リプレイ
モリオン・スモーキー
アドリブ・連携歓迎
……急ぎ探索いたしましょう。
助け出す為にも。
「下層探索」を行います。
味方の持ち込む残留効果は適宜使用。
【パラドクス通信】で逐一味方と連絡を取り合います。
<観察・偵察>で罠などがないか確認しつつ参りましょう。
途中は【光学迷彩】でやり過ごしてから向かいます。
どうしても避けられない場合は<ダッシュ><早業><不意打ち>で敵を倒して進みます。
基本は避けながら行きますよ。
また、崩れやすそうな場所を<氷雪使い>で固めておきましょう。
兎角急いで生贄の部屋を見つけ出してそこへ向かいましょう。
……ええ、急ぎましょう。
味方と協力しつつ進め遅るるに足らず、です。
●下層へ……
「……急ぎ探索いたしましょう。助け出す為にも」
モリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)は小ピラミッドに入り、そう言った。
周囲には仲間のディアボロスも居る。
探索しつつ、素早い行動が求められる。勿論罠や敵もいる事は想定済みだ。
だが、全員の動きは早く、統率も取られていたのだ。
『雷の宝石、解放。これより此処は我らの領域。展開せよ。紫電の雷。』
モリオンが雷の宝石を取り出し、中に込められた魔力を介抱する。すると、雷は四方に広がっていき、このピラミッド内部のディアボロス全員に付着した。
「成る程。これは良いものですね。聞こえますでしょうか?」
プターハ・カデューシアスが、モリオンから受け取った雷の力を感じ取り、言葉を話してみる。
「うん。上々だねぇ」
それを感心しながら受け取るフルルズン・イスルーン。
「行こうか。まずは人命優先だからね」
近衛・悠もまた、その通信を確認して、先を促した。
「まずは自分が先導します」
モリオンがそう言うと、他のディアボロス達は頷いた。
「やっぱり助けられるかもしれない命は、放置できませんよね」
とは、傅・夕月の言葉だ。
ディアボロス達はピラミッド内部に入り、二手に分かれた。
ただ、人数の配分は下層、つまり『生贄の部屋』に向かうほうに重点を置いた。何よりも人命を優先する為だった。
その分、祈りの部屋で祈りを捧げているアヴァタール級『護影のマジャード』への攻撃は通りにくくなる。だが、それは自分たちが被れば良いのだ。
何の罪もない一般人を助ける事。これが、最大の目的としたのだ。
モリオンは全員から少し先行し、光学迷彩を発動させながら、周囲をくまなく探索する。
「ここは、少し崩れそうですか……」
そう言って、さっと氷雪で固めておくことも忘れなかった。
内部は迷宮という程入り組んではいなかった。ただ、ところどころわかりやすい罠は張ってあった。
踏むと落とし穴となる床。押すと槍が飛び出してくる壁などであった。モリオンはそれを逐一仲間に通信を使って連絡し、注意を向けさせた。
「おっと。……ここは、避けられそうにありませんね」
ふと前方から敵の足音が聞こえてくる。おそらく内部の監視をする敵だろう。
『接敵します。数は……2体です』
成功🔵🔵🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
ナディア・ベズヴィルド
【下層】【同時攻略】
生贄の救出も大事ですけど、下層探索組の露払いをしておきましょう
同行者と協力し合い、トループスを手早く片して一刻も早く人々の救出を。
入り口から、下層までの道のりに途中途中目印を付けて生贄の人たちの脱出時に役立てられれば、と。
嗚呼…ここまでしてディアボロスの抵抗が恐ろしいか?
愚かな…無辜の民を手にかけるとは。それが我らの逆鱗に触れるだろう
静かな怒りを胸に、雪豹どもを殲滅させましょう。
屋内故に、大きな立ち回りは出来ないでしょうが味方の立ち位置、立ち振る舞いに気を配りながらパラドクスを使用
仲間の攻撃の合間、早業で波状攻撃を。反撃の隙をなるべく与えぬようにする。
――疾く消えよ
モリオンの通信に、ナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)が通信を返した。
『私が出ましょう』
『よろしくお願いします』
ナディアは音もなく通路を滑るように移動した。
大事であるのは、素早く『生贄の部屋』にたどり着く事だ。
ナディアはモリオンに追いつき、そして、追い越した。
「誰だ!?」
「怪しいな!」
目の前に突如現れた妖狐の女性に驚きつつ、構えを取ったのは2体の『雪豹神群』だった。
「嗚呼……ここまでしてディアボロスの抵抗が恐ろしいか?」
彼女の言うように、この小ピラミッドの目的は『重要拠点へのディアボロスの侵入を禁止する儀式魔術』を行う事だ。
「ディアボロスだな!?」
そう言おうとする雪豹神群に、ナディアは遮るように発言する。
「愚かな……無辜の民を手にかけるとは。それが我らの逆鱗に触れるだろう」
「なんだと!?」
雪豹神群が牙をむけようとする時、ナディアが先に動いた。
『天を引き裂く光竜 其は人の恐れし天空の裁き、全てを散らす無情なる雷鳴、絶望と共に驟雨の如く打ち付けよ!』
轟音と共に弾けたのは、雷光。
「な
……!?」
あまりの速さに驚きを隠せない1体が、そのまま倒れる。だが、それだけでは終わらない。
ナディアがウィザードロッドを左腕から右腕に持ち帰ると、すぐに2撃目がほとばしる。
「――疾く消えよ」
すっとロッドを腰に直すと、同時にもう1体の雪豹神群も倒れたのだった。
「お見事です」
ナディアに追いついたモリオンがそう言うと、自らの腕輪の宝石にモリオンの雷を受け取ったナディアは、そこに視線を送り、なかなか良いものね。と答えた。
『無事敵を殲滅いたしました。先に進みますね』
モリオンはそう言いながら、ありがとうございます。と、ナディアへの礼を忘れなかった。
成功🔵🔵🔴
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【ダブル】LV1が発生!
