リプレイ
レオアリア・フォルシオン
いよいよクロノス級との最終決戦ね
このわたくしも推して参るわ!
突撃してくる近衛兵は飛翔で突進を避け、そこに反撃として光線を叩き込むわ
そこにアサルトライフル型の魔導杖を取り出し、光線を魔弾に付与する事でパラドクスによる一般法則破壊を突破する弾幕を張るわ
ともあれ、戦術は一撃離脱と不意打ち、飛翔を駆使してのヒットアンドアウェイよ
一般人の盾になる際には勢いの良い反撃を叩き込む
その際は飛翔の残留効果も使いクロノヴェーダ側の攻撃を軽減してみせるわ
ネガ・クロニクル 戴冠
ドラゴンとクロノヴェーダは同質存在
故に、アークデーモン殺しに最適な歴史をわたくしは自分に適用するーー!
喰らいなさい、わたくし達の怒りを!
●怒りの日
クロノス級クロノヴェーダによって維持された世界にも、トループス級クロノヴェーダは存在しうる。
それは、クロノス級自身の力から作り上げられた文字通りの『手勢』だ。姿形は同じでも、基準時間軸のディヴィジョンに存在するトループス級とは、厳密には違う。
とはいえ、クロノヴェーダとしての悪行……つまり、奪い殺すことは変わらない。ましてやこの状況である。
レオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)は、『魔導公爵近衛兵』の凶行を止めるため、出来る限りのスピードで一気に近づいた。
「レオアリア・フォルシオン、推して参るわ!」
クロノス級を叩く好機。二度とは得られないチャンスに、レオアリアも発奮しているようだ。
一般人を手に掛けようとしていた近衛兵が振り返り、雄叫びを上げて陣形を組む。だが、レオアリアは速度を落とさない。
「ネガ・クロニクル、戴冠……復元せよ、我が歴史。それは未来を司る白き無機質なる光線の歴史……!」
パラドクス、発動。莫大な熱量を宿した聖なる光が、柱のように、あるいは神の振るう槍のように放たれた。
「喰らいなさい、わたくし達の怒りを!!」
応報の反撃を受けながらも、しかし、圧倒的熱量は近衛兵の先頭を進む個体を飲み込み、滅却せしめる。
欠片すらも遺さず、先頭の近衛兵は消滅した。それは、なんとしてでもこの世界を、そしてこの世界を構成するクロノス級を滅ぼしてみせるという、レオアリアの意思表明でもある。
「もはや、誰も殺させはしないわ。わたくし達が、この時空へたどり着いたからには!」
魔導杖を構えたレオアリアは、高らかに宣言した。ディアボロスの怒りの狼煙を!
成功🔵🔵🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
ウツロ・ジャレット
「ハッハァ、なんとも胸糞悪い場所に出くわしちまったもんだなぁ。
元死人の先輩からの言葉だ。死んだって何にもならねぇぞ『な〜んにもだ』。鎧人形とのヒーローごっこは『明日』に遊ぼう。今は逃げなよ」
近衛兵の集団の前に立ち、火薬をばら蒔いて軽口を吐くように一般人への【避難勧告】を促す。
そして隊列を組み襲いかかってくる近衛兵に対して嘲るように大きく笑い、散布した火薬をメリケンサックの火花で着火。爆発を起こして牽制していく。
「さぁこいっ!今日のヒーローはチョイと小細工が過ぎる曲者だぜぇ?HAHAHA☆」
●その笑みは虚ろなれど
ウツロ・ジャレット(リターナーのデーモンイーター・g02611)は、いつも笑っている。
裂けたような傷跡を、また裂いてしまうのかってぐらいに大きく大きく開けて、いつだって笑っている。
「ハッハァ、なんとも胸クソ悪い場所に出くわしちまったもんだなぁ。いや、未遂なんだから、出くわしそう、が正しいのか?」
誰と話しているのか、ウツロはがなりたてるような大声でブツブツ言う。
これから処刑されようとしていた人々は、訝しんだ。助けてくれようとしているのはわかる。だがウツロは、不気味だった。
ぐりんと、肩越しにピエロめいた不気味な顔が振り返った。
「元死人(リターナー)の先輩からの言葉だ。死んだってなんにもなれねぇぞ、"な~んにも"、だ」
ウツロは相変わらず、笑っている。何がおかしいのかもわからずに。
「鎧人形とのヒーローごっこは、『明日』に遊ぼう。今は逃げなよ」
HAHA! とけたたましい笑い声をあげて、ウツロは一般人の答えを待つまでもなく黒のヴェーダに挑んだ。
隊列を組み、雄叫びを上げて襲いかかってくる近衛兵。ウツロは火薬をばらまき、嘲るように大きく、大きく笑った。
「さぁこいっ! 今日のヒーローは、チョイと小細工が過ぎる曲者だぜぇ? ――こぉんな風になぁっ!!」
SMASH!! メリケンサックで殴りつけると、火花が散布された粉末に引火し……KRA-TOOOM!!
「うわっ!?」
引け腰で逃げつつあった一般人の誰かが、盛大な爆発に悲鳴を上げた。
突撃を仕掛けた近衛兵は言わずもがな、爆炎に飲まれて鎧ごと焼滅する。真正面から反撃を受けたウツロは、ダメージを受けて、しかしもっと笑っていた。盛大に。
「HAHAHA☆どうだい、笑えるだろう? これからもっと笑えることになるぜぇ!!」
軽口を叩いて、傷も厭わず、ウツロは笑いながら敵を殺す。喰らうように獰猛に殺す。
不気味だった。その言葉に対した意味はない、名前の通り虚ろなもの……そうであるはずだ。普段の彼ならば。
ただその背中は、不思議と勇ましく、頼もしく見えた。
ウツロの笑みはもはや、敵にのみに向けられる。餓えた狼のような笑みが。
成功🔵🔵🔴
効果1【避難勧告】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
リーシャ・アデル
・心情
……まさか、「あの時」に戻れる日が来るなんてね
ヴェル・ス・ヴァールに負けた、あの日
自分の無力さを思い知った時
……まだ、怖い部分はあるのよ、でも……それでも!!
覆す「今度」の機会が与えられたのなら、逃す訳にはいかないわっ!!
・戦闘
「翠焔・創像:フレアグレイブ」と「翠焔・創像:ボルケイノランス」で【貫通撃】や【斬撃】を使いつつ、敵のとループス級を『翠焔・創像:ウォーストライク』で【薙ぎ払い】攻撃していくわ
今度こそ、ここに集められた人達を救ってみせるっ!!
・その他
アドリブ等は大歓迎よ
アンネリーゼ・ゾンマーフェルト
共闘・アレンジ大歓迎
アデル先輩の宿縁を断ち斬る戦いですね、私もお手伝いします
まずは……このトループス級集団を処理するところから始めましょう
手始めに【パラドクス通信】で復讐者間の通信を確立するわ
これで一般人とトループス級の位置関係を把握しながら
効率的に虐殺を止めましょう
【地形の利用】と【暗殺】の技能で
身を隠すのに適した物陰を縫いながら敵を探し
敵を見つけたら静かに『対ゾルダート電磁銃』を構え
『#電磁 #広域放電 #感電注意』で人工稲妻の先制銃撃を加えるわ
反撃の『集団攻勢『投』』に対しては
物陰を利用した回避や
懐から取り出した『リヒトシュヴェーアト』での斬り払いを交え
【臨機応変】に避けていきましょう
クルミ・スターズ
・心情
……さて、クロノス級クロノヴェーダとの戦いですか
こちらとしても、これによってどう影響がでるのか気になる所ではありますが……まずは、虐殺を食い止めるとしましょうか
・戦闘
【ダンス】のように軽やかに、【一撃離脱】の精神を心がけて、敵の攻撃を避けつつ接近し、「魔導双銃「白鳥と黒鳥(オデット・アンド・オディール)」」による銃撃と蹴りでパラドクス『魅惑の舞踏』を使用し、攻撃しましょう
・その他
アドリブ等は大歓迎です
アラド・エクスヴェリア
・心情
ただでさえ強そうな奴が強化されてるってのに、敵が多いってのは嫌になるねまったく
とはいえ、可愛い子(※ナナちゃんのことです)に期待されちまった以上はできる限りで頑張るしかねーか
・戦闘
「時の妖精「クォーツァ」の加護」の【結界術】を使って自分の周囲に結界を張り、敵に突撃する
入れ替わって誰が攻撃してくるかわからないだぁ?そんなの、目につくやつからぶっ飛ばしていけばいいんだろっ!?
パラドクス『光輝爆撃』で手当たり次第ぶん殴ったり蹴ったりしてやらぁっ!!
