リプレイ
マルケト・キサウェ
新宿区の北の方にある、新宿諏訪神社に伺います。
ここの創建者は小倉百人一首の歌人の一人、小野篁さん!お正月に歌がるたをするかも、と思って調べたので知ってます!
……まあ、彼の句は大変寂しい状況下で詠まれたものだそうなので、元気よく言うことでも無い気はしますけど。
国造りの神、大国主命へ東京都奪還を祈願して。二礼二拍手一礼、と。
さて、遅れないよう新宿駅までは飛んでいきましょう──と、その前に。
元々豊島区があったとされる海の方を上空から眺めておきましょうか。記憶喪失なのもあり元の形を知りませんが、奪還したら見られなくなる風景ですからね。
さあ、改竄世界史の豊島区へ!
わたの原八十島かけて漕ぎ出でよう、です!
クィト・メリトモナカアイス
渋谷区の明治神宮にお出かけ。お店も多いって聞いた。楽しみ。
……? アイスのお店は……?
しまってる。それなら仕方ない。
人が少ない中、境内の森を歩いて社へ向かう。
付いたら他の人のまねをしてお参り。カランカランと鈴緒を鳴らしてしばらく待つ。
留守かな? 留守なら仕方ない。
我の国も神は留守。
だから今年も我が守る。
神頼みをする気はないため、決意表明のようなものをして行く。
よーしやるぞー。
なんか猫の置物がたくさん売ってたから記念に何か買っていく。(寅である)
ルキア・アダマント
年末はTOKYOエゼキエルからいっぱい大地を奪還できたね。
この勢いなら、今年は全部の区を取り戻せちゃうかも……? ふふ。
今年もがんばろう。
そうだ、せっかくだから新年初パラドクストレインの前に、
私も初詣に行ってみようかな……。
年末年始はお祝いムードでちょっと気が緩んじゃったし、
ぱちっと気持ちを切り替えて行くのもいいかも。
お作法を調べておかなくちゃ。
お詣りは気を引き締めて……。
思えば去年の8月から怒涛の日々だったなぁ……。
私も訳もわからなかったけど、でもいっぱいがんばったし、手応えも感じたよ。
今年はもっとたくさんのものを取り戻せますように……。
……よぉし! そのためにも、さっそく出発しなくっちゃ。
●新宿島で初詣!
「年末はいっぱい大地を奪還できたね。この勢いなら、今年は全部の区を取り戻せちゃうかも……? ふふ。今年もがんばろう」
ルキア・アダマント(金時計に刻む記憶・g04840)の言葉は、まさに新年らしい希望に満ちたものだった。
確かに、この年末の戦いで取り戻したものは多い。
故に、新年にそこから更なる希望を見出すのは素晴らしいことであると言えるだろう。
「そうだ、せっかくだから新年初パラドクストレインの前に、私も初詣に行ってみようかな……。年末年始はお祝いムードでちょっと気が緩んじゃったし、ぱちっと気持ちを切り替えて行くのもいいかも。お作法を調べておかなくちゃ」
「それなら、我と行く?」
クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)のそんなお誘いは、まさにルキアにとっては渡りに船。
そうしてクィトとルキアは2人で渋谷区の明治神宮にやってきていた。
「お店も多いって聞いた。楽しみ……? アイスのお店は……?」
お正月なので、クィトの目当てのお店は閉まっていたようで。
「しまってる。それなら仕方ない」
人が少ない中、2人は境内の森を歩いて社へ向かう。
到着したら他の人の真似をしてお参りだ。カランカランと鈴緒を鳴らしてしばらく待つ。
「留守かな? 留守なら仕方ない。我の国も神は留守。だから今年も我が守る」
元より神頼みをする気はなかったクィトは決意表明のようなものをして行く。
そうしてルキアは、神がこの場におわしているかはさておいて、真摯に願いのような決意のような、そんなものをする。
「思えば去年の8月から怒涛の日々だったなぁ……。私も訳もわからなかったけど、でもいっぱいがんばったし、手応えも感じたよ。今年はもっとたくさんのものを取り戻せますように……」
「よーしやるぞー」
「よぉし! そのためにも、さっそく出発しなくっちゃ」
猫っぽいとクィトが称した猫の置物……実は虎らしいが、それを2人でお揃いで買っている頃。
マルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)は新宿区の北の方にある、新宿諏訪神社に詣でていた。
「ここの創建者は小倉百人一首の歌人の一人、小野篁さん! お正月に歌がるたをするかも、と思って調べたので知ってます! ……まあ、彼の句は大変寂しい状況下で詠まれたものだそうなので、元気よく言うことでも無い気はしますけど」
そんな知識を披露しながらも、作法に従いマルケトも初詣を済ませていく。
(国造りの神、大国主命へ東京都奪還を祈願して。二礼二拍手一礼、と)
「さて、遅れないよう新宿駅までは飛んでいきましょう……と、その前に。元々豊島区があったとされる海の方を上空から眺めておきましょうか。記憶喪失なのもあり元の形を知りませんが、奪還したら見られなくなる風景ですからね」
そう、マルケトもすでに「奪還後」を見据えているのだ。
「さあ、改竄世界史の豊島区へ! わたの原八十島かけて漕ぎ出でよう、です!」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
宇佐美・アリス
池袋を奪還できれば、埼玉奪還の足掛かりになるわよね
(埼玉県民、夫と娘が埼玉にいる、はず。ついでに言うとアニメ好きで、学生時代は池袋がホームタウン)
地下鉄の確認というのなら、明治通りの副都心線沿いに進んでみましょう
雑司ヶ谷駅まで行ければ御の字かしら?
大通りから1つか2つ外れた路地を使うわよ
【光学迷彩】を補助に過信せず、出来るだけ物陰に隠れながら進むわ
(BUみたいな)普通の服着ておくわよ
敵を見つけても交戦せず、物陰から観察
住民への接し方、住民の反応を確認するわ
出会った住民には、駅を尋ねる振りをして、街の様子を確認しましょう
池袋って今どうなってるのかしら
敵に見つかったら、【飛翔】も使って撤退するわよ
レオアリア・フォルシオン
台東区では大天使の信者が漂着しているみたいだし、わたくしも漂着したアークデーモン勢力の民という体で現地住民に接触するわ
学生服に着替え、消失した渋谷区の住民として振舞う
ドラゴニアンとしての姿もデーモンに見えるかもね?
何せ、あの日渋谷区が消えてしまって何がどうなっているのか分からないのよ……
ここがどういう区なのかも分からないし、誰か教えてくれると助かるのだけど……
そう言って何も知らない漂着者を演じ、親切心からこの豊島区について教えてくれる区の住民から情報を引き出していくわ
騙す様で悪いけど、世界を救う復讐の為だもの
違和感を持たれることの無いよう話を合わせ、戦闘に巻き込まないようその場を離れるわ
倉井・尽
豊島区……商店街と、東急ハンズがある所か
昔はよく利用してた気がする
……現代はまだあるのか?
海の上から『飛翔』し、住民を探して話を聞くかね
出来れば目立ち難い場所に居てくれれば良いが
何だァ? 凄い既視感と言うか、懐かしさを感じるっつーか
……変装しても良かったが、別にする必要はなさそうだな
とりあえず、組員を装って情報を引き出してみるか?
