決戦『寵愛の少年ファラオ』 

 砂漠に築いた防衛拠点により、ディアボロスは、巨大砂上船スフィンクスを停止させる事に成功しました。
 不利を悟ったジェネラル級マミー『寵愛の少年ファラオ』は、再起動と後退を命じますが、一度停止したスフィンクスは、すぐには動き出せないようです。
 この好機を生かし、巨大砂上戦スフィンクスに潜入し、指揮官である『寵愛の少年ファラオ』を撃破してください。

 巨大砂上船スフィンクスへの潜入は、陽動部隊が正面から攻撃を仕掛けたタイミングで行います。
 陽動部隊の活躍によって、作戦の難易度が大きく変動するので、戦況を見ながら適切なタイミングで、作戦を行っていきましょう。

 寵愛の少年ファラオを撃破出来れば、巨大クロノ・オブジェクトである巨大砂上船スフィンクスを、ディアボロスが利用できるようになるかもしれません。

砂上船スフィンクスの決戦~余が敗北すると思ってるの?(作者 木乃
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#獣神王朝エジプト  #決戦『寵愛の少年ファラオ』   #巨大砂上船スフィンクス最終決戦  #寵愛の少年ファラオ  #巨大砂上船スフィンクス 


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●ありえないんだけど!
 砂上船スフィンクス。
 その頭部に設けられた艦橋で、ジェネラル級マミー・寵愛の少年ファラオは、我慢の限界に達していた。
「お前達さぁ……クフ王から授かったんだよ、この無敵のスフィンクス? それを停止させるなんて……お前達の心臓を何十、何百、捧げても余は許さないよっ! ほんとにどうしよーもないヤツばかりだねっ!」
 平伏するクロノヴェーダ達を前に、限界点を超えたイライラプンプン具合で少年ファラオは罵倒する。
「も、申し訳ございません、敵が想像以上に小賢しいといいますか……」
「そんなこと聞いてない!」
 陳情しようとする者も容赦なく叱責。激おこ少年ファラオはピシャリと鞭を鋭く打ち、
「しょうがないから、一度後退して立て直すよ。急いでスフィンクスを再起動させて」
「……その、後退すらできない状態でして」
「じゃあ完全に停止させられたってこと? それで再起動できないとか……この無能! 役立たず! 穀潰しっ!!」
 怒りに任せて鞭を振り回す少年ファラオだが、
「ひぃぃぃ! 申し訳ございませンンンヌフフフ……ッ!」
 なんで嬉しそうなんだコイツは。

 ついに怒髪天を衝く。黒いヘビじみた頭髪を震わせ、少年ファラオが部下達に指示を飛ばす。
「このスフィンクスが破壊されるようなことは許さないんだから。再起動が終わるまで、ぜーったいに、敵を近づかせるんじゃないよ? ――かわいくって頭脳派な余の命令なんだからねっ!」

●決戦、寵愛の少年ファラオ
 新宿駅グランドターミナルでは、宮尾川・ライラ(蛇姫・g03335)が『待ってました!』とばかりにディアボロスを迎え入れる。
「『獣神王朝エジプト』に用意した防衛拠点で防衛し続け、ついにサハラ砂漠を進軍していた、巨大砂上船スフィンクスを停止させることに成功したわよ! 少年ファラオはスフィンクスを再起動させようと、後退して態勢を立て直そうとしているわ。そんなことされたら最初からやり直し、見逃してなんかやれないわ!」
 だが、スフィンクスが完全に停止したことで、ディアボロスの道も開かれた。
 ライラは愛用するタブレット端末に、今回の作戦概要を表示する。
「これより巨大砂上船スフィンクスに少数精鋭で潜入。内部にいる指揮官クロノヴェーダ、ジェネラル級マミーである『寵愛の少年ファラオ』を討ち取りにいくわよ! 高い魅力とカリスマ性をもつ寵愛の少年ファラオ。ここで討伐できれば、敵の軍勢は崩壊して、潰走させることができるハズ!」
 だが、少数精鋭で挑むとなると、それ相応の危険度になることは明白。
 スフィンクス内部に潜入できたとしても、ジェネラル級を撃破することは不可能。
「いいこと? 外部から攻撃してくれる“陽動部隊の攻撃”によって混乱したり、戦力が手薄になった隙を突くことが、本作戦の重要なポイント。別働隊とも協力して、目的を果たしてちょうだいね!」

 作戦の第一段階は、停止したスフィンクスへの潜入。
「敵は陽動部隊を迎撃しようとトループス級を出撃させるわ。なら、その“出入り口”があるでしょうね……相手に気付かれないよう、身を隠しながら潜入するのよ! スフィンクス周辺の戦闘が激しくなるほど、スフィンクスに接近する隙が生まれやすくなるハズだから……周辺部隊の戦況を見極めて、突入のタイミングを決めてちょうだいね」
 潜入後。作戦第二段階ではスフィンクス内部の、警備兵のトループス級撃破を行う。
「陽動作戦でスフィンクス内部の敵が減っていれば、寵愛の少年ファラオの元へ、スムーズに進めると思うわ。それでも、道中にトループス級が残っているだろうから、遭遇したら速攻で排除して“艦橋”に向かうのよ!」
 砂上船スフィンクスの艦橋は、スフィンクスの頭部に造られている。
 無論、寵愛の少年ファラオも単独で待ち受けている訳ではなく、護衛を手元に残しているだろう。
「寵愛の少年ファラオは、用兵……つまり、“護衛に自分を守らせて戦う戦術を得意としている”みたいなの。いわゆる戦術家ってヤツよ。周りの護衛を全滅させるまでは、先走って仕掛けないほうがいいかもしれないわ」

 そして、ライラは「これは忘れないでね!」とビシッと人差し指を立てた。
『寵愛の少年ファラオは、ジェネラル級と称されるクロノヴェーダ』であると。
「解っていると思うけど、どれだけかわいくって、美少年であってもジェネラル級。アヴァタール級に比べれば戦闘力は高いから油断禁物! けれど護衛を全て撃破できれば、決して倒せない強さじゃないハズ……手駒がなければ、戦術を組みようがないってことよ!」

 パラドクストレインがいよいよ発車する。
 乗りこむディアボロス達に、ライラが拳を握りしめ、激励を送る。
「ここで勝利すれば、巨大クロノ・オブジェクトのスフィンクスも手に入れられる……かもしれないわ。なんにせよ、大きな収穫があることは間違いなし! 気合を入れて、やってやりましょ!」

●緊迫する艦橋内
 腕を組み、指先を忙しなくトントンさせる寵愛の少年ファラオ。
 ……不機嫌さを隠しもしない幼顔の顔色を、護衛である鋭槍の守護者は気まずそうに窺う。
「いい? 戦況によっては、お前達にも出てもらうから。オアシスに咲く花より愛らしくて、ナイル川より寛大な、余の采配に感謝してよね」
 しかしファラオの守りが手薄になる。
 当然「それではファラオの御身が危ぶまれるのでは……」と忠言を申し立てたが、
「へ・ん・じ・は?」
 ギリリ、と鞭を引き絞った、少年ファラオの眼光には逆らえず。
「「ご、御命令のままに、我らがファラオ!!」」
 慌てて膝をつき、平伏するしかないのだった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
2
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【浮遊】
1
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【モブオーラ】
2
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【断末魔動画】
3
原型の残った死体の周囲に、死ぬ直前の「効果LV×1分」に死者が見た情景が動画として表示される世界になる。この映像はディアボロスだけに見える。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【完全視界】
2
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【修復加速】
1
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【土壌改良】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【操作会得】
1
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。