近衛・悠
『下層を探索』
ピラミッドは生贄が付き物というが、実際にさせる訳にはいかないな。
というか生贄がないと防衛機能が作動しないって明らかに欠陥があるだろう。
まず人命優先だな。【観察】【情報収集】【地形の利用】で周りを警戒しながら、進む。
下層にいる生贄の人々を見つけたら即刻外に避難させたいが、無理そうなら【活性治癒】で怪我人を治療してせめて安全な所に避難させるか。同行する人達とは連携を心掛けるぜ。
傅・夕月
「下層」の探索に向かいます。
戦闘と人命救助、どっちも役に立つか微妙ですけど…人命救助の方が気が楽かなあ。あと、やっぱり助けられるかもしれない命は放置できませんよね。
探索に特に有用なパラドクスはないので、ある程度のマッピングをするために方眼紙とコンパス、灯り用の懐中電灯とかを持ち込んで探索しましょう。
鍵とかあれば【無鍵空間】で解除するんですけど…解除できそうな鍵とかあるかなぁ。
同行する人たちと連携は取るようにして。とにかくまずは最奥部を目指す感じでしょうか。道中に生贄の人がいても連れ歩くわけにはいきませんし。
最奥部の人たちを救出したら一緒に脱出できるよう、説得して隠れておいてもらいましょう。
●生贄の部屋と雪豹神群
「だいぶ広くなってきたか?」
「そうですね。という事は、かなり下層に来たという事でしょうか?」
近衛・悠(黄昏のフィラメント・g02300)の言葉に、傅・夕月(禍鎮久之森ノ娘・g05975)が、懐中電灯で辺りを照らしながらそう答えた。
ディアボロス達は何度か敵に遭遇しつつも、素早く排除していき、奥深くまで進んできていた。確かに今までと比べると大きな空間となっていた。
この空間には一つの石像があり、また更に道が続いていた。
「というか生贄がないと防衛機能が作動しないって、明らかに欠陥があるだろう」
「まぁ、そんなものかもしれないねぇ……」
「いずれにせよ、このような儀式、捨て置けるわけがありません!」
悠のつぶやきに、フルルズンとプターハが返す。辺りを警戒しながらとなるが、先程までとは違い、少し静かな状態が続いていた。
「鍵のかかった部屋とかは、今のところないですね」
きょろきょろと見回しつつ、方眼紙とコンパスでマッピングしていく夕月。
各々慎重に動きながらも、急ぐ。そのついでに、パラドクスを発動していく事は忘れなかった。
悠はすぐに怪我人の手当てができるように。そして夕月は、万が一鍵がかかっている部屋があった場合への対応だ。
『そっちはどうだ?』
悠はモリオンに通信を行うが、答えは通信を通さずに聞こえてきた。
「行き止まりになりました。奥まで行っても、何もありません」
モリオンはそう言って直接悠に応えた。
「っと、参ったな……」
と、頭を掻いている悠に、夕月がはっと息をのんだ。
「皆さん、これを見ていただいてもいいですか?」
夕月は方眼紙を全員に見せる。
「ここ、明らかに何か空間がありそうです」
夕月が指し示した箇所には、確かにピラミッド全体からすれば偏りが生じている部分だった。
「何かありそうだな……」
悠はそう呟くと、今までのたどった道を思い出した。
「あ、ひょっとしてあれか……?」
悠はそう言うと、先程の石像まで戻ってきた。
「トート神の像ね」
ナディアの言う通り、その像はトートであった。左手に書物。右手に錫杖を持った姿である。
「気を付けてください」
「ここ……。なんか仕掛けとか……」
モリオンが罠の類に気を付けながら、悠がその錫杖を触ってみる。
「動く!」
悠がそう言った時、その錫杖を持った手首がぐるりと回転したのだ。
そしてそのまま勢いよく、逆さまになったその時、背後の壁にぽっかりと四角い穴が出現したのだ。
思わず顔を見渡す一同。
「鍵ではなく仕掛けでしたね」
夕月がそういうと、その奥から足音が聞こえてきた。
「敵ですね」
「という事は、当たりということだな」
飛び出してきた雪豹神群に、武器を構えるディアボロス達だった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
プターハ・カデューシアス
【同時攻略】【下層担当】
トループス排除
パラドクス通信が付いたら探索の進捗状況を上下互いに確認し合い
生贄脱出優先しながらも、祈りの部屋へ急行できる為の手段を確保
私は下層探索組を護衛しつつ
生贄の退路確認も怠らぬよう意識して進みましょう
光源が必要なら新宿島入手の懐中電灯を
敵が来たら排除
狭い所での昇龍舞は些か不利な気がしますが
壁を上手く使い反動を利用した攻撃を
生贄の間についたら出口を塞ぐ雪豹達を蹴散らして行きましょう
生贄達に希望を捨てぬよう声かけも忘れずに
どうか落ち着いて、必ず助けます
このような儀式、捨て置けるわけがありません!
一人でも多く救出をし、邪魔な小ピラミッドを壊しましょう
アドリブ・連携 歓迎
フルルズン・イスルーン
【同時攻略】【下層】
うーんむ、人を運ぶ用の船が必要と見た!(キラーン)
それにしてもまー、"人的資源の効率的消費"ってやつだねぇ。
(とても渋い顔)
人よ、戦士の如くあらんことを。コフィン・ゴーレム!
後々の【フライトドローン】を用意しておくとして、
まずは助けるにも探索にも邪魔になる敵を倒すのだ!
ルートとしては下層探索についていって護衛になるのかな?
じゃ、会敵したら船を突っ込ませてヴァルキュリャミサイル!
霊体戦乙女ゴーレム意味ない? 物理的な衝角アタック?
まあそう、そうねぇ。こう……見栄え的な?
えーいとりあえず倒せれば良いのだ!
あとで爆破機能充実するかなぁ……。
「位置的に最後の砦と言ったところでございましょう! お任せください!」
プターハ・カデューシアス(エジプトの龍人・g03560)はそう言うと、真っ先に飛び上がり、周囲の壁を使って縦横無尽に駆け上がった。
「うーんむ、人を運ぶ用の船が必要と見た!」
そしてフルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)が、コフィン・ゴーレムを出現させる。
『"魂は 翼を 広げる"』
そう言って呼び出したのは、複数の宙に浮かぶ船葬墓だった。人を運ぶ用の船ということで用意したものでもあるが、当然それは武器にもなる。
「ヴァルキュリャミサイル!」
霊体戦乙女ゴーレムが内部に入っているのだが、その扱いは酷かった。
ドゴン!!
