リプレイ
テクトラム・ギベリオ
モフィンクス…ふふふ。敵にしておくには惜しいモフみだ。
だが敵は敵。どちらの「毛玉」がこの船に相応しいかモフみ対決だ。
スフィンクスの毛玉を喚び、モフィンクスたちがどこへ向かうか『時間稼ぎ』と『情報収集』をしながらじわじわ追い回す。
さぁさぁ小さき毛玉たちよ存分に走れ。止まればたちまち捕まるぞ?(『精神攻撃』)
ここは…劇場?
ふむ、船で優雅に観劇か。小規模ながらも本格的、そして無駄に豪華。
よほど娯楽に飢えていたのかそれとも趣味か。この座席も中々上等な生地を使っているな。役者は一体誰が…まさか本人?
……まぁ良い。お待たせしたなモフィンクスたち。
役者は揃った。最後に悲劇を演じてもらおうか。
アドリブ連携歓迎
クィト・メリトモナカアイス
でーでんでー、ででんでー。
この船のテーマ。
でーでんでー。
(今適当に考えた。たぶん5分後には忘れている)
さーちあんどですとろい。
この船のますこっとはふわふわもふもふからつやつやすべすべにちぇんじ。
他の復讐者がふわもふを連れてる? それはそれ。
ここは……現代的にいうと。音楽室。
楽器がたくさん。
それにたぶん偉そうな人が座る豪華な椅子。
……これは座りたくなる誘惑にかられる。
たくさん置いてある楽器に隠れてたり豪華な椅子に座ってたりするすふぃんくすはレーダーで敵を探知するつやつやすべすべの「モナカ」反撃型で索敵。
見つけたら「反撃のスノーシュー」めちゃくちゃ強い光の熱で焼いちゃう。
プターハ・カデューシアス
モフィに遭いたくありませんが、遭ったら速攻消し炭にしましょう
慈悲など無い(雷獣準備OK)
まずは内部捜索ですね
少年ファラオが指揮をする時、外部の状況はどこから見ていたのでしょう?
操縦室付近(目の辺り?)に見張室があって
ファラオへ報告していたのでしょうか? その辺り調べます
新宿島の防犯カメラや映像を映せるモニターの役割を担うような
クロノオブジェクトもあるかも知れません
後、P通信を持たない敵なら伝令を伝える為の通信機能はある筈
敵の船が一機では無いとしたら、調べておいた方が良い
他の船や、断片の王への連絡手段があるなら尚更に
…口の出撃口から小型機(子フィンクス)が排出されるシステムが
あったら面白いですね
逆叉・オルカ
格納庫を見つけたい。
具体的には、スフィンクスの口のあたりが動いてキャノン砲みたいなのが隠されていたら楽しいと思うんだ。
もしかしたら、砂に潜れる機能とか、空飛ぶ機能とか、隠し部屋なんかもあるかも知れないな!
グランダルメとの接点も疑われているし(ルーブル美術館でエジプトの品を見つけた)、砲撃技術はフランスからヒントを得たものだろうか?
それとも動力は魔力か??
壊れていたから使わなかったのだろうか?
見つけたらハイテンションで調べ出すよ。
変形ギミックは! ロマンじゃないか!!
そうだろモ助!!(モーラットに話しかけ)
え?背後からモフィンクスが近づいて来ていたから痺れさせといた?
ありがとうな
※アドリブ歓迎
巨大砂上船が砂漠に佇む様は、スフィンクス型をしているが故に、主を失い取り残された愛玩動物を思わせた。
敵の手のうちにあるときは、あれほどに手をかけさせた船。だが、これからディアボロスの手足ともなるかもしれない船。
砂上船の新たな主となるため、ディアボロスは船内の残存クロノヴェーダの排除に取り掛かった。
「♪ でーでんでー、ででんでー」
謎の歌を口ずさむクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)に、テクトラム・ギベリオ(砂漠の少数民族・g01318)が尋ねる。
「聞いたことのない歌だな。何の歌だ?」
「この船のテーマ」
答えて、クィトはまた歌いだした。
「ほう。即興歌か」
テクトラムは感心しているが、クィトは適当に歌っているだけなので、おそらく5分後にはもう思い出せなくなっているだろう。
「♪ でーでんでー」
進む通路は入り組んでおり、ややもすると進んでいる方向を見失ってしまいそうだ。通路の左右は強固な土壁で、身に馴染んだエジプトの遺跡の内部にいるような心持になってくる。
「モッフー!」
通路の向こうからやってきたモフィンクスたちが、2人と出くわし慌ててUターン。大急ぎで逃げてゆく。
「敵はっけん。ですとろーい」
「いや、少し泳がせて仲間のところに案内させよう。――毛玉」
テクトラムが喚ぶと、ひょこっと髪の間から白い猫の顔がのぞいた。スフィンクス『毛玉』だ。そのままぽてりと床に降りた『毛玉』は、目も身体もどこもかもまん丸だ。
「追いまわせ」
毛玉に命じてモフィンクスを追わせ、テクトラムは含み笑う。
「モフィンクス……敵にしておくには惜しいモフみだ。だが敵は敵。どちらの『毛玉』がこの船に相応しいかモフみ対決だ」
「そういう戦い?」
クィトはちょっと考えたあと、【浮遊球形ガジェット『モナカ』反撃型】を呼び出した。浮遊するつるりとした金色の球形ガジェットは、猫耳・猫尻尾付き。
「この船のますこっとはふわふわもふもふからつやつやすべすべにちぇんじ」
モフィンクスのもふもふか、ふわっふわな毛玉か、つやっつやのモナカか。
「勝ちは決まっていると思うが……さぁさぁ小さき毛玉たちよ存分に走れ。止まればたちまち捕まるぞ?」
モフィンクスを追い立てて、2人はその後を追っていった。
通路の壁に手を当てて、プターハ・カデューシアス(エジプトの龍人・g03560)は丹念に感触を確かめていた。
どこかに、求める場所へ続く隠された通路に繋がる、継ぎ目のようなものははないだろうか。
「あるとすればこの辺りのはずですが……」
外から見た砂上船を脳裏に浮かべ、そこに自分が頭部の艦橋から辿ってきたルートを重ねる。
不意に背後に生じた気配と音に、プターハは振り返った。そこには逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)が立っていた。
「背後からモフィンクスが近づいて来ていたよ」
示す場所に、モフィンクスが転がっている。その横にいるのは、オルカのサーヴァントであるモーラット・コミュの『モ助』だ。
モフィンクスの姿を見たプターハはちょっと顔をしかめたが、すぐに表情を改めてオルカに礼を述べた。
「ありがとうございます。つい夢中になっていました」
「随分熱心に調査していたんだな」
「ええ。スフィンクスの口の部分に通じる道があるとすれば、おそらくこの辺りではないかと思いまして」
念入りに探してみたが、隠された通路の痕跡はなかった。
「カデューシアスもスフィンクスの口が開くんじゃないかと推測したのか」
「も、ということはオルカ様もですか?」
「ああ。変形ギミックは! ロマンじゃないか!!」
いつになくテンション高めにオルカは語り、
「そうだろモ助!!」
モーラットにまで同意を求める。
「ええ、その通りです。やっぱりあったら嬉しいですよね」
ガジェッティア2人は目を見かわし、同時に口を開いた。
「口からキャノン砲!」
「口から子フィンクス!」
あ……違った。
「……まあ、外から見た感じ、あの口は開きそうには見えなかった」
だからこそ一縷の望みとして変形ギミックを求めたのだが、とオルカは呟く。もし砂上船にそんな機能がついていたなら、この戦いでも使用してきただろうし。
「口はともかくとして、オルカ様はもう船内は見回られましたか?」
「ある程度はね」
まだ見ていない場所はあるけれどと答えるオルカに、プターハは尋ねる。
「気になることがあるんです。いえ、気になるものが『無い』と言うべきなのかも知れません。――オルカ様が見た中に、外の見張りができるような場所はありましたか?」
艦橋に設けられた窓から外を見ることができたが、それ以外に外部の様子を知るための設備が見当たらない。
「なかったと思う。それなら目視で……いや、あり得ない」
言いかけてオルカは首を振った。それでは目的地を目指すこともままならない。
「外部への通信設備も見当たりませんでした」
船内の通信設備も伝声管のみのようだった。かなり不便なように感じるのは、新宿島に来てパラドクス通信などの便利さを知ってしまったからかもしれない。
「それを補うものがあるとすれば……ジェネラル級の持つ力、か?」
「計り知れない力です」
プターハが息をついたとき、オルカの視界の端を白いもこもこがよぎった。
「まだモフィンクスが残っているな」
「テクトラム様が追ってくださっているようですよ」
モフィンクスたちを追う丸っこいスフィンクスをプターハは示した。そのあとを、クィトとテクトラムが追ってゆく。
「モ助、俺たちも残りのモフィンクスを掃除に行こう」
オルカはじゃあまたとプターハに声をかけると、モーラットを促して船内を回り始めた。
クィトとテクトラムに追い詰められたモフィンクスが飛び込んだのは、彫刻のされた扉の向こう。