・その他
アドリブ等は大歓迎だ
●二度目の『あの時』
忘れようはずもない、あの日。
ヴェル・ス・ヴァールに敗北し、真の意味ですべてを奪われた日。
自分の無力さを思い知った日。その瞬間に、リーシャ・アデル(絆紡ぎし焔の翼・g00625)はまた戻ってきた。
恐怖があった。当然だ、クロノス級はアヴァタール級とは違うのだ。これから戦うのは、かつて己が敗れた宿敵本人。
パラドクストレインに乗るときからずっと、リーシャは恐怖を抱えていた。だが、それでも彼女は、ここに来た。
そう、リーシャは、ここへ来た。運命を変えるために。
「……だから、ヴェル・ス・ヴァール……! 今度こそアタシは、ここにいる人たちを、そしてアタシ自身を、救ってみせるっ!!」
「!?」
ヴェル・ス・ヴァールは驚愕した。なぜなら、自分がこれから痛めつけようとしていた小娘が、まるで別人のように変じたからだ。
見た目の話ではない。気配だ。たやすく叩き潰せたはずの小娘の目には、強い意志と覚悟、そして力が漲っている!
「……小娘……! このワタシの世界に、踏み込んできた奴らがいるというの!?」
ヴェル・ス・ヴァールは驚愕し、しかし舌打ちして、トループス級を差し向け自らは後退した。奴は狡猾な女だ。
リーシャは一瞬、それを追いかけたが、すぐに気を取り直して人々のもとへ向かう。
そこで、戦っている仲間たちがいる。そして、今度こそ救ってみせると誓った人々が!
すでに3人のディアボロスが、魔導公爵近衛兵と戦闘状態にあった。
「話に聞いていた通り、現在のアデル先輩とこの時空のアデル先輩が入れ替わったようですね。なら、まずは一安心でしょうか」
リーシャのことをよく知るアンネリーゼ・ゾンマーフェルト(シュタールプロフェート・g06305)は、ほっと胸をなでおろした。
クロノス級の独立した時空に、因縁あるディアボロスが現れた時、その時空における当人は一時的に消失し、"現在"のディアボロスが置き換わる。
時先案内人が説明していたように、その現象が起きたことで、ヴェル・ス・ヴァールに殺されかけていた『この時空のリーシャ』の安全は確保された。
加えて彼女は、すぐにヴェル・ス・ヴァールとの決着を急ぐようなタイプではない。アンネリーゼはよく知っている。
「私が【パラドクス通信】を繋ぎます。協力して、トループス級を倒しましょう!」
「残留効果もなしに挑んだんじゃ、数を揃えても苦戦するだろうからな。それに、虐殺なんざ見過ごせるわけがない」
アラド・エクスヴェリア(リターナーの時間神官・g05269)が、こくりと頷き、現れた通信機を懐にしまった。
「これによってどう影響が出るのか、気になるところですが……まずは周囲の敵から片付けていかなければなりませんね」
クルミ・スターズ(虹の彼方に消えた骸星・g02923)は両手に魔導双銃『白鳥と黒鳥(オデット・アンド・オディール)』を構え、やる気だ。そして彼らの力が、この場では必要とされていた。
「突撃せよ! 我らに敵対する者は、すべて抹殺すべし!」
近衛兵が陣形を組む。槍の投擲と横列突撃、ふたつのパラドクスで反撃を仕掛ける構えか!
「電磁銃、出力安定。敵味方識別、よし。こちらは念のため、隠れた敵がいないかを探ります。おふたりもご武運を」
「ああ。さて、それじゃあ……やるか!!」
すっ、とアンネリーゼが姿を消す。陽動を買って出たアラドとクルミが、近衛兵めがけて突撃した!
時の妖精の加護を、さながら衝角のように前面に展開したアラドは、近衛兵の突撃攻撃にあえて真正面からぶつかった。
こうすることで、死角からの不意打ちを狙うアンネリーゼから敵の意識を惹きつけつつ、遊撃役であるクルミがより自由に動けるようにする、というわけだ。
必然、アラドがもっとも激しい反撃を受けることになるが、そこで結界が役立つ。加えて、彼のパラドクス『光輝爆撃(シャイニングボンバー)』は、敵との接触が攻撃トリガーになりうるインファイト型のパラドクス。突撃とは相性がいい。
「足を止めるな! 常に入れ替わり、奴を幻惑するのだ!」
敵は統率された動きで常に位置を入れ替え、誰が突撃するのかをわからなくさせ、防御を困難にさせるつもりだ。
では、それをどう攻略するか。アラドの出した答えは単純である。
「はっ、そんなの……目につく奴からぶっ飛ばしていけばいいだけだろうがっ!!」
SMASH!! そして、KBAM!! 素拳の一撃が触れた瞬間、近衛兵の顔面をオーラの爆発が飲み込んだ! 吹き飛ぶ最先鋒!
「なっ!?」
「少しばかり、痛いですよっと!! 手加減するつもりは、ねえがなぁっ!!」
拳、拳、蹴り。パラドクスを乗せた打撃は、一撃一撃が脅威的な破壊を生む。光の炸裂が、戦場をまばゆく照らす!
「さあ、ショータイムといきましょう? 私のダンスが美しいからって、見惚れていては蜂の巣になりますよ!!」
BLAMBLAMBLAMBLAM!! その隙間を縫うように、踊るように駆けるクルミ。舞踊の中から繰り出される乱打と銃撃は、アトランダムかつ予想しがたく、マズルフラッシュが瞬くたびに近衛兵の断末魔が響いた。
「ちぃっ! 槍衾にしてやれ!」
「センスが感じられない攻撃ですね。それでは、掠めることは出来ても、私を射抜くことは出来ませんよ?」
クルミは攻撃を躱しながら、強固な鎧をも貫通する弾丸をドタマに叩き込む。言葉通り、投げ放たれた槍がクルミを直撃することはない。
矛が白い肌を切り裂いて血の雫がこぼれ落ちる。だがその朱すらも、むしろクルミの舞をさらに美しく彩るようですらあった。
「アタシも混ぜてもらえるかしら? ただし……アタシのダンスは、もっと激しいけれどねっ!!」
リーシャも駆けつけ、一瞬の描雅で燃える螺旋状の炎槍を創像すると、混迷の戦場を貫き穿つ強烈な突進で横断した。
それはまるで、様々な色が塗りたくられたキャンパスを、さらに大きなブラシで塗りつぶすような一撃。
リーシャの闘志を現したかのように燃える翠焔は、反撃をものともせず敵を一掃する。アラドとクルミの遊撃戦で浮足立った近衛兵は、ベストタイミングの『横槍』を受け、なすすべもなく蹂躙された!
「あの時とは違う……やれる! アタシは、負けられない……絶対に!」
「俺は詳しい事情を知らないけどよ、そう一人で気張ることはないんじゃねーか?」
手応えをぐっと噛みしめるリーシャに、アラドは言った。
「そうですよ、これは私たちみんなの戦いです。倒さねばならない敵であることは共通していますからね。
私も含めて、ここにいる全員が、悲劇を止めようとしています。だから協力して、クロノヴェーダを殲滅しましょう!」
「……そうね、ありがとうふたりとも。アタシはあの時よりも強くなれたはず……けど、それだけではないのよね」
リーシャは、ともに戦う仲間の存在を実感し、莞爾と笑って頷いた。
そして具現化したパラドクス通信の端末を手にし、呼びかける。
「そっちの様子はどう? 敵はまだいそうかしら?」
「ええ。かなり広域に展開されているようですね。逃亡者を警戒していたのでしょうか……」
端末越し、気配を消して敵を探っていたアンネリーゼは、静かに応えた。
対ゾルダート電磁銃を構え、隠れ潜んでいた近衛兵に……広域放電をお見舞いする!
「ぐっ!? こんなところに、敵がいただと!?」
すかさず反撃で槍を投げつけられるが、『リヒトシュヴェーアト』で致命的攻撃を切り払い、ダメージを最小限に抑えるアンネリーゼ。その動きに、近衛兵は気圧された。
「なんだ、この小娘は……我々の知っているディアボロスよりも、強い……!」
「そう。あなた達の認識は、「そこ」で止まっているのね」
ZAP!! 人工稲妻が扇状に放たれ、今度こそ近衛兵にとどめを刺した。
「なら、私たちが負ける理由はないわ。私たちは、あなた達には想像がつかないぐらいに戦い抜いてきたんだから」
この時空に存在するクロノヴェーダは、ディアボロスの再起を知らぬ。怒りの反撃による様々な勝利を知らぬ。
それゆえに、今の彼女たちの成長を知らない。そこに隙がある。積み上げたすべての戦いが、ディアボロスに味方していた。
「今ので、近衛兵は最後だったようです。すでに別のディアボロスのおかげで、一般人は避難を始めています。これ以上の犠牲は、出ないと考えていいでしょう」
アンネリーゼの報告に、リーシャ・アラド・クルミから安堵の息が漏れた。
「しかし、これでようやく一角か。敵が多いってのは嫌になるね、まったく……とはいえ、可愛い子に期待されちまった以上は、頑張るしかねーけどさ」
「それ、ナナのこと? 動機が不純じゃない? ……なんてね」
アラドの軽口に笑うリーシャ。緊張は幾分か解けているようだった。
「さて、それでは次の敵を叩きにいきましょう。もたもたしている暇はありませんよ!」
クルミの檄を受けて、若者たちはクロノヴェーダを追いさらに上野公園の奥へ。
後顧の憂いは取り除かれた。ここからが戦いの本領だ……!
