リプレイ
支倉・珠
敵の要塞、まだやたら残ってるのですね。
年末の大掃除、というわけではありませんが。片付けられるモノはさっくり掃除してしまいましょう。
■きのこ
一番槍の特権、ステルスからの不意打ちで戦果を稼ぎましょう。
まずはミニドラの紅さんを前方に放り投げ、敵の後方上空で待機させ、
逃げ腰の敵に牽制、足止めをお願いしてから戦闘です。
放り投げた紅さんに気を取られてるマイコニドが居たら、その個体目掛けて一気に走り、シールドスマイトで殴ります。
相手は体重軽そうなので、ちゃんと妖精を召喚して足を固定させて、と。
「まずは一体目っ!ハイド、アンド、スマイトッ!」
ステルス仕様(?)スマイトで砕いたら次のキノコに走りましょう
一里塚・燐寧
フローラリアって植物だけじゃなくて、キノコもアリなんだねぇ
ちょっとカワイイけどぉ、容赦なく炒め……もとい痛めつけちゃうよぉ
指示待ち中のマイコニドに見つからないよう
【地形の利用】で木々の間の死角を渡り歩いて近づいていくよぉ
【強運の加護】で偶然の物音などによる露見のリスクも抑制しとこうねぇ
モノを投げれば当たるぐらいの距離まで近づいたら
ベルトで腰に括り付けた『呪詛の薬瓶』を
木陰からこっそり敵の近くに投げつけるよぉ
瓶が着弾したら『呪式:因病禍薬』を発動!
使用する術式は、爆発と共に呪詛の刃を周囲にばらまく『炸裂弾』
足元でいきなり炸裂したら敵も【攪乱】されるんじゃないかなぁ
共闘・アレンジ大歓迎。よろしくー
ヴァイスハイト・エーレンフリート
★アドリブ、連携歓迎
どんな菌糸類であっても、日光と風には弱いでしょう
「統率のない配下は、油断しなければ大丈夫でしょう」
パラドクス使用、大きな鷹を呼び出して【魔術知識】と【光使い】で強化させます
ついでに【風使い】で、翼から放たれる斬撃を【衝撃波】に強化させます
「あれは、爆発するのですね」
狙撃銃を構えて【連射】して撃ち落とす
間に合わなければ十文字槍で捌きます
風の【結界術】で爆風を反らしながら、鷹姿のラーはマイコニドへ突っ込んで攻撃してもらいます
「リヒテン!」
【騎乗】して、素早くマイコニドと距離を取って戦いましょう
「素晴らしい天気と風、そのじめっとした身には辛いでしょう?」
四方堂・あんな
ふーん、天然の要塞に結界か。おまけに中には狂犬を放してるわけね
犬ってレベルじゃないなー。
まあまあ、そいつはともかくまずは哨戒を潰してかなきゃ、結界剥がしに行けないね
まあ、そのへんをほっつき歩いてるキノコの人たちは統制が取れてないみたいだし、一つずつ片付けていこうかな
忍者らしく、身を隠しながら一体ずつ確実に仕留めていこう
忍び足と不意打ちを意識して、その首を頂いていこうかな。……首ってあそこでいいのかな
現場は幸いにも身を隠す場所には困らないだろうしね
見つかって仲間でも呼ばれたら面倒だし、ソッコで撃破を狙うよ
●
幻想竜域キングアーサーで続くフローラリア拠点捜索。
その障害となる、大樹に築かれた防衛要塞の攻略へと若いディアボロス達が挑む。
「敵の要塞、まだやたら残ってるのですね」
新宿生まれの少女妖精騎士、支倉・珠(赤盾・g04907)が前方を見ると、木々が伸ばす枝葉の合間から、それらしき大樹が確認できた。
「ふーん、天然の要塞に結界か。おまけに中には狂犬を放してるわけね」
コギャルくのいちといった見た目の四方堂・あんな(気ままな忍者・g00300)もそれを注視していたが、幹の上部に身体が蔓触手で構成されたヴァインビーストの姿に「犬ってレベルじゃないなー」と少しだけ苦笑い。
「まあまあ、そいつはともかくまずは哨戒を潰してかなきゃ、結界剥がしに行けないね」
その要塞に近づきたいところだが、道中には指揮官を失った人間型キノコ「マイコニド」がわらわらと群れており、来るはずのない指示を待ちつつ巡回を続けている。
「フローラリアって植物だけじゃなくて、キノコもアリなんだねぇ」
ふわふわのピンクの髪を揺らすマイペースな一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)には、全身キノコのマイコニドがちょっとかわいく感じていたようだったが。
「容赦なく炒め……もとい痛めつけちゃうよぉ」
……いや、下手をすると食材に近い印象すら抱いていたかもしれない。
「食べられるかどうかはさておき、統率のない配下は油断しなければ大丈夫でしょう」
