リプレイ
ウツロ・ジャレット
「ヤッホー僕復讐者☆一緒に遊ぼうよ☆」
徘徊する蟲兵に向かってテーマパークのマスコットのようなテンションで近付き、完全に視界に捉えられるあたりで踵を返してスキップで後退、蟲兵をその場から吊り出した所で立ち止まる。
「釣り野伏…っていうらしいなぁ、猫がネズミを追いかけた先には…武装した鼠の大群でしたってな。…まぁ猫は蟲で俺は孤軍奮闘ってな訳だが…
ーー…だが、まぁ細かい事はいい!」
刀を握り込み、蟲兵の方へ向き直ってふらりと突進。蟲兵の口を更に引き裂き、鎧の継ぎ目に刃を添わせて斬り捨てていく。
「俺が一騎当千の働きすれば似たようなもんだ」
【アドリブ連携歓迎】
ベアタ・アンシュッツ
もうそろそろ……肉まんとのお別れの季節だね
本場で食べ納めといきたいな
この際、壱花ちゃんサイズでもいいから(何がとは言わない
わざと目立つように、虎牢関からよく見えてパラドクス以外の弓矢等が届かない程度のところで【飛翔】し、リングスラッシャーで敵を攻撃
敵のトループス達が打って出てきたら、「あわわわわ……これは敵わぬ」と言わんばかりに、谷間とか森とか迎え撃つのに適した場所まで逃げていこう
敵の攻撃は空中戦、地形の利用を活かし、物陰に隠れたり攻撃を振り切ったり
振り切れないなら……追ってくる敵軍に突っ込んで、下手に電撃使うと敵が同士討ちしかねない乱戦に持ち込んで撹乱
隙をみて更に逃げ、敵を釣る計略なのである
ブロス・ブラッドハート
えーっと…とにかく暴れて敵を呼べばいんだな?へへーん、そういうのなら大得意だぜっ(朝からテンション高い子)
警戒している蟲兵をみつけたら『ダッシュ』で近づいて強襲だ!
さぁ、おれと勝負しろぉぉぉ!
咆哮に相手がひるめばそこに一撃!ビビらなくても相棒(大剣)を振りまして相手に連携をとらせないよーにしてみるぜっ
城にいるカマキリおばさんにも声が届けばいっせきにちょうだな
相手のビリビリ攻撃は、近くにいる敵を盾にしてみたり、槍の矛先を大剣でそらしたり……あっ、放電してる敵の槍を『捕縛』して攻撃につかっちゃうのも面白そうかもっ
へへっ、これで準備運動はバッチリだぜ。蟲将いつでも来〜い!
アドリブ・連携歓迎だー!
●1
パラドクストレインから降り立つと、ヒュウと冷たい風が頬を撫でる。
「もうそろそろ……肉まんとのお別れの季節だね」
春の訪れを僅かに感じる季節になってきたものの、朝方はまだ僅かに寒い。
出発前にコンビニで買ってきた肉まんを頬張りながら、ベアタ・アンシュッツ(天使のハラペコウィザード・g03109)が呟く。
「どうせなら、本場で食べ納めといきたいな。この際、壱花ちゃんサイズでもいいから」
何がとは言わないベアタ・アンシュッツ。
まあ……彼女も今は慎ましいおまんじゅうサイズであることは否めないが、3年後くらいにはビッグ肉まんになっている可能性もワンチャン有るのではないだろうか? 何がとは言わぬが。
「本場の中華か~! 洛陽の都へと辿り着けば食べられんのかなっ」
と、瞳を輝かせる無邪気な少年はブロス・ブラッドハート(腹ぺこにやん・g03342)。
「夢が広がるよね~。まぁ、今はコンビニの肉まんで我慢するしかないけど……おひとつ食べる?」
「おっ、サンキュー! じゃ、おれからはコイツを」
ブロスはとっておきの駄菓子の詰め合わせパックを開封。作戦前に二人でしばしの物々交換タイム。
「HAHAHA! よう、随分と楽しそうじゃねえか! 腹が減っては何とやらってヤツかい?」
そこに現れたのはおよそ堅気とは思えぬ強面の男、ウツロ・ジャレット(リターナーのデーモンイーター・g02611)。彼の顔に刻まれた、口の端が裂けたような傷痕が、インパクト大の強烈な笑顔を創り出している。
さて、一般人であれば思わず身構えてしまうような、怪しさ爆発のウツロであるが……。
「……いっしょにたべる?」
筋金入りの食いしん坊である二人にとって、ここで重要なのはウツロが手に持っている鶏ササミのスティックのほうであった。
その視線にウツロも気が付き、
「OKOK、お前さんたちの想いはしかと受け止めたぜ。今切り分けるからな」
二ィイイッと笑い、鼻歌交じりでササミスティックを三等分してゆくウツロ。どうやら怖がられなくて嬉しかったようである。
まあ、そんなこんなで。作戦前に、ガッツリ目の朝食を三人は囲むのであった。
●2
遥か遠く東の空が僅かに白やんでくる。作戦時間の到来だ。
虎牢関の方へと目を凝らせば、周辺を警戒している蟲兵たちの姿が見て取れた。
まずは彼らを丁度いい場所まで釣らなくてはならない。三人は互いに頷きあう。
先方として進み出たのはウツロである。まだ明るくなりきらぬ薄闇の中を慎重に進み、蟲兵たちの背後をとる。
「ヤッホー、僕復讐者☆ 一緒に遊ぼうよ☆」
それは、どこぞのテーマパークのマスコットのような、妙に甲高い声色だった。
ビクッと蟲兵たちが振り返ると、そこにはウツロがいた。
「……!? ……!!」
目を丸めて固まる蟲兵。そりゃビビるでしょ。
夜明け前の薄暗がりの中で、ヌッとこの人にコンニチワされたら、そりゃ誰だってビビるでしょうよ……。
硬直した蟲兵にダッシュで強襲をかけるのはブロス。
「さぁ、おれと勝負しろぉぉぉ!」
耳をつんざく裂帛の咆哮! 城塞の内部まで声よ届けと、己の存在を周囲に知らしめる!
「て、敵襲っ! 敵襲だ!」
狼狽える蟲兵。ブロスは相棒の大剣を振り回し、ガツンと一発そいつにブチかます!
確かな手ごたえあり。吹っ飛んだ蟲兵は綺麗な放物線を描き、虎牢関の城壁を越えて見えなくなってゆく。
「へへっ、場外ホームランだぜ! 城にいるカマキリおばさんに届けば、いっせきにちょうだな!」
ブロスがニカッと笑っていると、すぐに虎牢関の内部が蜂の巣を突いたように騒がしくなってゆく――。
「あ、いたいた。あれがカマキリおばさんか~」
敵の弓矢等が届かない程度のところで飛翔し、城塞の様子を窺っていたベアタが声をあげる。城塞の上に、敵の指揮官らしき緑色の蟷螂型女性武将が上がってきたのだ。
「だれがおばさんよ! 聞こえてるっつーの!」
プンスカと地団太を踏む甘夫人。地獄耳かよ。
挨拶代わりにリングスラッシャーで敵を攻撃するベアタ。
「ああっ」
グサグサッと近くの兵士をベアタに倒されて、甘夫人は更に激昂。
「ええい! 早く奴らを捕えなさい!」
彼女が号令を挙げると、蟲兵たちが薄羽を開き、虎牢関から出撃してくる。
ヒュンヒュンと雨のように降り注ぐ弓矢。
(「うーん、ここからは演技力も必要かな?」)
みせてやんよ、私の名女優っぷり。
まずは「あわわわわ……これは敵わぬ」と言わんばかりの狼狽えた様子を見せ、敗走を演出してゆくベアタ。
出来れば、谷間とか森とか迎え撃つのに適した場所まで逃げていきたいところ。
時に追いつかれるフリをして、敵軍に突っ込み乱戦に持ち込んで撹乱し、更に奥深くまで敵を釣るのがベアタの計略だ。
そして――。一方地上では。
「HAHAHA! 早朝マラソンなんて、我ながら随分と健康的じゃねえか!」
まあ、捕まったら蜂たちに蜂の巣にされちゃう命懸けマラソンですが。
降りしきる矢の雨に追いつかれないように、踵を返してスキップで後退するウツロ。あとはもうひたすら全力ダッシュだ。
「つーかよ! こっちは徒歩で、あちらさんは飛んだり馬ったりってズルくないか!?」
根性Sの大逃げを見せるウツロ。
どうか持ってくれよ! もうすぐ34歳の俺の身体ァ!!