会話は臨機応変に相手に話を合わせる。聞くべき所は突っ込む
聞く事は……まぁ豊島区のボスの事でいいか
他はアークデーモンをどう思っているか、奴等の所在地って所か
怪しまれたら【ストームブレード】で突風を放ちながら姿を晦ます
当然だが、加減はするぜ
一ノ瀬・綾音
これが第一歩。得られる情報は少ないかもだけど、少しずつ稼いでいこう!
綾音ちゃんは現地の人と交流してみるかな。
怪しまれにくいように制服に着替えて、【飛翔】で住民を探し、発見したら近くに着地して現地住民に怪しまれないよう徒歩で肉薄して【友達催眠】と【友達話術】を組み合わせて現地住民に接触。
ここの支配者って、どういう方?あとなんか暴力団っぽい方がいるけどあの方はいったい?
綾音ちゃんは来たばっかりで何も知らないんだ、教えてくれると助かるかな。
…って感じに『演技』も組み合わせながら『臨機応変』に話題に配慮しつつ情報を引き出そうとしてみるよ。
怪しまれたら【飛翔】【光学迷彩】で撤退するね。
ネリリ・ラヴラン
ここが豊島区…?そっか。
初めてみた気のしない街並。
散策してみたいけど、目立つことはできないよね。
コートと帽子で角・羽は隠したいね。
学校が多いし、サポりに使いそうな学園内の静かな場所を目指したいわ。
若い子の方がノリで喋ってくれそうだし。
最近こっちに逃げて来たの…って感じで話しかけてみるね。
怖い人が沢山いるけど大丈夫なの?
暴力団風の人の事を教えて貰ったら素直に納得して安堵【演技】
移住したいから追い出されないようにルールとかあれば教えて欲しいな。
そも潜入に不安気なのを【プラチナチケット】で移住の不安と取って貰えないかな。
基本、住民がどう管理されてるかを探るよ。
畏怖を得る儀式的なものがありそうだしね。
渕上・澪乃
調査か、目的が次の地区を取り戻す為とはいえ楽しそうでちょっとワクワクするね。
【使い魔使役】で近くにいる鳥たちを使って上空から探索をしてみようかな。
住民の人達や地域の雰囲気を中心に、使えそうな地下鉄の駅や下水路がないかも探していくよ。
流石に一人だけ残っていると不自然になりそうだから、
僕自身も【飛翔】と【光学迷彩】を使って目立たないようにしながら探索はしようかな。
なるべく池袋の方まで向かいたいなとは思ってるけど敵が近付いてきそうなら
戦わずに引き返して他の人達との合流を優先するよ。
クィト・メリトモナカアイス
気合も入れた。よーしやるぞー。
パラドクストレインが海の上に停車したら【飛翔】で海岸へ。
そこからは【光学迷彩】でこっそり歩いて見つからないようにして進む。
あんまり時間がかかるとクロノヴェーダ見つかりそうだし、人を見つけたら【友達催眠】でその人に話を聞く。
大丈夫。こういう時のあいさつは知ってる。「汝はどこの組の者?」
これみよがしに「奴崎組」の代紋をつけておく。これで我も関係者。何のかは分からないけど。
話しかけたらこのあたりの人たちがどうやって生活してるか聞く。
大天使の庇護下とかアークデーモンから隠れてるとかそんな感じの話が聞けたらよき。個体名まで聞ければなおよし。
マルケト・キサウェ
【飛翔】で海面ぎりぎりを飛んだ後、まずは海岸沿いを<観察>して地下鉄等の地下通路の状況を確認したいです。在りし日の東京都の路線図を用意して、と。
文京区潜入時には有楽町線江戸川橋駅を目指して泳いだりしたらしいと伝え聞きましたが、副都心線はそれよりも深くに存在する路線だそうなので、同じ手が使えるかどうかは大分気になる所です。
……一度新宿島に戻ることになるかもですけど(服が濡れるので)、出来そうなら少し潜水もしてみましょうか。
(元)神田川沿いの下水路等が使えるのなら話が早いかも知れませんが、海岸沿いが警戒されているみたいなので、仮にそういうものがあったとしても今は眺めるに留めた方が良さそうですかね?
一里塚・燐寧
共闘・アレンジ大歓迎
バレる前に出来るだけ情報を集めたいとこ
豊島区はまだ支配者が誰なのかもわからないしねぇ
【平穏結界】を展開
上陸時や下水道の探索で存在が露見するリスクを下げるよぉ
都市部に入り込んだら下水道の調査をしてみよう
マンホールを排除するときは【肉体改造】で筋力を底上げするねぇ
下水道を【記憶術】でマッピングしながら進み
復讐者の侵攻に適したルートや
地下空間に異常がないかを調べるよぉ
下水道を出る頃には良い具合に薄汚くなるだろうから
歴史の奪還戦から生還したアークデーモン配下の狂信者を装い
「ここの支配者様なら、絶対負けねェって聞いたんス……確かお名前は……?」
等と調子を合わせて支配者の情報を探るねぇ
ルキア・アダマント
豊島区の中心・池袋にはフクロウがいるんですって。
フクロウがどうなってるか気になるから、山手線を辿ってみたいな。
えーっと、このディヴィジョンでは天使やデーモンが飛び交ってても違和感ないよね。
ということで、私もみんなに倣って【飛翔】して、線路沿いに上空から見てみよう。
新宿区からなら高田馬場を出て、目白、池袋……。
目白駅はすぐに到着できそうだよね。
大きい駅じゃないけど、変わった感じはないか、降りて軽く確認してみようかな。
本来ならすぐ近くに大学もあって、やんごとない人たちも通ってた学校らしいの。
ということは、街もちょっとお上品な雰囲気だったのかなぁ。
今はどんな雰囲気かしら。
●豊島区への潜入調査
「豊島区……商店街と、大型ショッピングセンターがある所か。昔はよく利用してた気がする……現代はまだあるのか?」
「豊島区の中心・池袋にはフクロウがいるんですって。フクロウがどうなってるか気になるから、山手線を辿ってみたいな」
倉井・尽(素早く・g06027)はルキア・アダマント(金時計に刻む記憶・g04840)とそんな会話をしながら豊島区へ潜入する。
こうしてパッと見た限りでは怪しげな個所もおかしな箇所もなさそうだ。
目立たないように人を探してみれば、丁度池で釣りをしながらコクコクと居眠りをしている男を発見する。
「何だァ? 凄い既視感と言うか、懐かしさを感じるっつーか……変装しても良かったが、別にする必要はなさそうだな」
町中にチラリと見えたガラの悪い連中の仲間を装ってみようと思ったが……ああいうのは細部まで顔を知られている可能性もある。
だからこそ、下手に「それ」を装わない方がいいと尽は感じる。
ならばと釣りをしている男の近くに尽は座り込み、そうすれば男がふがっとビックリしたように目覚める。
「な、なんだあ兄ちゃん」
「調子はどうだい?」
そんな風に話を切り出せば、相手の反応も悪くはないものが返ってくる。
幾つかの世間話を挟みながら……この豊島区のボスについて切り出してみる。
「あー、あのお方かあ。詳しくは知らんよ。見たこともな。だがまあ……逆らわんのが正解さ」
なるほど、認識はしているが詳しくは知らない。そんなところだろうと尽は理解する。
あとは仲間達の情報とすり合わせればある程度の概要はつかめてくるだろうか?
