湖水地方と竜の花嫁

 氷のベディヴィア卿を撃破したディアボロスは、グレートブリテン島の湖水地方に上陸する事に成功しました。
 風光明媚な湖水地方は、富裕層の保養地として有名であり、ジェネラル級ドラゴン『氷将竜サグラモール』によって守護されているようです。

 湖水地方には、竜の花嫁の湖と呼ばれる湖が多く存在しており、イギリス各地から集められた『竜の花嫁』達が、最後の時を穏やかに迎える為に滞在する別荘地になっています。

 ドラゴンの生贄である『竜の花嫁』は、命を捧げることで竜鱗兵の『卵』を出現させるのです。
『竜の花嫁』となることは、幻想竜域キングアーサーでは非常に名誉とされており、花嫁の親族はそうして生まれた竜鱗兵を大切に扱うようです。

 別荘地では『竜の花嫁』を楽しませる為に、芸人や料理人などが常に募集されています。
 この芸人や料理人に紛れて『竜の花嫁』と接触して、情報を集めていきましょう。

ストロベリーチェリーの祝祭(作者 志稲愛海
22


#幻想竜域キングアーサー  #湖水地方と竜の花嫁  #湖水地方  #挿絵あり 


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 グレートブリテン島の湖水地方を彩り始める、春の気配。
 その湖沼地帯の町には今の時期、チェリープラムという桜が花開き、艶やかな赤を湛える苺が熟す季節。
 周辺の他の地では初夏頃が旬の苺であるが、この地に実る苺は早生の種類で。
 春先から楽しめるこの苺と同じ時期に咲く桜を、町は観光の目玉にしている。
 そして巡りくる春の祭り『春苺祭』には、美しい苺や綺麗な桜がいち早く楽しめるということに加え、様々な店が並んだりイベントが催されることもあり、沢山の観光客が訪れるのだという。

 そんな『春苺祭』を目前に控えた日。
 まるで熟れた苺の様な艶やかな赤の瞳を持つ、その美しい娘の心も踊っていた。
「私、この季節がとっても大好きよ。苺もチェリープラムの花も、そして『春苺祭』も。立場的に町は歩けないかもだけど、でも今年の『春苺祭』は特に目一杯楽しみたいって思うの」
 それからその娘――ルビーは、満面の笑顔を咲かせて続ける。
「だって、私にとっては最後の『春苺祭』だから」
「ルビーお姉ちゃん……」
「本当に、花嫁に……なっちゃうの?」
 言いにくそうに、そして悲しそうに。
 幸せいっぱいの笑顔を湛えるルビーとは逆に、泣きそうな顔でそう返すのは、彼女の年の離れた末っ子の妹弟たち。
 そんな妹や弟の言葉に、ルビーは不思議そうに首を傾ける。
「ジニーもボビーも、どうしてそんな顔をしているの? 竜の花嫁に選ばれるなんて、名誉で喜ばしいことじゃない。あなたたちも、竜の花嫁が出た家の子ってなったら今後きっと不自由はしないわ。こんな幸せなことってないじゃない?」
「でも……その代わりに、姉さんが」
 ――死んでしまう、と。
 その言葉を飲み込むのは、ルビーと比較的年の近い長兄である彼女の弟。
 長兄のケニーだけでない。次女エミリーも次男ロニーも三女アメリーも。
 沢山いる彼女の妹弟たちは、本当は誰一人、姉が竜の花嫁に選ばれたことを本当は喜んでなどいなかった。
 竜の花嫁に選ばれることは名誉なことであり、喜ばなければいけない。
 けれど、竜の花嫁になると命を捧げなければならない。
 つまり……死んでしまう、ということなのだから。
 だがルビーに、死んでほしくなんてない、そう何度も伝えているのだけれど。
「竜の花嫁に選ばれるなんて、こんな幸せなことはないわ。そうでしょ?」
 ただひとり、ルビーは幸せそうに微笑みを咲かせるばかり。
 まるで洗脳されているかのように。

●竜の花嫁と春苺祭
「みんなは苺、好き? 俺は大好き。練乳をかけて食べるのが、一番好きだけど。お菓子作る時に使うのも、いいよね」
 あまり表情こそ豊かではないが、そわそわ狐尻尾を揺らしながらほわりと逢海・凪都(黒焔・g03331)は言った後。
 話を聞きに来てくれてありがとう、と皆に礼を告げ、今回の事件の詳細を語り始める。
「アイリッシュ海の戦いで、氷のベディヴィア卿を撃破した事で、ついに、ドラゴンの本拠地であるグレートブリテン島に上陸する事に成功したんだけど。その場所は、景勝地として有名な湖水地方で、ジェネラル級ドラゴンで円卓の騎士の一体『氷将竜サグラモール』によって守護されているみたいなんだ。それで、この湖沼地帯には『竜の花嫁の湖』と呼ばれる湖が多くあって、竜の花嫁が命を捧げる前に、穏やかに満足して暮らせる別荘が建てられているようなんだけど」
 だが『竜の花嫁』とは端的に言えば、ドラゴンの生贄。
 花嫁が命を捧げることで竜鱗兵の『卵』を出現させるのだという。
「この『竜の花嫁』となることは、幻想竜域キングアーサーでは非常に名誉とされていて、花嫁の親族はそうして生まれた竜鱗兵を大切に扱うとのことなんだけど……今回この『竜の花嫁』に選ばれた人のひとりが、ルビーって名前の子なんだ」
 そしてルビーの実家がある湖沼地帯の町は今の時期、苺と桜に満ちた『春苺祭』という春の祭りが開催されていて。
 その催しのひとつとして、あるコンテストが開かれるのだという。
 コンテスト入賞者は、竜の花嫁のいる別荘に招かれるとのこと。
 そこで竜の花嫁であるルビーと接触することが出来れば、幻想竜域キングアーサーの中核に迫ることが出来るかもしれない。
「『春苺祭』は、早い時期から熟す苺を観光の目玉にしてるこの町で毎年催されている、春のお祭りみたい。ちょうど桜も咲く時期だから、とても賑やかで人出も多いお祭りのようだね。苺を使った美味しいものが色々楽しめたり、苺や桜がモチーフの装飾品や雑貨が買えたりするみたい。それで、その祭りのイベントのひとつとして、コンテストが開かれるんだけど……町の出身者であるルビーが花嫁に選ばれたってことで、ルビーの意向にそった内容になってるんだ。それで、彼女が望んでいるのは『大好きな苺いっぱいに満たされたい』……それは美味しい苺料理やお菓子は勿論のこと、彼女の大好きな苺や桜をモチーフにしたドレスやアクセサリーや文具等々、とにかく彼女がキュンとくるような苺関連のものを、作ったり提案したりして、彼女が気に入れば入賞……っていう、苺尽くしのコンテストなんだけど。入賞者の作ったり提案したりしたものが、その後招かれる別荘でのアフタヌーンティーにも、場合によっては反映されたりするんだって」

 けれどそのためには、ルビーの心を掴まなければいけない。
 なので凪都はこう皆に提案する。
「コンテストは午後からみたいだから、それまで『春苺祭』を楽しみつつ、ルビーの好きそうなものを探したり、彼女の家族に話を聞いたりしてみるのもいいかも。町の外では多くのドラゴンが空を飛びながら地上を観察しているみたいだから、派手な動きは控えた方がいいんだけど……逆に言えば、空からの監視で見つからない範囲であれば、かなり自由に動くことが出来ると思うんだ。だから、逆に祭りを目一杯楽しんだ方が、ドラゴンたちにも怪しまれないと思う」

 『春苺祭』は、この町の名物である苺を存分に楽しむことのできる春の祭りだという。
 イチゴクレープにイチゴプリン、イチゴワッフルにイチゴのロールケーキ、イチゴパンケーキやイチゴサンドなど、馴染み深いイチゴメニューは勿論のこと。
 イチゴを使ったソフトドリンクや酒、この町ならではなメニューも、祭りでは沢山楽しめるという。
 子供達にも大人気なのは、フェアリーケーキ。苺をはじめとしたさまざまな春らしいデコレーションが施されている、甘くて可愛らしいカップケーキだ。
 トライフルは、まるでパフェのように、カスタードやスポンジケーキ、ゼリーやチョコレートやコンポートや生クリーム、そして苺などのフルーツを器の中で重ねて作るデザート。中身は店の人に言えば好きなものにしてくれるので、贅沢に全部のせでも、さっぱりと苺とゼリーを主になどでも、自分好みにある程度頼めるという。成人していれば、大人向けにシェリー酒を加えても美味しい。
 そして、熱々のいちごとカリカリサクサクな生地が美味しいイチゴのクランブルケーキ。ふわふわしゅわっとした口当たりとフルーティーな甘酸っぱさの、いちごと焼きメレンゲとホイップクリームを混ぜ合わせた伝統デザート・イートンメス。雪のように真っ白なサクサクほろほろのメレンゲの上に、爽やかな酸味がある真っ赤なイチゴと甘い生クリームがたっぷりかかったパブロヴァ。甘い物が苦手な人には、甘くない酸味強めのイチゴプティングなどもあるという。他にも沢山、苺が存分に楽しめるメニューが提供されている。
 飲み物も勿論、苺尽くし。ソフトドリンクは勿論、成人していれば酒も提供されている。
 濃厚なイチゴジュースをはじめ、コーディアルというイチゴシロップの炭酸割りに、イチゴフレーバーの紅茶、イチゴミルクなどなど、同じイチゴソフトドリンクでも好みで色々と選べるし。
 アルコール類であれば、シャンパンベリーは人気の一品。シャンパングラスに摘まんだイチゴをそっと入れれば完成というとてもお手軽で、でも、イチゴの酸味がシャンパンの甘さをぐっと引き締める、とびきり美味しいマリアージュ。
 イチゴワインは、酸っぱさを引き出した大人の味わい。甘い物が苦手な人でも楽しめるだろう。
 イチゴサイダーはこの町では、イチゴのフルーツビールのこと。甘みがあるので、飲みやすいお酒であるという。
 そして食べ物や飲み物だけではない。苺をモチーフとした、服やアクセサリーや雑貨や文具などの店も並ぶ。
 苺モチーフに桜を添えるデザインは、特に女の子の間では人気のようだ。

 空から見張るドラゴンに気取られぬよう、周囲の人たちと同じように祭りを楽しみながら。
 待ち時間に町の流行りを観察してみたり、コンテストに備えた準備や買い物などをするのも良いだろうし。
「あとは……ルビーの家族に話を聞くのも、ルビーと接触した時にどんな言葉を掛けたらいいかの参考になるかも」
 ルビーの実家はイチゴ農園を営んでおり、今は年老いた両親に代わり長兄で真面目なケニーが経営を主に担っている。
 ルビーは姉弟で一番年上の長女で、しっかり者のお姉さん。時には妹や弟の母代わりかのように面倒をみていたという。
 3男4女の大家族であり、家族をとても大切に思っているようだ。
 彼女の実家のイチゴ農園で『春苺祭』のイベントとしてイチゴ狩りが楽しめるというので、客を装って、妹弟たちに話を聞いてみるのもいいだろう。
 竜の花嫁は名誉な事であると、そうは思ってはいるものの。
 彼女が命を捧げて死んでしまう事に疑問を持っている者も、いるのだから。
「それで、ルビーに接触するためには、コンテストで入賞する必要があるんだけど。彼女の苺好きな心を掴む様なものを作ったり提示したりするためにも、お祭りを楽しんだり、彼女の家族と話すことは役に立つと思う」
 竜の花嫁であるルビーに気に入られれば、直接話をするチャンスが得られる。
 その機会が、コンテスト後に別荘で開かれる、アフタヌーンティーパーティー。
 竜の花嫁は洗脳されているのか、自分の命を捧げる事に疑問を全く持っていない。
 だが、なんらかの切欠があれば、竜の花嫁として命を捧げる事に疑問を持たせることが出来るかもしれないので。
 ルビーと話をして、交流し、語りかけてみて欲しい。

 それから説明を終えた凪都は、皆をくるりと見回して。
「町や別荘地では、人間やドラゴニアンが暮らしているけど、クロノヴェーダの姿は見当たらないよ。それに、うまくルビーと接触することが出来れば、竜の花嫁として命を捧げてしまう彼女達を助ける事に繋がると思う」
 そう言った後、尻尾をゆらりとさせながら続ける。
「チェリープラムって、桜ではあるんだけど。新宿島に咲いてる桜と違って、すぐには散らない桜なんだって。お花見しながら美味しい苺を食べられるって、いいね。ドラゴンに怪しまれないように、お祭りも、楽しんできてね」
 そして凪都は、ディアボロスの皆を案内する。
 幻想竜域キングアーサー・グレートブリテン島湖水地方行きのパラドクストレインへと。

●幸せの在り方
 現人ドラゴニアンや人間たち……風光明媚なこの町に住み者は皆、幸せに暮らしている。
 大道芸人が芸を披露し、吟遊詩人が歌を歌い、出店では美味しそうな食べ物や飲み物が並んでいて。
 特に『春苺祭』の時期となれば、町の賑わいはいっそう華やぐ。
 富裕層向けの観光地となっているこの地で、人々は竜の花嫁となる者達の栄誉を讃えながら。
 そして、竜の花嫁の無聊を慰めるべく尽力する。
 開かれるコンテストも、そのうちのひとつ。
 ルビーは美しく、そして健康的で明朗快活な少女。
 彼女は今、このままだと最後になるだろう眼前の春の景色を、ただ幸せそうな笑顔で眺めている。
 目前に迫る己の死に、何の疑問も持たぬ様子で。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
3
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【傀儡】
1
周囲に、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させる。この糸を操作する事で「効果LV×1体」の通常の生物の体を操ることが出来る。
【飛翔】
5
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【悲劇感知】
1
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【強運の加護】
6
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【現の夢】
1
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【託されし願い】
2
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【勝利の凱歌】
4
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【友達催眠】
3
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【プラチナチケット】
5
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【エアライド】
2
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【トラップ生成】
3
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【モブオーラ】
3
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【壁歩き】
1
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【スーパーGPS】
1
周囲のディアボロスが見るあらゆる「地図」に、現在位置を表示する機能が追加される。効果LVが高ければ高い程、より詳細な位置を特定できる。
【過去視の道案内】
1
移動時、目的地へ向かう影が出現しディアボロスを案内してくれる世界となる。「効果LV×1日以内」に、現在地から目的に移動した人がいなければ影は発生しない。
【無鍵空間】
2
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【完全視界】
4
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
6
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【使い魔使役】
2
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【口福の伝道者】
2
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【ハウスキーパー】
3
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【クリーニング】
2
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV10(最大) / 【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV10(最大) / 【ガードアップ】LV9 / 【フィニッシュ】LV3(最大) / 【反撃アップ】LV2 / 【アクティベイト】LV3(最大) / 【リザレクション】LV2 / 【先行率アップ】LV2 / 【ドレイン】LV5(最大) / 【アヴォイド】LV5 / 【ダブル】LV2 / 【ロストエナジー】LV5 / 【グロリアス】LV2

●マスターより

志稲愛海
志稲愛海と申します。
よろしくお願いいたします!

●各選択肢について
 リプレイの進行は、③→④→①→②の予定です。
 ③④の日常は、長く受付期間を設け、できるだけ皆さん採用したく思っていますので、お気軽にご参加下さい!
 ①②の選択肢は、シナリオ成功達成の目途が立ち次第締め切りとなります。

③現地のお祭りに参加しよう
④竜の花嫁の家族や恋人との接触
 このふたつの選択肢に限り、出来る限り多くの方を採用したく思っています。
 ③は『春苺祭』を目一杯楽しんで下さい!
 グルメや買い物、お花見などが楽しめます。情報収集メインの行動は④でお願いします。
 OPに記載のない、祭りにありそうなメニューならあるかと思いますので、お好みでご指定下さい。
 ④はイチゴ農園にいる花嫁の家族たちから話が聞けます。
 他の町の人から情報収集しても構いませんが、家族ほど彼女について知っているわけではないかと。
 ④は③の数日後から受付開始予定です、MSページ等の進行状況をご確認ください。
 早めにいただいた④のプレイングは1度お返しになる可能性があります。

②コンテストへの参加
 苺に関連した食べ物や飲み物、苺モチーフの服飾品や雑貨等、ルビーが気に入るものを提案や提供するコンテスト。
 苺料理や苺スイーツを作ったり、こんなメニューやスイーツあったらいいなというプレゼン、などから。
 こんな大きな苺が詰めたから花嫁に捧げたい! でも。
 こういう苺モチーフのドレスやアクセサリー、雑貨はどう? など現物やデザイン画を提供したり。
 ひたすら苺について熱く語って、親近感を覚えさせたり等々でも。
 とにかくどのようなアプローチでも、苺大好きなルビーの心を躍らせた人が入賞できます。

①竜の花嫁との接触
 ルビーがいる別荘で、アフタヌーンティーパーティーに招かれます。
 これまでを踏まえ、彼女と接触し、話をしてみてください。

●ルビーについて
 美しく元気で健康的、明朗快活、金髪に深紅の瞳の18歳の少女。
 家族思いで、苺と楽しいこと、可愛いものが大好きです。


 進行や受付状況等はマスターページにてお知らせいたしますので、ご確認下さい。
 公序良俗に反する事、他人への迷惑行為等は勿論のこと。
 未成年や明らかに未成年に見える姿の方の飲酒、喫煙は厳禁です。
 上記の様な行動でなければ、皆様らしくご自由にと!

 皆様のご参加を、心よりお待ちしております。
209

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


藤崎・京一
選ばれた竜の花嫁のことも気になるけど(花嫁になったら死ぬんでしょ?)今はまだ会えないし、コンテストにも参加してみたいけど取り敢えずは春苺祭を楽しんでみることにするよ。

人気のお祭りなだけあってずいぶん賑やかなんだなぁ。満開の桜がとても綺麗だ。
そうだ、花見をしよう。お祭りに花見なんて凄く風流じゃないか。
何か美味しいもの食べて花見するよ。そうだなぁ、イチゴクレープがいいかな。飲み物はシャンパンベリー。

「苺は美味いし桜は綺麗だ。こんな名物あるなんて、ここはいい所だな!」

クレープだけじゃ物足りなくなってきたから、パブロヴァも買おう。苺のお菓子うまー!

いい気分になったので、花見客とお話する。祭楽しいな!


 初めてのディアボロスとしての依頼でやって来た、幻想竜域キングアーサーのディヴィジョン。
 その地に降り立ちながらも藤崎・京一(人間の陰陽師・g06919)が気になっているのは、新宿駅グランドターミナルで聞いた、竜の花嫁のこと。
 花嫁になるということは、この世界では栄誉であるという話だが。
 京一は、思わずふと首を傾ける。だって、竜の花嫁になるということは、つまり。
(「花嫁になったら死ぬんでしょ?」)
 話に聞いた少女が死んでしまうということなのだというのだから。
 けれど、そんな竜の花嫁に選ばれた彼女・ルビーのことは勿論、気にはなるのだけれど。
(「今はまだ会えないし、コンテストにも参加してみたいけど」)
 京一は周囲に視線を巡らせながらも、町を歩き出す。
 ……取り敢えずは春苺祭を楽しんでみることにするよ、と。
 初めての依頼はちょっぴり緊張もするけれど、でもそれ以上に。
「人気のお祭りなだけあってずいぶん賑やかなんだなぁ」
 富裕層向けの観光地となっているだけあって、穏やかな中にも華やかさがあって。
 ふと見上げれば、祭りをさらに彩るように。
(「満開の桜がとても綺麗だ」)
 見つめる京一の瞳にも咲き誇る、薄紅の花たち。
 そして、そんなチェリープラムの花を見ていた京一はふと思いつく。
「そうだ、花見をしよう。お祭りに花見なんて凄く風流じゃないか」
 何か美味しいものを食べながら、花見と洒落込むことに。
 春苺祭という名なだけあって、並ぶ店には沢山の美味しそうな苺のメニューがあるけれど。
「そうだなぁ、イチゴクレープがいいかな」
 京一が選んだのは、たっぷり苺の甘くて美味しいクレープ。
 飲み物は、シャンパンベリーを買ってみて。そっと真っ赤な苺をグラスに入れて飲んでみれば、人気も頷けるような絶妙の味わい。
 そんな苺尽くしのひとときを、満開桜の下で堪能しながらも。
「苺は美味いし桜は綺麗だ。こんな名物あるなんて、ここはいい所だな!」
 クレープだけだと物足りなくなってきたから、パブロヴァも追加して。
 はむりと口にすれば、思わず笑み零れる――苺のお菓子うまー! って。
 そして祭りの楽しい雰囲気と、お酒がちょっぴり入ったのも相まって、ほわりといい気分になったから。
「満開の桜、綺麗ですね! あ、そのお菓子も美味しそう……」
 傍にいた花見客と暫し談笑しつつも、苺も桜も存分に堪能しながら満開に笑み咲かせる――祭楽しいな! って。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【書物解読】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

桜・姫恋
絡み・アドリブ歓迎

【ヨアケ】で参加

春苺祭か〜♪苺好きとしては見逃せないお祭りね?
今日は苺料理を食べて食べて食べまくるよ!!!


全開だめ?バテないと思うけど……少し落ち着いてからトータ、琥兎、燈杜美と一緒に苺のグルメを食べまくるが途中から苺に夢中になりすぎて苺以外視界に入らなくなる。苺に目をキラキラさせながらウロウロして回るうちに自然とトータと琥兎から離れていく

こんなに苺に囲まれたお祭りとか幸せすぎるわね♫
こんなお祭りなら毎日でも歓迎だわ♪

ところで、2人はいつの間に消えたのかしら?なんかデジャブな感じするけど気のせいよね?

さて、最後はお土産に何か買っていきたいわね?
何がいいかしら?とお土産を探す


緋詠・琥兎
【ヨアケ】
とりあえず落ち着け
桜嬢
最初からエンジン全開だとバテるぞ

燈杜美
悪いが桜嬢の付き添いを頼む
苺への愛が爆発してて
止めるのもアレだから

《完全視界》で桜嬢と燈杜美の位置を逐一確認
見失なわないようにしつつ
祭りを楽しもう

トータは自分と祭りを回るか
気になるものはあるか?

なるほど、ジャムか
用途は完全にそっち方面か

なら、クッキーも探そう
あれも日持ちするものだしな

途中でクレープを買い過ぎ
トータに御裾分け

せっかくの祭りだ
保存食探しだけで済ませるのは勿体ないぞ

自分の喫茶店メニュー開拓(食べ歩き)に
付き合ってもらおうか

新宿島も色々とあるぞ

向かった方向はわかるから
距離が離れない内に合流しようか……


アドリブ
絡み歓迎


トータ・キサラギ
絡み・アドリブ歓迎

【ヨアケ】で参加

姫恋ねーちゃんと琥兎ねーちゃんに苺祭りに連れてきてもらったぜ!
苺はいいよな!毒のある種類がないから安心して食べられるんだぜ!
オレはジャムを見ておきてえな
長期保存できるんだろ?保存食に良さそうだ
作り方教えてもらえるところはねえかな?

そーだな、せっかく新鮮なものがたくさん食えるんだからそっちも堪能するぜ!
こんなオシャレな食いもん初めてだな!
ねーちゃんたち連れてきてくれて本当にありがとな!
…って、姫恋ねーちゃんどこ行ったんだ?


 パラドクストレインから降り立てば、そこは湖が望める風光明媚な風景。
 けれどこの日、いつもならば静かな湖畔の町は、沢山の人々の楽しそうな声で賑わっていて。
 チェリープラムが咲く春の景色を行くトータ・キサラギ(忍者の末裔・g06840)の足取りも、心なしかわくわくと軽い。
 だって、ディアボロスとしての依頼のためではあるものの。
(「姫恋ねーちゃんと琥兎ねーちゃんに苺祭りに連れてきてもらったぜ!」)
 並んで歩く桜・姫恋(苺姫・g03043)と緋詠・琥兎(その身に潜むは破滅か。それとも朧げな標か・g00542)と共にやってきたのは、そう――苺祭りこと『春苺祭』。
 この町の名産品でもあるという早生の苺も、今が一番の旬。
 そんな苺を余す事なく存分に堪能できると聞けば。
「春苺祭か〜♪ 苺好きとしては見逃せないお祭りね?」
 姫恋が見逃すなんてことがあるだろうか、いや、決してない。
 何せ姫恋は、ただの苺好きではない。
 苺のことになると残念になることもあるほど、苺が大好きすぎる人なのだ。
 それに、苺と共に桜の装飾をつけている彼女にとって、満開に桜咲く中で思い切り苺を満喫できるなんて聞けばもう。
「今日は苺料理を食べて食べて食べまくるよ!!!」
 とにかく、苺を食べまくるしかありません!!!
 そんな並々ならぬ気合いも十分、すでに脳内も苺尽くしになりまくっている姫恋へと声を掛けておく琥兎。
「とりあえず落ち着け、桜嬢。最初からエンジン全開だとバテるぞ」
 早速飛ばしすぎたら、後が持たないかもしれないから。
 けれど、こてりと姫恋は首を傾けて。
「全開だめ? バテないと思うけど……」
 苺のこととなれば、バテるどころか、むしろいつだって全開が通常仕様な気もするけれど。
 言われたように少し落ち着いてから、トータと琥兎と燈杜美と一緒に、賑やかな町をいざ歩き出す。
 そう……苺のグルメを食べまくるために!!
 いや、心躍らせるのは何も、苺が大好きすぎる姫恋だけではない。
「苺はいいよな! 毒のある種類がないから安心して食べられるんだぜ!」
 口にしても、安心安全。
 トータもそんな苺が沢山並ぶ光景をぐるりと見遣りながら、こくりと姫恋へと笑みつつも頷いて。
 やはり彼女と同様に目一杯、苺も祭りも皆と楽しむつもり。
 そして、あっちの苺にふらり、こっちの苺にダッシュ、そっちの苺をはむり。
 落ち着いたのもほんの数秒……苺に夢中になりすぎて、姫恋は再び苺以外視界に入らなくなっているようだから。
 苺が大好きにも程がある連れを見守りつつも、琥兎は燈杜美にこうお願いを。
「燈杜美、悪いが桜嬢の付き添いを頼む」
 ……苺への愛が爆発してて止めるのもアレだから、と。
 苺への情熱を遮るような野暮なことはしないけれど、でも、パッションが弾けすぎるのも心配だから。
 完全視界を駆使し、祭りの雑踏の中でも、姫恋と燈杜美の位置を逐一確認できるようにした後。
 ……祭りを楽しもう、そう小さく改めてひとつ頷いてから。
「トータは自分と祭りを回るか。気になるものはあるか?」
 苺に目をキラキラさせながらウロウロして回っている姫恋と保護者役の燈杜美から、トータへと視線を移す琥兎。
 そんな向けられた問いに、トータはこう答える。
「オレはジャムを見ておきてえな」
 新鮮なもぎたて苺のジャム。
 確かに、考えただけでもきっと、それは甘くて美味――。
「長期保存できるんだろ? 保存食に良さそうだ」
「用途は完全にそっち方面か」
 あくまで彼の興味が向くのは、主に実用面のようです。
 けれど、そんなトータの思考を尊重しながら琥兎は勧めてみる。
「なら、クッキーも探そう。あれも日持ちするものだしな」
「長く食えるのはいいな! ジャムの作り方教えてもらえるところはねえかな?」
「あるんじゃないか? それも訊いてみよう」
 ということで、まずはジャムとクッキーが売っていそうな店を探してみることに。
 それから、はむりと瑞々しい大粒の苺を頬張って。
「こんなに苺に囲まれたお祭りとか幸せすぎるわね♫ こんなお祭りなら毎日でも歓迎だわ♪」
 幸せそうにうきうき、同意を求めるかのように連れのふたりへと視線を向けてみた姫恋は……思わず瞳をぱちくり。
「……ところで、2人はいつの間に消えたのかしら?」
 ふたりかと思って声をかけたのは、自分を見守ってくれている燈杜美と、春苺祭のゆるかわマスコットのイチゴマンの置物であったのだから。
 そして――なんかデジャブな感じするけど気のせいよね? なんて思うけれど。
 苺に滾って残念になるのも、迷子になることも、最早仕様……かもしれない。
 そんな姫恋と、案の定逸れてしまったのだけれど。
 燈杜美を保護者につけているし、トータと店を見ながら歩いていた琥兎であったが。
 ふと、あるものを見つけて寄り道を。
 いえ……皆の面倒を見たりと、大人びている彼女だけれど。
「少し買いすぎたか?」
 何気に、クレープを買い過ぎた模様。
 けれど両手に持った大量のクレープをくるりと見遣った後。
「トータもどうだ? せっかくの祭りだ。保存食探しだけで済ませるのは勿体ないぞ」
「そーだな、せっかく新鮮なものがたくさん食えるんだからそっちも堪能するぜ!」
 トータにも御裾分けして、万事解決。
 そして、受け取った苺がたっぷりのクレープをじいっと興味津々見つめた後。
「こんなオシャレな食いもん初めてだな!」
 早速はむりと一口食べてみれば、トータの瞳もキラキラ。
 そんな彼の様子に瞳を細めた後。
「新宿島も色々とあるぞ」
 琥兎は彼に付き合って貰うことにする。自分の喫茶店メニュー開拓と言う名の、食べ歩きに。
 そしてトータも、ジャムやクッキーを探しつつ、見たことがない苺の食べ物たちに心弾ませながらも。
「ねーちゃんたち連れてきてくれて本当にありがとな!」
 そう改めて、ふたりに礼を言った……ものの。
「……って、姫恋ねーちゃんどこ行ったんだ?」
 姫恋かと思って声を掛けたのは、マスコットのゆるかわイチゴマン。
 そんなイチゴマンと見つめ合いながらも首を傾けているトータの声に、くるりと視線を巡らせる琥兎。
「向かった方向はわかるから、距離が離れない内に合流しようか……」
 ちょうど苺ジャムとクッキーが買えそうな店も発見、ジャムの作り方も教えてくれそうだから。
 姫恋と燈杜美の位置が遠くないことを確認しつつも、トータのお目当ての買い物を済ませるべく、ふたりで足早に店へと向かう。
 いや……彼女の性格か、それともこういうことには慣れているからか。
「さて、最後はお土産に何か買っていきたいわね?」
 ……何がいいかしら? なんて。
 姫恋も姫恋で、苺メニューを全制覇した後。ちゃっかりお土産探しまで、目一杯満喫しているから。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!