「音楽室?」
まとめて置かれている楽器に目を留めたクィトが首を傾げる。テクトラムはふむと周囲を見渡した。
「音楽限定というわけではなく、劇場ではないか?」
奥には舞台。
手前に椅子。
規模は大きくないが本格的で、無駄に豪華な劇場だ。
「船で優雅に観劇か。よほど娯楽に飢えていたのか、それとも趣味か」
テクトラムは椅子に手を滑らせた。刺繍の施された上等な生地が手に心地よい。
「いすは1つだけ……」
座ってみたいという誘惑に身をゆだね、クィトは椅子に腰を下ろした。柔らかなクッションがクィトを受け止める。
大きくゆったりとしているけれど、椅子は一人掛。舞台を独り占めしている気分だ。
皆で楽しむためでなく、少年ファラオを楽しませるためだけの場所。
同じ船に乗ってはいても、少年ファラオにとって他の者は共に楽しむ者ではなく、自分を楽しませる者でしかなかったということを、1つきりの椅子が語っている。
ディアボロスがこの場所を使用するならば、まずはこの椅子を撤去するところから始めたいところだ。
「……まぁ良い。お待たせしたなモフィンクスたち。役者は揃った。最後に悲劇を演じてもらおうか」
テクトラムは金の瞳でモフィンクスを射るように見つめた。その顔前にスフィンクスの毛玉が飛び上がり、翼を広げる。毛玉の小ぶりの翼から、まばゆい光が放たれ、それはモフィンクスの精神を揺さぶった。
『『モナカ』反撃型、つるすべのぴかー』
楽器の間に隠れているモフィンクスを、クィトの反撃のスノーシューが光となって焼き尽くす。
2人に反撃するモフィンクスの目からは光線が放たれ、劇場内を敵味方の光が交錯した。
光の乱舞が収まったとき、劇場内のもふもふの勢力は一掃されていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【照明】LV2が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV2が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
一・百
漆黒の狐に変身したまま、ジンのキューコン(銀狐型)と狭いとことか、高い場所の探索を主に
頼まれたら快く他の探索者の手伝いもする
モフィンクス見つけたら獣的に狩りたてる
俺達の方が、ふわふわ
せやな、丸い毛玉には負けへんで!
キューと追い掛けて、そのままパラドクスで攻撃
飛び掛かって水に落としてみる
モフィンクス、毛玉が縮むんじゃないだろうか?
オアシス(プール)あるんじゃないか?
昼寝できる、場所……
サンルームちゅうんか?室内オアシスとかありそやな!空の旅をしながら水辺の木陰でのんびりとかええよなぁ。セレブかい!
って、寝るな百!!
試しに、寝てみないと…(毎日寝れるなこれ)
基本、本人はほぼ喋らず、ジンが主に代弁
河津・或人
防衛線のほうにもモフィンクスは居たが、船内にも残ってるのがいたのか
心が痛むが、敵性存在は駆除しよう
残留効果に【修復加速】を足したいから過負荷世界で攻撃だ
あーこら、そんなつぶらな瞳を向けるな、やりづれぇだろ…!
(葛藤)
俺はあの時外で暴れるのに専念してたから、内部は初めてなんで
仲間の足取りや突入時の資料を基に探索していこう
ちょっとしたアミューズメントパークっぽくて楽しいな
ん、この区画は何だ…?
温室というか、植物園というか…
おおかた少年ファラオが所望する季節外れの果物なんかを年中生育してた、ってとこだろうか
収穫量は大したことなさそうだが、残留効果で食事は増やせるし
籠城用に役に立つかもしれないな
ひらり、ひらりと身を翻し、漆黒の狐が段差を上ってゆく。
耳先だけが金色のその狐は、一・百(気まぐれな狐・g04201)が身を変えたものだ。
人の目では気づきにくい段差の上や隙間などを、狐の躰を活かしてしらみつぶしに探索してゆく。
「モフっ!」
段差に張りつくように身を潜めていたモフィンクスが、狐との遭遇に驚いて跳ねた。そのまま段差から飛び降りて逃げてゆく。
百もそれを追って床に降り立つと、元の姿に戻った。狐のままではパラドクスが使用できないから、スフィンクスを排除することができない。
大急ぎで逃げているモフィンクスのもこふわな姿を、見失わないように百は走る。
「俺達の方が、ふわふわ」
百の隣を共に駆けるのは、銀狐の姿をしたジンのキューコン。
「せやな、丸い毛玉には負けへんで!」
モフィンクスを追う姿は、まさに狩り。
扉の向こうに逃げ込んだモフィンクスに続いて部屋に入った百は、そこに満ちる空気の温かさと明るい光に、思わず足を止めた。
足元は砂。
中央には澄んだ水がたたえられた池のようなものがあり、周囲には緑が茂る。
「オアシス……?」
それはまるで砂漠で見出したオアシスのようで。
「室内プール? サンルームちゅうんか?」
忙しく室内を巡るキューコンのあとについていきながら、百は天井を見上げた。ガラスになっているのではなく、どこからともなく光がさんさんと降り注いでいる。これもクロノ・オブジェクトのなせる業か。
「昼寝できる、場所……」
木陰に豪華な寝椅子を見つけ、百はふらふらとそちらへ近づいた。
「砂漠の旅をしながら水辺の木陰でのんびりとかええよなぁ。セレブかい! って、寝るな百! モフィンクスはどうすんねん」
寝椅子に引き寄せられていた百は、嫌々のようにモフィンクスに目を移し。
今まさにこちらにビームを発したモフィンクスを、奪魂尾獣穿でオアシスへと突き落とした。
河津・或人(エンジェルナンバー・g00444)もまた、同じく室内オアシスへと足を踏み入れた。
「これは……ヤシの木?」
豊かに葉を広げるナツメヤシの木。
たわわに実をつけたイチジク。
宝石のようにつやつやのブドウ。
植えられた果樹は季節のことなど知らぬように、どれも今が旬とばかりに実をつけている。
まるで植物園の温室のようだと思いながら、或人はブドウを1粒ちぎり、口に入れてみた。瑞々しい果汁が口内に広がる。
ファラオのために植えられていたのだろうか。収穫量はそれほど多くなさそうだが、ディアボロスならば残留効果を使えば食料を増やすことができる。
「籠城用に役に立つかもしれないな」
或人は果樹の存在を心に留めておくことにした。
と、目の端に入っていた枝が不意に揺れた。
見れば、ばっちりとモフィンクスと目が合った。見つかってしまったモフィンクスは、或人にうるうるとつぶらな瞳を向ける。
「こんなにかわいいモフを倒すモフか?」
「ちょっと尻尾に触ってもいいモフよ?」
ふわふわの尾を或人に向けて振ってみせるモフィンクスもいる。
「やりづれぇ……!」
精神攻撃並みのあざと可愛さに心が痛むが、敵性存在は駆除しなければとぐっと堪え。
『出でよいかずちの嚆矢、稲妻ひとつ見やれば五本あると思え――』
放つは過負荷世界。
本来ならば1つしかあり得ない挙動をガジェットにより幾重にも上書きし、世界への負荷を増大させる。それによって自分に都合の良い結果を導き出すパラドクスだ。
まともに電気矢をくらったモフィンクスは、目からの光線で反撃しつつも持ちこたえられずに木から落ちた。
「こいつ、モフィンクスの可愛さが通じないモフよ」
「やっつけるモフ!」
手のひら返しで本気を出すモフィンクスを、
(「こっちのほうがやりやすくて助かる」)
内心ほっとしながら、或人は次々に排除していったのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【狐変身】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
ディアボロスたちは船内をくまなく回り、すべてのモフィンクスを排除した。
船内の敵は取り除かれ、これで憂いなく砂上船に手を付けられるようになった。
船内の主要設備はクロノ・オブジェクトであるから、使用することは出来ても、手を加えることができない。クロノ・オブジェクトであることが幸いして、主要設備に破損は見られないから、この部分の修理は不要だ。
探索の結果、船内はおおむね良好な状態で、この船が大切に使われてきたことがうかがえた。だが戦いとそこから波及した混乱のために、船内のものがひっくり返っていたり、扉や椅子などに破損があったりと、荒れている箇所が見受けられた。主要部分以外は通常の物品のため、修理や取り換えが可能だ。
クロノヴェーダが使用していた船のため、ディアボロスにとっては使いづらい箇所もある。この機会に改装をするのも良いだろう。現地では岩や砂が調達できる。それ以外で必要なものは、パラドクストレインで材料を持ち込む必要がある。
そして、実際に船を使用するとなれば、施設が使用できるかどうか、実際に使ってみてのチェックもしておくと良いだろう。
ディアボロスたちは船を動かす前の調整に取り掛かった。
逆叉・オルカ
よーし、探索の後は早速修理だ!
