エルフの森を防衛せよ(作者 一二三四五六
15


#幻想竜域キングアーサー  #妖精郷を焼くドラゴン  #妖精郷 

●エルフ達の危機
「敵襲! 敵襲ー!」
 西暦500年。世界のどこかにある、妖精郷。そのまたどこかにある小さな村。
 迷いの森と結界に守られていたこの地に、今、ドラゴンの魔手が伸びようとしていた。
「くそ、ドラゴンどもめ……ぐぁっ!?」
「はっはっは、弱い弱いっ! こんな脆っちい結界で、どうにか訳ねぇだろぉ?」
 上空のドラゴンによって結界が失われ、竜鱗兵達が村に侵入してくる。彼らは同族の骨で出来た棍棒を振り回し、村人――エルフ達を薙ぎ払った。
 エルフ達も必死に抗戦するが、パラドクスを持たない彼らに勝ち目はない。
「う、ぐ……貴様、ら……ぐぇっ!」
「エリギュラス様の命令が無けりゃ、ブチッと潰してやるんだが……ま、命令は絶対だ、仕方ねぇ」
 打ち倒され地に伏したエルフを踏み躙りながら、吐き捨てる竜鱗兵。死なぬ程度に何度か踏みつけにすると、足を退けてニヤニヤと見下すように笑う。
「ま、後でちゃんと殺してやるから。それまで大人しくしてろよ」

●歴史を守る者
 そして、西暦2021年……新宿駅グランドターミナル。
 奪われつつある歴史を守るべく、復讐者(ディアボロス)が集結する。
 歴史侵略者(クロノヴェーダ)への怒りをその魂に宿した、人類最後の希望。
 それが、君達だ。

「来てくれてありがとう、みんな。じゃあ早速だけど、事件の説明をさせてもらうね!」
 そんなディアボロス達をぐるりと見回して、赤い髪の少女剣士……時先案内人、ミア・スカーレディア(妖精達の娘・g03198)はそう切り出した。
「今回みんなが向かうディヴィジョンは、『幻想竜域キングアーサー』。そこにある妖精達の村を、ドラゴンの襲撃から守って欲しいんだ!」
 この村は森の迷宮と結界に守られ、長く平和を保っていた。だがドラゴン達は空から襲撃する事で迷宮を飛び越え、さらに結界を圧倒的な力で破壊し、村への突入を果たしてしまった。
「村の人達も頑張って迎え撃ってるけど、パラドクスがないから、クロノヴェーダに勝つ事は出来ない。このままじゃ全滅しちゃう……そんなの、許せないよね!」
 強く拳を握り、怒りを露わに叫ぶミア。その怒りを共有するように、彼女はもう1度、ディアボロス達を見回す。
「だからキミ達の力を貸して。妖精郷を守り、ドラゴン達を打ち破って欲しいんだ!」

 パラドクストレインは妖精の森の外縁部に到着するので、まずはそこから妖精の村を目指す事になる。
「空を飛んで行ければ早いんだけど、それだと村に着く前にドラゴンに見つかっちゃう。だから、みんなの足で村に向かってもらう事になるよ」
 森は知恵のある植物の生い茂る、自然の迷宮となっている。彼らは侵入者を迷わせようとしてくるので、うまく作戦を立てて望む必要があるだろう。
「村についたら、まずやる事は2つ。1つは村人達の避難活動だね。住んでる人達は、エルフって言う、耳の長い人達だよ」
 言って、自分の耳を指で引っ張る仕草を見せるミア。
「みんなよそ者に対する警戒は強いけど、自分達じゃ戦いに勝てない事は分かってるからね。きちんと話して、信頼を得て説得すれば、引いてくれる筈だよ」
 ディアボロスが戦いを挑めば、クロノヴェーダはそちらの対処を優先するので、エルフ達を積極的に庇う必要はない。ただし、クロノヴェーダに攻撃すれば当然反撃されてしまうので、説得の際はその点に最も気をつける必要があるだろう。
「と言う訳で、説得の時間を稼ぐために、同時にトループス級の『突撃竜鱗兵』達にも対処してもらうね」
 あまり頭の良い連中ではないが、単純な戦闘力は低くない。怪力と強靭な肉体を誇り、上位種には従順で、恐れ知らずの敵だ。油断せず当たるべきだろう。
「で、今回のボスはアヴァタール級のドラゴン、『棘鞭飛竜(しべんひりゅう)エリギュラス』。こいつは空を見張ってるのに加えて結界破壊で消耗してる事もあって、最初は戦いに参加しない。でも竜鱗兵を消耗させるか全滅させたら、こっちに襲ってくるよ」
 幸い、アヴァタール級のドラゴンはクロノス級に比べて戦闘力がかなり低い。だがそれでもドラゴン。高い飛行能力を持ち、棘付き鞭の触手を操る、強力な敵である事に変わりはない。
 しかしこのドラゴンを倒さなければ、村を守りきる事は出来ない。

「みんな、クロノヴェーダが支配するディヴィジョンでの戦いは初めてだよね。いきなりドラゴンとの戦いで、不安とかもあると思う。でも、大丈夫!」
 ミアは改めてディアボロスを見回すと、親指をビシッと立てて、満面の笑みを投げかけた。
「アタシはキミ達を信じてる! みんなの勝利と帰還を待ってるからね!」

●惑わしの森
「なんだか集落の方が騒がしい気がするわ」
「でも誰もこの森を通っていないわ?」
 森の中、花達のかしましい声が響く。ことさら大声を出している訳ではないが、辺り一面でおしゃべりが交わされれば、かなりの音量だ。
「ええい、落ち着かんか。どんな時でも、儂らは役目を果たすまでじゃ」
 そんな花々を、老齢の木々が嗜める。だがそれを聞くと、ますます騒がしくなる花々。
「お爺様方がそういうなら、お仕事しなくちゃ」
「はりきって惑わせてあげなくっちゃ」
 花々が歩き出せば、森はあっという間に姿を変える。目印になりそうな目立つ花が、その合間を抜ける怪しい獣道が、少し前とは全く異なる景色を生み出した。
「やれやれ、若い者はよく喋るのう。まあ働くなら良いが……」
「ぼくたちもー。ぼくたちもはたらくー」
 木々達も根を持ち上げ、のそのそと動き出す。その後をぴょこんぴょこんと着いていく、幼いきのこ達。
 なんともメルヘンチックな光景だが……これは、村に向かう為の最初の関門。
 惑わされないように、策を練って挑まなくては。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【一刀両断】
2
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【避難勧告】
5
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【落下耐性】
1
周囲のディアボロスと、「効果LV×300m半径内」の通常の生物に、どんな高所から落下しても、落下時の衝撃を2mの高さから落下した程度に軽減する能力を与える。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV8 / 【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【ドレイン】LV2 / 【アヴォイド】LV1

●マスターより

一二三四五六
 ようこそ、チェインパラドクスの世界へ!

