虎狼、出陣(作者 七尾マサムネ
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#大戦乱群蟲三国志  #洛陽城門前『呂布』決戦!  #洛陽  #呂布 

●飛将出陣
 洛陽。その城門が、仰々しく開かれる。
 せき止められていた水が如く、多数の黄巾兵が溢れ出す。特筆すべきは、士気の高さ。進撃の障害となるならば、味方ですら踏み越える勢い。
 黄巾兵を率いるのは、一騎の将。まといし覇気は、全兵のそれを合わせたものすら凌駕する。
「我が前に敵無し。立ちはだかるもの全て塵芥と為さん!」
 傲慢とも聞こえる宣言は、地のみならず、天までも鳴動させるようだ。
 将の名は呂布。人は彼をこう呼んだ。最強、と。

●ディアボロスの出陣
 巨大昆虫の森を越え、漢の首都『洛陽』への到達は成った。だが、その行く手に立ちはだかった最大の壁は、最強の蟲将であった。
 そして王・天花(人間の無双武人・g03356)は、集まったディアボロス達に、敵将の名を告げた。
「今回討つべき相手は……呂布です」
 三国志最強と名高い武将である。本来の歴史においては、かの劉備、関羽、張飛を一度に相手取ったとも言われる。正に剛勇。
「洛陽から出陣してきた呂布は、総勢8体。黄巾党の残党軍を多数引き連れた、大軍勢です。何より呂布の武力は、アヴァタール級でありながら、ジェネラル級にも匹敵します。まさに、一騎当千と呼ぶに相応しい猛将です」
 だが、裏を返せば、この障害を突破する事は、洛陽制圧への大いなる前進といえる。
 8体の呂布を撃破し、洛陽攻略の足掛かりとする。これが天花の依頼だった。

 天花は、対・呂布戦に置いて大事なのは、傷つき倒れる事を恐れぬ勇気であると言う。
「呂布の武力は計り知れません。ですから、たとえこちらが戦闘不能に陥ったとしても、呂布により大きな負傷を与える事こそ肝要」
 相打ちすら覚悟の上で、呂布へとダメージを加えていく事が、有効な攻略法となる。後に続くディアボロスが、必ずや呂布を討ち取ってくれると信じて。
 また、呂布との武力差を埋めるためには、仲間との連携攻撃や、直前の戦闘状況を利用した攻撃を駆使しなければなるまい。一騎当千とは言え単騎である相手に対し、複数である事の利を生かすのだ。
 なお、黄巾残党に関しては、数こそ多いが、呂布を失えば逃散していくでしょう、と天花は付け足した。

 そして天花は、こう締めくくる。
「いかに呂布が最強の代名詞であるとしても、これほど強力なアヴァタール級が存在する背後には、何らかの絡繰りがあるはず」
 洛陽自体に仕掛けがあると考えるのが妥当だろう。
「その詳細を明らかにするためにも、皆さんの勝利が必要なのです。ご武運を!」


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【傀儡】
1
周囲に、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させる。この糸を操作する事で「効果LV×1体」の通常の生物の体を操ることが出来る。
【飛翔】
4
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【神速反応】
2
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「効果LV×6+18」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【修復加速】
1
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【落下耐性】
1
周囲のディアボロスと、「効果LV×300m半径内」の通常の生物に、どんな高所から落下しても、落下時の衝撃を2mの高さから落下した程度に軽減する能力を与える。
【使い魔使役】
2
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。

効果2

【能力値アップ】LV7 / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV4 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV2 / 【ドレイン】LV1 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

七尾マサムネ
 こちらは、アヴァタール級『呂布』の撃破を目指したシナリオとなります。
 相手は強敵である為、場合によっては苦戦判定を出す事もありますので、予めご了承くださいませ。

 今回の戦闘では、「呂布に大きなダメージを与えた」事が重視されます。
 そのため、「うまく敵の攻撃を防いだが、敵にも少ししかダメージを与えられなかった」パターンより、「反撃を受け戦闘不能状態に陥ってしまったが、敵にも大打撃を与えた」パターンの方がよい判定となります。

 それでは、皆様のご参加、おまちしております!
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


月城・木綿紀
「呂布って?」
『中国の武将の一人だね。主君をコロコロ変えたり愛馬の赤兎馬が有名なんだけど……本史において既に死亡しているし、八人もいるのは私にもわからない』
「八つ子なのかな?」
『さあ?……』
師匠(身体の中の天使)から呂布について教わってから目の前の敵に集中する。
「虫には……これ!」
空気と戦場の土をパラドクスで殺虫剤(エクスミン)に変換して撒き散らすことで虫たちを一掃する。
敵に関しては飛び杼を構えて切り付けたり金属糸で敵を縛り上げる他、エイティーンでこまめに身の丈を変えることで敵を翻弄する。


リヴィア・メルビル
水葵さん(g00080)と
アドリブ連携歓迎

呂布。あの呂布。しかもたくさん
…けど、それを倒すためにも
まずはこの残党を。どうにかしないと

…まずは結界術で防御結界を張って
氷雪使いの力を…吹雪を発生させる
耳元に届くのは吹雪の音だし。視界も羽音もかき消す
衝撃が届いても。結界が防いでくれるけど
蝗ならおとなしく。寒さにやられてて

そうやってる内に飛翔して上をとったら
高速詠唱で紡いだ私の虚無、私の殺気を込めた全力魔法の一撃を…終の銀界を
水葵さんのオートエイムで隙ができ放題だろうから。こっちで纏めて薙ぎ払う
元より極寒の世界だけれど。すべて等しく、凍ってしまえ


丹尾・水葵
リヴィア(g00639)と行動

三國で黄巾党がわらわら…無双なゲームの序盤みたい?
だとしても今呂布に勝てる気がしないし、備えを厚くしておかないとね

ハッキングによって≪オートエイム≫を発動。
攻撃全てにパラドクスの効果を乗せて、周囲の敵をロックオン!
遠距離には悪魔の羽根を撃ち出し、接近した敵には悪魔の翼の刃で攻撃すれば、
オートエイムによってリヴィアの吹雪下でも攻撃は最適軌道をなぞる。
打ちっぱなしの自動攻撃に任せつつ自分は飛行と防御に重点を置いて、
戦場内をゲームのように動き回りながら戦闘できないか試してみよう。
せいっ、やぁー!……みたいな?モブの奮起には負けないよっ

