新宿島のバレンタイン

 新宿島及び奪還した地域で、バレンタインを楽しみます。
 チョコを作ったり、造ったチョコを渡したりして、楽しいひと時を過ごしましょう。
 チョコを作る場所や材料などは、時先案内人と新宿島の住民達が用意していますが、特別な材料などを持ち寄っても良いでしょう。  心を込めたチョコレートを作ったり、渡したりして、バレンタインを楽しみましょう。

※重要

 新宿島のクリスマスや、人々の『帰還』の成功により、最終人類史の力が強化されています。
 多くのディアボロスや住民達が、最終人類史のお祭りを心から楽しむ事で、最終人類史の力はさらに高まり、ディヴィジョンの排斥力を弱められます。
 この効果により【3月2日】に、【2月末日までに完結した『新宿島のバレンタイン』のシナリオの数】と同じ日数だけ、その時点で発生している全てのディヴィジョンの全ての事件の【攻略期限】が延長されます。
(例えば【10シナリオ】が完結していれば、全ての事件の攻略期限が【10日】延長されます。なお、3月2日よりも前に攻略期限が来る事件や、攻略期限が無い事件には影響はありません)

チョコよ爆発するなかれ(作者 氷魚中将
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#最終人類史(新宿島)  #新宿島のバレンタイン  #バレンタイン2022 


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●チョコは爆発するもの?
「えーと」
 時先案内人であるダキア・マウゼル(木兎姫・g03435)はキッチンの上に並べられたチョコレートの材料と格闘中だった。
「増加装甲エプロン装着よし! チョコレート確認よし! マシュマロの支援よし! チョコレートの型よし! 湯戦開始! チョコレートの型への装填開始!」

 歴戦の航空突撃兵を自認する彼女ではあったが、チョコレート作りは、敵の対空砲火の弾幕を突っ切って攻撃するよりも難しいことであった。

 30分後、とあるキッチンスタジオで謎の爆発音がして、サキュバスの姿をしたチョコレートモンスターを見たという目撃情報があったとかなかったとか。

●時先案内人はチョコにまみれている
「クリスマスの次はバレンタインだそうよ」
 時先案内人のダキアは、いつになく説明の歯切れが悪い。なぜサキュバスの翼がチョコまみれなのかとか、なぜ角にマシュマロのようなものが刺さっているのかとか、周囲はツッコミを入れたかったが誰もが口をつぐんでいた。
「私は甘党だし、チョコレートもケーキも大好物なんだけど……」
 彼女の目が宙に泳ぐ。
「食べる専門で、作ったことないのよね。チョコレートが爆発するとは聞いてないわ」
 はぁ、と溜息をつくダキア。
「チョコレート作りは戦争と一緒なのね。つくづく痛感したわ」
 それ、貴女だけでは?というディアボロス達の呟きが聞こえたのかどうかはともかく、咳払いを一つしてダキアは真顔に戻った。
「と、とりあえず本題に戻るわね」
 強引に話を戻すと、ダキアは手元のバインダーに目を落とす。
「新宿島のクリスマスが成功したことで、新宿島の力が強化されたのはみんなも知っての通りよ」
 よどみなく語り始めるダキア。
「ディアボロス達や新宿島の住民達が、最終人類史のお祭りを楽しむことで、最終人類史の力が強くなり、ディヴィジョンの排斥力が弱まったわ。ここまではいいかしら?」
 頷くディアボロス達に、ダキアが続ける。
「そこで、今回はクリスマスに続いて、バレンタインを祝うことになったわ。みんなでバレンタインデーのチョコレートを作り、自分の想い人にプレゼントする、バレンタインデーを大いに楽しむことにより、みんなの想いが新たに新宿島の力を強化することにつながる……そういうことね」
 ダキアは、そこまでいうと眼鏡を指で押し上げた。
「新宿のとあるキッチンスタジオを借りることができたわ。そこはすごく広い厨房が完備されていて、ケーキを焼くためのオーブンも複数台あるから、好きなだけチョコレートやケーキ、クッキーを焼くことができるわよ」
 そういうと、ダキアは笑顔で頷いた。

「チョコレートやクッキーが完成したら、恋人や友人に手渡すといいわ。キッチンスタジオの近くにはホテルがあって、そこの最上階はバーも兼ねたレストランがあるそうよ。そのホテル、屋上がちょっとした公園みたいになっていて、新宿の夜景も一望できるそうよ」
 そこまでいうと、ダキアは肩をすくめた。
「といっても、私には相手がいないんだけどね。とりあえず、私もせっかくだからチョコレート作りにリベンジするわ……あ! チョコじゃなくてクッキーにすればいいのか!」
 本当に大丈夫なのか?と心配するディアボロス達をよそに、ダキアは言った。
「そういうことだから、みんなでバレンタインを盛大に楽しみましょ!」

●重要
 新宿島のクリスマスや、人々の『帰還』の成功により、最終人類史の力が強化されています。
 多くのディアボロスや住民達が、最終人類史のお祭りを心から楽しむ事で、最終人類史の力はさらに高まり、ディヴィジョンの排斥力を弱められます。
 この効果により【3月2日】に、【2月末日までに完結した『新宿島のバレンタイン』のシナリオの数】と同じ日数だけ、その時点で発生している全てのディヴィジョンの全ての事件の【攻略期限】が延長されます。
(例えば【10シナリオ】が完結していれば、全ての事件の攻略期限が【10日】延長されます。なお、3月2日よりも前に攻略期限が来る事件や、攻略期限が無い事件には影響はありません)


→クリア済み選択肢の詳細を見る


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
2
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【悲劇感知】
1
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【強運の加護】
2
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【完全視界】
3
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【植物活性】
1
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【土壌改良】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【操作会得】
3
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【おいしくなあれ】
1
周囲の食べ物の味が向上する。栄養などはそのまま。効果LVが高いほど美味しくなる。
【ハウスキーパー】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【クリーニング】
2
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV3 / 【命中アップ】LV4 / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV3 / 【凌駕率アップ】LV1 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【リザレクション】LV2 / 【先行率アップ】LV3 / 【ドレイン】LV3 / 【アヴォイド】LV2 / 【ロストエナジー】LV7

●マスターより

氷魚中将
 志願予備役マスターの氷魚中将です。

 今回は、キッチンスタジオの大きな厨房を借りて、皆さんでバレンタインデーに贈るチョコレートもしくはお菓子を作ってもらいます。大きな厨房ですので、必要な材料および道具は全て揃っているという認識で大丈夫です。依頼参加にあたり、アイテム等で用意する必要はありません。持ち込みOKです。

 バレンタインデーのチョコレートやお菓子を作った後は、恋人や友達に渡す事が出来ます。どこで渡すかは、プレイングで書いてもらえると最大限配慮します。なお、キッチンスタジオに近いホテルを利用する場合は、最上階フロアはバーを兼ねたレストランが営業しています。また、屋上はちょっとした庭園のようなスポットになっており、散策したり、新宿の夜景を眺めることも可能です。

いくつか注意事項を。

1.特に締切は定めませんが、プレイングは全部採用するつもりで頑張ります。お任せプレイングは可能ですが、高い確率でダキアのチョコレート作り(という名の戦い)に巻き込まれる恐れがあります。

2.特定の相手にプレゼントを渡したり、デートをする場合は、「両方のディアボロスが同じ依頼に参加している」ことが必須条件となります。特に依頼②については、必ず「渡す側」と「もらう側」の双方が参加するようにしてください。執筆ミスを防ぐため、プレイングの冒頭に相手の名前を書いて下さい。

3.ダキアの扱いについて
時先案内人のダキアも参加します。①のチョコ作りに参加しますが、「こいつに料理させるとヤバイんじゃね?」と思った方は、彼女のサポートに回っても構いません。なお、②の選択肢については、もしお声が掛かれば登場するかもしれません。
31

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


衛守・長治
ドラゴニアンの無双武人×破軍拳士、20歳の男
依頼時の口調は基本的に武人らしい堂々たる言い回しです「(我、呼び捨て、~である、だ、~であろう、~であるか?)」です。
振る舞いも強そうな武人系竜人っぽければアバウトでもヨシ

チョコレートが爆発とは、恐るべきモンスターだったのだな
宜しい、ダキアの支援任務を承ろう。完成するまで諦めんぞ
先ずは手順と機材の準備をしつこくとも確認だ
特に火を使う部分は注視して確認し、警戒すべき点を洗い出す
湯煎なる手順には危険が詰まっている様に感ずる、此処を気をつけて行こうぞ
それから再挑戦だ、時間をかけても良い所は焦らずに、確実に進めよう
焦りはミスを生む、調理という戦場でも同じ事だ


遠野・野茉莉
アドリブ歓迎します。
アーシャ(g04870)と参加します。

ばれんたいん、というものは初めてですから少し緊張してしまいますね。
それにどんな物を作りましょう?
あまりお菓子作りは上手ではありませんから、お手軽な物…。
うんっ。ちょこくっきー、にしましょうか。

材料はこちらで用意して下さっているみたいですから、後は私の腕次第ですね。
ふふっ。日頃の成果を見せる時ですっ。
(用意した真っ白のエプロンを身に着けて、準備し始めます)

ぁ。くっきーと一緒にお飲み物も用意した方が良さそうですね。
何にしましょう…?
ぁ、折角ですしほっとちょこれーと、というものにしてみましょうか。


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
【Nyx】
交流アドリブ歓迎

イケメン役は栄華さんに任せて調理開始

よし、刻みまくれ……だな
チョコレートを刻んで湯煎……と
あ、レンジでもできるのか
(爆発を見る)
……さすが栄華さん、爆発の申し子
俺はレンジが使いこなせないから大丈夫だ
タッチパネル……?とかはどうにもな
九朗さんは……あっ
何か飛んできた……
クロスタールさんは何者……?