ブロスもまた追われていた。
「なんか、おれがとくに狙われてる気がする!?」
まぁ、最初にカマキリおばさんしたしね。
逃走、逃走、そして逃走。
昇りゆく 朝日に向かって レディ・ゴー。
やがて見えてくるのは竹林である。
そこに走り込んでゆく復讐者たち。
●3
息を整えながら、竹林に着地するベアタ。
さっき食べた分のカロリーが吹き飛んでしまった。朝ごはんを食べていなかったら危なかった。
「でも、ここまでくれば……こっちのもんだっ!」
意気揚々と竹林へと侵攻してきた蟲兵にリングスラッシャーをお見舞いするベアタ。
「おーし! 反撃といくぜ~っ!」
ブロスも弾む息を整えて、反転攻勢を仕掛けてゆく。
突き出された敵の槍の矛先を大剣でそらし、体勢を崩した相手を叩き潰す。
「ちょっと借りるぜ」
倒した敵の槍を掴み取り、ヒュンヒュンと振り回してみる。軽くて案外いいかも。
「へへっ、これで準備運動はバッチリだぜ。蟲将いつでも来〜い!」
見よう見真似の武将っぽいポーズで槍を構えてブロスが笑う。
●4
ふー……走った走った、とウツロは吐息をひとつ。
敵へと振り返ると、そこには狂獣のような獰猛な笑みが浮かんでいた。
「釣り野伏……っていうらしいなぁ、猫がネズミを追いかけた先には……武装した鼠の大群でしたってな……まぁ猫は蟲で俺は孤軍奮闘ってな訳だが……」
周囲はすっかり蟲兵たちで囲まれていた。
「――……だが、まぁ細かい事はいい!」
刀を握り込み、蟲兵の方へ向き直ってふらりと突進してゆくウツロ。
敵の目には、逃げることをついに諦め、向かってきた窮鼠に見えた。
武功を立てようと殺到してくる敵に対し、異形の左腕に持った刀をだらりと脱力して構えるウツロ。
ヒュウと風が吹いて、ウツロの上体が柳のように揺れ、
「――ッ!?」
次の瞬間、蟲兵の顎が神速の斬撃で断ち切られていた。
何が起こったのかもわからぬまま、血飛沫を上げながら倒れる敵兵。
「俺が一騎当千の働きすれば、似たようなもんだ」
三日月のように口の端を持ち上げ、そう宣言するウツロだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
ミレイ・ドリムータ
しばらく新宿島から出てなかったし、敵を釣って暴れるんならカンを取り戻すにも最適ね。
朝早いからちょっと眠いけど、気合入れて行くよ!
明け方でまだ薄暗いので、同士討ちにならないよう注意する
【ストリートストライク】でまずは敵を釣るための攻撃を仕掛け、【ダッシュ】で敵から距離を取りながら有利な地形へ誘い出す。
「のろまな蟲将ども、悔しけりゃこっちにおいで!」
敵を釣りだしたら【地形の利用】をして、追ってきた連中へ再び【ストリートストライク】で攻撃する。
「まんまと掛かったね。食らいなっ!」
絡み、アドリブ歓迎
アルメア・グラウプナー
「やあやあやあ魏軍の虫芥の諸君! 我が名はアルメア・グラウプナー!」
「我こそ腕に覚えありと言う者が居るならば是非とも我が首を落としに来るが良い! はっはっは!」
・行動
さて、この時代に合わせた名乗りを上げて見たが…これで釣られてくれるかね?
各火器による牽制射撃を行いつつ動き、敵を関から引き離そうか。
十分な距離が取れたらまず反転して大砲火を放ち部隊に風穴を開ける。
後は火砲・ガトリング・ミサイルによる【砲撃】【制圧射撃】【弾幕】【爆破】で一気に畳み掛けていこうか。
その後も射線が開けば大砲火を積極的に使用し、敵の数を減らしていこう。
接近されたならば爆裂鉄球とソードオフに持ち替える等、【臨機応変】にな。
●1
パラドクストレインを降りると、星の瞬く夜空が見えた。
「……しばらく新宿島から出てなかったけど……」
ミレイ・ドリムータ(空虚と向き合う少女・g01550)の頬を少し冷たい風が撫でる。
「……こっちでは星がよく見えるのね」
大都会、新宿の空では見れない満天の星空。
宝石箱を転がしたような星空は、手を伸ばせば掴めそうだった。
遠く、東の地平へと目をやれば、空がその部分だけ薄明るくなってきているのが見て取れる。もうすぐ、新しい一日が始まるのだろう。
ん~、と身体を伸ばしながら、ミレイは欠伸を一つ。正直いうと、まだちょっと眠い。
「でも、気合を入れて行くよ!」
相棒のスフィンクス『デューク』と共にミレイが気合を入れ直していると――。
「はっはっは! 気合十分じゃないか! 頼りにさせてもらうぞ」
舞台女優のような快活な声でアルメア・グラウプナー(フロイライン=ズィーリオス・g00637)が笑う。
「作戦時間までまだ少し時間があるようだ。
今のうちに、ちょっと早い朝食でもどうかな? 食い物無くして戦いなし、というやつだ」
ニヤッと笑いながらアルメアが広げたのは、ソーセージの缶詰やザワークラウト等の缶詰がセットになった軍用携帯食。いわゆるレーションと呼ばれるものだ。
「あ、ありがとう……じゃあ、いただくわ」
アルメアの勢いにやや押されながらも、ご厚意に甘えることにするミレイ。
瞬く星空の下で、二人はしばしの時間、共に語らいながら食事を楽しむのだった。
●2
「そろそろ時間だね」
「よし! 行くとするか!」
明け方の薄暗がりの中、二人は立ち上がる。虎牢関の方へと目を向ければ周囲を哨戒する蟲兵の姿が見て取れた。まずは彼らを誘い出す必要がある。
「ここは私に任せてくれ」
威風堂々と言った様子で前に進み出たアルメア。何か策があるようね、とミレイはコクリと頷きを返す。
アルメアはスーッと大きく息を吸い込み――。
「やあやあやあ、魏軍の虫芥の諸君! 我が名はアルメア・グラウプナー!」
ビリビリと空気を震わす大声が響いて、ミレイは思わず面喰らう。
「我こそ腕に覚えありと言う者が居るならば、是非とも我が首を落としに来るが良い! はっはっは!」
豪放磊落を体現するかのように、敵を前にして笑うアルメア。
策というか、ただのド直球じゃないのよ!? てゆうか、まずこっちの鼓膜が破けるわッ!
「さて、この時代に合わせた名乗りを上げて見たが……これで釣られてくれるかね?」
アルメアがミレイに顔を向けて小首を傾げる。ミレイとしては苦笑いを返し、肩を竦めるしかない。
「敵襲! 敵襲だぁああ!!」
すぐに虎牢関が蜂の巣を叩いたように騒がしくなり、城壁の上から蜂型の蟲兵が、そして城門からは馬に乗った甲虫型がじゃんじゃん飛び出してくる。
釣れたは釣れたけど……ちょっとドン引くぐらいの数である。
「逃げるよ! アルメア!」
相棒の羽根猫『デューク』を抱き抱えて、脱兎の如く走り出すミレイ。
「おっと! そういうときは後ろに向かって前進と言って欲しいものだな。敵前逃亡は性に合わんのだよ」
どうでもいいわ! とにかく走れっての!