一気に宙を突っ走る船。そして、攻撃は体当たりである。
「まあそう、そうねぇ。こう……見栄え的な?」
誰に向かって説明しているのかわからないが、彼女はそう言った。
吹き飛ばされる雪豹神群。まだまだ何体かが入り口から出てきている。
『我龍となりて敵を滅ぼす』
吹き飛ばされた雪豹神群にトドメを刺すのはプターハだった。
壁を利用して、反動を利用した勢いで棒を雪豹神群に上空から突き刺した。
「ぐぼっ!」
そして雪豹神群を蹴り、また壁に足を着く。
「どうか落ち着いて、必ず助けます!」
入り口に向かって、そう声を張り上げる。中には多くの人々が居るはずである。
一人でも多く助ける。プターハの願いはそれだけだ。
『こちらモリオンです。敵と交戦しましたが、あと一歩のところまで来ております』
すると、モリオンがそう通信を実施した。これは上層へ向かった仲間への通信となる。
『……わかった』
通信は順調に作動しているようだった。ならば、一挙に敵を排除するのみ。
「どーん!」
フルルズンのゴーレムが無双する。そして、プターハが確実に生き根を止める。このコンビネーションは圧巻だった。
出てくる雪豹神群を確実に屠っていくのだった。
そして気が付けば、目の前にぽっかりと開いた大きな入り口が残った。
「片付いたようでございますね」
プターハがそう言って地に降り立った。ならば、一刻も早く人々を助けるのみだ。
「ん? なんだ!?」
プターハが自らの立つ床に耳を付けた。明らかなる異変。地響きが聞こえてきたのだった。
「いけません!」
全員がその入り口に駆けた時、奥から悲鳴が聞こえてきたのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
積商・和沙
『上層部を担当』
排斥のオベリスクの次は拒絶儀式ってよほど警戒されてるわね。
私達だけじゃなくて他のディヴィジョンからも襲撃を受けたのかしら?
ピラミッドの中は日陰になっているから結構涼しいらしいけど、【ハウスキーパー】でより快適な空間にしてあげるわ。
私達も動きやすくなるし、何より下層で苦しむ生贄の人達の苦しみが緩和できるといいわね。
●上層への道程
一方その頃、積商・和沙(四則演算の数秘術師・g02851)は、ピラミッドの上層部へと進んでいた。
少し離れた場所には、護衛の光道・翔一とクィト・メリトモナカアイスが控えていた。
前かがみ気味で探索を続ける和沙だが、腰を、んーと言いながらいったん伸ばす。通路は徐々に狭くなってきているが、罠や迷路といったような場所は見受けられなかった。
「排斥のオベリスクの次は拒絶儀式って、よほど警戒されてるわね。私達だけじゃなくて、他のディヴィジョンからも襲撃を受けたのかしら?」
暗い天井を見ながらそう呟く。
ディアボロス達は、生贄の救出を優先する事に決めた。
上層は遅れて探索をするぶん。敵の祈りの時間が増え、その分敵は強化される。だが、人命を優先するのだ。
ただ、出来る事はある。パラドクスだ。我々にはその力がある。
『3.1415926535897932384626433832795028841971693993751058209749445…』
すると和沙は、いきなり円周率を呪文のように唱えだした。和沙のパラドクスだ。
その数値は螺旋を描きながら具現化し、障壁となって出現していった。
能力値がアップする効果があるが、プラス快適に過ごすことが出来る空間となるのだ。
「このピラミッドの広さ分は、確保できたと思うよ」
きっと生贄の部屋にまで届く。そうすれば、ストレスも少しは軽減するだろうという狙いがあった。
調査を続けていく和沙だが、相変わらず何もない。だが、こちらは少人数である。時間はかかる。
下層に向かった仲間はどれくらいまで進んだだろうと思っていると、ちょうど通信が入った。
『こちらモリオンです。敵と交戦しましたが、あと一歩のところまで来ております』
「良ねい術……」
その通信技術に彼女は感心する。下層は順調ということだった。
『……わかった』
すると光道・翔一がそう返した。
ならば、こちらは少しでも進めておきたいものだ。
「え? 何なの?」
だが和沙がここで少しの揺れに気が付いた。地響きがする。
幸いここが崩壊するようなものではない。きっと下層は仲間がうまくやってくれると信じ、自らは前を向いた。
「って、やっぱり敵はそうもいかないよね」
進んでいる通路の先に雪豹神群が現れたのが分かった。先ほどの揺れに反応したのだろう。
そしてそれを見た翔一とクィトが、前に出たのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
光道・翔一
【同時攻略】【上層担当】
会敵までは上層の迷宮探索者に護衛も兼ねて同行
【パラドクス通信】で下層側と連絡を取りつつ、【ハウスキーパー】と「ディアボロスを拒絶する力」の鬩ぎ合いなども考慮して戦闘タイミングを図る
攻撃強化した得物、或いは素手(グローブ装着)を使用
初撃は武器を持たず丸腰の状態で相手の攻撃を誘い、攻撃の瞬間亜空間から素早くナイフを取り出し『不意打ち』、内側の生身の肉体ごと刺し砕き『両断』して攻撃
その後は強化を施した大剣、偃月刀、杖、素手も含め、空間の広さも見つつ武器を素早く持ち替え『早業』で仕掛けていく
…マミー作りだかに関わらず信者はエネルギー源扱いか。
(無表情のまま吐き捨てるように呟く)
クィト・メリトモナカアイス
【同時攻略】【上層担当】
んー。落ち着く。
新宿の建物よりもやっぱりこっちの方が楽。
じっかのようなあんしんかん。
クロノヴェーダ倒したらいい感じに改築できないかな……
上層を探索する和沙について行って、邪魔なトループス級を倒す。
トループス級が現れたら和沙には【光学迷彩】で隠れて先に進んでもらって、我は敵を倒してから追いつく。
和沙が離れるまでは敵の攻撃を「黄金猫拳打棒」でいなして回避、十分離れたら「喧騒へ捧ぐ宵の峰」で我もすっと姿を消す。
相手してるほど我は暇じゃない。じゃねー。
嘘。暇じゃないのは本当だけど汝は倒していく。
姿を消して先に進もうとしているフリから「不意打ち」。殴り倒す。
●祈りの部屋へと続く道
「じっかのようなあんしんかん。だったのになあ……」
そう言うのはクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)だ。
雪豹神群が徐々に大きく見えてきた。
「和沙先行って。我は敵を倒してから追いつく」
クィトは和沙にそう言うと、『黄金猫拳打棒』を構えた。
『汝に我を見ること聞くこと能わず』
クィトがすっと敵に近付く。
「誰だ!」
「侵入者か!!」
彼女に気が付く雪豹神群だが、彼女の姿がピラミッドの石の色と同化する。
「消えた!?」
「何処だ?」
そう叫ぶ雪豹神群の背後から、クィトが棒を叩きつけた。
「ぐ……キサマぁ!!」
攻撃を受けた雪豹神群の一体がクィトに飛びつく。だが、その攻撃をさっと避ける。
ドゴ!
