新宿島のバレンタイン

 新宿島及び奪還した地域で、バレンタインを楽しみます。
 チョコを作ったり、造ったチョコを渡したりして、楽しいひと時を過ごしましょう。
 チョコを作る場所や材料などは、時先案内人と新宿島の住民達が用意していますが、特別な材料などを持ち寄っても良いでしょう。  心を込めたチョコレートを作ったり、渡したりして、バレンタインを楽しみましょう。

※重要

 新宿島のクリスマスや、人々の『帰還』の成功により、最終人類史の力が強化されています。
 多くのディアボロスや住民達が、最終人類史のお祭りを心から楽しむ事で、最終人類史の力はさらに高まり、ディヴィジョンの排斥力を弱められます。
 この効果により【3月2日】に、【2月末日までに完結した『新宿島のバレンタイン』のシナリオの数】と同じ日数だけ、その時点で発生している全てのディヴィジョンの全ての事件の【攻略期限】が延長されます。
(例えば【10シナリオ】が完結していれば、全ての事件の攻略期限が【10日】延長されます。なお、3月2日よりも前に攻略期限が来る事件や、攻略期限が無い事件には影響はありません)

新宿島のバレンタイン~組紐で絆を結んで~(作者 柊透胡
11


#最終人類史(新宿島)  #新宿島のバレンタイン  #バレンタイン2022 


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#最終人類史(新宿島)
🔒
#新宿島のバレンタイン
🔒
#バレンタイン2022


0



 巷が、又賑々しくなってきた――どうやら、冬は『イベント』なるものが目白押しらしい。
「ばれんたいんでー、ですか……」
 新宿島のみならず、去年の末に奪還された東京六区も、何処かそわそわふわふわとした雰囲気で、篁・弧珀(陽炎う陰陽射手・g03309)は眦を緩める。
 平安鬼妖地獄変出身の妖狐にとって、勿論、今回も『初体験』だ。だからこそ、きちんと下調べもした。
 バレンタインデー――毎年2月14日は、主に欧米でカップルが愛を祝う日とされている。一般的に、恋人や家族など大切な人に贈り物をする事が習わしとなっている、とか。
「……『女性が男性にチョコレートを贈る』という伝統は、日本独特であるようですね」
 確かに、チョコレートは美味だと思う。だけど、既にあちこちでチョコレート作りは催されているようだし、甘味好きばかりでも無いだろう。(ちなみに、弧珀は和洋問わず甘い物好きである)
 だが、イベントの度、楽しいひと時を提供するのは、弧珀にとっても楽しい時間であったから。
「ふむ……」
 ふと、目を留めたのは、呉服屋のショーウィンドウ。反物のみならず、様々な和装小物が、美しく飾られている。
「そう言えば……運命の赤い糸、というのでしたっけ」
 独り言を呟く青年の指が触れるのは、狩衣の襟留め――組紐細工の紅梅が咲いている。
 運命の糸を手作りしてみるのも、好いかもしれない……まずは、会場を探してみるとしよう。

「昨年末、新宿島のクリスマスを成功させた事で、新宿島の力が強化されました」
 今日は新宿駅グランドターミナルの改札口の前で、妖狐の時先案内人はディアボロス達に声を掛ける。いつもと変わらぬ真顔だが、何処か楽しそうだ。
「多くのディアボロスや住民達が最終人類史のお祭りを楽しむ事で、最終人類史の力が高まり……畢竟、ディヴィジョンの排斥力を弱められるようですね」
 であれば、来る2月14日も、大いに盛り上げる事が出来れば。
「私からも『バレンタインイベント』を1つ。宜しければ、お越し下さい」

 日本のバレンタインデーと言えば、チョコレート。だが、弧珀が案内するのは甘味の方ではなく。
「皆さんは、『組紐』をご存知でしょうか?」
 組紐(くみひも)とは日本伝統の工芸品で、主に細い絹糸を組み上げた紐を指す。日本各地に様々な組紐があり、東京には「江戸組紐」がある。京組紐の華やかさとは対照的な、「わび・さび」を感じる渋好みの色合いが特徴とか。
「伝統工芸ではありますが……工程で難しいのは寧ろ糸作りの方で、紐を組む方は設備のある教室で手芸として習えるようですね」
 既に糸を少し組んで用意された丸台の中から好みの色を選び、講師に教わりながら組紐作りを体験出来るという。
「例えば、飾り紐の髪留め、ブレスレット、ストラップ、キーホルダー等々……小物なら、大体1時間もあれば完成します。『紐』であれば、色々と作れそうですね。作りたい物のイメージがあるのでしたら、組み方の相談にも乗ってもらえるでしょう」
 手控えを仕込んだ檜扇に目を落とし、教室の場所を告げる弧珀――新宿区は神楽坂にある組紐専門店で、ワークショップを開催しているだけでなく、ショップとカフェも併設しているようだ。
「『運命の赤い糸』に因んで、組紐の贈り物も素敵ですよね」
 組紐作りを体験した後は風流なお買い物も良し、和風カフェでのんびりするもよし。
「店の方には手の込んだ組紐細工が並んでいますし、カフェは和菓子が中心ですが、バレンタインデーの間は、抹茶やほうじ茶のチョコレートを使ったカステラや薄焼きクッキー等、期間限定の甘味もあるそうです」
 勿論、愛する人に本命チョコや組紐を贈ってデートしても良いし、仲良し同士で友チョコを賑やかに交換するのも楽しいだろう。
「バレンタインデーを成功させれば、確かにクロノヴェーダとの戦いは有利になるでしょう。しかし、それ以上に、催し事を心から楽しむ事こそが大切だと思います」
 弧珀にとっても、ハレの日の賑々しさは好ましく、微笑ましい。
「皆さんも、心からバレンタインデーを楽しんで下されば幸いです」


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【現の夢】
3
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【一刀両断】
2
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【罪縛りの鎖】
2
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【勝利の凱歌】
2
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【泥濘の地】
3
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【トラップ生成】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【モブオーラ】
2
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【過去視の道案内】
1
移動時、目的地へ向かう影が出現しディアボロスを案内してくれる世界となる。「効果LV×1日以内」に、現在地から目的に移動した人がいなければ影は発生しない。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【植物活性】
1
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【操作会得】
1
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【ハウスキーパー】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【クリーニング】
2
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。

効果2

【能力値アップ】LV7 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV1 / 【ガードアップ】LV5 / 【フィニッシュ】LV2 / 【先行率アップ】LV2 / 【ドレイン】LV1 / 【ロストエナジー】LV5

●マスターより

柊透胡
 こんにちは、柊透胡です。
 今回は『新宿島』のバレンタインイベントをご案内致します。どなたでもお気軽にどうぞ。

 『運命の赤い糸』に因んで『組紐作り』は如何でしょうか。
 場所は、新宿の神楽坂に在る組紐専門店。初心者向けのワークショップですので、1時間程で完成します。

 ・選択肢1「新宿島のバレンタイン~準備編」
 組紐ワークショップの光景です。
 基本は、丸台と呼ばれる台に複数のおもり玉のついた糸束を使って、講師から手順を教わりながら組紐作りを体験します。
 運命を結ぶのは赤い糸ですが、組紐はお好きな色、模様でどうぞ。飾り紐にしても良いですが、色々な小物に加工も可能です。

 ・選択肢2「新宿島のバレンタイン~プレゼント編」
 準備編の選択肢で作成した組紐小物や、それ以外で持ち寄ったチョコレートなどをプレゼントする選択肢です。
 場所は、基本「ワークショップのある組紐専門店に併設されたショップや和風カフェ」ですが、ワークショップの帰り道とかでもOKですし、この選択肢のみの参加も大丈夫です。