アドリブ連携歓迎


 リヴィア・メルビル(虚の大鯨・g00639)と丹尾・水葵(小悪魔ハッカー・g00080)は、洛陽から出陣してきた多数の黄巾賊の残党。そして、その先頭でひときわ存在感を放つ敵将を見据えていた。
「呂布。あの呂布。しかもたくさん ……けど、それを倒すためにもまずはこの残党を。どうにかしないと」
 リヴィアの決意に、頷く水葵。
 しかし、大軍を前にしても、水葵の表情はどこか楽し気だ。
「三國で黄巾党がわらわら……無双なゲームの序盤みたい? だとしても今呂布に勝てる気がしないし、備えを厚くしておかないとね」
 そんな2人同様、洛陽へと攻め上がる月城・木綿紀(月城家三女のメイドトラッパー・g00281)を討伐すべく、迫りくる黄巾残党。
 残党、という呼称から想像されるよりずっと、士気は高い。
 敵軍を率いる敵将を見つけ、木綿紀は小首を傾げた。
「なるほどあれが呂布。……呂布って?」
『中国の武将の一人だね』
 木綿紀に応えたのは、師匠……木綿紀の内なる天使だ。
『主君をコロコロ変えたり愛馬の赤兎馬が有名なんだけど……本史において既に死亡しているし、八人もいるのは私にもわからない』
「八つ子なのかな?」
『さあ? ……』
 講義を受ける間にも、敵の足音は近づいてくる。
 呂布基礎知識を教わったところで、木綿紀は、目の前の敵へと集中する。
 まずは、取り巻きを倒して、この戦場にディアボロスの証を刻む。
 水葵と目配せしたリヴィアに襲い掛かったのは、蝗の大群だった。
 それは、この場の黄巾残党さえ凌駕する数だ。一斉に響き渡る、重奏の羽音を耳にすれば、水葵達ディアボロスといえど、たちまち無力化されてしまうであろう……!
「さあ大人しくくたばりやがれ!」
「……待て、これは何だ!?」
 リヴィア達を蹂躙せんとした黄巾賊の足が、止まった。
 周囲の風景が白みがかったかと思うと、急激に気温が低下し始めたのだ。
 リヴィアが結界術にて展開したのは、防御結界。氷雪使いの力にて発生させた吹雪こそ、現象の正体。
 それは、衝撃を緩和する、単純な冷気と守りの力だけではない。リヴィアの耳に届くのは、吹き荒れる氷雪の音ばかり。忌まわしき蟲の羽音は、空しくかき消される。
「蝗ならおとなしく。寒さにやられてて」
 パラドクスによって招来されたとは言え、蝗は蝗。リヴィアの冷気に阻まれ、思うような戦果を挙げられぬ様子を見て、黄巾党に焦りが浮かぶ。
「こ、これ以上こいつらを勢いづかせちゃならねえ」
 水葵達を撃退すべく、黄巾賊達がその腕を、旗を高く掲げた。
「黄天まさに立つべし!」
「呂布様のお力があれば!」
 元より高い士気を、高らかに宣言したスローガンが、力へと変換していく。
「せいっ、やぁーっ!!」
 オーラの如く吹き上がる気力。一層奮起すると、水葵達へと怒涛の如く迫る黄巾軍。
 だが、槍や弓矢に狙われようとも、水葵は一歩も退くことはなかった。その手指が、動く。虚空を鍵盤として、世界を奏でるように。
 そうして定められた照準は、戦場内の黄巾達を捉えた。
「いっけぇー!」
 一斉に撃ちだされた悪魔の羽根が、離れた敵軍を、次々と貫く。
 これは水葵の試しだ。戦場内を、ゲームのように動き回りながら戦闘できないか、と。
「臆するな! 進めぇー!」
 倒れ行く味方の屍を越えて、水葵へと突き進む黄巾達。
 対する水葵は、悪魔の羽根を手に取り、刃として斬りつける。
 無造作に見える挙動。だが、オートエイムによって、リヴィアの吹雪の支配された戦場にあっても、水葵の攻撃は、最適軌道をなぞる。
 掲げた理想に力漲らせる黄巾賊が、水葵をかわす。いや、かわしたはずだ。
「何ッ!?」
 刃の軌道が、ありえない角度で変化した。避けようのない一閃が、また1人黄巾賊を討つ。
 無数の照準と吹雪の中をくぐり抜けて加勢する木綿紀へも、黄巾賊どもは容赦ない。
「呂布様の手を煩わせるまでもない!」
「俺達がお前らを潰す!」
 一気呵成に攻めてくる黄巾達。彼らが呼び出す大量の蝗が、木綿紀へと飛びかかる。
 これもただの蝗ではない。黄巾を思わせる、黄色い線を体躯に刻んだ蝗たち。
 歴史を食い荒らす害虫。ゆえに、木綿紀はパラドクスにて駆除に着手した。
「虫には……これ!」
 蝗を伴い攻撃を繰り出した黄巾達に、風が吹き付ける。
 こちらもまた、ただの風ではなかった。戦場の空気と土が、錬金術によって殺虫剤に変換。撒き散らされたそれが、敵軍を襲ったのだ。
 木綿紀によって生成されたそれは、敵の羽、あるいは足を止め、更にはその命さえも奪い取る。殺虫剤……エクスミンの効果は抜群だった。
「吹雪に毒……! 元凶の小娘どもを止めろ!」
「まずは吹雪の……いや、姿がねえ!」
 黄巾賊が見失ったリヴィアの姿は、天にあった。すなわち、黄巾軍の頭上。
 高速詠唱にて紡がれたリヴィアの虚無、そして殺気を込めた全力の一撃が、黄巾軍を直撃した。
 数多のブリザードウェポンによって反射・増幅された氷の光が、敵軍を容赦なく薙ぎ払う。その圧倒的威力は、むしろ慈悲の賜物と言えるかもしれない。
「元より極寒の世界だけれど。すべて等しく、凍ってしまえ」
 氷光乱舞する景色の中で。
 リヴィアが告げた葬送の言葉を、聞き取る事の出来たものは、果たして何人いたであろうか?
 水葵もまた、自動攻撃に身を委ねつつ、意識は、翼による飛行と防御へと集中させる。
 刃に導かれるように、あるいは、敵に吸い込まれるようにして。
「モブには負けてられないよっ」
 水葵の奮戦ぶりは、あたかも戦神の如し。いや悪魔的、というべきか。
 もはや戦場は、3人のディアボロスによって支配されていた。
「どいつもこいつも、怪しげな術を使いやがって!」
 風向きを読み、殺虫を免れた黄巾賊に、安堵する暇はない。
 しゅばっ、と木綿紀自身が斬りかかったからだ。飛び杼が、敵の鎧を、肉を、裂く。
「おおっと隙だらけだ!」
 木綿紀の背後から襲撃する黄巾賊。
 だが、すぐさま、体勢を崩して転倒する。木綿紀が放った金属糸にまんまと縛り上げられて。
 そうして、黄巾残党と蝗を手玉に取りつつ、木綿紀は次々『殺虫』していくのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エイティーン】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

神山・刹那
黄巾の残党か
有象無象と戦ったところで、俺の昂りは鎮まりそうにない
呂布とやる前の肩慣らしになるかどうかもわからんが、相手をしてやるよ

蝗襲来でイナゴの群れを召喚されても、恐れることも、焦ることもなく、残像を残す速さで接近し、斬り捨てる
「つまらんな。なぁ、もうお前らの相手はいいだろ?俺は後ろの大将とやりたくてきたんだ。わかったらさっさと退け」


一騎塚・喜一
ジェネラル級に匹敵する蟲将が8体も…
恐ろしいからと言って退くわけにはいきません、漸くここまで来たのです

呂布という絶対的な存在が控えているからでしょうか、敵の士気は高いように見えます
しかし、それはこちらだって同じこと
これまでの戦いで強く、高潔な方々を何人も見てきました
彼らと同じディアボロスとして恥じるような戦いは出来ません
その信念、その旗印ごと薙ぎ払ってみせましょう…!
【ダッシュ】で接敵し、パラドクス【横雲】で攻撃
ここで致命的な怪我を負っては味方の士気に関わります
攻撃の手は止めずとも味方の邪魔にならぬよう、
そして敵に囲まれて集中攻撃を受けないよう位置取りは慎重に

アドリブ・連携お任せ致しますね


百鬼・運命
心情
「旗が本物であるとするなら三国志において司馬の旗といえば魏を滅ぼした晋か…許昌において蜀、呉ともにジェネラルが出ているのに魏からはジェネラル級が出ていないと思ったら…やはり魏の方は妙なことになっているみたいだな」

目標
黄巾党の掃討と次の呂布戦に備えて呪符の加護によるバフ(能力値上昇)

行動
呪術符を展開して無数の鳥に、そのまま相手の呼び出す蝗にぶつけて相殺…ではなく駆逐していく。
「イナゴの駆除に鳥を使う。よくある手段だけに効果のほどは折り紙付きだろう」