●3
朝日に向かって走れ! とか書くとスポ根青春モノっぽくなるかもしれないが――。
ヒュンヒュンと雨のように降り注ぐ敵の矢。
背後から迫り来る敵の軍勢。
実際のところ、命懸けの早朝マラソンの開始である。
とはいえ、ただ逃げるだけでは十分ではない。敵を深く誘い出すためにも、いくらか戦う素振りを見せなくてはならないだろう。
走る先、壊れた投石機があるのが見て取れた。恐らくこの間の突破戦で使用されたもの。
「のろまな蟲将ども、悔しけりゃこっちにおいで!」
有利な地形へ誘い出すため、あえて敵を挑発するミレイ。
櫓のような巨大投石機の骨組みを駆け上がり、垂れ下がったロープを掴み取る。
「まんまと掛かったね。食らいなっ!」
グルンと勢いをつけて身を回し、槍を構えて突撃してきた蜂型の蟲兵に飛び蹴りを喰らわしてやる。
「――ッ!?」
身体をくの字に折って、吹っ飛んでゆく蟲兵。そのまま地に沈み、動かなくなる。
「はっはっは! これは痛快! 私も負けてられぬな!」
投石機をバリケード替わりにして、アルメアも反転攻勢に出ることにする。
ビームガトリング砲『ビーネンヴァーベ』の砲身が回転し大砲火を開始。
敵の追撃部隊に風穴を穿ってゆく。
逃げるのを基本としながらも、機を見て敵の数を減らしてゆく二人。
敵側も、捕らえられそうで捕らえられない二人にムキになってきたようで、誘い出し作戦は上々といったところか。
そんな小競り合いを繰り返しながら逃げ続けると、やがて進路の先に竹林があるのが見て取れた。
二人は頷きあい、そこへと走り込んでゆくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
結島・蘭杏那
折角蟲がいっぱいいるのだから、ここを豊かな土壌に変えるわよ!大量に現れるトループス級を私の農業魔法で片っ端から肥料に変えて、この辺りの土地にばら撒いていくわ。ふふふ、この地はお前らの血肉で築き上げられているのよ…文字通りね。まぁそうはいってもこのパラドクスってあまり使い慣れてないのよね。ここはまさに習熟するには打って付けのシチュエーションよね。魔法を練習できて蟲将を減らせて、後々人類を食べさせていくための豊かな土壌も手に入れられて一石三鳥ね!…虎牢関を制圧出来たらの話だけだね。まぁこのまま敵を減らしていけばいずれ叶うと思わないとやってられないわよね。
紀・雪名
戦力削りと、釣りですか…簡単に釣られて下さるなら深く考えずとも良さそうですね。
虫なので、幾ら倒しても湧き出してくるとみて良さそうですね。
なので、遠慮なく減らしましょうか。
遠距離から”光の槍”を勢いよく投擲
敵を引き寄せる為なので当たらずとも注意を引ければ上々
釣れたら仲間の支援をしつつ引き寄せた敵を一気に叩くのに
空に”光の槍”を生成その勢いのまま降らせよう
近距離の敵には巨大な”光の槍”を生成し放電にも対応しようか
調子よく攻撃を繰り出しながらも、引き際は見失わず声を上げていきましょう。
※アドリブ連携歓迎、お任せ
ミシェル・ラークリーズ
虎牢関ってまだあんなに戦力残ってたんだ!?だいぶ減らしていた気がするんだけど・・・流石蟲、うじゃうじゃ増えて鬱陶しい。
まあ、数が多いので、地上で戦うと僕では巻き込まれて転倒しかねないので、【飛翔】で空に退避して【空中戦】で戦う。【観察】【情報収集】で敵の群れが集まったところを把握し、採光の輪舞での光の輪と【風使い】【吹き飛ばし】で片っ端から攻撃していく。戦友達とも力を併せて確実に敵の数を減らしていくよ。
あ、敵も釣っとくといいのかな?パラドクスの仕様上凄く目立つと思うから【光使い】で輝きながら、【大声】で挑発しながら迎撃しやすい場所へ誘い出そうか。
●1
パラドクストレインから降り立つと、静謐な夜が復讐者たちを出迎える。
夜空を見上げれば、新宿ではおよそお目に掛れない、満天の星々が空を彩っていた。
遠く、東の空を見ると、そこだけが薄明るい。もう暫くすれば、あの地平から太陽が顔を覗かせてくるのだろう。
「作戦開始まで、少し時間があるみたいだね」
ノートを閉じながらミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)は周囲を見渡す。この辺りは虎牢関からはまだ距離があるようで、敵の気配もない。
作戦開始までの僅かな時間、他の復讐者たちもそれぞれに思い思いの時間を過ごしているようだ。
「明け方前の星空の下。戦い前に、野営をする英雄たち、か……」
愛用のリュートを手に、手近な岩に腰を掛けて、夜空を見上げるミシェル。今なら即興で一曲出来そうな気がした。
「こんな感じかな?」
弦を弾けば、あとは音が導いてくれる。
それは手探りなれど、まるで星を掴むように――。ミシェルは一曲奏でてみる。
「良い歌ですね。何という曲なのですか?」
その演奏に静かに耳を澄ませていた紀・雪名(雪鬼・g04376)が曲の終わりを見計らって声を掛ける。
「あ、ええと……まだ、名前はなくて……今のは、即興曲なんです」
はにかむ様に俯くミシェル。雪名は「おや、そうでしたか」と小さく微笑む。
雪名に続くのは、結島・蘭杏那(剣の舞姫・g01039)。
「そっか、曲に名前がないなら……それじゃ、あなたのお名前を教えてよ!
蘭杏那と雪名は以前、依頼を共にした冒険仲間であり、今回も軽く挨拶を交わしていたところだ。
蘭杏那は即興でここまで演奏できることに感心しながら笑って。
「こうして出会えたのも、何かの縁でしょ?」
そう、即興曲に導かれたのだから、ここで即興のパーティーを組んでみるのも悪くはない。
ミシェルは相棒のオラトリオのリーリエと顔を見合わせたのち、二人に頷きを返すのだった。
●2
明け方が近づき、しだいに虎牢関が見渡せるようになってくる。
「虎牢関ってまだあんなに戦力残ってたんだ!? だいぶ減らしていた気がするんだけど……」
周辺を警戒する甲虫型の蟲兵と、城塞に配備された蜂型の蟲兵たちの姿を確認しながら、ミシェルが思わず驚きの声をあげる。
「それゆえの戦力削りと、釣りですか……簡単に釣られて下さるなら、深く考えずとも良さそうですね」
チョコレートムースケーキをひょいと摘まみながら雪名が呟く。
なんだかこの人さっきからずっとそれ食べてる気もするんですけど、気のせいだろうか?
「虫なので、幾ら倒しても湧き出してくるとみて良さそうですね」
「流石蟲、うじゃうじゃ増えて、鬱陶しい……」
石の裏をめくったら、虫がうじゃッとしていたあの夏の日を思い出して、ゲンナリする気分だった。
「なので、遠慮なく減らしましょうか」
無双馬『オキナ』に跨った蘭杏那が「いよいよ出番ね!」と青龍偃月刀をヒュンヒュンと振り回す。
「折角蟲がいっぱいいるのだから、ここを豊かな土壌に変えるわよ!」
歯を剥いて、武人らしい闘争心に満ちた微笑みを浮かべる蘭杏那。
「では、参る」
一番槍を担ったのは雪名。光の槍を生成し、遠距離から勢いよく投擲。
それは、朝焼けの空を切り裂く彗星の如く、光の尾を曳いて投げ込まれた槍が、虎牢関の城壁を警備していた蟲兵の一体を刺し貫く。
「なっ……!?」
突然、仲間が昆虫標本のようになって驚きの息を飲む蟲兵たち。
「て、敵襲! 敵襲だぁああッ!!」
虎牢関の中はすぐに蜂の巣を叩いたように騒がしくなり、迎撃部隊が復讐者たちを捕らえんと出撃してくるのだった。
●3
「行くよ、オキナ!」
無双馬が鬨の声を告げる様に雄々しく嘶く!
敵を深く誘い出すためにも、幾らか戦うフリも必要……というのは建て前半分。
今日の蘭杏那にはちょっと試したい魔法があった。
「ウオオオオッ!」
迫り来る敵の軍勢。馬に乗った甲虫兵達だ。
迎え撃つ蘭杏那は青龍偃月刀は構え、短く詠唱を開始。
使用するのは『農業魔法』。刻逆によりほとんど失伝してしまった民間魔法で、本来は大食らいなインセクティアが自国の食糧自給率を上げる為に開発した魔法である。
「――!」
振り降ろされた敵の大錘を青龍偃月刀で受け流し、昇竜の如き石突の閃きで敵の顎元を打ち砕く!