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【士気高揚】LV2が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
ラズロル・ロンド
(サポート)
妖狐の風塵魔術師×レジスタンス諜報員、21歳の男
口調はざっくばらん(僕、~君、だね、だよ、だよね、なのかな?)
性格は人懐っこく敵も味方も話しかける人誑し
情報収集好きで、共感、同調して近づき
必要ならこちらの都合が良くなるよう話の方向性を操作
敵にバラして良い状況なら「悪いね、実は僕コッチ側なんだ」と開き直る
機密は話をすり替えて逸らすよ
話の空気に敏感で、流れが悪くなるといつの間にか姿を眩ます
パラドクスはどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動
少しの無茶をしてでもいい結果を得られるよう、考える事を諦めない
他の仲間に迷惑はかけないようにする。公序良俗に反する行動はしないよ
後はお任せ。よろしくね
シェイラ・アズラク
(サポート)
『……オレの夢、叶えるためなら容赦はしないよ』
人間のジン契約者×ガジェッティア、12歳の女です。
普段の口調は「アル=アズラク(オレ、お前、だ、だぜ、だな、だよな?)」、心を許したら「シェイラ(オレ、相手の名前、だね、だよ、だよね、なのかな? )」です。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
クルミ・スターズ
・心情
さてさて、敵役を舞台に引きずり出す為にも、取り巻きは排除していきませんとね?
悪魔に仕える天使というのもまたそれはそれで趣があるような気がしますが……お覚悟を
・戦闘
残留効果の≪飛翔≫を用いつつ、パラドクス『欺き鳴らす復讐劇』で攻撃します
【一撃離脱】を心がけて、1体1体【解体】していきますが……さて
本命たるヴェル・ス・ヴァールの持つ宝玉を破壊する為に、どこまで仕込みができるやら
・その他
アドリブ等は大歓迎です
アラド・エクスヴェリア
・心情
さってと、余計な邪魔が入らねぇようにこっちのトループス級もどうにかすっか!!!
・戦闘
とは言っても、結局やることはあんまし変わんねぇんだよな
【結界術】を自分に貼りつつ、ついでに残留効果の≪飛翔≫を使って空を飛べるようにしておく
時の妖精「クォーツァ」を【召喚】し、パラドクス『フェアリーコンボ』で攻撃する
・その他
アドリブ等は大歓迎だ
リーシャ・アデル
・心情
虐殺を担当してたクロノヴェーダ達は片付けたとはいえ……まだ、結構数が残っているわね
こうしてみると、ほんと憎たらしいくらい用意周到ねヴェル・ス・ヴァールの奴……
まぁいいわ、残った連中も、ぶっ倒してやるっ!!
・戦闘
残留効果の≪飛翔≫を使って【空中戦】ができるようにするわ
「翠焔・創像:フレイムフェザー」を【投擲】しつつ牽制して、パラドクス『翠焔・創像:ヒートバインド』で敵の動きを封じつつ攻撃するわ
……本当は、まとめて蹴散らしたいとこだけど、あくまで1体ずつ攻撃して残留効果の≪トラップ生成≫を、仕込んでおくわ
ヴェル・ス・ヴァールを、確実に倒す為に
・その他
アドリブ等は大歓迎よ
シルシュ・エヌマエリシュ
(サポート)
○プレイング前提
他のディアボロスの邪魔や迷惑になるような行為はしません。また、依頼成功の為でも、公序良俗に反する行いは一切しません。それ以外はお任せ致します。
○戦闘以外
皆様の補助に回ります。所謂『縁の下の力持ち』と言う奴です。えへん。
特に救護役なら任せて下さい! 立派に勤め上げましょう!
○戦闘
積極的にパラドクスで仲間を援護します。私の力が皆様の役に立てるのであれば、嬉しい限りです。
ともあれ、私にクロノヴェーダを赦す理由はありません。私の怒りも皆様の怒りも、等しく背負い此処に居ます。貴方達を断罪します。
「さて。貴方の終焉を告げさせて頂きますね」
主な行動は皆様のサポートです。今も昔も変わりません。
●尖兵を越えて
魔導公爵近衛兵を蹴散らしたことで、囚われていた一般人は避難を始めていた。
しかしその代わりにディアボロスの前に立ちはだかるのは、トループス級『ガルガリン』の大群。
現在のディアボロスたちを、「自らの世界に入り込んだ謎の敵」と認識したヴェル・ス・ヴァールが差し向けた尖兵だ!
「こうしてみると、ほんと憎たらしいくらい用意周到ね、ヴェル・ス・ヴァールの奴……襲撃にも備えていたってわけね」
かつてこの上野公園で奴に殺され、新宿島に流れ着くことになったリーシャ・アデル(絆紡ぎし焔の翼・g00625)は、宿敵の狡猾さに歯噛みした。
「放っておいたら、奴との戦いで余計な邪魔を入れられそうだ。今のうちに、こっちもどうにかすっか!!」
「取り巻きを排除して、"敵役"を舞台に引きずりださないとですからね? それでは皆さん、お覚悟を」
アラド・エクスヴェリア(リターナーの時間神官・g05269)とクルミ・スターズ(虹の彼方に消えた骸星・g02923)も引き続き連携し、3人はガルガリンの大群に戦いを挑む。
かつて『第一次東京奪還戦』で相対したロード・ガルガリンと同じ姿をしているが、このガルガリンどもはあくまでトループス級。個々の力はさしたるものではない。
「ヴェル・ス・ヴァール様の世界を脅かす闖入者どもめ。これ以上先には行かせん!」
しかし、クロノス級たるヴェル・ス・ヴァールが生み出したガルガリンは、絶対の忠誠を誓い、命を惜しまずに反撃する。
雑兵の最大の武器は数だ。そこに一糸乱れぬ連携が加わるとなれば、けして油断できぬ敵と言えた。
「ずいぶん忠誠心が厚いんだね? そんなに頑張ったって、このクロノス級が支配する時間軸じゃ、ジェネラル級にはなれないだろうにさ」
3人の戦いにやや遅れて駆けつけたラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)は、いつもの調子で軽口を叩く。
ラズロルの言葉は、それ自体がパラドクスとして昇華されるほどに複雑怪奇で、真意を読み取りがたい。甘い罠なのだ。
「敵が数で攻めてくるなら、こちらも数で対抗しましょう。皆様、補助はお任せを。道を切り拓いてください!」
「クロノス級を滅ぼすことが出来るチャンスだもんな! 協力は惜しまないぜ!」
さらにシルシュ・エヌマエリシュ(ドラゴニアンのガジェッティア・g03182)とシェイラ・アズラク(夢語りのライラ・g03247)が援護に加わり、これでディアボロス側は6人の盤石体勢となった。
総数としてはいまだ大きく劣るが、一騎当千たるディアボロスがこれだけ揃えば、いかな大群とて鎧袖一触だろう!
「ありがとう、助かるわ! けど、焦って反撃を受けすぎると、後が辛いわね。ここは一体ずつ、確実に仕留める!」
リーシャは炎めいた翼を広げ、低空飛翔することで一気に距離を詰める。
そして翔びながら、『翠焔・創像:フレイムフェザー』を投擲し、敵を牽制。天使の羽めいたダガーは、怒りに燃える炎を帯びて剣呑だ。これ自体はパラドクスではない、が……。
「そんな見え透いた小細工に、騙されると思っているのか?」
先頭のガルガリンは、フレイムフェザーをひょいと軽々躱し、両手に出現させた光輪に恐るべき光輝を凝縮する。
「見え透いた? 見えていないようじゃない」
「何!」
避けたはずのフレイムフェザーの柄から、蛇のようにのたうつ炎の糸が出現し、ガルガリンの首に絡みついた!
「仕込みは上々っ! ってねっ! 油断したわね!」
投擲したフレイムフェザーを起点に炎の糸を出現させ、不意を打って敵の急所を締め上げる。これが本命のパラドクス、ヒートバインドだ!
「お、おのれ……!」
ガルガリンは苦し紛れに光輪を投擲! しかし擲たれたふたつの光輪のうちの一つは、リーシャを飛び越えて現れたアラドの結界に弾かれてしまう!
「往生際が悪いな。きっちり死んでおきな!」
アラドは弓なりに落下しながら、空中を蹴りさらに加速。時の妖精「クォーツァ」を従え、踊るような斬撃を放った。
ヒートバインドで急所=首を拘束されていたガルガリンは、アラドとクォーツァの連携攻撃を避けきれず、消滅。
「どうした、こんなもんか? さっきの威勢はどこに行ったんだ!」
消滅地点に着地したアラドは、周囲の敵を吹き飛ばす勢いでさらにフェアリーコンボを繰り出し、敵陣をかき乱す!