ついでに適当な鳥を使い魔にして空を飛ばして、洛陽の中をのぞいて偵察してみる。


 ディアボロス達と、黄巾残党の激闘が続く中。
 敵軍の混乱に乗じ、偵察として放った使い魔の鳥が、百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)の元に帰参する。
 飛ばした先、洛陽に掲げられた旗印を見遣り、呟く。敵地の旗は、やはり『司馬』のものであった。
「あの旗が本物であるとするなら三国志において司馬の旗といえば魏を滅ぼした晋か……」
 本来の歴史と多少なりとも流れが同一であるならば、魏・呉・蜀、いずれにも属さぬ勢力という事になるが。
「許昌において蜀、呉ともにジェネラルが出ているのに魏からはジェネラル級が出ていないと思ったら……やはり魏の方は妙なことになっているみたいだな」
 そして、運命の意識と視線は、司馬の旗から、目前の敵へと移る。すなわち、飛将軍・呂布。
 超・アヴァタール級ともいえるその武力、一目見ただけでも察するに余りある。
 敵軍を退けるには、敵将の首を獲るのが早い。だが、呂布は一騎当千。ならば、まずは足場固めが肝要。
 それに、敵が晋ならば、兵力を削いでおくに越したことはないと、運命は判断した。
 攻め来る呂布と黄巾残党の軍を前に。一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)は、身を堅くしていた。
 威風堂々、騎馬にまたがり、喜一達の眼前に出現した気配の正体こそ、敵将・呂布であるのだ。
「ジェネラル級に匹敵する蟲将が8体も……恐ろしいからと言って退くわけにはいきません、漸くここまで来たのです」
 おののく心と、震える四肢をしかりつけるようにして、地を踏みしめる喜一。
 そう、アヴァタール級とは言え、かの呂布の名を冠する蟲将。要衝でもない場所に配されるような武将ではない。
 呂布という存在が、単に名ばかりの存在でない事は、喜一にもわかった。
 その証拠に、黄巾どもの目に宿る意思は、相打ち覚悟、などという捨て鉢さは一切うかがえず、自軍の勝利を信じて疑わぬ。
 だが、それは喜一も同じ事。
「これまでの戦いで強く、高潔な方々を何人も見てきました。彼らと同じディアボロスとして恥じるような戦いは出来ません」
 運命や喜一らとともに、敵勢を迎え撃つ構えの神山・刹那(梟雄・g00162)は、進撃して来る敵軍を一望した。
 敵将を除く兵は、あまねく黄色の頭巾、もしくは黄色の布を身に着けている。
「黄巾の残党か。有象無象と戦ったところで、俺の昂りは鎮まりそうにない」
 刹那の見立てでは、警戒すべきは数の多さのみ。単騎での武力は、呂布はおろか通常のアヴァタール級にも遠く及ばない。
「呂布とやる前の肩慣らしになるかどうかもわからんが、相手をしてやるよ」
「その慢心が命取りよ!」
 先頭の黄巾が一笑すると、天より蝗を招来した。
 戦場は、蟲群の落とす影によって、暗闇に呑みこまれる。
 天を覆う蟲の群れ。それは、自軍の脅威を誇示するかのよう。
 無数に重なり響く羽音は、刹那の耳にも入り込む。黄巾賊の踏み込みの音を掻き消すように。
 伴った蝗にて視界を封じ、刹那へと斬り込む黄巾賊達。
 だが、蟲と蟲将の連携を前にしてなお、刹那は恐れることも、焦ることもなかった。ただ、踏み込む。残像を生じる速力で、敵陣へと接近。
「……速い!」
 思わず立ちすくんだ黄巾を、瞬く間に切り捨てる。斬撃の余波を受けて、随伴の蝗達も四散する。
 呂布ならば、刹那の技の一部始終を看破できたかもしれぬ。斬撃に至るわずかな時間、分身した刹那『達』の斬撃が、一度に浴びせられた事を。
「これが示現流だ」
 黄巾達には、刹那の動き全てが見えたわけではない。だが、実力差を思い知るのに十分であった。
 敵が攻めあぐねるのを、黙って見ている義理などない。何より、刹那の剣は、敵一騎を落としただけでは、止まらない。
 運命もまた、戦場になだれ込んでくる黄巾残党の掃討に着手した。同時に、呂布戦に備えて呪符の加護を得る。
「呂布様に歯向かうとは、身の程知らずめ!」
 黄巾勢が招来したのは、空を埋め尽くすほどの蝗の大群だった。
 しかも、直接運命を襲撃するのではない。羽音を響かせ合い、運命へと衝撃として叩きつけたのだ。
 対する運命は、呪術符を展開。それは、虚空で無数の鳥……式神に転ずると、敵の蝗群と激突した。
 蝗も、数ならば黄巾残党さえも上回る、大軍勢。しかし、次第に、運命の符鳥が押し返し始めた。
 当初こそ相打ち、相殺に近い形になるとも見えたが、今や完全に盛り返し、一方的に駆逐しているようだ。
「イナゴの駆除に鳥を使う。よくある手段だけに効果のほどは折り紙付きだろう」
「なっ、なんという……!」
 ほどなく、駆除すべき蝗を失った鳥達は、標的の主たる黄巾達へと標的を転じた。
 式神達が敵軍を蹂躙する。しかしそれは、単に敵の兵力を削ぐ目的のみにあらず。
 運命の撒いた札は、戦場へと残り、味方の能力を高める加護が刻印されていくのであった。
 味方の勇姿に負けぬよう戦いを続ける喜一も、身体に漲る力を感じ取っていた。
「蒼天已に死す! 黄天當に立つべし!」
 黄巾残党が決掲げる理想は、その身を支える活力となって、喜一を押し潰そうとする。
「その信念、その旗印ごと薙ぎ払ってみせましょう……!」
 相手を待ち受けるのではなく、喜一は、自ら敵軍へと疾走した。
 信仰の力で肉体さえも強化した黄巾どもは、あえなく横薙ぎにされた。
「なな」
「なんとぉぉっ!?」
 一度に、宙を舞う敵軍。喜一の技は、鮮やか。それを目撃した味方の心さえも鼓舞する。
 しかし、喜一の斬撃を受けたとて、敵に迷いは微塵もない。前進し続ける事こそ、理想に殉じ倒れて行った同朋への葬送とでもいうように。
 だが、喜一も、ただ我武者羅に敵陣へ突撃したわけではない。
 後には、本命であるこの軍の大将・呂布が控えている。ここで致命傷など負ってしまっては、味方の士気にも関わろう。
 遮二無二襲い来る黄巾達の集中攻撃を受けぬよう、技量を存分に披露して、転戦する喜一。
 その立ち回りに、黄巾達は翻弄される一方、味方は士気を高めるのであった。
 喜一らの奮戦を受けて、動きの切れを増す刹那の戦舞が、敵軍を蹂躙していく。
 もはや黒い嵐の如く迫る蝗の大群も、塵芥同然。
 何人目かの黄巾を切り捨てた後、刹那は嘆息した。
「つまらんな。なぁ、もうお前らの相手はいいだろ? 俺は後ろの大将とやりたくてきたんだ。わかったらさっさと退け」
「何を馬鹿な! ……ひっ」
 黄巾の反論は、即座に封殺された。
 自身を射抜く刹那の視線、その不可視の刃によって。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【神速反応】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【使い魔使役】がLV2になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV4になった!

神山・刹那
あぁ、呂布
三国無双と言われた男
後にも先にも、そう言われた男はお前だけだ。あの張飛すらそう呼ばれなかった
ふふ。楽しいな。そんな男と戦えることに感謝しよう
さぁ、いくぞ!刮目せよ!これが我が太刀筋なり!

神速反応で呂布より先に動き、呂布目掛けて雲を裂き、大地も砕けよと言わんばかりの全身全霊の一太刀を見舞う
呂布の攻撃はくらう覚悟を決め、致命傷と深傷を負わない事にだけ気をつける
「成程。これが三国無双か。ふふ。やっぱり強い奴との勝負は楽しいなぁ。まぁ、お前がそう思うとは思ってないが。自分の伸び代を感じられるのは、嬉しいし、楽しい事なんでな。もっと楽しもうぜ。呂布。つまらん事は忘れてよ」


「黄巾どもを破ったか。強者が弱者を駆逐する。道理である事よ!」
 洛陽、城門前。
 神山・刹那(梟雄・g00162)が対峙した敵将の物言いは、豪胆そのものであった。
「あぁ、呂布。三国無双と言われた男。後にも先にも、そう言われた男はお前だけだ。あの張飛すらそう呼ばれなかった」
「我が名を知るか。それでもなお我が前に立つその胆力、認めてやろう」
 不敵に破顔する呂布に対し、刹那もまた笑みで返した。
 両者の心に滾るは闘志。強者と戦える事への喜悦。
「ふふ。楽しいな。そんな男と戦えることに感謝しよう」
「いいぞ。知略に策謀など、我は好まぬからな」
 得物を構え、睨み合う両者。
 相対を見守るのは、揺るがぬ大地とそよぐ風。そして、再び閉ざされし洛陽の城門。
「さぁ、いくぞ!」
 先に動いたのは、刹那であった。
「刮目せよ! これが我が太刀筋なり!」
 呂布の技の起動、僅かな動きを看破し、神速で攻め上がる。
 逃げも隠れもせぬ標的目掛け、剣を掲げる刹那。雲を裂き、大地も砕けよと言わんばかりの全身全霊の一太刀を振り下ろした。
「いいぞ、貴様の渾身、味わわせろ!」
 斬!
 刹那の一刀が、呂布を断つ。その威力は、将一騎のみならず、周囲の大地をも砕き割る。
 確かな手応えを得る、刹那。だが、土煙の中から現れた呂布は、笑っていた。
「次はこちらの番だ。我が武、我が舞、括目せよ!」
 砂塵と共に跳び上がった呂布が、刹那の頭上を取る。飛将の姿に、咄嗟に守りへ転じる刹那。
 人身を遙かに超越したりょ力から繰り出された天よりの一撃は、流れるように続き、刹那を斬り、貫いた。
「……ほう?」
 戦舞を終えた呂布の口の端が、持ち上げられる。ゆらり、立ち上がる刹那を目にして。
「成程。これが三国無双か。ふふ。やっぱり強い奴との勝負は楽しいなぁ。まぁ、お前がそう思うとは思ってないが。自分の伸び代を感じられるのは、嬉しいし、楽しい事なんでな」
 自らの血で顔を濡らしながらも、刹那は笑っていた。
「もっと楽しもうぜ。呂布。つまらん事は忘れてよ」
「望むところよ。戦の積み重ねが、我を更なる高みへ導くだろう。その礎となれ!」
 ぶつかり合う両者。
 そこには、純粋に武を競う者たちの姿があった。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!

月城・木綿紀
『殺虫剤の案は良かったけど、脳の負荷が大きかった。保って120秒だ』
「──アイコピー」
エイティーンで大人の姿にして竜鎧を纏う事でネメシス状態に。膨大な視覚情報による脳への負荷ゆえ、制限時間の間NATOフォネティックコードと一部の単語のみと語句を絞った状態になる。
飛翔の最大高度から自由落下+最高速度で接近。神速反応で可能な限りぎりぎりな間合いで薙ぎ払うように爪斬を叩き込んでからひたすら槍【テイル】を振るいたたみかける。制限時間僅かになったら逆鱗を撃ち込んで撤退。