 但し、『特定の相手からのプレゼントを受け取るか否か』の決定権は、渡された方にあります。片方からのプレイングだけで『プレゼントした』というリプレイは執筆出来ません。必ず、受け渡すディアボロスさん両方のご参加をお願い致します。

 このリプレイを執筆すると、シナリオは完了となります。選択肢1の〆切の告知後にご参加頂けると、採用し易くなるでしょう。

 ※バレンタインの結果について。
 【3月2日】に、【2月末日までに完結した『新宿島のバレンタイン』のシナリオ数】と同じ日数だけ、その時点で発生している全てのディヴィジョンの全ての事件の【攻略期限】が延長されます。

 本シナリオは2月中の完結を目指しますが、全てのプレイングを採用予定です。
 但し、未成年の飲酒喫煙、迷惑行為や著しく場の雰囲気を損なうプレイングは一切採用しませんので、ご了承下さいませ。
 尚、シナリオ完結の都合で、選択肢1の執筆を優先します。プレイングの〆切は、追ってマスターページでお知らせします。

 ちなみに、篁・弧珀(陽炎う陰陽射手・g03309)も、今回のイベントをお手伝いしています。最初から最後まで組紐専門店におりますので、御用の方はプレイングでお声掛け下さいませ。
 それでは、楽しい時間が過ごせますよう、皆さんの熱いプレイングを待ちしています。
76

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


●組紐ワークショップ
 新宿区は神楽坂に在るその組紐専門店は、カフェも併設された比較的大きな店舗。
 ワークショップが催される2階の講習室は和室で、広々としている。今回は組紐作りだが、着付け教室も行っていたとか。
 一面の畳敷きの上には、様々な色の絹糸を少しだけ組んでいる丸台が幾つも並んでいる。台によって組み方、つまり模様も変わるとか。
 運命の糸は赤いというけれど……何色であっても、どんな模様であっても。大切な人を想いながら組み上げる紐は、きっと絆を結ぶ縁となるだろう。
加奈氏・コウキ
恋人の安藤・泪奈(g05796)にプレゼントする為の組紐に挑戦する。
そうだな。
紅白のミサンガを作り、彼女がこれから先も無事でありますようにと、祈りを込めて作成しよう。
こういうことをするのは初めてだが、さて。
上手くいくかどうかは、文字通り、神のみぞ知る、といったところか。
ともあれ、作り方のレクチャーを真剣に聞き、取り組んでみよう。

正直、今年に入ってから、色々あった。
しかし結果、彼女という存在を手に入れられて、俺は幸せかもしれないな。
…申し訳なかったこともあったが。

ともあれ、渡す当日を楽しみにしておこう。

アドリブ歓迎。
迷惑行為はしない。
他の人との絡み歓迎。
無口、無表情、冷静。


安藤・泪奈
加奈氏・コウキ(g04391)さんと参加

誰かの為に作るのって自分用よりも気合が入りますね。
頑張ります!

コウキさんの服装に違和感のないように、鉄紺色や紫黒、濡羽色などを組み合わせて組紐を結いミサンガを作りましょう。
店員さんの説明通りに、丁寧に……
最前線で戦うコウキさんの御守りになるように願いをこめて。
……喜んでもらえるかしら。
作り終えたら折角なので、ショップで売っている和風チョコを買って添えましょうっと。
ラッピングまで含めて気を抜けませんね……
……あ、すみません、こちらの限定和菓子は少し自分用にも買っておきます


「誰かの為に作るのって自分用よりも気合が入りますね。頑張ります!」
「そうだな」
 ワクワクと丸台を見詰める安藤・泪奈(電脳魔術師・g05796)の様子に、加奈氏・コウキ(妖一刀流皆伝・g04391)は眩しげに目を細めて。
 背中合わせで、それぞれ組紐を組み始める2人。丸台に掛けられた絹糸の束を、手前と奥、左と右の順に反対側へ移動させ、その繰り返しで組み上げていく。
(「こういうことをするのは初めてだが、さて」)
 コウキが選んだ色は紅白。彼女がこれから先も無事でありますようにと――祈りを込めてミサンガを編む。
(「上手くいくかどうかは、文字通り、神のみぞ知る、といったところか」)
 とはいえ、講師のレクチャーを真剣に聞いて取り組めば、それなりの物が出来上がる筈。
 ――今年に入ってから、色々あった。
 絹糸を右へ左へと組み上げていく内に……コウキの脳裏を過るのは、僅か1ヶ月半の間の出来事。
(「結果、彼女という存在を手に入れられて、俺は幸せかもしれないな」)
 胸をチクリと刺す想いには目を伏せて。コウキは掌中のお守りを眺める。
(「渡す時が、楽しみだ」)
 一方、泪奈は鉄紺色や紫黒、濡羽色等を組み合わせて組紐を結う。ミサンガの色が、コウキの服装に合うように。
(「最前線で戦う、コウキさんの御守りになるように」)
 最初は糸がたるんだり、左右の手を間違えたりと、中々思うようにはいかなかったが、講師の説明通り、丁寧に……暫く取り組んでいく内に、スムーズに糸を運べるようになってきた。
 徐々に組紐が伸びてきて、頑張りが目に見えて判ると楽しくなってくる。そして、このプレゼントを彼に喜んで貰えたら、泪奈も嬉しい。
(「カフェの限定和菓子、テイクアウトも出来るかしら?」)
 折角だから、併設のカフェの和風チョコレートも一緒に贈りたい。
(「ラッピングも含めて、気を抜けませんね……」)
 限定の和菓子は、自分用にも少し買っておこう。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【操作会得】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!

篝・子火
シモン(g06086)と来たぞ。
糸を組み上げ、願いを込めて形にする。今年もまた良い縁に恵まれるよう願って作ろう。

普段使いにできるよう髪紐を作りたい。
藤色と金色を選択。尊い色だ。
では、気合を入れて組んでいこう――シモン、紐がちぎれてしまった。助けてほしい。

なんだその複雑な形は。同時に始めたのにいつの間に技を習得している。
おまえは存外、手先が器用だな。
素晴らしい特技だ――シモン。紐が絡んでしまった助けてほしい。

特に飾り気のない組紐になってしまったが、上手くできた。
…いや、半分くらいは己できちんと結べた。

また此処で愉快な思い出が増えたのは嬉しいことだ。

(アドリブ他おまかせ)


シモン・ディマンシュ
子火ちゃん(g02594)

組紐だなんて素敵なもの見つけたねぇ。
ぼくもあんまり飾ること無いから、すこし遊んでみましょ。

この不器用さん!
なんでぇ…どうしてちぎれちゃうの?ちぎれるものなんですかこれぇ?
うーん。気合い入れると力んじゃうでしょ。
一つ一つゆっくり結んでいけば綺麗になるから。そうそう。

ぼくのは藍色中心で。武器飾りになれば良いなあと。
先生にオススメの結び方を聞いて、房は鬱金色に。
いやぁ…子火ちゃん褒め上手。褒めたって何も出ませんよ。絡まったの貸してください。やってあげます。

