リプレイ
内方・はじめ
【パラドクス通信】で各々の進捗を確認しつつ、復興支援のお手伝いね
私は拠点構築、塹壕掘りを活かして、拠点の周りに塹壕を掘っておくわ
掘ったときに出た土は、側に積んで土塁にしてもいいし、建物の土台のかさ上げに使ってもいい
建物を修復する際には、塀や壁に内側から開閉できる銃眼……お城とかで言う狭間を設けたら、有事への備えにもなりそうね
そうそう、建物はあまり小部屋をたくさん作るよりは……大部屋を襖で仕切れるような構造がいいかもね
有事には襖を取っ払って、大広間みたいに使ったり、野戦病院代わりにもできるから
勿論、大事な物資や重要人物の部屋なんかは、施錠可能な部屋を用意して厳重に管理するのが理想的だと思うけど
野本・裕樹
住処ですか、どんな建物ができるでしょうか。
何を作るにしても建築材は必要ですよね、【フライトドローン】で輸送を受け持ちましょうか。
人一人が乗れる位ですから多数用意すればある程度の重量は運べそうだし人手不足の解消になると思います。
人の移動に使ってくれてもいいですしね。
作業をしている人達に必要な物を確認して早速始めましょう。
他に建設予定地があればそちらにも建築材を運んでおきます。
フライトドローン輸送隊を率いつつ、あと他にやれそうな事は瓦礫の除去でしょうか。
瓦礫のあるままでは次の作業も進まないでしょうから、やれそうな仕事はやっておきたいですね。
瓦礫を運ぶのにもドローンは役立ってくれるでしょう。
ミサゴ・ゾーリンゲン
「悪いな。少し騒がしくする」
……断ったからな?
ショットガンを使って何かを建てる予定地にある資材にならなそうな廃材……
そうだな、焼けて爛れた木なんかを破壊して建築スペースの確保を進める
結構破壊されてるみたいだしな。全部が全部は、使えないだろ
リコイル
発砲で起きる反動を利用して、ショットガンでは対応できない大きな廃材を《偽・銃弾拳法参式》で破壊
使えそうなものはついでに発生する《建造物分解》で資材に変えて、適宜運んでやればスペースの確保と資材の確保を一機に出来るって寸法よ
別にお前らのためじゃねえよ。オレのトレーニングに丁度いいんだ
※アレンジやアドリブ等お任せします
「悪いな。少し騒がしくする」
早朝の静けさを、銃声が突き破る。
「なんだなんだ?」
寝ぼけ眼のまま、廃屋から出でた陰陽師達が目にした光景は、長岡京の荒ら家を砕く復讐者の姿だった。
焼け落ち、残すところは幾何の柱と壁と、そして心許ない天井のみ。いつ崩れるか判らない荒ら家をショットガン片手に解体する彼の名は、ミサゴ・ゾーリンゲン(カムイチカフ・g00067)と言った。
「おはようございまーす」
はふぅと欠伸をし、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が人の良い微笑を浮かべる。
「ええっと、おはようございます……?」
「朝早くからごめんなさいね。先程着いた処なのだけど、もう明るくなってるし、いいかなって」
内方・はじめ(望郷の反逆者・g00276)の丁寧な挨拶に、陰陽師達は是と頷くしかなかった。
太陽は既に顔を出したとは言え、刻限としては未だ早朝の域を出ない頃合いだ。確かに本来であれば彼らにとっても活動時間ではあるが、それは京での勤めを鑑みれば、である。
故に、陰陽師が彼らに抱いた感想を述べると、実は――。
(「復讐者の皆さんって働き者なんだなぁ」)
ともあれ、彼らだけに働かせるわけに行かないと、陰陽師達も襟を正す。
早朝の澄んだ空気が何故か、心地良く感じた。
ミサゴの砕いた資材をはじめが運び、それらの指揮をはじめが執る。
焼け落ちた筈の荒ら家を無作為に破壊しているように見え、しかし、砕かれた柱や壁は、その傍から建設用の資材と化している。何処からどう見ても破壊活動にしか見えないミサゴの乱射は、しかし、【建造物分解】のお陰で、有用な資材を生み出していく。まるで魔法だと、彼を補佐する陰陽師の一人は感嘆した。
「別にお前らの為に撃ってる訳じゃねーよ。オレのトレーニングに丁度良いんだ」
何処ぞのツンデレの様な台詞を口にし、更なる射撃を重ねていく。資材を確保しつつ、危険な建屋を破壊していく。そんな一石二鳥な活動を目の当たりにした陰陽師達は、舌を巻く想いで彼を見つめてしまう。
「それでは、資材を運びますね」
「ああ、我々もお手伝いしますよ。ディアボロス様」
裕樹の補助にと飛ぶのは彼女が召喚した【フライトドローン】の群れだ。人一人運べる力があるそれらの有用点は、人の手ならば余る障害を無視して運搬できる事にある。人の手とドローンの飛行能力のお陰で、ミサゴが生み出す資材達は即座に運び込まれていった。
「ミサゴさん、こっちも頼むわ」
「判った」