白髪のドイツ人青年、ヴァイスハイト・エーレンフリート(死を恐れぬ魔術師・g00112)は取るに足らぬトループス級相手とはいえ、手を抜かずに掃討に当たる構えだ。
そうだねーとあんなも統率のない相手であることに同意して。
「まあ、そのへんをほっつき歩いてるキノコの人たちは一つずつ片付けていこうかな」
珠もまた異論を出さず、丁度年の瀬であることを思い出して。
「年末の大掃除、というわけではありませんが。片付けられるモノはさっくり掃除してしまいましょう」
メンバーの中で最も早く、珠はマイコニド達の排除に乗り出すのである。
●
「フシュ、フシュシュ……」
「フシュ……フシューー……」
巡回を行うとはいえ、マイコニドらのモチベーションは高いとは言えない。
彼らがどれほどの間現状を維持しているかはわからないが、指揮官を失ってからそれなりの時間は経っているだろう。
そうなれば、確実に集中力は低下する。一番槍の特権とばかりに不意打ちを仕掛ける珠もかなりやりやすそうだ。
(「いきますよ」)
初撃こそ声を潜める珠は、前方へとミニドラの紅を投げつける。
「「フシュッ!?」」
飛んでいく紅に気を取られるマイコニド達の後方上空で止まった紅。散開するマイコニドらは一斉にその紅へと視線を向けた。
敵が気を取られている間にステルス状態となった球は敵目掛けて一気に迫る。
(「相手はキノコ。体重が軽そうですね……」)
予めそう考えていた珠は呼び出した妖精に狙ったマイコニドの足を固定させてから、盾を構えて。
「まずは一体目っ! ハイド、アンド、スマイトッ!」
「フシュウウウウウ!!」
その体が潰れ、大きく吹っ飛ぶマイコニド。
不意を突かれたそいつは近場の幹に直撃し、抵抗できぬまま果てていく。
「「フ、フシュ
……!?」」
紅の存在に気を取られていたマイコニド達は、ステルス状態の球をすぐには発見できない。
彼女はそれをいいことに、次なる敵目掛けて駆けていく。
「フ、フシュウウウ!!」
敵がどこにいるのか分からぬマイコニドの中には、全身から胞子を噴出する者も。
パラドクス、ポイゾナススポアによって放たれる毒胞子は、浴びせかけた相手の心身を侵食してしまう。
あんなは事前にそれを知っていたからこそ、木々を遮蔽物として胞子を吸い込まぬよう注意を払う。
先に出た仲間がうまく敵を攪乱してくれており、あんなは忍者らしく身を隠し、忍び足で獲物に接近し、不意打ちを仕掛ける。
(「……首って、あそこでいいのかな」)
少し迷うあんなだが、思い切って愛用の小太刀「閑」と「円」を振り払ってマイコニドの首と思しき部分を切り裂いていく。
「フシュッ!?」
仲間があんなに倒されたことに気付いたマイコニドが全身から胞子を吹き出そうとするが時遅し。
「その首も頂いていこうかな」
あんなは返す刀でそいつの首を速攻で跳ねてしまった。
同じタイミング、燐寧もまた森という立地を最大限生かし、木々の間の死角を渡り歩く形でマイコニド達に気付かれぬよう近づく。
別にステルスを纏っていたわけではないが、燐寧は持ち前の強運の加護でマイコニドから自身の居場所が露見するリスクを極力抑制していたのだ。
(「ここからなら大丈夫かな~」)
にんまりと笑う燐寧は投擲が届く木陰までマイコニドに接近すると、ベルトで腰に括り付けていた呪詛の薬瓶を取り外し、こっそり投げつける。
「プレゼントだよぉ」
直後に燐寧が発動させた「呪式:因病禍薬」が、マイコニドの足元で炸裂弾が連鎖して弾ける。
それらによって、実体化した呪詛の刃はおぞましい怨念の叫び声や毒々しい閃光を放ち、マイコニドの周囲を有毒の煙幕で包み込む。
「「フシュシュッ!?」」
燐寧の思惑通り攪乱されたマイコニドらは彼女のパラドクスによって徐々に弱り、続々と崩れ落ちていたようだ。
ただ、正気を保つマイコニドも少なからずおり、爆発するキノコをばら撒いてディアボロスを捕捉、あわよくば撃退しようとしてくる。
「あれは、爆発するのですね」
仲間達が交戦する間、冷静に敵の動きを注視していたヴァイスハイトは狙撃銃を連射してそれらのキノコを撃ち落とし、あるいは空中で破裂させる。
自身へと飛んできた分は銃で間に合わぬと判断し、ヴァイスハイトは十文字槍を振り払いて見事に真っ二つにしていた。
風の【結界術】で爆風を反らし、ヴァイスハイトはパラドクスを使う。
「どんな菌糸類であっても、日光と風には弱いでしょう」