効果2

【能力値アップ】LV5 / 【命中アップ】LV1 / 【ガードアップ】LV1 / 【フィニッシュ】LV3(最大) / 【反撃アップ】LV1 / 【アクティベイト】LV1 / 【先行率アップ】LV2 / 【ドレイン】LV5(最大) / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV3

●マスターより

木乃
 木乃です、寵愛の少年ファラオ決戦シナリオでございます!
 こちらは『巨大砂上船スフィンクスに潜入し、寵愛の少年ファラオと決戦を行うシナリオ』となります。

 本シナリオは関連シナリオの戦況とも連動しております。
 関連シナリオの戦況を加味しつつ、作戦を進めていきましょう。
 シナリオ展開は『①→③→②④』となります。

 ①スフィンクス潜入作戦(👑5)
 作戦の第一段階、巨大砂上船スフィンクスへ潜入する選択肢です。
 砂漠に点在する岩や、窪地に身を隠しつつ、巨大砂上船スフィンクスに接近し、
 トループス級が迎撃に出る、出撃用の出入り口から内部に潜入します。

 陽動部隊が多いほど潜入しやすくなりますが、
 身を隠さずに突撃すれば、周囲から激しい妨害を受けるでしょう。

 ②👾護衛するトループス級『鋭槍の守護者』(👑7)
 寵愛の少年ファラオを護衛する、精鋭のトループス級と戦闘する選択肢です。
 最初は数が多いですが、陽動作戦が激しくなるにつれて、
 ファラオの厳命を受けて迎撃に出撃する為、護衛部隊も数を減らしていきます。

 少数でもファラオの巧みな用兵術によって、実力以上の戦闘力を発揮することが予想されます。
 トループス級だから楽勝、ということはありませんのでご注意を。

 ③👾施設を警備するトループス級『雌獅子神群』(👑7)
 砂上船内部を警備するトループス級との戦闘です。
 こちらも数が多くて苦戦しやすい状況ですが、陽動部隊が多いほど、突破しやすい状況になります。

 時間をかけすぎていると、他の警備兵が集まってしまうかもしれません。
 戦闘になったときは手早く済ませた方がよいでしょう。

 ④👿決戦『寵愛の少年ファラオ』(👑22)
 ジェネラル級クロノヴェーダ・寵愛の少年ファラオとの戦闘です。
 カリスマ性が非常に高く、遠征任務などが得意ですが、単独での戦闘は得意ではありません。
(アヴァタール級よりは当然、戦闘力が高いです)
 戦略家であり、配下に自分を守らせて戦うことを得意としています。

 護衛のトループス級が生存していた場合、攻略が非常に難しい相手となります。
 陽動部隊も含め、一致団結して挑みましょう!

 なお、このシナリオは、3月8日朝8時30分までに成功しなかった場合、提出中のプレイングの有無に関わらず、「失敗」として完結します。
 また、このシナリオでは、サポートプレイングは採用されません。

 以上です、それでは皆様のご参加をお待ちしております!
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


結島・詩葉芭
「……ムチでたたかれると、なぜ、うれしいのでしょうか?」

景色に紛れられるよう砂漠色のローブを用意して
頭まですっぽり被ります

スフィンクスの出入り口を確認し
光学迷彩で隠れながら
こっそり遠回りに接近します

突入は戦況が激化して
敵に焦りが見え始めてから

部隊の出入りも
不規則でムラが出てくるはず
入り込みやすくなるでしょう

潜入開始は近くの戦場で起きる
大きく派手な爆音とタイミングを合わせて
敵の注意がそちらへ向いた隙に
スフィンクスの中へ入ります


サティニフィア・ネイバーライト
目標
ファラオに悟られず潜入

心情
陽動は良くやってくれてる、あまり派手派手しい戦いに慣れてねぇアタシとしてはこっちで役立たねぇとな
出るのは雑兵ばかりで戦況有利の様だ、制圧も時間の問題だろう
だが静かになったら潜入が目立っちまう、バレたら当然警戒レベルが格段に上がる
中にいる配下の対応も変わっちまうだろう
剣戟が止む前に入口を見つけて侵入…それがタイムリミットだ

行動
砂漠に似た布を被りある程度スフィンクスの見える砂丘の上に伏せ息を殺し様子を伺う
観察し出てきて直ぐやられた敵に当りを付け、戦ってる最中に砂丘の影から影へ移動して接近
敵団が途切れ勝敗が決しそうになった辺りを見計らい死ぬ直前の映像から出入り口を確認


園田・詠美
大型物件への潜入業務、頑張っていきましょう!

手持ちの能力に向いたものはないですが、それならば地道に堅実な手段で
迷彩用にすっぽり被れるサイズの布、砂嵐対策にゴーグルを用意していきます
岩や砂丘の影で身を伏せながら、迎撃に出ている配下の様子を見て、出入り口へ当たりを付けます
出る数の方が多いのですから、集団がスフィンクス側から現れたらその方向が怪しいですね!

敵の数が減ってきて、出現と数が散発的になってきたら、敵が出てきていない隙を狙って一気に接近、潜入を試みます!

万が一、敵に見つかったり、遭遇した時は足元へトラップヴァインを発動して時間稼ぎ
その隙に潜入します!


●Go to
 多数の陽動部隊が、巨大砂上船スフィンクス内部より、トループス級を引きずりだしていく。
 その光景を遠巻きに眺め、砂丘に身を隠すスフィンクス潜入部隊が動きだそうとしていた。

 砂漠に紛れるよう、同系色のローブでカムフラージュした結島・詩葉芭(インセクティアの神算軍師・g02796)、サティニフィア・ネイバーライト(スゴ腕情報屋・g00008)、園田・詠美(社畜(元)系魔法少女・g05827)がスフィンクス周辺を観察する。
「……出入り口は、あちらにある、みたいですね」
 慌ただしく出撃する敵勢を詩葉芭が指差し、防塵用のゴーグルをつけた詠美も、示されたほうに目を向けた。
「大型物件への潜入業務、頑張っていきましょう!」
 潜入部隊は、砂埃の舞う戦場を敵に気取られず、進軍する必要がある。
 【光学迷彩】を使用する詩葉芭を先頭にし、サティニフィアと詠美が後に続く形で移動開始。
 サハラ砂漠の広大な砂丘に紛れたことに加え、陽動が大多数で展開されている。
 それらが重なり、三人は通常以上の隠密性を発揮していた。

 スフィンクス正面から攻撃をしかける、無数の陽動部隊。
(「アタシは派手派手しい戦いに慣れてねぇ……だったら、こっちで役に立たねぇとな」)
 その動きを、サティニフィアは注意深く意識しながら、
「よし、敵が進路から離れたぜ。今の内だ!」
 詩葉芭に合図を出し、側面へ回りこむよう迂回しつつ、停止したスフィンクスへ着実に近づいていく。
 ……クロノヴェーダは通常の生物ではないこともあり、【断末魔動画】では何も見えず。
 だが、詠美がクロノヴェーダの動きから当たりをつけ、間近に迫ったところで、出入り口を目視で発見する。
「詩葉芭さん、サティニフィアさん、あそこを見てください」
 詠美が指差した先……スフィンクスの後ろ足の一部が開閉する。
 その開閉部分が、出入り口のようだ。
「施錠はしていませんね。行き先が最寄りのコンビニだろうと、外出時は施錠しないと危険なのですが」
「……突入する、タイミングを、窺いましょう。きっと、動きにムラが出てくる、でしょうから」
 いつでも突入できるよう、詩葉芭達は身構え、サティニフィアが周囲の状況確認を続ける。