更に別の崩れそうな廃屋をはじめが指差せば、是とミサゴが銃を向ける。解体までには小刻も必要としなかった。
「そうね。ミサゴさんが解体工事をしている間、塹壕を掘っておきましょう。掘り出した土は土塁にしてもいいし、建物の嵩上げにも使えるわ」
指揮する様は、何故か板に付いていた。【パラドクス通信】の成せる業のみの話ではないだろう。或いは年長者の貫禄と言った処か。
「ところで、此処に建物を作りたいって聞いたのだけど?」
「はい。見ての通り荒ら家ばかりで、折角来て下さった皆さんを歓待することも出来ない有様です。なので、雨風凌げる程度の物くらいは、と」
だが本音は、何処から来て尽力し、去って行く復讐者達が少しでも快適に過ごせる様、そんな宿泊施設を建てたいとの事だった。
「私たちは本当に雨風凌げる程度で良いのですが……」
固辞しようとする裕樹の言葉に、しかし、はじめは首を横に振る。
「そうね。私たちの宿泊施設はともかくとして、大部屋がある建物はあった方が良いと思うわ。襖とかで仕切れれば皆さんの言うような宿泊施設に出来るし、いざとなったら野戦病院の様な運用も出来るし」
「ああ、そうですね。私たちだけじゃなくて、皆様が寝泊まりしても良いですものね」
はじめの言葉に、得心と頷く。
「決まりか? じゃあ、この辺りを綺麗にしていくぜ?」
「お願いします、ミサゴさん」
銃片手にぶっきら棒な物言いをする少年に、優しげな微笑が重なった。
「それでは、次はドローンに瓦礫を撤去させますね」
怪我対策などにより、人の手では遅々としか進まない作業を機械に任せるのは、ある意味正答だ。裕樹の提案にはじめは是と頷く。
斯くして、長岡京の一画に結構な更地が生み出される。ちょっとした屋敷ぐらい構えられそうな広さであった。
「……うん。ちょっと頑張り過ぎちゃったかしらね」
「ま、丁度いいんじゃないか? 余った土地は別の用途でも使えるだろう?」
「大は小を兼ねるですよ」
三者三様の物言いに、周囲の陰陽師達は明るい笑顔を浮かべるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
リズク・バウワーブ
アレンジ、絡みは歓迎。
事件が終わったから、はい終わり。という訳ではないからな。
出来るだけ早く人々が日常に戻れるよう、復興に全力を尽くそう。
力作業には自信がある、建築材を集める事や以前から壊れていた建物の修復を中心に行おう。
む?宿泊施設か。それなら家がない人達が避難するのにも最適だろう。最優先で進めよう。
それでは、資材集めを取り急ぎすることにしよう。出来るだけ多めに集めたら他にも回せるだろう。
宿泊施設、壊れていた建物の順に作業しよう。
建物の修繕をする際は、【修復加速】を使って修理効率をあげよう。
そこまで良くなるわけではないだろうが、ないよりかはあった方が良いだろう。
安心させる為にも頑張るとしよう
ソラス・マルファス
兄貴(g00862)と
兄貴も復讐者なんだから多少暑さや寒さも耐えれると思うんだがね
これも気の持ちようってやつか
「ソラスだ。復興の手伝いに来たぜ。物資不足と聞いたんでね、手土産ってわけでもねぇが、良ければ食ってくれ。質より量ですまねぇな」
芋と粥と、果物を差し入れよう
復興は怪力無双で力作業と、建築を手伝うぜ
建築の専門知識はねぇから、場所や建て方は陰陽師の指示に従おう
柱にする木材を切り出そう。カンナや鋸は手持ちの工具があるからな
あぁ、壊れてる道具があったらついでに修理させて貰おうかね
雪が降りそうってなら先に屋根を作っちまうか
一応カイロも持ってきてるが、変な疑いを招きそうなら焚火にでも当たるとしよう
ラウム・マルファス
ソラ(g00968)と
湿地帯かァ
暑くなる前に終わらせたいよネ
想像しただけでボク溶けちゃうヨ
今は寒いケド
「ラウムだヨ。よろしくネ」
ボクの手土産は清潔な布と消毒液代わりのお酒、燃料になりそうな木炭だネ
さぁ、何を作ろうカ
「ボクたちの欲しい施設?んー、みんなが平和で楽しければ十分なんだケド……じゃあ、みんなで集まれるおっきー部屋作ろうカ。台所と倉庫つけておけば食堂みたいに使えるし、暑い時に涼めるし、宿にもなるし、なんかあった時は救護所になるだろうシ」
「良い場所あル?あと、壊して良い廃屋あったら教えテ。資材にしちゃうカラ」
全知の魔法書で時代に合ったものを調べ、PDで資材を作るヨ
あとはドローンで運搬しよウ
「そうだネー。建物は大事だよネー。雨風凌ぐのも大事だし、これから暑くなるから早く終わらせたいよネ」
想像しただけで溶けちゃいそうだヨ、と笑うのはソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)である。
