リプレイ
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
兄妹か……妹がいる身として他人事には思えないな
時代は違えど同郷でもあるし必ず助け出さねば、だな
発見した際に救助対象を乗せる圧縮式のゴムボートと体を拭くタオルに着替えと温かい飲み物を用意
敵の警邏に見つからない様に海の色に合わせた地味目の服装に着替え低空を〇飛翔し捜索
他のディアボロスとの連絡は徹底
海という見渡しやすい〇地形の利用をし双眼鏡等を用いて僅かな手がかりでも〇看破できるように注意深く探していく
発見出来たら即座にゴムボートを取り出し其れに乗せタオルと着替えを渡す
妹の場合は着替えやすいように着替えの際に人に見られない様な簡易的な衝立をボートに
その際に周囲の警戒を怠らない
●海の出会い
どこまでも、どこまでも果てしなく、深い青が眼下に広がる。
「兄妹か……妹がいる身として他人事には思えないな」
年若いとはいえ、その心は立派な騎士。ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)は、時代は違えど同郷でもあるし必ず助け出さねばと、海上を飛翔しながら低空飛行し遭難者を捜索していた。
警備部隊の哨戒に見つかりにくくなるよう、海と保護色になるような服に着替え、慎重に双眼鏡を波間に向ける。
少々重そうな荷物は、救助した二人にきっと必要になりそうな物を詰め込んである。
いくつか違う漂流物を発見した先で、やっと彼らを見つけた。
不安定な木箱の上で震える少女と、今にも沈みそうな少年を。
ルィツァーリは近付くと、荷物から即座に圧縮式のゴムボートを取り出し海上に広げ、二人をボートへと助け上げた。
兄のユーリはルィツァーリより少し年上で、妹の方は同じか年下のようだ。
「大丈夫でしょうか? まずは着替えを……」
そうユーリに着替えとタオル差し出し、まずは彼の着替えを手伝い、次に簡単な目隠し布を妹の為に広げ隠した。
その間に、ユーリが妹を着替えさせた。
「どうぞ、温まりますよ」
用意した温かい飲み物を渡し、口にしたことで少し落ち着いたのか、ユーリがやっと口を開いた。
「ありがとう。君も、ボク達のように逃げて来たのか?」
「逃げて来たわけじゃないのですが、同郷みたいなものです」
まだ何か聞きたそうな表情をしていたが、今は時間が惜しい。まだ、ここは安全ではない。
「まずは、陸地まで行きましょう。話はそれからです」
そう言ってルィツァーリは、無線機に連絡を入れると、ゴムボートを引っ張りながら来たときと同じように飛翔し陸へ向かいはじめた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
伊藤・芳男
「偵察開始、洋上漂流物を重点的に探す」
低空を飛行しながら洋上の要救助者を【偵察】する
味方と連絡を取り合い、ポイントを区切って味方が探していない地点を優先して探す
発見した場合は場所を味方に伝え自身は警戒のため【一撃離脱】する
「発見できず、方位090に転進、捜索を続ける」
「了解、基準点より方位360、距離2カイリ地点へ向かう」
「洋上に漂流物、要救助者と思われる。基準点より方位……」
ウツロ・ジャレット
(サポート)
「やぁやぁ初めまして。俺はウツロ・ジャレット。どこにでもいるしがない復讐者さぁ。左腕はデーモンの物を取り込んでチョイと特殊だが、まぁよくある話だろ?
種族はリターナーのデーモンイーター×破軍拳士、33歳の男。只今彼女募集中…って何?そこまでは聞いてない?ちょっとしたジョークだよ。どんな時でも楽しむって大事だろ?言った事が相手にウケるかは別だがな。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
…これでいいかい?」
「偵察開始、洋上漂流物を重点的に探す」
無線機に向かって連絡しポイントに入ったことを伝えると、飛翔しながら低空飛行してた伊藤・芳男(自称戦闘機乗り・g04524)は、偵察するように遭難者を探し動いていた。
もう少し高度が合った方が、探しやすいのだが。それでは敵に補足されるリスクが高まるので仕方ない。
「発見できず、方位〇九〇に転進、捜索を続ける」
コントラストの違う青の続く景色を見下ろし続ける。
「基準点より方位三六〇、距離二カイリ地点へ向かう」
そこへ、発見の無線が入れば芳男は直ぐに向かうだけだ。
仲間の探している範囲と方向は把握している。捜索経過時間から推測するに、さらに場所は絞り込める。
後は……。
念のため周囲の警戒を強めながら、芳男は先にウツロ・ジャレット(リターナーのデーモンイーター・g02611)と合流すると、遭難者の場所へと急いだ。
ゴムボートを引く仲間のところに合流し、軽く挨拶をする。
「伊藤・芳男だ。君らを助けに来た」
「やぁやぁ初めまして。俺はウツロ・ジャレット。こんな顔をしているが、怖いオジサンじゃないよ。只今彼女募集中で、チョイと左腕が特殊なだけだぜ」
片方は、顔が見えない軍隊の気配がする男。
もう片方は、傷跡で口の端が裂けたように見える大男。
どちらも普通なら、警戒を与えるような容姿であったが、仲間のディアボロスだと、助けに来てくれたのだと分かると、ユーリも妹も直ぐに安堵を浮かべた。
然程、容姿などに臆することはないようだ。
ゴムボートを引く人員が増え、より早く慎重に陸を目指し始める。
「まっ、お前さん達も色々あるんだろうけど、まずはここで俺達に会えてよかったんじゃねぇの? 唇も蒼いし、まだ調子悪そうだぜ」
軽く話しかけながら、ウツロは活性治癒の効果をユーリと妹に使う。
心なしか暖かな力が流れ込み出し、失われた二人の体力を回復させ始める。
まだ喋れなさそうだが、ユーリに抱かれたままの妹の頬にも、少しだけ血色が戻ってきたようだ。陸に着くころには、体温も戻っているだろう。
後は食事でも取ることが出来れば、きっと普通に動けるようになりそうだ。
その様子に安心したのか、それとも本当に気にしていないのか、ウツロは何事も無かったかのようにゴムボートを引くことに集中しだした。
芳男が警戒している限り、今のところ敵の哨戒に見つかってはいない。
どうやら無事に、陸地には辿り着けそうだ。
近付いてきたドイツの海岸までの時間を計算し、グルリと周囲へ視線を巡らせた。
空は青く、海も蒼く。遮るものは何もない。
見つかれば、直ぐに敵がが飛んでくるのは間違いないだろう。
それまでに、彼らがこの機械の国で生き残れるよう、大事なことを伝えなければ。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
●新宿島
時は戻ってロシアへ発つ、数時間前。
ディアボロス達は、思うまま街中へ……。
紹介された神社に向かう者、気になる他の神社へ向かう者。ふらりと一人で、それとも誰かと一緒に?
一年の感謝を捧げ、新年の無事と平安を祈願して。
それぞれの初詣に向かっていた。
瀬島・大輝
■アドリブ歓迎
へっ、参拝なんざガラじゃぁねェが…
戦勝祈願っつったら品川神社よ
ガキを失って以来俺の中に渦巻く怨みが身を焦がす度に思うのよ
俺は負けてねェ…何度でも這い上がり盗人共をブチ殺すってよ…
んでロシアだったか?向かうのは…
必勝祈願はやっとくとして、海上安全ってェのか?
御祈祷って個人でもやってんのか? 金ならあるから早くしろ
背負った閻魔の刺青がギラギラしやがる…
待ってやがれよ、クロノヴェーダ
あ?タバコはダメだったな…
あーカタギさんにゃぁ迷惑かけられねェなぁ!
