ああ、黎明の獣たちよ(作者 秋月きり)
#機械化ドイツ帝国
#機械化ベルリン王宮大乱戦、断片の王を狙え
#ベルリン王宮
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「まったく、忌々しいものよ! 我らが機械化ベルリン王宮に侵入者を許すなどと!」
そう怒鳴り散らすのはジェネラル級ゾルダート、陸軍参謀総長『パウル・フォン・ヒンデンブルク』であった。両肩の補助頭脳を総動員させながら状況を分析する彼は、恐縮と身を縮ませる他のアヴァタール級クロノヴェーダたちへ大声を上げている。その咆哮は士気を高める為と言うよりも、憂さ晴らしに近かった。
「我らが皇帝、ヴィルヘルム2世陛下に万が一の事があってはならない。動かせる戦力は全て迎撃に向かわせるのだ」
「はっ! ヒンデンブルク閣下の仰せのままに!」
「それと、各国境の主力部隊にも、ベルリン王宮への援軍を派遣せよと命令を出せ!」
その命令に、しかし、アヴァタール級クロノヴェーダ、スヴェトザル・ボロイェヴィッチは目を白黒する。確かに、彼らの所属する機械化ドイツ帝国は、主力部隊を国境線の警備に割いている。だが、それは他のディヴィジョンを警戒しての物ではなかっただろうか。
意見を具申しようとし、しかし逡巡する彼に、ヒルデンブルグは更なる大声を上げ放つのだった。
「敵の規模が不明過ぎる。万が一があってはならないのだ」
「はっ! 了解しました!」
敬礼と共に頷き、スヴェトザルは走り去っていく。
「まったく! 皇帝陛下に何かあったら我らは終わりだぞ! それを理解しているのか!」
焦燥混じりの溜め息だけが、其処に残されていた。
「お集まり頂きありがとうございます。此度の作戦の概要を説明致しますね」
新宿島新宿駅ホーム。今し方到着したばかりのパラドクストレインの前に立つのは時先案内人、シルシュ・エヌマエリシュ(ドラゴニアンのガジェッティア・g03182)その人だった。
「皆様の活躍で、機械化ベルリン王宮強襲作戦は成功致しました。これによりベルリン王宮への強襲が可能となりました!」
その快挙に喜びつつ、「それで……」と彼女は言葉を続ける。
「ベルリン王宮には断片の王、ヴィルヘルム2世の存在も確認されています。先立ての防衛戦突破によって、彼の断片の王の喉元に刃を突きつける寸前の形になった訳です」
だが、すぐさま断片の王と戦えるわけではない。あくまで、喉元に食らいつく寸前まで辿り着いたと言うだけだ。
「その為に後一手が必要なのです。皆様がベルリン王宮内を暴れ回ることで敵を混乱させ、隙を生み出す――そんな一手が必要なのです」
敵の本拠地に乗り込んで戦うなど、虎穴に入らずんば……的な状況だ。だが、道を拓くためにはその行いも必要だった。
「その上で厳しい条件が化せられています。ですが、このチャンスを逃す皆様では無いと、信じています」
だから、派手に暴れ、目的を成就させて欲しい。
シルシュは復讐者たちにそう告げるのであった。
「ベルリン王宮では、王宮内のゾルダートたちを総動員し、防衛態勢を敷こうとしているようです」
加えて、王宮外の戦力や国境に配備されている精鋭部隊から動員を行おうとしている様だ。ハッキリ言えば、時間的余裕は何処にも無かった。
「よって、短期間にどれだけ多くの襲撃を行う事が出来るか。それが勝負の分水嶺となりそうです」
だが、今は未だ、王宮内のゾルダート達に於ける防衛戦のみだ。
まずは此処を破壊する事を目標とするべきだろう。
「皆様が相手取るのはアヴァタール級クロノヴェーダ『スヴェトザル・ボロイェヴィッチ』、そしてトループス級クロノヴェーダ『くるみ割り機械人形』になります」
断片の王を守る為に戦う彼らは士気も高く、かなりの難敵となることが予想される。
「先も言いましたが、彼らを撃破し、ベルリン王宮内を混乱させれば、敵の要職を引き出す事も可能でしょう。そして、何れ其の刃は、断片の王『ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世』へと届くはずなのです」
その為に頑張って欲しい。時先案内人は真摯な瞳でそう告げる。
「これはもしかしたら一気呵成にドイツを奪還するチャンスとなるかも知れません。……あまり、楽観的に捉えるのも良くないとは思いますが」
故に敵も必死だ。国境要塞群からの増援に頼るのはその現れだろう。
「厳しい戦いになると思います。でも、皆様ならきっと……」
信頼と共に、シルシュは復讐者たちをパラドクストレインへと送り出す。
新たな灯火が今、掲げられていた。
リプレイ
無堂・理央
ここの敵も速攻で撃破しないとね!