「兄貴も復讐者なんだから多少暑さや寒さも耐えれると思うんだがね。これも気の持ちようってやつか」
呆れ顔を形成するラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)に、仕方ないよネーと人懐っこい微笑だけが返ってきた。
「資材の運び込み、終わったぜ?」
リズク・バウワーブ(探求者・g00193)の呼び掛けに、二人は応と頷く。周囲の荒ら家を解体し、或いは都の外から切り出してきた資材達は、リズクの指し示す通り、山のように積まれていた。
「宿泊施設を作るんだろう? それなら家のない人達が避難するにも最適だろう」
その言葉と共に、最優先で、と集めてきた結果だ。補佐として数人の陰陽師達が彼らに着いていったが、その実、数十人単位での働き様を見せていた。これも、ラウムが付与した【怪力無双】の恩恵であった。
「しかし、陰陽師ってのは何だって出来るんだな」
「占いや儀式のみってイメージだったヨ。ああ、でも、本当の陰陽師は妖怪退治なんてしなかったからネ」
建物を作ると言う陰陽師の言葉に、兄弟の零した感想であった。
とは言え、その人足が足りていないのも事実。
「まあ、ないよりマシだろう」
【修復加速】を周囲に付与しながら、リズクは有無と強く頷く。
陰陽師達に指揮を任せ、自分達はその手足として動くつもりであった。
――そのつもりであったのだが。
「そうだネ。みんなで集まれるおっきー部屋作ろうカ。台所と倉庫つけておけば食堂みたいに使えるし、暑い時に涼めるし、宿にもなるし、なんかあった時は救護所になるだろうシ」
「ええ。先程もその提案を頂きましたので、その方向で考えて居ます」
ラウムの言葉に、陰陽師は是と頷く。土の地面に小枝でガシガシと削り書きながらの台詞であった。
折角復讐者達の為に宿泊施設を作るのだから、皆の要望を取り入れたい。そう願われれば、全て彼ら任せに、と言うわけにも行かなかった。
「俺達の事よりも、自分達が過ごしやすい施設を目指して欲しいんだがなぁ……」
リズクの台詞に、しかし、陰陽師は首を横に振る。
「ディアボロスの皆様が過ごしやすい施設であれば、我々も使いやすいと思うのです」
その知識が彼らにはあり、陰陽師達にとっては馴染みが薄いものだから、と言うのが彼らの主張であった。
確かに彼らが有するのは平安時代の知識だ。復讐者達とは1000年近くの年代差違がある。彼らの言い分が判らない、と断ずることは出来なかった。
「判った判った。俺達もアイディアを出そう。頑張るとしよう」
「お願いします。ディアボロス様」
ぺこりと頭を下げられれば、応えないわけにはいかない。
頼られるのは悪い気分ではないが、少し困るな、とリズクは視線を泳がせてしまうのであった。
「まあ、俺は建築の専門知識は無いわけだが、ともあれ、まずは雨風凌ぐ事が大事だろうなぁ」
空を見上げ、ソラスは呟く。
「雨……いや、雪が降りそうだ。先に屋根を作っちまうのはどうだ? それと、あっちの広場に火を熾しておこうか。粥を温めることも出来れば、芋を焼くことも出来るしな」
「そうですね。それはとても素晴らしい」
むしろ陰陽師達を慮るソラスの言葉に、彼らは目を輝かせる。中には「成る程。これがディアボロス様の思慮……」と感嘆の声を零す者もいた。
(「いや、大袈裟だろう」)
だが、彼らのこれまでを考えれば、その感激も理解出来た。
要するに疲弊しているのだ。平安鬼妖地獄変と言う改竄世界史内で行われる、超越者たちが遊戯の如き弄ぶ現状に。そしてその中で生きる彼らが役目として負わされたのは、度重なる妖怪との衝突であり、その繰り返しに精神的な安らぎを感じる暇が無かった事は痛いほど判った。その支柱を蘆屋道満に求め、今は復讐者達の役に立つことで、精神の均衡を保とうとしている。それが、今、復讐者達の前に佇む長岡京の陰陽師の生き方なのだろう。
それが致し方ないと感じる。ならば、ソラスに出来る事は僅かだ。だが、しないよりもした方が良い。先程のリズクの言葉ではないが、ソラスも同じ考えであった。
「よし。芋を焼こうか。腹も減っただろう。少しは休憩した方がいい」
「そうだネ。作業効率をあげるには、その方が良いヨ」
「根を詰めすぎても怪我の元になるだけだからな。俺も相伴に預かろう。皆もそれでいいよな?」
ソラスの提案にラウムが乗れば、リズクがサポートする。
彼らの望みが叶うのはまだまだ時間が掛かる。一夜城を作るわけではなく、そして時間はまだまだ残されている。ならば、今、無理をすることはない。
「判りました。我らも頂きましょう。ディアボロス様」
