死の歴史を覆せ

 宿敵主、あるいは、宿敵主に意志を託してくれた過去の時代のディアボロスが、クロノス級(宿敵)に殺された時に戻り、クロノス級を撃破して死の歴史を覆します。
 なお、クロノス級を倒して死の歴史を覆しても、宿敵主のディアボロスとしての能力に悪影響が出ることはありません。

『襲われる被害者と、宿敵主が同一人物』で、『宿敵主が宿敵との戦闘の現場に現れる』と、襲われている被害者(この時代の宿敵主)が消え、その位置に宿敵主が瞬時に移動してしまいます。
 上記の現象が発生した場合、戦闘終了後に宿敵主がパラドクストレインに乗った時、被害者(この時代の宿敵主)がパラドクストレインの外に出現します。ですので、比較的安全に被害者を救出することが出来ます。
 宿敵主が同一人物では無い場合や、シナリオに参加しなかった(またはプレイングが採用されなかった)場合、この現象は発生しません。

操人遊戯(作者 凪未宇
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#宿縁邂逅  #死の歴史を覆せ 


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#宿縁邂逅
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#死の歴史を覆せ


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 それは、とある過去の一片。
 日の落ちた薄暗い代々木公園に沢山の人が集められ、展望デッキに、女性に抱えられた『ピグマリオンコンプレックス『ヴィルマル』』が現れる。
「あなた方は不要なモノとなりました。これから処分しようと思います」
 女性から告げられた突然の内容に、人々はざわめく。
「あー、あー。えー、みなさんには、いまから"ころしあい"をしてもらいます」
 突然流暢な男の声で赤ん坊が喋りだし、公園の照明が点けられた。
 いつの間にか、人々の足元には無数の武器が転がっている。
「なんと、100にんころせたやつは、とくべつにこんかいのしょぶんから、のがれることができます」
 半信半疑で人々が騒めく中、最初の殺しが起こる。
 人の体に生えた刃という、衝撃的な光景に人々は正気を失い武器を手にし殺し合いが始まった。
 乱闘の中、呆然と立ち竦む永森・武尊(デーモンのデジタルサマナー・g03090)は、ヴィルマルのやけにネットリとした視線と目が合った。
 次の瞬間、武尊を狙う誰かの刃が振り下ろされ、彼の代わりに母が斬られた。
「くそっ、ばかものが! あのおんなをてにいれるよていだったのに」
 邪魔な子供を斬れとヴィルマルが叫ぶ声が遠く聞こえ、母に触れた武尊の手が真っ赤に濡れる。
「あ……あ、あぁぁぁぁ!!!」
 落ちていた刀を拾い武尊は、階段を駆け上がりヴィルマルに斬り掛かる。
 鈍い音と共に、その小さな身体は触手に貫かれ、展望台の上からゴミのように放り捨てられた。

「特別なパラドクストレインが現れたのです」
 蒼狐・珠萌(猫狐な天使・g03640)は、都内で広大な公園の一つである、代々木公園の地図をスケッチブックに描き、道路より北側のエリアを示した。
「今回の行き先は2014年のTOKYOエゼキエル戦争。渋谷区代々木公園なのです。」
 そこには、ディヴィジョン化に反対した人や、単に自分に対して反抗的な者であったり、容姿が気に要らないなど、様々な理由で不要というレッテルを一方的につけられた人が集められ、ヴィルマルの人間狩りの犠牲になろうとしている。
 公園の出入り口をクロノス級の力で生み出した『魔導公爵近衛兵』に護らせ、人々の監視に『狼の悪魔・マルコス』を放っているという徹底ぶりだ。
「そして、その犠牲になる人達の中に、武尊さんもいたのです……」
 つまり、このパラドクストレインは武尊の宿縁があったからこそ現れたもの。
「クロノス級ヴィルマルが活動していた過去に向かって決着をつけられるのです」
 撃破すれば、新たなアヴァタール級の出現を抑えられるだけでなく、このTOKYOエゼキエル戦争を弱体化させることも期待できるらしい。
「皆さんは、武尊さんが殺されようとしているところに駆け付け、クロノス級ヴィルマルを倒して欲しいのです」

 パラドクストレインで到着した公園は、既に一般人同士の乱戦が始まっています。
 ヴィルマルは刀、棍棒、包丁、スタンガンなど比較的近接主体で殺傷能力もバラバラの武器を与え、安全な場所から高見の見物を行っているようだ。
「どうやら一般人の中に、ヴィルマルは人形を紛れ込ませているようなのです。殺し合いをさせるために、わざと最初に人形を使って犠牲者を出したのです」
 良心が咎め踏み出せない人達を煽り、より強い恐怖や憎しみを生み出す為に。
「更にヴィルマルは、武尊さんのお母様を狙っているようなのです」
 その容姿が好みだったのか、それとも母としての在り方が理想通りだったのか。
 とにかく奪う為に、邪魔な武尊を人形に狙わせるのだが、庇いに飛び出した母を殺してしまうようだ。
「この人形は単純な命通りに動くだけで、戦闘力は無いようなのです」
 まずはこの武尊達を狙う人形達を止め、ヴィルマルの目論見を崩して欲しい。
 一般人に紛れ込んでいる人形の数は2体。良く見れば動きや造りで、簡単に見分けられるようだ。
「忘れるところだったのですが、もし今の武尊さんがこの歴史に介入すると、過去の武尊さんが消えるのです。そして、その場所に今の武尊さんが入れ替わるように現れるのです」
 そんな説明をスケッチブックに書き記しながら、更に説明を続ける。
「皆さんが、この世界に入れば当然ヴィルマルに気づかれ、攻撃を仕掛けてくると思うのですが、問題は他の人達なのです。殺し合いを止めないと、次の犠牲者が出てしまうのです」
 正気を失っている人達は、恐怖から殺し合いを繰り広げ続けている。まだ最初の一人以外は犠牲者は出ていないが、こちらも時間の問題だ。
 又、殺し合いを止め逃げ出そうとする人達を、上空よりマルコスが狙い。
 公園の出入り口を、近衛兵が塞いでいることも忘れないで欲しい。
「全ての人を助け出すのは難しいかもしれないが、皆さんの工夫で最善を尽くせるといいのです」

 クロノス級を撃破していく事は、各ディヴィジョンを攻略する上で非常に重要な事になる。
「クロノス級ヴィルマルを倒すと、彼の支配する歴史が崩壊してしまうのです」
 気になることはあると思うが、すぐに脱出する必要があることを忘れないで欲しい。
「大変かもしれませんが、皆さんの力でビィルマルを倒して、この死の歴史を覆してほしいのです」
 少しでも多くの命を救ってほしいと、珠萌はスケッチブックを閉じた。



 事件の首魁であるアヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と会話を行います(状況によっては、トループス級(👾)との会話も可能です)。
 戦闘を行わず会話に専念する事になりますが、必要な情報が得られるなど、後の行動が有利になる場合があります。
 問答無用で戦闘を行う場合は、この選択肢を無視しても問題ありません。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。


特殊ルール 👿または👾で出現する敵との会話に専念する。戦闘行動は行わない。
👑5 🔵​🔵​🔵​

→クリア済み選択肢の詳細を見る


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
5
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【強運の加護】
1
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【現の夢】
1
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【腐食】
2
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【モブオーラ】
2
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【壁歩き】
1
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【操作会得】
1
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【おいしくなあれ】
1
周囲の食べ物の味が向上する。栄養などはそのまま。効果LVが高いほど美味しくなる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV3 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV5 / 【ガードアップ】LV3 / 【フィニッシュ】LV2 / 【反撃アップ】LV2 / 【リザレクション】LV1 / 【先行率アップ】LV2 / 【アヴォイド】LV2 / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV2

●マスターより

凪未宇
皆様、こんにちはです。凪です。
宿縁邂逅によってTOKYOエゼキエル戦争に起きた、死の歴史を覆してください。

リプレイは、③から執筆いたします。
以降、頂いたプレイングに準じて作業していく予定です。

 = = = = = = = = = =
①:ヴィルマルに、物申したい時や感情をぶつけたい時にご使用ください。未達成でもシナリオの攻略には影響致しません。
  尚、クロノス級との会話から、ディヴィジョンの情報などを収集する事は出来ません。