外から戦力が来るまでに事を成す為にも!
無双馬『クロフサ』に騎乗して突撃ー!
まずはクロフサの脚を活かして戦場を駆け巡り、敵をかく乱するよ。
必要なら撹乱段階で敵陣に斬り込んでくけど、そこは状況を見てだね。
ボクの撹乱や味方の攻撃で敵陣形が崩れたら、更に突き崩す為に突撃ー!!
【ダッシュ】で一気に間合いを詰めて敵陣に乗り込み、馬上槍やクロフサの蹄で敵陣を【蹂躙】しまくっちゃえ!
敵の反撃も統率が取れてこそ脅威。
敵陣を崩して連携を崩せば、一体一体のサーベルは馬上槍で捌いたりクロフサの脚で振り切ったりと個別対応するだけ。
対トループス級戦を行う他の人とは可能な範囲で連携するよ。
桜・姫恋
絡み・アドリブ歓迎
【ヨアケ】の皆と暴れるよ!
とりあえず騒げばいいんだよね?
《不意打ち》にて敵を鎖で《捕縛》し勢いのまま投げたり縛神帯にて斬りつける
派手に暴れまわりながらも味方の死角を援護する形で動きながら敵の周りに鎖を張り巡らせ纏めて《捕縛》し締め上げる。
仲間たちが敵に追い詰められてたらすかさずサポートに入り体制を立て直すまでの《時間稼ぎ》も行う
私の仲間に手を出したら許さないからね?
この鎖と布からは簡単に逃れられると思わないことね
さて、私の強力な幻覚による精神的苦痛と鎖による身体的苦痛にお人形さんたちはどのくらい耐えてくれるのかしらね?
アイネリス・レナリィ
アドリブ絡み歓迎
【ヨアケ】
では、存分に暴れ回るとしましょうか。
一気に畳みかけますよ。
囮役を兼ねて前線で立ち回りましょう
火炎燐を周囲にばら撒き【爆破】
なるべく目立つように牽制します
近距離の敵を剣刃で斬りつけつつ味方の動きを【観察】、襲われそうであれば槍刃を撃ち込み味方の死角をフォロー
敵がこちらから意識を逸らせば詰むように攻撃を仕掛け追い込んでいきます
纏めて来るなら都合が良い
敵群は【湧き出づる大輪】を発動し突き上げる無数の剣で刺し穿つ
余所見は良くないわね……。
うっかり斬り捨てられないように、精々こちらを気にしておきなさい。
「ディアボロスたちだ! 総員、配置に付け!」
機械化ドイツ帝国内ベルリン王宮に怒号が響き渡る。声の主はトループス級クロノヴェーダ『くるみ割り機械人形』。玩具の様な外躯をした、ゾルダート兵達であった。
「とりあえず騒げばいいんだよね?」
艶やかに、艶やかに。
桜・姫恋(苺姫・g03043)の笑みに、アイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)は「ええ」と頷く。
「存分に暴れ回るとしましょうか。一気に畳み掛けますよ」
「了解。それはお手の物だね。クロフサ、行くよ!」
無双馬に騎乗した無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)の言葉は、強く、そして頼もしく響いた。
援軍を呼ばせない様に速攻に。しかし、王宮内を混乱させる為に派手に動く。それが此度、皆が行うべき作戦の主旨だ。
後は何処まで敵を引きつけることが出来るか。
それは彼女達の奮闘に掛かっていた。
「総員突撃! 斬って斬って、斬りまくれ!!」
自身の身長の半分にも満たない玩具たちの行軍は、むしろ微笑ましく思えてくる。彼奴らの抱く軍刀が、血塗られた真剣で無ければ、と但し書きが付くが。
