リプレイ
荒田・誠司
【心情】
巨大化装置、上手く使えば人の役に立てたかもしれないが最悪の形になってしまったな
やあやあ、こんにちは。少しお話しいいですか?
【行動】使用技能:情報収集、臨機応変、演技、忍び足
まずは古い館について聞き込みをし、情報を集める
館に着いたら機械の手足を隠さずに近づいて、見張りを見つけたらパラドクスを発動
友好的な演技をして軽く雑談してから博士の居場所について敵から聞き、情報を聞いたら物陰まで誘導し気絶させる
見張りになり代わり、博士の元まで隠密行動をする
博士の部屋の見張りにもパラドクスを使用して代わってもらいできれば鍵も入手
博士と会えれば話を聞きながら抜け出す機会を待つ
クレイ・ロックウェル
「巨大化とは何でもありだな」
予め他のディアボロスと
味方識別用合図のハンドサイン、突入合図の笛の音を決めておく。
【忍び足】で屋敷に近づき、見張りの様子を窺う。
背格好の似た見張りを見つけて、隙を見て捕縛、
服を拝借して見張りに変装する。
「少し借りるぞ」
一般人には必要以上の危害は加えん。後で助ける。
変装した状態で館へ侵入、忍び足を継続しつつ
地下室への行き方や鍵の場所を探る。
折を見て突入合図を出す。
同時に
「○○に侵入者だ!」
仲間が突入する方向とは別の場所に侵入者ありと
偽情報を流して攪乱する。
ディアボロスと合流後、情報を共有。
可能な限り連携をして博士救出を試みる。
帰る時に捕縛した一般人の解放を忘れない。
●
「少し借りるぞ」
クレイ・ロックウェル(アーベントロート・g03894)が足元の縛り上げた男を一瞥する。
男は下着一枚で、彼の着用していた悪の組織の制服のようなものはクレイが着用していた。
「命を取らないだけありがたく思うんだな」
荒田・誠司(雑草・g00115)も同じように警備の男から奪った服を着込み、最後の仕上げとばかりにゴーグルを首に下げる。
2人は博士を救出するべく洋館に潜入し、まずは怪しまれないように、警備の手の者へと変装する事にしたのだ。
「連中が同じような服装で助かったよな」
「ああ……」
軽い口調の誠司に口数少なく答えるクレイ。警備の男の被っていた帽子を目深にかぶると襟元をもう一度しっかりと整える。
上着の第一ボタンを外して、ラフな着こなしをしている誠司とは対照的だ。
2人は館の中を堂々と博士が居るであろう地下室のある方向へと歩いていく。
周りの者たちは2人を疑う事がない。なぜそんなに順調なのかといえば、幾つかの条件が重なったからだ。
一つ目の条件は復讐者のもつ一般人に違和感を持たれにくいという能力。とはいえこのような潜入時には相手も当然疑ってかかってくるので、この能力だけで潜入するのは難しい。
二つ目の条件は敵から服を奪い変装をした事だ。周りと溶け込むような格好をして行動に気を配るだけでも、復讐者の能力との相乗効果が期待できるのだろう。
三つ目の条件は誠司の容姿にある。サイボーグである誠司は今回あえて身体の機械部分を曝け出していた。悪の組織が機械化ドイツ帝国本国と繋がりがあり、悪の組織の者にも軍人であるサイボーグが紛れ込んでいるだろう。誠司のその見立ては正しく、2人の変装に信頼を与えた。
4つ目の条件、これが一番大きいともいえる。
「やあやあこんにちは。ちょっといいですか?」
誠司が人懐っこい笑顔で地下室の前に立つ男に話しかける。
普通なら相手も警戒する行動なのだが。
「何だい?」
まるで顔見知りのように男は答え。
「ちょっと向こうでお話したい事が」
「ここを離れるわけには……まあいいか」
油断しきった様子で誠司へとついていく。
物陰まで誘い出すと、クレイが男を拘束して、誠司は男の懐から鍵の束を取り出す。
誠司が使ったのは残留効果(エフェクト)の友達催眠だ。一般人に自分の事をまるで知り合いのように錯覚させるこの力は、はじめに制服を奪う時も、地下室のある場所を聞き出す時にも効果を発揮した。
残留効果(エフェクト)は限定的な使い方しかできないが、世界法則そのものを歪めるパラドクスの一種であり、状況と噛み合えばこのように劇的な成果を得られるのだ。
逆に攻撃の為のパラドクスを戦闘とは違う場面で有効に利用するのは非常に難しいので注意が必要でもある。なにせパラドクス自体は戦闘という状況に特化しているので、戦闘以外の場面ではほとんど融通が効かない。
誠司とクレイは互いにうなずき合う。
「それじゃあ、陽動よろしく頼むぜ」
「そちらこそ、博士の身柄の確保は頼んだぞ」
誠司は地下室へと向かい、クレイは来た道を引き返していった。
「向こうに侵入者がいる! 応援を頼む」
博士を連れて帰るルートとは全く見当違いの方を指してクレイが警護の男たちに呼びかける。
一度発生した残留効果(エフェクト)はクレイにも使えるのでクレイの言葉を男たちは当然のように信じて去っていった。
最初の計画では実際に騒ぎを起こして陽動を仕掛けるという案もあった。
しかし、そうなると一般人に余計な怪我人などが出る事と、クレイが嘘の襲撃で誘導するだけで十分な効果が得られることが判明し、今回は最小人数で潜入をする作戦に落ち着いたのだ。
多くの復讐者たちが知恵と力を合わせて互いに協力しなければ、クロノヴェーダの企みを阻む事はできない。
今回多くの復讐者が最良を模索して案をぶつけ合った事はこれからにきっと生きてくるだろう。
クレイはそろそろ誠司が博士を連れて屋敷を出るころだろうと予想を立てながら、後に控える頼もしい仲間たちの顔を思い浮かべた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【落下耐性】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