結構上手く出来ました。
…子火ちゃんのはほとんど、ぼくがやったでしょ。
まあ、不器用さんなりに頑張りました。

※アドリブ歓迎


 糸を組み上げ、願いを込めて形にする――今年もまた、良い縁に恵まれるように。
「組紐だなんて素敵なもの見つけたねぇ」
 シモン・ディマンシュ(甘言・g06086)の感心の表情に、篝・子火(天高し・g02594)は快活に笑み零れる。
(「ぼくもあんまり飾ること無いから、すこし遊んでみましょ」)
 早速、藍色系の丸台を選ぶシモン。武器飾りにするつもり。 
「あ、藤と金……尊い色だ」
 子火もお目当ての彩を見付けて、気合を入れて組み始める。 
(「普段使い出来る、髪紐を作り、たい……」)
「……シモン、紐がちぎれてしまった。助けてほしい」
「こ、この不器用さん!」
 確かに、組紐の糸は細い絹糸だけど。
「なんでぇ……どうしてちぎれちゃうの? ちぎれるものなんですかこれぇ?」
 呆れたように、金の双眸を瞬くシモン。まあ、普通は千切れないだろう。ブツ切れとか紐にならないし。
「うーん。気合い入れると力んじゃうでしょ」
 ポンポンと子火の肩を叩き、シモンは新しい丸台を運んで来る。
「1つ1つ、ゆっくり結んでいけば綺麗になるから……そうそう」
 束は指でぎゅっと握らず、人差し指に掛けて親指でそっと押える程度に――右に左にと、落ち着いて糸を組んでいく。
(「もう大丈夫そうねぇ」)
 集中する子火に安心して、シモンも自分の組紐作りに戻る。
 講師にオススメの結び方を相談して、丸台も吟味した。作りたいイメージがそのまま実現していく光景が、何とも楽しい。
(「房は、鬱金色がいいですねぇ」)
「なんだ、その複雑な形は」
 シモンの手元を横から覗き、子火はビックリ眼だ。同時に始めたのに、いつの間に技を習得しているなんて。
「おまえは存外、手先が器用だな。素晴らしい特技だ」
「いやぁ……子火ちゃん、褒め上手。褒めたって何も出ませんよ」
「うん、それでな……シモン。紐が絡んでしまった、助けてほしい」
「……貸してください。やってあげます」
 そんなこんなで、1時間+α。漸く完成した組紐を、お互いに矯めつ眇めつ。我ながら上々の出来だと思う。
「特に飾り気のない組紐になってしまったが、上手くできたな」
「……子火ちゃんのはほとんど、ぼくがやったでしょ」
「いや、半分くらいは己できちんと結べた」
 苦笑混じりの突っ込みには、大真面目に抗議して。
「まあ、不器用さんなりに頑張りました」
 シモンの労いに、子火ははしゃいだ笑みを浮かべる――また、この地で愉快な思い出が増えた事が嬉しくて。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!

御守・樹
組紐作り楽しみだ。
使う色は水色に青に紺色と…グラデーションになるように白も使おうか。
渡す人はいないから自分用に。
ただ用途が思いつかないからどうしたもんか。折角だし(周囲見て)ブレスレットにするか。あんまり台を占有すんのも悪いし。
でももくもくと作業すんのすげー楽しいわ。
おっと、夢中になって作りすぎるのはまずいな。

運命の糸はいらないけど願いをかけるなら。せめて悲しいつらい思いをする子が増えませんように。
俺はまだ赤ん坊のころに捨てられたから親の顔も知らないし記憶もないけど、半端に記憶にあると余計つらいもんな。
捨てられる子が、捨てる親が減りますように。


 組紐作りを楽しみに、店を訪れたのは御守・樹(諦念の珪化木・g05753)。
 色とりどりの糸を渡した数々の丸台に、目移り仕切り。
(「そうだな。使う色は、水色に青に紺色と……グラデーションになるように、白も良いな」)
 4本のおもり玉の付いた糸束を順に組んで……今回は何を作ろう?
「用途、思いつかないな。どうしたもんか……」
 折角だし、ブレスレットにしようか。あんまり台を占有するのも悪いと思うし。
 4本の内、2本の束を手前と奥、左と右の順に反対側へ移動させ、その繰り返しで組み上げていく――最初は戸惑うも、慣れてくれば黙々と。
(「……うん、すげー楽しいわ」)
 気が付けば、組み下げた紐が随分と長くなっている。ブレスレットとするには、そろそろ長いかもしれない。
「おっと、夢中になって作り過ぎるのもまずいな」
 この組紐だって渡す人がいないから自分用だし、運命の糸もいらないけれど。
(「願いを掛けるなら……せめて、悲しいつらい思いをする子が増えませんように」)
 かつては、名無しの捨て子だった樹。親の顔も知らないし記憶もないけれど……半端に記憶にあると、余計辛いものだと思う。
 捨てられる子が、捨てる親が減りますように――それが、樹の、切なる願い。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【モブオーラ】がLV2になった!
効果2【フィニッシュ】がLV2になった!

神山・刹那
フィーナ・ユグドラシア(g02439)と一緒に参加

組紐作りか
日本の伝統工芸ってな、手作りの温かさがあって良いよな
とはいえ、一人で二つ作るんだ。かなり集中してやらねぇとな
折角来てくれたのに礼の一つも用意しないなんて、男としてどうかと思うぜ
良いもんを作りたいね

赤の組紐と紺の組紐の二つを作る
一つは誘いに乗ってくれたフィーナへのお礼、もう一つは普段から自分の世話をしてくれる姉に感謝を込めて
武術で培った集中力で没頭したら周りの声は聞こえない
完成したらそれをそれぞれ別の袋に入れてもらう
渡すのはもう少し後。喜んでくれると良いんだけどな。二人とも


フィーナ・ユグドラシア
神山・刹那(g00162)と共に。
アドリブや絡みもok。

バレンタインデー、日本ではチョコを送るのが定番らしいですが、チョコ以外の贈り物もよくありますしね。
本日は刹那さんのお誘いで参加しましたが、日本の伝統工芸にも興味がありますし、私も組紐を作ってみましょう。

さて、組紐の色を選ぶとのことですが、それなら「赤色」と「青色」の組み合わせでやってみましょうか。模様は変に凝ると失敗しそうですしシンプルにして、形状は色々と付けやすいようにストラップタイプにしましょう。
講師の方やお手本の手順を確認して、丁寧に作っていきましょう。

さて、刹那さんの方は……、御家族用とのことで集中してますね。微笑ましいことです。


「組紐作りか……日本の伝統工芸ってな、手作りの温かさがあって良いよな」
 神山・刹那(梟雄・g00162)の呟きに、フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)もにこやかに。
「私も興味がありますし、作ってみましょう」
 バレンタインデーと言えば、日本ではチョコレートを贈るのが定番らしいけれど。
(「チョコ以外の贈り物も、よくありますしね」)
 まずは、数ある丸台の中から、組紐の色の選択から。フィーナは、赤と青の組み合わせ。刹那は、赤と紺を選んだ。
 そうして、2人並んで、組み始める。
(「模様は、変に凝ると失敗しそうですし……シンプルにして」)
 形状は、色々と着け易いようにストラップタイプを選択してみた。
 講師の指導やお手本の手順を確認して、丁寧に取り組むフィーナ。あんまり複雑な模様ではないが、その分、1つ1つの作業を慎重に。それでも、約30分程で組み上がり、仕上げは講師に手伝って貰った。初めての伝統工芸品だけど、満足のいく出来で、自然とフィーナの唇が綻ぶ。
「さて、刹那さんの方は……」
 ふと隣を見やれば、刹那はまだ真剣な表情で手を動かしている。武術で培っただろう集中力を如何なく発揮して、周りの声も聞こえぬ没頭振り。確か、家族の為の贈り物、と聞いた。
(「集中してますね。微笑ましいことです」)
「……」
 何せ、刹那1人で『2つ』作るのだ。時間との勝負である。
(「折角来てくれたのに、礼の1つも用意しないなんて……男としてどうかと思うからな」)
 それに、良いものだって作りたいし。
 赤の組紐と紺の組紐――1つは、誘いに乗ってくれたフィーナへのお礼。もう1つは、普段から自分の世話をしてくれる姉に感謝を込めて。
 完成したら、それぞれ、別の袋に入れて貰うとしよう――ついつい、頬が緩むのを自覚する刹那。
(「渡すのはもう少し後……喜んでくれると良いんだけどな、2人とも」)
 素敵な、サプライズとなるように。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

瀧夜盛・五月姫
天狗さん(雅諒院・基経(g00191))と一緒に。

クリスマスのお礼、依頼に付き合ってくれたお礼、そして他にも、いつも親切にしてくれるお礼。
ずっとしようって思ってたら、この季節。そして、馴染みのある、組紐。
洋菓子はわからないけれど、これならできるかなって、誘ってしまった。

や、はじめて、だよ。
藁は編んだこと、ある、けど、それでうまく、できる、のかな。
……実際は、少し、絡まったりしてる。
でも、そんなところは、見せられない。
綺麗に、丁寧に。

そして、長めに作った組紐を、持ってきていた布袋、繋いで、ネックレス状に。
姫たちの時代の御守り、懸守、完成、かな?