「纏めて来るなら都合が良い。咲いて、乱れろ」
くるみ割り機械人形たちの吶喊を遮ったのは、アイネリスの召喚した無数の剣刃群だ。馬防柵宜しく沸き立ったそれは、渾身の力で走る機械人形の身体を絡め取ると、彼の機械の身体を串刺し、王宮の中空へと吊り上げていく。
「怯むな! 進め進め!」
だが、それで進軍が止まる機械化兵達ではない。
パイクと化した剣刃を斬り裂き、仲間の屍を踏み越え、叱咤と共に進み出でてくる。
「狂わずに耐えれるかしら?」
あははと哄笑が舞う。それは姫恋の笑みであった。
流石に待ち受ける敵相手に不意打ちは叶わなかったが、戦いへと突入した今となってはそれも既に考慮の外だ。ただ派手に暴れ回り、敵を倒す。それが彼女の為すことだ。
「私の仲間に手を出したら許さないからね?」
軍刀がアイネリスに到達するよりも早く、彼女の召喚した鎖たちが機械人形を捕縛。ギチギチと締め上げていく。彼奴らの目から力が失われていくのは、おそらく既に幻覚の中へと誘われた為だろう。
「いっくぞー!」
そして、その中に突撃するのは理央だ。無双馬クロフサの蹴りと馬上槍の双撃は機械人形たちをなぎ払い、次々と吹き飛ばしていく。その小気味よさはまさしく、無双そのものであった。
「兵長!!」
「犠牲は気にするな! 後のことは参謀総長、そして陛下が何とかしてくれる!!」
「いや、そこはせめて君らを率いているアヴァタール級の名前を出して上げようよ……」
理央のツッコミはさておき、機械人形たちもやられるがまま、と言う訳ではなかった。
仲間を踏み台に無数の手数と化した斬撃は、クロフサを、そして理央を斬り裂き、幾多の裂傷を刻んでいく。
その怒濤の波に呑まれたのは彼女だけではなかった。姫恋も、そしてアイネリスもまた攻め斬られ、白い肌に赤い線が刻まれていく。
「よしっ。頃合いだね!」
「ええ。一度退きましょう」
姫恋の言葉に、アイネリスが頷く。
ベルリン王宮に集まった戦力は自分達だけではない。故に、自分達のみが全てを請け負う必要はない。それが彼女達の導いた結論だった。
(「既に楔は打ち込んだ」)
機械化兵達は浮き足立ち、数割の壊滅まで至っている。戦果は上々。自分達の果たしたことは、それで充分だった。
「また蹂躙しに来るかもね!」
理央の捨て台詞と共に、三者は戦場から離脱する。
「兵長!」
「追うな! まだ彼奴らは来るぞ!!」
機械化兵たちの怒号だけが、後に残されていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
リーシャ・アデル
・心情
さーて、敵の喉元に食らいつく所まで来たってんなら、後は噛み砕くだけかしらね?
確実に通す為にも、この人形達から片付けていかないとねっ!!
・戦闘
号令を出してこっちに進軍してくるってんなら好都合よね
残留効果≪トラップ生成≫で敵の足元を泥状にするトラップだったり、足を絡め取るようなワイヤートラップが仕掛けられた空間にして戦うわ
後はパラドクス『翠焔・創像:ヒートバインド』でこいつらの急所を縛り上げたり、そのまま「翠焔・創像:フレイムフェザー」を【早業】で【投擲】して、【貫通撃】で【破壊】や【粉砕】していくわ
・その他
アドリブや連携等は大歓迎よ
エリザベータ・シゲトヴァール
●心情
この戦線の指揮官はスヴェトザル・ボロイェヴィッチ!?