 神山・刹那と呂布との攻防を注視しながら、月城・木綿紀(月城家三女のメイドトラッパー・g00281)は、呂布へ攻めこむ糸口を探していた。
「あえて言おう、虫けらどもめ! 我が武には届かぬ!」
 方天画戟を振い、刹那と攻防を繰り広げた呂布。
 並みの計略では、この武力差を覆す事は叶わない。ならば、奥の手を使うより他なし。
 木綿紀の決断に、天使よりの警句が届く。
『殺虫剤の案は良かったけど、脳の負荷が大きかった。保って120秒だ』
「──アイコピー」
 木綿紀の姿が変わる。戦場に残された霊気を蓄え、その身を大人へと。更にまとうは竜鎧。
 五感……中でも視覚が強化され、流入する情報量が、爆発的に増大するのを感じた。
 フォネティックコードや単語に使用を限定する事により、言語や思考のリソースを力の制御に回す。
「ふん、鎧をまとったか。こけおどしか否か……見極める!」
 呂布が嘲笑したその時、木綿紀の姿は空にあった。
 地に立つ標的をしかと定めると、重力に引かれ、高速で落下、否、突撃する。
 砲弾となって呂布に接近。神速で、間合いを征服していく。
 激突する寸前、木綿紀が繰り出したのは爪斬。方天画戟のカウンターを喰らうぎりぎりの距離から、薙ぎ払うように投じた。
 地上に、破壊の柱がそそり立つ。
 入った。そう言うべき手応え。そして、相手が態勢を崩した今を逃す手はない。畳みかける。
 怒涛の如く、槍を突き出す。呂布の視界を埋め尽くすように、ひたすらに。
「むううう」
 竜が化身したものともいわれる方天画戟にて、木綿紀の槍撃乱舞を凌駕せんとする呂布。だが、木綿紀も止まらない。
 相手を砕く事のみに専念し、守りを捨てた全力全開の攻撃が、呂布の粉砕に抗う。まさに、攻撃は最大の防御。
 その間にも、カウントは続く。
「フハハ、愉悦、愉悦よ! もっと我を楽しませろ!」
 木綿紀を傷つけ、同時に自身も傷つきながらも、呂布の哄笑は続く。
 限界が先に訪れたのは、木綿紀の方だった。だがそれも織り込み済み。ここで首を獲れるとは思っていない。
 しかし、繋ぎは派手に。
 閃く竜光。分裂した魔法弾の群れを呂布にありったけ叩き込むと、離脱する木綿紀。
 呂布を根とするキノコ雲を残して。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!

御守・樹
アドリブ連携OK

一度に八体相手にするようなものでなくて良かったな…。
幸い今んとこアヴァタール級以上を同時に複数相手にすることはあんまりないみたいだけど。…つか頻繁にあっても困るんだけどさ。

一旦身を隠し【忍び足】で移動しなるべく自分自身の気配を絶つ。呂布の様子を【観察】し、状況か隙を見て【ダッシュ】か【飛翔】で一気に距離を詰め、アサシネイトキリングで攻撃を。とにかく全力の一撃を叩き込む。
一応相手の攻撃が来るときには【一撃離脱】の要領で、攻撃されたほうに動く事で力を逃がすようにする。しないよりはマシって程度だが。


 月城・木綿紀による派手な攻勢を、御守・樹(諦念の珪化木・g05753)は、身を隠しながら見守っていた。
 呂布をうかがいながら、隠しているのは身体だけではなく、内心の安堵も、である。
 一度に八体相手にするようなものでなくて良かったな……と。
(「幸い今んとこアヴァタール級以上を同時に複数相手にすることはあんまりないみたいだけど。……つか頻繁にあっても困るんだけどさ」)
 木綿紀の魔法弾が炸裂し、呂布が炎に呑みこまれた。
 今だ。
 樹が、地を蹴った。気配を殺し、念には念を。敵の死角をついて最大戦速で飛翔。反撃の体勢を整える前に先手を打った。
 が。
「……見えているぞ!」
 煙の中の呂布と、視線がぶつかった。
 流石は最強。背中にも目が付いているとか、首を180度ねじって後ろを見るとか、そうした伝説めいた所業を平気でやってくる。
 だが、樹とて全力の一撃中だ。止めるわけにはいかぬ。むしろ押し切る覚悟でゆくしかない。
 幸いと言えたのは、樹の技が、既に軌道に乗っていた事。
 並みのアヴァタール級ならば致命と言える技が、呂布に狙いたがわず直撃した。
 拳へとこめられた気力と威力、その全てが呂布に伝播し、その背から衝撃となって突きぬける。
「フ」
 嗤う。呂布が。よろめきながら。
「我が鎧にヒビを入れるとは。一撃としては及第点だ。ゆえにこれは賞賛の証と知れ!」
 刹那から受けた傷にも構わず、猛将は躊躇いなく武を振るった。
 直上に跳び上がりながら、方天画戟を掲げる呂布。空へ上る一連の動作は、武骨な外見からは想像できぬ、一種の舞いのように、樹には見えた。
 呂布の下した一撃が、樹を捉える。神槍と呼ぶにふさわしい鋭さと衝撃が、全身を襲う。
 数メートル、否、数十メートル超過も吹き飛ばされた後、土煙を上げて地面に受け止められた。
「ほう、まだ立つか。我も手を抜いたつもりはないのだがな」
 樹の負傷が軽減されたのは、一瞬の挙動。
 威力に抗うことをせず、あえて衝撃に身を任せる事で、少しでも多く力を逃がしたのである。
 紙一重……だが、超人との戦いでは、それが生死を分ける。
「しないよりはマシって程度だが……賭けに勝ったみたいだな」
 ゆらり、立ち上がりながら、樹が言った。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!

リヴィア・メルビル
水葵さん(g00080)と。

貴方が呂布。確かにすごい気迫だけど
…それでも、倒す。それだけ

愛馬を召喚して蹂躙するのなら
飛翔して避けながら、結界術で徐々に閉じ込めていく
馬に乗ってるぶん。軌道が読みやすくて。たすかる

結界が十分に狭まったら
氷雪使いの力を、溜め込んだ冷気を結界の中に全部開放して
敵を凍て付かせる氷の塊を、その罪を浄化する氷の城を顕現させる
貴方もまた敵なら。ここで凍って果てて

これだけで終わるなんて思ってないから。水葵さんの番
こっちが凍らせるから。そこを砕いてもらう
ちょっとでも動きが止まったら。ビット達を飛ばしてさらに追撃
貴方はここで倒れるの。それだけは、覆させない


丹尾・水葵
リヴィア(g00639)と行動

黄巾党もまだまだいるけど、遂に呂布のご登場だぁ

真っ向からの殴り合いなんて無理だから飛翔で距離を稼ぎつつ、
ハッキングによって≪アタックポイントオペレーション≫を発動。
自信や味方の攻撃パラメーターを上昇させ悪魔の羽根や魔榴弾で遠距離攻撃。

リヴィアの氷雪が効果を発揮するまでは生存と妨害に重点を、
タイミングが来たら砲撃のように畳みかけちゃうよ!

呂布に一撃を許したら常設防御で凌ぐことは期待せず、一瞬でも時間を稼げればよし。
パラドクスで限界まで威力を引き上げた魔榴弾で諸共吹き飛ばす。
実際にこれをするかはわからないけど…また漂着するかもしれないのは最初以来かな?

アドリブ連携歓迎


 御守・樹の攻勢から息吐く暇も与えず、呂布に戦いを挑む丹尾・水葵(小悪魔ハッカー・g00080)は、緊張と高揚感に身を焦がしていた。
 無力化されたとはいえ、黄巾残党も全滅したわけではない。それらを下がらせ、自ら矢面に立った呂布。いよいよ敵将のおでましという訳だ。
 リヴィア・メルビル(虚の大鯨・g00639)も、間近に対面を果たした敵将、その存在感に圧倒されざるを得ない。
「貴方が呂布。確かにすごい気迫だけど……それでも、倒す。それだけ」
「ほう、いい度胸だ小娘」
 静かな、しかし確かなリヴィアの決意に、呂布は不敵な笑みを返した。相手を侮ったり、嘲ったりするような様子はない。
「手段など問わぬ。貴様らの武を示してみろ!」
 吠える呂布。
 だが、この敵と真っ向から殴り合うなど、水葵は無理だと知っている。ゆえに、距離を稼ぐ。
 呂布の周囲を飛び回りつつ、再び世界にハッキング、【アタックポイントオペレーション】発動!
 間合いを十分に確保した上で、広げた魔翼から、羽根を射出する水葵。
「ふん、その技は先ほど見ていた。威力の程も知れているッ!」
 かわすまでもないと判断したか。呂布は、羽根の飛来を真っ向から受け止めた。だが。
 羽根が呂布に触れた途端、爆発を披露した。
「これはッ!?」
 威力が予測と違う。そのことに、さしもの呂布も驚きを隠せぬ様子。
 水葵が世界に干渉し、書き換えた攻撃パラメーター。ゆえに、外見上は同じ攻撃でも、威力は全く異なる。無数の羽根矢が織りなすのは、もはや爆撃の様相。
 呂布が見立てを修正する間に、更に魔榴弾を投擲する水葵。本来の数倍に至る爆発力を発揮し、呂布を呑みこむ。
「こんなものか? 小細工をしてまで発揮した貴様の実力は」
 悠然と爆風の中を突き進む呂布。決して無傷ではない。だが、水葵の攻撃をものともせず前進するその様子は、まさに武神。
 奔る呂布の先に待ち受けるのは、リヴィア。そして、即座に召喚した愛馬にまたがると、蹂躙を敢行した。
「行くぞ赤兎!」
 猛然と攻め来る呂布を、飛翔してかわすリヴィア。
 馬上から繰り出される方天画戟の威力は、倍化されている。衝撃波だけでも凄まじい威力を発揮するそれをリヴィアは防ぎながら、無数の氷片を発動した。
「ほう、細工か。せいぜい楽しませてみよ!」
 吹き付ける氷は、徐々に呂布の行動範囲を狭め、氷の結界内に閉じ込めていく。
 敵の速力は、リヴィアの想像以上。それでも、構築は少しずつ進んでいく。
「馬に乗ってるぶん。軌道が読みやすくて。たすかる」
「その傷でよく吠える! ……む!」
 主と一心同体たる赤兎馬の足が、不意に、止まる。
 リヴィアの結界が完成したのだ。
「こんな壁など打ち砕いてくれる!」
 方天画戟を掲げる呂布。だが、リヴィアの方が早かった。
 一瞬にして、結界内が白く染まる。リヴィアが、溜め込んだ冷気を全開放したのだ。
 そして顕現するのは、呂布を凍てつかせる氷塊、そして、その罪を浄化する氷の城。
「貴方もまた敵なら。ここで凍って果てて」
 結界外の城門までも鳴動させて、氷の衝撃と冷気の侵食が、結界内の呂布を呑みこんだ。
「ふ、ふふ……温い、温いな」
 氷牢内に閉じ込められたはずの呂布が、声を響かせる。敵将は未だ健在だ。
「これだけで終わるなんて思ってないから。水葵さんの番」
 リヴィアの氷雪が発揮されたのを確認した水葵は、待ち望んだタイミングの訪れに、思わず破顔した。
 これまでの攻撃は、あくまでも敵の妨害とこちらの生存に重きを置いていた。
 だがここからは全力、一気呵成に攻めたてる。その勢いは、城攻めの如く。だが、最強の将を討つには、これでも足りぬ。
 勢いをますます加速させ、周囲の氷ごと、呂布の鎧や肉体をも破砕していく。
「いいぞ、こうでなくては! これは礼だ!」
 爆撃に身を焼かれながらも、呂布の笑い声は止まぬ。
 自身の負傷も顧みず、方天画戟を構え直す。爆炎を切り抜け、水葵へ突進。
 振るわれた怒涛の技は、大地もろとも水葵を吹き飛ばす。
「ただではやられないよ」
「何……!」
 水葵と呂布の間、魔榴弾が炸裂する。
 自身の巻き添えも覚悟した水葵の攻撃により、呂布の足が止まる。
 それはわずかな時間であったが、リヴィアにとっては千載一遇の好機であった。
 既に陣形を整えたビット達は、リヴィアの合図で、呂布に一斉攻撃を加える。
「貴方はここで倒れるの。それだけは、覆させない」
 傷付きゆく暴将を、リヴィア達は追いつめていく……!
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【命中アップ】がLV3になった!

