死角に回って(敵の真下など、良さそうです)愛用の鉄パイプで思い切り殴りつけます。
トドメになるとは思っていませんが、大きな隙を作りたいものです。
台詞は攻撃後
「あなた方にとっては人の身体で機械を組むなんて、獣の革をコートにするのと変わりない事なのでしょうね」
「咎めるつもりはありません。
ただ、人は……強い、ですよ?」
連携・アドリブ歓迎
「邪魔するぜ、責任者さんよお」
「失礼します。市民の皆さんはすべて無事にお逃げいただきましたので、こちらに参りました」
開け放しになっていた扉から、さらなるディアボロスの援軍が駆けつける。
秋津島・光希(Dragonfly・g01409)と鉄配管・ノナニカ(ひょうひょう配管演舞・g01883)は、ミレイの死角をカバーするように散開し、それぞれの得物を構えてトルナード・ヘクセに対峙した。
「……あいつらが逃げた? そう……あなた達、ただの侵入者ではないというわけね」
トルナード・ヘクセは光希とノナニカを値踏みするようにねめつけ、己の間合いに誘うように距離を取る。
「おう、お前をぶっ潰しに来たぜっ!」
光希は【飛翔】で素早く飛び上がり、空戦上等とばかりに敵の斜め上方に全速力で突っ込んだ。
「なるほど、我が帝国に楯突く不穏分子ども……ならば容赦はしないわ!」
体側部のパイプから激しい蒸気を吹き出し、彼女は高い天井へと舞い上がる。
そして、必殺の急降下を見舞おうと一瞬動きを止めた、その時!
「複数を相手取る戦いで、死角はつきものですよ」
「……!」
光希に注意が向いた隙を突いて、ノナニカは敵の真下に回り込んでいた。
気配を消して音もなくするすると死角に入り込んでいたノナニカは、怯んだ相手が晒した腹部の装甲を真正面に捉え、錆びた鉄パイプをしたたかに打ち付けた。
トルナード・ヘクセの喉元から、潰れたような音を伴い大きく空気が漏れる。
「……この、っ!」
大きく崩れた体勢を立て直すので精一杯の機械兵を見つめ、ノナニカは静かにつぶやいた。
「……。あなた方にとっては人の身体で機械を組むなんて、獣の革をコートにするのと変わりない事なのでしょうね」
「……何が言いたいのかしら?」
どうにか息を整えて憎々しげに応える女ゾルダートと、いっそ穏やかと言っても良いほどに平らかな表情のノナニカ。
対象的な空気の奥に潜むのは、動と静に分かれて張り詰めた緊張感だろうか。
「咎めるつもりはありません。ただ、人は……強い、ですよ?」
「……!」
ノナニカのあくまで静かな声に、込められていた何かを感じ取ったのか。
トルナード・ヘクセは一瞬息を呑み、動揺を振り払うかのように再び高々と舞い上がった。
「おい、足元ががら空きだぜ!」
「っ……!」
ノナニカと敵との攻防の間もより良い位置取りを求め飛び回っていた光希は、今がチャンスとばかりに機械兵の下方に急迫し、爆撃槌で敵の脚部装甲をえぐるように叩き込む。
「この、次から次へと、鬱陶しい!」
想定外の方向からちょっかいを出されたトルナード・ヘクセは怒り心頭で、天井近くから光希を踏み潰そうとするかのように高速で降下してくる。
「……貰ったあ!」
だが、それこそが光希の狙っていた瞬間だった。
「地を這わせてやらあ!」
光希は強靭な脚で床を蹴り、蜻蛉の羽根を駆使して高々と飛び上がり、またたく間に敵の頭上に躍り出る。
「ガァ……ッ!」
そして怒りと渾身の力が込められた蹴りは、触覚めいた管の突き出る敵の頭部をまともに捉え、光希もろとも敵の体を床に叩き落とした。
機械の喉からは明らかな苦痛の声が漏れ、与えた一撃の強烈な威力が伺える。
「……おい、敵さんよ。踏み躙られる気分はどうだ?」
光希は着地すると倒れたトルナード・ヘクセに歩み寄り、持ち前の目付きの悪さ全開で睨みつけた。
「この、機械の美しさを理解できない下郎の分際、でっ……!」
浅くはない傷を負っても衰えることのない悪態に、光希は軽く舌打ちし、睨んだ視線を外さずにつぶやいた。
「これが、お前らが人間に対してしてることだよ。理解してくれるなんざ思ってねえけどな」
目の前の敵が、罪もない人々から幸せと人間としての命を奪っただけではなく。
クロノヴェーダが人類から奪った全てへの怒りが、その言葉には確かに宿っていた。
「そうよ……理解なんてするものですか! この痛みは、あなた達の命で贖ってもらうわ!」
目を爛々と光らせ、再びトルナード・ヘクセが立ち上がる。
奪う者と奪われた者の攻防は、今しばらく続くのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【落下耐性】LV1が発生!