クラーラ・シャーフ
ニーニ・ネーネ(g06662)と

可愛いもの、綺麗なもの、美味しいもの
纏めて堪能出来るなんて素敵なお祭ね

まずはスイーツ
私は全部乗せの贅沢トライフルに挑むわ
ニーネ、この壮観を見て頂戴
貴女のはお花畑みたいな可愛らしいケーキね
満を辞して、いただきます
甘くて爽やかで蕩けそう
口福とは正しくこのことね

さあ、次は雑貨巡りよ
溢れる彩に翻弄された目が辿り着くのは隣の友人
甘い色合いのニーネは咲き初めの花のよう
桜刺繍のレースリボンを一巻き手に取って
これ、貴女に似合いそう
貴女のお人形ともお揃いに出来るわ
密かに苺を模したチャームも購入
こちらはサプライズで贈りましょう
もっと笑顔が見たいだなんて欲深も、お祭に免じて許してね


ニーニ・ネーネ
クラーラ・シャーフ(g06521)と

本当だね。素敵なお祭りにクーちゃんと来れて嬉しいな、へへ
もう苺のイイ匂いがする♪

わっわっ!トライフル全部のせ圧巻だね
んふふ、クーちゃん全力で楽しんでるね
よし、私も…あっ、フェアリーケーキ
これ可愛い!見てみて!私これとイチゴミルクにするよ♪

はーい、いただきまーす
ぐっ、口に入れるのがもったいない…けど食べちゃう
ひゃあ甘々ウマウマだ♪
うん、幸せだねぇ

わぁレースリボン?桜の刺繍が綺麗
人形のことまで考えてくれてすごく嬉しいな
えへへ、ありがとね

あ!この苺の刺繍ポーチすごく可愛い!!
こっそり買ってクーちゃんにサプライズプレゼントしちゃお
クーちゃん喜んでくれるかな


 優しく降り注ぐ陽光は柔らかく、賑やかな町並みに溢れているのは春の彩り。
 そんな町を歩きながら、くるりと金の視線を巡らせて。
「可愛いもの、綺麗なもの、美味しいもの。纏めて堪能出来るなんて素敵なお祭ね」
 言ったクラーラ・シャーフ(白日夢の陥穽・g06521)に、ニーニ・ネーネ(粉砕人形・g06662)も頷いてこくり。
「本当だね。素敵なお祭りにクーちゃんと来れて嬉しいな、へへ」
 そして、頬をくすぐり漆黒の髪をふわり攫った春風に瞳を細める。
 ……もう苺のイイ匂いがする♪ って。
 心地良く吹く風が、春の甘やかさを運んでくれるから。
 満開に咲き誇る桜の花は綺麗で、沢山の人で賑わっている祭りの風景はわくわくしてしまうし。
 何より、ふたり並んで歩きながら早速見て回るのは、やはりこれ。
 ――まずはスイーツ、と。
 ぐっと気合いも十分なクラーラのお目当ては、まるでパフェのように、美味しいもので器をいっぱいに彩るトライフル。
 いや、ただのトライフルではありません。
「私は全部乗せの贅沢トライフルに挑むわ」
 そう……カスタードに生クリーム、スポンジケーキにゼリーやチョコレートやコンポート等々、そして苺も勿論ふんだんに。
 贅沢で豪華な、全部乗せトライフルです!
 そして手渡された、美味満開の華やかな器を受け取って。
「ニーネ、この壮観を見て頂戴」
「わっわっ! トライフル全部のせ圧巻だね」
 クラーラの手にある盛り盛りトライフルのに、ニーニも瞳をぱちくり。
 そして、ほくほくご満悦な彼女の様子に思わず笑みも零れて。
「んふふ、クーちゃん全力で楽しんでるね」
 よし、私も……と周囲を見回してみれば、目に飛び込んできたのは。
「……あっ、フェアリーケーキ。これ可愛い! 見てみて!」
 タタッと駆け寄った店頭に並ぶのは、鮮やかに飾られた可愛らしいフェアリーケーキたち。
 ニーニはそんなたくさんの春を纏うケーキを一通り見回してから。
「私これとイチゴミルクにするよ♪」
「貴女のはお花畑みたいな可愛らしいケーキね」
 苺とお花がいっぱいに咲いたフェアリーケーキと、イチゴミルクも一緒に買って。
 それぞれ甘やかな戦利品を調達すれば、いざ。
 満を辞して――いただきます!
 クラーラの声に合わせてニーニも、はーい、いただきまーす、って。
 手元のフェアリーケーキへと改めて目を向ければ。
「ぐっ、口に入れるのがもったいない……」
 でも……ぱくりっ。
 ちょっぴり勿体無いけれど、食べちゃいます!
 そして口に運べば、瞳も思わずキラキラ。
「ひゃあ甘々ウマウマだ♪」
「甘くて爽やかで蕩けそう。口福とは正しくこのことね」
「うん、幸せだねぇ」
 ふたりではむりと食べ進めながらも、顔を見合わせて頷きあって。
 ほわほわ一緒に満開に咲かせるのは、甘い幸せ。
 そして全部乗せトライフルとお花畑のようなフェアリーケーキを、共に美味しく完食し終われば。
「さあ、次は雑貨巡りよ」
 再び歩き出し足を運ぶのは、様々なものが沢山並ぶ雑貨屋。
 クラーラは春爛漫な店内を見回しつつ、溢れる彩たちに翻弄されるけれど。
 巡らせた目が辿り着くのは、隣の友人。
 はるいろの只中に在る、甘い色合いの彼女は咲き初めの花のようで。
「これ、貴女に似合いそう」
 クラーラが手に取ったのは、そんな愛らしい花に添える薄紅の色。
「わぁレースリボン? 桜の刺繍が綺麗」
「貴女のお人形ともお揃いに出来るわ」
 見つけた桜刺繍のレースリボンは、きっとニーニと彼女の人形によく似合うって思ったから。
 そんなクラーラの手にある桜咲く一巻きを見つめ、ニーニは笑みと共に返す。
「人形のことまで考えてくれてすごく嬉しいな」
 ……えへへ、ありがとね、って。
 けれど、添える春は桜の花だけではなくて。 
(「こちらはサプライズで贈りましょう」)
 密かにクラーラが手にしたのは、ゆうらり小さく揺れる苺を模したチャーム。
 そしてニーニも、ふと手を伸ばして。
(「あ! この苺の刺繍ポーチすごく可愛い!」)
 そうっと再び笑み咲かせる。
 ……こっそり買ってクーちゃんにサプライズプレゼントしちゃお、って。
 それからふたり、相手には内緒で。
 ――クーちゃん喜んでくれるかな。
 ――もっと笑顔が見たいだなんて欲深も、お祭に免じて許してね。
 わくわく心躍らせながら購入する。
 交換こになるなんてこの時はまだ知らない、秘密の贈り物を。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

四十万・八千代
もこ(g01739)と

上空ではドラゴンが見張っている
不審に思われずにコンテスト受けする物探るにはどうしたらいいと思う?
答えは祭りを全力で楽しむ浮かれぽんちになりきることだ
右手にクレープ、左手に苺サンド、口にワッフルを咥えながら傍らの少女へ力説
あ、今回も半分こで色々食べよう作戦でいこうな

もこのリサーチ案に乗って行列のできる店探し&渡り歩き
聞いた事ないデザート名とか聞くと食べてみたくてあっちこっちフラフラ
お互いこの調子じゃ逸れる、と手を繋いで

露店で見つけた苺の髪飾りは
今日の君の春色の服と髪色、瞳や腕の色とマッチして
まるで可愛い苺のケーキ
よく似合ってる
本当にいいと思ったから、俺から君にそれを贈らせて


諷和・もこ
やちよお兄さん(g00584)と

なるほど、とお兄さんの説明に頷いて
それなら思い切りお祭りを楽しまなくちゃなんだよ!

人が沢山並んでるお店ならきっと今の流行もわかるはず
前の屋台で買った食べ物を半分こで食べながら行列に並び
そのお店の商品を買ったらそれを持って次のお店に
こうすれば行列時間を有効活用しながら沢山食べ…リサーチできるんだよ

食べ物も小物もどれも美味しそうでかわいくて思わず目移り
ついついきょろきょろ
はぐれそうになったら手をつないで歩きたいな
露店の苺の髪飾りを当てて似合うかな?って聞いてみたり

今日のために新しく新調した春色の服に気付いてもらえて
頬まで貴方が贈ってくれた髪飾りと同じ、苺色


 刻の列車を降り立てば、迎えてくれるように満開に咲き誇るチェリープラム。
 その春色は、お出掛け日和な青い空によく映えているけれど。
 見上げた花たちの間から時折見えるのは、そう――。
「上空ではドラゴンが見張っている」
 四十万・八千代(悪食ハッカー・g00584)はそれから、自分を見上げる夕焼け色の瞳に問う。
「不審に思われずにコンテスト受けする物探るにはどうしたらいいと思う?」
 そして、こてりと小さく首を傾ける諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)へと、こう続けるのだった。
「答えは祭りを全力で楽しむ浮かれぽんちになりきることだ」
 いや、ただ口だけではない。
 右手には甘ーいクレープ、左手には苺ぎっしりサンド、そして口にはワッフルをはむりと咥えながらも。
 傍らの少女へ力説する八千代はどこからどうみても、祭りを楽しみまくっている完璧な浮かれぽんちにしか見えません!
 そんな何気に食べることが大好きな彼の言葉に、なるほど、とこくりと頷いてから。
 もこも、ぐっと気合いを入れる。
「それなら思い切りお祭りを楽しまなくちゃなんだよ!」
「あ、今回も半分こで色々食べよう作戦でいこうな」
 作戦もばっちり、いざ、ふたりで仲良く浮かれぽんちに!
 それからもこは、賑やかな祭りの風景をきょろりと見回して。
 とてとてと足取り軽く、八千代と共に、目についた店へと向かう。
「人が沢山並んでるお店ならきっと今の流行もわかるはず」
 どの店も沢山の人で賑わっているけれど、その中でも特に、長い行列ができている店へと。
 そして並んでいる間だって、抜かりなく。
 前の屋台で買っていた、お花でいっぱいに飾られたフェアリーケーキを、順番が回ってくる間に半分こして、もぐもぐ。
 それからまるでパフェみたいな人気のトライフルをゲットすれば、今度はそれを手に次の行列へ。
 これも、より浮かれぽんちになるための綿密な作戦。
「こうすれば行列時間を有効活用しながら沢山食べ……リサーチできるんだよ」
 これで、美味しいものをほくほく沢山色々食べ……いえ、流行っているものの情報収集もばっちりなのです。
 定番のクレープやプリン、パンケーキは勿論のこと。
 クランブルケーキにイートンメス、パブロヴァ……聞いた事のないデザートの名前を聞くとどれも食べてみたくて、ついあっちにこっちにとフラフラ。
 食べ物も小物もどれも美味しそうでかわいくて、思わずきょろきょろ目移りしてしまうけれど。
 八千代はちょっぴり心配になる……お互いこの調子じゃ逸れる、って。
 だから――その手をふと、隣にいる彼女へと差し出して。
 重ねられた手を握って繋げば、これでもう大丈夫。
 安心して一緒に、再び色々な店を渡り歩く。
 それから、立ち寄った露店で見つけたそれを、もこはふと手取って。
「やちよお兄さん、どう? 似合うかな?」
 そっと、ふわふわの綿菓子のような髪に当ててみる。ゆうらり可愛い苺が揺れる髪飾りを。
 そんな彼女の声に、八千代は藍の瞳を細めて頷く。
「今日の君の春色の服と髪色、瞳や腕の色とマッチして、まるで可愛い苺のケーキみたいで」
 ――よく似合ってる、って。
 そう紡いでから、八千代は彼女へと続ける。
 ……本当にいいと思ったから、俺から君にそれを贈らせて、と。
 そしてもこはそんな彼の言葉に、思わず頬を染めてしまう。
 今日のために新しく新調した春色の服に気付いてもらえて――貰った髪飾りに揺れる苺と同じ、甘やかないろに。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】がLV2になった!
【先行率アップ】LV1が発生!

石垣原・壱
莉緒さん(g04388)と

莉緒さんと一緒に桜の花を見に行こう
梅の花もいいけど桜の花もいいよね
春苺祭というのもいい名前だよね

食べ物は何にしようか
飲み物は莉緒さんと同じコーディアルにしよう
苺味と炭酸の爽やかさが合わさって美味しいね
食べるのはトライフルにしてみるよ
贅沢に全部乗せで!
シェリー酒を加えるのもやってみたいな

チェリープラムもいいよね
普通の桜はすぐに散ってしまうから、長く楽しめるのはいいよね
桜を見ながら苺を食べるというのも楽しくていいな

帰りにお土産買って帰ろうか
苺のアクセサリー莉緒さんに似合いそうだね
こういうのが欲しいけど無いというのがあればコンテストで提案してみてもいいのかな

アドリブ歓迎


如月・莉緒
壱さん(g05536)と

梅の花も見たけど、やっぱり桜の花も見たくてまたもや壱さんをお誘いして

春苺祭なんて可愛い名前だよね

桜も苺も大好きだからワクワクが止まらない

まずは食べる物を選んで…それから桜を見に行こっか

さすがに全部は食べれないから…飲み物はコーディアルがいいな
お菓子も気になるけど普通に苺そのものを食べたいかも

チェリープラムを見上げ

新宿島の桜より散りにくいんだって
長く楽しめるからいいよね

と呟きながら見つめて

あ、そうだ。帰る前にアクセサリー屋さん寄りたい!
苺と桜モチーフのネックレスを買いたいんだよね

アドリブ歓迎


 以前と同じ様に刻の列車を一緒に降り立てば、眼前に咲き誇るのは春の花。
 でも、前回は春の訪れを告げる花。そして今回は、真っ盛りの春を彩る花を。
(「梅の花も見たけど、やっぱり桜の花も見たくて」)
 そう思ったから、如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)は再び、石垣原・壱(人間のワールドハッカー・g05536)を誘ったのだ。
 今度は、桜の花も一緒に、って。
「梅の花もいいけど桜の花もいいよね」
 梅を一緒に観に行った時、梅と桜の違いについて話したけれど。
 枝に花が咲く梅も、そして軸に多くの花を咲かせる桜も、どちらもやはり趣深くて。
 満開に咲いた桜を見上げていれば、ふわりと漂ってくるのは甘い香り。
 訪れた町が賑わっているのは、今日が春のお祭り――『春苺祭』であるから。
「春苺祭なんて可愛い名前だよね」
 薄紅のチェリープラムの花に、真っ赤に熟れた甘い苺。
 桜も苺もどちらも大好きだからワクワクが止まらない莉緒の弾むような声に、壱も頷いて返して。
「春苺祭というのもいい名前だよね」
「まずは食べる物を選んで……それから桜を見に行こっか」
 逸る様に周囲をきょろりを見回しながら、まずは美味しそうなものを調達することに。
 苺が名産品というだけあって、定番から聞いたことがない珍しいものまで、苺を使ったメニューが沢山あって。
 どれにしようか、思わず目移りしてしまうけれど。
「さすがに全部は食べれないから……飲み物はコーディアルがいいな」
 まずは飲み物からと、莉緒が注文したのは、濃厚な苺シロップ・コーディアルの炭酸割り。
 壱も同じコーディアルを頼んで、ふたりお揃いで飲んでみれば。
「わー、甘酸っぱくて美味しい!」
「苺味と炭酸の爽やかさが合わさって美味しいね」
 しゅわりと弾ける炭酸の爽やかさと苺の甘酸っぱさの相性は抜群。
 そして飲み物を調達し終われば、再びぐるりと並ぶ店を見回して。
「食べ物は何にしようか」
「お菓子も気になるけど普通に苺そのものを食べたいかも」
 瑞々しく艶やかな採れたてそのままを味わえる店で、一等甘そうな苺たちを莉緒が買ってみれば。
「食べるのはトライフルにしてみるよ」
 壱は器に盛って貰う中身をこう注文する――贅沢に全部乗せで! って。
 さらにそれにシェリー酒も加えて貰えば、大人の贅沢苺スイーツに。
 そしてほくほく戦利品を手に、春の風景をふたり並んで歩いて。
 ふと咲き誇るチェリープラムを見上げ、春空と同じ青の瞳にも薄紅の春色を咲かせながら。
「新宿島の桜より散りにくいんだって」
 ……長く楽しめるからいいよね。
 そう呟きつつも満開に咲いた花たちを見つめる莉緒。
 そんな彼女と一緒に、壱も桜の花を眺めて。
「普通の桜はすぐに散ってしまうから、長く楽しめるのはいいよね」
 はむりと口にするのは、全部乗せな上に苺もたっぷりの甘いトライフル。
 その味も勿論、とても美味しいし。
 壱は口の中にも咲き誇る甘やかな春に、そっと瞳を細めながらも続ける。
「桜を見ながら苺を食べるというのも楽しくていいな」
 何せ今日は、苺と桜のお祭りなのだから。莉緒と一緒に、両方とも目一杯楽しむつもり。
 そして、目でも舌でも春を存分に堪能した後は。
「あ、そうだ。帰る前にアクセサリー屋さん寄りたい!」
 ……苺と桜モチーフのネックレスを買いたいんだよね、って。
 莉緒はアクセサリーが売っている店を見つけるべく、賑やかな町へと視線を巡らせる。
 今日の思い出に、身につけられる可愛い春の彩りたちを探したくて。
「苺のアクセサリー莉緒さんに似合いそうだね」
 壱は彼女を見つめそう告げてから、莉緒をエスコート。
 春の色やモチーフでいっぱいのアクセサリー店を見つけて。
「大人っぽい桜モチーフのものとか、壱さんにも似合いそう」
「こういうのが欲しいけど無いというのがあればコンテストで提案してみてもいいのかな」
 ふたり楽しくお喋りしながらも、桜が咲き誇る春空の下、並んで歩き出す。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【グロリアス】LV1が発生!

樹・由乃
はるいちと(g00319)

いい加減名前もなんとなーく覚えましたよ
そこでこれがあの、あれのあれのあれ。幻想なんとか……いちご祭り会場

ははーん?

甘いものは嫌いではありません。口当たりのいいものならなおよいです
ムース? プリン? ケーキ……ちょっちょっちょっと待ちなさい
お前ペースが早い早いもっと落ち着いて静かにお茶はいいですがねその

やかましい!!!

お土産も構いませんが全部抱えて帰るつもりですか
ふたりで両手で持ってもよっつまでですよ。圧倒的に手が足りません
どうせ適当に数えずに10個くらい何かしら持って帰るつもりでしょう
身の程を知りなさい。抱えきれないものを抱えるものじゃありません
……籠いただけますか


樹・春一
姉さんと!(g06228)

姉さん姉さん見てください! ここがあれですよ! あれ!
いちご祭り会場!!!

会場中の甘い香り! 見たところだいたい赤! まさに祭り!
何にしますか姉さん! 僕タルトがいいです! さくさくの生地好きなんですよね!
甘いものばかりではおつらいでしょう! お茶もお持ちしますね!
えっ、もうちょっと静かに?
姉さんったら恥ずかしがりなんですから~

お土産持って帰れますかね! カップケーキなら持って帰りやすそうですが!
お持ち帰り何分くらいでしょうか! トレインで15分くらい?
ジャムとかあれば朝のパンが豪華になるんですけどねえ。果肉たっぷりのやつがいいです!
パンケーキでもいいですね!


 到着した刻の列車から降り立った瞬間広がるのは、乗り込んだ新宿駅とは全く違った景色。
 そう……今回やってきた、この地こそ。
「姉さん姉さん見てください! ここがあれですよ! あれ!」
「いい加減名前もなんとなーく覚えましたよ」
 樹・春一(だいたいかみさまのいうとおり・g00319)のはしゃぐような声に、樹・由乃(堕ちた翠星・g06228)もこくりと頷いて。
 ふたり揃って、こう口にする。
「いちご祭り会場!!!」
「幻想なんとか……いちご祭り会場」
 ええ、その通り、いちご祭りです!
 ……幻想なんとか?? 今は、いちご祭りさえ分かっていれば問題ないありません、きっと。
 そして、ははーん? と。
 一通りぐるりと周囲を見回してみた由乃は、いちご祭りの概要を大まかに把握して。
「会場中の甘い香り! 見たところだいたい赤! まさに祭り!」
 賑やかな祭り会場の店先に並ぶ沢山の苺スイーツたちを見つつ、ゆうらりそわそわ尻尾をさせながらも。
 くるりと由乃へと視線を向け、春一は訊ねる。
「何にしますか姉さん!」
「甘いものは嫌いではありません。口当たりのいいものならなおよいです」
 ぎっしりと苺の存在感があるものも贅沢で良いのだけれど、でも由乃の好みは滑らかな食感のもの。
 そう、例えば――。
「ムース? プリン? ケーキ……」
「僕タルトがいいです! さくさくの生地好きなんですよね!」
「ちょっちょっちょっと待ちなさい」
「甘いものばかりではおつらいでしょう! お茶もお持ちしますね!」
「お前ペースが早い早いもっと落ち着いて静かに」
「炭酸も爽やかで良さそうです! あっ、あの行列の店も行ってみましょう!」
 逸る気持ちのまま、あれもこれもと、春一はちょろちょろきょろきょろ。
 確かに、タルトも美味しそうだし、飲み物も必要ではあるのだけれど。
 何かと忙しい彼へと、由乃はこう告げる。
「お茶はいいですがねその」
 ――やかましい!!!
 そう、力いっぱいに。
「えっ、もうちょっと静かに?」
 そしてそんな姉さんの声に、瞳をぱちくりとさせる春一。
 だがすぐにこくこくと頷き、察した、みたいな笑顔で口にするのだった。
 ……姉さんったら恥ずかしがりなんですから~、って。
 それからすぐに、気を取り直して。
「お土産持って帰れますかね! カップケーキなら持って帰りやすそうですが!」
 再び、いちご祭り会場をきょろきょろ。
 ……いや、まだ何気にひとくちも苺を食べていませんが。
 もう土産の心配までする、そんな相変わらずペースが早すぎる彼に、由乃は言って聞かせる。
「お土産も構いませんが全部抱えて帰るつもりですか。ふたりで両手で持ってもよっつまでですよ。圧倒的に手が足りません」
 何といっても、手はふたつずつしかありませんから!
 とはいえ、薄々分かってはいるのだ。
「お持ち帰り何分くらいでしょうか! トレインで15分くらい?」
 行きは何分くらいだったかと、うんうん思い返す彼を見遣りつつも由乃は思うのだった。
 ……どうせ適当に数えずに10個くらい何かしら持って帰るつもりでしょう、って。
 そしてもう一度、試しに諭してみるけれど。
「身の程を知りなさい。抱えきれないものを抱えるものじゃありません」
「ジャムとかあれば朝のパンが豪華になるんですけどねえ。果肉たっぷりのやつがいいです! パンケーキでもいいですね!」
 むしろ10個どころではすまない予感しかしないその様子に、由乃は店の人へとこうお願いするのだった。
 よっつ以上でも持てるように……籠いただけますか、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV3になった!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【グロリアス】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!

咲樂・神樂
⚰️樂祇

春苺祭、ですって!
祇伐!美味しそうな苺がたくさんあるわ!
どれからいただこうかしら

苺ミルクで乾杯してから、
祇伐のかぁいい瞳のような真っ赤な苺をつんで、口付けるように食む
甘くてみずみずしい──まるで、初恋の……
秘密よ

それはフェアリーケーキね
かぁいらしくて美味しそう
祇伐にぴったりだわ
あたしはトライフルにしたの
半分こ?いいわよ
……ほら。口を開けて
照れなくてもいいのよ?食べさせてあげる

ほら、何より美味しい笑顔が咲いた

おいで
手招き、桜水晶の角のそば
桜と苺の飾りをそうとつけてあげる
いっとうかぁいらしい……私の愛しいあなたへ

私の花嫁に、なってくれたらいいのに……なんて
決して告げることはできないのだけど


咲樂・祇伐
🌸樂祇

苺に桜!春を感じる素敵なお祭りですね
苺のスイーツもたくさんね!
好きなの全部、食べちゃうのはどうでしょう?

乾杯です!
お酒はまだ飲めないから苺ミルクで乾杯を
─初恋の?
どきりと鼓動した胸を抑えて、問い返す
秘密…むう

拗ねたフリしながら迎えたフェアリーケーキ
可愛くて食べるのが勿体ないくらい
お兄様は、トライフル!
よかったら半分こしませんか?
一度で二度美味しい
ひ、人前で恥ずかしいです!
照れながらぱくり
噫、美味しいと笑みが咲く
じゃあ、お兄様にも

二人で二度美味しいの

招かれた先、髪に咲く苺と桜飾りに嬉しくなって兄の手を握った
いつか、何時か
…お兄様の花嫁になれるひとは幸いね、なんて─言えるわけもないのだけど


 穏やかな湖畔の町を彩るのは、心躍るような春のいろたち。
 そして訪れたこの日は、町が一等賑やかな声で満たされるのだという。
 青空に咲き誇るチェリープラムの花に、甘く熟れた真っ赤な果実。
 そう……今日はとっておきの春の祭り。
「春苺祭、ですって!」
「苺に桜! 春を感じる素敵なお祭りですね」
 咲樂・神樂(離一匁・g03059)と咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)も、満開桜が迎え入れてくれる中を、声弾ませ並んで歩く。
 そして、くるりと賑やかな店々を見回してみれば。
「祇伐! 美味しそうな苺がたくさんあるわ!」
「苺のスイーツもたくさんね!」
「どれからいただこうかしら」
 採れたての艶やかな苺を使った沢山の甘味に思わず目移りするように、小さく首を傾ける神樂だけれど。
 ぐっと気合い十分、こう兄へと提案する祇伐。
「好きなの全部、食べちゃうのはどうでしょう?」
 どれもこれも美味しそうだから……気になるもの全部いただけば、万事解決です!
 けれどお酒を飲めるようになるのは、まだもうちょっと先だから。
 ――乾杯です!
 そう重ねた器の中身は、咲き誇る桜のように淡くて甘やかな苺ミルク。
 それから神樂はふいに指を伸ばして、一粒。
 つんだ果実を口付けるように食む。祇伐のかぁいい瞳のような、真っ赤な苺を。
 そして艶やかな唇を開いて紡ぐ。
「甘くてみずみずしい――まるで、初恋の……」
「――初恋の?」
 耳を擽るような声で綴られた、そんな言の葉に。
 思わず熟れた果実のようないろを向けて祇伐は問い返す。どきりと鼓動した胸を抑えながら。
 でも、そんな祇伐の様子にふふっと小さく笑み零してから。
 はむりと甘やかな一粒を味わった後、神樂は口元に人差し指を当てて囁く――秘密よ、って。
「秘密……むう」
 返って来た兄の言葉に、祇伐はちょっぴり頬をぷくり。
 拗ねたフリをしながらもふと見つめるのは、手元に迎えた甘いお花畑。
「可愛くて食べるのが勿体ないくらい」
「それはフェアリーケーキね、かぁいらしくて美味しそう。祇伐にぴったりだわ」
 祇伐がまず買ってみたのは、優しい春色の花が飾られたフェアリーケーキ。
 神樂はほわりと花のような笑み咲かせる妹へと目を向けて言った後。
「あたしはトライフルにしたの」
 苺は勿論、沢山の甘いトッピングをふんだんに重ねた器を掲げて。
「お兄様は、トライフル! よかったら半分こしませんか?」
 祇伐は兄へとそう持ち掛ける。だってそうすれば、一度で二度美味しいのだから。
「半分こ? いいわよ」
 神樂がそんなお強請りにこくりと頷いてみせてから。
 一等甘やかな部分をひと掬いして、祇伐の口元へと差し出す。
 ……ほら。口を開けて、って。
 そんな兄の行動に、祇伐は瞳をぱちくりと瞬かせて。
「照れなくてもいいのよ? 食べさせてあげる」
「ひ、人前で恥ずかしいです!」
 途端に苺とお揃いのようないろに頬を染めるけれど。
 ちらりと兄を見てから、そうっと口を開いて……照れながらも、ぱくり。
 そして神樂は眼前の祇伐を見つめて、ご満悦に笑む。
 だって、思った通りだから。
「――噫、美味しい」
 ほっこり幸せそうに零れ落ちた声を聞きながら……ほら、何より美味しい笑顔が咲いた、って。
 それから祇伐も、花咲くフェアリーケーキをひとくち。
「じゃあ、お兄様にも」
 お裾分けすれば、ほわほわ嬉しくなる。二人で二度美味しいの、って。
 それから気になるものを買っては、仲良く半分こし合って。
 沢山美味しいものを堪能した後、神樂はふと逢魔が時の空色に映ったいろに手を伸ばす。
 そして……おいで、と。
 手招いた祇伐に、そうと咲かせてあげる。
「いっとうかぁいらしい……私の愛しいあなたへ」
 ふわりと揺れる紫烏の髪の、桜水晶の角のそばに――桜と苺の飾りを。
 そんな爛漫に咲かせてくれた春に、祇伐は嬉しくなって。
 兄の手をぎゅうと握ったその心に密やかに咲かせるのは、桜の如く淡い想い。
(「いつか、何時か」)
 でも、言えるわけもないのだけど、とそう心に秘めるだけ。
 ……お兄様の花嫁になれるひとは幸いね、なんて言の葉は。
 そして神樂も、髪に添えた春に美しく彩られた祇伐を見つめながらも。
 その姿を映す双眸を細め、想うことしかできない。
 私の花嫁に、なってくれたらいいのに……なんて。
 桜の如く淡く儚く紡ぎ咲かせてしまうことなど――決して告げることなど、できないのだけど、と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!