祖国の英雄がベルリン王宮の護りに就き、そして敵同士としてその防衛ラインに挑むだなんて。
……何とも、数奇な巡り会わせね。
●行動
【首都解放戦線】
コールサイン:ユサール
【飛翔】し上空より突破を試みる
【空中戦】【一撃離脱】で対空砲火を振り切り、最大高度より最大戦速で急降下
【偵察】技能の応用で防衛線の薄い箇所を【看破】し、
デモリッションガンで【砲撃】して突破口を開ける
後続の味方が『傷口』から侵入して敵戦線の分断を完了させるまでは、
マシンピストルの【制圧射撃】で持ち堪える
流石は『イゾンツォの騎士』の指揮。一筋縄ではいかない。多少の無理は承知の上よ。
ノイン・クリーガー
【首都解放戦線】
コードネーム:ゴースト
いよいよベルリンか。
そろそろ返してもらおうか、我が祖国を。
とにかく攻勢あるのみ。
突撃してアームクローとファイティングカランビットで敵を切り裂く。
敵は集団戦を得意としているようだ。
隙を突かれないように味方と死角をカバーしながら孤立しないように戦
う。
敵の斬撃に対しては【神速反応】により回避、防御を行い、SPDの低い味方をディフェンスする。
果たしてその決断は懸命であったか。
その答えは直ぐに知ることとなる。
第二陣の到来は、その予期よりも更に早かったからだ。
「流石は『イゾンツォの騎士』の指揮。一筋縄ではいかないわね」
エリザベータ・シゲトヴァール(聖イシュトヴァンの剣・g00490)の独白は、むしろ賞賛のように紡がれていた。流石は寡兵で幾多の防衛をくぐり抜けた指揮官の下の兵士と言った処か。復讐者たちの波状攻撃はお手の物、と誇示している様であった。
「その名を借りているだけだとは思うけどね」
クロノヴェーダの中には、歴史上の人物の名を勝手に名乗る者も多い。まさに虎の威を借る狐だと、リーシャ・アデル(絆紡ぎし焔の翼・g00625)の呆れ声に、思わずエリザベータは苦笑してしまう。
(「此処に居るのはアヴァタール級クロノヴェーダ。現身であって本人じゃないことも明白だけれども」)
だが、名を騙るだけあり、その指揮は突出している様にも感じる。戦場に残り、第二波に備える様に、思わず感嘆が零れてしまったのも事実と言えば事実であった。
「とにかく攻勢有るのみだ」
ノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)の言葉に、二人は頷き、駆け出す。
如何に優秀な指揮であろうと、それを上回る武力で叩きのめす。
それが復讐者たちに課せられた使命であった。
「突撃! 突撃! 突撃ィィィィッ!!」
繰り出される軍刀の斬撃を真正面から受け、しかし、ノインは倒れない。自身を庇うように構えた両腕、逆手に握ったナイフ、そして身体を包む戦闘服。その全てが、機械化兵による必殺の一撃から、致命傷を防いでくれている。お陰で身体に刻まれているそれは、全てが些末な傷のみであった。
「そろそろ返してもらおうか、我が祖国を」
そして、お返しにと致命打を放つ。
ナイフと鉄爪による一撃は機械化兵の腹部を抉り、内部の動力炉をぐしゃりと圧壊していった。
「さーて、片付けていかないとね!」
敵は目の前のくるみ割り機械人形たちのみではない。その先のアヴァタール級クロノヴェーダ、そして参謀総長や断片の王こと機械化ドイツ帝国皇帝、ヴィルヘルム2世だ。こんなところで足踏みしていられないと、リーシャは短刀を投擲する。数体を壁へと縫い止めたそれが残す軌跡は、残影のみでなかった。
「――! 各位、待避!!」
「遅いわ」
炎が奔る。残された軌跡はリーシャと短刀を結ぶワイヤーであり、それが残された機械化兵たちを絡め取り、締め上げていく。ぎちぎちと響いた破壊の音は、ぐしゃりと呆気ない程に終焉の音へと転じていった。
「この場所は制圧させて貰うわ」
そして、空中から襲撃を掛けるのはエリザベータのマシンピストルであった。
無数に吐き出される弾丸は機械化兵を穿ち、砕き、破壊していく。正面からの斬撃、側面からの絞撃、そして真上からの銃撃と、その蹂躙に、如何に数頼みのトループス級クロノヴェーダと言えど、耐えきれる物ではない。
「へ、兵長……」
悲鳴は聞こえず、もはや呻き声もまた、灰燼の中に消えていく。
炎が、刃が、そして銃弾が、軍刀をたたき折り、くるみ割り機械人形たちを呑み込んでいった。
「さあ、突破口は開いたわ」
もはやこの戦場に、動く影は復讐者たちしかあらず。
ここに、トループス級クロノヴェーダの壊滅という結果のみが、残されていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
【ヨアケ】で参加
さてさて、あとはお前を倒すだけね?
せっかくだし新しくできた技を試させてもらうわよ?