マティアス・シュトローマー
巨大ゾルダートか、普通に戦ったところで苦戦は確実。
何とか博士を保護して勝つための情報を集めたいな。
俺はまず【忍び足】【地形の利用】で身を隠しつつ館の中へ。
説得の前にはメテオールを使用。【士気高揚】の効果で話を聞いてもらえるようにする。
驚かせて悪い。俺達はゾルダートの襲撃を止めるため博士に力を借りに来たんだ。
博士はゾルダート達が街を襲撃する計画を聞いた事はないか?もし襲撃時刻と場所がわかるなら教えてほしい。
それと、博士が開発した巨大化装置についても。
一度してしまった事は消えないけど、後悔して反省してまた一からやり直す事はできる。だからもう大丈夫。博士の思いも受け取ってゾルダート達を倒してくるよ。
●
誠司やクレイたち復讐者は、屋敷から救出した博士を安全な場所へと運びことに成功した。
救出された当初は落ち着きのなかった博士も次第に平静を取り戻してきている。
まだあどけない少年の面影を残したマティアス・シュトローマー(ザ・フール・g00097)がグレーの瞳を向けて博士の前に立つ。
「驚かせて悪い。俺達はゾルダートの襲撃を止めるため博士に力を借りに来たんだ」
親と子ほども年の離れた相手に対して、マティアスはぶっきらぼうな物言いをする。
身なりや物腰から育ちの良さそうな雰囲気が隠せないマティアスであり、実際に名家の生まれでギムナジウムでは優等生で通っていた。目上に対するTPOは当然わきまえているはず。
にも、関わらずマティアスは優等生の仮面を被ることなく話を続ける。
「博士はゾルダート達が街を襲撃する計画を聞いた事はないか?」
「……」
「襲撃時刻と場所がわかるなら教えてほしい」
「……」
「それと、巨大化装置についても」
それまで黙っていた博士が口を開く。
「君は本気でいっているんだな。君のような子どもが彼らと本気で戦おうと……」
なぜマティアスが自分を取り繕うとしなかったのか。それは言葉の裏にある自分の決意を知ってもらう為であった。それには優等生の仮面などむしろ邪魔である。
マティアスが使用した残留効果(エフェクト)『士気高揚』。その効果は復讐者本人の熱意が伝わりやすくなり、周囲の一般人に勇気ある行動を促すことだ。
博士は自分の行いを後悔している。
ゾルダートを止めたいと願っている。
ならば復讐者たちに必要なのは彼の背中を押し、彼が情報を託すに足る信頼を得ること。
「俺たちには戦う力がある。博士の色々な想いも俺たちが受け取って、あいつらを倒してくるよ」
「わかった、私の知っている限りの事を話す」
だから、と頭を下げる博士にマティアスは握手でこたえた。
復讐者が博士から得た情報は以下のものだ。
襲撃は2日後の明け方に行われる。
敵は町の近くの丘陵地帯に現れる。
巨大化装置は胸に装着されており、中央の緑色の宝玉に一定以上のダメージを与えることで破壊できる。
巨大化の最中のゾルダートは動けなくなる。数十秒程度の猶予しかないが装置を破壊する絶好のチャンスである。
そして、襲撃の当日を迎えるのであった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
デヴィン・ガイスト
フフッ、弱点を叩き怪物を弱体化とはまさに神話や伝説で語られる戦いのようだな。久しぶりにワクワクしてきたぞ!
さて、巨大化中の数十秒に敵の宝玉を壊せれば最高だが失敗した時の対策も考えねばいけないだろう
出来るだけ町に入る前に一度は戦闘、この場で巨大化するよう煽る
PD【秘宝『雨乞いの宝玉』】を使用
まずは巨大化中に濁流で攻撃、宝玉にダメージを与えながら足元の地面をぬかるませる
巨大な体になればその分踏ん張らないといけないはずだからな、巨大化後も数秒は隙を作れるはずだ
PDを使用したあとは他のディアボロスと合わせて敵の宝玉を強打してダメージを追加で与えよう
百部・小太郎
さて、猶予は数十秒。破壊工作…の経験はまるでございませぬが。
武装化柴犬のポチ公様であれば装置の破壊など造作もなきこと。
それがしはポチ公様の指示に従い外部露出しているゾルダートの
装甲やケーブルを切ったりと接近戦に出宝玉を破壊するまでの時間稼ぎを努めましょう。
「巨大化装置、なるもの。明らかなる脅威には他なりませぬ。
ポチ公様、いざ参りましょう!」『…わん。』
ある程度装置の破壊の目処がつき次第修理などどう足掻いても不可能なように
破壊した宝玉を「霰」を用い粉微塵にしておきまする。
破片や断片だけでも回収され再利用、などとなれば鼬ごっこにございます故。
残る巨大化兵は出来得る限り此処で減らしておかなくては。
クレイ・ロックウェル
「俺達がいるからな。クロノヴェーダにデカい顔はさせないさ」
できるだけ街に入る前に巨大化装置を破壊したい。
前日までに丘陵地帯の地形と街の位置関係を調べて
仲間と共有しておく。
当日は夜明け前から町に近い丘陵の上で【偵察】をして
敵が向かってくるのが見え次第、手鏡で仲間に合図して報せてから、
見つからないように【忍び足】で敵の元に向かう。
フェストゥング・リーゼに十分接近したら息を潜めて
タイミングをうかがう。
敵の巨大化が始まったら、もしくは
敵が巨大化せずに街へ強行突入すると判断した場合は
【バヨネットパレード】で一気に突っ込む。
俺が怪我する分は気にしない。
可能な限り仲間と連携し、援護をする。
アドリブ歓迎。
マティアス・シュトローマー
必要な情報は出揃った!