反撃の光輪が、至近距離で乱れ飛ぶ。頬を裂かれながらも、アラドは冷静だ。垂直飛翔で再び空中に逃れ、役割を交代。
そこへ猛禽のように急降下を仕掛けたのが、上空で待機していたクルミである。
彼女の背の翼は、巨大かつ禍々しいものに変じていた。アラドの奇襲で足並みが乱れたガルガリンは、クルミの強襲に対応しきれない。
「今宵の舞台は、我らディアボロスが主役なり! あなた達の役割は……さしずめ、花道を彩る飾りというところですかね?」
魔晶剣『星屑の涙(ティアードロップ・スターダスト)』が、その名の如く星屑のように煌めいた。
三次元的立体機動で踊るクルミが剣閃を描くたび、寸断されたガルガリンの身体から血が迸る。それは、夜空に最期の煌めきを刻む星の死に際のようにも、一夜限りの命を咲かせる徒花のようにも見えた。
「くっ、疾い……!」
「あなた達が遅いんじゃないですか? 私はここですよ?」
一撃離脱を繰り返すクルミは、さしものガルガリンが高速移動したところで、反撃を直撃させるには至らない。
反撃ダメージを最小限に抑え、クルミは飛び跳ねるように復讐劇を描く。戦いの場でなければ、見惚れてしまいそうなほどに美しい。
「こいつらは、一体なんなのだ……何故、ここまでの強さを……!?」
「わからないかい? わからないよねぇ。だって、君たちは"ここ"でずっと、あのアークデーモンに従ってきたんでしょ?」
戸惑うガルガリンの背後、いつのまにか忍び寄っていたラズロルが、ころころと鈴が鳴るような声で囁いた。
「貴様……」
「だから君達には、僕らがなぜ戦うかもわからないわけだ。それって怖くない? 正体も理由もわからない相手に殺されるんだよ」
ガルガリンは何かを言おうとした。が、ラズロルが口元に人差し指を当てて、「しぃ」と言うと、まるで呪いにかかったかのように喉が引きつり、言葉が発せなくなってしまう。
「さっき彼女が言ってたじゃないか、今日の舞台劇の主役は復讐者(ぼくら)だってね。君達は"飾り"なんだから、声を出しちゃダメだよ」
見えない鎖で縛られたように動けないガルガリン。そこへ、リーシャのフレイムフェザーが飛来し、炎の糸がその身を縛り、翠の焔で焼き尽くす。
「がああああっ!?」
「まあ、僕にかまってるとこうなるんだけどね。あんまり敵の言葉に耳を傾けないほうがいいよ?」
「言葉で敵を縛るなんて、アタシには無理な芸当ね……でもおかげで、攻撃しやすかったわ」
「どういたしまして。僕はこういう方が得意だからね、気にしないで」
ラズロルはリーシャにけろっとした顔で言い、また気配を消して身を潜める。神話のトリックスターめいて、その動きは読めない。
「おのれ、罪深き闖入者どもめ! 断罪してくれる!」
「断罪、ですか。切り離された時間に囚われた人々を、何度も苦しめ殺めてきたあなた達が、そういうのですね」
シルシュの目が、すっと据わった。
彼女もまた、ディアボロス。怒りを背負い、怒りを燃やし戦う者。クロノヴェーダという時点で赦す理由などない。
クロノス級との宿縁を断つ機会を得たリーシャの怒りも、彼女とともに戦うアラドやクルミ、あるいはラズロル、シェイラ……同じ仲間の怒りをも、シルシュは背負うのだ。
「ならば、どちらが断罪すべき存在なのかを、その身に教えてあげます」
「お前らみたいな奴らを倒さないと、オレの夢は叶えられないからな! だから……消えてもらうぜっ!」
シェイラが息を合わせ、同時に攻撃する。契約したジンをダガー型ガジェットウェポンに纏わせ、巨大な刃に伸長し、横薙ぎに振るった!
「まとめて薙ぎ払ってやるぜ!」
「「「ぐわあああっ!?」」」
「この世界も、あなたがたも、すべては泡沫の夢のごとく消えゆくものなのです。ほら、こんなふうに」
魔霊刃で薙ぎ払われ、吹き飛んだガルガリンの群れ。その周囲にはすでに、シルシュが展開した無数の"泡"がたゆたっている。
泡の表面に映るガルガリンの表情が、怪訝から驚愕、そして恐怖に変わった。泡の正体が、水ではなく凝縮された炎の息吹だと理解したからだ!
「まず――」
「逃さないわよ!」
「ここが見せ場ですよ? モブはモブらしく、盛大にド派手に散りませんと!」
リーシャ、クルミの連携攻撃! 炎の糸と幻惑的な斬撃がガルガリンの動きを縛り、逃げる足を削ぐ。強襲だ!
シルシュがにこりと微笑んで手を握りしめた瞬間……KBAM!! 炎の息吹の泡が爆ぜ、竜の獄炎がガルガリンを飲み込んだ!
「わー、たしかに派手だね! この調子で片付けちゃおうか?」
「まだ往生際の悪い奴らがいるみたいだからな! 行くぜ、魔力を貸してくれ!」
ラズロルの言葉にシェイラがうなずき、再びジンの魔力を引き出して巨大な刃を形成すると、残存したガルガリンを両断する。
その攻撃をかろうじて避けた敵には、ラズロルが忍び寄り、言葉の魔力でその身を縛る。水も漏らさぬ追撃である。
「ついた相手が悪かったな。ここが潮時だぜ!」
そして、アラドの高速連携攻撃! クォーツァとの一心同体の連続攻撃で、次々にガルガリンを切り裂き、妖精の魔力が消滅せしめる!
「これで、終わり……ッ!」
とどめの一撃をリーシャがくれてやると、炎の糸に縛られ最後のガルガリンが燃える。形も遺さず、焼滅。
一陣の風が吹き抜け、戦いのあとを洗い流した。そこに、もはや大群のトループス級はどこにも存在しない。
「お見事です、皆さん! あとはクロノス級……ヴェル・ス・ヴァールのみですね」
シルシュは手を叩き、仲間たちの連携と奮戦を讃えた。
「そうね。でも、あいつはアタシが知ってる時よりも強化されているみたい。まずは、あの宝玉を破壊しないと……」
「それなりに仕込みはしたつもりですが、あとはぶっつけ本番ということになりますねぇ」
ぐっ、と奥歯を噛みしめるリーシャに、クルミが言った。
「まあ、やることは変わらねぇだろ。ここまできたら、逃しはしねぇ。何がなんでも、ぶっ潰してやる」
拳を握りしめ、闘志を燃やすアラド。ダメージも必要最低限のレベルに抑え込まれており、身体的な消耗も微々たるものだ。
決戦を挑むのに、憂いはない。それは他のディアボロス達も同じである。
「僕はあのヴェル・ス・ヴァールっていう奴を、戦争で見たきりだけど……クロノス級となると、アヴァタール級のようにはいかないだろうしねぇ。しかも力を得ている……か」
ラズロルは顎に手を置いて、考える。アヴァタール級を生み出し、基準時間軸へ過去からの攻撃を続けてきたクロノス級。戦うのは彼にとってもこれが初めてであり、その実力は未知数だ。
加えて、リーシャの緊張具合からして、敵のそもそもの実力が相当のものだとわかる。いかにして攻め崩すべきか?
「ここまで来たなら、いけるさ! 宿縁を終わらせて、勝って帰ろうぜ!」
「……わかってるわ。最初からアタシは、そのつもりで来たんだもの」
シェイラの言葉に、リーシャは迷いを振り払うように頷いた。
そんなディアボロス達の前に、ばさりと青い翼を翻し、褐色の魔人が降り立つ。
アークデーモン、ヴェル・ス・ヴァール。漲るその力は、まさにクロノス級の証。この切り離された時空を統べる者。
執念と怒りが引き寄せた宿縁の戦いは、いよいよ分水嶺を迎える……!
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【エアライド】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV2が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
リーシャ・アデル
■ヴェル・ス・ヴァールとの会話
……ようやく、たどり着いたわ
アンタに両親を殺されて、大天使「ラピュセール」に憑依されても制御を奪い返して復讐者(ディアボロス)となって、結局アンタに負けて無力さを思い知って
……それでも、もう一度立ち上がって、アタシは今、ここに居るっ!!
ヴェル・ス・ヴァール!!アンタとの腐れ縁、いい加減断ち切ってやるわ!!