②:人々に近接武器が渡されており殺し合いが行われています。遠距離武器はございません。

③:一般人に紛れて、武尊を狙う人形2体を止めてください。人形は刀を持っております。

④:『狼の悪魔・マルコス』が上空より、人々を監視し殺し合いを放棄した人を狙おうとしています。

⑤:『魔導公爵近衛兵』が公園の出入り口を塞いで、逃げようとする人を食い止めています。

⑥:『ピグマリオンコンプレックス』ヴィルマルとの戦闘です。
 = = = = = = = = = =

作業日や状況等は、マスターページにてご確認くださいませ。
それでは、皆さんのプレイングをお待ちしております。
80

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


永森・武尊
もしも時間を戻せたなら。何度心に思い描いただろう。
夢や幻なんかじゃない。
本当に、チャンスがやって来たんだ。

刀を持っていて、冷静にこちらを見ている奴に注意しておく。
パラドクス通信でお互いの状況を確認できる様にしておいて、
こちらでも人形を探し見つけたら【774】の人達に報告。
なるべく逃げに徹して母さんを危険から遠ざけるつもり。

攻撃の対象になれば僕が母さんより先に割って入って庇う。
手を引くなり押しのけるなりして多少強引でも立ち位置を変える。

一般人は妖刀で峰打ちを喰らわせて大人しくしてて貰う。
人形はジェノ(※アークデーモン)を呼び出して攻撃する。

使用技能:時間稼ぎ、情報収集、幸運、捨て身の一撃、斬撃


●過去との邂逅

 ――もしも時間を戻せたなら。
 何度心に思い描いただろうか……。

 永森・武尊(デーモンのデジタルサマナー・g03090)は静かに目を開けた。
 人々が混乱し、武器を手に震えている。
 記憶の中で幾度となく繰り返された、悪夢のような光景。
(「夢や幻なんかじゃない。本当に、チャンスがやって来たんだ。そして……」)
 武尊は躊躇していたが、その手をしっかりと握りしめている存在を振り返った。
「母さん……」
 生きている。繋いだ手から伝わる温もりが、様々な感情を生じさせる。
 大丈夫と武尊を安心させるよう声をかけながら、武尊の母は必死に我が子をここから助け出そうと周囲を窺っていた。
「だれだ! ぼくのせかいにはいってきたやつは!?」
 ディアボロス達の侵入を察知したヴィルマルが狼狽の声をあげる。
 まだ、どこに侵入したかは把握しきれていないようだ。
 武尊は抱きしめたい気持を抑え、強く手を握り返した。
「武尊?」
「僕が合図したら、一緒に逃げて」
 いつの間に、こんな大人びた顔をするようになったのだろうか。
 雰囲気の変わった武尊に、母は思わず頷いていた。
 侵入者が居たとしても、人形は最初に受けた命令のまま動く。
 最初の犠牲者から刀を引き抜いた、人形が武尊を探している。
 もう一体は後ろの方、離れていそうだが強い視線がヒシヒシと伝わってくる。
 この事件当時は、まだ未覚醒の一般人だったが今は違う。
 武尊は反対の手で、強く〈無銘の妖刀〉の柄を握りしめた。
 ――戦う力が、助けてくれる仲間が居る!
 パラドクス通信の小型通信機で、見つけた人形の位置を仲間に伝え、武尊は母の手を引き、刀をかざした。
 重い音と共に、鞘に人形の刀が振り下ろされている。
 そのまま返しながら柄の底で突き上げ、人形を蹴り飛ばすと、武尊は母の手を掴み走り出す。
 説明をしている間はない。まずは、安全な場所へ。
「きさま! どこまでもじゃまを!!」
 ヴィルマルが叫んでいるが、今は後回し。振り返りながら〈デリンジャー型サモンデバイス〉の引き金を引いた。
 召喚陣が現れ、蝙蝠の翼が生えた牡鹿のアークデーモン『大悪魔ジェノ』を呼び出し、辺りに稲妻を落とし追手を足止めさせ、逃げるのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!

赦蜘・九朗
【774】

連携・アドリブ歓迎

じいちゃん(g03127)あんがとなぁ、来てくれて。しっかし、しょうもない事してくれとるなぁ…この事件が解決すれば過去が変えれる大きな一歩…必ず成功させるで

なぁ、クルエント(g03495)。アンタはずいぶん鈍っとるみたいやけど、動けんの?…うん、心配して損したわ

ハイハイ、標的は2体、無駄口叩いとらんでほな行くで~

【行動】
まずお互いに、人形の位置を確認。
《モブオーラ》で一般人に紛れ、合図して事件の発端になる人形2体を速やかにクルエントと共に手分けして終了させる。
その後は、紛れつつ永森さん達の逃げ道を作る

じいちゃんには人形の代わり(ハリボテ)を作ってもらい、敵の目を撹乱


七詩乃・権兵衛
【774】

連続・アドリブ歓迎

あっしは戦闘苦手でありんすが、赦蜘坊(g03801)に頼まれれたら断れないでありんすねって誰が爺だてやんでい!(小声)っおっと失敬、騒ぐのは禁物でありんした…尻尾は戦闘しない限り出しやせんし、耳も万が一なんでフードかぶって隠しておきやしょうかね

まぁ、標的確認しやしたら実際動くのは赦蜘坊とクル坊、あっしは【リアライズペイント】で人形そっくりなハリボテ置いて時間稼ぎに専念しまさぁ

武尊坊達が逃げやすいよう偶然を装って一般人の武器をはたき落とさせやす

(赦蜘の背を見て)…はぁ、子供の成長は早いでありんすねぇ…いたた腰が…

クル坊(g03495)そう言うのは要らねぇなぁ(スパッ)


クルエント・パトゥミエーラ
【774】
連携・アドリブ歓迎

元相棒の赦蜘(g03801)とおz…ゴンちゃん(g03127)と参戦よ♪

赦蜘たら久々に誘ってくれたと思ったらココなのぉ?つれなぁ~い(泣き真似)…まぁ、気持ちは分かるけどぉ。
標的は2体ね、お互い確認次第、行動開始ね☆…腕がなるわぁ~♪(低音)その間も、常に《モブオーラ》で一般人に紛れるわ