ん、後は渡す、タイミング……どうしよう、かな。


雅諒院・基経
瀧夜盛・五月姫さん(g00544)と共に。
ふむ、現代にはこのような洒落た場所があるものなのだな…不思議な感覚だとも。
組紐か…なんと懐かしい。僕(やつがれ)も手慰みで編んだものだ。
かなり嬉しそうにしながら体験コーナーの場所で組紐を作り始める。
紐を丁寧にゆっくりと作っていき、瀧夜盛さんの方も気にしながら編んでいく。
瀧夜盛さんはやったことがあるかな?む、流石に慣れているかな?
瀧夜盛さんとたわいのない話をしながら組紐を仕上げていく。
む、奥には茶屋があるようだね、編み終わり次第行ってみようか。

アドリブ歓迎です。


 クリスマスのお礼、依頼に付き合ってくれたお礼、そして他にも、いつも親切にしてくれるお礼――ずっとお礼しようって思ってたら、この季節。
 洋菓子なんて、瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)にはよく判らないけれど……馴染みのある、組紐なら。
(「誘って、しまった……」)
 ちらと隣を窺えば、雅諒院・基経(はぐれ者の元天狗・g00191)は物珍しそうな面持ち。
「ふむ、現代には、このような洒落た場所があるものなのだな……」
 懐かしいような、目新しいような。何とも不思議な感覚だ。
 組紐の方は、普通に懐かしい。
「僕(やつがれ)も、手慰みで編んだものだ」
 かなり嬉しそうに、組紐作りも丁寧に取り組む基経。
「瀧夜盛さんは、やったことがあるかな?」
「や、はじめて、だよ」
 基経の問い掛けに、五月姫はこてんと小首を傾げる。
「……藁は編んだこと、ある、けど」
 絹糸と藁、材質こそ違え、編むという動作は確かに似通っているかもしれない。
「それでうまく、できる、のかな」
「む、だから慣れているかな?」
 青年の感心の声音に、面映ゆそうに俯く五月姫。
 何食わぬ様子で、他愛ないお喋りをしていたけれど……実際は、少し、絡まったりしている。でも、そんな所は、見せられないから。
(「綺麗に、丁寧に……」)
 幸い、慎重にやり直して事なきを得た。丸台の外側へ垂らした糸が短くなれば、先端の糸巻きのようなおもり玉を回して糸を伸ばす。糸を右へ左へとしていく内に――組み下げた紐が充分に長くなった所で、布袋を取り出した。
 組紐に布袋を繋いで、首から下げられるようにすれば。
(「姫たちの時代の御守り、懸守、完成、かな?」)
 後は、渡すタイミングだけれど……五月姫がそれとなく窺えば、やはり組紐を仕上げながら、基経は講師の話を聞いている。
「……む、1階には茶屋もあるようだね、完成次第、行ってみようか」
 ――渡りに船、とはこういう事を言うのかもしれない。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【現の夢】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!

ベロニカ・バーゲスト
燕雨(g01938)と

くみひも
初めて聞いた
私結構不器用だけど出来るかな
ん、ともかくやってみる
手伝ってね、いぇん

ところで、いぇんは何作るの?
私は…
いぇんをじっと見上げ
難しいのは無理だから、ストラップにする
いぇん、好きな色を教えて
なんでって身に着けるなら好きな色の方がいいでしょ
いぇんにあげるものだもの
私にも?でも私、髪ゆえないよ
私の好きな色……しいていうなら、青?

不器用なので四苦八苦
絡まったり手順を間違えたり
……難しい、くみひも
むうと唇を尖らせ
修正しようとあっちこっちに紐を引っ張ったり
それでも何とか出来たものに
蜻蛉玉をひとつ通して

…出来た
どうだ、なんてちょっと胸を張り
私だってやればできる子、ほめて


井・燕雨
ベロニカ(g06414)と参加

組紐っては文字通り紐を組むのさ
ま、何事も経験、ってね
なんならアタシが教えてあげるから安心しな

なんて不安そうながらもやる気の友人に笑みを浮かべ

っておや、アタシにくれるのかぃ?嬉しいねぇ。ならアタシはお前さん用に髪紐でも作ろうかね
(元よりそのつもりだったことは隠して飄と、好きな色は、という問いに「赤、かねぇ」と返し。
こちらからも好きな色を問いかけよう)

経験者であることに加え生来の器用さもあり手際よくインクブルーと聞き出した相手の好みの色で髪紐作成。最後に小さな水晶を組み合わせ。
ついでにこっそり見守る様まじないも込め

おや、大したもんだ
えらいえらい、と相手の頭を撫で


「くみひも、初めて聞いた」
 ベロニカ・バーゲスト(黒犬・g06414)の呟きに、「そう?」と井・燕雨(陰陽交差・g01938)は穏やかに応じる。
「組紐っては、文字通り紐を組むのさ」
「私、結構不器用だけど……出来るかな」
「ま、何事も経験、ってね」
 色とりどりの絹糸を張った丸台を前に、ベロニカは何処かソワソワと。気だるげな表情だけど、その実、知識欲旺盛なのだ。
「……ん、ともかくやってみる。手伝ってね、いぇん」
「ええ、なんならアタシが教えてあげるから安心しな」
 不安そうながらやる気溢れる友人の様子が、燕雨の笑みを誘う。
「それで、どうするね?」
「私は……難しいのは無理だから、ストラップにする」
 溶鉱炉の赫を思わせる双眸で、じっと燕雨を見上げるベロニカ。
「いぇんは何作るの? ついでに、好きな色も教えて」
「アタシの? なんで……?」
「だって、身に着けるなら好きな色の方がいいでしょ。いぇんにあげるものだもの」
 疑問に対して事も無げに。思わず、金の眼を細める燕雨。
「おや、アタシにくれるのかぃ? 嬉しいねぇ。なら、アタシはお前さん用に髪紐でも作ろうかね」
 好きな色は赤と答え、青年は飄然と宣う。元より彼女に贈る心算だった事はおくびにも出さない。
「それで、お前さんの、好きな色は?」
「私の好きな色……しいていうなら、青? でも私、髪ゆえないよ」
「まあまあ」
 小首を傾げるベロニカの肩を押し、並んで丸台に向かう。
 花紺青とも紺瑠璃とも似て非なる、謂わば「インクブルー」の彩を見出し、早速紐を組み始める燕雨。元より手先は器用であり、組紐作りの経験もある。その手際は淀みなく。30分と立たず髪紐を組み上げると、仕上げに小さな水晶をあしらい、ついでにこっそり守護のまじないも込めて。
(「何だかんだで、ほっとけなくてねぇ」)
 一方、ベロニカは四苦八苦。
「……難しい、くみひも」
 不器用なのは自覚している。細い絹糸が絡まったり、組み合わせる手順を間違えたり。
「ああ、引っ張ると余計に絡まるよ」
 無暗に糸を引っ張れば、更に収拾がつかなくなる。講師の助言だけなく、燕雨も何くれと世話を焼いて。
「……出来た」
 漸く完成した赤い組紐を掲げ、ベロニカはちょっと……誇らかに胸を張る。
「私だってやればできる子、ほめて」
「おや、大したもんだ。えらいえらい」
 何処か甘やかすような笑顔で燕雨が砂色の髪を撫でれば、ベロニカはくすぐったそうに首を竦めた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV4になった!