探索時に得た情報をもとに、船内図を作成。
どこでどんな修理が必要か情報をまとめておこう。
さらに俺も溟海残響を使ってもろい部分がないか調査。
修復加速でどんどん直していこう。
必要な機材はみんなの分もトレインで持ち込む。
パラドクス通信や伝声管で仲間達と連絡取り合いながら進めよう。
伝声管をテストするいい機会だし。
現代で使われてるのと似た感じかな?
それともこれもクロノオブジェクト?
こちらオルカ。聞こえるかー?
声以外の伝達は……
…なんだよ、モ助。え?ちょっと落ち着け?
問題は外部情報を得る手段だよな…
現在地と地図と照らし合わせられるようジャイロスコープも作ったほうがいいかな?
何度も皆の探索結果を読み直し。
何度も紙に線を引き直し。
分からなくなると実際に足を運び。
「……こんなものかな」
逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)は描き上げた船内図を、数歩下がった位置から眺めた。
砂上船内の通路はエジプトの遺跡を思わせるように入り組んでいる。図にするのも難しく、やや曖昧な部分があるのは否めない。
「良いと思います」
自分が通ったことのある部分を確認し、プターハは頷いた。
もしかしたら間違っている部分もあるかもしれないが、それはこれから訂正してゆけばいい。ひとまず、現状で分かる範囲での船内図があれば何をするにも助かるだろう。
修理が必要だと分かっている箇所には、船内図に印をつけてある。
新たな修理箇所や、逆に修理完了した箇所は順次更新してゆくとして。
「艦橋に船内図を張っておくから、良かったら利用してくれ。あと、おかしなところがあったら教えてくれると助かるよ」
パラドクス通信で他のディアボロスに伝えると、オルカ自身も船の修復へと向かった。
艦橋に残ったプターハは、もっとわかりやすくするためにと、船内図を基に案内板を作り始めた。
入口や分岐に掲示するプレート。
各部屋への順路を示したサインボード。
皆で使う船だから、移動は分り易く素早くできるようにしておきたい。
この地を取り戻すために、今後も多くのディアボロスたちの力が必要となるだろう。だから、限られた人のみが分かるものではなく、来た人すべてが使いこなし、攻略を有利に進められるように――と。
成功🔵🔵🔴
効果1【修復加速】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
フルルズン・イスルーン
探索終わったかな? もう修理に入って良い?
じゃ、修復用のゴーレムくん入れるねー。
イート・ゴーレムくん出番だよー!
まずは【修復加速】で目立った壊れ物を食べさせてサクサク直していこう!
壺から机までなんかあったらすぐ呼んでねー。
んー、なんか船内オアシスで謎の水回りあるけど、手洗いトイレ調理場あるかな?
なきゃ拠点構築と発明で設置しときたいね。
燃料? 魔術知識でなんとか……家電用の発電機?
むむむ、苦手だけど出来なくは。
でもメカ機械周りは誰かに任せたいなぁ、ダメ?
後は、船内の通信関係も……。
いや我慢できないね! アートだ! アートしかない!
早業で彫刻を置きまくってやるのだ!
手頃な石を持ってくるぞー!
河津・或人
新宿のホームセンターでいろいろ購入して
セメントやコテ、左官グッズ一式を持ち込もう
作業着もそれっぽく
【アイテムポケット】も利用して作業
外で取れる砂を利用してモルタルに加工して、外装などのひび割れを修復するぜ
綺麗に仕上げられるジョブだと良かったんだが…
まぁ、今は放置したまま運用すると悪化しそうなところを優先的に修復したり
見た目悪くない程度に直せられればいいかな
砂と接するところは滑らかに仕上げて、フットワークが軽くなるようにしよう
まだ敵の手にある他のスフィンクスと差別化するために
違う色で塗装し直すのも良さそうだが…
これはさすがに皆の判断を仰いでからやるほうがいいか、大事なことだしな
サティニフィア・ネイバーライト
目的
船内の修理、整頓
目標
クロノオブジェクト以外の設備をすべて利用可能にする
心情
さて施設探索と残敵掃討は済んだな
んじゃまぁ本格的にこの船をアタシ達のモノにしちまうか!
行動
先ずは運べる調度品や壊れたりした物を手分けして外に運び出す
何が何個あるか、どんぐらい壊れてるか把握するにゃ中じゃだめだろ
広い所に並べるのが一番早ぇ
直すにも広い方がいいし、中で直しちゃいつまで経っても片付かねぇぜ
また、戸棚とかチョットした収納などクロノオブジェクトじゃない鍵は全部開けていくぜ
中を全部出し終わったら汚れを落として壊れたものを修理して、不要なものを処分して…最後に戻す、と
大掃除は重労働だぜ
ブロス・ブラッドハート
スフィンクスのお腹のなかを大掃除だな!よーっし、おれはお片付けを頑張るぞーっ
【照明】であたりを照らしながら、もう使えなそうなもの、みんなが取り替えたものを外にガンガン運んでくぜ!
もし内部から外に出られそうなとこがあれば、そっから【飛翔】で飛び出て地面の一か所に集めたり…あ、そーだ!通路とか部屋の天井に傷がついてないかもついでに見ておこっと
壊れてたり傷ついてる箇所を見つけたら【パラドクス通信】でほうれんそうだな!
余裕がありそうなら外観のお掃除も!
空を飛びながらスポンジとかふぁいばータオルとかでごしごし
これから新宿島の乗り物になるんだもんな、カッコよく磨いてあげるんだぜ♪
アドリブ・連携歓迎だー
四千寺・凱
清掃その他諸々の作業に必要な水を
【水源】で確保するでござる
スフィンクスの外に川を作ってバケツリレーするのが良かろうか…
貯水槽タイプかどうかも確認するでござる
中に水源を作れるようなら水回りの動作確認も兼ねて
厨房や手洗い場といった設備を作動させてみるでござる
漏水箇所が見つかったら【パラドクス通信】で連絡を入れて取りつつ
水源ストップで補修しておかねば
ところで、いくつかありそうな待機部屋のカーペットや壁紙も
概観からの雰囲気を大きく損なわない程度に
それぞれ色々なディアボロスの出身ディヴィジョンをイメージしたデザインにリフォームして
落ち着ける空間にしたいでござるよ
まずは拙者、和風を所望にて…!