赦蜘が合図したら、彼とは別の人形ちゃんを終了させにいくわ。うまく行ったらそのまま赦蜘に同行するわね

次いでで然り気無く一般人の武器を叩き落とす

(ハリボテ作戦が上手く行ったら一瞬だけゴンちゃんの所に行き小声で)ゴンちゃんGrazie!後でハグとキスしてあ・げ・る🖤(ばちこーんとウィンク


●虚ろな人形
 ヴィルマルの注意が逃げる武尊と母に向けられた隙をつき、【774】のメンバーは、乱闘で混乱している人々の中へとモブオーラの効果を使い紛れ込む。
 ディアボロスの存在に、ヴィルマルは気付いているようだが、今なら簡単にバレることはないだろう。
「じいちゃんあんがとなぁ、来てくれて。しっかし、しょうもない事してくれとるなぁ……」
「あっしは戦闘苦手でありんすが、赦蜘坊に頼まれれたら断れないでありんすねって誰が爺だてやんでい!」
 赦蜘・九朗(挿ゲ替エノ曼珠沙華・g03801)に、小声で七詩乃・権兵衛(孤独ノ百鬼夜行・g03127)が突っ込んでいると、クルエント・パトゥミエーラ(紅いゴミ箱・g03495)が唇の前に指を立て、静かにとウィンクする。
「まぁまぁ、おz…ゴンちゃん」
「っ、おっと失敬、騒ぐのは禁物でありんした……」
 耳も念のためフードで隠しているとはいえ、まだ目立つわけにはいかない。
「なぁ、クルエント。アンタはずいぶん鈍っとるみたいやけど、動けんの?」
「赦蜘ったら、久々に誘ってくれたと思ったらココなのぉ? つれなぁ~い」
 元相棒にメソメソと泣き真似をしながらクルエントがしなだれかかると、スルリと九朗に躱された。
「……うん、心配して損したわ。ハイハイ、標的は2体、無駄口叩いとらんでほな行くで~」
 そんなやり取りをしながらも、標的の人形めざし、彼らは一般人の間を擦り抜けていく。
「この事件が解決すれば、過去が変えれる大きな一歩……必ず成功させるで」
「……まぁ、気持ちは分かるけどぉ。行動開始ね☆」
 筋骨隆々な逞しくなってしまった視線を凄ませた。
「……腕がなるわぁ~♪」
 イイ低音ボイスを響かせ、人を掻き分けその手にした武器を叩き落としながら、人形に向かっていった。
 まずは距離の離れている追手の人形から。
 刀を手に動き出した所を、ボキリとクルエントが破壊し、素早く権兵衛がパラドクス『リアライズペイント』で描き出した人形の偽物と入れ替える。
 これを暫く歩かせて置けば、人形が壊れたことに気付くのも遅れるだろう。
 もしこの人形がクロノヴェーダであれば、こう容易くはないだろうが、単純な命令の通り動かされていただけの操り人形ならば、ディアボロスの敵ではない。
「あっしは、このまま人形そっくりなハリボテ置いて、時間稼ぎに専念しまさぁ」
 もう一体と、召喚された大悪魔ジェノに迫る人形に狙いを合わせ、九郎とタイミングを合わせ、筆〈つくもさん〉で描き出す。
 人形の偽物が出現するタイミングに合わせ、九郎は人形に足払いをかけ倒した所、手早く処理をし壊していく。
 後は人形の真似をして、追いかける振りをする偽物が走っていくだけ。
「……はぁ、子供の成長は早いでありんすねぇ……いたた腰が……」
 九郎の手際のいい仕事っぷりを眺め感心するも、権兵衛は見掛けとは違い三桁の年齢にリーチが掛かっている。
 時折来る関節の痛みは、この季節には辛いものだ。
「ゴンちゃんGrazie! 後でハグとキスしてあ・げ・る🖤」
 いつの間に距離を詰めたのか、耳元で囁いたクルエントが、ばちこーんとウィンクを飛ばしながら九郎に合流していく。
「クル坊、そう言うのは要らねぇなぁ」
 スパッと飛んできたウインクは両断された💔
 とりあえず、後はこの展望デッキ前から逃がすだけ。
 出現した悪魔に驚き、騒ぐ人々でいい具合に混乱は生じている。
 少しでも人々の武器を奪いながら、まずは遊歩道から一旦バラ園の方へと、道を作り武尊達をヴィルマルの前から逃がすのであった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【モブオーラ】LV2が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV2が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!

リューロボロス・リンドラゴ
ふん。
子どもの前で母を奪い、あまつさえ武尊を殺したもの達か。
しかも人間同士で殺し合わせるだと?
反吐が出る。
我は龍、我こそはドラゴン。
我、幼子の守護者にして、武尊の仲間なれば。
悪魔よ、地獄に堕ちよ。

【飛翔】で飛び交い、せいぜい派手に暴れるとしよう。
悪魔どもの目が、地上ではなく我に向くように。
人々が空を見上げ、動きを止めるように。

空で龍に勝てると思うな、狼ども。
空中戦で圧倒よ。
まあ地上でも海でも宇宙でさえも、ドラゴンの領域だがの。
一撃離脱を繰り返し我が尾の連撃でまとめて薙ぎ払い蹂躙してくれるわ。
無論叩き落とすなどとはいったが、地上の者達に被害が出ぬよう注意は怠らぬぞ。


ア・ンデレ
「たけるちゃんのじゃまはさせないよ!」
アンデレは偽物の悪魔を使い、両腕を翼のような形状に変形させ、飛び上がる。
「アンデレちゃんのつばさはにせものだけど、ともだちをおもうきもちはほんものだ!」
友達である武尊の望みを叶えるため、偽物の悪魔は本物の悪魔に立ち向かう。
「そのつめ、そのきば、アンデレちゃんのつのとどっちがかたいかな。」
アンデレは頭突きでマルコスに攻撃していく。
爪や牙の反撃に対しては、自慢の固い角を合わせる。
技能「空中戦」で空を得意とする悪魔にだって負けない。


●空を制す者
 悪魔の出現で乱戦と混乱に包まれた人々の様子に、マルコスらが隠れていた公園の木から次々と飛び立ち、狙おうとしていた。
 人の子など、その爪で簡単に引き裂き黙らせるつもりであった。
 だが、勢いよく飛んできた二つの影が群れを蹴散らす。
「ふん。子どもの前で母を奪い、あまつさえ武尊を殺した者達か」
「たけるちゃんのじゃまはさせないよ!」
 龍の如き大きな翼を広げる、リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)と、パラドクス『偽物の悪魔(アークワードデーモン)』で〈巨大化した腕〉を翼のように変形させたア・ンデレ(すごいぞアンデレちゃん・g01601)である。
「しかも人間同士で殺し合わせるだと? 反吐が出る」
「アンデレちゃんのつばさはにせものだけど、ともだちをおもうきもちはほんものだ!」
 不意打ちをくらい、驚いていたマルコスらであるが、直ぐに相手を理解し牙を剥いた。
 上空で突然始まった戦いに、目の前の誰かを殺そうとしていた人達の手が止まり、釘付けになった。
 獣の群れと戦っているあれは何だと、人々は戸惑う。
「我は龍、我こそはドラゴン。我、幼子の守護者にして、武尊の仲間なれば。悪魔よ、地獄に堕ちよ」
 空中戦でリューロボロスは遅れを取るつもりはない。
 大きく広げた〈ドラグウイング〉の羽撃きはマルコスらを激しい風で打ち上げ、そのまま後を追い飛翔し、尾を振るい人の居ない場所へと叩き飛ばす。
「すっごくとんだね! アンデレちゃんもまけないよー!」
 まずはロケットのように下からの頭突きで一撃。
 更に翼に変形させた腕を振るい、反撃に牙を剥くマルコスを力任せに押さえつけ。
「そのつめ、そのきば、アンデレちゃんのつのとどっちがかたいかな」
 大口を開けた所に、自慢の固い角を合わせ強力な一撃を食らわせた。
「まだまだいけるよ! かかってこい!」
 空を得意とする悪魔にだって負けない。十分に注目を集めるよう派手に動き、友達である武尊の望みを叶えるために。
「空で龍に勝てると思うな、狼ども。我の圧倒よ。まあ地上でも海でも宇宙でさえも、ドラゴンの領域だがの」
 マルコスらは、人を襲う事も忘れ目の前に立ちはだかる二人に突撃し、次々と倒され牙も爪も出せないのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV2が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!

湯上・雪華
絡み、アドリブ等完全受け入れ
重傷描写大歓迎

過去を変えるための戦いに助力を
私は裏方で十分ですから
では、渇望抱く伽藍、参ります

渇望の呪詛を宿した妖刀が主武器
今回は逃げ道の確保を
殺し合いを強要している時点でダメだし、気にくわない
逃げる人達を庇いながらが一番なんでしょうけど
性に合わないので敵の集団に突撃です
そちらに意識を向けるなら暗器や人形を使って視線を私へ
ここで不必要に血を流させない
そんなに殺したいの?邪魔してあげる
ボク一人殺せないなんて弱いなぁ

呪詛を解き放ち、両断、粉砕を狙っていこう
怪我を負うのは覚悟の上、多くの敵をまとめて倒せるのなら捨て身の一撃でもって討ち果たそう
露払いならいくらでもってね


一ノ瀬・綾音
武尊の因縁…目黒区でも会ったな。
それに決着をつけれるとしたら…行かないわけがない。でもまずゲーム盤に入らないとね。

へいへい、悪趣味なゲームやってるねー。
でもさ、君たちは参加しないの?そっかー。
この場にいるんだ、生命の危機というアンティくらいは払ってもらおうか?