ミレイ・ドリムータ
【やすらぎの館】で参加

スゴイね、町中イチゴの香りで満たされてる。

イチゴのお菓子はどれも綺麗でおいしそう。
クランブルケーキって初めて食べるよ。サクサクカリカリな食感がおいしい!
そっちのもおいしそうだね。次はそれを食べてみよっかな。
皆で分け合ったりしながら、満足するまで食べる。

お土産として雑貨やアクセも見て回る。
このブローチ可愛いね。そっちのハンカチ、イチゴモチーフだけど男性でも使えそうなデザインでいいじゃん。
自分用にイチゴと桜のヘアピン、デュークにはイチゴ柄のスカーフを購入。

皆での乾杯、アタシはコーディアルのソーダ割でデュークはイチゴミルク。
ドリンクもおいしい!素敵な春の思い出になったよ。


瀬良・要
【やすらぎの館】

春って言うと花見だが、こっちは『春苺祭』なんてあるんだなァ
ジャムやら苺スイーツなんかは俺も馴染みがあるが、ここまでじゃねェし
どこも凄いな、苺と桜尽くしじゃん。たまにはいいねェ、こんな祭りも♪


ベリー系のスイーツは酸味強めのは俺も結構好きだが、酒もあんの?
イチゴワインとか珍しいな!? じゃあ俺それとプディングで
……お、名物なだけあっていい味だ。ワイン一本買ってこ

雑貨なんかは野郎の俺よりか女子のが好きじゃ……
うん? 男でも使えそうなんあったか?
あァ、こりゃよさそうだな。んじゃこのハンカチ買いだねェ♪

皆で桜見ながら、俺はイチゴワインで乾杯
得難い経験で、いい思い出になるぜ


※アドリブ歓迎


宮武・玄
【やすらぎの館】のみんなと一緒
呼び方は名前+さん

いちごが楽しめると聞いて、春のお祭りにみんなと行ってみるのー
ボクいちごだーい好きだよ
いろんなものがあるねぇ、むむむっ。
はじめにデザート?スイーツ?を楽しんでみる??
んんー、迷うけどボクはフェアリーケーキといちごの紅茶にしてみるよ。
ちょっと、いちごみるくと迷うけどぉ
炭酸は苦手だからほかの人が楽しんでる感想を聞かせてもらおうかな

雑貨類もたくさんあるー
髪飾りとか文具とかも可愛いねぇ

みんなとの乾杯はいちごみるく
やっぱり気になっちゃったから飲んじゃうの


イツカ・ユメ
【やすらぎの館】の皆と

春と言えば、桜と苺!
両方満喫出来るお祭りなんてサイコー!

まずは苺のお菓子を色々と。
クレープも美味しいし、子供達に大人気なフェアリーケーキも気になっちゃう!
現地の人のオススメを聞いたりしながら、あれこれ食べ歩いて。
気に入ったものはあとでお土産にしようかな。
皆のお気に入りや、オススメがあったら教えて教えてー?

むむ、雑貨やアクセサリーも素敵!
苺のクッションとか春色のストールやワンピースとか……
あ!この苺と桜の髪飾り可愛い!!
皆が選んだお土産もどれも素敵だね。

折角だからお花見もしたいよね。
シャンパンベリーで乾杯しちゃうよ♪
素敵な春のお祭りだもの、笑顔で楽しく過ごしたいよね。


ミシェル・ロメ
【やすらぎの館】で参加

昔、孤児院の片隅の菜園で、神父様が苺を育てていたのを思い出すな
毎年春になると、みんなで育てて摘んだ苺を食べたんだ
苺ジャムをたっぷり塗ったパンを頬張ると、あの時と同じ懐かしい味

フェアリーケーキにトライフル、スイーツはとても美味しくて
苺フレーバーの紅茶はすっきりとした味わい
丹精込めて作ってくれた村人たちの温かい想いが伝わってくるようだ

みんなとの乾杯はリリコと一緒にイチゴミルクで

苺は花もとても可愛いんだよね
自分へのお土産用に、苺の花と果実モチーフのブローチを買おう
リリコには苺と桜の花をあしらったドレスと花かんむりを
いつもよりおめかしした彼女も何だかうれしそう


 パラドクストレインが出発した新宿島も、桜の花が春の彩りを添えていたけれど。
 到着した風光明媚な湖畔の景色にも、薄紅色の花たちが満開に咲き誇っている。
 いや、皆でやって来たグレートブリテン島に春の訪れを告げているのは、新宿島のものとは少し違ったこのチェリープラムの花だけではなく。
「春と言えば、桜と苺! 両方満喫出来るお祭りなんてサイコー!」
 いっぱいの春色に、尻尾と羽もぴこり。
 イツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)が巡らせた瞳に映る、柔く優しい桜の薄紅と甘やかに熟れた苺の赤。
 瀬良・要(死は我が踊り手・g00797)も、賑やかな町を見回しながら口にする。
「春って言うと花見だが、こっちは『春苺祭』なんてあるんだなァ」
 普段は穏やかで落ち着いた雰囲気の富裕層向けの観光地であるというこの町も、今日は沢山の人の声で溢れている。
 要の言うように、訪れたこの日は『春苺祭』――春の訪れを楽しめるという祭りが催されているからである。
 ここは早生の苺の名産地であり、そして今がまさに食べ頃の旬。
 定番のものからこの地ならではな物珍しいものまで、要は店に並ぶ苺の品々を眺めつつも興味津々。
「ジャムやら苺スイーツなんかは俺も馴染みがあるが、ここまでじゃねェし。どこも凄いな、苺と桜尽くしじゃん」
 ……たまにはいいねェ、こんな祭りも♪ って。
 そんな要の言葉に同意する様に。
「スゴイね、町中イチゴの香りで満たされてる」
「ボクいちごだーい好きだよ」
 ミレイ・ドリムータ(空虚と向き合う少女・g01550)と宮武・玄(冷光のシグナル・g00677)も、好きな果物で溢れている春の祭りに足取りも軽く、心も踊ってしまう。
 苺も美味しそうだし、それにこうやって皆で祭りに訪れるということも、楽しみで。
 けれどふと、こてりと首を傾けて小さく唸る玄。
「いろんなものがあるねぇ、むむむっ」
 だって、沢山の苺を使った食べ物や飲み物に、つい目移りしてしまうから。
 でもやはり、まずはこれ。
「はじめにデザート? スイーツ? を楽しんでみる??」
 苺を使った甘いものを探してみることを提案して。
 早速皆で、美味しいもの探しに出発!
 ミシェル・ロメ(とわにひびくうた・g04569)は、艶やかに熟れた真っ赤な果実たちを目にしながらも。
「昔、孤児院の片隅の菜園で、神父様が苺を育てていたのを思い出すな。毎年春になると、みんなで育てて摘んだ苺を食べたんだ」
 ふと紡ぐのは、苺を摘んで食べた春の思い出。
 そして瓶詰めジャムが並ぶ店で振舞って貰った、苺ジャムをたっぷり塗ったパンを頬張れば。
 ふわりと自然と宿る笑み……あの時と同じ懐かしい味、って。
「イチゴのお菓子はどれも綺麗でおいしそう」
 ミレイも沢山の甘い苺のスイーツたちにきょろりと視線を巡らせてから。
「クランブルケーキって初めて食べるよ」
 買ってみたのは、イチゴのコンポートやジャムがふんだんに使われた、サクサク生地のクランブルケーキ。
 それを、はむりとひとくち食べてみれば。
「サクサクカリカリな食感がおいしい!」
 口の中に広がるのは、イチゴの甘酸っぱさとほろり崩れるようなクランブルの美味な味わい。
 イツカも、苺やクリームをたっぷりくるり、しっとりもちもちの生地で巻いて貰って。
「クレープも美味しいし、子供達に大人気なフェアリーケーキも気になっちゃう!」
 受け取ったイチゴクレープを口に運びながらも、お花や苺や動物さん等々がいっぱいデコレーションされた、可愛いフェアリーケーキが並ぶ店にも立ち寄ってみる。
 そんなイツカと一緒に、ぐるりと華やかなケーキたちを見回してから。
「んんー、迷うけどボクはフェアリーケーキといちごの紅茶にしてみるよ」
 玄が選んだのは、動物さんと星のデコレーションが可愛いフェアリーケーキ。
 添える飲み物は、さっぱりとしたいちごの紅茶……に決めたのだけれど。
 ちらりと視線を向けて、ちょっぴり気になっているのは。
「ちょっと、いちごみるくと迷うけどぉ」
 甘くて美味しそうなイチゴミルク。イチゴシロップの炭酸割りも気にはなるけれど、炭酸苦手だから、楽しんでる人の感想を聞かせてもらうことに。
 それからイツカはふと、同じようにフェアリーケーキを眺めている現地の子供達に訊いてみる。
「ほかにオススメのイチゴスイーツがあったら、教えて欲しいな!」
「わたしはイチゴプリンがすき! あとはサクサクほろほろなパブロヴァ!」
「トライフルも、イチゴはもちろん、いろいろな甘いものがぎゅっとつまってておいしいよ」
「トライフルにイチゴプリン、パブロヴァね、ありがとう!」
 そしていざ、オススメだと聞いたものを全部、あれこれといっぱい買ってみては食べ歩くイツカ。
 ミシェルもフェアリーケーキと、現地の子もお勧めしていたトライフルを買ってみて。
(「スイーツはとても美味しいし、苺フレーバーの紅茶はすっきりとした味わい」)
 一緒に楽しむ苺の紅茶も甘いスイーツにぴったりな、甘酸っぱく爽やかな口当たり。
 それに何よりも、穏やかで平和な空気が流れているように感じる町や人々の営みを見れば。
 ミシェルはほっこり、まるで春のようなあたたかな気持ちになる。
 ……丹精込めて作ってくれた村人たちの温かい想いが伝わってくるようだ、って。
 それから皆で、それぞれ買った戦利品を見せあいこ。
「このパブロヴァもふわふわサクサクで美味しい! 皆のお気に入りや、オススメがあったら教えて教えてー?」
「フェアリーケーキもすごく美味しいよー」
「トライフルも美味しいです。さっき食べた苺ジャムも、懐かしい味がして美味しかったですね」
「そっちのもおいしそうだね。次はそれを食べてみよっかな」
 やはりどれもこれも、全部美味しそう……!
 そして、甘いものは勿論なのだけれど。
「ベリー系のスイーツは酸味強めのは俺も結構好きだが、酒もあんの?」
 ふと要が見つけたのは、苺を使った酒類が売っている店。
 シャンパンベリーにイチゴのフルーツビール、イチゴサワーなど色々な種類があるけれど。
 その中で、要の興味を引いたのは。
「イチゴワインとか珍しいな!? じゃあ俺それとプディングで」
 ちょっぴり珍しい、酸っぱさを引き出した大人の味わいだというイチゴワイン。
 どのような味わいか、試しに試飲してみれば。
「……お、名物なだけあっていい味だ」
 甘さ控えめでフルーティーなイチゴのプディングと一緒に、ワインも一本お買い上げ。
 それから皆で楽しく、買ったものを仲良く分け合ったりしながら、満足するまでいっぱい食べた後。
 食後の運動も兼ねて、賑やかな町を再びぐるりと巡ってみる。
 美味しいものの次は……春に彩られたお土産を探しに。
 そして苺や桜モチーフのものがいっぱい並ぶ店の中へと足を運んでみれば。
「むむ、雑貨やアクセサリーも素敵! 苺のクッションとか春色のストールやワンピースとか……」
「このブローチも可愛いね」
「苺は花もとても可愛いんだよね」
「あ! この苺と桜の髪飾り可愛い!!」 
「雑貨類もたくさんあるー。髪飾りとか文具とかも可愛いねぇ」
 皆でわいわい、早速品定め。
 そんな皆や可愛らしい色合いの品々をぐるりと見遣ってから。
「雑貨なんかは野郎の俺よりか女子のが好きじゃ……」
 女子たちや美少年なミシェルならば似合うかもしれないけれど。
 成人男性の自分には、この店は可愛すぎるかもしれない、なんてちょっぴり思った要であるが。
「そっちのハンカチ、イチゴモチーフだけど男性でも使えそうなデザインでいいじゃん」
「うん? 男でも使えそうなんあったか?」
 ミレイが見つけたのは、モノトーンカラーのイチゴモチーフが描かれたシックなハンカチ。
 深めの赤の差し色が洒落ていて、イチゴの総柄でもシャープな印象で。
 要が持っていても違和感がないどころか、むしろメンズ用の格好良いデザインだから。
「あァ、こりゃよさそうだな。んじゃこのハンカチ買いだねェ♪」
 これは買いだと、早速手に取って。
 ミシェルも自分へのお土産用にと、苺の花と果実モチーフのブローチを選んだ後。
 リリコにも、苺と桜の花をあしらったドレスと花かんむりを買ってあげて。
(「いつもよりおめかしした彼女も何だかうれしそう」)
 ドレスと花かんむりを着けて、くるりとご機嫌そうに回ってみせる彼女に青の瞳を細める。
 ミレイも自分用にはイチゴと桜のヘアピンを、そしてデュークにもイチゴ柄のスカーフをお土産に買って。
 玄も、星と夜桜の下を駆けるシゥイみたいな馬が描かれた便箋を見つけて手に取ってみる。
 イツカも先程見つけた苺と桜の髪飾りをあててみつつ、いくつかあるデザインのどれにするか悩みながらも。
「皆が選んだお土産もどれも素敵だね」
 それぞれ手にした皆らしい土産を見れば、楽しくて何だかほわほわ嬉しい気持ちに。
 それから満足いくお土産も見つけられたし。
「折角だからお花見もしたいよね」
 イツカは咲き誇るチェリープラムを見上げながら、次はお花見の提案を。
 そして満開の桜の下で手にするのは、それぞれ好きな飲み物。
 イツカは苺を一粒グラスに落としたお洒落なシャンパンベリー、同じ酒類でも要は先程買ったイチゴワインを。
「アタシはコーディアルの炭酸割りでデュークはイチゴミルクにしたわ」
「イチゴミルク、やっぱり気になっちゃったからボクも飲んじゃうのー。炭酸の感想も聞かせて欲しいのー」
 ミレイはしゅわり弾ける苺味の炭酸を、デュークと玄もそれぞれイチゴミルクを手にして。
 ミシェルも同じく、リリコとお揃いでイチゴミルクを選べば。
 咲き誇る桜を見上げながら――乾杯!
「ドリンクもおいしい! 素敵な春の思い出になったよ」
「得難い経験で、いい思い出になるぜ」
 そんなミレイと要の声に、イツカもこくりと頷いてから。
 苺や桜みたいに爛漫に彩られた皆の楽しそうな表情を見回して瞳を細める。
「素敵な春のお祭りだもの」
 ――笑顔で楽しく過ごしたいよね、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【強運の加護】LV2が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
【飛翔】がLV4になった!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【ガードアップ】LV3が発生!
【リザレクション】LV1が発生!

ノスリ・アスターゼイン
g05456/ミラ

春の陽に
町中に
甘い香りが満ちている

人混みで酩酊しそうだね
…序でにシャンパンベリーも味わいたいなぁ

なんて
酒杯堪能のおねだり
苺ラテの要求に福々笑い
手を打ち交わす二人の密約

先ずは買い物巡り
文具屋発見に揃っていっそう弾む足取り

羽根ペン
シーリング
便箋に封筒

何れも
春色や苺模様が実に華やか

気になるもの、あった?

確かに目移りして決め切れない!と
賛同し笑みつつも
俺はこれ、と差し出したのは
苺が香る洋墨の小瓶
深紅を主に、薄紅と金がマーブルで游ぶ

ね、
まるで星雲みたいじゃない?
あんたに手紙を綴るときは此れを使うよ
ミラ専用ね

あぁ、でも、
手紙一式揃えたくなるなぁ

迷う楽しみも擽ったくて
綻ぶ笑みは
きっと甘やか


ミラ・テネブラエ
ノスリ(g01118)と

自由 空翔る彼 羽搏き 追えば
素敵な何か 出逢える 予感 するの

ノスリ 大酒家 だよね
お酒 魅力 まだ わからない
けれど 春 迎える 祝祭 だもの
羽目 外して 酔態 晒す しても
廃工場 面々 秘密 しておきます
ところで 私 苺ラテ 気になる なあ
(ちゃっかり口止め料の要求)

(文具屋に至れば一層輝く瞳)
わあ 宝の山 だ……!
花蕾 象嵌した 書刀
苺 図柄 愛らしい 印章
気泡 内包する 桜硝子ペン
ああ 文箱も 買わなくちゃ

気になる物 だらけ
ノスリ は?

本当だ 洋墨 薔薇星雲 似てる
巨大 星雲 独り占め 贅沢者 ね
手紙 開く度 苺 香り 溢れ出て
甘酸っぱい 今日の記憶 甦る わ


 青空から降る陽光は柔らかく、優しい春風がふわり纏うのは淡く優しい香り。
 この日、湖畔の町中に満ちているのは、熟れた果実の甘やかさと賑やかな人々の声。
 そんな春の祭り・春苺祭を訪れたミラ・テネブラエ(観測者・g05456)は、灰被る黄金色の瞳でそわりと追う。自由に空翔る彼の羽搏きを。
 だって、予感がするから。
 ――きっと素敵な何かに出逢える、って。
「人混みで酩酊しそうだね」
 そんな春に彩られた賑やかな祭りの様子を、ノスリ・アスターゼイン(共喰い・g01118)はぐるりと見回した後。
 ちらりと、湛える蜜色を隣の彼女へと向けて続ける。
「……序でにシャンパンベリーも味わいたいなぁ」
「ノスリ 大酒家 だよね」
 ミラはそう返しつつも、首をふと傾けてこてり。
 ……お酒 魅力 まだ わからない、と。
 でも今日は、春を迎える祝祭であるし。それに、やはり今日も彼は、春色の空に自由の翼をわくわくと広げているから。
「羽目 外して 酔態 晒す しても。廃工場 面々 秘密 しておきます」
 何か酔っぱらってやらかしても、内緒にしておいてあげます。
 けれど、タダで大目にはみません。
「ところで 私 苺ラテ 気になる なあ」
 少し先に見える店先の看板をミラは、ちらっ。
 おねだりしたつもりが、逆にちゃっかり口止め料の要求をされて。
 ノスリは福々笑って苺ラテで手を打つ。二人の密約、成立です。
 でも、シャンパンベリーにふわふわ酔い痴れるその前に……まずは買い物巡り。
 ふと歩みゆく春色の中に文具店を発見すれば、揃ってより足取りも弾んで。
 カランと苺鈴を鳴らし開けた扉から店内に足を踏み入れれば。
「わあ 宝の山 だ……!」
 刹那、キラキラと星の如く瞬いては輝くミラの瞳。
 そして、とてとてと駆け寄ってきょろりと視線を巡らせる。
 象られた花蕾が嵌められた書刀に、ころんとした苺の図柄が愛らしい印章。
 瞬くように閉じ込められた気泡を内に咲かせる桜硝子ペン。
 見つけた宝物たちをひとつひとつ手にしては、大事に抱えて。
 きょろきょろとミラは心躍らせながらも店内を見回す。
 ……ああ 文箱も 買わなくちゃ、って。
 ノスリも、羽根ペンやシーリング、便箋に封筒を順に見つめては、蜜色の瞳にも春を咲かせる。
 棚に並ぶそれらは何れも、春色や苺模様が実に華やかだから。
 そして、そわそわと宝探しに勤しむ彼女へと声を向ける。
「気になるもの、あった?」
 そんな問いに返ってくる声は。
「気になる物 だらけ」
「確かに目移りして決め切れない!」
 思わず笑み零し賛同するしかない、納得のこたえ。
 それから今度は、ミラが訊ねる。
「ノスリ は?」
「俺はこれ」
 そうノスリが差し出したのは、様々な紅と金の彩たちが游ぶ小瓶。
 ゆうらりマーブルを織り成す、苺が香る洋墨。
 そう――そんな小瓶の中身は。
「ね、まるで星雲みたいじゃない?」
「本当だ 洋墨 薔薇星雲 似てる」
 それからノスリはこう、約束を。
「あんたに手紙を綴るときは此れを使うよ」
 ……ミラ専用ね、って。
 そんな耳に届いた言の葉にミラはもう一度、彼の掌の中の小さな薔薇星雲を見つめて。
「巨大 星雲 独り占め 贅沢者 ね」
 やっぱり予感した通りだと、そっと思う。
 だって、手紙を開く度に苺の香りが溢れ出れば。
(「甘酸っぱい 今日の記憶 甦る わ」)
 そのたびに、素敵でいっぱいな春の思い出がまた花咲くだろうから。
「あぁ、でも、手紙一式揃えたくなるなぁ」
「宝物 こんなに いっぱい だもの」
 何て言ったって今日は、春を迎える祝祭なのだから。
 いっぱい迷って、結局たくさん宝物を持ち帰ることになったって、それはふたりだけの秘密。
 それに、こうやって迷う楽しみも擽ったくて――綻ぶ笑みはきっと、春のように甘やかだから。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!

ネオン・バレットレッド
【残響】
イチゴマツリすごい
アッチもコッチもイチゴだ、いっぱい食べよ

ネオはイチゴサンドとイチゴミルク
それから…
トライフル?パブロヴァ?イーメントス?
ぜんぶ知らない、ぜんぶ気になる
ぜんぶ食べたいけど…
決めた、パブロヴァも食べる

イチゴサンドはあまくておいしい
クリームもイチゴもパンもふわふわ
パブロヴァはあまずっぱくておいしい
サクサクのやつ、口の中でとける
イチゴミルクもあまくておいしい
コレいちばん好き

ソレイユのもおいしそう
紅茶もイチゴの味?
ネオのはイチゴサンドとパブロヴァとイチゴミルク
ぜんぶおいしかった

ネ、もうお腹いっぱい?
まだ入るならもういっかい行こ
イイ?やった!
ネオ、次はクレープとクランブルにする!


ソレイユ・クラーヴィア
【残響】

イチゴのデザートがこんなにあるなんて夢のようです
今日は沢山楽しみましょう

全てを味見するのは…流石に無理ですか
真剣に選びましょう

まずは王道、イチゴのクレープから
食べやすく巻いてあり、齧ると中身が溢れてきそうです
これは美味しい
手を汚さない様に気をつけながら、ぺろりと完食

次は珍しいものを
クランブルケーキはバターの香りとサクサク食感
イチゴフレーバーの紅茶を合わせて至福です
この紅茶はイチゴの香りだけですが
砂糖を入れれば甘い味になるので香りと合わせてイチゴ気分ですよ

美味しそうに食べるネオンの様子を見ていると
そちらも気になりますね…

じゃあ第二陣、出動しましょうか
お勧めのイチゴミルク、私も飲みたいです


 桜咲く春色の町を歩きながら、ぐるりと巡らせた赤の瞳をぱちくり。
「イチゴマツリすごい」
 そんなネオン・バレットレッド(Neo・g06886)の声に、ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)もこくりと頷いて。
「イチゴのデザートがこんなにあるなんて夢のようです」
「アッチもコッチもイチゴだ、いっぱい食べよ」
「今日は沢山楽しみましょう」
 足を運んだ、春を迎える祭り――この『春苺祭』を目一杯楽しむべく、賑やかな町を逸るように歩きながらも。
 ソレイユは並ぶ店々を見遣りつつ思案する。
「全てを味見するのは……流石に無理ですか」
 ……真剣に選びましょう、と。
 ネオンも、そんなソレイユの言葉に頷くけれど。
「ネオはイチゴサンドとイチゴミルク。それから……トライフル? パブロヴァ? イーメントス?」
 ……ぜんぶ知らない、ぜんぶ気になる、って。
 早速、きょろりと目移りしてしまって。
 頭を悩ませながらも帽子を被り直して、決意を口にする。
「ぜんぶ食べたいけど……決めた、パブロヴァも食べる」
 パブロヴァも買っちゃいます!
 そして慎重に吟味して、ソレイユが選んだのは。
「まずは王道、イチゴのクレープから」
 やはり定番のクレープは外せません。
 それから、受け取った苺たっぷりのクレープをじっと見つめてから。
(「食べやすく巻いてあり、齧ると中身が溢れてきそうです」)
 手を汚さない様に気をつけながらもひとくち、口に運んでみれば。
「これは美味しい」
 ふたくち、みくちと食べ進めていけば。美味しくていつの間にか、ぺろりと完食。
 ネオンもはむはむ、イチゴサンドを口にして。
「あまくておいしい。クリームもイチゴもパンもふわふわ」
 口に広がる甘さに、ほわほわ。
 そして初めて見たパブロヴァも、そうっと一口食べてみれば。
「あまずっぱくておいしい。サクサクのやつ、口の中でとける」
 雪のように真っ白なメレンゲが、サクサクほろほろ。爽やかな酸味のイチゴと甘い生クリームが絶妙な味わいで。
 イチゴミルクを飲んでみれば、甘くてとても美味しくて。
 ネオンは優しい春のいろを見つめ紡ぐ――コレいちばん好き、って。
 そしてソレイユは、王道の次はやはり珍しいものをと。
 食べてみるのは、バターの香りとサクサク食感のクランブルケーキ。
 甘酸っぱくてさっぱりしたイチゴフレーバーの紅茶を合わせれば、相性抜群な至福の味わい。
 そんなソレイユの様子を見つめ、こてりと首を傾けながらネオンは訊ねてみる。
「ソレイユのもおいしそう。紅茶もイチゴの味?」
「この紅茶はイチゴの香りだけですが、砂糖を入れれば甘い味になるので香りと合わせてイチゴ気分ですよ」
 ふわり漂う香りは勿論、口に広がる味わいも砂糖を入れて甘やかに。
 それから、ネオンもぱくりと全部完食して。
「ネオのはイチゴサンドとパブロヴァとイチゴミルク。ぜんぶおいしかった」
「そちらも気になりますね……」
 美味しそうに食べる彼の様子を見ていると、そう思わずそわりとしてしまうソレイユだけど。
 でもネオンから、こんな美味しい提案が。
「ネ、もうお腹いっぱい? まだ入るならもういっかい行こ」
「じゃあ第二陣、出動しましょうか」
 勿論その言葉に、すぐに頷いて返してから。
「イイ? やった! ネオ、次はクレープとクランブルにする!」
「お勧めのイチゴミルク、私も飲みたいです」
 ふたり並んで心躍るまま、再び甘い香り漂う春の町を歩き出す。
 結局気になったもの全部食べてしまいそうなくらい、軽やかな足取りで。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!

ソフィア・ローザモンド
お行儀悪いかもだけど…イチゴミルクを飲みながら色々と見て歩こうとかな…!
春苺祭りなだけあって美味しそうなもの沢山…。かわいいフェアリーケーキ…。好みを追求できそうなトライフル…。伝統デザートのイートンメスも食べてみたいですね…。でも全部は食べれないから…先に文具を見ながらどれにしようか考えようっと…。

わぁー!苺モチーフに桜の添え方がすごくかわいい…!こういうデザインの組み合わせもあるんだね…!せっかくだから…作詞用のノートとスケッチブックになりそうな物を買います…!
そして…迷いに迷った甘い物はかわいいフェアリーケーキで…!

(心情:初めての依頼の緊張も忘れるほど春苺祭りを楽しんでます…!)


 初めて乗車したパラドクストレインを降り立った時は、ちょっぴりドキドキしたけれど。
 到着した世界を見回せば、そんな緊張も、わくわく心躍るものに変わって。
 お行儀悪いかもだけど……なんて思いながらも、買ってみたイチゴミルク片手に、桜が満開に咲いた町を歩いてみることに。
 でも今日はきっと特別、春を迎える『春苺祭』なのだから。
 そんな食べ歩きだって、気にしないで楽しんでもきっと大丈夫。
 ソフィア・ローザモンド(どこにでも居た少女・g06906)は、口に広がるイチゴミルクの優しい甘やかさに笑み咲かせながらも。
「春苺祭りなだけあって美味しそうなもの沢山……」
 町を歩きつつ、くるりと瞳を巡らせてみるけれど……目移りしてしまうほど、美味しそうなものでいっぱいで。
「かわいいフェアリーケーキ……。好みを追求できそうなトライフル……。伝統デザートのイートンメスも食べてみたいですね……」
 お花畑のようなキュートなデコレーションのフェアリーケーキも捨てがたいし。
 好きなものを選んで、好みの逸品にカスタマイズできるトライフルも気になるし。
 ふわふわしゅわっとした食感だという、この地ならではの伝統デザート・イートンメスも食べてみたい――。
 いや、できることならば、全部! といきたいところなのだけれど。
(「でも全部は食べれないから……先に文具を見ながらどれにしようか考えようっと……」)
 とりあえず今すぐには決められそうにないから。
 どのスイーツを選ぶかを考えつつも、まずは買い物から楽しむことに。
 そして、春の彩りに満ちた雑貨店を見つけて、店内へと足を運べば。
「わぁー! 苺モチーフに桜の添え方がすごくかわいい……! こういうデザインの組み合わせもあるんだね…!」
 巡らせた瞳がキラキラ、心も声も弾んじゃう。
 だってソフィアは歌や絵も、それに、かわいい物や甘い物も大好きだから。
 そして、せっかくだから……と。
 わくわく選んで手に取ったのは、作詞用の苺柄のノートと桜色のスケッチブック。
 それからほくほく春色の戦利品を抱えつつも店を出た後、やっぱり迷いに迷ったけれど。
 決意するように足を向けたのは――ケーキ屋さん。
 春色の苺スイーツは、かわいいお花がいっぱい咲いたフェアリーケーキに決定です!
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!

ラピノー・アニノアイ
【広場】@参加者4名予定
天真爛漫夢魔🦇

苺だ苺だいっちっご〜♫
ラピノーは甘い果物がだいすき!
もちろん、プリンも好きですが
甘酸っぱい苺もだいすきなのです♫

楽しくお買い物しながら、お花見する感じなのかな?
にはは♫ラピもいく〜っ♫

ニアちゃん、まどかちゃんの楽しんでる姿を見ながら
「さっきの苺摘んできたの〜♫
 ニアちゃん、まどかちゃん良かったら食べてー♫」
「ゴンくんおりょーり上手だったね!苺のりょーりでおススメありますかぬ?」
皆に摘んだ苺を手渡しながら、ラピノーも幸せそうに苺を頬張るのでした

食べ歩きの時、パックの苺を手に持ちながら
みんなも食べて〜♫みたいな構図にしようと思います。
宜しくお願いします!


ガーデニア・ラディーチェ
【広場/4人】の皆さんと
*アドリブ◎

何処を見渡しても、苺だらけね?
ベリーが実ると春が来たって感じがするのよ
ラピさんは甘い果物がお好き、なのね
わたしも甘い果物は大好物、よ……!