「がっ……は」
透明の体液を散らしながら吹き飛んだ敵兵が、パッと爆ぜるように一瞬で土塊へと変化する。
蘭杏那の農業魔法によって、その身体が肥料へと変わったのだ。
仲間を撃破された敵兵達が驚きに目を見開く。
「ふふふ、この地はお前らの血肉で築き上げられているのよ……文字通りね」
と、不敵にそう微笑んで見る蘭杏那だったが……正直、まだ使い慣れていない魔法だったので、上手く成功して内心では胸を撫で下ろしていた。
「……ここはまさに習熟するには打って付けのシチュエーションよね。
魔法を練習できて蟲将を減らせて、後々人類を食べさせていくための豊かな土壌も手に入れられて、一石三鳥ね!」
そのまま怯んだ敵に立て直す時間を与えないよう、単騎駆けを行う。
人馬一体となった無双武人が敵陣を駆け抜けてゆくと、そこには肥やされた大地が残るのみだ。
「……とはいえ、それも虎牢関を制圧出来たらの話だけどね。
まぁこのまま敵を減らしていけば、いずれ叶うと思わないと……やってられないわよね」
道のりは長い。だが……近道はない。
いつかこの地へと帰り、妹と共に暮らす日を夢見ながら、蘭杏那は今日も修練を重ねてゆくのだった。
●4
殿(しんがり)を務める蘭杏那。そしてそれを支援するのが雪名だ。
雪名が静かに結ぶと光の槍が次々と空に生成されてゆく。
「蘭杏那さん!」
雪名の短い呼びかけの意味を察して、蘭杏那は馬を走らせる。
蘭杏那を追い立てるのに夢中になっている敵軍の進路を予測するのは容易いこと。
冷光槍攘(レイコウソウジョウ)。生成した光の槍をその勢いのままに降らせて、雪名は敵を一気に叩いてゆく。
やがて復讐者たちは逃げる先の方向に竹林があるのを発見する。そこを敵との決戦地と決めて、それぞれ駆け込んでゆく。
地上部隊を惹き付ける二人に対し、空から迫る蜂型の蟲兵を引き付けていたのがミシェルだ。
地上で戦うと巻き込まれて転倒しかねないので、空に退避していたのだが……。
銀色に輝く翼を広げながら朝空を飛翔するミシェルの姿は実際かなり目立ち、敵を引き寄せるのに大きな効果があったようだ。
だが、それゆえに……。
「うーん、すっかり囲まれちゃったようだね、リーリエ」
小さく苦笑するミシェル。四方八方、ついでに言うと上も下も蜂兵に包囲されている。
敵はミシェルをついに追い込んだと思ったようで、顎をカチカチと鳴らしている。どうやら、笑っているようだ。
「残念だけど……追い込まれたのはキミたちのほうさ。僕の方だって一人じゃないからね」
下の方から、冷たい光が瞬くのをミシェルは捉えた。雪名の冷光槍攘が上空の敵めがけて発射されたのだ。
「ッ!?」
油断していた敵が刺し貫かれ、地へと堕ちてゆく。この支援攻撃に合わせて、ミシェルも銀翼を羽ばたかせて反転攻勢。敵の戦陣を打ち破ってゆく。
ミシェルが指先をタクトのように振ると、その軌跡をなぞるように光の輪が形成されてゆく。
「さあ、反撃開始だっ!」
風を纏いながら光の輪で敵を片っ端から攻撃してゆくミシェル。
敵の誘い出しには成功した。ならば、あとは敵を殲滅するのみだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
シアン・キャンベル
さて――戦禍に身を置くのは久々だな。私の腕が何処まで通用するか
相手は蜂型、多数との戦闘と思惟すればジャンプや罠使いを駆使して動くのが吉
最初にブービートラップ(地雷かなにか)を仕掛け、此方に誘導、自分はジャンプで躱し何匹かを嵌めるのだ
高熱の炎に対しては浄化でもしてみよう。対応し難い場合は退くの一手か
奴等が隙を見せたらアイデア(精神攻撃)を叩き込む――勇ましい貴様等に神への祈りを注いでやろう。秩序は救いだ、平穏は救いだ、何もかもは主の導きよ
――理解したな?
●1
蟲兵の部隊を竹林まで誘い出した復讐者たち。あとはこの敵を、返す刃で撃破するだけだ。
「さて――戦禍に身を置くのは久々だな。私の腕が何処まで通用するか」
シアン・キャンベル(妖蟲・g01143)が小さくそう呟く。
頭上を見上げると、群れなす蜂型の蟲兵がこちらを睥睨しながら、顎をカチカチと鳴らしていた。どうやら、獲物を追い込んだと見て嗤っているようだ。
「ひとつ誤解があるようだ」
静かに鞭を構えるシアン。
いや……あれは鞭なのか……? まるで蟲の幼虫のように蠢いたように見えて、蜂兵たちは警戒する。
「蜘蛛の巣(わな)へと誘い込まれたのは貴様らのほうで、捕食者側が私だ。
まあ……私は蜘蛛というよりは、■■かもしれないがね」
女の瞳が紅く爛々と輝き、蜂兵は一瞬背筋を凍らせる。
「ギギッ」
怯むな、と声をあげる小隊長。
数的な有利は揺ぎ無い。上空からシアンを覆い尽くすように、ドーム型の戦陣を構築してゆく蜂兵たち。
「……此方を警戒する知能があるということは、恐怖の感情もあるようだな?
だが、心配するな。すぐに永遠の平穏の中へと叩き落してやる」
言葉の終わりと共に、シアンがトッと跳躍する。
「ギッ、ギギィ!」
戦陣を切ったシアンに対し、蜂兵が取る作戦はシンプルなものだ。
息を合わせての四方八方からの同時攻撃。数の力で敵を制す蟲兵らしい戦法だ。
だが――。
『さぁ……平穏(ホテプ)と秩序(アザトート)を讃えよ』
シアンの背に透明の翅が展開し、その跳躍の軌道が急に変化してゆく。
その蟲は、瞬きの50倍の速度で空中制御を行い、危険を回避すると言われている。
ブブブブブ、と風を振動させる独特の飛行音。全方位からの同時攻撃、これをすべて躱しきり、逆に敵小隊長の背後を取るシアン。
「バ、バカな……!?」
声を震わせながら小隊長が複眼を見開く。
なんだ、人語も喋れるのか――。それならば、その神経細胞(脳)の中でどんな悪夢(ユメ)を魅るのか、見せてもらおうか。
パラドクス、『君の頭の中に蔓延った、冷たくて心地の良いアイデア』を叩き込むシアン。
「アッ、嗚呼ぁアアッ……! コ、光栄です! 甘将軍ッ! ヒッぎゃああ!!」
最後の恍惚と、命が途絶えてゆく絶叫。
やがて訪れる、静かな沈黙――。
「――勇ましい貴様等に神への祈りを注いでやろう。秩序は救いだ、平穏は救いだ、何もかもは主の導きよ」
小隊長の亡骸を静かに撫でながら、子守歌を謳う様に朗々とシアンは囁く。
「――理解したな?」
そう、妖蟲の捕食は、まだ始まったばかりだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【現の夢】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
河津・或人
戦力削り、大いに結構だぜ
久々に暴れるとしようか
…早朝なのはいただけねぇなぁ…(夜型)
ガジェットモード・レビテーションで移動範囲を広げよう
【飛翔】は仲間のにさらに重ねて効果アップ
退却や進軍に利用し、仲間とはぐれたりしないようにするぜ
ステルスからの一撃は恐ろしいが、デバイスに搭載したセンサーなんかで
【看破】して【臨機応変】に反撃するぜ
気付いてないフリするのもアリだな
戦闘が長引いて包囲されないように、速攻を心掛けつつ
頭の片隅では退路確保にも気を配ろう
功名心にかられると、突出しすぎてエリア外に出るやついるよな…
ネトゲでもそこは変わらねぇ
●
竹林の上空にブンブンと蜂型の蟲兵たちが侵入してくる。
「戦力削り、大いに結構だぜ。久々に暴れるとしようか」
河津・或人(エンジェルナンバー・g00444)がガジェットを起動させると、大鷲が羽を広げる様に機械翼が展開してゆく。空中戦に対応した或人のパラドクス『ガジェットモード・レビテーション』だ。
でもまぁ、空中でドンパチするのはいいとして――。
「……早朝なのはいただけねぇなぁ……」
実は昨晩も、FPSの最新作でドンパチしてきたばかりの或人。
いわゆるバージョンアップ商法とも揶揄されるマイナーチェンジ作品だが、こんなご時世でも新作を発売するメーカーの心意気に応えなくてゲーマーとは名乗れまい。
それに……FPSの発売日というのは、いわば『祭り』なのである。
ゲームを心待ちにしていた皆が、高まったウッキウキの気分を解放し、チンパンのような民度で撃ちまくる。
もちろん、今日の依頼のことは忘れたわけでは無かったが……。あと一戦、あと一戦と続けるうちにとんでもない時間になってしまっていたのだった。
必死に寝落ちしないよう、欠伸を嚙み殺す或人。
寝るんじゃない、今寝たら死ぬぞ……! マジでな。
竹林の上空を敵部隊が展開してゆく。どうやら数にものを言わせて包囲するつもりらしい。
それが完成するまでに、速攻を仕掛けるのが或人の役目だ。いわゆるアサルトタイプ。
バックパックから高音の駆動音を響かせながら上空へと飛び出し、バスターライフルEdgeworth-Kuiper Belt【Triton】で敵を撃ち抜く或人。
「ギギッ!?」
よし、ヘッドショット決まった。続けて2射、3射。
頭部を瞬間凍結させて墜落してゆく敵。奇襲は成功、だが本番はこれから。
頭の片隅では退路確保にも気を配っておく或人。
逃げることと退くことは別。FPSの名プレイヤーは射撃の腕前もさることながら、戦況判断、退くタイミングが上手いのだ。
「功名心にかられると、突出しすぎてエリア外に出るやついるよな……」
ほら、コイツみたいに。
或人が退くと見せると、敵の一体が好機とみて戦陣から飛び出してくる。
「ネトゲでもそこは変わらねぇ」
後ろに目は無くても、デバイスに搭載したセンサーで補足している。
振り向きざまの一撃でさらに敵を撃破しつつ、或人は空中の射撃戦を楽しむのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
緋月・リィンシュタート
他参加者との連携、アドリブなど大歓迎
【心情】
ふむ、相手にとって不足無し。
我が一刀にて斬り伏せ、いざ道を切り開こうぞ!