銀世界に変えるほどのブリザードが放たれるならこっちは銀世界を溶かす炎の竜巻で勝負だ。
【炎魔法】で相手のパラドクスにカウンターする形で攻撃してみるよ。当てやすいように天銃で牽制をしつつ、万が一肉薄とかをされたら破竜剣で『吹き飛ばし』する。

さて、粗方蹴散らしたら悠々と中に入ろうかな。
…こんな悪趣味なゲームは壊すに限る。


●悪魔の門番
 代々木公園には五つの門がある。
 その一つはビィルマルの後方に位置しており、全てに近衛兵が二体ずつ配備され、何者も逃さないよう閉ざし護っていた。
 何やら公園の中がやけに騒がしくなり、持ち場を離れるべきか迷っていると。
 銀食器が、鎧の継ぎ目に次々と突き刺さっていく。
「誰だ!?」
「過去を変えるための戦いに助力を。私は裏方ですが」
 湯上・雪華(悪食も美食への道・g02423)は天気の話でもするように、にこやかに話しかける。
「へいへい、悪趣味なゲームやってるねー。でもさ、君たちは参加しないの?」
 一方、一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)は笑顔だが、その怒りが言葉にも滲み出ている。
「我々は、ここを護るよう仰せつかっている。何人たりとも通すわけにはいかない」
 門番らしく左右より二本の槍を交差させ、道を塞ぐ。
「そっかー。でも、この場にいるんだ、生命の危機というアンティくらいは払ってもらおうか?」
「アンティ?」
「参加料だよ!」
 近衛兵の塞ぐ門の中央に、魔方陣を描きドラゴンを模した炎の嵐が渦巻き近衛兵を包む。
「これで、綾音ちゃんもゲーム盤に入ったかな?」
 怒れる近衛兵は槍を掲げ、魔法を詠唱し、ブリザードを発生させる。
 だが吹雪く風は、綾音の炎の起こす風に押し返される。
 周囲の木々は凍らせることが出来ても、門を閉ざすことはできない。
「では、渇望抱く伽藍、参ります」
 スラリと渇望の呪詛を宿した妖刀を抜き放ち、真っ赤なドレスの裾を翻し雪華が斬りかかる。
 炎を突き抜け斬り込み一閃。
 まずは槍で道を閉ざす近衛兵の首を飛ばし、そのまま倒れる身体を踏み台に飛び上がると、もう一体の首元に突き立て呪詛を流し込む。
 鮮血が噴き上がり雪華が赤く染まる中、首と共に落ちてきたナイフを掴むなり、槍を投擲しようとしていた近衛兵の目元に投げ刺した。
「殺し合いを強要している時点でダメだし、気にくわない。逃げる人達を庇いながらが一番なんでしょうけど……私には性に合わないので」
 骸から引き抜いた妖刀を振るうと、鮮血が赤く地面に筋を描いた。
(「武尊の因縁……目黒区でも会ったな」)
 耳障りな喚き声が、離れているこの門にまで聴こえてくる。
(「それに決着をつけられるとしたら……行かないわけがない」)
 天を焦がす勢いで、銀世界を飲み込み炎のドラゴンが咆哮をあげる。
「君達はダウンゲームみたいだね……こんな悪趣味なゲームは壊すに限る」
 炎をバックに、赤が刃を煌めかせ舞う。
「そんなに殺したいの? 邪魔してあげる」
 投げられた槍の雨を掻い潜り、雪華の妖刀の刃は太腿の隙間より、相手の肉を突き刺し流し込んだ呪詛を解き放つ。
 鎧の内で肉が破裂したかのように飛び散り、雪華の頬を濡らした。
「ボク一人殺せないなんて弱いなぁ」
 中身を失い、近衛兵の鎧が崩れ落ち、動くものは居なくなった。
「これで、この門は解放できましたね」
「この調子で、他も粗方蹴散らして、悠々と中に入ろうね」
 更に二つの門の近衛兵らを襲撃し、二人は公園の中へと入っていった。
 後残る近衛兵は、東側の出入口と、展望デッキに一番近い南側の渋谷門だけとなった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【腐食】LV1が発生!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!

ウィリアム・エナード
人に殺し合いさせといて、テメェ等は手ぇ汚さずに高見の見物ってか?気に入らねぇな……!
一匹残らず撃ち抜いてやんよ、クソッタレ共!
その耳、よく音を拾いそうだよなぁ……!

爪や牙の届かない遠距離からパラドクスを使用して、一体ずつ確実に仕留めていくぜ。
一発撃ったら【ダッシュ】して【一撃離脱】を繰り返し、できるだけ囲まれないように立ち回るようにするぜ。
「狼の悪魔」ってことは聴覚とかの感覚も鋭いだろうし、パラドクスによる閃光や轟音で怯ませやすいかもしれねぇな。
大きい音を出すことで注意をひきつければ、他の奴らの助けにもなるかもだぜ。

アドリブ、絡み等歓迎


霧原・瑶蓮
組員の因縁、これすなわち奴崎組全体の因縁だ。そのままにしておけるものか。
我流喧嘩殺法、霧原瑶蓮。加勢するぞ。

上空にいるんなら四足歩行でも意味はあるまい。お前はパラドクスの長所を自分から捨てているんだよ、ケダモノ。
違うというならかかってきたらどうだ、ん? 空中で犬かきをする姿、さぞや面白いことだろうよ。

挑発に乗ってこちらに連続攻撃を仕掛けてくればしめたものだ。
代々木公園に林立する木々で【地形の利用】し、飛んでくる方向を限定したら攻撃をギリギリまで引き付けた上で【フェイント】と【ジャンプ】で躱す。
即座に【エアライド】で反転跳躍。
お前の連撃より俺の一撃の方が重い。そのどてっ腹をぶち抜いてやろう。


●落ちた獣
 侵入者が各所で暴れヴィルマルの配下も、乱戦している人々も混乱していた。
「人に殺し合いさせといて、テメェ等は手ぇ汚さずに高見の見物ってか? 気に入らねぇな……!」
 ウィリアム・エナード(火薬塗れの付与術師・g01240)の自動拳銃〈P220〉がマルコスらに向かって火を噴く。
「一匹残らず撃ち抜いてやんよ、クソッタレ共!」
「組員の因縁、これすなわち奴崎組全体の因縁だ。そのままにしておけるものか」
 牙を剥き爪を光らせ、襲い掛かるマルコスらに、霧原・瑶蓮(無銘の拳士・g04575)は、青白い炎状のオーラを纏う打刀と脇差一対の霊刀〈雅煉〉の柄に、手を掛ける。
「我流喧嘩殺法、霧原瑶蓮。加勢するぞ」
 飛び上がると同時に、居合の速さで刃を振るう。
「お前はパラドクスの長所を自分から捨てているんだよ、ケダモノ」
 翼を失えば、只の四足獣。
「どうだ、久々の地上は。……上空にいるんなら四足歩行でも意味はあるまい」
 痛みに這うマルコスの返答は待たず、息の根を止める。
 仲間が殺られ、マルコスらは唸り声をあげ真っ直ぐ飛ぶ。
「その耳、よく音を拾いそうだよなぁ……! 塞ぐことは、その手じゃ出来なそうだけどな」
 弾丸を放つと同時に、強烈な光と音がマルコスを襲う。
 放った弾丸に付与魔術(エンチャント)させたのは、閃光と轟音。
 落ちていくマルコスの屍をマルコスらは超えて、ウィリアムを追って桜の園へと飛び込む。
 葉は無くとも、木々はマルコスらの飛行をはばむ。
「どうした、ん? 空中で犬かきをする姿、さぞや面白いことだろうよ」
 木の枝を跳び移るよう誘い込み、獣性解放を誘う。
 マルコスらはまんまと飛び込み、枝の合間を真っ直ぐ駆け次々と突っ込んで来る。
 瑶蓮は横へ跳びながら雅煉の脇差で斬り上げ、エアライドで空を蹴り身体を回転させるよう捻り、雅煉の打刀で一閃。
「お前の連撃より、俺の一撃の方が重い。そのどてっ腹を、ぶち抜いてやろう」
 衝撃波を打ち出し、そのまま肉薄し更に刃を突き立てた。
「これで片付いたか?」
 見上げる木々にも空にも、マルコスの姿はもう無い。
 これで、悪魔から不意に一般人が襲われる心配は、無くなった。
 まだ人々は混乱の最中。
 思惑が壊され、ゲームが進まなくなったことにヴィルマルは激昂し壊れた人形を、そして公園内の残骸を自分の元に念動力で集め始めるのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