ヴァイスハイトは全ての世界にある太陽の光を集束させ、鷹の形を象らせていく。
そして、持ち前の魔術知識と、光使いの技術でさらに強化し、眩く森を照らす。
「「フシュ!?」」
さすがにマイコニドもその光を感知して応戦の構えをとるが、そこにヴァイスハイトが光の鷹を突っ込ませる。
「リヒテン!」
同時に、ヴァイスハイト自身は無双馬「リヒテン」を呼び寄せて騎乗し、飛んでくる爆弾キノコから距離をとる。
すると、その場を強烈な光が照らしだし、マイコニド達へと光の斬撃を浴びせかけていく。
風も使いこなすヴァイスハイトによって、斬撃は衝撃波となって森を駆け巡る。
「フシュシュ!!」
「フシュウ、フシュウウウゥゥ……!」
光に焼かれ、断ち切られたマイコニドは焦げた臭いを漂わせながら苦しみ悶える。
「素晴らしい天気と風、そのじめっとした身には辛いでしょう?」
マイコニドはヴァイスハイトの呼びかけにも答えることができず、意識を失って崩れ落ちていくのだった。
程なく、ディアボロス達によって、ほとんどのマイコニドが殲滅された。
邪魔なクロノヴェーダを排除し、道を切り開いた一行はそのまま、防衛要塞の攻略へと向かっていくのである。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
【温熱適応】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV2が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
弔焼月・咲菜
さてと……俺はこっちの雑草でも除去するとするかね。
やれやれ...頼むから大人しくしていてくれよ?……まあ、雑草に言っても無駄だろうがな。分かってるさ。
囲まれて食われるのは御免なんだ。
【光学迷彩】で姿を消して、敵の視角外から容赦なく切り刻んでいこう。
残しておくとめんどくせぇことになるからな。悪いが、一匹残らず確実に狩らせて貰うぜ。
ああ……うるせぇから吠えるな。熱が下がる。
●
フローラリア拠点捜索の最中、その通過点には大樹の幹中央部上方を切り抜いて築かれた防衛拠点の一つがある。
地上10m程度の部分で見張りを行う多数のヴァインビーストらは拠点近くを通りがかる者を小動物だろうが逃さず、体を構成する蔓触手で捕らえて貪り喰らってしまう。
先に進む為にこの拠点を通るのは避けられないが、下手に突破しようとすれば、小動物と同じ末路をたどりかねない。
「さてと……、俺はこっちの雑草でも除去するとするかね」
ここに至るまでの間に徘徊していたマイコニドの群れを他のディアボロスが相手をする間、女性と見まごう容姿をした白髪の鬼人、弔焼月・咲菜(葬送の報復鬼・g01723)が一足早く拠点近くにまで駆け付けていた。
「「グルルル……」」
「ガルルル、ガオオオオオオオ!!」
ヴァインビーストの鳴き声が響く拠点周辺の森。
その鳴き声に顔を歪める咲菜は一言毒づき、自らに光学迷彩を施して動き始める。
「やれやれ……、頼むから大人しくしていてくれよ?」
とはいえ、相手は雑草にも等しい存在と認識する咲菜。いや、正確には動く雑草……肉食植物というべきか。
「分かってるさ。囲まれて食われるのは御免なんだ」
とはいえ、仮にそれを騙ったところで、無駄な相手。
咲菜は大樹を進行方向奥側へと回り込み、幹を登る。
張り巡らされた結界は攻撃を防ぐ為、彼はそれらごと群がるヴァインビースト目掛けてパラドクスを使う。
全身に侵食させる呪い。咲菜はそれを手にする妖刀から恨みの斬撃として放出する。
思った以上に結界が厚く、内部のヴァインビーストにまで斬撃がいかない。しかしながら、咲菜は斬撃の数でカバーし、力押しでヴァインビーストらの撃破に当たる。
「残しておくとめんどくせぇことになるからな。悪いが、一匹残らず確実に狩らせて貰うぜ」
「「アオオオオオオオオ!!」」
吠えるヴァインビーストが発してくる植物性のガス。
「ああ……うるせぇから吠えるな。熱が下がる」
吠える敵に毒づくも、咲菜は1体ずつ容赦なく敵の体を切り刻んでいくのである。
成功🔵🔵🔴
効果1【光学迷彩】がLV2になった!
効果2【ダブル】LV1が発生!
吉祥天・華瑞月
心情
森、だから燃やしては駄目ざんしよな…
ふむ、此処は凍らせて風で切り裂くかのう
嗚呼でも、単体ずつなら大丈夫かの?
戦闘
倶利伽羅、妾を守るのじゃ!