一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)などは、更に一歩奥に進み町中へと入り込んでいた。
「これが第一歩。得られる情報は少ないかもだけど、少しずつ稼いでいこう!」
そんな気合を入れながらも怪しまれにくいように制服に着替えた綾音は、周辺を歩いている人間に【友達催眠】と【友達話術】を組み合わせて話を聞くことに成功していた。
「ここの支配者って、どういう方? あとなんか暴力団っぽい方がいるけどあの方はいったい? 綾音ちゃんは来たばっかりで何も知らないんだ、教えてくれると助かるかな」
「あー。そりゃあ『あのお方』だよ。『親分さん』たちは……まあ、この辺りを身体を張って守ってくださってる。来たばっかりじゃあしょうがねえが、立派な方々だよ」
「ふーん……」
親分さん。まあ、つまり任侠的な存在なのだろうが……なんか最近似たような連中がいたような気もしていた。
ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は学校を探していたが、目につく範囲では見当たらない。
仕方なく、若者が多そうな場所に潜入していた。
「ここが豊島区……? そっか」
(初めて見た気のしない街並。散策してみたいけど、目立つことはできないよね)
コートと帽子で角・羽は隠し、の静かな場所を散策する風にネリリは歩く。
試しに話しかけてみてもプラチナチケットの効果で関係者のように思われているようだった。
設定としては「最近こっちに逃げて来た」ということになっている。
綾音と同じように「親分さん」たちが守ってくれるという話には安堵するし、アークデーモンのことはやはり畏怖しているようだった。
「追い出されないようにルールとかあれば教えて欲しいな」
「ルール、ねえ……逆らわないことかな。ま、そのくらいだよ」
その頃、渕上・澪乃(月の番人・g00427)は鳥の使い魔を使役し上空からの情報を集めていた。
(調査か、目的が次の地区を取り戻す為とはいえ楽しそうでちょっとワクワクするね)
思わずそんなことを考えてしまうが、どうにもしっかりと護りを固めている印象がある。
地下鉄の駅や下水路がないかも探していたが……下水路についてはとりあえず分からない。
地下鉄の駅については、どうも放置されているという風でもなかった。
「あまり近づくのは無理かな……」
恐らくだが、使い魔でもあまり近づけば見つかるだろうという予感が澪乃にはあった。
確かマルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)が地下鉄の方に向かっていたはずだと思い出しながら澪乃はマルケトの無事を祈って。
そのマルケトは、まずは海岸沿いを観察して地下鉄等の地下通路の状況を確認するつもりで行動していた。
……もっとも、海岸部は相手もしっかりと警備している。詳しく観察というわけにはいかないようだった。
在りし日の東京都の路線図を用意してはいるが、どの程度役に立つかは不明だ。
「文京区潜入時には有楽町線江戸川橋駅を目指して泳いだりしたらしいと伝え聞きましたが、副都心線はそれよりも深くに存在する路線だそうなので、同じ手が使えるかどうかは大分気になる所です。……一度新宿島に戻ることになるかもですけど、出来そうなら少し潜水もしてみましょうか」
(神田川沿いの下水路等が使えるのなら話が早いかも知れませんが、海岸沿いが警戒されているみたいなので、仮にそういうものがあったとしても今は眺めるに留めた方が良さそうですかね?)
そんな事を考えながら地下鉄に潜るマルケトだが……途中で明らかに何者かの手によって水がせき止められているのを見つける。
此処を無理矢理突破すれば、どんな事態になるか分からない。まずは戻るしかないようだった。
そしてクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)は「奴崎組」の代紋をつけて歩いていた。
(これで我も関係者。何のかは分からないけど)
どの程度効果を発揮するか分からなかったのだが、あまり気にされている様子もない。
「汝はどこの組の者?」
「俺は違うよ。というか、親分さんたちの名前と組くらいは覚えとかないとよ」
なるほど、顔と名前が一致しているらしい。ちょっと小細工しなければ「それ」に扮するのは難しそうだ。
そしてどうにも、意外に普通に暮らしているようだった。同じアークデーモンでも随分と違いがあるようだが……。
ちなみに宇佐美・アリス(兎に非ず・g01948)も地下鉄のルートを無策で移動するのは厳しいと分かり、別ルートからの潜入を開始していた。
「池袋を奪還できれば、埼玉奪還の足掛かりになるわよね」
埼玉県民のアリスの夫と娘は埼玉にいる「はず」であり、ついでに言うとアニメ好きで、学生時代は池袋がホームタウン……と中々濃い目の経歴のアリス。
可能であれば雑司ヶ谷駅まで行ければ御の字だったのだが、どうも地下鉄は「管理」されている。
そのルートからは厳しそうだった。
普通の服を纏い、出来るだけ物陰に隠れながら進む。
肩で風を切って進む男達も見つけたが、今のところは関わらない。
ついでに道を尋ねるふりをしながら、町の様子を確認するが、然程強力に弾圧されているような様子は感じない。
だが「逆らえば命はない」という畏怖の対象であるのは間違いない。
「池袋って今どうなってるのかしら」
そんなことを呟くが……そちら方面は相当警備が厳しそうなのは確かなようだった。
一方のレオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)は、自分の設定をしっかりと練って現地の住民に接触していた。
台東区では大天使の信者が漂着しているみたいだし、自分も漂着したアークデーモン勢力の民という体で……とまあ、こういうことである。
学生服に着替え、消失した渋谷区の住民として振舞えば、ドラゴニアンとしての姿も「そっちの住民」に見えるかもという期待もある。
しかしまあ幸いにも、その辺りを気にする住民は居ないようだった。
「何せ、あの日渋谷区が消えてしまって何がどうなっているのか分からないのよ……ここがどういう区なのかも分からないし、誰か教えてくれると助かるのだけど……」
「そうかそうか、災難だったなあ。この豊島区は『あのお方』が統治されている場所さ。たまに余所から襲撃があっても、親分さんたちが守ってくださるしなあ」
「親分さん?」
「ああ、ほれ。そこにも歩いてらっしゃるだろ?」
なるほど、如何にもといった連中が偉そうに歩いている。
「あれは佐藤昌組の方々だな」
どうにも小さな「組」が幾つかあり、系列や傘下の組だとか、そういったものはないらしい。
ただ「佐藤組」とかでないのは、佐藤という名字の親分が何人かいるのかもしれない。
引き出した情報に、レオアリアは頷いていくのだった。
そして一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は、下水道の調査をしようと潜ってみていた。
(バレる前に出来るだけ情報を集めたいとこ。豊島区はまだ支配者が誰なのかもわからないしねぇ)
どうにも下水道にも海となった地域の周囲の警戒の一環なのか、警備が行われている様子があった。
そうした連中に見つからないように燐寧はマッピングしながら進んでいくが……ふと、おかしなものを見つける。
それは汚い布……のような?