一騎塚・喜一
一騎当千の猛将、呂布相手に私などがどこまでやれるか分かりませんが
後に続いて下さる方々の為にも捨て身で向かう他ありません
僅かでもダメージを与えられれば良し、です

方天画戟の得意とする距離から懐に潜り込んでの一撃狙いです
勇気を以って【飛翔】で特攻
方天画戟の攻撃を掠める程度まで近づき、【呼吸法】【フェイント】を用いて大振りの攻撃を躱したら
【神速反応】【ダッシュ】で懐に潜り込み【悪鬼粉砕撃】による【捨て身の一撃】を叩き込みます
既にダメージを負っている箇所があれば同じ所を狙いたいですが
恐らくそんな余裕も無いと思いますのでとにかく当たれば良しの精神で
撤退時も【飛翔】で迅速に

連携・アドリブお任せ致しますね


杏・紅花
アドリブ、連携歓迎っ

呂布。この時代に、たくさんの裏切りをしたやつ
そして、強い、でしょ?
歴史をめちゃくちゃにできるほどの影響力は絶対あるよね
潰しときたい蟲の、いっぴき

いかついのに、ちょっと雅なところもあるよね
ひとりの女のひとのために、主を裏切るだけのこと、あるよ
まあ何言っても分かんないっか!

相手が空なら同じ土俵にいたい
【飛翔】して、視覚に騙されないように精神集中
周囲の情報収集
仲間たちとの連携も忘れずに

相手に惑わされることなく、管狐「天」の目も借りて
鉤爪で貫通撃の勝負っ!
攻撃が呂布自身に届かなくても、武器を止められたら誰かの一撃が届くかもしれないし

ここで死ぬ気は無いから、一撃離脱して距離を取りたい


 丹尾・水葵とリヴィア・メルビル、爆撃と氷雪の二重奏を受けてもなお、戦場に立ち続ける敵将。新たに挑みかかるは、杏・紅花(金蚕蠱・g00365)。
 相手は呂布。この時代に、数多くの裏切りを働いた『虎狼』。
「そして、強い、でしょ?」
「ああ強いとも」
 顔を己が血で濡らしながら、紅花に凶暴な笑みを見せる呂布。
 やはり恐るべきは圧倒的武力。その気になれば、曹操や劉備ら以上に歴史を食い荒らす事も絵空事とは思えぬ。
 紅花にとっては、『潰しときたい蟲の、いっぴき』であった。
「いかついのに、ちょっと雅なところもあるよね。ひとりの女のひとのために、主を裏切るだけのこと、あるよ」
「ふん……? 我はただ己の思うままに進むのみよ。邪魔する者は全て潰すまで!」
「まあ何言っても分かんないっか!」
 初めて怪訝そうな表情をのぞかせる呂布に、紅花は拳で語る事にした。
 同じ拳士の心得のあるものとして、紅花に加勢する一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)。
 ディアボロス達の猛攻を受けてなお、悠然と膝を屈する事のない呂布は、まごうことなき強敵。
「一騎当千の猛将、呂布相手に私などがどこまでやれるか分かりませんが」
 これまで、そして、後に続く仲間達の為にも、捨て身で向かう他ない。
 僅かでも手傷を与えられれば、もはや孤立無援となった呂布を討つ時が必ず訪れると信じて。喜一は戦を挑んだ。
「何人来ようと、我が武は揺るがぬ!」
 呂布が踏みしめた地面が砕ける。紅花達に披露するのは、飛将の名に相応しき戦舞。
 一息で高度に到達する呂布。空中は、呂布の領地に等しい。だが紅花は、同じ土俵にいる事を選んだ。
 あえて呂布の元へと飛翔していく。
「ほう、我が舞についてこられるか?」
 武骨さからは想像できぬ華麗さで、方天画戟を自在に操る呂布。
 しかし、その動きに惑わされぬよう、一挙手一投足を注視する紅花。
 管狐「天」の目も借りて、つぶさにその動きを読み取ろうと試みる。
「遅い遅い!」
 残像すら伴い、虚空を駆け回る呂布。しかし、それに追随する紅花も負けてはいない。空中での高速戦闘を、地上の黄巾残党は、呆然と見上げるばかり。
「見えるか?」
「見えねえ……」
 そして、幻惑の内より繰り出された渾身の一撃が、紅花を穿たんとする。だがそれは同時に、呂布を捉える絶好のチャンス。
 空中を蹴る紅花。袖から繰り出された必殺の鉤爪が、呂布を捉えた!
 その威力は、ディアボロス達の戦いの記憶を受け継ぎ、更なる苛烈さを発揮した。
 交錯する二者。
「ぬう……!」
 手ごたえはあった。方天画戟を跳ね除け、深々と爪痕を刻みつけた!
 しかし、相手は不屈だった。ここから反撃を喰らえば、紅花も文字通り粉砕されてしまうだろう……。
 無論、ここで死ぬ気は無い。相手に確かな一撃を見舞った紅花は、そのまま後退、呂布から距離を取る。
 間髪入れず、入れ替わりに前進したのは、喜一だった。
「何とも無謀! だがそうでなくては我に瑕疵を与える事など不可能!」
 突撃して来る喜一をむしろ賞賛しつつ、笑う呂布。
 その方天画戟を受けてからでは、万全な攻撃を繰り出せるかは怪しい。ゆえに喜一は迷いを振り切って、加速。
 まさに特攻……方天画戟の攻撃範囲ぎりぎりまで迫る。吹きつける不可視の覇気、その圧だけで喜一の体も押し潰されてしまいそうだ。
 しかし。
「何ッ!?」
 戟が、空を切る。切り裂かれた大気は荒れ狂い、喜一の髪をかき乱し、無数の切り傷を生む。
「直接当たらなくともこの威力……でも」
 風圧を堪え、恐れず踏み込む喜一。
 呂布の攻撃は決して大振りな一撃ではなかったが、武器の形状特性ゆえに、すぐに次の動作に移る事は難しい。
 喜一は、そのわずかな隙を突いた。紅花が方天画戟を止めたのが大きかった証拠だ。
 ダッシュで最後の距離を詰め、呂布の懐に飛び込む喜一。選んだのは一番コンパクトにして、最大の武器。
拳だ。
「悪鬼、粉砕……!」
 反動や、相手のカウンターなど一切考慮しない。ただ、相手を打撃する事に専念した、捨て身の一撃。
 相手を視界に収めた刹那の間に、より損傷の大きな箇所を探る。精査している余裕はない。少しでも深手を負ったと思われる場所に狙いを定める。
 何より相手に命中させる事。この戦で求めるべきは、最善より次善。
 そして、遂に到達した喜一の拳が、呂布を打ち抜いた。
「がは……ッ!」
 呂布の鎧が砕ける。その衝撃は、本体にまで到って。
 直後、方天画戟が強引に振り下ろされる。常人どころか、蟲将離れした反応速度。
 だがその時には、喜一は身を翻し、上空へと逃れていたのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【神速反応】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!