「探索終わったかな? もう修理に入って良い?」
うずうずと待っていたフルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)が、船内の通路をのぞき込んだ。
「施設探索と残敵掃討は済んだようだぜ」
様子を確かめてきたサティニフィア・ネイバーライト(スゴ腕情報屋・g00008)が、待っている修理班の皆へと告げる。船の中にはもうディアボロスしかいない。何の憂いもなく、状態確認や修理ができる。
「艦橋にある船内図に、分かってる要修理箇所がメモしてあるらしいから、見て置くといいぜ」
「いよいよ、スフィンクスのお腹の中を大掃除だな!」
勢い込んで砂上船に踏み込むと、ブロス・ブラッドハート(腹ぺこにやん・g03342)は【照明】の効果を使用して辺りを明るく照らし出した。船内には行動に不便のないほどの灯りはあるが、船内の細かな部分までチェックするためには、より明るいほうが見やすいだろう。
船の中とは思えない、ピラミッドの中にでもいるような通路を珍しげに見上げ、ブロスは傷み具合を確認しながら進んで行く。
「修復用のゴーレムくん入れるねー。イート・ゴーレムくん出番だよー!」
パラドクスで呼び出したゴーレムを連れて、フルルズンは修理箇所を確認するため、まずは艦橋へと向かった。
「皆はりきってんなー。んじゃまぁ本格的にこの船をアタシ達のモノにしちまうか!」
サティニフィアも皆に負けず劣らず大乗り気で、砂上船の修復作業に取り掛かった。
四千寺・凱(妖狐の鬼狩人・g04874)は場所を見計らうために、砂上船周辺をぐるりと歩いた。
「この辺りが良かろうか……」
砂上船の前では進路の邪魔になる。パラドクストレインとの間に作ると、何かのたびに渡るのが手間だ。何度か周囲を巡って良さそうな場所を決めると、凱は清らかな川の流れを出現させた。
船内の清掃などもするだろうから、水を確保しておこうと思ってのことだ。
バケツも用意してきたから、必要があれば船内にも運べる。
「水、ちょっともらってもいいかな」
声をかけられた凱が振り返ると、そこにいたのは河津・或人(エンジェルナンバー・g00444)だった。作業着姿で髪もバンダナでまとめ、手にはゴム手袋をしている。
「もちろんでござる。何に使うでござるか?」
「モルタルを作るんだ。ホームセンターでいろいろ買ってきた」
或人はアイテムポケットから『今日からあなたもモルタル職人』と書かれた初心者セットの大袋を取り出した。パッケージを破り、中身を地面に並べていく。
同封されていた説明書に書いてある通りに、トロ舟の中にセメントとモルタル混和剤をあけると、船周囲にある砂を量って投入し、よく混ぜ合わせた。
そこに少しずつ水を足しながら、垂れてこない固さに練り上げる。
「これを塗るのでござるか」
「補強のために塗ることもできるし、接着剤として使うこともできる。ピラミッドの石の下に使ってたみたいだから、馴染みもいいかと思うんだが……どうかな」
ちょうど練りあがったころ、ブロスからパラドクス通信が入った。
「あるとにーちゃん、天井とか壁の辺り、崩れそうなところがあるけど、何とか出来ないか?」
「んー、やってみるか。今行く」
「ありがとな。ここは任せた!」
コテやコテ板を取りまとめ、或人はブロスから聞いた場所へと急いだ。
「綺麗に仕上げられるジョブだと良かったんだが」
モルタルをきれいに塗るにはコツが必要だが、とりあえず状態の悪化を止めることができれば、あとはおいおい改装してゆけば良い。
ムラにならないように丁寧に、或人はモルタル補修を行っていった。
補修箇所を皆に伝えながらブロスは砂上船の中を歩き回り、不用品を回収した。回収した不用品を持って開口部から飛び、外へと運び出す。使わないものはすっきり片付け、砂上船内部を有効に使いたい。
ある程度運んでしまうと、ブロスは今度は外装の掃除に取り掛かった。
「ちょっと水、もらうぜー」
凱の水源からバケツで水を汲みだすと、ファイバータオルとスポンジを駆使して、スフィンクスを磨き上げる。
「これから新宿島の乗り物になるんだもんな、カッコよく磨いてあげるんだぜ♪」
砂埃を落とし、ごしごしと。
磨かれたスフィンクスは太陽の光を弾いて、いよいよ輝く。
その金色の外観を或人は見上げた。
「他にもこういうスフィンクスがあるなら、差別化するために違う色で塗装し直すのもありかもしれないな……」
他の砂上船の形体が不明だから、その必要性があるのかどうかもまだ分からないが、可能性の1つとして、或人はいろいろな色を脳裏でスフィンクスにのせてみた。
「はい、どんどん食べるんだよー」
フルルズンは、目につく壊れ物を片っ端からイート・ゴーレムに差し出した。
『"食べて 結合し 完成"』
ゴーレムの体積以上のその量がどこに取り込まれていくのか……そこは気にしてはいけないところなのだろう。
修復加速の効果が重ねられているため、修復はさくさくとはかどり気分が良い。
「ほい、ほい、ほいっと」
サティニフィアは壊れているかどうかに関わらず、外に運べるものをどんどん運び出していった。船内に何がどのくらいあって、どのくらい壊れているのか。外に運んで並べてしまえば、把握がしやすい。
一般的に船内として想像するのと比べ、砂上船の中にある調度品や備品は少ないように感じられる。少年ファラオはともかく、他の乗組員にはかなり不便であったのではないだろうか。
「鍵がほとんどついてないってのも不用心がすぎないか?」
サティニフィアは戸棚や収納庫を片っ端から開けてみているのだが、簡単に開いてしまわないように留めてある部分はあれども、鍵らしい鍵はついていない。
まあその分、解錠に時間を取られることがないから助かるのだが。
自分が担当する区域のものをあらかた運び出し終えると、サティニフィアはてきぱきと壊れたものを修理していった。まとまっているから全体像も把握しやすく、作業の効率が良い。
修理を終えると、凱が生み出した水源の水を使って、運び出したものや、運び出された部屋の汚れを落とす。
環境的に砂が入り込みやすいのだろう。調度品の隅の方を拭くとじゃりじゃりと砂の感触があった。
これだけの物品を元に戻すのも重労働だが、掃除され、配置を考えて戻された物品はかなり使いやすくなることだろう。
サティニフィアは疲れも見せず、ガンガン働くのだった。
修理のほかに気になることはといえば、水回り。
「手洗いトイレ調理場はほしいよね」
「船の中に川を作るわけにもゆかぬでござるからな……」
水はどうなっているのかと、フルルズンと凱は厨房を覗いてみた。
きれいな水をたたえた甕は、汲み出してみたが減る様子がない。
手洗いや調理はここでできそうだ。
トイレは見つけることができなかったが、船の下に不要物を排出する設備があるから、これを利用すればなんとかなりそうだ。
「何か発明して、もっと便利にしたいとこだけど……メカ機械周りは誰かに任せたいなぁ」
あと考えるべきは通信関係……とそこまで考えて、フルルズンは我慢できなくなる。
「ああ、もう、アートだ! アートしかない!」
小難しいことよりなにより、趣味に合う船にしたい。そう、手ごろな彫刻を船に飾りまくりたい。
「フルルズンどの?」
厨房から走り出て行くフルルズンを、凱はあっけにとられて見送った。
「どうしたのでござろうか」
その問いに答えてくれる相手はなく。凱は内装に使用する和風の壁紙を仕入れに、パラドクストレインに戻ることにした。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【修復加速】がLV3になった!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV4になった!