「もしかして、毛布?」
そう、それは明らかに此処で誰かが生活していたかのような……そんな痕跡だった。
しかし、わざわざこんな所で生活している……あるいは生活していた理由は何だろうか?
周囲を見回しても、毛布の持ち主が近くにいる様子はない。
今の燐寧には、この情報がどう役に立つかは判断できない。
できないが……ひとまずマンホールから外に出てみると、自分が良い感じに汚くなっていることを自覚する。
「うっ、汚いなあ……アンタ何処から出てきたんだ」
「いやあ、ハハハ……」
適当に狂信者を装ってみるが、どうにも予想以上に汚れてしまったせいか反応が悪い。
「ここの支配者様なら、絶対負けねェって聞いたんス……確かお名前は……?」
「ああ、『あのお方』のことか? それより服を何とかしなよ。若い娘がそれじゃあなあ」
あのお方。そう呼ばれているのか名前を知らないのかは情報が足りないが……。
そうして仲間達が持ち帰ってくる情報を元に、ルキアは考えていた。
自分でも歩いてはみたが、池袋に向かうルートはかなり厳しく警備されていそうだ。
(目白駅にはすぐに到着できると思ったんだけど……)
本来ならすぐ近くに大学もあって、やんごとない人たちも通ってた学校。
街もお上品かもしれないし、そんな場所を見られるかと思ったのだが……。
どうにも此処の支配者の方針なのか、防御がかなり硬いのだ。
この状況では、山手線を辿って飛翔するのは危険としか言いようがない。
見つからないように行動していくのが一番良い方針。そう感じられたのだ。
(空はどうかな……天使やデーモンが飛び交う事による違和感は?)
念のため、全員今回は警備の厳しさに飛翔することは現地で抑えることにしていた。
しかし、今回の探索で得られる情報としてはかなりのものが集まった。
これは次回以降の探索の方針にもなるだろう。
と、なれば……あとは「飛翔した場合にどうなるか」を確認するだけだ。
飛んで上手くいくのであれば、線路沿いから見た情報も手に入るだろう。
意を決して飛ぶと……笛の音のようなものが即座に聞こえてくる。
「出やがった、侵入者だぜェ!」
「姉御に連絡だ!」
「押忍!」
やはり、というところだろうか。
飛翔すればすぐ見つかってしまう程度には防御態勢が構築されている……!
ルキアの目には、こちらに向かってくるアークデーモンたちをハッキリと視認できていた!
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【光学迷彩】がLV2になった!
【飛翔】がLV3になった!
【友達催眠】がLV2になった!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【反撃アップ】LV2が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV2が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
瀬島・大輝
■アドリブ歓迎
ちっ、半グレどもがイキがっているようだが
その程度で本職をナメちゃぁいけねェな…
テキトーに吹いてやればいいんだよな?
戦争の勝利でさらに力をつけたディアボロスは
奪還した区を足掛かりにいくらでも兵隊を送り込める状態だ
今指揮とってんのは新宿の【夜の帝王】(※居ません)だがな
誰がやったってさほど難しい仕事じゃあ無ェ
既に文京区は時間の問題だ そこから一気に豊島に雪崩れ込むだろうよ
せいぜいそっち側を警戒しとくんだな
ハッ…すげぇテキトーこいたわ(タバコ吹かしつつ)
●ハッタリをぶちかませ
瀬島・大輝(怒りし地獄の閻魔・g06270)は迫り来るヤンキーデーモンたちを前に、堂々とした態度を崩してはいなかった。
「ちっ、半グレどもがイキがっているようだが、その程度で本職をナメちゃぁいけねェな……」
そう、大輝は裏社会の経験が充分にある。それを思えば、なんか色々間違ってる風のヤンキーデーモンはまさに「そういうの」にしか見えないのだろう。
(テキトーに吹いてやればいいんだよな?)
欺瞞情報を流布するといってもどう吹いたものか。
考えて、大輝は頭の中で考えを巡らせる。
「戦争の勝利でさらに力をつけたディアボロスは奪還した区を足掛かりにいくらでも兵隊を送り込める状態だ」
そうして出たのは、そんな台詞だ。
「今指揮とってんのは新宿の【夜の帝王】だがな、誰がやったってさほど難しい仕事じゃあ無ェ。既に文京区は時間の問題だ。そこから一気に豊島区に雪崩れ込むだろうよ。せいぜいそっち側を警戒しとくんだな」
ちなみに夜の帝王なんてのは……もしかしたら居るかもしれないが、大輝は知り合いには居ない。
そして言われたヤンキーデーモンたちは顔を見合わせ、頬を掻く。
「……だってよ」
「見てもねえもんを言われてもって感じだよな」
「それな」
「つーか警戒してるしな」
「な」
どうにもイマイチ信じていない様子だが……まあ、同じことを言われてもそうだろうなとは大輝も思う。
目の前のヤンキーデーモンが何か威勢の良いことを言ったところで、誰が真実を担保するというのか?
(ハッ……すげぇテキトーこいたわ)
思わず、そう苦笑してしまうのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
アンネローゼ・ディマンシュ
どうやら、この区はアウトローが支配する区の様ですのでその手の類…主に情報屋等が集まるバー等に潜り込みますわ
【清廉なる情欲】を使って外見年齢を20代前半に偽装し、情報屋などが集まる場所に潜り込みますわね
飲酒はしませんわ
プラチナチケットと友情催眠を使って周囲の人間の好意を集め、情報流布の下地を整えてから欺瞞情報を
知っています?ディアボロスなるアークデーモンの方々とは異なる『悪魔』を
彼らはどこかの区の支配者の手駒
その区の支配者が全てを得る為に使っているのですわ
無論この区の支配者である『あのお方』ではないのですが…
防御が固くても、こうして『良い情報』に『偽装された毒』を届ければ…
内部から、蝕むでしょう
マルケト・キサウェ
びしょびしょになってしまいましたが、ひとまず情報は入手出来ました……折角ですし、この姿のまま偽情報を流しに行きましょうか。<演技>の信憑性も増すというものです。
デーモン達が居る区画の傍へ行き、不自然でない程度の大声かつ焦る様な口調で『地下のトンネルが堰き止められていたが、パラドクスの力で破壊すれば中に入り込めそうだ』等と何処かに通信している様を装います。
折を見て【飛翔】し、急いで逃げましょう。
実際に今後どうなるかは分かりませんが、もしここの住民の方々と協力することになった場合、敵が駅に注力していれば多少楽になるかなと。
それに、瓢箪から駒、という事態になったにせよ、当座の攪乱にはなりますからね。
ルキア・アダマント
うぅーん、警備が厳しいな……。
撤退の前に、せっかくだから私も何か惑わすようなこと言っておこうかな。
~言うこと~
あーあ、もう見つかっちゃった。
もうすぐ文京区も手に入れられそうだから次の下見にと思ったけど、
ちゃんと警戒してるのね、お利口さんだわ。
またすぐに来るから、警戒はサボっちゃダメよ。
もっとも気を緩めてくれた方が、私たちには都合がいいけどね、ふふ。
~終~
8月からの文京区の攻略はまだ掛かりそうだけど、
隣接する豊島区には状況やディアボロスのこと、どう伝わっているのかな。
元々文京区からの襲撃も受けていたようだし、関係は良くない?