後は俺達がゾルダートを倒すだけ。
事前に丘陵地帯の情報を仲間と共有。【観察】で身を隠せそうな場所を見極めておく。
また、敵の町への侵入を遅らせるため【塹壕掘り】【罠使い】で可能な限り落とし穴を掘る。
当日はクレイの合図で【忍び足】【地形の利用】を使いながら敵の元へ。
フェストゥング・リーゼが巨大化する為に動きを止めるのを見計らって、【アイゼンハント】で攻撃。【エアライド】の効果で高くジャンプして、巨大化装置の宝玉にダメージを与える。
見えた!そこだ……!
邪魔をしてくるトループス級がいてもエアライドでかわし、装置の無効化を最優先に行動。
落とし穴が上手く機能している事を祈りながら。
●
うっすらと空が明るみ始めた頃、クレイ・ロックウェル(アーベントロート・g03894)は周囲より一段高い丘の上で、遠くから接近するクロノヴェーダの集団に目を向けていた。
仲間たちへの合図はすでに送ってある。クレイは丘を下りて、見つからないよう慎重に敵へと近づいていく。
やがて敵の進軍が一度止まる。
近くの茂みに隠れたクレイの耳に敵の指揮官のゾルダートの声が入ってきた。
「これより作戦を始める。俺は巨大化装置を起動する。お前たちは先行して町を攻撃しろ」
指揮官の指示にしたがって、配下の獣型のゾルダートたちが町へと向かっていく。
(「町のことは気になるが、あちらで上手くやってくれる。俺は俺の役割を果たさないとな」)
クレイとは別の所に隠れたマティアス・シュトローマー(ザ・フール・g00097)が町の方をチラリとみるも、目の前の敵へと意識を集中する。
町への対策は他の仲間がしっかりと準備を整えているのを知っている。だとすれば自分にやれる事は仲間たちの成功を信じるだけだ。
「ククク、巨大化装置起動! 偉大なるドイツの科学力よ、無敵の力をこの私に与えよ!」
命令通りに町へと向かった配下を確認して、ゾルダートが叫ぶと、その胸部に装着された緑の宝玉が光を放ち始める。
それを見て、デヴィン・ガイスト(秘宝集めるオカルティスト・g00439)が懐から彼の自慢の秘宝を取り出した。
「フフ、このまるで神話や伝説のような戦い。久しぶりにワクワクしてきたぞ!」
デヴィンの瞳に少年のような輝きが生まれる。
ヘラクレスに弱点の炎で焼かれて倒されたヒュドラ、ペルセウスに鏡の盾を使われて殺されたメデューサ、弱点をついて強力な怪物を倒す神話や伝説を思い出し、デヴィンのオカルティストの血がさわいだのだ。
「秘宝『雨乞いの宝玉』よ、我らの窮地を救いたまえ!」
デヴィンの願いに応えるかのように、巨大化していくゾルダートの頭上にポツリと雨が降る。
それは一瞬で滝のようになり、横なぐりの風を受けて、敵の周囲に濁流を発生させて、驚くゾルダートをのみ込んだ。
●
摩訶不思議な現象が敵を襲う中。
百部・小太郎(犬侍・g02146)が姿を現し、混乱した様子のゾルダートへと向かう。
「巨大化装置、なるもの。明らかなる脅威には他なりませぬ」
小太郎は追走する武装化柴犬『ポチ公様』へとキラキラとした目を向ける。
「ポチ公様、いざ参りましょう!」
「……わん」
ポチ公様の鳴き声に「御意」と嬉しそうに駆け出していく。
小太郎と同様に飛び出したマティアスも一直線でゾルダートへと迫る。
情報通り敵は動けないようだ。だがチャンスは時間的にも一撃のみ。
表情をかたくしたマティアスは加速し助走をつけて大きく跳躍する。
巨大化するゾルダートの胸部まで飛び上がる。
敵を襲っていた濁流が去り、胸部の大きな宝玉があらわになる。
さらに空中を蹴って勢いをつける。
迫る宝玉にパラドクスをのせた拳を突き出す。
「Leck mich am Arsch!(消え失せろ!)」
マティアスがイメージするのは硬くしなやかな
鉄の拳(アイゼンハント)。壁を突き破り、立ちはだかるものを打ち払う、嵐のような一撃。
拳が真っ直ぐに宝玉へと叩き込まれる。
宝玉の表面にかすかにヒビが入り、受けた衝撃で敵の巨体が後方へと倒れこむ。
ドシンと大きな音を立てて、巨大化する途中の大きな背中が地面へとぶつかる。
そこに追撃するようにクレイも跳躍していた。
仰向けに倒れこんだ無防備な敵を空中から見下ろし、構えた銃から弾丸を宝玉へと撃ち込む。
さらに落下の勢いを利用して、銃剣の先を宝玉へと突き刺す。
ガキィッン、という甲高い音が響く。
銃剣は宝玉をとらえ確かなダメージを与えた。
しかし、破壊するまでにはいたらなかった。
●
クレイの身体に横から何かがぶつかり、空中へとふき飛ばされる。
「よくもやってくれたな! 羽虫どもが」
怒り心頭といった指揮官の声。クレイをふき飛ばしたのはその左腕だった。
(「時間切れか……あと少しだったのだが」)
空中でクレイは冷静に状況を分析する。咄嗟の判断で自分から飛ばされる方向に跳んだのでダメージはかなり軽減されていた。きれいに地面に着地して、巨大な敵を見上げる。
宝玉を短時間で破壊するにはこちらの火力が足りていなかった。ここから先は自分たちの犠牲をいとわずに破壊に向かうしかない。
「もとより覚悟は決まっている。傷つく事など恐れるものか」
クレイが再び銃を手に構える。