陰陽符を媒介に我が背に刻まれし『四神獣皇彩』白虎の刻印を『オーラ操作&召喚』で呼び出して『攪乱』させて
『高速詠唱&連続魔法』にて『氷使い』で足止めし『風使い』切り裂いてそして『火炎使い』で燃やすのじゃ
ああ、『結界術』で他の木々に影響を与えないように配慮して
仕上げはパラドクスで
アドリブ・連携お任せ
四方堂・あんな
さーて、続いては番犬の相手だね
あれに引き込まれたら大変だ
キノコのこともあるし、なんか吸い込まないようにマフラーで口元を覆っとくかな
全部は相手にしきれないし、やっぱり地形を利用して、せっかく形成した迷彩で目立たないよう、あと忍び足だよね
素早く近づいて、その首掻っ切っちゃうよ
結界破りのための術でもあるけど、この術を使えば、硬い樹木もスパってなもんよ。んふふ
さーて、次の獲物はーっと
おっと、近づく前に気づかれたら、牽制のために手裏剣も使っちゃうよ
これでもそこそこ投擲には自信あるんだ
支倉・珠
向こうにバレてるかもしれませんが、迅速に要塞に突入しましょう。
■対結界
戦闘前、或いは戦闘後どちらにせよ
投射物、魔術が減衰する結界の破壊は戦闘の邪魔なので壊しましょう。
相手の有利戦場で戦う必要はありません
同行者に声を掛け、タイミングを合わせて、妖精と竜の力で盾を強化したシールドスマイトで叩き割りましょう。時間を掛けずに、一撃でぱりーんと。
■ヴァインビースト
こちらも問題は…ありません。いつもと同じく動きを封じて、頭を割ればいいのです。
盾を構えて、銃床で盾を鳴らしてヴァインビーストを挑発し
ビーストの進行ルートに【トラップ生成】でトリモチを展開しましょう。
動きを封じたら急所に対してシールドスマイトを。
ヴァイスハイト・エーレンフリート
★アドリブ、連携歓迎
さて、ここからが問題ですね
リヒテンに【騎乗】したままですが、【残像】を残しながら攻撃を避けましょう
暗器の針に【火炎使い】で火属性を付与させて、【投擲】します
悪いですが周囲にある草木を燃やします
「お願いしますよ」
チェスの駒を握りしめながらパラドクス使用します
【高速詠唱】で詠唱しながら魔導書を開きます
「さて、植物の様な獸はこの雷に耐えれますか?」
攻撃をリヒテンを操って回避するか、【光学迷彩】で森に溶け込みつつ距離をとります
「ここが自然の中で良かったです」
でも、燃やしてしまって申し訳ないので、要塞へ突入する前に消します
剣で【衝撃波】を放ちながら、他のディアボロスのサポートもします
●
大樹に築かれた防衛要塞。
フローラリアの拠点に向かう道の最中に聳え立つその場所を、後続のディアボロス達が見据えて。
「続いては番犬の相手だね」
「ここからが問題ですね」
ギャルっぽい抜け忍、四方堂・あんな(気ままな忍者・g00300)、軍人であるドイツ人青年、ヴァイスハイト・エーレンフリート(死を恐れぬ魔術師・g00112)は結界の張られた拠点内部にいるヴァインビーストの群れをどうすべきか考える。
丁度、ヴァインビーストが飛んできた小鳥へと蔓触手を伸ばす。小鳥は慌てて上空へと逃れ、そのまま逃げて行った。
「あれに引き込まれたら大変だ」
あんなは蔓触手を警戒していたが、他にも別のヴァインビーストにも注目して。
「ガオオオオオオオオオオ!!」
大声で吠えた1体は植物性のガスを全身から噴き出している。
先ほど戦ったキノコのこともあり、あんなは何か危険なものを吸い込まぬようにとマフラーで口元を覆っていた。
さらに別の個体は鋭い牙の様な樹を体から突き出し、涎の様なものを垂らす。相手が腹を空かせているのはさておき、植物で構成されたその体はよく燃えそうではあるが……。
「森、だから、燃やしては駄目ざんしよな……」
新たに駆け付けた毛並みが朱色で九尾を持つ、吉祥天・華瑞月(姫神 -ヒメガミ-・g02230)はどうやって攻略すべきかと考える。
ただ、こちらをじっと見つめているヴァインビーストもおり、さらなるディアボロスの来訪を察知している可能性は高い。
「すでにバレていそうですが、迅速に要塞へと突入しましょう」
妖精と赤い盾を操る支倉・珠(赤盾・g04907)は仲間達へと促し、自らもまた大樹に築かれた要塞の攻略を開始するのである。
●
大樹の幹中央から上部をくりぬく形で築かれた防衛要塞。
敵は高い場所から森を見下ろしており、下手に動けばそれだけでヴァインビーストの的となってしまう。
その囮として、無双馬リヒテンを駆るヴァイスハイトが森を駆け始める。
「「グオオオオオオオッ!」」
すでにディアボロスの襲撃が始まっていたこともあり、敵の動きは素早い。
鋭い牙のように樹を、あるいはしなる蔓触手を伸ばしてくる敵の攻撃を、ヴァイスハイトは残像を残しながら避けていく。
「悪いですが、少しだけ燃やさせていただきます」
そこで、ヴァイスハイトが飛ばしたのは、暗器の針。
その針には火属性が込められており、火炎使いである彼の力もあって刹那炎が大きく燃え上がる。
「「アオオオオ、オオオオオオン!!」」
それにヴァインビーストの伸ばした樹や蔓触手が巻き込まれ、炎上していく。
新たに敵の攻撃が飛んできていたが、ヴァイスハイトは光学迷彩で森に溶け込みつつ距離をとる。
「ここが自然の中で良かったです」
ただ、木々を燃やしてしまって申し訳ないと考え、彼はしばし火消しに回っていたようだ。
さて、要塞を包むように、フローラリア達は結界を展開している。
ヴァインビーストを攻撃しようとしても、威力の弱い攻撃であればその結界が弾いてしまう。
「投射物、魔術が減衰する結界の破壊は戦闘の邪魔なので壊しましょう」
同行者達へと声をかける珠。
彼女が言う様に、相手の有利戦場で交戦する必要などない。
メンバー達が同意するタイミングを見計らい、彼女は妖精と竜の力で強化した盾を振り上げて。
「行きますよ……スマイトッ!」
結界へとその盾を叩きつけ、破壊していく珠。
すでにこちらへとヴァインビーストが気づいていることもあり、彼女は時間をかけずに一撃で破壊していく。
パリーーーーン!!