とりあえず、ワッフルやイートンメスを頼んで食べ歩きを
円さんは、何を頼んだのかしら?美味しそうね……!
ラピさん、ありがとう、なの。お言葉に甘えて、苺を頂いちゃうわ、ね

ふふ。一口交換し合うのも、わたしは歓迎よ
いっぱい、美味しいものを楽しみましょう……!
ゴンさんのお酒、気になるけど大人になるまで我慢、よね……!

苺をテーマにしたインクも買っていこうかしら
半透明のピンク、サイダーみたいにキラキラなの
……間違えて飲んじゃいそうよ


生塚・円
【広場】の皆と!
アドリブ絡みOK!
あまりイベントに来た事がないのでわくわく
特にお友達とお出かけはレア!

桜ー♪場所によって種類が違うって聞いたけど
じぃっ…綺麗!

美味しそうなの沢山!沢山!!
む?これは?トライフル…ふむふむ
シェリー酒…ふふっ今日は入れない!
コーディアルも!しゅわしゅわ!
む?私はこれ買ったよ!ニアさんは何を…美味しそうだね
皆の一口欲しいなー(ボソ)
交換OK?ありがとう!
わーい採れたて苺だ!ラピさんありがと!
お酒欲しいなー(チラッ)
至福顔で皆と一口交換頂きます!
ふふふ、うまー♪
次は次はー♪

食べながら皆について行って、色んな可愛いものや素敵なものを見て楽しみます
素敵なものって美味しそう…


杉並木・吟醸
【広場】
『春苺祭』を楽しむために参加するで。
同行する【広場】の仲間へ「とても仲良し」の感情を活性化させるで。呼び方は名前+はん

お目当てはシャンパンベリーと苺のワイン。料理人の端くれとして味や作り方を吟味しつつ、酩酊しない程度のほろ酔い気分で咲き誇る桜を愛でる。また、同行する友人たちの楽しみ方に付き合い、幸せな時間を笑顔で満喫するで。

「あー、こんな味になるねんな~こらイケる!」
「やっぱり採れたての苺はそのまま口に放り込むに限るわ(あ~ん、パクッ)」
「こないな異邦の土地でも桜は桜なんやね。綺麗や~♪」
「ん?未成年や無いんやからエエんちゃう?口つけてしもたケド味見してみる?(グラスを差し出す)」


 巡り来た春は、絶好のお出掛け日和。
 頬を擽る風も降る陽光も、ふわりと柔らかくてあたたかい。
 そんな春のお出掛けの予定が立てば、皆でわいわい相談している時からすでにもう楽しくて。
 パラドクストレインから降り立った皆がやって来たのは、沢山の春に彩られた賑やかな湖畔の町。
「桜ー♪ 場所によって種類が違うって聞いたけど」
 新宿島も今の時期、薄紅の桜が咲いているのを見かけたけれど。
 生塚・円(マイペース・g02107)は銀の瞳を、じぃっ……と咲き誇る眼前の花たちへと向けてみる。
 見つめる桜は、新宿島のものとはちょっぴり違うチェリープラムという種類らしいけれど。
 でも眺めてみても違いがよく分からないし、桜であることには違いないから。
「……綺麗!」
 深く考えずにこれでオッケー!
 杉並木・吟醸(いつでも背中を押したるさかい前だけ見て笑顔で進め・g00614)も、円と共に満開の桜を見上げて。
「こないな異邦の土地でも桜は桜なんやね。綺麗や~♪」
 こくりと頷いて笑み咲かせながらも、とても仲良しな皆と一緒に、春空の下を歩き出す。
 いや、町を春色の満たすのは何も、このチェリープラムの花だけではなくて。
「苺だ苺だいっちっご〜♫」
「何処を見渡しても、苺だらけね? ベリーが実ると春が来たって感じがするのよ」
 ラピノー・アニノアイ(🌀ぐるぐるアドベンチャー🌀・g01617)は踊る心のまま、足取り軽くぴょこり、金のツインテールと声を弾ませて。
 ガーデニア・ラディーチェ(クチナシの花護り・g03839)もくるりと、熟れた甘い果実とお揃いの色を讃えた瞳を巡らせる。
 桜と共に、この町に春の訪れを告げるのはそう、真っ赤な苺たち。
 そしてこの日開かれているのは、春を迎えるお祭り『春苺祭』。
 町の人々も、そして訪れたラピノーやガーデニアたちも、わくわくしてしまうのは仕方ない。
「ラピノーは甘い果物がだいすき! もちろん、プリンも好きですが、甘酸っぱい苺もだいすきなのです♫」
「ラピさんは甘い果物がお好き、なのね。わたしも甘い果物は大好物、よ……!」
 だって、満開の桜と一緒に、今が旬の苺を存分に楽しめる祭りなのだというのだから。
 それからラピノーは改めて、並ぶ店や咲く桜をきょろり見回しながらも。
「楽しくお買い物しながら、お花見する感じなのかな?」
 ……にはは♫ ラピもいく〜っ♫
 いざ、春を探して満喫する冒険に、皆と一緒に出発です!
 あまりこういったイベントに来た事がないし、何よりこうやってお友達とお出かけすることは特にレアで。
「美味しそうなの沢山! 沢山!!」
 さらには、美味しそうなものがいっぱいだなんて、食べることが好きな円がわくわく心躍らせないわけがないし。
「む? これは? トライフル……ふむふむ。コーディアルも! しゅわしゅわ!」
 ちょっぴり珍しい現地のスイーツやドリンクにも勿論、興味津々。
 頼んでみたトライフルに、シェリー酒をかけるか聞かれたけれど。
「ふふっ今日は入れない!」
 トライフルは、ノンアルコールで。
 そして器いっぱいの苺やトッピングにほくほく。苺の炭酸割りも一緒に買えば、しゅわりと爽やかにお口直しもばっちり。
 そんな幸せそうに笑む円へと、ガーデニアは視線を向けて。
「円さんは、何を頼んだのかしら?」
「む? 私はトライフルとコーディアルを買ったよ!」
「美味しそうね……!」
 円の戦利品に、そう声を上げた後。
 とりあえずと買ってみた、自分のイチゴワッフルやイートンメスをじいと見つめながらも。
「ニアさんは何を……美味しそうだね」
 ……皆の一口欲しいなー。
 なんて、聞こえた円の呟きに、ガーデニアは咲かせた笑みと共に返す。
「ふふ。一口交換し合うのも、わたしは歓迎よ」
 いっぱい、美味しいものを楽しみましょう……! って。
「交換OK? ありがとう!」
 即交渉も成立、円とガーデニアは互いに美味しいものを交換こ。
 そんな楽しんでいるふたりの姿を見ながら。
「さっきの苺摘んできたの〜♫ ニアちゃん、まどかちゃん良かったら食べてー♫」
 ラピノーも分けあいこに参加!
 手に持っているパックの苺を、ふたりにも差し出して。
「わーい採れたて苺だ! ラピさんありがと!」
「ラピさん、ありがとう、なの。お言葉に甘えて、苺を頂いちゃうわ、ね」
 そしてみんなではむり、真っ赤な苺を頬張れば……思わず顔を見合わせて笑い合っちゃうくらいの美味しさ。
「みんなも食べて〜♫」
 ラピノーはそう吟醸にもパックに入った苺をお裾分けして、勿論自分も幸せそうにはむりと頬張れば。
「やっぱり採れたての苺はそのまま口に放り込むに限るわ」
 瑞々しくて甘い果実をひとつ摘まんだ吟醸も……あ~ん、パクッ。
 旬の味を素材のまま、存分にもぐもぐと味わってから。
「ゴンくんおりょーり上手だったね! 苺のりょーりでおススメありますかぬ?」
「アレもコレも、見てたら作ってみたくなるんやけど。楽しみながら色々試せたらエエな~って」
 ラピノーの言葉に、吟醸はそう改めてぐるりと周囲に視線を巡らせてみる。
 材料として使えそうな、有機栽培の苺や珍しい苺風味の茶葉にも興味があるし。
 料理人の端くれとして町に並ぶメニューのその味や作り方を色々と吟味しつつも。
 吟醸がきょろりと探す、一番のお目当てはといえば――シャンパンベリーと苺のワイン。
 酩酊しない程度のほろ酔い気分で、咲き誇る桜を愛でながら。
「あー、こんな味になるねんな~こらイケる!」
 シャンパンに落とした甘酸っぱい一粒が織り成すマリアージュに、大きくうんうんと頷いて。
「お酒欲しいなー」
 そうちらりと向けられた、円のおねだりの視線と声にグラスを差し出す。
「ん? 未成年や無いんやからエエんちゃう? 口つけてしもたケド味見してみる?」
「ありがとう、頂きます! ふふふ、うまー♪」
「ゴンさんのお酒、気になるけど大人になるまで我慢、よね……!」
「ラピノーもお酒はがまんなの〜。ニアちゃん、苺もうひとつ一緒に食べよー♫」
 まだちょっぴりお酒は早いけれど、ガーデニアとラピノーももう一度、一緒に苺を頬張って。
 そんな戦利品を分け合う友人たちの楽しみ方にも付き合いつつ、笑顔で吟醸は満喫する。
 美味しくて幸せな、春のひとときを。
 それから美味しい苺を引き続き、いっぱい満喫しながらも。
 次は次はー♪ と再び町を巡り歩き始めれば。
 ふとガーデニアは、見つけた雑貨屋を覗いてみて。
「苺をテーマにしたインクも買っていこうかしら」
 そっと手に取ってみたのは、小瓶に入った春色のインク――なのだけれど。
「半透明のピンク、サイダーみたいにキラキラなの」
 じいっとその彩を一緒に見つめながら、ガーデニアと円は思わずぽつり。
「素敵なものって美味しそう……」
「……間違えて飲んじゃいそうよ」
 キラキラ甘やかな苺色も、何だかとっても美味しそうで。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】がLV2になった!
【士気高揚】LV1が発生!
【活性治癒】がLV2になった!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV6になった!
【ドレイン】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV4になった!

継木・伊隠
【ネカフェポラール】で参加 アドリブ歓迎
竜の花嫁を考えると複雑だけど、僕たちは怪しまれないようにただ楽しむ要員か
盛り上げるのは苦手だが……お菓子を食べて桜をゆっくり眺めようと思ってる

確かに、苺づくしは壮観だ
生クリーム山盛りになっている水内さんのトライフルに目を丸くしながら、何を食べようか選んでいく
パブ…ロヴァ? 聞いたことは無いが美味しそうに見える。これとあとは紅茶を
視線を感じて、ええと、天野さんも食べるか? と、まだ手を付けてない綺麗なところを差し出してみる
九十九さんもどうぞ、これだけ種類が多いと色々食べてみたくなるな

チェリープラムか、新宿の桜は儚いから、すぐには散らない桜を見るとほっとする


天野・帷
【ネカフェポラール】で参加
お祭り楽しみだな
…頭上の影からは目を逸らして

甘い物を楽しんだ後にお花見の予定
情報収集でいい花見場所を聞いてみたい

僕はイートンメスを食べてみようかな、初めて聞く料理だ
見た目も味も想像つかないから楽しみ
飲み物は、僕もコーディアルを。那名人さんとお揃い
ふふ、乾杯

百さんにはフェアリーケーキを勧めてみよう
可愛い見た目だし美味しそうじゃない?

伊隠さんが食べてるパブロヴァも聞いたことないんだよね…見てたら一口を要求してるっぽい…?
…ありがたくいただきます
そうだね、皆でわけっこ食べ比べだ。僕の分もどうぞ

そしてお花見
すぐに散らない桜って聞くと不思議な感じがするね
長く楽しめる花も素敵だな


水内・那名人
【ネカフェポラール】のみんなと参加
アドリブ・絡み歓迎

苺づくしって見てるだけでアガるよな
難しいことは一旦置いておいてオレたちは祭りを盛り上げる担当、って気持ちで気兼ねなく散策するぜ

なーに食べよっかなー♪
あ、オレはトライフルにする。スポンジケーキとゼリーとコンポート入れて、あと生クリームマシマシで!
飲み物はー コーディアルっていうのが面白そうじゃん
お、飲み物、帷ちゃんとおそろい?
いえーい! カンパーイ!
桜の下で苺スイーツ食べるっていいな
百ちゃんはフェアリーケーキ? いいね似合う似合う♪ 生クリームいる?(トライフルに盛りすぎた)
伊隠ちゃんも生クリーム食べる? なんて言って盛りすぎたところを配り歩く


九十九・百
【ネカフェポラール】で参加
※アドリブ・絡み歓迎

どの世でも祭は好いものじゃなぁ!
じゃが…聞く限りは人身供犠じゃろ?なんじゃかのぅ…
わしが言うても仕方なし、これだけの人だかりじゃし迷子にならんようにせねばの

那名人は早速と頼んでおるが呪文のようじゃな!
伊隠も帷もすでに決めておる様で
えぇと、わしも、わしも、…苺というだけで高級で迷うのぅ!
さんざ悩んだ挙句に勧めてくれる帷の声
華々しきフェアリーケーキに目を輝かせ

好いな、好いな、わしそれにする!
みながそれぞれ違うのを見て、わけっこ食べ比べはどうじゃ、と
那名人のクリームで増えたケーキを四等分
さらに悩んで飲み物へ、鮮紅に惹かれイチゴジュースを

花より団子じゃのぅ


 満開の桜が咲き誇る麗らかな春の日は、まさに絶好のお出掛け日和。
 新宿ネットワーク上にある掲示板のスレッドではよく話しているし、顔も合わせてはいるのだけれど。
 たまには外で皆とわいわいするのもきっと楽しいだろうし。
「どの世でも祭は好いものじゃなぁ!」
「お祭り楽しみだな」
 訪れた湖畔の町で今日催されているのは、苺と桜のお祭り――『春苺祭』。
 そんな賑やかな祭りの風景をきょろり、九十九・百(默默无聞・g01592)は物珍しそうに見回して。
 天野・帷(電子端末依存症・g04186)も銀の視線を巡らせてみるけれど。
「じゃが……聞く限りは人身供犠じゃろ? なんじゃかのぅ……」
 そう続けた百の声を聞きながら、帷はそっと目を逸らす。見張るように空を巡回している、頭上の影からは。
 この町の近くにある別荘地にいるという、竜の花嫁たち。
 だが彼女たちは、百の言う通り、その命を捧げる運命にある存在。新たな竜鱗兵を生むために。
 そんな、話に聞いた竜の花嫁のことを考えると気持ちも複雑であるけれど。
「僕たちは怪しまれないようにただ楽しむ要員か」
 継木・伊隠(隠遁の魔術師・g05078)はこれから自分達がやるべきことを口にする。
 そう……空から監視しているドラゴンに気取られない一番の方法は。
(「盛り上げるのは苦手だが……お菓子を食べて桜をゆっくり眺めよう」)
 一般の人々に混じって、祭りを目一杯楽しむことだろうから。
 そして足を運んだこの『春苺祭』では、町の名産品である旬の苺が沢山振舞われるという。
 摘みたてそのままは勿論、苺を使ったスイーツやドリンクなど、用意されているものの種類は沢山で。
「苺づくしって見てるだけでアガるよな」
 水内・那名人(リターナーの狂信者・g06486)の言うように、まさに苺づくし。
 気になる事や思うところは、正直いくつもあるのだけれど。
「難しいことは一旦置いておいて、オレたちは祭りを盛り上げる担当だな」
 そんな気持ちで気兼ねなく皆と共に、那名人は祭りで賑やかな町を散策することにして。
(「わしが言うても仕方なし、これだけの人だかりじゃし迷子にならんようにせねばの」)
 百も皆と逸れて迷子にならないようにと、遅れぬようとてとてと歩き出せば。
 帷は振り返る……甘い物を楽しんだ後にお花見、というこれからの予定を。
 新宿島であれば情報収集はネットで検索できるけれど、ここは西暦501年のグレートブリテン島。
 店を巡るついでに、いい花見場所を聞いてみたい、と。
 ということで!
「なーに食べよっかなー♪」
 那名人は早速、苺でいっぱいの店先へと足を向けてから。
「あ、オレはトライフルにする」
 一通り見回し決めたのは、まるでパフェのように色々器に盛れるトライフル。
 けれど、ただのトライフルではありません。
「スポンジケーキとゼリーとコンポート入れて、あと生クリームマシマシで!」
「那名人は早速と頼んでおるが呪文のようじゃな!」
「確かに、苺づくしは壮観だ」
 トッピング盛り盛りの、生クリーム増し増しです!
 そんなこんもりクリーム山盛りになっている那名人のトライフルに、思わず伊隠は目を丸くしながらも。
 気を取り直して、自分は何を食べようかと改めてメニューを見てみれば。
「パブ……ロヴァ?」
 聞いた事のないスイーツを発見。
 でもじいっと見て見れば、雪のように真っ白な生地に真っ赤なイチゴやクリームが乗ったそれは、美味しそうに見えるから。
「これとあとは紅茶を」
「僕はイートンメスを食べてみようかな、初めて聞く料理だ」
 ……見た目も味も想像つかないから楽しみ、と。
 帷も折角だからと、馴染みのない、この地の伝統スイーツにしてみることに。
 そして百は、買うものをすでに決めた様子の3人を順に見遣って。
「えぇと、わしも、わしも、……苺というだけで高級で迷うのぅ!」
 あれもこれも珍しくて美味しそうで、目移りしてしまって到底決められそうにない。
 そんな散々どれにしようかと悩んだ挙句、耳に届いたのは。
「百さん、このフェアリーケーキ、可愛い見た目だし美味しそうじゃない?」
 そう勧めてくれる帷の救いの声!
 そしてお勧めされたフェアリーケーキとやらへと視線を向けた百は。
「好いな、好いな、わしそれにする!」
 輝かせた瞳にも、ぱあっと華々しき彩たちを咲かせる。
 花に苺に動物等々、甘やかに飾られた美味しそうなケーキを嬉々と見つめて。
 でもまたすぐに、百はこてりと傾けてさらに悩んでしまう。
 今度は、飲み物を何にしようと。
 だが、鮮紅に惹かれてイチゴジュースを選んで。
「飲み物は――コーディアルっていうのが面白そうじゃん」
「飲み物は、僕もコーディアルを」
 ……那名人さんとお揃い、と。
 そう続けた帷に、那名人は目を向けてから。
「お、飲み物、帷ちゃんとおそろい?」
 笑み宿し、掲げたグラスをカチリ。
「いえーい! カンパーイ!」
「ふふ、乾杯」
 百と伊隠とも、グラスを鳴らし合って乾杯をしてから。
 皆で乾杯が済めば、それぞれ甘い戦利品をじっくり味わうことに。
 それからふと、帷が見つめるのは。
(「伊隠さんが食べてるパブロヴァも聞いたことないんだよね……」)
 伊隠が買った、サクサクほろほろのパブロヴァ。
 そう思いながらも見ていたら――ぱちりと。
 視線を感じて顔を上げた彼と、目が合って。
(「……見てたら一口を要求してるっぽい……?」)
 帷が思うと同時に、
「ええと、天野さんも食べるか?」
 まだ手を付けてない綺麗なところを差し出してみる伊隠。
 ちょっぴりおねだりしてしまったみたいになってしまったけれど。
「……ありがたくいただきます」
 でもやはりパブロヴァは気になるから、お裾分けして貰います。
 そんな苺の菓子たちは美味しいし。
「桜の下で苺スイーツ食べるっていいな」
 那名人はふと見上げて満開に咲いた桜を眺めながら、色々盛り沢山なトライフルをひとくち。
 百も、己の手に華やかに咲いた甘味にほこほこわくわくするけれど。
 見回してみれば、皆がそれぞれ選んだものが違うことに気付いたから。
 こんな提案をしてみる――わけっこ食べ比べはどうじゃ、って。
 そして那名人は彼女の声に視線を移してから。
「百ちゃんはフェアリーケーキ? いいね似合う似合う♪」
 スッとおもむろに、自分のトライフルをひと掬い。
「生クリームいる?」
 もりもりに盛りすぎた生クリームを、百にもお裾分けするべく。
「九十九さんもどうぞ、これだけ種類が多いと色々食べてみたくなるな」
「そうだね、皆でわけっこ食べ比べだ。僕の分もどうぞ」 
 伊隠と帷も、すぐにわけっこ食べ比べの案にこくりと頷けば。
「伊隠ちゃんと帷ちゃんも生クリーム食べる?」
 ふたりにも、盛りすぎたクリームを那名人はお裾分け。
 そんなクリームが増したケーキを四等分してから。
「花より団子じゃのぅ」
 色々と食べ比べすれば、まさに、花より団子……?
 いえ、団子も美味しく頂くけれど。
「すぐに散らない桜って聞くと不思議な感じがするね」
 帷は青空に映えるチェリープラムの花たちを見上げ、柔く瞳を細める。
 ……長く楽しめる花も素敵だな、と。
 美味しいスイーツは勿論、当初の予定通り、花も団子もどちらも楽しみながら。
 伊隠も、そんな新宿島を染めるものとはちょっとだけ違う桜を見つめつつ、呟きを落とす。
「チェリープラムか」
 ……すぐには散らない桜を見るとほっとする、って。
 だって、新宿の桜は儚いから。
 そして今は、眼前に広がる溢れんばかりの春を存分に堪能することにする。
 皆と一緒に楽しむ、この甘やかな味わいと美しい景色を、そっと噛みしめる様に。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ダブル】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV4になった!
【反撃アップ】がLV2になった!

志波・巽
アンダルシアさん(g05231)と神田川(g02680)と。

……何やら妙な期待をかけられている気もするが、至って真面目に参加するぞ。
女性と祭りという事で浮かれたりしていないぞ。

俺に、女性が好みそうな菓子を選べと……!?
クロノヴェーダと戦うよりも難題だな

そうだな……悩みながらも、苺のムースケーキを選ぶ。
桜色のムースの中心にゼリーに包まれた苺が丸ごと乗っていて、まるでルビーの様じゃないか?

癖も無くて美味そうだし、上手く行けば竜の花嫁の関心も引けるように思う。
……のだが、どうだろうか?

って、あーん……だと……!?
女性にそんな事をされたことは無い為固まる。
竜の花嫁より先に俺の方が死ぬんじゃないか……?


アンダルシア・ノォヴェント
憐音(g02680)さんと巽(g00268)さんをお誘いしましたよ?

前回がとても面白・・・もとい、興味深かったもので?
憐音さんと遊ぶついでに・・・いえ、ついでと言うと失礼ですね?
巽さんもお誘いしてみました、快いお返事は嬉しいものですね?

さて、苺のお祭りだとか?
いいですね、果物全般、苺も勿論、好きですよ?
生贄だとか聞こえてきますが、それはそれとして楽しみましょうか?

これだけのメニュー、流石に選ぶのも大変ですね?
・・・そうだ、巽さん、選んで貰えます?
私と憐音さんのイメージに合うような、または私と憐音さんに食べて貰いたいものですとか?

ふふ、これは中々に美味ですね、巽さんも一口どうです?
ほら、あーん?


神田川・憐音
アンダルシア(g05231)巽(g00268)と一緒ね
まーアンダルシアが楽しければ何よりなんだけど
苺のスイーツ食べに行くだけで巽が死ぬとかそんなまさかねー(フラグ)

で、巽が選んだのは苺のムースケーキね。なるほど悪くないんじゃない?
桜色の春らしさとゼリーに包まれた苺が宝石のゴージャス感を加えて
華やかさアップって感じで花嫁へのお祝いにも良い感じ?
アンダルシアの髪色とかイメージしてるなら洒落てるねータツミンとかニヨニヨしとく
まあ魔女のように黒いコーヒー淹れたから皆で味見してみる?
食べるのが勿体ないくらい綺麗だけど適当に切り分けて
……いや、あーんしやすいようにってワケじゃなかったんだけどな(合掌)


 こうやって遊びに出かけた時は、湖も凍るような冬の季節であったけれど。
 同じ湖の景色でも、眼前に今広がるその彩は、もうすっかり春のもの。
 そんな桜が咲き誇る中、口元に艶やかな笑みを宿すのは、アンダルシア・ノォヴェント(アンダルシアの魔女・g05231)。
(「前回がとても面白……もとい、興味深かったもので? 憐音さんと遊ぶついでに……いえ、ついでと言うと失礼ですね?」)
 そこは一応、心の中でだけ言っておくことにして。
「巽さんもお誘いしてみました、快いお返事は嬉しいものですね?」
 ふふ、と楽しそうに、その部分だけ紡いでおくアンダルシア。
 配慮したというよりは、多分彼女の性格的にきっと、たまたまな気しかしないが。
 今回も色々な意味で楽しくなりそうだから、彼が誘いに応じてくれたことが嬉しいのは事実であるし。
「まーアンダルシアが楽しければ何よりなんだけど」
 神田川・憐音(天地を揺さぶる情動・g02680)も、そう楽し気な彼女を見遣った後。
 今度は、志波・巽(雑流・g00268)へと視線を移して。
「苺のスイーツ食べに行くだけで巽が死ぬとかそんなまさかねー」
 盛大なフラ……何かを立てるのだった。
 いやまさか、苺のスイーツを食べに行くだけで死ぬだなんて、そんなことなど……!
 ということで、伏線もばっちり張られたところで。
「……何やら妙な期待をかけられている気もするが、至って真面目に参加するぞ」
 ……女性と祭りという事で浮かれたりしていないぞ、なんて。
 巽本人は、真面目に参加する気の模様。
 いや、表情こそ相変わらず真顔であるが、何だかめっちゃそわそわしているのは気のせいだろうか。気のせいと思おう。
 そんな、前回と同じく、慣れない両手に花状態な巽を後目に。
「さて、苺のお祭りだとか? いいですね、果物全般、苺も勿論、好きですよ?」
 アンダルシアは、桜と共に春を彩る熟れた果実たちを見つめる。
(「生贄だとか聞こえてきますが、それはそれとして楽しみましょうか?」)
 空にはさり気なく竜が飛び交い、この地の別荘にいるという花嫁の話も耳に挟んではいるのだけれど。
 今やるべきことは、この『春苺祭』を楽しむことだから。
 アンダルシアはきょろりと、祭りで賑やかな町並みを見回してから。
「これだけのメニュー、流石に選ぶのも大変ですね?」
 そうこてりと首を傾けた後、今を目一杯楽しむべく、こう続けるのだった。
「……そうだ、巽さん、選んで貰えます?」
 女子力が高そうな祭りの雰囲気に、何気にただでさえ落ち着かない様子だった彼であるが。
「俺に、女性が好みそうな菓子を選べと……!?」
 そんな、いきなり振られたお願いに思わず声を上げて。
 表情はやはり固くて真顔だけれど、内心驚愕する。
 けれど巽へと、容赦なく続けるアンダルシア。
「私と憐音さんのイメージに合うような、または私と憐音さんに食べて貰いたいものですとか?」
「クロノヴェーダと戦うよりも難題だな」
 クロノヴェーダは殴ればいいけれど、女性が好みそうな菓子選びはそうはいかない。
 女の子は緊張しちゃうし、女の子とお祭りという状況に健全な男子らしくムッツリ……いえ、ドキドキしてしまう巽にとって。
 それはめっちゃハードルが高いけれど。
「そうだな……」
 でも悩みながらも、くるりと華やかなケーキたちを見回して。
 その様子を見守っていた憐音は、彼が選んだケーキを見つつも紡ぐ。
「で、巽が選んだのは苺のムースケーキね。なるほど悪くないんじゃない?」
「桜色のムースの中心にゼリーに包まれた苺が丸ごと乗っていて、まるでルビーの様じゃないか?」
 巽が選んだのはそう、春らしい苺のムースケーキ。
「癖も無くて美味そうだし、上手く行けば竜の花嫁の関心も引けるように思う」
 ……のだが、どうだろうか? なんて。
 ふたりへと視線を向けてみれば。
「桜色の春らしさとゼリーに包まれた苺が宝石のゴージャス感を加えて、華やかさアップって感じで花嫁へのお祝いにも良い感じ?」
 憐音はうんうんと頷き言った後。
「アンダルシアの髪色とかイメージしてるなら洒落てるねータツミン」
 そう、ニヨニヨしておく。
 それから、こぽこぽと淹れるのは……黒い液体?
「まあ魔女のように黒いコーヒー淹れたから皆で味見してみる?」
 ある意味、魔女みたいな色をしたコーヒーを淹れてから。
 食べるのが勿体ないくらい綺麗なのだけれど、彼の選んだ苺のムースケーキを適当に切り分ける憐音。
 いえ、特にその行動に意図などはなかったのだが。
 それをひとつ、ぱくりと食べてみたアンダルシアは、口元に笑みを宿して。
「ふふ、これは中々に美味ですね、巽さんも一口どうです?」
 ぷすりと、絶妙に食べさせやすい大きさのケーキをフォークにさした刹那。
 ――ほら、あーん?
 彼の口元へと差し出せば。
「って、あーん……だと……!?」
 途端に固まってしまう巽。
 だって、女性にそんな事をされたことなんて、今まで無いから。
 ええ、決して狙ったわけではなかったのだけれど。
「……いや、あーんしやすいようにってワケじゃなかったんだけどな」
 巽の様子を見遣りながらも、合掌しておく憐音。
 いや、苺のスイーツを食べに行くだけで死ぬとか、そんなまさか……?
 そして巽はクロノヴェーダよりも強敵な、あーんされた苺ケーキを前に思うのだった。
 ――竜の花嫁より先に俺の方が死ぬんじゃないか……? なんて。
 立てられたフラグを、きっちり回収してしまいそうです……??
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【モブオーラ】がLV2になった!
【飛翔】がLV5になった!
【口福の伝道者】がLV2になった!
効果2【フィニッシュ】がLV3(最大)になった!
【ガードアップ】がLV6になった!