印歌・良空
夜壱君(g00016)と

組紐が作れるなんて感動です
ぶきっちょ同士頑張りましょう…っ

組紐だけで見応えありますね
ウチも作れませんので講師の方をどんどん頼りましょう

ウチは白と銀の組紐にしました
梅結びにして帯飾りにしたいです

細かいことに加えて糸の通し方が複雑です…
あかんです、こんがらがってきました……!
講師さん、へるぷです

1本の紐が飾りになるなんて結びを考えた方はすごいですよね
助けて頂いたので梅の形に近づいた気がします

夜壱君はいかがです?
そういえば夜壱君は何で吉祥結びにしたんですか?

吉祥っち言葉にですか
幸運に縁があるもんがお好きなんは意外でした

ウチは梅のお花が好きやからです
梅は雪解けを告げる花ですから


花塚・夜壱
良空/g05874

組紐作り…楽しそうだな
俺もそう器用ではないが、一緒に頑張ろう、良空

色も模様も豊富で、悩ましいな
講師が居てくれるのはとても嬉しい、全力で甘えよう

そうだな、赤色の吉祥結び…にしてみよう
良空、君も決まりそうか?
白と銀か、煌びやかで美しいな

細かい作業は嫌いではないんだが…やはり難しいな
しかしこう、出来上がっていく過程を見ると、楽しくて良い
良空、君の進捗はどうだ?
俺か?俺は…どうにか、形にはなった

「吉祥」と言う言葉に惹かれてな…単純だろう?
実は俺は、そういった幸運を司るものに弱いんだ
良空はどうして梅結びに?
なるほど、春の花だからな
これからの時期にぴったりだ
何より良空、君に花はよく似合う


「組紐が作れるなんて感動です」
 その表情こそ茫洋としているが、印歌・良空(沙羅双樹の子護唄・g05874)の琥珀の双眸は、色とりどりの丸台に目移り仕切り。
「ああ、楽しそうだな」
 彼女の背中がルンルンしているように見えて、花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)は眦を緩める。
「俺もそう器用ではないが、一緒に頑張ろう、良空」
「はい、ぶきっちょ同士頑張りましょう……っ」
 まずは、丸台選びから。色だけなく、組紐の模様も丸台次第であれば、居並ぶ中から1つを選ぶのも難しい。
「色も模様も豊富で、悩ましいな」
 迷いに迷って、夜壱は赤色にする。
「そうだな、吉祥結び……にしてみよう。良空、君も決まりそうか?」
「ウチはこの……白と銀のにしました。梅結びにして帯飾りにしたいです」
「ふむ、煌びやかで美しいだろうな」
 早速、挑戦する2人。おもり玉の付いた糸束を2本、手前と奥、左と右の順に反対側へ移動させ、その繰り返しで組み上げていく。
「あかんです、こんがらがってきました……!」
 とは言え、慣れるまでは難しく、潔く講師に助けを求める良空。
「細かい作業は嫌いではないんだが……やはり難しいな」
 夜壱も苦戦気味だが、それでも、出来上がっていく過程を見るのは楽しい。暫くすると、順調に糸を運べるようになり、おもり玉を回して糸を伸ばす事数回。
「良空、君の進捗はどうだ?」
「……助けて頂いたお陰で、梅の形に近づいた気がします」
 果たして、良空の掌の上で、組紐が愛らしく梅花を描く。その名も梅結び――つくづく、1本の紐を美しい飾りとなる結び方を考えた人はすごいと思う。
「夜壱君はいかがです?」
「俺か? 俺は……どうにか、形にはなった」
 吉祥結びも花が咲いたようであるが、梅結びとは似て非なる。花弁の部分を好みの大きさに出来るのが特徴だ。
「そういえば、夜壱君。何で吉祥結びにしたんですか?」
「『吉祥』という言葉に惹かれてな……単純だろう?」
 幸運を司るものに弱いという夜壱。確かに、吉祥結びには相手を祝う気持ち、福・平安・健康を祈る意味がある。花嫁衣裳のあらゆる箇所にも、吉祥結びが使われているとか。
「縁起ものがお好きなんは、意外でした」
「良空は、どうして梅結びに?」
 問い返されて、彼女は小首を傾げる。
「ウチも、梅のお花が好きやからです……梅は、雪解けを告げる花ですから」
「なるほど、これからの時期にぴったりだな」
 納得の面持ちで何度も頷いて。青年は薄紅の双眸を穏やかに細める。
「何より良空、君に花はよく似合う」
 夜壱の衒いない言葉に、良空ははんなりと笑み零れた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV5になった!

魔破・克也
【ゼ財】
作るのは幾つかの色で編まれたミサンガ、色はお任せ
切れなくてもロマンチック、切れたら願い事が叶う
最後まで幸せな気持ちになれる、良い品だ
作りながら思い浮かんだのは案内人が呟いた単語

「運命の赤い糸、実際にあると思う?」

「キモくねえよ……俺は生物に相性が良い相手ってのが一つ。そういうの関係無く、人生が終わる時に振り返って、そう思えるとか、そう信じ続けるのを積み重ねれたのが運命の相手、真実の愛ってものなのかなって思う」

「こう、大人じゃない俺が言うのも何だが」
相手が見つめた手と硬直にはあえて言及せず

「難儀な糸は……そうかも。そっちはもっと大変そうだけどさ」

最後はからかうように笑って、品は綺麗に完成


赦蜘・九朗
【ゼ財】
アドリブ歓迎

(魔破さんと初めてタイマンで出かけた訳だが…気まずい。
例え、年下であっても職場の先輩として尊敬している)
ん?何やいきなりキモい(尊敬している)

しっかし、運命の赤い糸…なぁ…(未だに独り身としては、本当に有るのかも疑問だと眉間にシワが寄る)

(『人生が終る時』に一瞬手が止まり)

はぁ…それやったら、まだ相手が居る分幸せやな(あの日届かなかった手を見つめ)

大人やからって、積み重ねた物が正解かどうかは知らん…(静かに目を閉じ)お互い、難儀な糸を持っとるのかもな…

(赤と黒の総角・青と紫の梅…と、こっそり有刺鉄線型寄生体の《鋼》に手伝ってもらって他数本)…うん、上出来やな(微かに笑んだ)