マルケト・キサウェ
西側の門は確保頂いた様子であるものの、まだ油断は禁物。安全確保の為、ひとまず東側に残っている敵をやっつけに行きます。

敵の数にも依りますが、一斉に槍を投げられるとなると近づくのは大変かもですね。
《ポケットはライ麦でいっぱい》で黒い鳥の形をした魔力弾を多数放ち、こちらも遠距離から攻撃します。もし威力不足なら、弾を目眩しに使い接近し追撃するつもりです。

原宿門付近の敵が居なくなり次第、渋谷門の方へ向かいます。
出来るかは解りませんが、その辺に武器が転がっていたら入る分だけ【アイテムポケット】に隠しておきましょうか。分身体との交戦時に見たあの念動力での攻撃に使われると厄介ですし、そもそも普通に危ないので。


●開門の時
 向こう西側の門の方で、火柱があがっていた。
(「西側の門は確保頂いた様子であるものの、まだ油断は禁物」)
 残っている敵はと、マルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)は、公園の東側へと向かう。
 さすがに騒ぎに動き出したか、近衛兵がヴィルマルの居る展望デッキへと向かい移動を始めていた。
 野太い雄叫びを上げ、生真面目に隊列を組み替えながら先を急いでいる。
 素早く敵の数を確認し、気付かれる前に撃ち込むのは、パラドクス『ポケットはライ麦でいっぱい(ブラックフライ)』の魔力弾。
衣服のポケットや懐などの影より、黒い鳥型の魔力弾を放ち奇襲を仕掛ける。 
 勢いづいていた近衛兵の部隊は、隊列を崩し巻き込み合ったところに、更に追撃を仕掛ける。
 近衛兵らは、タイミングを合わせ一斉に槍を投擲してきた。
 降りかかる槍の雨を駆け抜け、黒い鳥形の魔力弾を弾幕にしながら、一気に接近する。
 魔晶剣〈千貌剣・スナーク〉を鎧の隙間より突き刺した。
「この距離では、どこにも避けられないでしょう」
 マルケトの影から黒い鳥が飛び立ち、次々と近衛兵の鎧の隙間から中へと侵入し魔力を炸裂させた。
「これで、原宿門の方は大丈夫でしょう」
 後は渋谷門と急ぎ移動しながら、目についた武器を回収していった。
 一般人達は、かなり混乱している。
 悪魔に怯えている印象が強いが、少しでも魔が差すなんてことが起きないように。
 そして、ヴィルマルが何を隠しているか分からない以上、少しでも厄介な物を減らしておこうと思うのであった。
 渋谷門の方も、近衛兵が残ってはいたが、同じように粛々と屠り、残る敵は展望デッキで高みの見物を決め込んでいるヴィルマルのみとなった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!

クロスタール・ガイゼル
アドリブ連携歓迎

降り立つなり詠唱魔法陣を展開
【高速詠唱】で詠唱を大幅短縮
【天地魔導結界】にて【泥濘の地】を張る

「指定はディアボロス以外の人間全て!我が命に依り、其の存在を此処に示せ!!」

皆が事態好転させるまで技能を使い一般人を妨害して【時間稼ぎ】
致命に及ぶ攻撃を手当たり次第に【観察】【看破】
武器を【風使い】で落とし
【氷雪使い】にて武器を氷で包み無力化、地面に固着
一般人の加害に妨害が間に合わなければ【電撃使い】で加害者を弛緩
【火炎使い】は移動の妨害に使用
【光使い】は【不意打ち】使用にて視界を奪い
機敏な一般人は【毒使い】で鈍らせ
遠い場所にはなんとか【念動力】で物を当て妨害し
【殺気】を当てて怯ませる


赦蜘・九朗
連携アドリブ歓迎

おー、クロ(g01139)来てくれたんやな!しかもめっちゃかっけえやん…(はわ)

ウチらも負けてられへんで、《鋼》!

無駄口要らんねんクルエント(g03495)、もたもたしとると置いてくでー?

…行くで《鋼》、出番や

【行動】
《トラップ生成》で玉状にした《鋼》(有刺鉄線型寄生)の分身達をばらまき、武器の取り上げや双方の遮り等の妨害・捕縛をしながら、一般人達の間に割り込み武器を取り上げたり軽く叩き落とす。《霧》《泥濘の地》《飛翔》を活用しつつ、なるべく一般人や敵の目を引くよう立ち回り、仲間が動きやすい環境を作って一般人共に死傷者が出ないよう務める。
クロへの攻撃が有るならすかさず庇い、弾く


クルエント・パトゥミエーラ
連携アドリブ歓迎

クロ!?え、え?何々?どういう関係なのよぉ、赦蜘。きーにーなーるぅ~って、無視っ!?

いやぁ~ん、置いてかないでよぉ~ぴえ~ん

【双翼魔弾】でちょーっとリスキーだけどぉ、上から一般人の武器目掛けて狙い撃ちして落としたり壊したり~、間に撃ち込んで距離を取らせる感じかしら?なるべく赦蜘と連携したいから離れたくないけどぉ~ま、霧が濃い場所に隠れちゃえば大丈夫よね☆

武器が二度と使えないように、素手で粉砕しても良いけどぉ~☆(低音)アタシか弱い乙女だから泥の中にポイしちゃおっと♪

味方が【泥濘の地】の影響を受けちゃいそうなら【飛翔】でサポートすわよ

イケメンが居ても、心を鬼にするのよアタシ!


●惑う人々
 集められた人々の混乱は、最高潮に達していた。
 冷静さを取り戻した極一部の者は自主的に、公園から脱出しようと出口に向かっていたが、まだ大半は混乱の最中にいた。
 特に噴水池周囲の混乱は酷い。
 周りで起きている戦闘音や獣の叫びが何によって起こっているのか、全く分からないのだから、それも仕方がない。
 彼らには、大規模な殺し合いが行われているようにしか聴こえていないのだろう。
 殺らなければ殺られる。
 そう震えながら、手にした武器を彼らは振り上げた。
「現れ、出でよ!」
 凛と声が、その場を断ち。銀の尾と羽織を揺らし、クロスタール・ガイゼル(良い狐・g01139)が乱戦の渦中へと降り立ち、詠唱魔法陣を展開した。
「指定はディアボロス以外の人間全て! 我が命に依り、其の存在を此処に示せ!!」
 無数の武器が人々の周りに現出し、互いに作用しパラドクス『天地魔導結界』を張った。
「おー、クロ来てくれたんやな! しかもめっちゃかっけえやん……ウチらも負けてられへんで、《鋼》!」
 赦蜘・九朗(挿ゲ替エノ曼珠沙華・g03801)の声に反応するように、大量の蛆虫が沸いたかのように見える何層にも編み込まれた有刺鉄線の塊〈蠢く鋼〉が、ギロリと反応する。
 すかさずクルエント・パトゥミエーラ(紅いゴミ箱・g03495)が間に割って入る。
「クロ!? え、え? 何々? どういう関係なのよぉ、赦蜘。アタシの事はクルりんって呼んで構わないわ。」
「クル……えーと、クルエントさん? 一時的な時間稼ぎに過ぎないので、よろしくお願いします」
 律儀に答えるクロスタールにクルエントはウィンクすると、クルリと九朗を振り返る。
「ねぇ、教えてぇ。きーにーなーるぅ~」
 いけずと、絡んでくるクルエントを袖に、九朗はパラドクス『禁断遊戯誤リ(キンダンユウギアヤトリ)』を発動する。
「……行くで《鋼》、出番や」
 寄生していた蠢く鋼は、ウゾウゾと解け分身体をばら撒き、動きが鈍くなっている人々の手から武器を取り上げていく。
「……って、無視っ!?」
「無駄口要らんねんクルエント、もたもたしとると置いてくでー?」
「いやぁ~ん、置いてかないでよぉ~ぴえ~ん」
 慌てて九朗の後を追い、乱戦の中へ。
 とはいっても、まだ結界が発動している今であれば、それほど身構える必要はない。元々ただの一般人だ。例え武器を持ってたとしても、動きを鈍らせれば、然程脅威はない。
「ちょーっと、リスキーだけどぉ」
 クルエントは飛翔し、上空から人の位置を確認して武器を小型拳銃で撃ち落し、手放させた武器は双翼魔弾で壊していく。
 クロスタールも、レガリアスシューズ〈花鳥風月〉に宿る風の精霊の力を借り、花が咲き乱れる軌跡を魅せる風を起こし、こちらも武器を落としていく。
 武器を奪っても、あればまた手にするかもしれないが腐らせてしまえば問題ない。
 九朗は腐食の霧を辺りに漂わせ、視界を奪いながら武器を腐らせていく。とにかく死傷者が出ないようにすることが、今できる最善なのだろう。
「そうよねぇ。二度と使えないように、素手で粉砕しても良いけどぉ~☆」
 拾い上げたナイフを眺め、素敵な低音ボイスで微笑み、コロッと表情を変える。
「アタシか弱い乙女だから~泥の中にポイしちゃおっと♪」
 可愛らしく投げ捨て、クルエントは再び雄々しく武器の回収に勤しみ。時々、素敵な男性に心をトキメカセては、心を鬼にし自分と戦い。
 結界の中でも、誰かを攻撃しようと動いている者には、クロスタールが魔術を駆使し、軽く電撃をはしらせ驚かしたり、小さな光りで目くらましをし、妨害するのであった。
 まだ混乱している人々は居るようだが、この調子であれば死者は出さないで澄むかもしれない。
 もうひと頑張り。三人は、人の騒ぎがする方へと向かっていった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【飛翔】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!