気にする事が無いのなら、思う存分暴れさせていただこう!
【行動】
紅雷・一閃を発動し、我が紅雷で強化された高速の斬撃にて斬りかかろうか
防御など気にすることは無い、その上から叩き斬ってみせる!(という勢い)
他の者がいるのなら、少しばかり機を窺って見るのも手か
多少なれど味方を囮にするのは心が痛むが、その分、より鋭い一太刀を浴びせてみせよう
アデレード・バーンスタイン
アドリブ、連携歓迎です。
巨大な戦力、難攻不落の関門ですか…確かに攻略は大変そうですね。
しかし、小さな一滴の滴が集まって岩を削り山を裂いてやがて河川を作るように少しづつ相手の牙城を崩していきましょう。
偵察をしていたが見つかってしまった斥候のふりをして逃げて相手を虎牢関から誘い出します。
他の部隊から離れ戦闘を察知されづらい場所まで誘い出したらそこで相手を味方と共に迎撃します。
【イマジナリキャノン】により大量のエルフの弓兵の幻影を呼び出し伏兵が伏せていたように見せかけて相手を混乱させると共に弓による斉射により殲滅します。
その間、自分は接近して残った敵を素手による攻撃で掃討します。。
●1
新しい朝陽が、次第に虎牢関の威容を浮かび上がらせてゆく。
遠く、城塞の近くへと見やると、周辺を警戒する蟲兵たちが交代してゆく姿が確認できた。
つまり、新しく出てきた奴らが……。
「今回誘き寄せる部隊、というわけか」
手入れをしていた刀を少し傾けながら緋月・リィンシュタート(紅蓮迅雷・g01772)が呟く。
刀の波紋が、朝の陽光を映してキラリと美しく輝く。
流水のような納刀所作。その完了を示すように、鞘と唾が触れて、澄んだ金属音を奏でる。
「では、始めるとしようか」
立ち上がった緋月に続くように、アデレード・バーンスタイン(エルフのデストロイヤー・g05838)が虎牢関の城塞へと目を凝らす。
「巨大な戦力、難攻不落の関門ですか……確かに攻略は大変そうですね」
周辺を警戒する蟲兵たち。そして城塞の上にも多くの衛兵の姿が確認できる。
先の突破戦で城門を破られたこともあり、虎牢関の中からはどこかピリピリとした雰囲気が伝わってくる。
これからあの場所にちょっかいをかけるというのは、まさに蜂の巣を叩くような危険な行為に感じられる。
「しかし、小さな一滴の滴が集まって岩を削り、山を裂いて、やがて河川を作るように……。少しづつ、相手の牙城を崩していきましょう」
アデレードの言葉に緋月は頷く。
「泰山の雨だれは石を穿つ、というやつか」
「ふふっ、わたくしの故郷では泰山では無く、別の山で例えるのですよ」
「ほほう、それは興味深い。では、こんな故事はどうかな?」
生まれた世界……○○○○○○が違えども、こうして類似した諺(ことわざ)が出てくるというのは少し面白い。
二人は顔を合わせて、クスクスと言葉遊びで笑いあったのち……よし、と気合を入れ直す。
まだ遊び足りないところであるが、昇ってくる朝日が戦いの開始を告げていた。
●2
薄闇に隠れながら二人は虎牢関へと近づいてゆく。
偵察をしていたが見つかってしまった斥候のふりをして、虎牢関から誘い出そうというアデレードの作戦である。
「あいたっ」
突然、アデレードがズザザッと転んだ。花のようなロングドレスの裾を踏んずけてしまったのだ。
「……あっ」
鼻の頭を撫でながら涙目でアデレードが身体を起こすと、警戒中の蟲兵とはっと目が合った。
「て、敵襲だぁあッ!!」
大声で叫ぶ蟲兵。その知らせを聞きつけ、すぐに虎牢関の内部が騒がしくなってゆく。
「敵襲! てきしゅッ!? ぐあッ?!」
槍を構えながらアデレードに襲い掛かった敵兵を、物陰から飛び出した緋月が斬り伏せる。
「大丈夫か? なかなかの名女優っぷりだったぞ」
緋月の伸ばした手にアデレードは掴まり、立ち上がる。
「え、ええ……大丈夫、ですわ。それより!」
アデレードが虎牢関の城門を指し示すと、そこから馬に乗った甲虫兵の部隊が「ウオオオ!」とか言いながら出撃してくるところだった。
「逃げましょう! 緋月様っ!」
「うむ、一時撤退だ!」
アデレードを前に逃がしながら、緋月は追撃してくる騎馬兵の対処を担う。
命を賭けた早朝マラソンの開始である。
「馬ってズルくないですか~!?」
アデレードが思わず抗議する。スカートの裾を持ち上げながら走るその姿は、とても走り難そうだったが……。
なんだかちょっとお姫様っぽいな、と緋月は走りながら思うのだった。
●3
走る先に見えてきた竹林に逃げ込んだ復讐者たち。
いや、むしろ誘い込んだというべきか。
「ここまで虎牢関から離せば十分だろう!」
踵を返し、敵と相対する緋月。敵兵はついに此方を追い込んだとみて、顎をカチカチと鳴らしている。どうやら笑っているらしい。
すっかりと蜂兵たちに囲まれてしまったが、緋月にとってはまさに血の踊る状況だ。
「ふむ、相手にとって不足無し。
我が一刀にて斬り伏せ、いざ道を切り開こうぞ!」
鞘収めた刀に、緋月が触れた瞬間――。
紅い雷が、戦場を駆け抜けた。
紅雷・一閃(コウライイッセン)。自らの赤い雷を武器と身体に宿し、向上した身体能力を用いて、強力な雷撃とともに高速の斬撃を行う緋月のパラドクスだ。
「ギギッ!? ギィイイ……!!」
その紅き閃光は視認を許さず。首と胴を泣き別れにした蜂兵は、自らの身に何が起こったのかを理解せぬまま地に沈んでゆく。
「ギギ!」
仲間がやられて、咄嗟に防御の姿勢をとる蜂兵たち。
「面白い、ならばその守りの上から叩き斬るのみ!」
緋月の肌を紅い雷が駆け抜ける。空気を焦がすように爆ぜた雷と共に、その身体能力が爆発的に強化されてゆく!