すでに小太郎が立ち上がろうとする敵に対して撹乱の攻撃を仕掛けていた。
「……わん」
「まだ終わっておらぬとポチ公様もおっしゃっておる。それがしが時間を稼いでみせる!」
敵の装甲や装備へと懸命に刃を立てる。
「そんな攻撃、うっとうしいだけだ! この巨大化した身体には効かんわ!」
イライラと小太郎の攻撃を気にしつつ、ゾルダートが立ち上がろうと腰を浮かせる。
しかし——それがいけなかった。
敵の倒れた周囲の地面はデヴィンの濁流によりぬかるんでいたのだ。
小太郎に意識を持っていかれ、不安定になった姿勢で、ぬかるんだ地面に足をとられた。
その巨体はあっさりとバランスを崩し、無防備な姿を彼の前に晒してしまう。
「……わん」
無防備な宝玉にポチ公様のパラドクスを載せた砲弾が撃ち込まれ、宝玉が粉々に砕け散った。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【水源】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【水面歩行】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
エリーザベト・ランツェハイマー
「エリーザベト・ランツェハイマー、この槍に賭け貴方達にこれ以上の狼藉は許しません」
街に被害が出るなど看過できません、出来るだけ注意を引く様名乗りを上げ敵の注意を引くようにしつつトループス級の迎撃に臨みましょう(勇気、号令)
初撃に対しては掲げた右手から展開されるランツェハイマーの紋章を光の障壁として砲撃を防御(念動力、光使い)
そのまま砲撃を凌ぎながらそのまま左手…機械化したこの手で巨大突撃騎槍【リーゼランツェ】を構え防御の為展開した紋章を其の儘貫く事でパラドクス発動、紋章の光を其の儘無数の光の槍へと変え敵を貫きましょう…荒れ狂う槍の嵐の中、暢気に足を止めて砲撃する暇などあると思わないで下さいな!
●
ゾルダート・アイゼンヴォルフの群れが町へと向かう道の途中。
まだ暗がりに覆われた町を背に一人の巨大な槍を手にした少女が道の真ん中に立っていた。
少女の背後の次第に明るくなる東の空が逆光となり、少女のシルエットが浮かび上がる。
少女の身長はゆうにこえた巨人の武器のような大きさの巨槍。その槍を持つ異形の左腕。それらは小柄な少女の姿とは対照的で、より一層の異彩を放ってみえる。
少女の名はエリーザベト・ランツェハイマー(真槍の令嬢(フロイライン・ランツェ)・g03129)。誇り高き真槍の令嬢。
彼女の前で動きを止めたアイゼンヴォルフに対して、堂々と巨大突撃騎槍『リーゼランツェ』を突きつけ名乗りを上げる。
「私はエリーザベト・ランツェハイマー。この槍にかけ、貴方達のこれ以上の狼藉は許しません」
エリーザベトの名乗りに無言のアイゼンヴォルフは砲撃で応える。
飛んでくる誘導弾がエリーザベトを捉える。
彼女はそれにひるむ事なく身構える。
そして、巻き起こる爆発。
爆発がおさまりエリーザベトが姿をあらわす。
彼女の目の前には大きな光の紋章が展開されていた。
「幻影の槍よ、乱れ舞い貫きなさい!」
エリーザベトが紋章の中心に槍を突き入れる。
紋章はひときわ強い光を放ち、朝の薄闇を明るく染める。
「『幻影槍嵐(イルズィオン・ランツェン)』」
光の紋章が周囲に拡散し鋭い光の槍と化す。
光の槍は戦場を飛び交い、槍の嵐となってアイゼンヴォルフを貫いていく。
「この槍の嵐の中で、暢気に立ち止まる事が出来るとは思わないでくださいな!」
エリーザベトの声が戦場に響いた。
成功🔵🔵🔴
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
シャルロッテ・ヴェイロン
さて、博士は無事に救出されたようだし、あとは敵を撃破するだけだね。
『ふん、機械化されているようだが、所詮は犬ころよ。だが油断はできぬな』
それじゃ私は、【士気高揚】の効果を得たうえで、パラドクスの効果で【飛翔】して、敵陣に向かっていくね。
そして【砲撃】のために動きを止めてる隙を狙って攻撃していくね(【誘導弾】も付与)。
あとは反撃を避けつつ(撃墜されても【落下耐性】で対処)、【弾幕】を張って敵を近づかせないなど、【臨機応変】に対処していくね。
『あまり無茶はするな。目的は街への被害を防ぐことだ。それを怠るな』
※『』内はデーモンのセリフ
●
槍の嵐がアイゼンヴォルフを襲う戦場を、シャルロッテ・ヴェイロン(美少女ゲーマーDiabloCV・g04449)は上空から観察していた。
「うわぁ……エグい攻撃ね。敵の回避モーションが単調で見極めやすいのもあると思うけど」
実力派ゲーマーであるシャルロッテは、敵の動きをゲームの要領で観察していたようだ。「私ならあの攻撃は……」となぜかエリーザベトの攻撃の対策まで始めてしまうのもゲーマーとしての性というところだろう。
(「ふん、機械化されているようだが、所詮は犬ころよ。だが油断はできぬな』)
「そうだねー、って……あっちの敵の行動パターンが変化してる!」
シャルロッテが指さす先。敵の一部が戦場から抜け出て、町へ向かおうとしていた。