俺はシンプルに
ブラックチョコを型に流して、ホワイトチョコでマーブル柄に……
(模様だけはすごく凝る)
ああ……花模様になったな
フルーツのダイスを散らし
固まったら切り分けて
白熊の頭も飾っておこう

栄華さんは和洋折衷……斬新だ
九朗さんのは手間暇かけた結晶のような
憐音さんは流石の出来栄えだ


アイラ・ディープブルー
【博物館】の皆で参加

■心情
バレンタインデーですか、私は特に好きな人は居ませんけど
折角ですので友達同士でワイワイとクッキーを焼いて楽しみましょう。

■行動
型抜きクッキーを作ってみたいと思いますわ。
私は、海の生き物が好きですのでお魚型のクッキーを焼いてみましょうか。
「クッキーの作り方は、このレシピ通りに作れば宜しいのでしょうか」
ちょっと料理は不器用な私ですけど、頑張って作りますわ。
「さて、そろそろ焼き上がる頃合いですわね、無事に仕上がっているでしょうか?」

クッキーが焼き上がったら、同行者たちと交換したり味見したりして
楽しみたいと思いますわ。
「中々上手に仕上がっていると思いますわね」


シル・ウィンディア
【博物館】でみんなと一緒にっ♪

バレンタインでお菓子作りっ♪
初めてだけど、上手くいくかなぁ~。

作るのは、型抜きクッキーだね
生地は、プレーン、ココア、バターといろんな種類で楽しくだね
んー、せっかくだから、動物さんの型を使ってみようかな?
ほら、かわいくなるじゃない??

パンダにねこに、いぬに、カエル…

…カエル?動物だっけ?
まぁ、いっか…。
いろんな生地を使って、カラフルにしていくね

作るときはみんなでわいわい楽しみながら型抜きをしていくよ
型を抜いたら、オーブンにインっ♪
焼きあがるまで待つのって、なんだかワクワクしちゃうよねっ♪

あ、ホットチョコレートだぁ
クッキーに合いそうなのー♪

アドリブ・絡み歓迎です


藺草・風水
【博物館】のみんなと一緒
アドリブ歓迎
「そういえば昔って……まぁいいか」
戦いだす前は特にバレンタインに手作りとかしなかった事等をちらりと思い出すも、ひとまずこの機会を楽しむ

「バレンタインだしチョコも欲しいの」
自分の分のバニラ生地にチョコチップを撒いて、音符に星型に弾丸型にと型抜きしてチョコチップクッキーを作る

「余熱も大丈夫だね、後は出来上がりを待つだけなの」
本職のソレは知らなくてもオーブンは解るからそこらへん確認しつつ、こんがり焼く

「さあて後はとにかく食べて楽しむの!」
出来上がったら他の人と交換もしつつ楽しくいただく


イツカ・ユメ
【博物館】の皆と

甘くてハッピーなバレンタインのお菓子、沢山作っちゃうんだよ!
(モーラット柄のエプロンを装備)

クッキーは材料を混ぜて焼くだけだもんね
お菓子作り初心者なわたしでもイイカンジにできるはず!
生地が出来たらぽんぽん型抜き
シルちゃんのクッキー動物園に、うさぎときりんとクラゲも追加しちゃうよ♪
ん?クラゲって動物園にいるっけ?…まぁ、いっか!
え?モーラットの型もあるの?
使う!それ使う!キットのクッキー作る!

ふふ、この焼いている時の匂いがたまらないよね
今のうちに飲み物用意しておこうかな
バレンタインだし、ホットチョコレートはどう?

完成したクッキーはどれも可愛い!
あ、待って!
食べる前に写真撮りたいっ


松中・誠
アドリブ連携歓迎。戦いに巻き込まれに来た

大丈夫かなこの子……。

多分チョコじゃなくてもクッキーでも爆発すると思うんだぜぃ?
むしろ、薄力粉とか使うから余計に爆発するんじゃないかと思うんだぜぃ?

レシピを見れば大体は行けるはずなんだけど…レシピ見てるんだぜぃ?
レシピをみないt……話、聞こう?
なんで爆発するのかわかったような気がするんだぜぃ……。

そもそも湯せんって意味わかってやってる…?
料理をしたことがないのは良いんだけれど、だったら早めに人に聞くべきなんだぜぃ……。


薬袋・明莉
【博物館】

チョコは普通爆発しません。(真顔)
マアそれは置いといて。

型抜きクッキー作るぜ!みんなでワイワイ作って楽しめるからな。
……それに、型抜きなら料理の苦手な奴でも上手に作れるだろうしな、例えば俺とか……

使う型は……ジンジャーマンにテディベア辺りが良いかな?

良い感じに焼けたらもう一工夫。アイシングやチョコペンで更にデコレーション。色を塗ったり顔を描いたりしてみようか
くっそ可愛い……!流石俺、食べるのがもったいねえ……!
他にもカラースプレーとかアラザン、粉糖もあるから使いたい奴は自由に持っていっていいぞ

アドリブ絡み歓迎


御門・風花
【博物館】で参加します。
感情を失った少女。
常に無表情でクールに見えるが、意外とノリが良い。

弟の雪月やそのサーヴァントであるオラトリオの少女の顔を頭に浮かべて
「お土産の分も合わせて、多めに作りましょうか」
クッキー生地とさまざまな型を見ながら
「どの型抜きにしましょうか」
肩に乗る琥珀を見て
「狐っぽいのにしましょう。あとは、あの子達が喜びそうな可愛いものを」
手先の器用さを活かしてスムーズに型抜きしながら、琥珀もパラドクスでコンとハクに少女化して手伝ってもらう。
「せっかくなので一緒に作りましょうか」「琥珀、分身変化」
焼きあがったクッキーに可愛らしくデコレーションしていく。
「喜んでもらえるといいのですが」


弔焼月・咲菜
【博物館】
*アドリブ、絡み歓迎

チョコって爆発するのか…?おっかねぇ…。
…まあ、そんなことはどうでもいいか。ディアボロスならチョコの爆発程度じゃくたばらないだろうしな(適当)。

クッキーなら色々アレンジが効きそうだし、作るもの簡単だから楽そうだな。……まあ、実際に作ったことねぇけど!

とりあえず"力ずく"で生地を作って、テンポ良く型抜きしていこう。…力ずくって何かって?細かいことは気にすんな。
…?なんかこの型…。適当に選んで使ってたが、随分と特徴的な形してるな。……これ、鬼か?鬼の顔か?なんでこんな形まであるんだ……?

焼けたらチョコペンで鬼の顔を描いて完成だな。…様にはなってる方じゃないか?


如月・アイン
【博物館】の皆と参加
アドリブ、絡み歓迎

…チョコ作りでなんで爆発するんだろ?
ともあれ、バレンタインのお菓子作りだね。張り切って作るよ。

まずはクッキー生地の用意だね。
バタークッキーも好きだけど、折角のバレンタインだからチョコクッキーも用意しようかな。
湯煎で溶かしたチョコとクッキー生地を混ぜてっと…。

生地ができたら、型抜き作業だね。折角だから猫さんの顔っぽい型を使おうかな。
白い生地だと白猫さん、チョコを使った生地は黒猫さんみたいで可愛いね。
他にも面白そうな型があったら使ってみようかな。
…モーラットの型もあるんだなぁ。

後は焼き上げれば完成だね。
…何だか甘い香りがしてくるね。とっても美味しそう。


アサーラ・アサーラ
遠野・野茉莉(g05024)こと、ノマリーと一緒に参加よ!
2人でそれぞれ、バレンタインで用意するチョコを作るわ!
わらわは食べやすい一口サイズのハート型チョコパイを沢山作るわよ!

材料は、
パイシート2枚
卵黄1コ分
水小さじ1
ハートチョコレート適量
ね!

1.パイシートは少し伸ばして、フォークで全体に穴をあけて、ハート型に抜く。

2.余った生地は捏ねなおして、さらに出来るだけ偶数枚型抜きする。

3.型抜き生地の半分枚に卵黄液を塗り、ハートチョコを乗せ、その上に残りの生地を乗せる。

4.周りをフォークで押さえて生地全体に卵黄液を塗る。

5.天板にクッキングシートを敷いてパイを乗せ200℃で15分程加熱して完成よ♪


赦蜘・九朗
【Nyx】
交流・アドリブ歓迎

ウチはモブで空気や

レンジでチンして混ぜて冷凍して固めるだけのセミフレッド(省略版)なら行ける…はず!諦めたらそこで試合終了や…(白目)

用意するのはマシュマロ・ビターチョコ・生クリーム・ナッツ・ベリー・ミント

(今咲さんの爆発見て)ひぇ

…まず、チョコやナッツをみじん切りにし、チョコはそのままと溶かしたものの2種用意、マシュマロをレンジでチン

ガイゼルさん手伝っ(光って爆発)ヒデブッ!