矢木・真輝
白露(g05193)と、一緒。

そのままの苺も、いいけど、やっぱり今回は、お菓子かな。
見たことないの、いっぱい。全部、美味しそう……。
でも、そんなに、食べれるかな……そうだ、白露、半分こしよ!
飲み物は……僕は、いちごみるく、する。

あれも、これも、いろいろ買ったら、お花見、しながら、一緒に食べよ!
ふわふわ、さくさく、どれも、美味しい……!
あれ、白露、どしたの?
顔が赤――もしかして、お酒……?
(※原因がわかっても対応がわからずあわあわ。倒れないよう抱き寄せて、とりあえず撫でてみます)

びっくりした……大丈夫?
えへへ……。
(※知らない一面が見れたことを嬉しく思っている様子)


御森・白露
真輝殿(g04665)と共に。

ほう、此処の桜は我らの知るそれとは似て非なる物らしいのう。
確かに色合いが違う、しかしこれはこれで……
ほれ真輝殿、ぬしも折角だから……ん?菓子か。
ではご相伴にあずからせてもらおうか。これも我の知るいちご、とはまた違うが……どれも美味じゃのう。

ちと喉が渇いてきたな……ふむ、サイダーにしてみるか。
サイダーは新宿島で一度飲んだことがある。確か酒精の類ではなかった筈じゃ。
(お酒と気付かずに飲んでから)
んっ、んく……はぇ?これ、しゅぇ……?
はれ、せかいが、まわっ、え……?
(顔を真っ赤にしてふらふら)


 新宿島にも、元いた場所にも、春を彩る桜の花は、季節が巡りくるたび咲き誇るけれど。
「ほう、此処の桜は我らの知るそれとは似て非なる物らしいのう」
 刻の列車で訪れた湖畔の風景を彩るその花は、知っている桜とはちょっぴり違っていて。
 そんな眼前の桜……チェリープラムを暫し眺めていた御森・白露(放浪する転寝狐・g05193)であったが。
「確かに色合いが違う、しかしこれはこれで……」
 ふと、連れの矢木・真輝(風を奏でる放浪者・g04665)へと視線を移してこう声を掛ける。
 桜ではなく、別のものに意識が向いている気がする彼に。
「ほれ真輝殿、ぬしも折角だから……」
「そのままの苺も、いいけど、やっぱり今回は、お菓子かな」
 真輝が口にした言葉から、白露は彼の興味の行方を察して。
「……ん? 菓子か」
「見たことないの、いっぱい。全部、美味しそう……」
 そわりと尻尾を揺らす真輝だけれど。
「でも、そんなに、食べれるかな……」
 そう悩まし気に紡ぎつつも、こてりと首を傾ける。
 だがすぐに、お耳をぴこり。
 白露へとぱっと瞳を向けて、真輝が告げるのは、閃いたこんな提案。
「……そうだ、白露、半分こしよ!」
 半分こすれば、沢山の種類のお菓子をいっぱい食べられるだろうから。
 そんな真輝の言葉に、白露もこくりと頷いて返した後。
「ではご相伴にあずからせてもらおうか」
 うきうきと足取り軽く、色々なスイーツが並ぶ店へと嬉々と向かう真輝に続いて。
「あのお菓子、何だろう。見たことないの、買ってみよう……」
「これも我の知るいちご、とはまた違うが……どれも美味じゃのう」
 物珍し気にふたり並んで、沢山の苺スイーツたちに視線を巡らせて。
 気になるもの、見たことがない未知のものなどを、あれこれいくつか買ってみる。
 そして食べ物を調達し終えれば、次は飲み物も必要だから。
「ちと喉が渇いてきたな……ふむ、サイダーにしてみるか」
 白露が選んだのは、苺のサイダー。
(「サイダーは新宿島で一度飲んだことがある。確か酒精の類ではなかった筈じゃ」)
 しゅわっとちょっぴり刺激的だけれど、一度飲んだサイダーは酒ではなかったから。
「飲み物は……僕は、いちごみるく、する」
 そして真輝もイチゴミルクを買って。
 食べ物も飲み物も、美味しいものの準備はこれで万端。
「お花見、しながら、一緒に食べよ!」
 ひらり舞い遊ぶ薄紅の花弁たちの中、真輝はわくわくと大きな桜の木の下に陣取って。
 まずは見たことがない苺スイーツから、はむり。
 瞬間、再びお耳がぴこっ。大きく見開いた瞳をぱちくりとさせる。
「ふわふわ、さくさく、どれも、美味しい……!」
 雪の様なメレンゲはサクサクほろほろで、クランブルケーキはカリカリ。
 たっぷり乗せられた甘酸っぱい苺もクリームも、勿論美味しくて。
 早速、作戦通りに白露と半分こ――しようと、したのだけれど。
 町を歩いて、甘い物も食べて、喉が渇いていた白露は買ったサイダーをごくごく。
 刹那、なんだかふわふわほわほわ、身体が熱くなる感覚がして。
「んっ、んく……はぇ?これ、しゅぇ……?」
 そう瞳を大きく見開くけれど、気付かずに飲んでしまった今……時すでに遅し。
 サイダーはサイダーでも、この世界のサイダーは、実はフルーツビールのことだから。
 ええ、普通に酒なのである。
 そして、何だか様子がおかしい彼に気付いて。
「あれ、白露、どしたの?」
「はれ、せかいが、まわっ、え……?」
「顔が赤――もしかして、お酒……?」
 真輝にもその原因がすぐに分かったものの。
 どう対応していいかわからなくて、あわあわ。
 けれど、お耳も尻尾もぺたん、顔を真っ赤にしてふらふらしている白露が倒れないように、ぎゅっと抱き寄せてから。
「びっくりした……大丈夫?」
 とりあえず、そうっと彼を撫でてみれば。
 ふにゃりと真輝に身体を預けた白露は、なでなでされている心地良さに、すやぁと寝息を立て始める。
 そして桜が咲き誇る中、顔を真っ赤にして寝てしまったその姿を見つめながら。
 えへへ……と、真輝は笑みを咲かせる。
 だって――嬉しいって、そう思ったから。彼の知らない一面が見れたことを。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【腐食】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
【ダブル】がLV2になった!

永辿・ヤコウ
生地屋さんを覗いてみたいな
苺色、桜色、淡い黄色に芽吹きの緑
彩る布地の数々
卓上に広げる春の野原

細糸を編み込んだレース風、
綿や麻の素朴さを活かした手触りのもの、
羊毛の生地はちくちく
擽ったくて笑みが零れてしまう

薄地を重ねて寄せてみるドレープは
繊細な砂糖菓子みたい
反対に
厚めの布地をたっぷり寄せてみたなら
バタークリームで描く襞のよう
ホールケーキめいた贅沢感

美味しそうですね

ついつい無意識に零れた感想へ
食いしん坊になってしまっただろうか、と
自分で目を瞬いて

でもきっと
それも仕方のないこと

春風に乗って漂い届く甘い香りは
どれもこれも
お腹を空かせるに充分

薔薇色の生地をお土産にし
さあ、次は甘味を楽しみに行きましょうか


 眼前に広がる湖畔の町並みを春の彩りへと染め上げるのは、満開に咲いたチェリープラムの花たち。
 そして、春を迎える『春苺祭』真っ只中の町にさらに色を添えるのは、今が旬の艶やかな赤い果実。
 ふわり春風に乗って運ばれる香りは甘やかで、空から降る陽光は柔らくあたたかい。
 けれど、そんな春で満ち溢れているのは何も、景色だけではなくて。
 はらりと卓上に広げられているのは、様々な春の野原。
 賑やかな町を歩いていた永辿・ヤコウ(繕い屋・g04118)が足を運んだのは。
(「生地屋さんを覗いてみたいな」)
 春色いっぱい、沢山の生地が並ぶ店。
 くるりと見回してみただけでも、代わり番こに瞳に飛び込んでくるのは、様々な春。
 真っ赤で可愛らしい苺色に、美しくも優しい桜色。ほわりと淡い黄色に、若々しい芽吹きの緑。
 卓上にくるりと踊るように彩る、布地の数々。
 そして楽しめるのはそのいろだけでなくて。
 細糸を編み込んだ繊細で上品なレース風であったり、綿や麻の素朴さを活かした手触りのもの。
 ふっくらとした羊毛の生地に触れてみれば、ちくちくと擽ったくて。思わず笑みが零れてしまう。
 そんな生地たちをゆうらりと重ねて寄せてみれば。
 薄地の布が織り成すドレープは、繊細な砂糖菓子みたいで。
 反対に、しっかりした厚めの布地をたっぷりぎゅっと寄せてみれば。
(「バタークリームで描く襞のよう」)
 それは、ホールケーキめいた贅沢感。
 だから……ついつい無意識に口から零れ落ちたのは、こんな感想。
「美味しそうですね」
 刹那、思わずぱちりと、ヤコウは自分で瞳を瞬かせてしまう。
 ……食いしん坊になってしまっただろうか、と。
 でもすぐに思い直す。きっとそれも仕方のないこと、って。
 だって、お腹を空かせるには充分だから。ふわりと春風に乗って漂い届く、甘い香りは。
 むしろその甘やかな風が案内役。美味しそうなものが沢山ある場所へと。
 ヤコウは数多広がる彩りの中から、薔薇色の生地をお土産にして。
 連れ添う美しい花の彩りと共に、いざ、春風の甘い誘いに嬉々と乗ることにする。
 ……さあ、次は甘味を楽しみに行きましょうか、って。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】がLV5になった!

タオタオ・ザラ
【まのもの】
美味そうだから行きたいと言ったのはタオだ
でも、こう(女ばっかに)なるとは思わんじゃんよ?
…よし。とりあえず酒だな!!

酒をしこたま呑んでふんわりいい気分になりつつ、スイーツもめいっぱい喰う
はしゃぐ娘たちを眺めて、復讐者やっててもやはり女の子なんだなぁと思ったりして
あ、良空。タオも生のイチゴ喰いたい

……それにしても
タオは男だし大食いじゃが、お前さんたちの細っこい身体によくもまあそんなに入るもんだ
サアシャはそんな目で見るな、貶してる訳じゃない
好きなもん喰え喰え、喰えんかったらタオが喰う

って、アリアは何してんだ
タオには似合わん、待て待て待て!!
写真も撮るのか!?タオこれだぞ!?(逃げ腰)


サアシャ・マルガリタ
【まのもの】
うふふ! 苺のデザート楽しみですー!
みんなでシェアしながら少しずつ種類いっぱい食べましょうね!

んー。せっかくですし、普段見かけないような珍しいお菓子を食べたいですねぇ。
よし、まずはイートン・メスとかパブロヴァから攻めていきましょー!
ふふり。らら、サアシャも名前しか知らないです!(キリリ)
甘味を入手したら、苺ジュース片手に仲間と分け合って楽しむですよう!
……タオとアリアはお酒ですか、羨ましいです。むん。

何ですタオ。デザートは別腹ですよ!
あ、でもさすがにそろそろ……タオちゃん、これも食べて大きくおなりーです。
わぁ! 苺のピンかわいい!
お揃い嬉しいですアリア!
ええ、写真も撮りましょー!


アリア・パーハーツ
【まのもの】
うわあ甘くて良い匂いがするー…
シェアして色々食べれるのは皆で来れた特権だよねえ

迷う、どうしよう…
あ、パブロヴァがある、美味しいんだよなあ…
王道にワッフルとロールケーキも外せない
トライフルもいいな、全部乗せお願いしよっと…めっちゃ豪華だ!?

…え、なに、何それ?サアシャちゃんの美味しそうだけど初めて見るぞ

んふふーお酒も美味しいー
ららさんのは紅茶?凄い良い香り!

あ、雑貨とか文具もある…苺と桜可愛い組み合わせだなぁ

……あ、皆ちょっと止まって、待って待って
苺のピン付けさせて!
お揃いしよ!めっちゃ可愛いピン見つけた!
タオさん美人だから似合う!


印歌・良空
【まのもの】
苺のお祭り、素敵やわぁ
皆さんで来ると色々食べられて嬉しいですね

い、いーと…ぱぶ……?
サアシャ嬢のそれは何の呪文なんです?

甘味でしたらウチは苺のクレープを頂きたいです
サッパリしたもんも欲しくなりそうなんで生の苺もあるでしょうか?
了解です、生の苺も多めに頂いてきますね

飲み物は…お酒は魅力的ですけど今日はいちごのフレーバー紅茶にいたします
甘いもんにはこちらの方が合うっち思うんで
サアシャ嬢だけに酔っ払いの相手させるんも忍びないですし(小声で

アリア嬢、それは苺のピンです?わぁ、可愛らしいわぁ
皆さんでお揃いですね

折角ですし記念にお写真でも撮りませんか?
想い出に残ったらもっと素敵やっち思うのです


 賑やかな湖畔の町を彩るのは、沢山の春。
 青空に映える薄紅のチェリープラムが咲き誇る今の時期、同時に旬を迎えるのは甘く熟れた苺。
 そしてこの町で催されるのは、春を迎える祭り『春苺祭』。
 今日は、満開桜と美味しい苺を存分に楽しめる一日。
「苺のお祭り、素敵やわぁ」
 そう口にした印歌・良空(沙羅双樹の子護唄・g05874)の表情は、一見いつもと変わらないように見えるけれど。
 賑やかな町を歩きながらきょろりと巡らせた琥珀色の瞳は、わくわくと輝いていて。
「うわあ甘くて良い匂いがするー……」
「うふふ! 苺のデザート楽しみですー!」
 ふわりと春風が運んでくる甘くて美味しそうな香りと店に並ぶ様々な苺スイーツに、アリア・パーハーツ(狂酔・g00278)とサアシャ・マルガリタ(とびだせ狐娘・g05223)の期待も膨らんで。
 どれを食べるか、目移りして悩んでしまいそうだけれど。
 気合十分、口にするのは、より沢山の種類を楽しめるこんな作戦。
「みんなでシェアしながら少しずつ種類いっぱい食べましょうね!」
「シェアして色々食べれるのは皆で来れた特権だよねえ」
「皆さんで来ると色々食べられて嬉しいですね」
 そんな楽し気に交わされる、弾む様な声を聞きながらも。
(「美味そうだから行きたいと言ったのはタオだ」)
 改めて連れの皆に視線を向けるのは、タオタオ・ザラ(大喰らい・g05073)。
 ……でも、こうなるとは思わんじゃんよ? って。
 足取り軽く店を巡る、自分以外は乙女たちばかりというこの状況に。
 けれど、そんな咲き誇る花たちと一緒に、祭りを美味しく楽しむ気は勿論満々だから。
「……よし。とりあえず酒だな!!」
 花見といえばやはり酒、飲まなきゃ始まりません!
 タオタオが足を運ぶのは、イチゴワインやフルーツビールやシャンパンベリー等、酒が調達できる店。
 いくつか見繕ってぐびぐびと呷れば、口に広がる味わいにご機嫌に。
 そして、皆でシェアして色々食べる作戦は立てたものの。
「迷う、どうしよう……」
 やはりアリアは、大いに悩んでしまう。
「あ、パブロヴァがある、美味しいんだよなあ……王道にワッフルとロールケーキも外せない」
 店に並ぶ沢山のスイーツたちは、どれもこれも美味しそうで。
 サアシャも一緒に、ぐるりとひと通り視線を巡らせてみてから。
「んー。せっかくですし、普段見かけないような珍しいお菓子を食べたいですねぇ」
 折角だから、この地特有のものを選んでみることに。
 ということで!
「よし、まずはイートン・メスとかパブロヴァから攻めていきましょー!」
「い、いーと……ぱぶ……?」
 良空は、紡がれた聞きなれぬ言葉たちに、思わずきょとり。
 ……サアシャ嬢のそれは何の呪文なんです? って。
 そして首をこてりと傾けている良空に、サアシャはふふり。
「らら、サアシャも名前しか知らないです!」
 そう得意気に、キリリ!
 そんな呪文のような名前のスイーツを手に入れるべく、甘い香りがする店に颯爽と足を向けて。
 無事ゲットしたのは、見た目は苺がたっぷり乗っているケーキみたいな、イートンメス。
 一緒に苺ジュースも買って、分け合いっこを楽しむ準備も万端!
「……え、なに、何それ?サアシャちゃんの美味しそうだけど初めて見るぞ」
 アリアは、一足先にサアシャが調達した戦利品を見遣った後。
 再び並ぶ店を見回してみれば、目についたのは、何やら列ができている人気の店。
「トライフルもいいな、全部乗せお願いしよっと」
 中身がカスタマイズできるトライフルを見つけたから、全部乗せでリクエストしてみれば。
 渡された器を受け取りつつ、思わず瞳を見開いてしまう。
「……めっちゃ豪華だ!?」
 ええ、盛り盛りの全部乗せですから!
 そして良空もほわほわ、買ってみたのは。
「甘味でしたらウチは苺のクレープを頂きたいです」
 もちもち生地でくるり、沢山のイチゴやクリームをぎゅっと包んだクレープ。
 そして酒をしこたま呑んで早速ふんわり、いい感じにほろ酔い気分になっているタオタオも。
 酒は勿論、スイーツも目一杯食べます!
 そんな美味な色々な甘味も、はむはむぱくりと堪能しながら。
 はしゃぐ娘たちを眺めて、タオタオは思うのだった。
 ……復讐者やっててもやはり女の子なんだなぁ、なんて。
 それから、ほわほわとクレープを手にしつつも。
「サッパリしたもんも欲しくなりそうなんで生の苺もあるでしょうか?」
 そう言った良空に、すかさず声を掛けるタオタオ。
「あ、良空。タオも生のイチゴ喰いたい」
「了解です、生の苺も多めに頂いてきますね」
 そしてぐっと気合いを入れて良空が調達してきたのは、小振りの可愛いカゴ一杯の大粒のイチゴたち。
 アリアは、甘いトッピング盛り沢山なトライフルを皆にもお裾分けしながらも。
「んふふーお酒も美味しいー」
 口にするのは、さっぱりと甘酸っぱいイチゴワイン。
 ほわりと広がるアルコールの感覚も心地良くて。
 そして良空も苺のお酒を……と、いきたいところだけれど。
「飲み物は……お酒は魅力的ですけど今日はいちごのフレーバー紅茶にいたします」
 今回は、甘やかなストロベリーティーに。
 ふわっと鼻をくすぐるその甘やかな香りに、アリアも目を向けて。
「ららさんのは紅茶? 凄い良い香り!」
「甘いもんにはこちらの方が合うっち思うんで」
 そうこくりと頷いた良空の隣で、ふと呟きを落とすサアシャ。
「……タオとアリアはお酒ですか」
 ……羨ましいです。むん。と。
 まだお酒が飲めるようになるまで、もう少し先だから。
 いえ、今回良空がお酒を選ばなかった理由はというと。
「アリアも飲め飲め、こっちの酒も美味いぞ」
「ふふふ、このお酒も美味しいー」
「……サアシャ嬢だけに酔っ払いの相手させるんも忍びないですし」
 楽し気に酒を酌み交わすふたりを見遣りつつ、そう小声でそっと。
 そんな、ご機嫌に酒や甘味を堪能するタオタオであるが。
 ……それにしても、と連れの皆をふと見回して。
「タオは男だし大食いじゃが、お前さんたちの細っこい身体によくもまあそんなに入るもんだ」
「何ですタオ。デザートは別腹ですよ!」
「サアシャはそんな目で見るな、貶してる訳じゃない」
 気持ち良いくらい甘い物は別腹な乙女たちへと、こう続ける。
「好きなもん喰え喰え、喰えんかったらタオが喰う」
 そう、甘い物は別腹! なのだけれど。
 一通り気になるものを皆でシェアしあって、存分に食べまくったから。
(「あ、でもさすがにそろそろ……」)
 おなかも気持ちもいっぱいになったサアシャは、改めて彼にもお裾分け。
「タオちゃん、これも食べて大きくおなりーです」
 甘くて美味しい戦利品を、お言葉に甘えてどーんと。
 それから買ったものを綺麗に皆で完食して、ご馳走様をした後は。
 祭りで賑やかな町を再び歩いて見て回って。
「あ、雑貨とか文具もある……苺と桜可愛い組み合わせだなぁ」
 ふと目を向けた雑貨屋であるものを見つけたアリアは、ピタリとその足を止めて続ける。
 ……あ、皆ちょっと止まって、待って待って、って。
 そして、手にしたのは。
「わぁ! 苺のピンかわいい!」
「アリア嬢、それは苺のピンです? わぁ、可愛らしいわぁ」
 サアシャと良空が同時に声を上げるくらい可愛いデザインの、苺のピン。
 そしてアリアは人数分のピンを取りつつ、皆にこんな提案を。
「苺のピン付けさせて! お揃いしよ! めっちゃ可愛いピン見つけた!」
「お揃い嬉しいですアリア!」
「皆さんでお揃いですね」
 そう……皆でお揃い、ということは。
 刹那、そんな乙女たちの様子を見守っていたタオタオは瞳を大きく見開く。
「って、アリアは何してんだ」
「タオさん美人だから似合う!」
「タオには似合わん、待て待て待て!!」
 ええ、皆でお揃いですから!
 そして抵抗したものの、すちゃりとキュートな苺のピンをばっちりつけられた後。
「折角ですし記念にお写真でも撮りませんか?」
「ええ、写真も撮りましょー!」
 再び瞳を見開いて、思わず瞬かせるタオタオ。
「写真も撮るのか!? タオこれだぞ!?」
 そして思わず逃げ腰になるけれど。
「大丈夫、タオさんすごく似合ってる!」
 その後は、御察しです。
 そんな楽し気な皆の様子に、良空は見つめる琥珀の色をそっと細めてから。
 早速カメラを向けて、春を彩る風景とともにパシャリ。
 ……想い出に残ったらもっと素敵やっち思うのです、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【士気高揚】がLV2になった!
【完全視界】がLV3になった!
【活性治癒】がLV4になった!
効果2【ダメージアップ】がLV8になった!
【能力値アップ】がLV3になった!
【ドレイン】がLV5(最大)になった!

天野・帷
さて、ご家族にルビーさんの話を聞きに行こうか
家族を1人差し出してその上の平穏で生きていけなんて…あまりに残酷だ

コンテスト対策の情報収集で来たという名目で花嫁の弟妹に接触しよう
アクセサリーのデザインで参加する予定なんだけど、彼女は可愛いに振り切ったものとシンプル寄りのもの、どちらが好みかな?
花嫁様との思い出や性格についても聞かせてもらえるとデザインも捗るんだけど
警戒を受けないように、話を聞きアートでデザイン例を見せながら

皆お姉さんが大好きなんだね
だってきみたちの話を聞くだけで彼女が素敵な人だと分かる
そんなきみたちから姉を奪ってしまう花嫁なんて制度は残酷だと、僕はどうしても…おっと、今の話は内密に


 咲き誇る花を愛で、甘い物も沢山楽しんだから。
 ひらり、薄紅の花弁たちが舞う中、天野・帷(電子端末依存症・g04186)が足を向けるのは。
(「さて、ご家族にルビーさんの話を聞きに行こうか」)
 竜の花嫁の少女・ルビーの実家であるイチゴ農園。
 そして、ひとひら、またひとひらと。
 はらり舞い散るいろを銀の瞳にも映しながら、帷は思う。
(「家族を1人差し出してその上の平穏で生きていけなんて……」)
 ……あまりに残酷だ、って。
 そんな複雑な心境をそっと抱きつつ、帷は辿り着いた農園へと足を踏み入れて。
「あ、お客さん!」
「いらっしゃいませ!」
「イチゴ狩りしますか?」
 賑やかに声を掛けてきたのは、ルビーの妹や弟達。
「アクセサリーのデザインでコンテストに参加する予定なんだけど、ルビーさんの事を聞きたくて」
「ルビーお姉ちゃんの?」
「うん! あ……はい、どうぞ!」
 ルビーは天真爛漫だと聞いていたが、似ているのだろう。
 警戒を受けない様にと心掛けてはいるが。
「彼女は可愛いに振り切ったものとシンプル寄りのもの、どちらが好みかな?」
「断然可愛いほう!」
「苺と桜、ピンクや赤がお姉ちゃんは好きだよ」
 妹弟達は皆、人懐っこい。
「花嫁様との思い出や性格についても聞かせてもらえるとデザインも捗るんだけど」
 それから、アートでさらりと描いたデザイン例を見せてみれば、ぱあっと輝く妹達の瞳。
「わ、かわいい!」
「お姉ちゃんは明るくて元気だから、そんな感じの色、好きだよ!」
「苺と桜と……猫も好き。この白猫のベリーは、お姉ちゃんが一番可愛がってたから」
 そう飼い猫を撫でながらも、口々にルビーの事を話す妹弟たち。
 そしてそんな彼らの話を聞きつつ、そっと柔く帷は瞳を細める。
「皆お姉さんが大好きなんだね」
 ……だってきみたちの話を聞くだけで彼女が素敵な人だと分かる、って。
 その言葉に、うん! と頷く妹弟達だけれど。
「そんなきみたちから姉を奪ってしまう花嫁なんて制度は残酷だと、僕はどうしても……」
「……!」
「お姉ちゃん……」
 さり気なく紡いでみた言葉に一瞬、息を飲む妹達。
 そして弟も、ぽつりと呟く。
「でも……竜の花嫁は、名誉なこと、だから……お姉ちゃんも、望んでるし……」
 悲痛な表情を、隠せないまま。
 そんな反応を見つつ……おっと、今の話は内密に、と続けながらも。
 改めて帷は思う――竜の花嫁なんてやはり、あまりも残酷なものだと。
 奪われるという気持ちを、知っているだけに。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【勝利の凱歌】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV7になった!

ラピノー・アニノアイ
【広場】@参加者5名予定


わー!苺畑だー!
すごーい!ここがルビーちゃんの実家なんだね!
辺り一面に広がる苺畑に喜びいっぱい
一通り楽しんでから、さりげなく会話に入っていきます

竜の花嫁になると命を捧げないといけないんだよね
どうして名誉なのだ〜…?

大切な家族がいなくなっても
名誉で喜ばしいってへんな感じなの。

(むー?と悩みながら質問してみて
その質問は子どもの問いかけのようで、情報収集という風には見えないが
何か有用な情報があればメモを渡す等して仲間と共有する事にします。)

話終わると、苺🍓に夢中なラピノーはパクパクと次から次へと口の中に頬張り
ルビーちゃんも一緒に苺食べよ?
幸せそうに食べていたのでした🍓


藤崎・京一
【広場】の皆さんと一緒です。

皆で花嫁のルビーさんの実家である農園へ行くよ。
竜の花嫁になることは名誉なことなのかもしれないけど、花嫁になる=死ぬ、ってことだからね。ルビーさんがいなくなることを嫌だと思ってる人もいる筈だよね。特に家族はどんな気持ちなんだろう。

聞き込みする前に、ちゃんとイチゴ狩りもするよ。これだけ立派なイチゴなら、そのまま食べるのもいいし、お菓子に使うのもいいな。美味しいイチゴたくさん取れたらイチゴのショートケーキを作ろうと思うよ。

あ、ルビーさんの家族らしき人達見っけ。
「ルビーさんは本気で花嫁になりたいの?君はどうしたい?」
助けを求めてくれるなら、俺達は全力を尽くすからね。頑張ろう


荻原・仁
【広場】5人参加

竜の花嫁に選ばれたルビーって女の子は、花嫁は命を捧げることになるようだが少しも嫌がってないみたいだ。一体何を考えてるんだろうな。
家族になら何か話しているかもしれん。実家はイチゴ農園らしいし、皆イチゴ狩りしたいみたいだからその農園に行ってみるぜ。

おお、イチゴが美味そうになってるな。ちょっとつまみ食いっと。……うん、美味いわ。つんでは食い、食ってはつみ、とイチゴ狩り満喫してるな俺。
他の子の様子も見つつルビーの家族を探そう。

「ルビーさんが竜の花嫁になるの納得してます?」
してないだろうと思いつつ尋ねる。家族の気持ちを把握してルビーさんを助けに行こう。

アドリブ歓迎。


ガーデニア・ラディーチェ
【広場/5人】の皆さんと
※アドリブ◎

いちご、がり?
噂には聞いていたけれど……実際に体験してみるのは、初めてなの
皆さんの姿を見様見真似で
ここで食べても良いの、ね?
摘んだ直後に食べるの、なんだか不思議な体験なのよ
苺を使ったお菓子にしても、美味しそうよね

ルビーさんのご家族にもさりげなく声をかけるわ
竜の花嫁に選ばれたルビーさんは本当に苺が好きなのね
街中が苺で溢れていたから
農園の苺を見れば、ルビーさんが苺好きになるのも必然のことなんじゃないかって、思ったの
だって、ここの苺、とても美味しくて綺麗だもの
やっぱり、苺に纏わる特別な記憶とか想い出とか……あったりするのかしら?
もしよろしければ、聴かせてくださる?


生塚・円
【広場】の皆五人で!
アドリブ絡みOK!
苺狩りしながら情報収集するよ!

苺狩り!ちっちゃい時以来久しぶり!沢山とるぞー!
宝石みたいだねー!美味しそう♪
私、甘いのも酸っぱいのも好き!
採って良いくらいのぷちぷちしてもぐもぐ
うまー♪
あ、美味しそうだったからすぐ食べちゃったけど、ここで食べたらダメだった…?
でも次の苺を頬張りそう
…もぐり

はっ
情報収集しなきゃだった
頭使うの苦手だけど…
えーと、私はコンテスト用に何か…
ルビーさんはこの苺沢山食べて大きくなったのかな
どんな苺が好きなの?
私、採れたてもジャムやジュースになってるのも好き!
お祭りで見た文具やアクセサリーも素敵だったなー
なんて世間話的に聞いてみます!