残留効果の【完全視界】で視界は確保しつつ【飛翔】して戦う
パラドクスにて自身と全く同じ姿形をした幻覚を生み出すと同時に桜吹雪を幻覚で出し敵の視界を奪って攻撃する。
舞って散りましょう?桜吹雪と共に桜扇を手に舞うように敵に近づきながら斬りつけていく。
因縁のある味方のためにも《時間稼ぎ》をしながら敵の体力を削りながら戦う
敵の攻撃は【神速反応】にて避けたり《一撃離脱》で弾きながら距離を取る
その他使える効果は全て使用していく
百鬼・運命
【ヨアケ】
アドリブ絡み◎
心情
敵は防衛に特化したようなタイプ。しかしながらそれゆえにラインさえ突破出来ればこっちのものだ。
行動
【完全視界】で視界確保。【神速反応】で反応速度を高めて、『呼吸法』で身体能力を高めたうえで、パラドクス「浮舟」の歩法を用いた立体的な機動で、桜さんの幻覚を利用させてもらいつつ防衛線の突破を試みる
相手が防衛をしている以上、自分を倒そうとする敵より、自分を無視して先に進もうとする敵を警戒し、多少の無理をしても自分を倒そうとする敵より優先的な迎撃を試みるはず。
なので撃破よりも無視して突破することを狙った動きをすることで因縁のあるエリザベータさんなど、仲間の攻撃する隙を作っていく
ハルトヴィヒ・レーヴェンブルク
(サポート)
奴らを殺ればいいのか?
――分かった。一匹残らず、叩き潰してやる。
逃げられると思うなよ!
*
傷つくことは厭わず、一体でも多くの敵を倒すべく行動
色んな意味で不器用なので搦手の作戦遂行は不得手
合理的かつ明確な指示がある場合は割と素直に従う
*
帝国のサイボーグ化実験によって最愛の兄を奪われ、復讐に燃える少年
自らも改造されかけたが未遂に終わり、殲滅兵器を鹵獲して脱出した過去がある
そのため脳改造されたトループス級には憐憫を寄せることも
寝ても覚めても怒りが消えないため、基本的に笑わず、冗談が通じない
パンツァーハウンドとはドライな関係(のつもりだが時々無意識にモフってる)
迷惑行為、公序良俗に反する行為はNG
硝煙と土の匂い。怒号と砲撃の轟き。それが彼の――否、彼らの経験した戦場だ。
それは、どの戦場であっても――例え、王の座する機械化ベルリン王宮も、そこが最前線である以上、違いはなかった。
(「よもや、この場所が最前線になるとはな……」)
陸軍参謀総長『パウル・フォン・ヒンデンブルク』ががなり立てていた万が一の事態、とやらが本当に訪れてしまったようだ。
そこまで思い浮かべ、しかし、否と首を振る。
万が一の事態とは皇帝、ヴィルヘルム2世陛下に凶刃が到達した場合だ。その間際と言えど、現在はその限りではない。
故にアヴァタール級クロノヴェーダ、スヴェトザル・ボロイェヴィッチは吼える。
侵入者たちにこれ以上好き勝手をさせない。それがイゾンツォの騎士の二つ名を抱く彼の、強き思いであった。
「名前を簒奪した癖によく言う!」
巨大柱を盾に、砲撃から身を隠しながら、百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)ははんと鼻で笑う。好き勝手喚いているが、目の前のスヴェトザルはアヴァタール級クロノヴェーダだ。クロノス級の劣化コピーに過ぎない。
そして、大元のクロノス級にしても、歴史上の勇士と言うわけではなく、その威を借りるだけの存在だ。それがイゾンツォの騎士を名乗るなど烏滸がましいと、運命は笑わざる得なかった。
(「だが、その異名を名乗るだけあって、防戦は得手のようだな」)
ベルリン王宮の装飾品を物ともしない絨毯砲撃は、確かに運命たち復讐者を追い詰めている。柱の陰に入り込み、こちらも銃撃と応戦はしている物の、次の一手が欠けている。闇雲に突っ込む下策は採りたくないが、それも致し方ないのかとの思慮が、鎌首を擡げてくる。
「爆撃を止めれば良いのね」
思考を重ねる運命に、さらりと言い放つのは桜・姫恋(苺姫・g03043)であった。