復讐者たちの好意を是と受け止め、陰陽師達もまた、休息へと向かうのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【修復加速】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【建造物分解】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
弐伊原・祈織
さて、フライトドローンに賞味期限切れ直後の肉を焼いた物を詰めて……
焼いた肉の香りに奴らは敏感だろうし、賞味期限切れの肉でも少しは魅力的に映る
その肉の香りを放つドローンを仕込みを仕掛けた場所に飛ばし、奴らを誘導
その場所に辿り着いた奴らは怪力無双と建造物分解で作り出して偽装した落とし穴の中へ
さて、それじゃあ妖怪狩りの始まりだ
斬撃を未来へと飛ばし、逆説連鎖戦の要領で時空間を超えた斬撃をパラドクスとして載せて攻撃
落とし穴に落ちた妖怪共が混乱と手間取っている内に、斬撃を叩き込んで討伐する
槍を放つ反撃は未来を読んで対応
穂先を白先で切り落とし、弾いていくぞ
リズク・バウワーブ
アレンジ共闘歓迎
復興も無事に終わった。
ならばあとは不安の芽を摘むだけだ。
村には一歩も近づけさせはしない。
腹が減ってる、という情報があったな。
村から離れた場所に続くように、鶏肉を転々と撒いておこう。
【光学迷彩】で隠れながら様子を伺う
もし肉に気付きそうになければ、誘導弾や石を投擲して気付かせる
奇襲が出来そうであれば、『守護』で斬りかかる
戦闘知識を活かしてラウンドシールドで攻撃を受け流し、ケペシュの斬撃で攻撃
内方・はじめ
湿原地帯の脇にある村が……狙われてるんだっけ
【飛翔】して、情報収集、偵察、看破を活かし、上空から敵群を探して、村に入られる前に迎え撃ちたいわね
敵を見つけたら、【パラドクス通信】で敵の位置や数、構成等を仲間に伝達
できるだけ足並み揃えて応戦したいわね
なるべく村から離れたところで、誘導弾、空中戦を活かし、敵群へ双翼魔弾を放ち攻撃
湿地の足場が悪い場所に、敵群を追い込むように立ち回り、村に被害を出さず、こちらが有利に戦えるよう動きましょ
敵群が強引に村に向かおうとするなら、敵と村の間に割り込み双翼魔弾で牽制
敵の出鼻を挫き、村へは近寄らせない
敵が投げる槍は、上下左右に動き撹乱しつつ、残像を活かし回避を試みる
ミサゴ・ゾーリンゲン
会話もできなさそうなら理性の欠片も感じられない
こういう手合いが一番苦手なんだ。足を撃っても止まんなそうだろ?
だから、一番単純に、わかりやすく、欠片も残さず粉砕してやる
錆びてる刃を貰うわけにはいかねえ
銃撃で腕や槍を持つ手を狙って攻撃に対して牽制しながら、自分の間合い
――踏み込んで拳の届く距離を維持
牽制に撃った銃撃の反動を溜め込んで踏み込みの力と拳の破壊力に変換
《偽・銃弾拳法参式》 一気に間合いを詰めて、一撃で砕いてやる
どっちの一撃が鋭いかの勝負だ
足りてねえんじゃねえか? カルシウム
もっと牛乳飲んどきな
※アレンジやアドリブお任せします
「湿原地帯の脇にある村が……狙われてるんだっけ?」
切欠は内方・はじめ(望郷の反逆者・g00276)の一言であった。
建築作業にある程度の目処が付いた復讐者達は、彼女の言葉を受け、視線を交わす。
「そろそろ頃合いだろうな」
荒ら家解体に使用していたショットガンを肩に乗せ、ミサゴ・ゾーリンゲン(カムイチカフ・g00067)が見上げたのは天頂高く輝く太陽だった。
頃合いとして正午。時先案内人の予知に時刻は記されていなかったが、空腹を訴えるとするならば、今時分だろうと結論付ける。
「行きましょう」
はじめの言葉を先導とし、復讐者達は移動を開始する。
「いってらっしゃいませ。お気を付けて」
彼らを送り出す陰陽師達は、奇しくも、新宿駅ホームで見たような心配と信頼が入り交じった微笑を形成していた。
香ばしい匂いが漂っていた。
味覚を刺激する匂いに、不覚にもくぅっとお腹が鳴ってしまう。そんな魅惑的な匂いを発しているのは、弐伊原・祈織(黒白二元剣術流祖・『二意天双流』・g01487)が飛ばす【フライトドローン】達であった。
「焼いた肉の匂いであれば、彼奴らにとって蠱惑的に映るだろう」
彼奴らは空腹を訴えていた。ならば、この匂いは見過ごせない筈だ。
「引っかかると良いけどな」
同様の罠はリズク・バウワーブ(探求者・g00193)も用意していた。
鶏肉を転々と撒き、村から復讐者の元へと誘導する動線を形成したのだ。雀の罠を思わせるそれが果たして効果を為すのか。半信半疑ではあったが試しても損はない。その判断の下、二重に付与された【光学迷彩】の中でそれらを見守る。
その罠群は果たして――。
「な、なんだァ?!」
約半刻の後。
ぐしゃりと潰れる音と共に響き渡ったのは、野太い悲鳴だった。