 麗らかな春の陽光に照らされたチェリープラムの花が、お出掛け日和の晴れ空には良く映えていて。
 淡い薄紅の桜とともに、町を春の彩りに染めるのは、真っ赤に熟れた甘やかな果実。
 そしてこの湖畔の町がいつもよりも賑やかなのは、今日が春を迎える『春苺祭』であるから。
 そんな祭りを楽しむ人々の声で賑やかな中、歩みを進めるのは、藤崎・京一(人間の陰陽師・g06919)と荻原・仁(闇の中の光・g03118)。
 別に過ごしていた友人達と合流するべく彼らが向かうのは、イチゴ農家。
 イチゴ狩りがしたいという皆の希望もあるのだけれど……この農家へと向かう理由は、また別にあるのだ。
 ひらりと桜が積もった薄紅の道を行きながらも、仁はふとこう口を開く。
「竜の花嫁に選ばれたルビーって女の子は、花嫁は命を捧げることになるようだが少しも嫌がってないみたいだ」
 ……一体何を考えてるんだろうな、と。
 そんな仁の声に、京一もこくりと頷いて返す。
「竜の花嫁になることは名誉なことなのかもしれないけど、花嫁になるイコール死ぬ、ってことだからね」
 この世界では竜の花嫁に選ばれることは名誉であるという。
 けれど……同時に、命を捧げるということを意味しているのだ。
 だが聞いた話によれば、花嫁に選ばれたルビーという少女は、喜びに満ち溢れ幸せな様子であるという。
 近い未来、死んでしまうというのに……不自然なくらいに。
 そんな彼女は大家族で、とても家族仲が良いとも聞いているから。
「家族になら何か話しているかもしれん」
「ルビーさんがいなくなることを嫌だと思ってる人もいる筈だよね。特に家族はどんな気持ちなんだろう」
「実家はイチゴ農園らしいし、皆イチゴ狩りしたいみたいだから行ってみようぜ」
 皆でイチゴ狩りを楽しむことと……そして、ルビーの家族に話を聞くために、彼女の実家であるというイチゴ農家へと歩みを進める。
 それから他の皆と合流した後、まずはイチゴ狩りをしてみることに。
 先程祭りでも、美味しい苺をいっぱい堪能したけれど。
「わー! 苺畑だー! すごーい! ここがルビーちゃんの実家なんだね!」
 ラピノー・アニノアイ(🌀ぐるぐるアドベンチャー🌀・g01617)は、辺り一面に広がる苺畑に喜びいっぱい。
 そんなラピノーと一緒にはしゃぐように、ぐっと気合いを入れて紡ぐのは、生塚・円(マイペース・g02107)。
「苺狩り! ちっちゃい時以来久しぶり! 沢山とるぞー!」
「いちご、がり?」
 ガーデニア・ラディーチェ(クチナシの花護り・g03839)は、ぱちくりと苺とお揃いの赤の瞳を瞬かせつつも。
 眼前の広大な苺畑をくるりと見回してみる。
 ……噂には聞いていたけれど……実際に体験してみるのは、初めてなの、って。
「おお、イチゴが美味そうになってるな」
「宝石みたいだねー! 美味しそう♪」
 そうわくわく弾む円の声を聞きながら、仁はふと、いい感じに熟れている一粒を摘んでみて。
「ちょっとつまみ食いっと」
 早速、はむりと口にすれば、思わず大きくこくりと頷いてしまう。
 ……うん、美味いわ、って。
「いっちっご〜♫ 甘い果物だいすき! 甘酸っぱい苺もだいすき♫」
「私も、甘いのも酸っぱいのも好き!」
 ラピノーと円も彼に続いて、採って良いくらいに熟れている苺をぷちぷち。
 そして摘みながらも、もぐもぐ。
「うまー♪」
 円は口に広がる甘酸っぱい美味しさに、思わず満開に咲かせた笑みを零すけれど。
「あ、美味しそうだったからすぐ食べちゃったけど、ここで食べたらダメだった……?」
 そう、そうっと周囲を見回すけれど。
「食べながらでもいいと思うよ。さっき花見をしながら話した地元の人も、摘みながら食べるのも美味しいって言ってたからね」
「ここで食べても良いの、ね?」
 京一の言葉に、ガーデニアもそろりと手を伸ばしてみて。
 皆の見様見真似で、掌の中にある艶やかな一粒をはむり。
 祭りで皆と交換こしながら食べた苺スイーツもとても美味しかったけれど。
「摘んだ直後に食べるの、なんだか不思議な体験なのよ」
 採れたての瑞々しい甘さはまた新鮮な美味しさで、ちょっぴり不思議な心地。
「これだけ立派なイチゴなら、そのまま食べるのもいいし、お菓子に使うのもいいな」
 京一もいくつかより美味しそうなものを摘みながらも、ぱくりと口にも運んでみて。
「美味しいイチゴたくさん取れたらイチゴのショートケーキを作ろうと思うよ」
「苺を使ったお菓子にしても、美味しそうよね」
 彼の言葉に、ガーデニアもこくこくと頷いて返す。
 そして……もぐり、と次の苺も幸せそうに頬張る円に負けないくらいに。
 つんではぱくり、食べては摘み摘み、そしてまたはむり。
(「イチゴ狩り満喫してるな俺」)
 摘むのも食べるのも何気に堪能しまくっている仁。
 日頃から色々な店に足を運んで食べ比べまわっているという彼は、美味いものが好きだから。
 ただ、食レポは得意ではないから、そこは他の子にお任せしたいところだけれど。
 目を向けてみた皆も、摘み摘みもぐもぐ、イチゴ狩りを目一杯楽しんでいて。
 その様子に瞳をそっと細めつつも、仁は金の視線を巡らせてみる。
 竜の花嫁であるルビーの家族を探すべく。
 けれど、ちょうど通りかかって声を掛けてきたのは。
「もうひとつ、カゴ持ってきましょうか?」 
「お客さん、こっちのがね、甘くて美味しいよ!」
(「あ、ルビーさんの家族らしき人達見っけ」)
 京一もそう目を向けた、今の農園の経営者であるというルビーの弟・ケニーと、末っ子の幼い妹・ジニーであった。
 ガーデニアは渡された追加のカゴを受け取って、お勧めされたイチゴを摘んでみつつも礼を告げた後。
「竜の花嫁に選ばれたルビーさんは本当に苺が好きなのね。街中が苺で溢れていたから」
 さり気なく、ルビーの弟妹へと声を向けてみて。
「姉も、僕たちも、生まれた時から苺に囲まれていましたからね。だから苺が旬な今の時期は、特別ですね」
「うちの苺、特に甘くておっきいんだよ!」
「農園の苺を見れば、ルビーさんが苺好きになるのも必然のことなんじゃないかって、思ったの」
 人懐っこく話に応じてくれた彼らに、ふわり宿した笑みと共にこう告げる。
 ……だって、ここの苺、とても美味しくて綺麗だもの、って。
 そして、嬉しそうにつられて笑む弟と妹に訊いてみる。
「やっぱり、苺に纏わる特別な記憶とか想い出とか……あったりするのかしら? もしよろしければ、聴かせてくださる?」
「苺の想い出……姉弟全員で、誰が一番多く苺を食べられるか、前に勝負したことがありましたね」
「誰が勝ったか、食べすぎて最後はわかんなくなっちゃんだよね!」
「みんな食べすぎて、もう二度とやらない、って言ってたのに。姉さんだけは楽しそうに、またやりたい、って」
「ルビーお姉ちゃんがチャンピオンだったと、わたし思うんだ」
「皆さん、とても仲が良いのね」
 ガーデニアはそう、思い出話を楽し気に語る姿に笑んで返して。
(「はっ、情報収集しなきゃだった」)
 美味しい苺につい夢中になっていた円は、聞こえてくる会話にそう顔を上げてから。
(「頭使うの苦手だけど……えーと、私はコンテスト用に何か……」)
 もうひとつだけぱくりと苺を食べながらも、うーんと考えを巡らせて。
「ルビーさんはこの苺沢山食べて大きくなったのかな。どんな苺が好きなの?」
「姉さんは食いしん坊だから、形は気にせず豪快で大きな苺が好きでしたね。大きいものの方が甘いですし」
「お姉ちゃんの作る苺ジャムはね、すごく美味しいの!」
「私も、採れたてもジャムやジュースになってるのも好き! お祭りで見た文具やアクセサリーも素敵だったなー」
「真っ赤な苺と桜と、あとは苺の白い花もかわいいの! わたしもお姉ちゃんも好きだよ」
 円は世間話的に聞いてみながらも、返る言葉にうんうんと頷いて。
「お姉ちゃんは美人だし明るくて元気だから、花嫁様にふさわしいの」
 そう言った妹の言葉をさり気なく拾って、会話に加わるラピノー。
「竜の花嫁になると命を捧げないといけないんだよね。どうして名誉なのだ〜……?」
「それは……花嫁は、竜の『卵』を出現させることができる、特別な存在だから」
 そう言いながらも、少しだけ宿す表情が変わった弟へと、京一はこう訊ねてみる。
「ルビーさんは本気で花嫁になりたいの? 君はどうしたい?」
「……え?」
 そんな言葉に、弟は一瞬驚いた表情をして。
「姉さんは……すごく、喜んでいます。僕は……姉がそう望んだのなら……反対は、できません」
「……ケニーお兄ちゃん」
 俯いてしまったふたりに、改めて問う仁。
「ルビーさんが竜の花嫁になるの納得してます?」
 してないだろうと、そう思いつつも。
 家族の気持ちを把握して、そしてルビーを助けに行きたいから。
 そしてそんな仁の言葉に、まるで自分に言い聞かせるかのように答えるケニー。
「竜の花嫁は名誉で喜ばしい事ですし……花嫁に選ばれるほどの、自慢の姉です……それに今、姉は幸せそうですから」
「大切な家族がいなくなっても名誉で喜ばしいって、へんな感じなの」
 けれどすかさず彼の返答に、むー? と悩みながらも。
 子どもの問いかけのようにそう紡ぐラピノー。情報収集という風には見えないような口ぶりで。
 そして、じっと我慢するように黙っていたけれど。
「……ルビーお姉ちゃんがいなくなっちゃうの、やだ……」
 ぽつりと泣きそうな顔で、そう本音を零す幼い妹。
「! ジニー、そんなこと……」
 弟は妹の言葉に、ふるふると首を振る。そんなこと……言っちゃだめだ、と。
 この世界では名誉な花嫁制度を否定する言葉は、表立っては言えないのだろう。
 でも……弟も、妹と同じ気持ちなのは見ていて分かる。
 そしてそれは言えないことだけれど、彼らの気持ちは明確に伝わってくるから。
 京一はふたりを見ながら、改めて思うのだった。
(「助けを求めてくれるなら、俺達は全力を尽くすからね」)
 ……頑張ろう、って。
 それからラピノーは再び、苺を摘み摘みして。
「ケニーちゃんもジニーちゃんも、一緒に苺食べよ? ルビーちゃんとも一緒に苺食べたいの〜」
 摘みたての苺をふたりにも渡しながらも。
 幸せそうにはむりと口に運ぶのだった。花嫁も大好きだという、一等大きくて甘い苺を。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】がLV3になった!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
【士気高揚】がLV3になった!
【壁歩き】LV1が発生!
【活性治癒】がLV5になった!
効果2【アクティベイト】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV5になった!
【命中アップ】がLV2になった!

トータ・キサラギ
お祭りすげえ楽しかったな!
ルビーねーちゃんの実家でイチゴ作ってるらしいから純粋な子供のフリして感謝伝えに行ってみるか
見知らぬ子供になら話してくれることもあるかもしれねえしな

「オレはこのお祭りに来たのは初めてだ、また来年も来てみてえな!」

死んじまったら来年は来られないんだろ?
来年のお祭り、再来年のお祭り、ずっとみんなで一緒に楽しみたいよな
それに子供じゃまだ味わえないものがたくさんあった
「子供はダメ!」だってさ!子供扱いしやがって
大人になったら、イチゴの酒も飲んでみてえな
ルビーねーちゃんも、まだ飲んだことないんだろ?


 目当ての苺ジャムもクッキーも買えて、ジャムの作り方も教えて貰ったし。
 お洒落で美味なスイーツも食べられたから。
「お祭りすげえ楽しかったな!」
 オマケで貰ったイチゴマンのミニマスコットを手に、賑やかな町を歩くのはトータ・キサラギ(忍者の末裔・g06840)。
 そして次に足を向ける場所は。
(「ルビーねーちゃんの実家でイチゴ作ってるらしいから純粋な子供のフリして感謝伝えに行ってみるか」)
 花嫁であるルビーの実家の、イチゴ農園。
(「見知らぬ子供になら話してくれることもあるかもしれねえしな」)
 余所者の自分にならば、本音を零してくれるかもしれないと。
 そう思いながらも農園に到着すれば。
 竜の花嫁であるルビーは今は湖の別荘にいて、この場にはいないようだけれど。
 農園で働く彼女の弟達に声を掛けてみるトータ。
「オレはこのお祭りに来たのは初めてだ、また来年も来てみてえな!」
「是非また来て下さいね」
「お祭りで何食べた?」
 そして、笑んで返す長男のケニーと、尋ねてきた幼い弟のボビーにトータは目を向けて。
 無邪気な子供らしい声で答える。
「ジャム買ったり、あとはオシャレな皮に包まれた食いもん食べたな!」
「クレープ? 僕も好き!」
「くれーぷ、それだな!」
 ボビーの声にそうこくこく頷いてから。
 そしてトータはこう続けるのだった。
「ここって、竜の花嫁のルビーねーちゃんの実家って聞いたぜ! でも、死んじまったら来年は祭りも来られないんだろ?」
 それから、明らかに表情を変えた彼らへと紡ぐ。
「来年のお祭り、再来年のお祭り、ずっとみんなで一緒に楽しみたいよな」
「……」
「姉ちゃん……」
 抱く本音はなかなか言えないかもしれないけれど。
 でも、彼らの反応を見れば……花嫁制度に対して本当はどう思っているのかは、一目瞭然で。
「それに子供じゃまだ味わえないものがたくさんあった。「子供はダメ!」だってさ! 子供扱いしやがって」
 トータはむう、とちょっぴり不服気に言った後。
「大人になったら、イチゴの酒も飲んでみてえな」
 そして首を傾けつつも続ける。
「ルビーねーちゃんも、まだ飲んだことないんだろ?」
「姉もまだ成人してませんからね」
「でも、お姉ちゃんは……」
 そこまで言って、末っ子のボビーはトータへと目を向けてから。
 小声でそっと、告げるのだった。
「ずっと……姉ちゃんと、本当は過ごしたい」
 だからルビーお姉ちゃんが死んじゃうのは、本当は僕も兄ちゃんも、いやなんだ――と。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【トラップ生成】がLV2になった!

ソフィア・ローザモンド
ルビーさんのご実家でもある農園でイチゴ狩りを楽しみつつ…気持ちも切り替えてルビーさんと会えるようにコンテストのための情報も集めないと…!

私は…末っ子そうな妹さんとお会いしてルビーさんとの思い出話や好みなどを聞きながら…妹さんと一緒にルビーさんが喜びそうなドレスのデザインをスケッチブックに描いていこうと思います…!

完成したデザインを妹さんに確認してもらったあとに…「よかったらこれで色塗ってくれませんか?」とカバンからクレヨンを取り出して色塗りをお願いします。もしルビーさんに出会えたらその時は妹さんの想いをしっかり届けたいです…!

(心情:妹さんを優しく元気づけられるように接したいと思ってます)


 お花畑の様なフェアリーケーキにも苺がたっぷり使われていて、美味しかったし。
 買った春色のノートやスケッチブックにどんな歌や絵を描こうかと考えれば、わくわくしてしまう。
 そして、そんなソフィア・ローザモンド(どこにでも居た少女・g06906)が次に楽しむのは、イチゴ狩り。
 訪れたのは、竜の花嫁に選ばれたルビーの実家であるというイチゴ農園。
 お気に入りのJ-POPをご機嫌に口遊みながらも、ソフィアは食べ頃に熟れた苺をいっぱい摘むことを満喫しつつ。
 そうっと密かに気合を入れる。
(「気持ちも切り替えてルビーさんと会えるようにコンテストのための情報も集めないと……!」)
 そしてきょろりと緑色の瞳を巡らせてみれば、農園のお手伝いをしている小さな女の子を見つけて。
 春風にふわりと長い髪を躍らせながら近寄ったソフィアは、声を掛けてみる。
「ルビーさんの妹さんですか? 私、コンテストに出るんです。だからよかったら、ルビーさんとの思い出話や好みなどを聞かせてくれませんか?」
「おねえさん、コンテストにでるの? ルビーおねえちゃんのこと、知りたいの? いいよ!」
 末っ子の妹・ジニ―は、姉のルビーと同じ明るくて人懐っこい子のようで。
 喜んでこくりと頷いて了承してくれたから。
「ルビーおねえちゃんはね、大人っぽいものより、かわいいものが好きだよ!」
 話してくれたことを踏まえつつ、さらさらっとソフィアはスケッチブックに描いてみる。
 ルビーが喜びそうなドレスのデザインを。
 そしてそれを妹にも見せつつ、一緒に考えていく。
「こういう感じのデザイン、ルビーさん好きそうですか?」
「うん! レースやリボンがいっぱいのが好きだとおもう。ふわっふわの苺ショートケーキみたいな!」
 それから、ああしてこうして……と、色々デザインを一緒に考えていって。
 ソフィアがカバンから取り出したのは、色とりどりのクレヨン。
「よかったらこれで色塗ってくれませんか?」
 完成したデザインに色を塗って貰って、仕上げをしてもらうために。
「ルビーおねえちゃんは、ピンクや赤が好きなの。あとは、白かなー」
 大好きな姉のために、そうクレヨンの色を選ぶ姿を見つめながらも。
 ――前みたいにルビーおねえちゃんともお絵描きとかしたいな……って。
 そうふと寂しそうにぽつりと呟きを落とした妹へと、ソフィアはこう約束する。
「ルビーさんに出会えたら、ちゃんと伝えますね。このドレスは妹さんと一緒に考えたんですよ、って」
 そして、その優しい言葉にぱあっと嬉しそうな笑みを取り戻して、張り切って色を塗る彼女の様子を見つめながらも。
 ソフィアはこう、心に思うのだった。
 ……もしルビーさんに出会えたら、その時は妹さんの想いをしっかり届けたいです……! って。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【強運の加護】がLV3になった!
効果2【リザレクション】がLV2になった!

諷和・もこ
やちよお兄さん(g00584)と

わ、苺狩りって初めてなんだよ!
ルビーさんのご兄弟さんたちにやり方を聞きながら怪力で苺を潰さないように丁寧に丁寧に…
収穫した苺を試食していいか聞いて、皆でいただくんだよ
美味しい物を一緒に食べると仲良しになれるんだよ、ね、やちよお兄さん

あのね、ボクにも弟がいるんだよ…いなくなっちゃったけど
ボクはとっても寂しいし、きっとボクがいなくなって弟も寂しがってる
だからね、えと、家族は、離れ離れになっちゃいけないって思うんだよ

ボクたちはね、これからルビーさんに会いに行こうって思ってるんだよ
その時、君たちの伝言を伝えてあげる
お姉さんに伝えたいこと、渡したいもの、あったら教えて


四十万・八千代
もこ(g01739)と
ルビー実家の苺狩りに参加
もこの危ない手つきにハラハラしたり問いかけに頷いたり

苺狩り初心者を装って働いている弟妹達へと声をかけてみる
最初はどういう苺が甘いかとか何処から食べると美味しいのかとか聞きつつ
お姉さん、竜の花嫁に選ばれたんだって?と切り出して
家族の幸せの為なら自分を犠牲にって気持ち、わからないでもないんだよな
……だが「家族の幸せ」の中にお姉さんの存在も含まれてるって事、残して逝く側って忘れがちなんだ
全員揃ってこその幸せなのにな

お姉さんに家族の気持ち伝える為
コンテストに出すスイーツ、ここの苺使わせて貰ってもいいか
後、お姉さんが家で作ってたお菓子とかあったら教えて欲しい


 見渡す限りいっぱいに、真っ赤に熟した苺が生る春色の風景。
 そんなイチゴ農園に足を踏み入れた、諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)は。
「わ、苺狩りって初めてなんだよ!」 
 ふわふわと綿菓子のような髪を声を共に弾ませながら、夕焼け色の瞳をキラキラ。
 大きくて甘そうな一粒を見つければ、早速取ってみようとするけれど。
 四十万・八千代(悪食ハッカー・g00584)は思わず内心ハラハラ。
 鬼の怪力を誇る、彼女の危ない手付きを見て。
 ……けれど。
「どうやって摘めばいいか、教えてくれたら嬉しいんだよ」
 ふと偶然通りかかった彼らへと、訊ねてみるもこ。
 それはこの農園で働くルビーの弟たちであった。
「あのね、こうやって……こうするんだよ!」
 恐らく末っ子の弟らしき子が、試しに見本を見せてくれて。
「ヘタ先の茎を、中指と人差し指でこうやって優しく挟んで……手首を使って、手前にくるっと捻る感じですね」
「えと、えと、優しく……なかなか難しいんだよ」
 もこはやり方をこくこくと聞きながらも、怪力で苺を潰さないように丁寧に丁寧に……。
 慎重にそろりと、ひとつ摘んでみれば。
「わ、大きな苺が採れたんだよ! ね、ね、試しに食べてみていい?」
「ええ、勿論」
「うちのイチゴはあまくておいしいよ!」
 摘みたての苺を早速、ぱくり。
 瞬間、思わず瞳がキラキラ輝いて。
「ふわぁ……すごい甘いんだよ! やちよお兄さんもやってみるんだよ!」
「どういう苺が甘いんだ? 何処から食べると美味しいのか」
 八千代は苺狩り初心者を装って、そう彼らへと訊ねてみれば。
「甘いのはね、大きいの!」
「苺は先端が一番甘いんです。だから酸味が強めのヘタ側から食べるのがいいですよ」
 ……これとか甘そうです、と。
 色々と教えてくれる彼らの足を留めさせる事に成功して、暫し一緒に苺を摘んでみてから。
 もこは、採れたての甘い果実を彼らにも差し出す。
「皆で摘んだ苺だから、皆でいただくんだよ」
「え、ぼくたちもいいの?」
「美味しい物を一緒に食べると仲良しになれるんだよ、ね、やちよお兄さん」
 そんなもこの声に、八千代もこくりと頷けば。
 じゃあ折角だから……と兄弟も手を伸ばして。皆で一緒に、苺をはむり。
 それから八千代は、さり気なく切り出してみる。
「お姉さん、竜の花嫁に選ばれたんだって?」
「え? あ、はい……」
「竜の花嫁って、すごいんだよ。でも……」
 向けた問いに、どこか歯切れの悪い言葉を紡ぐふたり。
 それも当然だろう。いくら名誉でも……花嫁になれば、選ばれた娘は死んでしまうのだから。
 話に聞いたルビーは、家族思いなのだという。
 そして弟達を見ても、家族の仲が良い事は容易にわかるから。
「家族の幸せの為なら自分を犠牲にって気持ち、わからないでもないんだよな」
 八千代はそう言った後、弟達を見て続ける。
 ……だが「家族の幸せ」の中にお姉さんの存在も含まれてるって事、残して逝く側って忘れがちなんだ、と。
「全員揃ってこその幸せなのにな」
「……ルビーお姉ちゃん」
 そして姉を想う彼らへと、もこも紡ぐ。
「あのね、ボクにも弟がいるんだよ……いなくなっちゃったけど」
「いなくなっちゃったの?」
「うん、だからボクはとっても寂しいし、きっとボクがいなくなって弟も寂しがってる」
 それから一生懸命もこは伝える。 
「だからね、えと、家族は、離れ離れになっちゃいけないって思うんだよ」
「きっと、弟さんも……寂しがっていると思います」
 その言葉に頷いて返す、長男のケニーと末っ子のボビー。
 姉との別れが迫っている彼らには、少なからずその気持ちが分かるだろうから。
 そしてそんなふたりへと、言葉を向ける八千代。
「お姉さんに家族の気持ち伝える為、コンテストに出すスイーツ、ここの苺使わせて貰ってもいいか」
「ええ、勿論。むしろ喜んで」
「後、お姉さんが家で作ってたお菓子とかあったら教えて欲しい」
「ルビーお姉ちゃんはね、イチゴのフールをよく作ってくれたよ! すごく簡単だけど、美味しいんだ」
「姉は元気で豪快でちょっと不器用だけど、フールは混ぜれば出来ますから。それに、ピンク色の可愛い見た目も姉好みですし」
「上にね、苺と砕いたクッキーを仕上げに乗せてくれるの!」
 そう嬉しそうに姉の話をしてくれる弟達に、うんうん、って。
 頷きながらも、もこは聞いてから。
「ボクたちはね、これからルビーさんに会いに行こうって思ってるんだよ」
 彼らへと視線を向けて告げる。
「その時、君たちの伝言を伝えてあげる。お姉さんに伝えたいこと、渡したいもの、あったら教えて」
 この世界では花嫁に選ばれるのは名誉で、喜ばしい事だから。
 はっきりとは、本音を口にはできないだろうけれど。
「……またルビーお姉ちゃんの作ったイチゴのフールが、食べたい」
 末っ子のボビーがぽつりと言えば、長男のケニーは取り出したものをそっと差し出す。
 イチゴチャームが揺れる農園のスペアキーを――いつでも帰って来られるように、と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】がLV2になった!
【無鍵空間】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV6になった!

●春いろ満開、苺尽くしのコンテスト
 チェリープラムの花が咲き誇る中、今年も『春苺祭』は大盛況。
 けれど、まだ春いっぱいのお祭りは終わりの時間ではない。
 これから始まるのは、『苺尽くしのコンテスト』――『春苺祭』の一大イベントである。
 今年のお題は、竜の花嫁であるルビーの望み。

 『大好きな苺いっぱいに満たされたい』

 彼女自身は今、竜の花嫁の別荘にいて、コンテストに赴くことはできないようだが。
 ルビーは別荘で心待ちにしているのだという。
 コンテスト参加者達が、大好きな苺を使ったどんなもので、どう、自分を楽しませてくれるのかを。
 それは、美味しい苺料理や苺のお菓子であったり。
 また、苺や桜をモチーフにしたドレスやアクセサリーや文具などであったり。
 一緒に美味しい苺を食べながら楽しく話に花を咲かせられるような、苺への熱い想いであったり。
 苺や桜を題材にした歌や踊りや絵や創作物など、パッション溢れた芸術的なものであったり……等々。
 コンテスト会場には、料理や創作など各種作業が可能な、環境や必要なものは粗方揃っているから。
 とにかく、ルビーがキュンとくるような苺関連のものを、作ったり提案したりアピールしたりして。
 彼女が気に入りそうだと判断されたものが入賞、という、苺尽くしのコンテストなのだ。
 それを、彼女の世話役をいつもしているという審査員たちが、花嫁が好きそうかどうかジャッジして。
 見事入賞者となれば、コンテスト後に別荘で開かれるアフタヌーンティーに招かれるというわけだ。
 ルビーに会うためには、このコンテストに参加して入賞するしか方法はない。
 けれど、春苺祭を存分に楽しんだ皆であれば、この町に溢れる苺の魅力をきっと活かせると思うから。
 いざ、ディアボロス達はコンテストにエントリーする。
 竜の花嫁に……ルビーに、会うために。

●マスターより
 OPのマスターコメントにて、進行順「③→④→①→②」と記載していますが、正しくは「③→④→②→①」です。
 ですので、今回挑戦していただく選択肢は『②コンテストへの参加』となります。
 選択肢『①竜の花嫁との接触』は、選択肢②が終了してからの受付となります。

 そして、選択肢『②コンテストへの参加』に関してですが。
 竜の花嫁であるルビーとは、このコンテストの段階ではまだ会えません。
 彼女と接触するためには、コンテストで入賞者となり、別荘に招かれなければなりません。
 リプレイ内では、ジャッジ結果までは描写はしないかもしれませんが。
 プレイングが採用された方は、皆様コンテスト入賞者となります。
 苺に関連するもので、ルビーが喜びそうなものであれば、どのようなものでも構いません。
 花嫁の『大好きな苺いっぱいに満たされたい』という望みにそったものを、コンテストで披露してみてください。
 進行状況やプレイング締切の連絡は、個別マスターページでいたします。
諷和・もこ
やちよお兄さん(g00584)と

お祭りでやちよお兄さんに買ってもらった苺の髪飾りを揺らして
大好きなお兄さんとお揃いで揺れる苺にちょっぴり幸せを感じながら
苺柄のスカート、苺色のブラウスに、桜色のエプロンで審査員さんたちにアピール

取り出すのはやちよお兄さんと一緒に準備した一口サイズで沢山の苺スイーツたち
それを桜の形のお皿に乗せて
お祭りで半分こしながらお兄さんと食べた屋台のメニューの数々をアレンジしたもの
とっても楽しかったから
楽しい思い出をルビーさんにもおすそ分け

でもね
とっておきはここからなんだよ

ボクは材料をかき混ぜたり砕いたり
やちよお兄さんとその場で一緒に苺のフールを作って

さあ、出来たてをどうぞ!


四十万・八千代
もこ(g01739)と

可愛いをアピールする為
もこには目一杯苺&桜な格好をしてもらった
俺も苺の髪飾りで長い前髪を留めて
……コレ減点対象にならない?大丈夫?

二人だからコンテストに出すのは2点
祭りで食べたいもの全ては食べきれない、そんな悩みを解決する
ワンプレートスイーツアラカルト
一口サイズだから満腹になる前に色々と楽しめる
半分こ作戦を常に行っている俺達らしい作品

もう一つは花嫁も家で作っていたという苺のフール
審査員の目の前でよく混ぜて
大粒の甘い苺と砕いたクッキーを掛けたら完成
此方花嫁のご実家の農園の苺を使用しているので
花嫁にとっては懐かしく
他の者なら花嫁の素晴らしさが分かると思うのですが
どうでしょう?