 はじめまして、もしくはごきげんよう。皆様の冒険の時先案内を務めさせて頂きます、マスターの一二三四五六(ひふみ・しごろう)と申します。妖精騎士のミアともども、以後よろしくお願いします。

 チェインパラドクスは、第六猟兵に似た依頼形式と、ケルベロスブレイド以前のようなゲーム性を重視したルールと言う、どちらとも違う新しいシステムになっています。
 まあ習うより慣れろとも言いますし、まずはターミナルの説明書片手に、お気軽にプレイングをかけてみてください。仮に変なプレイングになってしまったとしても、不採用になるだけで誰に迷惑をかける訳でもありませんから。
 もちろん、相談所の相談に参加してプレイングを磨き上げていくのも良い考えです。自由に楽しんでみてください。

 また、ディアボロスは『救援機動力』の特殊能力を持つので(説明書→世界説明参照)、例えば選択肢『妖精郷の森の迷宮』が解決して誰かが村に到着すれば、以降新たに参加したディアボロスは、迷宮で迷わず自動的に村に到着出来ます。
 と言う事で、途中参加、一部の選択肢のみの参加も可能ですし、仮に不採用になっても次の選択肢に遠慮なく挑戦して頂いて構いません。お気軽にどうぞ。
 執筆はプレイングの集まり次第でもありますが、時系列に沿ってテンポ良く返していければと思っています。

 森の迷宮の植物達は意志を持ちますが、一般人ではありません。よって【友達催眠】等の残存効果(エフェクト)によって突破する事は出来ません。
 妖精郷のエルフ達には効果がありますが、それだけに頼らず信頼を得る事が出来ればなお良いでしょう。

 それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
111

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


リオーネ・シルヴァ
私の故郷の時のように滅ぼさせない…そのための力を手に入れたのですから!

植物たちには、無駄に戦闘を仕掛ける必要はないと思います。
まずは、話を聞いてくれるといいのですけど…
「竜たちは、あなた達の守りを空から超え、村を襲っています。」
「私の故郷も同じように襲われて今は滅びました…ですが、私たちは対抗する力を手に入れました、だからこそここに来ました。そして、襲撃した竜たちの元に行き、村を救いたいのです。」
「村の方々を助けるために、正しい道を開いてくれないでしょうか。お願いします。」
他の方と行動を共に、できる限り過激な行動はしないですが、力を示す必要があるなら、その時は躊躇はしません。突撃あるのみです


リーリカ・リスタルート
エルフ殿たちの村を焼かせるわけにはいきませんね!折角なら仲良くなりたいですし!

そのためにもまずはこの森を突破しなければ!
意志と智慧を持つ植物…厄介ですが、悪者でないならきっと話も通じるでしょう!
彼らに敵視されるメリットはありませんしね!

というわけで、植物たちへの説得を行います!
皆さん、聞いてください!私達はこの森の先に住むエルフさん達の救援に来た者です!
エルフさんがドラゴンに襲われるという未来を予見し、エルフさんを救うために来ました!
ドラゴンは飛べるので、森に迷わなかったんですね
このままではエルフさんが滅んでしまいます
どうか通していただきたい!

と、地面に正座して信じてくれるまで待ちますよ


「エルフ殿たちの村を焼かせるわけにはいきませんね! 折角なら仲良くなりたいですし!」
「ええ、私の故郷の時のように滅ぼさせない……そのための力を手に入れたのですから!」
 ドラゴンの侵攻阻止のため、強い決意を胸に抱くリーリカ・リスタルート(人間の撃竜騎士・g03160)。
 リオーネ・シルヴァ(白銀の竜翼・g00710)もそれに同意し、深く頷く。
 彼女達は2人とも、ドラゴンによって故郷を滅ぼされた身。自分達と同じ惨禍を広げまいと言う、その思いと願いは強い。
「植物たちには、無駄に戦闘を仕掛ける必要はないですよね。まずは、話を聞いてくれるといいのですけど……」
「意志と智慧を持つ植物は、確かに厄介ですが……悪者でないならきっと話も通じるでしょう!」
 リオーネの懸念に同意しつつも、心から呼びかけようと植物の前に立つリーリカ。侵入者に興味を示す花々に対し、大きな声で呼びかける。
「皆さん、聞いてください! 私達はこの森の先に住むエルフさん達の救援に来た者です!」
「救援? 救援って何かしら、どういう事かしら?」
 不思議そうな声で、その言葉に食い付いてくる花々。手応えがあると感じ、リオーネも続けて呼びかける。
「竜たちは、あなた達の守りを空から超え、村を襲っているんです」
「空からだと、森でも迷わないですからね。このままではエルフさんが滅んでしまいます!」
 突然知らされたその事実に、花々だけでなく他の植物もざわめき出した。特にきのこ達などの幼い植物は、ぴょんぴょんと跳ね回って騒ぐ。
「おそわれてるの? たいへーん! たいへんだー!」
「むむむ、それは確かに、こんな所で揉めている訳には……いやしかし本当なのか……?」
 一方で老齢の木々は、突然の事とあって呑み込み難いようだ。すぐには信じきれず、葉のざわめきで唸りを漏らす。そんな様子を見たリーリカは、木々の前に正座した。
「私達は、エルフさんがドラゴンに襲われるという未来を予見し、エルフさんを救うために来ました!」
 精一杯の誠意を示し、じっと相手を見つめなるリーリカ。リオーネも、真摯な思いを胸に言葉を紡ぐ。
「私の故郷も同じように襲われて今は滅びました……ですが、私たちは対抗する力を手に入れました」
 その脳裏によぎるのは、里を焼かれたあの日の事。リーリカもまた、領民を守り切れなかった無念に表情を曇らせる。2人にとって、決して忘れる事の出来ない記憶。
「だからこそ、ここに来ました。そして、襲撃した竜たちの元に行き、村を救いたいのです」
 もう、同じ事を繰り返させる訳にはいかない。自分達には、そうする事が出来る。ならば、ここは引けない。
「村の方々を助けるために、正しい道を開いてくれないでしょうか。お願いします」
「どうか通していただきたい! お願いします!」
 心を込めてそう願い、深く頭を下げる。あの騒がしかった花々すらも黙り込み、しばし、静寂が森に訪れる。
 そして、一際大きな、古い木が、重く低い声で告げた。
「分かった。お主らを信じよう」
「「ありがとうございますっ!」」
 願いが通じた喜びに笑みを浮かべ、感謝に頭を下げる2人。全ての植物達が動き、一本の道を作り上げた。
「礼には及ばぬ、お主らを信じようと思ったのは儂らじゃ。だが、どうしてもと言うのなら、エルフ達を守ってやってくれ」
「はい、もちろんです! 必ず!」
 頷いて約束すると、その道を駆けて村へと向かう。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【避難勧告】LV2が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!

甲斐田・レイコ
「すげーファンタジーの森じゃーん。こんなん漫画のネタじゃーん。テンションアゲみざわじゃーん」

【行動】
森を抜けろとか言われてもなー。あーし漫画描きなだけのインドアギャルだし。
なんか喋れる植物もいるみたいだし、仲良くなって道教えてもらえばよくね?
こう森の風景を【アート】の技能でスケブにスケッチしてさ、植物に見せてあげて絵描きたいだけで害とかナッシングな感じだって伝えてさー。
エルフの絵とかも描きたいなー。かーっ!実物のエルフが見れればなー!
みたいなフィーリングを混ぜてさ。
ヤングな女子に近いメンタルのお花ちゃんとかにならこういうノリでいっけんじゃねーかなと思うワケ。

題して「人も植物も皆パリピ作戦」!