「……」
「……」
 肩を並べ、黙々と組紐を組んでいく魔破・克也(金欠守護者・g00588)と赦蜘・九朗(挿ゲ替エノ曼珠沙華・g03801)。
(「魔破さんとは、初めてタイマンのお出掛けの訳だけど……気まずい」)
 10歳以上年下の克也だが、九朗は職場の先輩として尊敬している。
「……運命の赤い糸、実際にあると思う?」
「ん? 何やいきなり。キモい」
 ――尊敬は、している。
「キモくねえよ……時先案内人だって、言ってただろ。『運命の赤い糸』に因んでって」
 ……つまり、九朗的には、件の妖狐の時先案内人もキモいという事になるのだろうか。当人の与り知らぬ所で。
「運命の赤い糸、なぁ……」
 閑話休題。
 未だに独り身としては、本当に有るのかも疑問だと――九朗の眉間に、皴が寄っている。
「俺としては……生物に相性が良い相手ってのが1つ。そういうの関係無く、人生が終わる時に振り返って」
 ――――。
「……そう思えるとか、そう信じ続けるのを積み重ねれたのが運命の相手、真実の愛ってものなのかなって思う」
 九朗の手が一瞬止まったのを、知らぬ顔で。克也は考え考え持論を述べる。
「こう、大人じゃない俺が言うのも何だが」
「はぁ……それやったら、まだ相手が居る分、幸せやな」
 じっと己の、『あの日届かなかった』手を見詰める九朗。克也は丸台に目を落としたまま、謂わば同僚の様子に対して口を噤んでいる。
「ついでに、大人やからって、積み重ねた物が正解かどうかは知らんし……」
 瞑目した九朗から、何処か重々しい溜息が漏れる。
「お互い、難儀な糸を持っとるのかもな……」
「難儀な糸は……そうかも。そっちはもっと大変そうだけどさ」
 揶揄うように笑って、克也は組紐を仕上げる。其の4色は、四季、或いは四神の象徴。切れなくてもロマンチック、切れたら願い事が叶う――ミサンガは、最後まで幸せな気持ちになれる、良い品だ。
「……うん、上出来やな」
 赤と黒の組紐は、総角結び。青と紫の組紐は、梅結び――こっそり、人非ざるものにも手伝って貰った九朗は、複数の組紐を手に微かに笑んだ。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【トラップ生成】LV2が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!

ギィース・エレクレ
レジーナちゃん(g00801)と

そうだね、組紐綺麗だね
和って感じがして
そうそう、結び方で意味があったり編みながら想いを込めるんだ
本当に素敵だよねー
なるほど!バレンタインでと考えた人賢いな

とっても綺麗な黒だね
墨色好きなの?
俺?んー、赤かな?
ほら赤い糸みたいだろ?と塩対応に彼女らしく笑って
なぁーんて自分の髪色みたいで好きなんだ
反対の白と青にしよう
平編みにしようかな
悪戦苦闘してる彼女にくすりと笑って
此処だよと教えて
俺?じゃぁーん!
上手?ありがとう!
レジーナちゃんも初めてなのに上手だよ!

レジーナちゃんが店員さんに何か頼んでる間に
自分でアレンジして何かを作っていく
ん?俺の?ひ・み・つ
楽しみにしててね


レジーナ・ネイサン
ギィース(g02447)と

組紐って綺麗だね
色合いとか編んだ時の模様とか
結い方にも想いを込めるんだとか?
バレンタインのイベントにはピッタリって訳だ

先ずは紐の色選び
黒に近い墨色の糸を手に
かな?何となく
後は、ンー……ギィースの好きな色は?
あーハイハイ
自分を示す色が好き、良いじゃない?
オーケイ、じゃ赤も使おう
其々丸打ち?で紐にしていく
アレッ今絶対間違えてない?何処まで戻ればいいの
え、もっと前から?
何とか2本の紐が完成
ふふん、まあまあじゃない?ギィースは?
うわ上手ッ
そっちも初めてじゃ…
まあウン、ありがとう

店員さん、この2本を本結びにしてブレスレットに出来る?
男性用に太めの輪で
そっちは何にしたの?
ふーん?


「組紐って綺麗だね」
 色合いとか編んだ時の模様とか。結い方にも、想いを込めるという話。
「そうだね、綺麗だね。和って感じがして……結び方に意味があったりして、本当に素敵だよねー」
 レジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)の呟きに、ギィース・エレクレ(サキュバスのデーモンイーター・g02447)は大仰に頷いて見せる。
「バレンタインのイベントにはピッタリって訳だ」
「なるほど! 確かに考えた人賢いな」
 ギィースのハイテンションを横目に、レジーナは丸台の彩を見て回る。
「とっても綺麗な黒だね。墨色好きなの?」
「かな? 何となく」
 黒色とは似て非なる、「墨の五彩」の内、焦に当る灰黒色――それが、墨色。
「後は、ンー……ギィースの好きな色は?」
「俺? んー、赤かな? ほら、赤い糸みたいだろ?」
「あーハイハイ」
 煙るような瞳を更に曇らせ、棒読みの塩対応が、如何にも彼女らしい。おどけるように笑うギィース。
「なぁーんて。自分の髪色みたいで好きなんだ」
「ふぅん。自分を示す色が好き、良いじゃない? オーケイ、じゃ赤も使おう」
 組紐の種類は3種類。その内、断面が丸くなる丸打で組み始めるレジーナ。
「……アレッ、今絶対間違えてない?」
 丸打の組紐は、上手くいけば編目がとても美しく艶やかだ。アーティストの感性で違和感を覚え、じっと紐を凝視する。
「何処まで戻ればいいの……」
「ふふ、この辺り、からだね」
「え、もっと前から?」
 ギィースの指摘からして、予想以上にやり直さなければならないようで、レジーナはげんなりと溜息を吐く。
 それでも――前半より後半、1本目より2本目、慣れれば組み上げる速度も仕上がりも上がっていく。
「ふふん、まあまあじゃない?」
 悪戦苦闘の末、漸く完成した墨色と赤色の組紐2本を両手に、満足そうに目を細めるレジーナ。
「ギィースは?」
「俺? じゃぁーん!」
「うわ、上手ッ」
 思わず感嘆の声を上げた。ギィースの組紐は、レジーナのそれと対照的な白と青。リボン状の平打だ。
「ありがとう! レジーナちゃんも初めてなのに上手だよ!」
(「そっちも初めてじゃ……」)
「まあウン、ありがとう」
 何だか釈然としないけれど。気を取り直して、講師に仕上げをお願いする。
「この2本を本結びにしてブレスレットに……男性用に太めの輪で」
 レジーナが講師と話している間に、ギィースも自らアレンジしているようだ。
「そっちは何にしたの?」
「ん? 俺の? ひ・み・つ」
「……ふーん?」
 曇りの眼差しを真っ向から見返して、ギィースはニッコリ満面の笑み。
「楽しみにしててね」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【現の夢】がLV2になった!
【泥濘の地】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV6になった!

瀧夜盛・五月姫
天狗さん(雅諒院・基経(g00191))と一緒に、併設のカフェへ。
ん、じゃあ、姫も同じもの、頼もう、かな。

天狗さんの向かいに座り、渡すタイミング、伺いつつ、注文が届けられるの、待っていると、天狗さんから、切り出された。
あ、ありがと。
早速、右手首、まだ巻いていない方の手首に、結んでみる。
ん、とても素敵な、組紐。

ひ、姫からも、これ……。
この流れで、懸守を渡す。
長い組紐で、ネックレスのように、した。
気に入ってくれると、いいな。

カステラを頬張り、天狗さんの顔を眺めつつ、懸守に安全と幸運の加護を祈る。
ん? ふふ、なんでもない、よ。


雅諒院・基経
瀧夜盛・五月姫さん(g00544)と共に。
終わった後は一休み、何、僕(やつがれ)が持つとも
さぁ、好きなものを頼むといい。僕は…そうだな、抹茶のカステラと…熱いほうじ茶をお願いしようかな。
先の組紐の体験で落ち着いた色のいいブレスレッドを作った、平安服でも、現代の服でも引き立てるように
さ、君が持っていくといい。と瀧夜盛さんに手渡そうとする。
返礼があれば、丁寧に受け取り、そっと身に着けるだろう。
…お、どうやら抹茶のカステラが来たようだ。いただきます。
抹茶のカステラの苦みと甘みのものを渋いほうじ茶で流し込む、うむ、とてもいい
素晴らしい時間だ…。この時間が、いつまでも続くことを願おう