マルケト・キサウェ
後顧の憂いを断つべく、まずは市民の方々を助けないとですね。

人形が壊されたとて、伝播した恐怖や混乱が収まるとも限りません。極力誰も傷つけないようこの場を収めるなら──【現の夢】が有用でしょうか。
……まあそもそもからして、こんな悪夢みたいな出来事は早く忘れて欲しい所ですからね。殺し合いをした記憶なんて覚えていても良いことはありませんし。

空からの攻撃を防ぐ意味も含め、《斯卡布羅の市へ行くのなら》を使用。幻惑の霧を放つと共に、囮の幻影を数体出現させて敵を〈撹乱〉します。
そして霧に紛れ、ぼんやりする人々の手から武器を取り上げていきましょう。
周囲を〈観察〉して警戒も忘れずに。敵が来ないとも限りませんから。


●鎮黙の時へ
 マルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)が通り抜ける周囲に、霧が立ち込め眠りに誘う歌声が流れる。
 先程まで怯え興奮していた人々も、夢現の状態に包まれていく。
「後顧の憂いを断つべく、まずは市民の方々を助けないとですね」
 ちゃんと残留効果が効いているか確かめるよう、夢現状態の人の目前で手を振り、確認しながら武器をその手から取り上げて。
 パラドクス『斯卡布羅の市へ行くのなら(モギィー)』の霧は、優しくこの現実をただの悪夢であったと誘う。
「人形が壊されたとて、伝播した恐怖や混乱が収まるとも限りませんでしょう」
 ゴミ箱扱いになりつつあるアイテムポケットに回収した武器を収納し、ヴィルマルの攻撃を警戒する様に囮の幻影と公園内を歩いていく。
 霧に包まれ夢現となった人は、この出来事を忘れられるのだろうか……。
「こんな悪夢みたいな出来事は、早く忘れて欲しい所ですからね。殺し合いをした記憶なんて、覚えていても良いことはありませんし」
 武器を取り上げようとした手が、自分の爪で手の内を傷つける程強く握られていた。
「全て片付けてみせますから。今暫く、幻に包まれていてくださいます」
 勿論、返事は無いが。マルケトは指の緊張を一本ずつ解き、そっとまた一つ武器を回収していくのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【現の夢】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!

永森・武尊
・・のこのこと殺されに来たのかとでも言いたげだね、ヴィルマル。
いや、違うね。その逆だ。僕はお前を殺しに来たんだ。
今の僕にはそれが出来る。
一緒に戦ってくれる仲間だって居る。
もうお前の好きにはさせない。誰からも何も奪わせたりしない。
今日こそ決着をつけてやる。この日の為に僕は
未来から戻って来たんだ。

赦蜘さんと母さんを庇いながらヴィルマルと対峙する。
話の途中でヴィルマルが母さんを狙ったり、
僕達に攻撃しようとした場合は契約召喚『大天使テューネ』
を発動して応戦する。ヴィルマルを倒すというよりも、
触手や人形、瓦礫の類を光の輪で跳ね除けるつもりでやる。
僕も妙な動きが出来ない様にショットガンを撃ち続ける。


●悪魔の偏愛
 展望デッキの周囲には、掻き集められたガラクタや武器をツギハギにした不気味な人形が何体も作られていた。
 今宵は最高の日になるはずだった。
 それが、ゲームを台無しにされ、狙っていた女性も逃し。
 ヴィルマルは、戻ってきた永森・武尊(デーモンのデジタルサマナー・g03090)に気がつき、視線だけを向けた。
「のこのこと、殺されに来たのかとでも言いたげだね、ヴィルマル」
「ぼくのせかいをこわしたやつめ。とっくににげたとおもっていたよ」
 ヴィルマルは御包みに擬態させてる触手を使って、瓦礫から人形を作り出し続けている。
「でてきてくれたならこうつごう……貴様だけはゆるさない! ぼくの邪魔をしやがって! 手に入るはずだったんだ。今日、ここで、ぼくの理想のママが手に入る予定だったのに!!」
 激昂したヴィルマルは、醜く叫び散らす。
「分かるか。あの柔らかそうな腕に、あの優しい笑顔と声。考えただけでも興奮する、あぁ愛しいぼくのミューズ、ぼくのママ。それを貴様が独占しやがって!!」
 ずっと手を掛けていた〈無銘の妖刀〉の柄を、武尊は指の色が変わりそうな力で握りしめていた。
 母は向こうのバラ園に隠れて貰っている。
 仲間も居るし、向こうへヴィルマルが動くなら何としてでも止めるつもりだ。
 だが、今のヴィルマルの興味は武尊にしか無さそうだ。このゲームを壊した侵入者への怒りに満ちている。
 感情を取り繕うようにヴィルマルは、深呼吸し再び武尊を見下ろす。
「……おまえは、いきたままバラバラにして、からだはけものにくわせてやる」
「僕はお前を殺しに来たんだ。今の僕にはそれが出来る」
「このぼくをころす? あなたが、たったひとりでなにができるというのです」
「一緒に戦ってくれる仲間だって居る」
 続いていた各所での戦闘音は既に止んでおり、公園は静かだが、駆け付けてくる仲間の足音が武尊には聞こえてくるようだ。
「おまえをころして、ぼくはりそうのママをてにいれる! あんしんしてください、ずっとかわいがってさしあげますから、あなたのおかあさんは」
 ヴィルマルが下卑た笑いを浮かべ、組み立て終わった寄せ集めで作った人形らを立ち上がらせる。
「もうお前の好きにはさせない。誰からも何も奪わせたりしない」
 武尊の抜き放った妖刀が、月明かりを受け静かに輝く。
「今日こそ決着をつけてやる。この日の為に僕は未来から戻って来たんだ」
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV4になった!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!

永森・武尊
言いたい事はそれだけか、ヴィルマル。
お前に母さんは渡さない。
今度こそ、取り戻すと決めたんだ。
家族で過ごす筈の未来を。

赦蜘さん、ガイゼルさん、母をよろしくお願いします。
僕は僕で『そんな攻撃じゃ僕は殺せない。母さんは諦めたのか?』
等と挑発してバラ園とは別の方向にヴィルマルを誘導してみます。

ヴィルマルを抱える人形とガラクタ人形を
対象に【泥濘の地】を使用。
触手にショットガンを撃ったり(制圧射撃)
妖刀で斬ったり(両断、斬撃)して、
ヴィルマルとの距離を詰め神蝕呪刃で斬りつける。

戦闘後は、母に逃げる途中でお守りを落としたといって去ります。
もっと話したいけど再会を喜ぶのは過去の自分に譲ろうと思います。


湯上・雪華
絡み、アドリブ等完全受け入れ
重傷描写大歓迎

武尊さんにとってより良き結末のために
邪魔するガラクタも触手も断ち切って魅せましょう
渇望抱く伽藍、参ります

虚ろを抱き、渇望の呪いを宿す妖刀を扱う
素早さに自信があるんです
相手の意識が武尊さんに向かっているのなら決定打の邪魔をしましょう
割り込むように意識を逸らすように
暗器もデリンジャーも使って、時には鞭で絡めとってもいいかもしれませんね
片割れにはメイスを持たせて、奇襲を仕掛けましょう
道を作るためですからね
えぇ、悪趣味野郎に一発殴れて私は満足です
それ以上は武尊さんの領分ですからね
支援に徹します