大上段に構えた緋月に対し、槍を頭上に上げて護る蟲兵。
だが、無駄だ。その槍ごと断ち切り、緋月は敵を両断する。
「反撃開始ですわね」
アデレードが祈りを捧げる様に天を仰ぎ、両手を広げると歴史と共に消えた英霊たち、エルフの弓兵達の幻影が大量に召喚されてゆく。
竹林の物陰から、まるで予めそこに伏兵が伏せていたかのように、弓矢による一斉掃射が開始されてゆく。
「ギッ!?」
大混乱に陥る蟲兵たち。それでも、何とかエルフを統率しているのがアデレードだと判断し、その首を獲らんと突撃してくるが――。
「――っ」
突き出された槍を紙一重で見切り、髪を散らせながら敵の懐深くへと潜り込むアデレード。力を溜めた拳から、突き出されるは正拳突きだ。
「……ゴハッ」
内腑の息を吐き出す蟲兵。アデレードは「ごめんなさいね」と小さく呟き。
「わたくし、荒事も少々心得がありますの」
と、柔らかに微笑むのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
ウツロ・ジャレット
「ギチチッ、ギィィ…ッ!伝令!伝令!甘夫人へ御報告します!…ーー『悪い報せ』だぜ☆」
倒した魏軍硬殻兵の殻を身に付けて変装し、伝令兵を偽って甘夫人へ近付き、銃『BadNews』を構えて眉間目掛けて発砲していく。
卵胞での攻撃は『強運の加護』を利用しつつ、
身につけた甲殻を囮に脱ぎ捨てて回避。【活性治癒】を使用しつつ更に甘夫人へ銃口を向け、残りの銃弾を撃ち尽くすように引き金を引いていく。
「残りはアンタだけだぜMrs.甘。
張り切った割に空回る、無能な指揮官っぷりは見てて非常に喜劇だったぜ☆
アンタ、今からでも芸人か踊り子に転向したらどうだい?HAHAHA☆」
【アドリブ連携歓迎】
●
なかなか戻ってこない部下たちに、敵指揮官『甘夫人』の怒りは頂点へと達していた。
「ええい! 子兎の狩り如きに何を手間取っているのよ!?」
周囲に控える側近達も状況が分からないのは同じ。ただ甘夫人の逆鱗に触れぬよう、互いに顔を見合わせるのみだ。
そこに走ってきた一体の甲虫兵。甲殻の隙間からドロドロと透明の血を流し、激しい戦闘があったことを感じさせる姿である。
「ギチチッ、ギィィ……ッ! 伝令! 伝令! 甘夫人へ御報告します!」
眉間に不機嫌さを滲ませながらも、甘夫人は「話せ」と促す。
「…――『悪い報せ』だぜ☆」
チャカッとした音と共に甲虫兵が懐から取り出したのは銃『BadNews』。甘夫人がそれを認識するよりも速く、銃口から鉄火の華が咲く。
「――ッ!?」
まるで容赦のない眉間狙い。
倒した魏軍硬殻兵の殻を身に付けて変装し、伝令兵を偽って甘夫人へ近付いたのはウツロ・ジャレット(無頼の道化・g02611)だった。
ドッと仰向けに倒れた甘夫人。側近たちが我を取り戻すまでの数瞬の間に、もう2発ほど指揮官殿の眉間に鉄弾をぶち込むウツロ。
暗殺上等とばかりのこの手慣れた感じ。やっぱりカタギではないのでは……? と仲間達も少し不安になる。
「……」
これにて決着か、と思われたその時。
ゾクリとするような、殺気が甘夫人から放たれた。
「おおっとォ!!」
本能の警鐘に従い身を翻すウツロ。
次の瞬間、冷たい刃がヒュンと閃いた。
ウツロの首筋を蟷螂の大鎌が掠り、僅かに血が飛沫く。
「ハッ! 脳天にブチ込まれても生きてるたぁな! 随分と頑丈じゃねえか!」
背中から開いた多脚をキチキチと鳴らしながら、甘夫人が立ち上がってくる。
もはや偽装の必要はないとウツロも甲殻を脱ぎ捨てながら、残りの銃弾を撃ち尽くすように引き金を引いていく。
「残りはアンタだけだぜMrs.甘。
張り切った割に空回る、無能な指揮官っぷりは見てて非常に喜劇だったぜ☆
アンタ、今からでも芸人か踊り子に転向したらどうだい? HAHAHA☆」
ゲラゲラと道化のように大笑いするウツロ。軽く踊り子風のステップを踏んで相手を挑発することを忘れない。
「貴様、よくもやってくれたわね……引き裂いてやるわ!」
身を起こす妖蟲『飽食太母・甘夫人』。
復讐者と蟲兵部隊、最後の決戦が始まろうとしていた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
ブロス・ブラッドハート
お、あんたが甘夫人か~
へへ、鋭そうでカッケー鎌だな!おれの相棒とどっちが強いか…試してみたくなってきたぜっ
さぁ!どっからでもかかってこいカマキリおばさん!!
まずは『ダッシュ』で近づいて…って捕食?!
んぁっ、おれ硬くって美味しくないんだぜ~~!【飛翔】で逃げ…ってそっちも羽が生えてる?!
かじられんのはやだーーっ。カマキリおば…ねーちゃん謝るからゆるしてくれよ~~
とにかく攻撃から全力で逃げるっ!
あ、カマキリねーちゃんが怒って追ってくれば、他のみんなが攻撃する隙になるかな?怖いけど頑張って逃げる…!
誰かが攻撃したら急転回して『ダッシュ』今度こそ、あの鎌と勝負だぜっ
アドリブ・連携歓迎だぜ
河津・或人
蟷螂の孵化したてのやつって割と、こう、グロいよな…
【飛翔】を利用してあまり近づかないでおこう
白い色は無垢なすがたって感じで綺麗だと思うんだけどな?(怒りを買わないように)
飛んでくるのもいるだろうけど、無を取得して【トラップ生成】で
普段は黒いG用に使うホイホイや、ハエ取り紙を設置
味方には申し訳ないけど、避けるか壊すかして
敵が召喚してくるやつを足止めできるように使ってもらうぜ
長期戦になりそうなら本体以外に
戦場にある卵胞も攻撃して、相手の残弾を減らしてやる
本人はそれなりに防御できても
卵胞は無防備で中も柔らかだから子の数を多く産むんだよなぁ!?
(あ、これ完全な悪役ムーブだけど…仕方ないなって顔)
●1
「お、あんたが甘夫人か~」
敵が放つ威圧感もお構いなし、といった様子で天真爛漫にブロス・ブラッドハート(腹ぺこにやん・g03342)。
先ほど敵兵から鹵獲した槍をヒュンヒュンと振り回して、敵と相対してゆく。
「……この私を追い詰めたつもりかしら? 舐めないでよね!」
甘夫人の腹部がボコリと膨れ上がり、鼓動に合わせて脈動。
「ふっ……ぐッ……あッああああっ!!」
産み出されたのは釣鐘型の小麦色の卵。促成処置が施された卵は数秒を待たず孵化を迎えてゆく。
そして、ボトボトと卵から這い出てくるのは黄色い脚を持った芋虫のような生き物。
そのビジュアルは何というか……ピギィィとか鳴いてきそうなエイリアンっぽさがあるというか……。
「蟷螂の孵化したてのやつって割と、こう、グロいよな……」
その様子をゲンナリとしながら呟く河津・或人(エンジェルナンバー・g00444)。
「へ~、産まれてすぐってカマキリっぽい姿じゃないんだな~」
ブロスは興味津々といった様子。
さて、そんなこんなで子供たちは見る見ると大きくなり、皆が想像するあのカマキリ姿へと急成長してゆく。
「……ちなみに、そこ、聞こえてるからね」
ギロリと或人を睨む甘夫人。なんという地獄耳。
「あ。いや……白い色は無垢なすがたって感じで、綺麗だと思うんだけどな?」
怒りを買わないように咄嗟にフォローを付け加える或人であったが、既に敵のヘイトは溜まってしまったご様子。
「喰い殺してやりなさいっ!」
甘夫人がバッと腕を振るうと、蟷螂の群れが突撃してくる。
囲まれると厄介なので、飛翔を利用して一度距離を取る或人。
●2
「……やっぱり敵も飛んでくるか」
一瞬背後を振り返り、追ってくる敵影を確認する。
だが、こうして真っ直ぐに追いかけてくれるならやりやすいというものだ。
謎の儀式を刹那で終わらせて、ブゥンと現れた時空の狭間に手を伸ばす或人。
『無を取得(ゲット・ナッシング)』。
本来ならばその場に有り得ないアイテムを呼び出す或人のパラドクスだ。
ちなみに技の硬直時間はおよそ1/50~1/1000秒で(※デバイス環境に依存するが)ほぼ一瞬と言って差し支えない。
これが格ゲーだったらナーフ待ったなしの技だが……まぁクロノヴェーダ相手だから問題ないさ。
「セットアップ完了! さあ、手品のお時間だ!」
亜空間から取り出したのは、黒いG用に使うトリモチハウスや、ハエ取り紙!
それを逃げ回りながら色々な場所に設備してゆく或人。
味方には申し訳ないけど、邪魔な場合は根性で避けるか壊すかして頂きたい。
「キギィ!?」
モチっとした粘液に絡み取られて悲鳴を上げる子カマキリたち。
「よし、ついでに……」
上空から敵指揮官の甘夫人を確認すると、次々と竹林に卵胞を産み落としているところだった。
卵胞……ゲーム脳で例えると、放っておくと無限湧きするオブジェクトといったところか。
こういうのはさっさと破壊するに限る。慈悲は無い。
「アンタは防御できても、卵胞は無防備で中も柔らかだから、子の数を多く産むんだよなぁ!?」
研ぎ澄まされる集中力。このスコープ越しに覗くエイムの視界が脳をクリアにしてゆく。
流星のような凍結弾が卵胞を正確に捉え、その活動を停止させてゆく。
「ああっ、こら! なんてことすんのよ!」
これには甘夫人もカンカンである。
「(あ、これ完全な悪役ムーブだな……)」
そんなことを一瞬思うものの、仕方ないなって顔で今は済ませておく或人。
だが――。
「ナイスだぜ! あるとにーちゃん!」
「あ、ああ……」
キラキラとした純真無垢なる尊敬の眼差しを送るブロス少年から、或人は眩しそうして視線を逸らすのだった。
●3
にーちゃんに負けてらんねーな、と気合を入れ直すブロス。
「おれの新しい相棒とどっちが強いか……試してみたくなってきたぜっ!