アドリブ歓迎です。


●絆を結んで
 美しい組紐細工並ぶ店舗に併設された和風カフェは、落ち着きの空間。雅諒院・基経(はぐれ者の元天狗・g00191)と瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)にとっては、馴染みのある雰囲気だ。
「さぁ、好きなものを頼むといい」
 目と手先を大いに使って、頑張った後の一休み。座卓に差し向かい、お品書きを五月姫に差し出す基経。勿論、勘定は自分が持つ気でいる。
「僕は……そうだな、抹茶のカステラと……熱いほうじ茶をお願いしようかな」
「ん、じゃあ、姫も同じもの、頼もう、かな」
 注文を済ませて、改めて少女に向き直った基経が徐に取り出したのは、組紐のブレスレット。落ち着いたその色合いは、平安服でも、現代服でも、その装いを引き立てるだろう。
「さ、君が持っていくといい」
「あ、ありがと」
(「さ、先を、越された……っ」)
 五月姫だって、渡すタイミングを窺っていたというのに。サラリと大人の余裕を見せ付けられた気がした。
 それでも早速、右手首に、まだ何もつけていない手首に結んでみると、胸の奥がほんわりそわり。
「ん、とても素敵な、組紐」
 よし、今なら渡せる。贈り物には贈り物を、だ。
「ひ、姫からも、これ……」
 五月姫が差し出したのは、出来立てほやほや、お手製の懸守だ。
「長い組紐で、ネックレスのように、した」
 気に入ってくれると、いいな――訥々とした言葉に藍の双眸を細め、基経は大切に受け取る。
「……お、どうやら抹茶のカステラが来たようだ。いただきます」
 こちらも早速、懸守を首に下げた。そうして、抹茶の風味をほうじ茶の渋みと一緒に流し込む基経。
「ふむ……とてもいいな」
 いっそ無造作な味わい方に微かに頬を緩め、五月姫も抹茶カステラを頬張る。
(「天狗さんに、安全と、幸運の加護が……在りますよう、に」)
「うむ、素晴らしい時間だ。この時間が、いつまでも続く事を――どうかしたか?」
「ん? ふふ、なんでもない、よ」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【過去視の道案内】LV1が発生!
【クリーニング】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!

神山・刹那
フィーナ・ユグドラシア(g02439)と一緒に参加

カフェでお茶と大福餅でも食べながらのんびりするか
フィーナが何頼んだのも気になるけど、流石にちょっとくれとは言えないからな
交換できるものなら、大福餅一個と交換してみたいもんだ

カフェで和みつつ、一息ついたところでフィーナに紺色の組紐が入った袋を差し出す
「付き合ってくれた礼だ。その、嫌じゃなければだが。姉貴以外の人とこう言うの来たことねぇからあれなんだけど、感謝の気持ちは伝えた方がいいかと思って。な」
自分が今どう言う顔してるのかわからないが、喜んでくれればそれが何より嬉しいから
プレゼントを貰ったら驚きつつも笑顔で受け取る
「ありがとう。すげぇ嬉しい」


フィーナ・ユグドラシア
神山・刹那(g00162)と共に。
アドリブや絡みもok。

組紐作りは終わりましたが、私も和風カフェで一休みしましょうか。
私は緑茶と三色団子のセットを頂きますね。
刹那さんと和やかにお話するのも良いですが、団子に興味がありますか?
もし宜しければ、1本交換しましょうか?

一段落したら、お誘いの御礼をしませんと。何事も礼節は重要です。
とはいえ、畏まる必要もないですし、バレンタインデーなので、ビターの板チョコを1枚進呈です。
手作りですが、自分で味見して問題なかったので大丈夫だと思います。お好みに合いますか?

え、と……?
私にも組紐を、ですか?
あ、ありがとうございます……。少し驚きましたけど、とても嬉しいです。


 神山・刹那(梟雄・g00162)の前には、お茶と大福餅。
 フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)の前には、緑茶と三色団子。
 木目美しい卓上に、中身は異なるお揃いの菓子皿と湯呑が、仲良く並ぶ。
(「フィーナが頼んだのも気になるけど……流石に、ちょっとくれとは言えないからな」)
 チラチラと窺う視線を敏感に察し、少女は柔らかく微笑む。
「刹那さん、団子に興味がありますか?」
「あ、いや……」
「もし宜しければ、1本交換しましょうか?」
 フィーナのお誘いは等価交換で、刹那も気楽に肯けるというもの。仲良く半分こで、菓子皿の上もお揃いになった。
 甘味を愉しみながら、和やかにお喋りする事暫し。
「……では、お誘いの御礼をしませんと」
 何事も礼節は重要だ。徐に、平たい包みを卓に乗せるフィーナ。
「でも、畏まる必要もないですし、バレンタインデーなので。ビターの板チョコを1枚進呈です」
 手作りではあるが、フィーナ自身が味見して問題なかったので、大丈夫だと思う。
「あの……お好みに合いますか?」
「ありがとう。すげぇ嬉しい」
 常ならば、瞳を輝かせる相手は強敵であろうに。チョコレートを受け取った刹那は、満面の笑みを浮かべている。
「じゃあ、俺からも……付き合ってくれた礼だ。その、嫌じゃなければ、だが」
 やはりお手製の、紺の組紐を収めた袋を差し出す刹那。
「え、と……? 私にも組紐を、ですか?」
「姉貴以外と、こんなとこ来たことねぇからあれなんだけど……感謝の気持ちは伝えた方がいいかと思って。な」
 さっきまで緩んでいた頬が、今はガチガチに固まっている。刹那自身、自分が今どんな表情なのか、判らない。
「あ、ありがとうございます……少し驚きましたけど、とても嬉しいです」
「そうか。良かった」
 自然と、安堵の溜息が漏れた。彼女が喜んでくれた事が、刹那には何より嬉しい――しみじみと実感した胸の内が、何だかくすぐったかった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【一刀両断】がLV2になった!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV4になった!

ギィース・エレクレ
レジーナちゃん(g00801)と

和風のカフェ良いよね
休もう休もう!
レジーナちゃん頑張ってたもんね
楽しかった?それは良かった
俺も一緒に編めて楽しかった
ん?俺は抹茶のカステラと抹茶ラテにする!

抹茶美味しいよ、本格的!
コーヒーも美味しそう
そう?じゃまたレジーナちゃんナンパするから一緒に来てくれる?
あれ?ナンパしてたんだけどなぁ
ふふっじゃ抹茶一緒にしようね

ん?赤い巾着?
わぁ!!レジーナちゃんの手作りだ!
ありがとう、ずっと大切にするね!
レジーナちゃんこっち向いて
組紐を彼女の髪に編んでいく
髪編みだよ、俺のとお揃い
束ねた髪を見せて

俺が初めて?
やったー、レジーナちゃん初めてゲット
どちらでも一緒に出来るの楽しい


レジーナ・ネイサン
ギィース(g02447)と

カフェも和風なんだ
少し休憩していこっか
組紐編むのは楽しかったけど
珍しく頭を使った気がするし
甘いもの食べたいよ
焙じ茶カステラとコーヒーを注文
そっちは?
抹茶尽くし、それもいいね

カステラもコーヒーも美味しい
お洒落なお店だし
今度ナンパの時はココ来たら?
されてない!「また」って何
ナンパは断るけど
抹茶奢ってくれるならまた来よう

あ、忘れる前に
小さな赤い巾着を差し出す
中は先程の組紐ブレスレット
気が向いた時にでもつけて
ん、髪?あの間に2本作ったのか…
揃いは気恥ずかしいけど
まあ、ありがとね