「思っていた通りの思考ルーチンね。それじゃタワーディフェンス開始といきますか」
戦場から抜けたアイゼンヴォルフを町へと到着する前に順番に撃破していく。シャルロッテがこれからする事は正にタワーディフェンスゲームのようなものである。
「十分に観察させてもらったからね。敵の行動パターンは完全に理解してるよ」
シャルロッテが町へと向かうアイゼンヴォルフに空から接近する。それに気づいたアイゼンヴォルフは迎撃の準備の為に足を止める。
「タイミングばっちりね」
その瞬間にシャルロッテの放った魔弾が吸い込まれるようにアイゼンヴォルフを直撃する。
敵の行動パターンとモーションを読み切って弾を撃ち込んだのだ。同時に放ったもう一方の魔弾も別の個体に綺麗に命中していた。
さらにアイゼンヴォルフの反撃モーションを牽制射撃でキャンセルさせて、自分が回避行動を取るまでの時間を稼ぐ。
直後に飛んできた砲弾を紙一重で回避する。
(「あまり無茶はするな。目的は街への被害を防ぐことだ。それを怠るな」)
「当然だよ。勝利条件を無視して戦うなんて、ゲーマーの風上にも置けないからね」
そう言ってシャルロッテは、勝利の為の手順を頭の中で組み立てていくのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
ゼット・ノアール
「敵性存在、四足歩行型。名称アイゼンヴォルフ。排除開始する」
先に入手してくれた情報のおかげで襲撃に対し後手に回らずに済む。感謝する。
俺はクラッシュレゾナンスの範囲攻撃で避けられ辛い攻撃を開始すると共に危険を知らせ【避難勧告】を発生。少しでも被害を出さない為だ。
敵は狼のような姿をしている。
素早く連携をとってくるかも知れない。手持ちの武器をフルに使って動きを牽制しつつ、戦おう。
※アドリブ大歓迎です
ベリンダ・パッヘルベル
アドリブ・連携歓迎
無事に救助できたようだねぇ。それに重要な情報も入手してくれたようだ。
襲撃の日時と方角が分かっているのはありがたい。
街に被害が出る前にトループス級を押しとどめるよ。
まずは敵の侵攻経路に防御陣地を【拠点構築】して【地形の利用】を利用して待ち受けるとしようかな。
敵はヴォルフカノンで砲撃をしてくるから【塹壕掘り】で塹壕を掘った方がいいかな?
手持ちの機関銃を陣地に据え付けて【弾幕】を張って【制圧射撃】を行って味方への援護をしよう。
敵の砲撃に対しては塹壕を頼りに【忍耐力】で耐えて、体を固定して動きが止まった所に対戦車砲で【砲撃】するよ。
防御陣地や街の建物が壊れたら【建物復元】で復旧しよう
●
アイゼンヴォルフたちは二手に分かれ町を襲う計画であった。一方はエリーザベトとシャルロッテが町への侵入を阻止している。
そして、もう一方の集団は——。
「ここは絶対に通さないよ!」
アイゼンヴォルフの砲撃が堅牢な陣地へと降り注ぐ。塹壕に潜りこみ爆発を凌ぎつつ、ベリンダ・パッヘルベル(人間の戦闘工兵・g01536)が備え付けの重機関銃を横なぎに掃射する。
間断なく発射される弾丸が、陣地の突破を試みるアイゼンヴォルフたちの動きを牽制し、その足が止まる。
足が止まった敵に別方向から榴弾が飛び着弾の直前で炸裂、周囲を爆風が包む。
榴弾が飛んできた方向にいるのはゼット・ノアール(サイボーグの殲滅機兵・g01952)。
爆風で『ZEUS』の群青色のコートの裾をはためかせ、爆風から飛び出したアイゼンヴォルフへと鋭い目を向ける。
「敵性存在、四足歩行型。名称アイゼンヴォルフ。残数3。引き続き戦闘を継続する」
端的に状況を口にして、敵の死角になる位置へと素早く移動を開始する。
「うん、想定通り。状況は悪くない! 油断は禁物だけどさ」
崩れた防壁や塹壕を自らの手で持った軍用シャベルと背中のディガーパックのアームをフル稼働させて補修しつつ、ベリンダは自分たちの勝利を信じて疑わない。
(「これだけ事前の情報提供と準備のための時間があったのだから……負けるはずがないよ」)
敵の襲撃の時間に集合地点、それらの情報から敵の進軍経路を割り出し、最適な場所に防御陣地を構築できたのだ。
しかも時間はいつもよりたっぷりあった。満足いく陣地を構築できたとベリンダは自負できる。
そして塹壕戦に秀でたベリンダが陣地から敵の侵入を阻止しつつ敵の目を引きつけ。乱戦でも高い戦闘力を誇るゼットが遊撃を仕掛けて敵を仕留める。この作戦も順調に進んでいた。
(「先に入手してくれた情報のおかげで襲撃に対し後手に回らずに済む。皆には感謝せねばな」)
戦場で命をかけて戦う者にとって、万全の準備を整えるための情報と時間は何より価値のあるものだ。歴戦の戦士であるゼットがその価値を知らないわけがなかった。
だから今回は彼らが負けるはずがない。
「準備は整った。フェイズ3へ移行する」
「了解、ここは派手に頼むよ!」
ゼットの言葉にベリンダは両耳にイヤーマフを当てる。
「響き、伝わり、知らしめろ」
ゼットの機械化された両腕からキーンという特徴的な音が鳴り出す。
「……敵性存在を退けろ。『クラッシュレゾナンス』!」
ゼットが両手をパンと撃ち鳴らす。
——ドォン、ドォン、ドォォォオオオオン!!