いいえ、表面上は争っても支配者同士はそうでもない可能性も……むむぅ。
●ハッタリをぶちかませ2
敵が現れた。その情報はすぐに豊島区に回っていき、調査をしていた者たちは即座の撤退をせざるを得なかった。
「アウトローの手の類……主に情報屋等が集まるバー等に潜り込もうと思ったのに、残念ですわ」
「うぅーん、警備が厳しいな……撤退の前に、せっかくだから私も何か惑わすようなこと言っておこうかな」
アンネローゼ・ディマンシュ(『楽士大公』ディマンシュ大公・g03631)とルキア・アダマント(金時計に刻む記憶・g04840)は仲間たちの待つ場所に撤退しながら、追ってくるヤンキーデーモンたちに欺瞞情報の流布を試みることにしていた。
「知っています? アークデーモンの方々とは異なる『悪魔』を。彼らはどこかの区の支配者の手駒……その区の支配者が全てを得る為に使っているのですわ。無論この区の支配者である『あのお方』ではないのですが」
「オウ! そんな連中が来るならブッ殺したらあ!」
「やってやんぜえ!」
「オラオラア!」
「まあ、こうなりますわね……」
アンネローゼは溜息をつくが、まあアークデーモン相手であればそうだろうし、アウトローじみた連中であれば、どの程度の「毒」になったかはかなり不明な部分もある。
ルキアも、彼等にどの程度通じるかは分からないが欺瞞情報を流してみる。
「それにしても……あーあ、もう見つかっちゃった。もうすぐ文京区も手に入れられそうだから次の下見にと思ったけど、
ちゃんと警戒してるのね、お利口さんだわ。またすぐに来るから、警戒はサボっちゃダメよ。もっとも気を緩めてくれた方が、私たちには都合がいいけどね、ふふ」
「逃がすと思ってんのかオラ!」
「逃がさねえぞコラ!」
「うわ、予想以上に思考がヤンキーね!」
ヤンキーデーモンがそういう連中だからかどうかは分からないが、「またすぐに来る」しか聞いていない。
もっと話の通じるアークデーモンなら良かったのにと思わざるを得ない。
「びしょびしょになってしまいましたが、ひとまず情報は入手出来ました……折角ですし、この姿のまま偽情報を流しに行きましょうか。<演技>の信憑性も増すというもので……うわっ!?」
逃げていたアンネローゼとルキア、迫り来るヤンキーデーモンたちと出くわし、マルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)はピンときて何処かに通信するようなフリをする。
「地下のトンネルが堰き止められていましたが、パラドクスの力で破壊すれば中に入り込めそうです」
どうかな、とチラリと見てみれば
「新手だあ!」
「ブッ殺せえ!」
「うわ、全然聞いてない! 性格!? 性格なんですかね!?」
「とにかく仲間と合流しましょ!」
マルケトたちはそのまま迎撃に出てきている仲間たちの下へと走っていく。
(実際に今後どうなるかは分かりませんが、敵の戦力をある程度誘導出来たら楽だったんですが……)
ヤンキーデーモン相手では、中々そういうのも効果が見込めそうにはない。
だって、ヤンキーだから。
虚しさを感じながらも、ヤンキーデーモンたちの迎撃態勢を整えた仲間たちの下へと飛び込むのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【プラチナチケット】がLV2になった!
【飛翔】がLV4になった!
【未来予測】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【アヴォイド】がLV3になった!
クィト・メリトモナカアイス
おぉ、いっぱいやってきた。
よーしそれでは。
カチコミだぞー。
【エアライド】でヤンキーデーモンの放つ自転車チェーンをぴょんぴょんと避け、「斬撃のデボンレックス」の腐食の刃でチェーンごと敵を切り裂いていく。
そういえば聞き忘れてた。
汝らはどこの組のもの?
聞いておかないと後でシマを分けるときに困る。
真紅堂・乎乎那
アドリブ、連携歓迎にて
あけましておめでとう!今年も……
……あれ?
……ちょっと場所を間違ったかな……。
よし、爆破しよう。
フライトドローンを足場にするなどして囲まれないようにする。
飛翔や未来予測なども利用させて貰って立体的にブッコむよ。
ヤンキーさん達に一応聞いとく。
ここは一旦退いて、お仲間に情報(偽)を伝えるっていう手もあると思うけど
……どうする?
倉井・尽
おっ……久々の半グレ
ナイスタイミングだ、てめぇ等
本番前に身体をしっかりと動かしとかねぇと
「桃花」を袖に隠して【ミスディレクション】
刀身全体が真っ赤に染まるくらい、半グレ共を手当り次第に斬り刻む
市街地だし、上手く地形の利用をして殺り合うぜ
敵の攻撃対応は可能な限りスピードを上げて躱し続ける
仮にチェーンが巻き付いても速度は落とさず、半グレを引き摺る気概で走る
次の戦いの為、可能な限り「桃花」を血で濡らさねぇとな
良し、準備は整った。次の標的はっと……
一ノ瀬・綾音
侵入?
ふんふん、なるほど、じゃあ綾音ちゃんもノリノリで行くか!
カチコミだー!
【飛翔】【エアライド】で飛び回りつつ相手のガンは【未来予測】で発動を予測してギリで視線から逃れることで回避を図り、こちらは『高速詠唱』『全力魔法』からの【風魔法】で相手する!
一応現地住民がこの様子を見た時のことも考え【平穏結界】も使う用意はしておきつつ、【パラドクス通信】で他のみんなと状況を共有するよ。
悪いね、ただの鉄砲玉じゃないんだよ綾音ちゃん達は。
あ、ところで…カチコミかけといて申し訳ないけど、君たちって何組?
瀬島・大輝
■アドリブ歓迎
さて、実感できねぇのは仕方ねェわな。
俺くらいのモンでも危ねェちゅうのを見せてやるか
閻魔の裁定、食らってみるかよ?
ガチの殺気をぶつけて怨魔の千切をぶちかます
てめぇらの首なんぞものの数じゃねェんだよガキが
死線潜ってねぇ野郎どもの攻撃は未来予測である程度反応できんだろ
ダメージ負って血ィ流すのも威圧できるっちゃできるが
ガキども調子乗るようなら逆効果だぜ
まぁ、なるようになるもんだ
俺は暴れるだけだからよ 他は冷静な奴に任すわ
「シマ争いなんざてめェらには無意味だろ…全部なくなっちまうぜ」
ネリリ・ラヴラン
うーん、あんまり認めたくないんだけど、難しいこと考えるよりこっちが少し気楽だよ。
空に目が行っている間に【光学迷彩】で隠れておくよ。
出所を探られ難くして”爛れた輪舞”を発動させ、蝙蝠を生み出したら戦場へ放つね。
攻撃をしたらすぐに【飛翔】で極低空を飛んで速さだけを利用するよ。一足で建物の上に登れるなら【エアライド】で登っても良いね。追われていないかは【未来予測】で早めに察知して接敵しないようにしたいわ。
場所を変えながら【連続魔法】と【高速詠唱】で次の詠唱を急いで、陽動に徹するね。
正面から行けって?