新鮮な心地
多分、昔の私は個人宛に何かを創作る事は無かったんだろう
イヤ確証無いよ?
そうだね
確かに楽しい


「カフェも和風なんだ」
「何か良いよね」
 興味津々のレジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)。ギィース・エレクレ(サキュバスのデーモンイーター・g02447)もニコニコと頷く。
「少し休憩していこっか」
「休もう休もう!」
 席に着き、レジーナはウーンと伸びをする。
「組紐編むのは楽しかったけど……珍しく、頭を使った気がする」
「レジーナちゃん、頑張ってたもんね。俺も一緒に編めて楽しかった」
「はいはい」
 サラリと受け流してお品書きを開くレジーナ。甘いものが食べたくて、焙じ茶カステラとコーヒーを注文する。
「そっちは?」
「ん? 俺は……抹茶のカステラと抹茶ラテにする!」
 抹茶尽くしも美味しそうだ。
「抹茶美味しいよ、本格的!」
 案の定、ギィースは嬉々として、舌鼓を打つ。
「カステラもコーヒーも美味しいよ……お洒落なお店だし、今度ナンパの時はココ来たら?」
「じゃ、またレジーナちゃんナンパするから、一緒に来てくれる?」
「……『また』って何?」
「あれ? 今回もナンパしてたんだけどなぁ」
「されてない!」
 断固として抗議して。けれど、カステラとラテ、抹茶の異なる色合いに、レジーナは煙る双眸を細める。
「ナンパは断るけど……抹茶奢ってくれるならまた来よう」
「ふふっ。じゃ、抹茶一緒にしようね」
 約束を取り付けて、上機嫌のギィースの前に、差し出されたのは小さな赤い巾着。
「忘れる前に、ね」
 中身は、組紐のブレスレット。
「気が向いた時にでもつけて」
「わぁ!! レジーナちゃんの手作りだ! ありがとう、ずっと大切にするね!」
 満面の笑みを浮かべたギィースも又、ポケットを探る。
「レジーナちゃん、こっち向いて」
「ん……髪?」
 器用に、レジーナの曇り空を映した髪に組紐を編み込んで。
「髪編みだよ、俺のとお揃い」
「あの間に、2本作ったのか……」
 ギィースの髪を彩る組紐を見て、お揃いの気恥ずかしさを覚えたけれど。
「まあ、ありがとね」
 新鮮な心地は、悪くない。
「……多分、昔の私は、個人宛に何かを創作る事は無かったんだろうね」
「俺が初めて? やったー、レジーナちゃんの初めてゲット」
「イヤ、確証無いよ?」
「どちらでも良いよ。一緒に出来るのが楽しい」
「……そうだね。確かに楽しい」
 屈託ないギィースの言葉に、漸くレジーナも微笑みを浮かべた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【現の夢】がLV3になった!
【泥濘の地】がLV3になった!
効果2【ロストエナジー】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV7になった!

雪白・硝子
紬さま(g01055)と

匣入り娘と云わずとも
排他的な村に居た身ゆえ
物珍しさに、視線巡らせ

歩み寄り、は大切なことでは?
嫌なのでしたら、振りほどいて
返る詞には何食わぬ顔で
ええ、お母さまは怒りますね

観念して教えてくださいまし
髪飾りを組んでみたいのです

動かす指先の差に、眸細め
器用、と零すのは賛辞なのに
ひねくれていらっしゃること

わたくしは、うれしいですよ
紬さまが零落れたからこそ
お会いできたのですから
これも《運命》なのかしら

そうと、梅花を貴方に飾る
ま。赫い絲を結びゆけるのだと
はねた裡の責任はどうされるの

なんて

わたくし、神さまひと筋ですので
軽い戯れに、歩み寄りは叶ったよう
揃い咲く梅に添うて、愉快とわらう


織乃・紬
雪白ちゃん(g01203)と

組紐細工は好きだからと
軽やかに歩を進める筈が
繋ぐ手を見下ろし、肩落とし

真逆の親睦会付きとはねエ
そうしたいのは山々だけども
君を任せた母君が許さねエの!

指折られる――等と顔を覆えど
我が身の為にも先生やりますよう

不慣れさに合わせる様
緩り組み、梅花を咲かす
俺も呉服屋の長男として
手に職をと思ッてたンでね
ンでも、器用な位じゃ駄目よ
商い足りず、今やヒモだし?

子供に吐く愚痴でもないかと
僅か反省、も取り下げて
気遣い何ざ無用だッたかも

ッてエ、運命!?待て待て!
ンな深い意味ねエから、コレ!
娘を唆したと知れたら俺マジ死、

――クソ、揶揄ッたな?
不本意な揃いを君に贈れば
まア悪くない親交だけども


 ――紐とは数多の糸を束ねて作るものだ。然して、織乃・紬(翌る紐・g01055)と云えば、そうでもない。
 束ねる手間さえ疎んで、細く、か細く……今にも切れそうな風情の男の手を、雪白・硝子(ななつのやくそく・g01203)は確と繋ぐ。
『好きな細工物と喜んでいたら……真逆の親睦会付きとはねエ』
『歩み寄り、は大切なことでは? 嫌なのでしたら、どうぞ振りほどいて』
『そうしたいのは山々だけども、君を任せた母君が許さねエの!』
『ええ、お母さまは怒りますね』
『嗚呼、指折られる……』
『観念して教えてくださいまし。髪飾りを組んでみたいのです』
『はいはい……我が身の為にも先生やりますよう』

 そんなこんなの帰り道。
 組紐の店は見るもの全て物珍しく、1本の紐から梅花を咲かせた男の手腕は思い返すだに鮮やかで。
「……紬さま、器用でしたのね」
「俺も呉服屋の長男として、手に職をと思ッてたンでね」
 硝子の呟きに、大仰に肩を竦めて見せる紬。
「ンでも、器用な位じゃ駄目よ。商い足りず……今やヒモだし?」
「まあ、ひねくれていらっしゃること。素直な賛辞でしたのに」
 そう返しながら、硝子は大人びた表情で、薄紅の眼を細める。
「わたくしは、うれしいですよ。紬さまが零落れたからこそ、お会いできたのですから……これも、『運命』なのかしら」
「ッてエ、運命!?」
 子供に吐く愚痴でもなかったかと、些かなりとも反省したというのに。少女のたった一言が、爆弾のように紬に轟く。
「そう、運命……」
 背伸びして組紐の梅花を紬に飾り、ほぉと意味深長に吐息を零す硝子。
「待て待て! ンな深い意味ねエから、コレ!」
「ま。赫い絲を結びゆけるのだと……はねた裡の責任はどうされるの」
 ヤバイ、マズイ、どころではない。
「娘を唆したと知れたら、俺マジ死――」
「なんて。わたくし、神さまひと筋ですので」
 今や顔面蒼白の紬を見上げ、一転、少女はコロコロと鈴を転がしたように笑う。
「……クソ、揶揄ッたな?」
 匣入り娘だったからと、気遣いなど無用だったか――苦虫を噛み潰したような表情で、紬はガシガシと己の黒髪をかき回す。
「……まア、悪くない親交だけども」
 不承不承に呟いて、紬も又、梅花の組紐細工を少女の髪に。紅白の対比が目に沁みる。滲んで見えるのは、きっと気の所為だ。
(「歩み寄りは叶ったよう」)
 硝子にしてみれば『軽い戯れ』。2輪の梅花が揃い咲くように、紬に寄り添い愉快そうに笑み零れた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【罪縛りの鎖】がLV2になった!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV5になった!
【ガードアップ】がLV5になった!

最終結果:成功

完成日2022年02月23日