…膨らんでいる内に溶かしたチョコ・ナッツ・生クリーム、少し冷めたら残りのチョコとベリーをざっと混ぜて型に入れ

エトヴァさん…oh…

3時間程凍らせ盛り付けてミント乗せたら完成や!…ゼハーゼハー


今咲・栄華
【Nyx】5人
商業主義のアタシぞ
チョコの手作りなンて非効率な事やンの初めてだわ
男性軍団にスタジオはキャッキャ言うかもしれンが
この中で1番のイケメンはアタシだから

溶けたチョコが思うように動かな…
(卵とアルミをレンチンして爆発)
煙…こちとら兵士ぞ、対策済
こんな事もあろうかと憐音にヘルプを頼んだ
当日は憐音に作ってもらったコレ配るから安心しなッ
やっばアタシの飛ばした卵の殻を憐音のクマちゃんが被って超可愛い(パシャー

意外と九朗は料理慣れてンね
エトヴァも得意だろ…て機械駄目なン?
クロスタール味見するゥ?何味だと思う?
アタシのだから腹で爆発したらゴメンネェ

チョコおはぎでした。味は不器用め
卵不使用(じゃあ何故


飛鳥・遊里
【博物館】で参加

クッキー作りか、ならまず持ち込み機材の選定からだな
一流の料理人は使う機材にもこだわるとかなんとか…まあ、うちの工房から出来のいい機材、何点か持っていこう。こういうのは気分の問題だしな

で、どんなクッキー作ろうかって話だが、せっかくだし遊び心あるの作りたいよな
というわけで今回使うクッキーの型は、【文字セット】だ
ひらがな、カタカナ、アルファベット…これらを型抜きしてクッキーを焼き上げる

こういうの見たらちょっと遊んでみたくならないか?
並び変えて文字列作ったり、同じ文字だけ探してみたくなったり…

あと、他のお菓子のデコレーションにも使えるな。発想は無限大だ


ブラッディ・アロ
【博物館】の皆と参加

えっ?チョコは爆発するのか?
これは天賦の才というものかもしれませんね…

型抜きクッキーはいいものだな
ビスケットは簡単に作れる、仕上がりも楽しい
バレンタインデーだからチョコクッキー
形は…
恐竜だ恐竜!
トリケラトプス、ティラノサウルス、その他の種類もやってみましょう
恐竜のかっこいい目を赤で描きましょう
かっこよく見えるじゃないか

あとはオーブンで焼くだけ
クッキーを焼いている間に飲み物を用意しよう
冷たいチョコレートミルクはいい感じですね


クロスタール・ガイゼル
【Nyx】

やってきましたねバレンタイン
さて僕も皆様のお手伝いをさせてもらいましょうか
成る程、神田川さん曰く刻みまくるとよいのですね
(なんとこの狐、昔から料理をしようとすると呪われているかの様に何かが起こるのだ)

あ、今咲さんそれをレンジに入れるんですか?手伝いますよー
(言いつつ近寄れば爆発に巻き込まれる)
……けほ

赦蜘さんすごいですねぇ。ん、この材料ってなんですか?
(マシュマロに手を出そうとすると、何故かマシュマロが光りだし)
あっ――

やっぱり大人しくしてるのがよいかもしれません
エトヴァさん凄い凝ってますよねぇ。これはお花ですか?

わーい神田川さんありがとうございます!
………もう爆発しませんよね?


音羽・華楠
【博物館】の皆さんとご一緒です。
アドリブ、絡み歓迎。

……なるほど、型抜きクッキーですか。
これなら、お菓子作りの経験が無い私でも何とか作れそうです。
……幻想武装博物館の皆さんの中には、「チョコが爆発するわけが無い」とおっしゃってる方も居ますが――【爆破】技能持ちの私が断言します。

 爆 発 し ま す 。

……生地作り、誰か手伝って下さい……。

――生地が出来たら型抜きですねっ。
私は三角形の型を使い、海苔をチョコペンで描き込んでおにぎりクッキーを作ります。
裏に『しゃけ』とか『おかか』とか『うめ』とかも書き込んでおきましょうか……。
あ、あと、『ツナマヨ』も欠かせません。

……何だか塩っ気が欲しくなります。


アオイ・ダイアログ
【博物館】の皆さんと
アドリブ、絡み歓迎

型抜きはたくさん作るのにいいですよね🎵
ふふ、チョコが爆発するわけないじゃないですかファンタジーじゃないんですから

生地はみんなと一緒に作りましょー
出来ればチョコチップも入れたいですね
型は飾り紐風の面白いの見つけたんでこれで
あとは花弁型で和風を演出してみましょうか🎵

おや、遊里さんの文字型はプレゼントとしては色々応用が利きそうですね🎵
アインさんは猫さんと。モーラットの型もあるとは

しかしこうしてみるとなかなか皆さん個性的な型をお使いで

あとはオーブンで焼けば完成ですね🎵
交換会と言う名のお茶会を始めましょう🎵


月下部・小雪
【博物館】のみなさんと一緒に参加、です。
ば、爆発するチョコレートには、要注意ですね。

ボクはお姉ちゃん(g00960:義姉)とお菓子作りに挑戦、です。
美味しいチョコクッキー、作っちゃいます!

型抜き用のクッキー生地をもらったら麺棒さんで薄く延ばして、
波型円形ので無駄が少ないように考えながら、いっぱい切り抜いていきますっ!
お姉ちゃんに任されたお仕事がきっちりできて大満足です。

無事焼きあがって完成!と思ったら、お姉ちゃんからストップが?
お姉ちゃんの手でクッキーがみるみるコダマクッキーに変わって……お姉ちゃん、すごいです!
そ、それじゃあ、コダマクッキーも動物園の仲間に加えてもらいましょう。

※アドリブ歓迎


月下部・鐶
【博物館】のみんなと一緒に参加!

バレンタインでお菓子作り、みんなで一緒に作れるのがすっごく嬉しい
企画してくれた団長に感謝して、二人暮らしで磨いたお菓子作りの腕を振るうぞー!(ブンブン)

作るのは型抜きクッキー!あたしは妹の小雪ちゃん(g00930)と合作だ!
小雪ちゃんにはクッキーの型抜きをお願いして、あたしが作るのはアイシング
クッキーに塗って表面を白くてあまーくする美味しいやつ!
粉の砂糖に、卵白まぜて、小雪ちゃんを応援しながら、泡立て器でぐるぐるぐるぐるかき混ぜて~ 
クッキーが焼き上がったらアイシングを塗って、チョコチップで目と口、アンテナつけて、コダマクッキーできあがり!

※アドリブ大歓迎


神田川・憐音
【Nyx】で参加
交流、アドリブ歓迎
調理なら任せろーだけど、あたし感覚派教えるのは専門外だから
ただイケメン揃いなら男子のパワーでチョコを刻みまくれがアドバイス?
そこをサボるとマジ試合終了だし
絵面は地味だけどそこそこイケるんじゃない?レシピは九朗に任せた
あたしは栄華のオーダーで営業でバッチリ売りに出せるレベルのチョコ作るよ
普通のチョコとホワイトチョコと苺チョコで
白黒赤の3色テディベア型の一口サイズチョコ作るよ。可愛くないコレ?
折角だからエトヴァに白熊の頭 クロスタールに黒熊の胴 九朗に赤熊の手足あげるよ
何でパーツかって栄華が隣で爆発させて一部吹っ飛んだからだし
何か卵の殻とか飛んで来たんですけど!?


フィーナ・ユグドラシア
【博物館】の皆様と共に。
アドリブや絡みもok。

チョコやクッキーって、爆発しましたっけ?
レシピの用法用量をきちんと守ればある程度整うはずですが……。
(何でもそれなりに料理出来る人の感想)
うん、見なかった事にして……。

型抜きクッキーを作るということで、此度は私も一緒に作りましょう。必要な材料と場所を確保して、まずは生地の準備ですね。

生地を作ったらそこから型抜きです。私は、シンプルに桜やタンポポなど、花の形に型抜きしましょうか。余った部分も1つに纏め直すなどして極力無駄を少なく、です。味付けはチョコを生地に練り込みます。

その合間に、手間取ってる人が居たら手伝いましょう。
こういう一時も楽しいものです。


安藤・優
【博物館】のみんなと一緒に
※アドリブ絡み歓迎
チョコもクッキーも爆発させる為には一体何を混ぜる必要があるんだろうか?……なに、爆発させる必要はない?…それもそうだね。

それにしても色んな型があるなぁ、どれを使おうか悩む……こんな時は!
薄く伸ばしたクッキー生地をちぎって丸めて球状にしたら…力一杯!そのまま押し潰す!
これが!型抜きクッキーフリースタイル!(型使ってないじゃんとか言うな)

あとはクッキーにチョコチップをふりかけて…焼いたら完成!
こういうちょこっと、或いはだいぶ歪な形のクッキーがあってもいいと思うんだ。型にはまらない生き方ってあるでしょう?それはクッキーも同じだよ、知らんけど。


ベアストリア・ヴァイゼンホルン
【博物館】で参加するね……

チョコレート……ふむ……?

型抜きでクッキーを好きな形を作って……好きな物を作るのね……?
なるほど……じゃあ……僕は薔薇の花でも作ろうかな……?

適度な大きさで……一枚ずつ花弁を食べられるように工夫しなきゃね……。
花弁はチョコレートを塗った上から……赤くコーティングしておくね……。

出来上がったら透明アクリルの小箱に詰めて、リボンを付けておしまい……かな?

物を作る時は精巧に……時間をかけてキッチリ……ね?