 陽動するディアボロスと、迎撃するクロノヴェーダの戦闘は激化していき……出撃するクロノヴェーダが途切れた。
「……チャンス、です」
「こっちに気付いてる連中もいない、一気に行こうぜ!」
 放たれた矢のごとく、サティニフィア達は飛びだす。
 足場の悪い砂上であるが、突入してしまえばこちらのもの!
 扉が開き始め、飛びだしてきた敵勢と視線がかち合った瞬間。
「失礼、内見させてもらいます!」
 詠美が《トラップヴァイン》を発動。
 トループス級を蔓状の植物で絡めとり、生じた隙を利用して、スフィンクス内部に潜りこむ。

 ……ついに巨大砂上船スフィンクスへ乗りこんだ。
 内部に潜む警備兵の数は、陽動次第で変化するだろう。
 それは艦橋で指揮を執る『寵愛の少年ファラオ』の護衛達も同じなのだろう。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

ロス・ヴェルト
さて、無事に突入出来たな。となると次の作戦は警備の排除か
……うむ、ではその役目、任せて貰うとしよう。特にファラオとの因縁もないしな


速攻で排除なら一人ずつ確実に敵を屠るのがいいだろう。
というわけで、残留効果の【光学迷彩】を使用しながら移動し、敵を発見したらそのまま敵へと【突撃、ダッシュ】してパラドクスを敵へと【不意打ち】するように放つ

放った後は他の仲間を先へ行かせるために、迷彩を解いて、敵を【挑発】し、敵に此方を注目、警護する敵を全て此方へと引き寄せる

邪魔させて貰っているぞ。いや、案外簡単に入れて驚いたよ。……さて、ではこのまま一番奥まで進ませて貰うぞ?……どうした?爺さん一人止められないのか?


ア・ンデレ
アンデレは魔骸連刃を使う。
10本の指から鋭い刃が生える。
爪のように生えた刃を使い、雌獅子神群を一体ずつ確実に倒していく。
なるべく静かに、目立たないように。
目立つと、陽動の意味が薄れてしまう。
物陰に隠れ、残留効果【光学迷彩】を使い見つかりにくくし、技能「不意打ち」により素早く倒す。
技能「斬撃」を使い、鋭い刃で斬ることにより、声を上げさせる間もなく命を刈る。
「アンデレちゃん、なんだかあんさつしゃみたい。」


イシュア・アルミゴス
突入はできたね。でもまだ邪魔者は居るみたいだ。
揺動もうまくいってるみたいだしどんどん行かせてもらうよ。

下手に騒がれても困るからね。君等には即効でやられてもらうよ。
光学迷彩で姿を隠し行動。初撃に気づかれなければ勝負はすぐだ。
速く速く速く痺れる位に激しい一撃。気付けるかな?

パラドクスで敵に高速で近付き相手より先に間合いに入ることで
相手の虚を突き槍で貫く。騒がれる前に電撃を流し片付ける。
殺すんだ。華麗さなんていらない。より確実に。素早く、だよ。


結島・詩葉芭
「せんにゅう、せいこうです。しずかに、すばやく、たたかいます」

引き続き光学迷彩を纏って隠れながら移動

警備するクロノヴェーダを一体ずつ
パラドクスの香りで陰へ誘い出して
仕留めます

歌われると騒ぎを聞き付けられそうなので

ライオンさんが大きく口を開けた瞬間に
お菓子の"蘇"(アイテム欄)を投げ込んで塞ぎます

素朴な味の異国のお菓子ですけれど
お口に合えば良いですね


●いざ征かん
 砂上船スフィンクス内部は、エジプトの古代遺跡を想起させた。
 強固な土壁は、迷宮のように入り組んだ通路を形作り、侵入者を惑わせる構造をしているようだ。

「さて、無事に突入できたな。となると……次は警備兵の排除か」
 ロス・ヴェルト(針を動かす者・g00100)の低く落ち着いた声に、潜入したディアボロスが頷き返す。
 スフィンクス船内は、陽動に回った大勢のディアボロスのおかげで、警備に隙が生じていた。
「陽動もうまくいってるみたいだし、どんどん行かせてもらうよ」
 イシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)達は一息をついてから、スフィンクス頭部にあるという艦橋を目指し、行動開始。
 ロスとイシュア、結島・詩葉芭(インセクティアの神算軍師・g02796)、ア・ンデレ(すごいぞアンデレちゃん・g01601)は【光学迷彩】を展開。
 敵の視界に入る直前まで気取られないよう、警戒態勢をとりつつ船内を進む。
 そして何度目かの通路を曲がろうとしたとき、曲がり角の先から、間隔の短い足音が迫ってきた。
「数は……一人か、まずは俺がいこう」
 注目を引きつけようと、ギリギリまで接近させると、ロスが一気に飛びこむ。
「なに!?」
 単独行動する雌獅子神めがけ《轟雷撃剣》の一撃を浴びせ、すかさずアンデレが鋭いツメを伸ばし、大きく引き裂いてみせた。
「めだつと、“ようどう”してくれた意味、なくなっちゃうからね。……アンデレちゃん、なんだか“あんさつしゃ”みたい」
「どうやら伝令役のトループス級のようだね、こうして情報伝達を分断しておくことも重要だろう」
 イシュアの言うとおり、発見報告を遅れさせることで、自分達も動きやすくなる。
 上層を目指し、階段を駆け上がりながら、四人は艦橋へと近づいていく。

「……お待ちください。今度は、数体の声、します」
 詩葉芭の言うように、複数の足音がディアボロスの元に向かってくる。 【光学迷彩】はあくまで“隠れたディアボロスを発見させる確率を落とす”だけで、“絶対に発見されない訳ではない”。
 現在地から曲がり角は遠く、先ほどのように不意を突いて仕掛けることはできない。
「俺が注目を集める、その間に一気に仕留めてくれ」
 一人で全ての敵を相手取るのは自殺行為となりえる。
 ならば、仲間とともに倒した方がメリットが多い。
 ロスは雌獅子神群の前に躍り出ると、
「邪魔させてもらっているぞ」
 パラドクスを発動、一息に斬りかかっていく。
「侵入者か!」
「なんたること……ファラオへ容易に近づけると思うなよ!」
 神々を賛美する歌を歌いながら、トループス級は手にする刀剣でロスに斬りかかる。
 勇ましく歌う雌獅子神群の口に、詩葉芭は蘇(そ)――古代日本でのチーズのようなもの――を投げこむが、一般法則を破壊するパラドクスの前では全く意味を成さず。
 噛み砕いた勢いで詩葉芭は叩き斬られ、
「全然、効いてないです……でしたら」
 僅かに顔をしかめながら、《静夜思》による甘美な香りと幻覚を放った。
 幻覚に酔う雌獅子神にイシュアが狙いを定め、
「華麗さなんていらない。より確実に、素早く仕留める」
 生体槍尾『セルケトテイル』による鋭い刺突で、雌獅子神の胸を穿ち。 同時に強烈な電撃を撃ちこみ、着実に息の根を止めていく。
 残る雌獅子神はアンデレに炎の吐息を浴びせ、焼殺しようとするが、
「アンデレちゃんには、効かないぞ」
 炎を浴びながらも鬼の手で喉を裂き、深々と爪痕を残して黙らせる。
「なかなか手強かったな、一人でトループス級全てを相手取らなくてよかった」
「数の上では敵のほうが上、ですからね……油断は禁物、です」

 詩葉芭の言葉に各々頷き、何度かの交戦の末……長い階段が四人の前に現れた。
 上階から感じられる、傲慢で威圧的な気配。
 ――この先が寵愛の少年ファラオが鎮座する艦橋だと、ディアボロスは確信する。
 決戦の刻は、もう間もなく訪れよう。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!