●消えない時⛩
東京十社の一つに向かって、瀬島・大輝(人間のデーモンイーター・g06270)は境内への階段を上っていく。
「へっ、参拝なんざガラじゃぁねェが……戦勝祈願っつったら品川神社よ」
三つ葉葵の神紋を掲げるその神社は、かつて戦に向かう大将軍が出陣の際参拝をしたという神社である。
途中、小さな男の子の手を両親が引き、帰っていく家族とすれ違い、大輝は眩しそうに振り返った。
(「ガキを失って以来、俺の中に渦巻く怨みが身を焦がす度に思うのよ。俺は負けてねェ……何度でも這い上がり盗人共をブチ殺すってよ……」)
あの頃の拳は、どうだっただろうか。
「んでロシアだったか? 向かうのは……」
ほんの少し感じた淡い苦味を消すよう乱暴に後頭部を掻きむしると、社務所を覗いた。
「必勝祈願はやっとくとして、海上安全ってェのか? 御祈祷って個人でもやってんのか?」
急に声を掛けられ驚いていたようだが、直ぐできると笑顔が帰って来た。
(「背負った閻魔の刺青がギラギラしやがる……待ってやがれよ、クロノヴェーダ」)
はやる気持ちに、手が自然とポケットへと伸び思い出す。
「あ、タバコはダメだったな……あーカタギさんにゃぁ迷惑かけられねェなぁ!」
また、違う家族が参拝にやってくる。
やっぱり、その姿は眩しく、大輝の表情が少し穏やかになった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
赤薙・夜明
■アドリブ歓迎
初詣ですか。東京都千代田区の神田明神様に行きましょうか。
江戸の守護者まさかど様が奉られてる事も有名で
勝負運が付くと言われていますが
だいこく様は因幡の白兎を助けた事から健康祈願の祈りも捧げられます
私が関わる全ての人が健やかでありますように……。
それと神田明神近くはずっと昔から続く老舗の甘酒屋が有名です
ロシアはとても寒い所でしょう。
甘酒は吸収しやすく栄養があって温かいです。
水筒に売ってもらいできるのであれば助けた人にも振舞う事にいたしましょう
●優しい願い⛩
初詣と聞いて、赤薙・夜明(白蛇の手の後裔・g00805)は迷わず、ここを選んだ。
「東京都千代田区の神田明神様に、行きましょうか」
例年大勢の人が集まりひしめき合うような神社であったが、新宿島では疎らだ。
出店も無いので、余計に広く感じられる。
朱塗り構えの境内も、夜明の独占状態に近い。
(「江戸の守護者まさかど様が奉られてる事も有名で、勝負運が付くと言われていますが」)
御百度石と茅の輪を潜った奥。米俵にのり木槌を携えた大黒天が見える。
(「だいこく様は、因幡の白兎を助けた事から、健康祈願の祈りも捧げられます」
)
折角なので、茅の輪を潜り、参拝へ。
夜明が願うのは人々の安全、命。
戦争であれ、病であれ、人の命が脅かされるのは放ってはおけない。
(「私が関わる全ての人が健やかでありますように……」)
これまでも、きっとこれからも多くの命を助けたいと。
参拝を終えた所で、夜明は辺りを改めて見回した。
「ロシアはとても寒い所でしょう。甘酒は吸収しやすく栄養があって温かいです」
この近くは、老舗の甘酒屋が有名だ。
出店は確かにないが、お店そのものなら何処か話せるかもしれない。
「水筒に売って貰えるか、立ち寄ってみることにいたしましょう」
ターミナルへ戻ってきた夜明は、ほんのりと嬉しそうに水筒を手にしていた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
長月・夜永
★アドリブ&連携大歓迎
グループ【明治神宮】
寒いので厚手のミリタリージャケットを着込んで参拝
手水舎で手を清め
財布を開けて5円玉をお賽銭として投げ入れて
鐘を鳴らして「二礼二拍手一礼」、、、パンッパンッ
一応、基本的なマナーは叩き込まれてるからキチンと守ります
『『今年一年、みんなが無事に過ごせますように、、、ついでにボクの胸をもう少し、控えめでもいいので、ごめんなさい、どうにか大きくなりませんか?神パワー的なので?神様なら何とかできますよね?できますよね?ブツブツ
、、、』』
後半、雑念が滲み出ています
冗談は程々
今回は不慣れな天絹さんをエスコートします
手を繋いで歩幅を合わせたり
さり気なく世話を焼きますよ♪
天絹・蠱白
ひらがなカタカナのみで会話
「~ですの」多用
大人達の慰めの嘘「いいこにしていたらきっと病気は治る」が叶ったので「いいこにしていたら願いが叶う」=「歴史改竄でいなくなった両親が帰ってくる」がモチベ
グループ【明治神宮】で行動
ディアボロス覚醒まで長く入院してたので神社も初詣も初体験
作法も何もわからないが特別な雰囲気だけは察してはしゃいぐ
色々と珍しがっては聞いたりマネしたり
「ヨナガおねえちゃん、あれはなに?」
「これはなにしてるですの?」
「コハク、あのガランガランやりたいですの!」
「それなに? おみき? コハクにもちょうだいですの」
※よい子はお酒飲んじゃダメと言われたら素直に聞く
参拝でパパママの帰宅を祈願
百鬼・運命
【明治神宮】で参加
「く、人生初の寝正月を堪能する予定がどうしてこうなった」
参拝者が少ないと言っても、それは神社職員側も同じ。手の空いていた運命も知り合いにドナドナされて神社で神主として御幣を振っていたところ、知り合い二人の姿を見かけて声を掛けます
「長月さんは作法がきっちりしているな。ただ気のせいか邪念が…ああなるほど。そっち方面のいい神社を紹介しようか?」
「天絹さんは一生懸命お願いしていな。願い事が叶うといいな」
「神様の加護って言うのは足し算ではなく、かけ算でな。ゼロに何をかけてもゼロであるのと同じで、自分が何かしなければ何も起きない。でも何かすれば御利益がある。そんなもんだ」
絡みアドリブ歓迎
●邂逅遭遇⛩
妹を連れたお兄……お姉ちゃんのように、長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)は天絹・蠱白(時紡ぎの蚕・g02455)の手を引いて明治神宮へと参拝に訪れた。
急に厳しくなった寒さに、厚手のミリタリージャケットを着こんでカッコよさが増している。
鳥居の前で軽く一礼し、真ん中を歩かない様に参道を進んでいく。
「ヨナガおねえちゃん、どうしてまんなかは、あるいちゃダメなの?」
「真ん中は神様の通り道なんだよ。だからボク達は、こっちを通るの」
蠱白に歩調を合わせ、ゆっくりと二人は仲良く境内へ。
高く伸びた杜の木々も、広い本殿も蠱白にとっては新鮮な光景。
言葉にならない歓声や感嘆の息を何度もこぼし、そんな様子に夜永は自然と微笑む。
「これはなにしてるですの?」
「神様に会うから、手や口を清めているんだよ」
身も心も清にして。
夜永は柄杓で水をすくい手を清めると、柄杓の水を手に移し口をすすいで見せた。
慣れない作法にながらも、蠱白は夜永の真似をしてやってみる。
思っていた以上に水が冷たく、蚕蛾の触角が真上に飛び上がった。
蠱白は夜永を周りを見回すが、みんな平然と行っている。
柄杓の中の水をジッと見つめるが、当然あったかくはならない。我慢と蠱白は頑張って、手と口を清めるのであった。
「つめたかったですの」
「そうだよね。初めてだとビックリするよね」
大人達が平然とやっているから、心の準備をしないで手を出した子供が大騒ぎするなんて光景も決して珍しくはない。
「あれはなんですの?」
「あれは、おみくじだよ。後でひいてみよう」
楽しそうに二人は参拝へと向かう。
そんな楽しそうな空気とは逆に、密かに溜息を零す者もいた。
(「くっ……人生初の寝正月を堪能する予定がどうしてこうなった」)
実家の神社が未だ奪還できずにいた百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)は、この機会に寝正月を堪能してみるつもりでいた。
だが手が空いていると知れれば、見習いと言えど直ぐに声がかかる。
年末年始。参拝者の数が少なくても、神様を迎える準備は変わらない。知り合いにドナドナされ、運命も年末の準備から手伝いに、参拝や御祈祷やお祓いの手伝いにと忙しかった。
御幣を振るい一仕事終えた所で、ふと運命は参拝客の見知った顔に気が付く。
ご縁がありますようにと夜永はお賽銭を投げ入れ、二拝二拍手。
隣の蠱白も見様見真似で、同じようにし祈念する。
(「今年一年、みんなが無事に過ごせますように……」)
(「パパとママが、無事に帰ってきますように」)
何を願っているのだろうか、真剣に参拝する二人の姿に、疲れを忘れ運命の表情が綻ぶ。
(「……ついでにボクの胸をもう少し、控えめでもいいので……ごめんなさい、どうにか大きくなりませんか? 神パワー的な力で。神様なら何とかできますよね? きっと、できますよね? きっと今年は……」)
「ヨナガおねえちゃん?」
祈念し続けてる夜永の服の袖を、心配そうに蠱白が引っ張る。
どうやら次の参拝客が並び始めているようだ。
慌てて、夜永は結びの一拝を蠱白とし、場所をあけた。
空いているので良かったらと、声を掛けられるまま二人は御祈祷していくことになった。
何より、蠱白が珍しがってやってみたそうだったから。
先に終えた人達が、最後に御神符と御饌米を受け取り、巫女が盃に注いだお神酒を飲んでいく。
「あれは、なに?」
「お神酒っていってね……」
「おみき? コハクものんでみたいですの。ちょうだいですの」
「天絹さん、あれはお酒でね……」
「未成年は飲んじゃいけないぞ」
急に神主に話しかけられ、夜永は驚き、蠱白は素直に返事をした。
「天絹さんは一生懸命お願いしていな。願い事が叶うといいな」
「はいですの」
「長月さんは作法がきっちりしているな。ただ気のせいか邪念が、漂っていたような……ああなるほど。そっち方面のいい神社を紹介しようか?」
「邪念なんて
……!?」
見透かされたような言葉に、頬を染め夜永は神主を覗きこみ言葉を失った。
「運命、さん……?」
普段の服装と全然違うので気が付くのが遅れた。
烏帽子を被り、狩衣に浅葱の袴を纏った運命がそこにいた。
「コハクはきづいてたですの」
絶句している夜永に対して、蠱白は少し得意気で。運命は気にせず、何やら説明している。
「神様の加護って言うのは足し算ではなく、掛け算でな。ゼロに何を掛けてもゼロであるのと同じで、自分が何かしなければ何も起きない。でも何かすれば御利益がある。そんなもんだ」
ふむふむと聞いていた夜永だが、ゼロの掛け算の意味に気付き運命を振り返るも、既に彼は御祈祷の準備に入っていた。
いつもと雰囲気の違う運命の姿は、どこか別人の様で。顔見知りの祈祷に、ほんの少し気恥ずかしさを感じながら。
思いがけない初詣を体験できたのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
【活性治癒】がLV2になった!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
マルケト・キサウェ
熊野神社、別名新宿十二社。
物の本によると、富士山と皇居を繋ぐ龍脈上に位置するこの場所はかなりのパワースポットなんだとか。
……まあ今は無いんですけどね、富士山。あの辺りの土地は今の所どの改竄世界史でも見つかっていないそうですが、いずれは取り戻せる日が来るんでしょうか。
おっと、今は参拝しないと。国生みの神様である伊邪那美大神にちなみ、『多くの地を最終人類史へと奪還出来ますように』と祈願しておきましょう。
ついでに、七人役者図絵馬という物も見られるのなら拝見しておきたい所です。<演技>に関するご利益があるかも知れませんし。
さてと、調査に向かいましょうか!