轟音が戦場に木霊するように弾ける。
ゼットはここまで敵に知られないように特殊な粒子を戦場に散布していた。その粒子は特定の波長の振動によって爆発する性質がある。
そして今、戦場に蔓延した粒子の爆弾を一気に起動させた。
何重にも重なった轟音が戦場全体を包む。
無数に干渉し合い圧倒的なまでに増幅された音が凶器となってアイゼンヴォルフたちをバラバラに砕く。
「敵性存在。アイゼンヴォルフ。残数0。コードZ。作戦完了」
「うわぁ、まだ耳がキーンとするね。ともかくお疲れ様」
静かになった戦場。塹壕から姿を見せたベリンダがゼットに向かって大きく手を振るのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
エリーザベト・ランツェハイマー
肉薄しての鉄拳…いいでしょう、敢えて正面から受けて立ちます(【勇気】【挑発】)
鉄拳を以て突っ込んでくる相手にこちらも右手を掲げ紋章障壁を展開しながら【突撃】、紋章で初撃を防ぎながら(【光使い】【オーラ操作】)リーゼランツェを同時に突き込み『幻影槍嵐』をカウンター気味に発動
…完全に凌ぎ切れる等と慢心など出来ません…とは言え向こうから突っ込んでくるなら好機、至近距離で乱れ舞う光の槍に晒されれば体勢も崩れる筈…他の方々も見逃さないでしょう
…大きさならこちらも引けを取る気はありません
ランツェハイマーの『リーゼランツェ(巨人の槍)』、見てくれや名前だけでなくその歴史の、力の大きさ…今こそ示しましょう…!
●
「グヌヌ、巨大化装置を破壊されるとはッ!?」
ディアボロスたちの活躍により、巨大化装置は破壊された。
元の大きさへと戻った、アヴァタール級クロノヴェーダ『フェストゥング・リーゼ』は怒りと屈辱でワナワナと震えていた。
「配下も全て撃破させて頂きました。残るはあなただけです!」
エリーザベト・ランツェハイマー(真槍の令嬢(フロイライン・ランツェ)・g03129)が強い意志のこもった双眸をゾルダートへと向ける。
「バカめ……お前らのような矮小な連中など、巨大化せずとも負ける道理がないのだ!」
デカイは強い、そうゾルダートは宣言し、勝ち誇ったようにエリーザべトたちを見下ろす。
実際にゾルダートは巨大化が解けた今でも彼女よりも二回り以上は大きい。
エリーザベトは大きなゾルダートを見上げながらも、怯むことなくクスリと笑ってみせる。
「確かに大きいものは力の象徴となり得るでしょう。しかし、実力が伴わねば張り子の虎、ウドの大木に過ぎません」
凛とした顔つきで、その手の巨槍(リーゼランツェ)をゾルダートへと突きつける。
あなたなんぞは偽物だ。
見てくれや名前ではない。
脈々と受け継がれた歴史の大きさを見よ、と。
この巨槍こそが真の力の象徴であるのだ、と。
「真っ向勝負、力比べといきましょう。まさか逃げたりしませんよね?」
挑発するエリーザベトに怒り心頭のゾルダートが飛びかかる。
「ほざくな! 圧倒的な力で叩き潰してやる!」
ゾルダートの鋼鉄の拳がエリーザベトを襲う。
「出力、全開!」
彼女が右手を掲げると、前方に光の紋章が展開されて、ゾルダートの拳とぶつかり合う。
拳と紋章は互いに押し合い、激しい火花を散らす。みるみる内にエリーザベトの額に玉のような汗がにじむ。その競り合いで、彼女の魔力と体力がどんどん失われていく。くだけそうになる膝に力を込める。
彼女にとっては永遠と思えるほどの、しかしほんのわずかな間の攻防。
やがて、ゾルダートの拳がピタリと止まった。
その隙を見逃さず、エリーザベトは残り僅かな体力を振り絞り、左手の巨槍を紋章へ突き出す。
「『幻影槍嵐(イルズィオン・ランツェン)』、ランツェハイマーの誇りを喰らいなさい!」
彼女の誇りを掛けた渾身の一撃。
至近距離で乱れ舞う光の槍がゾルダートの巨体を次々と貫いた。
成功🔵🔵🔴
効果1【通信障害】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
マティアス・シュトローマー
巨大化装置は皆と一緒に何とか破壊できた。でも、まだ終わりじゃない。アイツを倒さないと。
先程の戦闘で敵がダメージを受けた箇所、または弱点を【観察】して把握。
可能な限り仲間にも共有する。
【忍び足】からの【突撃】、そして【エアライド】で高くジャンプし、銃を構える。先程と同じ動きでは攻撃をかわされる可能性があるため【飛翔】し、トリッキーな動きで敵に接近する。
同じ手は使わない、よ……っと。
さっきは火力が足りなかった。なら、これならどうだ……!
至近距離からのアサシネイトキリングで弱点を狙撃。
攻撃後も【エアライド】【飛翔】で敵の攻撃を避けながら、味方が攻撃するための隙を作る。
もう少し、遊んでもらおうか……!