【モブオーラ】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
青葉・美宇
脱出はなんとかうまくいったね。
次はわたしも、みんなの援護をしにいくよ。
相手は飛べるのか……これだとちょっと戦いにくいね。
それなら【Realizzare arma】で対空砲を具現化。
【トラップ生成】と【罠使い】で対空トラップも設置して、飛べるスペースを消したら【砲撃】で対空砲火。
できれば飛行能力を奪っちゃいたいけど、それが無理だとしても、
相手を地上へ引きずり下ろすくらいはしたいかな!
どんなに強くても、動きを制限すれば怖さも半分!
そうなったらみんなと連携して、攻撃していくよ。
相手の攻撃を【看破】して、みんなの攻撃がしっかりあたるように援護していくね。
市民を改造なんて、二度とさせないんだからね!
メロネア・アーゲインスト
一般人に被害がなくて何よりだ。首魁の退治に向かうとしようか。
少々出遅れたからな。後方支援に徹しよう。
所持している銃器を使っての牽制、制圧射撃を行う。
トラップ設置の位置を確認し、誘導するように動かそう。
接近戦の距離であれば毒のナイフを使ってのアサシネイトだ。
こんな程度で終わるとは思っていない。仲間達のサポートになれば十分だ。
機械化というのは超人哲学のある種の到達点だ。敬意はなくもない。
しかし強制というのはスマートじゃないな。悪いが計画は白紙にさせてもらう。
その他、所持技能やアイテムでサポートが出来るのであれば臨機応変に。
私は目的達成の為の手段であればそれでいい。
…あ、報酬。持ち帰れるだろうか。
「命で贖え、か。首魁の捨て台詞としては平凡かつ安っぽいな」
「……!」
メロネア・アーゲインスト(白紙のメロネア・g02661)が、手持ちの威嚇射撃用25口径拳銃でゾルダートを牽制しつつ、物陰から姿を現す。
目立たぬよう戦場に潜んでいたメロネアは、トルナード・ヘクセにとって予期せぬ新手だったようで、彼女は一瞬不意を突かれたように息を呑む。
「あなたも口の減らない未開人のようね」
睨みつけてドリルを構える機械兵に、メロネアは淡々と応える。
「いや、機械化というのは超人哲学のある種の到達点だ。敬意はなくもない」
「その割には反抗的だこと」
言葉をかわす間にも、メロネアは銃で彼女を追い詰め、ゾルダートは全身の武装から反撃の砲火を迸らせている。
「しかし強制というのはスマートじゃない。先ほどの敬意と差し引きでマイナスだ」
「そう。機械化ドイツ帝国の偉大なる理念の前には、些細なことだと思うけど」
「あいにく、同意しかねる。悪いが計画は白紙にさせてもらう」
舌戦と銃撃戦が、いよいよ白熱してきたように見えた……まさに、そんなタイミングで。
「そうだよ! 改造なんて、許せないんだから!」
青葉・美宇(自称『すーぱーめかにっく』・g00445)が、小さな体を感じさせないほどの勢いで飛び込んできた。
「今度は、単純なお子様? まったく、次から次へと……!?」
トルナード・ヘクセは鬱陶しそうに美宇たちから距離を取り、高い天井へと再び飛び上がろうとする……が。
「……!? 何よこれ!?」
彼女にもたらされたのは、有利な間合いと体勢を整える余裕ではなかった。
「無駄口を叩いた時間も無駄ではなかったな」
「みんなで考えて、わたしも作ったやつなんだよ!」