ガラスが割れたような音が響く中、自らに迷彩を施したあんなもまたパラドクスによって振るった刃で結界を切り裂き、要塞内部へと飛び込む。
「その首掻っ切っちゃうよ」
バリアの破壊に気を取られているヴァインビーストへとあんなは素早く近づき、両手の刃で見事にその首を掻っ切ってみせた。
「結界破りのための術でもあるけど、この術を使えば、硬い樹木もスパってなもんよ。んふふ」
得意げになる彼女はすぐに次の獲物を見定めていた。
他メンバーがうまく結界を破壊したことで、華瑞月は一気にヴァインビーストの排除に当たる。
「ふむ、此処は凍らせて風で切り裂くかのう……倶利伽羅、妾を守るのじゃ!」
まず、縦横無尽に動く炎で防御を固めた華瑞月。
続いて、彼女は陰陽符を媒介とし、背中に刻まれた「四神獣皇彩」から白き西方の守護神、白虎を呼び出す。
オーラに応じて動く白虎は要塞内を駆け回り、ヴァインビーストを攪乱する。
「敵襲!?」
アヴァタール級とおぼしき敵の声が聞こえてくるが、ディアボロス達は構わずヴァインビーストへと攻撃を続けて。
「お願いしますよ」
すでに要塞内に飛び込んだ仲間を見上げるヴァイスハイトは、チェスの駒を握りしめてパラドクスを発動させる。
高速詠唱を行い、彼は魔導書を開いて。
「さて、植物の様な獸はこの雷に耐えられますか?」
その魔導書から展開された魔方陣。そこから一直線に巨大な雷の槍が飛び、丁度くりぬかれた大樹内の要塞を貫く形となる。
仲間の援護を受け、内部へと投入したメンバーも連携をとりつつ、ヴァインビーストの討伐を加速させる。
高速詠唱していた華瑞月は連続して魔法を行使する。
氷の魔法によって足止めしていた華瑞月が、次なる魔法を使う前にあんながその死角から首を跳ねてしまう。
「グオオオオオ!!」
ただ、そのあんなに別のヴァインビーストが気づいたようで、植物性のガスを噴射しようとする。
だが、あんなはすぐさま手裏剣で牽制し、ヴァインビーストの動きを制する。
「これでも、そこそこ投擲には自信あるんだ」
得意げなあんなの言葉を耳にしていたヴァインビーストの体を、華瑞月が発動させた風魔法が切り裂いていく。
さらに、連続して発動した炎がそのヴァインビーストの体を燃やす。ただ、すでに結界術を展開していた華瑞月。大樹や近場の木々に炎が飛び火しないようにと配慮も行っていた。
間髪入れず、華瑞月はパラドクスも使って。
「ほれ、自らの蔓に絡めとられるがよいぞ」
華瑞月の「リピートベイン」は敵味方の攻撃を再現できる。
再現されたヴァインビーストの「蔦縛り」はそいつ自身を捕え、触手で強く締め上げた挙句、牙を突き立てて絶命に追いやってしまう。
それを横目に見ながら、球もまたヴァインビーストへと仕掛ける。
「問題は……ありません」
球は構えた赤い盾を銃床で鳴らし、目の前のヴァインビーストを挑発する。
「グルルル、グアオオオオオ!!」
苛立つヴァインビーストのうち、1体が珠へと飛びかかろうとするが、要塞内へと駆けつけたヴァイスハイトが剣から放った衝撃波がそいつの体を切り裂く。
その間、球はトラップ生成によって地面へとトリモチを展開しており、彼女へと接近しようとしていた敵数体がそれにかかってしまう。
「後はいつも通り……」
動きを止めた敵の急所目掛け、力の限り盾を叩きつける。
「アォォ……」
頭をかち割られ、ヴァインビーストは弱々しく鳴いて崩れ落ちていったのだった。
●
上層で待機していたアヴァタール級「ミストルトゥ・ウィッチ」。
ヴァインビーストが徘徊していた要塞入口付近、見張り台を見回していた彼女は唖然として。
「ディアボロス……いつの間に……!」
結界が破られたこと、そして警戒に当たらせていたヴァインビーストが全滅したことを確認したウィッチ。
彼女はいとも簡単に突入してきたメンバー達を見据え、すぐさまルーンを刻みつつ迎撃態勢をとったのである。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【過去視の道案内】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV3になった!