斎藤・霧嗣
「うん、なんで場違いなおっさんがこんな所に居るのかって?……まあ、良いじゃないですか」
何かの付き合いで貰ったら、すぐに返せた方が後が楽だからねえ
それにーー不慣れな戦いばかり続けていると、人としての感覚が狂いそうだし

とは言え、菓子作りに慣れている訳でもないし、凝ったものを作る訳でもない
細切りして糖蜜に漬け、煮詰めた柑橘類のピールを持ち込んで、リキュールに浸して香り付け
その間に口当たりの良いビターチョコを拝借して湯煎、融けたらピールを潜らせて冷やすだけ
これでビターなオランジェットが完成
洋酒のつまみにもピッタリ

味の保証は出来ないけど、爆発したりする事は無い
調理下手さんの簡単な見本にもなれるかな?


●耐爆エプロン
「キッチンスタジオは貸切になっているから、自由に使ってね」
 ダキア・マウゼル(木兎姫・g03435)が満面の笑みを浮かべて、ディアボロス達を出迎えた。さすがに思うところがあったのか、角に刺さったマシュマロとチョコまみれだったサキュバスの翼は綺麗になっていたが、不思議な模様のエプロンを見て、松中・誠(ヤンキードラゴニアン・g03037)は小首を傾げた。
「なぁ、ダキア」
「なに?」
「そのエプロンは何だぜぃ?」
 ダキアは満面の笑みを浮かべた。
「これ? うん、耐爆用エプロン。ツインメリットコーティングされてるから今度はチョコが爆発しても大丈夫よ。今度こそチョコの爆発如きで負けるわけにはいかないから」
(「いや、そうじゃねえだろ」)「大丈夫かな、この子……」
「はっはっは。その意気やよし!」
 衛守・長治(不確かなる赤竜武人・g03559)は呵呵と笑った。
「ダキアのチョコ作りは、我も手伝うから安心せい」
「よろしくお願いするわ」
 長治に頭を下げるダキア。もっとも、長治がその言葉を後悔する羽目になるのは数刻後のことだが。

「ふーん、思ったより広いキッチンね」
 アサーラ・アサーラ(元エジプトの女王(アメスク仕様)・g04870)は、広いキッチンスタジオを見回して、感心しきりだった。
「ばれんたいん、というものは初めてですから少し緊張してしまいますね、アーシャ?」
 遠野・野茉莉(蒼白月花・g05024)は、人差し指を頬に当てつつ考える。
「どんな物を作りましょう? あまりお菓子作りは上手ではありませんから、お手軽な物……うんっ。ちょこくっきー、にしましょうか」
「ノマリー、わらわは食べやすい一口サイズのハート型チョコパイを沢山作るわよ!」
 二人の世界に浸り始めた少女たちを優しい目で見つめるのは、斎藤・霧嗣(黒炭・g03518)。
「うん、なんで場違いなおっさんがこんな所に居るのかって?……まあ、良いじゃないですか」
 霧嗣は、にぎやかに人が集まり始めたキッチンスタジオを見回して、誰に聞かせるでもなく呟いた。
「不慣れな戦いばかり続けていると、人としての感覚が狂いそうだしね」
「クッキー! そうよ! クッキーよ!」
 突然大きな声をあげたダキアに、野茉莉がびくっと体を震わせる。
「チョコじゃなくてクッキーにすれば爆発せずに済むわ!」
「とりあえず、爆発から離れようぜぃ?」
 こめかみを押さえる誠。

●旅団【Nyx】の愉快な面々
「商業主義のアタシが、チョコの手作りなンて非効率な事やンの初めてだわ」
 今咲・栄華(ゲットワイルド退職・g00910)は、キッチンスタジオのテーブルの上に並ぶチョコレートの材料を見て、少しだけ顔をひきつらせた。
「やってきましたねバレンタイン」
 クロスタール・ガイゼル(良い狐・g01139)が、小さな丸眼鏡を指で押し上げて、ドヤ顔で頷く。
「さて僕も皆様のお手伝いをさせてもらいましょうか」
「調理なら任せろー!」
 神田川・憐音(天地を揺さぶる情動・g02680)が言う。
「と言いたいところだけど、あたしは感覚派で、教えるのは専門外だからよろしく」
「で、イケメン役は?」
「イケメン役は栄華さんでよろしく」
 真面目くさった顔で、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が宣言すると、チョコレートを手に取った。

「はい、男子はそこのチョコ刻む!」
 栄華の言葉に、Nyxの男子メンバーたちが一斉に材料用チョコレートを刻み始める。
「なるほど、刻みまくればいいのですね」
「よし、刻みまくれだな」
 クロスタールとエトヴァが競うようにチョコレートを刻み始める。クロスタールが刻むチョコレートから、かすかに漂う匂いに、栄華とエトヴァが反応した。
「チョコレート……だよなそれ?」
「気のせいでしょうか、なぜ硝煙の匂いが?」
「きっと気のせいですよ」
 クロスタールが刻んだチョコレートは、ビターチョコレートかと思うような黒い色に変わっていた。

「よし、チョコ溶かそう」
 栄華は、クロスタールとエトヴァが刻んだチョコレートをそのまま電子レンジに放り込む。
「あ、電子レンジでも出来るのか」
 感心するエトヴァ。唸りと共に動き始めた電子レンジから、かすかに硝煙の香りが漂ってきた。
「なぁ、なんで火薬の匂いが……」
 赦蜘・九朗(挿ゲ替エノ曼珠沙華・g03801)が電子レンジに手を伸ばすよりも早く、栄華が九朗の首根っこを捕まえていた。
「伏せてッ!」
「は?」
 軽い爆発音がした。テーブルから首をのぞかせる栄華と九朗。
「こちとら兵士ぞ。この程度でびびるかよ」
 ギィィィという、電子レンジとは思えないようなきしむ音と共に、電子レンジのドアが開いた。
「ひぃ」
 九朗は言った。
「うちはモブで空気のつもりやから! コントに混ざるつもりないで? ないでって……」
 彼の呟きは、チョコレートの香りの中に消えた。

「そこをサボるとマジ試合終了だし」
 チョコレートを丁寧に湯煎にかける憐音が、ゆるくなり始めた三種類のチョコレートの入った鍋を取り上げると、それを型に器用に流し込む。
「器用なもンだね」
「絵面は地味なもんだけどね。ばっちり売りに出せるレベル目指してるから」
 憐音が答えると、栄華は憐音が作るチョコレートを見ながら、電子レンジに生卵を入れて無造作にあたためボタンを押す。
「(待てや、それは……)」
 九朗が呟くのと、電子レンジが再び爆発したのはほぼ同時だった。
「……けほ」
 卵の殻が眼鏡のレンズに貼りついたクロスタールが咳き込む。
「アハハハハハ、クロスタール君、その眼鏡、眼鏡何?」
 ゲラゲラと笑いだす栄華。レンズに貼りついた卵の殻は、まるでサングラスのように綺麗に前を塞いでいた。
「前が見えませんね、これ」

「えーと……」
 エトヴァが、チョコレートを湯煎するかわりに溶かそうと、電子レンジにチョコレートを入れてから、タッチパネルの前で指が踊った。
「エトヴァさんは電子レンジ相手に、指揮者やってどないした?」
「いや、これスタートボタンどれですか?」
「これやこれ」
 九朗がボタンを押す。
「イケメンの困り顔、ごちそうさン」
 ニヤニヤ笑う憐音。
「いや、そういうわけでは。タッチパネル?はどうにも」
 エトヴァは赤面した。

「くそ。今度こそモブに徹せねば。諦めたらそこで試合終了や」
 九朗は、頭にちょこんと載った卵の殻をかぶったまま、セミフレッドの材料であるマシュマロを並べ始める。
「ガイゼルさん、それをレンジに入れてくれるやろか?」
「赦蜘さん、これをレンジに入れればいいんですか?」
 クロスタールがマシュマロの載ったトレイを持ち上げた。すると、マシュマロが突然七色に光りだした。
「おや、マシュマロが七色の光に包まれて……」

 カッ!

「あ」
「あ、じゃねぇ!」
 七色の光を放ったまま破裂するマシュマロ。
「うん、これは新しいパラドクスを作ってしまいました」
「んなわけあるか! マシュマロが爆発するパラドクスって何?」
 七色のマシュマロを頭からかぶったまま、九朗は残ったマシュマロを電子レンジに入れる。あくまでも何事もなかったかのように。
「説明しよう。なんとこの狐、昔から料理をしようとすると呪われているかのように何かが起こるのだ」
「なんでナレーション口調やねん!」
「いや、ここは説明が必要かと思いまして」
 眼鏡を指で押し上げて微笑むクロスタール。
「く、クロスタールさんは何者?」
 エトヴァが目を丸くする。
「やっぱりおとなしくしているのがよいかもしれません」
 狐耳を少しだけペタンとさせるクロスタール。そういって、自分が刻んだチョコレートに手を触れると、それがいきなり燃え上がった。
「反省してねぇぇぇ!」

●チョコレート
「出来……ましたね?」
「そこなンで疑問形?」
「まぁ、こんなもんかな」

 エトヴァが作ったのはマーブル柄のチョコレート。ブラックチョコレートにホワイトチョコでマーブル柄で、画家らしくマーブル柄を花模様にしようとこだわった逸品である。フルーツのダイスを散らし、綺麗に切り分けられたチョコレートの上には、なぜか栄華が作った白熊のチョコレートの頭が載せられてある。

 憐音が作ったのは白と黒と赤のテディベアの形をした三色のチョコレート。メンバーの中では一番料理の腕がいい彼女の作った一口サイズのチョコレートはとても美味しそうに見えた。栄華の爆発に巻き込まれて、首がなかったり、手足がなかったり、胴体がなかったりするテディベアがいるのは愛嬌か。卵の殻を被っている子がいたが、それは栄華の胃の中に収まった。