 これから始まるのは、春苺祭の中でも特に話題になっているイベント。
 そう、苺が大好きな花嫁のための、苺がお題のコンテスト。
 普段から苺が身近な町の人も、苺を求めてやってきた観光客達も。
 どのようなものがエントリーされていて、どういう風に自分達観客を楽しませてくれるのか、興味津々。
 それに……このコンテスト入賞者にだけ与えられる、栄誉ある資格。
 それは、花嫁とのアフタヌーンティーへの招待状。
 竜の花嫁であるルビーと話をするには、このコンテストで入賞しなければならない。
 そしてコンテストで披露するものも、勿論とても重要となるけれど。
 苺柄のスカート、苺色のブラウスに、桜色のエプロンを纏って。
 ふわふわの綿菓子のような長い髪にゆうらり揺れるのは、祭りで買って貰った苺の髪飾り。
 花嫁の好みであるという『可愛い』をアピールする為に、目一杯、苺と桜な装いを。
 舞台へと立つ諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)も、春爛漫な苺尽くし。
 そしてそんな可愛い苺ケーキのようなもこの心も、春のようにぽかぽかほわり。
 だって、ちょっぴり幸せを感じるから。
「……コレ減点対象にならない? 大丈夫?」
 隣でそっとそう呟いている大好きなお兄さん……四十万・八千代(悪食ハッカー・g00584)の長い前髪にも、お揃いの苺が揺れていることに。
 大丈夫、掴みはむしろばっちり。
 可愛い苺と桜のテーマを、第一印象からしっかりとアピールして。
 そしてこれからがいよいよ、コンテスト本番。
 ふたりでエントリーしているから、出すものも2点。
 まずひとつ目は、桜の花に乗った沢山の甘い苺たち。
「祭りで食べたいもの全ては食べきれない、そんな悩みを解決する、ワンプレートスイーツアラカルトを」
「苺のお祭り、とっても楽しかったから。楽しい思い出をルビーさんにもおすそ分けなんだよ」
 ふたりで一緒に準備した一口サイズの苺スイーツを、桜の形のお皿に乗せてご提供。
 祭りで仲良く半分こしながら食べた屋台のメニューの数々をアレンジしたもの。
 普通サイズだとすぐにおなかいっぱいになっちゃうけれど、でも一口サイズだから満腹になる前に色々と楽しめるというわけだ。
 そして、何よりも。
(「半分こ作戦を常に行っている俺達らしい作品」)
 それはとても自分達らしい、自分達だからこその発想。
「まぁ! なんて可愛らしい苺スイーツたち」
「桜の形のプレートがまた、春らしくて素敵。ふふ、お二人の装いも」
「色々なものがたくさん楽しめるなんて、好奇心旺盛な花嫁の好みにもぴったりじゃないかしら」
 普段ルビーの傍でお世話をしていて彼女の好みなどを把握しているという、そんな審査員たちの反応も上々。
 けれどこれはまだ、一品目。
「でもね、とっておきはここからなんだよ」
 もこと八千代が、しゃかしゃかくるくる、砕いたりかき混ぜたりして作っていくのは。
「それは、苺のフールね!」
 そう、苺のフール。
 けれど、ただ美味しい苺のスイーツというわけではなくて。
 八千代は仕上げに、大粒の甘い苺と砕いたクッキーをぱらりと掛けながらも。
「此方花嫁のご実家の農園の苺を使用しているので。花嫁にとっては懐かしく、他の者なら花嫁の素晴らしさが分かると思うのですが、どうでしょう?」
 しっかりとアピールも、忘れない
「花嫁が苺のフールを作っている姿、そういえば何度も見たわね」
「花嫁の実家の苺はとても美味しいと評判ですし、きっと大喜びかと」
 そしてもこは、そう八千代の言葉にうんうんと大きく頷く審査員たちへと差し出す。
 ――さあ、出来たてをどうぞ! って。
 完成したとっておきの二品目……甘くて美味しい、花嫁の思い出がいっぱいつまった苺のフールを。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【クリーニング】がLV2になった!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【アクティベイト】がLV3(最大)になった!

ソフィア・ローザモンド
ルビーさんに会って想いを届けるためにも…まずはコンテストを入賞しないとですね…!
そのためにも…ジニーちゃん力を貸してね…!

此度は春苺祭りの時期に竜の花嫁さんも選ばれたとのことで…。春苺祭りから苺を…。そして花嫁といえばドレスもと思い…私が竜の花嫁さんのために用意したものはこちらのドレスのイラストになります…!
レースやリボンも沢山取り入れることで…苺ショートケーキのような甘く可愛らしいデザインに仕上げてみました…!
素敵なお祭りと素敵な竜の花嫁さんを表現したドレス…いかがでしょうか…?

(心情:コンテストという場に緊張していますが…ジニーちゃんとの約束を果たすために気合を入れて挑んでます…!)


 沢山の観客が見守るコンテストという場は、ちょっぴり人見知りな性格もあって、やはり緊張してしまうけれど。
 でもそれ以上に、ソフィア・ローザモンド(どこにでも居た少女・g06906)の心にあるのは。
(「ルビーさんに会って想いを届けるためにも……まずはコンテストを入賞しないとですね……!」)
 訪れたルビーの実家の苺農園で会った、彼女の妹と交わした沢山の言葉。
 そしてエントリーの順番が回ってきたことを告げられたソフィアは、ぐっと気合いを入れてステージに向かう。
 コンテストで入賞しないことには、ルビーに会うことすら叶わないから。
 ルビーの末っ子の妹・ジニーとの約束を果たすために。
 ジニ―の想いを、ルビーへと伝えるために。
 そっと両手でスケッチブックを抱きしめて、ソフィアは心に紡ぐ。
 ――そのためにも……ジニーちゃん力を貸してね……! って。
 ひとりだと緊張すけれど、でもふたりなら……ジニーと一緒に、ステージに立っているつもりで。
「此度は春苺祭りの時期に竜の花嫁さんも選ばれたとのことで……」
 まずはぺこりと挨拶をしてから、春苺祭りから苺を……と本題へ。
 そんなソフィアがコンテストで披露するものは、勿論これ。
「そして花嫁といえばドレスもと思い……私が竜の花嫁さんのために用意したものはこちらのドレスのイラストになります……!」
 ジニーと一緒に、あれやこれやと一生懸命楽しく考えて。
 彼女が色塗りをして仕上げてくれた、花嫁のためのドレス。
「レースやリボンも沢山取り入れることで……苺ショートケーキのような甘く可愛らしいデザインに仕上げてみました……!」
 ジニーから聞いた、ルビーの好きなものをふんだんに盛り込んだデザイン画を差し出して。
「素敵なお祭りと素敵な竜の花嫁さんを表現したドレス……いかがでしょうか……?」
 ルビーの趣向を把握している審査員達へと、ドキドキしながら訊ねてみれば。
「とても愛らしくて春らしい、素敵なドレスね」
「ひたすら甘やかな色やデザイン、花嫁の好みにもぴったりよ」
「美しくも可愛らしい花嫁の雰囲気にも合ってるわ」
 審査員の口から出る言葉は概ね好評、その反応にソフィアはホッとしつつも。
 でも入賞も当然、だって、誰よりもルビーのことを知る心強いアドバイザーと一緒に考えたものであるし。
 何よりこのドレスには、姉のことが大好きな妹の想いが、ぎゅっと詰まっているのだから。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【プラチナチケット】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV9になった!

藤崎・京一
コンテストに参加して行うことは、情報収集かな。他の参加者達も何か知ってると思うから。

竜の花嫁について、皆が知ってるんじゃなさそうな新情報ないかな。

情報収集と並行してコンテストに出品するための苺のショートケーキを作るよ。使う苺は花嫁の実家でもいできた思い出の苺。これで彼女の心を少しでも柔らかく出来るといいんだけど。

ケーキ作るための道具や素材は持ち込み済み。ふわふわで程よく甘くて苺の酸味はぴったりだ。母さん譲りのケーキ作りの腕を披露するよ。
美味しい苺のケーキで花嫁のハートをガッチリ掴めるといいな。
コンテストに入賞して花嫁の側に行くのが目的だからな!


 コンテストに出場する目的は、ルビーと直接会って話が出来るという、別荘への招待状を貰うこと。
 けれどそれだけではなく、自分の出番を待ちながらも。
 藤崎・京一(緋色の陰陽師・g06919)は、周囲を見回してみつつもそっと思う。
(「他の参加者達も何か知ってると思うから、まずは情報収集かな」)
 そして自分と同じように順番待ちをしている、料理人風の男性にそっと声を掛けてみる。
「竜の花嫁って、どのくらい栄誉なことなのかな。俺はこの町の出身じゃないから、ピンとこなくて」
「そりゃあかなりの栄誉さ。だからここにいる皆、花嫁に自分を売り込みたい人ばかりだろ」
 そう言うお兄さんもそうなんだろ? なんて。
 訊き返された言葉は、笑みで誤魔化して流しながらも。
 自分と同じ復讐者以外の参加者はどうやら、花嫁に気に入られて別荘で雇って貰う事が目的の職人や商人が多いようで。
 ……竜の花嫁について、皆が知ってるんじゃなさそうな新情報ないかな、なんて。
 何人か話しかけてみた京一だけれど、返ってくるのはほぼ同じ様な内容で、新情報はあまりなかったものの。
 やはりこれまで花嫁に選ばれた少女達は皆、喜んでその身を捧げているのだという。不自然なくらいに幸せそうに――。
 そうこうしているうちに、いよいよ順番が回ってきたから。
 京一が作るのは、コンテストに出品する苺のショートケーキ。
 ケーキ作るための道具や素材は持ち込み済み。
 使うのは勿論、花嫁の実家でもいできた思い出の苺たち。
(「これで彼女の心を少しでも柔らかく出来るといいんだけど」)
 そして手慣れたように、京一は颯爽と披露する。
 ……ふわふわで程よく甘くて苺の酸味はぴったりだ、って。
 ルビーの思い出がぎゅっと詰まった苺で、母さん譲りのケーキ作りの腕を。
(「美味しい苺のケーキで花嫁のハートをガッチリ掴めるといいな」)
 中身は実はちょっぴり残念なイケメンかもしれない、とはいえ。
 見目整った美形が作る甘くて美味しい苺のショートケーキなんて、乙女がときめかないわけがない。
 現に審査員達も、見事な手際と京一の容姿、美味しそうなケーキにうっとりしているようだから。
 残念な部分が出ないようきょどる気持ちを頑張って隠しつつも、京一は出来上がったケーキを審査員達に差し出す。
 ……コンテストに入賞して花嫁の側に行くのが目的だからな! と。
 竜の花嫁であるルビーと直接会って話せる、またとないこのチャンスをしっかりと得るために。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【ハウスキーパー】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV7になった!

天野・帷
花嫁に会う権利をもらわないといけないのもそうだけど、この町には楽しい思い出ももらったし、コンテストを盛り上げることで町の人たちにもお礼がしたいね
…うーん、盛り上がるといいな…あんまり自信ないけど…

アクセサリーのデザインで参加するよ
弟妹さんたちから聞いたことを参考にアートで大きなブローチのデザインを提出しよう

可愛く明るく元気、を意識してデザイン画を描くよ
意匠は、苺たっぷりのフェアリーケーキをメインに据えて、ケーキの下にはピンクのリボンが伸びる、チェリーブロッサムを隅に飾り、その下で白猫がケーキを食べようとしているものにしよう

上手く世話役さんの目に留まるといいな…この手のコンテストって緊張するね…


 満開に咲いた桜の彩り溢れる中、美味しいものも楽しいひとときも堪能して。
 天野・帷(電子端末依存症・g04186)が次に足を向けたのは、より一層賑やかな町のイベント会場。
 苺がお題のコンテストが開かれているこの場には沢山の観客も訪れていて。
 どのように趣向が凝らされた苺に関するものが披露されるのかと、皆わくわくしているようだ。
 そんなコンテストに参加する理由は、猟兵としての任務を果たすべく、竜の花嫁であるルビーと会う機会を作ること。
 ルビーのいる別荘で開かれるアフタヌーンティーに招待されるよう入賞を目指している……ことも、勿論だが。
 ……花嫁に会う権利をもらわないといけないのもそうだけど、と。
 帷はそっと会場を一通り見回しつつも、思うから。
(「この町には楽しい思い出ももらったし、コンテストを盛り上げることで町の人たちにもお礼がしたいね」)
 とはいえ、ふと小さく首を傾けてしまう。
(「……うーん、盛り上がるといいな……あんまり自信ないけど……」)
 元々、人前で何かを派手にするような性質でもないから、そう少しだけ心配には思うのだけれど。
 幸い、富裕層向けの観光地であるためか、賑やかではあるが派手というよりは穏やかな人が多そうだ。
 いよいよ順番が回ってくれば、アートを駆使して流れるように描き出す。
 帷が提出するのは、アクセサリーのデザイン。
 意匠は、苺たっぷりのフェアリーケーキをメインに据えて。
 ケーキの下にはピンクのリボンがしゃらりと伸びる、チェリーブロッサムを隅に花咲かせて。
 その下でケーキを食べようとしているのは、食いしん坊な可愛い白猫さん。
 ただ、苺のお題にそったデザインというだけではなくて。
 実際に祭りで食べたり見たものや、ルビーの弟や妹から聞いた情報を元にして考えた、花嫁が好きそうなものをぎゅっと凝縮した大きなブローチ。
 そして聞いた花嫁像を意識した、可愛く明るく元気――そんなデザイン画を描きあげて。
(「上手く世話役さんの目に留まるといいな……」)
 そう審査員達のジャッジや観客の反応を密かにドキドキと待てば。
「苺や桜だけでなく、花嫁の大好きな白猫までいるわ!」
「キュートで上品で、そしてブローチなんだけどとても美味しそうなデザインね」
「このブローチ、花嫁も絶対気に入るんじゃないかしら」
 届くそんな言の葉にそっと安堵しつつも、帷は思うのだった。
 ――……この手のコンテストって緊張するね……って。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【勝利の凱歌】がLV3になった!
効果2【ガードアップ】がLV8になった!

トータ・キサラギ
女の喜ぶものなんてわっかんねーんだよな…

ルビーねーちゃんの家族は来年も再来年も一緒にいたいって、
それをわかってもらえるものがいいな
それで女が喜びそうなもの、そうだな…

苺の酒だ!
ただの酒じゃねえ、ルビーねーちゃんが生まれた年の苺を使って、その年に仕込んだものだ
ルビーねーちゃんと同い年の酒だぜ
ルビーねーちゃんと一緒に生まれた苺がここにあるなんてロマンチックだろ?

オレの故郷では子供が生まれると酒を仕込んで、20歳の誕生日に家族みんなで飲む風習があるんだ
こんなオシャレな見た目の酒じゃねえけどな!

…オレの故郷も家族も、もう存在しねえけど
ルビーねーちゃんには家族と一緒にこれを飲んでもらいてえな


 苺と桜のお祭りは、物珍しくて美味しくて楽しい事もいっぱいで。
 トータ・キサラギ(忍者の末裔・g06840)が次に向かうのは、そんな祭りの中で一番人が集まる場所。
 けれど道中、トータは首を傾げてしまう。
(「女の喜ぶものなんてわっかんねーんだよな……」)
 ルビーに会う為には、苺がお題コンテストで入賞しなければならないが。
 可愛いもの好きな女の子が喜ぶものなんて、正直よくわからない。
 でもトータは祭りの風景や、苺農園で聞いた話を思い返す。
(「ルビーねーちゃんの家族は来年も再来年も一緒にいたいって」)
 それが彼女の家族の本音であるし。
(「それをわかってもらえるものがいいな。それで女が喜びそうなもの、そうだな……」)
 トータは視線を巡らせた後、そして思いつく。
 ――苺の酒だ! って。
 トータ自身は未成年だから、直接購入はできなかったけれど。
 でも、コンテスト出品用だと言えば、酒屋がトータの出番に合わせて審査員に渡してくれるという。
 酒屋にとっても花嫁に気に入られたいからか協力的で。
 トータの希望のものを用意してくれて、準備も万端。
 いざ、子テストの舞台の上で審査員や観客にアピールする。思いついた苺の酒を。
 最初は未成年のトータが選んだ苺の酒に、審査員達も驚いていたが。
 何故これを選んだかをトータは語る。
「それはただの酒じゃねえ、ルビーねーちゃんが生まれた年の苺を使って、その年に仕込んだものだ」
 ――ルビーねーちゃんと同い年の酒だぜ、って。
「ルビーねーちゃんと一緒に生まれた苺がここにあるなんてロマンチックだろ?」
「確かに、とても素敵ね」
「まだ花嫁は飲めないけれど、苺味の贈り物はきっと気に入るわ」
「それを花嫁が飲めるかは分からないけれど……でも贈り物自体は喜びそう」
 トータの言葉に、審査員達も次々頷くけれど。
 でも、ルビーと同じ年の酒を選んだ理由はもうひとつあるのだ。
「オレの故郷では子供が生まれると酒を仕込んで、20歳の誕生日に家族みんなで飲む風習があるんだ。こんなオシャレな見た目の酒じゃねえけどな!」
 今は花嫁もまだ未成年。
 だからこそ未来を見据えたものをトータは選んだのだ。
 来年も、再来年も、ルビーが20歳になっても――祭りを皆で楽しめる様に。
 そして……オレの故郷も家族も、もう存在しねえけど、って。
 自分は奪われたからこそ、だから余計にトータは思うのだ。
 ――ルビーねーちゃんには家族と一緒にこれを飲んでもらいてえな、って。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【トラップ生成】がLV3になった!

アンダルシア・ノォヴェント
憐音(g02680)さんと巽(g00268)さんとコンテストへ参加、ですね?

私は衣装を変えまして、赤いドレスに緑の帽子・・・そう、苺をイメージした衣装ですよ?
あとは昔、妖精や精霊と共に踊りました、セビジャーナスを披露しましょうか?
とは言うものの、一人で踊っても寂しいですし、ね?

さ、巽さん、片手を高く上げて、実った苺が風に揺れるイメージをしてくださいな?
パレハですので、私と同じ動きをしてくだされば大丈夫ですからね?
合わせることも出来ますので、特に意識せずにご自由に?
憐音さんはフラメンコに合う、少々アップテンポの曲をお願いしますね?

ふふ、こうして踊っていると、あの陽溜まりのお屋敷を思い出しますね?


志波・巽
アンダルシアさん(g05231)と神田川(g02680)と。

踊り……?
さっき選んだ菓子は一体……?

俺は踊りの心得は特に……
って、神田川もノリ良く演奏するんじゃぁない!

とはいえ、拒否できる雰囲気でもなくなってしまったな。
踊りの心得は無いが、動きの模倣は得意だ。やるだけやろう

とアンダルシアさんの動きを模倣する。成程、腕の振りと脚のタップが肝要か
段々とコツを掴んで曲に合わせて動いてゆく

慣れてくると案外それっぽく動けるもんだ
が、これだけでは少し地味か?

アンダルシアさん、少し失礼をする。
曲が最高潮になった時、彼女の腰に手を回して抱き上げる
いわゆるリフトで派手さと、日向に揺れる苺のイメージを演出する


神田川・憐音
アンダルシア(g05231)と巽(g00268)とコンテスト参加ね

よし来た演奏なら任せろー
フラメンコに合う、少々アップテンポの曲ね。かしこまりー
情熱的な主旋律の中に陽だまりの暖かさ
そして恋人たちの熱いパッション。いや恋人じゃないけど
優しさと激しさを織り交ぜた熱いメロディはまさに太陽みたいなね
巽の運動神経が良いのは理解したんで
曲に合わせて動けば自然に体も動くでしょ。後は流れで
アンダルシアのリードもサマになってるじゃん
そう春風に吹かれて揺れる甘い苺の赤みたいなリード
あっ、そんでそして空に輝く太陽の赤みたいなリフト
そんなイメージでギターを弾くよ

しかし巽もやられっ放しでは終わらない辺り男子って感じ?


 これからいざ参加するのは、苺がお題であるコンテスト。
 けれど、祭りを楽しみながらも、その準備は万全。
 竜の花嫁のお祝いに相応しい、春らしい桜と宝石のようなゼリーに包まれた苺のムースケーキを選んだのだから。
 そんな、彼にとってはクロノヴェーダと戦うよりも難題な、女性が好みそうな菓子選びをこなした志波・巽(雑流・g00268)は。
「私は衣装を変えまして、赤いドレスに緑の帽子……そう、苺をイメージした衣装ですよ?」
 ひらり、いつの間にか苺カラーの装いにお色直ししたアンダルシア・ノォヴェント(アンダルシアの魔女・g05231)と共に。
 いざ満を持して、順番が回ってきたコンテストの舞台に上がれば。
「あとは昔、妖精や精霊と共に踊りました、セビジャーナスを披露しましょうか?」
 というわけで、踊りを披露します!
「踊り……? さっき選んだ菓子は一体……?」
「とは言うものの、一人で踊っても寂しいですし、ね?」
 呟いた疑問も完全にスルーされ、苺ムースケーキなどなかった感溢れるアンダルシアに巽は困惑しながらも。
「俺は踊りの心得は特に……」
 いきなり謎に振られた踊りはあまり経験がないから、そのことを告げるのだけれど。
「よし来た演奏なら任せろー」
「って、神田川もノリ良く演奏するんじゃぁない!」
 やはりスルーされ、景気良く短いフレーズをギターで掻き鳴らした神田川・憐音(天地を揺さぶる情動・g02680)に思わずツッコミを入れる。
 そんな色々割と忙しい巽へと、アンダルシアは紡ぐ。
「さ、巽さん、片手を高く上げて、実った苺が風に揺れるイメージをしてくださいな?」
 完全に、これから踊りをしますよといった構えで。
 でも、踊りの心得が特にないという巽の言葉の一部分は辛うじて何となく聞いていたみたいだから。
「パレハですので、私と同じ動きをしてくだされば大丈夫ですからね? 合わせることも出来ますので、特に意識せずにご自由に?」
 ふふ、とそう口元に艶やかな笑み宿し、そう続けるアンダルシア。
 あの苺ムースケーキ選びは一体何だったんだという疑問は残るものの。
(「とはいえ、拒否できる雰囲気でもなくなってしまったな」)
 もうすでに、コンテストは始まっているから。
 巽も苺ムースケーキのことはもう気にせず、腹を決める。
「踊りの心得は無いが、動きの模倣は得意だ。やるだけやろう」
「憐音さんはフラメンコに合う、少々アップテンポの曲をお願いしますね?」
「フラメンコに合う、少々アップテンポの曲ね。かしこまりー」
 瞬間、コンテスト会場に響き渡るのは、憐音が奏でる情熱的な旋律。
 いや……それだけではない。
 情熱的な主旋律の中に陽だまりの暖かさ。
 そして恋人たちの熱いパッション……!
(「いや恋人じゃないけど」)
 恋人じゃないのですけれど。
 そんなコンテスト会場の熱量を一気に上げるような。
 優しさと激しさを織り交ぜた熱いメロディはまさに太陽のよう。
 そして、踊りの心得は特にないと言っていた巽であるが。
(「成程、腕の振りと脚のタップが肝要か」)
 アンダルシアの動きを模倣しつつも、段々とコツを掴めば。
 模倣であった動きも次第に自分のものになって。
(「巽の運動神経が良いのは理解したんで。曲に合わせて動けば自然に体も動くでしょ」)
 ……後は流れで、なんて。
 格段に習得が早い巽の様子を見守りつつも、ギターの音色でアシストする憐音。
 そしてそんな巽をひらりふわりと導くのは、魔女は魔女でも、春を思わせる魔女。
(「アンダルシアのリードもサマになってるじゃん」)
 そう春風に吹かれて揺れる甘い苺の赤みたいなリード――なんて憐音が思っていれば。
(「慣れてくると案外それっぽく動けるもんだ」)
 もう模倣ではなく曲に合わせて動いていきながらも、けれど巽はふと思う。
 これは、花嫁の別荘に招かれるかどうかが決まるコンテスト。
 踊りは随分と様になっているけれど。
(「……が、これだけでは少し地味か?」)
 そして曲が最高潮になった、瞬間。
「アンダルシアさん、少し失礼をする」
 巽が、彼女の腰に手を回したかと思えば。
 憐音は刹那、大きくその瞳を見開く。
(「あっ、そんでそして空に輝く太陽の赤みたいなリフト」)
 アンダルシアの身体を抱き上げた――いわゆるリフトのような派手さに。
 いや、豪快さだけではない。ひらりと空に舞う彼女のその姿は、日向に揺れる苺のイメージ。
 そんな映える大技に、審査員も観客も、思わずおおっと声を上げて。
 周囲の高評価の手ごたえを確かに感じながらも。
(「しかし巽もやられっ放しでは終わらない辺り男子って感じ?」)
 憐音は熱い旋律を迸らせながらも、むしろリードに回る彼の姿にそう瞳を細めて。
 アンダルシアも今度は身を任せてみつつステップをくるりと踏んで、口元に微笑みを湛える。
 ……ふふ、こうして踊っていると、あの陽溜まりのお屋敷を思い出しますね? って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【使い魔使役】がLV2になった!
【強運の加護】がLV4になった!
【プラチナチケット】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV8になった!
【アヴォイド】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!

●竜の花嫁のお茶会
 コンテストは大盛況、春苺祭りはさらなる盛り上がりをみせて。
 この楽しい時間も、まだもう少し続く……のだけれど。
 審査員をつとめた花嫁の世話役たちから手渡されたのは、1通の招待状。
 それはコンテスト入賞者だけに贈られる、別荘への招待状。
 そして賑やかな町から少し移動したところにある豪華な屋敷で、竜の花嫁……ルビーは、皆のことを待ちわびている。
 大好きな苺のアフタヌーンティーを共に楽しみながら、楽しいお喋りができることを。
 皆がコンテストで披露したり提出したものは、全てルビーも把握している。
 むしろ、審査員達から話を聞いた彼女が興味を持った者のみが招待状を渡されるので、当然ではあるのだが。
 彼女はやはり天真爛漫、明るい笑顔を絶やしはしない。
 いずれ花嫁は死んでしまう――そんなことなど、全く気にしていない様子で。
 なので今、下手にルビーを連れ出そうとしたり、そのようなことを伝えれば、彼女は全力で拒否するだろう。
 それにそういう行動を取れば、即座に騒ぎを聞きつけ飛んでくる監視役のドラゴンに見つかってしまう。
 だから今はまだ、彼女とお茶をしながら楽しくお喋りに興じていると、そう周囲に思わせなければいけない。
 故に、ルビーに対して取れる行動は限られているけれど。
 たとえそれが小さなものでも……花嫁制度に都合の悪いことが何故か聞こえていないかのような彼女が、話に耳を傾けてさえくれれば。
 向ける言葉や彼女への行動次第では、死という未来がまるで見えていない様子の彼女の心境に、何か変化をもたらすかもしれないし。
 そうすれば、改めて彼女を救える機会が、もしかしたら訪れるかも知れない。
 このまま何もしなければ――花嫁はいずれ近い未来、死の時を迎えるだけだから。
トータ・キサラギ
こんなキラキラした場所苦手なんだけどな…

残される側の気持ちをわかってくれねえかな?
竜の花嫁になって喜ぶのって誰なんだ?って

オレにはルビーねーちゃんと同い年くらいのねーちゃんがいてさ、
…もう、いねえんだけど
強くてカッコよくて大好きだったんだ
今もここにいたら喜んだかな、とか
祭りも連れてきてやりたかったな、とか
ねーちゃんがいたらって、そればっかりでさ
一緒にメシくって、くだらない話して、たまに喧嘩で殴られて…
そんなことがもう二度とできねえんだなって、ルビーねーちゃんの家族に会って思い知らされたぜ

同い年の苺、家族で味わってみたくねえか?
ボビーも自分と同い年の酒、きっと一緒に飲みたいはずだぜ!


 竜の花嫁の湖と街が一望できる高台にある、豪華な別荘。
 目の前には、豪勢な苺スイーツが行儀良く並ぶ三段プレートが。
 そんな招待されたアフタヌーンティーパーティーが行われている会場で。
(「こんなキラキラした場所苦手なんだけどな……」)
 どこか落ち着かない様子なのは、トータ・キサラギ(忍者の末裔・g06840)。
 華やかな表舞台はどうも性に合わないのだけれど、ふと周囲を見回してみるトータ。
 この別荘は、花嫁が命を捧げる時を待つ場所なのだという。
 ……でも。
「今日は来てくださって有難う、とても嬉しいわ」
 やって来たルビーを見ながら、やはりトータは思う。
(「残される側の気持ちをわかってくれねえかな?」)
 ……竜の花嫁になって喜ぶのって誰なんだ? って。
 けれど話に耳を傾けて貰うべく、トータは少しずつ言葉を選びつつもルビーへと紡いでいく。
 わかって欲しい事を、伝えるために。
「貴方の選んだ苺のお酒、とっても素敵だったわ。貴方の故郷の風習、って聞いたのだけれど」
「オレの故郷では子供が生まれる時に酒を仕込んだ酒を、20歳の誕生日に飲む風習があるんだ。家族みんなでな」
 それから、にこにこ笑顔を絶やさない美しい花嫁に、トータは続ける。
「オレにはルビーねーちゃんと同い年くらいのねーちゃんがいてさ、強くてカッコよくて大好きだったんだ」
 ……もう、いねえんだけど、って。
 ぽつりと落とされたそんな呟きに、美しい微笑みこそ絶やさないけれど。
 その気持ちを思いやるように真剣に話を聞いているルビーに。
「今もここにいたら喜んだかな、とか、祭りも連れてきてやりたかったな、とか。ねーちゃんがいたらって、そればっかりでさ」
 トータは改めて視線を向けつつも告げる。
「一緒にメシくって、くだらない話して、たまに喧嘩で殴られて……そんなことがもう二度とできねえんだなって、ルビーねーちゃんの家族に会って思い知らされたぜ」
 自分は奪われたから……だからこそ、トータは彼女にわかって欲しいのだ。
「私の家族に会ったの? 自慢の家族よ」
「同い年の苺、その家族みんなで味わってみたくねえか? ボビーも自分と同い年の酒、きっと一緒に飲みたいはずだぜ!」
「ボビー、私の可愛い弟よ」
 ルビーはそう愛しげに苺の様な瞳を細めた後、そしてこうぽつりと続けるのだった。
「私は竜の花嫁である今が、とっても幸せだけれど」
 でも貴方がくれた苺のお酒……私も一緒にみんなと味わってみたかったわ、って。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【強運の加護】がLV5になった!
効果2【アヴォイド】がLV4になった!