「って、本当に掛かった?!」
「流石食い意地の汚い妖怪!」
身を隠していた復讐者達は驚愕混じりの声と共に飛び出すと、落とし穴にはまる骸骨――白骨夜行に対してパラドクスを振るっていく。その勢い、まさしく絨毯爆撃の様相を示していた。
「ちっ。貴様らがこの辺りに出没しているディアボロスと言う輩か!」
「丁寧な紹介、どうも。――امل」
アヴァタール級クロノヴェーダ、ましらの声にはリズクは短い反応を紡ぎ、続けざまに浮き足立つ白骨を斬り裂いていく。カタカタと音を響かせながら、斬撃を受けた一体は昇天していった。
「しかし、本当に罠に掛かるとはな。妖怪としての矜持はないのか?」
匂いに釣られた。それはあるだろう。何故ならば、匂いの元に彼らの求めるエネルギー源――人間がいる可能性は充分に高い。
だが、道ばたに墜ちている鶏肉をくちゃくちゃと食む姿は、どう捉えるべきか。空腹を訴え、軍を一時離脱したましらの素行を考えれば、その意地汚さは、当然とも言える気もしたが、腑に落ちないのも事実だった。
「まさか……それも妖怪の性質?」
はじめがゴクリと唾を飲み込む。
当たって欲しくない想像が当たってしまった。そんな表情をしていた。
「拾い食いする妖怪なんぞ、まさしく忌み嫌う的な象徴だろうよ!」
「いや、絶対そこまで考えていないでしょう!」
だが、嫌悪感は表に出てしまう。ましらの行動を肯定してしまう自分の感情が、少しだけ嫌だった。
「はん。そんな事はどうでもいい!」
銃弾と拳で白骨夜行を打ち砕きながら、ミサゴが吼える。
「俺達は罠を仕掛け、彼奴らが嵌まった。ならば、あとはこいつらを始末するだけ。そうだろう?」
起きたことが明確ならば、後は単純化し、判りやすく終わらせれば良い。もはや暴論の域に達するような主張だったが、今となっては小難しく悩むよりも正しい事の様に思えた。
「是だ。私たちは私たちの為すことをすれば良い。――白先無明。それは確定された因果を以て今に不可視なる刃の如き行動を創り上げる」
肯定と共に紡がれたのは祈織による斬撃であった。彼女の放ったそれは体勢を整え始めた白骨夜行を斬り裂き、バラバラに打ち砕いていく。
「妖怪狩りの始まりだ」
体勢を整え始めたとは言え、未だ、勢いは復讐者側にある。
それを示すような笑みに、しかし、返ってきた言葉は、罵声じみた檄だった。
「野郎共! 妖怪の矜持を見せやがれ!!」
「せめて鶏肉を吐いてから指揮しなさい!!」
ましらの声に、魔弾と共に紡ぐはじめのつっこみが重なった。
斯くして、湿原を前に大乱戦が始まる。
カタカタと骨を鳴り響かせ、槍を振るうトループス級クロノヴェーダ、白骨夜行は、しかし、復讐者達の攻撃に掛かり、一体、また一体と崩れ去っていく。
「おのれおのれおのれおのれ! 不甲斐ない!!」
「指揮をする大将が無能だと、部下は辛いな」
吼えるましらに、叩き付けられるのはリズクの挑発だ。曲刀で白骨夜行を撫で斬りにしながら、しかし、その視線は油断なく周囲に注がれていた。
突き出される槍を躱し、ついでとばかりに仲間へ向かう一体を背から斬り裂いていく。乱戦の最中であれ、否、最中だからこそ周囲を見張る必要がある。愚直に攻めるだけではこの大軍を討ち滅ぼすのは至難と言えた。
故にその為の罠。その為の奇襲であった。形はどう在れ、それらが成功したのだ。その瞬間、既に勝敗を決せられていた。
「足りてねえんじゃねえか? カルシウム。もっと牛乳飲んどきな?」
ミサゴはにぃっと笑い、銃弾を、そして拳打を振るっていく。弾丸のみにあらず、その反動まで利用する闘法は、一体、また一体と白骨夜行を屠っていった。
「ここまで来れば未来を読む必要はないな」
そして、対の妖刀を突きつけ、祈織は静かな微笑を形成する。もはや誰の目にも勝敗は明らかだ。彼女の言葉は、それを確たる物する宣言であった。
その剣が斬り裂くのは最期の白骨夜行。大軍を制するとはこのことだと言わんばかりの攻勢に、おのれおのれとましらはその場で地団駄を踏む。
「さあ、後は貴方だけね。いらっしゃい。相手して上げるわ」
リズク、ミサゴ、はじめと十重二十重どころか三重に重なる挑発に、ましらの沸点はもはや限界だった。
「人間如きが! その腹を割き、腸を喰ろうてやるわ!」
「貴方に」「貴様に」「お前に」「貴殿に」
復讐者達の言葉が重なる。
「「それが出来るか?」」
「「出来るかしら?」」
猿叫と、鮫のような笑みが交錯する。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV2が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【建造物分解】がLV3になった!