●決戦、寵愛の少年ファラオ
 長い階段を駆け上がった先には、天井部の丸み帯びた空間が広がっていた。
 そこには、ファラオを讃える石像。ファラオに祀られし煌びやかな宝石。
 ……そして、生き神たるファラオの御身が鎮座すべき、玉座が祀られていた。
 無論、その席にあるべき者――寵愛の少年ファラオの姿がそこにある。

 寵愛の少年ファラオは、怒気を含んだ眼差しで、ディアボロスを睨みつけた。
「誰かな、お前達? ……いや、答えなくていいよ。どーみても侵入者だしっ!」
 艦橋に残されたトループス級『鋭槍の守護者』は、ファラオ自身が選び、残した護衛兵でもある。
 陽動によって、相当数の兵士を迎撃に出していたが……それでも“楽勝”と考え、慢心するのは早計に過ぎるだろう。

 ピシャリと護衛の1体を鞭打ち、美しき少年ファラオは玉座から立ち上がる。
「余のスフィンクスに不敬な侵入者を許すなんて……お前達の心臓はコブラの毒まみれにするからね!」
 部下達に怒声を浴びせ、大きく溜め息を吐いた。
 寵愛の少年ファラオ自身、このような失態を、クフ王へ報告するワケにはいかないのだろう。
 他の部下にもピシッと鞭を打つと、少年ファラオは圧倒的なプレッシャーを放ち始める。
「愚かで不遜な侵入者なんか、余自らの采配で叩きのめせるもんねっ! お前達、かわいい余のため勝利を捧げろーっ!!」
 ファラオの号令を受け、護衛のトループス級は一糸乱れぬ連携を見せて迎撃を開始。

 サハラ砂漠を席巻していた、少年ファラオとの決戦が始まった。
シル・ウィンディア
ついに決戦だけど…。
まずは、周りからっ!!

まずはサポート的に動いていくね。
創世の小剣を左手に持って、ダッシュで接敵していくよ
そのまま、残像を残して、サイドステップしてフェイントを仕掛けるよ

残像に引っかかってくれたら、そのまま高速詠唱からの光精瞬殺剣の斬撃で切り裂いていくよ
引っかからなかったら…
もう一回、同じ行動をすると見せかけて…
光精瞬殺剣を仕掛けるね

短距離瞬間移動の出現場所は、敵の横につけるように現れて斬撃だね

敵パラドクスは、結界術で致命箇所だけを防御し、衝撃波はヒット直前にバックステップで跳んでダメージの軽減を図っていくよ
これくらいで、何とかなると思わないでね…
負けてたまるかーっ!


サティニフィア・ネイバーライト
目的
警護トループス級撃破

目標
ファラオへ護衛、連携を阻害した上で目的達成

心情
さて、ここまでたどり着いたか…後はただただ戦うのみさ
閉所空間、油断は出来ねぇ、アタシの持てる全力を出すのみだ
しっかし、横暴な上司を持つと苦労するねぇ、くわばらくわばら
心臓を毒まみれにされるのは恐ろしいねぇ

行動
この狭い空間じゃ下手な小細工は出来ねぇ
直接ぶつかって抑え込む!
少なくともファラオとの連携はとらせたらダメだ、奴らの突撃を盾で受けつつこちらも翼を力に換えた闇の奔流を叩き付けてやるぜ
拮抗しててもいい、相手の思い通りの動きをさせない事を念頭に立ち回る
さぁ用兵の達人ファラオを丸裸にしてやろうぜ!


●少年ファラオの臣下
 荒ぶる王の命を受け、トループス級『鋭槍の守護者』達が動きだす。
「余の指揮さえあればお前達に敗北はないよっ! 一気に蹴散らしちゃえー!!」
 ジェネラル級マミー・寵愛の少年ファラオの用兵術により、堅牢なる鉄壁のごとき陣形を組むと、鋭槍の守護者らは迎撃を開始した。
(「陽動部隊のおかげで、護衛の大部分が外にいる。……だったら」)
「まずは、周りからっ!!」
 シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)がショートソードを握り締め、前のめりに立ち向かう。
 少年ファラオの真価は“高いカリスマ性の影響力”にある。ならば、影響される対象さえ落とせば、優勢にもちこめるハズ!

 本丸に乗りこんだ以上、サティニフィア・ネイバーライト(スゴ腕情報屋・g00008)も『やるべき事はひとつ』と心得ていた。
「下手な小細工はできねぇ、直接ぶつかって抑え込むぜ!」
 鬨の声をあげる守護者らの猛攻を受けながらも、サティニフィアは《Hug In The Darkness》を展開。
 魔力の翼を流動するエネルギーに変え、魔力の奔流で一体のトループス級を呑み込んでいく。
(「やっぱ、気合の入りようが違うぜ……! これがファラオのカリスマ性ってやつか!」)
 使い捨ての戦力とされる事が多いトループス級であるが、アヴァタール級にも匹敵するほどの、脅威的な威圧感をサティニフィアに感じさせた。

「お前達、周りから一気に攻めこむんだよっ!」
「ハッ! ファラオの御心のままに!」
 トループス級一体が攻めこまれている隙に、一気呵成に押し潰せとファラオは命ずる。
 その指示に、鋭槍の守護者達もサティニフィアめがけ、無数の衝撃波を浴びせていく。
「負けてたまるかーっ!」
 そこへシルが側面から仕掛け、《光精瞬殺剣》による素早い剣戟を放つ。
 白光する鋭い剣閃に、トループス級もすぐさま反撃に打って出る。
「傲慢なる侵入者どもめ! ファラオに指一本、触れさせてなるものか!」
 勢いを乗せた衝撃波はシルの片腕を裂き、
「これくらいで、なんとかなると思わないでよね……! はぁーっ!!」
 傷む身体を圧して、シルは二連撃を叩きこむ。

 少年ファラオは、臣下に檄を飛ばすものの、大部分の戦力を迎撃に割いてしまった。
 それが“悪手だった”と気付くには、あまりに遅すぎたようだ。
 シルとサティニフィア……二人の気迫に押し返されるようにして、士気の高いトループス級は数を減らしていく。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【神速反応】LV1が発生!
【断末魔動画】がLV2になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV3になった!

エトワール・ライトハウス
【むにー②】
いいねえ、久々にこういう軍事行動感ある戦い、軍人さんとしては落ち着くよ
味方は神田川に八雲、シアンにじーちゃん(ハインツ)
本命を叩く別動隊たちの為にも頑張ろうじゃないか!

指定パラドクスによる落雷、銃による【弾幕】で絶え間なく中距離攻撃だ!
【騎乗】する無双馬レオンに走り回ってもらうほかに、残留効果の【光学迷彩】も併用して敵の狙いをつけにくくしてみよう。
ちょっとした槍投げなりなんなりはレオンの『電磁馬鎧』で凌ごうか

――本命は、弾幕に織り交ぜる『強力粘着弾』
地面に展開するこれで、相手の動きを多少でも鈍らせられれば十分さ
その隙に我が頼れる仲間たちは、俺よりもっとえげつない攻撃をしてくるぞ!