「すげーファンタジーの森じゃーん。こんなん漫画のネタじゃーん。テンションアゲみざわじゃーん」
 事件を前にしても、マイペースなギャルっぷりを見せる甲斐田・レイコ(ドリームスケッチ・g02127)。妖精郷の森の迷宮の神秘的な光景に、目を輝かせる。
「それじゃ早速、描きますか、と」
「まあまあ、何してるのかしら?」
 近くにあった手頃な岩に腰を下ろすと、愛用のスケッチブックをめくり、新たなページにペンを走らせる。一心不乱に描くその姿に、花々が興味津々で近づいてきた。
「ん? もちろん絵を描いてるんよ、あーし漫画描きなだけのインドアギャルだし……はい、こんな感じ、どーよ?」
「きゃあ、素敵な花の絵ね。これが私達なのね!」
 完成した絵を見せてやると、花々はますます騒ぎ立てる。もっと描いて、私も描いてと集う姿は、まるで突然花畑が出来たかのようだ。
「はいはい、順番順番。……ところで、エルフの絵とかも描きたいなー。かーっ! 実物のエルフが見れればなー!」
 そんな花畑の中心でさらに筆を走らせながら、世間話を装ってそんな言葉を口にするレイコ。絵ばかり描いていたのは、別に依頼を忘れていた訳ではない。こうして花々と仲良しになる為だ……題して、『人も植物も皆パリピ作戦』。
「……どうしましょう? どうしましょう?」
「でも素敵な絵を描く人よ? きっと良い人よ?」
 レイコの言葉を聞いた花々は、花弁を突き合わせてひそひそ声で囁き合う。若く純真な花達は、仲良しの言う事ならと道を開けた。
「じゃあ通してあげるわ。悪い事しちゃダメよ?」
「もちろんもちろん。絵を描くだけだし」
 もしその為にドラゴンが邪魔だったら、ちょっとついでに排除するだけだ。
 見送る花に手を振ると、彼女はエルフを描くため、村へと向かう。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【液体錬成】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

 妖精の森の迷宮を向け、村へと到着したディアボロス達。
 そこでは今まさに、エルフと竜鱗兵の戦いが――あるいは、蹂躙が繰り広げられていた。
「くそっ、また新手かっ!?」
「ディアボロスどもだと? 性懲りもなく邪魔しに来やがったか!」
 そこに乱入したディアボロス達へと、彼らは同時に警戒を向ける。だがエルフ達の方は竜鱗兵の態度に、怪訝そうな表情を浮かべる。
「……なんだ? ドラゴン達の味方じゃないのか?」
 未知の乱入者に警戒しつつ、状況を把握しようとするエルフ達。うまく彼らの信頼を得て、戦いの場から救出してやる必要があるだろう。
「エルフどもは後だ。まずはてめぇらから血祭りに上げてやるぜ!」
 またその間にも、竜鱗兵はディアボロスへと襲いかかってくる。強靱な肉体で暴虐を尽くさんとする彼らを排除して、上空のドラゴンを引きずり下ろしてやらなければ。
甲斐田・レイコ
「うおー本物のエルフじゃーん。テンアゲだけど鉄火場すぎて絵って場合じゃないっしょ」

【行動】
とりまエルフの皆に避難勧告っしょ。
「エルフの皆〜!あーしらドラゴンをスレイしに来たディアボロスでーす。ガチバトるのはディアボロスに任せて避難おなしゃーす!」
こんな感じ?
いきなり出て来てなんだコイツ……ってエルフの皆に思われてっかもだし、避難の重要さを説いてみっかー。
ここでエルフが滅んじゃうとエルフの皆の絵も描けない!エルフの文化の取材もできない!生きることが大事なんじゃい!って感じの内容で説得かなー。
余裕があればパラドクスで矢印書いたプラカード持った避難誘導係の絵を実体化させて避難誘導もしてみよっか!


今咲・栄華
ナントカ級も気になるけどォ
薄く残ってる記憶じゃアタシ人海戦術が基本だったわけで
正直一人では戦えないわけよ
バック固めるのは基本てことで

アポ無し飛び込みは死ぬ程やった社畜ぞ?
まずは元気にご挨拶、口調は「偉い人向け」ね
「はじめましてー、お忙しい所申し訳ございません。ワタシ達復讐者という者でして」
こちら営業スマイルになっておりまして決して微笑みは絶やしてはなりません
そして丁寧かつ誤解のないように自分達の目的をご説明いたします
「私達と共闘いただければ効果的に敵をせん滅いたします」
メリットをお伝えする事でお客様…違う、住人にご納得いただきます
もしピンチならオリパラ投擲で助ける
こちら回復効果もございますー


リオーネ・シルヴァ
植物さん達とも約束しましたし、村やエルフの方々を助けないと!
こういう時こそ、突撃です!
他の皆さんたちと一緒に行きますが、話を聞いてもらう為にも、まずは私がエルフ達とクロノヴェーダの間に突撃し、攻撃を引きつけ会話するための時間を作りたいです。
「私たちは、妖精さん達にもあなた達を助けると約束して、ここに来ました。」
「この村を、私の故郷のようにはさせません!そのための力を得て、この場所に立っているんです。」
「どうか、私達を信じてくれませんか?…せめて、傷を負った人たちだけでも下がってください」【避難勧告】を込みで、説得したいです。
自分や他の人が話をする間も、自分自身が盾になるような位置どりをします。


「うおー本物のエルフじゃーん。テンアゲだけど鉄火場すぎて絵って場合じゃないっしょ」
 戦場となっているエルフの村の状況に、軽く汗を滲ませる甲斐田・レイコ(ドリームスケッチ・g02127)。すぐに声を張り上げ、エルフ達へと呼びかける。
「とりま避難勧告っしょ。エルフの皆~! あーしらドラゴンをスレイしに来たディアボロスでーす!」
「む、ドラゴンの敵だと……?」
 その言葉に、一応は聞く体勢を取るエルフ達。とはいえまだ、信じ切るとはいかないようだ。ならば、言葉だけではなく、行動で示すべきだろう。多くのディアボロス達が竜鱗兵へと戦いを挑み、そんな光景を見ながら、改めて説得を図る。
「そーそー、ガチバトるのはディアボロスに任せて避難おなしゃーす!」
「植物さん達とも約束しましたし、村やエルフの方々を助けないと!」
 リオーネ・シルヴァ(白銀の竜翼・g00710)もまた、エルフ達とクロノヴェーダの間に割って入る。とはいえ、こちらのチームは、あくまでエルフの説得が役目、下手に竜鱗兵の気を引くのはむしろ逆効果。
 エルフ達を守るように立ちはだかりはするものの、本格的な戦闘は、そちらのディアボロスに任せざるを得ない。
「くっ、もどかしいですね……」
「まあ、ナントカ級も確かに気になるけどォ。薄く残ってる記憶じゃ、アタシ人海戦術が基本だったわけで」
 唇を噛むリオーネを宥めるように声をかけるのは、今咲・栄華(今のアタシは普通じゃない!・g00910)。『刻逆』以前は社会人(と言うか社畜)であり、さらには戦列歩兵の思いを受け継いだ彼女にとって、役割分担は当然の事だ。
「正直一人では戦えないわけよ。バック固めるのは基本てことで」
 今は自分の役目を果たすのが、依頼遂行のためには最善。そう判断すると深呼吸を一つ、意識を社畜時代に切り替える。当時は、アポ無し飛び込みなど、死ぬ程繰り返した。相手がエルフであろうと、やる事は変わらない。
「はじめましてー、お忙しい所申し訳ございません。ワタシ達ディアボロスという者でして」
「う、うむ」
 エルフ達の中でも立場の高そうな壮年の戦士に対し、目一杯の微笑みで呼びかける。口調は丁寧に、元気よく誤解ないように……文字通りの、『営業』スマイル。
「お客様……違う、住人の皆様におかれましては、私達に協力いただければ効果的に敵をせん滅いたします」
「私たちは、妖精さん達にもあなた達を助けると約束して、ここに来ました」
 そんな栄華に倣い、リオーネもエルフ達に呼びかける。彼らを庇うように背を向け、戦いを見据えたまま、紡ぐのは心からの思い。己の心の傷を吐き出すように叫ぶ。
「この村を、私の故郷のようにはさせません! そのための力を得て、この場所に立っているんです」
「そーそー、ここでエルフが滅んじゃうと、エルフの皆の絵も描けない! エルフの文化の取材もできない!」
 一方のレイコはあくまで、己の欲望を口にする。相手の事情より自分の都合、自分勝手と言えばその通りだが、それゆえに心からの本音でもある。重い言葉だけが、正しい訳ではないと信じて。
「こういうのは、生きることが大事なんじゃい!」
「む、むぅ……!」
 整然とした栄華の営業、心を込めたリオーネの叫び、欲望まみれのレイコの本音。三者三様の説得と、竜鱗兵と戦う仲間達の奮闘が、エルフ達の心を揺るがす。
「まあ、ドラゴンどもの味方ではないようだな……それにこのまま我らだけではどうにもならん。分かった、手を借りよう」
「ありがとうございます。後悔はさせませんので、ご安心を」
 営業スマイルのまま栄華が深く頭を下げる。同意を得られた事ですぐに避難誘導に移るディアボロス達。迷宮突破時のパラドクスの残留効果で、避難勧告のサイレンを鳴り響かせる。
 この場にいるエルフ達はもちろんこちらに合流出来ずにいたエルフ達も、その音を聞きつけ、赤い光の明滅を目にすると、一斉に避難を始め出した。
「はいはーい、皆こっちでーす! 迷わないように着いて来てよねー!」
「皆さんは、私が守ります。決して傷つけさせはしません!」
 矢印を描いたスケッチブックを掲げ、元気いっぱいに叫んで彼らを誘導するレイコ。そんな彼らの背中は、殿としてリオーネがしっかりと守る。
「さあさあ、邪魔するようなら退いて頂きますよー」
 栄華は爆弾をいつでも投擲出来るように準備しながら、先頭を切って道を開き。そうして各々の役目を果たしながら、エルフ達を戦場から安全な場所へと、避難させていく。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【避難勧告】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【ドレイン】LV1が発生!