【トラップ生成】がLV2になった!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ダブル】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
弔焼月・咲菜
キノコやら雑草モドキやらがわんさか沸いて出てたもんだから、主はどんなに恐ろしい化け物なのかと思ったが……。意外と人間に近い格好してるんだな。
めんどくせぇからパパっと終わらせて貰うぜ。
いつも通り【光学迷彩】姿を消して、視角外から襲撃を仕掛けよう。
【飛翔】で急接近すれば、相手が気がつく前には接近できるだろう。
交わせる攻撃は交わして、無理そうなら刀で弾くまでさ。
攻撃が少々荒っぽいが、雑だとか言ってくれるなよ?悪いが、それが俺の流派ってやつなんでね。
支倉・珠
前線に要塞を築いた割には…こう、何と言うか油断し過g……いえ、ええと、…のんびりし過ぎでは。魔女さんもクリスマスとか年の瀬で忙しかったりするんですかね
■対魔女
とはいえ、要塞の主なので油断せずに。
散々盾で結界割ったり獣やキノコの頭砕いたりしたので、この盾はちゃんと脅威に映る筈、です。
という事で、盾を掲げて近接戦闘です。
適度に盾と銃で牽制し、味方の攻撃が通りやすくなるよう隙を作ります。
攻撃できそうな機会で、大きく盾を振りかぶり振り抜く…フリをして拳銃からペイント弾を撃ち込みます。ぺしっと。
「今です!紅さん!」
ドラゴンオーラで耐火のオーラを纏い、紅さんに火炎のブレスをマーキング地点に吐いて貰います。
四方堂・あんな
よーし、それじゃあ最後のお片付けといこうか。
もはやあんたを守る者は誰もいない
森の平穏と、健やかな休日のため、悪いけどここで消えてもらうよん
忍者らしく、姿を隠して不意打ちを食らわせちゃうぞ
これまでの戦いで見を隠せる場所はいくつも目星をつけてるんだ
仲間が突っ込むってんなら、それに合わせて死角から手裏剣攻撃!
どっちかが読まれていても、もう片方の成功率は上がるはずさ。
それが決まれば、あとは惨刀斬瓜の間合いだ。
歴史をお一つ、返してもらうよ
ヴァイスハイト・エーレンフリート
ロイド(g00322)と共に
★アドリブ、連携歓迎
この要塞にはウィッチがいるのですね
やはり、あちらが魔女ならばこちらも魔術で対抗しましょう
【高速詠唱】でパラドクスを使用します
「魔術とは、接近されたら意味ないですからね」
室内での戦いならば、死角と隙が出来やすいはずです
ラー(鷹)と連携取りつつ大鎌で牽制します
「雹ならば、大陽神お願いします」
【魔術知識】と【火炎使い】で炎属性にしてしまいましょう
攻撃はラー(鷹)に守ってもらいつつ、【暗殺】の要領で動きつつ【残像】で翻弄します
「貴女は頼りすぎてる、杖とルーン文字に込められた魔力に」
ロイド・テスタメント
主(g00112)と共に
★アドリブ、連携歓迎
要塞の内部が戦場であれば私の得意分野です
【暗殺】【忍び足】で潜みます
【罠使い】で鋼糸をミストルトゥ・ウィッチの周囲に張ります
【呪詛】を込めて終わり、死角から仕込みナイフで【フェイント】をして敵は前方からだけではない
【臨機応変】に動きながら意識を分散させる
「気を反らした瞬間に、その首を跳ねてやる」
視界が全てではない、パラドクスを使用して魔力の弾丸を放つ
攻撃のクセや防御方法などを【看破】したい
主がミストルトゥ・ウィッチに接近したら、刀で死角から素早く切り付けながら魔力の弾丸を【連射】する
「さぁ、最後に踊り狂え!」
吉祥天・華瑞月
ふぅー(周囲を見渡し)
うむ、無事のおゆじゃな…
さて、あとぬしだけじゃな
森の遺物…いや、自然にあだなす輩はヒメガミの名において排除じゃよ
・敵の攻撃に対しては
まずは倶利伽羅がわっちを守るじゃろうて
あとは陰陽符を使い『火炎使い』を纏わせた『結界術』を用いれば
雹の雨なんぞ溶かしてくれるじゃろ…(多分!)