マルケト・キサウェ
ヴィルマルを倒せば、永森さんのお母様のみならず多くの方を救うことが出来る。
……緊張こそすれど、気後れはありません。人々の為、そして大切な友人の為。わたくしはいつも通りに、やれることを精一杯やるだけです。

《リジー・ボーデンは斧を取り》にて攻撃です。何せ、“ころしあい”の為に用意して頂いた武器が沢山ありますから。
先程回収した武器を【アイテムポケット】から取り出しつつ能力付与し、使い捨てる気概で〈投擲〉したり触手へ突き刺したりしていきましょう。

また、永森さんをディフェンスし、彼が攻撃に注力出来るよう協力します。
【飛翔】も出来るので、ショットガンの射線を塞がないよう気をつけて身軽に立ち回りたいですね。


ウィリアム・エナード
アドリブ・絡み等歓迎

最期くらい、赤子らしく泣き喚いたらどうだ?ヴィルマル。
ほら、助けでも呼んでみろよ。……ま、誰も来ないだろうけどなぁ!

決着は永森君がつけるべきだし、俺は援護に回りますかねー。
パラドクスの【連射】で、ヴィルマルの触手・人形・念動力で飛ばしてくる物体を撃ち抜いて妨害していくぜ。
ヴィルマルは永森君の方に意識が向いてるだろうし、死角から弾丸を飛ばせば少しは対処が遅れるんじゃない?
余裕があるならヴィルマル本体も狙うけど、急所は外しておくぜ。


ア・ンデレ
「ともだちのかたき、いっぱつなぐらなければきがすまない。」
アンデレはうおおと大声で叫びながらヴィルマルに突撃する。
腕は鬼神変により巨大化している。
近づいたらアンデレちゃんのスーパー友達パワーをこめた渾身のパンチを一発お見舞いしてやる。
一発殴った後は武尊をディフェンス。
巨大な腕を使って攻撃を防ぐ。
トドメをさせそうになったら、再度うおおと叫び、気を引いて、武尊にトドメをさしてもらう。


クロスタール・ガイゼル
連携アドリブ歓迎

基本赦蜘(g03801)さんと行動連携
永森(g03090)さんの要請に依り彼のお母様の事にも気を割く

しかと承りました
もし敵がその様な反応を見せれば、我が命に代えても守護致しましょう

《ネメシス》
人間大の八尾銀狐
足元から徐々に変貌


基本は後衛
双眸を見開き【遥か先を睨みし慧眼】を発動
周りに青白い狐火を具現化
【未来予測】を発動し続け広範囲を注意深く【観察】
味方に及ぶ攻撃は注意を促し【氷雪使い】【風使い】【念動力】で攻撃を妨害

敵がお母様を探そうとしたり、向こうへ遠距離攻撃を飛ばすならこれを狐火で妨害
身を以て立ちはだかる

味方の攻撃に合わせ狐火を飛ばし攻撃
敵の止めは永森さんが刺せる様に調整する


赦蜘・九朗
連携歓迎・重傷覚悟

永森さん(g03090)が頑張れるようにするためにも、ウチも頑張らな…

コレで最後……行くで《鋼》、出番や…

【行動】
永森さんの盾とサポート

基本《犍陀多ノ獄戀華》で《マスターキー》(斧)での連撃・《鋼》の分身による貫通攻撃・《アヴォイド》を用いた回避による囮・足場の作成と《トラップ生成》で玉状にした《鋼》の分身をまき、敵に遮りや固定等の妨害をする

永森さんに一点集中するなら自身に攻撃を向けさせる為に罵声や煽りで注意を引く

もし、必要なら『大丈夫、永森さんは強い子や、ウチらは信じとるよ』と彼を勇気づける

もし、永森さんやお母さんに攻撃が飛んでしまった場合は何が何としてでも庇う

他は合わせる


リューロボロス・リンドラゴ
武尊よ、よくぞ言った。
ぬしの成長、母も誇らしいであろう。
……いや、違うか。
子がどれだけ立派になろうとも母は心配するであろうな。
とっとと片付けて安心させてやらねばの。
なに、ぬしの母に、息子には心強い仲間がいるのだと安堵させてくれるわ。
当然、武尊をディフェンスよ。

は、目にもとまらぬ斬撃だと?
空を征く竜を捉えれるか?
竜の鱗を貫けるか?
空中戦と一撃離脱で回避しつつ、被弾はオーラで耐えようぞ。
貴様のその姿、その性根は幼子と母親への侮辱である。
竜が打ち砕いてくれようぞ。
……貴様との決着は我のものではないがな。
――征け、武尊