陣・頼人
仲間がエルフ達を説得している間、敵の相手を引き受ける。

エントリーと同時に敵味方両方に聞こえる様に大声で名乗る。
「武装騎士ヴィクトレオン参上! お前達の凶行もここまでだ!」
まぁ、相手は聞く耳持たないだろうけど、『ヒーロー』としてみんなの希望になるためには大事な事だし。

「ここは僕が押さえるからみんなは早く避難して!」
アームドフォートの【砲撃】と【誘導弾】で敵を足止めしながら【避難勧告】でまだ残っているエルフを避難させ、それが済んだら一気に【突撃】で間合いを詰め、相手の一撃が来る前に【屠竜撃】や【貫通撃】で複数の敵にまとめてダメージを与え、数を減らしていく。
争い事は好きじゃないけど……仕方ない!


テトラ・シルバリオ
ドラゴン。僕の故郷を奪った者ども。それだけに飽き足らず、この地をも奪おうというのか。
断じて、断じて許せぬ行いだ。その目論見ごと、貴様らの肉体を打ち砕いてくれる!

まずは民に被害が向かわぬよう、民から竜鱗兵を遠ざける必要がある。〖避難勧告〗と当時に『磔剣』による剣の竜巻を作り、奴らを分断することにしよう。
そして僕も竜巻の内側に入り『極剣』に切り替えて奴らと相対する。「精神集中」して一息に間合いに踏み込んだ後は【疾風】による「両断」を試みる。一人を倒せたらば、同じように他の奴らを斬りに向かう。〖ダメージアップ〗のエフェクトも活用すれば、多少ではあるが有利に戦闘を進められるはずだ。


露木・ささら
ボクの見た目だと説得力は…
向いてない仕事をがんばるよりは得意な分野で。
まずは準備運動に雑兵を狩るとするのです。
数だけは多いからまとめてどーにかしたいところ。
んー、準備運動だし焦る必要もないか。
それに大事なのは全滅させることではなく、時間を稼ぐこと。
一体一体確実に狩るとするですよ。
天彗脚での回避を主体にした近接戦闘を挑むです。
対格差がかなりあるから足を狙ったり、股の下を潜り抜けたり。
膝の裏をノコギリ鉈で削いでやれば頭も下がるよね。
そこで首を刎ねるですよ。
たぶんこんな感じでイケるイケる!


アイラザード・ゲヘナ
【心境】
「これ以上の狼藉は許しません。」
行きますよグラシア
ここで私たちが彼らを討伐します。

【行動】
無双馬のグラシアと共に駆け付けます。
未熟なこの身ですが、あなた方のような悪漢をのさばらしておけるほど、温厚でもありませんので…全力で殲滅させていただきます。