ロシア付近の状況について何か分かるといいですね!
十六夜・ブルーノ
初詣か、いいね
確かにこれまで紡いできた歴史の現れだもんね
ドゥーと一緒に参拝しよう
この一年を楽しくて実りある年とすることと
復讐者として歴史を取り戻していくことを誓い
助力を願おう
そして歴史侵略者に苦しめられている人々を助けるのも
俺達復讐者の役目だ
吸血鬼兄妹の救出を誓い
その力添えと二人の安らかな生活も願う
弁財天さまやお稲荷さんにも参拝したら
芸事&商売(演奏)繁盛の誓いとして
ぽろろんと静かにブズーキを爪弾こう
弁財天さまは水にもご縁があるから
今回の依頼の守護も頼んじゃおう
欲張り?
神社と杜との神聖な雰囲気で身も心も癒したら出発だ
さあ行こうか、ドゥー
救いが必要な人がいる
ベアストリア・ヴァイゼンホルン
初詣……教会に行くのと……同じなのかしら……?
手近にある神社へ初詣に行くね。
寒いからロングコートぐらいは羽織っていくけど……あまりにも寒いようなら、マフラーも巻いていこうかしら……?
こういうときの……作法とか……あるのかしら?
僕はドイツ帝国人だから、日本の作法とかよく分からないのよね……。
説明してくれている掲示板があると助かるんだけど……。
(祖国奪還……これが……一番の願いよ……)
さて……これからまた頑張らなきゃね……。
●龍脈の地⛩
熊野神社、別名新宿十二社を見上げ、マルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)は書物に記されてた内容を思い出す。
それによれば、この場所は富士山と皇居を繋ぐ龍脈上に位置している、パワースポットでもある。
「……まあ今は無いんですけどね、富士山。あの辺りの土地は今の所どの改竄世界史でも見つかっていないそうですが、いずれは取り戻せる日が来るんでしょうか」
それがいつになるかは、まだ分からない。
「初詣……教会に行くのと……同じなのかしら……?」
寒さにロングコートを羽織り、マフラーも巻いたベアストリア・ヴァイゼンホルン(ジャンカー系眼鏡女子・g04239)は、ホウっと白く息を吐いた。
メーラーデーモン『ドゥー』と一緒に参拝に来た、十六夜・ブルーノ(希望の配達人・g03956)は彼女に比べると軽装だ。
「初詣か、いいね。確かにこれまで紡いできた歴史の現れだもんね」
(「こういうときの……作法とか……あるのかしら? 僕はドイツ帝国人だから、日本の作法とかよく分からないのよね……」)
ベアストリアが不安そうにしていると、マルケトと十六夜が先んじて参拝へと向かっていく。
「今は参拝しないと。国生みの神様である、伊邪那美大神にちなみ……」
都庁のすぐ隣とは思えない、静かな社の祭神の姿を浮かべ。
(「多くの地を最終人類史へと奪還出来ますように」)
(「この一年が、楽しくて実りある年になりますように。俺は復讐者として、歴史を取り戻していくことを誓う。その為の助力を……」)
そして吸血鬼兄妹の救出を、その力添えと二人の安らかな生活をも十六夜は願った。
そんな二人の参拝の様子を眺め、ベアストリアは説明掲示板よりも分かりやすく作法を知ることが出来、安堵の息を零しながら同じようにして見る。
(「祖国奪還……これが……一番の願いよ……」)
皆、色々な物を失い取り戻そうとしている。ここの神様は、そんな願いをすくい上げてくれるのだろうか。
さて、参拝が終われば後は戻るだけだが、折角ここまで来たのだ。
「ここには弁財天さまや、お稲荷さんも居るらしい。芸事と商売(演奏)繁盛の誓いもできそうだ」
「ついでに、七人役者図絵馬も見られるのなら拝見しておきたい所です」
そんな賑やかな二人に付き添い、ベアストリアも触れた事のないこの地の文化を垣間見る。
七人役者図絵馬は大きく、桜の下に七人の歌舞伎役者と十二支が描かれていた。
こんな風に残せてもらえるような演技が出来るように、そうマルクスは思い。
弁財天の池の前では、参拝を終えた十六夜がポロロンとブズーキを爪弾き、静かな水音のような音色を奉納し。
それに合わせ、ドゥ―が楽し気に踊り弾む。
ここが都庁の間近であると忘れさせる、神社特有の神聖さをベアストリアは味わった。
「さてと、向かいましょうか! ロシア付近の状況について何か分かるといいですね!」
「あぁ、出発だ。救いが必要な人がいる。さあ行こうか、ドゥー」
「さて……これから、また頑張らなきゃね……」
そう杜の空気を、その身と心に満たし次の依頼へと進んでいくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
【完全視界】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【ダブル】LV1が発生!
グレン・ゲンジ
【やすらぎの館】で参加
実は今年2回目なんだよな〜。別にいいんだろうけどよ〜。
つーか、ここは新宿島なんだし【熱波の支配者】で暖かくするのは無粋なのか…?
まあ、無粋は良くない。とりあえず手頃なジャンパーで寒さをガードだ。
参拝の作法か…そりゃあ…なんだっけ?あれ?えーーーとなんだっけ…
と…とにかく手拍子して…デカい鈴を鳴らして…賽銭だ。静かに、騒がずにな…うん、多分それで大丈夫だ。多分。
願いか?クリスマスと同じだぜ。『地球の人々を守る』
おみくじ引くか。大吉とかだと素直に嬉しいぜ!
…誰かと一緒にいるだけで、安心する。色んな事を、やりきろうって思える。
そうだ…今年も戦うんだ。世界と、俺達のためにな。
ミレイ・ドリムータ
【やすらぎの館】で参加
初詣か……多分記憶を失う前もしたこと無かっただろうな。
デュークは猫用のあったかポンチョを着てるから寒くてもご機嫌。
ったく、翼を通すための細工するの大変だったんだからね。
もちろんアタシも防寒はバッチリ!
ねえ皆は参拝の作法知ってる?周りの参拝客と同じようにすれば良いのかな?
順番が来たら、皆と並んで一緒にお参り。
願い事か……そうだなぁ。
『戦う力の無い、善良に生きてる人々が安全に暮らせますように。』
何を願ったかって?……ナイショ。
おみくじ?いいね、引いてみよう。
結果はどうかな……?
おみくじの結果がどんなのにせよ、今年も一年、頑張ってかなきゃね!
イツカ・ユメ
【やすらぎの館】の皆と
新宿島で初めての初詣だね。
去年は色々あったけど、今年はどんな一年になるんだろう?
お参りのお作法はさっぱりわからないから、周りの人の見様見真似で。
え、えぇと、これで手を洗うのかな……ひぇえ、つめたーい!
お願い事、お願い事、何にしようかな……そうだ!『健康第一』で!
だって、元気がないと何にもできないし、ご飯も美味しく食べられないもんね。
あとは、『皆のお願い事が叶いますように』で。
あ、おみくじを引いて帰ろっかな♪
ミレイちゃん、グレンくん、玄ちゃんも引く?
おみくじの結果が良くても悪くても、
皆と一緒なら今年もきっと、花まる大吉間違いなしなんだよ!
宮武・玄
【やすらぎの館】で参加
マフラーと手袋で防寒したからバッチリだよ
一緒に初詣に行くの
朱塗りの門?はなんだか親しみを感じるねぇ、色がかな?
神社の雰囲気も背筋が伸びて引き締まる感じー
文化が近い気がするけど、間違えないようにちゃんとこちらに合わせるようにするの
お願い事……、むむむ、託された願いを叶えれるようになりたい
ボクらは願いを託されたもの、だよね
うんうん、おみくじ一緒にひこう
結果を見るときドキドキするかもー
紙はここに結びつけるといいんだったかな?