効果2【ダブル】LV2が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
弐伊原・祈織
飛翔を用いて大暴れを回避
逆説連鎖戦とはいえ回避の概念は重要
あくまで時空を捻じ曲げて反撃をねじ込むがゆえに、時を操るこの二振りは逆説連鎖戦を繰り広げるに際して有効
ただ暴れまわるだけのパラドクスに、この二刀流が攻略できるか見ものだな
突撃してくるましらに対して両断するように勢いよく二振りの刃を振るい、反撃を
精神を集中させて拳や蹴りを見切って回避
逆に反撃でダメージを追わせていく
高まった攻撃の威力と命中率、能力を用いて攻勢を仕掛けていき削っていく
大祓…というほど対した奴じゃないか
そう挑発しながら止めを刺す時は白先を振るって首を刎ねるぞ
リズク・バウワーブ
アレンジ、共闘歓迎
親玉のお出ましだな。
コイツを倒せば終わりだ、最後まで気を抜かずに行こう。
手加減は不要。姑息な手を使われる前に、討伐してしまおう。
人々の安全を脅かそうとした事を、あの世で詫びろ。
ケペシュの斬撃で攻撃、『嘆き』をメイン使用
相手の攻撃は可能な限り、戦闘知識と臨機応変を活かしてラウンドシールドで攻撃を受け流して反撃
突撃に対しては【飛翔】を使用し回避
戦闘終了後は後片付けを。
被害が出ている場合はそちらを優先的に対処しよう。
内方・はじめ
この、でっかい猿が親玉?
まあ、大きさに比例した膂力みたいだし……侮れないわね
雪になりそうな雲行きだし、時間は掛けたくないわ
【飛翔】し周辺の様子や敵の動きをチェックしつつ、【パラドクス通信】で仲間と交信
情報収集、偵察を活かし、湿原に沼地や池等がありそうなら、そこへ敵を追い込むように報復の魔弾で敵を攻撃
攻撃の際は、砲撃、誘導弾、一撃離脱、弾幕を活かし攻撃し、敵の反撃は残像、空中戦を活かして上下左右にランダムに動き回避を試みる
いよいよ雪が本降りになって、視界が悪くなってきたら、仲間と【パラドクス通信】で交信し、互いの位置や敵位置を見失わないよう相互にフォロー
敵を見失って、鷲掴みにされたりしたら最悪よ
野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎
出遅れてしまいましたね、遅れた分を取り返せると良いのですが。
でも遅れた分、姿を見せずに済んだとも考えられますかね。
こちらの存在はまだ把握されていない、【光学迷彩】を使用して接近し奇襲できないか試してみましょう。
人間如きですか、ならアナタは猿如きですね。
一時の空腹も我慢できない残念なお猿さん?
奇襲しながら挑発も絡めていきましょうか、沸点低そうですし。
こちらに攻撃を引き付けて味方の攻撃チャンスを作りたい所です、[オーラ操作]で防御しながら[風使い]や[吹き飛ばし]で体勢を崩す事も狙っていきましょう。
隙が見えたら迷わず《紅楓閃》。
村に迫る危険の芽、摘ませてもらいます。
ミサゴ・ゾーリンゲン
よかったよ。知恵は働くけど、それを武器に戦うような相手じゃなくて
チンピラみたいなヤツ相手なら気兼ねもねえ
どれだけ早く動こうと、不規則な動きを混ぜようと、関係ない
野生の動きなんざ、見慣れてるんだ
【完全視界】の効果もある。見落とす理由がねえ
それに、オレ一人相手してるわけじゃねえだろ?