百鬼・運命
「やれやれ、演技では劉備、関羽、張飛の三人同時に相手取ったというだけはあるな…なんでアヴァタール級なんだって言いたくなるような強さだが…」

先だってのバフに【呼吸法】で息を整え身体能力を底上げ、呂布と数合斬り結んで、相手の呼吸を【観察】。読んだ相手の呼吸に合わせて【呪詛】を込めて切れ味を上げた大太刀を【両断】技能を重ねて振るい、呂布を相手の防御毎叩き斬る勢いで一刀を繰り出す。
仮に防御されても構わず、そのまま更に【呪詛】を込めて圧し込んでいく。

「あんたは十分強いし、手合わせには感謝するが、まだ先があるんでな。ここで斬らせてもらう」


 その剛健なる具足は、もはや血と土に塗れた。
 しかし、呂布の双眸に滾る闘志は消えぬ。『普通の』アヴァタール級なら、既に屈していてもおかしくない。
 だが、杏・紅花や一騎塚・喜一らの間断ない猛攻により、確実にその力は削られている。
 そこに畳みかけるのは、百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)だ。
「やれやれ、演義では劉備、関羽、張飛の三人同時に相手取ったというだけはあるな……なんでアヴァタール級なんだって言いたくなるような強さだが……」
 洛陽の仕掛けがあるのか。それを確かめるためにも、呂布はここで討つ。
 呼吸法で息を整え、更に底上げされた身体能力を駆使し、呂布と切り結ぶ運命。
「奮!」
 呂布が吠え、方天画戟が唸る。特段、技巧の凝らされたわけではない一振りでさえ、周囲の大気を震わせる。
「どうした、その程度の覚悟で我に挑んだのか? 力を示してみせろ!」
 数合切り結ぶ両者。
 その間に運命は、相手の呼吸を観察していた。もっとも、相手の技を受け止める労力は尋常ではなく、ぎりぎりのところであったが。
 しかし、極限の戦いが、運命の感覚を研ぎ澄ました。気を抜けば即座にやられるような技も、その目に焼き付けて。
 焦れた呂布から、更に重い一撃が来る。だが、運命もまた、反撃する。その身体は、連鎖する力に支えられている。呂布のように単騎では得られぬ力だ。
「あんたは十分強いし、手合わせには感謝するが、まだ先があるんでな。ここで斬らせてもらう」
 ディアボロス達との交戦で破損した鎧を断ち切ったのは、呪詛にて切れ味を増した大太刀。
 硬い鎧、蟲将としての甲殻めいた肉体が、刃を阻む。そのはずだった。
 だが、運命は押し切る。ありったけの力をこめて、大太刀を振り切った!
 神をも蝕む一刀、守りを破り魂にまで届こうかという斬撃と同時、注ぎ込まれた呪詛が、猛将を侵食する。
「ほう………我が体のこのような無様な在りよう、面白いではないか」
 溢れる血、そして変色する肉体を、楽し気に眺める呂布。
「このように血を見るのは久方ぶりよ。さあ、まだまだ愉しもうではないか!」
 深手を負ってもなお、呂布は戦に酔いしれる。
 その体が不規則に揺らぐのを、運命は、確かに見たのである。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【腐食】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

ア・ンデレ
「おおきなカブトムシだな。たしかに、ちいさなむしならぜんぶつぶせそう。
すごいね。さすがこんちゅうのおうじゃ、カブトムシ」
アンデレちゃんは呂布を挑発してみる。
「むしごときじゃ、アンデレちゃんには、かてないよ。だって、アンデレちゃんは、さいきょうだもん」

アンデレちゃんは鬼神変により腕を巨大化させる。
もし、呂布が突撃してきたら、巨大化させた腕でカウンターパンチを決める。
もし、呂布が動かなかったら、【飛翔】を使ってとびかかり、得意の空中戦(技能)で翻弄しながらパンチを入れる。

「むしにしては、やるじゃん」
拳を交えて、アンデレちゃんは呂布の強さを認める。
「でも、アンデレちゃんは、ぜったいにまけないよ!」


 百鬼・運命の一撃により、体躯を侵食された呂布に、ア・ンデレ(すごいぞアンデレちゃん・g01601)の笑顔の挑発が突き刺さる。
「おおきなカブトムシだな。たしかに、ちいさなむしならぜんぶつぶせそう。すごいね。さすがこんちゅうのおうじゃ、カブトムシ」
 確かに立派だ。呂布のフォルムや武力は、蟲将の中でも上位の完成度だろう。
 だが、いまや運命らディアボロスに攻め込まれ、傷だらけ。
 それでも呂布の戦意には、一片の曇りもない。それなら心を乱してもらおうと、そういうア・ンデレの計略というか作戦であった。
「むしごときじゃ、アンデレちゃんには、かてないよ。だって、アンデレちゃんは、さいきょうだもん」
「ふん、貴様らが強者である事は認めよう。だが最強ではない。なぜなら最強とは我の事であるからだ!」
 大人げなくも憤怒の形相でア・ンデレを喝破すると、呂布が、攻めかかった。
 ア・ンデレの出方をうかがうなどという事はせず、武力で押し切るつもりなのだ。
 使い手が凄いのか、武器自体が人知を超越しているのか。それとも両方ともか。
 豪風を呼び起こす方天画戟が、ア・ンデレを叩き潰そうと試みる。完膚なきまでに。
 万全な状態で喰らっていれば、『アンデレちゃんだったなにか』が洛陽の前に誕生していたかもしれない。
 しかし呂布の傷は数知れず、一方ア・ンデレには、ディアボロス達の戦いの歴史が力を与えてくれている。
「灰塵と為す……何ッ!」
 呂布が目を見開いた。ア・ンデレの腕が、突如巨大化したからである。
 鬼神変……文字通り、人の身を鬼神のそれへと転じさせる秘技。
 方天画戟の柄を辿るようにして、呂布へ迫るア・ンデレ。行き付いた先、渾身のカウンターパンチが、呂布の腹に炸裂した。
「ぐ……!」
 城門が、大きな音を立てた。呂布が吹き飛ばされ、叩きつけられた音である。
 一方、ア・ンデレの姿も、激突の場からは消えていた。打撃の瞬間、呂布に渾身の力で弾き飛ばされたのであった。
「むしにしては、やるじゃん」
 実際拳を交えた事で、呂布の強さを認めるに至ったア・ンデレ。
「でも、アンデレちゃんは、ぜったいにまけないよ!」
 呂布と半ば相打ちになりつつも、ア・ンデレは、力強く立ち上がる……!
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!

月城・木綿紀
「頭いたいー」
『核弾頭規模の熱量で平然としているとは生命体としておかしいとしか言いようが無いね。さて、少しお説教だ。強い敵と戦う時少々安直過ぎだ。トラッパーである以上それ相応に頭を使いなさい。いいね?』
痛みは鎮痛薬で抑えて傷はパラドクスで塞ぎ、師匠の説教の後作戦を考える。

初手で催涙弾と煙幕で敵の視界を封じ、すぐさまパラドクスで煙を縫い合わせて絞ることで敵を煙で覆って間接的に敵を縛りあげる。傷口に煙とカプサイシンが染みて苦しんでいる間に両端をパラドクスの糸で結んだ複数の金属糸で敵の五体をそれぞれ縛る。後者のパラドクスの糸はひたすら空気や地面に縫い付けたから物理抵抗で動かず、動けばその身が斬れる。


 ア・ンデレによって城門に叩きつけられた呂布が、身を起こす一方で、月城・木綿紀(月城家三女のメイドトラッパー・g00281)もまた、足元おぼつかない状態だった。
 先ほど、力を振るった反動だ。
「頭いたいー」
 泣き言をこぼす木綿紀に、師匠から呆れの声が来る。
『核弾頭規模の熱量で平然としているとは生命体としておかしいとしか言いようが無いね』
 その通り、呂布は、未だ人の形を保っている。
『さて、少しお説教だ。強い敵と戦う時少々安直過ぎだ。トラッパーである以上それ相応に頭を使いなさい。いいね?』
「うー」
 ぐわんぐわんと、木綿紀の頭の中、響く説教。緊急時ゆえに鎮痛薬に頼り、外傷はパラドクスで塞いだ。
 他のディアボロス達が交戦している間に薬が効いてきたので、回転するようになった頭で、作戦を考える木綿紀。
 一方、瓦礫の中からは、呂布が立ち上がる。最早立っている事自体おかしい。それでも、眼光の鋭さは、初対峙の時から全く衰えていない。
「この足では少々難儀か。来い赤兎!」
 愛馬を呼び寄せ、疾駆する呂布。
 そんな人馬一体の視覚を、木綿紀が奪取にかかった。催涙弾と煙幕弾が、呂布の視界を封じる。
「これで我から自由を奪ったつもりか」
 つもりではない。
 木綿紀の仕上げはここから。戦場を満たした煙が、今度は縫い合わされていく。そこから更に絞ることで、呂布の全身を煙で覆い、間接的に敵を縛りあげる事としたのだ。
 呂布は元より、赤兎馬もクロノオブジェクトゆえ、直接は干渉できぬが、その周囲ならば。
「ぐうう」
 ここまでの激戦で生まれた傷口に、沁みる煙とカプサイシン。肉体のパフォーマンスを低下させ、やがてそれは、呂布の苦悶を生み出す。赤兎馬とて、無事では済まない。
 最強が悶える隙にも、木綿紀の裁縫は続く。両端をパラドクスの糸で結んだ複数の金属糸で、敵の五体を縛る。
「このようなもの、我が力でッ!」
 金属糸の端は、周囲の空気や地面に縫い付けられている。
 強引に四肢を動かす呂布だが、自由への代償は少なくなかった。糸が食い込み、あるいは切り裂いた全身から血が噴き上げ、呂布を赤く染め上げたのだ。
 トラッパー・木綿紀の、面目躍如である。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【修復加速】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV6になった!