いえ、ネリリちゃんはヤンキーじゃないからね。睨み合いとか普通に怖いよ。
アドリブ連携は好きだよ
渕上・澪乃
※アドリブ、連携歓迎
事前に聞いてはいたけどやっぱり警備は厳しいみたいだね。
【飛翔】と【エアライド】を使って相手の攻撃を避けつつ飛び回るよ
市街地の壁を使ったり氷の足場を作って相手を攪乱するように動きたいね。
時々『高速詠唱』で氷の弾を飛ばして少しずつダメージを与えて隙が出来たら一気に接近して「蒼月」で斬る
さて、君たちは何組?
君たちを統率している『あのお方』について教えてくれてもいいんだよ
●対決、ヤンキーデーモン
情報収集に欺瞞情報の流布。
まあ、欺瞞情報に関しては効果があったかどうか議論が必要なところではあるだろう。
だが集めた豊島区の情報に関しては、次回の探索の時にそれを活かした更に深い探索をする助けになるだろう。
そういった意味では、今回の調査は大成功であったと言えるだろう。
そして……今対峙しているヤンキーデーモンを倒さなければ、それは片手落ちになってしまう。
だからこそ、ヤンキーデーモンたちと慎重に対峙して。
「あけましておめでとう! 今年も……あれ? ……ちょっと場所を間違ったかな……」
タイミングを外してしまった真紅堂・乎乎那(埋火の魔創剣士・g02399)が「あれー」と困ったような表情になる。
まあタイミングというよりは電車に乗る前に行ってくるべきだったとかいうアレであるが、まあそういうことはたまにある。
ともかく来た以上は乎乎那も立派な戦力だ。
乎乎那もそれを理解できているが故に、油断なく武器を構える。
「事前に聞いてはいたけどやっぱり警備は厳しいみたいだね」
渕上・澪乃(月の番人・g00427)は言いながら、集まったヤンキーデーモンたちに視線を向ける。
数はかなり多い。しかもこれらが、こちらが空を飛ぶと同時に発見し集まってきたのである。
「おぉ、いっぱいやってきた。よーしそれでは。カチコミだぞー」
「カチコミだー!」
「やってみろオラア!」
「やったるぜオラア!」
クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)と一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)のコンビネーションでの挑発が見事に当たってヤンキーデーモンたちとにらみ合いになるが、その様子を見てネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は苦笑する。
「うーん、あんまり認めたくないんだけど、難しいこと考えるよりこっちが少し気楽だよ」
まあ、確かに人によっては調査だなんだと地道で結果の見えにくい仕事よりも身体を動かす仕事が好きだという者もいるだろう。
実際、戦闘は花形でもある。そういう意味ではクィトの価値観は間違ってはいない。
相手はヤンキーのような何かではあるが……此処の状況を思えば、まさにピッタリとも言えるだろう。
「おっ……久々の半グレ。ナイスタイミングだ、てめぇ等。本番前に身体をしっかりと動かしとかねぇと」
倉井・尽(素早く・g06027)も言いながら気合を入れていく。
「やんのかオラ!」
「かかってこいやあ!」
「ま、こうなるのも仕方ねェわな。俺くらいのモンでも危ねェちゅうのを見せてやるか……閻魔の裁定、食らってみるかよ?」
瀬島・大輝(怒りし地獄の閻魔・g06270)のそんな言葉を合図に、戦闘が始まっていく。
「『モナカ』斬撃型、秘密兵器起動」
クィトのパラドクス……「浮遊球形ガジェット『モナカ』斬撃型」の側面から耐腐食性の刃が飛び出し、その状態で突進することで敵を切り裂くという斬撃のデボンレックスが発動し、ヤンキーデーモンを打ち倒していく。
尽も淡い桃色の、美しい刀身が特徴の短刀である「桃花」を袖に隠してミスディレクションを仕掛けていく。
「バラバラにしてやるよ」
刀身よ赤く染まれと襲い掛かる尽にヤンキーデーモンもヒャッハーバイクチェーンを放つ。
全く恐れというものを知らないのはヤンキーだからなのかアークデーモンだからなのかは不明だが……どちらにせよ、どちらかが全滅するまでヤンキーデーモンたちが引かないのは間違いなさそうだった。
「さて、君たちは何組? 君たちを統率している『あのお方』について教えてくれてもいいんだよ」
「そういえば聞き忘れてた。汝らはどこの組のもの? 聞いておかないと後でシマを分けるときに困る」
「うん。カチコミかけといて申し訳ないけど、君たちって何組?」
「アー? 手前等が死亡組ってのは確かだよダボがあ!」
澪乃とクィト、そして綾音にヤンキーデーモンがそう嘲笑うが……返しはまさにヤンキーそのものだと言えるだろう。
どのみち、まともに答えるつもりはないようだ。
「ヤンキーさん達に一応聞いとく。ここは一旦退いて、お仲間に情報を伝えるっていう手もあると思うけど……どうする?」
「はあー?」
「お前等は此処で死ぬんだよォ! それ以外の結末なんざねえぜえ?」
「ま、そう答えるか……」
どうせ偽情報を掴ませるつもりではあるが残念だ、と乎乎那は心の中で溜息をつく。
「みんなっ、行ってきて!」
そうしている間にもネリリは出所を探られにくいようにしながら爛れた輪舞を発動させていた。
可能な限り真正面からぶつかるまいとしているのは、戦術というか性格であるようだ。
(正面から行けって? いえ、ネリリちゃんはヤンキーじゃないからね。睨み合いとか普通に怖いよ)
そんなことを思いながら戦うネリリだが、まあそういう戦い方もアリではあるだろう。
「オオン!?」
「ひゃー!」
まあ、逃げられるかといえば話はまた別ではあるのだが。
そうして戦っていけば、ヤンキーデーモンの数は少しずつ減っていく。
「悪いね、ただの鉄砲玉じゃないんだよ綾音ちゃん達は」
そんなことを言いながら綾音は色欲なる風を放っていく。
だが、不利と分かっていてもヤンキーデーモンたちの戦意には全く衰えが見られない。
「流石アークデーモンってところかな
……!?」
澪乃の双翼魔弾に反撃とばかりにヤンキーデーモンのオラオラ釘バットが繰り出されていく。
乎乎那のデモニックボムにも恐れずデモニックガンつけを返していき、大輝の怨魔の千切にも即座にオラオラ釘バットで反撃を仕掛けてくる。
「てめぇらの首なんぞものの数じゃねェんだよガキが!」
「ハッハー! 知ったこっちゃねー!」
まさに血みどろの争いといった風の戦いを繰り広げる大輝だが、いかに「ヤンキー」風であろうとヤンキーデーモンもまたアークデーモンだ。
その本質は相手から畏怖を集めることを生業とする者たちなのだ。
「シマ争いなんざてめェらには無意味だろ……全部なくなっちまうぜ」
「ああそうかい! ヒャハハハハハ!」
一兵卒に過ぎないからなのか、元々そういうものだからなのか。
その辺りは分からないが……これは文字通りデスマッチではあるのだろう。
互いに全く引かず、どちらかが倒れるまで戦い続けるのだから。
そうして、クィトの斬撃のデボンレックスが最後のアークデーモンを打ち倒して。
「良し、準備は整った。次の標的はっと……」
そう呟く尽の視線の先。
飛翔しこちらを見下ろすアークデーモン「ゲヘナ」の姿があった。
楽しそうに、面白い玩具を見るかのように見下ろすゲヘナの姿は一見可愛らしいが、強大で凶悪な気配は見た目に騙されるべきではないと全員の感覚に強く訴えかけてくる。
「侵入者というから何処の誰かと思えば。面白いのがかかりましたわね?」
嗜虐的な笑みを浮かべるゲヘナを一刻でも早く倒し、此処を離脱しなければならない……!