●続く縁⛩
寒いと肩を震わせながら賑やかに、【やすらぎの館】の一行が初詣に訪れた。
「新宿島で初めての初詣だね。去年は色々あったけど、今年はどんな一年になるんだろう?」
「実は、今年二回目なんだよな〜。別にいいんだろうけどよ〜」
楽しそうなイツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)の隣で、グレン・ゲンジ(狂刃のスレイヤー・g01052)は手頃なジャンパーで寒さをガードしている。
「初詣か……多分記憶を失う前もしたこと無かっただろうな。デュークはご機嫌ね。ったく、翼を通すための細工するの大変だったんだからね」
ミレイ・ドリムータ(空虚と向き合う少女・g01550)の腕の中で、スフィンクス『デューク』は撫でられ、嬉しそうに喉を鳴らす。
「こういった場所は、なんだか親しみを感じるねぇ、色がかな?」
弁財天の社や橋の鮮やかな朱塗りや、緑色の屋根などは、どこか宮武・玄(冷光のシグナル・g00677)にとって、馴染みある風景にも似ている。
グレンは、防寒対策バッチリのミレイと、マフラーと手袋をしている玄を眺め、ふと思った。
「つーか、ここは新宿島なんだし……熱波の支配者で暖かくするのは無粋なのか……?」
そのてがあったかと、二人がグレンを振り返ったが手遅れである。
何となく聞かなかったことに、そっと視線を戻す。
(「まあ、無粋は良くないか」)
まずは手水舎でのお清め。
「え、えぇと、これで手を洗うのかな……」
「立派な龍だね。あ、自動だ」
怖々手を伸ばすイツカの隣で、玄は自動手水になっていることに驚いた。
「何だか、新宿っぽいね」
「これこそ無粋と思うが」
ミレイとグレンが平然と、手を清めているののでイツカも思い切って柄杓の水を手にかけるが。
「ひぇえ、つめたーい!」
凍える寒さに、思わず大きな声が出てしまった。
次は参拝へ。左三つ巴と八咫烏の神紋を掲げる社へ続く列に、一同は並んだ。
順番は直ぐに回ってきそうだ。
「ねえ皆は参拝の作法知ってる?」
「参拝の作法か……そりゃあ……なんだっけ?」
ミレイとグレンは顔を見合わせ、イツカを振り返るがお参りのお作法はさっぱりと首を横に振る。
玄に至っては、おそらく文化が違うのでやはり知らないだろう。
「あれ? えーーーとなんだっけ……。と……とにかく手拍子して……デカい鈴を鳴らして……賽銭だ」
視線が一周してグレンに巡って来た。順番はもう直ぐだ。
「静かに、騒がずにな……うん、多分それで大丈夫だ。多分……」
「周りの参拝客と同じようにすれば良いのよ」
「見様見真似でいいと思うんだよね」
慌てるグレンの肩を、両側からミレイとイツカが叩いて落ちつかせる。
分からなければ、分かる人を真似ればいい。
お賽銭を納め、鈴を鳴らして……二拝に拍手。
間違えないように、ちゃんとこちらの文化に合わせるように玄も真似をし。
(「お願い事……、むむむ、託された願いを叶えれるようになりたいかな。ボクらは願いを託されたもの、だしね」)
(「願いは、地球の人々を守るだぜ」)
(「願い事か……そうだなぁ。戦う力の無い、善良に生きてる人々が安全に暮らせますように」)
(「お願い事、お願い事、何にしようかな……」)
何となくもう周りがお願いが終わっている雰囲気に、イツカは焦り。
(「そうだ! 健康第一で! だって、元気がないと何にもできないし、ご飯も美味しく食べられないもんね。あとは、『皆のお願い事が叶いますように』で」)
これでバッチリ。満足そうにイツカも皆と一緒に、最後に深く一拝をした。
後は少し神社を散策していくか。それとも……。
「あ、おみくじを引いて帰ろっかな♪ ミレイちゃん、グレンくん、玄ちゃんも引く?」
嬉しそうに、クルリとイツカは振り返る。
「おみくじ? いいね、引いてみよう」
「うんうん、おみくじ一緒にひこう」
「おみくじ引くか。大吉とかだと素直に嬉しいぜ!」
せーので、それぞれ引いたおみくじを開いて見せる。
「やった、大吉ね」
「アタシは中吉よ」
「ドキドキしたー。ボクも大吉だよ」
最後はグレン。その開いたおみくじの結果は『吉』で……。
「反応しにくい結果だな。まぁ、これを大吉にかえるぐらいの運が俺にはあるさ」
それに何よりも仲間がいる。
……誰かと一緒にいるだけで、安心する。色んな事を、やりきろうって思える。
「そうだ……今年も戦うんだ。世界と、俺達のためにな」
「今年も一年、頑張ってかなきゃね!」
「皆と一緒なら今年もきっと、花まる大吉間違いなしなんだよ!」
「神社の雰囲気で、背筋も伸びて気が引き締まった感じもするしね」
それにこうして皆で結び付ければ、きっと纏めて大吉になるはず。
いつの間にか寒さも忘れ、一同は暖かな気持ちで繋がれていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
【士気高揚】LV2が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【アヴォイド】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
ラピノー・アニノアイ
同行者:フェイ君(g04748)
●心情と行動
「朝の日の出みれるかなぁ?」
ラピノーはフェイ君が大好き!今回は一緒に初詣。
今回はお祈りしておみくじ引いて一緒に帰ります!
腕組んだり手を繋いだりして貰うのですが
「頭も撫でて欲しいのです♪」とおねだりしちゃったり
●
ぶきをもってる敵さんにどうしておそってくるの?ってきいて
しっかり……おはなしをして……
仲良しになれれば、みんな幸せになれるんだから……、あたしその為に頑張りたい…。
ドイツ帝国の残酷さを知らないラピノー
その思考は年齢相応の女の子で、お話すれば仲直りできる…なんて甘い考えを持っていたり。
危ういところがあるようです
フェイ・ブランディング
●心情と行動
「間に合えば見れるんじゃないか?」
好きな人と居れたら割と満足な少年
今回は、好きな彼女と一緒に初詣のお参り
折角来たし、祈願したり御御籤を引いたりする予定。
人前でキスは恥ずかしいけど、
腕を組んだりとか手を繋いだりとかはしようとする。
頭撫でて欲しいと頼まれたら、少し恥ずかしぎみに頭を撫でたりしてみる
●
機械化ドイツ帝国は滅ぶべし、今年も滅ぼすつもりで戦うが…
あんまり、ラピをドイツ帝国に関わらせるべきじゃないなと心配中。
もしも、奴らがやっている無慈悲な実験や虐殺を彼女が知れば
心に傷を負うかもしれない
今年はラピの為に他の世界を一緒に冒険したりしながら
裏でこっそり機械化ドイツ帝国を滅ぼすと誓う。
●新年の光⛩
更に遡って、まだ日が昇っていない薄暗い新年の早朝。
「朝の日の出、みれるかなぁ?」
「間に合えば見れるんじゃないか?」
さすがにこの時間は他の参拝客の姿も、ほとんど見られない。
ラピノー・アニノアイ(🌀ぐるぐるアドベンチャー🌀・g01617)とフェイ・ブランディング(黒腕の破壊者・g04748)の二人っきりと言っても過言では無いだろう。
「こうしていれば、寒くないよな?」
繋いだ手を引き寄せ、ラピノーと身体を合わせるようにフェイは腕を組む。
参拝をして願うのはお互いの幸せ。
武器を持った敵と話しあえたらとラピノーは思う。
(「どうしておそってくるの? ってきいて。しっかり……おはなしをして……仲良しになれれば、みんな幸せになれるんだから……、あたしその為に頑張りたい…」)
そうすれば、きっとフェイの辛さや痛みを半分持ってあげられるかもしれないから。
お話すれば仲直りできると、ラピノーは信じている。
(「今年はラピの為に、色々な世界を一緒に冒険したりしよう」)
今のように、こうして一緒に居られる時を増やせるように。
そう甘えてくる愛おしい者の顔を覗きこむ。
彼女は知らない。機械化ドイツ帝国の奴らがやっている無慈悲な実験や虐殺を。
(「それを知れば、彼女は心に傷を負うかもしれない。だから、あんまり、ラピをドイツ帝国に関わらせるべきじゃない」)
そう案じながらフェイは、覗きこんでたラピノーの頬に落ちて来た髪をかきあげてあげる。
(「人前でキスは恥ずかしいけど……」)
くすぐったかったのか、小さくラピノーが笑う。
「頭も撫でて欲しいのです♪」
そう、彼女は可愛らしい。少し恥ずかしそうに、言われるまま頭を撫で、フェイは軽く額を合わせた。
この大好きが溢れた笑顔を曇らせない様に、穢してしまわない様に。
裏でこっそりと、機械化ドイツ帝国を滅ぼすとフェイは誓うのだった。
――夜が明ける。
その朝日が、都庁のガラスを輝かせ、柔らかく社殿へと降りてくる。
二人の引いたおみくじは、どちらも大吉。
きっと、また来年も。そう二人は見つめ、肩を寄せ合った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【飛翔】がLV4になった!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV3になった!