■その他
会話を終わらせる際に銀色の軽装鎧に炎のような翼を3対6枚備えた大天使の姿となるネメシスモードを発動し、パラドクス『翠焔・創像:ヒートバインド』でヴェル・ス・ヴァールの『急所』として『宝玉』を狙うわ
アドリブ等は大歓迎よ(後はお任せします)
●時を越えて、今
「……ようやく、辿り着いたわ」
褐色の魔人と相対するは、炎の翼を背負うリーシャ・アデル(絆紡ぎし焔の翼・g00625)である。
「アンタに両親を殺されて、大天使に憑依され、制御を奪い返して、ディアボロスとなって……。
それでも、アタシはアンタに負けた。自分がいかに無力で、ちっぽけで、だったかを、身を以て知らされたわ」
「……なるほど、お前はワタシが殺そうとしていた小娘であって、そうではないということね」
ヴェル・ス・ヴァールは本能的に理解する。力なく倒れていた少女と、目の前の"敵"は、同じだが違うと。
一度は降した相手と油断すれば、殺される。それだけの気迫があった。
「そう。アタシは立ち上がった。アンタに殺されても、この怒りを捨てずに」
リーシャは、胸に手を当て、強く握りしめた。
「そして今……アタシは、ここにいるっ!!」
「……!」
「ヴェル・ス・ヴァール! アンタとの腐れ縁はここまでよ。いい加減に、この宿縁を断ち切ってやるわ!!」
「……どうやってかは知らないけど、なるほどたしかに力は増したようね。今のワタシでも一筋縄ではいかなさそうだわ」
びりびりと、空気が震える。リーシャの怒りとヴェル・ス・ヴァールの殺意が、ぶつかりあっていた。
「けれど、それは思い上がりよ。お前ではワタシは倒せない。拾った命をわざわざ捨てに来るとはね!」
「本当に思い上がりかどうか、試してみればいいわ!」
リーシャは不敵に言った。背中の翼がさらに強く燃え上がり、3対6枚の炎の翼へと変じる。
「その姿は……!?」
銀色の鎧を纏い、炎を背負う姿は、まさに大いなる天使……いや、応報の女神の名を持つ、復讐の化身!
「はあっ!」
リーシャは炎の糸を放ち、ヴェル・ス・ヴァールの動きを拘束しようとした。疾い!
「くっ!?」
悪魔はとっさに大きく飛び退った。ギリギリのところで糸は外れる……だが褐色の肌を、冷や汗が伝う。
(「なんなの、あの気迫は……あの怒りは……!?」)
ヴェル・ス・ヴァールは理解出来ない。リーシャが背負うもの、奪われた者の怒りを。
ゆえに恐れる。決然と己を睨む少女を!
「……そう簡単に、このワタシを捉えられるとは思わないことねッ!」
敵は宝玉の力を発動し、猛スピードで迫る。リーシャは翼を広げ迎え撃った!
「もうアタシは逃げない。倒れもしない。アンタを倒すまでは!」
宿縁に決着をつけ、ユメを取り戻すため。少女の赤い瞳が、敵を射抜く!
大成功🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
クルミ・スターズ
・心情
さて、色々募る想いもあるはずのリーシャさんに敵のお相手はお任せするとして、こちらは準備をしましょうか
狙うは、敵の持つ『宝玉』……さぁて、うまくいくとよいのですが
・行動
リーシャさんが何かしらのアクションを見せるのと同時、パラドクス『イグジストハッキング』で敵の存在情報へ不法侵入(アクセス)し、敵の動きを抑えようと試みます
失敗しても、残留効果の≪飛翔≫で加速しつつ、≪フライトドローン≫を敵の軌道の邪魔となるよう出現、≪トラップ生成≫で網状のトラップを射出し、動きを制限するように試みます
わずかでも、動きを止められれば……!!
・その他
アドリブ等は大歓迎です
アラド・エクスヴェリア
・心情
さぁて、おっかない相手との戦いだ……
・戦闘
残留効果の≪フライトドローン≫や≪トラップ生成≫で相手の動きを妨害しつつ、パラドクス『時聖光波陣』を使って動きを止めるぜ
まぁ正直パラドクスの効果で消滅とかできるかわかんねぇしそもそも相手がとっ捕まるかはまた別問題だが、それでも一瞬でいいから動きを止められりゃあな……っ!!
・その他
アドリブ等は大歓迎だ
ウツロ・ジャレット
心情:当事者同士の会話ってのは邪魔したくないが、茶々入れたくなってくるのは性分だよなぁ…!
「なぁ、今どんな気持ちだ?
ここらの輩一人ずつ潰して、燃やして、砕いて煽って…ああ、いい気分ってか?
――出来なくて残念だったなぁオイ。ブリキの兵隊は消えちまって。獲物は皆逃げていく。HAHAHAHA☆…お前さん、今笑えてるかい?」
パラドクスで口から刀を引き抜いて右手に構え、残留効果【トラップ生成】で地面をぬかるませて足場を悪くしつつ【浮遊】しながら歩を進める。
パラドクスは次の行動の布石として、言葉や残留効果を駆使して動きは止めれずとも制限をかけていこうとする。
【アドリブ・連携歓迎】
●魔人の翼を射止めよ
リーシャの宣戦布告を受けたヴェル・ス・ヴァールの中には、ディアボロスへのかすかな恐れと警戒が生まれていた。
己の世界に土足で踏み込んできた侵入者から、けして油断してはならぬ恐るべき敵へと、認識が変わりつつある。
「どうやら、ワタシの力の源を知っているようね……そう簡単には行かないわよ!」
結果として、ヴェル・ス・ヴァールはその高速移動能力を駆使し、宝玉を狙わんとするディアボロスを翻弄した。
この勢いで戦いに挑めば、苦戦は必至。こちらの力量を正しく理解し警戒する敵ほど、厄介なものはない。
「さすがに一手では、やらせてくれないようですね。けれど、そのための私たちです」
「おっかない相手だが……ここまで来たら、最後までやるしかねぇな!」
クルミ・スターズ(虹の彼方に消えた骸星・g02923)とアラド・エクスヴェリア(リターナーの時間神官・g05269)は、ヴェル・ス・ヴァールの素早い動きに対処しようと、意識を集中させる。
一瞬でも油断すれば、反撃で大ダメージを受けかねない。だが、宝玉を破壊するためには、なんとかして奴の動きを鈍らせねば。
「ずいぶん焦ってるじゃねえか、ええ? なぁ、今どんな気持ちだ? 教えてくれよ」
そんなヴェル・ス・ヴァールを、ウツロ・ジャレット(リターナーのデーモンイーター・g02611)はあえて小馬鹿にするような顔で嘲笑い、挑発した。
「ここらの輩ひとりずつ潰して、燃やして、砕いて煽って……ああ、いい気分ってか?」
「こいつ……!」
「出来なくて残念だったなぁ、オイ」
ウツロの言わんとすることを察したヴェル・ス・ヴァールのこめかみに、青筋が浮かぶ。
「ブリキの兵隊は消えちまって、獲物はみんな逃げていく。HAHAHAHA☆ こりゃあ傑作だ、最高のジョークだぜ!」
ウツロは背中をおもいっきり逸らし、天を衝くように哄笑した。
ヴェル・ス・ヴァールは怒りに任せ、氷の一撃を叩き込もうとした……が、ぎらりとこちらを睨みつける眼に、射竦められた。
「お前さん、いま、笑えてるかい?」
「……!」
ヴェル・ス・ヴァールの背筋が凍る。ウツロはまるで曲芸師めいて口から刀を引き抜き、右手に構えた。そして浮かび上がり、ヴェル・ス・ヴァールに一気に接近!
「笑えるわけねぇよなぁ!? ここにはお前さんの敵がわんさかいやがる! 怖くてしょうがないんだろう、えぇっ!?」
不意を突かれたヴェル・ス・ヴァールに、ウツロの斬撃が襲いかかる。だが高速移動で、直撃は回避。
薄皮一枚が裂け、じわりと血が滲んだ。あと少し冷静になるのが遅ければ、胴体を両断されていかねなかった一撃だ。
(「こいつ、ただの道化師じゃない、頭が回る……!」)
ヴェル・ス・ヴァールは警戒を新たにする。冷気の弾丸でウツロを牽制し、有利な距離を取ろうと翼をはためかせた。
が、空にはすでに、クルミとアラドがいる!
「逃しませんよ! リーシャさんのためにも、私たちのためにも。あなたはこの閉じた世界で、滅んでもらいます!」
「くっ!?」
クルミのイグジストハッキングが、ヴェル・ス・ヴァールという反自然の存在の情報を書き換え、歪める。
ヴェル・ス・ヴァールの周囲の空間にブロックノイズめいた歪みが生じ、高速移動を大きく鈍らせた。
「ふざ、けるな……ッ! 誰が、滅ぼされてたまるものですかッ!」
「さっきまでの勝ち誇った顔はどうした? ヴェル・ス・ヴァール。ようやく俺たちの恐ろしさを思い知ったかよ!」
アラドは挑発を叩きつけながら、さらに死角から結界によるチャージを仕掛ける。
ヴェル・ス・ヴァールのこめかみを、また一筋冷や汗が伝った。このディアボロスどもは、たしかに恐ろしい。
個々の練度もさることながら、おそらくは即興であろう連携も研ぎ澄まされている。だが何より恐ろしいのは……!