さぁ! どっからでもかかってこい! カマキリおばさん!!」
「……おば?」
ピクリと甘夫人が眉を震わせるのを或人は見逃さなかった。
「お、おい、ブロス」
あの甘夫人が何歳であるのかは判らないが、これは中々センシティブな問題だった。
「なんだよ? あるとにーちゃん」
「……あー、その、何だ……相手は敵だけど、妙齢の女性だ。おばさんはマズいと思うぞ……」
「みょーれい?」
或人がこの無邪気な弟分をどう諭したものか……と考えている間も、別に甘夫人は待ってくれはしない。
「うおっと!?」
ブンっと横薙ぎの大鎌が振るわれ、咄嗟に屈んだ二人の髪の毛がファサァっと持っていかれる。
って、オイ。前髪ぱっつんキャラになったらどうする!?
そして――。
「へへっ、やりやがったな~! よーし、いっくぞ~!!」
強ぇヤツとの出会いに瞳をキラキラと輝かせながら、ブロスが果敢に突撃してゆく。戦闘民族かな?
「やれやれ、冗談じゃねぇ……。でも、まぁ」
サポートぐらいはしてやるのが兄貴分の務めというものか。
小さく吐息をつきながらも、或人は銃を構えて微笑むのだった。
●4
猪突猛進の勢いで敵の間合いの中へと踏み込むブロス。
旋風のように槍を振り回し、全体重を乗せて一気に突き込む!
だが――。
「――!?」
敵の大鎌に阻まれた穂先が、澄んだ金属音を残して砕け割れた。新しき相棒、早くも殉職。
「なんの! まだまだ!」
空中で身を翻し背中の大剣を掴むブロス。彼の意思に呼応するように、その刀身が鈍く輝き、深紅の鉄槌となる。
「ぐぬ……ッ」
大鎌が紅角刀による一撃でひび割れて、甘夫人が奥歯を噛む。だが、敵もこの戦乱の世を生き抜いてきた武将の一人。痛みを意志で抑え込み、敵の肉を喰らわんと顎を開く。
「って捕食?! んぁっ、おれ硬くって美味しくないんだぜ~~!」
飛翔で逃げようとするブロスだが……。
「……ってそっちも羽が生えてる?!
かじられんのはやだーーっ。カマキリおば……ねーちゃん謝るからゆるしてくれよ~~!」
少年は一つ教訓を得てかしこくなった! とか言ってる場合ではない。
「とにかく攻撃から全力で逃げるっ!」
鬼ごっこの開始だ。翼をはためかせて空中を飛び回りながら敵の捕食攻撃を躱してゆくブロス。
(「それに、カマキリねーちゃんが怒って追ってくれば、他のみんなが攻撃する隙になるかな?」)
と、チラッと後ろを振り返ると、口裂け女のように顎を開いたおねーさんが般若の形相で迫っていた。こ、怖すぎる。
「あるとにーちゃん!」
ブロスの合図に応えて、引き金を引き絞る或人。敵の薄羽が凍結し、一瞬姿勢が揺らぐ。
これを待っていたと言わんばかりに、羽を使って急旋回を果たすブロス。
狙うはさっきひび割れた敵の右腕!
「今度こそ、その鎌と勝負だぜっ!」
全身全霊を掛けて紅角刀を振り降ろすブロス!
竹林に響き渡る快音と共に、敵の大鎌が砕け割れるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】がLV2になった!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV3になった!
ミシェル・ラークリーズ
貴女がこの軍団を率いるアヴァタール級だね。
お母さん、か。ちょっと心痛むけど、危険なものを生み出すなら倒さなきゃいけないよね。しょうがない。
地上にいると捕まっちゃうから、【飛翔】【空中戦】で攻撃の届かない場所まで退避して音の妖精さんと【風使い】【吹き飛ばし】で召喚する子蟷螂ご
と吹き飛ばしていく。またアヴァタール級が元気なら【気絶攻撃】【貫通攻撃】を併せた【誘導弾】で撃ち抜く。
貴女の必死さも分かるけど、僕らも譲れないものがあるから、この戦は勝たせて貰うよ!!
●
背中から多脚を展開し立ち上がった甘夫人。
失った兵力を補うためだろう、彼女が次々と卵胞を産み出すと、瞬く間に中から小さなカマキリが孵ってゆく。
「……チッ……消耗が激しいわね。そこのお前。光栄に思いなさい」
甘夫人が指し示したのは傍らに控えた側近の蟲将。彼が「ハッ」と恭しく頭を垂れると、甘夫人は大鎌で彼を挟み込み……あんぐり、と口を裂くように大顎を展開し、側近の雄ををボリボリと頭から喰らい始める。
さて……これを『残酷』と思うのは人間の感覚である。
命を次代に繋ぐために、雌に己の全てを捧げる――。
感傷を廃し、生き残るための最適を選択する。それが彼等なりのやり方であり、そこに善悪など存在しないのだ。
「貴女がこの軍団を率いるアヴァタール級だね」
相対する少年はミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)。
甘夫人を取り囲む蟷螂たちに一瞬だけ視線を落として、ミシェルは悲し気な表情を浮かべる。
「お母さん、か。
ちょっと心痛むけど、危険なものを生み出すなら倒さなきゃいけないよね」
それは、どこか自分に言い聞かせているような言葉だった。
……生存競争、という意味では、復讐者たちだって同じことなのだ。
クロノヴェーダを倒し、人類史を取り戻さないことには人間達にだって未来はない。
ここで情にほだされて、決意を鈍らせるわけにはいかない。
しょうがない……ことだ。
オラトリオのリーリエがミシェルを心配するように傍らに寄り添う。
その頬を、ミシェルは大丈夫だよ、という様に撫でて――。
再び、甘夫人へと向き直る。
「貴女の必死さも分かるけど、僕らも譲れないものがあるから――」
ミシェルの周囲で灰緑の疾風が渦巻いてゆく。竹林がサラサラと涼やかな風の音を奏でた瞬間――。
「この戦は勝たせて貰うよ!!」
リーリエと手を繋ぎながら、上昇気流に乗って飛翔してゆくミシェル。
眼下に広がる竹林。やや離れた場所に虎牢関城塞。
そして、遥か遠く、地平の先に昇りゆく太陽が見えた。
ミシェルとリーリエは大きく息を吸い……自らの歌声を、全天に届け、と響かせてゆく。
朝日を浴びながら音の妖精が舞い踊ってゆく。
「妖精さん、突撃だ!!」
蟷螂の群れが上空のミシェルを捕らえんと迫ってくるが、そこに音の妖精さん達が突撃。
「――キッ!?」
爆発するような重低音が大気を震わせた。音の衝撃をまともに受けて、蟷螂たちは意識を失いポロポロと落下してゆくのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
ミレイ・ドリムータ
さて、この部隊のアヴァタール級が出て来たね。
アンタの事もここでキッチリ仕留めさせてもらうよ!
【飛翔】や【フェイント】、【地形の利用】を【臨機応変】に使用しながら攻撃を躱す。
ったく、悪趣味な攻撃を仕掛けて来るね。だったらアタシはこうだ!
【復讐の刃】で手榴弾を出し、しっかり【観察】して味方を巻き込まないよう【投擲】するよ。
目には目を、歯には歯を、爆発には爆発だよ!
絡み、アドリブ歓迎
●1
生死を分ける攻防は瞬きよりも速く。
「――ッ!」
突き出された蜂槍の一撃を潜り込むように回避し、ミレイ・ドリムータ(空虚と向き合う少女・g01550)は敵兵の脚を瞬時に蹴り払う。
「くっ……!?」
翅を使って、空中で姿勢を整えようとする蜂兵だが、それこそが決定的な隙だ。
ミレイの金髪が美しい旋光の輪を描き――。
「アンタでラストだよッ!」
強烈無比の後ろ廻し蹴りで敵兵の顎元を打ち抜くミレイ。
「ゴハッ!!」
竹林をなぎ倒しながら吹き飛んだ敵兵は、そのままピクリとも動かなくなる。
ふう、と一息つく暇もなく……。
遠くで銃声が数発響き渡るのが聞こえてくる。
「あっちのほうね」
帽子の位置を正しながらミレイは再び走り出すのだった。
●2
辿り着いた先に居たのは、背中から多脚を展開し、見上げるほどの高さとなった『飽食太母・甘夫人』だ。
「さて、ようやくこの部隊のアヴァタール級が出て来たね。
アンタの事もここでキッチリ仕留めさせてもらうよ!」
相棒のデュークと共に構えるミレイ。
「……なるほど、追っていたつもりが、まんまとあなた達に誘い込まれてしまったというわけね」
甘夫人が苦い表情で肩を竦める。
「……でも、これで私を追い詰めたつもりかしら? 舐めないでよね!」
甘夫人の腹部がボコリと膨れ上がり、鼓動に合わせて脈動してゆく。
「ふっ……ぐッ……あッああああっ!!」
ズリュリと産み出されたのは小麦色の卵胞。促成処置が施された卵は数秒を待たず孵化を迎え、数百もの子蟷螂が這い出てくる。
「喰らい尽くしなさい!」
甘夫人が号令すると、蟷螂たちがパッと翅を広げ、一斉にミレイへと突撃してくる。
「!」
デュークがステッキを振りながら応戦するものの、さすがに多勢に無勢。全てを落としきることは叶わない。
「一時撤退ね」
デュークの首元を摘まんだのち、再び胸元に抱き寄せてひた走る。
「……なんだか、今日は走ってばかりな気がするわ」
竹林の中を縫うようにして駆け抜ける。
追いつかれそうなときは竹を掴んでクルッと方向転換し、フェイントをいれて攻撃を躱してゆくものの――
「なんか、さっきより増えてない? コレ」
走りながらもチラッと後方を確認すると、それはもうウジャウジャとした敵の群れ。群れ。群れ。
蝗害かっての。カマキリだけど。
「ったく、悪趣味な攻撃を仕掛けて来るね。だったらアタシはこうだ!」
纏まって追って来てくれるなら、それはそれで好都合。
復讐の刃を発動し、手榴弾を具現化させてゆくミレイ。
しっかり味方を巻き込まないように確認して、敵の群れ目がけて振り向きざまに投擲!