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【腐食】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
【飛翔】がLV6になった!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
【命中アップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
クィト・メリトモナカアイス
汝はもうちょっと部下の教育をしたほうがいい。
人の話はちゃんと聞くべき。(自分も人の話は聞かないが棚に上げる)
名前が分からないからもう汝の組の名前は我が決める。
フンコロガシ組とかどうだろうか。
だめ? だめかー。フンコロガシかわいいのに……
それじゃあ我もそろそろ頑張る。
モナカたちはお休みさせて「震わすは鬣なき獣」。黄金猫拳打棒による全力の近接戦闘で悪魔的パワーとスピードに対抗。
隙を見つけて黄金猫拳打棒で他の仲間の方へ敵を殴り飛ばす。連携攻撃。
んむ。ここのアークデーモンは変なのばっかり。
倉井・尽
すげぇファッションセンスしてんな
さっきの奴等もほぼ半裸だったが、まさかソッチ系か?
……ある意味で恐ろしい奴等だ
「桃花」は血で染まっている
今こそ【開花】の時……ここで仕留めるぜ
重要なのは立ち位置と「桃花」を振る速度だ
敵との間隔をやや空けて、敵が隙を見せるか、此方に向かって来たらパラドクス発動
普通の短刀ならば絶対に届かない距離から、フェイントの血の刃を飛ばす
まだ速度を出せる余地はあるな。精進あるのみ、か。
真紅堂・乎乎那
情熱的に利用出来る残留効果は全て使用。アドリブ、連携歓迎だ。
事情を全く理解出来ていないながらも
何故、此処に来てしまったのか理解した気がするよ。
火炎使い同士、何故か惹かれ合うものなのかな?
使用武器は愛用の魔術的長剣ハートブレイカーを選ぶよ。
BBQになるのはどちらか……試してみようか!
ちなみにキミを斃した後、キミの親分をも斃すつもりだ。
名前は何て言ったっけ……アレだ……何だっけ?喉元まで出て来てるだけどな~……。
ネリリ・ラヴラン
やっぱり、すんなり帰してはくれないよね。
…もう、仕方が無いっ。
別の個体なんだろうけどみた事はある悪魔だし、油断をする気は無いよ。
引き続き【飛翔】の効果を使って、周囲の建造物とかを挟むようにしながら、素早く回り込んでいくね。今度は見つからない為っていうより炎の攻撃に対する遮蔽物だよ。
【未来予測】で攻撃の切れ目を察知して、その一瞬に間に合わせるべく【高速詠唱】で”黒の衝撃”を唱えるわ。【エアライド】で宙を蹴り、詠唱完了と同時に遮蔽物から飛び出して一射。魔法で作り出した矢で敵さんを射抜くわ(貫通撃。
アドリブ・連携は好きだよ。
雁金・湊
炎には氷で。
敵が炎を放つタイミングで【高速詠唱・氷雪使い】で即座に『アイスエイジブリザード』を放つ。
向こうの方が強力でダメージを与えられなくても、攻撃を阻害したり威力を抑えられれば、味方が攻撃する隙やチャンスを得られるだろう。
攻撃を放った直後が一番隙が出来やすいしな。
「BBQは嫌いじゃないが、自身が焼かれる趣味はないんでね」
食べるなら豚肉と玉葱希望なんだよ。
キミとは好みが合いそうにないな。残念。
渕上・澪乃
※アドリブ、連携歓迎
うーん、炎使いか……
あまり相性はよくないけどやるしかないかな。
『高速詠唱』『連続魔法』『氷雪使い』を組み合わせて簡易的な吹雪を放つよ。
相手の攻撃に対しては氷で壁を作ったり建物の陰を遮蔽物にして対処。
隙が出来そうなら【エアライド】と【飛翔】で一気に飛び出して、
その勢いのまま「蒼月」で相手を斬る。
一ノ瀬・綾音
もう少し部下の教育どうにかなんなかったのかな?
色々な意味で話にならないんだけど?
【飛翔】【エアライド】をしながらBBQを阻止するように『高速詠唱』からの『全力魔法』で【水魔法】を放つよ。適宜【未来予測】で相手の攻撃を見切って回避や相殺に繋げてみる。
一応現地住民がこの様子を見た時のことも考え【平穏結界】も使う用意はしておきつつ、【パラドクス通信】で他のみんなと状況を共有するよ。
全く、こんなんじゃあ「あのお方」とかいう存在が泣くよ?そんな子にした覚えはないって。
えーと、名前が、確か…何だっけな。(誘導)
ルキア・アダマント
全然話が通じなかったなぁ……。
「逆らわないことがルール」って言ってたし、あのくらい愚直な方が下っ端としては適正があるのかな……。
最後に飛んで来たゲヘナの方は、私たちディアボロスのことを知ってるみたいだね。
とはいえあの態度、ディアボロスを驚異とは思っていないのかな……?
ともかくとして、この子を撃退して今回のところは撤退ね。
ご覧の通り【飛翔】も<空中戦>も、私だってそれなりに得意なの。
彼女と違うのは、あんな風にお行儀悪く暴れたりしないってこと。
私が静かにしていても、【契約召喚】したアークデーモンが代わりに戦ってくれるんだもの。
さぁ、私の悪魔。あの子にお行儀を教えてあげなさい。
●決戦、ゲヘナ
(全然話が通じなかったなぁ……『逆らわないことがルール』って言ってたし、あのくらい愚直な方が下っ端としては適正があるのかな……。あのゲヘナは、私たちディアボロスのことを知ってるみたいだね。とはいえあの態度、ディアボロスを驚異とは思っていないのかな……?)