敵のパラドクスに対し『ジャンプ』して回避しつつ、そのまま飛天龍星脚の一撃を叩きつけます。

撃破できそうな敵を優先して攻撃し、敵の数を減らしていきます。
他のディアボロスと連携して戦える場合は、可能ならば、援護します。


【その他】
アドリブや他の参加者との連携はOKです


 さて、少し時間を遡らせ……エルフ達の説得を開始したのと同じ頃。
「武装騎士ヴィクトレオン参上! お前達の凶行もここまでだ!」
「なんだぁ、生意気なガキが!」
 村いっぱいに響けとばかり、大きな声で叫ぶのは陣・頼人(武装騎士ヴィクトレオン・g00838)。竜鱗兵達は喧嘩を売られたとばかりに、苛立ちを露わにしてこちらを睨む。
「ここは僕が押さえるからみんなは早く避難して!」
「うぉっ!?」
 そんな竜鱗兵の注意をさらに引き付けるように叫びながら、自作の小型砲台から砲撃を撃ち込む。背中の二門のキャノン砲に、両脇のガトリング砲。その弾丸が竜鱗兵達を薙ぎ払う。
「ドラゴン。僕の故郷を奪った者ども。それだけに飽き足らず、この地をも奪おうというのか」
 その砲撃に呼応するように、テトラ・シルバリオ(銀剣の騎士・g00415)もまた、無数の小剣を投擲する。それは彼女の意思に従って竜巻のように竜鱗兵達を取り囲み、一斉に襲いかかった。
「断じて、断じて許せぬ行いだ。その目論見ごと、貴様らの肉体を打ち砕いてくれる!」
「あああ……うざってぇっ! うざってぇぜ、ディアボロスどもっ!」
 だがそれらの攻撃に苛立ちの叫びを上げながら、竜鱗兵は棍棒を振り回す。それだけで弾丸や剣は打ち払われた。仮に肉体に届いた所で、強靱な肉体を傷つける事は難しい。
「はっ、こんな豆鉄砲と針で、俺達の肉体を砕こうってのかよっ!」
「やはり通じんか……だが、まだだっ!」
 一般法則破壊――クロノヴェーダに対するパラドクス以外の攻撃は容易に防がれ、有効打とはなり難い。だが、そうして防御行動を取らせていれば、竜鱗兵の意識はエルフからこちらに逸れる。
「エルフ達は……傷つけさせないっ!」
 ゆえにテトラは撃ち落とされた小剣を再び操り、頼人も執拗に砲撃を叩き込み続ける。そしてその間に竜鱗兵へと駆けるのは、一騎の無双馬。
「これ以上の狼藉は許しません。行きますよグラシア、ここで私たちが彼らを討伐します」
「あぁん? また来やがったかっ、いい加減鬱陶しいんだよっ!」
 その鞍上には、アイラザード・ゲヘナ(インセクティアの撃竜騎士・g00138)。素顔を仮面で隠した女騎士が、竜鱗兵へと迫る。
 それを迎え撃つように竜鱗兵は棍棒を振り回すが……それに合わせ、インセクティアの強靱な四肢で、愛馬の背を蹴って跳躍する。
「はあっ!!」
「うぉ、なんだっ……ぐぇっ!?」
 金の長髪をなびかせての飛び蹴り。流星の如きパラドクスの一撃が、竜鱗兵の肉体を蹴り砕いた。呻きと共に転倒した竜鱗兵は、苛立ちながらこちらを睨みつける。
「て、めぇっ……やりやがったなぁっ!」
「未熟なこの身ですが、あなた方のような悪漢をのさばらせておけるほど、温厚でもありませんので」
 三角蹴りで愛馬の背に戻りながら、悪意と呪詛の籠もった反撃を回避するアイラザード。仮面の奥の瞳が、鋭く竜鱗兵を睨みつける。
 非道な悪を看過する事はできない。それが彼女の、騎士としての誇り。
「ですから、全力で殲滅させていただきます」
「お高く止まりやがって。その仮面ぶち割って……うぉっ!?」
 女騎士と竜鱗兵の視線のぶつかり合い、その合間を縫うように、今度は小さな影が竜鱗兵へと迫る。ぶかぶかの狩装束を身に纏った、まだ幼い鬼人の少女……いや、幼女……のように見える、少年、露木・ささら(流血の狩人・g02257)。
「ボクの見た目だと、説得には向いてない。向いてない仕事をがんばるよりは、得意な分野で雑兵狩りなのです」
「雑兵だとっ、てめっ……あ、この、ちょこまかとっ!?」
 その脚に込めたエネルギーで一気に間合いを詰めると、その小柄な身体を生かして股下を潜り抜ける。相手の肉体がこちらより勝っているからこそ、逆に付け入れる隙もあると言うもの。
「雑兵なのですよ。この程度は準備運動、焦る事もないのです」
「ええい、うざったいっ……いっつっ!?」
 背後に抜ければその膝裏に、手にしたノコギリ鉈を擦り付け、削ろうとする。無論これも大したダメージにはならないが、痛みに怯み、頭を下げる竜鱗兵。
「てめ、いい加減――」
「よっ、と」
 その、丁度良い位置に来た相手の首へ、今度は鉈のように獲物を叩きつける。パラドクスの一撃は、先程の蹴りで弱っていた竜鱗兵の首を、スパン、と綺麗に刎ね落とした。
「よし、こんな感じでイケるイケる!」
「やりやがったな、てめぇっ!?」
 仲間がやられた事に怒り、逆上する竜鱗兵達。次々と棍棒を振り上げ、さららに殺到しようとする。だがそれよりも早く、一息に踏み込むテトラ。
「先に奪おうとした貴様らに、言えた事ではあるまいっ!」
「っ、ぐっ……がぁ、てめぇもっ、邪魔だっ!」
 持ち替えた獲物は、無骨な大身剣。それを身体の前面に構えながら間合いへと踏み込み、鋭い斬撃で竜鱗兵の肉を斬り付ける。だが竜鱗兵は血を噴き出しながらも、強引に、呪詛を纏う棍棒を振り下ろして来た。
「無駄だ……その刃は、僕に届かん」
「くっ!?」
 それを防ぐのもまた、その大剣。小柄な彼女の身体を隠すようなそれは、武器であると同時に、体を庇う盾にもなる。パラドクス・疾風……彼女が最も得意とする、極剣『アルマ』を用いた攻防一体の剣技。
「争い事は好きじゃないけど……仕方ない!」
 続けて頼人もまた、巨大な竜骸剣を手に踏み込む。ヒーローなんてガラじゃない、だけど誰かを守る為なら、彼は怒りを燃やす事ができる。
「これでっ……や、あああっ!」
「ぐ、ぉぉぉぉっ!?」
 ヴィクトレオンの名と誇りを胸に繰り出した一撃は、先程テトラが斬った傷を、真っ直ぐに貫く。そのまま分厚い肉体を貫通し、別の竜鱗兵にまで刃を突き立てた。
「がああ、ディアボロス、どもがぁっ!」
「言った筈です、全力で殲滅すると」
 血に塗れる程に怒りに燃え、棍棒を振り回す竜鱗兵。彼らへアイラザードが改めて言い放ち、蹴りを叩き込む。連携と連鎖によって優位に立ったディアボロス達は、さらにパラドクスを叩き込み、次々と敵をなぎ倒していく。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【避難勧告】がLV4になった!
【一刀両断】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【落下耐性】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

「ディアボロス共め……まだ我らの邪魔をしようと言うのか……」
 エルフ達を避難させ、竜鱗兵を退けたディアボロス達。だがそこへ上空から、一匹のドラゴンが舞い降りる。
 このドラゴンは、アヴァタール級――クロノス級によって創り出された、数多いる分身の一体に過ぎない。
 にも関わらずの、この威圧感。これがドラゴン――幻想竜域キングアーサーを支配する、クロノヴェーダなのだ。
「ならば、我らに逆らう愚かさを、教えてやるまでの事……エルフ共々、滅ぼしてくれよう……」
 そのドラゴンはこちらを見下ろし、棘付き鞭の触手を無数に唸らせる。
 棘鞭飛竜エリギュラス――その異名に相応しい姿。
「何度でも……絶望の果て、歴史から一片も残さず消え失せるまで……!」
 そうして強大なるドラゴンは、ディアボロスを滅ぼそうと迫り来る。この戦いに勝利し、妖精郷を守り切るのだ!
アストライア・ヴァンスター
「エリギュラスよ、貴様に如何なる理由があろうとも、流れた血と涙の代償は贖ってもらう。
聞け、歴史侵略者よ。我等復讐者の反撃の狼煙は今ここに上がるのだ!」

妖精郷の村人の多くを助けられたとはいえ、決して被害が出なかったわけではない…
故国を襲った惨状を被らせ、断罪の一撃を振り下ろします。

各種残留効果の活用に加えて好機に『戦覇横掃』を使用、【能力値アップ】も発生を。

彼我の能力値的にミラージュウィップには特に注意をし、
刃渡り1.5mほどの幅広の大剣、宝剣ガルシスを時に盾の様に利用しつつ
仲間と声を掛け合い連携して攻撃。
怒りの炎を燃やそうとも決して相手を侮らず、無双武人たる誇りを以て全力で戦います


テトラ・シルバリオ
指揮官のドラゴンが来たか。
貴様が消えれば、この地にも一先ずの平穏が訪れるだろう。覚悟するがいい!

奴が空中にいるのならば、まずは地に引きずり下ろさなければならないな。
僕は『磔剣』の操作に[精神集中]する。[統率]した剣の群れを飛ばし、奴の行動を阻害するように纏わりつかせよう。
そうして奴が焦れ、隙を見せたならば好機。【風巻】の本命で奴の翼を[斬撃]し、地に引き下ろしてみせる。
僕がトドメを刺す必要はない。〖ダメージアップ〗〖命中アップ〗〖能力値アップ〗のエフェクトを活用して、味方が戦いやすくなるような援護に終始する。

【アドリブ・協力歓迎】


リオーネ・シルヴァ
救うと言った…その言葉に嘘偽りないこと、証明する時です!