 モブになれなかった九朗は、ぜーはー言いながらもビターチョコとナッツ、ベリー、マシュマロを練りこんだセミフレッドを完成させた。エトヴァに「手間暇かけた菓子の結晶のようだ」と褒められて、自然と九朗のほおが緩んだ。

「クロスタール味見するゥ? 何味だと思う?」
「わーい、今咲さん、ありがとうございます」
 栄華の手元には、チョコレート……ではなく、チョコおはぎがあった。チョコおはぎに手を伸ばしたクロスタールの手が、ピタリと止まる。
「……もう爆発しませんよ、ね?」
「アタシのだから、腹で爆発したらごめんね?」
 満面の笑みを浮かべる栄華に、クロスタールは慌てて手を引っ込めた。

●二人のひととき
「ノマリー、このパイシートを伸ばしてね」
「はい」
 アサーラが用意したパイシートを、野茉莉が伸ばしていく。伸ばし終えたところで、野茉莉がフォークを刺して穴を開けていく。
「ここで取り出すのはこれよ」
 アサーラがドヤ顔で掲げたのは、ハートの形をした型抜きだった。
「まぁ、ハート型ですわね」
「ノマリーのチョコクッキーもこれで抜く?」
「はい!」
 満面の笑みを浮かべる野茉莉。
「アーシャとお揃いですね」
「そうね」
 野茉莉の笑顔に少しだけドキッとしたアサーラは、照れ隠しのつもりなのかハート型のパイシートを量産しはじめた。野茉莉は、その様子を嬉しそうに見ながら、自分もチョコクッキーの生地からハート型の型抜きで型を抜き始める。
「これは期待出来そうだね」
 二人が仲良くクッキーとパイを作る様子を、まるで娘が料理をするかのように優しい目で見つめる霧嗣。
「霧嗣様のそれはなんですか?」
 野茉莉が、興味深げに霧嗣の手元を見る。
「これかい? これは甘夏といよかんのピールだよ。糖蜜に漬けてリキュールに浸してある」
 そういうと、霧嗣はIHコンロの上に掛けられた鍋の上で、湯煎されて溶け始めたチョコレートをゆっくりとかき混ぜる。
「あとは、このビターチョコにこのピールをくぐらせる」
 霧嗣は、ピールを溶け始めたビターチョコにくぐらせると、それを皿の上に並べる。
「チョコレートとオレンジ色のコントラストがとても綺麗です。これって、オランジェットですよね?」
「その通り。あとでそっちのクッキーと交換しようか?」
「はい!」
「ノマリー、クッキー焼くよ! 手伝って!」
「はーい、アーシャ。今いきますね」
 白いエプロンを翻してアサーラの元に駆け寄る野茉莉を、霧嗣は意味もなくうんうんと頷いた。

●ダキア、爆発する
「クッキーなら爆発しない……はず?」
 ダキアは自信満々で言い切った。
(「多分チョコでなくてもクッキーでも爆発すると思うんだぜぃ?」)
 そこはかとない不安を覚える誠。
「レシピは見てるんだぜぃ?」
「え? こういうのって目分量でいけるんじゃないの?」
 ダキアはしれっと答えると、薄力粉の袋に手を掛ける。
「はっはっは。ダキアらしい」
 豪快に笑う長治。ちらりと誠を見る。頷く誠。
「「ちょっと待とうか!」」
 ドラゴニアンが二人がかりでダキアを止めに入る。レシピ本を慌てて開く誠。ダキアから薄力粉の袋を取り上げる長治。
「よし。まずは生地から作るんだぜぃ?」
……それから30分後、三人は謎の爆発とともに真っ白けになった。

●二人の甘いひととき
「完成です」
 焼きあがったクッキーをオーブンから取り出そうとした野茉莉を制するアサーラ。
「危ないからわらわがやる。ノマリーは皿を用意してくれ」
「はい。では、くっきーと一緒にお茶を用意しますね」
 エプロンを翻してお茶を用意する野茉莉。彼女が用意した皿に、アサーラは器用に焼きたてのパイとクッキーを並べていく。
「うわぁ……おいしそうですね」
「当たり前だ。わらわとノマリーで作ったんだからな」
 胸を張ってドヤ顔をするアサーラに、ふふと笑う野茉莉。
「何がおかしい」
「なんでもありません。あ、せっかくですし、ほっとちょこれーとにしてみましょうか」
 思い出したようにキッチンに戻る野茉莉。
「お、出来たみたいだね」
 霧嗣が、テーブルの上のハート型のパイとクッキーに目を細めた。
「あなたも食べるか?」
「あはは。せっかくの申し出だけど、二人の邪魔をしちゃ悪いからね。俺は、あのサキュバスの娘を見てくるよ。これはおすそ分けね。良かったら食べて」
 霧嗣は、オランジェットのおすそ分けを二人に渡した。
「では、霧嗣様のオランジェットと、私達のクッキーを交換しませんか? アーシャ、いいですよね?」
「もちろんよ」
 霧嗣は、野茉莉とアサーラからクッキーとパイを貰った。
「じゃ、ごゆっくり」
 霧嗣が立ち去り、野茉莉とアサーラはにっこりと微笑むとテーブルに座った。
「はい、あーんしてください」
 野茉莉は満面の笑顔で、摘まんだパイをアサーラの前に出した。
「え? おい」
「あーんですよ、アーシャ」
 きょろきょろと周囲を見回してから、アサーラは野茉莉の手からパイをくわえた。
「ん。次はノマリーだ」
 アサーラが差し出したクッキーを、野茉莉は恥ずかしそうにくわえ、二人は顔を見合わせて笑った。

●旅団【博物館】のクッキー
「みんな、揃ったかな?」
 幻想武装博物館の旅団長でもあるシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)が、集まったメンバーたちに笑顔を向けた。
「バレンタインでお菓子作りっ♪ 初めてだけど、上手くいくかなぁ~」
「クッキー作りか。なら、まず持ち込み機材の準備からだな」
 飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)は、持ち込んできたオーブンレンジをテーブルの上に並べながら、手慣れた手つきでセットしていく。キッチンスタジオにもオーブンレンジはあったが、遊里の用意したそれは、高級機種だった。
「気分の問題だけど、一流の料理人は使う機材にもこだわるとかなんとか……というわけで、うちの工房から出来のいいオーブンレンジを何台か都合してみた」
 遊里は、シルを見た。
「で、どんなクッキーを作るんだ?」
「作るのは型抜きクッキーだね。生地は、プレーン、ココア、バターといろんな種類で楽しくだね」
 シルは、うーんと唇に指を当てて考える。
「んー、せっかくだから、動物さんの型を使ってみようかな?」
「型抜きはたくさん作るのにいいですよね」
 笑顔で答えるのはアオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)。
「出来れば生地にチョコチップも入れたいですね」
「私は、海の生き物が好きですのでお魚型のクッキーを焼いてみましょうか」
 アイラ・ディープブルー(深海の管理人・g00349)が落ち着いた口調で答えた。
「型抜きクッキーいいな! みんなでワイワイ作って楽しめるからな」
 薬袋・明莉(鋼鉄ペインター・g02002)はそういうと、聞こえないように呟いた。
「それに、型抜きなら料理の苦手な奴でも上手に作れるだろうしな。例えば俺とか……」

「甘くてハッピーなバレンタインのお菓子、たくさん作っちゃうんだよ!」
 モーラット柄のエプロンをつけた、イツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)はにっこりとした。
「お菓子作り初心者なわたしでもイイカンジにできるはず!」
 弔焼月・咲菜(葬送の報復鬼・g01723)が、ユメの言葉に頷きつつ腕をまくる。
「クッキーなら色々アレンジが効きそうだし、作るのも簡単だから楽そうだな。まあ、実際に作ったことねぇけど!」
「型抜きクッキーはいいものだな」
 ブラッディ・アロ(鮮血ノ王・g05921)がうんうんと頷く。
「ビスケットは簡単に作れる、仕上がりも楽しい。バレンタインデーだからチョコクッキーにして……形は」
 閃いたように、ブラッディは言った。
「恐竜だ! トリケラトプス、ティラノサウルス、その他の種類もやってみましょう!」
「型抜きでクッキーを好きな形で作って……好きなものを作るのね……?」
 ベアストリア・ヴァイゼンホルン(ジャンカー系眼鏡女子・g04239)はふむと考える。
「なるほど……じゃあ……僕はバラの花でも作ろうかな……?」

 一同の会話を聞きながら、御門・風花(静謐の凶鳥/ミセリコルデ・g01985)の脳裏に、弟とそのサーヴァントであるオラトリオの少女の顔が浮かぶ。
「お土産の分も合わせて、多めに作りましょうか」
「そういえば昔って……」
 藺草・風水(天使喰らいの重ガンナー・g00346)は、特にバレンタインに手作りとかしなかったことをちらりと思い出した。
「まぁいいか。ひとまずこの機会を楽しむよ」