ドンッと大気を震わせる轟音と共に、敵の群れが爆風で吹き飛び、四散してゆく。
「目には目を、歯には歯を、爆発には爆発だよ!」
ステッキを振りながら喜びを表現するデュークを一撫でして、ミレイも微笑むのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【操作会得】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
ベアタ・アンシュッツ
甘婦人……prprしたら甘いのかな?
とりあえず、敵が状況を飲み込んで準備する前に、地形の利用を活かし気付かれないよう【飛翔】で上昇し、全力魔法クロノヴェーダ☆マッシャーを叩き込む
その後は、空中戦を活かし飛び回って、攻撃を避けながら
「ねえねえ……カマキリって、交尾の最中に雄を食べちゃうってホント?」
「そんなに腹ペコになっちゃうの?」
とか計略、撹乱を活かし煽りまくって、敵が冷静さを欠くように立ち回り高速詠唱、連続魔法
まさか、激怒して
『お前に卵を産みつけて、苗床にしてやる!』
『さぞや立派な子が生まれよう』
とか言い出さないよねデジャヴ
私、エ○グロ担当じゃないの
さあ、あなたも大地にお還り(肥料的な意味で
緋月・リィンシュタート
他参加者との連携、アドリブなど大歓迎
【心情】
いよいよ指揮官、か
つまるところボスというものだな
功名心があるのは良いが、高まり過ぎると毒になるということを我が刀にて教えるとしよう
【行動】
敵が一人ならばもう他に気にする事はあるまい、紅雷・一閃で方を付けるとしよう
先に雷を散らし牽制しつつ、牽制からかもしくは味方の攻撃の隙から一閃……これが現実的だろうか
あくまで方針ではあるが、前で壁にならない分、味方のサポートはしっかりしないとな
前に出ないながらも暗器を投げてこちらを向けさせたり、細かくとも攻撃していない時は補助に回ろう
奴を倒せば終わりではあるが、油断せず……いざ勝負!
●1
蟷螂の群れを従える『飽食太母・甘夫人』が背中から展開した肢(あし)を後光のように広げてゆく。
「いよいよ指揮官、か。
つまるところボスというものだな」
阿修羅像の如く構える敵将を見据えながら、緋月・リィンシュタート(紅蓮迅雷・g01772)が小さく呟く。
さて、復讐者たちの攻撃を受け、傷付きながらも、甘夫人の闘争心は全く衰えることはない様子。
……その心意気や良し。だが――。
「功名心があるのは良いが、高まり過ぎると毒になるということを、我が刀にて教えるとしよう」
甘夫人に高周波ブレードの刃を突き付ける緋月。その刀身にバチッと赤い雷が迸ってゆく。
「甘婦人……prprしたら甘いのかな?」
そして、とーとつに小首を傾げるのはベアタ・アンシュッツ(天使のハラペコウィザード・g03109)。
色々と間違えているベアタちゃんに甘夫人がぷくっと頬を膨らませる。
「『あま』じゃないっての『かん』だっての」
「噛んじゃったの?」
「……あなた、わざと間違えてるでしょ?」
ジト目でベアタを睨む甘夫人。「……まぁいいわ」と大鎌を構え直して。
「さあ、まとめて喰らい尽くしてやりなさいっ!」
甘夫人の号令で蟷螂の群れが押し寄せてくる!
●2
「わわっと」
翼をはためかせて飛翔し、とりあえず空中へと逃れるベアタ。
竹林を覆い尽くさんばかりの蟷螂の群れが、ベアタのすぐ足元をドドッっと通過してゆく。その威容たるや蠢く巨大な絨毯のよう。
もしあれに飲まれたらどうなることか……きっと一瞬でホネっこにされてしまうに違いない。
うーん、翼があって良かった……とベアタが安心したのも束の間。こっちをギョロリと見上げた蟷螂ーズが、バッと翅を広げ――。
「うっ……まさか」
そのまさかである。
怒涛の勢いで蟷螂たちが飛び立ち、ベアタに喰らいつかんと襲い掛かってくる!
なんか蟲って飛ぶと5割増しくらいで怖いよね。
「ちょ、も~!」
お空の追いかけっこが開始されてゆく。
ええい、もうこうなったら、なるべく私が敵を引き付けるしかないか。
「ねえねえ……カマキリって、交尾の最中に雄を食べちゃうってホント?」
敵が冷静さを欠くように煽りまくってみるベアタ。
「そんなに腹ペコになっちゃうの?」
ピクリと眉を震わせる甘夫人。
実際、先程から甘夫人は次々と卵胞を産みつけており、どうやらそれによる消耗が激しいようで、側近を何名も喰らっている。
側近の蟲将達もすすんで己の命を差し出しているあたり、人間とはかなり異なる倫理観が彼等なりにあるようだが、まあ、それはともかく――。
どうやら、この煽りは敵の逆鱗に触れたらしい。
「小娘がッ! 腸を引き摺り出し、そこに我が卵を植え付けてやるわっ!」
瞳を爛々と怒りに輝かせながら甘夫人が叫ぶ。
「べ~っだ。悪いけど……私、そっち系担当じゃないの☆」
あれ? 何だかデジャブ感あるような気もするこのやり取り。
とにかく、蟷螂の大軍から逃げ続けながら高速詠唱し、魔法で敵の数を減らしてゆくベアタだった。
●3
空を覆い尽くさんばかりの敵の群れを見上げる緋月。
煽って煽って追われまくっているベアタのことが少し心配ではあったが……。
「彼女の尊い犠牲を無駄にしない為にも……あの敵将を討たねばなるまい」
「……まだ死んでないっての!」
うむ、無事で何より。ならばもう、他に気にする事はあるまい。
紅い雷光を纏いながら、再び刀を構える緋月。
見据える先にいるのは、痛苦を滲ませながら追加の卵胞を産み落とさんとしている甘夫人だ。
いくらか護衛が残っているものの、この数ならば纏めて斬り伏せるのに問題はない。
「……いざ勝負! この一刀に想いを懸けて……紅雷・一閃!」
踏み脚と共に雷光が爆ぜて、空気を焦がす。
全身に流れる血が、紅雷に置き換わるかのような感覚を覚える緋月。
それは、人の域を超える、強制的な身体能力の解放。
強力な雷撃とともに放たれるのは、視認を許さぬ超高速の斬撃だ。
「――ッ!!?」
一拍遅れて、甘夫人の首筋から血が噴き出してゆく。
気道も脊椎も断ち斬った。
相手が人間であればこれで終局であったことは間違いない。
だが、敵も蟲毒のような大戦乱をこれまで生き抜いてきた猛者の一人。その生命力も尋常ではない。
「ぐっ、ま、まだ、まだぁ!!」
残った大鎌を振り上げてせめて復讐者たちに一矢報いんとする甘夫人。
しかし「そうはさせるかっ」と飛来する一筋の流星あり。
「しつこいっての! さあ、あなたも大地にお還り☆」
巨大なマッシャーを召喚し、ゴリゴリと敵を圧し潰さんとするベアタ!
「ぐぬっぐぬぬぬ!!」
振り上げた大鎌でマッシャーの一撃を受け止める甘夫人。
火花散る二人の迫り合い。
そして、そこに奔り抜けるは鮮烈なる紅蓮の迅雷だ。
「今度こそ、これで終わりだ」
斬撃が紅い弧月を映し出す。今度こそ首と泣き別れた甘夫人の身体は、力を失い――。
「……チッ……しくじった、わ……」
甘夫人は悔しそうに、最後にそう残すのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【土壌改良】がLV2になった!
【一刀両断】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
【命中アップ】がLV2になった!