●
光の紋章から放たれた無数の槍がゾルダートへと突き刺さる。
その瞬間、マティアス・シュトローマー(ザ・フール・g00097)はゾルダートへ向けての跳躍を終えていた。
エリーザベトとゾルダートが鍔迫り合いを始めた時点で攻撃を仕掛ける事も出来た。
しかし、予想外の一撃を受けて敵の隙が最も大きくなる瞬間を狙い、じっと機会をうかがっていたのだ。
当然、その機会が訪れる事を確信して。
そして、それは完璧なタイミングで成功した。
(「彼女が作ったこのチャンス、無駄にするわけにはいかない!」)
こちらに反応できないゾルダートへ向けて、マティアスはもう一段加速するように空中を蹴り上げる。
先程、巨大化装置を破壊した時の再現のように死角から飛び込んでいく。
「チッ、小細工を!? しかし、その攻撃はお見通しだ」
とっさにゾルダートは両腕を胸の前に置いてガードを固める。マティアスの拳の一撃を警戒してのことだ。
と、直前でマティアスが動きを止めて、上へと飛翔してみせた。彼の両手に握られるのは拳ではなく黒い拳銃であった。
間抜けに前に腕を突き出し、上からは無防備になったゾルダートに向けて静かに狙いを定める。
「ふふ、同じ手は使わない、よ……っと」
狙うのは先ほど槍で貫かれ大きくヒビが入った胸部装甲。この距離ならば外す事はない。
(「さっきは火力が足りなかった。なら、これならどうだ……!」)
引き金を引き、パラドクスを込めた弾丸を打ち込む。装甲に亀裂が入る。
そして、さらに引き金を引く、引く、引く。
狙いを外さず、亀裂の中へと弾丸が二発三発と吸い込まれていく。
強い亀裂が入り内部から衝撃を受けた装甲は脆いものだ。バキバキ、と音を立てて胸部の装甲が砕け散った。
「クソがッ! この卑怯者どもがッ!」
「ハハハ、どうだい? もう少し、遊んでくれてもいいんだぜ?」
空中を飛びながら隙を見ていやらしく銃を撃つマティアスに、ゾルダートは完全にペースを奪われていた。
成功🔵🔵🔴
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
アイネリス・レナリィ
大き過ぎるのも問題ね…限度というものを考えた方がいいんじゃない?
まずは【飛翔】【空中戦】で飛び回り的を絞らせないように立ち回る。【エアライド】で弾幕の隙間を見極めつつ頃合いを測って急接近、【撫で摩る切先】で攻撃。
あれだけ図体が大きければそれなりに動きは鈍いだろうし、上手く懐に入れたら距離を取られないように手を休めず仕掛けていくべきね。
●
敵の意識はマティアスに集中している。
アイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)も今が好機だと、箒にまたがり空中へと踊り立つ。
近づけばゾルダートの大きさがよくわかる。
しかし、それが何だというのだろうか?
デカイは強いと豪語するゾルダートに、アイネリスは苦笑を禁じえなかった。
『大は小を兼ねる』などというけれど。大剣で料理はできない。大槍で彫刻を彫る事はできないのだ。食材を切るには包丁が必要だし、石を削って何かを作ろうとしたらノミが、細かい細工にはもっと小さな彫刻刀が必要だ。
普段から金属を操る魔女として、日用の刃物を取り扱うアイネリスにとって、大切なのは大きさではなく適材適所という考え方だ。
「大き過ぎるのも問題ね……限度というものを考えた方がいいんじゃない?」
思わず口から飛び出た言葉である。図体が大きい分こうやって懐に入ってやれば……。
「あら、こちらに気づいたようね? ご機嫌よう巨人さん」
涼しげに笑ってやる。
怒ったゾルダートが取り回しの悪そうな機関銃を向けてきたが、これだけ近づけば狙いを付けるのも難しい。
さらに敵へと近づいて、手に魔力を集める。
魔法はイメージだ。
硬くしなやかな、鈍い光を放つ黒鉄の刃。
「靡いて、斬り裂け」
さらにもう少し近づく。
先ほど壊れた装甲に、手で触れられそうな程の距離に。
「『撫で摩る切先』」
生み出した金属の刃が指の動きに従って、装甲から剥き出しになっている、敵の急所を撫でるように切り刻む。
「グ、グゥワァアアアッ!?」
そういえば、機械の身体だというのに痛みは感じるみたい……ちょっと不思議な話ね。
黒鉄の魔女は可笑しそうに小さく微笑んだ。
成功🔵🔵🔴
効果1【一刀両断】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
クレイ・ロックウェル
「俺達を羽虫どもと言ったな。上等だ」
どこまでもまとわりついてやる。
【飛翔】と【エアライド】で機動力を上げ
仲間と連携して敵を囲い込むように立ち回る。
先程のように敵が怒りで集中力を欠いていれば
付け入る隙があるはずだ。
隙を見逃さないように良く【観察】し、
【飛天流星脚】で攻撃する。
(ネメシスモード発動:体長2mの無骨な二足歩行ロボットに変身する)
自分と相手の特性を考慮して戦う。
敵および周囲の状況を良く見て、
敵の弱点や動きのクセなど何らかの情報を得たら仲間と共有する。
勝利の為なら自分が負傷するのは厭わないが、
仲間の足を引っ張るような無茶はしない。
可能な限り仲間と連携し、援護をする。
アドリブ歓迎。
●
「オノレ……オノレ、オノレェエエッ!』
痛みに激昂したゾルダートが見境いなく機関銃を乱射する。
クレイ・ロックウェル(アーベントロート・g03894)は仲間たちと共に飛翔やエアライドを駆使して、三次元機動でその攻撃を凌いでいた。
クレイたちは決して一定以上の距離を空けさせず、連携して相手の注意を分散させていった。
「さっき俺たちを羽虫どもといったよな。上等だ、どこまでもまとわりついてやるさ」
クレイがニヤリと笑う。インセクティアであるクレイからしたら羽虫というのはかなりの侮辱にあたる。この状況でそれを口にするのは愚かな敵への意趣返しとして見事というしかない。
もはや戦いのイニシアチブはこちらが完全に握ったといって良い。
この状況ではクレイが待ち望む好機がやってくるのは、もはや必然といえた。
「グカァアアアアッ!!」
ゾルダートは怒りで完全に視野狭窄の状態におちいっていた。
「隙だらけだ、この木偶の坊が!」
好機は訪れた。敵の視界から外れたクレイはネメシス形態へと姿を変える。
慌てて振り向いたゾルダートの眼前には2メートル程の人型ロボットのような姿に変わったクレイが居た。
クレイの機械の身体から駆動音が鳴り響き、これまでになく強力な回し蹴りがゾルダートの左腕部を直撃する。
すでに胸部へかなりのダメージを受けていたこともあったのだろう。
クレイが脚を振り抜く。
すると金属が軋む音とともに、ゾルダートの左腕部が胴体から千切れ飛び、宙へと舞った。
成功🔵🔵🔴
効果1【落下耐性】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
シャルロッテ・ヴェイロン
やっほー、ご自慢の巨大化装置は機能しなかったみたいだねー?