 月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)と月下部・小雪(デーモンのデジタルサマナー・g00930)の二人はご機嫌だった。鐶は、バレンタインのお菓子作りをみんなで一緒に作れるのがすごく嬉しいのと、妹の小雪と一緒というのが大きかった。
「企画してくれた団長に感謝して、二人暮らしで磨いたお菓子作りの腕を振るうぞー!」
 腕をブンブンと振る鐶を嬉しそうに見る小雪。
「でも、ば、爆発するチョコレートには、要注意ですね」
「チョコやクッキーって爆発しましたっけ?」
 フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)は小首を傾げた。
「レシピの用法容量をきちんと守れば、ある程度整うはずですが……」
「チョコもクッキーも爆発させるためには、一体何を混ぜる必要があるんだろうか?」
 安藤・優(名も無き誰かの代表者・g00472)は、首を振る。
「爆発させる必要はない……よね」
「チョコ作りでなんで爆発するんだろう?」
 如月・アイン(アイゼン・ヘクセ・g01817)の問いに、音羽・華楠(赫雷の妹狐・g02883)は真顔で言った。
「幻想武装博物館の皆さんの中には、『チョコが爆発するわけが無い』とおっしゃってる方も居ますが――【爆破】技能持ちの私が断言します」
 華楠は満面の笑みを浮かべて言い切った。

「爆発します」

と。

●クッキーの型を抜く、抜く、そして抜く
「さて、どの型抜きにしましょうか」
 博物館の一同が持ち寄った型抜きを眺めつつ、風花は肩に乗るクダギツネの琥珀を見た。
「狐っぽいものにしましょう。あとはあの子達が喜びそうなものを。琥珀、分身変化」
 風花の言葉に、クダギツネの琥珀が二人の少女に変わる。
「せっかくなので、一緒に作りましょう。手伝ってくださいね」
 風花と二人は、クッキーを抜き始めた。

「うりゃっ!」
 咲菜は、クッキー生地に型抜きを力強く押し込む。ポン、とそれを抜くと手に収まったクッキーを見る。
「なんかこの型、適当に選んだんだけど……これ鬼か? なんでこんな形まであるんだ?」
 少しだけ悩んでから、再びクッキーの生地に鬼?の顔をかたどった型抜きを力強く押しこんだ。

「白い生地だと白猫さん。チョコを使った生地は黒猫さんみたいでかわいいね」
 猫の顔っぽいクッキーを楽しそうに量産していくアイン。
「あ、モーラットの型なんてあるんだ。今度はこれを使ってみよう!」
「え? モーラットの型もあるの?」
 アインの言葉にイツカがとびついた。
「使う! それ使う! キットのクッキー作る!」
 イツカが相棒のモーラットの名前を言いながら、モーラットの型でクッキーを抜き始めた。
「なるほど……」
 アインが作る猫型クッキーを横目で見ながら、べアストリアは考えた。
「……じゃあ、僕は薔薇の花でも作ろうかな……?」
 べアストリアはクッキーの生地を取り上げると、薔薇の花弁を模したクッキー生地を丁寧に組み合わせて、薔薇の花を作り上げた。

「せっかくだし、遊び心あるのを作りたいよな?」
 遊里が用意したクッキーの型はひらがなやカタカナ、アルファベットといった文字だった。
「よし、これでいこう」
「おや、遊里さんの文字型はプレゼントとしては、いろいろ応用が利きそうですね」
 アオイが興味深げに遊里の文字型を見る。
「アインさんは猫さんと……モーラットの型なんてあるんですね」
 アオイは、周囲を見回して頷いた。
「しかしこうしてみると、なかなか皆さん個性的な型をお使いで」
「でも、バリエーションがあって楽しいだろ?」
 遊里の言葉に、アオイはにこりと頷いた。そんな遊里たちの横で、ブラッディがティラノサウルスの形をしたクッキーに目を入れていた。
「かっこよく見えるじゃないか! あとはこれをオーブンで焼くだけ」

 華楠の目の前に並ぶクッキーは……おにぎりの形をしていた。三角形の型で抜かれたクッキーには、チョコペンを塗っておにぎりの海苔を再現してあった。クッキーの裏に『しゃけ』とか『うめ』とか入っていたのはご愛嬌である。
「あ、『ツナマヨ』も欠かせません」
 そういって、おにぎり型のクッキーを作る華楠は一人つぶやいた。
「これ、なんだか塩っ気がほしくなります」

「小雪ちゃん、クッキーの型抜きお願いね」
「はい! いっぱい切り抜いていきますっ!」
 小雪が生地に無駄な部分ができないよう、考えながらクッキーを抜く傍らで、鐶はクッキー用のアイシングを作るのに忙しかった。
「小雪ちゃん、頑張れ~」
 ボールに粉の砂糖、卵白を混ぜ、泡立て器でかき混ぜる。クッキーが焼き上がったら、これを塗るつもりだった。

 フィーナは花の形をした型を使って、クッキーを抜いていく。一通りやり終えたフィーナが隣をみると、優がクッキーの生地をちぎって丸めていた。優はそれをキッチンの上で、押しつぶした。
「これが! 型抜きクッキーフリースタイル!」
「型使わないんですね」
 フィーナの問いに、優は苦笑いした。
「そこは言わない約束で」

「使う型はジンジャーマンとテディベアあたりでいいかな?」
 明莉が、型抜きでジンジャーマンとテディベアのクッキーを作っていく。その横に、シルが作った動物のクッキーが並ぶ。
「パンダにねこに、いぬに、カエル。みんなかわいいね!」
「カエル? そんなのもいるのね」
 風水はカエルの隣に星型と音符のクッキーを並べる。
「カエルさんが歌っているみたいだね」
 微笑むシルに、アイラが魚の型に抜いたクッキーを並べる。
「お魚さんだね!」
「ちょっと型抜きに失敗したかもですわ」
 アイラは、恥ずかしげに魚のクッキーを置いた。

●ハッピーバレンタイン
「クッキーの準備はいいかい?」
 遊里が慣れた手つきで予熱の終わったオーブンのドアを次々と開けていく。明莉と咲菜が、一同が楽しく抜いたクッキーが並べられたトレイをオーブンに並べていく。
「余熱も大丈夫だね、後は出来上がりを待つだけなの」
 トレイが全部収まったのを確認してから、風水がオープンのドアを閉めた。
「焼きあがるまで待つのって、なんだかワクワクしちゃうよねっ♪」
 シルは早く焼きあがらないかな?とそわそわしていた。
「では、お茶の用意をしますね」
 アオイの言葉に、イツカが答える。
「ホットチョコレートはどう?」
「いいですね。お手伝いします」
 フィーナがいうと、三人はお茶の準備を始めた。

「何だか甘い香りがしてくるね。とっても美味しそう」
「さて、そろそろ焼き上がる頃合いですわね、無事に仕上がっているでしょうか?」
 アインの言葉に、アイラが遊里の顔を見た。遊里は厳かに宣言する。
「焼けたと思う。じゃあクッキーを出すよ」
 その言葉に、全員から歓声があがった。

「ちゃんと焼けてる……な」
 咲菜は、綺麗に焼きあがったクッキーを見て。ほぉと声をあげた。一同は、自分たちが抜いたクッキーがちゃんと焼けているのかどうか心配だった。
「クッキーが完成です!」
 小雪が、焼きあがったクッキーに手を伸ばした時、待ったがかかった。振り返ると、鐶がうなずいた。
「小雪ちゃん、クッキー持ってきてね」
「はい!」
 小雪の目の前で、鐶は焼きあがったクッキーに先ほど作ったアイシングを塗り始めた。
「チョコチップで目と口をつけて……アンテナを付けて……っと。はい、コダマクッキーの出来上がりだよ!」
「うわぁ! お姉ちゃん、すごいです!」
 大喜びする小雪。

「くっそかわいい! 流石俺! 食べるのがもったいねぇ」
 鐶から分けてもらったアイシングで、ジンジャーマンをデコレーションする。チョコペンで色を塗り、顔を描いた結果、かわいらしいクッキーが完成となった。デコレーションしたジンジャーマンのクッキーの前で、食べるかどうか悩む明莉。
「ん……様にはなってる方じゃないか?」
 咲菜は、自分で作った鬼の顔のクッキーにチョコペンで顔を書き加えると、案外様になっている感じがした。
「悪くねぇな」

「こういうちょこっと……だいぶいびつな形のクッキーがあってもいいと思うんだ」
 敢えてクッキーの型を使わず、潰して作った優のクッキーだったが、焼き上がりは悪くなかった。
「型にはまらない生き方ってあるでしょう? それはクッキーも同じだよ。知らんけど」
「なかなか上手に仕上がっている思いますわね」
 クッキーの出来上がりが心配だったアイラも、焼きあがったクッキーが美味しそうな匂いを漂わせていることに静かに微笑んだ。

「すごいね! みんなかわいいね!」
 シルは焼きあがったクッキーに目を輝かせた。
「動物園みたい!」
「コダマクッキーも動物園の仲間に入れてもいいですか?」
「もちろん!」
 小雪は、姉の鐶がデコレーションして完成させたコダマクッキーを動物たちのクッキーの横に並べた。そこに、アイラがそっと魚のクッキーも並べる。
「恐竜もいいか?」
「これも並べるぜ!」
 ブラッディが、赤い目の恐竜のクッキーを並べ、明莉が、テディベアとジンジャーマンのクッキーをコダマクッキーの隣に添えた。風水が、動物たちの周囲に、星型のクッキーを置き、さらにジンジャーマンのクッキーの頭上に、音符のクッキーを置いた。
「まるで歌っているみたいですね」
 フィーナの言葉に、みんなが笑顔になる。
「おにぎりも持たせましょう」
 華楠が、ジンジャーマンにおにぎりの形をしたクッキーを持たせる。
「じゃあ、狐にもおにぎりを」
 風花は、しれっと狐のクッキーにおにぎりをくわえさせる形で並べた。
「まだ間に合う? ならこれも」
 透明なアクリルの小箱に、リボンを付けて包装したベアストリアのクッキーがそれに加わり、余った薔薇の花のクッキーが、ジンジャーマンの手の上にに添えられた。まるでジンジャーマンがべアストリアのクッキーをみんなに渡すように見えた。
「面白いことやってるな」
 遊里が思いついたように、クッキーたちの一番上に、文字の形をしたクッキーを「HAPPY VALENTINES DAY」と並べると、見ていたみんなから歓声があがった。
「あ、食べるの待って!」
 イツカが慌ててスマートフォンを取り出す。
「食べる前に写真撮りたいっ!」
「私も」
「わたしも!」
「僕も!」
「お、俺も!」
 一同は、思い思いにクッキーの写真を撮った。