赤薙・夜明
二人の救出は叶いましたか……。
そして、二人の存在に何れ気づかれてしまう以上。
そこを飛ぶ者たちを行かせるわけにはいかないのですね……残念ですが。
もう人の面影が薄いですが。アレも元は人だったのでしょうか
ああなってしまっては。もうほとんど機械のようです。
もう見つかるのは避けられないので いっそ気を引くのに
煙幕手榴弾で派手に狼煙をあげますか
残留効果の【飛翔】で飛行、【不意打ち】で【滅菌漂白】を仕掛けます
残留効果の【完全視界】で煙幕の中でも視界を維持しながら突撃し
【機械知識】飛行に必要な器官を装備で破壊します
ベアストリア・ヴァイゼンホルン
さて……迎撃しなきゃね……。
こちらが先手を取れるように【フライングドローン】を多数飛ばして、敵の動向を『情報収集』して味方に【パラドクス通信】で共有するね。
また、味方の位置もしっかりと把握して、敵に対して効果的に攻撃できるように支援するよ。
味方の手が届かない敵に対しては、僕の【Sturmvogel】で攻撃して援護を行うことにするよ。
逃がさないよ……全部……ね……。
撤退する敵に対しては無理に深追いをしないように指示をし、敵の損害だけを増やすようにするね。
さて……敵の親玉さんが……来ないように……警戒もしなきゃ……。
強敵出現に関しては最大級の警戒をしておくね。奇襲が一番怖いから……。
●奔る雷光
遠く雷のような音が雲間に響いている。
冬空とはいえ、空は澄んでいてとても綺麗な青空だ。
「二人の救出は叶いましたが……存在に何れ気づかれてしまう以上、やることは決まっています」
遭難者より離れた海上を飛翔しながら、赤薙・夜明(白蛇の手の後裔・g00805)は、音のした方に視線を送った。
「さて……迎撃しなきゃね……」
どこを飛んでいるのか。敵の情報を逃さない様、ベアストリア・ヴァイゼンホルン(ジャンカー系眼鏡女子・g04239)はフライトドローンを多数放ち情報収集を始める。
敵の数は六。綺麗なトライアングルの隊列を組み飛行している。
まだサンダーブリッツの部隊は、遭難者達に気付いていないようだ。
ならばこちらから気を引くように、夜明は発煙手榴弾〈これ一つで部屋ごと綺麗!〉を派手に爆発させ、薬煙の狼煙をあげた。
これで敵にも味方にも何かあると、直ぐに分かる。
雷のような音を上げながら、サンダーブリッツの部隊が夜明を狙い飛んでくる。
(「もう人の面影が薄いですが。アレも元は人だったのでしょうか。ああなってしまっては。もうほとんど機械のようです」)
まるで戦闘機のように変形した敵の姿を夜明は見つめながら、ベアストリアがパラドクス通信で用意してくれた小型通信機越しに状況を送る。
加速するサンダーブリッツは落雷のように、ジグザグ飛行しながら夜明を目掛け高速突撃してくる。
「そこを飛ぶ者たちを行かせるわけにはいかないのですね……残念ですが」
さらに追加で投げつけた手榴弾が爆発し辺りは、薬煙の煙幕に包まれる。
だが、完全視界で視界を確保してある彼女達には、相手の姿が良く見えている。
煙幕から逃れ、体勢を立て直そうとした所に声が降って来た。
「逃がさないよ……全部……ね……」
いつの間にか、サンダーブリッツの上をとったベアストリアが優雅にドレスの裾を掴みお辞儀する。
咄嗟に警戒を強めたサンダーブリッツは、ミサイルランチャーで狙おうとするが既に周囲は彼女のパラドクス『高機動型誘導反応弾【Sturmvogel】(シュトゥルムフォーゲル)』に囲まれている。
「さぁ……行きなさい……サーカスを……見せてあげましょう……」
まるでミサイルのように、次々とサンダーブリッツを攻撃し。
放たれた敵のミサイルも、優雅な笑みで後方へと飛びながらベアストリアのスカートの内より次々とSturmvogelが発射され相殺していく。
派手な応酬に敵が気を取られているところに、再び手榴弾が静かに飛んできて辺りを煙幕に包んだ。
サンダーブリッツらは逃れようとするも上昇しようとした体が大きく傾く。
パラドクス『滅菌漂白』により、飛行動力部が蝕まれ解体されたのだ。
気が付いた時には、逆さに静かに見つめる夜明の目の前を通り過ぎ、海へと落ちていた。
大きな水柱が一つあがり、何とか墜落を免れた二体が不安定にギリギリで機体を持ち直させた。
まずは少しでも戦力を削れたか。
刺激しすぎて遭難者の方へ注意が向かないよう、ひとまず煙幕に紛れ二人はその場を離脱し、無線に状況を伝えた。
(「さて……敵の親玉さんが……来ないように……警戒もしなきゃ……」)
奇襲が一番怖いから……と、まだ発見していないマックス・インメルマンへの警戒を強めるのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
瀬島・大輝
■アドリブ歓迎
ちっ、お参りしてきたらもう発見されちまってるじゃねェか
まぁご利益あったと思っとくか
二人ともガキじゃねェか…今日はやたら思い出させやがる
まだ敵の哨戒の真っ只中だ
移動しながら【悲劇感知】で引っかかりそうな地点を避けて時間を稼ぐぞ
説明すんぞ
・ここがロシアではなく、機械化ドイツ帝国と呼ばれる場所
・人を機械化し、支配しようとする皇帝が存在する
・ゾルダートと呼ばれる機械兵士達が吸血鬼を探していること
金や潜伏場所の地図もあるから安心しろや
隠れていれば状況も変わる。それまで死ぬ気で生きろ
ちっ、不安そうな顔しやがって。アメでも舐めとけガキがよ
(ポケットからイチゴミルク)
マルケト・キサウェ
念の為、姿を隠す為の霧を発生させておきます。
手を繋ぎ【完全視界】効果をお裾分けすれば移動に支障はないでしょう。
【アイテムポケット】で準備した毛布等をお渡ししつつ、まずはお二人のことについてこちらからお伺いしたいです。
元々何かから逃げてきたとのことなので、(こう言うと何かも知れませんが)人目を避けて暮らすこと自体にはある程度慣れているかも知れません。その辺りについても要確認です。
基本的な事柄は元より、特に今現在の帝国は他の改竄世界史からの侵犯に警戒している様子。
例えば話す言葉であるとか種族的な特徴であるとか、『異国』を感じさせる要素を減らせば目立たず暮らせるかと。<演技>練習、お手伝いしますね。
ラピノー・アニノアイ
同行者:フェイ君(g04748)
こんにちは、はじめまして
あなたたちのお名前は?
ユーリさんがお兄さんで
カーチャさんが妹さんの兄妹さんなのですね(ニッコリ笑って)
ユーリさんは服を乾かして
カーチャさんは暖かいスープを差し出して
ここはゾルダートっていう機械の姿をした種族が
見つかっちゃったら襲われてちゃうから隠れてほしいの
【パッシブ:ラピノー式説得術】の【友達催眠】の効果を使いながら
吸血鬼の二人にお願いするよ
「…あぁ!双雷が遠くに見えるの!もうやってきたの!?