快活に笑うサキュバスの淑女は一度、強く頷くと、無作為に柱の陰より進み出でる。
「桜さん?!」
「桜?!」
反応の声は二つ。一つはその後ろ姿を見送った運命の物。そして、彼女の援護にと飛び出だそうとハルトヴィヒ・レーヴェンブルク(殲滅のカノーネ・g03211)の物であった。
それが成されるのに刹那の刻も必要としていなかった。
桜の身体は無数の銃弾に晒され、ぐしゃぐしゃに千切れ、消えていく。硝煙の匂いだけが、ベルリン王宮の中に充満していく。
そう。沸き立つのは硝煙の匂いのみであった。
血臭は沸き立たない。
「舞い散れ!」
銃弾に晒され、千切れ消えていったのは、桜の生み出した幻影体であった。消失する傍から桜吹雪へと転じたそれを煙幕に、桜は壁を、そして天井を駆け抜ける。
二度目の砲撃よりも早く、その斬撃はスヴェトザルの胸を斬り裂いていた。
「ぐぬっ!」
「折角だから新しく作った技、試させて貰ったわ」
後は貴方を倒すだけ。
そう告げる彼女を前に、しかし、スヴェトザルは斃れない。幻影と同じ末路に導くと、銃口を彼女に向け、そして。
発砲よりも早く、その身体が横に吹き飛んでいた。
「叩き潰してやる。逃げられると思うなよ!」
合金に包まれた筈の顎を捕らえたのは、ハルトヴィヒの拳であった。巨躯と強化身体、合わせて成年男性数人分に勝る重量を持つ身体は、しかし、青年の拳一つで浮き上がらんばかりの衝撃に見舞われていた。一度のみでない。二度、三度と重ねられた殴打はスヴェトザルの表情を歪め、身体へ破壊の跡を刻んでいく。
「我ガ脚、阻メズ」
二者の攻撃によって、足止めは成された。
ならばと飛び出た運命は、スヴェトザルへと肉薄。反閇にも似た特殊な足運びから繰り出される大太刀の斬撃は、スヴェトザルを捉え、袈裟斬りにしていく。
「――どうだ!」
「はんっ。この程度か、侵入者共!」
自身を染め上げる血潮を、そして傷口を瞬時に癒やし、スヴェトザルは咆哮する。
彼が紡ぐ継戦の意志は、断片の王への忠誠、そして、防戦の騎士である自負だ。桜やハルトヴィヒ、そして運命の攻撃に晒され、しかし、その目に宿る強い意志は曇りを見せない。
(「だが、その自負こそがお前の弱点だ。スヴェトザル・ボロイェヴィッチ!」)
その矜持が、彼奴の足を止める。その矜持が仲間の刃を彼奴に届けさせる。防戦の天才と言う自負は、逃げの一手や搦め手を選ばない。否、選べない。真正面から刃を受け止め、打ち砕くと言う選択肢のみが、彼に許された全てであった。
運命の言葉が正しいかどうか。その結果は直ぐにでも判明する筈だ。
「舞って散りましょう?」
再び幻影と共に桜は斬撃を切り結び、ハルトヴィヒは拳や蹴打を彼の敵へと叩き付けていく。
終焉へと彼を導く。
その想いは復讐者達によって、紡がれていった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【神速反応】がLV2になった!
【飛翔】がLV2になった!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
エリザベータ・シゲトヴァール
●心情
……お出ましね。『イゾンツォの騎士』
仕えるべき主君を違えたのは、存在を奪ったクロノヴェーダだから?
貴方の防衛戦の手腕で確かめさせて貰うわ!
●行動
【飛翔】し敵防衛ラインを空中から突破する。
……幻影とは言え、祖国の英霊達の姿をしているのは流石にやり辛いけど、いつか必ず、貴方達の名誉と尊厳を取り戻すと約束する。
対空砲火の機銃掃射や迫撃砲は【神速反応】で射線を見切り、超低空を匍匐飛行しながら【地形の利用】で回避。
【空中戦】【一撃離脱】もフル活用しながらデモリッションガンの【砲撃】とマシンピストルの【制圧射撃】で強行突破し、
指揮官たるボロイェヴィッチに【捨て身の一撃】で爆撃槌での一撃に繋げるわ。
リーシャ・アデル
・心情
さて、この戦場の指揮官っぽいのが出てきたわね
本命へ食らいつく為にも、いきますか!!