若旅・嘉鷹
…よっし、傷ふさがった。
さて、行くか。

どうも、呂布。別の君には手痛くやられたけれど、君はどうかな?

龍翼翔破で懐に飛び込む。
至近距離で発砲だ。
呂布から視線をそらさない。
反撃で深く刺さるだろうが、気にしない。
元よりノーリスクで契約できるなんざ思ってないさ!
あいにくと俺は諦めが悪くてね!
意地でもなんでも契約させてやる!


「……よっし、傷ふさがった。さて、行くか」
 すっく。
 若旅・嘉鷹(ドラゴニアンのデジタルサマナー・g02873)は、傷口の具合を確かめながら、新たな戦場へと繰り出した。
「どうも、呂布。別の君には手痛くやられたけれど、君はどうかな?」
「一度、我が分け身に敗れし者か。少しは研鑽を重ねたのであろうな?」
 挨拶に応えた呂布は、方天画戟をぐるりと回し、嘉鷹に突きつける。
 もはや慢心創痍、得物も自らの血に塗れている。だとしても、呂布の動きはまるで衰えを見せない。ディアボロス達同様、徐々に力を増しているようにさえ思われる。
 それはさすがに嘉鷹の錯覚だろうが、それだけ呂布の地力が恐ろしいという証左でもある。
 戦闘できる程度にまで回復したとはいえ、嘉鷹も万全ではない。だが相手もそれ以上に深手……ならば、一気に押し切り、決着を付けるより他なし。
 龍翼を大きく広げる。大気を叩いて、一気に呂布の懐に飛び込む。
 翼に打ち据えられた空気は、大音を響かせ、嘉鷹に望みの速度を与える。
 手には銃。既に構えたそれを、呂布の至近から叩き込んでやろうというのだ。嘉鷹の視線は、呂布を捉えたまま、一瞬たりとも逸れる事はない。
 相手の反応を、ごくわずかでも上回り、一撃を……。砲弾の如く飛び込んでくる嘉鷹を、呂布は歓喜を以て迎えようとしていた。
「真っ直ぐ飛び込んでくるとは無謀。だがその意気認めよう!」
 閃く切っ先。呂布の返礼として、方天画戟が来る。
 向かってきた嘉鷹の身を、深々と貫く。急襲に全精力を注いでいたため守りは薄い。だが、気にしない。
「……何?」
 呂布が発した気配は、驚きだった。嘉鷹は脱力するどころか、更に前進を続けたからだ。
「あいにくと俺は諦めが悪くてね!」
 血を流しながら、遂に嘉鷹は、呂布に肉薄を果たす。
 大きく損傷済みの鎧、その腹に、銃を突きつける。
「我は自由。神であろうと皇帝であろうと我を従わせる事は出来ぬ!」
「元よりノーリスクで契約できるなんざ思ってないさ! 意地でもなんでも契約させてやる!」
 銃声と、嘉鷹の気合が、戦場に響き渡る。
 激しく鋭い一発の衝撃が、呂布の全身を突き抜けたのであった。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

杏・紅花
噂に違わずつよいやつ。
一戦交えただけじゃ勿体ないよね!
再び相対、ここまで繋げてくれたひとたちの為にも、今度は逃げずに動きを止める

今度は地上でまちうける
同じ技は喰らわないよ、舞いながら向かってくるというのなら
あたしが狙うはその体躯が落とす影
天!縛っちゃいなさい!

ギリギリまで引き寄せてから影を縛る
一時的な縛りにしかならないだろうけれど、その一瞬さえあればほかの人の攻撃が入るはず

どんなに強いと言われたやつでも、結局ひとりでは生き残れない
覚えときなよ
裏切るだけじゃ、強くなれないんだよ


百鬼・運命
心情
「やれやれ、鯨程度なら一刀両断にできる一撃なんだけどね。一撃で仕留めきれんとは…」

行動
「ま、一度で倒せんなら倒れるまで斬るだけさ」
浮舟を起動。重量無視の立体歩法によって大太刀の重さすら誤魔化しつつ、斬撃をお見舞いしていく
なお浮舟と先に使用した神蝕呪刃。運命はこの二つのパラドクスを全く同じ初動から使用することで相手にPOWとSPD攻撃のどちらが来るかの格ゲーで言う所の択一攻撃で相手を翻弄して攻撃を叩きこんだり、相手弱点に適切な攻撃を行う事を得意としています
また双方ダメージアップの残留効果を持つことから時間経過で攻撃力を跳ね上げていくのが必勝パターンとなっています

アドリブ絡み◎


フロッシュ・ギルアダー
見付けたぜー、呂布……何人いよーが、倒すだけじゃん!

でも、アタシのパワーじゃ、どーにもならない。ここは自慢の速さで、呂布を攪乱して、バシッと攻撃できる隙を作るじゃん!
残留効果で、【能力値アップ】したら、呂布の周りをダッシュで駆け巡る!
嵐の異能【JET】をもちいて、豪快な斬撃の連射や、衝撃波もかくやの爆風を、叩きつけるぜ!ちくちくつっついて、イライラ、させてやるじゃん!

【命中率アップ】があるとはいえ、アテにしていたら、反撃を受けかねないか。
だからこそ、ここはアタシの十八番、スピード勝負だ!
横に広く、列を作ように残像を生み出してから、早業で突貫……パラドクスを、ぶち込むぜ!ぜったい、よけさせねー!


安藤・優
呂布って黒いアレみたいだよね、1人見かけたら30人は居ると思えってふざけて言ってた人居たけどもさ。
…まぁいいや、手抜き手加減一切無しだよ。

首か胴が吹っ飛んだり頭を潰されなければディアボロス的に死ぬ事は無いだろうから…ここは【神速反応】で攻撃の軌道を読んで…結構強気に踏み込む!

「怒り、怨み、憎み、呪え、我が怨讐は焔と成りて、仇なす者を灼滅せん――」
海岸送り上等の捨て身の一撃を受けてみろ!
「――灰燼すら残さん…灼滅せよ、煉獄の刃!」


 若旅・嘉鷹の我が身を省みぬ渾身により、遂に膝を屈した呂布。
 まとう覇気こそ衰える様子は見せないが、その肉体強度がもはや限界なのは明らか。
 その背に、フロッシュ・ギルアダー(ソニック・ホリック・g00750)の声が掛けられた。
「見付けたぜー、呂布……何人いよーが、倒すだけじゃん!」
「我を倒すだけ、だと? 笑止」
 顔を汚す血をぬぐい、獰猛な笑みを向ける呂布。
「戦場において言葉に意味無し。為すか為さぬかだけよ!」
 呂布から放たれた気合が、風圧となってフロッシュを襲う。敵将には、底知れぬ活力が充溢し、まだまだ実力の壁がある事がわかる。
 敵の立ち姿を見て、百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)は、『最強』の名が単なる飾りでない事を痛感していた。
 斬撃、打撃、衝撃、爆撃……あらゆる攻撃を受け満身創痍となり、方天画戟を支えにしながらも、まだ生存する呂布。
 運命が見遣った周囲の地形は、浴びた攻撃の激しさを物語るように、開戦時から大きく変わっている。
 そして、敵の底力を体感した運命も、十全ではない。だが、幸い、継戦するだけの余力はある。
「やれやれ、鯨程度なら一刀両断にできる一撃なんだけどね。それで仕留めきれんとは……」
「効きはしたとも。だが、不屈こそ最強の条件」
 凄絶な笑みを浮かべ、運命に応える呂布。
 対する運命からの再応答は、やはり大太刀であった。
「ま、一度で倒せんなら倒れるまで斬るだけさ」
 この戦場に立つ誰もが……無論、呂布も例外ではない……決着の時が近いと感じていた。
 その一人、杏・紅花(金蚕蠱・g00365)もまた、呂布の度を越えた不撓不屈さに、感服するより他なかった。
「噂に違わずつよいやつ」
 このような武を秘めた敵とまみえる機会も、そうはあるまい。ならば、一戦交えただけじゃ勿体ない。
 再び呂布と相対した紅花は、ここで決着を付けると心に決めた。更なる高みに至る為にも、何より、ここまで繋げてくれたひとたちの為にも。
 安藤・優(名も無き誰かの代表者・g00472)は、多種多様な攻撃にさらされ、黒く躰をくすませた呂布を見て、ふとこう思った。
 そういえば呂布って黒いアレみたいだよね……と。
(「1人見かけたら30人は居ると思えってふざけて言ってた人居たけどもさ」)
 誇り高き飛将に対しては、一応心の声にとどめておく優。何より、今こそ決着の時。
「……まぁいいや、手抜き手加減一切無しだよ」
 最強であるとか、8体も存在するという以前に、優にとって重要なのは、相手がクロノヴェーダであるか否かと言う事。倒すべき以外のなにものでもない。