ジュリオ・ヴェント (サポート)
情報収集を得意とし、元気いっぱいにあちこち走り回っている少年。
困っている人を助けたいという気持ちが強く、クロノヴェーダに苦しめられている人々のためには努力を惜しみません。
手先が器用で物を作ったり細工したりすることも得意。
自分が前に出るより、仲間のサポート役をする方が好きです。

「大丈夫。オレたちがなんとかするから!」
「過去を、大切なものを奪ったクロノヴェーダを赦さない!」

パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


藤臣・明鶴 (サポート)
いつも代わりに行ってもらってるからな
今日は俺がかわりに行く番ってわけだ

やれることは色々あるんだろ、それを一個ずつやってく
一緒に戦うやつがいるなら、協力…とまではいかなくても互いの邪魔はしないようにする
必要あればもちろん手ぇ貸すけど

目の前に敵がいるなら、シンプルに思いっきり殴るだけ
難しい事考えるの、めんどいしな
戦うこと、選ばなきゃいけないときだってあるし

調査するなら、同年代とか~かわいい女の子としゃべりたい
いや別に、遊んでるわけじゃねぇけど
潜入とかは調べ事は性格的に向かないからなぁ
人には向き不向きがあるし。あとなんつーか…遊べるときは思いっきり遊んでおきたい
気分が乗るか乗らないかは、大事だろ


 ドラゴン達が空を舞う空の下、普段は待機している事の多いパラドクストレインから降り立って。
(「いつも代わりに行ってもらってるからな」)
 他の皆が花嫁にうまく接触できるようにと、街で待機しているつもりであったのだけれど。
 藤臣・明鶴(白雷・g03329)が今いるのは……招待状がないと入れないはずの、竜の花嫁の別荘。
 いや、これも明鶴の幸運ゆえにか、成り行きで。
 街でこてりと、目の前で転んだおばあちゃんに手を差し伸べたことが切欠であった。
「大丈夫、おばあちゃん?」
「ああすまないね、若い人」
 そしてじいっと、彼を見つめるおばあちゃんであったが。
「あらまあ、若い頃のうちのじいさんにそっくりの美形ねぇ。若い頃、うちのじいさんはヤンチャな連中を束ねていた、カリスマ性のある腕っぷしの強い男前な長でねぇ……」
「あ~、おばあちゃん、家どこ?」
 話が長くなりそうなのでとりあえず家まで送ろうとした明鶴は、頼み事をされてしまったのだ。
「そうだ……足の悪い私のかわりに、竜の花嫁様にこれを届けてくれないかい? 招待状なら貰ってあるから」
 コンテストで入賞したという、苺と桜の刺繍が施されたベールと招待状を渡されて。
 潜入や調べ事は性格的に向かない自覚はあるのだけれど、断るにも断れず。
 それにかわいい女の子としゃべりたい気持ちもあるし。
 何より、たまたま気分が乗ったから。
「これはおばあちゃんの刺繍?」
「それ、おばあちゃんから渡して欲しいって頼まれたんだ」
「まぁ、どうも有難う! おばあちゃん、子供の頃から私のこととても可愛がってくれたの」
 そう喜びの声を上げる美しい花嫁に笑んで返してみせつつも、明鶴はそっと密かに目の前のルビーという少女を見遣る。
 竜の花嫁がこのままだとどういう運命を辿るのか、知っているから。
 でも、自分が彼女に言えることなんて余りないのも、分かっているから。 
「おばあちゃん、また会いたいって言ってたから。たまには顔、見せてやったら?」
 はむりと口にした苺のミニタルトに、美味い、と呟きを落としながらも、それだけ明鶴は彼女に言って。
 ルビーは、そうね、と苺の様な瞳を細めて笑んで返した後、ふと続ける。
「そういえば貴方、あのおばちゃんの旦那さんの、伝説のおじいちゃんに似ているわ」
「……そんなに似ているのかよ」
 そうちょっぴり苦笑しながらも、美しい花嫁とのお喋りと美味しい苺のアフタヌーンティーはちゃっかり楽しむ明鶴であった。

 そして同じ様に、情報収集に徹しようと思って街を歩いていたジュリオ・ヴェント(人間のレジスタンス諜報員・g03277)も。
 ふとしたことから、竜の花嫁の別荘にいた。
 情報収集を得意とする彼は、賑やかな祭りの中、いつものように元気いっぱいあちこち走り回っていたのだけれど。
 きょろきょろと、何だか困っている様子の幼い女の子の姿を見つけて。
「どうしたの?」
 そう声を掛ければ、こんな相談を持ち掛けられたのだった。
「あのね、きれいな竜の花嫁様のことをね、私、いっぱい絵に描いて……こっそりコンテストに出した絵が入賞して、花嫁様に会える招待状を貰ったたんだけど……でももう、おうちに帰らないといけなくて。このスケッチブック、花嫁様に見せたかったのに……どうすればこれ、花嫁様にわたせるかなぁって」
 一生懸命に話してくれる女の子の言葉を、うんうんと親身になって訊いてあげた後。
 ジュリオは彼女へと、こう提案してみるのだった。
「じゃあそのスケッチブック、オレがかわりに花嫁様に渡しに行くっていうのはどう?」
「えっ、おにいちゃんが? いいの?」
「大丈夫。オレがちゃんと渡すから!」
 これは絶好の情報収集の機会でもあるし。
 何より、困っている彼女を助けたい、力になりたい、という気持ちが強くあるし。
 それに……ジュリオも、竜の花嫁がどういう存在なのか、知っているから。
(「過去を、大切なものを奪ったクロノヴェーダを赦さないし、もう何も奪わせない!」)
 ドラゴンに……クロノヴェーダによって奪われんとしている命を、放ってなんておけなくて。
 だから、少しでも多くの情報を得るために。女の子のお願いを聞いてあげるために。
 そして得られた情報が少しでも、竜の生贄になる少女達の命を助けることに繋がればと。
 竜の花嫁の別荘で開かれる、苺のアフタヌーンティーパーティーへと潜入を果たしたのである。
 それから対面した竜の花嫁・ルビーという名の少女へと、事情を説明しつつも預かったスケッチブックを渡せば。
「わざわざどうも有難う! あら、可愛らしい絵! ふふ、これ私かしら。こんな素敵に描いてくれて嬉しいわ」
 ぱっと花の様に美しく笑む彼女へと、ジュリオはこう伝えるのだった。
「あの子、すごくルビーおねえちゃんのことが好きみたいだから。またあの女の子の絵のモデルに、なってあげてほしいんだ」
 もう二度とふたりが会えなくなるなんて、そんなことがあって欲しくないから。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【完全視界】がLV4になった!
【活性治癒】がLV6になった!
効果2【能力値アップ】がLV9になった!

ソフィア・ローザモンド
怪しまれたりしないようルビーさんとお茶をしつつ…春苺祭りのことや…ルビーさんのご実家で苺をいただいたお話をします…!
そして…ルビーちゃんのご家族とのお話で盛り上がってきたら…コンテストに提出したドレスのイラストをルビーさんにお見せして…。

「実は…このドレスはジニーちゃんと一緒に考えて…色もジニーちゃんが塗ってくれたんですよ」
「ジニーちゃん…またお姉ちゃんともお絵描きしたいと言ってました…。だから…竜の花嫁ではなく…ジニーちゃんのお姉ちゃんとして生きてほしい…。これが私達の想いです」

と、ドレスを描いたページを切り離してルビーさんへと渡します。
絵に込められたジニーちゃんの想いが届くと信じて…!


 招待された別荘は豪華で、苺のスイーツも愛らしく華やかで。
 ちょっぴりそわりと緊張してしまう、ソフィア・ローザモンド(どこにでも居た少女・g06906)だけれど。
 でも、花嫁の姿を見れば、心の中にむくむくと生じるのは、緊張よりも強い気持ち。
 だって、約束したから。
「来てくださってどうも有難う、とっても嬉しいわ!」
 ぱっと花のように笑顔を咲かせる目の前のルビーへと、彼女の妹・ジニーの想いをしっかりと届ける、って。
 だから、まずは怪しまれないように。
「春苺祭、魅力的なものがいっぱいで……トライフルも、イートンメスも食べてみたかったんですけど……とても迷って、かわいいフェアリーケーキにしたんです」
「私もフェアリーケーキ大好きよ! トライフルやイートンメス食べに、またこの町にいらしてね」
 ルビーとお茶をしつつ、頑張って暫しお喋りをするソフィア。
 とはいえ聞いていた通り、ルビーは天真爛漫な性格で、会話もすぐに弾んで。
「あとは……ルビーさんのご実家で苺をいただいたんです」
「私の実家の苺を? ふふ、とびきり美味しかったでしょう? とっても自慢の苺なの」
 そうより嬉しそうに笑むルビーの様子を見て、ソフィアは彼女へと差し出してみる。
「実は……このドレスはジニーちゃんと一緒に考えて……色もジニーちゃんが塗ってくれたんですよ」
 桜色のスケッチブックに描いた、コンテストに提出したドレスのイラストを。
 瞬間、苺の様な瞳がキラキラ、美しい笑顔が再び咲き誇って。
「まぁっ、とっても素敵で、何より好みのドレスって思っていたけれど……ジニーと考えてくださったのね」
 ……もっとよく見せてくださる? と興奮気味に言ったルビーに頷きながらも。
 ソフィアはそっと丁寧にドレスを描いたページを切り離しつつ、彼女へと告げる。
「ジニーちゃん……またお姉ちゃんともお絵描きしたいと言ってました……。だから……竜の花嫁ではなく…ジニーちゃんのお姉ちゃんとして生きてほしい……」
 ――これが私達の想いです、と。
 ジニーとともに考えたドレスの絵を渡しながら……約束通り、託された想いを伝えるために。
(「絵に込められたジニーちゃんの想いが届くと信じて……!」)
 そしてルビーはそれを喜んで受け取って、嬉しそうに眺めながらも。
「このドレス、是非着てみたいわ。仕立てて貰おうかしら」
 それからこう、呟きを落とすのだった。
 ……もしも叶うなら、私もまたジニーとお絵描きしたいわ、って。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【プラチナチケット】がLV4になった!

藤崎・京一
母さん譲りの苺のショートケーキが審査員方に受けたのが嬉しい。ルビーさんにも食べてもらえたかな。
ケーキを話題にして話をしてみよう。
ケーキに使った苺はルビーさんのご実家の農園で収穫したものなんですよ、と伝えて。ルビーさんの家族達にも会って来たことを話してみる。
花嫁になることを喜んではいるもののいなくなることは寂しいのだと思っているだろうことも話す。

ショートケーキに使った苺を食べて家族達の思いを感じてもらえるといいんだけど。今年も、そして来年も苺の季節に大切な人達と共に過ごしたいと思いませんか?と問いかけてみる。
ストレートに花嫁やめちまえ、なんて言えないから遠回しに幸せは何か考えて欲しいかな。


 賑やかな街と美しい湖の風景を眼下に望む、華やかで豪華な竜の花嫁の別荘に招かれて。
 藤崎・京一(緋色の陰陽師・g06919)は、その雰囲気にちょっぴり緊張もしてしまうけれど。
 でもそれ以上に、京一の心に今、ある気持ちは。
(「母さん譲りの苺のショートケーキが審査員方に受けたのが嬉しい」)
 母親の得意料理であるイチゴのショートケーキを審査員達に認められたことが、とても嬉しくて。
 ……ルビーさんにも食べてもらえたかな。
 そう思った、その時だった。
「あら、貴方が世話役のみんなが話していた、イケメンパティシエさんね!」
 来て下さって有難う、とそう微笑むのは、やって来た竜の花嫁の少女――ルビーであった。
 美しい容姿は勿論、纏う空気は明るく元気で、自然と人の目を惹くような魅力がある気がするし。
「貴方の作ったケーキ、とっても美味しかったわ。ふわふわで甘くて……ふふ、幸せな気持ちでいっぱいになったわ」
 屈託なく咲かせる笑顔を見れば、美味しく母のケーキを食べてくれたことがまた嬉しくなる。
 そして京一は、そんな彼女にこう話を切り出す。
「ケーキに使った苺はルビーさんのご実家の農園で収穫したものなんですよ」
「ええ、そうだと思ったわ。実家の苺は最高に美味しいもの。だからそれもね、とっても嬉しかったの」
「弟のケニーさんと妹のジニーさんにも会って来ました」
「あの子たちにも? ちゃんとしっかりお仕事しているのね」
 そう笑うルビーは楽し気で、幸せいっぱいに見える。
 もうすぐ生贄となって命を捧げる人とは、全く思えないくらいに。
 だから京一は、弟と妹と話してみて感じた想いを、彼女に伝えてみる。
「弟さんたちは、ルビーさんが花嫁になることを喜んではいると思います。でもそれ以上に、ルビーさんがいなくなることは寂しいのだと思っているんじゃないかな」
 そんな告げられた言葉に、きょとりとするルビー。
「寂しい? 竜の花嫁は家族にとっても名誉なことだから」
 笑顔を絶やさずにそう紡ぐ彼女は……やはり、洗脳されているのだろう。
 本来の彼女ならば、そんなことは言わないだろうって、これまで聞いた話だけでも思えるから。
 けれど、言葉で言っても聞こえないのならば。
「今年も、そして来年も苺の季節に大切な人達と共に過ごしたいと思いませんか?」
 京一はルビーのために作ったイチゴショートケーキを再び彼女に差し出しながら、問いかけてみる。
 家族達の思いを感じてもらえるといいんだけど、と願いながらも。
「そう過ごせたら、とっても楽しそうね」
 ――花嫁やめちまえ。
 ストレートにそう言いたい思いをぐっと堪え遠回しに告げつつも、ルビーに考えて欲しいと京一は思うのだった。
 彼女や彼女の大好きな人たちにとっての、本当の幸せは何かということを。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【ハウスキーパー】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV10(最大)になった!

天野・帷
ここまで無事に辿り着けたね
あとは僕たちの話が彼女に届くことを祈ろう

お招きありがとう
コンテストまでは友達とお祭りに行ったりご家族に会ったりして過ごしていたんだけど、ここはいい場所だね
美味しい物と美しい景色と良い住人に恵まれてる

きみの話もたくさん聞いたよ
デザイン画も弟妹さんたちの話を参考にしたんだ
ご実家の白猫を一番可愛がってたのもきみなんだってね

花嫁になることはきみが望んでいるからと言っていたけど悲しそうな声だった
猫もきっと寂しがっているだろうね

もしもきみがいずれ死んでしまう事実に抗いたいと思ったなら
今すぐは何もできないけど、僕たちのことを覚えていてほしい
必ずきみが家族と笑える未来へ連れていくから


 賑やかな春苺祭を楽しみ、花嫁の実家である苺農園を訪れ、コンテストにも出場して。
 ようやく足を踏み入れることが叶った、竜の花嫁の別荘。
 眼前に運ばれてきたアフタヌーンティーの3段プレートは華やかで愛らしくて。
 始まったお茶会の和やかな空気の中、天野・帷(電子端末依存症・g04186)はそっと銀の瞳を細める。
(「ここまで無事に辿り着けたね」)
 ……あとは僕たちの話が彼女に届くことを祈ろう、って。
「お会いできてとっても嬉しいわ。来て下さってどうもありがとう!」
 美しくも華やかな笑顔を満開に咲かせやって来たルビーへと、帷は笑んで返す。
「こちらこそ、お招きありがとう」
 それから、少しご一緒してもいいかしら、と目の前の席に座った彼女に頷いた後。
 ふと窓の外から見下ろせる街の風景へと視線を向けつつも、ルビーへと言葉を紡ぎ始める。
「コンテストまでは友達とお祭りに行ったりご家族に会ったりして過ごしていたんだけど、ここはいい場所だね。美味しい物と美しい景色と良い住人に恵まれてる」
「気に入って貰えたならすごく嬉しいわ、私が生まれ育った街だもの。またよかったらいらしてね」
 そうにこにこと微笑みを絶やさぬ彼女は、とても幸せそうに見えるのだけれど。
 でも……今彼女の置かれている状況を思えば、それは到底正常だとは思えない。
 このままではルビーは近い未来、竜の生贄として、その命を捧げる運命にあるのだから。
 けれど急に本題に入ることは避け、帷はあくまで雑談の体で彼女と言葉を交わして。
「きみの話もたくさん聞いたよ。デザイン画も弟妹さんたちの話を参考にしたんだ」
「貴女のデザインしたブローチ、とっても素敵だったわ! 私の好きなものがいっぱいで……あの子たちから聞いたのね」
「ご実家の白猫を一番可愛がってたのもきみなんだってね」
「ええ、白猫! とっても可愛くて愛しい子よ」
 それから、自分との会話を心から楽しんでいる様子の彼女へと、帷はこう切り出してみる。
「花嫁になることはきみが望んでいるからと言っていたけど、弟妹さんたち、悲しそうな声だった。猫もきっと寂しがっているだろうね」
 そんな言葉に、ルビーはきょとりと首を傾ける。
「悲しそう? どうして? 竜の花嫁は名誉なことよ」
 けれどそう紡ぎながらも、苺の様な真っ赤なその瞳がふと見つめるのは、大好きな家族のいる眼下の街。
 竜たちの都合のいいように花嫁は洗脳されているようだけれど。
 でも、その瞳に宿っている気がする家族への想いや未練を、信じたいから。
 帷は竜の花嫁へと……ルビーへと、こう告げるのだった。
「もしもきみがいずれ死んでしまう事実に抗いたいと思ったなら。今すぐは何もできないけど、僕たちのことを覚えていてほしい」
 ……必ずきみが家族と笑える未来へ連れていくから、と。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【勝利の凱歌】がLV4になった!
効果2【ガードアップ】がLV9になった!

アンダルシア・ノォヴェント
憐音(g02680)さんと巽(g00268)さんと引き続きご一緒ですね?

3人でのパフォーマンス、お気に召されました?
何故に踊りを、と思われたかも知れませんね?

目で見る、舌で味わう、手で触れる、鼻で嗅ぐわう、耳で聞く、これが形成す好きなものへの接触ですね?
ともすれば、好きなものを思い描き、それを自分なりに表現する、自分の心と同化させる、これが表現の世界、踊りや歌や、文字など、全く別の形にしてしまう、と言うことですよ?

大好きな苺尽くしの祭典、とても楽しかったですよ?
ですが、大好きだからこそ、表現の世界にも至ってみては?
大好きな苺の・・・貴方の作る詩歌や踊りを、私としても見てみたいものですね?


志波・巽
アンダルシアさん(g05231)と神田川(g02680)と

よし、先程の踊りを披露した後に菓子をルビーに献上しよう。
未練がましいかもしれんが、折角見繕ったものだしな。
と言う訳で苺ムースもルビーに渡す。

気に入って頂けただろうか。
時に、竜の花嫁になる事は大変な栄誉だと聞くが、
残された者の気持ちを考えた事はあるか?

あんたをどんなに大切に想っていても、もう二度と会えない。
新しい思い出を作る事も出来ず、あんたが好きな苺を見る度に
あんたが居ない現実を突きつけられる。

竜の花嫁ってのは、そこまでしてならなきゃいけないものなのか?

……気を悪くしたらすまない
俺も置いて行かれた経験があるものだから気になってしまってな


神田川・憐音
アンダルシア(g05231)巽(g00268)と一緒ね

じゃあギター弾いて歌うわ
===
想像してごらん、大好きな苺に囲まれた自分を
ほら簡単でしょ?
天国にも地獄にもありはしない
自分の笑顔は此処にあるだけ
想像してごらん あんたも弟も妹も
皆が大好きなものに囲まれて生きているって
===
大体そんな感じ
名誉は別に結構だけど。竜の花嫁とかにホントになりたいん?
絶対なりたいです!って言いきって後悔しない?
そこのタツミン君が言いたいのはそういう事でしょ。知らんけど。
楽しい事めっちゃ思い出したら、アンダルシアがいうみたいに全身で表現したくなるよ
想像が創造を生む的な?
マジで後悔しないかどうか、もう一回想像してみなよ


 コンテストで人々の心を沸かせ、入賞を果たして招待された、竜の花嫁の別荘。
 そんな風光明媚な湖や街が眼下に望める豪華な別荘で開催されているのは、アフタヌーンティーパーティー。
「情熱的なダンスを披露したというのは、貴方たちね! お話できて嬉しいわ」
「3人でのパフォーマンス、お気に召されました?」
 自分達のテーブルにやって来た竜の花嫁・ルビーに、アンダルシア・ノォヴェント(アンダルシアの魔女・g05231)はそう言の葉を返してから。
「苺をあんなに熱く表現できるなんて思いもしなくて、わくわくしたの」
「何故に踊りを、と思われたかも知れませんね?」
 好奇心に満ちた苺の様な花嫁な真っ赤な瞳を見つめ返しながら、アンダルシアはこう続ける。
「目で見る、舌で味わう、手で触れる、鼻で嗅ぐわう、耳で聞く、これが形成す好きなものへの接触ですね? ともすれば、好きなものを思い描き、それを自分なりに表現する、自分の心と同化させる、これが表現の世界、踊りや歌や、文字など、全く別の形にしてしまう、と言うことですよ?」
「自分の好きなものを描く、表現の世界……何だかすごく素敵!」
 そう興味津々、キラキラと瞳を輝かせるルビーへと。
 その『表現の世界』を体感して貰うべくギターを弾き始めるのは、神田川・憐音(天地を揺さぶる情動・g02680)。
 ――想像してごらん、大好きな苺に囲まれた自分を
 ほら簡単でしょ?
 天国にも地獄にもありはしない
 自分の笑顔は此処にあるだけ
 想像してごらん あんたも弟も妹も
 皆が大好きなものに囲まれて生きているって――。
 掻き鳴らすその旋律に、彼女へと伝えたい、想いの言の葉を乗せて。
「わぁ、これが表現の世界なのね……!」
「大好きな苺尽くしの祭典、とても楽しかったですよ?」
 そして憐音の奏でる音色や歌に感嘆を漏らすルビーに、アンダルシアはこう提案してみる。
「ですが、大好きだからこそ、表現の世界にも至ってみては? 大好きな苺の……貴方の作る詩歌や踊りを、私としても見てみたいものですね?」
「大好きな苺を表現する……こんな感じかしら?」
 活発な性格のルビーは、早速大胆に手足を動かして実践してみて。
「ふふ、とても素敵だと思いますよ? 想いがこもっていて素敵ですね?」
「いいんじゃない、今度は音に合わせて踊ってみる?」
「何だかとっても楽しいわ!」
 そうノリノリでご機嫌なルビーに、志波・巽(雑流・g00268)も苺を表現した渾身の一品を差し出す。
(「未練がましいかもしれんが、折角見繕ったものだしな」)
 それは、そういえば頑張って見繕った苺ムースの菓子である。
「あら、とても美味しそうで可愛らしいスイーツ! これが貴方の表現の世界なのね、素敵!」
「気に入って頂けただろうか」
 コンテストに出すものだと思って考えたのが、いきなりの踊りにかわって、もう日の目を見ないかと思っていたが。
 思いのほか選んだ苺ムースをルビーが喜んでくれて、内心ホッとする巽。
 それから、こう彼女へと話を切り出してみる。
「時に、竜の花嫁になる事は大変な栄誉だと聞くが、残された者の気持ちを考えた事はあるか?」
「竜の花嫁に選ばれるのはとっても喜ばしいことよ。みんなも、嬉しく思っているわ」
 巽の言葉にきょとんと不思議そうに紡ぐルビー。
 話に聞いている本来の彼女ならば、きっと、残される者の気持ちを考えられるのだろうが。
 今の彼女は恐らく、竜のいいように洗脳されているようだ。
 けれどそんなルビーに分かって欲しいから……巽はふるりと小さく首を横に振って。
「あんたをどんなに大切に想っていても、もう二度と会えない。新しい思い出を作る事も出来ず、あんたが好きな苺を見る度に、あんたが居ない現実を突きつけられる」
 そして、こう問うのだった。
「竜の花嫁ってのは、そこまでしてならなきゃいけないものなのか?」
 それから、ぱちくりと不思議そうに瞳を瞬かせている彼女に告げる。
「……気を悪くしたらすまない」
 ――俺も置いて行かれた経験があるものだから気になってしまってな、って。
 そんな巽の言葉に、憐音も声を重ねる。
「名誉は別に結構だけど。竜の花嫁とかにホントになりたいん? 絶対なりたいです! って言いきって後悔しない?」
 ……そこのタツミン君が言いたいのはそういう事でしょ。知らんけど。
 なんて、真摯に思いを紡いだ彼に目を向けながら。
「後悔? 花嫁に、なることを……?」
 ルビーはそうぽつりと呟きを落としつつも、大好きな苺へとふと目を向けて。
「楽しい事めっちゃ思い出したら、アンダルシアがいうみたいに全身で表現したくなるよ。想像が創造を生む的な?」
「では手始めにここで、4人で踊りのパフォーマンスでもしてみますか?」
「って、何でまた踊り……? 4人ということは、俺も……?」
 それから憐音は皆をぐるりと見回した後、再びギターをかき鳴らしながらも。
 ノリノリで4人で踊る気満々なルビーへとひとこと、こう声を掛けるのだった。
 ……マジで後悔しないかどうか、もう一回想像してみなよ、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【強運の加護】がLV6になった!
【プラチナチケット】がLV5になった!
効果2【アヴォイド】がLV5になった!

諷和・もこ
やちよお兄さん(g00584)と

とうとうルビーさんと会えるんだよ!
弟さん達からルビーさんは元気で、ちょっと不器用だって聞いてるんだよ
そんなところも、ちょっとボクたち似てるのかも

えと、あのね
ボクにも弟がいるんだよ
ちょっと生意気で、でも可愛くて、沢山ケンカして、同じ数だけ仲直りして
…でも、いなくなっちゃった
会えなくなっちゃった
寂しがりのあの子はきっとすごく寂しがってるし…ボクも、寂しい
家族はね、離れ離れになることが、一番「不幸」なんだよ

フール、ルビーさんのお家のイチゴで作ってみたんだよ
食べてみて?

一口食べたタイミングで【託されし願い】発動し
そっと、預かった鍵を卓に置く

弟さん達、ここで待ってるんだよ


四十万・八千代
もこ(g01739)と
共に苺のフールを持って
ルビーに感想を聞くよう装って近づいて話しかける

どうでした、俺達の作品
これ作るために弟さん達に会ったが
家族思いでとても良い子達だね
君は……名誉と引き換えにあの家族を不幸にしても平気?
例えば自分以外の家族の誰かが居なくなってその後の衣食住が保障されるとして……幸せに過ごせる自信ある?
沢山弟や妹がいるし1人くらい居なくなっても構わない?違うよな
君の弟や妹も同じだよ
まぁ、何が言いたいかっていうと弟さん、またお姉ちゃんの作ったフールが食べたいってさ

後はルビーと同じく姉で、家族と離れ離れになっているもこに話しを任せよう
家族を知る彼女の言葉の方がきっと響くはず


 此処を訪れたのは、ディアボロスとしての仕事のためでもあるのだけれど。
(「とうとうルビーさんと会えるんだよ!」)
 でも諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)にとっては、どうしても他人事には思えなかったから。
 イチゴ農園で話を聞いたルビーは、元気で、ちょっと不器用なお姉ちゃんで。
 ……そんなところも、ちょっとボクたち似てるのかも、って。
 そう思うから――だからこそ、彼女に伝えたくて分かってほしい想いがあるのだ。
「美味しそうな苺のスイーツを作ったのは貴方たちって聞いたの。お会いできて嬉しいわ!」
 花のように美しく、苺の様に甘やかな、満面の笑顔を咲かせやって来たルビーへと。
 そんな花嫁に藍色の瞳を向けて訊ねてみるのは、四十万・八千代(悪食ハッカー・g00584)。
「どうでした、俺達の作品」
「一品目のワンプレートアラカルトは、色々なスイーツがいっぱいでとっても心躍ったわ!」
「これ作るために弟さん達に会ったが、家族思いでとても良い子達だね」
「あら、あの子たちに会ったのね。ふふ、大好きで自慢の弟たちなの」
 そう笑むルビーは、話を聞いた弟たちと同じ様に、心から家族のことを愛していることが見ていてわかるし。
 それに……幸せいっぱいな様子である。
 もうすぐその命を捧げ、竜の生贄となってしまうはずなのに。
 竜の花嫁は、ドラゴンの都合の良いように洗脳されているらしいという話であるが。
 八千代は笑顔を宿しているルビーへと、こう問いかけてみる。
「君は……名誉と引き換えにあの家族を不幸にしても平気?」
 家族を大事に思う彼女の心に、少しでも響けばと。
 そんな彼の言葉に、大きく首を傾けるルビー。
「不幸? どうして不幸に……? 竜の花嫁は名誉、家族にとっても幸せなことよ」
 本来のルビーならば、きっと八千代の問いに返す言葉は違ったのだろうけれど。
 もこは不思議そうな表情を浮かべている彼女へと紡ぐ。
「えと、あのね。ボクにも弟がいるんだよ。ちょっと生意気で、でも可愛くて、沢山ケンカして、同じ数だけ仲直りして」
 ……でも、いなくなっちゃった。会えなくなっちゃった、って。
「寂しがりのあの子はきっとすごく寂しがってるし……ボクも、寂しい」
 自分達は似ているからこそ……もこは、強く思うのだ。
「家族はね、離れ離れになることが、一番「不幸」なんだよ」
 離れ離れになって、会えなくて、寂しくて――そんな自分と同じ「不幸」な思いを、ルビーや彼女の家族にはさせたくなんてないから。
 そんなもこの話に耳を傾けながらも。
「花嫁はね、竜の卵を生むの。それを育てるのは花嫁の家族、だから寂しくないわ」
 そう笑うルビーに、八千代は首を横に振る。
「例えば自分以外の家族の誰かが居なくなってその後の衣食住が保障されるとして……幸せに過ごせる自信ある? 沢山弟や妹がいるし1人くらい居なくなっても構わない? 違うよな」
 ……君の弟や妹も同じだよ、って。
 それから、瞳をぱちくりと瞬かせている彼女へと八千代は続ける。
「まぁ、何が言いたいかっていうと弟さん、またお姉ちゃんの作ったフールが食べたいってさ」
「弟が? 苺のフール、よく作ってあげたわ」
 そしてそうぽつりと呟きを落とすルビーの様子を見ながらも、後は彼女と同じく姉であり、家族と離れ離れになっているもこに任せることにする。
 ……家族を知る彼女の言葉の方がきっと響くはず、と。そう思うから。
 そんな彼と共に作った、彼女と彼女の家族の思い出のスイーツをもこは差し出して。
「フール、ルビーさんのお家のイチゴで作ってみたんだよ。食べてみて?」
「とっても懐かしいわ。私が弟達に作っていたものと、同じね」
 ……ありがとう、いただくわね、と。
 ひとくちフールを口に運んだ瞬間、今までとはどこか違う笑みが美しいその顔に咲いて。
 発動した託されし願いに想いを乗せながら、もこはそっとテーブルにあるものを置く。
「! これって……」
「弟さん達、ここで待ってるんだよ」
 弟達から預かった、イチゴチャームが揺れる農園のスペアキーを。
 それをそっと大事そうに手に取った彼女の心に、何らかの変化が生まれていることを信じて。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【託されし願い】がLV2になった!
【モブオーラ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2022年05月05日