味方の圧に紛れて、相手の意識の外側から、ズドン
戦士じゃねえからな。狩人のやり方でやらせてもらう
悪知恵で、“猿”じゃ“狐”に勝てねえよ
※アレンジやアドリブお任せします
アンリ・カルヴァン
(サポート)
理不尽とクロノヴェーダは赦せない。
けれど、怒りと憎しみは心の奥に秘めて、あくまで冷静沈着に振る舞おう。
何よりも大切なのは、何も知らぬ無辜の民を守り、救うことだからね。
「さあ、エレイン。征っておくれ。征って、僕の想いを叶えておくれ」
操り糸『薤露』を繰って、三対の腕を持つ人形 麗しき青薔薇『エレイン』で戦うよ
敵の攻撃はエレインに装備させた雷槍イサナトリか影断つ剣シャロットないし自身の鉄腕で受けさせる
必要があれば操り糸でトラップを仕掛けて敵を翻弄もしよう
罠使い、地形の利用、フェイント、撹乱あたりの技能を使えばトラップも上手く仕掛けられるかな
僕とエレインによる一手が、共に戦う仲間の一助になれば幸いだ
ちらちらと視界の隅で、何かが煌めいていた。
「……降って来ちゃったわね」
嘆息するのは内方・はじめ(望郷の反逆者・g00276)だ。午後より下り坂になり始めた天候は、どうやら降雪を選択した様だ。春先の雪に、溜め息も零れよう。
「まさしく『我が衣手に雪は降りつつ』だな」
弐伊原・祈織(黒白二元剣術流祖・『二意天双流』・g01487)の言葉に、たははと頷く。
ならば摘まれる若菜は自分達か、それともクロノヴェーダの事か。
そう問いかけて辞めることにした。仲間は敵と答えるだろうし、食い意地の張ったアヴァタール級クロノヴェーダ、ましらは村人、或いは復讐者と答えるだろう。それが目に見えたからだ。
「雪で視界が悪くならなければいいけども」
「心配するな」
独白に応えたのはミサゴ・ゾーリンゲン(カムイチカフ・g00067)だった。粗野だと思った青年が、その実、意外なほどの気配り屋であることを、既に彼女は理解している。彼が付与する【完全視界】が無ければ、【パラドクス通信】の相互連絡で乗り越え様と思っていたのだから、受ける感動は一入という奴であった。
「ならば問題無いな」
短い言葉で会話を締めくくると、リズク・バウワーブ(探求者・g00193)は己が得物である曲刀を、ましらへと突きつける。
それは、挑発で、そして、事実上の勝利宣言でもあった。
「姑息な手を使われる前に、討伐してしまおう。人々の安全を脅かそうとした事を、あの世で詫びろ、妖怪よ!」
「はん! 骸共を倒したところでいい気になるなよ! ディアボロス如きが!!」
湿地平原にも轟かんばかりの猿叫が、響き渡った。
「二言目には如き、如き……」
人間如き。ディアボロス如き。
ましらの言葉に憤慨を叩き付けるのは、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)であった。
確かに人は弱い。妖怪のましらから見れば矮小だろう。そしてこの改竄世界史から過去ディアボロス達が排除された経緯を鑑みれば、同じようにましらが侮蔑する理由も良く判る。
だが、それでも。
「人間如きですか? ならばアナタは猿如きですね。一時の空腹も我慢できない残念なお猿さん?」
飛び出し、一閃をましらへと叩き付ける。
それは煌めく楓の花の如き朱を、虚空へと咲かせた。
「餌を如きと言って何が悪い?」
だが、胸元を斬り裂いた筈の一刀はしかし、横から飛び出た腕によって受け止められてしまう。奇声と共に叩き付けられた掌撃は、野生の俊敏さを伴い、裕樹の妖刀すら鷲掴みにする。
その膂力は、妖刀ごと、彼女をぐしゃりと握り潰――。
「さあ、エレイン。征っておくれ。征って、僕の想いを叶えておくれ」
潰されるよりも早く、横合いからの刃が、ましらの腕を切り裂き、彼の妖怪をも怯ませる。
それは、アンリ・カルヴァン(氷華の人形遣い・g03226)が来る人形、エレインの一撃であった。対の直剣ともう一つの対の両手に握られた一本槍、それらが紡ぐ斬撃に、空を舞うのは幾多の獣毛、そして血飛沫だ。
「ぐぬっ」
「ま、オレはあんたみたいな奴が標的でホッとしているぜ?」
踏鞴踏むましらに突き立てられるのは、ミサゴの放つ銃弾だった。正確、且つ無慈悲な射撃は、黒狐の矜持を以て、ましらの胸を穿つ。
「知恵は働くが、それを武器に戦う奴でもねえ。チンピラ同然の思考回路している奴ならば、気兼ねもしねえしな!」
暗に下劣とましらを断じ、二度、三度と射撃を行う。貫いたのは胸、肩、腹。いくら硬い獣毛が防具代わりになったとしても全てを阻害する事は不可能に違いなかった。
「だぁれがチンピラだ!」
だが、ましらも撃たれるがままに終わらない。飛び上がり、ミサゴへと腕を伸ばす。彼を鷲掴みにしてもあまりある程の広大な掌を前に、しかし、ミサゴは微動だにしなかった。
その必要を感じなかったからだ。
「ملكي」
響くのは男の嘆きだった。守りたいものを守れなかった嘆き。それは主か、それとも大切な伴侶か。怒りを灯したリズクの嘆きは曲刀を伝わり、ましらへと叩き込まれていった。
その一刀は力強く、そしてましらの巨体をも袈裟斬りに。
生じた傷口から噴出する血を手で押さえたましらは、一歩、二歩と敢え無く後退をしてしまう。