・攻撃には
『残像』+【光学迷彩】で自身の回避率をあげつつ
風火輪を『オーラ操作』+『ダンス』+『ダッシュ』+『ジャンプ』等をを併用し
『不意打ち』でも狙いつつ九尾扇での『貫通撃』や『両断』で攻撃を行いつつパラドクスで大打撃を与えられたと思うのじゃよ
●
大樹の幹中央から上部に築かれたフローラリアの防衛要塞。
結界が張られていたそこに突入したディアボロス達は内部にいたヴァインビーストを殲滅して。
「ふぅー。うむ、無事のようじゃな……」
周囲を見回し、視界の敵が全て倒れていることを確認した吉祥天・華瑞月(姫神 -ヒメガミ-・g02230)は、遅れて現れたアヴァタール級の姿を認めて。
「さて、あとぬしだけじゃな」
姿を現したこの要塞の主であるフローラリアは、エルフの魔女といった風体をしていた。
「キノコやら雑草モドキやらがわんさか沸いて出てたもんだから、主はどんなに恐ろしい化け物なのかと思ったが……」
ここのボスが意外にも人間に近い格好をしていたことに、弔焼月・咲菜(葬送の報復鬼・g01723)も驚いていたようだ。
別の理由だろうが、驚いていたのは向こう……アヴァタール級「ミストルトゥ・ウィッチ」も同じらしい。
「ディアボロス……いつの間に……!」
少なからず警戒はしていたものの、こうもあっさりと要塞内部へと攻め込んできた敵に、フローラリアは戸惑いを隠せずにいたようだ。
「前線に要塞を築いた割には……こう、何と言うか油断し過ぎ……いえ、ええと、……のんびりし過ぎでは」
そんな敵の態度に、支倉・珠(赤盾・g04907)は呆れてしまう。
珠が考えるように、フローラリアの魔女もクリスマスや年の瀬などと多忙なのだろうか。
「……ともあれ、ここを明け渡すわけにはいかないわ」
何か悟ったような様子で、ウィッチは一つ嘆息してから空中にルーンを刻み始める。
「よーし、それじゃあ最後のお片付けといこうか」
「要塞にいるウィッチ……あちらが魔女ならば、こちらも魔術で対抗しましょう」
そんな敵を前に、四方堂・あんな(気ままな忍者・g00300)、ヴァイスハイト・エーレンフリート(死を恐れぬ魔術師・g00112)と、それぞれ身構える。
「森の遺物……いや、自然にあだなす輩はヒメガミの名において排除じゃよ」
複数の炎を舞わせた華瑞月。フローラリアへと臨戦態勢をとるメンバーに紛れ、忍び足でこの場へと潜入していたのはロイド・テスタメント(元無へ帰す暗殺者・g00322)だ。
(「要塞内の内部が戦場であれば、私の得意分野です」)
ロイドは物陰に隠れ、敵を仕留める機を待つ構えだ。
「もはや、あんたを守る者は誰もいない」
そこで、あんながウィッチの気を強く引く。
「森の平穏と、健やかな休日のため、悪いけどここで消えてもらうよん」
忍者であるあんなもまた敵の不意をつくべく、その場から姿を消してしまう。
それに応じるように、他メンバー達が一気にミストルトゥ・ウィッチへと攻撃を仕掛けていくのである。
●
戦場は限られた敷地面積内の要塞。しかも高所だ。距離を撮ろうとして、飛行などのスキルがなければ地面へと落下してしまう。
アヴァタール級、ミストルトゥ・ウィッチはそれも考慮して、ハガラズのルーンが刻んだ石を手にしたのかもしれない。
「全ての敵を討ち滅ぼすのよ」
ウィッチの発動させたパラドクスは要塞内を中心として雹の雨を降り注がせていく。
その雨はあまりに冷たく、それでいて強烈な衝撃を与え、敵対する者を文字通り撃ち滅ぼさんとする。
だが、対するディアボロス達も十分に対策を練っていた。
(「気が緩んでいた感はあるけれど、要塞の主。油断はできませんね」)
珠はこれまで、散々手にしていた赤い盾「レッドライン」で結界を破壊し、獣やキノコの頭を砕いてきていた。
それを掲げ、珠は雹を防ぎつつ、ウィッチを牽制する。
「この盾はちゃんと脅威に映る筈、です」
また、ヴァイスハイトも高速詠唱でパラドクスを展開していて。
「太陽神よ、貴方のお力をお借りします……パ・ラー・ホルアハティ」
ヴァイスハイトの呼びかけによって現れた眩い鷹。それは、ラーと呼ばれる太陽神の力の一端というべき存在だ。
「雹ならば、大陽神お願いします」
降り注いでくる雹を魔術知識と火炎使いによって、ヴァイスハイトは炎属性に変えてしまう。
氷と炎が打ち消し合うことで、雹はその威力を大きく弱めていく。
「まだよ、このくらいで……!」
紅い盾と光る鷹。それらの牽制に対し、ウィッチは一層雹の雨を激しく、強く要塞内へと降らせていく。
華瑞月は自身の周囲を舞わせた炎……倶利伽羅によって雹を砕き、小さくしていく。
「後は陰陽符を使えば、雹の雨なんぞ溶かしてくれるじゃろ……」
符に力を込める華瑞月は火炎使いを纏わせた結界を要塞内へと張り巡らす。
ただでさえ仲間達のパラドクスによって威力の弱まっていた雹の雨は、彼女の結界によって溶けてしまう。
多分と若干弱気だった華瑞月だが、言葉通り消え去ったことでドヤ顔して見せる。