すると、攻撃を避けられて体制を崩した雪豹神群に、光道・翔一(意気薄弱なりし復讐者・g01646)が拳を腹に打ち込んだ。
重い一撃に、膝から崩れ落ちる雪豹神群。
「かかれ!」
姿が見える翔一に、2体の雪豹神群が殴りつけてきた。だが、それを左腕の手刀で受け流し、素早くナイフで切り返す。
その早業は、キラリと内部のたいまつの光が反射した事がかろうじてわかる程度の速度を持っていた。
1体1体確実に屠っていく二人。
そしてその二人をすっと光学迷彩ですり抜ける和沙。
人数は少ない。ならば、効率を上げる事もまた、有効であった。
姿を現しては殴りつけ、また消えるクィト。そして翔一が素手やナイフ。または大剣を使ってとどめを刺す。
「相手してるほど我は暇じゃない。じゃねー」
バタリバタリと倒れていく雪豹神群にクィトがそう言ってまた姿を消した。
「逃がすか!」
「ちょこまかと逃げやがって!」
しかしその時、雪豹神群の後頭部が強打された。そこには、姿を現したクィトの姿があった。
「嘘。暇じゃないのは本当だけど汝は倒していく」
クィトがそう言って、また構えを取った。
すると、ナイフを使い、雪豹神群の肉を抉る翔一。
「……マミー作りだかに関わらず信者はエネルギー源扱いか」
無表情のまま、そう吐き捨てた。
上層の部屋への道は我らが開く。押し通るまで。
そして暫くすると、敵を全滅させることが出来た。少々時間はかかってしまったが、この人数だ。上出来と言えるだろう。
「ここから先に敵はいなさそうよ。で、報告。一番奥に扉があるよ。たぶん、敵の部屋だと思う」
和沙がそう言って、先の情報を伝えた。
どうやら、ボスである『護影のマジャード』が居る『祈りの部屋』だろうとの事だ。
今突入して敵にダメージを与える事もできるだろう。
だが、ディアボロスは生贄たちがどうなったか、行動はそれからだと決めていた。
どれだけ不利になろうとも、人命優先であるためだ。
彼女らは、下層の報告を待つのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV2になった!
プターハ・カデューシアス
パラドクス通信で上部と連携
飛翔で部屋に入り状況整理
部屋の構造を把握
生贄と入り口まで段差が登れる程度なら良し
駄目な場合水龍で砂を固め登れるよう工夫したり
頼れる仲間の活動と連携し、速やかなる退去を!
まずは人々を落ち着かせる事が重要です
(人相悪いので別の意味で誤解はされるかも知れませんが。ならば、迫力押しででも)
「出口は開けています。命が惜しいなら、騒がずこの場から立ち去りなさい!」
出口から外への案内は味方に任せ
負傷者・弱者に【フライトドローン】や自らの【飛翔】で移動を助け
私は脱出の殿を務めます
万が一、移動中崩落が始まったなら
手荒ではありますが
「手加減」した水流の勢いでピラミッド出口へと押し出します
ナディア・ベズヴィルド
合流したラズさんに簡潔に状況を伝える
そして我先にと出口に殺到するであろう人たちに声を掛けましょう
「落ち着いて下さい、私たちが助けます。だから落ち着いて、部屋の外に!」
安全経路は確保している、外に出るまでの道は目印を付けているからそれを辿っていきなさいと伝えて
【飛翔】【砂使い】を使い、怪我をしている人や足の遅い人を助けながら部屋の外に連れ出していく
崩れ往く部屋から出してしまえば命は助かるのだから
上部との連絡も失念することなく、様子を伺いながら
急げ、焦らずに、迅速に。
ラズさんが崩壊する部屋を砂で支えているうちに!
助けられる命は、助けたい。目の前で失われて逝くのを見るのはもうたくさんよ。
ラズロル・ロンド
アドリブ連携歓迎
救援機動力でダッシュで生贄の部屋へ
人命救助を手伝いに行く。状況は?
壁が崩れれば直ぐにデザートウォールを使用
持ち上げるような手振りで呪文を唱え
落ちる砂や人が埋まる砂を使い
砂の手を作り人々を守るよう展開
砂の手で石の一部を抑え砂の流入を抑える
【建物復元】で崩れかかった壁も復元されるはず
砂の手を固定できれば
更に人が埋まっていそうな場所でパラドクスを使い砂をどけ頭上を守る
人に悪影響が出そうな場所は持参したスコップで掘るよ
砂使い、塹壕掘りをフル活用で人命救助
誰か、近くに居た人でまだ助けられて無い人はいる?
どの辺にいるか解るかい?僕に教えて
大丈夫、僕等が来たんだ。君達は助かるよ。絶対に。
フルルズン・イスルーン
崩れないようにゴーレムくんで補強ができたらなー!
と言ってる暇もなさげ! さっさとずらかるのだ!
コフィン・ゴーレム! 君たちの本領を発揮する時だ!
霊体戦乙女ゴーレムくんは、威厳ありそうなプターハの御使いとして侍っておくれ。
ボクがやるよりは説得力はあるでしょ。
で、数だけなら出せるから、まずは浮遊する【フライトドローン】に載せて、
砂に埋まるのはまだ先という安心感を与えよう。
空きのある船のゴーレムくんは手を上げたりして、円滑に乗せていってね。
落とさないよう気をつけるのだ。
で、詰まらないように注意して観察しながら先導だ!