「俺たちだってよ、お前の所業に怒ってるんだぜ。なんの罪もない人々を、見世物みたいに殺しやがって!」
アラドの猛攻が、少しずつヴェル・ス・ヴァールの余裕を削る。奴には、それほどの攻勢を生み出す根源がわからない。
「さあ、どんどんトラップの網は狭まっていきますよ? いつまで逃げ回れますか?」
クルミの執念深さが、理解できない。なぜそこまでするのかが、心の底から理解できない。
「まるでハエみてえだなぁ! これが人間ぶっ殺してお山の大将気取ってた奴の末路かい? HAHAHA!」
ウツロの、嘲りながらもこちらを決して逃さないという殺意が、一切理解できない。
ディアボロスの原点にして根源とは、怒りだ。
人々の怒り、個々人の怒りこそが、彼らを復讐者たらしめる。
人々の命を、時間を、未来を、ユメを……何もかもを当然のように簒奪し、踏みにじるヴェル・ス・ヴァールには、彼らの怒りがわからないのだ。
だから恐れる。だから畏怖する。そしてその怒りこそが、執念こそが、奴を徐々に追い詰めていく!
「逃げ場は与えません。私はただ、準備をすればいいだけですからね。あなたを確実に滅ぼすための準備を」
「そうら、おっかねえディアボロスのおでましだぁ! ベロベロバァ!」
「!!」
クルミのハッキングが回避運動を制限し、後ろに回り込んだウツロの斬撃が再び肌を斬る。咄嗟に反転した瞬間……アラドがそこにいた!
「もらったぜ!」
「しま……!」
反転した結界が展開し、ヴェル・ス・ヴァールを弾き飛ばした! 翼がつかの間消失し、奴はごろごろと地面を転がる。
力を与えていたであろう宝玉の光が、切れかけのネオンライトめいて明滅している。僅かな間だが、奴の高速移動は封じ込められた。
再びその力を発揮する前に、宝玉を……あの特殊兵装を破壊さえ出来れば……!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【ドレイン】がLV3になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
クルミ・スターズ
・心情
さぁて、ようやく正念場といった所ですか……っ!!
この好機、逃しはしませんよっ!!
・戦闘
残留効果の≪トラップ生成≫で引き続きヴェル・ス・ヴァールの妨害を行いつつ、パラドクス『欺き鳴らす復讐劇』で「魔導双銃「白鳥と黒鳥(オデット・アンド・オディール)」」を強化し、その【連射】で宝玉を攻撃します
・その他
アドリブ等は大歓迎です
アラド・エクスヴェリア
・心情
ようやくできたチャンスだ……逃してなるものかよっ!!
・戦闘
残留効果の≪トラップ生成≫と【結界術】で奴さんの動きを妨害しつつ、パラドクス『フェアリーコンボ』で時の妖精「クォーツァ」を【召喚】して連携攻撃で敵の宝玉破壊を試みるぜ
・その他
アドリブ等は大歓迎だぜ
リーシャ・アデル
・心情
みんなが作ってくれたこのチャンス……逃す訳にはいかないっ!!
・戦闘
引き続きネメシスモードは発動したままで戦うわ
残留効果≪トラップ生成≫でヴェル・ス・ヴァールの妨害をしつつ、パラドクス『翠焔・創像:フェニックスブレイヴ』に【破壊】【粉砕】【貫通撃】【火炎使い】ととにかく使えそうな技能を諸々載せて、宝玉に叩き込んでやるわっ!!
・その他
アドリブ等は大歓迎よ
※ネメシスモードは銀色の軽装鎧に炎のような翼を3対6枚備えた大天使の姿です
ウツロ・ジャレット
心情:エライ事挑発に乗ってくれたねぇ。HAHAHA…だが、そんなに頭に血ぃ上ってると…細かい所見逃しちゃうぜぇ?
手に持つ刀を握り直し【トラップ生成】された足場を無視するように【飛翔】と【浮遊】を鼻歌交じりに利用し、空中で独特の緩急をつけながらヴェル・ス・ヴァールとの距離を詰めていく。氷の魔剣の攻撃を刀で受け流しつつ様子を観察。隙あらば宝珠を叩っ斬るつもりでいる。
「さぁて、拙い剣術で申し訳ないがな。手元の宝珠が物騒なんでよ。まぁ、なんだ?ーー…その『羽根』毟って同じ舞台に上がってきてもらおうか?」
【アドリブ連携歓迎】
●かくて魔女の翼は射抜かれた
「……ぐ……!」
ヴェル・ス・ヴァールは宝玉の力を一時的に抑えられ、しかし未だ諦めてはいなかった。
力の減衰は一時的なものだ。わずかな時間を耐えきれば、再び高速移動で奴らを圧倒することが出来る。
そもそもからして、クロノス級は強大。まだやりようはある……奴は、心のなかで己にそう言い聞かせた。
そうしなければならない事実が、何よりもヴェル・ス・ヴァールを苛立たせた。
「みんなが作ってくれたこのチャンス……逃すわけにはいかない……!」
3対6枚の燃える翼を背負ったリーシャ・アデル(絆紡ぎし焔の翼・g00625)は、真っ先にヴェル・ス・ヴァールを追う。
奴の執念深さと強大さを、もっとも身を以て思い知っているからこそ、けして油断してはならないと理解していたのだ。
「小娘ぇっ!!」
ヴェル・ス・ヴァールは凶相を浮かべて吠えた! 燃える翼から放たれた羽根型ダガーと氷の弾丸がぶつかりあい、肌を焦がしそうなほどの熱波が大気をじりじりと燻す。
「まだ足掻きますか……! けれど、ここが正念場です! 全力で妨害しますよ!」
クルミ・スターズ(虹の彼方に消えた骸星・g02923)は、リーシャの攻撃に間髪入れず追撃を行うことで、ヴェル・ス・ヴァールに対応ないし回避を強制し、逃走を妨害した。
事実、効果的な妨害だ。ヴェル・ス・ヴァールは時間を稼ぐことが目的。耐えられれば奴の勝ちと言ってもいい。
攻撃が来れば、反撃せざるを得ない。反撃すればするだけ、距離を取ることも防御に回ることもできなくなる。
「頭に血ぃ上ってんなぁ? そんなにカッカッしてるとよぉ、細かいところ見逃しちゃうぜぇ?」
その後ろから、のしのしとウツロ・ジャレット(リターナーのデーモンイーター・g02611)が迫る。
握り直した刀を威圧的に振り、口の端が裂けたような笑みを浮かべて眼光をぎらつかせるさまは、トループス級であれば気圧されて怖気づいたかもしれないほどに恐ろしい。
ヴェル・ス・ヴァールはそこまで小心ではない。だが、"狩る側"の振る舞いをするウツロの一挙一動が、奴の高慢な精神に対する挑発だ。否応なく、ストレスを与えられる。
ヴェル・ス・ヴァールは、強い。強いからこそ、自分が追い詰められているという事実を認識させられることが、精神的な余裕を削り取っていくのである。
「力を取り戻せば、俺たちなんて皆殺しに出来る、って思ってんだろ? なら試してみるか? 本当に出来るかどうか」
アラド・エクスヴェリア(リターナーの時間神官・g05269)は敵を睨みつけ、突然の反撃を喰らわないよう集中しながら、威圧的に言葉を投げかける。
接近するウツロやリーシャの動きを見た上で、敵の逃走経路を奪うように回り込むのも忘れない。狡猾な戦術だ。
ほぼ四方を囲まれ、間断ない牽制攻撃を喰らい、そのすべてに対応する。
いくらヴェル・ス・ヴァールが強大なクロノス級とて、それをいつまでも続けられるほどのスタミナは、奴にはない。
「いいザマね、ヴェル・ス・ヴァール。アタシを虫けらのように見下していたアンタが、今じゃ汗だくで慌てるなんて!」
描雅した炎による攻撃を続けながら、リーシャはワンインチ距離まで間合いを詰め、射抜くような形相で宿敵を睨んだ。
「この世界でみんなを、そしてアタシを殺し続けてる間、アンタはどんな気分だった? 愉しかったんでしょう?
……そのツケを、支払う時が来たのよ。アンタ自身の命でね!」
「こいつ……ッ! ナメるなァ!!」
先ほどまでの、どこか妖艶な姿勢すらもかなぐり捨て、ヴェル・ス・ヴァールは目を血走らせた。
「やはりアヴァタール級とは、一味違いますね! けれど、今宵の舞台の主役は、あなたではありませんよ!」
飛来する氷の弾丸を、クルミの魔導双銃『白鳥と黒鳥(オデット・アンデ・オディール)』が的確に撃ち落とす。
その背中の翼はさらに巨大に、かつ禍々しいものへと変形し、一秒ごとに自身と周囲の存在情報を書き換えて、目にも留まらぬ速度で飛翔し、ヴェル・ス・ヴァールを翻弄するのだ。
「舞台、舞台ね! 言い得て妙だぜ。なぁお前さん、いつまで自分が観客席にいると思ってんだ? えぇ?」
少しでも気を抜けば……ウツロの凶眼がずい、と背後から現れる。ヴェル・ス・ヴァールにとっては癪に障る笑い声。
「いつの間に……!」
「拙い剣術で申し訳ないがな、その宝珠が物騒なんでよ。踊ってくれや」
氷の剣とウツロの刀ががきん! とぶつかり、火花を散らす。拙いなどと言いながら、ウツロの斬撃はことごとくが的確であり、常に宝玉の破壊を狙って踊るように奔った。
ヴェル・ス・ヴァールは宝玉を庇いながら受けざるを得ないため、的確な攻勢が出来ない。顎から伝い落ちた汗が凍りつき、ウツロの振るった刀に両断されて砕け散る。キラキラと風花めいて光り輝いた。
「まぁ、なんだ? ――……その『羽根』むしって、同じ"舞台"に上がってきてもらおうか?