1人では、対峙するのは、難しい…
でも、後ろに皆さんがいるのです。
屠竜撃で、正面から【突撃】をかけます。
「今出せる全力でぶつからなければ、覚悟を示せません!」
「だからこそ、突撃なのです!」
その後は、他の方の壁になるようにエリギュラスとの間に立つように心掛けます。
危なそうな方がいれば、庇い引く時を稼ぎます。
「その棘を私以外に届かせません!」
「これが!私達が手に入れた、突撃(チカラ)です!」

終わったら、村の片付けなどの手伝いをしたいですね。
エルフの方や妖精さん達とも仲良くしたいですし、困ってることがあれば迷惑でない程度に聞いてみたいところです。


露木・ささら
ボクの魂は言っている。
あの肉はきっと美味い、と。
美味い肉を狩ることとエルフさんを守ること。
敵を狩れば両方達成できるっ!
ボクは難しいことは考えずに狩りを全うするのです。
とゆーことで…全力で突っ込んで白兵戦を行うのです!
怖気づき、退けば死ぬ。
優れた狩人は死中にこそ活路を見い出すもの。
攻撃は退くのではなく前に進んで回避するもの。
死を恐れることなく踏み込んで戦う。
それこそがボクの…ささらの狩りなのです!
なんて、ね。
クロノヴェーダとの戦いは一人でやるものじゃない。
共に戦う者がいることを忘れてはいけない。
行動を合わせることで狩りは効率的なものになる。
みんなの力が合わさればドラゴンの一匹程度…イケるイケる!


陣・頼人
分身でこれだけの強さって事は、本体であるクロノス級はそれ以上って事だよね。
でも、いつかはそいつも倒さなくちゃならない。
だから手始めに、お前からだ。
「武装騎士ヴィクトレオン。それがお前を倒す者の名だ!」
何の罪もない人達を殺そうとした報い、受けてもらうよ!

アームドフォートの【砲撃】で牽制しながら【戦闘知識】と【罠使い】で仲間が攻撃しやすい位置へと誘導し、仲間の攻撃で敵が高度を落としたところへ【突撃】して【デストロイスマッシュ】を繰り出す。
そのまま【グラップル】でドラゴンの尻尾に組み付き、振り落とされない様にしがみつきながら奴の胴体に【デストロイスマッシュ】を叩き込み続ける。


今咲・栄華
ボス来た来た!
ああ、味方の戦力も揃っている…イケル
戦場ってのは人が大勢集まって泥臭くなってからだわ!
でも誰が獲っても恨みっこなしだ!

航空突撃兵の役割として相手の高度を落とす必要アリ。
目くらましに太陽の方向からパラドクス【ダイブアンドズーム】
アイテム【爆撃槌】をたたき込み不意打ちで真下に落としてやんよ
反撃が来ても【アヴォイド】かつ【一撃離脱】で上空に逃げその反動で下へ落とす!
…その技、下からの攻撃を想定したもんでしょ?上方向へは重力で多少弱まっぞ!

落とせなくても上に注意が行ったら
下から攻撃する仲間に繋がるだろ?
それに【飛翔】効果が現れたなら皆の力になるか?
アタシらしか勝たん!(使い方違う?)


甲斐田・レイコ
「生ドラゴンとガチバトルかー。ビビっててもしゃーなし、テンションアゲアゲでいこっか!」

【行動】
パラドクスでヒーローを実体化させてドラゴンとバトっていこー。
【伝承知識】の技能でドラゴンに有利になりそうな、『竜殺しの戦士』を描いてみっかー。
ドラゴンの爪を受け止める鎧!ドラゴンの鱗をぶった斬るデカくて重くて鉄塊みてーな剣!
エンタメなめんなよ!創作の中で何体ドラゴンが倒されてきたと思ってるぅ?
この『伝承』が、あんたを倒す!
実体化させた竜殺しの戦士で、ドラゴンにスーパーでミラクルなドラゴンスレイ決めちゃうぜっ!

「終わったらドラゴンとエルフ死ぬほどスケッチしちゃうかんなー。覚えとけー」

【アドリブ歓迎】


リーリカ・リスタルート
現れましたねドラゴン!植物さんとの約束を果たし、エルフさんを救うため、あなたを討ちます!

携えるは無銘日本刀二振り
ドラゴン相手には心許ない?いいえ!十二分に斬れますとも!

地上に接近してくるというなら好都合、触手の攻撃をかわしながらこちらからも近づき、【断竜斬】!
斬り捨ててくれましょう!
上空にいる場合はジャンプして斬りにいきますが

各種残留効果は有用なものはできるだけ使います

連携は意識して立ち回りますよ
一人ではないのが私たちディアボロスですからね!
協力は惜しみません!