降り立つゲヘナを前に、ルキア・アダマント(金時計に刻む記憶・g04840)はそんな事を思う。
このアークデーモン……ゲヘナを倒せば今回は撤退だ。
だが、目の前に立つゲヘナにはルキアの言葉通りに余裕が見えた。
「もう少し部下の教育どうにかなんなかったのかな? 色々な意味で話にならないんだけど?」
「汝はもうちょっと部下の教育をしたほうがいい。人の話はちゃんと聞くべき」
一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)と、自分も人の話は聞かないが棚に上げるクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)がそう言えば、ゲヘナは面白そうに首を傾げてみせる。
「あら? お話をする価値があったの? それはごめんなさいねえ」
クスクスと笑うゲヘナは……なるほど、こちらの「話」に然程の価値を見出しているようには見えない。
これはアークデーモンがどうというよりもゲヘナの性格だろうし、ヤンキーデーモンもその薫陶を充分に受けていたことが伺える。
……いや、やっぱりどうだろう。ヤンキーデーモンは元々ああかもしれない。
「名前が分からないからもう汝の組の名前は我が決める。フンコロガシ組とかどうだろうか。だめ? だめかー。フンコロガシかわいいのに……」
「そんなに好きなら貴女を殺してフンコロガシにあげることにしますわ。フフ、楽しそうですわ」
クィトにゲヘナはそう言って笑うが、恐らく本気で言っているであろうことは明らかだ。
なるほど、これは戦いの前の儀式のようなものだ。
それが分かるからこそ、倉井・尽(素早く・g06027)も舌戦に参戦する。
「すげぇファッションセンスしてんな。さっきの奴等もほぼ半裸だったが、まさかソッチ系か? ……ある意味で恐ろしい奴等だ」
「どっち系かはあえて突っ込まないけれど。理解される気もないですわね」
「ああ、そうかい。「桃花」は血で染まっている今こそ【開花】の時……ここで仕留めるぜ」
「こちらの台詞ですわね。あのアホども全てを合わせたところで私には届かない……分かっているでしょう? 誰1人逃がしませんわ」
逃がさない。その宣言に、ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は溜息をつく。
「やっぱり、すんなり帰してはくれないよね……もう、仕方が無いっ。別の個体なんだろうけどみた事はある悪魔だし、油断をする気は無いよ」
そういうことはよくある。同じ名前と同じ姿をしているからと言って性格が同じかどうかすらも保証はない。
それを頭に入れながら、ネリリは戦いの準備を整えて。
「うーん、炎使いか……あまり相性はよくないけどやるしかないかな」
「炎には氷で、か」
渕上・澪乃(月の番人・g00427)と雁金・湊(失った記憶の欠片を求める魔術師・g02358)が、そんな事を言いあう。
無論、それが必ずしも正解というわけではないだろう。
事実……真紅堂・乎乎那(埋火の魔創剣士・g02399)は、ゲヘナとの戦いに強い意欲を見せていた。
「事情を全く理解出来ていないながらも何故、此処に来てしまったのか理解した気がするよ。火炎使い同士、何故か惹かれ合うものなのかな?」
愛用の魔術的長剣ハートブレイカーを構え、乎乎那は叫ぶ。
「BBQになるのはどちらか……試してみようか!」
その言葉を合図に、戦闘が始まる。
初手は乎乎那の波色灰弩螺だ。
「魂の炎。くらって……泣いておくかい?」
決して燃え尽きる事のない魂の炎を宿した剣で、エレガントかつエキサイティングに敵を料理せんとする、活火激発の魔剣技を繰り出しながら乎乎那への挑発を兼ねた情報収集を忘れない。
「ちなみにキミを斃した後、キミの親分をも斃すつもりだ。名前は何て言ったっけ……アレだ……何だっけ? 喉元まで出て来てるだけどな~……」
「あはっ、そんな挑発にはのりませんわよ」
「残念!」
ゲヘナの地獄のBBQが乎乎那に放たれ、その隙を飛翔するルキアが狙う。
「ご覧の通り飛翔も空中戦も、私だってそれなりに得意なの。彼女と違うのは、あんな風にお行儀悪く暴れたりしないってこと。私が静かにしていても、契約召喚したアークデーモンが代わりに戦ってくれるんだもの」
さぁ、私の悪魔。あの子にお行儀を教えてあげなさい。
そう宣言したルキアは契約したアークデーモンを召喚し、強大な魔法を放たせる。
「怒れる水よ、綾音ちゃんに仇成すものを流しちゃえ!」
続けて飛翔とエアライドをしながら高速詠唱からの全力魔法で綾音の水魔法:憤怒なる水流が放たれる。
「全く、こんなんじゃあ「あのお方」とかいう存在が泣くよ? そんな子にした覚えはないって。えーと、名前が、確か……何だっけな」
「うふふ……余程知りたいのね? そんなに知りたいなら」
「教えてくれるの?」
「勿論。教えてなんかあげませんわあ?」
ゲヘナの顔に浮かぶのは愉悦。
知りたがっていることをあえて教えない。まさにそれは悪魔的喜びではあるのだろう。
ヤンキーデーモンとは真逆の「話が通じるが故」の対応はまさに「らしい」とすら言える。
そして……さらにその隙を狙うのは澪乃だ。
エアライドと飛翔で一気に飛び出して、その勢いのまま月の魔力が込められた剣である「蒼月」で月華美刃を放つ。
「あはは……! 面白いですわ!」
ゲヘナの喰い散らかす攻撃が澪乃を襲い、その攻撃の隙を狙っていた湊が即座に『アイスエイジブリザード』を放つ。
本来であれば湊自身が狙われた瞬間を活かすつもりではあったが……これは仲間と力を合わせた戦いなのだ。
そこにこだわる理由は何処にもない。
更に言えば、この攻撃によって味方が攻撃する隙やチャンスを得られるだろうとも思っていた。
(攻撃を放った直後が一番隙が出来やすいしな。今みたいに……!)
「BBQは嫌いじゃないが、自身が焼かれる趣味はないんでね」
食べるなら豚肉と玉葱希望なんだよ。キミとは好みが合いそうにないな。残念、と。湊はそう言い放って。
ゲヘナの地獄のBBQを受けながらも、次につながることを祈る。
そしてそれは、確かに繋がった。
「……やるか」
動いたのは、尽。
(重要なのは立ち位置と「桃花」を振る速度だ。敵との間隔をやや空けて、敵が隙を見せた……此処だ!)
普通の短刀ならば絶対に届かない距離からフェイントの血の刃を飛ばし、放つパラドクスは開花。
「まだ速度を出せる余地はあるな。精進あるのみ、か」
自分を喰い散らかすべく襲い掛かってくるゲヘナへ更に襲い掛かるはクィトだ。
「それじゃあ我もそろそろ頑張る。お遊びはお終い」
「浮遊球形ガジェット『モナカ』」の操作をやめ、「黄金猫拳打棒」での近接戦闘に全力を注ぐ。ただそれだけだというパラドクス「震わすは鬣なき獣」がゲヘナを打ち据え、そこから更にネリリへ繋げていく。
「よーく狙って……絶対にっ、外さないんだから!」
クィトの連携を狙う為の攻撃と、ネリリの未来予測による攻撃の切れ目を察知が見事にかみ合った瞬間である。
その一瞬に間に合わせるべく高速詠唱で「黒の衝撃」をネリリは唱える。
エアライドで宙を蹴り、詠唱完了と同時に遮蔽物から飛び出して一射。魔法で作り出した矢でゲヘナを射抜き……その一矢が、ゲヘナにトドメを刺す。
「……ハハッ。残念ですけど、貴方達の勝ちですわね」
そう言い残して、ゲヘナは倒れ……そのまま消えていく。
「んむ。ここのアークデーモンは変なのばっかり」
「ふー……とりあえずこれで終わりっ! 帰ろう皆!」
クィトとネリリのそんな言葉に全員が頷き、帰還の準備を整えていく。
第1回目の豊島区の探索は得るものも多く……しかし、まだまだ謎を残していた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【一刀両断】LV2が発生!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【使い魔使役】がLV2になった!
【水源】LV1が発生!
【友達催眠】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV9になった!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【リザレクション】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!