あれがゾルダートだよ!みんなラピと一緒に逃げよう!」
か弱い少女であるラピノーは恐怖に震えて
兄妹たちを手をとって、庇いながらもトループスから逃げるよ
フェイ・ブランディング
同行者:ラピノー・アニノアイ(g01617)
●行動&心情
お前ら、噂の吸血鬼か?死にたくないなら力を貸すぜ。
「行け!我が従者よ!」
【フライトドローン】展開+【完全視界】も活用し
大海原で遭難している吸血鬼を探す。
発見したら、【飛翔】で低空飛行で近づき、
【浮遊】の効果で手を繋いで空中を歩きながら吸血鬼達を陸地まで避難させる。
「お前らロシアから逃げて来たのか?色々話は聞きたいが…」
「取り合えず、今は安全な場所まで避難するんだ」
ラピが吸血鬼兄妹に色々やってくれている内に
珠萌からもらった機械化ドイツ帝国の貨幣の入った袋と、
安全圏からホテルまでの道を記した地図を渡し、ラピや吸血鬼達を護衛する形で離れる。
●兄と妹
ゴムボートの牽引を交代したマルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)は、パラドクス『倫敦の鐘を鳴らすべく(ウェンディゴ)』を発動し、周囲を霧で覆い隠した。
「驚かせてすみません。少しでもお二人を見つかりにくくする為です」
優しく声を掛けながら、アイテムポケットより取り出した毛布を差し出す。
「ちっ、お参りしてきたらもう発見されちまってるじゃねェか」
そんなやり取りを横目に、瀬島・大輝(怒りし地獄の閻魔・g06270)は、小さく悪態をつくがそ眼差しは優しい。
ユーリが妹を気遣いながら、毛布をかける姿に暖かな気持が広がる。
「二人ともガキじゃねェか……まぁご利益あったと思っとくか」
今日はやたら思い出させやがる。せめて、彼らに悲しい思いをさせないように、悲劇感知の効果で聞こえてくる悲しい歌を避け進んだ。
海岸で待つ、フェイ・ブランディング(黒腕の破壊者・g04748)は、霧の中近付いてくるゴムボートの影に飛翔し接近する。
「お前ら、噂の吸血鬼か? 死にたくないなら力を貸すぜ」
まだ戸惑いはありそうだが、差し出された手に掴まるとユーリの身体も浮遊した。
「行け! 我が従者よ!」
フライトドローンを出現させ、陸まで彼らを運ばせた。
「こんにちは、はじめまして。あなたたちのお名前は?」
パラドクス『パッシブ:ラピノー式説得術』を用いて感情を揺るがしながら、ラピノー・アニノアイ(🌀ぐるぐるアドベンチャー🌀・g01617)は、友達催眠の効果を発揮する。
頑なにユーリの影に隠れていた妹が、ほんの少し顔を覗かせた。
「ユーリさんがお兄さんで、カーチャさんが妹さんの兄妹さんなのですね」
とは言っても、どちらもラピノーから見れば年下になる。
ニッコリ微笑む彼女に続いて、マルケトは問いかける。
「まずはお二人のことについて、こちらからお伺いしたいのですが。どうして、こんなに冷たい海に……」
「お前ら、ロシアから逃げて来たんだろ。何があった……?」
短い沈黙があって、ユーリが口を開く。
「戦争が起こっているらしい。俺は兵士として連れていかれそうになって、カーチャは食料の為に売られそうになった」
感情を押し殺す、ユーリの拳が強く握られる。
代わりに無言で大輝の拳が、砂浜に叩き込まれた。
気に入らない。子供が使われる世界が。子供が戦わなければいけない形が。
「……まず、ここはてめぇらの居た場所じゃない。機械化ドイツ帝国って言うんだ」
怒りは砂の中に、乱暴な口調にならないよう努めて。
「ここはゾルダートっていう機械の姿をした種族が
見つかっちゃったら襲われてちゃうから、隠れてほしいの」
暖かいスープを二人に差し出しながら、ラピノーは二人を案じた。
「元々何かから逃げてきのであれば、人目を避けて暮らすこと自体にはある程度慣れているかも知れませんね。ですが、今現在の帝国は他からの侵犯に警戒しています」
「理由は分からなねぇが、機械兵士達が吸血鬼を探しているぜ」
ここドイツがどんな国か、どんな危険があるか説明すると、ユーリの顔は覚悟に満ちながらも蒼白であった。
「気を付けてくだい。例えば話す言葉や種族的な特徴であるとか、『異国』を感じさせる要素を減らせば、見分けはつかないでしょう。目立たず暮らせるかと思います」
練習が必要であれば、演技のお手伝いをしますねとマルケトは微笑んだ。
「取り合えず、今は安全な場所まで避難するんだ」
まだ小型通信機は、全ての敵を落としたとは聞こえてこない。
「隠れていれば状況も変わる。それまで死ぬ気で生きろ」
弟妹二人。まだ、他に頼れるものは、この国には居ない。
「当面のこの国の貨幣と、比較的安全な、見つかりにくいホテルを用意してあるらしい」
案内人から預かったこの国の貨幣の入った袋と、道の記された地図をフェイが渡すと離れた場所で、一際大きな落雷が落ちた。
「……あぁ ! 双雷が遠くに見えるの。もうやってきたの!? あれがゾルダートだよ!」
そう妹の手を取るラピノーは、少し震えていた。彼女も怖いのだ。
「ちっ、不安そうな顔しやがって。アメでも舐めとけガキがよ」
ポケットからイチゴミルクの飴を取り出すと、半ば強引に兄妹に持たせ、大輝は音のした方を眺めた。
青天に稲光が光る。先程より、少し近付いたか。
いつまでもここに居ては、見通しが良く直ぐに発見されてしまう。
「……みんなラピと一緒に逃げよう!」
「安全な場所まで、おいら達と仲間が護るぜ」
「行こう、カーチャさん」
ラピノーの笑顔に、やっと妹は少しだけ心を開く。
「エカテリーナ、わたしの名前。でもカーチャでいいから……」
消えそうな声で、そう言って妹は手をとった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【悲劇感知】がLV2になった!
【完全視界】がLV2になった!
【友達催眠】がLV2になった!
【フライトドローン】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】がLV4になった!
【アクティベイト】がLV3(最大)になった!
【先行率アップ】がLV2になった!
アンゼリカ・レンブラント
ユーリ達が戦闘を受けないよう
敵を引きつけつつ相対して攻撃するよ
大丈夫、絶対守るから!
まず【飛翔】の残留効果を受け、
敵を攪乱するよう動きつつ
パラドクスの光剣【両断】【貫通撃】の力強い一撃を
めいっぱい叩き込むっ!
相手の反撃も【オーラ操作】で固くしたクラッシュ障壁に防具、
それから鍛えた腹筋と【勇気】で懸命に耐え、
前線で相手を抑えていくよ!
【強運の加護】も助けとなるといいか
時には【グラップル】で組み付いて相手を抑えた間に
共に戦う仲間にパラドクスを打ち込んでもらったりとか
臨機応変を心がけ、戦っていくよ!
相手が弱ってきたのを確認したら、
【呼吸法】で力を整え、全力の《光剣収束斬》で斬る
これが私の全力だぁっ!
百鬼・運命
【隠れ家】
動力甲冑に乗り込み、ホバーユニットに『浮遊』や『飛翔』【空中戦】で敵レーダーに引っかからないように水面すれすれをホバー飛行。
救助部隊のと【パラドクス通信】で連絡を取り、【スーパーGPS】で位置確認。敵巡回警備部隊の前に立ち塞がるように動き、急襲を仕掛けます。
長月さんの攻撃に巻き込みやすいようにミサイルポッドからの垂直ミサイル【誘導弾】を多数発射(連続魔法)し、敵頭上を抑えるように弾幕をはりつつ攻撃。その後は動きの鈍った敵をバーサタイルライフルの機関銃モードとミサイルで敵を撃墜していく
敵攻撃は飛行機体は揚力の関係上、腹側足側に潜り込まれると追い切れなくなるの利用して回避
アドリブ絡み歓迎
長月・夜永
【隠れ家】で参加
※アドリブ連携大歓迎
仲間と肩を並べて「飛翔」の残留効果で空中に浮きながら
遠くに見える敵影を睨みつけます
さぁ、派手に行くよ!!
パンッ!!と拍手を打ち、複雑な印を高速で結び
朗々と呪文を唱え、忍法【口寄せ・白虎招来】を発動
潤沢にある海の水分を利用して、一目「怪獣!?」と思わせるほどの
巨大な白虎を招来して背中に騎乗(?)というか足場に
高速で迫る敵に対して
『いけぇぇ!!白虎!!』
合図と共に、白虎が『うなぁぁ~』と巨大な両前足を海面に叩きつけて
巨大な壁と思わせる広範囲の水壁を発生させ
高速で飛び回る敵を巻き込むことで機動力を削り「捕縛」
また味方が狙い易いように敵の進行方向を制限を狙います
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
全く未だ此方は説明中だと言うのに嫌な方向で勤勉なものだな!
奴等の相手をしてくるから彼等への説明は任せた!
我が家名に戴きし雷神ペルーンの名において貴様らを討つ!