・戦闘
残留効果の≪飛翔≫を使い、パラドクス『翠焔・創像:デモリッシュアーツ・クロス』で攻撃するわ
こっちから攻め立てれば、あっちは『自軍に有利な地形を瞬時に見抜き、地の利を活かして』来るんだって?
じゃあ、その瞬間を見極めて残留効果の≪トラップ生成≫でスタングレネードを展開しましょうか
残留効果≪完全視界≫も使っておけば、こっちへの影響は軽減できそうだし、あんまり効果はなくても一瞬程度でいいわ……あくまでアタシは前座だもの
因縁がある人が戦場に居るみたいだから、決着とかはその人に任せるわ
・その他
アドリブ等は大歓迎よ
月乃・光
(サポート)
人間の時間神官×撃竜騎士、17歳の男です。
普段の口調は「友好的(ボク、君、呼び捨て、だね、だよ、~かい?)」、敵には「冷たく(ボク、呼び捨て、言い捨て)」です。
雑魚戦では複数攻撃で敵を薙ぎ払い、積極的に露払い役を引き受けます。
弱っている者がいたら、カバーに入ります。
ボス戦いでは味方の攻撃を支援。積極的に前に出て、敵の足や腕を攻撃。機動力を奪い、攻撃力を落とします。
パラドクスは指定の物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。宜しくおねがいします!
「この程度か、侵入者共ッ!」
仁王立ちの後、紡がれるスヴェトザル・ボロイェヴィッチの咆哮に、痛々しく表情を歪めるのはエリザベータ・シゲトヴァール(聖イシュトヴァンの剣・g00490)だった。
目の前の英雄は改竄世界史内の存在だ。正史とは異なる存在であり、仲間の推測通り、存在の簒奪者でしかない。
それでも、砲撃と守備――長けた防衛戦の腕前は健在だ。復讐者たちの猛攻を受け、しかし、最小限のダメージに留めている。
これは改竄世界史に於ける常識の書き換えのみでは説明出来ない事象でもあった。
「それでも、私たちは本命に食らいつく為に行くわ。貴方がどんな英雄であろうとも!」
宙を駆け、リーシャ・アデル(絆紡ぎし焔の翼・g00625)が宣言する。
スヴェトザル・ボロイェヴィッチ。別名、イゾンツォの騎士。史実では十一度に渡ってイタリア軍を退けた英雄が、此度、復讐者を退けるべく立ち塞がっている。
だが、その事実をリーシャは肯定するつもりはない。復讐者達もまた、彼に敗する訳にいかない理由を有していた。
「行きましょう」
神砂時計を構え、月乃・光(White Rabbit・g03208)がこくりと頷く。
ここで終わらせる。赤い瞳に決意を宿らせた彼もまた、アヴァタール級クロノヴェーダを討つべく歩を進ませた。
吹雪と凍気、そして行き交う砲弾と銃撃。それがスヴェトザルの召喚した風景だった。
「これも常識の書き換えと言うのか?!」
光は呻き、しかし、それでも応戦にと得物を振るった。降り注ぐ砲弾の嵐を叩き落として行くのは、両手持ちの鉄球ほどにまで巨大化した鎖時計だ。金色の光が通過する傍で、誘爆と見紛う程の小爆発が次々と発生していく。
砲撃と猛吹雪。荒れた山岳の光景を、エリザベータは知っている。
その光景を目撃したことはない。体験したこともない。だが、彼女は知っていた。
それは、スヴェトザル・ボロイェヴィッチと言う英雄が遭遇した景色だ。即ち、今、自分達が叩き落とされた地獄こそ、彼の原体験なのだろう。
「――ッ」
そして、召喚は光景にのみ留まらない。
猛吹雪も、形ある銃弾も、そしてそこに展開する山岳猟兵達もまた、スヴェトザルによって召喚された物だ。
(「英霊達を――」)
ぎりりと奥歯を噛みしめる。
それが本物か偽物かなど些細な問題だ。
目の前のスヴェトザルは――スヴェトザルと名乗るクロノヴェーダは、その異名と共に英霊達を貶めている。その事実だけで充分だった。
(「いつか必ず、貴方たちの名誉と尊厳を取り戻すわ」)
その為にまずは目の前のアヴァタール級を倒す。そして、次は彼奴の大元、クロノス級クロノヴェーダだ。これ以上英霊達を貶めさせるつもりはなかった。