クィト・メリトモナカアイス
どんどっどんどど、どどどどー。
(この船のテーマその2)
せっかく着いたのだし我はここのお片付け。
お片付けなら我にお任せ。
お手伝いガジェット『ヘペレルくん』1~6号を動員、【修復加速】と合わせて劇場及び劇場までの道のりを修理していく。
舞台は特に念入りに。
楽器は新宿島のも持ち込みたい。けど今回は持ってきてない。
のでとりあえず修理はしておく。ここにあるものならどんなものか知っているし修理できる。
修理が終わったら椅子を……どうしようか。
この場所からはのけたい。
けど壊すのはもったいない。
んんー……よし。
とりあえず運転する部屋に持っていこう。
船長椅子っぽいし。
テクトラム・ギベリオ
モフィンクスは片付いた。
ようやくゆっくり出来そうだが、まずは暴れた分船内の片付けからだな。
劇場をそのまま劇場として使うのもいい。音楽やダンスが得意な者が居るだろう。
広さも防音もそれなりにあるので、個室や会議室として区切っても良いな。
そしてこの豪華な椅子だが…1人掛けであるし、ここには不要だが破壊するのは勿体無い。【怪力無双】で運び出す。
代わりになる椅子や机が無いか【パラドクス通信】で仲間に聞いてみよう。修復した者が居るかも知れん。
あればそれを運び込み、使い勝手の良い私たちの劇場として修復する。
全てが終わった後、ここで祝賀会などやっても面白い。
ふふ、柄にもなくはしゃいでしまうな。
アドリブ連携歓迎
モフィンクスがすべて排除され、これで砂上船は完全にクロノヴェーダの手から離れた。
「ようやくゆっくり出来そうだが、まずは暴れた分船内の片付けからだな」
テクトラム・ギベリオ(砂漠の少数民族・g01318)は、モフィンクスと戦う場とした劇場を見渡した。手を付けるならば、ここからにすべきだろう。
「♪ どんどっどんどど、どどどどー」
クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)は相変わらず、謎の歌を口ずさんでいる。
「それは何の歌だ?」
テクトラムに尋ねられ、クィトは答える。
「この船のテーマ」
「……さきほどとは違う歌のようだが」
「テーマその2」
答えて、クィトは続きをまた歌いだした。
「なるほど。テーマは1つとは限らないか」
テクトラムは納得して、劇場の片づけに戻った。
クィトはお手伝いガジェット『ヘペレルくん』の1号から6号までを動員し、劇場と劇場までの通路の修理を開始する。スカラベ型ガジェットが、ごろごろと補修材料を転がして運ぶさまは、どこかユーモラスだ。
舞台は特に念入りに、傷んだ箇所がないかを確認する。少しの段差もたわみも、舞台で演じる人の妨げになるだろうから。
舞台のチェックを終えると、クィトは今度は楽器を調べた。いずれは新宿の楽器も運び入れて合奏してみたいが、今日のところはあるものの修繕優先だ。
葦で作られた縦笛や、芸術品のようなシストルム、打ち鳴らすための骨の数々。
見知った楽器を、クィトは試しに鳴らし、調整していった。
その間に劇場から戦いの痕跡を消除し終えたテクトラムは、今度は壁をコツコツと叩いてその響きに耳を澄ませた。
「このまま劇場として使うのもいいが、広さも防音もそれなりにあるので、個室や会議室として区切っても良いな。この船を手に入れた祝賀会も開けそうだ」
「うん。でもこれは邪魔」
クィトの指したものを見て、テクトラムもああと頷いた。
それは観客席にぽつんと置かれている、無駄に豪華な一人掛けの椅子。
今後この場所をどう活用するかは決めていないが、たった1人の観客を喜ばせるために使われることはないだろう。それならばこの椅子は取り除いておきたい。
だが、上質な布が張られた金の椅子は座り心地も最高で、ただ壊してしまうにはもったいない。
「んんー……運転する部屋に持っていこう。船長椅子っぽいし」
「艦橋にはこれよりごてごてに飾られた船長用の寝椅子があったが」
「がーん」
良い置き場所を見つけたと思ったのにと、クィトは衝撃を棒読みの擬音で表した。
「とりあえず、余っていそうな部屋に置いておこうか。そのうち良い置き場所が見つかるだろう」
この椅子の代わりに、とテクトラムはパラドクス通信で聞いてみる。
「劇場に置くための机と椅子が欲しい。余っているものはないか?」
と、すぐにサティニフィアから返事があった。
「ちょうどきれいにした椅子があるぜ。ひぃ、ふぅ、みー……揃いなら8。ばらばらでもよけりゃ、もっとあるけどどうする?」
「見に行く」
テクトラムは怪力無双を使用して豪華な椅子を担ぎ上げると、劇場から出て行った。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【修復加速】がLV4になった!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
音羽・華楠
植物園……果樹園?
そんな感じの温室もあるんですね。
その温室の地面に【土壌改良】を施しましょう。
それで果実の収穫量を増やせるはずです。
温室の面積に余裕があれば、木材や燃料に出来る木を植えるのもありかもしれません。
すぐには利用出来なくても、今後も大半が砂漠のエジプトで活動する上で、植物由来の資源は貴重です。
絶対に役立つはずですから。
既に生ってる果実は、このまま放置しても熟し過ぎて地面に落ちるだけでしょうし。
収穫して船内を修理してる皆さんへの差し入れにしましょう。
食べ切れない分は、保存し易い形に加工したいところです。
干し果実、ジャム……お酒も造れるかもしれませんね。
【料理】技能、覚えようかな……?
イシュア・アルミゴス
探索おっつかれー。ここからは楽しい楽しい修復の時間だ
砲台つけて戦艦に出来たらよかったけど…今でも十分すぎるか
設備の修復はみんながやってくれてるからオアシスの方いじろうかな
ある程度ここで活動出来るようにしたいから畑とか欲しいよね
土壌改良で土の質を整えて、と。これである程度自給自足できそうだね
種と道具は新宿から持ってきてっと。時間はかかるけどこれぐらいはね?
食料と水があれば長期的に戦えそうだね。
そういやこれって何で動いてるんだろう。電気とかかな?