本当なら魔法の絨毯の出番な気がしてきた。
と言ってる場合じゃないや。
さ、ゆくぞー!
傅・夕月
…間に合った?
とにかく急いで救出作業を開始しないと。
まずはパラドクスを使用して、部屋の壁や天井に木の根を這わせて補強をし、部屋自体の崩壊を防ぐようにします。砂が流入してくる場所も木の根でふさげないか、完全に防げなくても砂の流入してくる面積を減らして流入量を少しでも減らせないか、試してみましょう。
生贄の人たちの脱出には根を垂らしてロープ代わりに用意して、上ってもらいましょう。あるいは砂を水で固めることができれば、そこに根を這わせて通路や階段をつくることもできるかな、と思うので水が使える仲間にお願いしようと思います。
あとは救助が完了したら【パラドクス通信】で上に向かったメンバーに連絡しますね。
近衛・悠
避難経路の確認に行ってたら遅れた!!今からでも間に合うか?
出口から外への案内は後に入ってきた俺がした方がいいだろうな。
ああ、【情報】【観察】で確かな経路は見つけてある。【飛翔】で案内するぜ!!【フライトドローン】に人を乗せるのも協力する。ああ、ここにいたら確実に死ぬことは確実だからな。こんな所で死にたくないだろ?生きたいなら付いてきてくれ!!閉じ込められた過程で怪我してる人がいたら、出来る限りの範囲で【活性治癒】で治療。
歩けない人がいたら子供なら二人、大人なら一人は【飛翔】で抱いて運べるか。とにかく安全に避難させないとな。
モリオン・スモーキー
アドリブ・連携歓迎
間に合いましたか?
とにかく外へ。
使えそうな【残留効果】は全て使います。
崩れそうなところは<氷雪使い>で固めてしまいましょう。
【フライトドローン】に救助者を乗せるのも手伝います。
治療はお任せください。魔力全部使ってでも回復させます。【活性治癒】で皆さんの傷を癒しながら、送っていきます。
生贄の皆さんの傷を癒す、【フライトドローン】に乗せる、【パラドクス通信】で皆さんと連絡を取りつつ送り出しましょう。
やれる事をやりながら、より多くの人を助け出しましょう。
●生贄の部屋
「キャー!」
「おい、崩れたぞ!」
「逃げろ!!」
出入口から悲鳴や怒号が聞こえてきた。祈りを捧げていた人々が異変に気が付いたのだろう。
「出口は開けています。命が惜しいなら、騒がずこの場から立ち去りなさい!」
真っ先に動いたのはプターハ・カデューシアス(エジプトの龍人・g03560)だった。雪豹神群を蹴散らした勢いのまま部屋に飛び込んだ。
プターハの視界に入ったのは、壁や天井が崩れ、そこから砂が流入していく姿だった。人々が居る場所はかなり広いが一段階出入口からは下がっており、自力で上ることはディアボロスでない限り困難だと思えた。
「出口……出口はどこですか?」
「でも、どうすれば!」
見ると人々の踝ふきんまで砂に埋まり始めていた。幸い、ディアボロス達がこちらの部屋の探索を優先したおかげで、命が奪われるといった状況ではない。
そしてモリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)が、その流れ落ちてくる砂や壁は、普通の砂ではない事に気が付いた。
「これは、……魔法でできています!」
モリオンは氷雪で建物の崩壊を食い止めようとするが、出来ない事に気が付いた。
「この砂は防げないということですね!?」
傅・夕月(禍鎮久之森ノ娘・g05975)は、急いで部屋の壁や天井に木の根を這わせて補強を行うが、そこからこぼれる砂を食い止める事が出来ない事を歯がゆく思った。また、水を使って……とも考えたが、これは通常の砂ではない。水を吸収しないのだ。
「クロノ・オブジェクトということだねぇ」
フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)もまた、それに気が付いた。ならば、すぐに人々を助けるのみである。
「卑劣な……」
プターハはそう呟き、フルルズンに合図を送った。するとフルルズンは先ほど呼び出した『コフィン・ゴーレム』を連れてきた。そして数を量産していく。
「コフィン・ゴーレム! 君たちの本領を発揮する時だ!」
フルルズンの呼び出したゴーレムが、人々の元に降り立った。船の形態であるゴーレムだが、全てを一度に運ぶことは出来ない。
「歩ける者は、その船に乗っていってくれ。動けない者はいるか!?」
近衛・悠(黄昏のフィラメント・g02300)がそう叫ぶ。すると、一人の娘が老人の前で腰をかがめている姿が目に入った。
「どうした?」
するとその娘は、涙目になりながら悠を見る。
「じいちゃんが……。もうだめだって……」
その老人は、砂に足を取られて怪我をしたのだろう。どうやら歩けないようだった。
「ここで死ぬのもまた。神が定めた事。気にすることはない……」
諦めの表情。このディヴィジョンでは、そういう文化なのだろう。だが、それを見過ごすディアボロスではない。
「ああ、ここにいたら確実に死ぬことは確実だからな。でも、こんな所で死にたくないだろ?」
「まあな。孫の成長を、もう少しだけ見たいという気持ちはある」
「だったら、諦めるなって」
悠は優しく微笑み、手をそっと足にかざした。
『たとえ曙程の明るさでも・・・希望はあるさ!!』
その手から暖かな光が照射される。
「なんと……」
「どうだ? 歩けるか?」
そう言ってそっと手を差し伸べる悠。彼のパラドクスが、怪我を治癒したのだ。
老人は悠に礼をいうと、自ら歩き出した。
「まだ、死ねんかの……」
「……ダメか」
ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)は崩れていく石壁に苦労していた。彼はダッシュで最奥まで到達し、崩れていく箇所を何とか護ろうとしていた。
だがやはり、クロノ・オブジェクトでできている建造物を復元することは出来なかった。元々崩れるように出来ているものだ。復元することは出来ないのだ。
「お兄ちゃん。僕たち大丈夫かな?」
そこには二人の兄弟の姿があった。歳は6,7歳の頃であろうか。あまりの出来事に、何をすればいいのかわかっていない。
「大丈夫、僕等が来たんだ。君達は助かるよ。絶対に」
崩れてくる建造物を防げないのであれば、素早く動くことが必要だ。生に執着のあるものは真っ先に逃げ出すだろう。
だが、そうでない者は、パニック状態になっている者は、まず心を奮い立たせることが重要だ。
「ほんとに?」
「ああ。任せとけって。ほら、手を貸して」
ラズロルの相手の心に触れる言葉は、心地よく伝搬する。幼い兄弟は彼の手を取り、うん。と頷いたのだった。
「さあ、脱出だ。ほら、あのお姉さんのところまでいこう!」
「落ち着いて下さい、私たちが助けます。だから落ち着いて、部屋の外に!」
ナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)は出入口付近でそう人々に声をかけ、自らは奥に飛翔して赴き、砂で人々の動きをサポートした。
殺到する人々を鎮める。そして、人々を救うためだ。
(「急げ、焦らずに、迅速に」)