ハインツ・ゼーベック
【むにー②】
多数といっても所詮は古代エジプト。文明の前には敵でなし。

「神田川君の歌も大変よろしい。軍歌の類をリクエストしても? 八雲君の寒さは老体に応えるのでね。心が奮えるのを頼むよ」
「フフフ、いい曲だ。さぁ喚声を上げろ、Panzergrenadiere!」
「「「Dran! Drauf! Drüber!」」」

エトワール君が単騎駆けをしてくれるなら、それを援護するとしよう。
航空騎兵隊による空対地攻撃だ。上空からの攻撃ではどうしようもあるまい。
それに上ばかりみているとそら、エトワール君を忘れているぞ(先行率アップ)
敵からの攻撃は防衛用に重装飛兵を数人、あとはサーヴァントで対応するとしよう。


 エトワール・ライトハウス(Le cabotin・g00223)が、騎乗する無双馬のレオンを駆り、乗馬するには手狭な艦橋を疾駆する。
「敵の目を引いてくれた陽動部隊の為にも、本命を叩いてやろうじゃないか!」
 一般法則に縛られた銃弾など物ともせず、鋭槍の守護者はエトワールめがけて突撃しにかかる。
 押し寄せる軍勢に潰されかけながらも、エトワールが《天の柱》を放つと、艦橋内に眩い雷光が閃いた。 

「陽動によって大幅に戦力を削がれたことに変わりない。このまま制圧できるなら御の字だ」
 エトワールを援護するように、ハインツ・ゼーベック(好奇心は猫を殺す・g00405)も《航空騎兵隊による空対地攻撃》を展開。
 ハインツのパラドクスにより、航空騎兵隊が一時的に顕現し、対地兵装で制圧を開始する。
「笑止!」
 逆説連鎖戦において、“時間”や“空間”という概念は、常に書き換えられていく……当然、“空間という概念には《距離》も含まれる”だろう。

 激しく連続する衝撃波に、ハインツの身に幾重もの裂傷が刻まれる中。
 エトワールが装弾する銃弾を切り替える。
(「本命は、この強力粘着弾……相手の動きを、多少でも鈍らせられれば!」)
 馬上で弾込めし直したエトワールは、再び引き金を引く。
 だが――超人的な身体能力をもつディアボロスといえど、自作したアイテムは、《人の手で作ったレベルの性能》しかない。
 持ち主がどれだけ『万能の性能である』と主張しても、《人の技術レベルの性能では、“クロノヴェーダに通用しない”》のだ。
「この程度で止まると思ったか!」
 不快そうな顔をするトループス級であるが、障害にもならんと、トリモチを引き剥がしてすぐに反撃体勢へ。

 ハインツとエトワールは、強烈な反撃を何度となく受けることになったが、サティニフィアの魔力の奔流、シルの精霊術も発揮し、鋭槍の守護者をかろうじて撃破。
 ……最後のトループス級を仕留め、護衛はこの場からいなくなった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【完全視界】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!

「ちょっと、侵入者のくせに生意気じゃない? かわいい余の手で裁かれたいなんて……不遜にも程があるよっ!」
 だが、護衛がいなくなった以上……自ら動くしかなかった。
「もー! 仕方ないから、余が直々に相手してあげるっ。かわいい余の審判なんだから、泣いて喚いて息絶えてよねっ?」
 寵愛の少年ファラオが、ようやく玉座から重い腰をあげた。
 細長い鞭でピシリと床を打つと、可憐な肢体が愛らしい仕草で動きだす! 
カルン・ティミド
【太陽月】
めっちゃ綺羅びやかな空間ですね!流石ファラオ様!
でもニセモノファラオなのでぶっ倒してお宝全部奪っちゃいましょう!
頑張りましょうヘルマニビスさn…ひい!(覇気にビビリ)

薙ぎ払いで制圧する感じで援護します!
尻尾にロプト様(ジン)の魔力を込めて魔霊刃を飛ばしまくります!
護衛も蛇も全部薙ぎ払って偽ファラオへの道を作りますよ!

ろ、ロプト様ぁ!(情けない声)
ジンが無効化されたら一瞬くじけますが自分の魔力で攻撃を続けます。
弱体化はするけどお宝…じゃなくて復讐のために力絞り出してがんばります!
道は作るのででっかい一撃をお願いしますねヘルマニビスさん!


ヘルマニビス・キィーノウイ
【太陽月】
ファラオたるものが、民を虐げ国を侵す賊の尖兵になるとは! 許すわけにはいきません!
我が王もきっとお怒りになるでしょう!

【王の寝所】を振り回し、神獣の群れや護衛達を薙ぎ払いながらファラオへの接近を試みます!
護衛は武装もしているので薙ぎ払うだけでは退けられないかもしれませんし、神獣も数がいる以上私の攻撃の合間を潜り抜けてくるかもしれません。
ですが、私にはカルンさんがいます!
カルンさんとロプト様の支援を信じて、私は捨て身の覚悟で進軍あるのみです! 背中は任せましたよ!

血路を開いたならば為すべきことは一つ!
我等こそがイアールト! さあ、王の怒りを受けるがいい!


ネフェル・アンケセナーメン
※アドリブ歓迎

・行動
ファラオに向かって特攻を仕掛ける
自分の攻撃が相手のパラドクスで無効化されても構わず突っ込み
抱き着くようにして拘束、話しかけつつ纏わりついて徹底的に動きを
妨害して他の人の攻撃が通りやすいようにする
(捨て身の一撃、呪詛)

・拘束
相手の攻撃を受け止め、たとえ我が身を貫かれようが進み続け抱き着く
アイテム『カノプス壺』から
王の遺体から取り出しておいたカー(精神)が宿る心臓を取り出し
口に含んで口移しでファラオに帰す

・セリフ
……ああ、我がファラオ!必ず取り戻して見せます!

大丈夫、お姉ちゃんは貴方の事なら何でも受け入れますからね
だから二人で一緒にあの王墓へ帰りましょう……(口づけ)


 豪華絢爛な古代遺跡……それを彷彿とさせる光景に、カルン・ティミド(略奪竜カルン・g00001)は目を奪われてしまう。
(「めっちゃ綺羅びやかな空間ですね! 流石ファラオ様!」)
【太陽月】の相棒たる、ヘルマニビス・キィーノウイ(彷徨い歩く王墓・g01899)もそう思うに違いない。
「ぶっ倒してお宝全部奪っちゃいましょ……」
 だが、カルンの予想は大きく外れた。
 なぜならヘルマニビスは、王墓を守護せし一族の戦士なのだ。
「ファラオたるものが、民を虐げ、国を侵す賊の尖兵になるとは……許すわけにはいきません!」
激昂するヘルマニビスの一喝に「ひぃ!」と、カルンのほうが悲鳴をあげてしまう。
「我が王もきっとお怒りになるでしょう! 行きますよ、カルンさん!」
 ……だが、カルンが応じるよりも早く、寵愛の少年ファラオの元へ飛びだす人影があった。

「ああ、我がファラオ!」
 狂気の滲む眼のネフェル・アンケセナーメン(永遠の愛・g01408)は、少年ファラオめがけて、一直線に駆けていく。
 両手を伸ばして迫るネフェルに、少年ファラオは愛らしい相貌を歪ませ、
「砂漠で最もかわいい余だけど、仮にも“ジェネラル級”なんだよ? 甘く見ないでよねっ!」
 握り締める縄鞭で、ネフェルの肌を何度も引き裂く。
 はじかれながらも抱き締めようと、ネフェルは血まみれになるのも厭わず、少年ファラオへ駆け寄ろうとした。
 用兵術を得意とする戦術家ではあるが、アヴァタール級よりも格上である相手に、ネフェルの行動はあまりに無防備すぎた。
「た、大変です、すぐにお助けしませんと! ロプト様、お願いします!」
 動揺するカルンも竜尾と一体化した巨剣を振るい、《魔霊刃》でネフェルから引き剥がしにかかる。
 鋭い薙ぎ払いが少年ファラオを襲い、すぐさま反撃がカルンに放たれた。
「わけわかんないこと叫んでる愚か者もいるし、かわいい余を傷つけようとする愚か者もいるし……不敬罪と侮辱罪で心臓を潰しちゃうから!」
 少年ファラオの大きな瞳がカルンを映す――《ウアジェトの眼》が発動し、カルンの尾からジンの気配が消失してく。
「ろ、ロプト様ぁ!?」
 カルンは情けなく叫ぶが、目の前の金銀財宝……ここで逃してなるものか!
「ま、まだ、私には魔力がありますっ!」
 これは一時的に消失しただけ……ならば、元に戻るまで時間を稼げばいい。
 カルンは神器を振るい、振り下ろされる鞭を受け流しにかかる。