「仕えるべき主君を違えたのは、存在を奪ったクロノヴェーダだから?」
「はんっ。それは何処の『常識』だ?」
吐き捨てられた言葉に、激昂を表したのはエリザベータではなかった。
「私たちの常識よ!」
断ずるのは焔の翼を持つ天使――リーシャであった。
「インベントリーアウト・フルオープンッ!!」
そして、炎が奔る。
朱色の嵐は吹雪を呑み込み、弾丸を呑み込み、そして、スヴェトザルそのものも呑み込んでいく。
共に紡がれるのはリーシャの描雅した青龍偃月刀だ。長柄の刃は炎共々、スヴェトザルの軍服を、鉄甲を、そして彼自身を切り崩していった。
「貴方に彼女を――彼女の想いを穢す権利はないわ!」
言葉と共に、リーシャの放った短刀がスヴェトザルへとと突き刺さっていく。流れるような炎、刃、そして投擲への動きはあくまで滑らかに。まるで一連の舞踏の如き華麗さは、敵味方問わず、思わず見惚れてしまう代物であった。
「――ぐがッ!」
「これもおまけで付けよう」
態勢を崩すスヴェトザルに突き刺さったのは、炎を纏った鉄塊の殴打だ。
リーシャの焔を模倣した光は、そのまま自身の得物へ展開。遠心力と共に時計の殴打を吶喊したのだった。
顔面を強かに打ち据えられれば、如何にクロノヴェーダと言えども隙は生まれる。それこそ、復讐者達が用意した好機であった。
(「ま、前座の役目はこれまででしょう」)
リーシャの目配せに、光も頷く。
全ての決着は因縁のある相手が着けるべき。それは二人が望んだ結末だった。
「消えなさいっ。英霊の紛い物よっ!!」
飛び出た影は小柄で、しかし、巨影を抱く爆撃槌を携えた破壊そのものだった。
空を舞い、質量と重力を纏い強襲してくる。その加速はエリザベータの生み出す膂力のみで生じる物ではなかった。
破砕音が響く。戦鎚に備え付けられた成形炸薬が点火し、更なる加速を生み出したのだ。
「ぐおおおおおっ!」
己の腕を盾に、そして身体すら固め、スヴェトザルはその軌道を遮る。鍛え抜いた肉体は、そして張り巡らされた鉄甲は、如何に爆撃槌であろうとも受け止める、その度量があった。
――その筈だった。
再度響いたのは破砕音だった。鉄が砕かれ、肉と骨すらも砕く破砕音は、爆撃槌とスヴェトザル本人から響き渡っていた。
「ごめんね。Hohlladungen Hammer」
柄の半ばから折れ、無惨な姿を見せる戦友に、エリザベータは小さく詫びる。復讐者の全膂力と重力、そして成形炸薬による推進力を込め、鋼にも匹敵する敵を穿ったのだ。その最後は推して知るべしであった。
だが、その犠牲は無駄ではなかった。
「行かせん。このイゾンツォの騎士が健在な限り、陛下の元に、貴様らなんぞを……」
「ええ。だから、通るわ。貴方の屍を超えて」
身体を半ばまで抉られ、地面に伏せるクロノヴェーダに静かに言い放つ。
目の前のアヴァタール級クロノヴェーダが終焉を迎えるのは時間の問題だった。仲間達の奮闘が、そしてここまで結びついた連携の鎖が、彼の皇帝の喉元に食らいつこうとしている。それを止めることが出来ず、騎士は逝く。ただそれだけの話だ。
「ここは黎明。転換期よ」
「獣共が……」
吐き捨てるように零れたそれが、イゾンツォの騎士を名乗るクロノヴェーダの最期であった。
ぐたりと横たわった彼は、そして、動きを止める。広がる血潮が、終わりを示唆していた。
「……終わったわ」
「さて、もう一踏ん張り、と言った処かしら?」
エリザベータの呟きに、全身の緊張を解くよう、ぐぐいと伸びをしてリーシャが応じる。その所作のみに、しかし、健康的な魅力が炎の中で映えていた。
「ええ。行きましょう」
全てを取り戻す一歩を踏み出すため。
エリザベータの言葉に、復讐者達は是と頷き、歩み進んで行くのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【飛翔】がLV3になった!
【建物復元】LV1が発生!
【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!