そう心がけ、行動を即座に実行する。
「ラズさん。奥の人々は」
ラズロルの元に降り立ったナディアは、そう声をかけた。
「このお姉さん、飛んできた!」
「凄い!」
ラズロルの傍で目を輝かせる兄弟の姿。
「この二人で最後だよ」
「良かった」
この調子なら全員助け出せそうだ。ディアボロス達は最後まで気を抜かずに救助活動を行っていった。
(「最後の手段は必要なさそうですね」)
プターハは全体を見てそう言った。彼の最後の手段とは、水流の勢いを利用した強制的な脱出だった。だが、それは必要なさそうだった。
怪我をした者はモリオンと悠が回復させ、フルルズンが用意したゴーレムにのせる。
まだ元気な若者は、少し待ってもらい、夕月の用意した木の根を自力で上ってもらった。
ディアボロス達は、人々を勇気づけつつ、誘導を行っていった。
最初は混乱していたが、もうすでにパニック状態になっている人々はいない。
ディアボロス達の行動が的確で、威圧感を与えなかった事が大きいだろう。
一人も取り残された人間を出すことがなく、徐々に『生贄の部屋』から人々が減っていったのだった。
「魔法の絨毯さながら、って感じかなぁ」
フルルズンは自らのゴーレムに乗った人々を見ながらそう言った。そう言えるほど余裕ができた。
そう。生贄の部屋を全員が脱出することに成功したのだ。
まだピラミッドを上って脱出する事が必要だが、人々は落ち着いていた。
助けてもらったディアボロス達に感謝の意を表し、指示に従ってもらう事も出来た。
ピラミッドを脱出していく人々を見送り、ディアボロス達は安どの表情を浮かべた。
『全員の救出が完了しました。程なく、そちらに向かいます』
夕月がそう通信を行った。
半分の目的は達成することが出来た。
ならば、この元凶を破壊する。
敵は『祈りの部屋』に居る。人質の救出を優先したことで、こちらの能力は制限されてしまうだろう。
だが、人々の表情を見たディアボロス達に後悔はない。
行こう。
そう決意するディアボロス達だった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水源】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【建物復元】LV1が発生!
【フライトドローン】がLV2になった!
【土壌改良】LV1が発生!
【活性治癒】がLV3になった!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV2が発生!
【命中アップ】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV3になった!
【ドレイン】がLV3になった!
クィト・メリトモナカアイス
【パラドクス通信】で『生贄の部屋』の救助が終わったことを確認してから行動開始
んむ。わかった。
早く来るといい。遅いと我が終わらせちゃう。
戦闘能力抑制が今以上に進む前に『祈りの間』に乗り込んで護影のマジャードと戦闘。
儀式は失敗。汝の負け……あれ、もしかしてこれもう帰ってもいいやつ?
んむ。安心するといい。もしそうでも帰らない。
――汝の名は語られず、刻まれず。
加速して闇から殴りかかってくる拳に対して「天に坐すは二つ国の庇護者」、「黄金猫拳打棒」の肉球による「早業」でくるりと受け流してそのままカウンターの「連撃」。
皆はもうちょっと来るのにかかるから。
それまでに殴り倒して弱らせておく。
光道・翔一
アドリブ連携歓迎 効果2は適宜適用
……後はそこの奥にいるっつうボスだけか。
…不利な部分もままあるが、援軍が来るまでは持ち堪えねーとな。
突入前に『祈りの部屋』手前の通路に【建造物分解】を利用し、ショートカットの抜け穴を作れないか試みる(6階相当のまで開通が理想。開通後は【飛翔】で再度最上層へ)
また事前に【パラドクス通信】で下層の動向や『祈りの部屋』までの経路、成功したなら上記の抜け穴について連絡を取り合う
敵の攻撃は『精神集中』の上で攻撃の瞬間を『看破』して回避。同時に積極的に転移した手足を『グラップル』して拘束しつつ攻撃
特に攻撃で多用されると思われる手は『破壊』及び『両断』でダメージを重ねていく
積商・和沙
連絡が来たわね、それじゃあ乗り込むわよ。
下層で人質救出をしている間、【ハウスキーパー】の快適空間で【活性治癒】を使って休ませてもらったから、体調もバッチリよ。
あとはあんたを倒して帰るだけね。
ここでも【ハウスキーパー】を使っておくわ。
適度な照明も快適空間の条件よね。
影を纏っても居場所は分かるわよ。
転移してくる敵の攻撃は魔導障壁防ぎつつ、攻撃に意識が集中している隙をついて本体を円周障壁陣に閉じ込めるわよ。
●『祈りの部屋』と『護影のマジャード』
『早く来るといい。遅いと我が終わらせちゃう』
クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)はそう言って通信を切った。生贄の救出までは完全に達成できた。
「連絡が来たわね、それじゃあ乗り込むわよ」
積商・和沙(四則演算の数秘術師・g02851)はクィトにそう言った。目の前には『祈りの部屋』。彼女らは生贄を救出しきるまで待っていた。少なくともこれで一般人の命が失われる事は無いからだ。
「……後はそこの奥にいるっつうボスだけか」
光道・翔一(意気薄弱なりし復讐者・g01646)はその入り口を見ながら、通路に建造物分解を施してみた。
「ダメか。なら仕方ないな」
翔一の力は、通路に発動しなかった。通常の建物であれば効果はあっただろうが、クロノ・オブジェクトであるこのピラミッドには通じないようだった。
「……不利な部分もままあるが、援軍が来るまでは持ち堪えねーとな」
クィトが言った『終わらせてしまう』という言葉は、難しいかもしれない。であれば、それまで耐え抜く。そして少しでもダメージを与えておこう。
そう思った彼らは、入り口をくぐった。
入り口をくぐると、小さな部屋の中央で、一体のクロノヴェーダが跪いていた。周囲には松明の灯りがゆらゆらと揺れ、彼を照らし出していた。
「儀式は失敗。汝の負け……あれ、もしかしてこれもう帰ってもいいやつ?」
クィトはそのクロノヴェーダ『護影のマジャード』にそう声を発した。
するとマジャードはゆっくりと立ち上がり、ディアボロスに向く。長い腕が特徴的なクロノヴェーダだ。
「邪魔されたという事か。……だが、トート神様が我に力を与えてくれたぞ。キサマ等など、恐れるに足らず」
マジャードはそう言って拳を握り、構えた。禍々しいオーラがこの部屋に充満して行くのを感じるディアボロス。
「んむ。安心するといい。もしそうでも帰らない」
クィトが動く。
「――汝の名は語られず、刻まれず」
黄金猫拳打棒(ゴールデンねこパンチぼう)を構えて腰をかがめる。そして一気に脚に力を入れて解放した。
両手で黄金猫拳打棒を操りながら、マジャードのサイドに方向を転回して着地の瞬間、踵を返した。
『我が守る』
ぶんという音と共にくるくると回転させた打撃。
「甘いな……」
ゴツ!