雹の雨がなくなったことで、光学迷彩で姿を消していた咲菜が一気に動き出す。
「めんどくせぇから、パパっと終わらせて貰うぜ」
仲間達の行動に気を取られるウィッチの死角から、咲菜は飛翔で急接近する。
鬼人である咲菜の獲物は大型の妖刀「絶刀:狩流刃討雛」。
素早く切りかかる彼女の一太刀。ウィッチは雹の雨での迎撃は難しいとみて、咄嗟に浮遊させたヤドリギの矢で防いで見せる。
さらに、ウィッチが飛来させてくるヤドリギの矢を、咲菜は刀で弾いていく。
その間に、ウィッチは新たなルーンを虚空へと刻んでいて。
「なら、これでどうかしら?」
手に持つのはスリサズのルーンが刻まれた石。それを、起動を意味するルーンで発動させて自身の周りを茨の壁で覆っていく。
防御を固めたかに見えたウィッチだったが、その内側へとすでに姿を隠していたロイドが潜り込んでいた。
ロイドはすでに鋼糸を敵の周囲へと張り巡らせており、それらの茨の壁を大きく切り裂いていく。
同じタイミング、ウィッチの近場にはあんなに潜んでいて。
(「これまでの戦いで、身を隠せる場所はいくつも目星をつけてるんだ」)
物陰から飛び出したあんなはウィッチの不意を突き、死角からの一撃を繰り出す。
ロイドも同じく、仕込みナイフでフェイントを織り交ぜつつ強襲する。
「気を反らした瞬間に、その首を跳ねてやる」
執拗に死角から襲い掛かるあんな。そして、臨機応変に動き回るロイド。2人の奇襲、暗殺技術もあって、ウィッチは一気に追い込まれる。
「まだ、まだよ……!」
ディアボロス達のパラドクスが一定の効力を発揮し、切れた頃合いを見計らい、ウィッチは再びハガラズを発動させた。
相手が不意をついてくるならば、こちらもと敵は応戦することにしたのだろう。
ロイドやあんなが一度物陰へと隠れて攻撃の機会を待つ間、珠が再び赤い盾で存在感を示す。
珠は盾だけでなく、「フェアリーランナー」による狙撃でウィッチの攻撃を牽制する。
その合間を縫って、咲菜が一気に切りかかる。
恨みにまみれた刀で四方八方から斬撃を浴びせかける咲菜。それは彼女の言葉通りに荒っぽい。
「雑だと言ってくれるなよ? 悪いが、それが俺の流派ってやつなんでね」
荒々しい咲菜の攻撃を浴びながらも、ヤドリギで致命傷を避けようとするウィッチ。
「貴女は頼りすぎてる、杖とルーン文字に込められた魔力に」
ヴァイスハイトはそんな敵に指摘しつつ、再び降ってくる雹の雨をラー……光る鷹に守ってもらいつつ、残像で翻弄しながらも大鎌を振り下ろしてその首を狙う。
「魔術とは、接近されたら意味ないですからね」
「なら、接近させなければいいのよ」
自らも魔術師であるヴァイスハイトが忠告するが、ウィッチはすぐさま茨の壁を出現させ、その接近を防ごうとした。
ただ、すでにそれも2度目。またもロイドが鋼糸で切り裂く。
そのロイドが敵の攻撃の癖、防御方法を看破しようと注視する中、自身に光学迷彩を施し、残像を纏った華瑞月が敵を不意打ちして。
「手元がお留守じゃよ?」
火と風を放つ両足の風火輪「哪吒羅紗」を自在に操って攻撃を仕掛けながら、「千年白狐尾」を突き出し、或いは切り付けてウィッチを攻め立てる。
「ああっ……!」
それらの尾にヤドリギの矢ごと切り裂かれたウィッチが仰け反ったところで、珠が振りかぶった盾を振り抜く……と思いきや、拳銃からペイント弾を撃ち込む。
ぺしっという音が響いた後、珠が呼びかける。
「今です! 紅さん!」
ドラゴンオーラによって耐火のオーラを纏った珠の呼びかけに応え、ミニドラゴンの「紅」は火炎のブレスをペイントでマーキングしたウィッチ目掛けて浴びせかけていく。
「こ、このくらいの炎で……」
さらに雹の雨を降らせることで、鎮火しようとするウィッチだが、そうはさせじと死角からロイドが素早く切りかかって。
「さぁ、最後に踊り狂え!」
直接、その体に魔力の弾丸を連続して叩き込む。
同時に、あんなもまた自身の間合いにまで迫って。
「歴史をお一つ、返してもらうよ」
「あ、ああ……っ」
その首を跳ね飛ばされ、ミストルトゥ・ウィッチはフローラリアとしての生を終えたのだった。
●
静まり返るフローラリアの防衛要塞。
その一つを制圧したディアボロス達はさらに拠点に続くと思われる通路の先を見据える。
まだ、敵の要塞はあるはず。メンバー達は油断することなく、次なる攻略対象へと歩を進めるのである。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV2が発生!
【浮遊】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV4になった!
【温熱適応】がLV2になった!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV3になった!
【命中アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!