◆戦後
武尊よ、こんな時まで良い子でなくとも良いのだぞ?
ぬしはよくやった。
やったのだ。


●終焉繰糸
 展望デッキの上からヴィルマルは無数の触手を伸ばし、切り刻もうとした。
 目にも止まらぬ斬撃と誇る速さよりも素早く、竜が翼を広げ止める。
「武尊よ、よくぞ言った。ぬしの成長、母も誇らしいであろう」
 リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)は、翼の背に庇いし永森・武尊(デーモンのデジタルサマナー・g03090)に力強く声を掛ける。
「……いや、違うか。子がどれだけ立派になろうとも母は心配するであろうな」
 現に武尊の母は、この展望デッキが見えるところまで出てきている。
 ジッとしては居られない。それが母という生き物が持つ、母性の在り方。
「お母様、ここは危ないので、まだ隠れていてください」
 我が命に代えても守護致しましょうと、母の護衛役もかってでたクロスタール・ガイゼル(良い狐・g01139)が武尊の母を引き留める。
「でも、武尊が……」
「大丈夫、永森さん……武尊くんは強い子や。ウチらは彼を信じとる、だからお母さんも信じてあげて欲しいんよ」
 武尊がここまで戦ってきた姿を見ていた、赦蜘・九朗(挿ゲ替エノ曼珠沙華・g03801)の言葉に武尊の母は息子を信じ、素直に彼らに従い再びその場から離れ、待つことにした。
「赦蜘さん、ガイゼルさん、母をよろしくお願いします」
「さて、それではこの場の護り、しかと承りました」
 武尊の言葉に応じるクロスタールは、足元から徐々に姿を変貌させていく。
 伸びる手足は、銀の毛並みを持つ獣の四肢に。
 三尾であった尾は八つに増え、ネメシス形態によって顕現した人間大程の八尾銀狐の、細く閉じられていた金の双眸が開かれる。
 周りに青白い狐火が灯り、見開かれた黄金が見つめるのは、一寸先の時。
 パラドクス『遥か先を睨みし慧眼』を発動し、獣の俊敏さでクロスタールは何者も通さない構えだ。
「ウチも頑張らな……コレで最後……行くで《鋼》、出番や……」
 何層にも編み込まれた有刺鉄線の塊 〈蠢く鋼〉を足元に放ち、九朗は〈マスターキー(斧)〉を構えヴィルマルを睨みつけた。
「とっとと片付けて安心させてやらねばの。なに、ぬしの母に、息子には心強い仲間がいるのだと安堵させてくれるわ」
 翼を広げ、リューロボロスは空高く舞い上がった。
「は、目にもとまらぬ斬撃だと? 空を征く竜を捉えれるか、竜の鱗を貫けるか?」
 追いすがろうとする触手は届かず墜落していき、見下ろせばヴィルマルが作ったのだろう。人々に変わって、不格好なガラクタの人形が展望デッキの回りで不安定に蠢いていた。
「……緊張こそすれど、気後れはありません」
 マルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)はアイテムポケットより、拾い集めたナイフや刀といった近接武器を取り出し、パラドクス『リジー・ボーデンは斧を取り(ゴートマン)』を発動付与していく。
「ヴィルマルを倒せば、永森さんのお母様のみならず多くの方を救うことが出来る。人々の為、そして大切な友人の為。わたくしはいつも通りに、やれることを精一杯やるだけです」
「ごちゃごちゃと、うるさい!」
 ヴィルマルは再び触手をしならせ伸ばしながら斬撃を繰り出すが、マルケトが手にした擬似クロノ・オブジェクトと化した刀で、地面に突き立て縫いつける。
「焦らなくていいですよ。何せ、“ころしあい”の為に用意して頂いた武器が、まだまだ沢山ありますから」
 そう静かな笑顔で、同様にゴートマンの力を付与した無数のナイフを惜しみなく投げつける。
 妖刀を振るい、赤いドレスを翻し触手を湯上・雪華(悪食も美食への道・g02423)は舞い刻む。
「武尊さんにとってより良き結末のために。邪魔するガラクタも触手も断ち切って魅せましょう」
 その隣、十指に結んだ繰り糸の先に、同じように着地するのは〈メイス〉を手にした青いドレスの人形〈私の片割れ〉である。
「渇望抱く伽藍、参ります」
 雪華と私の片割れは、パラドクス『ダンスマカブル』で、踊るように触手の嵐の中に飛び込んでいく。
 虚ろを抱き、渇望の呪いを宿す妖刀の刃を煌めかせ、息の合ったステップでヴィルマルの攻撃を躱しながら突き進む。
 複雑に動くヴィルマルの触手は、雪華の頬に傷をつけ、ドレスの裾を刻み覗く太腿に、ニヤニヤとヴィルマルは笑みを浮かべる。
「いやなきぶんでしたが、きれいなじょせいとのスキンシップはいいですね」
 更に雪華は踏み込み、服と肌を刻まれながらも、展望デッキに向かって飛び上がる。
 宙に無防備にさらされた身体は、ヴィルマルにとっては良い的だ。
 一斉に向かってくる触手を、私の片割れがメイスに絡め動きを制限し、雪華はヴィルマルに一太刀入れた。
 ヴィルマルを抱えていた女性人形の腕を斬り飛ばし、おくるみに包まれた身体に刃は届く。
「ぐっ、よくも……」
「素早さには自信があるんです。私はこれで、満足です。悪趣味野郎に一発決めれて」
「かおいがいをきざんで、ぼくのにんぎょうにしてやる!」
 怒りに顔を上気させるヴィルマルに、思い出したように雪華は付け足す。
「あぁ、それから……ボクは男だよ」
「!?」
 ヴィルマルが何やら叫んだが、構わず雪華は触手が伸びてくる前に、デッキから飛びおりた。
 まずは道を作るため。それ以上は武尊さんの領分ですからねと。
 攻撃から逃れていく雪華を追おうと、ヴィルマルを抱える人形が身を乗り出しかかるが、その眼前に無数の弾丸が出現し撃ち抜く。
 ウィリアム・エナード(火薬塗れの付与術師・g01240)のパラドクス『異次元からの凶弾(バレット・フロム・アナザーディメンション)』によるものだ。
「最期くらい、赤子らしく泣き喚いたらどうだ? ヴィルマル」
 ウィリアムは自動拳銃〈P220〉を構え、展望デッキを潜り抜けながら引き金を引き、空間跳躍のエンチャントを刻んだ弾丸を放ち続ける。
「どいつもこいつも、ぼくのじゃまばかりー!!」
 闇雲に振るう触手はウィリアムを追うが、捕らえられずデッキに絡んだだけ。
「ほら、助けでも呼んでみろよ。……ま、誰も来ないだろうけどなぁ!」
 悔しそうに引き千切り、新しい触手を伸ばそうとしていると、今度は真横からうおおおおと叫び声が響く。
 振り向いたヴィルマルが見たのは、迫る巨大化したア・ンデレ(すごいぞアンデレちゃん・g01601)の赤い拳。
「ともだちのかたき、いっぱつなぐらなければきがすまない」
 鬼神変で巨大化させた拳にこめるのは、スーパー友達パワー。
 人形が庇おうとヴィルマルを抱えるも構わない。人形を粉砕し、ヴィルマルの顔の形が変わる勢いで拳を叩き込み、展望デッキから墜落させた。
 ぐえっと潰れた蛙のような声を上げ、転がったヴィルマルはガラクタ人形達を繰り、ディアボロス達を襲わせ、手近な人形に身体を拾い上げて貰おうとした。
 だがガラクタ人形達は武尊が展開させた泥濘の地に捉われ、思うように動けない。
 本当に壊れているかのように、不格好な動きをする人形達を沼の上に蜘蛛の巣の様に張り巡らした《鋼》を足場に、九朗がパラドクス『犍陀多ノ獄戀華(カンダダノゴクレンカ)』を発動しマスターキーを振るい壊していく。
 人形を繰れないなら次は瓦礫そのものを。
「ぼくはこんなとこでおわらない。ものも、なんでもあやつれるんだ……」
 額の目玉をキラキラと光らせ、壊された人形の瓦礫を次々と投げつけ。そして、鎖鎌の如く残る触手を振るい襲い掛かる。
 後方より鋭く睨みつけながら、クロスタールは狐火を飛ばし瓦礫を撃ち落し。
 ウイリアムも次々と狙いを定め早撃ちさながら、撃ち落していく。
「そんな攻撃じゃ僕は殺せない。母さんは諦めたのか?」
 ショットガンと〈無銘の妖刀〉を手に、武尊はヴィルマルの注意をひく。
 挑発に乗せられ、武尊を狙う単純な動きとなったヴィルマルの攻撃など、ディアボロス達の敵ではない。
 マルケトは、次々とアイテムポケットより取り出す武器にゴートマンの力を付与し放ち。
 雪華は、触手の合間を駆け抜け、鞭に絡め取り。
 リューロボロスのパラドクス『舞い降りしは孤高の竜(エンカウント・リューロボロス)
』の強襲突撃が残る人形を蹴散らし、打ち砕きヴィルマルを抱き上げようとしていた人形諸共吹っ飛ばし、蔑むように見下す。
「貴様のその姿、その性根は幼子と母親への侮辱である」
 道は切り開いた。
「――征け、武尊」
 地を這うヴィルマルは、もう足代わりに伸ばす触手も、助けてくれる人形もいない。
 うおおと展望デッキの上より叫ぶアンデレの声に、ヴィルマルはびくりと身体を竦ませた。
 さっきまで、全てを見下ろしていたのに、今は全てから見下ろされている。
 ヴィルマルの上に静かに影が掛かった。
 振り返り見上げるヴィルマルは、狼狽を露わにする。
「ぼくは、なんでもあやつれるんだ。ものも、ひとのこころも。そうだ、きさまのははおやは、みのがしてやろう。ゲームクリアだ」
「言いたい事はそれだけか、ヴィルマル。今度こそ、取り戻すと決めたんだ。家族で過ごす筈の未来を」
 後退りするように、のたうつヴィルマルを武尊は冷めた目で見下ろしていた。
 これでゲームオーバーだ。
 この過去を断ち切るように、武尊は刀を振るう。
 その一太刀はヴィルマルを断つと同時に呪詛で侵食し、二度と何も言えぬ骸へと化した。
「終わったんだよね……」
 刀を納め振り返れば、心配そうな母の眼差しがそこにはあった。
 長い悪夢が終わったのだ。

 公園の出口に向かって、しばし武尊は母と二人、手を繋ぎ歩いた。
 話したいことは沢山ある。
 色んな事があった。仲間も出来た、でも……。
 微かに電車の汽笛のような音が聞こえる。
(「もっと話したいけど」)
 御守を落としたから拾ってくると、母の手を離し待っていてくれる仲間の元に武尊は合流した。
「武尊よ、こんな時まで良い子でなくとも良いのだぞ?」
 リューロボロスの優しい言葉に、静かに頭を横に振った。
「再会を喜ぶのは過去の自分に譲ろうと思います」
 強い瞳で、武尊は真っ直ぐ前を見ていた。
 パラドクストレインが、ディアボロス達を乗せ、夜空を駆けていく。
 戻るのだ、あるべき未来へ……。
 武尊の手の平には、まだ母の温もりが残っているのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【腐食】がLV2になった!
【壁歩き】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
【飛翔】がLV5になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
【先行率アップ】がLV2になった!
【アヴォイド】LV2が発生!

最終結果:成功

完成日2022年02月25日
宿敵 『『ピグマリオンコンプレックス』ヴィルマル』を撃破!