ああいや、この場合は引きずり下ろすってのが適当なのかね? HAHAHAHA!」
斬撃が加速する。ヴェル・ス・ヴァールは、独特の緩急がついた動きでペースを乱されてしまい、受け太刀が鈍る。
その表情は、視線だけでディアボロスたちを射殺せそうなほどの殺意を宿していた。4人は強く意思を込めて睨み返す。
「行くぜ、クォーツァ。ここで畳み掛ける!」
「……っ!?」
側面から、アラドがフェアリーコンボによる高速連続攻撃を叩き込んだ。
宝玉の機能回復まであと数秒。ヴェル・ス・ヴァールが安堵したタイミングを狙ってのことか!
「とっくのとうに、年貢の納め時ってやつだ! おとなしく受け入れなッ!」
連打、連打、連打連打連打! 防ぎきれない! かりそめに生み出した氷の剣がひび割れていく。そこにウツロの大上段がぶんと振り下ろされ、氷の剣はついに砕け散った!
剣の生成そのものはどうとでもなる。問題はこの瞬間、もはや護りが完全に喪われたこと。ヴェル・ス・ヴァールは死物狂いで逃れようとする……が!
「役者が、舞台を途中で降りるなんて許されませんよ? クライマックスはまだまだこれからなんですから!」
BLAMBLAM! 魔導双銃とハッキングがそれを阻む。そして!
「逃さない……! これで、破壊するっ!!」
リーシャの勇気が炎の化身と化し、輝きを取り戻しつつある宝玉を――捉えた!
「あ……あああああっ!?」
ぴしり、とひび割れた宝玉が砕け散り、膨大な魔力が奔流となって溢れ出す。
あまりの衝撃に、ヴェル・ス・ヴァールと4人はそれぞれの方角に吹き飛ばされるが、ディアボロスたちは着地や受け身を取ることに成功する。
「やれやれ……イーブンに持ち込むまででこれかよ。とんでもない相手だな。けど……」
もうもうと立ち込める土煙の向こうを見据え、アラドは言った。
「……これで、準備万端だ。見せ場はここから、ってとこか?」
「ええ、その通りです。悪役は華々しく盛大に散ってこそ、ですもの」
「よってたかって痛めつけてる俺らのほうが悪役な気がするがね? ま、あんなこと楽しんでた奴相手にゃ大したことじゃねえか、HAHAHA!」
クルミの言葉に、ウツロはジョークを飛ばして笑った。
土煙が晴れる……もはや宝玉は砕け散り、ヴェル・ス・ヴァールは全身にいくつもの傷を負っていた。
「……ディアボロスども……! そして……小娘ェッ!!」
獰猛な獣じみた殺気が空気を震わせる。リーシャは唇を引き結び、新たな焔を描雅した。
クロノス級の滅び――宿縁を断ち切る決着まで、あと一歩。ここからが、クライマックスだ!
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【飛翔】がLV3になった!
【エアライド】がLV2になった!
【託されし願い】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【ダブル】がLV2になった!
アラド・エクスヴェリア
・心情
さーて、ようやくって言った所だな
もうひと踏ん張り……と、いきますかっ!!
・戦闘
パラドクス『リピートベイン』で今まで味方が使ったパラドクスを再現して攻撃するぜ
トドメは因縁がある奴に任せて、俺は【結界術】で防御をしつつ、【捨て身の一撃】でぶちかましてやる!!
・その他
アドリブ等は大歓迎だ
クルミ・スターズ
・心情
さて……真の意味での主役は彼女です
では、助演として最高の舞台に仕上げてみせましょうかっ!!
・戦闘
ネメシスモードを発動
使える残留効果は全て使いつつ、パラドクス『演舞:胡桃割り人形の牙』で攻撃し【一撃離脱】します
後は、リーシャさんがトドメをさせるように妨害に努めましょうか
・その他
アドリブ等は大歓迎です
ネメシスモードは「【騎士団の遺産】:無位:ANCIENT-TRIGGER」の力で、今の見た目より大人びて妖艶な体型になった姿になります
リーシャ・アデル
・心情
これで終わりよ、ヴェル・ス・ヴァールゥゥッッ!!!
・戦闘
ネメシスモードを引き続き発動
残留効果を使えるだけ使い、描雅した武器を次々と使って、【勇気】【早業】【浄化】【連撃】【貫通撃】【斬撃】【破壊】【火炎使い】【火炎使い】【投擲】【薙ぎ払い】の技能を載せて、パラドクス『翠焔・創像:デモリッシュアーツ・クロス』を叩き込むわ
・その他
アドリブ等は大歓迎よ
※ネメシスモードは銀色の軽装鎧に炎のような翼を3対6枚備えた大天使の姿です
※使用パラドクスの詠唱はアイテム「【騎士団の遺産】:下位:HOLLOW-HEART」からの音声です
ウツロ・ジャレット
刀を納刀して手ぶらの状態に戻り、ヴェル・ス・ヴァールへ獰猛な笑みを見せる。
「舞台に上がった気分はどうだい?カーテンコールまではもうすぐだぜ?ーー…そういえば、俺の左腕が言ってるぜ?お前の、『利き腕が喰いたい』ってなぁ!」
デーモンを取り込み異形化した左腕を構えて【飛翔】。一気に距離を詰め、指先を肩口に抉りこむように爪を立てて、ヴェル・ス・ヴァールの氷の剣を持つ利き腕を握り潰しにいこうとする。
舞台のクライマックスに活躍するのは自分じゃなく他にいると思っているので危険因子を摘み取り、脇役は主役がトドメを刺すその瞬間まで楽しんでいこうとしていく。
【アドリブ連携歓迎】
●ユメが消えた日
リーシャ・アデル(絆紡ぎし焔の翼・g00625)の胸中に、様々な思いが去来した。
怒り。怒りは、たしかにある。怒りこそがディアボロスの原動力。己の焔を滾らせるもの。
人々を殺し、己を殺し、今ここにある宿縁へと至らせたのは、紛れもなく目の前の敵なのだから。
だが、それが憎悪なのかと問われれば、リーシャは答えに窮したかもしれない。
赦されざる敵ではある。だが……この想いは、どう表現すればいいのだろうか?
ひとつの宿縁を終わらせる感慨? あるいは、ずっと抱えていた重荷をひとつ下ろすことが出来る喜び?
どちらでもあるようで、どちらとも言い切れない。ただ、ひとつ確かなのは……。
「……今日ここに、アタシはアタシとして立てて、よかったわ」
達成感にも似た清々しい気持ち。吹き渡る風のような。
だからここで、終わらせよう。ヴェル・ス・ヴァールを倒し、ひとつの宿縁を断ち切ろう。
不思議と頭は冷えていた。全身に、燃えるような闘志が漲っていた。
かくのごとき窮地にあって、ヴェル・ス・ヴァールはしかし、己が生存する可能性を諦めてはいなかった。
趨勢は決しつつある。されど、けして油断してはならぬことを、リーシャも、クルミ・スターズ(虹の彼方に消えた骸星・g02923)らも、肌身で感じている。
「漲るような執念を感じます。この程度で諦めはしない、ということですか」
「だが、そうでなきゃこっちも張り合いがない。変に悟って首を差し出されるよりは、ずっといいさ」
クルミの呟きに、アラド・エクスヴェリア(リターナーの時間神官・g05269)は言った。
「クロノヴェーダに慈悲なんてかけやしねぇよ。それにあいつは、この舞台の"悪役"……だろ?」
「そうですね。そして真の意味での主役は、リーシャさんです」
「舞台、舞台ね。奴さんはそのつもりはあるのかね? なあ、どうだい? デーモンさんよ」
ウツロ・ジャレット(無頼の道化・g02611)は刀を納め、獰猛な笑みを浮かべて問いかけた。
「舞台に上がった気分はどうだい? カーテンコールまではもうすぐだぜ?」
「……」
ギリリ、と奥歯を噛みしめる音。視線だけで射殺せそうなほどの凝視を受け、ウツロは喉を鳴らして笑った。
「そういえばよぉ、俺の左腕が言ってるぜ? ……お前の、『利き腕が喰いたい』ってなぁ!」
まるで子供を脅かすように、ウツロは目と口を大きく見開いた。そしてその左腕が、異形に変ずる。悪魔を食らった腕に。
リーシャは燃える三対の翼をはためかせ、その隣でクルミも応報の力を発動し、妖艶な大人めいた肢体へと変身する。
「いいでしょう……なら、かかってきなさい。ワタシを追い詰めたつもりでいるお前たちを、皆殺しにしてやるわ!!」
手負いの獣じみた獰猛な殺気が、大気を震わせた。冷徹なる凍気が、吹き荒れる!