 味方に目配せし。思い切りよく先陣を切ったのは、フロッシュだった。
 アタシのパワーじゃ、どーにもならない。そう割り切ったフロッシュは、自分なりの手段で、相手を凌駕する策に出た。
 激戦で荒れた地面を蹴り、駆け出すフロッシュ。その初速は、呂布さえ括目させるほどだった。
 自慢の速さに、ディアボロス達が残した力を重ね合わせ、相手をかく乱にかかった。
「これならば当てられぬと思ったか?」
 フロッシュの挙動を注視する呂布。あまり長い時間は通用しなさそうだ。
 ならば、動きを見切られるより先に、攻撃を仕掛けるしかない!
 頼みにするのは、嵐の異能【JET】。赤い軌跡を描く斬撃を連射し、更には、衝撃波もかくやという爆風を叩きつけていく。
 そんなものが、間断なく四方から確実に命中して来るのだ。呂布も、次第に焦れていく。
「機を狙っているのか? それともそれで全力か?」
 呂布の目がぎらり、輝く。反撃の兆しを見てとったフロッシュは、更にスピードを上げた。
 高速から生み出された残像は、一体のみにとどまらない。横に広く、列を為した残像たちと共に、早業で突貫する!
 呂布もまた、跳びかかりつつ、方天画戟を構え直す。磨き上げられた武から繰り出されるは、究極の戦舞。
 だが、強じんな四肢と翅、そしてまといし嵐の力が、フロッシュ『達』を槍と化す!
「ぜったい、よけさせねー!」
 フロッシュの宣言はたがわず、呂布を貫き通した!
「ぐ、おお……!!」
 技を破られた呂布の体が、フロッシュの遙か遠くへ吹き飛ばされる。
 それを追って、運命が跳躍した。
「ふん、先ほどと同じ技ならば……いや、違う!」
 ただ豪胆に見えて、呂布の判断力は、冷静さに裏打ちされていた。
 先ほど喰らった『神蝕呪刃』と、今の技、初動はまるで同じ。にも関わらず、わずかな変化の予兆を読み取り、異なる技だと看破してみせたのである。
 だが、達人同士の対決において、そうした僅かな時間が、大きな差となって現れるもの。
 重量無視の立体歩法によって、得物である大太刀の重さすら誤魔化しつつ、斬撃を繰り出していく運命。
 軽々と戦場を跳び回り、戦場を征圧、間合いを詰めてくる運命に、呂布が吠えた。
「我が速力、幾分も衰えるところなし!」
 やはり最後に頼みとするは、方天画戟と己の肉体。
 ありったけの武力を注ぎ、呂布もまた戦舞を演じる。
 だが。仮に、運命が繰り出した技が先ほどと同じだったとしても、呂布には耐えきれなかったかもしれぬ。増力の残留効果によって、威力を跳ね上げていたからだ。
 この呂布にとって初見である『浮舟』ならば、なおの事。
 一方、呂布の技は圧倒的ではあるものの、運命も見おぼえている。
 そして。運命の間断ない連続斬撃が、呂布の全身を切り刻んだ。一斬ごとに、威力を増していくそれが。
 だが、斬舞を浴びた呂布の頭が、紅花の方を向いた。錯覚ではない。
「確かに、敗北とは、死を以て完遂されるものよな。今度こそ砕き尽してくれようぞ!」
 血を散らし、身を捻った呂布が、空中を蹴って疾駆した。無理な体勢から、技を繰り出そうというのだ。
 その速力、跳躍力はと全く衰えない。少なくとも、そのように紅花には見えた。
 だが違うのは、今度は紅花が地上で待ち受けるという事。
「同じ技は喰らわないよ」
 虚空に残像すら刻み、相手が舞いながら向かってくるというのなら、紅花が狙うは、その体躯……ではなく、それが落とす影。
 落下してくる呂布。その刃は、またたく間に紅花へと迫って来る。
(「まだ、もう少し……!」)
 ギリギリまで引き寄せた所で、紅花が声を上げた。
「天! 縛っちゃいなさい!」
 合図と同時、控えていたクダギツネが、呂布の影に牙を立てた。
「む!?」
 身体が意志についてこない。襲う違和感に、呂布が挙動を乱した。
 傷を受けたわけでも、衝撃を浴びたわけでもない。奪われたのは、目に見えざるもの……自由。最大の武器である。
 だがそれも、一時的な拘束にしかならない。しかし、その一瞬さえあれば。
 それこそが、紅花の狙いであった。味方に声を飛ばす。
「最初から時間稼ぎだったというのか?!」
「どんなに強いと言われたやつでも、結局ひとりでは生き残れない」
 信じられぬ、というように驚愕する呂布に、語り掛ける紅花。
「覚えときなよ。裏切るだけじゃ、強くなれないんだよ」
 諭すように、そして突き放すように、紅花が言葉を投じた直後、その身が後退する。
 攻撃の連鎖を受け取ったのは、優だった。
「我が武、止まる事なし!」
 再動せんとする呂布。
 優の出方を待ってやる義理など、呂布にはない。もはや手加減の余裕がない事も要因の1つかもしれないが。
 不完全な体勢から繰り出された呂布の方天画戟、その軌道を神速の反応で読み切り、前進。強気で踏み込む優!
 首か胴が吹っ飛んだり、頭を潰されたりしなければ、ディアボロス的に死ぬ事は無いだろう。少なくともその場で即座にあの世行という事はあるまい。
 最強の将相手を越えるため、賭けたのは、自身の頑丈さ。そして優は、その賭けに勝った。
「怒り、怨み、憎み、呪え、我が怨讐は焔と成りて、仇なす者を灼滅せん――」
 握った鉄塊剣、その刀身が沸々と湧きたつ。地獄その物を顕現した灼炎が、刀の形という範疇を越えようとしている。
「その熱さ、それこそ我が戦に求めるものよ!」
 来るがいい、と呂布は、自らの攻撃を以て訴えかけた。
 優も止まらない。暴走しそうなほどの獄炎を、ありったけの精神力で制御してみせる。
「海岸送り上等の捨て身の一撃を受けてみろ!」
「我が目に地獄を見せるか……面白い!」
 荒れ狂う斬撃の乱舞と、灼滅の一刃が、激突を果たす。
「――灰燼すら残さん……灼滅せよ、煉獄の刃!」
 振り切った。
 交錯の後、盛大に地面を転がる優。
 技後の着地をも犠牲にした渾身の一斬が、呂布の強じんなる肉体を、遂に断ち斬ったのであった。

「そうか、これが敗北なのだな……」
 遂に倒れ伏した呂布が、ディアボロス達を見上げた。
「このような強さの形もあると言う事か。ならば次は、別の道を行くのも一興……」
 敗北を受け入れ、瞼を閉じる呂布。しかし彼にとっては、強さを求める旅路の新たな出発に過ぎないのかもしれない。
 風化し、消えゆく肉体。
 かくして、最強の将の一角は、ここに散ったのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【傀儡】LV1が発生!
【飛翔】がLV4になった!
【落下耐性】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV7になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2022年04月08日

洛陽城門前『呂布』決戦!

 洛陽・長安を護る巨大昆虫の森を突破したディアボロス達は、遂に、洛陽の都の入り口に到達することが出来ました。
 洛陽の都には『司馬』の軍旗が掲げられており、洛陽が、魏・呉・蜀とは別系統の勢力である事を示しているようです。

 ディアボロスが更に、洛陽へと近づこうとすると、洛陽の城門が開き、屈強な蟲将が次々と出陣してきます。

 この蟲将こそ、三国志最強の武将『呂布』だったのです。
 出陣した『呂布』は8体。
 この8体全てが、ジェネラル級に匹敵する戦闘力を持っているのです。

 最強の『呂布』8体を撃破しなければ、洛陽の都に入城する事は叶いません。
 しかし、ジェネラル級並の戦力を持つ8体の『呂布』を撃破するのは至難と言えます。
 幸い、敵は、洛陽を防衛し、巨大昆虫の森を再制圧する事が目的のようなので、ディアボロスが攻撃を仕掛けなければ、戦いを避ける事も可能かもしれません。


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#大戦乱群蟲三国志
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#洛陽城門前『呂布』決戦!
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#洛陽
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#呂布


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選択肢👾大群のトループス級『黄巾党残党』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)配下のトループス級クロノヴェーダ(👾)の大群と戦闘を行います。
 敵の数が多いので、撃退するには時間が掛かるかもしれません。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える行う必要があるでしょう  詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿洛陽城門前の戦い『呂布』のルール

 洛陽の城門から現れた8体の呂布と交戦します。
 同時に黄巾党の残党軍も大量に現れますが、主戦力は呂布のみです。
 三国志最強の武将とされる『呂布』を撃破し、洛陽攻略の道を切り開きましょう。

 呂布は、複数存在するにも関わらずジェネラル級に匹敵する戦闘力を誇りますが、戦闘力が高い以上の特殊能力は持っていないようです。

※呂布との戦闘判定
 呂布との戦いでは、敵の攻撃で大打撃を受けたとしても、呂布に大ダメージを与える事ができれば『大成功』として判定されます。
 より大きなダメージを与えられるような戦い方が有利になるかもしれません。


 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「白石・明日香」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。