「刀傷が初めてとは言うまい? それとも、ディアボロス如きに手傷を負ったことに対する動揺か?」
口元に浮かんだ笑みは、後ずさりに対する揶揄を形成する。対してましらが行えることはただ一つであった。
「ほざけ!」
罵声と共に降ってくるのは拳だ。それを躱し、或いは身体を捻って躱すと、更に一刀、二刀とリズクは斬撃を重ねていく。
「大祓……と言う程、大した奴じゃないが」
血霧の中、祈織は飛ぶ。周囲に散るそれはましらのみにあらず。被弾したリズクを始めとした仲間達、そしてエレインの零した疑似体液が含まれていることを、彼女は理解している。
その全てを無にしない。その為の攻撃と自身に定め、対の白黒剣を振るう。
「黒白双剣、それは未来と過去から飛来する二つの閃撃」
それは魔術にまで昇華した対の斬撃であった。白先と黒後の刃が斬り裂くのは、現代にあらず。未来と過去を違わず斬り裂くそれは、矛盾孕みの逆説定理。だが――。
「ぎぇぇぇ」
ましらの身体から噴水の様に血液が噴き出していく。
過去を切り、未来を切る。故に防ぐ事の出来ない斬撃は、彼の妖怪の身体を余さず捉えていた。
「だが――」
己が腹を押さえ、片膝を突く。胸部から脇腹に掛けて走る鈍い衝撃は、肋骨の一本や二本、砕かれたかの様な鈍痛を訴えていた。
(「流石はアヴァタール級クロノヴェーダと言ったところか」)
ただの膂力のみで迎撃を狙った。相打ちに留まったのは、自身の剣戟とましらの殴打にさほどの差違が無かった為だろう。距離どころか時空を超越した攻撃は、何も祈織のみの専売特許ではない。むしろ、クロノヴェーダの在り方こそ、その本領発揮であった。
「まあ、それでも、貴方はもう終わりよ」
仲間達の刃を受け、或いは叩き落とし、傍若無人に走り回ったましらへ、最後を告げるのは銃口を構えたはじめであった。
行動は粗暴。知性のかけらも見出せない。そんなましらだが、確かにヤマタノオロチ軍団の一翼を担うだけの力量はあった。力業で無理矢理全てを突破する辺り、百鬼夜行の名に相応しいとさえ思えてしまう。
おそらくこれはヤマタノオロチ軍団の一画に過ぎないのだろう。こんな実力者達が尖兵となって長岡京を襲えば、京に残してきた陰陽師達はひとたまりも無いに違いない。
「少しでも削れることを感謝しないと、ね。惨劇の犠牲者達よ……覚醒せよ。今宵こそが報復の宴。我らが敵から総てを奪い……喰らい……滅ぼせ!」
そして弾丸が放たれる。怨念混じりの銃弾はましらを抉り、その傷口を侵蝕――喰らっていく。
因果応報。それが彼女の紡ぐ、ましらへの手向けであった。
「ぐがががっ。くそがっ!」
「その五月蠅い叫びも、臭い息を吐く口も、何より貴方自身が、ここまでですよ」
四方八方に手を伸ばし、復讐者全てを握り潰ぶさんと藻掻くましらに、静かな声が掛かる。
それは、裕樹が紡いだ声であった。
納刀した彼女は、鞘に納めたままの妖刀を腰に構える。それを居合いと認知した刹那、それが遅かったことをましらは思い知る。――否、それよりも早く、刃が真紅の刃が飛来していた。
「一閃、紅――」
弧を描く刃は、裕樹の腕が描く大円に添って走り、そして半円を描いたところで止まる。
その軌道上に、ましらの首が存在していた。
斬り裂く音も、悲鳴も発せられない。ただ、ぽとりと、草原にましらの首が落ちた音のみが、辺りに小さく、木霊していた。
「村に迫る危険の芽、摘ませて貰いました」
チンと澄んだ納刀の音が、遅れてやってきていた。
「猿じゃ狐に勝てねえ。まして、ディアボロスにはな」
物言わなくなった骸に投げ掛けたミサゴの言葉が、勝ち鬨を告げる声となっていた。
「お疲れ様、かな?」
アンリの労いの言葉こそが、戦闘終了の切欠となっていた。
それを発端とするよう、ある復讐者は地面にへたり込み、またある復讐者ははぁと大きく溜め息を吐いている。
「……何か早速、作ろうとしたばかりの宿屋モドキを使わせて貰うかな」
幸い、復讐者達が受けた軽傷以外、被害らしい被害はない。少し休息すれば、新宿島に戻る体力と気力くらいは回復するだろう。
そんなリズクの見立てに、是と復讐者達は鷹揚に頷く。
「そうだな。泥と血の汚れを落としたくはある。パラドクストレインを汚すのは忍びない」
湯屋を所望すれば良かったか? と首を傾げる祈織の言葉に、成る程、と復讐者達が頷く。
「何にせよ、雪が本降りになる前に長岡京……出来れば新宿駅に戻りたいわ」
雪で運休などはならないでしょうけど、との呼び掛けに、笑みを零したのは誰だったか。
寒の戻りとも言うべき雪降る天候ではあったが、やり遂げたと言う達成感に包まれる復讐者達の心は、晴れやかに、そして温かかった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【一刀両断】LV2が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【完全視界】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV3になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!