 写真を撮り終えて満足した一同に、風水が宣言した。
「さあて後はとにかく食べて楽しむの!」
「皆さん、ホットチョコレートをどうぞ」
 フィーナが全員にホットチョコレートを配る。
「あ、ホットチョコレートだぁ! クッキーに合いそうなのー!」
 シルの言葉に全員が笑い、一同はお茶会へと突入したのであった。

●ダキアのクッキー
「すごい……完成したわ」
 オーブンから出てきたクッキーを見て、ダキアは目を輝かせた。
「うん、完成したぜぃ」
「確かにな」
 ドラゴニアン二人の目から、ハイライトが消えかかっていることにダキアは気づくことなく、少しだけ焦げ気味のクッキーを見てはしゃいでいる。だが、そのクッキーが完成するまでに、謎の爆発が二回発生し、一回は命の危機を感じたと長治は後で語った。

「焦りはミスを生む。調理という戦場でも同じことだ」
 重々しくいう長治の言葉に、ダキアは真剣に頷きながらクッキーの生地を伸ばしていく。彼女曰く、自分のパーソナルマークだというミミズクをかたどったクッキーの型で、クッキーを抜き、バターを塗ってからオーブンに入れる。そのオーブンが謎の爆発を起こすのではないかとひやひやする長治と誠の心配をよそに、ダキアは、クッキーにコーティングするためのチョコレートを湯煎し、そしてそのチョコレートが謎の爆発を起こしたのを最後に、クッキーは完成した。
「見た目はともかく……自分で作ると案外楽しいわね」
「そ、それは良かったんだぜぃ?」
 長治が入れてくれたホットチョコレートを飲みながら、誠は長治と目を合わせて苦笑いした。
「座っていいかい? あ、これはおすそ分けだ。良かったら食べてくれ」
 三人の元にやってきた霧嗣が座ると、ダキアは霧嗣が持って来たチョコレートに目を輝かせた。
「これ、オランジェット?」
「そう。食べてみて?」
「お、美味しい!」
「む、これは大人の味なんだぜぃ」
「これは、大変美味であるな」
 霧嗣は、誠と長治を見た。
「苦労……したみたいだね?」
「はっはっは。いくさ場で戦うよりはマシだったな。我は楽しかったぞ」
「ホントか? 俺は寿命が縮んだんだぜぃ」
「失礼しちゃうわね。でも、楽しかったらまた挑戦しようかしら?」
「「やめたほうがいい」」
 二人のドラゴニアンは声を揃えて叫び、霧嗣はくすくすと笑った。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【完全視界】LV2が発生!
【怪力無双】LV2が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
【操作会得】LV3が発生!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
【強運の加護】LV2が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV3が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV3が発生!
【ドレイン】LV2が発生!
【ロストエナジー】LV5が発生!
【能力値アップ】LV3が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV2が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【リザレクション】LV2が発生!
【ガードアップ】LV2が発生!

シル・ウィンディア
さて、クッキー作ったはいいけど、どうしようかな?
ここは、せっかくだから…

ダキアさん、せっかくだから、交換しない?
わたしは、旅団のみんなで作った動物園クッキーの一部をもっていくね

旅団のみんなで型抜きクッキーを作って、動物園になったんだよー。
パンダ、ねこ、犬、カエル、モーラット…。ほんとたくさんできたんだ。

ねね、ダキアさんは、どんなクッキーになったの?せっかくだから見せてー♪

もったいないけど、せっかく作ったものを食べないのはもったいないし、もしよかったら、ティータイムをご一緒してもいいかな?

飲み物は、どうしようかな?せっかくだからホットチョコレートでバレンタインっぽさも出してみるよー。


アサーラ・アサーラ
遠野・野茉莉(g05024)こと、ノマリーと一緒に引き続き参加よ!
完成した一口サイズのチョコパイを、ノマリーに食べさせながら、わらわもノマリーのハートチョコを食べさせてもらうの!
そう、さっきの続きを延々とやっているわ!
もう、ラブラブよ!
ふふふ、あくまでわらわの一方的ラブラブだけどね!
もう来月には春だし、暖かくなったら安易にくっつけないかもしれないから、今のうちに、沢山、くっついておくのよ!
というわけで!
ノマリーを抱きしめようとしちゃうわ♪

アドリブ歓迎。
迷惑行為はしません。
でも男っぽい話し方はもうしないわよ!


遠野・野茉莉
アドリブ歓迎です。
アーシャ(g04870)と引き続き参加致します。

出来上がったちょこをアーシャに食べて貰って、日頃の成果を確かめますっ。
まだまだアーシャほど上手に出来ませんけれど、少しは大丈夫になったと思いますから。
でも…あまり美味しく無かったら、食べなくてもいいのですよ?
それに、こうやってご一緒しているだけで嬉しいですからね。
日頃、お互いに忙しかったりしてなかなかたいみんぐが合いませんでしたから。
こうやってゆっくり出来るだけでも、楽しいです。
人の前で抱きしめられるのは少し恥ずかしいですけれど…。
こういう機会はあまりありませんから、ね。
頑張って抱き返しますっ。


月下部・鐶
妹の小雪ちゃん(g00930)とバレンタインのお疲れ様会をしよう!
お菓子を渡す相手はどこだって?それはもちろんうちのアイドル、コダマちゃん♪

景色がステキなホテルの公園があるって教えてもらったから、せっかくだし一緒に見に行こう!

小雪ちゃんが指差す廃ビルに、この街に来たばかりの頃を思い出して
急にはじめたふたり暮らしにビルのお掃除、お部屋の片付けは任せっきりで、料理はあたしががんばって

ディアボロスのお仕事、小雪ちゃんが実はあたしより頑張ってるのを知ってるから
あたしもがんばらなきゃなーと、ちょっと自分のほっぺをパチン!
コダマちゃんも、小雪ちゃんをよろしくね、と、チョコをも一つ差し出して

※アドリブ大歓迎


月下部・小雪
せ、せっかくなので、お姉ちゃん(g00960:義姉)と一緒に夜景も楽しんできます。

わわっ、見てください、お姉ちゃん!新宿の街がお星さまみたいです!
あっちがボク達のお家でしょうか?と外苑通り沿いの廃ビルらしきものを指さして騒いでます。
急に始まったお姉ちゃんとの二人暮らし。お姉ちゃんに迷惑をかけないように、お手伝いもっともっと頑張りますと。

新宿の夜景を堪能したらホテルの屋上の公園で休憩、です。
ころころとコダマが近寄ってくるので、一緒に作ったみんなにもらったクッキーのあまりをコダマにもプレゼント、です。
えへへ、コダマ、美味しいですか?おいしそうに齧るコダマにほっこりしてます。

※アドリブ歓迎


●想い出
「わわっ、見てください、お姉ちゃん! 新宿の街がお星さまみたいです!」
 月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)が、ビルの屋上にある公園の展望スペースから、眼下に広がる夜景を見て声をあげた。
「小雪ちゃん、そんなに前に出ると危ないよ?」
 月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)の言葉に、えへへと笑みを浮かべる小雪。そんな小雪の様子を嬉しそうに見つめる鐶。
「あっちがボク達のお家でしょうか?」
 小雪は外苑通り沿いの廃ビルらしきものを指さした。
「きっとそうね」
 夜景の中に溶け込むそれを、二人は無言で見つめる。

 二人の生活は、あの日を境に一変した。
 
 鐶は、はしゃぐ義妹の姿をそっと見た。
 新宿に初めて来た時のことを思い出す。あの忌まわしい事件の後、二人はこの新宿島へとやってきた。そして居を定めたのは外苑沿いのとある廃ビル。住めるように二人で掃除をし、部屋の片づけは小雪が頑張った。そして鐶は料理を頑張り、今の生活にこぎつけた。

 小雪の中にいる「それ」を縛りつけているのは自分。それが本当に正しいことなのかは正直自信がない。少女の手に似つかわしくない一組の手枷。それは、小雪が小雪であるために必要なものだと分かっていても、本当にそれでよいのか。その事は鐶の心の中に、ほんの少しだけくすぶっていた。