よく分からない物をそのまま使うと大変だからね。動力が何かを確認しておかなきゃ
穂村・夏輝
【植物知識】を持つ身としては、室内オアシスが気になるところではあるんだよね。二十一世紀の園芸知識で植物の配置を最適化すれば、さらに作物を育てるのにスペースを確保できないかな?【植物活性】を使えば、生育に栄養分とかを配慮する必要もなくなるから、色々と育成できそうだよね。
「あとは食糧庫とかどんな感じかな?」
壊れた場所などがあれば、修理したいし【口福の伝道者】とかを使用できるような食事スペースとかも用意しておきたい。後は【液体錬成】に使えるような容器や冷暗所とかも用意しておかないとかな
カマル・サディーク
(サポート)
ぼ、ボクは主に【観察】技能を活かした状況の整理、【過去視の道案内】での目的地移動、戦闘の序盤、露払いや小手調べ、引き立て役、場の繋ぎなどで使ってほしいぞ。と、トドメは誰か仲間に任せた。
補足動作:観察やイプエルの訓戒のときは左目の包帯を外して、左目で対象をじーっと見るぞ(左目は右目と同じ色だぞ)
戦闘ではあえて敵の攻撃を一度受けて、イプエルの訓戒で敵の攻撃を再現するぞ。
敵はどんな攻撃をしてくるのか、自分のコピー攻撃が回避されたのなら敵はどうやって避けたのか。
後に続く仲間達に少しでも情報を与えられたら、それはボクにとって成功なんだ。
わかったことがあれば仲間達に(可能ならパラドクス通信で)伝えるぞ。
降り注ぐ光が、澄んだ水の面をきらきらと輝かせる。
それを囲むのは色濃き緑の草木。
果樹はたわわに実をつけ、空気は柔らかに暖かい。
この場所に来るだけで、ほっと息をつきたくなる。
まさに、砂漠の中のオアシスのように。
「これが探索で見つけた室内オアシスかー」
ドアを開けて現れた景色を、イシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)は興味深げに見渡した。
「植物園……というより果樹園でしょうか。こんな温室が船の中にあったんですね」
音羽・華楠(赫雷の妹狐・g02883)は嬉しそうに手のひらを胸の前で合わせた。。探索の結果としてこの場所のことは聞いていたが、実際に見、肌に感じるのとでは大違いだ。
「オアシス……」
カマル・サディーク(人間の王墓守護者・g03220)は呆然と眼前を見やったあと、ゆっくりと水際へ寄って行った。
するりと顔の包帯を解いて、カマルは左目でじっと水面を見つめる。何か不審な点はないかとじっくり観察してから、おもむろに水に手を差し入れ、掬いあげた。顔に近づけて濁りなどはないかも見てみたが、水はそのまま口にできそうなほど澄んでいる。
「ほんものの水だぞ」
カマルは嬉しくなって、ぱしゃぱしゃと水を手で跳ね返した。砂上船の修復と調査という目的がなければ、水浴びでもしたいくらいだ。
イシュアはオアシス周辺をぐるりと歩いてみる。
足元はさらさらした砂の感触。
広々として見えるけれど、歩いてみればそれほどでもない。だがそれでも、船の中にこれほどの場所があるのは驚きだ。
「周囲の植物は、この水を使用して育てられているのかな」
穂村・夏輝(天使喰らいの復讐者・g02109)は船内とは思えない木々を見やった。どれも艶のある緑の葉を茂らせていて、状態の良さがうかがえる。
水が貴重なこの土地で、オアシスの恵みを我がものとして船に据える。少年ファラオにとっては格別の贅沢であったろう。
木陰に置いてある寝椅子には金で作られた蔦が飾られ、ここで寝そべって採れたての果物を食べれば、さぞ気分が良かっただろうと思わせる。
だが、果樹の間を歩き回った夏輝は軽く眉を寄せた。
「あまり収穫には重きを置いていなかったんだね」
夏輝の目から見ると、果樹の配置には無駄が多かった。この辺りに作物を植えれば、もう少し位置を変えれば、ともどかしい。
逆に、観賞用として見るならば、寝椅子からみた果樹の配置は美しい。
「食糧を確保するためではなく、目を楽しませるための果樹か」
飢え渇く者もいる過酷な地で、驕奢を欲しいままにしたファラオに、イシュアは苦くつぶやいた。
「食糧庫を見てきたけど、あまり充実してなかったんだよね。ファラオが満足できれば、あとのことは二の次だったんじゃないかな」
あちらも整えなければと、夏輝は必要な物品に考えを巡らせた。
「この室内オアシス1つを取っても、私たちが求めるものとファラオのそれとは違うということが、よく分かりますね」
そう言ったあと、でも、と華楠は笑顔で続ける。
「だからこそ、これからは私たちが使いやすい場所に変えていきましょう」
そう、この船はディアボロスの砂上船。今までのやり方に縛られる必要はないのだから。
まず、イシュアと華楠は土壌改良に取り組んだ。
ディアボロスがこの地にいられない間も、植物が育ちやすい土壌は継続する。土が豊かになれば、より多くの収穫が望めるだろう。
「ここで活動するなら、ある程度自給自足できるように畑とか欲しいよね」
果物もいいけれど実用的な食糧も、とイシュアが言うと、
「それならこの辺りはどうかな」
夏輝は目星をつけていた場所を指した。そこには葉脈のくっきりした葉を重ねるようにして、草が茂っている。実などはつけておらず、見た目の美しさのためだけに配置されているようだ。
「こんなに日当たりがいいのに、ただ草だけを茂らせておくのはもったいない。ここなら作物の生育にはもってこいだと思うよ」
観賞用の草にはちょっとどいてもらって、試しにそこに畑を作ってみる。これがうまく育つようなら、他にスペースを広げていっても良いだろう。
「ぼ、ボクは豆を植えるといいと思う。ひよこ豆とか、おいしいぞ」
カマルの提案に、夏輝は首を傾げた。
「豆、ですか?」
「豆は花もかわいい」
豆推しのカマルに、イシュアはそうかと頷く。
「せっかくの場所だから、見た目も大切だね。うまく育つかどうかわからないけど、種を……というより豆そのものを植えるのかな……買ってくるよ。他に希望の種や道具はあるかな?」
イシュアは新宿と砂上船を往復して種や畑仕事用の道具を運び込み、カマルは真剣な面持ちで豆を植え付け、夏輝は畑に植えた作物を、植物活性で育てた。にょきにょき伸びるとはいかないが、今すぐに作物が必要というわけではないので、徐々に育てていけば良いだろう。
イシュアと夏輝が畑を作っている間に、華楠は果樹になっている実を収穫し、籠に入れていった。
船内を修理しているディアボロスへの差し入れにしてもいいし、少し取り置いて、口福の伝道者の効果があるときに食べて増やせば、干し果実やジャム、酒などに加工して保存することもできそうだ。
手のかかる加工品ならば、新宿から持ち込んだほうが食糧としては手っ取り早いが、船内で採れたものを食べるというのも、楽しみの1つ。より一層、砂上船への愛着も増すというものだろう。
忙しく動き回るディアボロスたちを、オアシスに満ちる光は燦燦と照らし続けた――。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【土壌改良】LV2が発生!
【植物活性】LV1が発生!
【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV2が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
プターハ・カデューシアス
修復ですね!
オルカ様が船内図作るようなので、それを元にして
案内板を入り口や分岐の各所に掲示
各部屋への順路のサインボードも設置
皆で使う物、移動は分り易く素早くできた方が良い
伝声管のテストにも付き合いますよ
外部監視装置、無いなら持ち込み
ジェネラルの力新宿島の先進技術でなんとかなるのでは?
配線等は、機械知識とガジェッティア技術を駆使
電源は太陽光パネル
監視カメラとディスプレイを数台持ち込んで
スフィンクスの前後、左右とカメラを配置
操舵室にディスプレイを施工出来れば良いですね
機械いじりに、うきうきわくわくハイテンション!
工夫をしているときが楽しい
戦闘の殺伐から離れ、モノ作りに没頭する時間
たまには良い物です
砂上船に関して活躍したのはディアボロスだけではない。パラドクストレインも大活躍だ。
「ふぅ……足りないものはこれだけで良かったかな」
アイテムポケットに入りきらない分を抱え持ち。新宿でしてきた買い物をオルカは艦橋の床に下ろした。
パラドクス通信で皆に連絡しようとして思いとどまり、伝声管の蓋を取る。
「こちらオルカ。聞こえるかー?」
伝声管には目印のように小さな宝石が嵌っているが、どこに繋がっているのかは分からない。しばらく待って返事がなければ蓋を閉じて次の伝声管へ。返答があれば、それがどこに繋がっているのかのメモを貼り付けておく。
「よく聞こえます。こちらプターハ、左側面の開口部にいます」
「左側面、開口部……っと。買い物してきたから取りにおいでー」
会話はできるが、伝わる声はくぐもっている。たまたま伝声管の近くに人がいるときにしか使えない。パラドクス通信の便利さとは比べ物にならないが、なにかのときに使えるかもとの期待をこめて。
「仕組みはシンプル。伝声以外の機能は無さそうか。素材は金属っぽいけど……」
管を叩いて音を確かめたり、中をのぞき込んだりしているオルカの背に、モーラット・コミュの『モ助』が、落ち着けとでもいうように身を摺り寄せた。
「買い出しありがとうございます。予想以上に配線がすごいことになってしまったので助かります」
プターハ・カデューシアス(エジプトの龍人・g03560)はオルカの荷物から配線の束を取り出した。
「どう? いけそう?」
「耐久性や運用などに不安はありますが、とりあえずは」
プターハが砂上船に取り付けたのは、外部を監視するための装置だ。
船の前後左右に監視カメラを取りつけ、艦橋にはモニター用にディスプレイを置いた。電源は太陽光パネルから取っている。
配線に手こずりはしているが、それすらもプターハには楽しく感じられた。
「俺も使えそうなものを持ち込んでみたよ。うまく使っていけるといいんだが」
オルカが仕入れてきたのは、小型のジャイロスコープだ。
船の傾きや加速などを測定し地図と照らし合わせることによって、船の位置を割り出せれば、進路を定めることもできるだろう。
「私たちはジェネラル級の力は持ちませんが、代わりに新宿島の先進技術がありますからね」
すべての力と技術を結集し、クロノヴェーダを打ち崩す。
砂上船は、その大きな足掛かりであり、象徴でもあるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
●マスターより
砂上船の探索、および修復お疲れ様でした。
いよいよ試運転に入ります。
あちこち触って、砂上船を動かしてみてくださいね。
運転操作以外として……この選択肢で、砂上船の性能の方向性が決まります。
速い船にしたい、守りの固い船にしたい、などお好みはいろいろあるかと思います。どんな砂上船にしたいか、を1つ考えて、その機能がありそうな部分を操作してみましょう。ただし、攻撃系はパラドクスでの攻撃にはならないことに注意です。
この試運転の選択肢は、必要数を超えての採用はしない予定ですので、大成功が入れば3人、成功なら4人、というところです。
では、プレイング、お待ちしております。
無堂・理央
大きな乗り物を自分達の手で動かすとか浪漫満載なんだけど!なんだけど!!