暖かいペリメニの入ったポットを兄妹に渡したら即○飛翔
○地形の利用をする様に低空飛行
○電撃(使い)の○誘導弾による○貫通撃を○連撃する事による弾幕でミサイルに対処しつつ残像ごと敵を攻撃
又その際に誘導弾を雷斧に似せる様に
海という地形の利用をし時折海中を経由して敵に弾の軌道を○看破されにくい様にしたり雷斧を弾幕の中に織り混ぜたりして○撹乱
攻撃が当たった敵、つまり残像じゃない敵がいたら其方に攻撃を多めに集め確実に仕留めていく
●落雷
青空に敵影が黒い汚れのように見える。
「全く、未だ此方は説明中だと言うのに、嫌な方向で勤勉なものだな!」
ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)は、少し慌ただしく
暖かいペリメニの入ったポットを兄妹に手渡した。
蓋を開けると、湯気と一緒に兄妹にとっては馴染みのある、水餃子のようなものが見える。
「これは
……!?」
「無事、生き延びてくれ。奴等の相手をしてくるから、後は任せた!」
さっと剣を掲げ、真っ直ぐに。
「我が家名に戴きし雷神ペルーンの名において、貴様らを討つ!」
ユーリの言葉を待たずに飛翔し飛び出していく、ルィツァーリにアンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)も続く。
「大丈夫、絶対守るから!」
太陽のような明るい笑顔を残し、二人の金色が海上へと飛んでいった。
手痛い襲撃を受けたサンダーブリッツは、海岸の人影を捕捉し向きを変えようとしていた。
その行く手に立ちはだかるよう、黒い機影が飛び込んでくる。
軽く飛沫を上げながら、〈ホバーユニット〉に浮遊と飛翔の効果を存分に使い、大型動力甲冑〈極限環境戦用電動型動力甲冑〉に乗り込みパラドクス『クエイクパック』を発動し、【隠れ家】を飛び出した百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)は、動力甲冑の背に長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)を乗せ突き進む。
新幹線の最高速度並みの風を受けながら、迫る敵影を睨みつける。
「さぁ、派手に行くよ!! 運命さん」
「任せろ、長月さん!」
スーパーGPSの効果で、先程の戦闘があった海域は分かる。後は、小型無線機からの情報と視認した位置、方向……それらから運命は敵の現在位置を割り出してみせたのだ。
だから正確に急襲できる。
パンッと両の手を合わせ、夜永は素早く幾つもの印を結ぶ。
「西方の守護せし虎形の神よ。我が呼び掛けに答え姿を表せ!」
依り代にするのは豊富な海水の水分。パラドクス『口寄せ・白虎招来』による忍法の発動。
「忍法【口寄せ・白虎招来】!!」
霜を纏いし巨大な白虎を招来し、大型動力甲冑からその背に飛び移り更に高い位置へ。 運命は、その勢いのまま敵に突撃し激しく装甲をぶつけながら、近距離からの銃撃をお見舞いする。
激突の衝撃に耐えきれなかったサンダーブリッツは、その翼を穴だらけにし墜落していった。
人らしい動揺という感覚が残っているかは不明だが、不利を感じたサンダーブリッツは、残ったもので編隊を組み直し音速空戦形態『迅雷』へと変形していく。
「めいっぱい、いくよっ!」
いくら音速が出せるといっても、変形時は別。動きの止まったその一瞬を狙い、アンゼリカは、パラドクス『光剣収束斬(ジャッジメントセイバー)』で両断した。
攻撃を逃れたサンダーブリッツは加速しながら垂直に昇り、向きを変えると落雷のような音を上げながら、ジグザグに急降下突撃してくる。
周囲が黄金に輝きだす、強運の加護はディアボロス達に味方する。
アンゼリカは攻撃を読み、交わしながらグラップルで敵を捕えた。
機械にも敗けない、鍛えられた彼女の腹筋が筋肉が輝く。
そのまま翼を折り解放したところへ、ルィツァーリの電撃使いの力を用いた雷撃が連続で撃ち込まれる。
装甲が無事であればサンダーブリッツにとって雷は恐れる物ではないが、内機関が剥き出しとなれば、動力が狂わされる。
正常駆動を失ったサンダーブリッツに、更に強力な雷撃を。
「我が神、雷神ペルーンよ。御身の雷、御身の雷鳴を以て我が敵を屠り給え!」
ルィツァーリの振り下ろす動作に合わせ、一際大きな雷が落ち、敵と海を輝かせた。
もう後のない残り二体となったサンダーブリッツは、その飛び回る速度を増していき音速へ。
運命は大型動力甲冑のマルチミサイルポッドより、いくつものミサイルを放ち、敵頭上に弾幕をはり、機関銃とミサイルを浴びせる。
果たして捕えたのは、どちらだったのか。そこでこの戦いで初めてサンダーブリッツに恐怖という感情が戻ってくる。
「いけぇぇ!! 白虎!!」
夜永の叫びと共に、白虎が吠える。
「うなぁぁ~!!」
見掛けより可愛らしい声で吠えながら、その巨大な両前足は黄金に輝く海に叩きつけられる。
水柱、いや津波のような凄まじい波が生まれ凍り付く。
例え音速の速さを持っていたとしても、檻に閉じ込められれば意味はない。
ちょっとだけ寒いけど。壁のようにそびえる氷壁は逃さない。
その氷の壁は、終わりへの道。
凍れる道に導かれるまま飛ぶサンダーブリッツを待ち受けていたのは、アンゼリカと ルィツァーリ。
二つの黄金が輝く。
裁きの光の一撃は、閃光と共に敵を粉砕し。
神の雷斧を借りた一撃は、全てを消し飛ばす勢いで爆ぜた。
――残、敵機……1。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エイティーン】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【活性治癒】がLV3になった!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV4になった!
【ドレイン】がLV3になった!
伊藤・芳男
「指揮官と思われる敵、機数1、交戦を開始する」
敵に【空中戦】を仕掛ける
ドロップタンクを【投擲】しながら接近、誘いをかけて格闘戦に持ち込む
機銃の【連射】で牽制しながら敵の機動を【観察】し、隙をついて失速機動からの【捨て身の一撃】を見舞う
敵機の動きは常に味方と共有し、連携できるなら可能な限り連携してあたる
「ヘッドオンからの巴戦に……!? 反転上昇が速い、間違いない、奴はエースだ」
「離せない、このままでは……いや、今だ!」
ベアストリア・ヴァイゼンホルン
警戒網に……引っかかったかしら……?
僕は【フライトドローン】に乗りながら、手元に戻したドローンと共に戦おうかな。
敵に対して死角に回り込み、パラドクスを使って強烈な雷を生み出して攻撃するよ。機動力を封じる意味もあるけど、空を飛ぶものはこういうのが苦手だろうからね……?
ただ、空中戦が得意という事だから、相手のペースに持ち込まれないように、揺さぶりをしっかりとかけて、臨機応変に戦おう……。
攻撃されそうになったら、自身のドローンを盾にして、破壊された破片に紛れさせてパラドクスを放つ……なんて芸当もしてみようかな……。
どこまで通用するか……楽しみだね……。
ルィツァーリ・ペルーンスィン
〇アレンジ連携歓迎
成程
一撃離脱の繰り返しを得意とする類か
なら近付けさせないで戦えば良いだけの話だ!
我が名はルィツァーリ・ペルーンスィン!
騎士としてあの兄妹を守り抜いて見せようぞ!!
〇飛翔しての〇空中戦
周囲を〇風使いによる暴風によって敵の動きを阻害
逆に此方は海という視界の開けた〇地形の利用をし敵の動きを警戒〇看破
〇電撃(使い)の〇貫通(撃)〇誘導弾による〇連撃で作る〇弾幕によって周囲を埋め尽くし更に誘導弾に似せた魔弾を中に織り交ぜて敵を〇攪乱
傷ついても弾幕を乗り越え此方に来るならば至近距離になった瞬間に〇光使いによるフラッシュグレネードモドキで隙をつき逆に〇突撃
守りを貫通する電撃の〇斬撃を連撃
グレン・ゲンジ
年も明けたってのに薄暗いアーマーでビュンビュン飛びよってこの野郎!おめでたさのカケラもありゃしねえ!
俺が相手だ、真っ暗戦闘機野郎!ドラゴンをも恐れないなら、かかってこい!
上空から攻めてくるっつーんなら、【飛翔】してこっちから攻めてやるぜ!その方が吸血鬼も守れる、敵の目が俺に向くからな!
相手が猛スピードで突撃してくるのなら、それに合わせる!すれ違う瞬間、大金棒の一撃を叩き込んでやるぜ!スピードが乗ってるぶん威力も倍増だ!
●空戦領域
「警戒網に……引っかかったかしら……?」
フライトドローンに乗りながら、ベアストリア・ヴァイゼンホルン(ジャンカー系眼鏡女子・g04239)が見つめる先、広がる大空に物凄い勢いで迫る黒点が一つ。
「成程、一撃離脱の繰り返しを得意とする類か。なら、近付けさせないで戦えば良いだけの話だ!」
近付いてくる黒点に剣を向け、ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)は宣言する。
「我が名はルィツァーリ・ペルーンスィン! 騎士としてあの兄妹を守り抜いて見せようぞ!!」
小型通信機越しに声が聞こえてくる。
「こちらファイター1-1。指揮官と思われる敵を捕捉。これより、交戦を開始する」
ディアボロス達に真っ直ぐ飛行していくマックス・インメルマンの姿を、視界の端に入れるよう平行飛行しながら、エルロン・ロールするように相手の上を取ると、伊藤・芳男(自称戦闘機乗り・g04524)は、用意したドロップタンクを投擲する。
そのタンクをロールで躱しながらループし、背後を取った。
「貴様が大尉を煩わせる者達か。ヴェディゲン大尉のために……このインメルが排除する」
そう言うなり、全速で飛び出していく。
「年も明けたってのに薄暗いアーマーでビュンビュン飛びよってこの野郎! おめでたさのカケラもありゃしねえ!」
先んじて飛び出した仲間と敵を見上げ、グレン・ゲンジ(狂刃のスレイヤー・g01052)目を細めた。
「上空から攻めてくるっつーんなら、こっちから攻めてやるぜ!」
派手に敵の注意を引くように、グレンも飛翔し突撃していく。
まだ吸血鬼の兄妹は、逃げ始めたばかり。彼らの安全を確保するためにも。
「俺が相手だ、真っ暗戦闘機野郎! ドラゴンをも恐れないなら、かかってこい!」
高速で飛行するインメルは、ディアボロス達と擦れ違い、そのままループしながら頂点で背面飛行より半ロールし、体を反転させると剣を抜き斬りかかる。
風使いの力による、暴風で勢いを削るも、その一撃は重い。
ルィツァーリは競り耐えていたが大きく剣を弾き、直ぐに距離をとると、追撃する魔力の弾丸を放った。
電撃使いに光使いの力にと、用いる能力を駆使し、インメルの動きを阻害したところに、ベアストリアが生み出した電気エネルギーが雷のように落ちる。
インメルは眉を顰め、雷をシュタイフェ・ブリーゼで交わしながら彼女に特攻していく。
高速飛行とはいえ、全ては避けきれず翼を焦がし。僅かに失速した一瞬の遅れで刃は届かず。
盾とされたドローンが剣に貫かれ、小さな火花を放ち爆散した。
流れ散っていく破片の向こうで、ベアストリアが笑みを浮かべる。
構えたガジェットウェポン〈Dämonenkern〉の出力を120%に。
至近距離からパラドクス『Donner der Götter(カミガミノイカヅチ)』が放たれる。
まるで小さな太陽が生み出されたかのように、目がくらむ程の光の爆発が広がった。
まともにくらったインメルは僅かに体を傾かせながら、高速飛行で離脱を試みる。
芳男が追撃するも、キリモミ飛行しながらもインメルの飛行能力はまだまだ落ちていない。
「ヘッドオンからの巴戦に……!? 反転上昇が速い、間違いない、奴はエースだ……」
急上昇しながら振り切ろうとするが、インメルとの距離は縮まるばかり。
「離せない、このままでは……いや、今だ!」
まるで姿が消えたかのように、失速機動から芳男は後方へ。
パラドクス『木の葉落とし』を発動し。
「どこをみてやがる。隙だらけだぜ!」
衝動を念動力に変え、グレンは大金棒に乗せ正面より叩き込み。背後から芳男の攻撃が決まった。
インメル自身の速度も合わさり、グレンに受けた攻撃による衝撃は大きく、その翼に亀裂を入れた。
だが、まだ飛べる。
インメルは飛行体制を整えると、再び高く上昇しディボロス達を確認する様よう旋回するのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【飛翔】がLV6になった!