鈍い音で彼女の打撃を左腕で受け止めるマジャード。クィトの動きは速かったが、マジャードの動きが的確に彼女の攻撃をはじいたのだ。
「どれ……そこに隙があるぞ」
マジャードが一瞬にしてクィトの影から出現する。
「いつの間に!?」
目の前から消えたと思ったら、突如背後の影からぬるっと現れたマジャード。
ドゴ!
「かはっ!」
右腕がクィトの懐に抉りこまれ、彼女は吹き飛んだ。
「一筋縄には、行かないみたいね!」
続けて動いたのは和沙だ。マジャードを中心とした演算における障壁が出現し始めた。
『3.1415926535897932384626433832795028841971693993751058209749445…』
唱える円周率がマジャードを囲む。だが、その瞬間にマジャードが消える。
「良い動きですが、一歩我が早い」
闇に溶け込んだマジャードが、闇から和沙めがけて矢のように飛び出した。
「え?」
完全に死角からの蹴りに、頭を混乱させながらマジャードの放った蹴りが和沙の頭をかすめた。
「どういうことよ!?」
マジャードの蹴りの威力を躱しながら、距離を取る和沙。
(「ぜんっぜんうまくいかない?」)
混乱する頭を整理しつつ、焦りの表情を浮かべる。
表情は解らないが、彼女を見下ろすマジャード。余裕が感じられる。
『あー……こうすればいいのか?』
だがその隙をついて、翔一が影に潜り込もうとしたマジャードの脚を左腕で掴む。そして、その大きな腕めがけて偃月刀を振り下ろした。
「それも、甘いという事だ」
マジャードは翔一の刀を拳で受け流し、その力を利用してそのまま翔一の掴んだ腕を手刀で打った。
「……ち」
打たれた左腕を庇うように右手で押さえながら、一度距離を取る翔一。
(「……これが、祈りの部屋力なのか?」)
翔一はそう思いながら、相手の動きを看破しようと考えた。
こちらの攻撃は出来る。だが、何故かうまくいかない。悪い方向に事が運ぶのだ。
形勢は、明らかにあちらに分があるように思えた。ならば、この結果を仲間に共有する。その為には、動く事だ。
翔一はそっと、モリオンの通信機器に状況を伝えたのだった。
苦戦🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
フルルズン・イスルーン
邪魔する敵もないのでささっと到着!
できると良いけど、なんか制限あるんだっけ?
ま、とりあえず【飛翔】でも【フライトドローン】でも使える効果使ってなるはやでゆくのだ!
かの大神になぞらえ、叡智を求めて苦難の首輪へ身を捧げよう、ハングドマン・ゴーレム!
まずは小手調べに、技能の魔術知識と氷雪使いで強化したゴーレムの木槍を投擲!
どんな感じに効果あるのか観察しつつ、そのままルーン魔術で援護しながら接近戦でバトってもらおうね。
影に潜るタイプだから反撃が怖いかも?
部屋の光源に注意して、死角に影を作らないよう注意だ。
後はトートの儀式ね。
一応【書物解読】で何か読み取れるものがないか看破も。
余裕がなきゃ諦めとこ。
モリオン・スモーキー
アドリブ/連携歓迎
急ぎ味方に追いつきましょう。
【飛翔】や【フライトドローン】で急いで味方の元へ駆けつけます。
道中【パラドクス通信】で生贄の部屋の救助が完了した旨をお伝えします。
部屋に早さの勢いのまま突撃したら【パラドクス】発動。
ケアンと共に、影を槍とし、わが身を槍とし、突撃致します。
お待たせしました! 加勢いたします!
到着しましたら、そのまま<両断・不意打ち・一撃離脱>で間合いをはかりつつ攻撃。
時に<光使い・氷雪使い>の力を短刀に宿して≪ショートソード≫で操作して<投擲>します。
出し惜しみはしません。全力で参ります!
近衛・悠
急いで救援に行かないとな。【飛翔】【フライトドローン】【神速反応】など使える残留効果は全て使って上層へ急ぐぜ!!