彼女が舞い上がった頭上にあったのは、この秘密工場にあったワイヤーや金具などを利用して作られた、簡素な対空トラップ。
ごくシンプルで殺傷力は無くとも、不意を突けば移動を邪魔するぐらいはできる仕掛けだった。
「射線で誘導されてることに気づかないほどの迂闊さに感謝する」
「わたしも、ただ突っ込んでいったんじゃないんだよ!」
メロネアと美宇が本当に狙っていたのは、敵を罠がある場所に追い込むこと。
二人の作戦が上手くはまったのは、脱出の際に仕込んであった【トラップ生成】などの残留効果と、隠密行動に適した技能を活かすように力を尽くしたメンバー全員の力でもあったと言えるだろう。
「……」
生じた隙を逃さず、メロネアは毒の仕込みナイフ『Gottesanbeterin』を手に、音もなく忍び寄って一撃を繰り出す。
「この、この、どこまでも生意気な……っ!」
単純な仕掛けに不意を突かれたトルナード・ヘクセは、今までの怒りを全て乗せたような勢いで突進し、腕のドリルを動力全開でメロネアに突き立てた。
(「もとよりこんな程度で終わるとは思っていない」)
オーダーメイドの武装で痛烈な一撃の勢いをどうにか殺しながら、メロネアは機械兵の体を上空に押し返す。
この場にいる仲間のサポートになればと動いていたからこそ見えた、おぼろげな勝ち筋につながる一手と信じて。
「……!」
(「みんなの作戦があれば、どんなに強い相手でも……!」)
そして美宇には、誰と言葉を交わすでもなく、同じ勝算が見えたのかも知れない。
「市民を改造なんて、もうさせない……『creazione!』!!」
美宇がパラドクスで具現化させたのは、一門の対空砲。
「……アアアッ!」
悲鳴とも鬨の声ともつかない叫びと共に、手負いの機械兵は押し返された上空から再び体を返して突っ込んでくる。
「こんなひどいこと、もう終わらせるよ!」
迫りくる必殺のドリルにもひるまず美宇が対空砲に精神を集中させると、込められた思いがエネルギーとして充填されるかのように、砲身が光を蓄えた。
「アアアアア……!!」
「えーい!!!」
この一撃が、最後。
お互いがそう悟った全力のパラドクスは、まるでぴたりと照準を合わせたかのように真っ直ぐ飛翔し、エネルギーの先端と先端がぶつかりあった。
そして、一瞬の静寂の後。
「いたたた……」
お気に入りのツナギにできた破れ目と切り傷をさすりながら、美宇がゆっくりと立ち上がる。
翼に大穴の開いたトルナード・ヘクセは床に落下し、重たげな金属音を立て、そのまま動かなくなった。
「……やりましたね」
ノナニカの静かな声に、その場に居たディアボロスたちは互いにうなずき、結果をかみしめる。
「つっても、浸ってるヒマはねえな」
光希の言葉にもまた彼らはうなずき、この仕事の最後の仕上げが必要であることを再確認する。
「さっさと逃げましょ。爆発はごめんだわ」
ミレイが傍らのデュークに目を向けると、デュークは早く行こうとでも言いたげに羽ばたき、主人の肘をちょいちょいと引っ張った。
「お帰りはあちら、ってねェ」
「王の帰還だね♪」
人鳥と理星の軽口を合図に、ディアボロスたちは出口まで、文字通り飛んで行くのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【操作会得】がLV2になった!
【モブオーラ】がLV4になった!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!