 そこへ、機を窺っていたヘルマニビスが飛びこんだ。
「背中は任せましたよ、カルンさん!」
 王の寝所――そう名付けた黄金の石棺――を、ヘルマニビスは力任せに担ぎ上げ、
「我等こそがイアールト! さあ、王の怒りを受けるがいい!」
 頭上に振り下ろされた巨大な石棺めがけ、少年ファラオのアプスコブラが放たれる。
「お前達、ぜーんぜん理解できてないね? 愛らしくて偉大なファラオの前では平伏することっ!」
「これしきの蛇の群れ……耐えて、みせる!」
 蛇の群れに食らいつかれながらも、ヘルマニビスが力押しで一撃を叩きこむ。
 少年ファラオは繊細な肉体ながら、踏みとどまった姿は、やはりジェネラル級と言えよう。
 さらに押し込めようと、ヘルマニビスが力強く地を蹴ると、カルンもあわせて神器を豪快に振り上げながら詰め寄る。

 その光景に、皮フが無数に裂けたネフェルの表情が、能面のように固まる。
「なぜ、他の者に目移りしているのです? 私が此処に居るではありませんか、他の何者でもない……ネフェルが此処に居りますよ!」
 狂気一色に染まりきったネフェルは、何度目かの接近を試みようと、崩れ落ちそうな膝に力を入れる。
 前へ一歩進むたび、乾いた床に血の池が生まれ、それにも構わずネフェルは少年ファラオへ駆け寄り……交戦する少年ファラオの細腕を遂に捕らえた。
「ああ、ようやく触れあえました……大丈夫、貴方のことならなんでも……」
 全力で抱き締めようと、満身創痍の相手を振りほどくなど、容易いことだった。
「ファラオの肉体に気安く触れるとか、不遜にもほどがあるんだけどっ!!
 怒る少年ファラオに突き飛ばされた直後、鋭い一撃がネフェルを襲う。
 激しい勢いで大部分の皮フが剥がされ、強烈な激痛に、ついにネフェルの意識は霞がかっていく。
 少年ファラオがトドメを刺そうとした、その瞬間、
「その隙、もらった!」
 目を離したほんの一瞬、ヘルマニビスとカルンがパラドクスを放つ。
 不意を突かれる形となり、今度は踏みとどまれず、少年ファラオは大きく体勢を崩すのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【浮遊】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!

サティニフィア・ネイバーライト
目的
打倒ファラオ

目標
少なくともファラオに手傷を負わせる事

心情
あとは寵愛の少年ファラオ、ただ一人!
外で戦ってくれる皆も含め、全員の力を合わせてここまで来たんだ…しっかり目的を達成して胸を張って新宿へ帰ろうぜ!

行動
こんなナリでもジェネラル級…復讐者1人1人とは比べ物にならねぇ存在だ
アタシ達の活路は絶え間なく攻め続ける物量に見出すしかねぇ
アタシ達が少しずつでもファラオに負荷を与え続けられたなら必ず斃せる、そう信じてアタシはこの一撃を届かせる!
慌ただしい復讐者の群れの中で気配を薄め、奴の死角、意識の埒外、虚を突く一刀を
勘付かれるかもだが相手が上手なのだからあって当然
どうなってもナイフを突き立てるだけだ


眉立・人鳥
アドリブ・絡み歓迎
【ヨアケ】で動く

子供、か
だが敵は敵だ、復讐者としての役目を果たす……!

俺も運命の作戦を基本に[主攻]に回るぜ、攻めの手は休めねェ
対応させる隙も与えねェ!

蛇が来ようが構わない、地獄の炎でまとめて焼き尽くすッ
ヨアケの連携を最大限に活かす、飛翔で俺は直上から行く
多方面からの波状攻撃なら意識が必ず途切れる瞬間はあるはずだ
光学迷彩で戦場に紛れつつ、天魔の真眼で観察してそこを狙う
神速反応をもって強化魔力糸で不意打ち・捕縛
その収縮を利用して貫通力を上げた突撃、一気に距離をつめてぶちかまして吹き飛ばす!!
魔凰滅翔炎──!天地焼き焦がす程のッ!!

悪いが遊びは終わりだよ
大人しく消えて貰うぜ


百鬼・運命
【ヨアケ】で参加
絡みアドリブ歓迎

作戦
【ヨアケ】で2班に分かれ、【抑制】担当がファラオの動きを抑え込んだり牽制している隙をついて【主攻】担当がファラオを仕留める
また他参加者とも連携

行動
【主攻】
モブオーラや光学迷彩、味方と連携して動いてその陰に隠れることで姿を消しつつ狙撃。パラドクスの特殊転送弾で射線上の味方や構造物、敵の召喚獣といった障害物を無視して直接ファラオに鉛弾をぶち込んでいく。一発ぶち込んだら、すぐ移動して味方の背後などに隠れて、相手に補足されないように、出来る限り相手が嫌がるタイミングで攻撃をぶち込んで追い詰めていく。


「さて子供にプレゼントだ。もっとも飴玉ではなく鉛玉だが」


「ちょっと! 余がファラオだと解ってるのに、石棺で殴りつけるなんて……万死に値するよ!?」
 怒りの声をあげる寵愛の少年ファラオであるが、まだ余裕があることは窺えた。
 その様子に眉立・人鳥(約束を背負いし翼・g02854)は固唾を呑み、
(「子供、か……だが」)
「敵は敵だ」
 復讐者としての役目を果たす……得物を握り締め、休む暇も与えまいと【飛翔】する。
 天魔の真眼で注視し、交戦するカルン達の頭上より、人鳥が飛びこむ。
「上から攻めれば余裕だと思ったの? そういうの早計っていうんだよ!」
 直上から攻め入る人鳥めがけ、少年ファラオはアプスコブラの群れを召喚。
 宙を泳ぐ毒蛇の大群は、漆黒の蛇皮を怪しく光らせ、人鳥に絡みついて毒牙を立てた。
 猛毒に蝕まれる激痛が、人鳥の四肢に広がっていく……だが、それで退くつもりはない。
「魔凰滅翔炎──! 天地焼き焦がす程のッ!!」
 絡みつく蛇ごと叩き斬ってやろうと《魔鳳滅翔炎》を叩きこむ。
 放たれた魔炎は、天を焦がすほどの、荒々しい勢いをみせた。

(「【モブオーラ】は人混みで、【光学迷彩】は隠れたとき、見つかる確率を下げるモノ……真っ向勝負で頼れるモノじゃないな」)
 作戦として成立させられない……嘆くように息を吐きだし、百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)はパラドクスを発動。
「さて子供にプレゼントだ。もっとも、飴玉ではなく鉛玉だが」
《スナイパーパック》を出現させ、屋内で可能な限りの射程を確保し、運命が狙撃を開始する。
 ――……パァン!
 一射目はファラオの柔肌を穿ち、運命はすかさず二射目を放つ。
 その非礼を、少年ファラオの《ウアジェトの眼》は見逃さず。
「余がかわいいからって、油断して挑む不敬……許すわけないからっ!」
 一撃しかけた以上、“どこに隠れているか、相手に教えたようなモノ”だ。
 そして、パラドクスも能力のうち……少年ファラオは運命の狙撃術を無効化。
 少年ファラオは縄鞭のしなる勢いで、狙撃体勢の運命を鋭く打ち据えた……『隠れても無駄だ』といわんばかりに。

 先行するヘルマニビス達も攻撃を続け、反撃を繰り返す少年ファラオの隙を狙い、サティニフィア・ネイバーライト(スゴ腕情報屋・g00008)が攻める勢いに滑りこむ。
(「復讐者一人一人とは比べ物にならねぇ相手。……なら、アタシ達の活路は、絶え間なく攻め続けることにある……そこで勝機を見出すしかねぇ」)
『斬り裂きナイフ』を携え、サティニフィアは前のめりに踏みこんだ。
「覚悟しな、全力でいかせてもらうぜ!」
 少年ファラオの細い腰を刃で撫で斬る。
 素早く斬りつけた青白い肌から、赤黒い鮮血が溢れだすと、
「このっ……余の肌に傷をつけて、無事に帰すと思わないでよっ!」
 サティニフィアを《ウアジェトの眼》で捉え、寵愛の少年ファラオの鞭が小柄な少女を強打する。

 反撃で手傷を負わせてはいたものの、受けた傷の深さは、寵愛の少年ファラオのほうが大きかった。
「なにこれ、余のほうが押されてる? ……ううん、かわいくて有能な余が負けるなんて、ぜーったいあり得ないんだからねっ!」
 有能、なればこそ……直感しているだろう。
 “己が劣勢に立たされようとしている現実”にも。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【モブオーラ】LV2が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】がLV3(最大)になった!
【反撃アップ】LV1が発生!