【操作会得】がLV2になった!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV4になった!
【先行率アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
ラピノー・アニノアイ
同行者:フェイ君(g04748)
あたし、あの二人に幸せになって欲しい
ユーリさんとカーチャさん
一緒に繋いだ手……あったかかった
「フェイ君……
あたしにちからをかしてくれる?」
あたしは怖いけど…ふつうのおんなのこで
戦うのは辛いけど―――あの子達を守る為、戦うの。
ネメシススキル:想いのチカラ『拳の魔法少女』を使用
吸血鬼達から「勝って欲しい」という【託されし願い】を受け継いで
【飛翔】で飛び立ち、追いかけて追い詰めて薙ぎ払うが如き連射を空中をジグザグに動き【アヴォイド】で避けて
想いの篭った力で【命中アップ】でよく狙って
あの人の顔面に「全力全開!」左ストレートの拳【ダメージアップ】をぶち込んであげるの!
フェイ・ブランディング
同行者:ラピノー・アニノアイ(g01617)
●心情
正直、ラピの事が心配なんだけどなぁ…
「頑張るっていうなら背中ぐらい押すさ」
●行動
「練習の成果を見せてやるか」
【飛翔lv4】+バックパックバーニア(【空中戦10】)での空中戦闘。
「ステルス戦闘機の如く!」
最高時速200kmを維持しながら【光学迷彩】起動。
更に【ハッキング】を駆使して敵のレーダーを攪乱しながら
あらゆる角度からレーザーブレードによる奇襲を仕掛け、
敵の動きを鈍らせた後、パラドクスを叩き込み、敵の動きを止め
ラピの攻撃を避けれない様にフォロー。
敵の攻撃に対しては【アヴォイド】を駆使しつつ
【残像】によるホログラムを発生させ回避を試みる。
赤薙・夜明
まいりましたね相手は空中戦のプロのようです
私も多少は【空中戦】の心得はありますが
ほとんどを空で戦ってきた相手とやり合うのは天と地の差があるでしょう
技量や性能ではどうしても勝てません
武器で差を付けますか
【飛翔】【完全視界】を使用。
相手がシュトースヴェーレを仕掛けて来るまで海面ギリギリを飛びます
最高速で波から受ける衝撃はバランスを崩す危険がある
相手は波を上から私の上を取ろうとしてくるでしょう。
相手が自分を追い超そうと上を取ったタイミングで花葬転生を放ちます
衝撃波が起こる程の超高速も光の速さには届きません。
空から撃ち抜かせてもらいます。
エリザベータ・シゲトヴァール
●心情
おいでなすったわね。
インメルマンターンに名を遺すエース。パイロットとして初のプール・ル・メリット勲章授与者。
こちらも空中戦はホームグラウンド。
退く訳にはいかないし、相手にとって不足無しと言わせて貰う。
必ず落としてみせるわ。
●行動
【空中戦】技能と耐Gスーツ、空戦用強心剤をフル活用して真っ向勝負。
彼の切り札にして代名詞であるインメルマンターンを敢えて打たせ、それを破ってこそ真の勝利よ。
マシンピストルの【制圧射撃】で牽制し接敵。
擦れ違った際に【戦闘知識】で敵機の機動を【看破】し、後方を取らせてから攻撃の瞬間にプガチョフ・コブラのマニューバーでオーバーシュートさせて【捨て身の一撃】を見舞うわ。
「おいでなすったわね」
インメルマンターンに名を遺すエース。パイロットとして初のプール・ル・メリット勲章授与者。
その飛行を見つめ、エリザベータ・シゲトヴァール(聖イシュトヴァンの剣・g00490)は飛翔速度を上げていく。
「こちらも空中戦はホームグラウンド。相手にとって不足無し、必ず落としてみせるわ」
インメルとエリザベータが、キリモミ飛行で上昇していく。
より早く、より高く。どちらも譲る気はない。
「まいりましたね。相手は空中戦のプロのようです」
そう口にしながらも、赤薙・夜明(白蛇の手の後裔・g00805)は冷静に、相手の力量を推し量る。
空中戦の心得があるとはいえ、殆どを空で戦ってきた相手とやり合うのは、天と地の差がでるだろう。
技量や性能差は、武器とこれまでの経験で。そして、祈願して積み上げた残留効果がある。
今の状態であれば、十分相手に劣らない空戦を展開することも可能だ。
「あたし、あの二人に幸せになって欲しい」
どこか思いつめたような表情で、ラピノー・アニノアイ(🌀ぐるぐるアドベンチャー🌀・g01617)はフェイ・ブランディング(黒腕の破壊者・g04748)に言った。
「一緒に繋いだ手……あったかかった」
自分達に出来るのは、追手を倒すこと、逃げる時間を稼ぐこと。
「フェイ君……あたしにちからをかしてくれる?」
「頑張るっていうなら、背中ぐらい押すさ」
応援するように、フェイはラピノーの背に手を置いた。
小さな彼女の肩は、僅かに震えている。
(「正直、ラピの事が心配なんだけどなぁ……」)
だけど、きっと決めたら揺るがない。なら、全力で支援するだけ。
最大戦速より剣を構え迫るインメルに対し、夜明は海面ギリギリまで高度を下げ飛翔した。
僅かに流れていくいく飛沫は、とても冷たい。
放たれた衝撃波が、すぐ横の波間を、僅かに夜明の頬を傷つけ。迫るインメルは、彼女を波に押し付けようと、上を取った。
覆いかぶさってくる影に、夜明はパラドクス『花葬転生(リリウム)』を発動する。
「大地は屍を花で抱き 命は影に等しき物となる 死よ光を抱く影となれ」
浄化する光がインメルを降り注ぎ、その無機質な翼に花を咲かせる。
一気に減速する、インメルに斬り込むと、そのまま誘い込むようにエリザベータは飛翔し、両者は高くキリモミ上昇していく。
インメルがインメルマンターンの飛行に入ったところを小型拳銃〈Skorpió〉で制圧射撃し、戦闘知識でインメルの動きを看破し、身体を反らすようにして攻撃を避ける。
そのまま通り抜けるインメルに、パラドクス『プガチョフ・コブラ』を発動し、マニューバーでオーバーシュートさせて一撃を。
「ステルス戦闘機の如く!」
時速200kmで急接近したフェイが、ダブルレーザーブレイドで斬り付け、その光学迷彩が解け彼の姿が露わになる。
そのままレーザーブレイドを二刀に持ち替え、高速回転斬りから赤い雷光を纏うクロスエッジで斬り裂く。
これで時間は稼いだ。ちらりとフェイはラピノーに視線を送る。
祈るように手を合わせ、吸血鬼達からの、あの兄妹からの願いを……託されし願いを……。
(「あたしは怖いけど……ふつうのおんなのこで。戦うのは辛いけど――あの子達を守る為、戦うの」)
ユーリとエカテリーナは銀糸の髪を出来るだけ隠し、手を繋ぎ必死に走っていた。
何も知らない土地。初めて会う人達。
どこまで信じられるか分からないが、今は助けてくれたディアボロス達と、この地図だけが彼らの拠り所。
――絶対に生き抜く!
強い想いは力に、成る。
「あたしのイメージする最強の姿。女の子の理想の姿、拳の魔法少女……!覚醒……――!! ネメシス形態!! あたしの愛を受け取れーっ!」
想いがラピノーの拳に集まり、魔法少女は飛び立った。
飛翔の速度は十分。逃れようとしても、追いつける。
今、フェイ君が足止めしてくれている間に……。
「全力、全開!」
突撃のスピードものせ、インメルの顔面に拳を叩き込む。
一瞬、インメルの顔が妙な形にひしゃげ、物凄い勢いで吹っ飛んでいった。
遠くで水柱が上り、後は見渡す限りの深い青が、静かな波音をたて広がる。
逃げた吸血鬼の兄妹が無事に避難場所に辿り着いたか。
そこで隠れて暮らしていけるかは分からないが、今は無事を祈っておこう。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
【飛翔】がLV7になった!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【ダブル】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!