吹き荒れる凍気は、そのまま吹雪となって公園一体を包み込んだ。
もしもディアボロスたちがヴェル・ス・ヴァール討伐にかまけ、トループス級の排除を行っていなければ、囚われたままだった人々は間違いなく余波に巻き込まれていただろう。
「アンタはひとつだけ……そう、たったひとつだけ間違いを犯したわ。それはね!」
だが見よ! リーシャは吹雪を貫くように、無数の武器を描雅し、心に燃える焔で冷気を吹き払う!
「なっ!?」
「それは、アンタがアタシを殺したことで得た力を使って、アヴァタール級を送り込み続けていたことよ!
アタシは"アンタ"と、何度も戦ってきた。だからアンタの戦い方は、すべて体験して、対策済みなのよ!」
「……!!」
リーシャは何度も、何体とでも、ヴェル・ス・ヴァールの化身(アヴァタール)と戦ってきた。
時間軸を越えた暴虐を幾度も防ぎ、その焔を以て憎き敵を叩きのめしてきたのだ。
いまさらクロノス級が相手であろうと、彼女にとっては慣れたリヴェンジ。パラドクス合戦は、リーシャが上だ!
ならばとヴェル・ス・ヴァールは氷の魔剣を生成し、近接戦闘で勝負を決めにかかる。
この世界は、切り離された時空。ヴェル・ス・ヴァールのためだけに存在する世界であり、奴こそがそのあるじだ。
この宿縁が結んだ奇跡的――奴にとっては悪夢だが――なチャンスに、二度目はない。ここでディアボロスを殺せさえすればいい。殺せずとも世界から追い出せればいい。
だからどれだけ傷ついてでも、殺す。妄執といってもいいレベルの殺意だった。
「HAHAHA! 自分から食われに来てくれるとは、サービス精神旺盛じゃあねえかッ!」
そこでウツロが動く。飛翔し、猛スピードで逆に距離を詰め、赤黒く変色した左腕を! 利き腕の肩口に抉りこんだ!
「ぐ、がぁあああッ!?」
絶叫! ウツロの頬に返り血が付着する。狂笑が深まる。牙(ゆび)が、肉を、骨を、神経を、引き裂く!!
「無様だねぇ、みじめだねぇ! お前は、誰も仲間がいねぇ世界で、悪役らしくくたばっちまうわけだ、HAHAHAHAHA!!」
悪魔よりも悪魔らしい笑い声が、ヴェル・ス・ヴァールの脳に焼き付く。筆舌に尽くしがたい痛みが奴を苦しませた。
ウツロはその馬鹿げた膂力でヴェル・ス・ヴァールの利き腕を引きちぎる。ぼたぼたと血が噴き出し、奴は蹈鞴を踏んだ。
ヴェル・ス・ヴァールはそれでもなお、ぶつぶつと何事かを言い、残った腕に冷気を集めようとした。
だが、それは出来なかった。クルミの猛烈な攻撃が、ヴェル・ス・ヴァールを襲ったからだ。
「最後まで生き足掻こうとするその執念、実にお見事です。助演としても、潰しがいがありますよッ!」
『舞踊姫の黒き靴(プリマ・パドヴーレ)』が獣の牙じみた形状に変化し、クルミは体幹をひねり、パラドクス効果なしに浮遊しているかと思えるほどの滞空時間で、蹴撃を放つ。
その軌道は常にヴェル・ス・ヴァールを交差点に置く形で交わり、しかもとらえどころがなく、同時に間隙もない。
ヴェル・ス・ヴァールを支点に三次元的なダンスを舞うかのような、変幻自在の乱打! まさしく、胡桃割り人形の牙だ!
「がっは……ッ!?」
一撃ごとに骨を砕かれ、ヴェル・ス・ヴァールは端正な顔を血と苦痛に染め、もはや立っていられないほどの猛攻を受けた。
生成したはしから氷の剣を砕かれ、肉と骨を混ぜ合わされる。まるで、己が味わわせてきた苦痛を返されるかのように。
「たった一度しかない宿縁の舞台、彩ることが出来るかはあなた次第ですよ? まだ倒れてはいけませんよ、まだ!」
「こ、の、ガキ……がぁあああッ!!」
苦し紛れの氷剣の斬撃を躱し、さらに一撃。ヴェル・ス・ヴァールの悲鳴がこだまする。舞台を彩る赤は奴の血だ。
そして、そこへ、再びウツロの牙(つめ)と、クルミの牙(やいば)が……襲いかかった!?
「な……これは、再現されたパラドクス……!?」
アラドのリピートペインだ。吹雪はもはや消えて絶え、アラドに反撃することが出来ない。
「一回きりで終わりだと思ったか? 足りねぇよ。お前が今までやらかしてきたことに比べたら、これでも足りなすぎる」
アラドは冷徹に言った。その金瞳は冷え切っている。そう、ヴェル・ス・ヴァールの生み出す冷気よりも、ずっと。
「だからお前は、思い知るべきだ。自分のしでかしたことの重さ、奪い取ってきたものの重さをな」
「ぐ、が……ァアアアッ!!」
指が肉をえぐる。
牙が骨を砕く。
剣が、吹雪が、翼が、魔力が、殺意が! 何もかもが砕かれ、奪われていく。強者としての自負も何もかも!
罪? 罪だと? 何が罪だという。強い者が奪うのは当然だ。人間は搾取され殺されるべき生命なのだ。
クロノヴェーダはそう思考する。そこに信念や利益はなく、生体として人を害する。だから和合の余地はありえない。
だから本来、後悔など、クロノヴェーダがするはずもない。普通であれば。その「普通」を、彼らが覆していた。
手を出すべきでは、なかった。
そう思った――思ってしまったヴェル・ス・ヴァールが見上げるのは、空に浮かび、己を峻厳と見下ろす少女の姿。
「……こ、むす、め……」
『目録再描雅・全放出(インベントリーアウト・フルオープン)』
「これで終わりよ」
静かな声だった。背負う焔と、周囲に生み出された無数の武器に比べれば、冷厳ですらある。
「アタシはアンタを滅ぼし、前へ進む。アンタに奪われた将来(ゆめ)を、いつかこの手に取り戻すまで……」
「……ふ、ふふ、ははは……出来るわけがないわ、お前らが勝つなんて……」
「そうね。だって、アンタはここで滅びるんだもの」
もはや、ヴェル・ス・ヴァールの悪意に、リーシャが苦しめられることはない。
「あ……」
「アンタがアタシ達の勝利を知ることも、ない。……もう一度言うわ、宿敵(クロノヴェーダ)」
目を見開く。すべての武器が焔を纏う!
「これで終わりよ! ヴェル・ス・ヴァールゥウウッ!!」
星のごとく飛翔した武器とともに、リーシャは駆けた。空を!
そしてすべての武器がその身を切り裂き、へし折り、砕き、抉り、穿ち、劈き、燃やし! リーシャは貫通した武器を手に振るう! いっそ芸術的なまでの華麗さで!
「あ、あああ……ああああ――!!」
断末魔。それさえも焼き尽くすほどに、リーシャは武器を振るう。焔ですべてを飲み込む。そして……!
そして、爆炎が生まれた。
それは悪しき魔をクォークの一片に至るまで灼き尽くし、滅し、消し去り、すべてを洗い流す。
風が一陣吹き抜ける。リーシャは長く息を吐いて、顔を上げ、言った。
「……これで、終わり。さあ、帰りましょう」
帰る。そう言葉に出して、リーシャは思った。今のアタシが帰る場所は、新宿島なのだと。
「かくて舞台の幕は降りる、ですね。お疲れ様でした、リーシャさん」
「これで、これからの戦いも楽になる……はずだよな」
クルミはリーシャをねぎらい、アラドはひとり呟いて、ともにパラドクストレインへ歩いていく。
そして車両に乗り込んだところで、どっかと腰を下ろしたウツロが、肩越しに窓の外を見やった。
「ヘイ、あれを見てみろよ」
「……?」
リーシャが言われて窓の外を見ると、そこには「現在の彼女」が出現したことで消え失せた「あのときのリーシャ」が再び現れ、こちらを見ていた。
成すすべもなく奪われた頃の自分。二人の視線が束の間交錯し、パラドクストレインは光の道を通じて時空を超える。
「……さようなら、あの時のアタシ。アタシは、この力で、前に進み続けるわ」
いつかすべてを取り戻し、消え去った夢を奪い返す日まで。
リーシャは掌をぎゅっと強く握りしめ、心の中に、決意という焔を燃え上がらせた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【過去視の道案内】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【ドレイン】がLV5(最大)になった!
最終結果:成功 |
| 完成日 | 2022年03月09日 |
| 宿敵 |
『ヴェル・ス・ヴァール』を撃破!
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