藺草・風水
【博物館】で連携行動
アドリブ歓迎
「傲慢な暴君に終わりを告げさせるの!」

「暴虐のつけ、此処で全部払ってもらうの!!」
後衛の仲間の援護を受けつつ突撃し、クリスタライズライフルをベースにした【天骸銃刃】の刃で解体するよう攻撃
この時後衛の一撃につなげられるように撹乱しつつ足止めも行う

「ここまで来た僕らが蛇如きで、止まると思ってるのかい!?」
反撃のコブラの群れはクリスタライズライフルや重弾幕乱射機による連射制圧射撃で撃ち落としながらのダッシュ回避で対応し、被弾に対しては【活性治癒】を用いつつダメージを堪える


飛鳥・遊里
 可変装甲【ギガント】及びフライトユニット【リヒト・フリューゲル】装着【マルチウェポンデバイス】を大型シールドに変形させ携行

前衛として戦端を開き、突破口を見出す
【マテリアルビルダー】で、全身にありったけのバズーカ、ミサイルコンテナ、大口径キャノン砲、ショットガン、ガトリング砲、グレネードキャノンを装備

シールドを構え、武装をフルバーストしながらファラオの領域に飛行突撃、突破口を開く
弾を打ち切った武装は順次パージ、最短距離でファラオとの距離を詰める
恐ろしい幻影?知ったことじゃない。要は足を止めなければいいんだ

どんなに被弾したとしても、道を切り開けばあとは後続がきっとなんとかしてくれる


シル・ウィンディア
【博物館】連携希望
…決戦だね。
目一杯をぶつけるからっ!

敵パラドクスは…
え、恐れるもの?…えと、黒くてカサカサして、大きなG…
…やだ、ごめんなさいっ!むーーりーーーっ!!
怖い、逃げたいっ!
でも…。ここで怖がったらだめだよね…
…両頬を叩いて、気を取り戻してから
勇気を胸に秘めて、乗り越えていくよっ!
怖いけど、みんなが一緒なんだっ!!

自分を取り戻したら、後衛からパラドクスで援護しつつ、本命を叩き込む瞬間を見つけるよ

味方の近接戦闘のタイミングで詠唱を終わらせてから
ファラオの周りに味方が少なくなったら
全力魔法での六芒星精霊収束砲を叩き込むよっ!

射線から退いてっ!
わたしの全力、全部持っていけーーっ!!


今なお激しさを増す決戦場に、藺草・風水(天使喰らいの重ガンナー・g00346)が飛びこむ。
「傲慢な暴君に終わりを告げさせるの……暴虐のツケ、ここで全部払ってもらうの!」
《天骸銃刃》――クリスタライズライフルの銃身に、鋭利な水晶の刃を生やし、風水は猛烈な勢いで突撃。
 迫る風水めがけ、飛行するアプスコブラの群れが、彼女を迎撃しようと飛び交う。
「ファラオに民草が奉仕する、当たり前のことだよね?」
 追尾しようと迫る蛇の群れを、風水は斬り落とし、踏みこむチャンスを窺っていると、
「お前自身が真のファラオだったらな!」

 さらに飛びこんできたのは、飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)。
 フル武装する遊里は、フライトユニットの最高速度を出しながら、最前線へ躍り出る。
「ありったけの得物で食らいつく…… 製 造 開 始 !!」
 パラドクス《マテリアルビルダー》によって、遊里自身を埋め尽くすほどの重火器/銃火器を展開。
 艦橋ごと破壊せんばかりの超高火力で、可憐な少年ファラオめがけて一斉掃射。
 弾頭で爆撃し、銃弾や砲弾の炸裂する騒音ごと、敵を呑み込もうとする。
「けほ、けほっ! ただでさえ空気が乾いてるのに、その上、砂埃を巻き上げるとかあり得ないんだけどっ!」
 絨毯爆撃の中、抗議する少年ファラオは、領域の侵入者に『最も恐ろしい罰を与える霊』を呼びだした。
 現れた幻影に、遊里は引き金を引き続ける。
(「恐ろしい幻影など、知ったことじゃない……!」)
 しかし、強力な《ファラオの呪い》に、遊里の精神は、かき乱されることを避けられなかった。

 恐るべき幻影は、シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)にも強烈な衝撃を与えた。
「……やだ、ごめんなさいっ! むーーりーーーっ!!」
 シルの足元には床一面、埋め尽くさんばかりのROACH、ROACH、COCK ROACH!!
 黒光りする害虫は、シルの足を這い上がろうと押し寄せてくる。
「アハハハハッ! 余を倒そうなどと不遜を働いた罰だぞ、後悔する暇も与えないんだから。そのまま恐怖に呑み込まれちゃえっ!」
 怯えたシルの姿に、少年ファラオは高笑いをあげた。
 このまま仕留めようと、少年ファラオは怯えすくむシルを、手に持つ鞭で打ち続ける。
(「やばい怖い、逃げたいっ! ……でも……このまま押し返されるなんて……それだけは、ダメっ!!」)
 這い上る黒い害虫を振り払うように、勢いよく得物を振り上げる……そして、全力全開の精霊魔法を発動!
「わたしの全力、全部持っていけーーーっ!!」
 魔術砲撃の余波に煽られたが如く、幻影の虫達は振りほどかれ、強烈な閃光が艦橋内を白く塗り潰す。

 高出力魔術が少年ファラオを捉えた瞬間、
「ここまで来た僕らが、この程度で止まると思ってるのかい!?」
 攻め時を窺っていた風水の刃が、さらに追い討ちをかける。
 幼さの残る肢体に深々と裂傷が刻まれ、青白い肌はいっそう赤く濡れていった。
「う、くぅ……っ! 余が、余が、こんな侵入者風情に、負けるっていうの? ……認めない、そんなの認めないんだからっ!!」
 敗戦濃厚――少年ファラオの戦術眼ならば、もう理解できているだろう。
 だがしかし、陽動部隊に戦力を浪費してしまった今、救援を要請する余裕はなくなっていた。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【活性治癒】がLV2になった!
【修復加速】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV5(最大)になった!
【能力値アップ】がLV4になった!

ラズロル・ロンド
【賽】に参加
仲間にディフェンスを

部下が溺愛する美少年のご尊顔は…
僕にはちょっと…その蛇、必要?
蛇が生理的に苦手過ぎて尻尾、耳を逆立てながらも
呼吸を整え恐怖は脇に置く
静まる程に研ぎ澄ませ戦いに集中

味方の攻撃に合わせ追撃と離脱補助を
一撃離脱を基本に
斬り込む時は鋭く穿つようにパラドクスの砂塵を操り
離脱や仲間の攻撃補助には視界を奪うように砂塵で覆う
俊敏に動き位置を変え攻防する

反撃は蛇の幻
これは幻と認識を改め
でも背筋はゾワゾワ
リアル蛇は復讐者に害無いし大丈夫だといいなぁ
トカゲ!?…頼むから手足生やして!と相棒に返答
気力で乗り切る!