「ボス来た来た!」
「むっ……!?」
 フライトデバイスを起動し、空から迫るエリギュラスめがけて真っ先に飛びかかる、今咲・栄華(今のアタシは普通じゃない!・g00910)。急降下してくる相手とすれ違い、逆にその上を取る。
「空から来る奴の高度を落とすっ。それが航空突撃兵の役割ってねっ!」
「我の上を取ろうとはっ……むぅっ……!」
 太陽を背にする事で、その光で相手の目をほんの一瞬、眩ませる。その瞬きのような合間を逃さず、今度は急降下。竜を恐れぬ果敢な接近から、落下の勢いを乗せた爆撃槌を脳天に打ち下ろした。
「このまま真下に落としてやんよっ!」
「ぐっ、舐めるな……!」
 苦悶の呻きを漏らしながら、だがエリギュラスも簡単には崩れない。翼を広げて高度を維持し、反撃の棘付き触手を繰り出して来る。
「この我を地に墜とすなど、不遜極まりない……!」
「そう上手くはいかないか……けどっ、その技、下からの攻撃を想定したもんでしょっ!」
 エリギュラスの飛竜返しは、本来急降下から繰り出すもの。上への反撃は僅かに勢いが鈍る。それでも十分に苛烈ではあるが、殴った反動で離脱する事で、回避して。
「それに……一発当てらればそれで十分っ!」
「ぬ……!?」
 栄華の言葉に、首を巡らせ眼下を見下ろすエリギュラス。そこには次々と、地を蹴り飛び立つディアボロスの姿。
 そう、これは先程のパラドクスによって発動した、【飛翔】の残留効果。それによってこの戦場は、ディアボロス全員が飛行できる世界に変わったのだ。
 ただ攻撃し、防御するだけではない。時間を、空間を、世界法則を、思いのままに書き換える。
 これこそが、ディアボロスの戦い――『逆説連鎖戦(チェインパラドクス)』。
「ああ、イケル……戦場ってのは、人が大勢集まって泥臭くなってからだわ!」
 次々とこちらへ舞い上がる仲間達を見て、笑みを浮かべる栄華。彼女にとっては誇り高い一騎打ちよりも、地獄のような泥沼の戦場こそが馴染み深い。
「でも、誰が獲っても恨みっこなしだ!」
「ああ、もちろんだ。エリギュラスよ、貴様に如何なる理由があろうとも、流れた血と涙の代償は贖ってもらう」
 アストライア・ヴァンスター(黎明の響き・g00185)は、黒いドレスを靡かせながら間合いを詰める。エルフ達を守る事には成功したが、傷ついた者、焼かれた家……それらの犠牲を許容は出来ない。
 焼き尽くされた故郷の惨状を重ねれば、手にした巨大剣――代々受け継がれし宝剣ガルシスを握る手にも、力が籠もる。
「聞け、歴史侵略者よ。我等復讐者の反撃の狼煙は今ここに上がるのだ!」
「愚かな……貴様達こそ、歴史の塵となれ……!」
 高らかな宣言は、己への誓いの言葉でもある。それに応じてエリギュラスは棘の豪雨を降り注がせて来るが、幅広の半透明の刀身で身を守る。多少の傷など、怒りの炎でねじ伏せる。
「いいや、我等の怒りは決して砕けん! 貴様等の手から、正しき歴史を取り戻すまではっ!」
「ぬぅぅぅっっ……!」
 誇りと共に繰り出す一撃が、エリギュラスの胸元に深い傷を付ける。勇猛果敢な突撃は、安全な所から見守るエルフ達をも大いに勇気づけ、地上からの声援と願いが届く。
「ふん、貴様らを鏖殺した後……エルフどもも、灰へと変えてくれるわ……!」
「させるものか。今だっ!」
 そんなエリギュラスの言葉にさらなる怒りを燃やし……だが深追いはせず、素早く後退するアストライア。もしこれが単身の戦いなら、決して退く事はないだろう。だが、今はそうではない。
「救うと言った……その言葉に嘘偽りないこと、証明する時です!」
「むっ……!」
 彼女が注意を引いた隙、別方向から間合いを詰めるのは、リオーネ・シルヴァ(白銀の竜翼・g00710)。約束をその胸に、エルフ達の声を背に受けて、空を駆ける。
「その為にも……今出せる全力でぶつからなければ、覚悟を示せません!」
 彼女に出来るのは、ただ真っ直ぐに突き進む事だけ。全身に装着した制御外装から、全力で魔力を噴射し、加速する。竜骸剣を真っ直ぐに構え、己にかかるGを振り切り、ただ真っ直ぐに。
 それは、攻撃の軌道が直進であると言うだけではない。彼女の心が、決意が、ひたすらに真っ直ぐであると言う、その証。
「だからこそ、突撃なのです!」
「ぐっ……!」
 加速の乗った屠竜の一撃が、竜の脇腹に竜骸剣を突き立てる。深くめり込む重い一撃にエリギュラスは呻きを漏らすが、翼を羽撃かせて反撃を繰り出してくる。
「ただ突っ込むだけしか能のない、猪が……!」
「それの何が、悪いのですかっ……これが! 私達が手に入れた、突撃(チカラ)です!」
 その降り注ぐ棘の雨を避ける事なく、その身を晒して受け止める。急所は庇うも、容赦なく全身を裂く棘の痛み。
 決して、スマートな戦いとは言えないだろう。だが不器用でも構わない。自分に出来る事を。
「その棘を、私以外に届かせません!」
「そしてボクが、続くのですよっ!」
 そうして棘から守られた、リオーネの背後……その影から飛び出すのは、露木・ささら(流血の狩人・g02257)。小柄な身体を活かして隠れていた彼女は、突然エリギュラスの至近へと躍り出る。
「クロノヴェーダとの戦いは一人でやるものじゃない。行動を合わせることで狩りは効率的なものになる!」
「むうっ……させぬ……!」
 突然現れたささらに対し、エリギュラスは咄嗟に迎撃してくる。相手の身体が多少の傘になるとはいえ、棘の豪雨は苛烈。
「怖気づき、退けば死ぬ!」
 だが、それを彼女は恐れない。僅かな隙間を縫い、真っ直ぐに前進する。攻撃は退いて凌ぐものではない、前に進んでかわすもの。
「死中にこそ、活なのです!」
「むぐぅっ……!」
 そのまま、先程リオーネが付けた傷跡めがけ、真っ直ぐに貫手を繰り出す。自身の血を霧のように纏った鬼人の腕が、竜の肉体を深く貫いた。噴き上がる返り血を愛らしい幼女の顔に浴び、楽しげに笑みを浮かべる。
「そしてボクの魂は言っている。この肉はきっと美味い、と!」
 エルフを助けるのも大事だ。それを忘れてはいない。だがささらは狩人である。難しい事は考えない。竜を狩れと言う、その狩人の本能に忠実に、その手から血を吸い上げる。
「貴様ごときが……我を糧とするなど……!」
「おおっと!」
 だが無論エリギュラスの方も、容易に狩られてはくれない。身体をぐるんと回転させ、遠心力でささらの身体を振り払う。さらに追撃を繰り出そうと……して来た所に、無数の小剣が飛来した。
「貴様が指揮官だな……貴様が消えれば、この地にも一先ずの平穏が訪れるだろう」
「なんだこの……鬱陶しい、塵が……!」
 それを操るのはテトラ・シルバリオ(銀剣の騎士・g00415)。相手が竜鱗兵を率いる指揮官ならば、こちらは魔剣を統率する指揮官だ。一本一本の剣が、連携を取ってエリギュラスへと纏わり付く。
「さあ、覚悟するがいい。地に引きずり下ろしてくれるっ!」
「この棘鞭飛竜を地に墜とすなど……身の程を弁えよ……!」
 エリギュラスは怒りの咆哮と共に、その翼を羽撃かせた。それだけで小剣は打ち払われ、そのまま、テトラへと突撃して来る。
 竜の巨体の質量と、それを取り巻く無数の棘付き触手。喰らえばひとたまりもあるまいが。
「焦れたな……それを待っていた!」
「っ、がっ……!?」
 しかし、その突撃こそが好機。打ち払われた筈の小剣、そのうちのただ一本が、エリギュラスの右翼の根本を、深々と斬り裂いた。
 竜鱗兵の時がそうであったように、パラドクスならざる攻撃はクロノヴェーダに有効打を与えられない。ならば、その無数の攻撃の中に、パラドクスの本命を紛れさせれば?
 これが、その答えだ。
「小賢しい策を……!」
「だが、効果的だっただろう?」
 不敵に笑みを浮かべながら、再び小剣を操り纏わり付かせるテトラ。無論、エリギュラスは先程よりも慎重に、小剣を振り払う。二度同じ策は通用しないだろう。
「だが、それで良い。僕がトドメを刺す必要はない」
「おけおけ。んじゃ次はアタシッ! 竜殺しの騎士の力、見せてやれし!」
 代わって飛びかかるのは、鉄塊のような大剣と、強靱な鎧を纏った、竜殺しの騎士――の、絵。甲斐田・レイコ(ドリームスケッチ・g02127)がパラドクスで描き出し、生み出した実体を持つキャラクターだ。
「生ドラゴンだろうとビビッてもしゃーなし! テンションアゲアゲでガチバトってくよっ!」
「虚構ごときが……竜を殺すだと……?」
 エリギュラスはその騎士に対し、棘触手を無数に叩き込んで来る。残像を伴うほどの打擲を、その身に受ける騎士。
「はぁ? ごときぃ? エンタメなめんなよ!」
 だが、エリギュラスの言葉はレイコの逆鱗に触れる。虚構ごとき、創作ごとき。
 彼女はそのごときに、命を賭けている。
「創作の中で何体ドラゴンが倒されてきたと思ってるぅ? この『伝承』が、あんたを倒す!」
「ぐぬぅ……!?」
 強靱な鎧が、竜の攻撃を阻む。巨大な剣が、竜の鱗を断ち切る。そうした伝承を力にして、現実へと変えていく。叩きつけられた重い斬撃は、確かに現実の物として、エリギュラスを斬り裂いた。
「スーパーでミラクルなドラゴンスレイ決めちゃうぜっ!」
「貴様らなどに、屠られるものか……く、我に本来の力があれば……!」
 劣勢を自覚し、苛立ちと共にそう吐き捨てるエリギュラス。アヴァタール級のクロノヴェーダは、クロノス級の生み出した分身――だが、特に強大なクロノヴェーダであるドラゴンは、その力を完全に写し取る事ができない。
 目の前のエリギュラスは、オリジナルが持っていた力の大部分を喪失している。もし相手がクロノス級であれば、こう上手くは運ばなかっただろう。
「でも、いつかはそいつも倒さなくちゃならない」
 それを知った上で、陣・頼人(武装騎士ヴィクトレオン・g00838)は静かな決意を告げる。何者かが人々を傷つけようとするのならば、彼はそれから人々を守るのだ。相手が何であろうと、どれほど強大であろうと。
「手始めに、お前からだ。武装騎士ヴィクトレオン。それがお前を倒す者の名だ!」
「ならば貴様も知るが良い……棘鞭飛竜エリギュラス、貴様の未来を閉ざす竜の名だと……!」
 背負った砲台からの牽制攻撃を仕掛ける頼人に対し、エリギュラスは棘の雨を放ってくる。雨霰と降り注ぐそれに、易々と撃ち落とされる砲弾。
 だが、放たれる棘の量は、明らかに最初よりも少ない。これまでのダメージが、確実に蓄積しているのだ。
「ぬぅぅっ……!?」
「お前が強大な竜であってもっ! いいや、本来のお前であってもっ! 倒せないなんて事は、ないっ!」
 同時に相手の飛行高度も、明らかに落ちている。その隙を突くように、急上昇し、相手の尻尾へ飛びついた。当然激しく抵抗され振り落とされそうになるが、必死に両脚でしがみつき、竜骸剣を振り上げる。
「さあ、砕けろっ!」
「があああっ……!」
 そしてそれを、渾身の力を、そして正義の魂をこめて振り下ろした。重い破壊の一撃が、竜の鱗を打ち砕いて、肉にめり込む。
「何の罪もない人達を殺そうとした報い、受けてもらうよ!」
「人も、エルフも……所詮は我らドラゴンの……クロノヴェーダの糧に過ぎぬ……!」
 さらに激しく、苦痛に暴れながらも、あくまでエリギュラスは人を、ディアボロスを見下し言い放つ。そんな傲慢なる竜めがけ、真っ直ぐに突き進むはリーリカ・リスタルート(人間の撃竜騎士・g03160)。
「糧になどさせませんっ! 植物さんとの約束を果たし、エルフさんを救うため! ドラゴンッ、あなたを討ちますっ!」
「討たれるものか……貴様等などに……!」
 エリギュラスの方も、迫るリーリカへと突っ込んでくる。深く傷ついていようとも、竜の力はなお脅威。
 対するリーリカが手にするのは、たった二振りの、無銘の日本刀。
「そんな武器で、我が倒せるとでも……!」
「そんな? いいえ! これで十二分……斬り捨ててくれましょうっ!」
 急降下するエリギュラスと、急上昇するリーリカ。彼我の距離が縮まり、そして交錯する。それと同時に振り下ろされる、棘の触手。リーリカの肉体を打ち砕くに十分な力を持つ、その攻撃を。
「もう……当たりはしませんっ!」
「な、にっ……」
 リーリカは僅かな動きだけで回避する。彼女の技量、エリギュラスの衰え。それも当然、理由の一つだ。が、それ以上に、彼女の背を押すのは――。
「一人ではないのが、私たちディアボロスです!」
「お……のれ、おのれぇ……っ!」
 この場に蓄積した、残留効果。全てのディアボロスが蓄積させた、世界を書き換える強大な力。
「アタシらしか勝たん! って訳よ! ……使い方違う?」
「言っただろう。僕がトドメを刺す必要はない……僕の力はすでに、託されている!」
 栄華が、テトラが、高らかに言い放つ。クロノヴェーダには無い、ディアボロスだけの、力の連鎖。
 その力を、思いを、手にした二刀に宿す。逃げようと身を捩るエリギュラスだが、尻尾にしがみついた頼人がそれを妨害して。
「さあ……り捨ててくれましょう!」
「が……あああああっ!!」
 交差する斬撃が、エリギュラスの喉を、深く切り裂き。その首を一息に、両断した。