 小雪は、夜景を見つめる義姉をちらりと見た。
 自分の中にいる「それ」を、義姉は手枷で封印してくれている。ちゃり……と小さく鎖が鳴る。鐶と始まった廃ビルでの新しい生活。時々あの日のことを夢に見ることがある。だが、小雪が目を覚ますと、隣には鐶が必ず寄り添っていた。小雪は、自分に寄り添うお姉ちゃんに迷惑を掛けないように、お手伝いをもっともっと頑張ります、と心の中でふんすと鼻息荒く拳を握りしめる。
「小雪ちゃん、どうしたの? 難しい顔して」
「そういうお姉ちゃんも、難しい顔してます」
 顔を見合わせた二人の間に、小雪のモーラット・コミュである『コダマ』が、割って入った。コダマは二人の間をくるくると回ると、何かを言おうとしているようだった。
「あ、そうだ」
 鐶は思い出したように、傍らにあったバスケットを開いた。
「クッキー、食べよっか」
「はい!」
 二人は、公園のベンチに並んで座った。コダマが、小雪の膝の上にちょこんと座る。
「はい、おすそわけ」
 鐶がバスケットから出したクッキーを、コダマに差し出す。鐶の手からクッキーを食べるコダマの姿に、小雪と鐶が顔を見合わせてくすくす笑う。小雪も、自分の持ってきた小さなバスケットからクッキーを取り出すと、コダマにあげた。
「えへへ。コダマ、美味しいですか?」
 もっとクッキーちょうだいと小雪にねだるコダマに、クッキーをあげる小雪。その様子を見ながら、突然鐶がパチンと自分の頬を叩いた。びっくりする小雪。
「お、お姉ちゃん?」
「うん、大丈夫だよ小雪ちゃん。あたしもがんばらなきゃなーって思っただけ」
「はわわ。えっと……小雪も頑張ります」
 立ち上がって決意表明した小雪の隣で、コダマがクッキーをかじりながら鐶の方を見て「?」という表情を浮かべた(ように二人には見えた)。
「コダマちゃんも、小雪ちゃんをよろしくね?」
「はい! よろしくです!」
 クッキーを食べるのに忙しいコダマの代わりに元気よく返答した小雪を見て、鐶は小雪と顔を見合わせてくすくすと笑いあった。
 

●逢瀬
「静かな場所ね。ビルの屋上にある公園って言われても、分からないわ」
「ビルの上にこんな場所があったんですね」
 ビルの屋上に広がる公園を、手を繋いで歩くのはアサーラ・アサーラ(元エジプトの女王な女子中学生!・g04870)と遠野・野茉莉(蒼白月花・g05024)。
「あのオランジェット、美味しかったですね」
 野茉莉の言葉に、アサーラがふふと笑った。
「今度作ってみる?」
「いいですね。また一緒に……作りたいです」
 照れてうつむく野茉莉を見て、アサーラの顔に笑顔が浮かぶ。
(「照れたノマリーもかわいいーッ!」)
「アーシャ?」
 野茉莉の言葉に、はっと我に返るアサーラ。
「大丈夫ですか? 私、変なこと言いましたか?」
「違う違う!」
 慌てて否定するアサーラ。
「ノマリーがかわいいなぁって思っただけよ」
「……はい」
 アサーラの手をぎゅっと握りしめる野茉莉に、アサーラは心の中で(「ノマリーかわいい!」)と叫んだが、声に出そうになって慌てて口をつぐむと言った。
「あそこにベンチが空いてるわ。座ろうか」
「はい!」

「はい。あーんして」
 ベンチに腰を下ろしたアサーラは、チョコパイを一つつまむと、野茉莉の前に差し出した。野茉莉は、少しだけ躊躇してから、頬を染めてアサーラの手からチョコパイを口で受け取った。
「どう? 美味しい?」
「はい、美味しいです。では……」
 照れながらも、野茉莉は自分が作ったハート型のチョコレートを指でつまむと、アサーラの顔の前に出した。
「あーん……してください」
「ん」
 ためらうことなく、アサーラはチョコレートを器用に口で摘まむと、頬張った。
「チョコ、アーシャほど上手に出来ませんでしたけど、美味しいですか?」
 心配そうな顔で尋ねる野茉莉。
「あまり美味しくなかったら、無理しなくてもいいのですよ?」
「そんなことない。チョコ、とても美味しいわよ。アーシャの愛がたくさん詰まってるわ」
「うふふ」
 満面の笑みを浮かべる野茉莉に、アサーラが心の中で再び叫ぶ。
(「ノマリーの笑顔頂きましたーッ!」)
「はい、ノマリー」
 アサーラがチョコパイを再び差し出すと、今度は野茉莉もためらうことなくアサーラの手のチョコを口にした。
「お返しです」
「ん、ちょうだい」
 野茉莉がチョコを摘まんだ手に、アサーラは両手を添えながら、野茉莉の指ごとチョコをくわえた。
「アーシャ?!」
 驚く野茉莉が腕を引こうとするのを、アサーラは強引に引き止めたまま、野茉莉の指にキスをするように唇を添えてから、そっと離れた。
「アーシャ……子供みたい」
「そうよ。わらわは子供よ?」
 アサーラは、チョコパイを取り出すと口にくわえた。
「あ、アーシャ?」
「ん」
 チョコパイをくわえたまま顔を突き出すアサーラに、野茉莉は困惑した。が、目をつむったまま微動だにしないアサーラ。慌てて周囲を確認し、人気がないことを何度も確認してから、野茉莉は意を決してアサーラの顔に自分の顔を近づける。と、彼女はアサーラが耳まで真っ赤になっていることに気が付いた。野茉莉はくすりと笑うと、アサーラの口にくわえられたチョコパイを、自分の口でくわえた。
「!」
「きゃっ!」
 野茉莉がバランスを崩してしまい、そのままアサーラを押し倒す格好で、二人はベンチに倒れこんだ。かすかに触れあう二人の唇。
「ご、ごめんなさいアーシャ」
 起き上がろうとした野茉莉を、アサーラはそのまま抱きしめた。
「ごめん、しばらくこのままで」
 野茉莉は、そっとアサーラの背中に手を回す。
「ちょっと……恥ずかしいですね」
「あ、ごめんね」
 アサーラは野茉莉を抱きしめたまま体を起こす。
「迷惑だったら……その……ごめんなさい」
「嬉しいです、アーシャ」
「ノマリー?」
「日頃、お互いに忙しくてなかなかたいみんぐが合いませんでしたから」
「うん」
「少し恥ずかしいですけど……こういう機会はあまりありませんから、ね?」
 野茉莉は、アサーラのおでこに、自分のおでこをくっつけた。
「こうやって、ゆっくりしているだけでも楽しいです」
「うん……ありがとう、ノマリー」
 アサーラのまなじりに、涙がにじんだ。

●交換
「お招きありがとう、シル」
 ダキア・マウゼル(木兎姫・g03435)の前で、シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)は、弾けるような笑顔を見せた。
「ううん。ダキアさんこそ、来てくれてありがとう」
 二人は、公園に併設されたカフェのオープンテラスにあるテーブルに座っていた。クッキーを作り終えて、さてどうしようかと悩むダキアに声を掛けたのは、シルだった。
「シルの方は、クッキー作りどうだった?」
「うん、楽しかったよ!」
 シルは嬉しそうに言った。
「旅団のみんなで型抜きクッキーを作って、動物園になったんだよー」
 そういうと、シルはスマートフォンで撮ったクッキーの写真をダキアに見せた。
「すごいわね、これ」
 目を丸くして感心するダキア。
「パンダとか、ねことか、犬とか、カエル、モーラット……ホントにたくさんできたんだ」
「みんなが喜んでくれたのなら良かった。頑張ってキッチンスタジオをレンタルした甲斐があったわ」
 シルが嬉しそうに語る様子に、ダキアは肩の荷が下りた気がした。
「ねね、ダキアさんはどんなクッキーになったの?」
 シルが目をキラキラさせながら尋ねたので、ダキアは思わず身を引いた。
「わ、私? いや、クッキーは確かに作った……んだけ、ど」
 ダキアを心配した二人のドラゴニアンに、つきっきりで手伝ってもらったが、何度か謎の爆発を起こしたことをダキアは思い出して顔をひきつらせた。
「せっかくだから見せてー♪」
「え……そ、そうね」
 シルの純真な瞳と笑顔に見つめられて、ダキアは一瞬躊躇したが、傍らに置いておいたバスケットを取り出すと、皿の上に並べた。チョコレートでコーティングされたクッキーを見たシルは、にっこりとした。
「これ、ミミズク?」
「ええ、ミミズクよ。私のトレードマークなの。クッキーはミミズクの型で抜いて、チョコレートでコーティングしてあるわ」
「美味しそう!」
「作る途中で何回か爆発したけどね」
「爆発したの? 大丈夫だった?」
「うん、体の頑丈さには自信があるからね」
 シルの問いに、苦笑いしながらよく分からない答えを返すダキア。
「もしよかったら、クッキー交換しない?」
「あ、味は保証できないけど、いい?」
「もちろん! ダキアさんもみんなが作ったクッキー、食べてみて」
 どぎまぎするダキアを気にすることなく、シルがクッキーを並べた。
「ホットチョコレートも用意したよ」
 そういうと、シルはダキアの作ったクッキーをつまんだ。
「うん、美味しい! ダキアさんも食べて」
「そうね。いただくわ」
 ダキアは、モーラットの形を模したクッキーをかじった。
「いい味だわ。美味しい」
「ダキアさんのクッキーも美味しいよ」
 ダキアは、シルが向ける笑顔のまぶしさに当てられつつ、微笑むといった。
「そう、それは良かった。本気で良かった! 頑張った甲斐があったわ」
 シルとダキアは顔を見合わせると、くすくすと笑いあった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【クリーニング】がLV2になった!
【土壌改良】がLV2になった!
【植物活性】LV1が発生!
【完全視界】がLV3になった!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV7になった!
【ガードアップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2022年02月28日