有効な技能は積極使用
仲間の危機には割り込み妨害を
息の合った連携で畳掛ける


夏候・錬晏
【賽】
※仲間にディフェンス
※連携アドリブは歓迎

見た目からは虐殺を指揮した者とは想像できないな…

心ではそう思いつつも、仲間の殺気立った様子を見て油断禁物と気を引き締める

「ふぁらおとやら、頼りの護衛はおらんぞ。我らを退けられるか?」

黒龍偃月刀を構え仲間と共に畳みかける
乱世で磨いてきた武を受けてもらおう

「上に立つ者の器とは思えんな」

<挑発>で攻撃が単調になればこちらのもの
アスプコブラの群れは黒龍で<両断>
多少の傷は構わず絶えず攻撃を続け少年の余裕を奪い
仲間の攻撃をより通りやすくしていく

「中華では蛇は縁起のいい生き物なんだぞ」
…厳密には白蛇だがな
本気で怖がっている友の心が少しでも和らげばいい


不知火・紘希
いままで、エジプトの人を苦しめてきたのは君だね。
一目でも君には会っておきたかったんだよね。もうファラオくんひとりだよ。皆で戦えば僕らのが強いんだからね!

僕は仲間のサポートに回るよ
護衛の様子や、戦況をよく観察して、皆がファラオくんに攻撃する隙ができるように行動するね
僕の一番の目的は、一時的にでもファラオくんの邪魔をすることだよ。

残留効果やダッシュ、残像を使いつつ回避。素早く観察して、ファラオくんのアスプコブラの群れをだすタイミングに合わせて風車を描き出すよ
あとは全力で吹き飛ばして、みんなが攻撃できる隙を作る!

少し噛まれるくらい気にしない!傷だらけでも、仲間に繋ぐんだ…!

アドリブ連携歓迎だよ


逆叉・オルカ
少年ファラオ、か。確かに可愛らしいな。その様子だと自分の容姿にさぞかし自信があることだろう。
だが、それもここまでだ。
戦場では愛らしさだけでは生き抜けないことはあんたも知っているはずだ。その実力、見せてもらおう!

あと前に美少年狂いのあんたの部下にボコボコにされた恨みもここで晴らす!!爺で悪かったな!(本音)

パラドクスに貫通撃をのせてファラオを攻撃する。勇気を胸に戦場をかけ、情報を集めながら臨機応変に戦おう。
反撃には防御ガジェットを展開し少しでも蛇から身を守りつつダメージを減らす。
治療活性とドレインでの治療も忘れない。
可能なら鯱牙弾で敵の武器や防具も破壊しときたいところだが…!
可能なら【賽】をDF


 苦痛と怒りに表情を歪ませても、他を魅了するほどの可憐さは崩れることもなく。
 これだけ愛らしい者が虐殺を指示した? そんなまさか……そう感じた夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)であるが、不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)と逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)の尋常ではない殺気に、印象を改めた。
「ふぁらおとやら、頼りの護衛はおらんぞ。我らを退けられるか?」
「フン、まだ余を“かわいいだけ”と侮ってるの? エジプトで一番愛らしくとも立派なファラオ、地に額をこすりつけて平伏してよねっ!」
 召喚されたアプスコブラの群れが、錬晏めがけて押し寄せる。
 その蛇の大群めがけて、錬晏は《戦覇横掃》の薙ぎ払いで返り討ち、少年ファラオに刃を向ける。
 ……その傍らで、ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)の視線は、召喚された蛇の大群に向いていた。
(「神聖視されてる蛇も居ないことはないけど、なんで本物の蛇とか行使してるワケ?」)
 生理的な嫌悪感が拭えず、尻尾と耳の毛は逆立ちっぱなし。
 しかし、個人的な感情より……今はジェネラル級マミーの、横暴すぎる略奪を止めることが優先。
 大きく溜め息を吐いてから、ラズロルは交戦を開始。

 護衛は既に使い切っている、そして戦局の秤はディアボロスに傾いていた。
 現れるアプスコブラの群れめがけ、優勢を確信する、紘希の描き出した風車が回りだす。
「このまま押し切ろう、皆で戦えば僕らのほうが強いんだからね!」
 存在否定の疾風がコブラの群れを吹き飛ばし、少年ファラオに鎌鼬を思わす、鋭い風を吹きつけ、
「美少年狂いのあんたの部下にボコボコにされた恨み、ここで晴らす!!」
 ジジイ扱いされたことがよほど悔しかったのか、オルカの私怨まじりな《鯱牙弾》が炸裂すると、少年ファラオのまとう包帯を八つ裂きにしていく。
「フーンだ、余の魅力に平伏しちゃうのは当然でしょ? 逆らってるお前達のほうに疑いの余地があるし、これを受ければ認識が改まるかもね!」
「オルカ君!」
 攻撃を受けそうになっていたオルカの前に、ラズロルが割り込み……恐るべき《ファラオの呪い》がラズロルを襲う。
 瞬きした瞬間、ラズロルの視界には、部屋一面に蠢く蛇、蛇、蛇一色の光景。
 まさに“身の毛もよだつ光景”が広がっていた。
(「気絶したらダメだ、気絶したらダメだ、気絶したらダメだ……あああああ気持ち悪いッ!!」)
 気力で乗り切るにはあまりに刺激が強すぎた。
 拒絶反応からラズロルは《サンドストーム》を繰り出し、局地的な砂嵐で少年ファラオに反撃を試みる。

「ああ、我がファラオ!」
 朦朧とする意識の中、追い回し続けるネフェルにあわせ、カルンとヘルマニビスが連携攻撃を繰り出し、
「悪いが遊びは終わりだよ」
 運命の精密射撃から、すかさず人鳥が燃え盛る一撃を叩きこんで、サティニフィアの刃が突き刺さる。
「もう一押しだ!」
 遊星の弾幕、シルの精霊魔法が間断なく撃たれ、風水の水晶刃が脇腹を大きく斬り裂く……そして。
「ハァ、ハァ……この手の幻覚はこりごりだよ!!」
「全力で吹き飛ばそう! 傷だらけでも、仲間に繋ぐんだ……!」
 顔面蒼白のラズロルにあわせ、紘希の狂風が吹き飛ばしにかかる。
 風の勢いに押される少年ファラオに、オルカが照準を合わせ。
「ここまで削ればいける……壊れろっ!」
《鯱牙弾》が、少年ファラオを包む包帯に、致命的なダメージを与えた。
「かわいらしくて、聡い余が負けるなんて……あり得ないしぃ……!」
「己の力量を過信したことに気づけぬか。上に立つ者の器とは思えんな……引き際を弁えるがいい」
 青白い頬をいっそう青ざめさせた少年ファラオに、錬晏がパラドクスでトドメを食らわせる。
 世界法則すら塗り替える一撃を帯び、黒龍偃月刀が少年ファラオを斬り裂いた。
 そして、ファラオの華奢な肉体は、崩れ落ちるように倒れこむ。
 ……こうして砂漠を蹂躙していた、可憐にして冷酷なファラオは、ディアボロスの手によって討ちとられたのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【土壌改良】がLV2になった!
【士気高揚】がLV2になった!
【完全視界】がLV2になった!
【断末魔動画】がLV3になった!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV5になった!

最終結果:成功

完成日2022年02月27日
宿敵 『寵愛の少年ファラオ』を撃破!