上層に到着したら【ダッシュ】で敵の所に駆け寄り陽炎の進撃で攻撃。敵の攻撃を【残像】で回避しながら【呪詛】【毒使い】【気絶攻撃】を併せた【両断】で攻撃。
近接が辛くなったら【一撃離脱】で距離を取り、【誘導弾】での攻撃に切り替える。
地の利は敵にあるから、仲間と連携を重視して立ち向かうぜ。
●連携
『了解しました』
ピラミッド上部へと駆けるディアボロス達。モリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)が、通信の宝石に伝える。
「状況をお伝えします」
駆け上がりながらモリオンが、現在の戦闘の状況を伝える。
「成る程ねぇ。じゃあ、まず敵の足の動きを封じる必要がありそうだねぇ」
フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)が、乗せていた一般人の変わりに箱舟のゴーレムに乗ってふよふよと浮きながら考える。
「じゃあ、役割分担だな。俺がヤツを引き付けるから……」
近衛・悠(黄昏のフィラメント・g02300)はそう言って、仲間と話し始めた。動きながらだが、頭は使える。
そして、我らは一人ではないのだ。
「では、その手筈で参りましょう」
素早く意見をまとめるモリオン。そして、目の前には『祈りの部屋』の入り口が見えた。
「お待たせしました! 加勢いたします!」
モリオンが飛び込み、開口一番叫んだ。
「いくら人数が増えたところで、結果は変わらんがな……」
そう答えたのはマジャードだった。
「……助かる」
戦っていた翔一が、素早く駆け寄る。
「ここまでありがとうございます。悠様!」
「任せとけ!」
モリオンの言葉に応えたのは悠だった。ダッシュをかけながら松明の灯りでできた自らの影を利用し、力を得る。
「ははは! 見えるぞ! そして、甘いと言っている!」
その突っ込みに、自らも影を利用して、悠の死角に入るマジャード。
ぶんという音と共に拳が振るわれる。だが、その拳は確実に悠の体を捉えたと思われたが、ゆらりと揺れて消える。
『まあ、こういう芸当も出来る訳さ。』
そして、逆にマジャードの死角からワイヤーを絡ませた。
「ケアン! 出し惜しみはなしです!」
一瞬マジャードの動きが止まる。それをモリオンは逃さない。クダギツネの『ケアン』と共に己を槍と化し、二人でマジャードめがけてぶっこんだ。
「ぐぼっ!!」
単純な攻撃であるが、意外とこういった攻撃が確実にダメージを残すものだ。
モリオンの体がマジャードを吹き飛ばし、更に悠のワイヤーがその勢いで捉えていた左足を足首から切り落とした。
これで、マジャードの動きが少し遅くなる。
『"求めよ 記録 を 永久なる 世界より"』
そしてフルルズンが、槍を持つ片目のトネリコ樹のゴーレムを召喚する。
「かの大神になぞらえ、叡智を求めて苦難の首輪へ身を捧げよう、ハングドマン・ゴーレム!」
フルルズンの命令に、ゴーレムが吼える。持った木の槍をぐるりと回転させ、投擲した。
「ちぃ……」
マジャードは思わず舌打ちをする。ディアボロス達の連携で、その確実性が上がってきたことを感じたのかもしれない。
ザク!!
右脚に突き刺さる槍。
「キサマ等ぁ……」
怒りの表情を浮かべるマジャード。だが、その動きを逐一知識とするのが、フルルズンのハングドマン・ゴーレムだ。
「ふむ。勝機は、こちらにあるようだねぇ。一気に決めようか」
フルルズンの言葉に呼応するように、ゴーレムが更に木の槍を投擲し、悠が誘導弾を放ち、モリオンがショートソードを投げつけたのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【書物解読】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
傅・夕月
急いで他の方についていって、最上部へ向かいます。
…足の速さには自信がないですけど…。
遅れて行く分、力も制限されますし、ちょっと相性が悪いかもですね。
森を生むのは相手が行動しやくなる影を増やすだけですし、根は影に潜んだ敵を捕らえられない。
なら、花を使いましょう。威力は弱いですけど、これなら花びらをばら撒いておけば、影から出てきたところを攻撃できるかもですし、花びらをまとわりつかせれば、行動を阻害できる…といいな。
あとは、影を移動して影から攻撃してくるなら、なるべく1か所に固まっておけば、攻撃してくる箇所が予想しやすいかも?
前衛は無理でしょうけど、後衛は固まるようにしましょう。
●小ピラミッドの最期
「糞が……」
ディアボロスの連携の攻撃により、自らの動きがどんどん阻害されていくマジャード。自らの攻撃は躱され、弾かれ、しかし相手の攻撃はダメージを与えてくるのだ。
「お待たせしました。そして、状況はもう把握しています。みなさま、こちらへ」
傅・夕月(禍鎮久之森ノ娘・g05975)がそう言いながら、部屋に飛び込んできた。逐一行われている通信が、遅れてきた彼女にも的確に状況を伝えていたのだ。
夕月の指示により、一か所に固まるディアボロス達。こうすれば、敵の攻撃をしてくる位置が把握できる。
「貴方の影。封じてみますね」
そして、夕月がふわりと掌を動かす。すると、何処からともなく、紅花が顕現する。ひらひらと宙を舞い、部屋にちりばめられていった。
「なんだこれは!?」
マジャードが気が付いた時には、体の周囲に花弁が張り付いていく。
「……吸われている??」
「そうです。その花弁はあなたの血、精気を吸い上げます。そして、あなたの動きを封じるもの……」
もがくマジャードだが、付着した花弁が落ちる事はない。
『誰そ彼に 花や咲耶と 十重二十重 緋が紅に 染まりては散る』
最後に夕月がそう言った時、ばたりとマジャードは倒れ、声を上げる事もできずに絶命したのだった。
「崩れる!」
クィトが少しの地面の揺れを看破する。主が失われたことにより、ピラミッドが崩壊していこうとしているのだ。
「さあ、乗った乗ったぁ」
フルルズンが箱舟ゴーレムを呼び出し、全員を乗せる。
「全員助けたんだよね?」
「ああ。ばっちりな」
和沙の問いに悠が答えた。ならばこの場所に用はない。
一気に出口を目指して飛ぶディアボロス達。
そして、ピラミッドが崩壊する前に飛び出したディアボロス達は、助けられた人々に歓喜と共に迎えられるのだった。
こうして、一つのピラミッドにおける企みは阻止された。
敵の重要拠点の一つ『旧都メンフィス』『ギザのピラミッド神殿』への攻略の道は、残されたのだ。
護って見せる。これまでも。これからも。
そう決意を新たにするディアボロスだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【植物活性】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!