『フン、下らぬ絡繰りに頼って粋がっておったのが貴様の敗因よ!』
そういうことだね。それじゃ、ボスレイドいくよー!
まずは【飛翔】しながら牽制の【弾幕】を張って、ボスの注意を反らすようにしていくね。
そして頃合いを見てから顔面に近づいて、【指定パラドクス】を最大威力で食らわせちゃうよ!
あと、火炎放射器が出てきたら、放たれる前に至近距離で【砲撃】を食らわせちゃおうか。
〇戦闘後
『やはり図体のデカさは強さと直結せぬな。むしろ格好の的よ』
それもそうかもね。少なくとも私のプレイスタイルに合わないかも。
※『』はデーモンのセリフ
●
宙を舞った左腕部が地面へと落下し、盛大な音を立てる。
片腕を失いうずくまるゾルダート。
チャンスとばかりにシャルロッテ・ヴェイロン(美少女ゲーマーDiabloCV・g04449)が空から接近する。
「ご自慢の巨大化装置は機能しなかったみたいだし、ダメージくらいすぎてついに部位破壊が発生しちゃったみたいね」
(「フン、下らぬ絡繰りや図体に頼って粋がっておったのが貴様の敗因よ!』)
「そういうことだね。それじゃ、ボスレイドいくよー! 折角だからトドメも狙っちゃおうか」
シャルロッテが獲物を狙う目で、ゾルダートへと迫る。そのただならぬ雰囲気に狼狽したゾルダートが慌てて胸部の火炎放射器を展開する。
「レアドロップも期待しちゃおうかなー。さあ、お命頂戴ってね」
「く、来るなああ!?」
ゾルダートの目が恐怖で大きく開かれる。
それを見て、シャルロッテはニンマリと笑い。
「眩しいよ、気を付けてね! 『フラッシュアタック』!」
超至近距離からスマートフォンで超強烈なフラッシュを放った。
「目が、目のカメラがァアアアアッ!?」
完全に意表をついた閃光でゾルダートの両目は焼き切れてしまう。天を仰いて絶叫するゾルダートにシャルロッテは腹を抱えて笑う。
「ざーこ、ざこざこ。こんな手に引っかかるなんて、何このヌルゲー? 雑魚すぎー」
(「やはり図体のデカさは強さと直結せぬな。頭の弱さと相まってむしろ格好の的よ」)
「それはそうね。デカさに頼った脳筋プレイなんて、少なくとも私のプレイスタイルじゃないわ」
目の前の間抜けな標的を見てシャルロッテは肩をすくめた。
成功🔵🔵🔴
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
ゼット・ノアール
「敵性存在、アヴァタール級クロノヴェーダ……巨人か」
特殊兵装がなくともそれなりに大きい。ここは身体を張らなくてはならないだろう。
グラップルで肉迫し、ブラックステークで局部破壊を狙う。仕込み鎖で間接部を狙ってもいいが恐らく振り回されるだけだろう。仲間に危険そうな攻撃をされる時だけ一瞬捕縛による妨害くらいは仕掛けてもいいかもしれない。
臨機応変に対応し、大技であるエルガーマックスのチャンスを待つか。
※アドリブ大歓迎です。
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「敵性存在、アヴァタール級クロノヴェーダ『フェストゥング・リーゼ』」
天を仰ぐ大型ゾルダート。これまでサポートに徹しながら大技を叩き込むタイミングをうかがってきたゼット・ノアール(群青の傭兵・g01952)の相貌が鋭さを増す。
「状況確認。全武装コード解放(オープン)。これよりファイナルフェイズに移行する」
群青色の『ZEUS』のコートがはためく。
全ての機能を解放し、爆発的な跳躍でゼットは空中へと踊り出る。
「目標確定……」
自由落下による重力加速度に武装の推進力を加えて地上へと落下。必殺の一撃へと備える。
「正しき怒りを受けろ。『エルガーマックス』」
衝突直前で射出された鎖がゾルダートへと絡みつき、その逃げ場をふさぐ。
「アアァアアアアッ!? デカイは……」
狂乱するゾルダート。
ゼットの全機能を込めた必殺の蹴撃がゾルダートに炸裂する。
「コードZ……断罪の時だ」
——ドゴォォオオオン!
巻き起こる爆炎。地面に着地するゼット。
彼と仲間の復讐者たちが見上げる先に、クロノヴェーダの残骸が爆発炎上し、無惨に崩れ落ちていく様が映っていた。
こうして弩級戦士『グロースゾルダート』による虐殺事件は未然に防がれた。
復讐者(ディアボロス)たちは、機械化ドイツ帝国の企みをひとつ潰してみせたのであった。
成功🔵🔵🔴
効果1【落下耐性】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!