艦橋にあるらしい操舵輪?に飛びついて操舵手希望と手を挙げるよ!
船と名がつくし、左右の動きは水上船と同じと考えて良いかな?
操舵に【騎乗】が使えないか試しつつ、砂上船をゆっくり取舵で左に向けて、ゆっくり面舵で右に向けてと思った通りに動くか確認して、今度は同じ動作を徐々に早くして反応速度や曲がり具合も確認していこう。
高速移動&高速ドリフトしてみたいけど、許可が出るまで我慢我慢。
砂上船が他ディヴィジョン侵攻用も兼ねてるなら、砂漠以外に山上氷上海上雪上と地形を問わずに移動出来る走破性を持ってないかな?
地雷系も踏まないようなホバー移動?
ラズロル・ロンド
いきなり急発進してどこかに激突じゃ
折角の修理が台無しになりかねない
ブレーキっぽい所を確認しつつ
ゆっくり前進してストップして
感覚を掴んでから色々試すのがいいと思うんだよ
なんて意外と慎重派発言をかましつつ
監視カメラの様子を見ながら変化を逐一知らせよう
右に行って、左に行って…デカいから思う通りの場所に進めるのも大変そうだ
幅を考えて…この辺か?
と感覚を覚える
大きくて食料の確保もできるんなら
籠城にピッタリじゃないか
僕は守りが固いのがいいな!砂嵐なんて物ともしないのは勿論だとして
バリアとかあったらカッコいいじゃん!
所有者にとっての異物を排斥するような!
このボタンなんだろ?と気になるヤツをポチっとな!しよう
逆叉・オルカ
残ってる席は船長席…俺が指揮をするのか
船長席にはモ助を座らせとこう
ニューマスコットポジション(?)だぞ
…モーラット船長と言ったのは誰だ
モ助「(*´ω`*)」
動かす順番を決めよう
まずは俺たちが先ほど設置した新システムを起動
外部モニターとジャイロスコープの自動演算結果……カーナビみたいな画面が出ると思う
これで色々チェックしながら
次は前進や操作のテスト→機能チェックが理想
どこかに排斥力調節機能もないかな
持ち込んだものが排斥されると毎回再設置する事になるので面倒なんだ
だからスフィンクス内だけでも排斥力の影響を弱めたい
戦利品を運ぶために用意してないかな
…ぽちっ
準備はできたか?
試運転、開始!
※アドリブ歓迎
クィト・メリトモナカアイス
だーん、だだだーん、だだだだーん。
だっだっだっだっだっだっだっだっだーん。
(テーマその3)
この後のとりあえずの予定として。
このスフィンクスでメンフィスの方へ行くとか行かないとか。
クロノヴェーダがたくさん、たぶん。
というわけで。耐久力テスト。
ばりあとかあるならそれも使ってどれくらいの攻撃に耐えられるかちぇっく。
トループス級アヴァタール級ジェネラル級。どれくらいの敵の攻撃に耐えられるかな?
防御機構を探して見つかれば作動させる。その後自分はスフィンクスから一時降りる。
でもって「突撃のラガマフィン」でスフィンクスに突撃。いくぞー。
ぶつかって防御・耐久を見て強行突破にはどれくらい使えるか考える。
操船をつかさどるのは未知のクロノ・オブジェクト。
とはいえ、形状や配置からおおよその見当がつくものが無いわけではない。
最も分かりやすいのは舵輪だろう。船についているものとほぼ同じ形状だから、使用方法も大差なさそうだ。
それ以外だと、起動ボタンと思われる緑の宝石で作られたボタンと、それに付随するスイッチ、段階が印されているレバー、あたりは推測が立てやすい。逆に、ポツンとあるだけのスイッチはそれが何のためのものであるのか推し量るのが難しい。
「これ押して良い? 良いよね?」
ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)がうずうずと起動ボタンに手を伸ばし、押す寸前で手を止めて皆に尋ねる。
「そうだな。船を動かすにも時間がかかるだろうから、先に起動をさせておこう。その後の順番は……」
逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)は操舵席をゆっくりと眺め渡す。その間にラズロルは起動ボタンを押し、付随するスイッチを入れていった。
「まずは俺たちが先ほど設置した新システムを起動する。これで砂上船の位置が把握できるようになると思うから、それで色々チェックしながら次は前進や操作のテスト、それから機能チェックが理想だけど、どうかな?」
反論が出ないのを確認すると、オルカはさっそく自身で持ち込んだジャイロスコープと、プターハの取り付けた監視カメラの画像を使用してのシステムの起動に取り組んだ。
「それは何?」
クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)がオルカの手元をのぞき込む。
「外部モニターとジャイロスコープの自動演算結果を表示させるんだ。どこに向かっているのかが分からないと、足として使えないだろう?」
クィトはこくこくと頷いた。
「なるほど、わからん」
「俺もこの場でプログラムとかは組めないから、新宿の技術屋さんにお願いしておいたものをインストールするだけだよ」
画面で伸びてゆくプログレスバーをオルカは指さした。
「へー、こういうのも使えるんだ。便利だね」
これならなんでもいけそうだと感心する無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)に、オルカは表情をやや曇らせる。
「安定してずっと使えるなら、ね」
「やっぱりネックは排斥力かー。どうしてもつきまとうね」
ラズロルは宙を仰いだ。
この時代にない技術には排斥力が働く。ディアボロスがこの場で使い続けている間は良いのだが、全員が帰還してしまうと残されたものは徐々に壊れていってしまう。
この地はクロノヴェーダの支配下にあるのだという事実を、排斥力はディアボロスたちへと突き付けてくるのだった。
操舵席の宝石に光が宿り、船が息を吹き返す。
オルカの前のモニターには演算結果が映し出され、試運転の準備が整った。
「いよいよ始動? ボク、操舵手をやるよ!」
理央は高く手を挙げると、艦橋の右側に設置された舵輪に飛びついた。窓の向こうに砂漠が見える。こうしてみると、かなり高い位置にいるのだと感じられた。
「たぶん、これを押すか引くかすれば前進しそうだよね。段階があるのは出力の差かな。いきなり急発進してどこかに激突じゃ折角の修理が台無しになりかねないから、まずはゆっくり前進とストップを繰り返す感じ? けど、ブレーキらしきものがないんだけど……」
ラズロルは艦橋左側にあるスイッチやレバー類をじっくりと吟味中。
他のディアボロスたちも、思い思いに興味のある場所につき、操船方法を模索する。
「船長席が空いているんだが……」
見回したオルカの目がクィトと合った。
「♪ だーん、だだだーん、だだだだーん。だっだっだっだっだっだっだっだっだーん」
船のテーマその3を歌っていたクィトはオルカの視線を辿って、ごてごてに装飾された船長用の寝椅子に目をやると、
「外で耐久力テストする。ばりあとかあれば作動させておいて」
さっさと艦橋から走り出ていった。
「……俺が指揮をするのか」
それはいいが、この寝椅子に寝そべって?