「……ふう、終わりましたね」
「さっそく解体するっぽーい!」
 エリギュラスが地に墜ちると、エルフを守りきれた事にほっと胸を撫で下ろすアストライア。その動かぬ死体に、ささらが駆け寄っていく。
「もしよろしければ、村の片付けなどの手伝いをしたいのですが……」
「気持ちは有り難いが……この村は放棄して、別の村に身を寄せるつもりだ」
 一方、リオーネはそう申し出るが、エルフ達は首を横に振る。助けて貰ったとはいえ、よそ者であるディアボロスが完全な信頼を得るのは、残念ながら難しいのだろう。
 エルフ達からこれ以上の信頼を得ようと言うのなら、地道に事件の解決を重ねていく必要がありそうだ。
「それは仕方ない。仕方ないけど……だったら帰る前にスケッチを! 死ぬほどスケッチを!」
「む、むぅ? ま、まあそのくらいなら、構わないが……」
 それでも、助けて貰った事への感謝は間違いなく有るようで、レイコの申し出は快く受け入れてくれる。まあ若干戸惑って見えるが、それは多分パリピのテンションに対する物だろう。

 ともあれこうして、ディアボロスが関わった最初の事件は解決した。後処理を終えると、パラドクストレインに乗って新宿島へと帰還する。
 クロノヴェーダとの戦いは、ようやく始まったばかり。先は長く、終わりは見えない。
 けれど、確実な一歩目を踏み出したのだ――。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【避難勧告】がLV5になった!
【活性治癒】がLV2になった!
【建造物分解】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
【一刀両断】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV8になった!
【ドレイン】がLV2になった!
【アヴォイド】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2021年08月24日

妖精郷を焼くドラゴン

 幻想竜域キングアーサーの妖精郷を、ドラゴンが襲撃。妖精郷の村々が、ドラゴンと配下の竜鱗兵によって焼き払われる事件が発生しています。
 妖精郷の村は、妖精の森に守られており、近づくものを迷わせるのですが、空を飛ぶドラゴンには効果が無く、なすすべもなく蹂躙されてしまうようです。
 パラドクストレインで妖精の森の外側まで移動し、妖精の森を突破して妖精の村に向かい、ドラゴンに襲われている妖精郷の住人を救援してください。
 妖精郷の住人は、人間とエルフ(耳の長い人間)がいるようです。

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#幻想竜域キングアーサー
🔒
#妖精郷を焼くドラゴン
🔒
#妖精郷


30




選択肢『妖精郷の森の迷宮』のルール

 妖精郷の森の中を進み、妖精郷の村を目指します。
 妖精郷の森の植物たちは、意志を持ち、簡単な会話さえ可能なものもいます(戦闘力は持ちません)。
 植物たちは、自分達の場所や形を変えるなどして、妖精郷の村を目指す者達を迷わせようとしています。
 この森の迷宮を突破して、妖精郷の村に向かいましょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】この選択肢の🔵が👑に達しない限り、マスターは他の選択肢のリプレイを執筆できない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『妖精郷の住人との接触』のルール

 幻想竜域キングアーサーの妖精郷に住む住人と接触を試みます。
 妖精郷の住人には、普通の人間と、耳が長い種族(身長などは人間とほぼ同じです)がいるようです。
 彼らは、魔法の杖を使って、レジェンドウィザードのような魔法を使ったり、妖精騎士のような剣技で戦う事が出来ますが、パラドクスを使用する事が出来ない為、クロノヴェーダと戦っても、万に一つしか勝ち目はありません。
 戦闘中の彼らと会話し、うまく共闘する事が出来れば、彼らを生き延びさせることが出来るでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『登場人物(NPC)との会話に専念する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾一般人を襲うトループス級『突撃竜鱗兵』のルール

 周囲の一般人を襲撃するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 放置すると村や町を破壊したり一般人を虐殺してしまうので、被害が拡大する恐れがあるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『棘鞭飛竜エリギュラス』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「シメオン・グランツ」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。