「……」
オルカはモーラット・コミュの『モ助』を抱え上げると、船長椅子に載せた。
「喜べ、モ助。ニューマスコットポジションだぞ」
モーラット船長の誕生だ。
「準備はできたか?」
これでよしとばかりに、オルカは艦橋にいるメンバーに声をかけ、外に出たクィトとはパラドクス通信で確認を取り、号令をかけた。
「試運転、開始!」
オルカの号令に合わせ、ラズロルはレバーを少しだけ前に押した。
……何も起こらない。
と思ったとき、じわりと砂上船は進み始めた。微速前進といったところか。レバーを戻すと速度が落ち、やがて停止する。レバーを少し引けば、砂上船はゆっくりと後退した。
ラズロルは窓と監視カメラで障害物がないことを確認し、レバーをもう一段階押してみた。予測通り、速度があがる。ブレーキらしきものはやはり見つけられない。止まりたいときには、レバーを引くことによって制動をかける仕組みのようだ。
「そろそろ舵を操作してみようか」
「船と名がつくし、左右の動きは水上船と同じと考えて良いかな? ……取舵ー!」
オルカに言われ、理央は舵輪をゆっくり左へ回した。砂上船の進路が左へと向く。
「面舵ー!」
今度は船は右へと向かう。
舵輪の角度を変え、動作のスピードを変え、どれくらいの動きにどれくらい反応するかを理央は確かめていった。砂上船のサイズだから小回りはきかないが、理央の舵の通りに船は左右に進路を取る。
「これ、浪漫満載なんだけど!」
感覚がつかめてくるにつれ、かなり思うところに船を進められるようになり、理央は楽しくなってきた。
「砂上船だから、砂の上を走るものなんだろうけど、砂漠以外も走れないかな? ホバーみたいな機能はない?」
「それらしいボタン押してみようか」
船を微速で直進させて、ラズロルは慎重に付近のボタンやスイッチを操作していった。操作してもなにが起きているのか分からないものもあれば。
「……うるさい」
不意に響いた咆哮のような音に、外にいたクィトが耳を覆った。
「ごめんごめん。クラクションみたいなものかな」
分かったボタンには、付箋に機能を書いてぺたりと貼り付けておく。
順に操作していったが、ホバーらしき機能はなさそうだ。
「砂漠以外は無理なのかな。じゃあ、面舵ー」
前方の岩が露出している区域を回避しようと理央が舵を切ろうすると、
「待って、今のボタンもういちど」
外からクィトが呼びかけた。
「これ?」
ラズロルがボタンを操作する。押しても変化は感じないが……。
「うん。そのまま進んで。すごくゆっくりと」
「えっ、ガリガリってならない?」
不安ながらも理央は舵をまっすぐのままキープした。砂上船は……何事もなく進んでゆく。オルカが窓に寄って見下ろすと、岩場だった場所は砂漠に変じていた。
「『泥濘の地』の砂漠バージョンかな」
「何それ便利。バリアとかはないの? これとか、これとかっ」
籠城することにでもなったら守りは固いほうが良いからと、ラズロルは願いをこめてボタンを押してみた。
「あ……」
砂上船の周囲に砂嵐が巻き起こる。
バリアではないが、砂嵐の中、通常の生物が船に寄ってくることはないだろう。
ただ、以前砂上船『スフィンクス』の周辺に吹き荒れた、ディアボロスさえ近寄るのに苦労するような砂嵐とは違う。勢いを増す機能はないかと操作してみたが、どうやらなさそうだ。
「あの威力は、ジェネラル級の力で上乗せしてたってことかな。ジェネラル級、ずる過ぎない?」
ラズロルはむぅと唸った。
「しばらくそのままにしておいて」
クィトはそう頼むと、浮遊球形ガジェット『モナカ』突撃型を呼び出した。
『『モナカ』突撃型、行くぞー』
モナカに跨り、突撃のラガマフィン。
砂上船で跳ね返って地面に降りると、攻撃した部分を確認。それを何度か繰り返す。
「……じょうぶ」
砂上船の耐久力に満足そうに頷くと、クィトは飛翔で船内へと戻っていったのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
【完全視界】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV7になった!
【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
●マスターより
残るは最後の選択肢『③命名 ディアボロスの巨大砂上船』となりました。
『砂上船の名前』、『命名の理由』、そして『本格始動の掛け声』をお待ちしてます。
テクトラム・ギベリオ
モフィンクスを退治し船を修理し、そして試運転を経ていよいよ命名だな。
ふーむ…そうだな。
サフィーナ・ミウはどうだろう?
サフィーナはアラビア語で「船」ミウは古代エジプト語で「猫」だ。
…スフィンクスは獅子?
せっかく私たちの物になったのだし、そこは可愛げと親しみを込めてあえての「猫」で。
それに猫は縁起が良く船乗りの間では重宝されて…脱線したか。
とにかく、見たまま・機能そのままの命名だが、名は体を表すと言うし直球で。
では掛け声だな。
「我らが砂上船、サフィーナ・ミウよ。地平線の彼方に向けて発進せよ…!」
試運転を終えた巨大砂上船『スフィンクス』が砂漠に佇む。
今はもう取り残された愛玩動物ではなく、進めの合図を心待ちにしているパートナーのように、頼もしく目に映る。
残存敵を取り除き、改装を行い、試運転を行った。それにより、クロノヴェーダの砂上船を、ディアボロスの砂上船へと変えたのだ。
となれば、あとは最後の仕上げ。
新たな名をこの船に贈り、ディアボロスの砂上船としての存在を確定させる。
「命名の儀の時間であるぞー!」
フルルズンの呼びかけに、外にいた者も、室内オアシスなど船内の設備にいた者も艦橋に集まり、思い思いの名を持ち寄った。
どの名もそれぞれ、船に託す未来だったり、船のイメージだったり、可愛かったり、格好良かったりと、この船へのディアボロスへの期待が感じられるものだ。
「ふーむ……そうだな。サフィーナ・ミウはどうだろう?」
テクトラム・ギベリオ(砂漠の少数民族・g01318)も、船にふさわしいと思われる名前を提案した。
「サフィーナはアラビア語で『船』。ミウは古代エジプト語で『猫』だ」
猫の船。
名は体を表すというから、見たまま、機能そのままを、直球で。
「へえ、洒落てんな。けど、スフィンクスは獅子の躰に人間の頭だったよな。猫はどっから来たんだ?」
サティニフィアが不思議そうに尋ねた。
「獅子も猫のうち。せっかく私たちの物になったのだし、可愛げと親しみを込めてあえての『猫』にしてみた。それに猫は縁起が良く、船乗りの間では重宝されていることもある」
「エジプトは猫と縁が深いしね」
猫を傷つけたら死罪だ、とイシュアが冗談めかして言う。
獅子を猫のようにじゃらして、大切に可愛がって。
そんな愛される船となるように。
「猫さんの船、可愛くていいと思いますよ」
華楠がにこにこと賛成した。
皆が持ち寄った名前を順に検討していった結果、砂上船の名前は『サフィーナ・ミウ』に決まった。
これよりサフィーナ・ミウはディアボロスの足となり、獣神王朝エジプトを駆ける。
船に取り付けた文明の利器が壊れてしまわないよう、あまり間を開けずに運用していきたいところだ。
テクトラムは手をまっすぐに伸ばし、船の前方……その先に続く未来をも指さし、高らかに告げる。
「我らが砂上船、サフィーナ・ミウよ。地平線の彼方に向けて発進せよ……!」
新たなる船出。
その先に、幸あれ――。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!